JP2020091328A5 - - Google Patents
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Description
撮像素子102は結像光学系101の光軸上に配置され、結像光学系101は撮像素子102上に被写体像を結像する。そして、撮像素子102は、可視光の少なくとも一部、及び、赤外光の少なくとも一部の波長帯域に吸収を有するSi、InGaAs、金属酸化物などの無機半導体や、有機半導体などで形成されている。なお、可視光とは波長380nmから750nmまでの波長の光、赤外光とは750nmから2500nmまでの波長の光のことを意味する。そして、吸収を有するとは、所望の波長帯域において、消衰係数が1×10 −3 以上であることを意味する。Siを使用した場合、Siの吸収端は1100nmであるため、可視光の波長帯域全体の光、及び、波長750nm以上かつ1100nm以下の赤外光に吸収を有する。
<変形例2>
第1の画素領域109と第2の画素領域110の撮影条件は同じであっても良いし、異なっていても良い。式(2)における第1の信号レベルS1と第2の信号レベルS2の差分演算の演算負荷を軽減するためには、第1の画素領域109と第2の画素領域110の撮影条件は同じであるほうが好ましい。
第1の画素領域109と第2の画素領域110の撮影条件は同じであっても良いし、異なっていても良い。式(2)における第1の信号レベルS1と第2の信号レベルS2の差分演算の演算負荷を軽減するためには、第1の画素領域109と第2の画素領域110の撮影条件は同じであるほうが好ましい。
前述したように、第1の画素領域109内の画素が受光する光の量は、第2の画素領域110内の画素が受光する光の量よりも少ない。従って、第1の画素領域109の露出レベルを、第2の画素領域110の露出レベルよりも高くした方が好ましい。具体的には、第1の画素領域109中の画素の蓄積時間やアナログゲインを、第2の画素領域110中の画素の蓄積時間やアナログゲインよりも高くした方が好ましい。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態における撮像装置100の構成は、第1の実施形態において図1A及び図1Bを参照して説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。図7A及び図7Bは、第3の実施形態における光学フィルタ104の構成と、光学フィルタ104と撮像素子102との位置関係を説明する図である。図7Aは、光学フィルタ104と撮像素子102を+Y軸方向から見た図、図7Bは、撮像素子102を−Z軸方向から見た図である。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。なお、第3の実施形態における撮像装置100の構成は、第1の実施形態において図1A及び図1Bを参照して説明したものと同様であるため、ここでは説明を省略する。図7A及び図7Bは、第3の実施形態における光学フィルタ104の構成と、光学フィルタ104と撮像素子102との位置関係を説明する図である。図7Aは、光学フィルタ104と撮像素子102を+Y軸方向から見た図、図7Bは、撮像素子102を−Z軸方向から見た図である。
なお、図9A及び図9Bの配置とするためには、様々な第1のフィルタ領域407と第2のフィルタ領域408の配置方法、及び、光学フィルタ104の駆動方法が可能である。その中でも、第1のフィルタ領域407及び第2のフィルタ領域408を、光学フィルタ104が駆動される方向(図9A及び図9Bに示す例ではX方向)に沿って配置し、フィルタ駆動機構401は、第1のフィルタ領域407及び第2のフィルタ領域408を配置した方向(図9A及び図9Bに示す例ではX方向)に駆動するように構成することが好ましい。このような構成とすることで、光学フィルタを駆動する機構を簡便にしつつ、可視光のみを取得するデイモードと、環境光の波長中の可視光成分と赤外光成分を推定するナイトモードの切り替えを行うことができる。
図10は、第5の実施形態における光学フィルタ104の構成と、光学フィルタ104と撮像素子102の配置を説明する図であり、光学フィルタ104と撮像素子102を+Y軸方向から見た図である。第5の実施形態における光学フィルタ104は、赤外光を選択的に吸収し可視光を選択的に透過させる第1のフィルタ領域516と、可視光を選択的に吸収し赤外光を選択的に透過させる第2のフィルタ領域517、可視光及び赤外光を透過させる第3のフィルタ領域518を有している。
●ナイトモード(第2のモード)
撮像装置400をナイトモードで使用する場合、図10Cに示すように、撮像素子102の画素領域113を覆うように、第1のフィルタ領域516、第2のフィルタ領域517、第3のフィルタ領域518を配置する。そして、第3の実施形態と同様にして第1のフィルタ領域516で覆われた第1の画素領域519、第2のフィルタ領域517で覆われた第2の画素領域520の各々からの画素信号を用いて、環境光の波長中の可視光成分(第1の成分)と赤外光成分(第2の成分)を推定する。そして、第3の実施形態で説明したようにしてフォーカスレンズ106に位置を制御する。
