JP2020090446A - 皮膚用化粧料 - Google Patents

皮膚用化粧料 Download PDF

Info

Publication number
JP2020090446A
JP2020090446A JP2018227282A JP2018227282A JP2020090446A JP 2020090446 A JP2020090446 A JP 2020090446A JP 2018227282 A JP2018227282 A JP 2018227282A JP 2018227282 A JP2018227282 A JP 2018227282A JP 2020090446 A JP2020090446 A JP 2020090446A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
skin
group
manufactured
cosmetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018227282A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7144846B2 (ja
Inventor
直基 品川
Naoki Shinagawa
直基 品川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dariya Co Ltd
Original Assignee
Dariya Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dariya Co Ltd filed Critical Dariya Co Ltd
Priority to JP2018227282A priority Critical patent/JP7144846B2/ja
Publication of JP2020090446A publication Critical patent/JP2020090446A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7144846B2 publication Critical patent/JP7144846B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】本発明の課題は、皮膚用化粧料の弾力感を有しつつ、べたつきおよびテカリを抑制する皮膚用化粧料を提供することを目的とする。【解決手段】(A)下記一般式(1)で表される化合物、(B)水溶性増粘剤、(C)炭素数2〜4の1価のアルコール、(D)非イオン性界面活性剤を含有し、(E)シリカおよび(F)粘土鉱物から選ばれる1種以上を含有し、前記(C)成分の含有量が5〜15質量%であり、前記(D)成分の含有量が0.6〜1質量%であることを特徴とする皮膚用化粧料。【化1】【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚用化粧料に関するものである。
脂性肌は顔等の皮膚の皮脂分泌量が多く、べたつきやテカリを感じさせてしまう。従来、このような状態に対してべたつきおよびテカリを抑制しサラサラ感を与えるため、粉体が含有される皮膚用化粧料や、脱脂感を与えるため、エタノールといった揮発性有機溶媒が含有される皮膚用化粧料が知られている。粉体が含有される皮膚用化粧料に用いられる粉体は、皮脂吸着量が比較的多い多孔質の無機粉体や粘土鉱物といった無機粉体が用いられることがある。しかし、無機粉体は有機粉体と比較し、比重が大きい場合が多い。そのため、水性分散系では、無機粉体の分散性が保てず沈降し、ケーキングが発生してしまう場合があった。ケーキングとは皮膚用化粧料に含有された粉体が液相中の底面で固化し、皮膚用化粧料が含有される容器を振っても分散しない現象のことである。
そこで、例えば特許文献1の記載のように、有機粉体を含有する皮膚用化粧料に増粘剤を含有させ、皮膚用化粧料の粘度を大きくし、ケーキングを抑制させる方法が提案されている。
ところで、特許文献2に記載の水溶性ポリアルキレンオキシド変性物は、従来から汎用されているアクリル酸系増粘剤や親水性増粘多糖類にはない独特の弾力性を有し、目新しさを与えるゲル状水性化粧料が提案されている。また、特許文献3にはみずみずしい使用感を与えるゲル状水性化粧料が提案されている。
特開2010−1225号公報 特開2013−116941号公報 特開2016−69336号公報
しかし、前記水溶性ポリアルキレンオキシド変性物をケーキングを抑制させると共に独特の弾力性を付与する目的で、べたつきおよびテカリを抑制する粉体や脱脂感を与える揮発性有機溶剤に含有させようとすると、粉体や揮発性有機溶媒により水溶性ポリアルキレンオキシド変性物が有する独特の弾力性が損なわれてしまう問題があった。
本発明の課題は、皮膚用化粧料の弾力感を有しつつ、べたつきおよびテカリを抑制する皮膚用化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、(A)下記一般式(1)で表される化合物、(B)水溶性増粘剤、(C)炭素数2〜4の1価のアルコールおよび(D)非イオン性界面活性剤を含有し、(E)シリカおよび(F)粘土鉱物から選ばれる1種以上を含有し、前記(C)成分の含有量が5〜15質量%であり、前記(D)成分の含有量が0.6〜1質量%であることを特徴とする皮膚用化粧料を提供することにある。
