JP2020090275A - 車両用シート構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】アンカブラケットを大型化しないで、アンカブラケットに加わる荷重に対して、十分な反力を発生することができる車両用シート構造を提供する。【解決手段】車両用シート構造は、シート1と、ロアレール22とアッパレール21とを有するシートレール2と、シートベルト装置3のアンカ(第1アンカ33)をアッパレールに固定するアンカブラケット4と、を備える。アンカブラケットは、アッパレールに固定される第1底部411と、第1底部から上方に立設する第1側部412と、を有する第1ブラケット41と、アッパレールに固定される第2底部421と、第2底部から上方に立設する第2側部422と、アンカが取り付けられるアンカ取付部424と、を有する第2ブラケット42と、を含む。第1側部と第2側部とは、車幅方向に重なり合って互いに接合され、第1ブラケットは、第2ブラケットよりも車両前方に延びている。【選択図】図4

Description

ここに開示する技術は、車両用シート構造に関する。
特許文献1には、車両用シートスライド装置が記載されている。車両用シートスライド装置は、シートを前後に移動させる。車両用シートスライド装置は、ロアレールとアッパレールとを備えている。アッパレールには、シートベルト装置のアンカを固着するアンカブラケットが取り付けられている。シートが前後に移動すると、アンカブラケットもシートと共に前後に移動する。
特開2008−49893号公報
前記の車両用シートスライド装置のアンカブラケットは、例えば車両に衝突荷重が入力することによって乗員を拘束する時に、シートベルト装置のアンカに上向きの荷重及び車幅方向の荷重が加わると、その荷重を、アンカブラケット、アッパレール及びロアレールによって受けるよう構成している。この構成により、前記の車両用シートスライド装置は、上方向の荷重、及び、車幅方向の荷重に対し十分な反力を付与するよう構成されている。
ところで、上方向の荷重及び車幅方向の荷重に対する反力をさらに向上させることを目的に、アンカブラケットを大型化しようとしても、アンカブラケットは、他のシート構成部材と共にシートの側方の狭い空間に配置されている。部材間の干渉を避けながら、特許文献1に記載されたアンカブラケットを、相似的に大型化することは難しい。
また、耐荷重の向上を目的として、アンカブラケットの板厚を増加させると、アンカブラケットの重量が、大幅に増大してしまうという問題もある。
ここに開示する技術は、アンカブラケットを大型化しないで、アンカブラケットに加わる荷重に対して、十分な反力を発生することができる車両用シート構造を提供する。
ここに開示する技術は、車両用シート構造に関する。車両用シート構造は、
乗員が着座するシートと、
車体に固定されると共に、車両の前後方向に延びる溝部を有するロアレールと、前記ロアレールの溝部に摺動することにより案内されるアッパレールと、を有するシートレールと、
前記乗員を拘束するシートベルト装置のアンカを前記アッパレールに固定するアンカブラケットと、を備える。
前記アンカブラケットは、
前記アッパレールに固定される第1底部と、前記第1底部から上方に立設する第1側部と、を有する第1ブラケットと、
前記アッパレールに固定される第2底部と、前記第2底部から上方に立設する第2側部と、前記アンカが取り付けられるアンカ取付部と、を有する第2ブラケットと、を含む。
そして、前記第1側部と前記第2側部とは、車幅方向に重なり合って互いに接合されており、
前記第1ブラケットは、前記アッパレールの上面において、前記第2ブラケットよりも車両前方に延びている。
この構成によると、シートベルト装置のアンカは、アンカブラケットを介して、シートレールのアッパレールに固定される。シートが前後方向にスライドすると、アンカブラケット及びアンカも前後方向にスライドする。アンカはシートの位置に対応する適切な位置になるから、乗員の拘束性能が向上する。シートベルト装置は、様々な体格の乗員を適切に拘束することができる。
アンカは、アンカブラケットを構成する第2ブラケットに取り付けられる。第2ブラケットは、第2底部がアッパレールに固定される。
第2ブラケットは、第2底部から上方に立設する第2側部を有している。第2側部は、第1ブラケットの第1側部と車幅方向に重なり合っている。第1側部及び第2側部は互いに接合している。乗員拘束時にアンカに加わる荷重は、第2ブラケットを通じて第1ブラケットに伝わる。
