JP2020093437A - フィルム搬送方法、フィルム延伸方法、フィルム搬送装置、フィルム延伸装置、及び搬送ベルト - Google Patents

フィルム搬送方法、フィルム延伸方法、フィルム搬送装置、フィルム延伸装置、及び搬送ベルト Download PDF

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Abstract

【課題】フィルム端部での変形を抑制しつつ、フィルムを波状に弛んだ状態で搬送できるフィルム搬送方法と、当該フィルム搬送方法により搬送されるフィルムを延伸するフィルム延伸方法と、前述のフィルム搬送方法に好適に用いられるフィルム搬送装置と、前述のフィルム延伸方法に好適に用いられるフィルム延伸装置と、前述のフィルム搬送方法において好適に用いられる搬送ベルトとを提供すること。【解決手段】それぞれ、ベルト体と、ベルト体上の複数の挟持部とを備える、一対の搬送ベルトを2組と、ガイド部と、を備えるフィルム搬送装置を用いてフィルムを搬送する際に、一対の搬送ベルトが有する一対の挟持部によりフィルムを挟持した状態で、フィルムを搬送し、ガイド部により規定されるフィルムの挟持を開始する位置を挟持位置とする場合に、挟持位置の一対の挟持部の直後に位置する一対の挟持部の噛み合い率を所定の範囲内とする。【選択図】図3

Description

本発明は、フィルム搬送方法、フィルム延伸方法、フィルム搬送装置、フィルム延伸装置、及び搬送ベルトに関する。
位相差フィルム等のフィルムを延伸するために用いられるフィルム延伸装置が知られている。かかる、フィルム延伸装置では、フィルムの搬送方向に対して垂直方向にのみ均一に延伸を行うために、フィルムの搬送方向に対して垂直方向からフィルムを観察する場合に、フィルムが波状に弛んだ状態で搬送される場合がある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されるフィルムの搬送方法では、2本が対になった環状の搬送ベルトを2組用いて、フィルムの搬送が行われる。対になった搬送ベルトのそれぞれは、フィルムの両端に配置される。そして、フィルム両端に配置されたベルトの各組において、フィルムが2本のベルト間に挟まれた状態で各ベルトが回転することで、フィルムが搬送される。
各ベルトは、ベルト体と、複数の突起とを備え、複数の突起はベルト体の回転方向に沿ってベルト体の外周面に設けられる。
フィルム搬送時には、一方のベルトにおける突起が、他方のベルトにおける突起と噛み合うことで、フィルムが波状に弛んだ状態で2本のベルト間に保持される。
各ベルトは、例えば、2つのスプロケットに掛け回されて使用される。この場合、2つのスプロケットが回転することにより、ベルト体が回転する。前述の通り、フィルムは両端それぞれにおいて2本のベルトそれぞれが有する突起で挟み込まれて保持されているため、ベルト体が回転することで複数の突起が搬送方向に移動することによって、フィルムが波状に弛んだ状態で搬送される。
特開2011−16245号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法でフィルムを波状に弛んだ状態で搬送すると、フィルム端部に著しい変形が生じやすい問題がある。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであって、フィルム端部での変形を抑制しつつ、フィルムを波状に弛んだ状態で搬送できるフィルム搬送方法と、当該フィルム搬送方法により搬送されるフィルムを延伸するフィルム延伸方法と、前述のフィルム搬送方法に好適に用いられるフィルム搬送装置と、前述のフィルム延伸方法に好適に用いられるフィルム延伸装置と、前述のフィルム搬送方法において好適に用いられる搬送ベルトとを提供することを目的とする。
本発明者らは、それぞれ、ベルト体と、ベルト体上の複数の挟持部とを備える、一対の搬送ベルトを2組と、ガイド部と、を備えるフィルム搬送装置を用いてフィルムを搬送する際に、一対の搬送ベルトが有する一対の挟持部によりフィルムを挟持した状態で、フィルムを搬送し、ガイド部により規定されるフィルムの挟持を開始する位置を挟持位置とする場合に、挟持位置の一対の挟持部の直後に位置する一対の挟持部の噛み合い率を所定の範囲内とすることにより上記の課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明の要旨は以下の通りである。
〔1〕一対の搬送ベルトを2組と、ガイド部と、を備えるフィルム搬送装置を用いるフィルム搬送方法であって、
搬送ベルトは、2本組み合わせて使用され、
搬送ベルトは、ベルト体と、ベルト体上の複数の挟持部とをそれぞれ備え、
一方のベルト体上の挟持部の1つが、他方のベルト体上の挟持部の1つととともに、帯状のフィルムの両面のそれぞれから噛み合って、フィルムを挟持し、
挟持部は、ベルト体の動きにともない、フィルムを搬送する搬送方向に一定の速度で移動し、
一対の搬送ベルトは、一対の挟持部によりフィルムを挟持した状態で、フィルムを搬送し、
ガイド部は、一対の挟持部が、フィルムの挟持を開始する挟持位置を規定し、
下記(A)〜(C):
(A)挟持位置に移動する直前の一対の挟持部が挟持位置に近づくにしたがってフィルムの両面を互い違いに押圧することにより、徐々にフィルムを屈曲させる屈曲工程と、
(B)一対の挟持部が挟持位置でフィルムを挟持する挟持工程と、
(C)一対の挟持部が挟持位置でフィルムを挟持した状態でフィルムを搬送方向に搬送する搬送工程と、
を含み、
挟持位置は、一対の挟持部がフィルムを挟持していく過程において、一対の挟持部のそれぞれの突出方向が平行になった時点の一対の挟持部の位置であり、
屈曲工程において、以下のL及びL
(I)L:一対の挟持部がフィルムを挟持した状態での、一対の挟持部の重なりの長さと、
(II)L:フィルムの搬送方向の逆方向を後方とする場合に、挟持位置に位置する一対の挟持部の直後に位置する一対の挟持部において、搬送方向前方側に位置する一方の挟持部の進行方向に沿って、搬送方向後方側から、一対の挟持部を観察した場合の、進行方向とフィルムの幅方向とに対して垂直な方向の一対の挟持部の重なりの最大長さと、
を用いて、下記式(1):
噛合率=L/L×100・・・(1)
で算出される噛合率が、0〜80%であることを特徴とするフィルム搬送方法。
〔2〕一対の挟持部のそれぞれが、ベルト体の外周から突出する1つの突起であり、