撮像装置400をナイトモードで使用する場合、図10Cに示すように、撮像素子102の画素領域113を覆うように、第1のフィルタ領域516、第2のフィルタ領域517、第3のフィルタ領域518を配置する。そして、第3の実施形態と同様にして第1のフィルタ領域516で覆われた第1の画素領域519、第2のフィルタ領域517で覆われた第2の画素領域520の各々からの画素信号を用いて、環境光の波長中の可視光成分(第1の成分)と赤外光成分(第2の成分)を推定する。そして、第3の実施形態で説明したようにしてフォーカスレンズ106に位置を制御する。
同様に、第5の実施形態においては、環境光の波長を推定するフレームでは、撮像素子102の画素領域113を覆うように、第1のフィルタ領域516、第2のフィルタ領域517、第3のフィルタ領域518が配置されるようにする。一方で、ナイトモードにおいて撮影画像を取得するフレームでは、撮像素子102の有効画素領域の全てが、光学フィルタの第1のフィルタ領域516及び第2のフィルタ領域517で覆われていないように配置する。このような構成とすることで、ナイトモードにおいて環境光の波長を推定しつつ、撮影画像のSN比を向上することができるため、好ましい。
Claims (29)
- フォーカスレンズを含む結像光学系を介して入射する、第1の波長帯域の光と第2の波長帯域の光に感度を有する撮像素子と、
前記結像光学系と前記撮像素子との間に設けられ、前記第1の波長帯域の光を選択的に透過する第1のフィルタ領域を有する光学フィルタと、
前記撮像素子から得られた信号に基づいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する演算手段と、を有し、
前記演算手段は、前記撮像素子の画素領域の内、前記第1のフィルタ領域を透過した光を受光する第1の画素領域から得られた第1の信号と、前記第1の画素領域を除く第2の画素領域から得られた第2の信号とに基づいて、前記第2の画素領域が受光する光の前記第1の波長帯域の第1の成分と、前記第2の波長帯域の第2の成分とを推測し、該推測した第1の成分と第2の成分とに基づいて、予め決められた撮影距離に対する前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする撮像装置。 - 前記演算手段は、複数の撮影距離と、各撮影距離に対する前記第1の波長帯域および前記第2の波長帯域のそれぞれの光による前記フォーカスレンズの合焦位置との関係を示す情報を有し、前記予め決められた撮影距離に対する前記第1の波長帯域および前記第2の波長帯域のそれぞれの光による前記フォーカスレンズの合焦位置を、前記第1の成分と、前記第2の成分とにより重み付け平均することで、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
- 前記演算手段は、前記第1の信号を前記第1の成分とし、前記第2の信号から前記第1の信号を引くことにより、前記第2の成分を推測することを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
- 前記光学フィルタは、更に、前記第1の波長帯域の光および前記第2の波長帯域の光を透過する第2のフィルタ領域を有し、前記第2の画素領域は、前記第2のフィルタ領域を透過した光を受光することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第1の波長帯域は可視光の波長帯域、前記第2の波長帯域は赤外光の波長帯域であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第1の波長帯域は赤外光の波長帯域、前記第2の波長帯域は可視光の波長帯域であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記演算手段は、前記第1の画素領域および前記第2の画素領域のうち、前記第1の信号と前記第2の信号とを、同じ像高にある画素領域の画素から取得することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記光学フィルタは矩形であって、前記第1のフィルタ領域は、前記光学フィルタのいずれか一辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第1の画素領域と前記第2の画素領域とで、露出をそれぞれ制御する制御手段を更に有し、
前記制御手段は、前記第1の画素領域の露出を、前記第2の画素領域の露出よりも高くしたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記画素領域の内、画像の生成に用いる有効画素領域を除く領域を覆うように、前記第1のフィルタ領域を配置したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記有効画素領域は、前記結像光学系の像円で決まる領域であることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
