JP2020090859A - ロックボルト構造の構築方法及び定着材注入治具 - Google Patents
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これによれば、定着材注入治具で削孔水供給路とロックボルト本体の中空部を流路接続し、且つ定着材注入治具を介して削孔機の削孔水供給部と外管を連結した構造とすることにより、削孔水供給路からの定着材注入と、削孔機の削孔水供給部の後退による外管の引抜を並行して行うことが可能となり、例えば外管を引抜ながら定着材を注入するなど、定着材の注入作業に対して外管の引抜のタイミングを調整することができる。換言すれば、外管を任意のタイミングで引き抜くことができるため、孔の周囲の地盤性状に応じて、外管を引抜ながらの定着材注入、外管を少し引き抜いて定着材を注入してまた外管を引き抜く等、定着材の注入作業の自由度を高めることができる。従って、定着材を適切な状態で充填することができ、ロックボルト本体の必要な定着強度を確実に得ることができる。また、この流路接続、連結の構造により、定着材の注入後に定着材注入治具の撤去、外管撤去用治具の装着の多数の切替作業、段取り替えを行うことが不要となり、施工効率を高めることができる。特に、足場を組んで足場上からの作業となることが多い地山斜面にロックボルト構造を構築する場合等に、段取り替えを最小限にして施工効率を高める効果は非常に顕著に発揮される。
これによれば、逸走が起きやすい外管の外側への定着材の充填を確認してから、外管内部への定着材注入を行い、外管内部への定着材の充填も確認することにより、定着材をより適切な状態で充填することができ、ロックボルト本体の必要な定着強度をより確実に得ることができる。
これによれば、削孔水の吐出、自穿孔ロックボルトの打設の際に外管を固定するズレ止め部材を着脱自在とすることにより、ズレ止め部材を簡単に取り外すことができ、簡単にズレ止め部材から定着材注入治具への段取り替えを行うことができる。
これによれば、定着材注入治具を設置した状態のまま、自穿孔ロックボルトの打設工程、定着材の注入と外管の引抜の工程を行うことができ、これらの工程を通じて段取り替えを最小限にし、ロックボルト構造の施工効率を非常に高めることができる。即ち、自穿孔ロックボルトの打設後のロックボルト本体や外管の削孔機からの分離、その後の定着材注入治具の装着と撤去、その後の外管撤去用治具の装着の切替作業を行わなくても、自穿孔ロックボルトの打設から、定着材の注入と外管の引抜までの工程を行うことができる。
これによれば、治具本体の中空部で削孔水供給部の削孔水供給路とロックボルト本体の中空部を流路接続することが可能となり、且つ、第1の連結固定部と第2の連結固定部による固定で削孔機で外管を引抜可能に定着材注入治具を介して削孔機と外管を連結することが可能となる。従って、削孔水供給路からの定着材注入と、削孔機の削孔水供給部の後退による外管の引抜を並行して行うことを可能にし、例えば外管を引抜ながら定着材を注入するなど、定着材の注入作業に対する外管の引抜のタイミングの調整を実現することができる。従って、定着材を適切な状態で充填し、ロックボルト本体の定着強度の確保も可能となる。また、この流路接続、連結の構造は、定着材の注入後に定着材注入治具の撤去、外管撤去用治具の装着の多数の切替作業、段取り替えを行うことを不要とするものであり、施工効率を高めることが可能となる。特に、足場を組んで足場上からの作業となることが多い地山斜面にロックボルト構造を構築する場合等に、段取り替えを最小限にして施工効率を高める効果は非常に顕著に発揮される。また、環状シール材により、充填された定着材が削孔水供給部側に流れ込むことを防止することができる。
これによれば、エア抜き孔からの定着材のリターンにより外管内部への定着材の充填を確認することが可能となり、定着材をより適切な状態で充填することが可能となる。
これによれば、注入パイプによって定着材をロックボルト本体の中空部により確実に導入することができ、例えば外管の引抜の際にもロックボルト本体の中空部に内挿された状態の注入パイプから中空部内に定着材をより確実に注入することができる。
