JP2021072043A - 電子機器 - Google Patents

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智士 藤井
Satoshi Fujii
智士 藤井
大輔 桐生
Daisuke Kiryu
大輔 桐生
淳也 楠戸
Junya Kusudo
淳也 楠戸
功 少覚
Isao Shokaku
功 少覚
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Abstract

【課題】通信効率を向上させる。【解決手段】携帯者によって携帯される第1携帯端末2Cは、事前に設定された地理的位置PT1である設定位置と現在の地理的位置に基づいて設定位置への接近又は到達を報知するバイブレータ25を備える。第1携帯端末2Cは、外部機器の電源に設けられた充電用のケーブルと、第1携帯端末2Cのインターフェースコネクタとが離隔したときに、地理的位置に関する情報を受信する通信部21を備える。【選択図】図46

Description

本発明は、電子機器に関する。
従来、児童が携行する背負い鞄に取り付けられたカメラ、スピーカ及び送受信機と、送受信部、モニタ及びマイクロフォンを備える端末装置とによって、登下校時等における児童の安全を監視するシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−285749号公報
ところで、上記従来技術に係るシステムは、背負い鞄に取り付けられたカメラによって児童の前方を撮像し、撮像により得られた画像を、通信ネットワークを介して児童の保護者等が操作する端末装置に送信する。また、端末装置のマイクロフォンによって収音された保護者等の音声は、通信ネットワークを介して送信され、背負い鞄のスピーカから出力される。
しかしながら、背負い鞄に取り付けられるカメラ、スピーカ及び送受信機によれば、画像及び音声データを送受信するだけであり、通信効率を向上させることはできないという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、通信効率を向上させることが可能な電子機器を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明は以下の態様を採用した。
(1)本発明の一態様に係る電子機器は、移動者(例えば、実施形態での携帯者C、子供C1)によって携行される電子機器(例えば、実施形態での電子機器100、第1携帯端末2,2B,2C)であって、事前に設定された地理的位置(例えば、実施形態での地理的位置PT1)である設定位置と現在の地理的位置に基づいて前記設定位置への接近又は到達を報知する報知部(例えば、実施形態でのバイブレータ25)と、充電部(例えば、実施形態での充電用のケーブル)と接続する接続部(例えば、実施形態でのインターフェースコネクタ241a)と、前記接続部が前記充電部から離隔したときに、前記地理的位置に関する情報を受信する通信部(例えば、実施形態での通信部21)とを備える。
(2)上記(1)に記載の電子機器では、前記通信部は、外部への前記地理的位置に関する情報の送付要求に応じて送信された情報を受信してもよい。
(3)上記(1)又は(2)に記載の電子機器は、前記地理的位置に関する情報の受信異常を報知する異常報知部(例えば、実施形態での表示部27)を備えてもよい。
上記(1)によれば、接続部が充電部から離隔したときに、地理的位置に関する情報を受信する通信部を備えることによって、電子機器の移動開始に先立って地理的位置に関する最新の情報を取得することができる。例えば接続部が充電部から離隔するより前に地理的位置に関する情報を受信する場合に比べて、過剰な通信を抑制し、通信効率を向上させることができる。
上記(2)の場合、接続部が充電部から離隔したときに、地理的位置に関する情報の送付要求を外部に送信することによって、例えば接続部が充電部から離隔するより前に送付要求を送信する場合に比べて、過剰な通信を抑制し、通信効率を向上させることができる。
上記(3)の場合、電子機器の移動開始に先立って地理的位置に関する情報の取得異常を報知することができる。
本発明の実施形態に係る電子機器を前方側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器を前方側から見た分解斜視図であって、カバー及びベースを取り外した状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のカバー、中蓋及びケースを前方側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のカバー、中蓋及びケースを後方側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のカバー、中蓋及びケースを下方側から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の一部を破断してY軸方向の負方向側から正方向側(左方側から右方側)に向かって見た図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のフレームをX軸方向の正方向側(前方側)から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のフレームをX軸方向の負方向側(後方側)から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の背負い鞄の左側肩ベルトへの装着例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器をZ軸方向の負方向側(下方側)から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のベースをZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のベースをZ軸方向の負方向側(下方側)から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器のベース及びストラップをZ軸方向の正方向側(上方側)から見た斜視図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の2つの交換用ベースをZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器が携帯者の左肩部の周辺に配置される場合におけるフロントレーダ及びリヤレーダの検知範囲の一例をZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。 本発明の実施形態に係る電子機器の表示部の動作例を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報通信システムの構成例を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報通信システムの利用シーン例を示す図である。 本発明の実施形態に係る第1携帯端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る第2携帯端末の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る第1携帯端末位置情報をデータセンターが第2携帯端末へ送信する処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第2携帯端末の表示部に表示される第1携帯端末位置情報の例を示す図である。 本発明の実施形態に係るデータセンターが危険通知を第2携帯端末と第3携帯端末へ送信する処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第1携帯端末が危険情報を受信した際の処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第2携帯端末が危険情報を受信した際の処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る第2携帯端末の表示部に表示される警告画像を含む第1携帯端末位置情報の例を示す図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る情報通信システムの主な動作例を示す図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る情報通信システムの構成例を示す図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る所定位置、所定動作及びスコアの例を示す図である。 本発明の実施形態の第1変形例に係るデータセンターが行う処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態の第1変形例に係る第2携帯端末が行う処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態の第1変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示されるスコアを含む情報の画像例である。 本発明の実施形態の第1変形例に係る所定位置における一時停止の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態の第1変形例に係る所定位置における左右確認の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態の第1変形例に係る所定位置における手挙げ動作の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。 本発明の実施形態の第2変形例に係る情報通信システムの構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る報知の開始タイミングを模式的に示す図である。 本発明の実施形態の第2変形例に係る報知部の処理の一例を示すフローチャートである。 図38に示されるステップS104の地理的位置接近報知処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の第3変形例に係る第1携帯端末装置の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る報知の開始タイミングを模式的に示す図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る接近判定部及び報知部の処理の一例を示すフローチャートである。 図42に示されるステップS304の物体接近報知処理の詳細を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の第3変形例に係る第1携帯端末のレーダの検知範囲の一例を模式的に示す図である。 本発明の実施形態の第3変形例に係る第1携帯端末のレーダの検知範囲の他の例を模式的に示す図である。 本発明の実施形態の第4変形例に係る第1携帯端末の構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態の第4変形例に係る所定動作の認識処理を行うタイミングを模式的に示す図である。 本発明の実施形態の第4変形例に係る報知部の報知の停止処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の第2変形例に係る第1携帯端末による報知の割り込み停止の動作例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の第4変形例に係る第1携帯端末の位置に応じた動作例を示す図である。 本発明の実施形態の第2変形例から第4変形例に係る地理的位置の一例を模式的に示す図である。 本発明の実施形態の第2変形例から第4変形例に係る報知態様の一例を模式的に示す図である。 本発明の実施形態の第2変形例から第4変形例に係る報知態様の変化の一例を模式的に示す図である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示されるメニュー画面の一例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される子供の現在地画面の一例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される現在位置画像及び位置不定画像の例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される各電池残量画像の例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される履歴画面の一例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される各地理的位置画像の例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される子供の登下校時の行動履歴画像の例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される家/学校/施設設定画面の一例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される家/学校/施設設定画面の登録用ダイアログボックスの一例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係るエリア情報の一例を示す図である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される家/学校/施設設定画面の削除用ダイアログボックスの一例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される安全確認地点設定画面の一例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される安全確認地点設定画面の登下校切替の例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される安全確認地点設定画面のメッセージ及び登録用ダイアログボックスの例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される安全確認地点設定画面の登録用ダイアログボックスの例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示される安全確認地点設定画面の削除用ダイアログボックスの例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示されるPUSH通知メッセージの例である。 本発明の実施形態及び各変形例に係る第2携帯端末の表示部に表示されるログアウト用ダイアログボックスの例である。
以下、本発明の電子機器の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
本実施形態による電子機器は、例えば、後述する情報通信システム1を構成する携帯端末(第1携帯端末2)などとして用いられる。電子機器は、例えば、携帯者(移動する歩行者など)の体、衣服又は携帯物に設置される。
図1は、実施形態に係る電子機器100を前方側から見た斜視図である。図2は、実施形態に係る電子機器100を前方側から見た分解斜視図であって、カバー101及びベース109を取り外した状態を示す図である。図3、図4及び図5は、実施形態に係る電子機器100のカバー101、中蓋103及びケース105を、順次、前方側、後方側及び下方側から見た斜視図である。
図1から図5に示すように、電子機器100は、例えば、カバー101と、中蓋103と、ケース105と、フレーム107と、ベース109と、を備える。なお、電子機器100において、カバー101、中蓋103及びケース105から成る構造体100aは、フレーム107及び電子部品を収容する空間が内部に形成された筐体を構成している。
なお、以下において、3次元空間で互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸の各軸方向は、各軸に平行な方向である。図1に示すように、X軸方向は、電子機器100の前後方向と平行であり、X軸方向の正方向は、例えば構造体100aの後部REから前部FRに向かう方向と平行である。Y軸方向は、電子機器100の左右方向と平行であり、Y軸方向の正方向は、例えば構造体100aの左側部LSから右側部RSに向かう方向と平行である。Z軸方向は、電子機器100の上下方向と平行であり、Z軸方向の正方向は、例えば構造体100aの下部LPから上部UPに向かう方向と平行である。
また、以下において、電子機器100が携帯者に設置された状態において、電子機器100の前後方向、左右方向及び上下方向は、携帯者の前後方向、左右方向及び上下方向と同一である。
また、構造体100aにおいて、上部UPの表面は上面UPSであり、下部LPの表面は下面LPSであり、左側部LSの表面は左側面LSSであり、右側部RSの表面は右側面RSSであり、後部REの表面は後側面RESであり、前部FRの表面は前側面FRSである。
図1に示すように、構造体100aの外形は、前部FRの前方端における上下方向の長さLFが後部REの後方端における上下方向の長さLRよりも短くなるように形成されている。また、構造体100aの外形は、前後方向における最大長さL1が上下方向の最大長さL2よりも長くなるように形成されている。また、構造体100aの外形は、前部FRの前方端における上下方向(鉛直方向)の最高部HFの高さ位置が後部REの後方端における上下方向(鉛直方向)の最高部HRの高さ位置よりも低くなるように形成されている。
カバー101の外形は、例えばZ軸方向の正方向(つまり電子機器100の上下方向の上方)に膨れ上がるように湾曲する形状に形成されている。例えば、カバー101の外形は、X軸方向の正方向(つまり電子機器100の前後方向の前方方向)に後部101a(又は後部RE)から前部101b(又は前部FR)に向かうことに伴い、Z軸方向の正方向における基準位置と先端位置との間の距離が減少傾向に変化する形状に形成されている。なお、基準位置は、例えば、後述する下端縁部112の最下端位置などである。先端位置は、例えば、後述する表面(外面)101A上の位置などである。
つまり、カバー101の外形は、X軸方向の正方向において後部101aから前部101bに向かうことに伴い、Z軸方向の正方向における先端位置が低下傾向に変化する形状、いわゆる前下がり形状に形成されている。
カバー101の外形は、例えば、電子機器100の前後方向と携帯者の前後方向とを平行としながら電子機器100が携帯者の肩部周辺に配置された場合に、カバー101が携帯者の頬に沿うようにして携帯者の顔の動きに干渉しない形状に形成されている。携帯者の前後方向は、例えば、携帯者の移動方向と平行である。
カバー101は、例えば所定の電磁波の透過性が高い樹脂などの材料によって形成されている。
カバー101は、後述する中蓋103を覆うようにケース105に装着される。カバー101及び中蓋103は、例えば各々に接着される粘着部を有する緩衝材などによって一体に接合されている。
カバー101の後部101aには、後述する中蓋103のレーダ透過部121を外部に露出させる中蓋用切欠き部111が形成されている。
カバー101の下部101cにおいて中蓋用切欠き部111を除く下端縁部112は、後述するケース105の上端縁部152に嵌め合わされることによって、カバー101及びケース105を固定する。
カバー101は、下部101cにおける裏面(内面)101Bから内方に突出する複数の爪部113を備える。爪部113は、後述するケース105のカバー固定部155に形成されている凹部156に挿入されて、カバー固定部155に噛み合うことによって、カバー101及びケース105を相互に固定する。
カバー101の前部101bにおける表面(外面)101Aには、後述する表示部217の導光体227が配置される表示用凹部114が形成されている。表示用凹部114の底面には、導光体227の2つの表示側端部227aを外部に露出させる2つの表示用貫通孔115が形成されている。2つの表示用貫通孔115は、例えば、Z軸方向の正方向における同一の高さ位置において、カバー101の前部101bの表面101AにおけるY軸方向(つまり電子機器100の左右方向)の中央部を跨ぐようにして、Y軸方向に所定間隔を置いて並んで形成されている。
カバー101の右側部101dにおける表面101Aには、後述する操作部221の押しボタン231が挿入される操作用貫通孔116が形成されている。カバー101は、上部101eにおける裏面101Bのうち操作用貫通孔116の近傍に、後述する操作部221のボタン支持部233が取り付けられる取付座117を備える。取付座117は、例えばZ軸方向の負方向に突出するボス117a及び補強リブ117bを備える。ボス117aには、ボタン支持部233から突出するピン233aが挿入されるピン穴(図示略)が形成されている。
カバー101は、右側部101d及び左側部101fにおける裏面101Bから内方に突出するとともにZ軸方向に延びる複数のリブ118を備える。複数のリブ118のうち、操作用貫通孔116の近傍に設けられるリブ118は、X軸方向に操作用貫通孔116に並んで配置されている。
中蓋103の外形は、例えばカバー101の外形と同様にZ軸方向の正方向に膨れ上がるように湾曲するとともに、X軸方向の正方向において後部103aから前部103bに向かうことに伴い、Z軸方向の正方向における先端位置が低下傾向に変化する形状、いわゆる前下がり形状に形成されている。中蓋103は、例えば所定の電磁波の透過性が高い樹脂などの材料によって形成されている。中蓋103は、後部103aにレーダ透過部121を備える。中蓋103のレーダ透過部121は、Z軸方向の正方向において、相対的に後述するケース105のレーダ透過部151よりも所定距離だけ高い位置に設けられている。レーダ透過部121は、後述するリヤレーダ211の放射面211aに対向して設けられている。
中蓋103は、後述するケース105の支持壁部153によって形成される開口部153aを閉塞するようにケース105に装着される。中蓋103の後部103aに設けられるレーダ透過部121は、カバー101の中蓋用切欠き部111を介して外部に露出する。中蓋103の表面(外面)103Aのうちレーダ透過部121以外の部位は、カバー101によって外部から遮られるようにして覆われる。
中蓋103の下部103cにおける下端縁部122は、全周に亘って、後述するケース105の支持壁部153のシール溝154にシール材(図示略)を介して挿入されて、支持壁部153に嵌め込まれることによって、中蓋103及びケース105の内部空間を封止する。
中蓋103は、右側部103d及び左側部103eにおける表面103Aのうち下端縁部122の近傍に、Y軸方向の外方に突出する鍔部123を備える。鍔部123には、後述するケース105の中蓋用ボス158のねじ穴(図示略)に臨んで連なるねじ用貫通孔124が形成されている。鍔部123は、ねじ用貫通孔124及び中蓋用ボス158のねじ穴に挿入されるねじ(図示略)が中蓋用ボス158にねじ込まれることによって、中蓋用ボス158に固定される。
鍔部123には、ケース105のカバー固定部155がカバー101の爪部113に向かって挿し通されるケース用切欠き部125が形成されている。
中蓋103は、後部103aにおける表面103Aのうちレーダ透過部121の下方に、X軸方向の外方に突出する爪部126を備える。爪部126は、後述するケース105の裏面(内面)105Bに形成されている凹部157に挿入されて、ケース105に噛み合うことによって、中蓋103及びケース105を相互に固定する。
中蓋103は、裏面(内面)103Bに複数のケース固定部127を備える。ケース固定部127の外形は、例えばZ軸方向の負方向にケース105に向かって下部103cにおける下端縁部122よりも突出する板状に形成されている。ケース固定部127の突出方向における先端部には、Y軸方向に貫通する貫通孔128が形成されている。ケース固定部127は、後述するケース105の支持壁部153の裏面153Bに設けられている爪部159が、貫通孔128に挿入されて、ケース固定部127に噛み合うことによって、中蓋103及びケース105を相互に固定する。
中蓋103の前部103bにおける表面103Aには、後述する表示部217の導光体227が装着される支持凹部129が設けられている。表示部217の導光体227は、例えば接着剤などによって支持凹部129の底面に接着されている。支持凹部129の底面には、導光体227の光源側端部227bが内部に向かって挿し通される光源用貫通孔130が形成されている。
中蓋103は、前部103bにおける裏面103Bに、後述する表示部217の光源229が取り付けられる光源取付座131を備える。光源取付座131は、例えばZ軸方向の負方向に突出するボス131a及び補強リブ131bを備える。ボス131aには、光源229を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。
中蓋103の右側部103dにおける表面103Aには、後述する操作部221の押しボタン231の接続部材(図示略)が内部に向かって挿し通されるボタン用貫通孔132が形成されている。中蓋103は、右側部103dにおける表面103Aのうちボタン用貫通孔132の下方に、Y軸方向の外方に突出するとともに鍔部123に至るまでZ軸方向に延びる補強リブ133を備える。中蓋103の表面103Aにおけるボタン用貫通孔132の上方には、後述する操作部221のボタン支持部233が配置される支持部用凹部134が形成されている。
中蓋103は、右側部103dにおける裏面103Bのうちボタン用貫通孔132の近傍に、後述する操作部221のスイッチ本体235が取り付けられるスイッチ取付座135を備える。スイッチ取付座135は、例えばZ軸方向の負方向に突出するボス135aを備える。ボス135aには、スイッチ本体235を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。
中蓋103の右側部103dにおける表面103Aのうちボタン用貫通孔132の後方には、後述するスピーカ215に臨む複数のスピーカ用貫通孔136が形成されている。中蓋103は、右側部103dにおける裏面103Bのうち複数のスピーカ用貫通孔136の近傍に、後述するスピーカ215が取り付けられるスピーカ取付座137を備える。スピーカ取付座137は、例えばZ軸方向の負方向に突出するボス137a及び補強リブ137bを備える。ボス137aには、スピーカ215を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。中蓋103は、中蓋103の裏面103Bにおいて複数のスピーカ用貫通孔136を覆う防水性の部材(図示略)を備える。
中蓋103の上部103fにおける表面103Aには、後述するマイクロフォン213に臨むマイクロフォン用貫通孔138が形成されている。中蓋103は、上部103fにおける裏面103Bのうちマイクロフォン用貫通孔138の近傍に、後述するマイクロフォン213が取り付けられるマイクロフォン取付座139を備える。マイクロフォン取付座139は、例えばZ軸方向の負方向に突出するボス139a及び補強リブ139bを備える。ボス139aには、マイクロフォン213を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。中蓋103は、中蓋103の裏面103Bにおいてマイクロフォン用貫通孔138を覆う防水性の部材(図示略)を備える。
中蓋103は、裏面103Bから内方に突出するとともにZ軸方向に延びる複数のリブ140を備える。
ケース105の外形は、例えば箱型に形成されている。ケース105は、例えば所定の電磁波の透過性が高い樹脂などの材料によって形成されている。ケース105は、前部105aにレーダ透過部151を備える。ケース105のレーダ透過部151は、Z軸方向の正方向において、相対的に中蓋103のレーダ透過部121よりも所定距離だけ低い位置に設けられている。レーダ透過部151は、後述するフロントレーダ209の放射面209aに対向して設けられている。
ケース105は、上部105bにカバー101が装着される上端縁部152を備える。上端縁部152の外形は、例えばカバー101の下端縁部112と嵌り合う段差状に形成されている。ケース105の上端縁部152及びカバー101の下端縁部112は、いわゆる印籠型の嵌め合いによって接合される。上端縁部152は、例えば、外側端部152aと、Z軸方向の正方向に外側端部152aよりも一段突出する内側端部152bと、を備える。カバー101の下端縁部112は、Z軸方向において上端縁部152の外側端部152aに突き当てられることによって、カバー101の表面101Aとケース105の表面(外面)105Aとを滑らかに接続する。
ケース105は、内部に中蓋103が装着される支持壁部153を備える。支持壁部153に装着される中蓋103は、支持壁部153によって形成される開口部153aを閉塞する。支持壁部153は、ケース105の前部105a及び後部105cにおいて裏面(内面)105Bと一体に接続されるとともに、左側部105d及び右側部105eにおいて裏面105Bよりも内方に離れて設けられている。
支持壁部153には、シール材(図示略)及び中蓋103の下端縁部122が挿入されるシール溝154が形成されている。中蓋103の下端縁部122は、Z軸方向においてシール溝154内のシール材(図示略)に突き当てられることによって、シール溝154を形成する内壁面と下端縁部122との間をシールする。
ケース105は、裏面105Bに複数のカバー固定部155を備える。カバー固定部155の外形は、例えばZ軸方向の正方向にカバー101に向かって上端縁部152よりも突出する板状に形成されている。カバー固定部155の突出方向における先端部には、Y軸方向の外方から内方に向かって窪む凹部156が形成されている。カバー固定部155は、カバー101の裏面101Bに設けられている爪部113が、凹部156に挿入されて、カバー固定部155に噛み合うことによって、カバー101及びケース105を相互に固定する。