第1ブラケットは、第1底部がアッパレールに固定される。第1ブラケットは、第2ブラケットから伝達された荷重を受ける。
アンカブラケットは、第1ブラケットと第2ブラケットとの二つの部材によって構成されている。第1ブラケットと第2ブラケットとは別部材であるため、第1ブラケットの板厚と第2ブラケットの板厚とを異ならせることができる。アンカに加わる荷重は、第2ブラケットに、直接入力される。第2ブラケットの板厚を増加させると、第2ブラケットは、より大きな荷重に対抗できる。第1ブラケットの板厚は、第2ブラケットの板厚よりも薄くしてもよい。第1ブラケットの板厚を薄くすることによって、アンカブラケットが軽量化する。第1ブラケットと第2ブラケットとを有するアンカブラケットは、重くならずに耐荷重性能が向上する。
また、第1ブラケットの第1側部と第2ブラケットの第2側部とは、車幅方向に重なり合った状態で互いに接合されている。この構成により、第2ブラケットから第1ブラケットへ入力される荷重は、剪断荷重である。側面同士が互いに接合している第1ブラケット及び第2ブラケットは、剪断荷重に対する対抗力が高い。アンカブラケットは、高い耐荷重性能を発揮できる。
さらに、第2ブラケットは、乗員の拘束時に上方向の荷重を受ける。それにより、アンカブラケットには、車幅方向に延びる軸周りのモーメントが作用する。ここで、第1ブラケットは、第2ブラケットよりも車両前方に延びている。前後方向に長い第1ブラケットは、前記モーメントに耐えることができる。アンカブラケットは、モーメントに対しても対抗できる。
前記第1ブラケットは、前記第2ブラケットよりも前記前後方向の長さが長い、としてもよい。
第2ブラケットは、乗員の拘束時にアンカに加わる上方向の荷重を受ける。第2ブラケットは、前後の長さが短い。第2ブラケットは、上方向の荷重に対して十分な反力を発生する。
また、第1ブラケットの第1側部と、第2ブラケットの第2側部とは、車幅方向に重なり合っているため、第1ブラケットは、第2ブラケットから伝達された車幅方向の荷重を受ける。
第1ブラケットは、前後方向の長さが長い。伝達された車幅方向の荷重は、第1ブラケットにおいて分散する。第1ブラケットは、車幅方向の荷重に対して十分な反力を発生することができる。
第1ブラケットは主に車幅方向の荷重に対する反力を発生し、第2ブラケットは主に上方向の荷重に対する反力を発生する。アンカブラケットは、全体を大型化しなくても、乗員の拘束時にアンカに入力される車幅方向の荷重及び上方向の荷重のそれぞれに対して、十分な反力を発生することができる。シートベルト装置の乗員の拘束性能が向上する。
前記第1側部は、前記第2側部よりも前記シートの近くに位置している、としてもよい。
乗員の拘束時には、車幅方向については、シートの外方からシートの中央へと向かう方向の荷重が、ウエビングを通じてアンカに加わる。第1ブラケットの第1側部を、第2ブラケットの第2側部よりもシートの近くに位置させることによって、第2ブラケットは、シートの外方からシートの中央へと向かう方向の荷重を第1ブラケットに伝えることができる。第1ブラケットは、第2ブラケットから伝達された荷重に対する反力を、効果的に発生することができる。
前記第1側部は、前記第2側部との接合部分が断面ハット形状に構成されている、としてもよい。
これにより、接合部分の剛性が高くなる。第1ブラケットは、第2ブラケットから伝わった荷重を受けて、その荷重を第1ブラケットの全体に分散させることができる。第1ブラケットは、荷重に対して、十分な反力を発生することができる。
前記第2ブラケットは、前記第2底部の前端部に設けられた剛性補強部を有している、としてもよい。
これにより、第2ブラケットの剛性が高くなる。第2ブラケットは、大型化しなくても、荷重に対する反力を効果的に発生することができる。また、第2ブラケットは、第1ブラケットへ荷重を効果的に伝えることができる。
前記第2ブラケットは、前記第2底部から上方に立設すると共に、前記第2側部と向かい合う第3側部を有し、前記アンカ取付部は、前記第3側部に設けられている、としてもよい。
第2ブラケットは、第2底部、第2側部及び第3側部によって横断面U字状に構成される。第2ブラケットの剛性が高くなる。第2ブラケットは、大型化しなくても、荷重に対する反力を、効果的に発生することができる。また、第2ブラケットは、第1ブラケットへ荷重を効果的に伝えることができる。