一般式(1)中、Rは炭素数6〜36でm価の飽和炭化水素基を表し、Rは、メチルジフェニレン基、ヘキサメチレン基、メチルジシクロヘキシレン基、3−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシレン基、ジメチルフェニレン基、またはトリレン基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表す。nは90〜900の整数を表し、mは1〜5の整数を表す。
本発明によれば、上記課題を解決するものである。つまり、本発明は、皮膚用化粧料の弾力感を有しつつ、べたつきおよびテカリを抑制する皮膚用化粧料が得られる。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、含有量を示す単位は、特に明記しない限り全て質量%である。
本発明による皮膚用化粧料には、皮膚用化粧料に弾力性を付与する観点から(A)下記一般式(1)で表される化合物を含有する。
一般式(1)中、Rは炭素数6〜36でm価の飽和炭化水素基を表し、Rは、メチルジフェニレン基、ヘキサメチレン基、メチルジシクロヘキシレン基、3−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシレン基、ジメチルフェニレン基、またはトリレン基を表し、Rは水素原子またはメチル基を表す。nは90〜900の整数を表し、mは1〜5の整数を表す。
一般式(1)は、「H−(O−CHRCH−OH(ここで、Rおよびnは上記の定義と同じ)」で表されるポリアルキレンオキシド化合物、「HO−R(ここで、Rは上記の定義と同じ)」で表される1価の疎水性アルコールおよび「R<(NCO)(ここで、Rは上記の定義と同じ)」で表されるジイソシアネート化合物を原料として反応させることにより得られる。
「H−(O−CHRCH−OH」で表されるポリアルキレンオキシド化合物としては、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリエチレンオキシド/ポリプロピレンオキシド共重合体等が挙げられる。
「HO−R」で表される1価の疎水性アルコールとしては、ヘキシルアルコール、ヘプチルアルコール、オクチルアルコール、ノニルアルコール、デシルアルコール、ウンデシルアルコール、ドデシルアルコール、トリデシルアルコール、テトラデシルアルコール、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、ヘプタデシルアルコール、オクタデシルアルコール、ノナデシルアルコール、アラキルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
「R<(NCO)」で表されるジイソシアネート化合物としては、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジイソシアネート(HMDI)、3−イソシアネートメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシルイソシアネート(IPDI)、1,8−ジメチルベンゾール−2,4−ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート(TDI)等が挙げられる。
上記した、ポリアルキレンオキシド化合物と1価の疎水性アルコールとジイソシアネート化合物とを反応させる方法としては、トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド等の反応溶媒に溶解や分散させて反応させる方法や、固体を粉末状に粉砕または液状に溶融し、均一に混合した後、所定の温度に加熱して反応させる方法等が挙げられる。好ましくは、一般式(1)の合成方法としては、特開2013−116941号公報の段落〔0049〕〜〔0051〕に記載された方法がよい。
前記(A)成分は、皮膚用化粧料に含有されていればよいが、皮膚用化粧料に弾力性を付与する観点から好ましくは0.6〜1.4質量%、より好ましくは0.7〜1.2質量%、さらに好ましくは0.8〜1質量%含有されることがよい。前記(A)成分が0.6質量%未満の場合、皮膚用化粧料に弾力性を付与できない恐れがある。前記(A)成分が1.4質量%を超える場合、べたつきが生じる恐れがある。
前記(A)成分としては、ビスステアリルPEG/PPG−8/6(メチレンジフェニルジイソシアネート/PEG−400)コポリマーが好ましい。
ビスステアリルPEG/PPG−8/6(メチレンジフェニルジイソシアネート/PEG−400)コポリマーの市販品としては、AQUPEC HU C2002(住友精化社製)が挙げられる。
本発明による皮膚用化粧料には、皮膚用化粧料に弾力性を付与することおよびべたつきのなさの観点から(B)水溶性増粘剤を含有する。