本発明による実施形態のロックボルト構造の構築方法で構築されるロックボルト構造は、図1〜図5に示すように、中空部21を有するロックボルト本体2の先端にビット3が設けられ、ロックボルト本体2の外側に外管4が周設される自穿孔ロックボルト1を地山100に打設して構築されるものであり、打設される自穿孔ロックボルト1は二重管式の自穿孔ロックボルトである。
本明細書開示の発明は、発明として列記した各発明、実施形態の他に、適用可能な範囲で、これらの部分的な内容を本明細書開示の他の内容に変更して特定したもの、或いはこれらの内容に本明細書開示の他の内容を付加して特定したもの、或いはこれらの部分的な内容を部分的な作用効果が得られる限度で削除して上位概念化して特定したものを包含する。そして、本明細書開示の発明には下記追加内容や変形例も含まれる。
Claims (7)
- 中空部を有するロックボルト本体の先端にビットが設けられ、前記ロックボルト本体の外側に外管が周設される自穿孔ロックボルトを地山に打設してロックボルト構造を構築するロックボルト構造の構築方法であって、
定着材注入治具で削孔機の削孔水供給路と前記ロックボルト本体の前記中空部を流路接続し、且つ前記定着材注入治具を介して前記削孔機の削孔水供給部と前記外管を連結する第1工程と、
前記削孔水供給路と前記中空部を通して定着材を注入し、前記定着材を前記ビットの吐出孔から吐出させると共に、前記削孔機の前記削孔水供給部を後退させて地山に打設された前記外管を引き抜く第2工程
を備えることを特徴とするロックボルト構造の構築方法。 - 前記第2工程において、前記ビットの吐出孔から吐出させた前記定着材を前記外管の外側に充填して削孔口からのリターンの確認後に、前記外管を後退させて前記ビットと前記外管の先端との間に定着材流路を形成し、前記ビットの吐出孔から吐出させた前記定着材を前記定着材流路を介して前記外管の内部に注入し、前記定着材注入治具のエア抜き孔からの前記外管の内部に注入された前記定着材のリターンにより前記定着材の充填を確認することを特徴とする請求項1記載のロックボルト構造の構築方法。
- 前記第1工程の前に、前記ロックボルト本体の後部に着脱自在なズレ止め部材で前記外管を固定した状態で、前記削孔水供給路と前記中空部を通して供給される削孔水を前記ビットの吐出孔から吐出させながら前記ビットで削孔して前記自穿孔ロックボルトを打設する打設工程を行い、
前記第1工程において、前記ズレ止め部材を前記定着材注入治具に取り替えることを特徴とする請求項1又は2記載のロックボルト構造の構築方法。 - 前記第1工程と前記第2工程との間に、前記定着材注入治具で流路接続された前記削孔水供給路と前記中空部を通して供給される削孔水を前記ビットの吐出孔から吐出させながら前記ビットで削孔して前記自穿孔ロックボルトを打設する打設工程を行うことを特徴とする請求項1又は2記載のロックボルト構造の構築方法。
- 中空部を有するロックボルト本体の先端にビットが設けられ、前記ロックボルト本体の外側に外管が周設される自穿孔ロックボルトの前記ロックボルト本体が地山に打設され、前記ロックボルト本体の周囲に定着材が充填されるロックボルト構造の構築に用いられる定着材注入治具であって、
軸方向に延びる中空部を有する治具本体と、
前記治具本体の先端部に設けられ、前記外管の後端部に固定される第1の連結固定部と、
前記治具本体の後端部に設けられ、削孔機の削孔水供給部に固定される第2の連結固定部と、
前記治具本体に内装され、軸方向に貫通する環状シール材
を備えることを特徴とする定着材注入治具。 - 前記治具本体の前記環状シール材よりも先端部側の周壁にエア抜き孔が形成されていることを特徴とする請求項5記載の定着材注入治具。
- 後端部が前記削孔水供給部の削孔水供給路に流路接続され、先端部が前記ロックボルト本体の前記中空部に内挿される注入パイプを備えることを特徴とする請求項5又は6記載の定着材注入治具。
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