JP2020091328A - 撮像装置及びその制御方法、及び演算方法 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法、及び演算方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 可視光及び赤外光による画像を撮影する場合に、環境光の照明波長及び被写体の分光反射率に対する合焦位置の依存性を低減すること。【解決手段】 結像光学系を介して入射する、第1および第2の波長帯域の光に感度を有する撮像素子と、結像光学系と撮像素子との間に設けられ、第1の波長帯域の光を選択的に透過する第1のフィルタ領域を有する光学フィルタと、撮像素子から得られた信号に基づいて、フォーカスレンズの合焦位置を演算する演算手段と、を有し、演算手段は、撮像素子の画素領域の内、第1のフィルタ領域を透過した光を受光する第1の画素領域から得られた第1の信号と、第1の画素領域を除く第2の画素領域から得られた第2の信号に基づいて、第2の画素領域が受光する光の第1および第2の波長帯域の成分を推測し、該推測した成分に基づいて、予め決められた撮影距離に対するフォーカスレンズの合焦位置を演算する。【選択図】 図2

Description

本発明は、撮像装置及びその制御方法、及び演算方法に関する。
監視用途などの撮像装置においては、夜間などの低照度時にも鮮明な被写体像を取得することが要求される。低照度時にも鮮明な被写体像を取得できる撮像装置として、可視光だけでなく、赤外光にも感度を有する撮像素子を使用し、可視光及び赤外光による撮影画像を取得可能な撮像装置が提案されている(特許文献1参照)。
特開2001−45512号公報
監視用途などの撮像装置においては、常に特定の撮影領域を監視し続けるために、合焦位置を固定して撮影し続けることが要求される場合がある。しかし、一般的な結像光学系は軸上色収差を有しているため、入射する光の波長によって結像位置が異なってしまう。図12は、結像光学系に入射する光の波長と、結像位置との関係(軸上色収差)を示す図であり、光の波長を横軸、結像位置を縦軸に示している。図12から分かるように、結像光学系の軸上色収差に起因して、結像光学系に入射する光の波長によって、結像位置が異なっている。一般に、波長が異なるほど、結像位置の相違も大きくなる。
結像光学系に入射する光の波長は、環境光の照明波長と被写体の分光反射率の積(以下、「環境光の波長」と呼ぶ。)によって決定される。そのため、フォーカスレンズの位置を固定したまま被写体を撮影した場合、環境光の波長が変化すると、合焦位置が変化してしまう。例えば、店舗や駐車場の出入口に設けられた監視用途の撮像装置では、特定の撮影領域(この場合は出入口)に合焦位置を合わせたまま撮影し続けることが要求される。また、例えば工場での組み立て工程に使用する産業用の撮像装置や、障害物検知用の車載用の撮像装置などにおいても、特定の撮影領域に合焦位置を合わせたまま撮影し続けることが要求される。
特許文献1に示すような従来の撮像装置のように、フォーカスレンズの位置を固定したまま撮影した場合、合焦位置ずれによって所望の画像が取得できないことがあった。特に、監視用途において、可視光及び赤外光による撮影画像を取得する場合、環境光の波長の差が大きいため、環境光の照明波長や、被写体の分光反射率によって合焦位置のずれが大きくなってしまう。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであり、可視光及び赤外光による画像を撮影する場合に、環境光の照明波長及び被写体の分光反射率に対する合焦位置の依存性を低減することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、フォーカスレンズを含む結像光学系を介して入射する、第1の波長帯域の光と第2の波長帯域の光に感度を有する撮像素子と、前記結像光学系と前記撮像素子との間に設けられ、前記第1の波長帯域の光を選択的に透過する第1のフィルタ領域を有する光学フィルタと、前記撮像素子から得られた信号に基づいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する演算手段と、を有し、前記演算手段は、前記撮像素子の画素領域の内、前記第1のフィルタ領域を透過した光を受光する第1の画素領域から得られた第1の信号と、前記第1の画素領域を除く第2の画素領域から得られた第2の信号とに基づいて、前記第2の画素領域が受光する光の前記第1の波長帯域の第1の成分と、前記第2の波長帯域の第2の成分とを推測し、該推測した第1の成分と第2の成分とに基づいて、予め決められた撮影距離に対する前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する。
本発明によれば、可視光及び赤外光による画像を撮影する場合に、環境光の照明波長及び被写体の分光反射率に対する合焦位置の依存性を低減することができる。
本発明の第1〜第3の実施形態における撮像装置の概略構成を示すブロック図。 第1の実施形態における光学フィルタの構成と、光学フィルタと撮像素子との位置関係を説明する概念図。 第1の実施形態におけるフォーカスレンズ制御テーブルの一例を示す図。 第1の実施形態及び変形例1及び2における信号レベルの算出に用いる画素領域の一例を説明するための概略図。 第2の実施形態及び変形例4における光学フィルタの構成と、光学フィルタと撮像素子との位置関係を説明する概念図。 変形例4におけるフォーカスレンズ制御テーブルの一例を示す図。 第3の実施形態における光学フィルタの構成と、光学フィルタと撮像素子との位置関係を説明する概念図。 第4及び第5の実施形態における撮像装置の概略構成を示すブロック図。 第4の実施形態における光学フィルタの構成と、光学フィルタと撮像素子との位置関係を説明する概念図。 第5の実施形態における光学フィルタの構成と、光学フィルタと撮像素子との位置関係を説明する概念図。 変形例5における撮像素子中の画素の分光感度特性を示す図。 結像光学系の軸上色収差の一例を示す図。
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための形態を詳細に説明する。ただし、本形態において例示される構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
<第1の実施形態>
●撮像装置
本発明の第1の実施形態における撮像装置の概略構成を図1に示す。図1(a)において、撮像装置100は、結像光学系101、撮像素子102、制御部103、及び撮像素子102よりも結像光学系101側(−Z側)に配置された光学フィルタ104を含む。
撮像素子102は結像光学系101の光軸上に配置され、結像光学系101は撮像素子102上に被写体像を結像する。そして、撮像素子102は、可視光の少なくとも一部、及び、赤外光の少なくとも一部の波長帯域に吸収を有するSi、InGaAs、金属酸化物などの無機半導体や、有機半導体などで形成されている。なお、可視光とは波長380nmから750nmまでの波長の光、赤外光とは750nmから2500nmまでの波長の光のことを意味する。そして、吸収を有するとは、所望の波長帯域において、消衰係数が1×10−3以上であることを意味する。Siを使用した場合、Siの吸収端は1100nmであるため、可視光の波長帯域全体の光、及び、波長750nm以上かつ1100nm以下の赤外光に吸収を有する。