前記(B)成分は、皮膚用化粧料に含有されていればよいが、皮膚用化粧料に弾力性を付与することおよびべたつきのなさの観点から好ましくは0.05〜0.5質量%、より好ましくは0.1〜0.4質量%、さらに好ましくは0.15〜0.3質量%含有されることがよい。前記(B)成分が0.05質量%未満の場合、皮膚用化粧料に弾力性を付与できない恐れがある。前記(B)成分が0.5質量%を超える場合、べたつきが生じる恐れがある。
前記(B)成分は、特に限定されないが、アクリル酸系増粘剤、増粘多糖類等が挙げられ、アクリル酸系増粘剤としては、カルボマー、(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー等が挙げられ、増粘多糖類としては、キサンタンガム、タマリンドガム、ジェランガム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等が挙げられ、1種以上が含有される。そのなかでも、べたつきのなさの観点から好ましくは、アクリル酸系増粘剤がよく、さらに好ましくはカルボマーがよい。
カルボマーの市販品としては、CARBOPOL ULTREZ 10 POLYMER(Lubrizol Advanced Materials社製)、カーボポール 980(Lubrizol Advanced Materials社製)、AQUPEC HV−505ED(住友精化社製)、NTC−CARBOMER 381(Guangzhou Tinci Materials Technology社製)等が挙げられる。(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマーの市販品としては、PEMULEN TR−1(Lubrizol Advanced Materials社製)、PEMULEN TR−2(Lubrizol Advanced Materials社製)、カーボポール ETD2020(Lubrizol Advanced Materials社製)等が挙げられる。キサンタンガムの市販品としては、エコーガム T(DSP五協フード&ケミカル社製)、エコーガム SF(DSP五協フード&ケミカル社製)、KELTROL CG−T(CP KELCO社製)、KELTROL CG−SFT(CP KELCO社製)等が挙げられる。タマリンドガムの市販品としては、グリロイド6C(DSP五協フード&ケミカル社製)等が挙げられる。ジェランガムの市販品としては、ケルコゲル(DSP五協フード&ケミカル社製)、ケルコゲルHM(DSP五協フード&ケミカル社製)、KELCOGEL CG−LA(CP KELCO社製)、KELCOGEL CG−HA(CP KELCO社製)等が挙げられる。ヒドロキシエチルセルロースの市販品としては、HEC CFグレード(住友精化社製)、HECダイセル SEグレード(ダイセル社製)等が挙げられる。ヒドロキシプロピルメチルセルロースの市販品としては、METOLOSE(信越化学工業社製)等が挙げられる。カルボキシメチルセルロースの市販品としては、CMCダイセル(ダイセル社製)等が挙げられる。
本発明による皮膚用化粧料には、べたつきのなさの観点から(C)炭素数2〜4の1価のアルコールを含有する。
前記(C)成分は皮膚用化粧料べたつきのなさの観点から5〜15質量%、好ましくは6.5〜14.5質量%、さらに好ましくは8.5〜12.5質量%含有されることがよい。前記(C)成分が5質量%未満の場合、べたつきが生じる。前記(C)成分が15質量%を超える場合、皮膚用化粧料に弾力性を付与できない。
前記(C)成分は、特に限定されないが、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、tert−ブタノールが挙げられ、1種以上が含有される。そのなかでも、べたつきのなさの観点から好ましくは、エタノールがよい。
エタノールの市販品としては、一般アルコール トレーサブル Qibix(日本アルコール販売社製)、一般アルコール 合成(日本アルコール販売社製)等が挙げられる。
本発明による皮膚用化粧料には、前記(A)成分の弾力性を維持する観点から(D)非イオン性界面活性剤を含有する。
前記(D)成分は前記(A)成分の弾力性を維持すること、べたつきのなさおよびテカリのなさの観点から0.6〜1質量%、好ましくは0.7〜0.9質量%含有されることがよい。前記(D)成分が0.6質量%未満の場合、皮膚用化粧料の弾力性を付与できない。前記(D)成分が1質量%を超える場合、べたつきが生じる。
前記(D)成分は、特に限定されないが、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、アルキルグリセリルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルアルカノールアミド、アルキル脂肪酸アルカノールアミド、アルキルポリグルコシド等が挙げられ、1種以上が含有される。そのなかでも、皮膚用化粧料の弾力性を付与することおよびテカリのなさの観点から好ましくはポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油がよく、さらに好ましくはポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルがよい。