1つの突起は、ベルト体の外周に沿う方向で隣接する他の突起とは独立して傾斜可能である、〔1〕に記載のフィルム搬送方法。
〔3〕搬送工程において、以下のM及びM
(i)M:挟持位置を始点として、一対の挟持部が挟持を終了する終点までの長さと、
(ii)M:始点から終点までの間における、挟持されている状態のフィルムの、フィルムの搬送方向についての全長と、
を用いて、下記式(2):
弛み量(SL)(%)=(M/M)×100−100・・・(2)
で算出される弛み量(SL)(%)及びLを用いて下記式(3):
弛み量(SL)(%)=SL/L・・・(3)
で算出される挟持部の長さ(L)当たりの弛み量(SL)が、6.50以上である、〔1〕又は〔2〕に記載のフィルム搬送方法。
〔4〕一対の搬送ベルトを2組と、ガイド部と、延伸部と、を備えるフィルム延伸装置を用いるフィルム延伸方法であって、
搬送ベルトは、2本組み合わせて使用され、
搬送ベルトは、ベルト体と、ベルト体上の複数の挟持部とをそれぞれ備え、
一方のベルト体上の挟持部の1つが、他方のベルト体上の挟持部の1つととともに、帯状のフィルムの両面のそれぞれから噛み合って、フィルムを挟持し、
挟持部は、ベルト体の動きにともない、フィルムを搬送する搬送方向に一定の速度で移動し、
一対の搬送ベルトは、一対の挟持部によりフィルムを挟持した状態で、フィルムを搬送し、
ガイド部は、一対の挟持部が、フィルムの挟持を開始する挟持位置を規定し、
延伸部が、フィルムをフィルムの幅方向に延伸し、
下記(A)〜(D):
(A)挟持位置に移動する直前の一対の挟持部が挟持位置に近づくにしたがってフィルムの両面を互い違いに押圧することにより、徐々にフィルムを屈曲させる屈曲工程と、
(B)一対の挟持部が挟持位置でフィルムを挟持する挟持工程と、
(C)一対の挟持部が挟持位置でフィルムを挟持した状態でフィルムを搬送方向に搬送する搬送工程と、
(D)延伸部が一対の搬送ベルトによって搬送されたフィルムをフィルムの幅方向に延伸する延伸工程と、
を備え、
挟持位置は、一対の挟持部がフィルムを挟持していく過程において、一対の挟持部のそれぞれの突出方向が平行になった時点の一対の挟持部の位置であり、
屈曲工程において、以下のL及びL
(I)L:一対の挟持部がフィルムを挟持した状態での、一対の挟持部の重なりの長さと、
(II)L:フィルムの搬送方向の逆方向を後方とする場合に、挟持位置に位置する一対の挟持部の直後に位置する一対の挟持部において、搬送方向前方側に位置する一方の挟持部の進行方向に沿って、搬送方向後方側から、一対の挟持部を観察した場合の、進行方向とフィルムの幅方向とに対して垂直な方向の一対の挟持部の重なりの最大長さと、
を用いて、下記式(1):
噛合率=L/L×100・・・(1)
で算出される噛合率が、0〜80%であることを特徴とするフィルム延伸方法。
〔5〕一対の挟持部のそれぞれが、ベルト体の外周から突出する1つの突起であり、
1つの突起は、ベルト体の外周に沿う方向で隣接する他の突起とは独立して傾斜可能である、〔4〕に記載のフィルム延伸方法。
〔6〕搬送工程において以下のM及びM
(i)M:挟持位置を始点として、一対の挟持部が挟持を終了する終点までの長さと、
(ii)M:始点から終点までの間における、挟持されている状態のフィルムの、フィルムの搬送方向についての全長と、
を用いて、下記式(2):
弛み量(SL)(%)=(M/M)×100−100・・・(2)
で算出される弛み量(SL)(%)及びLを用いて下記式(3):
弛み量(SL)(%)=SL/L・・・(3)
で算出される挟持部の長さ(L)当たりの弛み量(SL)が、6.50以上である、〔4〕、又は〔5〕に記載のフィルム延伸方法。
〔7〕一対の搬送ベルトを2組と、ガイド部と、を備えるフィルム搬送装置であって、
搬送ベルトは、2本組み合わせて使用され、
搬送ベルトは、ベルト体と、ベルト体上の複数の挟持部とをそれぞれ備え、
一方のベルト体上の挟持部の1つが、他方のベルト体上の挟持部の1つととともに、帯状のフィルムの両面のそれぞれから噛み合って、フィルムを挟持し、
挟持部は、ベルト体の動きにともない、フィルムを搬送する搬送方向に一定の速度で移動し、
一対の搬送ベルトは、一対の挟持部によりフィルムを挟持した状態で、フィルムを搬送し、
ガイド部は、一対の挟持部が、フィルムの挟持を開始する挟持位置を規定し、
挟持位置は、一対の挟持部がフィルムを挟持していく過程において、一対の挟持部のそれぞれの突出方向が平行になった時点の一対の挟持部の位置であり、
2組の一対の搬送ベルトは、それぞれ、以下のL及びL
(I)L:一対の挟持部がフィルムを挟持した状態での、一対の挟持部の重なりの長さと、
(II)L:フィルムの搬送方向の逆方向を後方とする場合に、挟持位置に位置する一対の挟持部の直後に位置する一対の挟持部において、搬送方向前方側に位置する一方の挟持部の進行方向に沿って、搬送方向後方側から、一対の挟持部を観察した場合の、進行方向とフィルムの幅方向とに対して垂直な方向の一対の挟持部の重なりの最大長さと、
を用いて、下記式(1):
噛合率=L/L×100・・・(1)
で算出される噛合率が、0〜80%であるように配置されることを特徴とするフィルム搬送装置。
〔8〕一対の挟持部のそれぞれが、ベルト体の外周から突出する1つの突起であり、
1つの突起は、ベルト体の外周に沿う方向で隣接する他の突起とは独立して傾斜可能である、〔7〕に記載のフィルム搬送装置。
〔9〕2組の一対の搬送ベルトが、以下のM及びM
(i)M:挟持位置を始点として、一対の挟持部が挟持を終了する終点までの長さと、
(ii)M:始点から終点までの間における、挟持されている状態のフィルムの、フィルムの搬送方向についての全長と、
を用いて、下記式(2):
弛み量(SL)(%)=(M/M)×100−100・・・(2)
で算出される弛み量(SL)(%)及びLを用いて下記式(3):
弛み量(SL)(%)=SL/L・・・(3)
で算出される挟持部の長さ(L)当たりの弛み量(SL)が、6.50以上であるように配置される、〔6〕又は(7)に記載のフィルム搬送装置。
〔10〕一対の搬送ベルトを2組と、ガイド部と、延伸部と、を備える、フィルム延伸装置であって、
搬送ベルトは、2本組み合わせて使用され、
搬送ベルトは、ベルト体と、ベルト体上の複数の挟持部とをそれぞれ備え、
一方のベルト体上の挟持部の1つが、他方のベルト体上の挟持部の1つとともに、帯状のフィルムの両面のそれぞれから噛み合って、フィルムを挟持し、