ケース105の後部105cにおける裏面105Bには、X軸方向の負方向に窪む凹部157が形成されている。ケース105及び中蓋103は、中蓋103の後部103aにおける表面103Aに設けられている爪部126が、凹部157に挿入されて、ケース105に噛み合うことによって、相互に固定される。
ケース105は、支持壁部153の表面(外面)153AにZ軸方向の正方向に延びる複数の中蓋用ボス158を備える。中蓋用ボス158には、中蓋103の鍔部123を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴が形成されている。
ケース105は、支持壁部153の裏面(内面)153Bに内方に突出する複数の爪部159を備える。爪部159は、中蓋103のケース固定部127に形成されている貫通孔128に挿入されて、ケース固定部127に噛み合うことによって、ケース105及び中蓋103を相互に固定する。
ケース105は、下部105fにおける裏面105Bに、後述するフレーム107が取り付けられる複数のフレーム取付座160を備える。フレーム取付座160は、例えばZ軸方向の正方向に突出するボス160aを備える。ボス160aには、フレーム107を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴が形成されている。
ケース105の下部105fの外形は、例えばY軸方向から見てZ軸方向の正方向に凸状に湾曲した形状に形成されている。これにより、下部105fにおける表面105A及び裏面105Bは、Z軸方向の正方向に凸状に湾曲した曲面状に形成されている。
ケース105は、下部105fにおける裏面105Bのうち中央部から右側部105eに向かってずれた位置に、後述するバイブレータ219が取り付けられるデバイス取付座161を備える。デバイス取付座161は、例えばボス161aを備える。Z軸方向の正方向に突出するボス161aには、バイブレータ219を固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。
ケース105は、下部105fおける中央部から右側部105eに向かってずれた位置に、後述するバイブレータ219を収容するデバイス収容部162を備える。デバイス収容部162は、例えば後述する図6に示すように、下部105fの表面105AにおけるZ軸方向の正方向の最高部(最も高い部位)105Uを避けた位置に配置されるように形成されている。最高部105Uを避けた位置は、例えば、最高部105Uよりも前方の位置などである。
デバイス収容部162の外形は、例えば中空の円柱の一部を成す形状に形成されている。デバイス収容部162は、例えば下部105fにおける表面105A(構造体100aの下面LPSに相当)の一部がZ軸方向の負方向に膨れ上がるようにして、かつ、下部105fにおける裏面105BがZ軸方向の負方向に凹むようにして、設けられている。
デバイス収容部162は、後述するベース109に形成されているデバイス用貫通孔185に挿し通されて、ベース109よりもZ軸方向の負方向に突出している。これにより、デバイス収容部162は、後述するベース109が背負い鞄180の左側肩ベルト181に装着される場合には、左側肩ベルト181に直接的に接触して、バイブレータ219の振動を伝達する。
ケース105の後部105cにおける表面105Aのうち下部105fの近傍には、後述するインターフェースコネクタ241aが挿入されるコネクタ用貫通孔163が形成されている。ケース105は、下部105fにおける裏面105Bのうち後部105c側のコネクタ用貫通孔163の近傍に、後述するインターフェース基板241bが取り付けられる基板取付座164を備える。基板取付座164は、例えばZ軸方向の正方向に突出するボス164aを備える。ボス164aには、インターフェース基板241bを固定するねじ(図示略)が挿入されるねじ穴(図示略)が形成されている。
ケース105は、下部105fにおける表面105Aのうち前部105aの近傍に、後述するベース109の爪部183が係合される(係わり合わせて止められる)爪装着部165を備える。
ケース105は、下部105fにおける表面105Aのうち後部105cの近傍に、後述するベース109のケース固定部材184に固定される固定機構166を備える。固定機構166は、一体に形成された操作レバー166a及びベース固定部材166bを備える。操作レバー166aは、例えば、後述するケース固定部材184の近傍に形成された貫通孔184a内におけるベース固定部材166bのスライド移動を操作することによって、ケース固定部材184に対するベース固定部材166bの固定及び固定解除を操作する。ベース固定部材166bは、例えばケース105の下部105fにおける表面105Aから突出するように設けられ、後述するケース固定部材184の貫通孔184a内に挿入される。ベース固定部材166bは、貫通孔184a内におけるスライド移動によって、ケース固定部材184に対する噛み合いによる固定と、噛み合い解消による固定解除とを行う。
ケース105及びベース109は、爪装着部165に爪部183が係合されるとともに、固定機構166のベース固定部材166bがケース固定部材184に噛み合うことによって、相互に固定される。
図6は、実施形態に係る電子機器100の一部を破断してY軸方向の負方向側から正方向側(左方側から右方側)に向かって見た図である。図7は、実施形態に係る電子機器100のフレーム107をX軸方向の正方向側(前方側)から見た斜視図である。図8は、実施形態に係る電子機器100のフレーム107をX軸方向の負方向側(後方側)から見た斜視図である。
図6から図8に示すように、フレーム107の外形は、例えば前方のT字型及び後方のL字型の板状に形成されている。フレーム107は、例えば電気的絶縁性の樹脂などの材料によって形成されている。
フレーム107は、前側支持部171と、後側支持部172と、左側支持部173と、右側支持部174と、接続部175と、を備える。前側支持部171及び後側支持部172と、左側支持部173及び右側支持部174とは、一体に形成されている。左側支持部173及び右側支持部174は、前側支持部171の近傍に配置される接続部175と一体に形成されている。
前側支持部171の外形は、例えば貫通孔が形成された矩形枠型の板状に形成されている。前側支持部171は、例えば前方側の表面171AがY軸及びZ軸によるY−Z平面と平行になるように配置されている。
前側支持部171は、表面171Aにおいて、例えば金属製のシールド部材(図示略)を介して、後述するフロントレーダ209を支持する。フロントレーダ209は、例えば前側支持部171に装着されるねじ(図示略)によって表面171Aに固定されている。
前側支持部171は、フロントレーダ209における電磁波の放射面209aをケース105のレーダ透過部151に対向させる。放射面209aは、後述するように、外方に向かって電磁波(送信波)を出射するとともに、外方からの電磁波(送信波が外部の物体によって反射されることで生じる反射波)を受信する。これにより、フロントレーダ209から出射される電磁波は、ケース105のレーダ透過部151を透過して、電子機器100の前方に放射される。また、電子機器100の前方において、送信波が外部の物体によって反射されることで生じる反射波は、ケース105のレーダ透過部151を透過して、フロントレーダ209によって受波される。
後側支持部172の外形は、例えば門型板状に形成されている。後側支持部172は、Y軸方向に延びるガイド部172aと、Y軸方向におけるガイド部172aの両端からZ軸方向の負方向に延びる一対の脚部172bと、を備える。後側支持部172は、例えば後方側の表面172AがY軸及びZ軸によるY−Z平面と平行になるように配置されている。
後側支持部172は、一対の脚部172bにおける裏面(つまり前方側の表面)172Bに、X軸方向の正方向に突出するとともにZ軸方向に延びる補強リブ172cを備える。
後側支持部172は、表面172Aにおいて、例えば金属製のシールド部材(図示略)を介して、後述するリヤレーダ211を支持する。リヤレーダ211は、例えば後側支持部172に装着されるねじ(図示略)によって表面172Aに固定されている。後側支持部172は、Z軸方向の正方向において、相対的に前側支持部171のフロントレーダ209よりも所定距離だけ高い位置にリヤレーダ211を配置する。
後側支持部172は、リヤレーダ211における電磁波の放射面211aを中蓋103のレーダ透過部121に対向させる。放射面211aは、後述するように、外方に向かって電磁波(送信波)を出射するとともに、外方からの電磁波(送信波が外部の物体によって反射されることで生じる反射波)を受信する。これにより、リヤレーダ211から出射される電磁波は、中蓋103のレーダ透過部121を透過して、電子機器100の後方に放射される。また、電子機器100の後方において、送信波が外部の物体によって反射されることで生じる反射波は、中蓋103のレーダ透過部121を透過して、リヤレーダ211によって受波される。
後側支持部172は、上部172dの裏面172Bにおいて、例えば金属製のシールドケース207aを介して、後述する測位信号受信アンテナ207を支持する。測位信号受信アンテナ207は、例えばシールドケース207aを後側支持部172の裏面172Bに装着するねじ(図示略)によって後側支持部172に固定されている。
左側支持部173及び右側支持部174の各々の外形は、例えば矩形板状に形成されている。左側支持部173及び右側支持部174の各々は、例えば上方側の各表面173A,174AがX軸及びY軸によるX−Y平面と平行になるように配置されている。左側支持部173及び右側支持部174は、Y軸方向に所定間隔をおいて配置されている。左側支持部173及び右側支持部174のX軸方向における正方向側の端部は、前側支持部171に接続されている。左側支持部173及び右側支持部174のX軸方向における負方向側の端部は、後側支持部172の一対の脚部172bに接続されている。
左側支持部173及び右側支持部174は、各表面173A,174Aに、Z軸方向の正方向に突出するとともにX軸方向に延びる補強リブ173a,174aを備える。補強リブ173a,174aは、後側支持部172の補強リブ172cと一体に形成されている。これにより、補強リブ173a及び補強リブ172cの全体の外形と、補強リブ173a及び補強リブ172cの全体の外形とは、例えばL字型の板状に形成されている。
左側支持部173及び右側支持部174には、ケース105の複数のフレーム取付座160に装着されるねじ(図示略)がZ軸方向に挿入される複数のねじ挿入孔(図示略)が形成されている。
左側支持部173及び右側支持部174の各表面173A,174Aは、後述する通信アンテナ203、通信モジュール205、バッテリ223及び制御ユニット225などの電子部品の相対位置を規定する基準面である。左側支持部173及び右側支持部174は、例えば、電子機器100のZ軸方向における中分点MPZよりも下方に配置されている。中分点MPZは、例えば、電子機器100の構造体100aの外形におけるZ軸方向(上下方向)の最大長さL2の1/2に対応するZ軸方向(上下方向)の位置などである。
左側支持部173及び右側支持部174は、各表面173A,174Aにおいて、後述するバッテリ223を支持する。左側支持部173及び右側支持部174は、各表面173A,174AからZ軸方向の正方向に突出して、バッテリ223をY軸方向の両側から挟み込む複数のバッテリ固定部材176を備える。
左側支持部173及び右側支持部174は、各表面173A,174Aにおいて、Z軸方向の正方向に延びる複数のスペーサ177を備える。複数のスペーサ177は、Z軸方向の正方向にバッテリ223から離れて配置されるサブ基板178を支持する。サブ基板178は、例えばスペーサ178aを介してZ軸方向に2段重ねに構成される下方側サブ基板178b及び上方側サブ基板178cを備える。サブ基板178には、後述する制御ユニット225が実装されている。
サブ基板178は、例えばZ軸方向の正方向に延びる複数のスペーサ(図示略)によって、Z軸方向の正方向にサブ基板178から離れて配置されるメイン基板179を支持する。
メイン基板179は、例えばZ軸方向の正方向において、後述する測位信号受信アンテナ207よりも低い位置に配置されている。メイン基板179には、後述する通信用ICカード201、通信アンテナ203及び通信モジュール205が実装されている。メイン基板179は、例えばX軸方向の正方向において測位信号受信アンテナ207から最も離れた端部(つまり前端部)179aに通信アンテナ203を備える。
サブ基板178及びメイン基板179は、X軸方向において前側支持部171と後側支持部172との間に配置されている。
図9は、実施形態に係る電子機器100の背負い鞄180の左側肩ベルト181への装着例を示す斜視図である。図10は、実施形態に係る電子機器100をZ軸方向の負方向側(下方側)から見た斜視図である。図11は、実施形態に係る電子機器100のベース109をZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。図12は、実施形態に係る電子機器100のベース109をZ軸方向の負方向側(下方側)から見た平面図である。図13は、実施形態に係る電子機器100のベース109及びストラップ192をZ軸方向の正方向側(上方側)から見た斜視図である。
図9から図13に示すように、ベース109の外形は、例えばY軸方向から見てZ軸方向の正方向に凸状に湾曲した台形板状に形成されている。ベース109の厚みは、例えば、X軸方向の負方向側から正方向側に向かうことに伴い、増大傾向に変化するように形成されている。
ベース109は、電子機器100の装着対象に固定される。装着対象は、例えば携帯者Cが背負う背負い鞄180の左右の肩ベルト180aのうち携帯者Cの左肩(つまり、左側の肩部及び肩部の近傍又は周囲)に装着される左側肩ベルト181である。
なお、背負い鞄180は、例えば、左右の肩ベルト180aと、収容部180bと、を備える。左右の肩ベルト180aの各々は、収容部180bの端部(例えば、図9に示すZ軸方向及びX軸方向の各正方向側の端部と、Z軸方向の負方向側の端部となど)に接続されている。背負い鞄180の左右の肩ベルト180aの各々は、携帯者Cに装着された状態において、携帯者Cの正対方向に対して交差する。例えば背負い鞄180の前後方向をX軸方向とし、上下方向をZ軸方向とした場合に、Z軸方向の正方向側から負方向側に見て、左側肩ベルト181は、X軸に対して反時計回り方向に所定鋭角θだけ傾斜した軸(D軸)と平行な方向(D軸方向)に沿うように配置される。
ベース109は、例えば、左側肩ベルト181において、Z軸方向の正方向の最高部181a付近に固定される。左側肩ベルト181の最高部181aは、例えば、携帯者Cの左肩部SLにおける最高部(最も高い部位)CSの上方の部位などである。このように固定されるベース109によれば、例えば、背負い鞄180を使用する携帯者Cが左側通行の車道RWの右側に設けられる歩道SWを対面通行する状態において、電子機器100は携帯者Cから見て車道RW側に配置される。なお、背負い鞄180は、例えば、いわゆるランドセルなどである。
なお、ベース109によれば、電子機器100は、電子機器100のX軸方向における中分点MPX(図6参照)が肩部の最高部(最も高い部位)CSよりも前方に位置するように配置される。中分点MPXは、例えば、電子機器100の構造体100aの外形におけるX軸方向(前後方向)の最大長さL1の1/2に対応するX軸方向(前後方向)の位置などである。
ベース109におけるZ軸方向の正方向側の表面(上面)109Aは、ケース105が配置されるケース装着部182aと、ケース装着部182aからY軸方向の正方向に張り出すように延びるベルト用拡張部182bと、を備える。つまり、ベース109は、Z軸方向から見て、ケース105よりも大きく形成されている。なお、ベース109の表面109Aは、例えば平滑に形成されている。
ケース装着部182aは、例えばZ軸方向の正方向側から負方向側に見て、X軸方向に延びる矩形領域である。
ベルト用拡張部182bは、例えばZ軸方向の正方向側から負方向側に見て、X軸方向の負方向にベース109の前部109aから後部109bに向かうことに伴い、Y軸方向の正方向への突出長さが増大傾向に変化する領域である。ベルト用拡張部182bは、ケース105側からベース109を見た外観視(つまり、外面視又は上面視)でケース105の外縁から食み出すように形成されている。また、ベルト用拡張部182bは、例えばZ軸方向の正方向側から負方向側に見て、ケース装着部182aの一部とともに、仮想的又は透視的に背負い鞄180の左側肩ベルト181に重なるように設けられている。例えば、ベルト用拡張部182bは、ケース105側からベース109を見た外観視(つまり、外面視又は上面視)で仮想的又は透視的に、ベルト用拡張部182bの全体(又はほぼ全体)が背負い鞄180の左側肩ベルト181と重なる位置に形成されている。
ベース109は、ケース装着部182aにおける前部109aの近傍に、ケース105の爪装着部165に係合される(係わり合わせて止められる)爪部183を備える。爪部183は、例えばベース109をZ軸方向に貫通する貫通孔183aに対する縁部183bからX軸方向の正方向に突出している。
ベース109は、ケース装着部182aにおける後部109bの近傍に、ケース105の固定機構166のベース固定部材166b(図5参照)が固定されるケース固定部材184を備える。ケース固定部材184は、例えばベース109をZ軸方向に貫通する貫通孔184aに対する縁部184bに設けられている。上述したように、固定機構166のベース固定部材166bは、貫通孔184a内に挿入された状態で操作レバー166aの操作に応じてスライド移動することによって、ケース固定部材184に対する噛み合いによる固定と、噛み合い解消による固定解除とを行う。
ベース109には、ケース装着部182aにおける中央部からY軸方向の正方向(つまり左右方向の右方)にずれた位置に、ケース105のデバイス収容部162が挿し通されるデバイス用貫通孔185が形成されている。図6に示すように、デバイス用貫通孔185は、ベース109におけるZ軸方向の正方向側(例えば、電子機器100のケース105側)の表面(上面)109AとZ軸方向の負方向側(例えば、背負い鞄180の左側肩ベルト181側)の裏面(下面)109Bとに連なって通じるように形成されている。
デバイス用貫通孔185は、例えば、ベース109にケース105が装着されるとともに、図9に示すようにベース109が背負い鞄180の左側肩ベルト181に固定された状態において、ケース105のデバイス収容部162が携帯者Cの左肩部SLにおける最高部(最も高い部位)CSを避けた位置に配置されるように形成されている。最高部CSを避けた位置は、例えば、最高部CSよりも前方の位置などである。また、デバイス用貫通孔185に配置されるデバイス収容部162の突出方向における先端部162aは、ベース109の裏面109BよりもZ軸方向の負方向側(例えば、背負い鞄180の左側肩ベルト181側)に突出する。
図12に示すように、ベース109におけるZ軸方向の負方向側の裏面(下面)109Bは、背負い鞄180の左側肩ベルト181が固定されるベルト固定部186aと、ベルト固定部186aからY軸方向の負方向に張り出すように延びるケース用拡張部186bと、を備える。
ベルト固定部186aは、例えばZ軸方向の負方向側から正方向側に見て、X軸に対して時計回り方向に所定鋭角θだけ傾斜した軸(D軸)と平行な方向(D軸方向)に延びる矩形領域である。
ケース用拡張部186bは、例えばZ軸方向の負方向側から正方向側に見て、D軸方向にベース109の前部109aから後部109bに向かうことに伴い、Y軸方向の負方向への突出長さが増大傾向に変化する領域である。ケース用拡張部186bは、ベース109側から装着対象である左側肩ベルト181を見た外観視(つまり、外面視又は上面視)で、仮想的又は透視的に左側肩ベルト181の外縁から食み出すように形成されている。また、ケース用拡張部186bは、例えばZ軸方向の負方向側から正方向側に見て、ベルト固定部186aの一部とともに、仮想的又は透視的にケース105に重なるように設けられている。例えば、ケース用拡張部186bは、ベース109側から装着対象である左側肩ベルト181を見た外観視(つまり、外面視又は上面視)で仮想的又は透視的に、ケース用拡張部186bの全体(又はほぼ全体)がケース105と重なる位置に形成されている。
図6、図10及び図12に示すように、ベース109は、例えば裏面109Bに複数の凹部187aが形成されることによって設けられる複数のリブ187を備える。複数のリブ187は、各凹部187aの底面187AからZ軸方向の負方向に突出するとともにY軸方向及びX軸方向に延びるように形成されている。
ベース109は、ベルト固定部186aにおいてZ軸方向の負方向にリブ187よりも突出するとともにD軸方向に延びる2つのベルト接触部188を備える。2つのベルト接触部188は、D軸方向の直交方向に所定間隔を置いて配置されている。各ベルト接触部188におけるZ軸方向の負方向側の表面188Aは、例えば平滑に形成されている。
2つのベルト接触部188には、Z軸方向に貫通する複数の貫通孔188aが形成されている。複数の貫通孔188aは、ベース109の表面109A側に存在する水などの液体を裏面109B側に排出する。
図11から図13に示すように、ベース109には、ベルト固定部186aにおける中央部からD軸方向の両側にずれた位置(例えば、ベース109の前部109a及び後部109b)に、2つのベルト用貫通孔189が形成されている。各ベルト用貫通孔189は、D軸方向の直交方向に延びるように形成されている。2つのベルト用貫通孔189は、D軸方向におけるデバイス用貫通孔185の両側に配置されている。
ベース109の表面109Aにおける各ベルト用貫通孔189の縁部のうち、ベルト用拡張部182bの周縁部の近傍には、後述するストラップ192の固定部材192bが挿入されるストラップ用凹部190が形成されている。
ベース109は、各ベルト用貫通孔189を形成する内壁面においてD軸方向の直交方向にストラップ用凹部190から離れた部位に、後述するストラップ192が装着されるストラップ装着部191を備える。ストラップ装着部191の外形は、例えばベルト用貫通孔189においてD軸方向に延びる板状に形成されている。
ストラップ192の外形は、例えば帯状に形成されている。ストラップ192の幅は、ベルト用貫通孔189のD軸方向の幅よりも小さく形成されている。ストラップ192は、長手方向の一方の端部192aに装着された固定部材192bを備える。固定部材192bの外形は、例えばストラップ192の幅よりも長い棒状に形成されている。固定部材192bは、ストラップ192の幅方向の両端から突出する突出部が、ベース109の表面109Aのストラップ用凹部190に挿入されることによって、ベース109に固定される。
ストラップ192は、ベース109の表面109A側において固定部材192bがストラップ用凹部190に挿入された状態でベース109の裏面109B側に向かってベルト用貫通孔189に挿し通される。ストラップ192は、ベース109の裏面109Bに配置された左側肩ベルト181に巻き付けられた状態でストラップ装着部191に装着されることによって、ベース109を左側肩ベルト181に括り付けるようにして拘束及び固定する。
なお、携帯者Cが背負う背負い鞄180の左右の肩ベルトの各々は、携帯者Cの正対方向に対して交差し、携帯者Cの体格などに応じて、位置及び姿勢が変化する場合がある。これにより、ベース109は、ケース105の位置及び姿勢の変化を抑制するように、複数の異なる交換用ベース193と交換可能とされている。
複数の異なる交換用ベース193は、互いの大きさ及び形状の少なくとも何れかが異なるように形成されている。例えば、複数の異なる交換用ベース193は、Z軸方向の正方向側から負方向側に見て、ベルト用拡張部182bの大きさ及び形状が異なるように形成されている。さらに、複数の異なる交換用ベース193は、例えばZ軸方向における厚みが互いに異なるように形成されてもよい。
図14は、実施形態に係る電子機器100の2つの交換用ベース193をZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。
例えば、図14に示す2つの交換用ベース193a,193bは、ベース109に比べて、ケース装着部182aを同一としながら、ベルト用拡張部182bの大きさ及び形状が異なるように形成されている。
例えば、交換用ベース193aのベルト用拡張部182bは、ベース109のベルト用拡張部182bよりも小さく形成されている。交換用ベース193aのベルト用拡張部182bは、ベース109に比べて、X軸方向の正方向に対する左側肩ベルト181の傾きがより小さい場合に対応している。つまり、Z軸方向の正方向側から負方向側に見て、左側肩ベルト181は、X軸に対して反時計回り方向にベース109における所定鋭角θよりも小さな所定鋭角θaだけ傾斜した軸(D軸)と平行な方向(D軸方向)に沿うように配置される。
また、例えば、交換用ベース193bのベルト用拡張部182bは、ベース109のベルト用拡張部182bよりも大きく形成されている。交換用ベース193bのベルト用拡張部182bは、ベース109に比べて、X軸方向の正方向に対する左側肩ベルト181の傾きがより大きい場合に対応している。つまり、Z軸方向の正方向側から負方向側に見て、左側肩ベルト181は、X軸に対して反時計回り方向にベース109における所定鋭角θよりも大きな所定鋭角θbだけ傾斜した軸(D軸)と平行な方向(D軸方向)に沿うように配置される。
図2及び図6から図8に示すように、電子機器100は、カバー101、中蓋103、ケース105及びフレーム107によって構成される構造体100aに固定される電子部品として、通信用ICカード201と、通信アンテナ203と、通信モジュール205と、測位信号受信アンテナ207と、フロントレーダ209と、リヤレーダ211と、マイクロフォン213と、スピーカ215と、表示部217と、バイブレータ219と、操作部221と、バッテリ223と、制御ユニット225と、を備える。
通信用ICカード201は、フレーム107に支持されるメイン基板179の後端部179bに配置されている。通信用ICカード201は、通信アンテナ203による無線通信に関する固有の識別情報などを記憶している。
通信アンテナ203は、フレーム107に支持されるメイン基板179の前端部179aに配置されている。これにより、通信アンテナ203は、X軸方向の正方向において、フロントレーダ209とリヤレーダ211との間に配置されている。また、通信アンテナ203は、他の電子部品から離れて配置され、例えば、少なくともZ軸方向の正方向における上方側に他の電子部品が存在しないように配置されている。
通信アンテナ203は、各種の移動通信システムの規格に対応した双方向の無線通信用のアンテナである。通信アンテナ203は、例えば、各種の移動通信システムの基地局などとの間で電波を送受信する。
通信モジュール205は、フレーム107に支持されるメイン基板179の中央部に配置されている。通信モジュール205は、通信アンテナ203を用いた双方向の無線通信を制御する。通信モジュール205は、CPU等のプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)及びタイマー等の電子回路を備える。なお、通信モジュール205の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路であってもよい。
測位信号受信アンテナ207は、金属製のシールドケース207aに収容されて、フレーム107の後側支持部172の上部のガイド部172aにおける裏面172Bに配置されている。つまり、測位信号受信アンテナ207は、X軸方向の正方向において、リヤレーダ211よりも前方寄りに配置されるとともに、通信アンテナ203よりも後方に配置されている。これにより、測位信号受信アンテナ207及び通信アンテナ203は、X軸方向において互いに重ならないように、さらには、Z軸方向の正方向側から負方向側に見て互いに重ならないように配置されている。
また、測位信号受信アンテナ207は、例えば、Z軸方向の正方向において、測位信号受信アンテナ207の上端の位置がリヤレーダ211の上端の位置よりも低くなるように、さらに、通信アンテナ203の位置よりも高い位置に配置されている。また、測位信号受信アンテナ207は、他の電子部品から離れて配置され、例えば、少なくともZ軸方向の正方向における上方側に他の電子部品が存在しないように配置されている。
測位信号受信アンテナ207は、測位システム(例えば、Global Navigation Satellite System:GNSSなど)の測位信号を受信するアンテナである。測位信号受信アンテナ207は、例えば、測位システムの人工衛星などからの電波を受信する。
シールドケース207aの外形は、例えばZ軸方向の正方向に開口した箱型に形成されている。シールドケース207aは、測位信号受信アンテナ207に対してZ軸方向の下方並びにX軸方向及びY軸方向の側方において、測位信号受信アンテナ207を取り囲むように配置されている。
シールドケース207aは、電磁波が透過し難い材料(例えば、金属など)によって形成され、Z軸方向の正方向以外の方向からの反射波などの電磁波ノイズに対して測位信号受信アンテナ207を遮蔽する。
フロントレーダ209は、金属製のシールド部材(図示略)を介して、フレーム107の前側支持部171の表面171Aに配置されている。
リヤレーダ211は、金属製のシールド部材(図示略)を介して、フレーム107の後側支持部172の表面172Aに配置されている。リヤレーダ211は、X軸方向の正方向において、フロントレーダ209よりも前方寄りに配置されるとともに、Z軸方向の正方向において、フロントレーダ209よりも高い位置に配置されている。また、リヤレーダ211は、例えば電子機器100が携帯者Cの肩部に配置された状態において、Z軸方向の正方向における肩部の最高部(最も高い部位)CSよりも高い位置に配置される。
フロントレーダ209及びリヤレーダ211は、例えば同一のミリ波レーダなどである。フロントレーダ209及びリヤレーダ211の各々の外形は、例えば矩形板状に形成されている。フロントレーダ209及びリヤレーダ211の各々は、例えばマイクロストリップアンテナなどの平面アンテナ(図示略)、レドーム(図示略)及び演算部(図示略)などを備える。
なお、各レーダ209,211のシールド部材(図示略)は、電磁波が透過し難い材料(例えば、金属など)によって形成され、例えば、フロントレーダ209に対する後方からの反射波及びリヤレーダ211に対する前方からの反射波などの電磁波ノイズに対して各レーダ209,211を遮蔽する。