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80、ポリソルベート85、イソステアリン酸PEG−20ソルビタン、ステアリン酸PEG−6ソルビタン等が挙げられる。
ポリソルベート20の市販品としては、ソルボンT−20(東邦化学工業社製)、NIKKOL SG−SLV2000F(日光ケミカルズ社製)等が挙げられる。ポリソルベート40の市販品としては、ソルボンT−40(東邦化学工業社製)、ノニオン PT−221(日油社製)等が挙げられる。ポリソルベート60の市販品としては、ソルボンT−60(東邦化学工業社製)、NIKKOL TS−10V(日光ケミカルズ社製)、NIKKOL SG−SSV2000F(日光ケミカルズ社製)等が挙げられる。ポリソルベート65の市販品としては、NIKKOL TS−30V(日光ケミカルズ社製)等が挙げられる。ポリソルベート80の市販品としては、ソルボンT−80(東邦化学工業社製)、NIKKOL TO−10V(日光ケミカルズ社製)、NIKKOL SG−SOV2000F(日光ケミカルズ社製)等が挙げられる。ポリソルベート85の市販品としては、ソルボンT−85(東邦化学工業社製)、NIKKOL TO−30V(日光ケミカルズ社製)等が挙げられる。イソステアリン酸PEG−20ソルビタンの市販品としては、NIKKOL TI−10V(日光ケミカルズ社製)、ノニオン IST−221(日油社製)等が挙げられる。ステアリン酸PEG−6ソルビタンの市販品としては、NIKKOL TS−106V(日光ケミカルズ社製)、ノニオン ST−206(日油社製)等が挙げられる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、PEG−5水添ヒマシ油、PEG−10水添ヒマシ油、PEG−20水添ヒマシ油、PEG−40水添ヒマシ油、PEG−50水添ヒマシ油、PEG−60水添ヒマシ油、PEG−80水添ヒマシ油、PEG−100水添ヒマシ油等が挙げられる。
PEG−5水添ヒマシ油の市販品としては、NIKKOL HCO−5(日光ケミカルズ社製)等が挙げられる。PEG−10水添ヒマシ油の市販品としては、NIKKOL HCO−10(日光ケミカルズ社製)、ブラウノン CW−10(青木油脂工業社製)等が挙げられる。PEG−20水添ヒマシ油の市販品としては、NIKKOL HCO−20(日光ケミカルズ社製)、ブラウノン RCW−20(青木油脂工業社製)等が挙げられる。PEG−40水添ヒマシ油の市販品としては、NIKKOL HCO−40(日光ケミカルズ社製)、ブラウノン RCW−40(青木油脂工業社製)等が挙げられる。PEG−50水添ヒマシ油の市販品としては、ブラウノン RCW−50(青木油脂工業社製)等が挙げられる。PEG−60水添ヒマシ油の市販品としては、NIKKOL HCO−60(日光ケミカルズ社製)、ブラウノン RCW−60(青木油脂工業社製)等が挙げられる。PEG−80水添ヒマシ油の市販品としては、NIKKOL HCO−80(日光ケミカルズ社製)、ブラウノン RCW−80(青木油脂工業社製)等が挙げられる。PEG−100水添ヒマシ油の市販品としてはNIKKOL HCO−100(日光ケミカルズ社製)、ブラウノン RCW−100(青木油脂工業社製)等が挙げられる。
前記(D)成分の平均HLBは、特に限定されないが、皮膚用化粧料の弾力性を付与すること、テカリのなさの観点から好ましくは12.5以上、より好ましくは14以上がよい。
本発明において非イオン性界面活性剤のHLBとは、親水性−親油性のバランス(Hydrophile−Lipophile Balance)を示す指標であり、種々の方法がある。ここでは、「Griffin法」および「ハンドブック−化粧品・製剤原料−改定版 日光ケミカルズ株式会社 1977年,854〜855ページ」に記載されている「実測値による方法」のいずれかを用いて算出することが好ましい。「HLB値は10.0以上」とは、「Griffin法」および「実測値による方法」のいずれかにおいてHLBが10.0以上である界面活性剤を意味する。
本発明による皮膚用化粧料には、テカリのなさの観点から(E)シリカおよび(F)粘土鉱物から選ばれる1種以上を含有する。
前記(E)成分の市販品としては、SILICA MICRO BEAD P−500(日揮触媒化成社製)、SILICA MICRO BEAD P−1000(日揮触媒化成社製)、SILICA MICRO BEAD P−1505(日揮触媒化成社製)、SILICA MICRO BEAD P−1500(日揮触媒化成社製)等が挙げられる。
本発明に用いる前記(E)成分は、特に限定されないが、前記(E)成分の平均粒径は、好ましくは1〜30μm、より好ましくは2〜10μm、さらに好ましくは3〜7μmがよい。前記(E)成分の平均粒径が30μmを超える場合、塗布時にざらつきが生じる恐れがある。前記(E)成分の平均粒径が1μm未満の場合、べたつきが生じる恐れがある。
本発明に用いる前記(E)成分は、特に限定されないが、テカリのなさの観点から、前記(E)成分は多孔質であることがよい。
