JP2020088338A - 電子機器 - Google Patents

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大輔 桐生
Daisuke Kiryu
大輔 桐生
智士 藤井
Satoshi Fujii
智士 藤井
淳也 楠戸
Junya Kusudo
淳也 楠戸
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Abstract

【課題】固定安定性を向上させるとともに、位置及び姿勢を容易に調整する。【解決手段】端末装置100は、フレームと、ケース105と、中蓋103と、カバー101と、ベース109と、を備える。ケース105は、フレームを収容する。中蓋103は、ケース105の開口部を閉塞する。カバー101は、中蓋103を覆う。ベース109は、ケース105に装着される。ベース109は、ケース105を支持するケース装着部182aと、ケース装着部182aから延びるベルト用拡張部182bと、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、電子機器に関する。
従来、肩掛け鞄の肩紐部などに固定されるとともに、周囲を撮像して得られる撮像データを外部装置に無線送信する全方位カメラを備える安全行動支援システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この全方位カメラの外形は、水平方向に360°の視野を確保するために、透明な材料などによって縦長の円柱状に形成されている。全方位カメラの底部は、肩紐部に装着されるホルダを備える。ホルダの外形は、肩紐部を厚さ方向の両側から挟み込むようにU字型に湾曲した板状に形成されている。
特開2007−235910号公報
ところで、上記従来技術に係る全方位カメラは、肩紐部がホルダに挿入されることによって肩掛け鞄に取り付けられるだけなので、肩紐部における固定安定性を低下させるおそれがある。また、肩掛け鞄の使用者の体格などに応じて肩紐部の位置及び姿勢が変化する場合には、全方位カメラの位置及び姿勢が所有者毎に変化し、撮像データの処理などに煩雑な手間を要するおそれがある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、固定安定性を向上させるとともに、位置及び姿勢を容易に調整することが可能な電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る電子機器(例えば、実施形態での電子機器100)は、移動者(例えば、実施形態での携帯者C)によって携行される電子機器であって、前記電子機器は、前記移動者の体、前記移動者の衣服又は前記移動者の携帯物(例えば、実施形態での背負い鞄180)である装着対象に前記電子機器を設置するための台座(例えば、実施形態でのベース109)に対して着脱可能に設けられ、前記台座は、前記電子機器が前記台座に装着された状態において、前記電子機器側から前記台座を見た外観視において、前記電子機器の外縁(例えば、実施形態でのケース105の外縁)から食み出す拡張部(例えば、実施形態でのベルト用拡張部182b)を備える。
(2)上記(1)に記載の電子機器では、前記台座は、前記台座が前記装着対象に固定された状態において、前記台座側から前記装着対象を見た外観視において、前記装着対象の固定部(例えば、実施形態での左側肩ベルト181)の外縁から食み出す他の拡張部(例えば、実施形態でのケース用拡張部186b)を備えてもよい。
(3)上記(1)に記載の電子機器では、前記装着対象は、前記携帯物であり、前記台座は、前記携帯物を前記移動者に装着する装着具(例えば、実施形態での左側肩ベルト181)に固定され、前記装着具は、前記移動者の正対方向に対して交差するように配置され、前記電子機器は、前記台座が前記装着具に固定された状態において、前記正対方向に沿うように配置されてもよい。
(4)上記(3)に記載の電子機器では、前記外観視において、前記拡張部は、前記装着具と重なる位置に形成されてもよい。
(5)本発明の一態様に係る電子機器(例えば、実施形態での電子機器100)は、移動者(例えば、実施形態での携帯者C)によって携行される電子機器であって、前記電子機器は、前記移動者の体、前記移動者の衣服又は前記移動者の携帯物(例えば、実施形態での背負い鞄180)である装着対象に前記電子機器を設置するための台座(例えば、実施形態でのベース109)に対して着脱可能に設けられ、前記台座は、前記台座が前記装着対象に固定された状態において、前記台座側から前記装着対象を見た外観視において、前記装着対象の固定部(例えば、実施形態での左側肩ベルト181)の外縁から食み出す拡張部(例えば、実施形態でのケース用拡張部186b)を備える。
(6)上記(5)に記載の電子機器では、前記装着対象は、前記携帯物であり、前記固定部は、前記携帯物を前記移動者に装着する装着具(例えば、実施形態での左側肩ベルト181)であり、前記装着具は、前記移動者の正対方向に対して交差するように配置され、前記電子機器は、前記台座が前記携帯物に固定された状態において、前記正対方向に沿うように配置されてもよい。
(7)上記(6)に記載の電子機器では、前記外観視において、前記拡張部は、前記電子機器と重なる位置に形成されてもよい。
(8)上記(1)から(7)の何れか1つに記載の電子機器は、前記電子機器が設置された状態での前記移動者の移動方向における前方の物体を検出する第1検出部(例えば、実施形態でのフロントレーダ209)と、前記電子機器が設置された状態での前記移動者の前記移動方向における前記第1検出部よりも後方側の物体を検出する第2検出部(例えば、実施形態でのリヤレーダ211)と、を備え、前記第1検出部は、相対的に前記第2検出部よりも前記移動方向の前方寄りに配置されてもよい。
(9)上記(1)から(8)の何れか1つに記載の電子機器では、前記台座は、前記台座を前記装着対象に固定する固定具(例えば、実施形態でのストラップ192)が取り付けられる取付部(例えば、実施形態でのストラップ用凹部190)を備え、前記取付部は、前記台座において前記電子機器が装着された場合に前記電子機器側を向く面(例えば、実施形態での表面109A)に設けられてもよい。
(10)上記(9)に記載の電子機器では、前記取付部は、前記台座において前記電子機器が装着された場合に前記電子機器側を向く面において凹んだ形状に形成されてもよい。
(11)上記(1)から(10)の何れか1つに記載の電子機器では、前記台座は、前記移動者の肩部(例えば、実施形態での左肩部SL)近傍に固定され、前記台座の外形は、前記台座に装着された前記電子機器の前後方向における中分点(例えば、実施形態での中分点MPX)が、前記移動者の上下方向における前記肩部近傍の最高部(例えば、実施形態での最高部CS)よりも前記前後方向の前方に配置されるように形成され、前記台座の厚みは、前記前後方向の後方から前方に向かうことに伴い、増大傾向に変化するように形成されてもよい。
(12)上記(1)から(11)の何れか1つに記載の電子機器は、前記台座と交換可能な少なくとも1つの交換用台座(例えば、実施形態での2つの交換用ベース193a,193b)を備え、前記台座及び前記少なくとも1つの交換用台座は、互いの大きさ及び形状の少なくとも何れかが異なるように形成されてもよい。
(13)上記(12)に記載の電子機器では、前記少なくとも1つの交換用台座は、前記台座において前記拡張部の大きさ及び形状の少なくとも何れかが変更されて形成されてもよい。
(14)上記(1)から(13)の何れか1つに記載の電子機器では、前記台座は、前記移動者の左側の肩部(例えば、実施形態での左肩部SL)近傍に固定され、前記電子機器が前記台座に装着された場合に前記電子機器における前記移動者の左右方向において前記移動者の頭部側の位置に配置されるスピーカ(例えば、実施形態でのスピーカ215)を備えてもよい。
(15)上記(1)から(14)の何れか1つに記載の電子機器では、前記台座は、前記移動者の左側の肩部(例えば、実施形態での左肩部SL)近傍に固定され、前記電子機器が前記台座に装着された場合に前記電子機器において前記移動者の頭部の左側面(例えば、実施形態での左側面CL)を向く面(例えば、実施形態での右側面RSS)に配置される操作部(例えば、実施形態での押しボタン231)を備えてもよい。
(16)上記(15)に記載の電子機器では、前記操作部は、前記電子機器の前後方向の中分点(例えば、実施形態での中分点MPX)を通る前記前後方向に対する仮想直交面(例えば、実施形態でのY−Z平面)よりも後方に配置されてもよい。
上記(1)によれば、台座は、拡張部を備えることによって、電子機器と装着対象との形状差異を吸収することができる。これにより、電子機器を、所望の形状で形成することができるとともに、所望の姿勢で配置することができる。
上記(2)によれば、台座は、拡張部及び他の拡張部を備えることによって、電子機器と装着対象との形状差異をより柔軟に吸収することができる。これにより、電子機器を、所望の形状で形成することができるとともに、所望の姿勢で配置することができる。
上記(3)によれば、台座は、拡張部を備えることによって、移動者の正対方向に対して交差する装着具に固定される場合であっても、電子機器を移動者の正対方向に沿うような姿勢で配置することができる。
上記(4)によれば、拡張部は装着具と重なるので、台座を装着具に的確に固定することができる。
上記(5)によれば、台座は、拡張部を備えることによって、電子機器と装着対象との形状差異を吸収することができる。これにより、電子機器を、所望の形状で形成することができるとともに、所望の姿勢で配置することができる。
上記(6)によれば、台座は、拡張部を備えることによって、移動者の正対方向に対して交差する装着具に固定される場合であっても、電子機器を移動者の正対方向に沿うような姿勢で配置することができる。
上記(7)によれば、拡張部は電子機器と重なるので、電子機器を台座に的確に装着することができる。
上記(8)によれば、台座は、拡張部を備えることによって、電子機器と装着対象との形状差異を吸収して、前方を検出する第1検出部と第1検出部よりも後方側を検出する第2検出部とを各々の検出動作に適した配置にすることができる。
上記(9)によれば、例えば台座が装着対象に固定された場合に台座において装着対象側を向く面に取付部を備える場合に比べて、固定具をより容易に取り付けることができる。
上記(10)によれば、取付部に取り付けられた固定具が電子機器側に突出することを防ぐことができる。
上記(11)によれば、台座が移動者の肩部近傍において前方寄りに配置される場合であっても、台座の厚みが後方から前方に向かうことに伴って増大するように形成されているので、電子機器の所望の姿勢を確保しながら、台座と装着対象との間に空間が生じることを防ぐことができる。
上記(12)によれば、少なくとも1つの交換用台座を備えることによって、より一層、柔軟に電子機器と装着対象との形状差異を吸収することができる。
上記(13)によれば、交換用台座の形状が複雑になることを防ぎ、製造容易性を向上させることができる。
上記(14)によれば、スピーカは移動者の左耳の周辺に配置されるので、スピーカが発する音を移動者が聴取し難くなることを抑制することができる。
上記(15)によれば、移動者は、右手指(例えば、親指など)によって操作部を容易に操作することができ、移動者が操作部を操作し難くなることを抑制することができる。
上記(16)によれば、移動者の右手指(例えば、親指など)による操作部の操作性を向上させることができる。
本発明の実施形態に係る電子機器を前方側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器を前方側から見た分解斜視図であって、カバー及びベースを取り外した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のカバー、中蓋及びケースを前方側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のカバー、中蓋及びケースを後方側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のカバー、中蓋及びケースを下方側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の一部を破断してY軸方向の負方向側から正方向側(左方側から右方側)に向かって見た図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のフレームをX軸方向の正方向側(前方側)から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のフレームをX軸方向の負方向側(後方側)から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の背負い鞄の左側肩ベルトへの装着例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器をZ軸方向の負方向側(下方側)から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のベースをZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のベースをZ軸方向の負方向側(下方側)から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のベース及びストラップをZ軸方向の正方向側(上方側)から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の2つの交換用ベースをZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器が携帯者の左肩部の周辺に配置される場合におけるフロントレーダ及びリヤレーダの検知範囲の一例をZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の表示部の動作例を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報通信システムの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報通信システムの利用シーン例を示す図である。 本発明の実施形態に係る第1携帯端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る第2携帯端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る第1携帯端末位置情報をデータセンターが第2携帯端末へ送信する処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第2携帯端末の表示部に表示される第1携帯端末位置情報の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るデータセンターが危険通知を第2携帯端末と第3携帯端末へ送信する処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第1携帯端末が危険情報を受信した際の処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第2携帯端末が危険情報を受信した際の処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第2携帯端末の表示部に表示される警告画像を含む第1携帯端末位置情報の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報通信システムの主な動作例を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報通信システムの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る所定位置、所定動作およびスコアの例を示す図である。 本発明の実施形態に係るデータセンターが行う処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第2携帯端末が行う処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第2携帯端末の表示部に表示されるスコアを含む情報の画像例である。 本発明の実施形態に係る所定位置における一時停止の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る所定位置における左右確認の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る所定位置における手挙げ動作の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。
以下、本発明の電子機器の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態による電子機器は、例えば、後述する情報通信システム1を構成する携帯端末(第1携帯端末2)などとして用いられる。電子機器は、例えば、携帯者(移動する歩行者など)の体、衣服又は携帯物に設置される。