挟持部は、ベルト体の動きにともない、フィルムを搬送する搬送方向に一定の速度で移動し、
一対の搬送ベルトは、一対の挟持部によりフィルムを挟持した状態で、フィルムを搬送し、
ガイド部は、一対の挟持部が、フィルムの挟持を開始する挟持位置を規定し、
延伸部が、フィルムをフィルムの幅方向に延伸し、
挟持位置は、一対の挟持部がフィルムを挟持していく過程において、一対の挟持部のそれぞれの突出方向が平行になった時点の一対の挟持部の位置であり、
2組の一対の搬送ベルトは、それぞれ、以下のL及びL
(I)L:一対の挟持部がフィルムを挟持した状態での、一対の挟持部の重なりの長さと、
(II)L:フィルムの搬送方向の逆方向を後方とする場合に、挟持位置に位置する一対の挟持部の直後に位置する一対の挟持部において、搬送方向前方側に位置する一方の挟持部の進行方向に沿って、搬送方向後方側から、一対の挟持部を観察した場合の、進行方向とフィルムの幅方向とに対して垂直な方向の一対の挟持部の重なりの最大長さと、
を用いて、下記式(1):
噛合率=L/L×100・・・(1)で算出される噛合率が、0〜80%であるように配置されることを特徴とするフィルム延伸装置。
〔11〕一対の挟持部のそれぞれが、ベルト体の外周から突出する1つの突起であり、
1つの突起は、ベルト体の外周に沿う方向で隣接する他の突起とは独立して傾斜可能である、〔10〕に記載のフィルム延伸装置。
〔12〕2組の一対の搬送ベルトが、以下のM及びM
(i)M:挟持位置を始点として、一対の挟持部が挟持を終了する終点までの長さと、
(ii)M:始点から終点までの間における、挟持されている状態のフィルムの、フィルムの搬送方向についての全長と、
を用いて、下記式(2):
弛み量(SL)(%)=(M/M)×100−100・・・(2)
で算出される弛み量(SL)(%)及びLを用いて下記式(3):
弛み量(SL)(%)=SL/L・・・(3)
で算出される挟持部の長さ(L)当たりの弛み量(SL)がが、6.50以上であるように配置される、〔10〕又は〔11〕に記載のフィルム延伸装置。
〔13〕帯状のフィルムに対してフィルムの幅方向の延伸を行う際に、フィルムの両面のそれぞれに配置され、相手側の搬送ベルトとの間でフィルムを挟持してフィルムを搬送する搬送ベルトであって、
搬送ベルトは、ベルト体と、ベルト体上の複数の挟持部とを備え、
挟持部は、ベルト体の外周から突出する1つの突起であり、
突起は、相手側の搬送ベルト上に設けられる、他の挟持部を構成する他の1つの突起との間でフィルムを挟持可能であるように設けられ、
1つの突起は、ベルト体の外周に沿う方向で隣接する他の突起とは独立して傾斜可能である、搬送ベルト。
本発明によれば、フィルム端部での変形を抑制しつつ、フィルムを波状に弛んだ状態で搬送できるフィルム搬送方法と、当該フィルム搬送方法により搬送されるフィルムを延伸するフィルム延伸方法と、前述のフィルム搬送方法に好適に用いられるフィルム搬送装置と、前述のフィルム延伸方法に好適に用いられるフィルム延伸装置と、前述のフィルム搬送方法において好適に用いられる搬送ベルトとを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るフィルム搬送装置及びフィルム延伸装置の2組の一対の搬送ベルトを示す概略斜視図である。 一実施形態の一対の搬送ベルトを示す概略側面図である。 一実施形態の挟持位置近傍を示す部分拡大図である。 図3における挟持位置、及び挟持位置手前の部分拡大図である。 一実施形態の挟持部に挟持されたフィルムを仮に延ばした際の長さM2を示す概念図である。 本発明のフィルム搬送装置及びフィルム延伸装置の変形例に係る挟持位置近傍を示す部分拡大図である。
以下、本発明の一実施形態に係るフィルム搬送方法、フィルム延伸方法、フィルム搬送装置、フィルム延伸装置、及び搬送ベルトついて、図1〜図6を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るフィルム搬送装置及びフィルム延伸装置の2組の一対の搬送ベルトを示す概略斜視図である。なお、図1では、搬送ベルトの構造についての詳細な記載と、ガイド部の記載とを省略している。図2は、一実施形態の一対の搬送ベルトを示す概略側面図である。図3は、一実施形態の挟持位置近傍を示す部分拡大図である。図4は、図3における挟持位置、及び挟持位置手前の部分拡大図である。図5は、一実施形態の挟持部に挟持されたフィルムを仮に延ばした際の長さM2を示す概念図である。図6は、本発明のフィルム搬送装置及びフィルム延伸装置の変形例に係る挟持位置近傍を示す部分拡大図である。
≪フィルム搬送装置、及びフィルム延伸装置≫
フィルム搬送装置及びフィルム延伸装置の概要について説明する。なお、フィルム搬送装置は、後述する加熱炉及び延伸部を有していない点でフィルム延伸装置と異なる。一方、フィルム搬送装置の構成は、加熱炉及び延伸部以外のその他の構成についてフィルム延伸装置と同一である。このように、フィルム搬送装置の構成はフィルム延伸装置の構成に包含されるので、以下では、フィルム延伸装置の構成を説明する。
また、搬送ベルトは、フィルム搬送装置及びフィルム延伸装置において共通する一構成である。このため、以下、搬送ベルトについて、フィルム延伸装置の構成として説明する。
また、搬送ベルトは、フィルム搬送装置及びフィルム延伸装置において共通する一構成であるので、フィルム延伸装置の構成として説明する。
フィルム搬送装置及びフィルム延伸装置は、帯状のフィルムを例えば、長さ方向に搬送して、フィルムを幅方向に延伸する装置である。フィルム搬送装置及びフィルム延伸装置は、図1及び図2に示されるように、一対の搬送ベルト10を2組と、ガイド部20と、を備える。またフィルム延伸装置は、さらに加熱炉(図示せず)と、延伸部(図示せず)と、を備える。
搬送ベルト10は、図1〜図3に示されるように、フィルムFの搬送方向Dに沿って回動可能に配置される。また、一対の搬送ベルト10が、フィルムFの幅方向両端部のそれぞれに1組ずつ配置される。即ち、搬送ベルト10は、2本組み合わせて使用される。2組の搬送ベルト10の一方の組は、フィルムFの幅方向において他方の組と対向配置される。そして、一対の搬送ベルト10のそれぞれは、フィルムFの両面のそれぞれからフィルムFを挟持すべく、フィルムFを挟んで対向配置される。具体的には、一対の搬送ベルト10のそれぞれは、フィルムFの搬送方向D及び幅方向に直交する方向においてフィルムFを挟んで対向配置される。この搬送ベルト10は、一対のスプロケット11と、ベルト体12と、挟持部13と、を備える。なお、図1及び図2では、ベルト10一本に対して、一対(2つ)のスプロケット11を用いる態様が示されるが、スプロケット11の数は1以上の任意の数であってよい。スプロケット11の数が1つである場合には、スプロケット11と、プーリー等のベルト10の動きをガイドできる部材とにベルトが掛けわたされる。