図1(b)は、本実施形態における結像光学系101の構成を示す概略図である。結像光学系101は、焦点調整機構105と複数の結像レンズとを有する。そして、複数の結像レンズの一部を構成するフォーカスレンズ106の位置を、ステッピングモーターなどの駆動機構を有する焦点調整機構105を用いて光軸方向(Z軸方向)に移動させることで、結像光学系101の合焦位置を調整している。
制御部103は、焦点調整機構105の制御、撮像素子102の駆動、撮像素子102からの信号読み出しと画像生成を行う。また、制御部103は、後述するフォーカスレンズ制御テーブル111を保持している。
図2は、上記構成を有する撮像装置100で用いられる第1の実施形態における光学フィルタ104の構成と、光学フィルタ104と撮像素子102との位置関係を説明する図である。図2(a)は、光学フィルタ104と撮像素子102を+Y軸方向から見た図、図2(b)は、撮像素子102を−Z軸方向から見た図である。
光学フィルタ104は、所定の波長帯域に含まれる可視光(第1の波長)を選択的に透過し、可視光とは少なくとも一部が異なる所定の波長帯域に含まれる赤外光(第2の波長)を選択的に吸収する第1のフィルタ領域107と、可視光及び赤外光の双方を透過させる第2のフィルタ領域108を有している。そして、撮像素子102の一部を覆うように、第1のフィルタ領域107を配置する。ここで、撮像素子102の画素領域113の内、第1のフィルタ領域107で覆われた画素領域を第1の画素領域109、第2のフィルタ領域108で覆われた画素領域を第2の画素領域110と呼ぶ。即ち、第2の画素領域110の画素は、可視光と赤外光の双方を受光するのに対し、第1の画素領域109の画素は、第1のフィルタ領域107によって赤外光が吸収されるため、可視光のみを受光する。
第1の実施形態では、制御部103において、第1の画素領域109の画素から読み出される信号レベルと、第2の画素領域110の画素から読み出される信号レベルとの差から、環境光の照明波長と被写体の分光反射率の積(環境光の波長)を推定する。そして、その推定結果と、フォーカスレンズ制御テーブル111とを用いて、焦点調整機構105の制御を行う。以下に、具体的な説明を行う。
図3は、フォーカスレンズ制御テーブル111の一例を示す図である。本実施形態では、ピントを合わせたい距離(撮影距離)と、環境光の波長に応じたフォーカスレンズ106の位置との関係を示したフォーカスレンズ制御テーブル111を制御部103が保持している。具体的には、撮影距離Lに対して、結像光学系101に可視光が入射した際のフォーカスレンズ106の位置PVIと、赤外光が入射した際のフォーカスレンズ106の位置PIRを有している。
なお、フォーカスレンズ制御テーブル111に記載されている距離Lの間の距離にピントを合わせたい場合、フォーカスレンズ制御テーブル111における所望の距離前後の距離Lに対応する位置PVIと位置PIRとの間を、線形補間などで補間すればよい。また、図3では、撮影距離Lと、位置PVI及びPIRとの関係をテーブルの形で保持する場合を示したが、多項式などの式の形で持っていても良い。
次に、環境光の波長を推定する方法について説明する。前述したように、第1の画素領域109の画素は可視光のみを受光し、第2の画素領域110の画素は可視光及び赤外光の双方を受光する。従って、第1の画素領域109の画素から読み出される第1の信号レベルをS1、第2の画素領域110の画素から読み出される第2の信号レベルをS2とした場合、環境光の波長を以下の式(1)及び式(2)を用いて推定することができる。
SVI=S1 …(1)
SIR=S2−S1 …(2)
ここで、SVIは環境光の波長中の可視光成分、SIRは環境光の波長中の赤外光成分である。即ち、式(1)と式(2)を用いることで、環境光の波長中に含まれる可視光成分(第1の成分)と赤外光成分(第2の成分)を推測することができる。第1の信号レベルS1、第2の信号レベルS2としては、第1の画素領域109と第2の画素領域110内の特定の画素の信号レベルを用いても良いし、複数の画素の信号レベルの平均値や中央値を用いても良い。なお、複数の画素の信号レベルの平均値や中央値を用いると、推定精度が向上する。
図4(a)は、第1の実施形態における信号レベルの算出に用いる複数の画素を含む画素領域の一例を説明するための概略図である。結像光学系は一般的に、光軸に対して回転対称な結像性能を有する。従って、光軸からの距離(像高)に応じて画素が受光する光の量が異なる、所謂シェーディングが発生する。そのため、第1の信号レベルS1を求めるための第1の波長推定領域109aと、第2の信号レベルS2を求めるための第2の波長推定領域110aの像高が等しい方が、環境光の波長中の可視光成分と赤外光成分をより精度よく推定することができる。なお、ここでは、第1の波長推定領域109aと第2の波長推定領域110aの像高は、それぞれの重心の像高とする。また、これらの領域の像高は、10%程度の誤差があっても良い。
また、ローリングシャッターモードで駆動される撮像素子では、垂直走査回路と、垂直走査回路に接続された水平制御線を用いて、上の行から下の行へ順次、画素の電荷蓄積と、周辺回路への信号読み出しを行う。このように、異なる行に位置する画素間(Y座標が異なる画素間)では、露光タイミングが異なっている。特に、例えば環境光の照明に蛍光灯が使用されており、フリッカが生じている場合などでは、異なる行に位置する画素間では、画素が受光する光の量が異なってしまう。従って、図4(a)に示すように、第1の波長推定領域109aと第2の波長推定領域110aの、画素信号を読み出す方向の座標(Y座標)が等しい方が、環境光の波長中の可視光成分と赤外光成分をより精度よく推定することができる。なお、ここでは、第1の波長推定領域109a及び第2の波長推定領域110aのY座標は、それぞれの重心のY座標とする。
また、第1の波長推定領域109aと第2の波長推定領域110aの、環境光の波長の相違が小さい方が、環境光の波長をより精度よく推定することができる。そのため、第1の波長推定領域109aと第2の波長推定領域110aとして、主被写体ではないと推定される部分を使用することが考えられる。具体的には、第1の画素領域109と、第2の画素領域110において、画素間の信号レベルのコントラスト比が小さい領域を、波長推定領域として使用する。