前記(F)としては、特に限定されないが、カオリン、タルク、パイロフィライト、ベントナイト、マイカ等が挙げられ、1種以上が含有される。そのなかでも、テカリのなさの観点から、好ましくはカオリンがよい。
カオリンの市販品としては、カオリンJP−100(竹原化学工業社製)、Hydrite TS90(林化成社製)等が挙げられる。
本発明に用いる前記(E)および前記(F)成分は、テカリのなさを向上される観点から、好ましくは前記(E)成分および前記(F)を含有することがよい。
前記(E)成分および前記(F)成分は、皮膚用化粧料に含有されていればよいが、皮膚用化粧料に弾力性を付与することおよびテカリのなさの観点から、前記(E)成分および前記(F)成分の合計含有量は好ましくは0.5〜2.6質量%、より好ましくは0.5〜2.1質量%、さらに好ましくは1.1〜1.6質量%であることがよい。前記(E)成分が0.5質量%未満の場合、テカリが抑制できない恐れがある。前記(E)成分が2.6質量%を超える場合、皮膚用化粧料に弾力性を付与できない恐れがある。
本発明による皮膚用化粧料は、前記(E)成分および前記(F)成分以外の粉体も含有することができる。
本発明に用いる前記(E)成分および前記(F)成分以外の粉体は、特に限定されないが、皮膚用化粧料に弾力性を付与できなくなる恐れがあるため、本発明に用いる前記(E)成分および前記(F)成分以外の粉体の合計含有量は好ましくは1質量%以下であることがよい。
本発明に用いる前記(E)成分、前記(F)成分ならびに前記(E)成分および前記(F)成分以外の粉体は、特に限定されないが、皮膚用化粧料に弾力性を付与できなくなる恐れがあるため、本発明に用いる前記(E)成分、前記(F)成分ならびに前記(E)成分および前記(F)成分以外の粉体の合計含有量は好ましくは3.6質量%以下、より好ましくは2.8質量%以下であることがよい。
本発明による皮膚用化粧料は、肌を保湿する観点から油性成分を含有することができる。
本発明に用いる前記油性成分は、特に限定されないが、テカリが抑制できない恐れがあるため、本発明に用いる前記油性成分の合計含有量は好ましくは、2質量%以下、より好ましくは1.0質量%以下、さらに好ましくは0.5質量%以下が好ましい。
本発明による皮膚用化粧料は、皮膚用化粧料のpHを調整するためにアルカリ剤を含有することができる。
本発明におけるアルカリ剤は、特に限定されないが、例えば、水酸化K、水酸化Na、AMP、AMPD、アルギニン、エタノールアミン、トロメタミン、乳酸Na、クエン酸Na、等が挙げられる。このなかでも、経時安定性の観点から好ましくはAMP、AMPD、アルギニン、エタノールアミン、トロメタミン、さらに好ましくはアルギニンが好ましい。
本発明による皮膚用化粧料のpHは、特に限定されないが、ゲル状の場合、好ましくは20℃条件下でpHは5.2〜9.2、より好ましくは5.5〜8.2、さらに好ましくは5.8〜7.2がよい。
本発明による20℃条件下におけるpHは、常法にて調製して得られた皮膚用化粧料をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃で48時間静置し、ガラス電極式水素イオン濃度指示計(F−71、堀場製作所製)にて原液のpHを測定した。
本発明による皮膚用化粧料の粘度は、特に限定されないが、含有されている粉体の経時的な分散安定性の観点から、好ましくは20℃条件下で20,000〜500,000mPa・s、より好ましくは、90,000〜400,000mPa・s、110,000〜350,000mPa・sがよい。
本発明による20℃の条件下における粘度は、常法にて調製して得られた皮膚用化粧料をサンプル瓶(食品140:第一硝子株式会社製)に120g充填し、20℃条件下で48時間静置した後に、ヘリカルスタンド付B型粘度計(モデル:デジタル粘度計TVB−10M、東機産業株式会社製)により、粘度が5,000〜50,000mPa・sの場合はM4号ローターを用いて20℃条件下で12rpmで1分間、粘度が50,000〜100,000mPa・sの場合はM4号ローターを用いて20℃条件下で6rpmで2分間、粘度が100,000〜200,000mPa・sの場合はM4号ローターを用いて20℃条件下で3rpmで3分間、粘度が200,000〜400,000mPa・sの場合はM4号ローターを用いて20℃条件下で1.5rpmで5分間、粘度が400,000〜1000,000mPa・sの場合はM4号ローターを用いて20℃条件下で0.6rpmで8分間、回転させた後に測定したものである。
本発明による皮膚用化粧料の性状は、ジャー容器の場合指で取りやすく、チューブ容器の場合掌からの垂れ落ち難く、スパウトパウチ容器の場合掌から垂れ落ち難い観点から、好ましくはゲル状であることがよい。
本発明の皮膚用化粧料は、特に限定されず、ジャー容器、チューブ容器、パウチ容器等各種容器に充填され、使用時まで保存される。