一対のスプロケット11のそれぞれの形状、及びサイズは、搬送ベルト10を所望する速度で回転されることができる限りにおいて、特に限定されない。
一対のスプロケット11のそれぞれは、典型的には、例えば板状であり、同径又は略同径の正面視円形形状である。一対のスプロケット11のそれぞれは、フィルムFの搬送方向Dに沿って所定の間隔をあけて配置される。一対のスプロケット11のそれぞれは、フィルムFの搬送方向Dに板状のスプロケット11の面方向を沿わせて配置される。一対のスプロケット11のそれぞれは、軸位置をフィルムFの搬送方向Dに合せて配置される。即ち、一対の搬送ベルト10のスプロケット11のそれぞれは、フィルムFの搬送方向Dを長辺とする仮想の長方形の頂点位置に配置される。そして、一対のスプロケット11のそれぞれは、フィルムFの面に沿う方向且つフィルムFの搬送方向Dに直交する方向に位置する相手側の組のスプロケット11と軸部材を用いて連結される。
ベルト体12は、無端ベルトである。ベルト体12は、例えば、ローラチェーンである。ベルト体12は、一対のスプロケット11の外周に掛け回しされることにより、フィルムFの搬送方向Dに回動方向を沿わせて配置される。即ち、ベルト体12は、フィルムFと同じ面側に配置される相手側の組のベルト体12と平行又は略平行であるように配置される。
挟持部13は、1つの突起であり、ベルト体12上に配置される。挟持部13は、図2に示すように、ベルト体12の外周面Rから突出して配置される。具体的には、挟持部13は、ベルト体12の外周面Rの法線に沿う方向に突出して配置される。この挟持部13は、ベルト体12の外周に沿って複数並設される。本実施形態において、挟持部13は、図3に示すように、ベルト体12の内プレート12a及び外プレート12bのそれぞれに1つずつ配置される。これにより、挟持部13のそれぞれは、外周方向に沿う方向で隣接する他の挟持部13とは独立して傾斜可能である。また、本実施形態において、挟持部13は、一対の搬送ベルト10のうち一方において、正面視凸条の突起であり、他方において正面視L字状の突起である。なお、以下の説明において、一方の搬送ベルト10の挟持部13を、「挟持部13a」という。また、他方の搬送ベルト10の挟持部13を「挟持部13b」という。そして、一対の挟持部13のそれぞれを区別しない場合には、単に挟持部13という。
挟持部13aは、一対の搬送ベルト10の相手側の挟持部13bとの間において、搬送方向Dに位置をずらして配置される。具体的には、挟持部13aは、一対の搬送ベルト10の相手側の挟持部13bと互い違いに噛合可能に配置される。挟持部13aは、相手側の挟持部13bとで一対に構成され、フィルムFに噛合する。なお、以下において、一対の挟持部13のうち、搬送方向D側に配置される挟持部13を「搬送方向D前方側の挟持部13」ともいい、搬送方向Dの逆方向側に配置される挟持部13を「搬送方向D後方側の挟持部13」ともいう。例えば、本実施形態では、図3に示すように、搬送方向D前方側の挟持部13は、挟持部13bであり、搬送方向D後方側の挟持部13は、挟持部13aである。
以上の搬送ベルト10によれば、フィルムFの一方の面の側に配置された一方の搬送ベルト10のスプロケット11と、フィルムFの他方の面の側に配置された他方の搬送ベルト10のスプロケット11とは、互いに反対の方向に一定の速度で回動する。これにともない、一対の搬送ベルト10のうちの一方のベルト体12と、他方のベルト体12とは、互いに反対の方向に一定の速度で回動する。即ち、一対の搬送ベルト10のそれぞれのフィルムFに対向する面は、フィルムFの搬送方向Dに沿って一定の速度で移動する。そして、一対の搬送ベルト10のベルト体12上に配置される挟持部13は、ベルト体12の動き(移動)にともない、フィルムFを搬送する方向に一定の速度で移動する。一方のベルト体12上の挟持部13aのそれぞれは、他方のベルト体12上の挟持部13bの1つとともにフィルムFの両面のそれぞれから噛み合って、フィルムFを搬送する搬送方向Dに一定の速度で移動する。
ガイド部20は、搬送されるフィルムFの面方向に対して垂直な方向において上下に移動して搬送ベルト10と接触することによって、一対の搬送ベルト10の間のクリアランスや、後述する噛合率を規定する。ガイド部20の形状は特に限定されないが、例えば、板状、直方体又は略直方体のブロック状、あるいは中空の箱状の部材である。本実施形態において、ガイド部20は、例えば、フィルム幅方向と同方向の断面がL字状であるように形成されるのが好ましい。かかる形状のガイド部20は、十分に高い強度を有しつつ、容易に軽量にできるため好ましい。ガイド部20は、搬送ベルト10ごとに配置される。即ち、ガイド部20は、4つ配置される。ガイド部20の長さは、一対のスプロケット11の間の間隔よりも短い。ガイド部20のそれぞれは、一対のスプロケット11の間において、板面(底面)がベルト体12の内面に接触する位置に配置される。具体的には、ガイド部20のそれぞれは、一対のスプロケット11の間において、板面がベルト体12のフィルムF側の内周面を押圧する位置に配置される。具体的には、フィルムFを挟んで配置される2つのガイド部20は、一対の搬送ベルト10のそれぞれの挟持部13がフィルムFの面のそれぞれからフィルムFを押圧可能である位置に配置される。
また、搬送方向D後方側のスプロケット11と、ガイド部20のフィルム搬送方向D後方側の端部との位置関係、及び距離を調整することによって、搬送ベルト10がフィルムFの挟持を開始する挟持位置Hと、後述する噛合率とを規定することができる。
ここで、挟持位置Hは、一対の挟持部13がフィルムFを挟持していく過程において、一対の挟持部13のそれぞれの突出方向が平行になった時点の一対の挟持部13の位置である。
より具体的には、搬送ベルト10は、ガイド部20の搬送方向D後方側の端部と接触することにより、スプロケット11側に屈曲する。このため、ガイド部20の搬送方向D後方側の端部の位置が、一対の挟持部13が完全に噛み合うことによってフィルムFの教示を開始する挟持位置Hとなる。