図1は、実施形態に係る電子機器100を前方側から見た斜視図である。図2は、実施形態に係る電子機器100を前方側から見た分解斜視図であって、カバー101及びベース109を取り外した状態を示す図である。図3、図4及び図5は、実施形態に係る電子機器100のカバー101、中蓋103及びケース105を、順次、前方側、後方側及び下方側から見た斜視図である。
図1から図5に示すように、電子機器100は、例えば、カバー101と、中蓋103と、ケース105と、フレーム107と、ベース109と、を備える。なお、電子機器100において、カバー101、中蓋103及びケース105から成る構造体100aは、フレーム107及び電子部品を収容する空間が内部に形成された筐体を構成している。
なお、以下において、3次元空間で互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸の各軸方向は、各軸に平行な方向である。図1に示すように、X軸方向は、電子機器100の前後方向と平行であり、X軸方向の正方向は、例えば構造体100aの後部REから前部FRに向かう方向と平行である。Y軸方向は、電子機器100の左右方向と平行であり、Y軸方向の正方向は、例えば構造体100aの左側部LSから右側部RSに向かう方向と平行である。Z軸方向は、電子機器100の上下方向と平行であり、Z軸方向の正方向は、例えば構造体100aの下部LPから上部UPに向かう方向と平行である。
また、以下において、電子機器100が携帯者に設置された状態において、電子機器100の前後方向、左右方向及び上下方向は、携帯者の前後方向、左右方向及び上下方向と同一である。
また、構造体100aにおいて、上部UPの表面は上面UPSであり、下部LPの表面は下面LPSであり、左側部LSの表面は左側面LSSであり、右側部RSの表面は右側面RSSであり、後部REの表面は後側面RESであり、前部FRの表面は前側面FRSである。
図1に示すように、構造体100aの外形は、前部FRの前方端における上下方向の長さLFが後部REの後方端における上下方向の長さLRよりも短くなるように形成されている。また、構造体100aの外形は、前後方向における最大長さL1が上下方向の最大長さL2よりも長くなるように形成されている。また、構造体100aの外形は、前部FRの前方端における上下方向(鉛直方向)の最高部HFの高さ位置が後部REの後方端における上下方向(鉛直方向)の最高部HRの高さ位置よりも低くなるように形成されている。
カバー101の外形は、例えばZ軸方向の正方向(つまり電子機器100の上下方向の上方)に膨れ上がるように湾曲する形状に形成されている。例えば、カバー101の外形は、X軸方向の正方向(つまり電子機器100の前後方向の前方方向)に後部101a(又は後部RE)から前部101b(又は前部FR)に向かうことに伴い、Z軸方向の正方向における基準位置と先端位置との間の距離が減少傾向に変化する形状に形成されている。なお、基準位置は、例えば、後述する下端縁部112の最下端位置などである。先端位置は、例えば、後述する表面(外面)101A上の位置などである。
つまり、カバー101の外形は、X軸方向の正方向において後部101aから前部101bに向かうことに伴い、Z軸方向の正方向における先端位置が低下傾向に変化する形状、いわゆる前下がり形状に形成されている。
カバー101の外形は、例えば、電子機器100の前後方向と携帯者の前後方向とを平行としながら電子機器100が携帯者の肩部周辺に配置された場合に、カバー101が携帯者の頬に沿うようにして携帯者の顔の動きに干渉しない形状に形成されている。携帯者の前後方向は、例えば、携帯者の移動方向と平行である。
カバー101は、例えば所定の電磁波の透過性が高い樹脂などの材料によって形成されている。
カバー101は、後述する中蓋103を覆うようにケース105に装着される。カバー101及び中蓋103は、例えば各々に接着される粘着部を有する緩衝材などによって一体に接合されている。
カバー101の後部101aには、後述する中蓋103のレーダ透過部121を外部に露出させる中蓋用切欠き部111が形成されている。
カバー101の下部101cにおいて中蓋用切欠き部111を除く下端縁部112は、後述するケース105の上端縁部152に嵌め合わされることによって、カバー101及びケース105を固定する。
カバー101は、下部101cにおける裏面(内面)101Bから内方に突出する複数の爪部113を備える。爪部113は、後述するケース105のカバー固定部155に形成されている凹部156に挿入されて、カバー固定部155に噛み合うことによって、カバー101及びケース105を相互に固定する。
カバー101の前部101bにおける表面(外面)101Aには、後述する表示部217の導光体227が配置される表示用凹部114が形成されている。表示用凹部114の底面には、導光体227の2つの表示側端部227aを外部に露出させる2つの表示用貫通孔115が形成されている。2つの表示用貫通孔115は、例えば、Z軸方向の正方向における同一の高さ位置において、カバー101の前部101bの表面101AにおけるY軸方向(つまり電子機器100の左右方向)の中央部を跨ぐようにして、Y軸方向に所定間隔を置いて並んで形成されている。
カバー101の右側部101dにおける表面101Aには、後述する操作部221の押しボタン231が挿入される操作用貫通孔116が形成されている。カバー101は、上部101eにおける裏面101Bのうち操作用貫通孔116の近傍に、後述する操作部221のボタン支持部233が取り付けられる取付座117を備える。取付座117は、例えばZ軸方向の負方向に突出するボス117a及び補強リブ117bを備える。ボス117aには、ボタン支持部233から突出するピン233aが挿入されるピン穴(図示略)が形成されている。
カバー101は、右側部101d及び左側部101fにおける裏面101Bから内方に突出するとともにZ軸方向に延びる複数のリブ118を備える。複数のリブ118のうち、操作用貫通孔116の近傍に設けられるリブ118は、X軸方向に操作用貫通孔116に並んで配置されている。
中蓋103の外形は、例えばカバー101の外形と同様にZ軸方向の正方向に膨れ上がるように湾曲するとともに、X軸方向の正方向において後部103aから前部103bに向かうことに伴い、Z軸方向の正方向における先端位置が低下傾向に変化する形状、いわゆる前下がり形状に形成されている。中蓋103は、例えば所定の電磁波の透過性が高い樹脂などの材料によって形成されている。中蓋103は、後部103aにレーダ透過部121を備える。中蓋103のレーダ透過部121は、Z軸方向の正方向において、相対的に後述するケース105のレーダ透過部151よりも所定距離だけ高い位置に設けられている。レーダ透過部121は、後述するリヤレーダ211の放射面211aに対向して設けられている。
中蓋103は、後述するケース105の支持壁部153によって形成される開口部153aを閉塞するようにケース105に装着される。中蓋103の後部103aに設けられるレーダ透過部121は、カバー101の中蓋用切欠き部111を介して外部に露出する。中蓋103の表面(外面)103Aのうちレーダ透過部121以外の部位は、カバー101によって外部から遮られるようにして覆われる。
中蓋103の下部103cにおける下端縁部122は、全周に亘って、後述するケース105の支持壁部153のシール溝154にシール材(図示略)を介して挿入されて、支持壁部153に嵌め込まれることによって、中蓋103及びケース105の内部空間を封止する。
中蓋103は、右側部103d及び左側部103eにおける表面103Aのうち下端縁部122の近傍に、Y軸方向の外方に突出する鍔部123を備える。鍔部123には、後述するケース105の中蓋用ボス158のねじ穴(図示略)に臨んで連なるねじ用貫通孔124が形成されている。鍔部123は、ねじ用貫通孔124及び中蓋用ボス158のねじ穴に挿入されるねじ(図示略)が中蓋用ボス158にねじ込まれることによって、中蓋用ボス158に固定される。
鍔部123には、ケース105のカバー固定部155がカバー101の爪部113に向かって挿し通されるケース用切欠き部125が形成されている。
中蓋103は、後部103aにおける表面103Aのうちレーダ透過部121の下方に、X軸方向の外方に突出する爪部126を備える。爪部126は、後述するケース105の裏面(内面)105Bに形成されている凹部157に挿入されて、ケース105に噛み合うことによって、中蓋103及びケース105を相互に固定する。
中蓋103は、裏面(内面)103Bに複数のケース固定部127を備える。ケース固定部127の外形は、例えばZ軸方向の負方向にケース105に向かって下部103cにおける下端縁部122よりも突出する板状に形成されている。ケース固定部127の突出方向における先端部には、Y軸方向に貫通する貫通孔128が形成されている。ケース固定部127は、後述するケース105の支持壁部153の裏面153Bに設けられている爪部159が、貫通孔128に挿入されて、ケース固定部127に噛み合うことによって、中蓋103及びケース105を相互に固定する。
中蓋103の前部103bにおける表面103Aには、後述する表示部217の導光体227が装着される支持凹部129が設けられている。表示部217の導光体227は、例えば接着剤などによって支持凹部129の底面に接着されている。支持凹部129の底面には、導光体227の光源側端部227bが内部に向かって挿し通される光源用貫通孔130が形成されている。
中蓋103は、前部103bにおける裏面103Bに、後述する表示部217の光源229が取り付けられる光源取付座131を備える。光源取付座131は、例えばZ軸方向の負方向に突出するボス131a及び補強リブ131bを備える。ボス131aには、光源229を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。
中蓋103の右側部103dにおける表面103Aには、後述する操作部221の押しボタン231の接続部材(図示略)が内部に向かって挿し通されるボタン用貫通孔132が形成されている。中蓋103は、右側部103dにおける表面103Aのうちボタン用貫通孔132の下方に、Y軸方向の外方に突出するとともに鍔部123に至るまでZ軸方向に延びる補強リブ133を備える。中蓋103の表面103Aにおけるボタン用貫通孔132の上方には、後述する操作部221のボタン支持部233が配置される支持部用凹部134が形成されている。
中蓋103は、右側部103dにおける裏面103Bのうちボタン用貫通孔132の近傍に、後述する操作部221のスイッチ本体235が取り付けられるスイッチ取付座135を備える。スイッチ取付座135は、例えばZ軸方向の負方向に突出するボス135aを備える。ボス135aには、スイッチ本体235を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。
中蓋103の右側部103dにおける表面103Aのうちボタン用貫通孔132の後方には、後述するスピーカ215に臨む複数のスピーカ用貫通孔136が形成されている。中蓋103は、右側部103dにおける裏面103Bのうち複数のスピーカ用貫通孔136の近傍に、後述するスピーカ215が取り付けられるスピーカ取付座137を備える。スピーカ取付座137は、例えばZ軸方向の負方向に突出するボス137a及び補強リブ137bを備える。ボス137aには、スピーカ215を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。中蓋103は、中蓋103の裏面103Bにおいて複数のスピーカ用貫通孔136を覆う防水性の部材(図示略)を備える。
中蓋103の上部103fにおける表面103Aには、後述するマイクロフォン213に臨むマイクロフォン用貫通孔138が形成されている。中蓋103は、上部103fにおける裏面103Bのうちマイクロフォン用貫通孔138の近傍に、後述するマイクロフォン213が取り付けられるマイクロフォン取付座139を備える。マイクロフォン取付座139は、例えばZ軸方向の負方向に突出するボス139a及び補強リブ139bを備える。ボス139aには、マイクロフォン213を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。中蓋103は、中蓋103の裏面103Bにおいてマイクロフォン用貫通孔138を覆う防水性の部材(図示略)を備える。
中蓋103は、裏面103Bから内方に突出するとともにZ軸方向に延びる複数のリブ140を備える。
ケース105の外形は、例えば箱型に形成されている。ケース105は、例えば所定の電磁波の透過性が高い樹脂などの材料によって形成されている。ケース105は、前部105aにレーダ透過部151を備える。ケース105のレーダ透過部151は、Z軸方向の正方向において、相対的に中蓋103のレーダ透過部121よりも所定距離だけ低い位置に設けられている。レーダ透過部151は、後述するフロントレーダ209の放射面209aに対向して設けられている。
ケース105は、上部105bにカバー101が装着される上端縁部152を備える。上端縁部152の外形は、例えばカバー101の下端縁部112と嵌り合う段差状に形成されている。ケース105の上端縁部152及びカバー101の下端縁部112は、いわゆる印籠型の嵌め合いによって接合される。上端縁部152は、例えば、外側端部152aと、Z軸方向の正方向に外側端部152aよりも一段突出する内側端部152bと、を備える。カバー101の下端縁部112は、Z軸方向において上端縁部152の外側端部152aに突き当てられることによって、カバー101の表面101Aとケース105の表面(外面)105Aとを滑らかに接続する。
ケース105は、内部に中蓋103が装着される支持壁部153を備える。支持壁部153に装着される中蓋103は、支持壁部153によって形成される開口部153aを閉塞する。支持壁部153は、ケース105の前部105a及び後部105cにおいて裏面(内面)105Bと一体に接続されるとともに、左側部105d及び右側部105eにおいて裏面105Bよりも内方に離れて設けられている。
支持壁部153には、シール材(図示略)及び中蓋103の下端縁部122が挿入されるシール溝154が形成されている。中蓋103の下端縁部122は、Z軸方向においてシール溝154内のシール材(図示略)に突き当てられることによって、シール溝154を形成する内壁面と下端縁部122との間をシールする。
ケース105は、裏面105Bに複数のカバー固定部155を備える。カバー固定部155の外形は、例えばZ軸方向の正方向にカバー101に向かって上端縁部152よりも突出する板状に形成されている。カバー固定部155の突出方向における先端部には、Y軸方向の外方から内方に向かって窪む凹部156が形成されている。カバー固定部155は、カバー101の裏面101Bに設けられている爪部113が、凹部156に挿入されて、カバー固定部155に噛み合うことによって、カバー101及びケース105を相互に固定する。
ケース105の後部105cにおける裏面105Bには、X軸方向の負方向に窪む凹部157が形成されている。ケース105及び中蓋103は、中蓋103の後部103aにおける表面103Aに設けられている爪部126が、凹部157に挿入されて、ケース105に噛み合うことによって、相互に固定される。
ケース105は、支持壁部153の表面(外面)153AにZ軸方向の正方向に延びる複数の中蓋用ボス158を備える。中蓋用ボス158には、中蓋103の鍔部123を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴が形成されている。
ケース105は、支持壁部153の裏面(内面)153Bに内方に突出する複数の爪部159を備える。爪部159は、中蓋103のケース固定部127に形成されている貫通孔128に挿入されて、ケース固定部127に噛み合うことによって、ケース105及び中蓋103を相互に固定する。
ケース105は、下部105fにおける裏面105Bに、後述するフレーム107が取り付けられる複数のフレーム取付座160を備える。フレーム取付座160は、例えばZ軸方向の正方向に突出するボス160aを備える。ボス160aには、フレーム107を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴が形成されている。
ケース105の下部105fの外形は、例えばY軸方向から見てZ軸方向の正方向に凸状に湾曲した形状に形成されている。これにより、下部105fにおける表面105A及び裏面105Bは、Z軸方向の正方向に凸状に湾曲した曲面状に形成されている。
ケース105は、下部105fにおける裏面105Bのうち中央部から右側部105eに向かってずれた位置に、後述する振動デバイス219が取り付けられるデバイス取付座161を備える。デバイス取付座161は、例えばボス161aを備える。Z軸方向の正方向に突出するボス161aには、振動デバイス219を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。