各レーダ209,211は、レドーム(図示略)の表面の放射面209a,211aから外方に向かって電磁波(送信波)を出射し、送信波が外部の物体によって反射されることで生じる反射波を受信する。外部の物体は、例えば、電子機器100の周囲における車両及び歩行者などの動体並びに構造物などの非動体である。フロントレーダ209は、電子機器100の周囲における前方の物体を検出し、リヤレーダ211は、電子機器100の周囲における後方、例えばフロントレーダ209よりも後方側の物体を検出する。
フロントレーダ209の放射面209aは、ケース105のレーダ透過部121に対向して配置されている。フロントレーダ209の送信波及び反射波は、構造体100aにおけるケース105のレーダ透過部121のみを透過する。
リヤレーダ211の放射面211aは、中蓋103のレーダ透過部121に対向して配置されている。リヤレーダ211の送信波及び反射波は、構造体100aにおける中蓋103のレーダ透過部121のみを透過する。
各レーダ209,211は、送信波及び反射波に基づき、例えば外部の物体に対する距離、相対速度、相対位置及び方位等に係る検知信号を、後述する制御ユニット225に出力する。
各レーダ209,211の検知範囲SA(つまり電磁波の放射範囲)は、例えば中心軸線に対して左右に各60°及び上下に各20°の角度範囲である。
図15は、実施形態に係る電子機器100が携帯者Cの左肩部SLの周辺に配置される場合におけるフロントレーダ209及びリヤレーダ211の各検知範囲SAの一例をZ軸方向の正方向側(上方側)から見た平面図である。
図15に示すように、例えば、電子機器100の前後方向と携帯者Cの前後方向とを平行としながら電子機器100が携帯者Cの肩部周辺に配置された場合、各レーダ209,211の検知範囲SAと携帯者Cとが干渉することは抑制されている。
マイクロフォン213は、中蓋103の上部103fにおける裏面103Bのマイクロフォン取付座139に配置されている。マイクロフォン213は、収音により得られる信号を後述する制御ユニット225に出力する。
スピーカ215は、中蓋103の右側部103dにおける裏面103Bのスピーカ取付座137に配置されている。これにより、スピーカ215は、例えば図9に示すように、電子機器100が携帯者Cの左肩の近傍に配置された場合に、電子機器100における左右方向(つまりY軸方向)で携帯者Cの頭部側(つまりY軸方向の正方向側)の位置に配置される。スピーカ215は、後述する制御ユニット225から入力される信号を音に変換する。
表示部217は、例えば、導光体227と、光源229と、を備える。
導光体227は、中蓋103の前部103bの支持凹部129に配置されている。導光体227は、2つの表示側端部227aをカバー101の前部101bにおける2つの表示用貫通孔115から外部に露出させている。2つの表示側端部227aは、Y軸方向(つまり電子機器100の左右方向)に所定間隔を置いて並んで配置されている。導光体227は、光源側端部227bを中蓋103の光源用貫通孔130から内部に突出させ、光源229に向い合わせている。導光体227は、光源229の光を光源側端部227bから2つの表示側端部227aに導く。
光源229は、例えば赤色、緑色及び青色の3色発光のLED(発光ダイオード)と、駆動回路とを備える。光源229は、中蓋103の前部103bにおける裏面103Bの光源取付座131に配置されている。光源229は、後述する制御ユニット225から駆動回路に入力される信号に応じてLEDを発光させる。
以下に、表示部217の動作例について説明する。
図16は、実施形態に係る電子機器100の表示部217の動作例を示す図である。
図16に示すように、表示部217は、電子機器100の状態に応じて複数の異なる表示状態に切り替えられる。複数の異なる表示状態は、例えば、レベル表示(点滅)状態B1と、オフ状態B2と、レベル表示(点灯)状態B3と、点滅(作動時)状態B4と、点滅(異常時)状態B5とである。
レベル表示(点滅)状態B1は、正常状態(例えば、各種異常が検知されていない状態など)の電子機器100の充電状態に対応している。この場合、電子機器100は、後述するインターフェースコネクタ241aを介して外部機器に接続され、バッテリ223は、外部機器の駆動用の電源によって充電されている。
表示部217は、バッテリ223の残容量に対応する充電レベルに応じて複数の異なる色で発光するとともに、外部機器の駆動用の電源によってバッテリ223が充電されていることを示す点滅状態になる。複数の異なる色は、例えば、所定のハイ側閾値以上の充電レベルであるハイレベルを示す水色と、所定のロー側閾値以下の充電レベルであるローレベルを示す赤色と、ハイ側閾値とロー側閾値との間の充電レベルであるミドルレベルを示す黄色となどである。
オフ状態B2は、電子機器100の動作休止及び停止状態に対応している。電子機器100の動作休止状態は、例えば、後述する制御ユニット225の加速度センサによる検知動作などの所定動作の実行を許容しながら、所定動作以外の動作を休止させる状態である。電子機器100の動作停止状態は、例えば、バッテリ223の残容量が不足している状態である。この場合、表示部217は、発光停止状態になる。
レベル表示(点灯)状態B3は、正常状態の電子機器100の動作待機状態に対応している。この場合、表示部217は、バッテリ223の残容量に対応する充電レベルに応じて複数の異なる色で発光するとともに、電子機器100が動作待機状態であることを示す点灯状態になる。複数の異なる色は、レベル表示(点滅)状態B1の場合と同一である。
点滅(作動時)状態B4は、正常状態の電子機器100の作動状態に対応している。この場合、電子機器100は、例えば各レーダ209,211による検知動作などを作動させる。表示部217は、所定色で発光するとともに点滅状態になる。所定色は、レベル表示(点滅)状態B1、レベル表示(点灯)状態B3及び点滅(異常時)状態B5の各発光色とは異なる色である。
点滅(異常時)状態B5は、電子機器100の異常状態に対応している。この場合、表示部217は、所定色で発光するとともに点滅状態になる。所定色は、レベル表示(点滅)状態B1、レベル表示(点灯)状態B3及び点滅(作動時)状態B4の各発光色とは異なる色である。
先ず、ステップS01に示すように、正常状態(例えば、各種異常が検知されていない状態など)の電子機器100は、後述するインターフェースコネクタ241aを介して外部機器に物理的に接続されると充電状態になる。これに伴い、表示部217はレベル表示(点滅)状態B1になる。
次に、ステップS02に示すように、正常状態の電子機器100は、後述するインターフェースコネクタ241aを介した外部機器との物理的な接続が解除されると、充電状態から動作待機状態へ移行する。これに伴い、表示部217は、レベル表示(点滅)状態B1からレベル表示(点灯)状態B3へ移行する。
また、ステップS03に示すように、非アクティブ領域内に位置する動作休止状態の電子機器100は、後述する制御ユニット225の加速度センサによって所定値以上の加速度が検知されると、動作待機状態へ移行する。これに伴い、表示部217は、オフ状態B2からレベル表示(点灯)状態B3へ移行する。
なお、非アクティブ領域は、地図上に予め設定されるアクティブ領域以外の領域である。アクティブ領域は、電子機器100の全動作の実行を許容する領域である。
また、ステップS04に示すように、アクティブ領域内に位置する動作休止状態の電子機器100は、後述する制御ユニット225の加速度センサによって所定値以上の加速度が検知されると、作動状態へ移行する。これに伴い、表示部217は、オフ状態B2から点滅(作動時)状態B4へ移行する。
また、ステップS05に示すように、非アクティブ領域内に位置する動作待機状態の電子機器100は、測位信号受信アンテナ207によって受信される測位信号に基づいてアクティブ領域内に位置することが検知されると、作動状態へ移行する。これに伴い、表示部217は、レベル表示(点灯)状態B3から点滅(作動時)状態B4へ移行する。
また、ステップS06に示すように、非アクティブ領域内に位置する動作待機状態の電子機器100及びアクティブ領域内に位置する作動状態の電子機器100は、所定時間に亘る放置状態が経過すると、動作休止状態へ移行する。また、非アクティブ領域内に位置する動作待機状態の電子機器100及びアクティブ領域内に位置する作動状態の電子機器100は、バッテリ223の残容量が不足すると、動作停止状態へ移行する。これらに伴い、表示部217は、レベル表示(点灯)状態B3又は点滅(作動時)状態B4からオフ状態B2へと移行する。なお、動作休止状態の電子機器100は、バッテリ223の残容量が不足すると、動作停止状態へ移行する。この場合、表示部217は、オフ状態B2を維持する。
また、ステップS07に示すように、アクティブ領域内に位置する作動状態の電子機器100は、測位信号受信アンテナ207によって受信される測位信号に基づいて非アクティブ領域内に位置することが検知されると、動作待機状態へ移行する。これに伴い、表示部217は、点滅(作動時)状態B4からレベル表示(点灯)状態B3へと移行する。
また、ステップS08に示すように、正常状態の電子機器100は、動作停止状態以外の状態において、後述する制御ユニット225などによって各種の異常の発生が検知されると、異常状態へと移行する。これに伴い、表示部217は、点滅(異常時)状態B5になる。
また、ステップS09に示すように、異常状態の電子機器100は、バッテリ223の残容量が不足すると、動作停止状態へ移行する。この場合、表示部217は、点滅(異常時)状態B5からオフ状態B2へと移行する。
なお、表示部217は、例えば、液晶表示装置、有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示装置又は電子インク表示装置等であってもよい。
図3から図6に示すように、バイブレータ219は、ケース105の下部105fにおける裏面105Bのうち中央部から右側部105eに向かってずれた位置において、デバイス取付座161に取り付けられるとともに、ケース105の下方に突出するデバイス収容部162に収容されている。これにより、バイブレータ219は、電子機器100のZ軸方向における中分点MPZよりも下方に配置されるとともに、Z軸方向の正方向においてバッテリ223よりも低い位置に配置されている。また、バイブレータ219は、X軸方向においてフロントレーダ209とリヤレーダ211との間に配置されている。
バイブレータ219は、例えば振動モータなどの振動デバイスである。バイブレータ219は、後述する制御ユニット225から入力される信号に応じて振動を発生させ、電子機器100の少なくとも一部を振動させる。
なお、バイブレータ219は、例えば、リニアアクチュエータ又はピエゾアクチュエータ等であってもよい。
図2から図6に示すように、操作部221は、例えば、押しボタン231と、ボタン支持部233と、スイッチ本体235と、を備える。
押しボタン231は、ボタン支持部233に支持されて、カバー101の右側部101dの操作用貫通孔116に配置されている。これにより、押しボタン231は、例えば図9に示すように、電子機器100が携帯者Cの左肩の近傍に配置された場合に、電子機器100において携帯者Cの頭部の左側面CLを向く面(右側面RSS)に配置される。また、押しボタン231は、電子機器100の前後方向の中分点MPXを通るY−Z平面よりも後方に配置されている。
ボタン支持部233の外形は、例えば、押しボタン231を取り囲むように配置される矩形枠状に形成されている。ボタン支持部233は、中蓋103の右側部103dの支持部用凹部134に配置されている。ボタン支持部233は、Z軸方向の正方向に突出するピン233aを備える。ピン233aは、カバー101の右側部101dにおける裏面101Bの取付座117に装着されている。
押しボタン231は、接続部材(図示略)を介してスイッチ本体235に接続されている。接続部材(図示略)の外形は、例えば押しボタン231に接続される棒状に形成されている。接続部材(図示略)は、中蓋103の右側部103dのボタン用貫通孔132に挿入されて、中蓋103の内部のスイッチ本体235に接続されている。
スイッチ本体235は、中蓋103の右側部103dにおける裏面103Bのスイッチ取付座135に配置されている。スイッチ本体235は、接続部材(図示略)を介して伝達される押しボタン231の押し込み操作に応じた信号を、後述する制御ユニット225に出力する。
図6から図8に示すように、バッテリ223は、フレーム107の左側支持部173及び右側支持部174に配置されている。これにより、バッテリ223は、X軸方向においてフロントレーダ209とリヤレーダ211との間に配置されている。また、バッテリ223は、例えば、電子機器100のZ軸方向における中分点MPZ(又は重心点CGなど)よりも下方に配置されている。
制御ユニット225は、フレーム107に支持されるサブ基板178に配置されている。これにより、制御ユニット225は、X軸方向においてフロントレーダ209とリヤレーダ211との間に配置されている。
制御ユニット225は、例えば、加速度センサと、高圧系の機器と、ソフトウェア機能部と、などを備える。高電圧系の機器は、例えば、直流電力と交流電力との相互変換を行うインバータと、電圧の昇圧又は降圧を行う電圧変換器となどである。ソフトウェア機能部は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサによって所定のプログラムが実行されることにより機能する。ソフトウェア機能部は、CPU等のプロセッサ、プログラムを格納するROM(Read Only Memory)、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)及びタイマー等の電子回路を備えるECU(Electronic Control Unit)である。なお、ソフトウェア機能部の少なくとも一部は、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路であってもよい。
制御ユニット225は、電子機器100に搭載される各種の電子部品の動作を制御する。
また、図3から図6に示すように、電子機器100の構造体100aには、インターフェースコネクタ241a及びインターフェース基板241bが固定されている。
インターフェースコネクタ241aは、ケース105の後部105cにおける下部105fのコネクタ用貫通孔163に配置されている。インターフェース基板241bは、ケース105の下部105fにおける裏面105Bのうち後部105c側の基板取付座164に配置されている。
インターフェースコネクタ241aは、適宜のバス規格に対応して外部機器を物理的に接続するインターフェースである。インターフェース基板241bは、インターフェースコネクタ241aを介して接続される外部機器の認識及び制御を行う。インターフェース基板241bは、例えば、外部機器がインターフェースコネクタ241aを介して物理的に接続された場合に外部機器の駆動用の電源によるバッテリ223への給電を制御する。
<情報通信システム1の構成例>
以下に、本実施形態による電子機器100を、第1携帯端末2として備える情報通信システム1について説明する。
図17は、本実施形態に係る情報通信システム1の構成例を示す図である。図17に示すように、情報通信システム1は、第1携帯端末2(第1端末)、第2携帯端末3(第2端末)、データセンター4(センター)及びサーバ5を備えている。第1携帯端末2、第2携帯端末3、データセンター4及びサーバ5は、ネットワーク6を介して相互に接続されている。
ネットワーク6は、例えば移動体通信網である。移動体通信網は、例えば第4世代移動体通信網又は第5世代移動体通信網等である。なお、ネットワーク6は、基地局等を備える。
第1携帯端末2は、見守り対象である携帯者(例えば、子供などの児童)が携帯する端末である。第1携帯端末2は、通信機能を備えるロボットである。第1携帯端末2は、位置情報、同一グループ歩行者情報、周辺歩行者情報及び車両情報のうちの少なくとも1つを、ネットワーク6を介してデータセンター4へ送信する。第1携帯端末2は、データセンター4が送信した交通情報、メッセージ及び緊急情報のうちの少なくとも1つを、ネットワーク6を介して受信する。
なお、第1携帯端末2の構成については後述する。同一グループ歩行者情報とは、例えば通学者が一緒に登校又は下校している同一グループ歩行者を示す同一グループ歩行者情報である。周辺歩行者情報とは、携帯者の周辺を歩いている歩行者を示す情報である。車両情報とは、歩行している道路の車両情報である。
第2携帯端末3は、見守り対象である携帯者(例えば、子供などの児童)の保護者などが所持する端末である。第2携帯端末3は、例えばスマートフォン、タブレット端末又はスマートウォッチ等である。第2携帯端末3は、データセンター4が送信した第1携帯端末2の位置に関する第1携帯端末位置情報を、ネットワーク6を介して受信する。なお、第1携帯端末位置情報は画像情報である。第2携帯端末3の構成については後述する。
データセンター4は、通信部41、制御部42、モデル記憶部43及び記憶部44を備えている。
通信部41は、第1携帯端末2からネットワーク6を介して受信した位置情報、同一グループ歩行者情報、周辺歩行者情報及び車両情報などを制御部42に出力する。通信部41は、サーバ5からネットワーク6を介して受信した災害情報、不審者情報及び緊急情報などを制御部42に出力する。通信部41は、制御部42が出力する危険通知を、ネットワーク6を介して第1携帯端末2へ送信する。通信部41は、制御部42が出力する交通情報、メッセージ及び緊急情報などを、ネットワーク6を介して第1携帯端末2へ送信する。
通信部41は、制御部42が出力する第1携帯端末位置情報、緊急通知及び音声メッセージなどを、ネットワーク6を介して第2携帯端末3へ送信する。また、通信部41は、第1携帯端末2から加速度センサ28の検出値の信号を受信し、受信した信号を制御部42に出力する。
制御部42は、第1携帯端末2から受信した位置情報を記憶部44に格納する。制御部42は、サーバ5から受信した不審者情報を記憶部44に記憶させる。なお、不審者情報には、不審者が現れた位置情報及び現れた時刻等が含まれている。
制御部42は、記憶部44が格納する位置情報と地図情報に基づいて、第1携帯端末2を所持する携帯者の移動軌跡を生成する。制御部42は、地図情報に生成した移動軌跡を合わせた情報を第1携帯端末位置情報として生成する。制御部42は、生成した第1携帯端末位置情報を通信部41に出力する。
制御部42は、第1携帯端末2から受信した位置情報及び車両情報と、サーバ5から受信した緊急情報、災害情報及び不審者情報と、モデル記憶部43が記憶するモデル情報と、記憶部44が記憶する地図情報及び位置情報とに基づいて危険箇所を設定し、設定した危険箇所を示す情報を記憶部44に記憶させる。なお、危険箇所とは、災害が発生した箇所、交通事故が多い箇所及び不審者が現れた箇所等である。制御部42は、記憶部44が記憶する地図情報及び危険箇所を示す情報と、受信した位置情報とに基づいて危険通知を生成し、生成した危険通知を通信部41に出力する。
制御部42は、第1携帯端末2から受信した位置情報及び車両情報と、サーバ5から受信した緊急情報と、モデル記憶部43が記憶するモデル情報と、記憶部44が記憶する地図情報及び位置情報とに基づいて、交通情報、メッセージ及び緊急情報のうち少なくとも1つを生成する。なお、メッセージは音声信号であり、テキスト情報を言語モデル又は辞書を用いて周知の手法で音声信号に変換したものである。制御部42は、生成した交通情報、メッセージ及び緊急情報を通信部41に出力する。制御部42は、生成したメッセージを音声メッセージとし、緊急情報を緊急通知として通信部41に出力する。
また、制御部42は、携帯端末の電話番号又は識別情報に基づいて、携帯者が所持する第1携帯端末2と、保護者が所持する第2携帯端末3とを関連付けて記憶部44に記憶させる。これにより、データセンター4は、複数組の第1携帯端末2及び第2携帯端末3に対して処理を行う。
モデル記憶部43は、モデル情報として、統計地域交通モデル及び交通予測モデル等を記憶している。
統計地域交通モデルは、統計的に地域における交通状態等を示すモデルであり、移動体端末等から地図情報又は交通情報に関するデータをデータセンター4が取得し、各地域における交通情報等を統計的に示したモデルである。
交通予測モデルは、過去に蓄積した各地域における交通状況から将来に亘る該当地域における交通量等を予測するモデルであり、前記統計地域交通モデルからのデータに基づいて決定されてもよい。例えば、交通予測モデルは、第1携帯端末2を所持する携帯者の登下校のルートにおける、登下校時の交通量などであってもよい。
記憶部44は、地図情報を記憶する。なお、地図情報は、例えば自宅から学校までの通学路を含む地図と、携帯者が寄り道する店舗(例えば、スーパーマーケット、書店及び文房具店等)の位置情報と、帰宅前に行く塾等の位置情報とを含む。また、地図情報は、歩道及び道路の経路ネットワーク(岐点、枝)等の情報を含む。また、記憶部44は、第1携帯端末2の位置情報を格納する。記憶部44は、危険箇所を示す情報と不審者情報を記憶する。記憶部44は、危険情報を生成する際に使用される所定値を記憶する。
サーバ5は、例えば学校及び区役所等に設置されている。サーバ5は、地震及び台風等の自然災害に関する災害情報と、不審者情報等とを、ネットワーク6を介してデータセンター4へ送信する。なお、データセンター4は、これらの情報を、サーバ5との通信によって取得してもよい。
次に、情報通信システム1の利用シーン例を説明する。
図18は、本実施形態に係る情報通信システム1の利用シーン例を示す図である。図18に示すように、第1携帯端末2は、例えばランドセルの肩ベルト等に取り付けられて用いられる。第1携帯端末2は、例えば第1携帯端末2を所持する子供が発話した音声を取得して送信する。また、第1携帯端末2は、データセンター4が送信した情報及びメッセージを受信して再生及び報知する。ランドセルは、携行物、肩掛け鞄及び背負い鞄の一例である。
データセンター4は、第1携帯端末2から受信した情報及びサーバ5から受信した情報に基づいて生成した交通情報、メッセージ及び緊急情報を第1携帯端末2へ送信する。また、データセンター4は、第1携帯端末2から受信した情報と、サーバ5から受信した情報とに基づいて生成した第1携帯端末位置情報、緊急通知及び音声メッセージを第2携帯端末3へ送信する。なお、データセンター4は、例えば登下校時に他の子供が他の第1携帯端末2を所持している場合、これらの複数の第1携帯端末2が捉えたリアルタイム情報(例えば、現在位置、同一グループ歩行者情報、周辺歩行者情報及び車両情報等)を相互に利用して各情報を生成してもよい。
第2携帯端末3は、第1携帯端末2を所持する子供が歩いているルートを含む地図情報等を含む第1携帯端末位置情報をデータセンター4から受信し、受信した第1携帯端末位置情報を状況情報として表示する。また、第2携帯端末3は、データセンター4が送信した緊急通知及び音声メッセージを受信し、受信した緊急通知又は音声メッセージを表示又は再生する。なお、第2携帯端末3に表示される画像については後述する。
サーバ5は、例えば防災行政無線による放送内容を、ネットワーク6を介してデータセンター4へ送信する。
なお、図18に示した利用シーンは一例であり、これに限らない。
<第1携帯端末2の構成例>
以下に、第1携帯端末2の構成例を説明する。
図19は、本実施形態に係る第1携帯端末2の構成例を示すブロック図である。図19に示すように、第1携帯端末2は、通信部21、レーダ22、マイクロフォン23、位置検出部24、バイブレータ25、スピーカ26、表示部27、加速度センサ28及び制御部29を備える。さらに、第1携帯端末2は、上述した操作部221を備える。
通信部21は、上述した通信用ICカード201と、通信アンテナ203と、通信モジュール205とを備える。
通信部21は、制御部29が出力する情報(例えば、位置情報、同一グループ歩行者情報、周辺歩行者情報及び車両情報)を、ネットワーク6を介してデータセンター4へ送信する。通信部21は、データセンター4が送信した情報(例えば、交通情報、メッセージ及び緊急情報)を受信し、受信した情報(例えば、交通情報、メッセージ及び緊急情報)を制御部29に出力する。通信部21は、データセンター4が送信した危険情報を受信し、受信した危険情報を制御部29に出力する。
レーダ22は、上述したフロントレーダ209及びリヤレーダ211を備える。
マイクロフォン23は、上述したマイクロフォン213と同一である。マイクロフォン23は、収音により得られる信号(例えば、音声信号など)を制御部29に出力する。なお、マイクロフォン23は、複数のマイクロフォンによって構成されるマイクロフォンアレイであってもよい。
位置検出部24は、上述した測位信号受信アンテナ207を備える。位置検出部24は、受信した測位信号を制御部29に出力する。なお、第1携帯端末2は、例えば基地局との通信に基づいて現在位置を示す情報を取得してもよい。
バイブレータ25は、上述したバイブレータ219と同一であり、制御部29が出力する報知情報に応じて振動を発生させる。
スピーカ26は、上述したスピーカ215と同一である。スピーカ26は、制御部29が出力する信号(例えば、音声信号)を音に変換する。
表示部27は、上述した表示部217と同一である。表示部27は、制御部29が出力する報知情報に応じて動作する。
加速度センサ28は、第1携帯端末2のX軸、Y軸及びZ軸の3方向の加速度を検出し、検出した加速度の信号を出力する。
制御部29は、上述した制御ユニット225を備える。制御部29は、レーダ22が出力する検知信号を取得する。制御部29は、マイクロフォン23が出力する音声信号を取得する。制御部29は、位置検出部24が出力する測位情報を取得する。制御部29は、通信部21が出力する危険情報を取得する。制御部29は、位置検出部24から取得した測位情報に基づく位置情報を通信部21に出力する。制御部29は、例えばレーダ22から取得した検知信号から周知の認識手法を用いて人が含まれているか否かを判別する。制御部29は、検知信号に人が含まれている場合、その検知信号を同一グループ歩行者情報又は周辺歩行者情報とし、同一グループ歩行者情報又は周辺歩行者情報を通信部21に出力する。なお、制御部29は、例えば、検知信号に含まれている人の大きさが閾値未満の場合に周辺歩行者と判別し、閾値以上の場合に同一グループ歩行者と判別する。また、制御部29は、検知信号から周知の認識手法を用いて車両が含まれているか否かを判別する。制御部29は、検知信号に車両が含まれている場合、その検知信号を車両情報とし、車両情報を通信部21に出力する。
制御部29は、通信部21が出力する情報(例えば、交通情報、メッセージ及び緊急情報)を取得する。制御部29は、通信部21からの情報が音声信号の場合、音声信号をスピーカ26に出力する。制御部29は、通信部21からの情報が音声信号ではない場合、情報を表示部27及びバイブレータ25の少なくとも1つに出力する。なお、制御部29は、通信部21からの情報を表示部27に出力する場合、例えば情報に応じて発光させる色又は点滅状態等を制御する。また、制御部29は、通信部21からの情報をバイブレータ25に出力する場合、例えば情報に応じて振動間隔又は振動の強さを制御する。
制御部29は、危険情報に基づいて、音声メッセージを生成し、生成した音声メッセージをスピーカ26に出力する。また、制御部29は、危険情報に基づいて報知情報を生成し、生成した報知情報をバイブレータ25に出力する。
制御部29は、加速度センサ28が出力する検出値を取得し、取得した検出値を通信部21によって、データセンター4へ送信する。
<第2携帯端末3の構成例>
以下に、第2携帯端末3の構成例を説明する。
図20は、本実施形態に係る第2携帯端末3の構成例を示すブロック図である。図20に示すように、第2携帯端末3は、通信部31、マイクロフォン32、操作部33、表示部34、スピーカ35、制御部36及びバイブレータ37を備える。
通信部31は、データセンター4が送信した第1携帯端末位置情報を受信し、受信した第1携帯端末位置情報を制御部36に出力する。通信部31は、データセンター4が送信した緊急通知又は音声メッセージを受信し、受信した緊急通知又は音声メッセージを制御部36に出力する。
マイクロフォン32は、収音により得られる信号(例えば、音声信号など)を制御部36に出力する。なお、マイクロフォン32は、複数のマイクロフォンによって構成されるマイクロフォンアレイであってもよい。
操作部33は、例えば表示部34上に設けられたタッチパネルセンサである。操作部33は、利用者の操作による信号を制御部36に出力する。
表示部34は、制御部36が出力する第1携帯端末位置情報を表示する。表示部34は、例えば、液晶表示装置、有機EL表示装置又は電子インク表示装置等である。
スピーカ35は、制御部36が出力する信号(例えば、音声信号など)を音に変換する。
バイブレータ37は、振動子であり、制御部36が出力する報知情報に応じて振動を発生させる。
制御部36は、通信部31が出力する第1携帯端末位置情報を取得する。制御部36は、通信部31が出力する緊急通知又は音声メッセージを取得する。制御部36は、取得した第1携帯端末位置情報を表示部34に出力する。制御部36は、緊急通知が画像情報の場合、緊急情報を表示部34に出力する。制御部36は、取得した音声メッセージをスピーカ35に出力する。制御部36は、通信部31が出力する危険情報を取得する。制御部36は、危険情報に基づいて、音声メッセージを生成し、生成した音声メッセージをスピーカ35に出力する。また、制御部36は、危険情報に基づいて報知情報を生成し、生成した報知情報をバイブレータ37に出力する。
<第1携帯端末位置情報の送信手順>
以下に、第1携帯端末位置情報をデータセンター4が第2携帯端末3へ送信する処理手順例を説明する。
図21は、本実施形態に係る第1携帯端末位置情報をデータセンター4が第2携帯端末3へ送信する処理手順例のフローチャートである。
(ステップS11)制御部42は、第1携帯端末2から位置情報を、ネットワーク6を介して通信部41によって受信する。なお、位置情報には、受信した時刻情報が含まれている。
(ステップS12)制御部42は、受信した位置情報を記憶部44に格納する。
(ステップS13)制御部42は、記憶部44が記憶する位置情報と地図情報を用いて、第1携帯端末位置情報を生成する。なお、制御部42は、位置情報に含まれる時刻情報を時系列順に繋いで、第1携帯端末2を所持する携帯者の移動軌跡を生成する。続けて、制御部42は、第1携帯端末位置情報を、ネットワーク6を介して通信部41によって第2携帯端末3へ送信する。