なお、挟持位置Hは、一対の挟持部13についての搬送方向Dに関する幅を持った領域である。より具体的には、例えば、図3又は図4中において、ガイド部20の搬送方向D後方側の端部付近に位置する一対の挟持部13における、挟持部13aの搬送方向D後端に相当する位置と、挟持部13bの搬送方向D前端に相当する位置との間の領域が、挟持位置Hである。
また、ガイド部20は、搬送方向D側の一端を挟持部13によるフィルムFの挟持を終了する終点(終了位置)Eとして規定することができる。
さらに、挟持位置Hよりも搬送方向D後方側での搬送ベルト10の屈曲の度合いは、搬送方向D後方側のスプロケット11と、ガイド部20のフィルム搬送方向D後方側の端部との位置関係、及び距離に応じて変化する。
このため、ガイド部20の位置を調整することによって、後述する噛み合い率が調整される。
加熱炉(図示せず)は、フィルムFの搬送方向Dに沿って、搬送ベルト10に並設される。加熱炉(図示せず)は、フィルムFを加熱する装置である。加熱炉(図示せず)については、特に限定されず、周知の構成及び動作を採用することができる。周知の構成及び動作としては、例えば、特開2011−16245号公報に開示される構成及び動作が挙げられる。
延伸部(図示せず)は、フィルムFの幅方向両端に配置される。延伸部(図示せず)は、フィルムFを幅方向に引っ張ることにより、フィルムFを延伸する。延伸部(図示せず)の構成及び動作については、特に限定されず、周知の構成及び動作を採用することができる。周知の構成及び動作としては、例えば、特開2011−16245号公報に開示される構成及び動作が挙げられる。
≪フィルム搬送方法、及びフィルム延伸方法≫
前述のフィルム搬送装置を用いたフィルム搬送方法と、前述のフィルム延伸方法を用いたフィルム延伸方法とについて説明する。フィルム搬送方法は、後述する延伸手段を有していない点でフィルム延伸方法と異なるが、その他の点で同一であるので、以下ではフィルム延伸方法について説明する。
フィルム延伸方法は、屈曲工程と、挟持工程と、搬送工程と、延伸工程と、を備える。なお、フィルム搬送方法は、屈曲工程と、挟持工程と、搬送工程と、を備える。
<屈曲工程>
屈曲工程において、挟持位置Hに移動する直前の一対の挟持部13が挟持位置Hに近づくにしたがってフィルムFの両面を互い違いに押圧する。これにより、一対の挟持部13は、徐々にフィルムFを屈曲させる。具体的には、一対の挟持部13は、ガイド部20によって調整されたクリアランスにしたがって徐々にフィルムFを屈曲させる。一対の挟持部13がフィルムFを屈曲させるために噛合する噛合率の詳細については後述する。
<挟持工程>
挟持工程において、一対の挟持部13が挟持位置HでフィルムFを挟持する。具体的には、ベルト体12の回動により、前方側の挟持部13bと、後方側の挟持部13aとがガイド部20によって規定された挟持位置Hに移動することにより、フィルムFを挟持する。フィルムFは、一対の挟持部13によって挟持されることにより弛む。即ち、フィルムFは、図3に示すように、搬送方向Dに沿って波状に弛む。
<搬送工程>
搬送工程において、一対の挟持部13が挟持位置HでフィルムFを挟持した状態でフィルムFを搬送方向Dに搬送する。具体的には、一対のベルト体12が一定速度で回動することにより、挟持部13が一定の速度で搬送方向Dに移動する。これにより、フィルムFは、両端が挟持部13により挟持された状態で移動する。フィルム延伸方法では、フィルムFは加熱炉(図示せず)まで移動する。即ち、フィルムFは、搬送方向Dに沿って波状に弛められた状態のまま、例えば、加熱炉(図示せず)まで搬送される。挟持部13の先端からベルト体12までの長さ当たりのフィルムFの弛み量は、フィルムFの延伸に影響する。挟持部13の先端からベルト体12までの長さ当たりのフィルムFの弛み量については後述する。
延伸工程において、フィルムFは、幅方向に延伸される。具体的には、延伸工程において、延伸部(図示せず)が一対の搬送ベルト10によって搬送されたフィルムFをフィルムFの幅方向に延伸する。フィルムFの幅方向への延伸の手法については、特に限定されず、周知の手法を採用することができる。周知の手法としては、例えば、特開2011−16245号公報に開示される手法が挙げられる。
<噛合率>
次に、一対の挟持部13がフィルムFを噛合する噛合率の詳細について説明する。
屈曲工程において、一対の挟持部13がフィルムFを噛合する噛合率は、下記式(1):
噛合率=L/L×100・・・式(1)
で定義される。
ここで、Lは、図4に示されるように、一対の挟持部13がフィルムを挟持した状態での、一対の挟持部13の重なりの長さである。
は、フィルムFの搬送方向Dの逆方向を後方とする場合に、図4に示すように、挟持位置Hに位置する一対の挟持部13の直後に位置する一対の挟持部13において、搬送方向D前方側に位置する一方の挟持部13bの進行方向Tに沿って、搬送方向D後方側(観察方向V)から、一対の挟持部13を観察した場合の、進行方向TとフィルムFの幅方向とに対して垂直な方向の一対の挟持部13の重なりの最大長さである。
本実施形態において、上記式(1)により算出される噛合率が、0〜80%であるように、搬送ベルト10の形状や、ガイド部20の位置及び/又はスプロケット11の位置等が調整される。
従来、早い段階からフィルムを屈曲させるという点から、上記の噛合率が高ければ高いほどよいと考えられていた。このため、一対の挟持部13における噛合率を設定する場合、噛合率を高くする方向で検討するのが自然である。にもかかわらず、本発明者が、上記噛合率を低くして検討した結果、噛合率が0〜80%の範囲内であれば、フィルムFの搬送時におけるフィルムFの端部での変形が顕著に抑制されることが見出された。
<一対の挟持部における突起の重なりの長さに相当するLについての、単位長さ当たりの弛み量>
次に、一対の挟持部13における突起の重なりの長さに相当するLについての、単位長さ当たりの弛み量(SL)について詳述する。
搬送工程において、一対の挟持部13における突起の重なりの長さに相当するLについての、単位長さ当たりの弛み量は、下記式(2):
弛み量(SL)(%)=(M/M)×100−100・・・式(2)
で算出される弛み量(SL)(%)及び前述のLを用いて下記式(3):
弛み量(SL)(%)=SL/L・・・式(3)
で定義される。