前記第1ブラケットは、前記アッパレールの前端部から後端部にわたって延びている、としてもよい。
第2ブラケットから伝達した荷重は、長い第1ブラケットにおいて分散する。第1ブラケットは、荷重に対する反力を、効果的に発生することができる。また、第1ブラケットは、レールに沿っているため、他のシート構成部材との干渉を避けることができる。
また、前後方向に長い第1ブラケットは、耐モーメント性も向上する。
前記第2底部は、前記第1底部の上に重なった状態で、前記アッパレールに固定されている、としてもよい。
重なり合った第1ブラケット及び第2ブラケットは、上方向の荷重に対する反力を、効果的に発生することができる。
前記アッパレールに固定された前記第2ブラケットは、車幅方向について、前記アッパレールよりも前記シートの外方に突出している、としてもよい。
第2ブラケットがアッパレールよりも突出していると、当該突出部分は片持ち状態になる。一般的に、片持ち状態のブラケットにアンカからの荷重が加わると、当該ブラケットは変位しやすい。これに対し、本構成のアンカブラケットは、片持ち状態の第2ブラケットにアンカからの荷重が加わっても、第1ブラケット及び第2ブラケットの協働により、荷重を受けとめることができる。
尚、シートレールの配設位置は、車体構造に基づいて定まり、アンカブラケットの大きさは、アンカブラケットに入力される荷重の大きさ、並びに、シートの形状及び/又は構造によって定まる。そのため、第2ブラケットが、車幅方向について、アッパレールよりもシートの外方に突出する場合がある。その場合に、本構成のアンカブラケットは、荷重を、十分に、受けとめることができる。
前記の車両用シート構造によると、アンカブラケットに加わる荷重に対して、十分な反力を発生することができる。
図1は、車両用シートを例示する斜視図である。 図2は、アッパレールに固定されたアンカブラケットを例示する斜視図である。 図3は、アンカブラケットの取付構造を例示する斜視図である。 図4は、アンカブラケットの側面図である。 図5は、図3のV−V端面図である。 図6は、図3のVI−VI端面図である。 図7は、図3のVII−VII端面図である。 図8は、図3のVIII−VIII端面図である。 図9は、図4のIX−IX端面図である。
以下、車両用シート構造の実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、以下において説明する車両用シート構造は、ここに開示する技術の実施形態の一例である。
図1は、車両用シートを示している。図1における符号1は、シートである。シート1は、図示を省略する自動車の車室に設置される。図1の例において、シート1はフロントシートである。シート1はまた、車室内の左に設置される。図1において紙面右手前は、車幅方向の外方であり、図1において紙面左奥は、車幅方向の内方である。尚、ここに開示する車両用シート構造は、車室内の右に設置されるシートに適用することも可能である。
シート1は、シートクッション11と、シートバック12と、ヘッドレスト13と、を有している。シートクッション11には、フレーム14が内蔵されている。尚、図1においては、フレーム14は外部に露出して描かれている。
符号2は、シート1を車両の前後方向にスライドさせるシートレールである。シートレール2は、シート1の下に配設されている。シートレール2は、二つのアッパレール21と、二つのロアレール22とを有している。二つのアッパレール21は、図1では示していないが、車幅方向に間隔を空けて配置されている。図1には、二つのアッパレール21の内の一つのみが描かれている。各アッパレール21は、前後方向に延びている。図1及び図2においては示していないが、各アッパレール21は、フレーム14とつながっている。
各ロアレール22は、前後方向に伸びている。各ロアレール22は、フロア23に固定されている。二つのロアレール22は、車幅方向に間隔を空けて配置されている。二つのロアレール22の間隔は、車体構造に基づいて定まる。図5〜図8に例示するように、各ロアレール22は、溝部221を有している。アッパレール21とロアレール22とは互いに係合している。アッパレール21は、ロアレール22の溝部221に摺動可能に案内される。アッパレール21とロアレール22とは前後方向に相対移動が可能である。シート1はアッパレール21と共に、前後方向に移動する。