続いて、上述した式(1)及び(2)により推測した、環境光の波長中に含まれる可視光成分SVIと赤外光成分SIRを用いて、フォーカスレンズ106の位置を制御する方法について説明する。前述したように、フォーカスレンズ制御テーブル111は、可視光が入射した際に合焦位置を合わせるためのフォーカスレンズの位置PVIと、赤外光が入射した際に合焦位置を合わせるためのフォーカスレンズの位置PIRを有している。本実施形態では、式(3)に示すように、撮影距離Lの位置PVIと位置PIRに対して、環境光の波長中の可視光成分SVIと赤外光成分SIRに基づいて重み付け平均を行う。そして、求めたPMIXの位置までフォーカスレンズ106を移動させることで、合焦位置の環境光の波長依存性を低減することができる。
PMIX=(PVI×SVI+PIR×SIR)/(SVI+SIR) …(3)
上記の通り本第1の実施形態によれば、環境光の波長中の可視光成分と赤外光成分を推定し、その結果を用いてフォーカスレンズの位置を制御することで、環境光の照明波長及び被写体の分光反射率に対する合焦位置の依存性を低減することができる。これにより、画像の品質を向上させることができる。
<変形例1>
図2では、第1の画素領域109が、撮像素子102の+X方向の一辺に沿って設けられている場合を示したが、第1の画素領域109及び第2の画素領域110の配置は図2に示す配置に限られるものでは無い。但し、第1のフィルタ領域が、光学フィルタのいずれか一辺に沿って設けられている方が、光学フィルタの製造が容易であるため、好ましい。
また、撮像素子102の画素領域113の内、画像を生成するために用いる有効画素領域112において、第2の画素領域110の割合が大きい方が好ましい。以下にその理由について説明する。
前述したように、第2の画素領域110の画素は、可視光と赤外光の双方を受光するのに対し、第1の画素領域109の画素は、可視光のみを受光する。従って、第1の画素領域109の画素が受光する光の量は、第2の画素領域110の画素が受光する光の量よりも少ない。一般に、画素信号のSN比は、画素が受光する光量が多いほど高くなるため、第2の画素領域110の画素信号の方が、第1の画素領域109の画素信号よりもSN比が高い。従って、第2の画素領域110の画素信号から生成した画像の品質の方が、第1の画素領域109の画素信号から生成した画像の品質よりも高くなる。そのため、有効画素領域112の第2の画素領域110の割合が大きい方がより好ましい。特に、有効画素領域112が全て第2の画素領域110であると、更に好ましい。
言い換えると、撮像素子102の有効画素領域112のうち、光学フィルタ104の第1のフィルタ領域107で覆われる面積の割合が小さい方が好ましく、更に有効画素領域112が、第1のフィルタ領域107で覆われていない場合が、更に好ましい。
撮像装置100が、有効画素領域112外の画素領域を持つ例として、撮像素子102の画素領域113の面積の方が、結像光学系101の像円101bの面積よりも大きい場合がある。例えば、全方位カメラでは、撮像素子102の矩形の画素領域113のうち、結像光学系101の像円101bで決まる領域が、円形の有効画素領域112となり、それ以外の領域が、有効画素領域112外の画素領域となっている。従って、このような撮像装置100では、光学フィルタ104の第1のフィルタ領域107が、画素領域113の四隅を含む領域を覆い、且つ、中心の有効画素領域112を覆わないように配置するとよい。
図4(b)は、中心の有効画素領域112を除く、画素領域113の四隅を含む領域を第1のフィルタ領域107で覆った例を示している。このような構成とすることで、画像生成に使用しない第1の画素領域109からの画素信号と、有効画素領域112である第2の画素領域110からの画素信号を利用して、環境光の波長中に含まれる可視光成分(第1の成分)及び赤外光成分(第2の成分)を推測することができる。また、有効画素領域112では、可視光と赤外光の双方からなる画素信号を用いて、画像を生成することができる。その結果、環境光の照明波長及び被写体の分光反射率に対する合焦位置の依存性を低減することができ、画像の品質を向上させることができる。
<変形例2>
第1の画素領域109と第2の画素領域110の撮影条件は同じであっても良いし、異なっていても良い。式(2)における第1の信号レベルS1とS2の差分演算の演算負荷を軽減するためには、第1の画素領域109と第2の画素領域110の撮影条件は同じであるほうが好ましい。
一方、環境光の波長中の可視成分と赤外成分の推定精度を向上させるためには、第1の画素領域109と第2の画素領域110の撮影条件を変えた方が好ましい。以下にその理由について説明する。
前述したように、第1の画素領域109内の画素が受光する光の量は、第2の画素領域110内の画素が受光する光の量よりも少ない。従って、第1の画素領域109の露出レベルを、第2の画素領域110の露出レベルよりも高くした方が好ましい。具体的には、第1の画素領域109中の画素の蓄積時間やアナログゲインを、第2の画素領域110中の画素領域の蓄積時間やアナログゲインよりも高くした方が好ましい。
特に、第1の画素領域109内の画素の蓄積時間を、第2の画素領域110中の画素の蓄積時間に対して変える場合、図4(c)のような配置とした方が好ましい。即ち、第1の画素領域109と第2の画素領域110の境界(X方向)が、撮像素子102の、画素信号を読み出す方向(Y方向)に垂直である方が好ましい。以下にその理由について説明する。
前述したように、ローリングシャッターモードの場合、垂直走査回路に接続された水平制御線を用いて上の行から下の行へ順次、画素への電荷蓄積と水平走査回路への信号読み出しを行う。従って、同じ行に位置する画素間(Y座標が同じ画素間)で蓄積時間を変える場合には、各々の画素に対して電荷蓄積と信号読み出しのタイミングを制御するための水平制御線が必要となる。その結果、回路規模の増大を招き、製造コストの増大や歩留まりの劣化を招いてしまう。一方、異なる行に位置する画素間(Y座標が異なる画素間)では、接続される水平制御線が異なっているため、行毎に蓄積時間を変えることは容易である。以上の理由により、光学フィルタ104の第1の画素領域109と第2の画素領域110の境界(X方向)が、撮像素子102の、画素信号を読み出す方向(Y方向)に垂直である方が、蓄積時間の制御が容易となる。
<変形例3>
図2では、光学フィルタ104が第1のフィルタ領域107と第2のフィルタ領域108を有している場合を示したが、光学フィルタ104が第1のフィルタ領域107のみを有しており、撮像素子102の一部を覆うように、第1のフィルタ領域107が配置されていてもよい。言い換えると、光学フィルタが可視光を選択的に透過し、赤外光を選択的に吸収する材料から構成されており、光学フィルタ104が撮像素子102の一部を覆うように配置されていても良い。
このような構成とした場合、光学フィルタで覆われた第1の画素領域109の画素には可視光のみが入射し、光学フィルタで覆われていない第2の画素領域110の画素は、可視光と赤外光の双方を受光する。従って、図2の場合と同様に、第1の画素領域109からの信号レベルと、第2の画素領域110からの信号レベルを比較することで、環境光の波長を推定することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態における撮像装置100の構成は、第1の実施形態において図1を参照して説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。図5(a)は、第2の実施形態における光学フィルタ104の構成と、光学フィルタ104と撮像素子102との位置関係を説明する図であり、光学フィルタ104と撮像素子102を+Y軸方向から見た図である。