- 前記光学フィルタは、更に、前記第2の波長帯域の光を選択的に透過する第2のフィルタ領域と、前記第1の波長帯域の光および前記第2の波長帯域の光を透過する第3のフィルタ領域とを有し、
前記第2の画素領域は、前記第2のフィルタ領域を透過した光を受光することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記撮像素子は、更に、第3の波長帯域の光に感度を有し、
前記第1の波長帯域は近赤外光の波長帯域、前記第2の波長帯域は可視光の波長帯域、前記第3の波長帯域は短波赤外光の波長帯域であって、
前記光学フィルタは、更に、前記第3の波長帯域の光を選択的に透過する第2のフィルタ領域を有し、
前記演算手段は、前記第1の画素領域と、前記第2のフィルタ領域を透過した光を受光する第3の画素領域と、を除く前記第2の画素領域から前記第2の信号を得ると共に、更に、前記第3の画素領域から得られた第3の信号に基づいて、前記第2の画素領域が受光する光の前記第1の波長帯域の第1の成分と、前記第2の波長帯域の第2の成分と、前記第3の波長帯域の第3の成分とを推測し、該推測した第1の成分、第2の成分および第3の成分に基づいて、予め決められた撮影距離に対する前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記演算手段は、複数の撮影距離と、各撮影距離に対する前記第1の波長帯域、前記第2の波長帯域、および前記第3の波長帯域のそれぞれの光による前記フォーカスレンズの合焦位置との関係を示す情報を有し、前記予め決められた撮影距離に対する前記第1の波長帯域、前記第2の波長帯域、および前記第3の波長帯域のそれぞれの光による前記フォーカスレンズの合焦位置を、前記第1の成分と、前記第2の成分と、前記第3の成分とにより重み付け平均することで、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
- 前記光学フィルタを、前記結像光学系の光軸に垂直な平面上で移動する駆動手段を更に有し、
前記第1の波長帯域は可視光の波長帯域、前記第2の波長帯域は赤外光の波長帯域であって、
前記駆動手段は、第1のモードにおいて、前記第1のフィルタ領域が前記画素領域全体を覆う位置に駆動し、第2のモードにおいて前記第1のフィルタ領域が前記画素領域の一部を覆う位置に駆動し、
前記演算手段は、前記第2のモードにおいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする請求項5に記載の撮像装置。 - 前記光学フィルタを、前記結像光学系の光軸に垂直な平面上で移動する駆動手段を更に有し、
前記第1の波長帯域は可視光の波長帯域、前記第2の波長帯域は赤外光の波長帯域であって、
前記駆動手段は、第1のモードにおいて、前記第1のフィルタ領域が前記画素領域全体を覆う位置に駆動し、第2のモードにおいて、前記第1および第2のフィルタ領域が前記画素領域の一部を覆う位置に駆動し、
前記演算手段は、前記第2のモードにおいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算することを特徴とする請求項12に記載の撮像装置。 - 前記駆動手段は、第3のモードにおいて、前記第2のフィルタ領域が前記画素領域全体を覆う位置に駆動することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
- 前記駆動手段は、前記第2のモードにおける、予め決められた第1のフレームと当該第1のフレームとは異なる第2のフレームとで、前記光学フィルタの位置が異なるように前記光学フィルタを駆動することを特徴とする請求項15に記載の撮像装置。
- 前記駆動手段は、前記第2のモードにおける、予め決められた第1のフレームと当該第1のフレームとは異なる第2のフレームとで、前記光学フィルタの位置が異なるように前記光学フィルタを駆動することを特徴とすることを特徴とする請求項16または17に記載の撮像装置。
- 前記演算手段は、前記第1の画素領域および前記第2の画素領域のうち、前記第1の信号と前記第2の信号とを、同じ像高にある画素領域の画素から取得することを特徴とする請求項12乃至19のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記光学フィルタは矩形であって、前記第1のフィルタ領域は、前記光学フィルタのいずれか一辺に沿って設けられていることを特徴とする請求項12乃至20のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 前記第1の画素領域と前記第2の画素領域とで、露出をそれぞれ制御する制御手段を更に有し、