符号3は、シートベルト装置である。シートベルト装置3は、シート1に着座した乗員を拘束する。シートベルト装置3は、いわゆる3点式である。シートベルト装置3は、ウエビング31と、リトラクタ32と、第1アンカ33と、第2アンカ34と、バックル35と、タング36とを有している。
リトラクタ32は、ウエビング31を巻き取る。第1アンカ33は、詳細は後述するが、ウエビング31の先端をアッパレール21に固定する。第1アンカ33は、シート1よりも車幅方向の外方に位置している。ウエビング31の先端は、シート1よりも車幅方向の外方の位置でアッパレール21に固定される。第2アンカ34は、図示を省略するBピラーに固定されている。第2アンカ34は、リトラクタ32から上向きに引き出したウエビング31の方向を下向きに変える。バックル35は、シート1よりも車幅方向の内方に位置している。図示は省略するが、バックル35は、アッパレール21に取り付けられている。バックル35は、タング36と係合する。バックル35とタング36とは係脱可能である。タング36は、ウエビング31の先端と第2アンカ34との間で、ウエビング31に取り付けられている。
図示は省略するが、シート1に着座した乗員が、ウエビング31をリトラクタ32から引き出してタング36をバックル35に係合させることによって、ウエビング31が、乗員の肩部及び腰部を拘束する。
第1アンカ33及びバックル35はそれぞれ、アッパレール21に固定されている。シートレール2によって、シート1が前後方向に移動すると、第1アンカ33及びバックル35も前後方向に移動する。第1アンカ33及びバックル35は、シート1の位置に対応する適切な位置になる。ウエビング31が、乗員の肩部及び腰部の適切な位置を拘束する。シートベルト装置3は、様々な体格の乗員を適切に拘束することができる。
図2〜図4は、第1アンカ33をアッパレール21に固定するアンカブラケット4を示している。アンカブラケット4は、第1ブラケット41と第2ブラケット42とを含んでいる。第1ブラケット41及び第2ブラケット42はそれぞれ、アッパレール21に取り付けられている。
第1ブラケット41は、第1底部411と第1側部412とを有している。第1ブラケット41は、プレス加工によって成形されている。
第1底部411は、アッパレール21の前端部から後端部にわたって延びている。第1底部411は、図5及び図8に示すように、ボルト・ナット415を用いて、アッパレール21に固定されている。ボルト・ナット415は、図3及び図4に示すように、アッパレール21の前端部の一箇所と、後端部の二箇所とに配置されている。アッパレール21は、横断面ハット形状を有している。第1底部411は、アッパレール21の上面に重なっている。
第1側部412は、第1底部411の車幅方向の内方の縁部から上方に立設している。第1ブラケット41は、図5及び図6に示すように、横断面L字状である。第1側部412も、アッパレール21の前端部から後端部にわたって延びている。
第1ブラケット41における前後方向の中間位置には、剛性補強部413が設けられている。剛性補強部413は、第1底部411と第1側部412とにまたがって設けられている。剛性補強部413は、第1底部411と第1側部412とがつながる隅部において凸状に隆起している。剛性補強部413は、第1ブラケット41の剛性を高める。
第1側部412には、第2ブラケット42の一部が接合する接合部分414が設けられている。接合部分414は、第1側部412における前後方向の中間位置に設けられている。接合部分414は、剛性補強部413よりも後方である。接合部分414は、図7及び図8にも示すように、車幅方向の外方へ凸となるように第1側部412を折り曲げることによって構成されている。接合部分414は、図9に示すように、横断面ハット形状を有している。
第2ブラケット42は、アッパレール21の後端部に取り付けられている。第2ブラケット42は、前後方向の長さが短い。第1ブラケット41は、第2ブラケット42よりも前後方向の長さが長い。第2ブラケット42がアッパレール21の後端部に取り付けられるため、第1ブラケット41は、アッパレール21の上面において、第2ブラケット42よりも車両前方に延びている。
第2ブラケット42は、第2底部421と第2側部422と第3側部423とを有している。第2ブラケット42は、プレス加工によって成形されている。