本発明の皮膚用化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、上記成分の他に通常化粧品に用いられる成分として、非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤、金属封鎖剤、紫外線吸収剤、香料、酸化防止剤、防腐剤、多価アルコール類、保湿剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出物、着色剤等を含有することができ、これらは1種以上有してもよい。
以下に実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
本明細書に示す評価試験において、皮膚用化粧料に含まれる成分および、その含有量を種々変更しながら実施した各種の実験結果を以下に示す。なお、皮膚用化粧料の各成分の含有量を示す単位は全て質量%であり、これを常法にて調製した。本明細書中の実施例および比較例に記載のHLBは「ハンドブック−化粧品・製剤原料−改定版 日光ケミカルズ株式会社 1977年,854〜855ページ」に記載されている「実測値による方法」により算出されたHLBを記載した。
本明細書に示す評価試験において、「皮膚用化粧料の弾力感」、「べたつきのなさ」および「テカリのなさ」について下記の方法で評価した。
「皮膚用化粧料の弾力感」
実施例および比較例で得られた各皮膚用化粧料の皮膚用化粧料の弾力感を、専門のパネラー25名で実使用試験を行い、塗布時に優れた弾力感を感じたか否かを官能にて評価した。実使用試験は、20℃に調節温度された実施例および比較例の皮膚用化粧料2gを室温20℃の条件化で顔面全体に20秒で均一に塗布した。
<評価基準>
5:25人中21人以上が優れた弾力感を感じた。
4:25人中16人以上20人以下が優れた弾力感を感じた。
3:25人中13人以上15人以下が優れた弾力感を感じた。
2:25人中8人以上12人以下が優れた弾力感を感じた。
1:25人中7人以下が優れた弾力感を感じた。
「べたつきのなさ」
実施例および比較例で得られた各皮膚用化粧料のべたつきのなさを、専門のパネラー25名で実使用試験を行い、塗布後から1分間経過するまでのべたつきについて官能にて評価した。実使用試験は、20℃に調節温度された実施例および比較例の皮膚用化粧料2gを室温20℃の条件化で顔面全体に20秒で均一に塗布した。
<評価基準>
5:25人中21人以上が塗布後のべたつきを感じない。
4:25人中16人以上20人以下が塗布後のべたつきを感じない。
3:25人中13人以上15人以下が塗布後のべたつきを感じない。
2:25人中8人以上12人以下が塗布後のべたつきを感じない。
1:25人中7人以下が塗布後のべたつきを感じない。
「テカリのなさ」
実施例および比較例で得られた各皮膚用化粧料テカリのなさを、専門のパネラー25名で実使用試験を行い、塗布後から3時間室温20℃の部屋で専門のパネラーに安静に待機させ、塗布後から3時間後のテカリのなさについて実使用試験を行った専門の各パネラーが鏡を用い目視にて評価した。実使用試験は、20℃に調節温度された実施例および比較例の皮膚用化粧料2gを室温20℃の条件化で顔面全体に20秒で均一に塗布した。
5:25人中21人以上がテカリを感じない。
4:25人中16人以上20人以下がテカリを感じない。
3:25人中13人以上15人以下がテカリを感じない。
2:25人中8人以上12人以下がテカリを感じない。
1:25人中7人以下がテカリを感じない。
*1:AQUPEC HU C2002(住友精化社製)
*2;CARBOPOL ULTREZ 10 POLYMER(Lubrizol Advanced Materials社製)
*3:SILICA MICRO BEAD P−1500(日揮触媒化成社製)、多孔質
*4:カオリンJP−100(竹原化学工業社製)
*5:KSP−105(信越化学工業社製)
*6:コスモ 55(日揮触媒化成社製)、非多孔質
*7:タルク JA−46R(浅田製粉社製)
*8:POMP605(トーア紡コーポレーション社製)
実施例1〜34より、「皮膚用化粧料の弾力感」、「べたつきのなさ」および「テカリのなさ」に関して良好な結果が得られた。
以下にゲル状の皮膚用化粧料の実施例35を記載する。
以下の実施例により得られた皮膚用化粧料は、「皮膚用化粧料の弾力感」、「べたつきのなさ」および「テカリのなさ」に関して良好な結果を得た。
[実施例35]
成 分 含有量(%)
(A)ビスステアリルPEG/PPG−8/6
(SMDI/PEG−400)コポリマー 0.800
(B)カルボマー 0.200
(C)エタノール 10.549
(D)ポリソルベート60 0.800
(E)シリカ 1.000
(F)カオリン 0.100
(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)
クロスポリマー 0.200
アルギニン 0.300
BG 1.149
香料 0.400
EDTA−2Na 0.100
メチルパラベン 0.150
フェノキシエタノール 0.300
ベルガモット果実油 0.005
ローズマリー葉油 0.005
カミツレ花エキス 0.001
セイヨウハッカ葉エキス 0.001
ビルベリー葉エキス 0.001
ローズマリー葉エキス 0.001
精製水 83.938
合計 100.000
本発明により、皮膚用化粧料が弾力感を有しつつ、べたつきおよびテカリを抑制する皮膚用化粧料が得られた。