ケース105は、下部105fおける中央部から右側部105eに向かってずれた位置に、後述する振動デバイス219を収容するデバイス収容部162を備える。デバイス収容部162は、例えば後述する図6に示すように、下部105fの表面105AにおけるZ軸方向の正方向の最高部(最も高い部位)105Uを避けた位置に配置されるように形成されている。最高部105Uを避けた位置は、例えば、最高部105Uよりも前方の位置などである。
デバイス収容部162の外形は、例えば中空の円柱の一部を成す形状に形成されている。デバイス収容部162は、例えば下部105fにおける表面105A(構造体100aの下面LPSに相当)の一部がZ軸方向の負方向に膨れ上がるようにして、かつ、下部105fにおける裏面105BがZ軸方向の負方向に凹むようにして、設けられている。
デバイス収容部162は、後述するベース109に形成されているデバイス用貫通孔185に挿し通されて、ベース109よりもZ軸方向の負方向に突出している。これにより、デバイス収容部162は、後述するベース109が背負い鞄180の左側肩ベルト181に装着される場合には、左側肩ベルト181に直接的に接触して、振動デバイス219の振動を伝達する。
ケース105の後部105cにおける表面105Aのうち下部105fの近傍には、後述するインターフェースコネクタ241aが挿入されるコネクタ用貫通孔163が形成されている。ケース105は、下部105fにおける裏面105Bのうち後部105c側のコネクタ用貫通孔163の近傍に、後述するインターフェース基板241bが取り付けられる基板取付座164を備える。基板取付座164は、例えばZ軸方向の正方向に突出するボス164aを備える。ボス164aには、インターフェース基板241bを固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。
ケース105は、下部105fにおける表面105Aのうち前部105aの近傍に、後述するベース109の爪部183が係合される(係わり合わせて止められる)爪装着部165を備える。
ケース105は、下部105fにおける表面105Aのうち後部105cの近傍に、後述するベース109のケース固定部材184に固定される固定機構166を備える。固定機構166は、一体に形成された操作レバー166a及びベース固定部材166bを備える。操作レバー166aは、例えば、後述するケース固定部材184の近傍に形成された貫通孔184a内におけるベース固定部材166bのスライド移動を操作することによって、ケース固定部材184に対するベース固定部材166bの固定及び固定解除を操作する。ベース固定部材166bは、例えばケース105の下部105fにおける表面105Aから突出するように設けられ、後述するケース固定部材184の貫通孔184a内に挿入される。ベース固定部材166bは、貫通孔184a内におけるスライド移動によって、ケース固定部材184に対する噛み合いによる固定と、噛み合い解消による固定解除とを行う。
ケース105及びベース109は、爪装着部165に爪部183が係合されるとともに、固定機構166のベース固定部材166bがケース固定部材184に噛み合うことによって、相互に固定される。
図6は、実施形態に係る電子機器100の一部を破断してY軸方向の負方向側から正方向側(左方側から右方側)に向かって見た図である。図7は、実施形態に係る電子機器100のフレーム107をX軸方向の正方向側(前方側)から見た斜視図である。図8は、実施形態に係る電子機器100のフレーム107をX軸方向の負方向側(後方側)から見た斜視図である。
図6から図8に示すように、フレーム107の外形は、例えば前方のT字型及び後方のL字型の板状に形成されている。フレーム107は、例えば電気的絶縁性の樹脂などの材料によって形成されている。
フレーム107は、前側支持部171と、後側支持部172と、左側支持部173と、右側支持部174と、接続部175と、を備える。前側支持部171及び後側支持部172と、左側支持部173及び右側支持部174とは、一体に形成されている。左側支持部173及び右側支持部174は、前側支持部171の近傍に配置される接続部175と一体に形成されている。
前側支持部171の外形は、例えば貫通孔が形成された矩形枠型の板状に形成されている。前側支持部171は、例えば前方側の表面171AがY軸及びZ軸によるY−Z平面と平行になるように配置されている。
前側支持部171は、表面171Aにおいて、例えば金属製のシールド部材(図示略)を介して、後述するフロントレーダ209を支持する。フロントレーダ209は、例えば前側支持部171に装着されるねじ(図示略)によって表面171Aに固定されている。
前側支持部171は、フロントレーダ209における電磁波の放射面209aをケース105のレーダ透過部151に対向させる。放射面209aは、後述するように、外方に向かって電磁波(送信波)を出射するとともに、外方からの電磁波(送信波が外部の物体によって反射されることで生じる反射波)を受信する。これにより、フロントレーダ209から出射される電磁波は、ケース105のレーダ透過部151を透過して、電子機器100の前方に放射される。また、電子機器100の前方において、送信波が外部の物体によって反射されることで生じる反射波は、ケース105のレーダ透過部151を透過して、フロントレーダ209によって受波される。
後側支持部172の外形は、例えば門型板状に形成されている。後側支持部172は、Y軸方向に延びるガイド部172aと、Y軸方向におけるガイド部172aの両端からZ軸方向の負方向に延びる一対の脚部172bと、を備える。後側支持部172は、例えば後方側の表面172AがY軸及びZ軸によるY−Z平面と平行になるように配置されている。
後側支持部172は、一対の脚部172bにおける裏面(つまり前方側の表面)172Bに、X軸方向の正方向に突出するとともにZ軸方向に延びる補強リブ172cを備える。
後側支持部172は、表面172Aにおいて、例えば金属製のシールド部材(図示略)を介して、後述するリヤレーダ211を支持する。リヤレーダ211は、例えば後側支持部172に装着されるねじ(図示略)によって表面172Aに固定されている。後側支持部172は、Z軸方向の正方向において、相対的に前側支持部171のフロントレーダ209よりも所定距離だけ高い位置にリヤレーダ211を配置する。
後側支持部172は、リヤレーダ211における電磁波の放射面211aを中蓋103のレーダ透過部121に対向させる。放射面211aは、後述するように、外方に向かって電磁波(送信波)を出射するとともに、外方からの電磁波(送信波が外部の物体によって反射されることで生じる反射波)を受信する。これにより、リヤレーダ211から出射される電磁波は、中蓋103のレーダ透過部121を透過して、電子機器100の後方に放射される。また、電子機器100の後方において、送信波が外部の物体によって反射されることで生じる反射波は、中蓋103のレーダ透過部121を透過して、リヤレーダ211によって受波される。
後側支持部172は、上部172dの裏面172Bにおいて、例えば金属製のシールドケース207aを介して、後述する測位信号受信アンテナ207を支持する。測位信号受信アンテナ207は、例えばシールドケース207aを後側支持部172の裏面172Bに装着するねじ(図示略)によって後側支持部172に固定されている。
左側支持部173及び右側支持部174の各々の外形は、例えば矩形板状に形成されている。左側支持部173及び右側支持部174の各々は、例えば上方側の各表面173A,174AがX軸及びY軸によるX−Y平面と平行になるように配置されている。左側支持部173及び右側支持部174は、Y軸方向に所定間隔をおいて配置されている。左側支持部173及び右側支持部174のX軸方向における正方向側の端部は、前側支持部171に接続されている。左側支持部173及び右側支持部174のX軸方向における負方向側の端部は、後側支持部172の一対の脚部172bに接続されている。
左側支持部173及び右側支持部174は、各表面173A,174Aに、Z軸方向の正方向に突出するとともにX軸方向に延びる補強リブ173a,174aを備える。補強リブ173a,174aは、後側支持部172の補強リブ172cと一体に形成されている。これにより、補強リブ173a及び補強リブ172cの全体の外形と、補強リブ173a及び補強リブ172cの全体の外形とは、例えばL字型の板状に形成されている。
左側支持部173及び右側支持部174には、ケース105の複数のフレーム取付座160に装着されるねじ(図示略)がZ軸方向に挿入される複数のねじ挿入孔(図示略)が形成されている。
左側支持部173及び右側支持部174の各表面173A,174Aは、後述する通信アンテナ203、通信モジュール205、バッテリ223及び制御ユニット225などの電子部品の相対位置を規定する基準面である。左側支持部173及び右側支持部174は、例えば、電子機器100のZ軸方向における中分点MPZよりも下方に配置されている。中分点MPZは、例えば、電子機器100の構造体100aの外形におけるZ軸方向(上下方向)の最大長さL2の1/2に対応するZ軸方向(上下方向)の位置などである。
左側支持部173及び右側支持部174は、各表面173A,174Aにおいて、後述するバッテリ223を支持する。左側支持部173及び右側支持部174は、各表面173A,174AからZ軸方向の正方向に突出して、バッテリ223をY軸方向の両側から挟み込む複数のバッテリ固定部材176を備える。
左側支持部173及び右側支持部174は、各表面173A,174Aにおいて、Z軸方向の正方向に延びる複数のスペーサ177を備える。複数のスペーサ177は、Z軸方向の正方向にバッテリ223から離れて配置されるサブ基板178を支持する。サブ基板178は、例えばスペーサ178aを介してZ軸方向に2段重ねに構成される下方側サブ基板178b及び上方側サブ基板178cを備える。サブ基板178には、後述する制御ユニット225が実装されている。
サブ基板178は、例えばZ軸方向の正方向に延びる複数のスペーサ(図示略)によって、Z軸方向の正方向にサブ基板178から離れて配置されるメイン基板179を支持する。
メイン基板179は、例えばZ軸方向の正方向において、後述する測位信号受信アンテナ207よりも低い位置に配置されている。メイン基板179には、後述する通信用ICカード201、通信アンテナ203及び通信モジュール205が実装されている。メイン基板179は、例えばX軸方向の正方向において測位信号受信アンテナ207から最も離れた端部(つまり前端部)179aに通信アンテナ203を備える。
サブ基板178及びメイン基板179は、X軸方向において前側支持部171と後側支持部172との間に配置されている。
図9は、実施形態に係る電子機器100の背負い鞄180の左側肩ベルト181への装着例を示す斜視図である。図10は、実施形態に係る電子機器100をZ軸方向の負方向側(下方側)から見た斜視図である。図11は、実施形態に係る電子機器100のベース109をZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。図12は、実施形態に係る電子機器100のベース109をZ軸方向の負方向側(下方側)から見た平面図である。図13は、実施形態に係る電子機器100のベース109及びストラップ192をZ軸方向の正方向側(上方側)から見た斜視図である。
図9から図13に示すように、ベース109の外形は、例えばY軸方向から見てZ軸方向の正方向に凸状に湾曲した台形板状に形成されている。ベース109の厚みは、例えば、X軸方向の負方向側から正方向側に向かうことに伴い、増大傾向に変化するように形成されている。
ベース109は、電子機器100の装着対象に固定される。装着対象は、例えば携帯者が背負う背負い鞄180の左右の肩ベルト180aのうち携帯者Cの左肩(つまり、左側の肩部及び肩部の近傍又は周囲)に装着される左側肩ベルト181である。
なお、背負い鞄180は、例えば、左右の肩ベルト180aと、収容部180bと、を備える。左右の肩ベルト180aの各々は、収容部180bの端部(例えば、図9に示すZ軸方向及びX軸方向の各正方向側の端部と、Z軸方向の負方向側の端部となど)に接続されている。背負い鞄180の左右の肩ベルト180aの各々は、携帯者Cに装着された状態において、携帯者Cの正対方向に対して交差する。例えば背負い鞄180の前後方向をX軸方向とし、上下方向をZ軸方向とした場合に、Z軸方向の正方向側から負方向側に見て、左側肩ベルト181は、X軸に対して反時計回り方向に所定鋭角θだけ傾斜した軸(D軸)と平行な方向(D軸方向)に沿うように配置される。
ベース109は、例えば、左側肩ベルト181において、Z軸方向の正方向の最高部181a付近に固定される。左側肩ベルト181の最高部181aは、例えば、携帯者Cの左肩部SLにおける最高部(最も高い部位)CSの上方の部位などである。このように固定されるベース109によれば、例えば、背負い鞄180を使用する携帯者Cが左側通行の車道RWの右側に設けられる歩道SWを対面通行する状態において、電子機器100は携帯者Cから見て車道RW側に配置される。なお、背負い鞄180は、例えば、いわゆるランドセルなどである。
なお、ベース109によれば、電子機器100は、電子機器100のX軸方向における中分点MPX(図6参照)が肩部の最高部(最も高い部位)CSよりも前方に位置するように配置される。中分点MPXは、例えば、電子機器100の構造体100aの外形におけるX軸方向(前後方向)の最大長さL1の1/2に対応するX軸方向(前後方向)の位置などである。
ベース109におけるZ軸方向の正方向側の表面(上面)109Aは、ケース105が配置されるケース装着部182aと、ケース装着部182aからY軸方向の正方向に張り出すように延びるベルト用拡張部182bと、を備える。つまり、ベース109は、Z軸方向から見て、ケース105よりも大きく形成されている。なお、ベース109の表面109Aは、例えば平滑に形成されている。
ケース装着部182aは、例えばZ軸方向の正方向側から負方向側に見て、X軸方向に延びる矩形領域である。
ベルト用拡張部182bは、例えばZ軸方向の正方向側から負方向側に見て、X軸方向の負方向にベース109の前部109aから後部109bに向かうことに伴い、Y軸方向の正方向への突出長さが増大傾向に変化する領域である。ベルト用拡張部182bは、ケース105側からベース109を見た外観視(つまり、外面視又は上面視)でケース105の外縁から食み出すように形成されている。また、ベルト用拡張部182bは、例えばZ軸方向の正方向側から負方向側に見て、ケース装着部182aの一部とともに、仮想的又は透視的に背負い鞄180の左側肩ベルト181に重なるように設けられている。例えば、ベルト用拡張部182bは、ケース105側からベース109を見た外観視(つまり、外面視又は上面視)で仮想的又は透視的に、ベルト用拡張部182bの全体(又はほぼ全体)が背負い鞄180の左側肩ベルト181と重なる位置に形成されている。
ベース109は、ケース装着部182aにおける前部109aの近傍に、ケース105の爪装着部165に係合される(係わり合わせて止められる)爪部183を備える。爪部183は、例えばベース109をZ軸方向に貫通する貫通孔183aに対する縁部183bからX軸方向の正方向に突出している。
ベース109は、ケース装着部182aにおける後部109bの近傍に、ケース105の固定機構166のベース固定部材166b(図5参照)が固定されるケース固定部材184を備える。ケース固定部材184は、例えばベース109をZ軸方向に貫通する貫通孔184aに対する縁部184bに設けられている。上述したように、固定機構166のベース固定部材166bは、貫通孔184a内に挿入された状態で操作レバー166aの操作に応じてスライド移動することによって、ケース固定部材184に対する噛み合いによる固定と、噛み合い解消による固定解除とを行う。
ベース109には、ケース装着部182aにおける中央部からY軸方向の正方向(つまり左右方向の右方)にずれた位置に、ケース105のデバイス収容部162が挿し通されるデバイス用貫通孔185が形成されている。図6に示すように、デバイス用貫通孔185は、ベース109におけるZ軸方向の正方向側(例えば、電子機器100のケース105側)の表面(上面)109AとZ軸方向の負方向側(例えば、背負い鞄180の左側肩ベルト181側)の裏面(下面)109Bとに連なって通じるように形成されている。
デバイス用貫通孔185は、例えば、ベース109にケース105が装着されるとともに、図9に示すようにベース109が背負い鞄180の左側肩ベルト181に固定された状態において、ケース105のデバイス収容部162が携帯者Cの左肩部SLにおける最高部(最も高い部位)CSを避けた位置に配置されるように形成されている。最高部CSを避けた位置は、例えば、最高部CSよりも前方の位置などである。また、デバイス用貫通孔185に配置されるデバイス収容部162の突出方向における先端部162aは、ベース109の裏面109BよりもZ軸方向の負方向側(例えば、背負い鞄180の左側肩ベルト181側)に突出する。
図12に示すように、ベース109におけるZ軸方向の負方向側の裏面(下面)109Bは、背負い鞄180の左側肩ベルト181が固定されるベルト固定部186aと、ベルト固定部186aからY軸方向の負方向に張り出すように延びるケース用拡張部186bと、を備える。