図5(a)に示すように、第2の実施形態における光学フィルタ104は、赤外光を選択的に透過し、可視光を選択的に吸収する第1のフィルタ領域207と、赤外光及び可視光の双方を透過させる第2のフィルタ領域208を有している。そして、第1の実施形態における図2(b)と同様に、撮像素子102の一部を覆うように、第1のフィルタ領域207を配置する。以下、第1のフィルタ領域207で覆われた画素領域を第1の画素領域209、第2のフィルタ領域208で覆われた画素領域を第2の画素領域210と呼ぶ。即ち、第2の画素領域210の画素は、可視光と赤外光の双方を受光するのに対し、第1の画素領域209の画素は、第1のフィルタ領域207によって可視光が吸収されるために、赤外光のみを受光する。
第2の実施形態においても、第1の画素領域209中の画素から読み出される信号レベルと、第2の画素領域210中の画素から読み出される信号レベルとの差から、環境光の波長を推定する。そして、その推定結果及び、フォーカスレンズ制御テーブル111を用いて、ピント調整機構の制御を行う。但し、第2の実施形態の光学フィルタ104の構成は第1の実施形態のものと異なっているため、環境光の波長の推定方法が異なる。第1の画素領域209の画素から読み出される信号レベルをS3、第2の画素領域110の画素から読み出される信号レベルをS4とした場合、環境光の波長を以下の式(4)及び式(5)を用いて推定することができる。
SIR=S3 …(4)
SVI=S4−S3 …(5)
ここで、上述した式(1)及び(2)と同様に、SVIは環境光の波長中の可視光成分(第1の成分)、SIRは環境光の波長中の赤外光成分(第2の成分)である。そして、式(4)及び(5)により推測した可視光成分SVI及び赤外光成分SIRを用いて、上述した第1の実施形態と同様に式(3)により得られた位置に、フォーカスレンズ106を駆動する。
上記の通り本第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様に、環境光の照明波長及び被写体の分光反射率に対する合焦位置の依存性を低減することができ、画像の品質を向上させることができる。
なお、第1のフィルタ領域207及び第2のフィルタ領域208の配置は、図5(a)に示すものに限られるものでは無い。例えば、上述した変形例1〜3で説明した第1の画素領域109及び第2の画素領域110のような配置となるように、第1のフィルタ領域207及び第2のフィルタ領域208を配置してもよい。
<変形例4>
図12に示すように、可視光と赤外光の間だけではなく、赤外光帯域の中でも波長によって合焦位置が異なっている。従って、環境光の波長中の可視光成分(第1の成分)と赤外光成分(第2の成分)だけではなく、赤外光成分中の波長分布も推定し、それに応じてフォーカスレンズ106の位置を制御することで、合焦位置の環境光の波長依存性を低減することができる。
図5(b)は、図5(a)で説明した第1のフィルタ領域207を、近赤外光(1100nm未満)を選択的に透過させる第3のフィルタ領域と、短波赤外光(1100nm以上)を選択的に透過させる第4のフィルタ領域に分けた場合を示している。なお、撮像素子102の画素領域113の内、第2のフィルタ領域208で覆われた画素領域を第2の画素領域210、第3のフィルタ領域で覆われた画素領域を第3の画素領域214、第4のフィルタ領域で覆われた画素領域を第4の画素領域215と呼ぶ。
ここで、第3の画素領域214の画素から読み出される第1の信号レベルをS5、第4の画素領域215中の画素から読み出される第3の信号レベルをS6とする。この場合、以下の式(6)、(7)、(8)を用いて、環境光の波長中の可視光成分SVI(第2の成分)に加えて、赤外光の波長帯域中の、近赤外光成分SNIR(第1の成分)と、短波赤外光成分SSWIR(第3の成分)を推定することができる。
SNIR=S5 …(6)
SSWIR=S6 …(7)
SVI=S4−S5−S6 …(8)
図6は、変形例4におけるフォーカスレンズ制御テーブル111の一例を示す図である。図6では、撮影距離Lに対して、結像光学系101に可視光が入射した際のフォーカスレンズ106の位置PVIと、近赤外光が入射した時の位置PNIRと、短波赤外光が入射した時の位置PSWIRを有する。
そして、推定した近赤外光成分SNIR、短波赤外光成分SSWIR、可視光成分SVIと、フォーカスレンズ制御テーブル111とを用いて、以下の式(9)によりPMIXを計算する。そして、算出したPMIXの位置までフォーカスレンズ106の移動させることで、合焦位置の環境光の波長依存性を低減することができる。
PMIX=(PVI×SVI+PNIR×SNIR+PSWIR×SSWIR)
÷(SVI+SNIR+SSWIR) …(9)
なお、図5(b)に示す例では、赤外光を透過させる領域を、近赤外光を選択的に透過させる領域と、短波赤外光を選択的に透過させる領域の2つの領域を有している場合を示したが、3つ以上の領域を有していても良い。また、赤外帯域における透過スペクトルの形が異なる複数の領域を有していても良い。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態における撮像装置100の構成は、第1の実施形態において図1を参照して説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。図7は、第3の実施形態における光学フィルタ104の構成と、光学フィルタ104と撮像素子102との位置関係を説明する図である。図7(a)は、光学フィルタ104と撮像素子102を+Y軸方向から見た図、図7(b)は、撮像素子102を−Z軸方向から見た図である。
図7に示すように、第3の実施形態における光学フィルタ104は、赤外光を選択的に吸収し可視光を選択的に透過させる第1のフィルタ領域316と、可視光を選択的に吸収し赤外光を選択的に透過させる第2のフィルタ領域317と、可視光及び赤外光を透過させる第3のフィルタ領域318とを有している。また、撮像素子102の画素領域113の内、第1のフィルタ領域316で覆われた画素領域を第1の画素領域319、第2のフィルタ領域317で覆われた画素領域を第2の画素領域320、第3のフィルタ領域318で覆われた画素領域を第3の画素領域321と呼ぶ。
第3の実施形態における撮像装置100も、第1及び第2の実施形態の撮像装置100と同様に、第1〜第3の画素領域319〜321の画素から読み出される信号レベルの差から、環境光の波長を推定する。そして、その推定結果及び、フォーカスレンズ制御テーブル111を用いて、第1の実施形態と同様にして焦点調整機構105の制御を行う。但し、第3の実施形態の光学フィルタ104の構成は、第1及び第2の実施形態のものと異なっているため、第3の実施形態では、以下の通り環境光の波長を推定することができる。即ち、第1の画素領域319は可視光のみを、第2の画素領域320は赤外光のみを受光する。従って、第1の画素領域319の画素から読み出される信号レベルをS7、第2の画素領域320中の画素から読み出される信号レベルをS8とした場合、以下の式(10)及び式(11)を用いて推定することができる。