Claims (7)

  1. (A)下記一般式(1)で表される化合物
    (B)水溶性増粘剤
    (C)炭素数2〜4の1価のアルコール
    (D)非イオン性界面活性剤
    を含有し、
    (E)シリカおよび(F)粘土鉱物から選ばれる1種以上
    を含有し、前記(C)成分の含有量が5〜15質量%であり、前記(D)成分の含有量が0.6〜1質量%であることを特徴とする皮膚用化粧料。
    一般式(1)中、R21は炭素数6〜36でm2価の飽和炭化水素基を表し、R22は、メチルジフェニレン基、ヘキサメチレン基、メチルジシクロヘキシレン基、3−メチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシレン基、ジメチルフェニレン基、またはトリレン基を表し、R23は水素原子またはメチル基を表す。n2は90〜900の整数を表し、m2は1〜5の整数を表す。
  2. 前記(A)成分がビスステアリルPEG/PPG−8/6(メチレンジフェニルジイソシアネート/PEG−400)コポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の皮膚用化粧料。
  3. 前記(B)成分がアクリル酸系増粘剤であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の皮膚用化粧料。
  4. 前記(D)成分がポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレン硬化ヒマシ油から選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の皮膚用化粧料。
  5. 前記(D)成分の平均HLBが12.5以上であること特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の皮膚用化粧料。
  6. 前記(E)成分の平均粒径が1〜30μmであること特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の皮膚用化粧料。
  7. 前記(F)成分がカオリンであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の皮膚用化粧料。
JP2018227282A 2018-12-04 2018-12-04 皮膚用化粧料 Active JP7144846B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018227282A JP7144846B2 (ja) 2018-12-04 2018-12-04 皮膚用化粧料