第2底部421は、図6、図7及び図8に示すように、第1ブラケット41の第1底部411に重なっている。第2底部421は、図3、図4及び図6に示すように、スポット溶接により、第1底部411に接合している。第2底部421はまた、図3、図4及び図8に示すように、ボルト・ナット415を用いて、第1底部411及びアッパレール21に固定されている。溶接箇所416とボルト・ナット415とは、前後方向に交互に配置されている。
第2側部422は、図3、図6及び図7に示すように、第2底部421の車幅方向の内方の縁部から上方に立設している。第2側部422は、第2ブラケット42の前部に位置している。第2側部422は、図7及び図9に示すように、第1側部412の接合部分414に対し車幅方向に重なっている。より詳細に、第1側部412は、第2側部422よりも車幅方向の内方に位置している。逆に、第2側部422は、第1側部412よりも車幅方向の外方に位置している。言い替えると、第1側部412は、第2側部422よりもシート1の近くに位置している。従って、接合部分414は、第2側部422よりもシート1の近くに位置している。図9に示すように、第2側部422の側面と接合部分414の側面とは、互いに重なり合った状態で、アーク溶接417により互いに接合している。尚、第2側部422と接合部分414とは、ボルト・ナットを用いて互いに接合してもよい。
第3側部423は、図3、図6及び図7に示すように、第2底部421の車幅方向の外方の縁部から上方に立設している。第2ブラケット42は、第2底部421、第2側部422及び第3側部423によって、横断面U字状に構成されている。第3側部423は、第2ブラケット42の前端から後端にわたって延びている。第3側部423は、車幅方向の外方から車幅方向に沿って見たときに、略三角形状を有している。
第3側部423には、アンカ取付部424が設けられている。図3では図示を省略するが、第1アンカ33はアンカ取付部424に取り付けられる。アンカ取付部424は、第3側部423の後端の上端部に設けられている。
第2ブラケット42の前端部には、剛性補強部425が設けられている。剛性補強部425は、第2底部421の前端部を上向きに折り曲げることによって構成されている。剛性補強部425は、第2ブラケット42の剛性を高める。
シートベルト装置3が乗員を拘束する時には、第1アンカ33を通じてアンカブラケット4に、図2に白抜きの矢印で示す荷重F1が入力される。この荷重F1は、上方向の荷重F11と、車幅方向についてシート1の外方からシート1の中央に向かう方向の荷重F12とに分解することができる。
第2ブラケット42は、第1ブラケット41を介してアッパレール21に固定されているため、第1ブラケット41、第2ブラケット42及びアッパレール21は、上方向の荷重F11に対する反力F21を発生する(図2の白抜きの矢印参照)。ここで、第2ブラケット42は、前後方向の長さが短い。第2ブラケット42は、上方向の荷重に対して十分な反力を発生する。
アンカ取付部424に入力された車幅方向の荷重F12は、第2ブラケット42の第2側部422及び接合部分414を通じて、第1ブラケット41に伝わる。第1ブラケット41及びアッパレール21は、車幅方向の荷重に対する反力F22を発生する(図2の白抜きの矢印参照)。第1ブラケット41は、アッパレール21の前端部から後端部にわたって延びている。第2ブラケット42から第1ブラケット41に伝達された荷重は分散する。第1ブラケット41は前後方向に長いため、第1ブラケット41は、車幅方向の荷重F12に対して十分な反力を発生することができる。尚、前後方向に長い第1ブラケット41は、アッパレール21に沿っているため、他のシート構成部材との干渉は避けられる。
また、第1ブラケット41は、剛性補強部413によって剛性が高いため、車幅方向の荷重F12に対して十分な反力を発生することができる。
また、第1側部412の接合部分414は、第2側部422よりもシート1の近くに位置している。乗員の拘束時には、車幅方向については、シート1の外方からシート1の中央へと向かう方向の荷重が、ウエビング31を通じて第1アンカ33に加わる。第1側部412を、第2側部422よりもシート1の近くに位置させることによって、第2ブラケット42は、シート1の外方からシート1の中央へと向かう方向の荷重F12を第1ブラケット41に効果的に伝達することができる。第1ブラケット41は、シート1の外方からシート1の中央へと向かう方向の荷重F12に対する反力F22を、効果的に発生させることができる。