ここで、Mは、図2において、挟持位置Hにおける一対の挟持部13のフィルムFの搬送方向Dの後端の位置を始点として、一対の挟持部13が挟持を終了する終点Eにおける一対の挟持部13のフィルムFの搬送方向Dの後端の位置までの長さであるとする。本明細書において、挟持位置Hを始点として、一対の挟持部13が挟持を終了する終点Eまでの区間を、「搬送区間」とも称する。
は、図5に示されるように、始点(挟持位置H)から終点Eまでの搬送区間における、挟持されている状態のフィルムFの、フィルムFの搬送方向Dについての全長、を示す。
本実施形態において、上記式(3)で示される挟持部13の長さ当たりの弛み量は、フィルムの要求特性に応じて適宜設定すればよいが、例えば6.50以上となるように調整される。
≪搬送ベルト≫
以上説明した搬送ベルト10の中でも、
帯状のフィルムFに対してフィルムFの幅方向の延伸を行う際に、フィルムFの両面のそれぞれに配置され、相手側の搬送ベルト10との間でフィルムFを挟持してフィルムを搬送する搬送ベルト10であって、
ベルト体12と、ベルト体12上の複数の挟持部13とを備え、
挟持部13は、ベルト体12の外周から突出する1つの突起であり、
突起は、前記相手側の搬送ベルト10上に設けられる、他の挟持部13を構成する他の1つの突起との間でフィルムFを挟持可能であるように設けられ、
1つの突起は、ベルト体12の外周に沿う方向で隣接する他の突起とは独立して傾斜可能である、搬送ベルト10が好ましく使用される。
以上のフィルム搬送方法、フィルム延伸方法、フィルム搬送装置、フィルム延伸装置、及び搬送ベルトによれば、以下のような効果を奏する。
上記〔1〕に記載される構成を備えるフィルム搬送方法と、上記〔4〕に記載される構成を備えるフィルム延伸方法とによれば、挟持工程において、一対の挟持部13が挟持位置HにおいてフィルムFを挟持する際に、噛合率が0〜80%であることによって、挟持位置Hよりも搬送方向D後方では、フィルムFが一対の挟持部13により挟まれないか、ゆるく挟まれるため、フィルムFが、搬送方向D後方から挟持位置Hに、容易に弛みつつ移動できる。
この場合、フィルムFが弛む過程において、フィルムFと一対の挟持部13との間に働く摩擦力や、フィルムFにかかる張力が小さいため、一対の挟持部13が所定の状態に弛んだフィルムFを挟持する際の、フィルムF端部での変形を抑制でき、搬送装置により搬送されたフィルムFを幅方向に延伸する際も、フィルムF端部でのキャタピラ跡の発生を抑制しやすい。
上記〔2〕に記載される構成を備えるフィルム搬送方法と、上記〔5〕に記載される構成を備えるフィルム延伸方法とによれば、突起が、隣接する他の突起とは異なる角度で傾斜することができるので、挟持位置Hの手前において、隣接する複数の突起がフィルムFを強く挟み込むことを抑制しやすく、フィルムFが弛む際にフィルムFにかかる摩擦力や張力を低減しやすい。したがって、挟持位置Hの直前の突起による噛合率を所定の範囲内に調整することが容易であり、フィルムF搬送時のフィルムF端部での変形をより抑制しやすく、搬送装置により搬送されたフィルムFを幅方向に延伸する際も、フィルムF端部でのキャタピラ跡の発生をより抑制しやすい。
上記〔3〕に記載される構成を備えるフィルム搬送方法と、上記〔6〕に記載される構成を備えるフィルム延伸方法とによれば、一対の挟持部13における突起の重なりの長さLについての単位長さあたりのフィルムFの弛み量が十分に大きいため、フィルムFと一対の挟持部13との間に働く摩擦力や、フィルムFにかかる張力が十分に小さいため、一対の挟持部13が所定の状態に弛んだフィルムFを挟持する際の、フィルムF端部での変形を特に抑制しやすく、搬送装置により搬送されたフィルムFを幅方向に延伸する際も、フィルムF端部でのキャタピラ跡の発生を特に抑制しやすい。
上記〔7〕に記載される構成を備えるフィルム搬送装置と、上記〔10〕に記載される構成を備えるフィルム延伸装置とによれば、上記〔1〕に記載される構成を備えるフィルム搬送方法と、上記〔4〕に記載される構成を備えるフィルム延伸方法とについて説明した効果と同様の効果を得ることができる。
上記〔8〕に記載される構成を備えるフィルム搬送装置と、上記〔11〕に記載される構成を備えるフィルム延伸装置とによれば、上記〔2〕に記載される構成を備えるフィルム搬送方法と、上記〔5〕に記載される構成を備えるフィルム延伸方法とについて説明した効果と同様の効果を得ることができる。
上記〔9〕に記載される構成を備えるフィルム搬送装置と、上記〔12〕に記載される構成を備えるフィルム延伸装置とによれば、上記〔3〕に記載される構成を備えるフィルム搬送方法と、上記〔6〕に記載される構成を備えるフィルム延伸方法とについて説明した効果と同様の効果を得ることができる。
上記〔13〕に記載される構成を備える搬送ベルトは、上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載される構成を備えるフィルム搬送方法、上記〔4〕〜〔6〕のいずれかに記載される構成を備えるフィルム延伸方法、上記〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載される構成を備えるフィルム搬送装置、又は上記〔4〕〜〔6〕のいずれかに記載される構成を備えるフィルム延伸装置において、好適に使用される。
以上、本発明のフィルム搬送方法、フィルム延伸方法、フィルム搬送装置、及びフィルム延伸装置の好ましい一実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良は本発明に含まれる。
例えば、上記実施形態において、ベルト体12をチェーンとして説明したが、これに制限されない。ベルト体12は、弾性樹脂等によって形成されたベルトであってもよい。
また、上記実施形態において、挟持部13を突起として説明したが、これに制限されない。例えば、一対の挟持部13の双方は、図6に示すように、正面視L字形状の突起であってもよい。また、一対の挟持部13のそれぞれの先端の形状は特に限定されない。一対の挟持部13のそれぞれの先端の形状としては、例えば、角柱状(例えば、四角柱)、略角柱状、半球状、略半球状、半楕円球状、略半楕円球状、半円柱状、略半円柱状、半楕円柱状、及び略半楕円柱状等が挙げられる。
そして、一対の挟持部13のそれぞれは、噛合により正面視矩形形状を形成するように配置されてよい。また、挟持部13のそれぞれは、例えば、弾性材料によって形成された複数の突起が一体的に構成されたものであってもよい。この場合、挟持部13に含まれるそれぞれの突起は、同様に含まれる他の突起とは独立して傾斜可能に構成される。