SVI=S7 …(10)
SIR=S8 …(11)
このように、第3の実施形態に示す撮像装置100では、複数の画素領域間の信号レベルの差分を求めることなく、環境光の波長中の可視光成分と赤外光成分を推定することができる。そのため、第1及び第2の実施形態と同様の効果に加えて、差分演算の演算負荷が軽減することができる。
なお、撮像素子102と光学フィルタ104の配置は、図7に示す配置に限るものではない。但し、前述したように、結像光学系のシェーディングの観点から、第1の画素領域319と、第2の画素領域320の、結像光学系の光軸からの距離が一致しているほうが好ましい。
<第4の実施形態>
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。
●撮像装置
図8は、第4の実施形態における撮像装置400の概略構成を示すブロック図である。なお、図8において、図1と同様の構成には同じ参照番号を付して説明を省略する。撮像装置400は、図1に示す撮像装置100と比較して、制御部403による制御に基づいて、光学フィルタ104を結像光学系101の光軸と垂直な平面上で移動させるフィルタ駆動機構401を有する点が異なる。
図9は、第4の実施形態における光学フィルタ104の構成と、光学フィルタ104と撮像素子102との位置関係を説明する図であり、光学フィルタ104と撮像素子102を+Y軸方向から見た図である。第4の実施形態における光学フィルタ104は、可視光を選択的に透過し、赤外光を選択的に吸収する第1のフィルタ領域407と、可視光及び赤外光の双方を透過させる第2のフィルタ領域408とを有している。
更に、第4の実施形態における撮像素子102は、画素内に複数種類のカラーフィルタを有しており、カラー画像を取得可能となっている。具体的には、所謂RGBベイヤー配列の画素を有している。第4の実施形態では、光学フィルタ104を駆動させることで、カラー画像を取得する撮影モード(デイモード)と、色情報を失うものの、低照度でも鮮明な画像を取得可能な撮影モード(ナイトモード)とを切り替える。
●デイモード(第1のモード)
撮像装置400をデイモードで使用する場合、可視光のみを受光する画素から画像を生成する方が、カラー画像の色再現性が向上するため、好ましい。具体的には、図9(a)に示すように、撮像素子102の画素領域113全体を覆うように、フィルタ駆動機構401により光学フィルタ104の第1のフィルタ領域407を配置すればよい。このような構成とした場合、撮像素子102が受光する光を可視光のみに制限することができるため、環境光の波長中の可視光成分(第1の成分)と赤外光成分(第2の成分)の推定を行う必要はない。従って、図3に示すフォーカスレンズ制御テーブル111の可視光入射時のフォーカスレンズ位置情報を用いて、撮影距離にフォーカスレンズ106の位置を制御すれば良い。
なお、可視光帯域の中でも波長によって合焦位置が異なる。従って、環境光の波長中の可視光成分中の波長分布を推定し、それに応じてフォーカスレンズの位置を制御することで、合焦位置の環境光の波長依存性を低減してもよい。具体的には、R画素、G画素、B画素の信号レベルから、可視光成分中の波長分布を推定し、フォーカスレンズ106の位置を制御すればよい。その場合、ピントを合わせたい位置と、R、G、Bの波長との関係を示すフォーカスレンズ制御テーブルや多項式などの情報を準備し、重み付け平均すればよい。
●ナイトモード(第2のモード)
一方、撮像装置400をナイトモードとして使用する場合、可視光と赤外光の双方を受光する画素から画像を生成する方が好ましい。可視光と赤外光の双方を受光する画素から画像を生成する場合、合焦位置ズレの環境光の照明波長及び被写体の分光反射率依存性が大きいため、環境光の波長中の可視光成分と赤外光成分の推定を行う。
具体的には、図9(b)に示すように、フィルタ駆動機構401により、撮像素子102の画素領域113の一部を覆うように、第1のフィルタ領域407及び、第2のフィルタ領域408を配置する。そして、第1のフィルタ領域407で覆われた第1の画素領域409の画素の第1の信号レベルS1と、第2のフィルタ領域408で覆われた第2の画素領域410の画素の第2の信号レベルS2とを用いて、上述した式(1)及び(2)により、環境光の波長中の可視光成分と赤外光成分を推定する。そして、その推定結果及びフォーカスレンズ制御テーブル111を用いて、第1の実施形態と同様にして焦点調整機構105の制御を行う。
なお、図9(a)及び(b)の配置とするためには、様々な第1のフィルタ領域407と第2のフィルタ領域408の配置方法、及び、フィルタ104の駆動方法が可能である。その中でも、第1のフィルタ領域407及び第2のフィルタ領域408を、光学フィルタ104が駆動される方向(図9に示す例ではX方向)に沿って配置し、フィルタ駆動機構401は、第1のフィルタ領域407及び第2のフィルタ領域408を配置した方向(図9に示す例ではX方向)に駆動するように構成することが好ましい。このような構成とすることで、光学フィルタを駆動する機構を簡便にしつつ、可視光のみを取得するデイモードと、環境光の波長中の可視光成分と赤外光成分を推定するナイトモードの切り替えを行うことができる。
上記の通り第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果に加えて、デイモードでは、よりカラー再現性の高い画像を得ることが可能になる。
<第5の実施形態>
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。なお、第5の実施形態における撮像装置400の概略構成は、第4の実施形態で図8を参照して説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。
図10は、第5の実施形態における光学フィルタ104の構成と、光学フィルタ104と撮像素子102の配置を説明する図であり、光学フィルタ104と撮像素子102を+Y軸方向から見た図である。第5の実施形態における光学フィルタ104は、赤外光を選択的に吸収し可視光を選択的に透過させる第1のフィルタ領域516と、可視光を選択的に吸収し赤外光を選択的に透過させる第2のフィルタ領域317、可視光及び赤外光を透過させる第3のフィルタ領域518を有している。
また、第5の実施形態における撮像装置400は、図10に示す光学フィルタ104を駆動させることで、デイモードとナイトモードに加え、遠くの被写体の鮮明な画像を取得可能な撮影モード(赤外モード)を切り替え可能となっている。
●デイモード(第1のモード)