なお、データセンター4は、例えば、第1携帯端末位置情報の送信リクエストを第2携帯端末3から受信した場合に、図21に示した処理を行う。第1携帯端末位置情報の送信リクエストは、保護者による第2携帯端末3の操作部33に対する操作に応じて、制御部36から通信部31を介して送信される。
また、データセンター4は、例えば、予め設定されている時刻に、図21に示した処理を実行してもよい。予め設定される時刻は、例えば、保護者による第2携帯端末3の操作部33に対する操作に応じて設定される携帯者の登校時刻及び下校時刻などである。
図22は、本実施形態に係る第2携帯端末3の表示部34に表示される第1携帯端末位置情報の例を示す図である。
図22に示す第1携帯端末位置情報は、例えば携帯者の下校時の第1携帯端末位置情報である。この第1携帯端末位置情報は、第1携帯端末2を所持する携帯者の移動軌跡g11及び現在位置g12の情報を備える。
<危険通知の送信手順>
以下に、データセンター4が危険通知を第1携帯端末2と第2携帯端末3へ送信する処理手順例を説明する。
図23は、本実施形態に係るデータセンター4が危険通知を第1携帯端末2と第2携帯端末3へ送信する処理手順例のフローチャートである。
(ステップS21)データセンター4の制御部42は、サーバ5にアクセスする。
(ステップS22)制御部42は、危険箇所を示す情報と不審者情報をサーバ5から通信部41によって取得する。制御部42は、取得した危険箇所を示す情報と不審者情報を記憶部44に記憶させる。なお、危険箇所は、例えば不審者情報が得られた位置(緯度経度)を含む所定の範囲又は不審者情報が得られた番地等の範囲を含む。なお、範囲は、制御部42が設定してもよい。
(ステップS23)制御部42は、第1携帯端末2から位置情報を取得する。なお、位置情報は、データセンター4からのリクエストに基づいて、第1携帯端末2が送信してもよく、第1携帯端末2が所定の周期で送信してもよい。制御部42は、取得した位置情報を記憶部44に記憶させる。
(ステップS24)制御部42は、記憶部44が記憶する地図情報と危険箇所を示す情報と位置情報とに基づいて、危険箇所と携帯者の現在位置との間の距離を算出する。
(ステップS25)制御部42は、算出した距離が記憶部44に記憶された所定値未満であるか否かを判定する。制御部42は、距離が所定値未満であると判定した場合(ステップS25;YES)、処理をステップS26に進める。制御部42は、距離が所定値以上であると判定した場合(ステップS25;NO)、処理をステップS21に戻す。
(ステップS26)制御部42は、危険情報を生成する。制御部42は、生成した危険情報を通信部41によって、第2携帯端末3へ送信することで危険を通知する。なお、制御部42は、危険情報が報知音の場合、第1携帯端末2が危険箇所に近づくにつれて、報知音を大きくする。
(ステップS27)制御部42は、生成した危険情報を通信部41によって、第1携帯端末2へ送信することで危険を通知する。なお、制御部42は、危険情報が報知音の場合、第1携帯端末2が危険箇所に近づくにつれて、報知音を大きくする。
なお、上述した例では、データセンター4が、サーバ5から危険箇所を示す情報を取得する例を説明したが、これに限らない。危険箇所は、例えば保護者が第2携帯端末3の操作部33を操作して設定し、設定された情報をデータセンター4の制御部42が取得してもよい。
<危険通知の受信処理>
次に、携帯者が所持する第1携帯端末2が危険情報を受信した際の処理手順例を説明する。
図24は、本実施形態に係る第1携帯端末2が危険情報を受信した際の処理手順例のフローチャートである。
(ステップS31)第1携帯端末2の制御部29は、データセンター4が送信した危険情報を通信部21によって受信する。
(ステップS32)制御部29は、危険情報に基づいて危険を知らせる音声メッセージを生成して、生成した音声メッセージをスピーカ26により再生する。また、制御部29は、危険情報に基づいて、例えばブザー音を生成し、生成したブザー音をスピーカ26により再生する。なお、スピーカ26がブザーである場合、制御部29は、危険情報に基づいて所定の電圧をスピーカ26に出力する。これにより、制御部29は、危険情報に基づく音声出力を行う。なお、制御部29は、危険箇所と携帯者の現在位置との間の距離が短くなるほど、音量を大きくする。
(ステップS33)制御部29は、スピーカ26からの音声出力が禁止されたバイブレータモードであるか否かを判別する。なお、制御部29は、バイブレータモードの設定を、例えば、第1携帯端末2が備える操作部221に対する操作に応じて実行してもよいし、第2携帯端末3からの指示に応じて実行してもよい。
制御部29は、バイブレータモードであると判別した場合(ステップS33;YES)、処理をステップS34に進める。一方、制御部29は、バイブレータモードではない判別した場合(ステップS33;NO)、処理をステップS31に戻す。なお、制御部29は、バイブレータモードの場合、ステップS32の処理を行わなくてもよいし、又は、ステップS32の処理の代わりに表示部27を点滅等させてもよい。
(ステップS34)制御部29は、危険情報に基づいてバイブレータ25を駆動する。
なお、制御部29は、危険箇所と携帯者の現在位置との間の距離が短くなるほど、バイブレータ25の振動の振幅を大きくしてもよいし、又は、振動の間隔を短くしてもよい。
次に、保護者が所持する第2携帯端末3が危険情報を受信した際の処理手順例を説明する。
図25は、本実施形態に係る第2携帯端末3が危険情報を受信した際の処理手順例のフローチャートである。
(ステップS41)第2携帯端末3の制御部36は、データセンター4が送信した危険情報を通信部31によって受信する。
(ステップS42)制御部36は、危険情報に基づいて危険を知らせる音声メッセージを生成して、生成した音声メッセージをスピーカ35によって再生する。また、制御部36は、危険情報に基づいて、例えばブザー音を生成し、生成したブザー音をスピーカ35によって再生する。なお、スピーカ35がブザーである場合、制御部36は、危険情報に基づいて所定の電圧をスピーカ35に出力する。これにより、制御部36は、危険情報に基づく音声出力を行う。なお、制御部36は、危険箇所と携帯者の現在位置との間の距離が短くなるほど、音量を大きくする。
(ステップS43)制御部36は、バイブレータモードであるか否かを判別する。なお、制御部36は、バイブレータモードの設定を、第2携帯端末3の操作部33が操作された結果に応じて実行する。制御部36は、バイブレータモードであると判別した場合(ステップS43;YES)、処理をステップS44に進める。一方、制御部36は、バイブレータモードではない判別した場合(ステップS43;NO)、処理をステップS45に進める。なお、制御部36は、バイブレータモードの場合、ステップS42の処理を行わなくてもよいし、又は、ステップS42の処理の代わりに表示部34を点滅等させてもよい。
(ステップS44)制御部36は、危険情報に基づいてバイブレータ37を駆動する。
なお、制御部36は、危険箇所と携帯者の現在位置との間の距離が短くなるほど、バイブレータ37の振動の振幅を大きくしてもよいし、又は、振動の間隔を短くしてもよい。
(ステップS45)制御部36は、保護者が操作部33を操作した結果に基づいて、第1携帯端末位置情報の送信リクエストを、通信部31によってデータセンター4へ送信する。データセンター4の制御部42は、受信した送信リクエストに基づいて、第1携帯端末位置情報に危険を知らせる警告画像を付与して、通信部31によって第2携帯端末3へ送信する。制御部36は、データセンター4が送信した第1携帯端末位置情報を通信部31によって受信する。制御部36は、受信した第1携帯端末位置情報を表示部34に表示させる。
図26は、本実施形態に係る第2携帯端末3の表示部34に表示される警告画像を含む第1携帯端末位置情報の例を示す図である。
図26に示す第1携帯端末位置情報は、例えば携帯者の下校時の第1携帯端末位置情報である。この第1携帯端末位置情報は、第1携帯端末2を所持する携帯者の移動軌跡g11及び現在位置g12の情報と、危険箇所を示す画像g21と、警告画像g22とを備える。
図26に示す第1携帯端末位置情報では、携帯者が所持する第1携帯端末2の現在位置が、危険箇所内であるため、所定文言(例えば、「危険箇所にいます。ご注意ください!」)の警告画像g22が他の情報に重畳又は合成されて表示される。なお、警告画像は、制御部36が受信した警告情報に基づいて生成されてもよい。
なお、第1携帯端末2の制御部29は、レーダ22から取得した検知信号を同一グループ歩行者情報、周辺歩行者情報又は車両情報として、通信部21によってデータセンター4へ送信してもよい。
また、データセンター4の制御部42は、例えばサーバ5から受信した情報に基づいて、交通量が多い箇所に第1携帯端末2の携帯者が近づいたとき、交通情報を通信部41によって第1携帯端末2に送信してもよい。
なお、交通情報は音声信号であってもよい。第1携帯端末2の制御部29は、受信した交通情報を再生する。これにより、第1携帯端末2を所持する携帯者は、交通量が多い箇所に近づいたことを知ることができる。
また、データセンター4の制御部42は、例えばサーバ5から受信した情報に基づいて緊急情報を第1携帯端末2と第2携帯端末3へ送信してもよい。緊急情報とは、例えば災害又は事故が発生した場合に、避難を呼びかける情報である。
以上のように、本実施形態では、携帯者が所持又は鞄等に取り付けた第1携帯端末2によって取得した位置情報を、データセンター4に集約して、保護者が所持する第2携帯端末3へ送信する。また、本実施形態では、不審者情報を、行政又は学校のサーバ5からデータセンター4へ集約する。データセンター4は、不審者情報を取得した際、第1携帯端末2の現在位置と危険箇所との距離が所定値未満の場合に、第1携帯端末2を所持する携帯者と、第2携帯端末3を所持する保護者とに、危険情報を送信する。
これにより、本実施形態によれば、第1携帯端末2の携帯者が危険箇所に近づいているときに、第1携帯端末2の携帯者(例えば、子供などの児童)又は第2携帯端末3の所持者(例えば、保護者など)に対して危険通知を行うことができる。
また、本実施形態では、第1携帯端末2が危険箇所に近づくにつれて、警報音等を大きくする。
これにより、本実施形態によれば、第1携帯端末2の携帯者が危険箇所に近づいていることを、より一層、的確に通知することができる。
また、本実施形態では、第2携帯端末3は、第1携帯端末2の移動軌跡を取得する。
これにより、本実施形態によれば、第1携帯端末2の携帯者の移動軌跡(例えば、学校から自宅までの帰宅経路など)を第2携帯端末3の所持者が把握することができる。
<情報通信システムの第1変形例>
以下に、データセンター4Aが、第1携帯端末2から受信した情報に基づいて、通学経路等の所定位置において行うべき所定動作が行われた否かを判別して、判別した結果を第2携帯端末3へ送信する例を説明する。なお、後述するように所定位置は、上述した危険箇所を含む位置の情報であってもよい。
まず、実施形態の第1変形例の情報通信システム1Aの主な動作例を説明する。
図27は、実施形態の第1変形例に係る情報通信システム1Aの主な動作例を示す図である。
符号g100は、帰宅した際の第1携帯端末2と携帯者(例えば、子供などの児童)との対話例を示す図である。符号g100が示す図において、符号g101が子供の発話であり、符号g102が第1携帯端末2の発話である。
符号g110は、帰宅した際の子供と保護者との対話例を示す図である。符号g110が示す図において、符号g111が保護者の発話であり、符号g112が子供の発話であり、符号g113が第1携帯端末2の発話である。
符号g120は、第2携帯端末3に表示される画像例を示す図である。表示される画像は、データセンター4から受信した画像である。符号g121は、データセンター4から受信した画像である。画像g121は、スコアの画像g122、子供の移動軌跡の画像g122、確認箇所での動作確認結果の画像g123とg124が含まれている。
<情報通信システム1Aの構成>
以下に、情報通信システム1Aの構成例を説明する。
図28は、実施形態の第1変形例に係る情報通信システム1Aの構成例を示す図である。図28に示すように、情報通信システム1Aは、第1携帯端末2、第2携帯端末3、データセンター4A(センター)及びサーバ5を備えている。第1携帯端末2、第2携帯端末3、データセンター4A及びサーバ5は、ネットワーク6を介して相互に接続されている。なお、情報通信システム1と同様の動作を行う機能部については、同じ符号を用いて説明を省略又は簡略化する。図28に示すように、情報通信システム1と変形例の情報通信システム1Aとの差異は、データセンター4Aである。
図28に示すように、データセンター4Aは、通信部41、制御部42A、モデル記憶部43、記憶部44A、音声認識モデル記憶部45、音声認識部46及びシナリオ記憶部47を備えている。
音声認識モデル記憶部45は、例えば音響モデル、言語モデル及び単語辞書等を記憶している。音響モデルとは、音の特徴量に基づくモデルであり、言語モデルとは、単語とその並び方の情報のモデルである。また、単語辞書とは、多数の語彙による辞書であり、例えば大語彙単語辞書である。
音声認識部46は、制御部42Aが出力する音声信号に対して発話区間の音声信号を検出する。発話区間の検出は、例えば所定のしきい値以上の音声信号を発話区間として検出する。なお、音声認識部46は、発話区間の検出を周知の他の手法を用いて行ってもよい。音声認識部46は、検出した発話区間の音声信号に対して、音声認識モデル記憶部45を参照して、周知の手法を用いて音声認識を行う。なお、音声認識部46は、例えば特開2015−64554号公報に開示されている手法等を用いて音声認識を行う。音声認識部46は、認識した認識結果に対して音声認識モデル記憶部45を参照してテキストに変換する。音声認識部46は、テキスト情報に対して音声認識モデル記憶部45を参照して形態素解析と係り受け解析を行う。係り受け解析には、例えば、Shift−reduce法や全域木の手法やチャンク同定の段階適用手法においてSVM(Support Vector Machines)を用いる。音声認識部46は、解析結果を制御部42Aに出力する。
シナリオ記憶部47は、第1携帯端末2が用いられる環境で行われる対話を、例えばテキスト形式で記憶する。
制御部42Aは、制御部42が行う処理に加えて以下の処理を行う。
制御部42Aは、第1携帯端末2から通信部41が受信したレーダ22の検知信号と、第1携帯端末2から通信部41が受信した加速度センサ28の検出値とを受信する。制御部42Aは、設定されている位置で所定動作が行われたか否かを、受信したレーダ22の検知信号と加速度センサ28の検出値の少なくとも1つに基づいて判別する。制御部42Aは、判別した結果に基づいて、例えば帰宅時のスコアを求める。制御部42Aは、求めたスコアを記憶部44Aに記憶させる。
制御部42Aは、子供の移動軌跡の画像に、スコアの画像と、判別した結果を示す画像とを含めた画像を生成する。制御部42Aは、第2携帯端末3からスコア送信のリクエストを受信した場合、生成した画像を第2携帯端末3へ送信する。なお、所定動作が行われたか否かの判別方法及びスコアの求め方については後述する。
また、制御部42Aは、音声認識部46が出力する解析結果を取得する。制御部42Aは、解析結果に基づいて、シナリオ記憶部47を参照して、第1携帯端末2から受信した音声信号に対する返答を選択する。制御部42Aは、選択した応答を、例えばフォルマント合成の手法等によって音声信号に変換し、変換した音声信号を通信部41によって第1携帯端末2へ送信する。
記憶部44Aは、記憶部44が記憶する情報に加えて、所定位置を示す情報(緯度経度、地点名)に所定動作とスコアを関連付けて記憶する。また、記憶部44Aは、例えば帰宅時におけるスコアの合計を記憶する。また、記憶部44は、所定動作が行われたか否かを判別する際に用いる閾値を記憶する。さらに、記憶部44Aは、レーダ22の検知信号の検出に用いられる顔部のモデルデータ及び腕部のモデルデータを記憶する。
なお、保護者は、第2携帯端末3の操作部33を操作して、通学経路を予め設定してもよい。この場合、第2携帯端末3の制御部36は、通学経路を示す情報を、通信部31によってデータセンター4Aへ送信してもよい。また、保護者は、第2携帯端末3の操作部33を操作して、所定動作を行うべき所定位置を設定してもよい。この場合、第2携帯端末3の制御部36は、所定位置を示す情報を、通信部31によってデータセンター4Aへ送信してもよい。また、保護者は、第2携帯端末3の操作部33を操作して、所定動作を設定してもよい。この場合、第2携帯端末3の制御部36は、所定位置で行う所定動作を示す情報を、通信部31によってデータセンター4Aへ送信してもよい。
なお、データセンター4Aは、例えばサーバ5から危険箇所を取得し、取得した危険箇所を所定位置に設定してもよい。そして、所定位置の種類に応じて、所定動作を設定してもよい。
次に、所定位置、所定動作及びスコアの例を説明する。
図29は、実施形態の第1変形例に係る所定位置、所定動作及びスコアの例を示す図である。
なお、図29に示す例は、帰宅経路(帰宅路)における所定位置と、所定動作及びスコアの一部であり、スコアの合計が帰宅経路において100点になるように設定されている。
図29に示す例では、所定箇所は、A交差点と、B交差点と、C交差点である。所定動作は、例えばA交差点において、一時停止と左右確認である。また、スコアは、例えばA交差点において、一時停止が10、左右確認が10である。
制御部42Aは、A交差点において、一時停止の動作が行われていた場合にスコアを10、行われていなかった場合にスコアを0とする。そして、学校から自宅までにおけるスコアの合計を求め、求めたスコアの合計を記憶部44Aに記憶させる。なお、制御部42Aは、100点から、行われなかった所定動作のスコアを減算して合計のスコアを求めてもよい。
次に、データセンター4Aが行う処理手順例を説明する。
図30は、実施形態の第1変形例に係るデータセンター4Aが行う処理手順例のフローチャートである。なお、図30に示す例は、制御部42Aが、レーダ22の検知信号に基づいて所定動作が行われたか否かを判別する例である。
(ステップS51)データセンター4Aの制御部42Aは、第1携帯端末2が送信した位置情報を受信する。
(ステップS52)制御部42Aは、第1携帯端末2が送信したレーダ22の検知信号を受信する。なお、第1携帯端末2は、所定周期毎に位置情報と検知信号をデータセンター4Aへ送信する。
(ステップS53)制御部42Aは、位置が所定箇所の場合、受信した検知信号に基づいて、所定動作が行われたか否かを判別することで動作分析を行う。
(ステップS54)制御部42Aは、動作分析した結果と記憶部44Aが記憶する情報に基づいて、スコアリング処理を行う。なお、スコアリング処理とは、例えば、加点、減点処理である。
(ステップS55)制御部42Aは、第2携帯端末3からスコア送信のリクエストを受信したか否かを判別する。制御部42Aは、第2携帯端末3からリクエストを受信したと判別した場合(ステップS55;YES)、処理をステップS56に進める。一方、制御部42Aは、第2携帯端末3からリクエストを受信していないと判別した場合(ステップS55;NO)、処理をステップS51に戻す。
(ステップS56)制御部42Aは、子供の移動軌跡の画像に、スコアの画像及び判別した結果を示す画像を含めた画像を生成する。制御部42Aは、生成した画像を第2携帯端末3へ送信する。
なお、図30に示した例では、データセンター4Aは、第2携帯端末3からリクエストを受信したと判別した場合にスコアを含む情報を送信する例を説明したが、これに限らない。データセンター4Aは、例えば保護者によって設定された時刻又は所定の周期毎にスコアを含む情報を送信してもよい。
以下に、第2携帯端末3が行う処理手順例を説明する。
図31は、実施形態の第1変形例に係る第2携帯端末3が行う処理手順例のフローチャートである。
(ステップS61)第2携帯端末3の制御部36は、データセンター4Aが送信したスコアを含む情報を受信する。
(ステップS62)制御部36は、受信したスコアを含む情報を表示部34に表示させる。
なお、図31に示した処理は、第2携帯端末3からリクエストを送信したとき、保護者によって設定された時刻又は所定の周期毎に実行されてもよい。
図32は、実施形態の第1変形例に係る第2携帯端末3の表示部34に表示されるスコアを含む情報の画像例である。
画像g200は、表示部34上に表示される画像である。
符号g201は、学校を示している。符号g202は、自宅を示している。
符号g203は、子供の移動軌跡を示す画像である。
符号g211、g212およびg213は、所定箇所を示している。
符号g221は、符号g211における所定動作の判別結果を表している。なお、○印は、所定動作を行ったことを表している。
符号g222は、符号g212における所定動作の判別結果を表している。
符号g223は、符号g213における所定動作の判別結果を表している。なお、×印は、所定動作を行っていないことを表している。
符号g230は、合計スコアを表す画像である。
なお、図32において、所定動作を行った場合の符号g221、g222を、例えば青色で表示し、所定動作を行っていない場合の符号g223を、例えば赤色で表示してもよい。このような画像は、データセンター4Aの制御部42Aが生成する。
以下に、所定位置における一時停止の動作分析方法の例を説明する。
図33は、実施形態の第1変形例に係る所定位置における一時停止の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。なお、制御部42Aは、カウンタ値Tをゼロに初期化した後に以下の処理を開始する。また、制御部42Aは、以下の処理を所定位置で行う。
(ステップS71)データセンター4Aの制御部42Aは、第1携帯端末2から位置情報を受信する。制御部42Aは、受信した位置情報を受信した時刻情報に関連付けて記憶部44に記憶させる。
(ステップS72)制御部42Aは、記憶部44Aに記憶させた前回の位置(現在時刻に最も近い時刻の位置情報)と、受信した位置情報とを比較し、前回と同じ位置であるか否かを判別する。制御部42Aは、前回と同じ位置であると判別した場合(ステップS72;YES)、処理をステップS73に進める。一方、制御部42Aは、前回と同じ位置ではないと判別した場合(ステップS72;NO)、処理をステップS74に進める。
(ステップS73)制御部42Aは、カウンタ値Tに1を加算し、処理をステップS75に進める。
(ステップS74)制御部42Aは、カウンタ値Tに0を代入し、処理をステップS71に戻す。
(ステップS75)制御部42Aは、カウンタ値Tが、所定動作が行われたか否かを判別する際に用いられる閾値より大きいか否かを判別する。制御部42Aは、カウンタ値Tが閾値より大きいと判別した場合(ステップS75;YES)、処理をステップS76に進める。一方、制御部42Aは、カウンタ値Tが閾値以下であると判別した場合(ステップS75;NO)、処理をステップS71に戻す。
(ステップS76)制御部42Aは、第1携帯端末2を所持する子供が所定位置で一時停止したと判別する。
なお、制御部42Aは、一時停止の動作分析を、第1携帯端末2の加速度センサ28の検出値に基づいて行ってもよい。
この場合、ステップS71において、制御部42Aは加速度センサ28の検出値を受信する。そして、ステップS72において、制御部42Aは前回の検出値と今回の検出値との差がゼロを含む所定範囲内の場合に、同じ位置であると判別してもよい。
なお、制御部42Aは、子供が所定の動作を行ったか否かを、加速度センサ28の検出値と、他の情報(例えば、レーダ22が出力する検知信号など)との少なくとも1つに基づいて検出してもよい。
次に、所定位置における左右確認の動作分析方法の例を説明する。
図34は、実施形態の第1変形例に係る所定位置における左右確認の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。なお、制御部42Aは、以下の処理を所定位置で行う。
(ステップS81)データセンター4Aの制御部42Aは、第1携帯端末2からレーダ22が出力する検知信号を受信する。
(ステップS82)制御部42Aは、受信した検知信号から周知の手法によって第1携帯端末2の携帯者の顔部を検出する。続けて、制御部42Aは、検出した顔部の検知信号を取得した時刻情報に関連付けて記憶部44Aに記憶させる。
(ステップS83)制御部42Aは、記憶部44Aに記憶させた顔部の検知信号に基づいて、取得した顔部の検知信号と、前回の顔部の検知信号とを比較する。制御部42Aは、比較した結果、顔部が左右に動いているか否かを判別する。制御部42Aは、顔部が左右に動いていると判別した場合(ステップS83;YES)、処理をステップS84に進める。一方、制御部42Aは、顔部が左右に動いていないと判別した場合(ステップS83;NO)、処理をステップS85に進める。
(ステップS84)制御部42Aは、第1携帯端末2の携帯者が左右確認を行った(左右確認OK)と判別する。
(ステップS85)制御部42Aは、第1携帯端末2の携帯者が左右確認を行っていない(左右確認NG)と判別する。
なお、左右確認の処理においても、制御部42Aは、加速度センサ28の検出値に基づいて、検出値の左右方向の値が所定値以上変化している場合に顔部が左右に動いたか否かを判別してもよい。
なお、制御部42Aは、携帯者が所定の動作を行ったか否かを、加速度センサ28の検出値と、他の情報(例えば、レーダ22が出力する検知信号など)との少なくとも1つに基づいて検出してもよい。
以下に、所定位置における手挙げ動作の動作分析方法の例を説明する。
図35は、実施形態の第1変形例に係る所定位置における手挙げ動作の動作分析方法の処理手順例のフローチャートである。なお、制御部42Aは、以下の処理を所定位置で行う。
(ステップS91)データセンター4Aの制御部42Aは、第1携帯端末2からレーダ22が出力する検知信号を受信する。
(ステップS92)制御部42Aは、受信した検知信号から周知の手法によって第1携帯端末2の所持者の腕部を検出する。制御部42Aは、検出した腕部の検知信号を取得した時刻情報に関連付けて記憶部44Aに記憶させる。
(ステップS93)制御部42Aは、腕部を検出できたか否かにより、腕が挙がっているか否かを判別する。制御部42Aは、腕が挙がっていると判別した場合(ステップS93;YES)、処理をステップS94に進める。一方、制御部42Aは、腕が挙がっていない(腕を検出できない)と判別した場合(ステップS93;NO)、処理をステップS95に進める。
(ステップS94)制御部42Aは、第1携帯端末2の携帯者が手挙げ動作を行った(手挙げOK)と判別する。
(ステップS95)制御部42Aは、第1携帯端末2の携帯者が手挙げ動作を行っていない(手挙げNG)と判別する。
以上のように、実施形態の第1変形例では、通学路において、例えば交通安全上、必要な行動を行ったか否かを判定してスコアで提示する。これにより、第1携帯端末2を携帯する子供は、あきず、楽しみながらスコアを上げようとする。このため、実施形態の第1変形例によれば、第1携帯端末2を携帯する子供に対して、継続的に交通安全教育に行うことができる。また、実施形態の第1変形例では、第1携帯端末2を携帯する子供の行動及びスコアを、保護者が所持する第2携帯端末3へ送信するので、保護者が子供のスキルを把握することができる。実施形態の第1変形例によれば、保護者と子供とが、第2携帯端末3に表示される情報を見ながら、コミュニケーションすることで、保護者と子供とのコミュニケーションの機会を増やし、さらなる安全意識向上も同時にはかれる。
以下に、第1携帯端末2と、第1携帯端末2の携帯者である子供とのコミュニケーションの例を図27の符号g100が示す図を参照して説明する。
子供は、例えば帰宅したとき、「ただいま!」と発話する。
第1携帯端末2の制御部29は、マイクロフォン23が収音したこの音声信号を通信部21によってデータセンター4Aへ送信する。データセンター4Aの音声認識部46は、受信した音声信号に対して音声認識処理を行う。制御部42Aは、音声認識処理された結果に基づいて返答の音声信号を生成して、生成した音声信号を通信部41によって第1携帯端末2へ送信する。この結果、第1携帯端末2の制御部29は、データセンター4Aから受信した「おかえりなさい!」を再生することで発話する。
続けて、子供が「今日の点数は?」と発話した音声信号をデータセンター4Aが受信し、制御部42Aは音声認識された結果と、シナリオ記憶部47及び記憶部44が記憶する情報とに基づいて、返答である「90点」の音声信号を生成する。制御部42Aは返答である音声信号を通信部41によって第1携帯端末2へ送信する。この結果、第1携帯端末2の制御部29は、データセンター4Aから受信した「90点」を発話する。
このように上記のコミュニケーションの例では、第1携帯端末2が収音した音声信号をデータセンター4Aへ送信し、データセンター4Aが受信した音声信号の応答を第1携帯端末2へ送信する。これにより、第1携帯端末2を携帯する子供と、第1携帯端末2との間でコミュニケーションを行うことができ、第1携帯端末2を携帯する子供に対して、継続的に交通安全教育に行うことができる。
なお、データセンター4Aが第1携帯端末2へ送信する音声信号は、スコアが例えば70以上の場合に「よくがんばったね!」、スコアが例えば50以下の場合に「一時停止しなかったね。明日は一時停止しようね。」等であってもよい。
以下に、保護者と子供と第1携帯端末2とのコミュニケーションの例を図11の符号g110が示す図を参照して説明する。
この例の場合、保護者と子供は、第2携帯端末3に表示された画像を見ながら交通安全ポイント確認を行うため会話を行う。
この例でも、第1携帯端末2又は第2携帯端末3は、収音した音声信号をデータセンター4Aへ送信する。データセンター4Aは、音声認識した結果に基づいてアドバイスの音声信号を第1携帯端末2へ送信する。この結果、第1携帯端末2は、アドバイスの音声信号「一時停止はOKだから手挙げだけね!」を再生する。
なお、データセンター4Aは、このようなアドバイスの音声信号を第2携帯端末3へも送信するようにしてもよい。
このように上記のコミュニケーションの例では、第1携帯端末2又は第2携帯端末3が収音した音声信号をデータセンター4Aへ送信し、データセンター4Aが受信した音声信号の応答を第1携帯端末2へ送信する。これにより、保護者と子供と第1携帯端末2であるロボットとの間でコミュニケーションを行うことができ、第1携帯端末2を携帯する子供に対して、継続的に交通安全教育に行うことができる。