以下、実施例において本発明に関して詳細に述べるが、本発明は以下の実施例のみに限定されるものではない。
〔実施例1〜7、及び比較例1〜6〕
実施例、及び比較例において、一対の挟持部13における突起の重なりの長さLが表1に記載の値であり、台座1つ当たりの突起数が表1の数である、金属製のチェーンからなるベルト体12を備える搬送ベルト10を用いた。
搬送ベルト10の形状の概略は、台座1つ当たりの突起数を除いて、図3に示される通りである。実施例及び比較例では、内プレート12aを含む台座と、外プレート12bを含む台座とからなるチェーンをベルト体12として用いた。
フィルム搬送装置の構成の概略は、図1及び図2に示される通りである。
なお、フィルム搬送装置において、ガイド部20の位置を調整することにより、一対の挟持部13についての噛合率を、表1に記載の値に調整した。
搬送されるフィルムFとしては、ポリカーボネートフィルム(株式会社カネカ製 エルメック(登録商標)R−フィルム無延伸品)を用いた。フィルムの搬送速度は、10(m/min)であった。
このような条件で搬送されたフィルムを、加熱温度160℃、延伸倍率12%の条件で幅方向に延伸した。
上記の条件で、フィルムFの搬送と、延伸とを行った後、搬送後のフィルム端部での変形を、目視での観察により以下の基準にしたがって評価し、また、延伸後のフィルム端部でのキャタピラ跡の有無を目視で評価した。これらの評価結果を表1に記す。
なお、搬送後のフィルム端部の変形については、◎、○、及び△が良好な評価結果である。
<搬送後のフィルム端部変形の評価基準>
◎:変形無し
○:若干の変形
△:変形
×:著しい変形
××:一部破れ
Figure 2020093437
表1中のフィルム弛み量SLは、前述の弛み量SLであり、フィルム弛み量SLは、前述の弛み量SL(=SL/L)である。
表1から分かるように、噛合率が所定の範囲内である、実施例1〜7では、フィルムFの搬送時にフィルムF端部での変形が抑制され、また、延伸後においてもフィルムF端部でのキャタピラ跡の発生を抑制できた。
一方、噛合率が80%超であり所定の範囲から外れている、比較例1〜3では、フィルムFの搬送時にフィルムF端部で、傷や敗れを含む著しい変形が生じ、また、延伸後においてもフィルムF端部でキャタピラ跡が発生した。
10 搬送ベルト
11 スプロケット
20 ガイド部
12 ベルト体
13,13a,13b 挟持部
D 搬送方向
E 終点
F フィルム
H 挟持位置
T 進行方向

Claims (9)

  1. 一対の搬送ベルトを2組と、ガイド部と、を備えるフィルム搬送装置を用いるフィルム搬送方法であって、
    前記搬送ベルトは、2本組み合わせて使用され、
    前記搬送ベルトは、ベルト体と、前記ベルト体上の複数の挟持部とをそれぞれ備え、
    一方の前記ベルト体上の前記挟持部の1つが、他方の前記ベルト体上の前記挟持部の1つとともに、帯状のフィルムの両面のそれぞれから噛み合って、前記フィルムを挟持し、
    前記挟持部は、前記ベルト体の動きにともない、前記フィルムを搬送する搬送方向に一定の速度で移動し、
    前記一対の搬送ベルトは、一対の前記挟持部により前記フィルムを挟持した状態で、前記フィルムを搬送し、
    前記ガイド部は、前記一対の挟持部が、前記フィルムの挟持を開始する挟持位置を規定し、
    下記(A)〜(C):
    (A)前記挟持位置に移動する直前の前記一対の挟持部が前記挟持位置に近づくにしたがって前記フィルムの両面を互い違いに押圧することにより、徐々に前記フィルムを屈曲させる屈曲工程と、
    (B)前記一対の挟持部が前記挟持位置で前記フィルムを挟持する挟持工程と、
    (C)前記一対の挟持部が前記挟持位置で前記フィルムを挟持した状態で前記フィルムを搬送方向に搬送する搬送工程と、
    を含み、
    前記挟持位置は、前記一対の挟持部が前記フィルムを挟持していく過程において、前記一対の挟持部のそれぞれの突出方向が平行になった時点の前記一対の挟持部の位置であり、
    前記屈曲工程において、以下のL及びL
    (I)L:前記一対の挟持部が前記フィルムを挟持した状態での、前記一対の挟持部の重なりの長さと、
    (II)L:前記フィルムの搬送方向の逆方向を後方とする場合に、前記挟持位置に位置する前記一対の挟持部の直後に位置する前記一対の挟持部において、前記搬送方向前方側に位置する一方の前記挟持部の進行方向に沿って、前記搬送方向後方側から、前記一対の挟持部を観察した場合の、前記進行方向と前記フィルムの幅方向とに対して垂直な方向の前記一対の挟持部の重なりの最大長さと、
    を用いて、下記式(1):
    噛合率=L/L×100・・・(1)
    で算出される噛合率が、0〜80%であることを特徴とするフィルム搬送方法。
  2. 前記一対の挟持部のそれぞれが、前記ベルト体の外周から突出する1つの突起であり、
    前記1つの突起は、前記ベルト体の外周に沿う方向で隣接する他の突起とは独立して傾斜可能である、請求項1に記載のフィルム搬送方法。
  3. 一対の搬送ベルトを2組と、ガイド部と、延伸部と、を備えるフィルム延伸装置を用いるフィルム延伸方法であって、
    前記搬送ベルトは、2本組み合わせて使用され、
    前記搬送ベルトは、ベルト体と、前記ベルト体上の複数の挟持部とをそれぞれ備え、
    一方の前記ベルト体上の前記挟持部の1つが、他方の前記ベルト体上の前記挟持部の1つととともに、帯状のフィルムの両面のそれぞれから噛み合って、前記フィルムを挟持し、
    前記挟持部は、前記ベルト体の動きにともない、前記フィルムを搬送する搬送方向に一定の速度で移動し、
    前記一対の搬送ベルトは、一対の前記挟持部により前記フィルムを挟持した状態で、前記フィルムを搬送し、
    前記ガイド部は、前記一対の挟持部が、前記フィルムの挟持を開始する挟持位置を規定し、
    前記延伸部が、前記フィルムを前記フィルムの幅方向に延伸し、
    下記(A)〜(D):
    (A)前記挟持位置に移動する直前の前記一対の挟持部が前記挟持位置に近づくにしたがって前記フィルムの両面を互い違いに押圧することにより、徐々に前記フィルムを屈曲させる屈曲工程と、
    (B)前記一対の挟持部が前記挟持位置で前記フィルムを挟持する挟持工程と、
    (C)前記一対の挟持部が前記挟持位置で前記フィルムを挟持した状態で前記フィルムを搬送方向に搬送する搬送工程と、