撮像装置400をデイモードで使用する場合、図10(a)に示すように、撮像素子102の画素領域113全体を第1のフィルタ領域516で覆うように、光学フィルタ104を配置する。この場合、第4の実施形態におけるデイモードの場合と同様にしてフォーカスレンズ106の位置を制御する。
●赤外モード(第3のモード)
撮像装置400を赤外モードで使用する場合、図10(b)に示すように、撮像素子102の画素領域113全体を第2のフィルタ領域517で覆うように、光学フィルタ104を配置する。このような配置とすることで、撮像素子102が受光する光を赤外光のみに制限することができる。従って、図3に示すフォーカスレンズ制御テーブル111の赤外光入射時のフォーカスレンズ位置情報を用いて、撮影距離にフォーカスレンズ106の位置を制御すれば良い。
一般に、可視光よりも、波長の長い赤外光の方が大気中の煙や霧による散乱が小さいため、赤外光のみによる撮影画像の方が、可視光のみによる撮影画像よりも遠くの被写体を鮮明に撮影することができる。従って、赤外モードを用いて撮像素子が受光する光を赤外光のみに制限することで、遠くの被写体の鮮明な画像を取得することができる。
●ナイトモード(第2のモード)
撮像装置100をナイトモードで使用する場合、図10(c)に示すように、撮像素子102の画素領域113を覆うように、第1のフィルタ領域516、第2のフィルタ領域517、第3のフィルタ領域518を配置する。そして、第3の実施形態と同様にして第1のフィルタ領域516で覆われた第1の画素領域519、第2のフィルタ領域317で覆われた第2の画素領域520の各々からの画素信号を用いて、環境光の波長中の可視光成分(第1の成分)と赤外光成分(第2の成分)を推定する。そして、第3の実施形態で説明したようにしてフォーカスレンズ106に位置を正誤する。
上記の通り第5の実施形態によれば、第4の実施形態と同様の効果に加え、更に、赤外光のみを選択的に受光することにより、遠くの被写体の鮮明な画像を取得することができる。
<変形例5>
更に、撮像装置400は、ナイトモードにおいて、撮像素子102中のR画素、G画素、B画素の赤外光の波長帯域での分光感度特性の相違を利用して、赤外光成分中の波長分布も推定してもよい。
図11は、変形例5における撮像素子102のRGB各々の画素の分光感度を示したものである。図11よりわかるように、赤外光の波長帯域の内、波長が短い赤外光IR1に対してはR画素の感度が最も高く、波長が長い赤外光IR3に対してはB画素の感度が最も高い。また、赤外光IR1と赤外光IR3の間の波長の赤外光IR2に対しては全ての画素の感度が同程度である。
図11に示す分光感度は、撮像素子102の光電変換部の材料及び構成と、RGB各々の画素に用いられるカラーフィルタ材料の物性値によって決定される。なお、赤外光のうち、特定の波長帯域に吸収を有する色素をカラーフィルタに混合することによって、赤外光の波長帯域における画素の分光感度をより精密に制御することもできる。
変形例4でも述べたように、赤外光の波長帯域における分光感度が異なる複数の画素からの信号を用いることで、環境光の波長中の赤外光成分中の波長分布も推定することができる。更に、推定結果に応じてフォーカスレンズの位置を制御することで、合焦位置の環境光の波長依存性を低減することができる。
図10(c)の第2の画素領域520のR画素、G画素、B画素からの信号レベルを各々SvR、SvG、SvBとする。そして、図11に示す波長帯域IR1におけるRGB各々の画素感度をRir1、Gir1、Bir1、波長帯域IR2におけるRGB各々の画素感度をRir2、Gir2、Bir2、波長帯域IR3におけるRGB各々の画素感度をRir3、Gir3、Bir3とする。この時、環境光の波長中の赤外光の内、波長帯域IR1、IR2、IR3の各々の成分Sir1、Sir2、Sir3は、以下の式(12)を用いて推定することができる。
Figure 2020091328
なお、上記説明では、ナイトモードにおいて赤外光成分中の波長分布を推定することで、ナイトモードにおける、合焦位置の環境光の波長依存性を低減する例を示したが、赤外モードにおいて同様の方法を使用しても良い。赤外モードで使用する場合でも、第2のフィルタ領域517で覆われた領域のRGB画素の信号レベルから、式(12)を用いて環境光の波長中の赤外光の内、波長帯域IR1、IR2、IR3の各々の波長帯域の成分Sir1、Sir2、Sir3を推定することができる。その結果、赤外モードにおいても、合焦位置の環境光の波長依存性を低減することができる。
<変形例6>
第1〜第3の実施形態においては、環境光の波長を推定する際に取得した画像の内、有効画素領域の画像を、撮影画像としても使用していた。しかしながら、第4の実施形態や第5の実施形態のように、光学フィルタ104の駆動機構を有している場合、波長を推定するフレームと、撮影画像を取得するフレームで、光学フィルタの位置を変えても良い。
例えば、第4の実施形態においては、環境光の波長を推定するフレームでは撮像素子102の画素領域113の一部を覆うように、第1のフィルタ領域407及び、第2のフィルタ領域408を配置する。一方で、ナイトモードにおいて撮影画像を取得するフレームでは、撮像素子102の有効画素領域の全てが第1のフィルタ領域407で覆われていないように配置する。このような構成とすることで、ナイトモードにおいて環境光の波長を推定しつつ、撮影画像のSN比を向上することができる。
同様に、第5の実施形態においては、環境光の波長を推定するフレームでは、撮像素子102の画素領域113を覆うように、第1のフィルタ領域516、第2のフィルタ領域517、第3のフィルタ領域518が配置されるようにする。一方で、ナイトモードにおいて撮影画像を取得するフレームでは、撮像素子102の有効画素領域の全てが、光学フィルタの第1のフィルタ領域316及び第2のフィルタ領域317で覆われていないように配置する。このような構成とすることで、ナイトモードにおいて環境光の波長を推定しつつ、撮影画像のSN比を向上することができるため、好ましい。
このように、環境光の波長を推定するフレームと、撮影画像を取得するフレームを分ける場合、フレームによって、撮像素子102の駆動モードを変えることもできる。例えば、撮影画像を取得するフレームでは高解像度な撮影画像を取得するために撮像素子102の全ての画素からの信号を読み出す。一方、環境光の波長を推定するモードでは解像度は必要ないため、間引き読みを行って消費電力の低減やフレームレートの向上を図ることができる。
<他の実施形態>
また、本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100,400:撮像装置、101:結像光学系、102:撮像素子、103:制御部、104:光学フィルタ、105:焦点調整機構、106:フォーカスレンズ、107,207,316,407,516:第1のフィルタ領域、108、208、317,408,517:第2のフィルタ領域、109,209,319,409,519:第1の画素領域、110,210,320,410,520:第2の画素領域、111:フォーカスレンズ制御テーブル、112:有効画素領域、113:画素領域、214,321,521:第3の画素領域、215:第4の画素領域、318,518:第3のフィルタ領域