前記制御手段は、前記第1の画素領域の露出を、前記第2の画素領域の露出よりも高くしたことを特徴とする請求項12乃至21のいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記画素領域の内、画像の生成に用いる有効画素領域を除く領域を覆うように、前記第1のフィルタ領域を配置したことを特徴とする請求項12乃至22のいずれか1項に記載の撮像装置。
- フォーカスレンズを含む結像光学系を介して入射する、第1の波長帯域の光と第2の波長帯域の光に感度を有する撮像素子と、前記結像光学系と前記撮像素子との間に設けられ、前記第1の波長帯域の光を選択的に透過する第1のフィルタ領域を有する光学フィルタと、を有する撮像装置の前記撮像素子から得られる信号に基づいて、前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する演算方法であって、
前記撮像素子の画素領域の内、前記第1のフィルタ領域を透過した光を受光する第1の画素領域から得られた第1の信号と、前記第1の画素領域を除く第2の画素領域から得られた第2の信号とに基づいて、前記第2の画素領域が受光する光の前記第1の波長帯域の第1の成分と、前記第2の波長帯域の第2の成分とを推測する工程と、
前記第1の成分と前記第2の成分とに基づいて、予め決められた撮影距離に対する前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する工程と
を有することを特徴とする演算方法。 - フォーカスレンズを含む結像光学系を介して入射する、第1の波長帯域の光と第2の波長帯域の光に感度を有する撮像素子と、前記結像光学系と前記撮像素子との間に設けられ、前記第1の波長帯域の光を選択的に透過する第1のフィルタ領域を有する光学フィルタと、前記光学フィルタを、前記結像光学系の光軸に垂直な平面上で移動する駆動手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
前記駆動手段が、第1のモードにおいて、前記第1のフィルタ領域が前記撮像素子の画素領域全体を覆う位置に駆動し、第2のモードにおいて前記第1のフィルタ領域が前記画素領域の一部を覆う位置に駆動する工程と、
演算手段が、前記第2のモードにおいて、前記画素領域の内、前記第1のフィルタ領域を透過した光を受光する第1の画素領域から得られた第1の信号と、前記第1の画素領域を除く第2の画素領域から得られた第2の信号とに基づいて、前記第2の画素領域が受光する光の前記第1の波長帯域の第1の成分と、前記第2の波長帯域の第2の成分とを推測し、該推測した第1の成分と第2の成分とに基づいて、予め決められた撮影距離に対する前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する工程と
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - フォーカスレンズを含む結像光学系を介して入射する、第1の波長帯域の光と第2の波長帯域の光に感度を有する撮像素子と、前記結像光学系と前記撮像素子との間に設けられ、前記第1の波長帯域の光を選択的に透過する第1のフィルタ領域と、前記第2の波長帯域の光を選択的に透過する第2のフィルタ領域と、前記第1の波長帯域の光および前記第2の波長帯域の光を透過する第3のフィルタ領域とを有する光学フィルタと、前記光学フィルタを、前記結像光学系の光軸に垂直な平面上で移動する駆動手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
前記駆動手段が、第1のモードにおいて、前記第1のフィルタ領域が前記撮像素子の画素領域全体を覆う位置に駆動し、第2のモードにおいて、前記第1および第2のフィルタ領域が前記画素領域の一部を覆う位置に駆動する工程と、
演算手段が、前記第2のモードにおいて、前記画素領域の内、前記第1のフィルタ領域を透過した光を受光する第1の画素領域から得られた第1の信号と、前記第2のフィルタ領域を透過した光を受光する第2の画素領域から得られた第2の信号とに基づいて、前記第3のフィルタ領域を透過した光を受光する第3の画素領域が受光する光の前記第1の波長帯域の第1の成分と、前記第2の波長帯域の第2の成分とを推測し、該推測した第1の成分および第2の成分とに基づいて、予め決められた撮影距離に対する前記フォーカスレンズの合焦位置を演算する工程と
を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - コンピュータに、請求項24に記載の方法の各工程を実行させるためのプログラム。
- コンピュータに、請求項25または26に記載の撮像装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
- 請求項27または28に記載のプログラムを記憶したコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
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