    (D)前記延伸部が前記一対の搬送ベルトによって搬送された前記フィルムを前記フィルムの幅方向に延伸する延伸工程と、
    を備え、
    前記挟持位置は、前記一対の挟持部が前記フィルムを挟持していく過程において、前記一対の挟持部のそれぞれの突出方向が平行になった時点の前記一対の挟持部の位置であり、
    前記屈曲工程において、以下のL及びL
    (I)L:前記一対の挟持部が前記フィルムを挟持した状態での、前記一対の挟持部の重なりの長さと、
    (II)L:前記フィルムの搬送方向の逆方向を後方とする場合に、前記挟持位置に位置する前記一対の挟持部の直後に位置する前記一対の挟持部において、前記搬送方向前方側に位置する一方の前記挟持部の進行方向に沿って、前記搬送方向後方側から、前記一対の挟持部を観察した場合の、前記進行方向と前記フィルムの幅方向とに対して垂直な方向の前記一対の挟持部の重なりの最大長さと、
    を用いて、下記式(1):
    噛合率=L/L×100・・・(1)
    で算出される噛合率が、0〜80%であることを特徴とするフィルム延伸方法。
  4. 前記一対の挟持部のそれぞれが、前記ベルト体の外周から突出する1つの突起であり、
    前記1つの突起は、前記ベルト体の外周に沿う方向で隣接する他の突起とは独立して傾斜可能である、請求項3に記載のフィルム延伸方法。
  5. 一対の搬送ベルトを2組と、ガイド部と、を備えるフィルム搬送装置であって、
    前記搬送ベルトは、2本組み合わせて使用され、
    前記搬送ベルトは、ベルト体と、前記ベルト体上の複数の挟持部とをそれぞれ備え、
    一方の前記ベルト体上の前記挟持部の1つが、他方の前記ベルト体上の前記挟持部の1つととともに、帯状のフィルムの両面のそれぞれから噛み合って、前記フィルムを挟持し、
    前記挟持部は、前記ベルト体の動きにともない、前記フィルムを搬送する搬送方向に一定の速度で移動し、
    前記一対の搬送ベルトは、一対の前記挟持部により前記フィルムを挟持した状態で、前記フィルムを搬送し、
    前記ガイド部は、前記一対の挟持部が、前記フィルムの挟持を開始する挟持位置を規定し、
    前記挟持位置は、前記一対の挟持部が前記フィルムを挟持していく過程において、前記一対の挟持部のそれぞれの突出方向が平行になった時点の前記一対の挟持部の位置であり、
    前記2組の一対の搬送ベルトは、それぞれ、以下のL及びL
    (I)L:前記一対の挟持部が前記フィルムを挟持した状態での、前記一対の挟持部の重なりの長さと、
    (II)L:前記フィルムの搬送方向の逆方向を後方とする場合に、前記挟持位置に位置する前記一対の挟持部の直後に位置する前記一対の挟持部において、前記搬送方向前方側に位置する一方の前記挟持部の進行方向に沿って、前記搬送方向後方側から、前記一対の挟持部を観察した場合の、前記進行方向と前記フィルムの幅方向とに対して垂直な方向の前記一対の挟持部の重なりの最大長さと、
    を用いて、下記式(1):
    噛合率=L/L×100・・・(1)
    で算出される噛合率が、0〜80%であるように配置されることを特徴とするフィルム搬送装置。
  6. 前記一対の挟持部のそれぞれが、前記ベルト体の外周から突出する1つの突起であり、
    前記1つの突起は、前記ベルト体の外周に沿う方向で隣接する他の突起とは独立して傾斜可能である、請求項5に記載のフィルム搬送装置。
  7. 一対の搬送ベルトを2組と、ガイド部と、延伸部と、を備える、フィルム延伸装置であって、
    前記搬送ベルトは、2本組み合わせて使用され、
    前記搬送ベルトは、ベルト体と、前記ベルト体上の複数の挟持部とをそれぞれ備え、
    一方の前記ベルト体上の前記挟持部の1つが、他方の前記ベルト体上の前記挟持部の1つとともに、帯状のフィルムの両面のそれぞれから噛み合って、前記フィルムを挟持し、
    前記挟持部は、前記ベルト体の動きにともない、前記フィルムを搬送する搬送方向に一定の速度で移動し、
    前記一対の搬送ベルトは、一対の前記挟持部により前記フィルムを挟持した状態で、前記フィルムを搬送し、
    前記ガイド部は、前記一対の挟持部が、前記フィルムの挟持を開始する挟持位置を規定し、
    前記延伸部が、前記フィルムを前記フィルムの幅方向に延伸し、
    前記挟持位置は、前記一対の挟持部が前記フィルムを挟持していく過程において、前記一対の挟持部のそれぞれの突出方向が平行になった時点の前記一対の挟持部の位置であり、
    前記2組の一対の搬送ベルトは、それぞれ、以下のL及びL
    (I)L:前記一対の挟持部が前記フィルムを挟持した状態での、前記一対の挟持部の重なりの長さと、
    (II)L:前記フィルムの搬送方向の逆方向を後方とする場合に、前記挟持位置に位置する前記一対の挟持部の直後に位置する前記一対の挟持部において、前記搬送方向前方側に位置する一方の前記挟持部の進行方向に沿って、前記搬送方向後方側から、前記一対の挟持部を観察した場合の、前記進行方向と前記フィルムの幅方向とに対して垂直な方向の前記一対の挟持部の重なりの最大長さと、
    を用いて、下記式(1):
    噛合率=L/L×100・・・(1)で算出される噛合率が、0〜80%であるように配置されることを特徴とするフィルム延伸装置。
  8. 前記一対の挟持部のそれぞれが、前記ベルト体の外周から突出する1つの突起であり、
    前記1つの突起は、前記ベルト体の外周に沿う方向で隣接する他の突起とは独立して傾斜可能である、請求項7に記載のフィルム延伸装置。
  9. 帯状のフィルムに対して前記フィルムの幅方向の延伸を行う際に、前記フィルムの両面のそれぞれに配置され、相手側の搬送ベルトとの間で前記フィルムを挟持して前記フィルムを搬送する搬送ベルトであって、
    前記搬送ベルトは、ベルト体と、前記ベルト体上の複数の挟持部とを備え、
    前記挟持部は、前記ベルト体の外周から突出する1つの突起であり、
    前記突起は、前記相手側の搬送ベルト上に設けられる、他の挟持部を構成する他の1つの突起との間で前記フィルムを挟持可能であるように設けられ、
    前記1つの突起は、前記ベルト体の外周に沿う方向で隣接する他の突起とは独立して傾斜可能である、搬送ベルト。
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