Claims (29)

  1. フォーカスレンズを含む結像光学系を介して入射する、第1の波長帯域の光と第2の波長帯域の光に感度を有する撮像素子と、
    前記結像光学系と前記撮像素子との間に設けられ、前記第1の波長帯域の光を選択的に透過する第1のフィルタ領域を有する光学フィルタと、
    前記撮像素子から得られた信号に基づいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する演算手段と、を有し、
    前記演算手段は、前記撮像素子の画素領域の内、前記第1のフィルタ領域を透過した光を受光する第1の画素領域から得られた第1の信号と、前記第1の画素領域を除く第2の画素領域から得られた第2の信号とに基づいて、前記第2の画素領域が受光する光の前記第1の波長帯域の第1の成分と、前記第2の波長帯域の第2の成分とを推測し、該推測した第1の成分と第2の成分とに基づいて、予め決められた撮影距離に対する前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記演算手段は、複数の撮影距離と、各撮影距離に対する前記第1の波長帯域および前記第2の波長帯域のそれぞれの光による前記フォーカスレンズの合焦位置との関係を示す情報を有し、前記予め決められた撮影距離に対する前記第1の波長帯域および前記第2の波長帯域のそれぞれの光による前記フォーカスレンズの合焦位置を、前記第1の成分と、前記第2の成分とにより重み付け平均することで、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記演算手段は、前記第1の信号を前記第1の成分とし、前記第2の信号から前記第1の信号を引くことにより、前記第2の成分を推測することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記光学フィルタは、更に、前記第1の波長帯域の光および前記第2の波長帯域の光を透過する第2のフィルタ領域を有し、前記第2の画素領域は、前記第2のフィルタ領域を透過した光を受光することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記第1の波長帯域は可視光の波長帯域、前記第2の波長帯域は赤外光の波長帯域であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の波長帯域は赤外光の波長帯域、前記第2の波長帯域は可視光の波長帯域であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記演算手段は、前記第1の画素領域および前記第2の画素領域のうち、前記第1の信号と前記第2の信号とを、同じ像高にある画素領域の画素から取得することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  8. 前記光学フィルタは矩形であって、前記第1のフィルタ領域は、前記光学フィルタのいずれか一辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記第1の画素領域と前記第2の画素領域とで、露出をそれぞれ制御する制御手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記第1の画素領域の露出を、前記第2の画素領域の露出よりも高くしたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。
  10. 前記画素領域の内、画像の生成に用いる有効画素領域を除く領域を覆うように、前記第1のフィルタを配置したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 前記有効画素領域は、前記結像光学系の像円で決まる領域であることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記光学フィルタは、更に、前記第2の波長帯域の光を選択的に透過する第2のフィルタ領域と、前記第1の波長帯域の光および前記第2の波長帯域の光を透過する第3のフィルタ領域とを有し、
    前記第2の画素領域は、前記第2のフィルタ領域を透過した光を受光することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記撮像素子は、更に、第3の波長帯域の光に感度を有し、
    前記第1の波長帯域は近赤外光の波長帯域、前記第2の波長帯域の光は可視光の波長帯域、前記第3の波長帯域は短波赤外光の波長帯域であって、
    前記光学フィルタは、更に、前記第3の波長帯域の光を選択的に透過する第2のフィルタ領域を有し、
    前記演算手段は、前記第1の画素領域と、前記第2のフィルタ領域を透過した光を受光する第3の画素領域と、を除く前記第2の画素領域から前記第2の信号を得ると共に、更に、前記第3の画素領域から得られた第3の信号に基づいて、前記第2の画素領域が受光する光の前記第1の波長帯域の第1の成分と、前記第2の波長帯域の第2の成分と、前記第3の波長帯域の第3の成分とを推測し、該推測した第1の成分、第2の成分および第3の成分に基づいて、予め決められた撮影距離に対する前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  14. 前記演算手段は、複数の撮影距離と、各撮影距離に対する前記第1の波長帯域、前記第2の波長帯域、および前記第3の波長帯域のそれぞれの光による前記フォーカスレンズの合焦位置との関係を示す情報を有し、前記予め決められた撮影距離に対する前記第1の波長帯域、前記第2の波長帯域、および前記第3の波長帯域のそれぞれの光による前記フォーカスレンズの合焦位置を、前記第1の成分と、前記第2の成分と、前記第3の成分とにより重み付け平均することで、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  15. 前記光学フィルタを、前記結像光学系の光軸に垂直な平面上で移動する駆動手段を更に有し、
    前記第1の波長帯域は可視光の波長帯域、前記第2の波長帯域は赤外光の波長帯域であって、
    前記駆動手段は、第1のモードにおいて、前記第1のフィルタ領域が前記画素領域全体を覆う位置に駆動し、第2のモードにおいて前記第1のフィルタ領域が前記画素領域の一部を覆う位置に駆動し、
    前記演算手段は、前記第2のモードにおいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。
  16. 前記光学フィルタを、前記結像光学系の光軸に垂直な平面上で移動する駆動手段を更に有し、
    前記第1の波長帯域は可視光の波長帯域、前記第2の波長帯域は赤外光の波長帯域であって、
    前記駆動手段は、第1のモードにおいて、前記第1のフィルタ領域が前記画素領域全体を覆う位置に駆動し、第2のモードにおいて、前記第1および第2のフィルタ領域が前記画素領域の一部を覆う位置に駆動し、