また、第1側部412の接合部分414が横断面ハット形状であるため、接合部分の剛性は高い。第1ブラケット41は、第2ブラケット42から伝達する車幅方向の荷重を受けて、その荷重を第1ブラケット41の全体に分散させることができる。第1ブラケット41は、車幅方向の荷重F12に対して、十分な反力F22を発生することができる。
さらに、第2ブラケット42が、その前端に剛性補強部425を有しているため、第2ブラケット42の剛性は高い。また、第2ブラケット42は、横断面U字状であることによっても剛性が高められている。第2ブラケット42は、車幅方向の荷重F12を第1ブラケット41へ効果的に伝えることができる。
また、第2ブラケット42の剛性が高いため、第2ブラケット42は、大型化しなくても、上方向の荷重F11に対する反力F21を、効果的に発生させることができる。
このように、アンカブラケット4を、第1ブラケット41と、第2ブラケット42とによって構成することにより、第1ブラケット41は主に車幅方向の荷重F12に対する反力F22を発生することができると共に、第2ブラケット42は主に上方向の荷重F11に対する反力F21を発生することができる、第1ブラケット41と第2ブラケット42とによって、アンカブラケット4は、全体を大きくしなくても、第1アンカ33に加わる荷重に対して、十分な反力を発生することができる。その結果、アンカブラケット4と他のシート構成部材との干渉を避けながら、シートベルト装置3の乗員の拘束性能を向上させることができる。
また、図4に示すように、アンカ取付部424の荷重入力位置は、第2ブラケット42を固定する、溶接箇所416及びボルト・ナット415に対して、前後方向にL1の距離だけずれている。アンカ取付部424に荷重が入力すると、図4に実線の矢印で示すように、第1ブラケット41及び第2ブラケット42には、車幅方向に延びる軸周りのモーメントMが作用する。モーメントMは、図例では反時計回り方向のモーメントである。第1ブラケット41は、第2ブラケット42よりも車両前方に延びている(図4のL2参照)。前後方向に長い第1ブラケット41は、モーメントMに耐えることができる。第1ブラケット41及び第2ブラケット42は、アンカブラケット4に作用するモーメントMを、十分に受けとめることができる。
また、第1ブラケット41の接合部分414と第2ブラケット42の第2側部422とは、側面同士が車幅方向に重なり合った状態で、アーク溶接417により接合されている。この構成によって、第2ブラケット42から第1ブラケット41へ入力される荷重は、剪断荷重である。側面同士が互いに接合している第1ブラケット41及び第2ブラケット42は、剪断荷重に対する対抗力が高い。これにより、アンカブラケット4は、高い耐荷重性能を発揮できる。
また、第1ブラケット41と第2ブラケット42とは別部材であるため、第1ブラケット41の板厚と第2ブラケット42の板厚とを異ならせることができる。第1アンカ33に加わる荷重は、第2ブラケット42に、直接入力されるため、第2ブラケット42の板厚を増加させると、第2ブラケット42は、より大きな荷重に対抗できる。一方、第1ブラケット41の板厚は、第2ブラケット42の板厚と同じにする必要はない。第1ブラケット41の板厚は、第2ブラケットの板厚よりも薄くしてもよい。第1ブラケット41の板厚を薄くすると、アンカブラケット4が軽量化する。第1ブラケット41と第2ブラケット42とを有するアンカブラケット4は、重くならずに耐荷重性能が向上する。
さらに、図6〜図8に示すように、第2ブラケット42は、車幅方向について、アッパレール21よりもシート1の外方に突出している。図例では、第2ブラケット42は、紙面右側に突出している。第2ブラケット42がアッパレール21よりも突出していると、当該突出部分は片持ち状態になる。一般的に、片持ち状態のブラケットに荷重が加わると、当該ブラケットは変位しやすい。これに対し、第1ブラケット41と第2ブラケット42とを有するアンカブラケット4は、片持ち状態の第2ブラケット42に第1アンカ33からの荷重が加わっても、第1ブラケット41及び第2ブラケット42の協働により、荷重を受けとめることができる。