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018227282A JP7144846B2 (ja) 2018-12-04 2018-12-04 皮膚用化粧料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020090446A true JP2020090446A (ja) 2020-06-11
JP7144846B2 JP7144846B2 (ja) 2022-09-30

Family

ID=71012314

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018227282A Active JP7144846B2 (ja) 2018-12-04 2018-12-04 皮膚用化粧料

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7144846B2 (ja)

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008143821A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Kao Corp 乳化化粧料
JP2013193963A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Shiseido Co Ltd 水中油型乳化皮膚化粧料
JP2016069336A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 富士フイルム株式会社 ゲル状水性化粧料

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008143821A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Kao Corp 乳化化粧料
JP2013193963A (ja) * 2012-03-16 2013-09-30 Shiseido Co Ltd 水中油型乳化皮膚化粧料
JP2016069336A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 富士フイルム株式会社 ゲル状水性化粧料

Also Published As

Publication number Publication date
JP7144846B2 (ja) 2022-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3478067A1 (en) Composition for inhibiting micro-organisms
KR102220752B1 (ko) 캡슐을 함유하는 화장료 조성물
JP5837330B2 (ja) 粘性組成物
CN111065372A (zh) 化妆品基剂及使用其的皮肤化妆品
CN113194722A (zh) 含有4-(3-乙氧基-4-羟苯基)丁-2-酮和4-羟苯乙酮的抗微生物混合物、以及含有其的组合物
WO2017159247A1 (ja) 油性クレンジング化粧料
TWI541028B (zh) Cosmetic composition
US20050175570A1 (en) Composition containing a semi-crystalline polymer and a polyvinylpyrrolidone/alpha-olefin copolymer
JP6038725B2 (ja) 油性固形口唇化粧料
KR102344638B1 (ko) 모발 화장료
JP7144846B2 (ja) 皮膚用化粧料
JP2007169419A (ja) 睫用化粧料用ポリマーエマルジョン
JP2020083781A (ja) ジェル状化粧料
JP2002370941A (ja) 毛髪化粧料
TW201201860A (en) Solid or powdery hair styling composition
JP6085476B2 (ja) 油性固型化粧料
CN114745956A (zh) 含有4-(3-乙氧基-4-羟苯基)丁-2-酮、防腐剂和/或抗氧化剂、表面活性剂和聚合物的组合物,以及使用该组合物处理角蛋白材料的方法
JP5777859B2 (ja) 乳化組成物
JP6893485B2 (ja) クレンジング化粧料
JP5192871B2 (ja) 洗浄剤組成物
CN112512488A (zh) 皮肤外用凝胶制剂
JP7231213B2 (ja) 水中油型化粧料組成物
JP2005232118A (ja) 毛髪化粧料
CN112512487B (zh) 毛发化妆品
JP7201209B2 (ja) 整髪料組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220517

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7144846

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150