    前記演算手段は、前記第2のモードにおいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。
  17. 前記駆動手段は、第3のモードにおいて、前記第2のフィルタ領域が前記画素領域全体を覆う位置に駆動することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 前記駆動手段は、前記第2のモードにおける、予め決められた第1のフレームと当該第1のフレームとは異なる第2のフレームとで、前記光学フィルタの位置が異なるように前記光学フィルタを駆動することを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
  19. 前記駆動手段は、前記第2のモードにおける、予め決められた第1のフレームと当該第1のフレームとは異なる第2のフレームとで、前記光学フィルタの位置が異なるように前記光学フィルタを駆動することを特徴とすることを特徴とする請求項16または17に記載の撮像装置。
  20. 前記演算手段は、前記第1の画素領域および前記第2の画素領域のうち、前記第1の信号と前記第2の信号とを、同じ像高にある画素領域の画素から取得することを特徴とする請求項12乃至19のいずれか1項に記載の撮像装置。
  21. 前記光学フィルタは矩形であって、前記第1のフィルタ領域は、前記光学フィルタのいずれか一辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項12乃至20のいずれか1項に記載の撮像装置。
  22. 前記第1の画素領域と前記第2の画素領域とで、露出をそれぞれ制御する制御手段を更に有し、
    前記制御手段は、前記第1の画素領域の露出を、前記第2の画素領域の露出よりも高くしたことを特徴とする請求項12乃至21のいずれか1項に記載の撮像装置。
  23. 前記画素領域の内、画像の生成に用いる有効画素領域を除く領域を覆うように、前記第1のフィルタを配置したことを特徴とする請求項12乃至22のいずれか1項に記載の撮像装置。
  24. フォーカスレンズを含む結像光学系を介して入射する、第1の波長帯域の光と第2の波長帯域の光に感度を有する撮像素子と、前記結像光学系と前記撮像素子との間に設けられ、前記第1の波長帯域の光を選択的に透過する第1のフィルタ領域を有する光学フィルタと、を有する撮像装置の前記撮像素子から得られる信号に基づいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する演算方法であって、
    前記撮像素子の画素領域の内、前記第1のフィルタ領域を透過した光を受光する第1の画素領域から得られた第1の信号と、前記第1の画素領域を除く第2の画素領域から得られた第2の信号とに基づいて、前記第2の画素領域が受光する光の前記第1の波長帯域の第1の成分と、前記第2の波長帯域の第2の成分とを推測する工程と、
    前記第1の成分と前記第2の成分とに基づいて、予め決められた撮影距離に対する前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する工程と
    を有することを特徴とする演算方法。
  25. フォーカスレンズを含む結像光学系を介して入射する、第1の波長帯域の光と第2の波長帯域の光に感度を有する撮像素子と、前記結像光学系と前記撮像素子との間に設けられ、前記第1の波長帯域の光を選択的に透過する第1のフィルタ領域を有する光学フィルタと、前記光学フィルタを、前記結像光学系の光軸に垂直な平面上で移動する駆動手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記駆動手段が、第1のモードにおいて、前記第1のフィルタ領域が前記撮像素子の画素領域全体を覆う位置に駆動し、第2のモードにおいて前記第1のフィルタ領域が前記画素領域の一部を覆う位置に駆動する工程と、
    演算手段が、前記第2のモードにおいて、前記画素領域の内、前記第1のフィルタ領域を透過した光を受光する第1の画素領域から得られた第1の信号と、前記第1の画素領域を除く第2の画素領域から得られた第2の信号とに基づいて、前記第2の画素領域が受光する光の前記第1の波長帯域の第1の成分と、前記第2の波長帯域の第2の成分とを推測し、該推測した第1の成分と第2の成分とに基づいて、予め決められた撮影距離に対する前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する工程と
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  26. フォーカスレンズを含む結像光学系を介して入射する、第1の波長帯域の光と第2の波長帯域の光に感度を有する撮像素子と、前記結像光学系と前記撮像素子との間に設けられ、前記第1の波長帯域の光を選択的に透過する第1のフィルタ領域と、前記第2の波長帯域の光を選択的に透過する第2のフィルタ領域と、前記第1の波長帯域の光および前記第2の波長帯域の光を透過する第3のフィルタ領域とを有する光学フィルタと、前記光学フィルタを、前記結像光学系の光軸に垂直な平面上で移動する駆動手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記駆動手段が、第1のモードにおいて、前記第1のフィルタ領域が前記撮像素子の画素領域全体を覆う位置に駆動し、第2のモードにおいて、前記第1および第2のフィルタ領域が前記画素領域の一部を覆う位置に駆動する工程と、
    演算手段が、前記第2のモードにおいて、前記画素領域の内、前記第1のフィルタ領域を透過した光を受光する第1の画素領域から得られた第1の信号と、前記第2のフィルタ領域を透過した光を受光する第2の画素領域から得られた第2の信号とに基づいて、前記第3のフィルタ領域を透過した光を受光する第3の画素領域が受光する光の前記第1の波長帯域の第1の成分と、前記第2の波長帯域の第2の成分とを推測し、該推測した第1の成分および第2の成分とに基づいて、予め決められた撮影距離に対する前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する工程と
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  27. コンピュータに、請求項24に記載の演算方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  28. コンピュータに、請求項25または26に記載の撮像装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
  29. 請求項27または28に記載のプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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