ここで、シートレール2の配設位置は、車体構造に基づいて定まり、アンカブラケット4の大きさは、アンカブラケット4に入力される荷重の大きさ、並びに、シート1の形状及び/又は構造によって定まる。そのため、第2ブラケット42が、車幅方向について、アッパレール21よりもシート1の外方に突出する場合は起こり得る。その場合に、本構成のアンカブラケット4は、荷重を、十分に、受けとめることができる。つまり、本構成のアンカブラケット4は、シートレール2の配設位置、及び、アンカブラケット4の大きさの自由度を高める。
尚、図示は省略するが、バックル35をアッパレール21に固定するアンカブラケットも、前記アンカブラケット4と同じ構成にしてもよい。つまり、ここに開示するアンカブラケットは、バックルをレールに固定するブラケットであってもよい。
また、ここに開示する車両用シート構造は、フロントシートに適用することに限らない。ここに開示する車両用シート構造は、シートを前後方向にスライドするシートレールを有するシートに広く適用することができる。
1 シート
2 シートレール
21 アッパレール
22 ロアレール
221 溝部
3 シートベルト装置
33 第1アンカ
4 アンカブラケット
41 第1ブラケット
411 第1底部
412 第1側部
414 接合部分
417 アーク溶接
42 第2ブラケット
421 第2底部
422 第2側部
423 第3側部
424 アンカ取付部
425 剛性補強部

Claims (9)

  1. 乗員が着座するシートと、
    車体に固定されると共に、車両の前後方向に延びる溝部を有するロアレールと、前記ロアレールの溝部に摺動することにより案内されるアッパレールと、を有するシートレールと、
    前記乗員を拘束するシートベルト装置のアンカを前記アッパレールに固定するアンカブラケットと、を備え、
    前記アンカブラケットは、
    前記アッパレールに固定される第1底部と、前記第1底部から上方に立設する第1側部と、を有する第1ブラケットと、
    前記アッパレールに固定される第2底部と、前記第2底部から上方に立設する第2側部と、前記アンカが取り付けられるアンカ取付部と、を有する第2ブラケットと、を含み、
    前記第1側部と前記第2側部とは、車幅方向に重なり合って互いに接合されており、
    前記第1ブラケットは、前記アッパレールの上面において、前記第2ブラケットよりも車両前方に延びている車両用シート構造。
  2. 請求項1に記載の車両用シート構造において、
    前記第1ブラケットは、前記第2ブラケットよりも前記前後方向の長さが長い車両用シート構造。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用シート構造において、
    前記第1側部は、前記第2側部よりも前記シートの近くに位置している車両用シート構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用シート構造において、
    前記第1側部は、前記第2側部との接合部分が断面ハット形状に構成されている車両用シート構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用シート構造において、
    前記第2ブラケットは、前記第2底部の前端部に設けられた剛性補強部を有している車両用シート構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用シート構造において、
    前記第2ブラケットは、前記第2底部から上方に立設すると共に、前記第2側部と向かい合う第3側部を有し、
    前記アンカ取付部は、前記第3側部に設けられている車両用シート構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の車両用シート構造において、
    前記第1ブラケットは、前記アッパレールの前端部から後端部にわたって延びている車両用シート構造。
  8. 請求項7に記載の車両用シート構造において、
    前記第2底部は、前記第1底部の上に重なった状態で、前記アッパレールに固定されている車両用シート構造。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両用シート構造において、
    前記アッパレールに固定された前記第2ブラケットは、車幅方向について、前記アッパレールよりも前記シートの外方に突出している車両用シート構造。
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