ベルト固定部186aは、例えばZ軸方向の負方向側から正方向側に見て、X軸に対して時計回り方向に所定鋭角θだけ傾斜した軸(D軸)と平行な方向(D軸方向)に延びる矩形領域である。
ケース用拡張部186bは、例えばZ軸方向の負方向側から正方向側に見て、D軸方向にベース109の前部109aから後部109bに向かうことに伴い、Y軸方向の負方向への突出長さが増大傾向に変化する領域である。ケース用拡張部186bは、ベース109側から装着対象である左側肩ベルト181を見た外観視(つまり、外面視又は上面視)で、仮想的又は透視的に左側肩ベルト181の外縁から食み出すように形成されている。また、ケース用拡張部186bは、例えばZ軸方向の負方向側から正方向側に見て、ベルト固定部186aの一部とともに、仮想的又は透視的にケース105に重なるように設けられている。例えば、ケース用拡張部186bは、ベース109側から装着対象である左側肩ベルト181を見た外観視(つまり、外面視又は上面視)で仮想的又は透視的に、ケース用拡張部186bの全体(又はほぼ全体)がケース105と重なる位置に形成されている。
図6、図10及び図12に示すように、ベース109は、例えば裏面109Bに複数の凹部187aが形成されることによって設けられる複数のリブ187を備える。複数のリブ187は、各凹部187aの底面187AからZ軸方向の負方向に突出するとともにY軸方向及びX軸方向に延びるように形成されている。
ベース109は、ベルト固定部186aにおいてZ軸方向の負方向にリブ187よりも突出するとともにD軸方向に延びる2つのベルト接触部188を備える。2つのベルト接触部188は、D軸方向の直交方向に所定間隔を置いて配置されている。各ベルト接触部188におけるZ軸方向の負方向側の表面188Aは、例えば平滑に形成されている。
2つのベルト接触部188には、Z軸方向に貫通する複数の貫通孔188aが形成されている。複数の貫通孔188aは、ベース109の表面109A側に存在する水などの液体を裏面109B側に排出する。
図11から図13に示すように、ベース109には、ベルト固定部186aにおける中央部からD軸方向の両側にずれた位置(例えば、ベース109の前部109a及び後部109b)に、2つのベルト用貫通孔189が形成されている。各ベルト用貫通孔189は、D軸方向の直交方向に延びるように形成されている。2つのベルト用貫通孔189は、D軸方向におけるデバイス用貫通孔185の両側に配置されている。
ベース109の表面109Aにおける各ベルト用貫通孔189の縁部のうち、ベルト用拡張部182bの周縁部の近傍には、後述するストラップ192の固定部材192bが挿入されるストラップ用凹部190が形成されている。
ベース109は、各ベルト用貫通孔189を形成する内壁面においてD軸方向の直交方向にストラップ用凹部190から離れた部位に、後述するストラップ192が装着されるストラップ装着部191を備える。ストラップ装着部191の外形は、例えばベルト用貫通孔189においてD軸方向に延びる板状に形成されている。
ストラップ192の外形は、例えば帯状に形成されている。ストラップ192の幅は、ベルト用貫通孔189のD軸方向の幅よりも小さく形成されている。ストラップ192は、長手方向の一方の端部192aに装着された固定部材192bを備える。固定部材192bの外形は、例えばストラップ192の幅よりも長い棒状に形成されている。固定部材192bは、ストラップ192の幅方向の両端から突出する突出部が、ベース109の表面109Aのストラップ用凹部190に挿入されることによって、ベース109に固定される。
ストラップ192は、ベース109の表面109A側において固定部材192bがストラップ用凹部190に挿入された状態でベース109の裏面109B側に向かってベルト用貫通孔189に挿し通される。ストラップ192は、ベース109の裏面109Bに配置された左側肩ベルト181に巻き付けられた状態でストラップ装着部191に装着されることによって、ベース109を左側肩ベルト181に括り付けるようにして拘束及び固定する。
なお、携帯者Cが背負う背負い鞄180の左右の肩ベルトの各々は、携帯者Cの正対方向に対して交差し、携帯者Cの体格などに応じて、位置及び姿勢が変化する場合がある。これにより、ベース109は、ケース105の位置及び姿勢の変化を抑制するように、複数の異なる交換用ベース193と交換可能とされている。
複数の異なる交換用ベース193は、互いの大きさ及び形状の少なくとも何れかが異なるように形成されている。例えば、複数の異なる交換用ベース193は、Z軸方向の正方向側から負方向側に見て、ベルト用拡張部182bの大きさ及び形状が異なるように形成されている。さらに、複数の異なる交換用ベース193は、例えばZ軸方向における厚みが互いに異なるように形成されてもよい。
図14は、実施形態に係る電子機器100の2つの交換用ベース193をZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。
例えば、図14に示す2つの交換用ベース193a,193bは、ベース109に比べて、ケース装着部182aを同一としながら、ベルト用拡張部182bの大きさ及び形状が異なるように形成されている。
例えば、交換用ベース193aのベルト用拡張部182bは、ベース109のベルト用拡張部182bよりも小さく形成されている。交換用ベース193aのベルト用拡張部182bは、ベース109に比べて、X軸方向の正方向に対する左側肩ベルト181の傾きがより小さい場合に対応している。つまり、Z軸方向の正方向側から負方向側に見て、左側肩ベルト181は、X軸に対して反時計回り方向にベース109における所定鋭角θよりも小さな所定鋭角θaだけ傾斜した軸(D軸)と平行な方向(D軸方向)に沿うように配置される。
また、例えば、交換用ベース193bのベルト用拡張部182bは、ベース109のベルト用拡張部182bよりも大きく形成されている。交換用ベース193bのベルト用拡張部182bは、ベース109に比べて、X軸方向の正方向に対する左側肩ベルト181の傾きがより大きい場合に対応している。つまり、Z軸方向の正方向側から負方向側に見て、左側肩ベルト181は、X軸に対して反時計回り方向にベース109における所定鋭角θよりも大きな所定鋭角θbだけ傾斜した軸(D軸)と平行な方向(D軸方向)に沿うように配置される。
図2及び図6から図8に示すように、電子機器100は、カバー101、中蓋103、ケース105及びフレーム107によって構成される構造体100aに固定される電子部品として、通信用ICカード201と、通信アンテナ203と、通信モジュール205と、測位信号受信アンテナ207と、フロントレーダ209と、リヤレーダ211と、マイクロフォン213と、スピーカ215と、表示部217と、振動デバイス219と、操作部221と、バッテリ223と、制御ユニット225と、を備える。
通信用ICカード201は、フレーム107に支持されるメイン基板179の後端部179bに配置されている。通信用ICカード201は、通信アンテナ203による無線通信に関する固有の識別情報などを記憶している。
通信アンテナ203は、フレーム107に支持されるメイン基板179の前端部179aに配置されている。これにより、通信アンテナ203は、X軸方向の正方向において、フロントレーダ209とリヤレーダ211との間に配置されている。また、通信アンテナ203は、他の電子部品から離れて配置され、例えば、少なくともZ軸方向の正方向における上方側に他の電子部品が存在しないように配置されている。
通信アンテナ203は、各種の移動通信システムの規格に対応した双方向の無線通信用のアンテナである。通信アンテナ203は、例えば、各種の移動通信システムの基地局などとの間で電波を送受信する。
通信モジュール205は、フレーム107に支持されるメイン基板179の中央部に配置されている。通信モジュール205は、通信アンテナ203を用いた双方向の無線通信を制御する。通信モジュール205は、CPU等のプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)及びタイマー等の電子回路を備える。なお、通信モジュール205の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路であってもよい。
測位信号受信アンテナ207は、金属製のシールドケース207aに収容されて、フレーム107の後側支持部172の上部のガイド部172aにおける裏面172Bに配置されている。つまり、測位信号受信アンテナ207は、X軸方向の正方向において、リヤレーダ211よりも前方寄りに配置されるとともに、通信アンテナ203よりも後方に配置されている。これにより、測位信号受信アンテナ207及び通信アンテナ203は、X軸方向において互いに重ならないように、さらには、Z軸方向の正方向側から負方向側に見て互いに重ならないように配置されている。
また、測位信号受信アンテナ207は、例えば、Z軸方向の正方向において、測位信号受信アンテナ207の上端の位置がリヤレーダ211の上端の位置よりも低くなるように、さらに、通信アンテナ203の位置よりも高い位置に配置されている。また、測位信号受信アンテナ207は、他の電子部品から離れて配置され、例えば、少なくともZ軸方向の正方向における上方側に他の電子部品が存在しないように配置されている。
測位信号受信アンテナ207は、測位システム(例えば、Global Navigation Satellite System:GNSSなど)の測位信号を受信するアンテナである。測位信号受信アンテナ207は、例えば、測位システムの人工衛星などからの電波を受信する。
シールドケース207aの外形は、例えばZ軸方向の正方向に開口した箱型に形成されている。シールドケース207aは、測位信号受信アンテナ207に対してZ軸方向の下方並びにX軸方向及びY軸方向の側方において、測位信号受信アンテナ207を取り囲むように配置されている。
シールドケース207aは、電磁波が透過し難い材料(例えば、金属など)によって形成され、Z軸方向の正方向以外の方向からの反射波などの電磁波ノイズに対して測位信号受信アンテナ207を遮蔽する。
フロントレーダ209は、金属製のシールド部材(図示略)を介して、フレーム107の前側支持部171の表面171Aに配置されている。
リヤレーダ211は、金属製のシールド部材(図示略)を介して、フレーム107の後側支持部172の表面172Aに配置されている。リヤレーダ211は、X軸方向の正方向において、フロントレーダ209よりも前方寄りに配置されるとともに、Z軸方向の正方向において、フロントレーダ209よりも高い位置に配置されている。また、リヤレーダ211は、例えば電子機器100が携帯者Cの肩部に配置された状態において、Z軸方向の正方向における肩部の最高部(最も高い部位)CSよりも高い位置に配置される。
フロントレーダ209及びリヤレーダ211は、例えば同一のミリ波レーダなどである。フロントレーダ209及びリヤレーダ211の各々の外形は、例えば矩形板状に形成されている。フロントレーダ209及びリヤレーダ211の各々は、例えばマイクロストリップアンテナなどの平面アンテナ(図示略)及びレドーム(図示略)などを備える。
なお、各レーダ209,211のシールド部材(図示略)は、電磁波が透過し難い材料(例えば、金属など)によって形成され、例えば、フロントレーダ209に対する後方からの反射波及びリヤレーダ211に対する前方からの反射波などの電磁波ノイズに対して各レーダ209,211を遮蔽する。
各レーダ209,211は、レドーム(図示略)の表面の放射面209a,211aから外方に向かって電磁波(送信波)を出射し、送信波が外部の物体によって反射されることで生じる反射波を受信する。外部の物体は、例えば、電子機器100の周囲における車両及び歩行者などの動体並びに構造物などの非動体である。フロントレーダ209は、電子機器100の周囲における前方の物体を検出し、リヤレーダ211は、電子機器100の周囲における後方、例えばフロントレーダ209よりも後方側の物体を検出する。
フロントレーダ209の放射面209aは、ケース105のレーダ透過部121に対向して配置されている。フロントレーダ209の送信波及び反射波は、構造体100aにおけるケース105のレーダ透過部121のみを透過する。
リヤレーダ211の放射面211aは、中蓋103のレーダ透過部121に対向して配置されている。リヤレーダ211の送信波及び反射波は、構造体100aにおける中蓋103のレーダ透過部121のみを透過する。
各レーダ209,211は、送信波及び反射波に基づき、例えば外部の物体に対する距離、相対速度、相対位置及び方位等に係る検知信号を、後述する制御ユニット225に出力する。
各レーダ209,211の検知範囲SA(つまり電磁波の放射範囲)は、例えば中心軸線に対して左右に各60°及び上下に各20°の角度範囲である。
図15は、実施形態に係る電子機器100が携帯者Cの左肩部SLの周辺に配置される場合におけるフロントレーダ209及びリヤレーダ211の各検知範囲SAの一例をZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。
図15に示すように、例えば、電子機器100の前後方向と携帯者Cの前後方向とを平行としながら電子機器100が携帯者Cの肩部周辺に配置された場合、各レーダ209,211の検知範囲SAと携帯者Cとが干渉することは抑制されている。
マイクロフォン213は、中蓋103の上部103fにおける裏面103Bのマイクロフォン取付座139に配置されている。マイクロフォン213は、収音により得られる信号を後述する制御ユニット225に出力する。
スピーカ215は、中蓋103の右側部103dにおける裏面103Bのスピーカ取付座137に配置されている。これにより、スピーカ215は、例えば図9に示すように、電子機器100が携帯者Cの左肩近傍に配置された場合に、電子機器100における左右方向(つまりY軸方向)で携帯者Cの頭部側(つまりY軸方向の正方向側)の位置に配置される。スピーカ215は、後述する制御ユニット225から入力される信号を音に変換する。
表示部217は、例えば、導光体227と、光源229と、を備える。
導光体227は、中蓋103の前部103bの支持凹部129に配置されている。導光体227は、2つの表示側端部227aをカバー101の前部101bにおける2つの表示用貫通孔115から外部に露出させている。2つの表示側端部227aは、Y軸方向(つまり電子機器100の左右方向)に所定間隔を置いて並んで配置されている。導光体227は、光源側端部227bを中蓋103の光源用貫通孔130から内部に突出させ、光源229に向い合わせている。導光体227は、光源229の光を光源側端部227bから2つの表示側端部227aに導く。
光源229は、例えば赤色、緑色及び青色の3色発光のLED(発光ダイオード)と、駆動回路とを備える。光源229は、中蓋103の前部103bにおける裏面103Bの光源取付座131に配置されている。光源229は、後述する制御ユニット225から駆動回路に入力される信号に応じてLEDを発光させる。
以下に、表示部217の動作例について説明する。
図16は、実施形態に係る電子機器100の表示部217の動作例を示す図である。
図16に示すように、表示部217は、電子機器100の状態に応じて複数の異なる表示状態に切り替えられる。複数の異なる表示状態は、例えば、レベル表示(点滅)状態B1と、オフ状態B2と、レベル表示(点灯)状態B3と、点滅(作動時)状態B4と、点滅(異常時)状態B5とである。
レベル表示(点滅)状態B1は、正常状態(例えば、各種異常が検知されていない状態など)の電子機器100の充電状態に対応している。この場合、電子機器100は、後述するインターフェースコネクタ241aを介して外部機器に接続され、バッテリ223は、外部機器の駆動用の電源によって充電されている。
表示部217は、バッテリ223の残容量に対応する充電レベルに応じて複数の異なる色で発光するとともに、外部機器の駆動用の電源によってバッテリ223が充電されていることを示す点滅状態になる。複数の異なる色は、例えば、所定のハイ側閾値以上の充電レベルであるハイレベルを示す水色と、所定のロー側閾値以下の充電レベルであるローレベルを示す赤色と、ハイ側閾値とロー側閾値との間の充電レベルであるミドルレベルを示す黄色となどである。
オフ状態B2は、電子機器100の動作休止及び停止状態に対応している。電子機器100の動作休止状態は、例えば、後述する制御ユニット225の加速度センサによる検知動作などの所定動作の実行を許容しながら、所定動作以外の動作を休止させる状態である。電子機器100の動作停止状態は、例えば、バッテリ223の残容量が不足している状態である。この場合、表示部217は、発光停止状態になる。
レベル表示(点灯)状態B3は、正常状態の電子機器100の動作待機状態に対応している。この場合、表示部217は、バッテリ223の残容量に対応する充電レベルに応じて複数の異なる色で発光するとともに、電子機器100が動作待機状態であることを示す点灯状態になる。複数の異なる色は、レベル表示(点滅)状態B1の場合と同一である。