なお、上記の実施形態では、第1携帯端末2を子供が携帯する例を説明したが、第1携帯端末2を例えば高齢者が携帯してもよい。
<情報通信システムの第2変形例>
以下に、予め定められた地理的位置を、第1携帯端末2を携帯する携帯者に報知する処理の詳細について説明する。なお、上述した実施形態又は第1変形例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。なお、地理的位置は、上述した危険箇所及び所定位置を含む位置の情報であってもよい。
図36は、実施形態の第2変形例に係る情報通信システム1Bの構成の一例を示す図である。図36に示される通り、情報通信システム1Bは、第1携帯端末2と、第2携帯端末3と、データセンター4Bと、サーバ5とを備える。データセンター4Bは、通信部41と、制御部42Bと、モデル記憶部43と、記憶部44Bと、音声認識モデル記憶部45と、音声認識部46と、シナリオ記憶部47とを備える。
記憶部44Bは、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)などを備える。記憶部44Bは、例えば、地図情報と、危険情報と、不審者情報と、地理的位置情報とを記憶する。なお、不審者情報は、不審者が現れた位置情報及び時刻等に加えて、不審者パターンを含む。不審者パターンは、不審者の行動及び挙動の特徴を示す情報である。地理的位置情報の詳細については、後述する。
制御部42Bは、例えば、報知部421を機能部として備える。制御部42Bは、例えば、CPU(Central Processing Unit)などのハードウェアプロセッサが記憶部44Bに格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部又は全部は、LSI(Large Scale Integration)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)及びGPU(Graphics Processing Unit)などのハードウェア(回路部;circuitryを含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
報知部421は、第1携帯端末2の位置情報と、地理的位置情報とに基づいて、地理的位置の接近を、第1携帯端末2を保持する携帯者(例えば、子供などの児童)に報知する。地理的位置情報は、地理的位置を示す情報である。地理的位置は、第1携帯端末2の携帯者が通行する経路上の位置であり、例えば子供に危険が及ぶ可能性が有る位置などである。地理的位置は、例えば、経路上の交差点、車道と区分された歩道上の位置及び危険性がある構造物の近傍等を含む。地理的位置は、例えば停止動作、左右確認動作及び挙手動作などの所定動作の実行が必要とされる地点(例えば、安全確認地点など)を含む。
なお、以下の説明において、地理的位置情報には子供の登下校時に歩行する経路上の地理的位置が含まれる場合について説明する。
第1携帯端末2は、例えば、位置検出部24によって衛星などから受信した測位信号に基づいて、第1携帯端末2の位置(つまり、子供の位置)を特定し、特定した位置を示す位置情報をデータセンター4Bに送信する。
なお、情報通信システム1Bは、子供の位置を特定することができる手法であれば、位置検出部24以外の手法を採用してもよい。例えば、第1携帯端末2は、BLE(Bluetooth(登録商標)Low Energy)、PDR(Pedestrian Dead Reckoning)、IMES(IndoorMEssaging System)、SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)等の手法によって、第1携帯端末2の位置を特定してもよい。第1携帯端末2は、レーダ22によって検知された周辺の情報に基づいて、第1携帯端末2の位置を特定してもよい。情報通信システム1Bは、例えば、第1携帯端末2の位置を特定する他のシステムから第1携帯端末2の位置を取得してもよい。例えば、他のシステムは、地理的位置に設置される検出装置を備え、検出装置が自装置の近傍に存在する第1携帯端末2を検出することによって、第1携帯端末2の位置を特定してもよい。
報知部421は、第1携帯端末2から取得した第1携帯端末2の位置情報と、地理的位置情報とに基づいて、子供が地理的位置に接近している場合、第1携帯端末2が備える報知機能を制御し、子供に地理的位置の接近を報知する。第1携帯端末2が備える報知機能は、例えば、バイブレータ25及びスピーカ26等である。
以下に、データセンター4Bの報知部421が、バイブレータ25の制御信号を第1携帯端末2に送信し、第1携帯端末2が当該制御信号に基づいて、バイブレータ25を動作(振動)させることにより、子供に地理的位置の接近を報知する場合について説明する。なお、以下の説明において、報知部421が、バイブレータ25の制御信号を第1携帯端末2に送信し、第1携帯端末2が当該制御信号に基づいて、バイブレータ25を振動させることを、報知部421がバイブレータ25を振動させるとも記載する。
図37は、実施形態の第2変形例に係る報知の開始タイミングを模式的に示す図である。図37に示される一例において、第1携帯端末2の携帯者である子供C1は、交差点の方向に直進し、交差点を右折する経路(図示する経路rt)を歩行する。地理的位置PT1は、交差点の位置に予め設定される。地理的位置PT1は、交差点の中央よりも、子供C1が歩行する経路rt上に設定されることが好ましい。例えば、車道と歩道とが区分された道において、経路rtは、歩道であり、地理的位置PT1は、歩道上(より具体的には、歩道と車道との境界)に設定される。
報知部421は、地理的位置PT1から所定距離(図示する第1所定距離dt1)だけ離れた位置(つまり、図示する所定範囲ARP)まで子供C1が接近した場合、バイブレータ25を動作させる。第1所定距離dt1は、例えば、数m程度の距離である。また、報知部421は、地理的位置PT1までの距離に応じて、報知の強度(例えば、振動の強度)を変化させてもよい。子供C1は、バイブレータ25によって地理的位置PT1(つまり、交差点)を報知されることにより、周囲に注意しながら歩行する。このため、情報通信システム1Bは、子供C1と、子供C1の進行方向に進行する車両mとが接触することを抑制することができる。
図38は、実施形態の第2変形例に係る報知部421の処理の一例を示すフローチャートである。
報知部421は、図38に示される処理を、所定の時間間隔毎に実行する。
まず、報知部421は、第1携帯端末2から子供C1の位置を示す位置情報を取得する(ステップS100)。
次に、報知部421は、子供C1の位置から地理的位置PT1までの距離が第1所定距離dt1未満であるか否かを判定する(ステップS102)。
報知部421は、子供C1の位置から地理的位置PT1までの距離が第1所定距離dt1未満ではない場合、処理を終了する。
一方、報知部421は、子供C1の位置から地理的位置PT1までの距離が第1所定距離dt1未満である場合、処理をステップS104に進める。
報知部421は、地理的位置PT1の接近を子供C1に報知する地理的位置接近報知処理を行い(ステップS104)、処理を終了する。
図39は、図38に示されるステップS104の地理的位置接近報知処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、報知部421は、地理的位置PT1の接近を子供C1に知らせる報知を開始する(ステップS200)。この一例では、報知部421は、バイブレータ25の振動を開始させる。
次に、報知部421は、位置検出部24によって子供C1の位置を取得する(ステップS202)。
次に、報知部421は、ステップS100において取得した子供C1の位置と、ステップS202において取得した子供C1の位置とに基づいて、子供C1が地理的位置PT1に近づいているか否かを判定する(ステップS204)。
報知部421は、子供C1が地理的位置PT1に近づいていると判定した場合(ステップS204のYES側)、処理をステップS206に進める。
一方、報知部421は、子供C1が地理的位置PT1に近づいていないと判定した場合、(ステップS204のNO側)、処理をステップS208に進める。
そして、報知部421は、バイブレータ25の報知量を増加させ(ステップS206)、処理をステップS212に進める。報知量を増加させるとは、例えば、バイブレータ25の振動を大きくすること、及び、振動の頻度を多くすることのうち、少なくともいずれかである。
また、報知部421は、子供C1が地理的位置PT1から遠ざかっているか否かを判定する(ステップS208)。
報知部421は、子供C1が地理的位置PT1から遠ざかっていると判定した場合(ステップS208のYES側)、処理をステップS210に進める。
一方、報知部421は、子供C1が地理的位置PT1に近づいても遠ざかってもいないと判定した場合(ステップS208のNO側)、バイブレータ25の報知量を変更せず、処理をステップS212に進める。
そして、報知部421は、バイブレータ25の報知量を減少させ(ステップS210)、処理をステップS212に進める。報知量を減少させるとは、バイブレータ25の振動を小さくすること、及び、振動の頻度を少なくすることのうち、すくなくともいずれかである。
報知部421は、子供C1の位置から地理的位置PT1までの距離が第1所定距離dt1以上であるか否かを判定する(ステップS212)。
報知部421は、子供C1の位置から地理的位置PT1までの距離が第1所定距離dt1未満であると判定する間(ステップS212のNO側、つまり、子供C1が所定範囲ARPの外に出るまでの間)、処理をステップS204に戻す。報知部421は、ステップS204〜S210までの処理を繰り返すことによって報知量を調整する。
一方、報知部421は、子供C1の位置から地理的位置PT1までの距離が第1所定距離dt1以上であると判定した場合(ステップS212のYES側)、処理をステップS214に進める。
そして、報知部421は、報知を停止する(ステップS214)。
なお、上述では、子供C1の位置から地理的位置PT1までの距離が直線距離である場合について説明したが、これに限られない。子供C1の位置から地理的位置PT1までの距離は、子供C1の経路rtに沿った距離であってもよい。報知部421は、子供C1の経路rtに沿った地理的位置PT1までの距離に基づいて、報知を行うことにより、長時間報知が行われることを抑制し、子供C1が報知状態に慣れることを抑制することができる。
以上説明したように、実施形態の第2変形例の情報通信システム1Bは、より適切に地理的位置の接近を子供C1に報知することができる。
<情報通信システムの第3変形例>
以下に、第1携帯端末2を携帯する携帯者に接近する物体及び人を携帯者に報知する場合について説明する。なお、上述した実施形態、第1変形例又は第2変形例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
図40は、実施形態の第3変形例に係る第1携帯端末2Bの構成の一例を示す図である。図40に示される通り、第1携帯端末2Bは、通信部21と、レーダ22と、マイクロフォン23と、位置検出部24と、バイブレータ25と、スピーカ26と、表示部27と、加速度センサ28と、制御部29Bとを備える。
制御部29Bは、例えば、制御部29が備える構成に加えて接近判定部291を機能部として備える。制御部29Bは、例えば、CPUなどのハードウェアプロセッサが記憶部(不図示)に格納されたプログラム(ソフトウェア)を実行することにより実現される。また、これらの構成要素のうち一部又は全部は、LSI、ASIC、FPGA又はGPUなどのハードウェア(回路部を含む)によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。
接近判定部291は、例えば、第1携帯端末2Bが備える検出機能の検出結果に基づいて、携帯者の周囲に存在する物体が携帯者に接近したか否かを判定する。以降の説明において、第1携帯端末2Bが備える検出機能がレーダ22である場合について説明する。
図41は、実施形態の第3変形例に係る報知の開始タイミングを模式的に示す図である。第1携帯端末2Bが備えるレーダ22は、例えば子供C1の周囲を検知可能に構成される。レーダ22は、例えば複数(図示では2つ)のミリ波レーダによって構成され、第1携帯端末2Bの周囲(つまり、子供C1の周囲)を検知可能なように、検知方向が異なる向きに設けられる。図41に示される一例では、レーダ22が備えるフロントレーダ209及びリヤレーダ211は、それぞれ異なる範囲(図示する前方検知範囲AF及び後方検知範囲AR)を検知する。レーダ22は、子供C1の周囲を全域(例えば、鉛直軸周りの360度の範囲など)に亘って検知可能に設定される場合、前方検知範囲AF及び後方検知範囲ARは相互に重畳してもよい。レーダ22は、例えば、所定の時間間隔毎に携帯者の周囲を検知し、検知信号を生成する。検知信号は、例えば、レーダ22からの電磁波の送信波と物体又は人から反射される電磁波の反射波とに基づく、相対的な距離、速度、位置及び方位等に係る情報の信号である。なお、レーダ22は、子供C1の周囲を検知することが可能であれば、1つ又は複数のミリ波レーダを備えてもよい。
なお、第1携帯端末2Bは、携帯者の周囲環境を検知する構成として、レーダ22以外の機器を備えてもよい。第1携帯端末2Bは、レーダ22の代わりに、カメラ、LIDAR(Light Detection and Ranging又はLaser Imaging Detection and Ranging)又は赤外線センサなどを備えてもよい。
例えば、第1携帯端末2Bは、レーダ22の代わりに、1つ又は複数のカメラを備えてもよい。例えば第1携帯端末2Bに備えられる3つのカメラは、図41に示すように、それぞれ異なる範囲(図示する撮像範囲AR1〜AR3)を撮像する。3つのカメラの撮像範囲AR1〜AR3のそれぞれは、互いに重畳してもよい。3つのカメラは、所定の時間間隔毎に携帯者の周囲を撮像し、撮像画像(例えば、静止画像又は動画)を生成してもよい。
接近判定部291は、レーダ22によって生成された検知信号に基づいて、子供C1の位置から所定距離(図示する第2所定距離dt2)だけ離れた位置(つまり、図示する所定範囲ARC)まで物体が接近した場合、子供C1に物体が接近したと判定し、レーダ22の検知信号をデータセンター4Bに送信する。第2所定距離dt2は、数m程度の距離である。
データセンター4Bの報知部421は、第1携帯端末2Bから受信したレーダ22の検知信号に基づいて、子供C1に物体が接近している場合、第1携帯端末2Bが備える報知機能を制御し、子供C1に物体の接近を報知する。報知部421は、子供C1に接近する物体のうち、車両mの接近と、不審者の接近とを子供C1に報知する。
図42は、実施形態の第3変形例に係る接近判定部291及び報知部421の処理の一例を示すフローチャートである。
まず、接近判定部291は、レーダ22によって出力された検知信号を取得する(ステップS300)。検知信号は、例えば、外部の物体又は人のレーダ22に対する相対的な距離、速度及び角度に係る情報の信号である。角度は、例えば、レーダ22の中心軸線とレーダ22及び検知対象を含む直線とのなす角度である。
次に、接近判定部291は、取得した検知信号に基づいて、子供C1から検知される物体までの距離が第2所定距離dt2未満であるか否かを判定する(ステップS302)。
接近判定部291は、子供C1から検知される物体までの距離が第2所定距離dt2未満ではないと判定する場合(ステップS302のNO側)、処理をステップS300に戻して、待機する。
一方、接近判定部291は、子供C1から検知される物体までの距離が第2所定距離dt2未満であると判定する場合(ステップS302のYES側)、処理をステップS304に進める。
そして、報知部421は、物体の接近を子供C1に報知する物体接近報知処理を行い(ステップS304)、処理を終了する。
図43は、図42に示されるステップS304の物体接近報知処理の詳細を示すフローチャートである。
まず、報知部421は、ステップS300において取得された検知信号に示される物体の大きさが所定の大きさ以上であるか否かを判定する(ステップS400)。所定の大きさは、例えば、一般的な適宜の車両の大きさである。
報知部421は、検知信号に示される物体の大きさが所定の大きさ以上であると判定した場合(ステップS400のYES側)、処理をステップS402に進める。
一方、報知部421は、物体の大きさが所定の大きさ以上ではないと判定した場合、処理をステップS410に進める。
そして、報知部421は、物体が車両mであると判定する(ステップS402)。
次に、報知部421は、ステップS300において取得された検知信号よりも後に出力された検知信号を取得する(ステップS404)。
次に、報知部421は、ステップS300において取得された検知信号と、ステップS404において取得された検知信号とに基づいて、車両mの速度が所定速度以上であるか否かを判定する(ステップS406)。所定速度は、例えば、数〜数十km/h程度の速度である。
報知部421は、車両mの速度が所定速度以上ではない場合(ステップS406のNO側)、処理をステップS408に進める。
一方、報知部421は、車両mの速度が所定の速度以上であると判定した場合(ステップS406のYES側)、処理をステップS412に進める。
そして、報知部421は、車両mが子供C1の近傍を通過し終えたか否かを判定する(ステップS408)。
報知部421は、車両mが子供C1の近傍を通過し終えた場合(ステップS408のYES側)、子供C1に危険が及ばないと推定し、子供C1に車両mの接近を知らせる報知を開始せず、処理を終了する。
一方、報知部421は、車両mが子供C1の近傍を通過し終えていないと判定する場合(ステップS408のNO側)、処理をステップS404に戻す。報知部421は、ステップS404〜S406を繰り返す際に、子供C1に接近する車両mが所定速度以上ではない場合(ステップS406のNO側)、接近しても子供C1に危険が及ばないと推定し、報知を開始しない。
また、報知部421は、物体の移動パターンが不審者のパターンと合致するか否かを判定する(ステップS410)。不審者のパターンは、例えば、子供C1の移動に係る単位期間中(例えば、適宜の日の登校中又は下校中等)に、所定回数以上に亘って特定の物体に遭遇するパターンである。また、不審者のパターンは、例えば、子供C1の移動に係る単位期間中に、子供C1の移動経路に合致する経路において物体が往復移動するパターンである。また、不審者のパターンは、例えば、物体の特徴が不審者情報の不審者の特徴と合致するパターンである。
報知部421は、物体の移動パターンが不審者のパターンと合致しないと判定した場合(ステップS410のNO側)、物体が不審者ではないと推定し、子供C1に物体の接近を知らせる報知を開始せず、処理を終了する。
一方、報知部421は、物体の移動パターンが不審者のパターンと合致する(ステップS410のYES側、つまり、物体が不審者である)と判定した場合、処理をステップS412に進める。
そして、報知部421は、車両m又は不審者の接近を子供C1に知らせる報知を開始する(ステップS412)。
次に、報知部421は、ステップS300において取得された検知信号よりも後に出力された検知信号を取得する(ステップS414)。
次に、報知部421は、ステップS300において取得された検知信号と、ステップS414において取得された検知信号とに基づいて、車両m又は不審者が子供C1に近づいているか否かを判定する(ステップS416)。
報知部421は、車両m又は不審者が子供C1に近づいている場合(ステップS410のYES側)、処理をステップS418に進める。
一方、報知部421は、車両m又は不審者が子供C1に近づいていない場合(ステップS410のNO側)、処理をステップS420に進める。
そして、報知部421は、報知量を増加させ(ステップS418)、処理をステップS416に戻す。
また、報知部421は、車両m又は不審者が子供C1の近傍を通過し終えたか否かを判定する(ステップS420)。
報知部421は、車両m又は不審者が子供C1の近傍を通過し終えていないと判定する場合(ステップS420のNO側)、処理をステップS416に戻し、ステップS416〜S418の処理を繰り返す。
一方、報知部421は、車両m又は不審者が子供C1の近傍を通過し終えた場合(ステップS420のYES側)、処理をステップS422に進める。
報知部421は、報知を停止する(ステップS422)。
以下に、上述した第3変形例について、例えば第1携帯端末2Bの後方から接近する車両に対する接近判定及び報知の例について説明する。
図44は、第3変形例に係る第1携帯端末2Bのレーダ22の検知範囲(例えば、リヤレーダ211の後方検知範囲AR)の一例を模式的に示す図である。
図44に示すように、第1携帯端末2Bのリヤレーダ211は、電磁波の送信波及び反射波によって所定の後方検知範囲AR内に存在する複数の物体の各々を検知する。複数の物体は、例えば2台の車両つまり第1車両m1及び第2車両m2である。リヤレーダ211は、送信波及び反射波に基づいて各物体の相対的な距離、速度及び角度に係る情報の検知信号を出力する。
例えばリヤレーダ211は、第1車両m1に対して、相対的な距離L、速度v及び角度φの検知信号を出力する。
距離Lは、リヤレーダ211と第1車両m1との間の直線距離である。距離Lは、例えば、リヤレーダ211の放射面221a上の中心位置と、第1車両m1の表面上でリヤレーダ211に最も近い位置Pとの間の直線距離である。
速度vは、第1車両m1の実際の速度(実速度)v0に起因するリヤレーダ211に向かう方向の見かけ上の速度である。速度vは、例えば、実速度v0を第1車両m1からリヤレーダ211に向かう第1方向と第1方向に直交する第2方向との各々の速度成分に分解して得られる第1方向の速度成分である。第1方向は、例えば距離Lを規定する直線に沿った方向である。
角度φは、例えば、リヤレーダ211の中心軸線Oとリヤレーダ211及び第1車両m1を含む直線とのなす角度である。リヤレーダ211の中心軸線Oは、例えば放射面221aの中心位置を含む法線である。
リヤレーダ211の後方検知範囲ARは、リヤレーダ211の中心軸線Oに対する所定の角度範囲及びリヤレーダ211から所定の距離範囲の領域である。リヤレーダ211の後方検知範囲ARは、例えば、リヤレーダ211からの距離に応じて、不感帯ARL1と有効領域ARL2とに区分されている。不感帯ARL1は、リヤレーダ211から所定の第1距離r1未満の領域である。不感帯ARL1は、リヤレーダ211のノイズを除去するために、リヤレーダ211から出力される検知信号が無効とされる領域である。有効領域ARL2は、リヤレーダ211から所定の第1距離r1以上及び第1距離r1よりも大きい所定の第2距離r2以下の領域である。有効領域ARL2は、リヤレーダ211から出力される検知信号が有効とされる領域である。
接近判定部291及び報知部421は、リヤレーダ211の後方検知範囲AR内の各物体の相対的な距離、速度及び角度に係る情報について、接近判定又は報知の無効を規定するための除外データを設定する。例えば、除外データは、後方検知範囲AR内の各物体を報知の対象から除外するためのデータであって、距離に関する所定距離Lt又は速度に関する所定速度vtなどである。所定距離Ltは、例えば、第1携帯端末2Bから所定距離Lt未満の範囲に存在する物体又は人を報知対象としないために設定される。所定距離Ltは、例えば、上述したステップS302の第2所定距離dt2などと同一である。所定速度vtは、例えば、第1携帯端末2Bに対して相対的に所定速度vt未満の速度である物体又は人を報知対象としないために設定される。所定速度vtは、例えば、上述したステップS406の所定速度などと同一である。
なお、接近判定部291及び報知部421は、各物体の相対的な速度(速度ベクトル)又は各物体の速度(速度ベクトル)及び第1携帯端末2Bの速度(速度ベクトル)に基づく除外データを設定してもよい。例えば、除外データは、後方検知範囲AR内の複数の物体のうち第1携帯端末2Bに最も接近する物体以外の物体を報知の対象から除外してもよい。例えば、図44に示す後方検知範囲AR内で互いの実速度のベクトルがリヤレーダ211の中心軸線Oと平行である第1車両m1及び第2車両m2のうち、第1携帯端末2Bとの最短距離が第1最短距離w1となる第1車両m1は報知の対象とされ、第1携帯端末2Bとの最短距離が第1最短距離w1よりも大きな第2最短距離w2となる第2車両m2は報知の対象から除外されてもよい。
第1携帯端末2Bに対する物体の相対的な速度(速度ベクトル)に基づいて報知を行うことによって、例えば所定より小さな速度の物体に対して過剰な報知を行うことを抑制し、第1携帯端末2Bの携帯者に適正な報知を行うことができる。
接近判定部291及び報知部421は、リヤレーダ211の後方検知範囲AR内の各物体の相対的な距離及び速度に基づく接近予測時間によって報知開始及び報知終了を規定する。例えば、接近判定部291及び報知部421は、第1車両m1の距離Lと速度vとに基づく接近予測時間TC(=L/v)を所定時間周期で繰り返し算出し、所定回数以上に亘って連続的に接近予測時間TCが所定時間Tt未満になる場合などに報知を開始する。接近判定部291及び報知部421は、報知の開始後に報知対象である第1車両m1が検知されなくなった場合に報知を終了する。第1車両m1が検知されなくなった場合は、例えば第1車両m1が後方検知範囲ARの外部に移動した場合などである。
リヤレーダ211の後方検知範囲AR内の各物体の相対的な距離を取得することによって、第1携帯端末2Bの携帯者の周辺状況を適正に把握することができ、必要に応じて適正な報知を行うことができる。
なお、報知部421は、第1携帯端末2Bの移動状態又は停止状態に応じて報知の実行を禁止してもよい。例えば、報知部421は、第1携帯端末2Bの停止状態などのように子供C1の移動に起因する危険性が低い場合には、報知を禁止してもよい。
なお、接近判定部291及び報知部421は、接近判定又は報知の無効を規定するための除外データに報知の実行状態に応じたヒステリシスを設定してもよい。例えば、接近判定部291及び報知部421は、報知停止状態での距離の除外データを所定距離Ltとすることに対して、報知実行状態での距離の除外データを所定距離Ltよりも小さな距離としてもよい。この場合、例えば報知対象である第1車両m1に対する報知開始後に、第1車両m1が所定距離Lt未満に第1携帯端末2Bに接近した場合であっても、報知の実行が継続される。
なお、報知部421は、報知の開始後に検知される子供C1の動作又は第1携帯端末2Bの姿勢変化に応じて報知を一時的に停止してもよい。子供C1の動作は、例えば、後方の報知対象を視認するための所定の振り返り動作などである。第1携帯端末2Bの姿勢変化は、例えば、子供C1の振り返り動作に起因する回転などである。例えば、報知部421は、報知の開始後に加速度センサ28によって所定のモーメントが検知された場合又はリヤレーダ211によって子供C1の所定の振り返り動作が検知された場合などに報知を一時的に所定時間だけ停止する。所定時間は、例えば、数秒から十数秒程度である。この場合、子供C1により報知対象が視認されることに伴って、報知を一時的に停止することによって、過剰な報知の実行を抑制する。
なお、報知部421は、適宜の報知対象に対する一連の報知開始から報知終了までの処理が完了した場合、新たな報知対象の検知有無にかかわらずに所定の報知休止期間を設けてもよい。例えば、報知部421は、複数の報知対象が順次に連続的に検知される場合であっても、報知対象が切り替わる毎に所定の報知休止期間を設けてから報知を開始する。
なお、報知部421は、報知対象と第1携帯端末2Bとの間の距離に応じて報知量を変化させてもよい。例えば、報知部421は、報知対象が第1携帯端末2Bに近づくほど、報知量を増大させる。報知量を増加させるとは、例えば、バイブレータ25の振動を大きくすること、及び、振動の頻度を多くすることのうち、少なくともいずれかである。
例えば、図45は、第3変形例に係る第1携帯端末2Bのレーダ22の検知範囲(例えば、リヤレーダ211の後方検知範囲AR)の他の例を模式的に示す図である。
図45に示す例では、報知部421は、リヤレーダ211の後方検知範囲ARの有効領域ARL2を第1有効領域ARL21及び第2有効領域ARL22に区分している。第2有効領域ARL22は、リヤレーダ211から所定の第1距離r1以上及び第1距離r1よりも大きい所定の第3距離r21以下の領域である。第1有効領域ARL21は、リヤレーダ211から所定の第3距離r21以上及び第3距離r21よりも大きい所定の第2距離r2以下の領域である。報知部421は、報知対象(例えば、第1車両m1など)が第1有効領域ARL21で検知される場合に第1の報知量とし、報知対象が第2有効領域ARL22で検知される場合に第1の報知量よりも大きい第2の報知量とする。
なお、第1携帯端末2Bが備える検出機能をレーダ22としたが、これに限定されず、例えば、第1携帯端末2Bは車両間通信などの車両から発信される電磁波を検出する検出装置を備えてもよい。
以上説明したように、実施形態の第3変形例に係る情報通信システム1Bは、より適切に車両m又は不審者の接近を子供C1に報知することができる。
<情報通信システムの第4変形例>
以下に、地理的位置おける携帯者の所定動作を認識する場合について説明する。なお、上述した実施形態、第1変形例、第2変形例又は第3変形例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。
図46は、実施形態の第4変形例に係る第1携帯端末2Cの構成の一例を示す図である。実施形態の第4変形例に係る情報通信システム1Bは、第1携帯端末2Bに代えて、又は、第1携帯端末2Bに加えて、第1携帯端末2Cを備える。
図46に示される通り、第1携帯端末2Cは、通信部21と、レーダ22と、マイクロフォン23と、位置検出部24と、バイブレータ25と、スピーカ26と、表示部27と、加速度センサ28と、制御部29Cとを備える。制御部29Cは、例えば、制御部29が備える構成に加えて、接近判定部291と動作認識部292とを機能部として備える。
動作認識部292は、例えば、第1携帯端末2Cが備える検出機能(この一例では、レーダ22)の検出結果に基づいて、携帯者が所定動作を行ったか否かを認識する。所定動作は、地理的位置において、携帯者が行うことが好ましい動作である。所定動作は、例えば、地理的位置において停止する停止動作である。また、所定動作は、例えば、地理的位置において左右を確認する左右確認動作である。また、所定動作は、例えば、地理的位置において手を挙げる挙手動作である。