点滅(作動時)状態B4は、正常状態の電子機器100の作動状態に対応している。この場合、電子機器100は、例えば各レーダ209,211による検知動作などを作動させる。表示部217は、所定色で発光するとともに点滅状態になる。所定色は、レベル表示(点滅)状態B1、レベル表示(点灯)状態B3及び点滅(異常時)状態B5の各発光色とは異なる色である。
点滅(異常時)状態B5は、電子機器100の異常状態に対応している。この場合、表示部217は、所定色で発光するとともに点滅状態になる。所定色は、レベル表示(点滅)状態B1、レベル表示(点灯)状態B3及び点滅(作動時)状態B4の各発光色とは異なる色である。
先ず、ステップS01に示すように、正常状態(例えば、各種異常が検知されていない状態など)の電子機器100は、後述するインターフェースコネクタ241aを介して外部機器に物理的に接続されると充電状態になる。これに伴い、表示部217はレベル表示(点滅)状態B1になる。
次に、ステップS02に示すように、正常状態の電子機器100は、後述するインターフェースコネクタ241aを介した外部機器との物理的な接続が解除されると、充電状態から動作待機状態へ移行する。これに伴い、表示部217は、レベル表示(点滅)状態B1からレベル表示(点灯)状態B3へ移行する。
また、ステップS03に示すように、非アクティブ領域内に位置する動作休止状態の電子機器100は、後述する制御ユニット225の加速度センサによって所定値以上の加速度が検知されると、動作待機状態へ移行する。これに伴い、表示部217は、オフ状態B2からレベル表示(点灯)状態B3へ移行する。
なお、非アクティブ領域は、地図上に予め設定されるアクティブ領域以外の領域である。アクティブ領域は、電子機器100の全動作の実行を許容する領域である。
また、ステップS04に示すように、アクティブ領域内に位置する動作休止状態の電子機器100は、後述する制御ユニット225の加速度センサによって所定値以上の加速度が検知されると、作動状態へ移行する。これに伴い、表示部217は、オフ状態B2から点滅(作動時)状態B4へ移行する。
また、ステップS05に示すように、非アクティブ領域内に位置する動作待機状態の電子機器100は、測位信号受信アンテナ207によって受信される測位信号に基づいてアクティブ領域内に位置することが検知されると、作動状態へ移行する。これに伴い、表示部217は、レベル表示(点灯)状態B3から点滅(作動時)状態B4へ移行する。
また、ステップS06に示すように、非アクティブ領域内に位置する動作待機状態の電子機器100及びアクティブ領域内に位置する作動状態の電子機器100は、所定時間に亘る放置状態が経過すると、動作休止状態へ移行する。また、非アクティブ領域内に位置する動作待機状態の電子機器100及びアクティブ領域内に位置する作動状態の電子機器100は、バッテリ223の残容量が不足すると、動作停止状態へ移行する。これらに伴い、表示部217は、レベル表示(点灯)状態B3又は点滅(作動時)状態B4からオフ状態B2へと移行する。なお、動作休止状態の電子機器100は、バッテリ223の残容量が不足すると、動作停止状態へ移行する。この場合、表示部217は、オフ状態B2を維持する。
また、ステップS07に示すように、アクティブ領域内に位置する作動状態の電子機器100は、測位信号受信アンテナ207によって受信される測位信号に基づいて非アクティブ領域内に位置することが検知されると、動作待機状態へ移行する。これに伴い、表示部217は、点滅(作動時)状態B4からレベル表示(点灯)状態B3へと移行する。
また、ステップS08に示すように、正常状態の電子機器100は、動作停止状態以外の状態において、後述する制御ユニット225などによって各種の異常の発生が検知されると、異常状態へと移行する。これに伴い、表示部217は、点滅(異常時)状態B5になる。
また、ステップS09に示すように、異常状態の電子機器100は、バッテリ223の残容量が不足すると、動作停止状態へ移行する。この場合、表示部217は、点滅(異常時)状態B5からオフ状態B2へと移行する。
なお、表示部217は、例えば、液晶表示装置、有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置又は電子インク表示装置等であってもよい。
図3から図6に示すように、振動デバイス219は、ケース105の下部105fにおける裏面105Bのうち中央部から右側部105eに向かってずれた位置において、デバイス取付座161に取り付けられるとともに、ケース105の下方に突出するデバイス収容部162に収容されている。これにより、振動デバイス219は、電子機器100のZ軸方向における中分点MPZよりも下方に配置されるとともに、Z軸方向の正方向においてバッテリ223よりも低い位置に配置されている。また、振動デバイス219は、X軸方向においてフロントレーダ209とリヤレーダ211との間に配置されている。
振動デバイス219は、例えば振動モータである。振動デバイス219は、後述する制御ユニット225から入力される信号に応じて振動を発生させ、電子機器100の少なくとも一部を振動させる。
なお、振動デバイス219は、例えば、リニアアクチュエータ又はピエゾアクチュエータ等であってもよい。
図2から図6に示すように、操作部221は、例えば、押しボタン231と、ボタン支持部233と、スイッチ本体235と、を備える。
押しボタン231は、ボタン支持部233に支持されて、カバー101の右側部101dの操作用貫通孔116に配置されている。これにより、押しボタン231は、例えば図9に示すように、電子機器100が携帯者Cの左肩近傍に配置された場合に、電子機器100において携帯者Cの頭部の左側面CLを向く面(右側面RSS)に配置される。また、押しボタン231は、電子機器100の前後方向の中分点MPXを通るY−Z平面よりも後方に配置されている。
ボタン支持部233の外形は、例えば、押しボタン231を取り囲むように配置される矩形枠状に形成されている。ボタン支持部233は、中蓋103の右側部103dの支持部用凹部134に配置されている。ボタン支持部233は、Z軸方向の正方向に突出するピン233aを備える。ピン233aは、カバー101の右側部101dにおける裏面101Bの取付座117に装着されている。
押しボタン231は、接続部材(図示略)を介してスイッチ本体235に接続されている。接続部材(図示略)の外形は、例えば押しボタン231に接続される棒状に形成されている。接続部材(図示略)は、中蓋103の右側部103dのボタン用貫通孔132に挿入されて、中蓋103の内部のスイッチ本体235に接続されている。
スイッチ本体235は、中蓋103の右側部103dにおける裏面103Bのスイッチ取付座135に配置されている。スイッチ本体235は、接続部材(図示略)を介して伝達される押しボタン231の押し込み操作に応じた信号を、後述する制御ユニット225に出力する。
図6から図8に示すように、バッテリ223は、フレーム107の左側支持部173及び右側支持部174に配置されている。これにより、バッテリ223は、X軸方向においてフロントレーダ209とリヤレーダ211との間に配置されている。また、バッテリ223は、例えば、電子機器100のZ軸方向における中分点MPZ(又は重心点CGなど)よりも下方に配置されている。
制御ユニット225は、フレーム107に支持されるサブ基板178に配置されている。これにより、制御ユニット225は、X軸方向においてフロントレーダ209とリヤレーダ211との間に配置されている。
制御ユニット225は、例えば、加速度センサと、高圧系の機器と、ソフトウェア機能部と、などを備える。高電圧系の機器は、例えば、直流電力と交流電力との相互変換を行うインバータと、電圧の昇圧又は降圧を行う電圧変換器となどである。ソフトウェア機能部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能する。ソフトウェア機能部は、CPU等のプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)及びタイマー等の電子回路を備えるECU(Electronic Control Unit)である。なお、ソフトウェア機能部の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路であってもよい。
制御ユニット225は、電子機器100に搭載される各種の電子部品の動作を制御する。
また、図3から図5に示すように、電子機器100の構造体100aには、インターフェースコネクタ241a及びインターフェース基板241bが固定されている。
インターフェースコネクタ241aは、ケース105の後部105cにおける下部105fのコネクタ用貫通孔163に配置されている。インターフェース基板241bは、ケース105の下部105fにおける裏面105Bのうち後部105c側の基板取付座164に配置されている。
インターフェースコネクタ241aは、適宜のバス規格に対応して外部機器を物理的に接続するインターフェースである。インターフェース基板241bは、インターフェースコネクタ241aを介して接続される外部機器の認識及び制御を行う。インターフェース基板241bは、例えば、外部機器がインターフェースコネクタ241aを介して物理的に接続された場合に外部機器の駆動用の電源によるバッテリ223への給電を制御する。
<情報通信システム1の構成例>
以下に、本実施形態による電子機器100を、第1携帯端末2として備える情報通信システム1について説明する。
図17は、本実施形態に係る情報通信システム1の構成例を示す図である。図17に示すように、情報通信システム1は、第1携帯端末2(第1端末)、第2携帯端末3(第2端末)、データセンター4(センター)、およびサーバ5を備えている。第1携帯端末2、第2携帯端末3、データセンター4、およびサーバ5は、ネットワーク6を介して相互に接続されている。
ネットワーク6は、例えば移動体通信網である。移動体通信網は、例えば第4世代移動体通信網、第5世代移動体通信網等である。なお、ネットワーク6は、基地局等を含む。
第1携帯端末2は、見守り対象である携帯者(例えば、子供などの児童)が携帯する端末である。第1携帯端末2は、通信機能を備えるロボットである。第1携帯端末2は、位置情報、同一グループ歩行者情報、周辺歩行者情報および車両情報のうちの少なくとも1つを、ネットワーク6を介してデータセンター4へ送信する。第1携帯端末2は、データセンター4が送信した交通情報、メッセージおよび緊急情報のうちの少なくとも1つを、ネットワーク6を介して受信する。
なお、第1携帯端末2の構成については後述する。同一グループ歩行者情報とは、例えば通学者が一緒に登校または下校している同一グループ歩行者を示す同一グループ歩行者情報である。周辺歩行者情報とは、携帯者の周辺を歩いている歩行者を示す情報である。車両情報とは、歩行している道路の車両情報である。
第2携帯端末3は、見守り対象である携帯者(例えば、子供などの児童)の保護者などが所持する端末である。第2携帯端末3は、例えばスマートフォン、タブレット端末又はスマートウォッチ等である。第2携帯端末3は、データセンター4が送信した第1携帯端末2の位置に関する第1携帯端末位置情報を、ネットワーク6を介して受信する。なお、第1携帯端末位置情報は画像情報である。第2携帯端末3の構成については後述する。
データセンター4は、通信部41、制御部42、モデル記憶部43、および記憶部44を備えている。
通信部41は、第1携帯端末2からネットワーク6を介して受信した位置情報、同一グループ歩行者情報、周辺歩行者情報および車両情報などを制御部42に出力する。通信部41は、サーバ5からネットワーク6を介して受信した災害情報、不審者情報及び緊急情報などを制御部42に出力する。通信部41は、制御部42が出力する危険通知を、ネットワーク6を介して第1携帯端末2へ送信する。通信部41は、制御部42が出力する交通情報、メッセージ及び緊急情報などを、ネットワーク6を介して第1携帯端末2へ送信する。
通信部41は、制御部42が出力する第1携帯端末位置情報、緊急通知及び音声メッセージなどを、ネットワーク6を介して第2携帯端末3へ送信する。また、通信部41は、第1携帯端末2から加速度センサ28の検出値の信号を受信し、受信した信号を制御部42に出力する。
制御部42は、第1携帯端末2から受信した位置情報を記憶部44に格納する。制御部42は、サーバ5から受信した不審者情報を記憶部44に記憶させる。なお、不審者情報には、不審者が現れた位置情報及び現れた時刻等が含まれている。
制御部42は、記憶部44が格納する位置情報と地図情報に基づいて、第1携帯端末2を所持する携帯者の移動軌跡を生成する。制御部42は、地図情報に生成した移動軌跡を合わせた情報を第1携帯端末位置情報として生成する。制御部42は、生成した第1携帯端末位置情報を通信部41に出力する。
制御部42は、第1携帯端末2から受信した位置情報及びと車両情報と、サーバ5から受信した緊急情報、災害情報及び不審者情報と、モデル記憶部43が記憶するモデル情報と、記憶部44が記憶する地図情報及び位置情報とに基づいて危険箇所を設定し、設定した危険箇所を示す情報を記憶部44に記憶させる。なお、危険箇所とは、災害が発生した箇所、交通事故が多い箇所、不審者が現れた箇所等である。制御部42は、記憶部44が記憶する地図情報及び危険箇所を示す情報と、受信した位置情報とに基づいて危険通知を生成し、生成した危険通知を通信部41に出力する。
制御部42は、第1携帯端末2から受信した位置情報及び車両情報と、サーバ5から受信した緊急情報と、モデル記憶部43が記憶するモデル情報と、記憶部44が記憶する地図情報及び位置情報とに基づいて、交通情報、メッセージおよび緊急情報のうち少なくとも1つを生成する。なお、メッセージは音声信号であり、テキスト情報を言語モデル又は辞書を用いて周知の手法で音声信号に変換したものである。制御部42は、生成した交通情報、メッセージおよび緊急情報を通信部41に出力する。制御部42は、生成したメッセージを音声メッセージとし、緊急情報を緊急通知として通信部41に出力する。
また、制御部42は、携帯端末の電話番号または識別情報に基づいて、携帯者が所持する第1携帯端末2と、保護者が所持する第2携帯端末3とを関連付けて記憶部44に記憶させる。これにより、データセンター4は、複数組の第1携帯端末2及び第2携帯端末3に対して処理を行う。
モデル記憶部43は、モデル情報として、統計地域交通モデル及び交通予測モデル等を記憶している。
統計地域交通モデルは、統計的に地域における交通状態等を示すモデルであり、移動体端末等から地図情報又は交通情報に関するデータをデータセンター4が取得し、各地域における交通情報等を統計的に示したモデルである。
交通予測モデルは、過去に蓄積した各地域における交通状況から将来に亘る該当地域における交通量等を予測するモデルであり、前記統計地域交通モデルからのデータに基づいて決定されてもよい。例えば、交通予測モデルは、第1携帯端末2を所持する携帯者の登下校のルートにおける、登下校時の交通量などであってもよい。
記憶部44は、地図情報を記憶する。なお、地図情報は、例えば自宅から学校までの通学路を含む地図と、携帯者が寄り道する店舗(例えば、スーパーマーケット、書店及び文房具店等)の位置情報と、帰宅前に行く塾等の位置情報とを含む。また、地図情報は、歩道及び道路の経路ネットワーク(岐点、枝)等の情報を含む。また、記憶部44は、第1携帯端末2の位置情報を格納する。記憶部44は、危険箇所を示す情報と不審者情報を記憶する。記憶部44は、危険情報を生成する際に使用される所定値を記憶する。
サーバ5は、例えば学校及び区役所等に設置されている。サーバ5は、地震及び台風等の自然災害に関する災害情報と、不審者情報等とを、ネットワーク6を介してデータセンター4へ送信する。なお、データセンター4は、これらの情報を、サーバ5との通信によって取得してもよい。
次に、情報通信システム1の利用シーン例を説明する。
図18は、本実施形態に係る情報通信システム1の利用シーン例を示す図である。図18に示すように、第1携帯端末2は、例えばランドセルの肩ベルト等に取り付けられて用いられる。第1携帯端末2は、例えば第1携帯端末2を所持する子供が発話した音声を取得して送信する。また、第1携帯端末2は、データセンター4が送信した情報及びメッセージを受信して再生及び報知する。ランドセルは、携行物、肩掛け鞄及び背負い鞄の一例である。
データセンター4は、第1携帯端末2から受信した情報及びサーバ5から受信した情報に基づいて生成した交通情報、メッセージ及び緊急情報を第1携帯端末2へ送信する。また、データセンター4は、第1携帯端末2から受信した情報と、サーバ5から受信した情報とに基づいて生成した第1携帯端末位置情報、緊急通知及び音声メッセージを第2携帯端末3へ送信する。なお、データセンター4は、例えば登下校時に他の子供が他の第1携帯端末2を所持している場合、これらの複数の第1携帯端末2が捉えたリアルタイム情報(例えば、現在位置、同一グループ歩行者情報、周辺歩行者情報及び車両情報等)を相互に利用して第2情報または第4情報を生成してもよい。
第2携帯端末3は、第1携帯端末2を所持する子供が歩いているルートを含む地図情報等を含む第1携帯端末位置情報をデータセンター4から受信し、受信した第1携帯端末位置情報を状況情報として表示する。また、第2携帯端末3は、データセンター4が送信した緊急通知及び音声メッセージを受信し、受信した緊急通知又は音声メッセージを表示または再生する。なお、第2携帯端末3に表示される画像については後述する。