レーダ22の検知範囲は、携帯者の頭部の可動範囲及び携帯者の手部の可動範囲を含む。動作認識部292は、レーダ22によって出力された検知信号に基づいて、携帯者によって行われた所定動作を認識し、認識された所定動作を示す情報をデータセンター4Bに送信する。
図47は、実施形態の第4変形例に係る所定動作の認識処理を行うタイミングを模式的に示す図である。上述したように、第1携帯端末2Cは、地理的位置PT1までの距離が第1所定距離dt1未満の位置(図示する、「時刻tの子供C1」の位置)において、バイブレータ25によって報知を開始する。図47に示される一例において、子供C1は、地理的位置PT1において停止する停止動作を行う。以下、動作認識部292が各種の所定動作を認識する場合の処理について説明する。
<停止動作を認識する場合>
動作認識部292は、位置検出部24によって取得された位置情報を、データセンター4Bに送信する。データセンター4Bは、記憶部44Bに記憶された地理的位置情報を参照し、位置情報が示す子供C1の位置の近傍に存在する地理的位置PT1を特定する。データセンター4Bは、特定した地理的位置PT1を示す情報を第1携帯端末2Cに送信する。動作認識部292は、位置検出部24によって特定した子供C1の位置が、地理的位置PT1であるか否かを判定する。また、動作認識部292は、レーダ22によって出力された検知信号に基づいて、検知信号に取得される周囲環境に所定時間に亘って変化がない場合、子供C1が停止していると認識する。動作認識部292は、上述した判定を総合し、地理的位置PT1において、子供C1が停止している場合、停止動作を行ったと認識する。なお、動作認識部292は、地理的位置PT1から所定距離(図示する一例では、第3所定距離dt3)だけ離隔した離隔位置から地理的位置PT1までの間に停止動作を認識する処理を行ってもよい。この場合、動作認識部292は、データセンター4Bから取得した現在位置の近傍の地理的位置PT1から、第3所定距離dt3だけ手前の離隔位置を特定し、特定した離隔位置から地理的位置PT1に到着するまでの間、停止動作を認識する処理を行ってもよい。
<左右確認動作を認識する場合>
動作認識部292は、レーダ22によって出力された検知信号に基づいて、子供C1の頭部(例えば、顔など)が子供C1に対して左方向及び右方向に向いた場合、左右確認動作を行ったと認識する。
<挙手動作を認識する場合>
動作認識部292は、レーダ22によって出力された検知信号に基づいて、子供C1の手部(例えば、手のひらなど)が子供C1に対して上方向に位置した場合、挙手動作を行ったと認識する。
動作認識部292は、所定動作が行われたことを認識したタイミングにおいて、所定動作が認識されたことを示す情報をデータセンター4Bに送信する。報知部421は、地理的位置の接近を子供C1に知らせる報知が開始されている場合であって、動作認識部292から所定動作が行われたことを示す情報を受信した場合、報知を停止する。
なお、動作認識部292は、所定動作の全て(例えば、停止動作、左右確認動作及び挙手動作など)を認識可能としてもよいし、所定動作の一部のみ(例えば、左右確認動作及び挙手動作のみなど)を認識可能としてもよい。
図48は、実施形態の第4変形例に係る報知部421の報知の停止処理の一例を示すフローチャートである。
まず、報知部421は、報知が開始されたか否かを判定する(ステップS500)。
報知部421は、報知が開始されていない場合(ステップS500のNO側)、ステップS500の処理を繰り返し、報知が開始されるまでの間に待機する。
一方、報知部421は、報知が開始されている場合(ステップS500のYES側)、処理をステップS502に進める。
そして、報知部421は、第1携帯端末2Cから所定動作が行われたことを示す情報を受信したか否かを判定する(ステップS502)。
報知部421は、所定動作が行われていない場合(ステップS502のNO側)、ステップS502の処理を繰り返し、所定動作が行われたことを示す情報を受信するまでの間に待機する。
一方、報知部421は、所定動作が行われたことを示す情報を受信した場合(ステップS502のYES側)、処理をステップS504に進める。
そして、報知部421は、報知を停止する(ステップS504)。
以上説明したように、実施形態の第4変形例の情報通信システム1Bは、子供C1が地理的位置において所定動作を行った場合、交通安全上、必要な行動が行われたと推定し、不要に報知が継続されることを抑制することができる。
<報知手法について>
なお、上述した第2変形例から第4変形例において、報知部421がバイブレータ25を振動させることにより、子供C1に各種報知を行う場合について説明したが、これに限られない。報知は、例えば、スピーカ26が音声を出力することによって行われてもよい。この場合、報知量を増加させるとは、例えば、音声の音量を大きくすること、及び、音声出力の頻度を多くすることのうち、少なくともいずれかである。
<移動速度の認識について>
また、上述した第4変形例において、動作認識部292がレーダ22によって出力された検知信号に基づいて、子供C1の移動速度を認識する場合について説明したが、これに限られない。子供C1の移動速度は、例えば、加速度センサ28の出力に基づいて、認識されてもよい。この場合、動作認識部292は、加速度センサ28の出力を積分し、子供C1の移動速度を導出することにより、子供C1の移動速度を認識する。
<移動速度に基づく報知について>
また、上述した第2変形例から第4変形例では、報知部421が、子供C1から地理的位置PT1までの距離に基づいて、報知を開始する場合について説明したが、これに限られない。報知部421は、子供C1の移動速度に基づいて、報知を行ってもよい。報知部421は、例えば、子供C1の移動速度が速い場合、移動速度が遅い場合と比して、報知の開始タイミングを速めてもよく、報知量を増加させてもよい。これにより、情報通信システム1Bは、走って道路に飛び出す可能性が高い子供C1に対して、早急に報知を行うことができる。
<地理的位置の接近の判定について>
また、上述した第3変形例及び第4変形例において、報知部421は、位置検出部24によって取得された子供C1の位置情報と、地理的位置情報とに基づいて、地理的位置PT1の接近を判定する場合について説明したが、これに限られない。報知部421は、子供C1の移動速度に基づいて、地理的位置PT1の予想到着時刻を導出し、導出した予想到着時刻に基づいて、地理的位置PT1に接近したか否かを判定してもよい。この場合、報知部421は、地理的位置PT1に到着する予想到着時刻を導出し、導出した予想到着時刻に基づいて、地理的位置PT1が接近したか否かを判定する。
<地理的位置の設定について>
また、上述した第2変形例から第4変形例において、地理的位置PT1は、予め定められており、記憶部44Bに地理的位置情報として記憶される場合について説明したが、これに限られない。地理的位置PT1は、例えば、子供C1の保護者が所持する第2携帯端末3から指定されてもよい。この場合、第2携帯端末3は、第2携帯端末3の記憶部(不図示)に記憶されたプログラム(ソフトウェア)として、地理的位置PT1を設定する際に用いられるプログラム(ソフトウェア)を実行する。例えば、このプログラム(ソフトウェア)を実行することにより、地図画像が表示部34に表示される。保護者は、第2携帯端末3が備える受付部(不図示)に、子供C1の登下校時に歩行する経路の開始位置と終了位置とを入力する。受付部は、例えば、ボタン、キーボード及びマウス等の操作デバイスである。
以降の説明において、受付部は、表示部34と一体に形成されるタッチパネルである場合について説明する。第2携帯端末3は、受付部によって受け付けられた開始位置と、終了位置とに基づいて、子供C1が歩行すると推定される複数の経路rtの候補を地図画像に重畳し、表示部34に提示する。保護者は、提示された複数の経路rtの候補のうち、実際に子供C1が歩行する経路rtを選択する。
次に、受付部は、選択(指定)された経路rt上において子供C1に所定動作を行わせたい地理的位置PT1を指定する保護者の操作を受け付ける。記憶部44Bの地理的位置PT1の情報には、保護者によって指定された地理的位置PT1を示す情報が含まれる。これにより、情報通信システム1Bは、保護者が指定した地理的位置PT1の接近を子供C1に報知することができる。
なお、受付部は、表示された地図画像に対して保護者が経路rtの位置をタッチパネルになぞって入力することにより、実際に子供C1が歩行する経路rtを指定してもよい。また、制御部36は、保護者の操作によって指定される位置(例えば、経路rtの開始位置、終了位置及び地理的位置PT1)が、経路rt上又は歩道上ではない場合、指定した位置の近傍の経路rt上又は歩道上の位置に補正してもよい。
<所定動作の報知について>
また、上述では、報知部421が、地理的位置PT1の接近又は車両m若しくは不審者の接近を子供C1に報知する場合について説明したが、これに限られない。報知部421は、例えば、地理的位置PT1における所定動作を促す報知を行ってもよい。この場合、報知部421は、例えば、接近判定部291によって子供C1が地理的位置PT1に接近したと判定された場合、スピーカ26から「交差点では一時停止だよ!」又は「みぎ、ひだりを確認して、手を挙げて横断歩道を渡ろうね!」等の音声を出力することにより、所定動作を促す報知を行う。
<所定動作の評価結果の報知について>
また、報知部421は、子供C1が行った所定動作の評価結果を報知してもよい。この場合、報知部421は、第1携帯端末2Cから子供C1が所定動作を行ったことを示す情報を受信した場合、子供C1を称賛する報知を行ってもよい。子供C1を称賛する報知とは、バイブレータ25を所定のリズムによって振動させる、及び、スピーカ26から「右左の確認ができたね!えらい!」という子供C1を称賛する音声を出力させるなどの報知である。
また、報知部421は、子供C1が地理的位置PT1において所定動作を行わなかった場合、子供C1を注意する報知を行ってもよい。子供C1を注意する報知とは、バイブレータ25を所定のリズムによって振動させる、及び、スピーカ26から「ちゃんと止まらないと危ないよ!」という子供C1を注意する音声を出力させるなどの報知である。報知部421は、所定動作が行われる度、又は、子供C1から地理的位置PT1までの距離が第1所定距離dt1未満になる度などに、所定動作の評価結果を報知してもよい。
なお、報知部421は、地理的位置PT1、車両m又は不審者の接近を報知している場合、評価結果の報知を行わなくてもよい。これにより、報知部421は、地理的位置PT1、評価結果の報知が車両m又は不審者の報知を妨げることを抑制することができる。
また、報知部421は、地理的位置PT1から第1所定距離dt1以内の範囲において、評価結果の報知を行わなくてもよい。これにより、報知部421は、評価結果の報知が地理的位置PT1、車両m又は不審者の報知を妨げることを抑制することができる。
<所定動作の採点について>
また、制御部42Bは、子供C1が行った所定動作を採点する構成であってもよい。制御部42Bは、子供C1が地理的位置PT1において所定動作を行ったか、又は、所定動作を行わなかったかに基づいて、子供C1が行った所定動作を採点し、採点した結果を示す情報を、保護者の第2携帯端末3に送信してもよい。また、制御部42Bは、子供C1が地理的位置PT1に接近する度に、所定動作の採点結果を第2携帯端末3に送信してもよい。
<情報通信システム1Bについて>
なお、上述した第2変形例から第4変形例において、情報通信システム1Bのうち、第1携帯端末2、第1携帯端末2B又は第1携帯端末2Cが備える構成と、データセンター4Bが備える構成とについて説明したが、これに限られない。例えば、第1携帯端末2、第1携帯端末2B又は第1携帯端末2Cが備える構成が、データセンター4Bに備えられていてもよく、データセンター4Bに備えられる構成が第1携帯端末2、第1携帯端末2B又は第1携帯端末2Cに備えられていてもよい。また、記憶部44Bに記憶される情報が、第1携帯端末2、第1携帯端末2B又は第1携帯端末2Cの記憶部(不図示)に記憶されていてもよい。
例えば、上述した第2変形例から第4変形例においては、データセンター4Bの報知部421が、第1携帯端末2の位置検出部24によって取得された位置情報と、記憶部44Bに記憶されている地理的位置情報とに基づいて、第1携帯端末2と地理的位置PT1の接近を判定するとしたが、これに限定されない。上述した第3変形例及び第4変形例に示す各第1携帯端末2B,2Cの接近判定部291が、データセンター4Bから地理的位置情報を受信して、第1携帯端末2と地理的位置PT1の接近を判定してもよい。
上述した実施形態及び各変形例において、各第1携帯端末2,2B,2Cは、フロントレーダ及びリヤレーダによるレーダ22を備えるとしたが、これに限定されず、レーダ22の代わりに、カメラ、LIDAR(Light Detection and Ranging又はLaser Imaging Detection and Ranging)又は赤外線センサなどを備えてもよい。
<報知の割り込み停止>
以下に、上述した実施形態及び各変形例における各第1携帯端末2,2B,2Cによる報知の割り込み停止の動作例について説明する。なお、上述した実施形態、第1変形例、第2変形例、第3変形例又は第4変形例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。また、以下において、上述した第2変形例に係る情報通信システム1B及び第1携帯端末2を一例として説明するが、各情報通信システム1,1A及び各第1携帯端末2B,2Cにおいて同様の動作が実行されてもよい。
図49は、第2変形例に係る第1携帯端末2による報知の割り込み停止の動作例を示すフローチャートである。例えば、第1携帯端末2の制御部29は、以下に示すステップS600からステップS604の処理を所定のタイミングで繰り返し実行する。
先ず、第1携帯端末2の制御部29は、データセンター4Bの報知部421による制御に応じて、第1携帯端末2のスピーカ26及びバイブレータ25などの少なくともいずれかによる報知が実行中であるか否かを判定する(ステップS600)。
制御部29は、報知が実行中ではない場合(ステップS600のNO側)、処理をリターンに進める。
一方、制御部29は、報知が実行中である場合(ステップS600のYES側)、処理をステップS602に進める。
次に、制御部29は、第1携帯端末2のレーダ22によって携帯者による所定の報知中断指示動作の実行が検知されたか否かを判定する(ステップS602)。
制御部29は、所定の報知中断指示動作の実行が検知されていない場合(ステップS602のNO側)、処理をリターンに進める。
一方、制御部29は、所定の報知中断指示動作の実行が検知された場合(ステップS602のYES側)、処理をステップS604に進める。
次に、制御部29は、報知部421による制御を中断する割り込み処理によって、報知を停止する(ステップS604)。そして、処理をリターンに進める。
所定の報知中断指示動作は、報知部421の制御により実行されている報知の中断を指示する携帯者の所定動作による合図であって、レーダ22によって検知可能な動作である。例えば、所定の報知中断指示動作は、携帯者の手による所定動作である。携帯者の手による所定動作は、携帯者の肩部周辺に常時に存在する顔及び首などの部位との判別並びに携帯者の無意識的又は日常的な通常の手の動作との判別が明確に可能となる動作である。
所定の報知中断指示動作は、例えば、携帯者の肩部周辺に配置された第1携帯端末2のレーダ22(例えば、フロントレーダ209など)の放射面に向かって手を近づけて一時的に保持する動作を所定の複数回(例えば、2回など)に亘って繰り返す動作である。
また、他の所定の報知中断指示動作は、例えば、携帯者の肩部周辺に配置された第1携帯端末2のレーダ22(例えば、フロントレーダ209など)の放射面に向かって手を近づけるとともに所定時間(例えば、数秒など)に亘って放射面に手をかざす一連の動作である。
制御部29は、レーダ22によって検知される手の動作が所定の報知中断指示動作に相当するか否かを判定するための基準データとして、手の所定動作における手の運動軌道、運動速度及び保持位置などの少なくともいずれかを規定するデータを予め記憶する。
なお、制御部29は、所定の報知中断指示動作を、レーダ22の代わりに加速度センサ28によって検知可能な動作としてもよい。例えば、所定の報知中断指示動作は、加速度センサ28に接触する携帯者の手によって加速度センサ28に入力される所定の加速度パターンを発生させる所定動作である。携帯者の手による所定動作は、携帯者の肩部周辺において携帯者の無意識的又は日常的に通常に発生する加速度パターンとの判別が明確に可能となる所定の加速度パターンを発生させる動作である。
所定の報知中断指示動作は、例えば、携帯者の肩部周辺に配置された第1携帯端末2を所定以上の強さで叩く動作である。
また、他の所定の報知中断指示動作は、例えば、携帯者の肩部周辺に配置された第1携帯端末2を所定回数に亘って繰り返し叩く動作である。
制御部29は、加速度センサ28によって検知される手の動作が所定の報知中断指示動作に相当するか否かを判定するための基準データとして、手の所定動作に応じて発生する所定の加速度パターンを規定するデータを予め記憶する。
上述したように、制御部29は、レーダ22又は加速度センサ28によって検知される携帯者の手の所定動作に応じて、報知部421の制御により実行されている報知の中断を制御する。これにより、例えば携帯者によって直接的に操作されるボタンなどの入力操作部材を必要とせずに、携帯者による入力操作を受け付けて、報知の停止を容易に制御することができ、過剰な報知を抑制することができる。
また、携帯者の無意識的又は日常的な通常の手の動作との判別が明確に可能な入力動作によって報知を的確に停止することができる。
また、第1携帯端末2が携帯者の肩部の近傍に配置されることによって、携帯者の入力動作に限らず、移動者の周囲の物体等をレーダ22によって検出することができ、周辺監視を支援することができる。また、携帯者は、肩部の近傍のレーダ22及び加速度センサ28に対して、複雑な手の入力動作を容易に行うことができる。また、レーダ22及び加速度センサ28は、携帯者の手の複雑な動作を精度良く検出することができる。
<ボイスメッセージ処理>
以下に、上述した実施形態及び各変形例における各第1携帯端末2,2B,2Cによるボイスメッセージ処理の動作例について説明する。なお、上述した実施形態、第1変形例、第2変形例、第3変形例又は第4変形例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。また、以下において、上述した実施形態に係る第1携帯端末2を一例として説明するが、各第1携帯端末2B,2Cにおいて同様の動作が実行されてもよい。
第1携帯端末2の制御部29は、マイクロフォン23による音声メッセージの録音及びデータセンター4から取得した音声メッセージのスピーカ26による再生を、レーダ22によって検知される携帯者の所定の指示動作に応じて制御してもよい。例えば、所定の指示動作は、携帯者の手による動作であって、携帯者の肩部周辺に常時に存在する顔及び首などの部位との判別並びに携帯者の無意識的又は日常的な通常の手の動作との判別が明確に可能となる動作である。
所定の指示動作として、スピーカ26による音声メッセージの再生を指示する動作と、マイクロフォン23による音声メッセージの録音を指示する動作とは、例えば、相互に対称的な動作である。例えば、音声メッセージの再生を指示する指示動作は、携帯者の肩部周辺に配置された第1携帯端末2のレーダ22(例えば、フロントレーダ209など)の放射面を横切るように携帯者の外側から内側に手を振る動作である。一方、音声メッセージの録音を指示する指示動作は、携帯者の肩部周辺に配置された第1携帯端末2のレーダ22(例えば、フロントレーダ209など)の放射面を横切るように携帯者の内側から外側に手を振る動作である。
制御部29は、レーダ22によって検知される手の動作が所定の指示動作に相当するか否かを判定するための基準データとして、手の所定の指示動作における手の運動軌道、運動速度及び保持位置などの少なくともいずれかを規定するデータを予め記憶する。
上述したように、制御部29は、レーダ22又は加速度センサ28によって検知される携帯者の手の所定動作に応じて、音声メッセージの再生及び録音の開始を制御する。これにより、例えば携帯者によって直接的に操作されるボタンなどの入力操作部材を必要とせずに、携帯者による入力操作を受け付けて、音声メッセージの再生及び録音を容易かつ迅速に制御することができる。
<第1携帯端末の動作例>
以下に、上述した実施形態及び各変形例における各第1携帯端末2,2B,2Cの動作例について説明する。なお、上述した実施形態、第1変形例、第2変形例、第3変形例又は第4変形例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。また、以下において、上述した第4変形例に係る情報通信システム1B及び第1携帯端末2Cを一例として説明するが、各情報通信システム1,1A及び各第1携帯端末2,2Bにおいて同様の動作が実行されてもよい。
図50は、実施形態の第4変形例に係る第1携帯端末2Cの位置に応じた動作例を示す図である。
図50に示すように、時刻t0から時刻t3の間において第1携帯端末2の位置は第1の登録エリア(例えば、自宅など)内である。第1の登録エリアは、例えば所定経路の移動開始位置を含む。第1の登録エリアの情報(例えば、位置、形状及び大きさなど)はエリア情報として第1携帯端末2C及びデータセンター4Bに記憶されている。また、第1携帯端末2Cは、時刻t1に至るまで充電状態であり、第1携帯端末2Cに搭載されているバッテリ(図示略)の充電が実行されている。
時刻t1において、例えば充電用のケーブル(図示略)が第1携帯端末2Cから取り外されることなどによって第1携帯端末2Cの充電が終了すると、第1携帯端末2Cは、更新された地理的位置情報及びエリア情報の送信をデータセンター4Bに要求する。
なお、地理的位置情報及びエリア情報は、予め第2携帯端末3によって登録され、データセンター4Bの記憶部44Bに格納され、データセンター4Bを介して第1携帯端末2Cに記憶されている。
地理的位置情報は、例えば停止動作、左右確認動作及び挙手動作などの所定動作の実行が必要とされる地理的位置の情報である。地理的位置は、第1携帯端末2Cの携帯者が通行する経路上の地点であり、例えば子供に危険が及ぶ可能性が有る位置などである。地理的位置は、例えば、経路上の交差点、車道と区分された歩道上の位置及び危険性がある構造物の近傍等を含む。経路上の地点は、経路の往復(目的地に対する行き帰りなど)に応じて異なる地点であってもよい。
エリア情報は、第1携帯端末2Cを携帯する携帯者がよく行く所定の場所の情報である。所定の場所は、例えば子供に対して設定される自宅、学校、学童及び他の施設などである。エリア情報は、例えば上述した第1の登録エリア(例えば、自宅など)及び後述する第2の登録エリア(例えば、学校など)を含む。
第1携帯端末2Cの充電状態は、例えば、外部機器の電源に設けられた充電用のケーブル(図示略)が、上述したケース105のコネクタ用貫通孔163から挿入されて、インターフェース基板241bのインターフェースコネクタ241aに接続されるとともに、バッテリ223などに電圧の印加又は通電が行われている状態である。第1携帯端末2Cの制御部29Cは、例えば、電圧の印加又は通電が停止されていても充電用のケーブルがインターフェースコネクタ241aに接続された状態では各情報の送付要求を外部に送信しない。制御部29Cは、充電用のケーブルがインターフェースコネクタ241aから取り外されて、充電用のケーブルとインターフェースコネクタ241aとが物理的に離隔したときに、各情報の送付要求を外部(例えば、データセンター4Bなど)に送信する。これにより、通信部21は、充電用のケーブルとインターフェースコネクタ241aとが離隔してから地理的位置情報及びエリア情報の送付要求をデータセンター4Bに送信し、送付要求に応じてデータセンター4Bから送信された各情報を受信する。
なお、制御部29Cは、各情報を取得することができない場合、送付要求の送信を繰り返すとともに、表示部27を上述した図16に示す点滅(異常時)状態B5にする。これにより、第1携帯端末2Cの移動開始に先立って地理的位置に関する情報の取得異常を報知することができる。
これにより、充電用のケーブルとインターフェースコネクタ241aとが物理的に離隔したときに、地理的位置情報及びエリア情報を受信することによって、第1携帯端末2Cの移動開始に先立って地理的位置に関する最新の情報を取得することができる。例えば充電用のケーブルとインターフェースコネクタ241aとが離隔するより前に地理的位置に関する情報を受信する場合に比べて、過剰な通信を抑制し、通信効率を向上させることができる。
また、充電用のケーブルとインターフェースコネクタ241aとが離隔したときに、地理的位置に関する情報の送付要求を外部に送信することによって、例えば充電用のケーブルとインターフェースコネクタ241aとが離隔するより前に送付要求を送信する場合に比べて、過剰な通信を抑制し、通信効率を向上させることができる。
時刻t2において、第1携帯端末2Cは、位置検出部24による測位信号の受信を開始すると、データセンター4Bに位置情報の定期的な送信を行う。第1携帯端末2Cは、所定時間(例えば、10sなど)に亘って所定周期毎(例えば、1s毎など)に位置検出部24によって取得した測位信号に基づき、所定時間分の複数の位置情報をまとめてデータセンター4Bに送信する。例えば、第1携帯端末2Cは、1s周期で取得した測位信号の10回分のデータを10s毎にまとめてデータセンター4Bに送信する。
なお、第1携帯端末2Cは、位置情報の定期的な送信と同様に、搭載するバッテリ(図示略)の残量(充電レベル)の情報を定期的にデータセンター4Bに送信してもよい。例えば、第1携帯端末2Cは、10s毎に検知した充電レベルの情報を検知毎に(つまり、10s毎に)データセンター4Bに送信してもよい。また、第1携帯端末2Cは、位置情報及び充電レベルの情報を同一タイミングでデータセンター4Bに送信してもよい。
時刻t3において、第1携帯端末2Cは、第1の登録エリア内から退出したことに伴い、エリア情報と位置情報とに基づく所定の場所に対する到着及び出発の判定処理(エリア判定)によって、第1の登録エリアから出発したと判定する。第1携帯端末2は、エリア判定の判定結果を、例えばPUSH通知などによってデータセンター4B及びデータセンター4Bを介して第2携帯端末3に送信する。
時刻t3から時刻t6の間において第1携帯端末2Cの位置は、第1携帯端末2Cに記憶されている地理的位置情報及びエリア情報によって指定される所定の領域の外部(境界外)である。
時刻t4及び時刻t5において、第1携帯端末2Cは、上述した位置情報の定期的な送信を行う。
時刻t6から時刻t8の間において第1携帯端末2Cの位置は、所定動作の実行が必要とされる地理的位置を含む所定領域内である。地理的位置を含む所定領域は、地理的位置に対する第1携帯端末2Cの接近及び注意喚起の報知要否を判定するための領域(地理的位置判定領域)である。地理的位置判定領域は、例えば、上記図21及び図29に示す所定範囲ARP(地理的位置PT1から第1所定距離dt1だけ離れた位置の範囲)などである。
時刻t6において、第1携帯端末2Cは、地理的位置判定領域内に進入したことに伴い、地理的位置情報と位置情報とに基づく地理的位置への接近及び注意喚起の報知要否の判定処理によって、地理的位置への接近に伴い注意喚起の報知が必要であると判定する。第1携帯端末2Cは、時刻t6以降において報知部421による制御に応じてバイブレータ25の作動などによって携帯者に注意喚起の報知を行う。
時刻t7において、第1携帯端末2Cは、携帯者による所定動作(例えば、停止動作、左右確認動作及び挙手動作など)の実行を検知した場合、所定動作の実行が必要とされる地理的位置の地点において所定動作が実行されたか否かの判定処理(動作判定)によって、所定動作が実行されたと判定する。第1携帯端末2Cは、動作判定の判定結果をデータセンター4Bに送信する。
また、時刻t8において、第1携帯端末2Cは、地理的位置判定領域内において携帯者による所定動作の実行を検知すること無しに地理的位置判定領域内から退出した場合、動作判定によって所定動作が実行されなかったと判定する。第1携帯端末2Cは、動作判定の判定結果をデータセンター4Bに送信する。
時刻t8から時刻t11の間において第1携帯端末2Cの位置は、第1携帯端末2Cに記憶されている地理的位置情報及びエリア情報によって指定される所定の領域の外部(境界外)である。
時刻t9及び時刻t10において、第1携帯端末2Cは、上述した位置情報の定期的な送信を行う。
時刻t11以降において第1携帯端末2Cの位置は、第2の登録エリア(例えば、学校など)内である。第2の登録エリアは、例えば所定経路の移動終了位置を含む。第2の登録エリアの情報(例えば、位置、形状及び大きさなど)はエリア情報として第1携帯端末2C及びデータセンター4Bに記憶されている。
時刻t11において、第1携帯端末2Cは、第2の登録エリア内に進入したことに伴い、エリア情報と位置情報とに基づく所定の場所に対する到着及び出発の判定処理(エリア判定)によって、第2の登録エリアに到着したと判定する。第1携帯端末2Cは、エリア判定の判定結果を、例えばPUSH通知などによってデータセンター4B及びデータセンター4Bを介して第2携帯端末3に送信する。
第1携帯端末2Cは、時刻t11以降に第2の登録エリア(例えば、学校など)内において、上述した第1の登録エリア(例えば、自宅など)内と同様に充電状態とされてもよい。
なお、上述した第1携帯端末2Cの充電状態は、充電用のケーブルとインターフェースコネクタ241aとの接続状態であるとしたが、これに限定されない。例えば、充電用のケーブルとインターフェースコネクタ241aとの組み合わせの代わりに、充電器クレードルと充電器クレードルとの接点との組み合わせ、又は、無接点充電の送電部と受電部との組み合わせなどによって接続状態が形成されてもよい。なお、無接点充電の送電部と受電部とに対しては、充電不可となる所定距離以上に離隔した場合を、上述した物理的に離隔した状態とする。
なお、上述した第1携帯端末2Cの充電状態では、第1携帯端末2Cの制御部29Cが充電用のケーブルとインターフェースコネクタ241aとの接続有無を監視して、物理的に離隔した場合に各情報の送付要求を送信するとしたが、これに限定されない。例えば、データセンター4Bの制御部42Bなどが充電用のケーブルとインターフェースコネクタ241aとの接続有無を監視して、物理的に離隔した場合に第1携帯端末2Cからの送付要求を必要とせずに各情報を第1携帯端末2Cに送信してもよい。
<省電力制御>
第1携帯端末2Cは、現在の地理的位置に応じて異なる条件で省電力状態となる。省電力状態は、第1携帯端末2Cの動作休止状態に対応している。第1携帯端末2Cの動作休止状態は、例えば、加速度センサ28による検知動作などの所定動作の実行を許容しながら、所定動作以外の動作を休止させる状態である。
例えば、第1携帯端末2Cの制御部29Cは、現在の地理的位置が事前に設定された地理的位置である設定位置のときに、第1条件で省電力状態とする。制御部29Cは、現在の地理的位置が設定位置以外の地理的位置のときに、第2条件で省電力状態とする。事前に設定された地理的位置である設定位置は、第1携帯端末2を携帯する携帯者がよく行く場所などであって、例えば子供C1に対して設定される自宅、学校、学童及び他の施設などの所望の安全性が確保された場所である。第1条件は、例えば、所定の第1継続時間に亘って加速度センサ28によって検出される加速度がゼロ又は所定値未満となる場合である。第2条件は、例えば、所定の第1継続時間よりも長い第2継続時間に亘って加速度センサ28によって検出される加速度がゼロ又は所定値未満となる場合である。
これにより、現在の地理的位置に応じて異なる第1条件及び第2条件の各々で省電力状態とすることによって適正に電力消費の効率を向上させることができる。現在の地理的位置によって異なる移動停止状態に応じて第1携帯端末2Cの過剰な作動を抑制することによって、電力消費の増大を適正に抑制することができる。また、省電力状態であっても加速度センサ28の作動が維持されることによって、第1携帯端末2Cの移動停止状態の変化を検知することができる。
なお、制御部29Cは、第1条件による省電力状態と第2条件による省電力状態とを互いに異なる状態にしてもよい。例えば、制御部29Cは、第1条件による省電力状態を、通常状態(つまり正常状態の第1携帯端末2Cの通常の作動状態)よりも消費電力が小さい状態とし、第2条件による省電力状態を第1条件による省電力状態よりも消費電力が小さい状態とする。
また、制御部29Cは、外部との通信異常又は位置情報の取得異常のときに、第1条件で省電力状態としてもよい。例えば、制御部29Cは、通信部21による外部との情報の送信若しくは受信の異常又は位置検出部24による測位信号の受信異常のときに、第1条件で省電力状態とする。
これにより、外部との通信異常又は位置情報の取得異常のときに、不要な作動を抑制することによって、電力消費の増大を抑制することができる。
なお、上述した第2変形例から第4変形例において、地理的位置PT1は、地点(例えば、緯度及び経度によって区別される位置など)であってもよいし、所定の形状及び大きさの領域(例えば、緯度及び経度によって区別される位置を含む所定の大きさの範囲など)であってもよい。
例えば、地理的位置PT1が所定の形状及び大きさの領域である場合、報知部421は、第1携帯端末2の位置から地理的位置PT1までの距離を設定する際に、地理的位置PT1の領域の中心又は重心を距離設定の基準位置としてもよいし、地理的位置PT1の領域の外縁における適宜の位置を距離設定の基準位置としてもよい。
図51は、所定の形状及び大きさの領域である地理的位置PT1の一例を模式的に示す図である。
例えば、図51に示すように、地理的位置PT1が中心Paを含む円形状の領域として設定されている場合、報知部421は、第1携帯端末2の位置から地理的位置PT1までの距離を、第1携帯端末2の位置から中心Pa又は円形状の領域の外縁Peまでの距離とする。
なお、地理的位置PT1の領域の形状は、円形状に限定されず、例えば楕円形及び矩形などの適宜の形状であってもよい。
<報知態様の制御>
以下に、上述した第3変形例又は第4変形例において、地理的位置PT1への接近に対する報知態様と、物体又は人の接近に対する報知態様との例について説明する。なお、上述した第3変形例又は第4変形例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。また、以下において、上述した第3変形例に係る情報通信システム1B及び第1携帯端末2Bを一例として説明するが、第1携帯端末2Cにおいて同様の動作が実行されてもよい。
上述した第3変形例又は第4変形例において、データセンター4Bの報知部421は、地理的位置PT1への接近を子供C1に報知する場合の報知態様と、車両m又は不審者の接近を子供C1に報知する場合の報知態様とを異なるように設定してもよい。報知態様は、例えば、単位時間当たりの報知量及び周期的な報知パターンなどである。報知量は、例えば、バイブレータ25の振動に対する振幅及び振動の頻度(単位時間当たりの振動の密度)の少なくともいずれかである。周期的な報知パターンは、例えば、バイブレータ25の振動のリズムなどである。
図52は、報知態様の一例を模式的に示す図である。
図52に示す例では、報知部421は、車両mなどの物体の接近を子供C1に報知する場合の第1の報知態様AB1と、事前に設定された地理的位置PT1などの設定位置への接近を子供C1に報知する場合の第2の報知態様AB2とを設定する。例えば、第1の報知態様AB1は、第2の報知態様AB2に比べて、より短い周期でバイブレータ25の振動のオン及びオフを切り替えるとともに、所定期間TBにおける振動の密度を相違させる。
第1の報知態様AB1と第2の報知態様AB2とが相互に異なることによって、第1携帯端末2Bを携帯する携帯者に適正な報知を行うことができる。
なお、報知部421は、地理的位置PT1への接近を子供C1に報知する動作と、車両m又は不審者の接近を子供C1に報知する動作とのうち、いずれか一方を優先させてもよい。例えば、報知部421は、事前に設定された地理的位置PT1などの設定位置への接近を子供C1に報知する動作を、車両mなどの物体の接近を子供C1に報知する動作よりも優先させる。
図53は、報知態様の変化の一例を模式的に示す図である。
図53に示す例では、先ず、報知部421は、時刻t1において、報知対象である車両mなどの物体の接近を子供C1に報知する動作を開始し、バイブレータ25を第1の報知態様B1で振動させる。時刻t1は、例えば、第1携帯端末2Bが地理的位置PT1に対して第1所定距離dt1以上離れている状態でレーダ22の検知範囲内に報知対象が検知されたタイミングである。
次に、報知部421は、時刻t3において、地理的位置PT1への接近を子供C1に報知する動作を開始し、バイブレータ25を第1の報知態様AB1から第2の報知態様AB2に切り替えて振動させる。時刻t3は、例えば、レーダ22の検知範囲内に報知対象が検知されている状態で第1携帯端末2Bが地理的位置PT1に対して第1所定距離dt1未満に接近したタイミングである。
これにより、地理的位置PT1などの設定位置が第1携帯端末2Bの周辺の物体よりも携帯者に対する危険性が高い場合であっても、適正な報知を行うことができる。
なお、報知部421は、地理的位置PT1への接近を子供C1に報知する動作と、車両m又は不審者の接近を子供C1に報知する動作とのうち、いずれか一方を優先させる際に、より先に動作開始が指示された報知又はより後に動作開始が指示された報知のいずれか一方を優先させてもよい。
なお、上述では、報知部421が、地理的位置PT1への接近又は車両m若しくは不審者の接近を子供C1に報知する場合について説明したが、これに限られない。例えば、データセンター4Bは、事前に設定された地理的位置PT1などの設定位置への接近を子供C1に報知する第1の報知部と、車両mなどの物体の接近を子供C1に報知する第2の報知部とによる複数の異なる報知部を備えてもよい。
なお、上述した第2変形例から第4変形例において、報知部421は、地理的位置PT1への接近を子供C1に報知する判定時に、上述した図16に示す表示部27の点滅(作動時)状態B4において発光色又は発光色及び点灯状態を変化させる。また、報知部421は、車両mなどの物体又は不審者などの人の接近を子供C1に報知する判定時に、上述した図16に示す表示部27の点滅(作動時)状態B4において発光色又は発光色及び点灯状態を変化させてもよい。
<第2携帯端末の動作例>
以下に、上述した実施形態及び各変形例における第2携帯端末3の動作例について説明する。なお、上述した実施形態、第1変形例、第2変形例、第3変形例又は第4変形例と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略又は簡略化する。また、以下において、上述した第4変形例に係る情報通信システム1B及び第1携帯端末2Cを一例として説明するが、各情報通信システム1,1A及び各第1携帯端末2,2Bにおいて同様の動作が実行されてもよい。
以下において、第2携帯端末3は、操作者の操作を受け付ける受付部(図示略)として、例えば表示部34と一体に形成されるタッチパネルを備える。
図54は、第2携帯端末3の表示部34に表示されるメニュー画面g300の一例である。
図54に示すように、第2携帯端末3は、第2携帯端末3の記憶部(図示略)に格納された所定プログラム(ソフトウェア)の実行時における所定の入力操作に応じて、表示部34にメニュー画面g300を表示する。なお、メニュー画面g300は、所定プログラム(ソフトウェア)の起動毎の初期画面であってもよい。
メニュー画面g300は、操作者の所定操作(例えば、指先で画面を軽くたたくようにタッチするタップ操作など)に応じて選択指示を受け付ける複数のメニュー項目を備える。複数のメニュー項目は、例えば、子供の現在地g301と、履歴g302と、家/学校/施設設定g303と、安全確認地点設定g304と、ボイスメッセージg305と、ログアウトg306とを備える。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち子供の現在地g301が選択されると、表示部34においてメニュー画面g300に代わって後述する子供の現在地画面g310を表示する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち履歴g302が選択されると、表示部34においてメニュー画面g300に代わってカレンダー画面(図示略)を表示する。カレンダー画面は、当日及び過去の日付から適宜の日付を選択するための画面である。第2携帯端末3は、カレンダー画面における操作者の所定操作によって適宜の日付が選択されると、表示部34においてカレンダー画面に代わって後述する履歴画面g360を表示する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち家/学校/施設設定g303が選択されると、表示部34においてメニュー画面g300に代わって後述する家/学校/施設設定画面g380を表示する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち安全確認地点設定g304が選択されると、表示部34においてメニュー画面g300に代わって後述する安全確認地点設定画面g410を表示する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうちボイスメッセージg305が選択されると、表示部34においてメニュー画面g300に代わってボイスメッセージ画面(図示略)を表示する。ボイスメッセージ画面は、例えば、第2携帯端末3がデータセンター4Bから取得した音声メッセージの一覧などを備える。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうちログアウトg306が選択されると、表示部34においてメニュー画面g300上に後述するログアウト用ダイアログボックスg430を表示する。
なお、メニュー画面g300は、戻るキーg307を備えてもよい。第2携帯端末3は、例えば、後述する子供の現在地画面g310から遷移してメニュー画面g300を表示した状態において操作者の所定操作によって戻るキーg307が選択されると、表示部34においてメニュー画面g300に代わって子供の現在地画面g310を表示する。
図55は、第2携帯端末3の表示部34に表示される子供の現在地画面g310の一例である。図56は、第2携帯端末3の表示部34に表示される現在位置画像g331及び位置不定画像g332の例である。図57は、第2携帯端末3の表示部34に表示される各電池残量画像g341,g342,g343の例である。
子供の現在地画面g310は、第1携帯端末2Cを携帯する携帯者(例えば、子供などの児童)を対象としたリアルタイム監視及び行動履歴管理を行うための画面である。
図55に示すように、子供の現在地画面g310は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける複数のメニュー項目を備える。複数のメニュー項目は、例えば、メニューg311と、現在地g312と、履歴g313とを備える。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうちメニューg311が選択されると、表示部34において子供の現在地画面g310に代わってメニュー画面g300を表示する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち現在地g312が選択されると、第1携帯端末2Cの位置に関する第1携帯端末位置情報の送信リクエストをデータセンター4Bに送信する。第2携帯端末3は、送信リクエストに応じてデータセンター4Bから受信した第1携帯端末位置情報(つまり、データセンター4Bに格納されている第1携帯端末2Cの最新位置の情報)に基づいて、子供の現在地画面g310を更新する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち履歴g313が選択されると、表示部34において子供の現在地画面g310に代わって後述する当日の履歴画面g360を表示する。
図55から図57に示すように、子供の現在地画面g310は、例えば、地図画像g320と、方位記号画像g321と、詳細(拡大)キーg322及び広域(縮小)キーg323と、現在位置画像g331又は位置不定画像g332と、エリア画像g333と、第1から第3電池残量画像g341,g342,g343のいずれか1つと、第1地理的位置画像g351とを備える。
なお、子供の現在地画面g310は、上述したメニュー画面g300の代わりに、所定プログラム(ソフトウェア)の起動毎の初期画面であってもよい。
地図画像g320は、データセンター4Bから送信される第1携帯端末位置情報に含まれる地図情報である。地図画像g320は、表示部34の画面において地図情報の方位の北を画面上方に向けるノースアップの状態で表示される。地図画像g320は、子供の現在地画面g310の初期表示時又は画面更新時などにおいて、第2携帯端末3が取得した最新の第1携帯端末位置情報における第1携帯端末2Cの位置を表示部34の地図表示領域の中心に一致させるように表示される。初期表示時は、他の画面から子供の現在地画面g310へ遷移した際の表示タイミングである。画面更新時は、子供の現在地画面g310において操作者によって現在地g312が選択された際の表示タイミングである。地図画像g320は、操作者による所定の操作(例えば、指先で画面をなぞるようにスライドするスクロール操作など)に応じて表示領域を変更可能である。
方位記号画像g321は、地図画像g320における方位の北を示す方位記号形状の画像である。
詳細(拡大)キーg322及び広域(縮小)キーg323は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける。第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって詳細(拡大)キーg322が選択されると、地図画像g320を拡大表示する。第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって広域(縮小)キーg323が選択されると、地図画像g320を縮小表示する。
現在位置画像g331は、第1携帯端末2Cがネットワーク6にオンライン状態である場合において、第2携帯端末3が取得可能な最新の第1携帯端末位置情報に含まれる時刻情報が現在時刻から所定時間以内である場合に表示され、最新の第1携帯端末位置情報に含まれる第1携帯端末2Cの位置を示す。
位置不定画像g332は、第1携帯端末2Cがネットワーク6にオンライン状態である場合において、第2携帯端末3が取得可能な最新の第1携帯端末位置情報に含まれる時刻情報が現在時刻から所定時間を超える過去である場合に表示され、最新の第1携帯端末位置情報に含まれる第1携帯端末2Cの位置を示す。
つまり、第2携帯端末3は、第1携帯端末2Cがネットワーク6にオンライン状態である場合、現在時刻と第2携帯端末3が取得可能な最新の第1携帯端末位置情報に含まれる時刻情報との時間間隔に応じて、現在位置画像g331と位置不定画像g332とを切り替えて表示する。
また、位置不定画像g332は、第1携帯端末2Cがネットワーク6にオフライン状態である場合に表示され、第2携帯端末3が取得可能な最新の第1携帯端末位置情報に含まれる第1携帯端末2Cの位置を示す。
図56に示すように、現在位置画像g331及び位置不定画像g332は、例えば、相互に同一のバルーン形状及び異なる色の画像である。例えば、現在位置画像g331は赤色であり、位置不定画像g332は灰色である。
エリア画像g333は、後述する家/学校/施設設定画面g380において設定される所定の場所(エリア情報に含まれる所定の場所)を示す。所定の場所は、第1携帯端末2を携帯する携帯者がよく行く場所であって、例えば子供に対して設定される自宅、学校、学童及び他の施設などである。エリア画像g333は、後述する家/学校/施設設定画面g380において設定される形状及び大きさの画像である。
第1、第2及び第3電池残量画像g341,g342,g343は、第1携帯端末2に搭載されるバッテリ(図示略)の残量(充電レベル)を示す。第1携帯端末2Cのバッテリの残量の情報は、例えば、第1携帯端末位置情報に含まれている。
図57に示すように、第1、第2及び第3電池残量画像g341,g342,g343の各々は、現在位置画像g331の近傍に表示される。第1、第2及び第3電池残量画像g341,g342,g343は、例えば3段階のレベルを示すインジケータなどの画像である。例えば、第1電池残量画像g341は、充電レベルが満充電の100%から70%の間となる相対的に高い範囲であることを示す。第2電池残量画像g342は、充電レベルが69%から30%の間となる相対的に中程度の範囲であることを示す。第3電池残量画像g343は、充電レベルが29%から1%の間となる相対的に低い範囲であることを示す。
第2携帯端末3は、第1携帯端末2Cに搭載されるバッテリの残量が所定閾値未満である場合、第1携帯端末2Cのバッテリの充電を促す報知を行う。第1携帯端末2Cの充電を促す報知は、表示部34、スピーカ35及びバイブレータ37のいずれによって行われてもよく、例えば、表示部34における適宜の画面の最前面に表示されるポップアップメッセージなどである。第1携帯端末2Cのバッテリの充電を促す報知は、データセンター4Bの報知部421からの指示によって制御されてもよいし、第2携帯端末3によって自律的に制御されてもよい。
なお、第2携帯端末3は、例えば、第1携帯端末2Cの位置と第2携帯端末3の位置とが所定距離以下に近接する場合に第1携帯端末2Cのバッテリの充電を促す報知を行ってもよい。この場合、第2携帯端末3は位置検出部(図示略)を備える。位置検出部(図示略)は、例えば衛星などから測位信号を受信する測位信号受信アンテナなどを備える。データセンター4Bの報知部421又は第2携帯端末3は、第2携帯端末3の位置検出部によって検出される第2携帯端末3の位置と、最新の第1携帯端末位置情報に含まれる第1携帯端末2Cの位置とに基づいて、報知の実行要否を判定する。
なお、子供の現在地画面g310は、第1、第2及び第3電池残量画像g341,g342,g343の代わりに、残量不明画像(図示略)を備えてもよい。残量不明画像は、例えば、第1携帯端末2Cのバッテリの残量の情報が適正に取得されていない場合、又は、第1携帯端末2Cのバッテリの残量の情報が所定時間を超えて過去に取得された場合などにおいて表示される。
第1地理的位置画像g351は、後述する安全確認地点設定画面g410において設定される地理的位置を示す。地理的位置は、第1携帯端末2Cの携帯者が通行する経路上の地点であり、例えば子供に危険が及ぶ可能性が有る位置などである。地理的位置は、例えば、経路上の交差点、車道と区分された歩道上の位置及び危険性がある構造物の近傍等を含む。上述したように、地理的位置は、実施形態及び各変形例の危険箇所及び所定位置を含む位置の情報であってもよい。
第1地理的位置画像g351は、例えば位置指示用のバルーン形状と注意喚起用の感嘆符による図記号との組み合わせの画像であり、一定に固定された形状及び大きさの画像である。例えば、第1地理的位置画像g351は、停止動作、左右確認動作及び挙手動作などの所定動作の実行が必要とされる地理的位置の地点を示す。
なお、子供の現在地画面g310は、上述したように現在位置画像g331と位置不定画像g332との切り替えによって、第2携帯端末3がデータセンター4Bから取得した最新の第1携帯端末位置情報に含まれる時刻情報を間接的に提示する。さらに、子供の現在地画面g310は、第2携帯端末3がデータセンター4Bから取得した最新の第1携帯端末位置情報に含まれる時刻情報を、現在位置画像g331の近傍などに表示することによって直接的に提示してもよい。
また、子供の現在地画面g310は、戻るキーg307を備えてもよい。第2携帯端末3は、例えば、子供の現在地画面g310において操作者の所定操作によって戻るキーg307が選択されると、表示部34において子供の現在地画面g310上に後述するログアウト用ダイアログボックスg430を表示する。
図58は、第2携帯端末3の表示部34に表示される履歴画面g360の一例である。図59は、第2携帯端末3の表示部34に表示される各地理的位置画像g352,g353の例である。図60は、第2携帯端末3の表示部34に表示される子供の登下校時の行動履歴画像g371,g372の例である。
履歴画面g360は、カレンダー画面において選択された当日を含む適宜の日付における行動履歴、エリア情報及び地理的位置における所定動作の実行有無などを確認するための画面である。
図58に示すように、履歴画面g360は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける複数のメニュー項目を備える。複数のメニュー項目は、例えば、メニューg311と、現在地g312と、履歴g313とを備える。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうちメニューg311が選択されると、表示部34において履歴画面g360に代わってメニュー画面g300を表示する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち現在地g312が選択されると、表示部34において履歴画面g360に代わって子供の現在地画面g310を表示する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち履歴g313が選択されると無反応であり、表示部34において履歴画面g360の表示を維持する。
履歴画面g360は、上述した地図画像g320、方位記号画像g321並びに詳細(拡大)キーg322及び広域(縮小)キーg323と、第2地理的位置画像g352又は第3地理的位置画像g353とを備える。
第2及び第3地理的位置画像g352,g353は、後述する安全確認地点設定画面g410において設定される地理的位置を示す。図59に示すように、第2及び第3地理的位置画像g352,g353は、例えば位置指示用のバルーン形状と注意喚起用の感嘆符による図記号と点滅画像との組み合わせの画像であり、各々において一定に固定された相互に同一の形状及び大きさ並びに異なる色の画像である。第2及び第3地理的位置画像g352,g353は、例えば第1地理的位置画像g351に点滅画像が追加的に組み合わされた画像である。
第2地理的位置画像g352は、所定動作の実行が必要とされる地理的位置の地点を示すとともに、青色の点滅画像の追加的な組み合わせによって地理的位置で所定動作が実行されたことを示す。第3地理的位置画像g353は、所定動作の実行が必要とされる地理的位置の地点を示すとともに、赤色の点滅画像の追加的な組み合わせによって地理的位置で所定動作が実行されていないことを示す。
図58及び図60に示すように、履歴画面g360は、例えば、日付画像g361と、子供の登校時の行動履歴画像g371又は子供の下校時の行動履歴画像g372と、登校キーg373及び下校キーg374とを備える。
日付画像g361は、履歴対象日の日付を示す。日付画像g361は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける。第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって日付画像g361が選択されると、表示部34において履歴画面g360に代わってカレンダー画面を表示する。
子供の登下校時の行動履歴画像g371,g372は、最新の第1携帯端末位置情報に含まれる第1携帯端末2Cの移動軌跡(例えば、所定の位置間における往路及び復路の各々における移動軌跡)のうち子供の登下校時の移動軌跡を示す。子供の登下校時の行動履歴画像g371,g372は、例えば、相互に同一の円形状及び異なる色の画像である。例えば、子供の登校時の行動履歴画像g371は赤色であり、子供の下校時の行動履歴画像g372は青色である。
子供の登下校時の行動履歴画像g371,g372のうち、例えば子供の登校時の行動履歴画像g371は、履歴画面g360の初期表示時に表示される。初期表示時は、他の画面から履歴画面g360へ遷移した際の表示タイミングである。
なお、子供の登校時及び下校時は、例えば時刻情報に基づいて判別されている。例えば、午前の0:00〜11:59の時間は登校時間とされ、午後の12:00〜23:59の時間は下校時間とされている。
なお、子供の登校時及び下校時は、例えば後述する家/学校/施設設定画面g380において予め登録されているエリア情報に含まれる所定の場所に対する第1携帯端末2Cの到着の判定結果などに基づいて判別されてもよい。
登校キーg373及び下校キーg374は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける。登校キーg373及び下校キーg374は、例えば相互のオン/オフを切り替えるトグル型の選択キーである。第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって登校キーg373が選択されると、登校キーg373を強調表示するとともに、子供の登校時の行動履歴画像g371を表示する。第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって下校キーg374が選択されると、下校キーg374を強調表示するとともに、子供の下校時の行動履歴画像g372を表示する。
なお、履歴画面g360は、戻るキーg307を備えてもよい。第2携帯端末3は、例えば、カレンダー画面から遷移して履歴画面g360を表示した状態において操作者の所定操作によって戻るキーg307が選択されると、表示部34において履歴画面g360に代わってカレンダー画面を表示する。また、第2携帯端末3は、例えば、子供の現在地画面g310から遷移して履歴画面g360を表示した状態において操作者の所定操作によって戻るキーg307が選択されると、表示部34において履歴画面g360に代わって子供の現在地画面g310を表示する。
図61は、第2携帯端末3の表示部34に表示される家/学校/施設設定画面g380の一例である。図62は、第2携帯端末3の表示部34に表示される家/学校/施設設定画面g380の登録用ダイアログボックスg391の一例である。図63は、エリア情報の一例を示す図である。図64は、第2携帯端末3の表示部34に表示される家/学校/施設設定画面g380の削除用ダイアログボックスg397の一例である。
家/学校/施設設定画面g380は、第1携帯端末2Cを携帯する携帯者がよく行く場所、例えば子供に対して設定される自宅、学校、学童及び他の施設などの所定の場所に関する情報(エリア情報)を登録又は登録解除するための画面である。所定の場所は、例えば個別の大きさがある領域である。
例えば、家/学校/施設設定画面g380において登録されたエリア情報又は登録解除されたエリア情報を指定する情報は、第2携帯端末3からデータセンター4B及びデータセンター4Bを介して第1携帯端末2Cに送信される。そして、データセンター4B及び第1携帯端末2Cに記憶されているエリア情報は更新される。なお、第1携帯端末2Cは、データセンター4Bから受信したエリア情報と位置検出部24によって取得された位置情報とに基づいて、所定の場所に対する到着及び出発を判定する。所定の場所に対する第1携帯端末2Cの到着又は出発の判定結果は、第1携帯端末2Cからデータセンター4B及びデータセンター4Bを介して第2携帯端末3にリアルタイムに送信される。
図61に示すように、家/学校/施設設定画面g380は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける複数のメニュー項目を備える。複数のメニュー項目は、例えば、メニューg311と、現在地g312と、履歴g313とを備える。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうちメニューg311が選択されると、表示部34において家/学校/施設設定画面g380に代わってメニュー画面g300を表示する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち現在地g312が選択されると、表示部34において家/学校/施設設定画面g380に代わって子供の現在地画面g310を表示する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち履歴g313が選択されると、表示部34において家/学校/施設設定画面g380に代わって当日分の履歴画面g360を表示する。