サーバ5は、例えば防災行政無線による放送内容を、ネットワーク6を介してデータセンター4へ送信する。
なお、図18に示した利用シーンは一例であり、これに限らない。
<第1携帯端末2の構成例>
以下に、第1携帯端末2の構成例を説明する。
図19は、本実施形態に係る第1携帯端末2の構成例を示すブロック図である。図19に示すように、第1携帯端末2は、通信部21、レーダ22、マイクロフォン23、位置検出部24、バイブレータ25、スピーカ26、表示部27、加速度センサ28、および制御部29を備える。さらに、第1携帯端末2は、上述した操作部221を備える。
通信部21は、上述した通信用ICカード201と、通信アンテナ203と、通信モジュール205とを備える。
通信部21は、制御部29が出力する情報(例えば、位置情報、同一グループ歩行者情報、周辺歩行者情報及び車両情報)を、ネットワーク6を介してデータセンター4へ送信する。通信部21は、データセンター4が送信した情報(例えば、交通情報、メッセージ及び緊急情報)を受信し、受信した情報(例えば、交通情報、メッセージ及び緊急情報)を制御部29に出力する。通信部21は、データセンター4が送信した危険情報を受信し、受信した危険情報を制御部29に出力する。
レーダ22は、上述したフロントレーダ209及びリヤレーダ211を備える。
マイクロフォン23は、上述したマイクロフォン213と同一である。マイクロフォン23は、収音により得られる信号(例えば、音声信号など)を制御部29に出力する。なお、マイクロフォン23は、複数のマイクロフォンによって構成されるマイクロフォンアレイであってもよい。
位置検出部24は、上述した測位信号受信アンテナ207を備える。位置検出部24は、受信した測位信号を制御部29に出力する。なお、第1携帯端末2は、例えば基地局との通信に基づいて現在位置を示す情報を取得してもよい。
バイブレータ25は、上述した振動デバイス219を備え、制御部29が出力する報知情報に応じて振動を発生させる。
スピーカ26は、上述したスピーカ215と同一である。スピーカ26は、制御部29が出力する信号(例えば、音声信号)を音に変換する。
表示部27は、上述した表示部217と同一である。表示部27は、制御部29が出力する報知情報に応じて動作する。
加速度センサ28は、第1携帯端末2のX軸、Y軸及びZ軸の3方向の加速度を検出し、検出した加速度の信号を出力する。
制御部29は、上述した制御ユニット225を備える。制御部29は、レーダ22が出力する検知信号を取得する。制御部29は、マイクロフォン23が出力する音声信号を取得する。制御部29は、位置検出部24が出力する測位情報を取得する。制御部29は、通信部21が出力する危険情報を取得する。制御部29は、位置検出部24から取得した測位情報に基づく位置情報を通信部21に出力する。制御部29は、例えばレーダ22から取得した検知信号から周知の認識手法を用いて人が含まれているか否かを判別する。制御部29は、検知信号に人が含まれている場合、その検知信号を同一グループ歩行者情報または周辺歩行者情報とし、同一グループ歩行者情報または周辺歩行者情報を通信部21に出力する。なお、制御部29は、例えば、検知信号に含まれている人の大きさが閾値未満の場合に周辺歩行者と判別し、閾値以上の場合に同一グループ歩行者と判別する。また、制御部29は、検知信号から周知の認識手法を用いて車両が含まれているか否かを判別する。制御部29は、検知信号に車両が含まれている場合、その検知信号を車両情報とし、車両情報を通信部21に出力する。
制御部29は、通信部21が出力する情報(例えば、交通情報、メッセージ及び緊急情報)を取得する。制御部29は、通信部21からの情報が音声信号の場合、音声信号をスピーカ26に出力する。制御部29は、通信部21からの情報が音声信号ではない場合、情報を表示部27及びバイブレータ25の少なくとも1つに出力する。なお、制御部29は、通信部21からの情報を表示部27に出力する場合、例えば情報に応じて発光させる色または点滅状態等を制御する。また、制御部29は、通信部21からの情報をバイブレータ25に出力する場合、例えば情報に応じて振動間隔または振動の強さを制御する。
制御部29は、危険情報に基づいて、音声メッセージを生成し、生成した音声メッセージをスピーカ26に出力する。また、制御部29は、危険情報に基づいて報知情報を生成し、生成した報知情報をバイブレータ25に出力する。
制御部29は、加速度センサ28が出力する検出値を取得し、取得した検出値を通信部21によって、データセンター4へ送信する。
<第2携帯端末3の構成例>
以下に、第2携帯端末3の構成例を説明する。
図20は、本実施形態に係る第2携帯端末3の構成例を示すブロック図である。図20に示すように、第2携帯端末3は、通信部31、マイクロフォン32、操作部33、表示部34、スピーカ35、制御部36、およびバイブレータ37を備える。
通信部31は、データセンター4が送信した第1携帯端末位置情報を受信し、受信した第1携帯端末位置情報を制御部36に出力する。通信部31は、データセンター4が送信した緊急通知または音声メッセージを受信し、受信した緊急通知または音声メッセージを制御部36に出力する。
マイクロフォン32は、収音により得られる信号(例えば、音声信号など)を制御部36に出力する。なお、マイクロフォン32は、複数のマイクロフォンによって構成されるマイクロフォンアレイであってもよい。
操作部33は、例えば表示部34上に設けられたタッチパネルセンサである。操作部33は、利用者の操作による信号を制御部36に出力する。
表示部34は、制御部36が出力する第1携帯端末位置情報を表示する。表示部34は、例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置又は電子インク表示装置等である。
スピーカ35は、制御部36が出力する信号(例えば、音声信号など)を音に変換する。
バイブレータ37は、振動子であり、制御部36が出力する報知情報に応じて振動を発生させる。
制御部36は、通信部31が出力する第1携帯端末位置情報を取得する。制御部36は、通信部31が出力する緊急通知または音声メッセージを取得する。制御部36は、取得した第1携帯端末位置情報を表示部34に出力する。制御部36は、緊急通知が画像情報の場合、緊急情報を表示部34に出力する。制御部36は、取得した音声メッセージをスピーカ35に出力する。制御部36は、通信部31が出力する危険情報を取得する。制御部36は、危険情報に基づいて、音声メッセージを生成し、生成した音声メッセージをスピーカ35に出力する。また、制御部36は、危険情報に基づいて報知情報を生成し、生成した報知情報をバイブレータ37に出力する。
<第1携帯端末位置情報の送信手順>
以下に、第1携帯端末位置情報をデータセンター4が第2携帯端末3へ送信する処理手順例を説明する。
図21、本実施形態に係る第1携帯端末位置情報をデータセンター4が第2携帯端末3へ送信する処理手順例のフローチャートである。
(ステップS11)制御部42は、第1携帯端末2から位置情報を、ネットワーク6を介して通信部41によって受信する。なお、位置情報には、受信した時刻情報が含まれている。
(ステップS12)制御部42は、受信した位置情報を記憶部44に格納する。
(ステップS13)制御部42は、記憶部が記憶する位置情報と地図情報を用いて、第1携帯端末位置情報を生成する。なお、制御部42は、位置情報に含まれる時刻情報を時系列順に繋いで、第1携帯端末2を所持する携帯者の移動軌跡を生成する。続けて、制御部42は、第1携帯端末位置情報を、ネットワーク6を介して通信部41によって第2携帯端末3へ送信する。
なお、データセンター4は、例えば、第1携帯端末位置情報の送信リクエストを第2携帯端末3から受信した場合に、図21に示した処理を行う。第1携帯端末位置情報の送信リクエストは、保護者による第2携帯端末3の操作部33に対する操作に応じて、制御部36から通信部31を介して送信される。
また、データセンター4は、例えば、予め設定されている時刻に、図21に示した処理を実行してもよい。予め設定される時刻は、例えば、保護者による第2携帯端末3の操作部33に対する操作に応じて設定される携帯者の登校時刻及び下校時刻などである。
図22は、本実施形態に係る第2携帯端末3の表示部34に表示される第1携帯端末位置情報の例を示す図である。
図22に示す第1携帯端末位置情報は、例えば携帯者の下校時の第1携帯端末位置情報である。この第1携帯端末位置情報は、第1携帯端末2を所持する携帯者の移動軌跡g11及び現在位置g12の情報を備える。
<危険通知の送信手順>
以下に、データセンター4が危険通知を第1携帯端末2と第2携帯端末3へ送信する処理手順例を説明する。
図23は、本実施形態に係るデータセンター4が危険通知を第1携帯端末2と第2携帯端末3へ送信する処理手順例のフローチャートである。
(ステップS21)データセンター4の制御部42は、サーバ5にアクセスする。
(ステップS22)制御部42は、危険箇所を示す情報と不審者情報をサーバ5から通信部41によって取得する。制御部42は、取得した危険箇所を示す情報と不審者情報を記憶部44に記憶させる。なお、危険箇所は、例えば不審者情報が得られた位置(緯度経度)を含む所定の範囲、または、不審者情報が得られた番地等の範囲を含む。なお、範囲は、制御部42が設定してもよい。
(ステップS23)制御部42は、第1携帯端末2から位置情報を取得する。なお、位置情報は、データセンター4からのリクエストに基づいて、第1携帯端末2が送信してもよく、第1携帯端末2が所定の周期で送信してもよい。制御部42は、取得した位置情報を記憶部44に記憶させる。
(ステップS24)制御部42は、記憶部44が記憶する地図情報と危険箇所を示す情報と位置情報とに基づいて、危険箇所と携帯者の現在位置との間の距離を算出する。
(ステップS25)制御部42は、算出した距離が記憶部44に記憶された所定値未満であるか否かを判定する。制御部42は、距離が所定値未満であると判定した場合(ステップS25;YES)、処理をステップS26に進める。制御部42は、距離が所定値以上であると判定した場合(ステップS25;NO)、処理をステップS21に戻す。
(ステップS26)制御部42は、危険情報を生成する。制御部42は、生成した危険情報を通信部41によって、第2携帯端末3へ送信することで危険を通知する。なお、制御部42は、危険情報が報知音の場合、第1携帯端末2が危険箇所に近づくにつれて、報知音を大きくする。
(ステップS27)制御部42は、生成した危険情報を通信部41によって、第1携帯端末2へ送信することで危険を通知する。なお、制御部42は、危険情報が報知音の場合、第1携帯端末2が危険箇所に近づくにつれて、報知音を大きくする。
なお、上述した例では、データセンター4が、サーバ5から危険箇所を示す情報を取得する例を説明したが、これに限らない。危険箇所は、例えば保護者が第2携帯端末3の操作部33を操作して設定し、設定された情報をデータセンター4の制御部42が取得してもよい。
<危険通知の受信処理>
次に、携帯者が所持する第1携帯端末2が危険情報を受信した際の処理手順例を説明する。
図24は、本実施形態に係る第1携帯端末2が危険情報を受信した際の処理手順例のフローチャートである。
(ステップS31)第1携帯端末2の制御部29は、データセンター4が送信した危険情報を通信部21によって受信する。
(ステップS32)制御部29は、危険情報に基づいて危険を知らせる音声メッセージを生成して、生成した音声メッセージをスピーカ26により再生する。また、制御部29は、危険情報に基づいて、例えばブザー音を生成し、生成したブザー音をスピーカ26により再生する。なお、スピーカ26がブザーである場合、制御部29は、危険情報に基づいて所定の電圧をスピーカ26に出力する。これにより、制御部29は、危険情報に基づく音声出力を行う。なお、制御部29は、危険箇所と携帯者の現在位置との間の距離が短くなるほど、音量を大きくする。
(ステップS33)制御部29は、スピーカ26からの音声出力が禁止されたバイブレータモードであるか否かを判別する。なお、制御部29は、バイブレータモードの設定を、例えば、第1携帯端末2が備える操作部221に対する操作に応じて実行してもよいし、第2携帯端末3からの指示に応じて実行してもよい。
制御部29は、バイブレータモードであると判別した場合(ステップS33;YES)、処理をステップS34に進める。一方、制御部29は、バイブレータモードではない判別した場合(ステップS33;NO)、処理をステップS31に戻す。なお、制御部29は、バイブレータモードの場合、ステップS32の処理を行わなくてもよいし、又は、ステップS32の処理の代わりに表示部27を点滅等させてもよい。
(ステップS34)制御部29は、危険情報に基づいてバイブレータ25を駆動する。
なお、制御部29は、危険箇所と携帯者の現在位置との間の距離が短くなるほど、バイブレータ25の振動の振幅を大きくしてもよいし、又は、振動の間隔を短くしてもよい。
次に、保護者が所持する第2携帯端末3が危険情報を受信した際の処理手順例を説明する。
図25は、本実施形態に係る第2携帯端末3が危険情報を受信した際の処理手順例のフローチャートである。
(ステップS41)第2携帯端末3の制御部36は、データセンター4が送信した危険情報を通信部31によって受信する。
(ステップS42)制御部36は、危険情報に基づいて危険を知らせる音声メッセージを生成して、生成した音声メッセージをスピーカ35によって再生する。また、制御部36は、危険情報に基づいて、例えばブザー音を生成し、生成したブザー音をスピーカ35によって再生する。なお、スピーカ35がブザーである場合、制御部36は、危険情報に基づいて所定の電圧をスピーカ35に出力する。これにより、制御部36は、危険情報に基づく音声出力を行う。なお、制御部36は、危険箇所と携帯者の現在位置との間の距離が短くなるほど、音量を大きくする。
(ステップS43)制御部36は、バイブレータモードであるか否かを判別する。なお、制御部36は、バイブレータモードの設定を、第2携帯端末3の操作部33が操作された結果に応じて実行する。制御部36は、バイブレータモードであると判別した場合(ステップS43;YES)、処理をステップS44に進める。一方、制御部36は、バイブレータモードではない判別した場合(ステップS43;NO)、処理をステップS45に進める。なお、制御部36は、バイブレータモードの場合、ステップS42の処理を行わなくてもよいし、又は、ステップS42の処理の代わりに表示部34を点滅等させてもよい。
(ステップS44)制御部36は、危険情報に基づいてバイブレータ37を駆動する。
なお、制御部36は、危険箇所と携帯者の現在位置との間の距離が短くなるほど、バイブレータ37の振動の振幅を大きくしてもよいし、又は、振動の間隔を短くしてもよい。
(ステップS45)制御部36は、保護者が操作部33を操作した結果に基づいて、第1携帯端末位置情報の送信リクエストを、通信部31によってデータセンター4へ送信する。データセンター4の制御部42は、受信した送信リクエストに基づいて、第1携帯端末位置情報に危険を知らせる警告画像を付与して、通信部41によって第2携帯端末3へ送信する。制御部36は、データセンター4が送信した第1携帯端末位置情報を通信部31によって受信する。制御部36は、受信した第1携帯端末位置情報を表示部34に表示させる。
図26は、本実施形態に係る第2携帯端末3の表示部34に表示される警告画像を含む第1携帯端末位置情報の例を示す図である。
図26に示す第1携帯端末位置情報は、例えば携帯者の下校時の第1携帯端末位置情報である。この第1携帯端末位置情報は、第1携帯端末2を所持する携帯者の移動軌跡g11及び現在位置g12の情報と、危険箇所を示す画像g21と、警告画像g22とを備える。
図26に示す第1携帯端末位置情報では、携帯者が所持する第1携帯端末2の現在位置が、危険箇所内であるため、所定文言(例えば、「危険箇所にいます。ご注意ください!」)の警告画像g22が他の情報に重畳または合成されて表示される。なお、警告画像は、制御部36が受信した警告情報に基づいて生成されてもよい。
なお、第1携帯端末2の制御部29は、レーダ22から取得した検知信号を同一グループ歩行者情報または周辺歩行者情報あるいは車両情報として、通信部21によってデータセンター4へ送信してもよい。
また、データセンター4の制御部42は、例えばサーバ5から受信した情報に基づいて、交通量が多い箇所に第1携帯端末2の携帯者が近づいたとき、交通情報を通信部41によって第1携帯端末2に送信してもよい。
なお、交通情報は音声信号であってもよい。第1携帯端末2の制御部29は、受信した交通情報を再生する。これにより、第1携帯端末2を所持する携帯者は、交通量が多い箇所に近づいたことを知ることができる。
また、データセンター4の制御部42は、例えばサーバ5から受信した情報に基づいて緊急情報を第1携帯端末2と第2携帯端末3へ送信してもよい。緊急情報とは、例えば災害又は事故が発生した場合に、避難を呼びかける情報である。
以上のように、本実施形態では、携帯者が所持または鞄等に取り付けた第1携帯端末2によって取得した位置情報を、データセンター4に集約して、保護者が所持する第2携帯端末3へ送信する。また、本実施形態では、不審者情報を、行政又は学校のサーバ5からデータセンター4へ集約する。データセンター4は、不審者情報を取得した際、第1携帯端末2の現在位置と危険箇所との距離が所定値未満の場合に、第1携帯端末2を所持する携帯者と、第2携帯端末3を所持する保護者とに、危険情報を送信する。
これにより、本実施形態によれば、第1携帯端末2の携帯者が危険箇所に近づいているときに、第1携帯端末2の携帯者(例えば、子供など)または第2携帯端末3の所持者(例えば、保護者など)に対して危険通知を行うことができる。
また、本実施形態では、第1携帯端末2が危険箇所に近づくにつれて、警報音等を大きくする。
これにより、本実施形態によれば、第1携帯端末2の携帯者が危険箇所に近づいていることを、より一層、的確に通知することができる。
また、本実施形態では、第2携帯端末3は、第1携帯端末2の移動軌跡を取得する。
これにより、本実施形態によれば、第1携帯端末2の携帯者の移動軌跡(例えば、学校から自宅までの帰宅経路など)を第2携帯端末3の所持者が把握することができる。
以下に、データセンター4が、第1携帯端末2から受信した情報に基づいて、通学経路等の所定位置において行うべき所定動作が行われた否かを判別して、判別した結果を第2携帯端末3へ送信する例を説明する。
まず、本実施形態の情報通信システム1Aの主な動作例を説明する。
図27は、本実施形態に係る情報通信システム1Aの主な動作例を示す図である。
符号g100は、帰宅した際の第1携帯端末2と携帯者(例えば、児童など)との対話例を示す図である。符号g100が示す図において、符号g101が児童の発話であり、符号g102が第1携帯端末2の発話である。
符号g110は、帰宅した際の児童と保護者との対話例を示す図である。符号g110が示す図において、符号g111が保護者の発話であり、符号g112が児童の発話であり、符号g113が第1携帯端末2の発話である。
符号g120は、第2携帯端末3に表示される画像例を示す図である。表示される画像は、データセンター4から受信した画像である。符号g121は、データセンター4から受信した画像である。画像g121は、スコアの画像g122、児童の移動軌跡の画像g122、確認箇所での動作確認結果の画像g123とg124が含まれている。
<情報通信システム1Aの構成>
以下に、情報通信システム1Aの構成例を説明する。
図28は、本実施形態に係る情報通信システム1Aの構成例を示す図である。図28に示すように、情報通信システム1Aは、第1携帯端末2、第2携帯端末3、データセンター4A(センター)、およびサーバ5を備えている。第1携帯端末2、第2携帯端末3、データセンター4A、およびサーバ5は、ネットワーク6を介して相互に接続されている。なお、情報通信システム1と同様の動作を行う機能部については、同じ符号を用いて説明を省略する。図28に示すように、情報通信システム1と情報通信システム1Aとの差異は、データセンター4Aである。
図28に示すように、データセンター4Aは、通信部41、制御部42A、モデル記憶部43、記憶部44A、音声認識モデル記憶部45、音声認識部46、およびシナリオ記憶部47を備えている。
音声認識モデル記憶部45は、例えば音響モデル、言語モデル及び単語辞書等を記憶している。音響モデルとは、音の特徴量に基づくモデルであり、言語モデルとは、単語とその並び方の情報のモデルである。また、単語辞書とは、多数の語彙による辞書であり、例えば大語彙単語辞書である。
音声認識部46は、制御部42Aが出力する音声信号に対して発話区間の音声信号を検出する。発話区間の検出は、例えば所定のしきい値以上の音声信号を発話区間として検出する。なお、音声認識部46は、発話区間の検出を周知の他の手法を用いて行ってもよい。音声認識部46は、検出した発話区間の音声信号に対して、音声認識モデル記憶部45を参照して、周知の手法を用いて音声認識を行う。なお、音声認識部46は、例えば特開2015−64554号公報に開示されている手法等を用いて音声認識を行う。音声認識部46は、認識した認識結果に対して音声認識モデル記憶部45を参照してテキストに変換する。音声認識部46は、テキスト情報に対して音声認識モデル記憶部45を参照して形態素解析と係り受け解析を行う。係り受け解析には、例えば、Shift−reduce法や全域木の手法やチャンク同定の段階適用手法においてSVM(Support Vector Machines)を用いる。音声認識部46は、解析結果を制御部42Aに出力する。
シナリオ記憶部47は、第1携帯端末2が用いられる環境で行われる対話を、例えばテキスト形式で記憶する。
制御部42Aは、制御部42が行う処理に加えて以下の処理を行う。
制御部42Aは、第1携帯端末2から通信部41が受信した画像と、第1携帯端末2から通信部41が受信した加速度センサ28の検出値とを受信する。制御部42Aは、設定されている位置で所定動作が行われたか否かを、受信した画像と加速度センサ28の検出値の少なくとも1つに基づいて判別する。制御部42Aは、判別した結果に基づいて、例えば帰宅時のスコアを求める。制御部42Aは、求めたスコアを記憶部44Aに記憶させる。
制御部42Aは、児童の移動軌跡の画像に、スコアの画像と、判別した結果を示す画像とを含めた画像を生成する。制御部42Aは、第2携帯端末3からスコア送信のリクエストを受信した場合、生成した画像を第2携帯端末3へ送信する。なお、所定動作が行われてか否かの判別方法及びスコアの求め方については後述する。
また、制御部42Aは、音声認識部46が出力する解析結果を取得する。制御部42Aは、解析結果に基づいて、シナリオ記憶部47を参照して、第1携帯端末2から受信した音声信号に対する返答を選択する。制御部42Aは、選択した応答を、例えばフォルマント合成の手法等によって音声信号に変換し、変換した音声信号を通信部41によって第1携帯端末2へ送信する。
記憶部44Aは、記憶部44が記憶する情報に加えて、所定位置を示す情報(緯度経度、地点名)に所定動作とスコアを関連付けて記憶する。また、記憶部44Aは、例えば帰宅時におけるスコアの合計を記憶する。また、記憶部44は、所定動作が行われたか否かを判別する際に用いる閾値を記憶する。さらに、記憶部44Aは、画像検出に用いられる顔部のモデル画像及び腕部のモデル画像を記憶する。
なお、保護者は、第2携帯端末3の操作部33を操作して、通学経路を予め設定してもよい。この場合、第2携帯端末3の制御部36は、通学経路を示す情報を、通信部31によってデータセンター4Aへ送信してもよい。また、保護者は、第2携帯端末3の操作部33を操作して、所定動作を行うべき所定位置を設定してもよい。この場合、第2携帯端末3の制御部36は、所定位置を示す情報を、通信部31によってデータセンター4Aへ送信してもよい。また、保護者は、第2携帯端末3の操作部33を操作して、所定動作を設定してもよい。この場合、第2携帯端末3の制御部36は、所定位置で行う所定動作を示す情報を、通信部31によってデータセンター4Aへ送信してもよい。
なお、データセンター4Aは、例えばサーバ5から危険箇所を取得し、取得した危険箇所を所定位置に設定してもよい。そして、所定位置の種類に応じて、所定動作を設定してもよい。
次に、所定位置、所定動作およびスコアの例を説明する。
図29は、本実施形態に係る所定位置、所定動作およびスコアの例を示す図である。
なお、図29に示す例は、帰宅経路(帰宅路)における所定位置と、所定動作およびスコアの一部であり、スコアの合計が帰宅経路において100点になるように設定されている。
図29に示す例では、所定箇所は、A交差点と、B交差点と、C交差点である。所定動作は、例えばA交差点において、一時停止と左右確認である。また、スコアは、例えばA交差点において、一時停止が10、左右確認が10である。
制御部42Aは、A交差点において、一時停止の動作が行われていた場合にスコア10、行われていなかった場合にスコア0とする。そして、学校から自宅までにおけるスコアの合計を求め、求めたスコアの合計を記憶部44Aに記憶させる。なお、制御部42Aは、100点から、行われなかった所定動作のスコアを減算して合計のスコアを求めてもよい。
次に、データセンター4Aが行う処理手順例を説明する。
図30は、本実施形態に係るデータセンター4Aが行う処理手順例のフローチャートである。なお、図30に示す例は、制御部42Aが、画像に基づいて所定動作が行われたか否かを判別する例である。
(ステップS51)データセンター4Aの制御部42Aは、第1携帯端末2が送信した位置情報を受信する。
(ステップS52)制御部42Aは、第1携帯端末2が送信したレーダ22の検知信号を受信する。なお、第1携帯端末2は、所定周期毎に位置情報と検知信号をデータセンター4Aへ送信する。
(ステップS53)制御部42Aは、位置が所定箇所の場合、受信した画像に基づいて、所定動作が行われたか否かを判別することで動作分析を行う。
(ステップS54)制御部42Aは、動作分析した結果と記憶部44Aが記憶する情報に基づいて、スコアリング処理を行う。なお、スコアリング処理とは、例えば、加点、減点処理である。
(ステップS55)制御部42Aは、第2携帯端末3からスコア送信のリクエストを受信したか否かを判別する。制御部42Aは、第2携帯端末3からリクエストを受信したと判別した場合(ステップS55;YES)、処理をステップS56に進める。一方、制御部42Aは、第2携帯端末3からリクエストを受信していないと判別した場合(ステップS55;NO)、処理をステップS51に戻す。
(ステップS56)制御部42Aは、児童の移動軌跡の画像に、スコアの画像及び判別した結果を示す画像を含めた画像を生成する。制御部42Aは、生成した画像を第2携帯端末3へ送信する。
なお、図30に示した例では、データセンター4Aは、第2携帯端末3からリクエストを受信したと判別した場合にスコアを含む情報を送信する例を説明したが、これに限らない。データセンター4Aは、例えば保護者によって設定された時刻又は所定の周期毎にスコアを含む情報を送信してもよい。
以下に、第2携帯端末3が行う処理手順例を説明する。
図31は、本実施形態に係る第2携帯端末3が行う処理手順例のフローチャートである。
(ステップS61)第2携帯端末3の制御部36は、データセンター4Aが送信したスコアを含む情報を受信する。
(ステップS62)制御部36は、受信したスコアを含む情報を表示部34に表示させる。
なお、図31に示した処理は、第2携帯端末3からリクエストを送信したとき、保護者によって設定された時刻又は所定の周期毎に実行されてもよい。
図32は、本実施形態に係る第2携帯端末3の表示部34上に表示されるスコアを含む情報の画像例である。
画像g200は、表示部34上に表示される画像である。
符号g201は、学校を示している。符号g202は、自宅を示している。
符号g203は、児童の移動軌跡を示す画像である。
符号g211、g212およびg213は、所定箇所を示している。
符号g221は、符号g211における所定動作の判別結果を表している。なお、○印は、所定動作を行ったことを表している。
符号g222は、符号g212における所定動作の判別結果を表している。
符号g223は、符号g213における所定動作の判別結果を表している。なお、×印は、所定動作を行っていないことを表している。
符号g230は、合計スコアを表す画像である。
なお、図32において、所定動作を行った場合の符号g221、g222を、例えば青色で表示し、所定動作を行っていない場合の符号g223を、例えば赤色で表示してもよい。このような画像は、データセンター4Aの制御部42Aが生成する。
以下に、所定位置における一時停止の動作分析方法の例を説明する。
図33は、本実施形態に係る所定位置における一時停止の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。なお、制御部42Aは、カウンタ値Tを0の初期化した後に以下の処理を開始する。また、制御部42Aは、以下の処理を所定位置で行う。
(ステップS71)データセンター4Aの制御部42Aは、第1携帯端末2から位置情報を受信する。制御部42Aは、受信した位置情報を受信した時刻情報に関連付けて記憶部44に記憶させる。
(ステップS72)制御部42Aは、記憶部44Aに記憶させた前回の位置(現在時刻に最も近い時刻の位置情報)と、受信した位置情報とを比較し、前回と同じ位置であるか否かを判別する。制御部42Aは、前回と同じ位置であると判別した場合(ステップS72;YES)、処理をステップS73に進める。一方、制御部42Aは、前回と同じ位置ではないと判別した場合(ステップS72;NO)、処理をステップS74に進める。
(ステップS73)制御部42Aは、カウンタ値Tに1を加算し、処理をステップS75に進める。
(ステップS74)制御部42Aは、カウンタ値Tに0を代入し、処理をステップS71に戻す。
(ステップS75)制御部42Aは、カウンタ値Tが、所定動作が行われたか否かを判別する際に用いられる閾値より大きいか否かを判別する。制御部42Aは、カウンタ値Tが閾値より大きいと判別した場合(ステップS75;YES)、処理をステップS76に進める。一方、制御部42Aは、カウンタ値Tが閾値以下であると判別した場合(ステップS75;NO)、処理をステップS71に戻す。
(ステップS76)制御部42Aは、第1携帯端末2を所持する児童が所定位置で一時停止したと判別する。
なお、制御部42Aは、一時停止の動作分析を、第1携帯端末2の加速度センサ28の検出値に基づいて行ってもよい。
この場合、ステップS71において、制御部42Aは加速度センサ28の検出値を受信する。そして、ステップS72において、制御部42Aは前回の検出値と今回の検出値との差がゼロを含む所定範囲内の場合に、同じ位置であると判別してもよい。
なお、制御部42Aは、児童が所定の動作を行ったか否かを、加速度センサ28の検出値と、他の情報(例えば、レーダ22が出力する検知信号など)との少なくとも1つに基づいて検出してもよい。
次に、所定位置における左右確認の動作分析方法の例を説明する。
図34は、本実施形態に係る所定位置における左右確認の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。なお、制御部42Aは、以下の処理を所定位置で行う。
(ステップS81)データセンター4Aの制御部42Aは、第1携帯端末2からレーダ22が出力する検知信号を受信する。
(ステップS82)制御部42Aは、受信した検知信号から周知の手法によって第1携帯端末2の携帯者の顔部を検出する。続けて、制御部42Aは、検出した顔部の検知信号を取得した時刻情報に関連付けて記憶部44Aに記憶させる。
(ステップS83)制御部42Aは、記憶部44Aに記憶させた顔部の検知信号に基づいて、取得した顔部の検知信号と、前回の顔部の検知信号とを比較する。制御部42Aは、比較した結果、顔部が左右に動いているか否かを判別する。制御部42Aは、顔部が左右に動いていると判別した場合(ステップS83;YES)、処理をステップS84に進める。一方、制御部42Aは、顔部が左右に動いていないと判別した場合(ステップS83;NO)、処理をステップS85に進める。
(ステップS84)制御部42Aは、第1携帯端末2の携帯者が左右確認を行った(左右確認OK)と判別する。
(ステップS85)制御部42Aは、第1携帯端末2の携帯者が左右確認を行っていない(左右確認NG)と判別する。
なお、左右確認の処理においても、制御部42Aは、加速度センサ28の検出値に基づいて、検出値の左右方向の値が所定値以上変化している場合に顔部が左右に動いたか否かを判別してもよい。
なお、制御部42Aは、児童が所定の動作を行ったか否かを、加速度センサ28の検出値と、他の情報(例えば、レーダ22が出力する検知信号など)との少なくとも1つに基づいて検出してもよい。
以下に、所定位置における手挙げ動作の動作分析方法の例を説明する。
図35は、本実施形態に係る所定位置における手挙げ動作の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。なお、制御部42Aは、以下の処理を所定位置で行う。
(ステップS91)データセンター4Aの制御部42Aは、第1携帯端末2からレーダ22が出力する検知信号を受信する。
(ステップS92)制御部42Aは、受信した検知信号から周知の手法によって第1携帯端末2の所持者の胸部を検出する。制御部42Aは、検出した胸部の検知信号を取得した時刻情報に関連付けて記憶部44Aに記憶させる。
(ステップS93)制御部42Aは、腕部を検出できたか否かにより、腕が挙がっているか否かを判別する。制御部42Aは、腕が挙がっていると判別した場合(ステップS93;YES)、処理をステップS94に進める。一方、制御部42Aは、腕が挙がっていない(腕を検出できない)と判別した場合(ステップS93;NO)、処理をステップS95に進める。
(ステップS94)制御部42Aは、第1携帯端末2の携帯者が手挙げ動作を行った(手挙げOK)と判別する。
(ステップS95)制御部42Aは、第1携帯端末2の携帯者が手挙げ動作を行っていない(手挙げNG)と判別する。