家/学校/施設設定画面g380は、上述した地図画像g320、方位記号画像g321並びに詳細(拡大)キーg322及び広域(縮小)キーg323を備える。
家/学校/施設設定画面g380は、初期表示時において、例えば、中心点画像g381と、メッセージ画像g382と、入力フィールドg383とを備える。
中心点画像g381は、表示部34の地図表示領域に表示される地図画像g320の中心の地点を示すカーソル画像である。地図画像g320は、家/学校/施設設定画面g380の初期表示時において、所定初期地点を表示部34の地図表示領域の中心に一致させるように表示される。所定初期地点は、例えば、自宅(家)の位置、第2携帯端末3の現在位置又は所定施設(例えば、庁舎など)の位置などである。例えば、家/学校/施設設定画面g380において既に自宅(家)の位置が登録されている場合には、所定初期地点は自宅(家)の位置である。また、自宅(家)が登録されていない場合には、所定初期地点は第2携帯端末3の現在位置である。また、第2携帯端末3の現在位置を取得することができない場合には、所定初期地点は所定施設(例えば、庁舎など)の位置である。
メッセージ画像g382は、所定の場所に関するエリア情報を登録又は登録解除するための操作を説明する。例えば、メッセージ画像g382は、「登録するエリアの中心位置を長押ししてください。削除の場合は対象エリアを長押ししてください。」などのメッセージを表示する。
第2携帯端末3は、メッセージ画像g382の表示状態において、操作者によって地図画像g320に対する適宜の操作(例えば、表示領域の変更など)が行われた場合、メッセージ画像g382の表示を停止(画面から消去)する。
入力フィールドg383は、住所検索のための入力を受け付ける。第2携帯端末3は、入力フィールドg383の入力に応じて、選択可能な候補リストのポップアップ画面(図示略)を表示してもよい。候補リストのポップアップ画面は、例えば、画面遷移を禁止するともに、スクロールが不要となる所定件数の候補リストのみを備える。なお、第2携帯端末3は、住所検索の検索結果がゼロ件の場合、所定のメッセージ、例えば「検索結果が0件でした。再度検索し直してください。」などを表示する。
第2携帯端末3は、入力フィールドg383の入力に応じた住所検索によって適宜の住所を取得した場合、取得した住所の地図画像g320上の地点を表示部34の地図表示領域の中心に一致させて中心点画像g381を表示するとともに、メッセージ画像g382の表示を停止(画面から消去)して、家/学校/施設設定画面g380を更新する。
家/学校/施設設定画面g380は、初期表示時において、表示部34の地図表示領域に表示される地図画像g320上に既に登録されている所定の場所(エリア情報に含まれる所定の場所)が存在する場合には、上述したエリア画像g333を備える。
家/学校/施設設定画面g380の地図画像g320及びエリア画像g333は、操作者の所定の操作に応じて登録及び登録解除の指示を受け付ける。
第2携帯端末3は、操作者の所定の操作(例えば、指先で所定閾時間以上に亘って画面をタッチする長押し操作など)によって地図画像g320上の適宜の地点が選択されると、表示部34において家/学校/施設設定画面g380に登録用ダイアログボックスg391及び所定の初期形状及び大きさのエリア画像g333を表示する。所定の初期形状及び大きさは、例えば、所定半径の円形状などである。
第2携帯端末3は、操作者の所定の操作(例えば、指先で所定閾時間以上に亘って画面をタッチする長押し操作など)によってエリア画像g333が選択されると、表示部34において家/学校/施設設定画面g380に削除用ダイアログボックスg397を表示する。
図62に示すように、登録用ダイアログボックスg391は、例えば、エリア名入力フィールドg392と、範囲拡大キーg393及び範囲縮小キーg394と、登録キーg395及びキャンセルキーg396とを備える。
なお、登録用ダイアログボックスg391が表示された家/学校/施設設定画面g380において、エリア画像g333の中心又は重心は、操作者による適宜の操作(例えば、指先で画面をなぞるようにスライドするスクロール操作など)に応じて地図画像g320上における位置を変更可能である。
エリア名入力フィールドg392は、エリア名登録のための入力を受け付ける。第2携帯端末3は、例えば、予め記憶しているエリア名のリストに対する選択入力に応じて、エリア名を登録する。エリア名のリストは、例えば、自宅(家)、学校、学童及び複数の異なる施設名を備える。
範囲拡大キーg393及び範囲縮小キーg394は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける。第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって範囲拡大キーg393が選択されると、エリア画像g333の大きさを拡大することによってエリア情報に格納される所定の場所の大きさを拡大する。第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって範囲縮小キーg394が選択されると、エリア画像g333の大きさを縮小することによってエリア情報に格納される所定の場所の大きさを縮小する。
登録キーg395及びキャンセルキーg396は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって登録キーg395が選択されると、地図画像g320上のエリア画像g333によって指定されるエリアの中心又は重心の地点の位置情報(例えば、緯度及び経度など)並びにエリアの形状及び大きさの情報などを備えるエリア情報を登録する。そして、第2携帯端末3は、登録用ダイアログボックスg391の表示を停止(画面から消去)し、家/学校/施設設定画面g380を初期表示状態にする。第2携帯端末3は、登録されたエリア情報を適宜のタイミングでデータセンター4Bに送信する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によってキャンセルキーg396が選択されると、エリア情報の登録をキャンセルする。そして、第2携帯端末3は、登録用ダイアログボックスg391の表示を停止(画面から消去)し、家/学校/施設設定画面g380を初期表示状態にする。
図63に示すように、第2携帯端末3は、登録用ダイアログボックスg391によってエリア情報が登録されると、エリア情報が有する所定の場所の境界ARinに対して所定のヒステリシスを追加的に設定する。所定のヒステリシスは、登録用ダイアログボックスg391によって登録された所定の場所の境界ARinよりも大きな仮想的な境界ARoutを規定する。
登録用ダイアログボックスg391によって登録された境界ARinは、第1携帯端末2Cが所定の場所の外部から内部に進入したか否かを判定するための境界である。仮想的な境界ARoutは、第1携帯端末2Cが所定の場所の内部から外部に退出したか否かを判定するための境界である。
例えば、第1携帯端末2Cを携帯する子供C1の経路rtと境界ARinとの交差地点のうち所定の場所への進入時の交差地点Pinは、子供C1がエリア情報の所定の場所に到着したか否かを判定される地点である。また、子供C1の経路rtと境界ARoutとの交差地点のうち所定の場所からの退出時の交差地点Poutは、子供C1がエリア情報の所定の場所から出発したか否かを判定される地点である。
なお、第2携帯端末3は、家/学校/施設設定画面g380における操作者の所定操作に応じて、エリア画像g333の形状を任意の形状に変更可能であってもよい。
なお、第2携帯端末3は、例えば、登録可能なエリア情報の最大件数を2件とする。第2携帯端末3は、最大件数を超えるエリア情報の登録が指示される場合には、表示部34において家/学校/施設設定画面g380に所定のエラーメッセージを表示し、登録の指示を無効とする。
図64に示すように、削除用ダイアログボックスg397は、例えば、選択されたエリア画像g333に対応するエリア情報の登録解除を確認する所定のメッセージと、肯定キーg398及び否定キーg399とを備える。
所定のメッセージは、例えば、「対象エリアを削除します。よろしいですか?」などである。
肯定キーg398及び否定キーg399は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって肯定キーg398が選択されると、選択されたエリア画像g333に対応するエリア情報の登録解除を実行する。そして、第2携帯端末3は、削除用ダイアログボックスg397の表示を停止(画面から消去)し、家/学校/施設設定画面g380を初期表示状態にする。第2携帯端末3は、登録解除されたエリア情報を指定する情報を適宜のタイミングでデータセンター4Bに送信する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって否定キーg399が選択されると、選択されたエリア画像g333に対応するエリア情報の登録解除をキャンセルする。そして、第2携帯端末3は、削除用ダイアログボックスg397の表示を停止(画面から消去)し、家/学校/施設設定画面g380を初期表示状態にする。
なお、家/学校/施設設定画面g380は、戻るキーg307を備えてもよい。第2携帯端末3は、例えば、操作者の所定操作によって戻るキーg307が選択されると、表示部34において家/学校/施設設定画面g380に代わってメニュー画面g300を表示する。
図65は、第2携帯端末3の表示部34に表示される安全確認地点設定画面g410の一例である。図66は、第2携帯端末3の表示部34に表示される安全確認地点設定画面g410の登下校切替の例である。図67は、第2携帯端末3の表示部34に表示される安全確認地点設定画面g410の登録指示キーg412及び登録用ダイアログボックスg414の例である。図68は、第2携帯端末3の表示部34に表示される安全確認地点設定画面g410の登録用ダイアログボックスg414の例である。図69は、第2携帯端末3の表示部34に表示される安全確認地点設定画面g410の削除用ダイアログボックスg417の例である。
安全確認地点設定画面g410は、例えば停止動作、左右確認動作及び挙手動作などの所定動作の実行が必要とされる地理的位置の情報(地理的位置情報)を登録又は登録解除するための画面である。地理的位置情報は、例えば安全確認地点などの地理的位置の地点を示す情報(緯度及び経度など)を含む。
例えば、安全確認地点設定画面g410において登録された地理的位置情報又は登録解除された地理的位置情報を指定する情報は、第2携帯端末3からデータセンター4B及び必要に応じてデータセンター4Bを介して第1携帯端末2Cに送信される。そして、データセンター4B及び第1携帯端末2Cに記憶されている地理的位置情報は更新される。なお、データセンター4Bの報知部421は、データセンター4Bから受信した地理的位置情報と位置検出部24によって取得された位置情報とに基づいて、地理的位置に対する第1携帯端末2Cの接近を判定する。第1携帯端末2Cは、地理的位置への接近時に報知部421による制御に応じて携帯者に注意喚起の報知を行う。また、第1携帯端末2Cは、所定動作の実行が必要とされる地理的位置において所定動作が実行されたか否かを判定する。所定動作の実行有無の判定結果は、第1携帯端末2Cからデータセンター4Bに送信され、データセンター4Bから第2携帯端末3に送信される第1携帯端末位置情報に格納される。
図65に示すように、安全確認地点設定画面g410は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける複数のメニュー項目を備える。複数のメニュー項目は、例えば、メニューg311と、現在地g312と、履歴g313とを備える。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうちメニューg311が選択されると、表示部34において安全確認地点設定画面g410に代わってメニュー画面g300を表示する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち現在地g312が選択されると、表示部34において安全確認地点設定画面g410に代わって子供の現在地画面g310を表示する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって複数のメニュー項目のうち履歴g313が選択されると、表示部34において安全確認地点設定画面g410に代わって当日分の履歴画面g360を表示する。
安全確認地点設定画面g410は、上述した地図画像g320、方位記号画像g321、詳細(拡大)キーg322及び広域(縮小)キーg323並びに登校キーg373及び下校キーg374を備える。
安全確認地点設定画面g410は、初期表示時において、例えば、中心点画像g411と、登録指示キーg412と、メッセージ画像g413とを備える。
中心点画像g411は、表示部34の地図表示領域に表示される地図画像g320の中心の地点を示すカーソル画像である。中心点画像g411は、例えば操作者による所定の操作(例えば、指先で画面をなぞるようにスライドするスクロール操作など)に応じて地図表示領域に表示される地図画像g320の領域が変更される場合であっても位置不変である。つまり、中心点画像g411は、表示部34の地図表示領域の中心に固定される。
地図画像g320は、安全確認地点設定画面g410の初期表示時において、所定初期地点を表示部34の地図表示領域の中心に一致させるように表示される。所定初期地点は、例えば、自宅(家)の位置、第2携帯端末3の現在位置又は所定施設(例えば、庁舎など)の位置などである。例えば、上述した家/学校/施設設定画面g380において既に自宅(家)の位置が登録されている場合には、所定初期地点は自宅(家)の位置である。また、自宅(家)が登録されていない場合には、所定初期地点は第2携帯端末3の現在位置である。また、第2携帯端末3の現在位置を取得することができない場合には、所定初期地点は所定施設(例えば、庁舎など)の位置である。
登録指示キーg412は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける。例えば、登録指示キーg412は、「タップして中心点を登録」などの表示メッセージを備える。
メッセージ画像g413は、地理的位置の地点を登録又は登録解除するための操作を説明する。例えば、メッセージ画像g413は、「登録する安全確認地点の中心位置をタップしてください。削除の場合は対象チェックポイントをタップしてください。」などのメッセージを表示する。
第2携帯端末3は、メッセージ画像g413の表示状態において、操作者によって地図画像g320に対する適宜の操作(例えば、表示領域の変更など)が行われた場合、メッセージ画像g413の表示を停止(画面から消去)する。
安全確認地点設定画面g410は、初期表示時において、表示部34の地図表示領域に表示される地図画像g320上に既に登録されている地理的位置が存在する場合には、上述した第1地理的位置画像g351を備える。
図66に示すように、第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって登校キーg373が選択されると、登校キーg373を強調表示するとともに、子供の登校時の経路に対して登録されている地理的位置の地点を示す第1地理的位置画像g351を表示する。第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって下校キーg374が選択されると、下校キーg374を強調表示するとともに、子供の下校時の経路に対して登録されている地理的位置の地点を示す第1地理的位置画像g351を表示する。
子供の登下校時の第1地理的位置画像g351のうち、例えば子供の登校時の第1地理的位置画像g351は、安全確認地点設定画面g410の初期表示時に表示される。
安全確認地点設定画面g410の登録指示キーg412及び第1地理的位置画像g351は、登校キーg373及び下校キーg374によって指定される登校時及び下校時の各々において、操作者の所定の操作に応じて地理的位置情報の登録及び登録解除の指示を受け付ける。
図67に示すように、第2携帯端末3は、登校時及び下校時の各々において、操作者の所定操作(例えば、指先で画面を軽くたたくようにタッチするタップ操作など)によって登録指示キーg412が選択されると、表示部34において安全確認地点設定画面g410に登録用ダイアログボックスg414を表示するとともに、地図画像g320上の中心点画像g411に代わって第1地理的位置画像g351を表示する。
また、第2携帯端末3は、登校時及び下校時の各々において、操作者の所定の操作(例えば、指先で画面を軽くたたくようにタッチするタップ操作など)によって地図画像g320上の第1地理的位置画像g351が選択されると、表示部34において安全確認地点設定画面g410に削除用ダイアログボックスg417を表示する。
図67及び図68に示すように、登録用ダイアログボックスg414は、例えば、登録キーg415及びキャンセルキーg416を備える。
登録キーg415及びキャンセルキーg416は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける。
第2携帯端末3は、登校時及び下校時の各々において、操作者の所定操作によって登録キーg415が選択されると、表示部34の地図表示領域に表示される地図画像g320上の中心を示す第1地理的位置画像g351によって示される地点(例えば、緯度及び経度など)を地理的位置情報として登録する。そして、第2携帯端末3は、登録用ダイアログボックスg414の表示を停止(画面から消去)し、安全確認地点設定画面g410を初期表示状態にする。第2携帯端末3は、登録された地理的位置情報を適宜のタイミングでデータセンター4Bに送信する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によってキャンセルキーg396が選択されると、地理的位置情報の登録をキャンセルする。そして、第2携帯端末3は、登録用ダイアログボックスg414の表示を停止(画面から消去)し、安全確認地点設定画面g410を初期表示状態にする。
なお、第2携帯端末3は、安全確認地点設定画面g410に登録用ダイアログボックスg414が表示されている場合、登校キーg373及び下校キーg374に対する切り替え操作の受け付けを無効とし、既に選択されている登校時又は下校時の設定を維持する。
第2携帯端末3は、登録用ダイアログボックスg414によって地理的位置情報が登録されると、地理的位置情報が有する地理的位置の地点を含む所定領域を追加的に設定する。所定領域の形状及び大きさは一定に固定されている。例えば、所定領域の形状及び大きさは、地理的位置の地点から所定半径以内の円形領域などである。地理的位置を含む所定領域は、地理的位置に対する第1携帯端末2Cの接近及び注意喚起の報知要否を判定するための領域(地理的位置判定領域)である。地理的位置判定領域は、例えば、上記図37及び図47に示す所定範囲ARP(地理的位置PT1から第1所定距離dt1だけ離れた位置の範囲)などである。
例えば、データセンター4Bの報知部421は、第1携帯端末2Cが地理的位置判定領域内に進入すると、第1携帯端末2Cが地理的位置に接近していることに伴い、携帯者に注意喚起の報知が必要であると判定する。そして、報知部421は、携帯者に注意喚起の報知を行うように第1携帯端末2Cに指示する。
なお、第2携帯端末3は、例えば、登録可能な地理的位置の最大件数を登校時及び下校時の各々に対して9件とする。第2携帯端末3は、最大件数を超える地理的位置の登録が指示される場合には、表示部34において安全確認地点設定画面g410に所定のエラーメッセージを表示し、登録の指示を無効とする。
図69に示すように、削除用ダイアログボックスg417は、例えば、選択された第1地理的位置画像g351に対応する地理的位置の地点の登録解除を確認する所定のメッセージと、肯定キーg418及び否定キーg419とを備える。
所定のメッセージは、例えば、「対象安全確認地点を削除します。よろしいですか?」などである。
肯定キーg418及び否定キーg419は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって肯定キーg418が選択されると、選択された第1地理的位置画像g351に対応する地理的位置情報の登録解除を実行する。そして、第2携帯端末3は、削除用ダイアログボックスg417の表示を停止(画面から消去)し、安全確認地点設定画面g410を初期表示状態にする。第2携帯端末3は、登録解除された地理的位置情報を指定する情報を適宜のタイミングでデータセンター4Bに送信する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって否定キーg399が選択されると、選択された第1地理的位置画像g351に対応する地理的位置情報の登録解除をキャンセルする。そして、第2携帯端末3は、削除用ダイアログボックスg417の表示を停止(画面から消去)し、安全確認地点設定画面g410を初期表示状態にする。
なお、安全確認地点設定画面g410は、戻るキーg307を備えてもよい。第2携帯端末3は、例えば、操作者の所定操作によって戻るキーg307が選択されると、表示部34において安全確認地点設定画面g410に代わってメニュー画面g300を表示する。
図70は、第2携帯端末3の表示部34に表示されるPUSH通知メッセージg421の例である。
図70に示すように、第2携帯端末3は、実行中の所定プログラム(ソフトウェア)の表示部34におけるフォアグランド状態及びバックグランド状態の各々並びに所定プログラム(ソフトウェア)の非実行時において、第1携帯端末2C又はデータセンター4Bから送信されるPUSH通知メッセージg421を表示する。PUSH通知メッセージg421は、第1携帯端末2Cから自律的に(つまり、第2携帯端末3からの要求無しに)データセンター4Bを介して又はデータセンター4Bから第2携帯端末3に通知されるメッセージである。PUSH通知メッセージg421は、例えば、第1携帯端末2Cによって実行される所定の判定処理の判定結果の情報であって、エリア情報における所定の場所に対する第1携帯端末2Cの到着及び出発の判定結果の情報などである。PUSH通知メッセージg421は、例えば、第1携帯端末2Cによる判定時の日時の情報と、「学童を出発しました。」又は「学校を出発しました。」などのメッセージとを備える。
なお、エリア情報における所定の場所に対する第1携帯端末2Cの到着については、到着後に1度だけPUSH通知メッセージg421が表示されて以降は、出発するまで追加的な到着に対するPUSH通知メッセージg421の表示は禁止される。
PUSH通知メッセージg421は、操作者の所定操作(例えば、指先で画面を軽くたたくようにタッチするタップ操作など)に応じた選択指示を受け付ける。第2携帯端末3は、PUSH通知メッセージg421に対して操作者の所定操作が行われた場合、表示部34において子供の現在地画面g310を表示する。
図71は、第2携帯端末3の表示部34に表示されるログアウト用ダイアログボックスg430の例である。
図71に示すように、ログアウト用ダイアログボックスg430は、例えば、所定プログラム(ソフトウェア)の実行終了を確認する所定のメッセージと、肯定キーg432及び否定キーg433とを備える。
所定のメッセージは、例えば、「ログアウトします。よろしいですか?」などである。
肯定キーg432及び否定キーg433は、操作者の所定操作に応じて選択指示を受け付ける。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって肯定キーg432が選択されると、実行中の所定プログラム(ソフトウェア)を終了する。
第2携帯端末3は、操作者の所定操作によって否定キーg433が選択されると、所定プログラム(ソフトウェア)の実行終了をキャンセルする。そして、第2携帯端末3は、ログアウト用ダイアログボックスg430の表示を停止(画面から消去)する。
なお、第2携帯端末3は、第1携帯端末2Cの接近判定部291による判定処理の実行又は第1携帯端末2Cのレーダ22による検知動作を禁止する領域(禁止領域)を登録及び登録解除するためのメニュー項目及び設定画面(図示略)を備えてもよい。
例えば、禁止領域の設定画面において登録された領域の位置を示す情報は、第2携帯端末3からデータセンター4B及びデータセンター4Bを介して第1携帯端末2Cに送信される。第1携帯端末2Cは、データセンター4Bから受信した情報と位置検出部24によって取得された位置情報とに基づいて、禁止領域に対する進入及び退出を判定する。禁止領域に対する第1携帯端末2Cの進入又は退出の判定結果は、第1携帯端末2Cからデータセンター4B及びデータセンター4Bを介して第2携帯端末3にリアルタイムに送信される。第1携帯端末2Cは、禁止領域内において接近判定部291による判定処理の実行又はレーダ22による検知動作を禁止する。
なお、適宜の第1携帯端末2C及び第2携帯端末3の組み合わせに対してデータセンター4Bに記憶されている地理的位置情報及び禁止領域の情報は、他の第1携帯端末2C及び第2携帯端末3に対して提示可能に設定されてもよい。
上述したように、表示部34は、通信部31によって取得された各第1携帯端末2,2B,2Cの最新の位置情報が何時の情報であるかを時刻情報によって提示することができ、各第1携帯端末2,2B,2Cの状態(例えば、正常であるか否かなど)を第2携帯端末3の操作者に容易に把握させることができる。
また、表示部34は、各第1携帯端末2,2B,2Cの最新の位置情報に対応する時刻情報と現在時刻との時間間隔に応じて最新の位置情報の表示形態(例えば、色など)を変化させるので、最新の位置情報がどの程度に古い情報であるかを、操作者に容易に把握させることができる。
また、通信部31は、所定の場所に関連する各第1携帯端末2,2B,2Cの位置情報を外部からのプッシュ通知によって受信するので、所定の場所に対する各第1携帯端末2,2B,2Cの到着及び出発などの情報をリアルタイムに操作者に提示することができる。
また、表示部34は、履歴画面g360によって各第1携帯端末2,2B,2Cの位置の履歴を操作者に容易に把握させることができる。
また、表示部34は、往路及び復路の各々に対して個別に各第1携帯端末2,2B,2Cの位置の履歴を提示することができ、管理上の利便性を向上させることができる。
また、表示部34は、通信部31によって取得された各第1携帯端末2,2B,2Cのバッテリの残量の情報を提示することができ、各第1携帯端末2,2B,2Cの充電状態を操作者に容易に把握させることができる。
また、表示部34は、各第1携帯端末2,2B,2Cのバッテリの残量を位置情報とともに提示するので、各第1携帯端末2,2B,2Cの状態を操作者により詳細に把握させることができる。
また、第2携帯端末3は、各第1携帯端末2,2B,2Cのバッテリの残量に基づいて充電を促す報知を行うので、各第1携帯端末2,2B,2Cを的確に充電させることができる。
また、各第1携帯端末2,2B,2Cは、時系列的な所定数の位置情報を所定周期毎にまとめて送信するので、通信負荷の増大を抑制することができる。
また、各第1携帯端末2,2B,2Cは、所定周期毎にバッテリの残量の情報を取得及び送信するので、上方の取得及び送信の頻度が過剰又は不足することを抑制し、適切な頻度を設定することができる。
なお、本発明における各データセンター4,4A,4Bの機能の全て又は一部を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することにより各データセンター4,4A,4Bが行う処理の全て又は一部を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータシステム」は、ホームページ提供環境(又は表示環境)を備えたWWWシステムも含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM及びCD−ROM等の可搬媒体、並びにコンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワーク又は電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバ又はクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、又は、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)又は電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本発明の実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,1A,1B…情報通信システム、2,2B,2C…第1携帯端末(電子機器)、3…第2携帯端末、4,4A,4B…データセンター、5…サーバ、6…ネットワーク、21…通信部、22…レーダ、23…マイクロフォン、24…位置検出部、25…バイブレータ(報知部)、26…スピーカ、27…表示部(異常報知部)、28…加速度センサ、29,29B,29C…制御部、31…通信部、32…マイクロフォン、33…操作部、34…表示部、35…スピーカ、36…制御部、41…通信部、42,42A,42B…制御部、43…モデル記憶部、44,44A,44B…記憶部、100…電子機器、241a…インターフェースコネクタ(接続部)

Claims (3)

  1. 移動者によって携行される電子機器であって、
    事前に設定された地理的位置である設定位置と現在の地理的位置に基づいて前記設定位置への接近又は到達を報知する報知部と、
    充電部と接続する接続部と、
    前記接続部が前記充電部から離隔したときに、前記地理的位置に関する情報を受信する通信部と
    を備える
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 前記通信部は、外部への前記地理的位置に関する情報の送付要求に応じて送信された情報を受信する
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記地理的位置に関する情報の受信異常を報知する異常報知部を備える
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電子機器。
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