以上のように、本実施形態では、通学路において、例えば交通安全上、必要な行動を行ったか否かを判定してスコアで提示する。これにより、第1携帯端末2を携帯する児童は、あきず、楽しみながらスコアを上げようとする。このため、本実施形態によれば、第1携帯端末2を携帯する児童に対して、継続的に交通安全教育に行うことができる。また、本実施形態では、第1携帯端末2を携帯する児童の行動及びスコアを、保護者が所持する第2携帯端末3へ送信するので、保護者が子供のスキルを把握することができる。本実施形態によれば、保護者と児童とが、第2携帯端末3に表示される情報を見ながら、コミュニケーションすることで、保護者と児童とのコミュニケーションの機会を増やし、さらなる安全意識向上も同時にはかれる。
以下に、第1携帯端末2と、第1携帯端末2の携帯者である児童とのコミュニケーションの例を図27の符号g100が示す図を参照して説明する。
児童は、例えば帰宅したとき、「ただいま!」と発話する。
第1携帯端末2の制御部29は、マイクロフォン23が収音したこの音声信号を通信部21によってデータセンター4Aへ送信する。データセンター4Aの音声認識部46は、受信した音声信号に対して音声認識処理を行う。制御部42Aは、音声認識処理された結果に基づいて返答の音声信号を生成して、生成した音声信号を通信部41によって第1携帯端末2へ送信する。この結果、第1携帯端末2の制御部29は、データセンター4Aから受信した「おかえりなさい!」を再生することで発話する。
続けて、児童が「今日の点数は?」と発話した音声信号をデータセンター4Aが受信し、制御部42Aは音声認識された結果と、シナリオ記憶部47及び記憶部44が記憶する情報とに基づいて、返答である「90点」の音声信号を生成する。制御部42Aは返答である音声信号を通信部41によって第1携帯端末2へ送信する。この結果、第1携帯端末2の制御部29は、データセンター4Aから受信した「90点」を発話する。
このように上記のコミュニケーションの例では、第1携帯端末2が収音した音声信号をデータセンター4Aへ送信し、データセンター4Aが受信した音声信号の応答を第1携帯端末2へ送信する。これにより、第1携帯端末2を携帯する児童と、第1携帯端末2との間でコミュニケーションを行うことができ、第1携帯端末2を携帯する児童に対して、継続的に交通安全教育に行うことができる。
なお、データセンター4Aが第1携帯端末2へ送信する音声信号は、スコアが例えば70以上の場合に「よくがんばったね!」、スコアが例えば50以下の場合に「一時停止しなかったね。明日は一時停止しようね。」等であってもよい。
以下に、保護者と児童と第1携帯端末2とのコミュニケーションの例を図11の符号g110が示す図を参照して説明する。
この例の場合、保護者と児童は、第2携帯端末3に表示された画像を見ながら交通安全ポイント確認を行うため会話を行う。
この例でも、第1携帯端末2または第2携帯端末3は、収音した音声信号をデータセンター4Aへ送信する。データセンター4Aは、音声認識した結果に基づいてアドバイスの音声信号を第1携帯端末2へ送信する。この結果、第1携帯端末2は、アドバイスの音声信号「一時停止はOKだから手挙げだけね!」を再生する。
なお、データセンター4Aは、このようなアドバイスの音声信号を第2携帯端末3へも送信するようにしてもよい。
このように上記のコミュニケーションの例では、第1携帯端末2または第2携帯端末3が収音した音声信号をデータセンター4Aへ送信し、データセンター4Aが受信した音声信号の応答を第1携帯端末2へ送信する。これにより、保護者と児童と第1携帯端末2であるロボットとの間でコミュニケーションを行うことができ、第1携帯端末2を携帯する児童に対して、継続的に交通安全教育に行うことができる。
なお、上記の実施形態では、第1携帯端末2を子供などの児童が携帯する例を説明したが、第1携帯端末2を例えば高齢者が携帯してもよい。
上述したように、本実施形態の電子機器100によれば、ベース109の表面(上面)109Aは、ベルト用拡張部182bを備えることによって、電子機器100と装着対象である左側肩ベルト181との形状差異を吸収することができる。また、ベース109の裏面(下面)109Bは、ケース用拡張部186bを備えることによって、電子機器100と装着対象である左側肩ベルト181との形状差異を吸収することができる。これらにより、電子機器100を、所望の形状で形成することができるとともに、所望の姿勢で配置することができる。
ベース109によれば、表面109Aにおけるケース装着部182a及びベルト用拡張部182bの全域に亘って、及び、裏面109Bにおけるベルト固定部186a及びケース用拡張部186bの全域に亘って、ベース109と左側肩ベルト181との相対位置を調整することができる。これにより、例えば各拡張部182b,186bを備えていない場合に比べて、ケース105を容易に所望の姿勢にすることができる。
例えば、携帯者Cの正対方向に対して交差する左側肩ベルト181に固定される場合であっても、ケース105の前後方向を携帯者Cの前後方向に平行とし、ケース105を携帯者Cの正対方向に沿うような姿勢で配置することができる。
また、ケース105側からベース109を見た外観視(つまり、外面視又は上面視)で仮想的又は透視的に、ベルト用拡張部182bの全体(又はほぼ全体)が背負い鞄180の左側肩ベルト181と重なる位置に形成されているので、ベース109を左側肩ベルト181に的確に固定することができる。
また、ベース109側から装着対象である左側肩ベルト181を見た外観視(つまり、外面視又は上面視)で仮想的又は透視的に、ケース用拡張部186bの全体(又はほぼ全体)がケース105と重なる位置に形成されているので、ケース105をベース109に的確に装着することができる。
また、各拡張部182b,186bを備えることによって、ケース105を携帯者Cの正対方向に沿うような姿勢で配置することができるので、フロントレーダ209及びリヤレーダ211を、各々の検出動作に適した配置にすることができる。つまり、フロントレーダ209の放射面209aを携帯者Cの移動方向の前方に適切に向けることができるとともに、リヤレーダ211の放射面211aを携帯者Cの移動方向の後方に適切に向けることができる。
また、ストラップ192の固定部材192bが収容されるストラップ用凹部190は、ベース109の表面109Aに設けられているので、例えばストラップ192の固定部材192bがベース109の裏面109Bに取り付けられる場合に比べて、より容易に、ストラップ192を取り付けることができる。
また、ストラップ192の固定部材192bはストラップ用凹部190に収容されるので、固定部材192bがベース109の表面109Aから突出することを防ぐことができる。
また、ベース109の厚みは、X軸方向の負方向側から正方向側に向かうことに伴い、増大傾向に変化するように形成されている。これにより、ベース109が携帯者Cの肩部近傍において前方寄りに配置される場合であっても、ケース105の所望の姿勢を確保しながら、ベース109と左側肩ベルト181との間又は左側肩ベルト181と携帯者Cの体との間に不要な空間が生じることを防ぐことができる。
また、2つの交換用ベース193a,193bを備えることによって、より一層、柔軟に電子機器100と装着対象である左側肩ベルト181との形状差異を吸収することができる。
また、2つの交換用ベース193a,193bは、ベース109に比べて、ケース装着部182aを同一としながら、ベルト用拡張部182bの大きさ及び形状が異なるように形成されているので、各交換用ベース193a,193bの形状が複雑になることを防ぎ、製造容易性を向上させることができる。
また、スピーカ215は、電子機器100が携帯者Cの左肩部SLに配置された場合に、電子機器100における左右方向(つまりY軸方向)で携帯者Cの頭部側(つまりY軸方向の正方向側)の位置に配置される。これにより、スピーカ215は携帯者Cの左耳の周辺に配置されるので、スピーカ215が発する音を携帯者Cが聴取し難くなることを抑制することができる。
また、押しボタン231は、電子機器100が携帯者Cの左肩部SLに配置された場合に、電子機器100において携帯者Cの頭部の左側面CLを向く面(右側面RSS)に配置される。これにより、携帯者Cは、右手指(例えば、親指など)によって押しボタン231を容易に操作することができ、携帯者Cが押しボタン231を操作し難くなることを抑制することができる。
また、押しボタン231は、電子機器100の前後方向の中分点MPXを通るY−Z平面よりも後方に配置されているので、携帯者Cの右手指(例えば、親指など)による押しボタン231の操作性を向上させることができる。
また、電子機器100が携帯者Cの左肩部SLに配置され、携帯者Cが左側通行の車道の右側に設けられる歩道を対面通行する状態において、フロントレーダ209及びリヤレーダ211は携帯者Cから見て対向車両側に配置される。これにより、フロントレーダ209及びリヤレーダ211による対向車両の検出精度が低下することを抑制することができる。
以下、実施形態の変形例について説明する。
上述した実施形態において、電子機器100は、フロントレーダ209及びリヤレーダ211を備えるとしたが、これに限定されず、各レーダ209,211の代わりに、カメラ又はLIDAR(Light Detection and Ranging又はLaser Imaging Detection and Ranging)などを備えてもよい。
上述した実施形態において、ベース109にはケース105のデバイス収容部162が挿し通されるデバイス用貫通孔185が形成されているとしたが、これに限定されない。例えば、ベース109には、デバイス用貫通孔185に代わりに、貫通しない有底の穴又は凹部等が形成されてもよい。
上述した実施形態において、ケース105の下部105fにおける裏面105Bは、曲面状に形成されるとしたが、これに限定されない。例えば、裏面105Bは、上下方向に直交する直交面に対して傾斜する傾斜面状に形成されてもよい。
上述した実施形態において、ベース109には、ストラップ192を取り付けるためのベルト用貫通孔189、ストラップ用凹部190及びストラップ装着部191が設けられるとしたが、これに限定されない。例えば、ベルト用貫通孔189のような貫通孔は省略されて、ベース109の裏面109B側にストラップ192が取り付けられてもよい。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
100…電子機器、100a…構造体、101…カバー、101A…表面、103…中蓋、105…ケース、107…フレーム、109…ベース(台座)、109A…表面、109B…裏面、180…背負い鞄(携帯物)、181…左側肩ベルト(固定部、装着具)、182b…ベルト用拡張部(拡張部)、186b…ケース用拡張部(拡張部、他の拡張部)、190…ストラップ用凹部(取付部)、192…ストラップ(固定具)、193,193a,193b…交換用ベース(交換用台座)、201…ICカード、203…通信アンテナ、205…通信モジュール、207…測位信号受信アンテナ、209…フロントレーダ(第1検出部)、211…リヤレーダ(第2検出部)、213…マイクロフォン、215…スピーカ、217…表示部、219…振動デバイス、221…操作部、223…バッテリ、225…制御ユニット、231…押しボタン(操作部)、C…携帯者(移動者)、CG…重心点、CS…最高部、MPX…中分点、MPZ…中分点、RSS…右側面、SL…左肩部(肩部)

Claims (16)

  1. 移動者によって携行される電子機器であって、
    前記電子機器は、前記移動者の体、前記移動者の衣服又は前記移動者の携帯物である装着対象に前記電子機器を設置するための台座に対して着脱可能に設けられ、
    前記台座は、前記電子機器が前記台座に装着された状態において、前記電子機器側から前記台座を見た外観視において、前記電子機器の外縁から食み出す拡張部を備える、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記台座は、前記台座が前記装着対象に固定された状態において、前記台座側から前記装着対象を見た外観視において、前記装着対象の固定部の外縁から食み出す他の拡張部を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記装着対象は、前記携帯物であり、
    前記台座は、前記携帯物を前記移動者に装着する装着具に固定され、
    前記装着具は、前記移動者の正対方向に対して交差するように配置され、
    前記電子機器は、前記台座が前記装着具に固定された状態において、前記正対方向に沿うように配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  4. 前記外観視において、前記拡張部は、前記装着具と重なる位置に形成されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
  5. 移動者によって携行される電子機器であって、
    前記電子機器は、前記移動者の体、前記移動者の衣服又は前記移動者の携帯物である装着対象に前記電子機器を設置するための台座に対して着脱可能に設けられ、
    前記台座は、前記台座が前記装着対象に固定された状態において、前記台座側から前記装着対象を見た外観視において、前記装着対象の固定部の外縁から食み出す拡張部を備える、
    ことを特徴とする電子機器。
  6. 前記装着対象は、前記携帯物であり、
    前記固定部は、前記携帯物を前記移動者に装着する装着具であり、
    前記装着具は、前記移動者の正対方向に対して交差するように配置され、
    前記電子機器は、前記台座が前記携帯物に固定された状態において、前記正対方向に沿うように配置される、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記外観視において、前記拡張部は、前記電子機器と重なる位置に形成されている、
    ことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
  8. 前記電子機器が設置された状態での前記移動者の移動方向における前方の物体を検出する第1検出部と、
    前記電子機器が設置された状態での前記移動者の前記移動方向における前記第1検出部よりも後方側の物体を検出する第2検出部と、
    を備え、
    前記第1検出部は、相対的に前記第2検出部よりも前記移動方向の前方寄りに配置されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項7の何れか1項に記載の電子機器。
  9. 前記台座は、前記台座を前記装着対象に固定する固定具が取り付けられる取付部を備え、
    前記取付部は、前記台座において前記電子機器が装着された場合に前記電子機器側を向く面に設けられている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項8の何れか1項に記載の電子機器。
  10. 前記取付部は、前記台座において前記電子機器が装着された場合に前記電子機器側を向く面において凹んだ形状に形成されている、
    ことを特徴とする請求項9に記載の電子機器。
  11. 前記台座は、前記移動者の肩部近傍に固定され、
    前記台座の外形は、前記台座に装着された前記電子機器の前後方向における中分点が、前記移動者の上下方向における前記肩部近傍の最高部よりも前記前後方向の前方に配置されるように形成され、
    前記台座の厚みは、前記前後方向の後方から前方に向かうことに伴い、増大傾向に変化するように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項10の何れか1項に記載の電子機器。
  12. 前記台座と交換可能な少なくとも1つの交換用台座を備え、
    前記台座及び前記少なくとも1つの交換用台座は、互いの大きさ及び形状の少なくとも何れかが異なるように形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から請求項11の何れか1項に記載の電子機器。
  13. 前記少なくとも1つの交換用台座は、前記台座において前記拡張部の大きさ及び形状の少なくとも何れかが変更されて形成されている、
    ことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
  14. 前記台座は、前記移動者の左側の肩部近傍に固定され、
    前記電子機器が前記台座に装着された場合に前記電子機器における前記移動者の左右方向において前記移動者の頭部側の位置に配置されるスピーカを備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項13の何れか1項に記載の電子機器。
  15. 前記台座は、前記移動者の左側の肩部近傍に固定され、
    前記電子機器が前記台座に装着された場合に前記電子機器において前記移動者の頭部の左側面を向く面に配置される操作部を備える、
    ことを特徴とする請求項1から請求項14の何れか1項に記載の電子機器。
  16. 前記操作部は、前記電子機器の前後方向の中分点を通る前記前後方向に対する仮想直交面よりも後方に配置されている、
    ことを特徴とする請求項15に記載の電子機器。
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