JP2020088270A - p型III族窒化物半導体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】スルー膜とフォトレジストからなるマスク層との密着性を高めること。【解決手段】基板10上に、n−GaNからなる半導体層11、AlNからなる第1スルー膜12、Al2O3からなる第2スルー膜13、SiO2からなる第1マスク層14を形成する。次に、第1マスク層14上に、イオン注入を行う領域に開口したパターンのフォトレジストからなる第2マスク層15を形成する。フォトレジストは、Siを構成元素として含み、後工程のイオン注入時の温度に耐えられる感光性樹脂を用いる。次に、第1マスク層14を第2スルー膜13が露出するまでエッチングする。次に、半導体層11に、第1スルー膜12、第2スルー膜13を通して500℃以上の温度でMgをイオン注入する。次に、半導体層11より上層を除去する。次に、熱処理を行ってイオン注入領域16のMgの活性化を行い、p型半導体領域17とする。【選択図】図7

Description

本発明は、p型III 族窒化物半導体の製造方法に関する。特に、イオン注入工程を有するものに関する。
III 族窒化物半導体からなる半導体素子の作製において、III 族窒化物半導体層にMgをイオン注入し、その後熱処理を行うことでIII 族窒化物半導体層中にp型領域を形成する方法が知られている。
特許文献1、2には、III 族窒化物半導体層上にIII 族窒化物半導体からなるスルー膜を形成しておき、スルー膜を透過させてIII 族窒化物半導体層にMg(マグネシウム)をイオン注入することが記載されている。スルー膜を形成するのは、Mgの注入量を調整するため、およびO(酸素)やSi(ケイ素)などの不純物が入り込むのを抑制するためであることが記載されている。また、特許文献1、2には、スルー膜上に形成するマスクとして、フォトレジストを用いることが記載されている。
特開2017−54944号公報 特開2018−56257号公報
発明者らは、III 族窒化物半導体に500℃以上の高温でイオン注入を行うことで、注入したMgを活性化しやすくすることを考えた。
しかし、AlNからなるスルー膜上に、イオン注入のマスクとして高温耐性のフォトレジストを用いると、スルー膜とフォトレジストとの密着性が悪く剥離してしまい、フォトレジストがマスクとして機能しないという問題があった。
そこで本発明の目的は、スルー膜を介してイオン注入することでp型III 族窒化物半導体を形成する場合に、スルー膜とフォトレジストからなるマスク層との密着性を高め、500℃以上の温度でイオン注入可能とすることである。
本発明は、III 族窒化物半導体にp型不純物をイオン注入してp型のIII 族窒化物半導体を形成するp型III 族窒化物半導体の製造方法において、III 族窒化物半導体からなる半導体層上に、Alを含むIII 族窒化物半導体からなる第1スルー膜を形成する第1スルー膜形成工程と、第1スルー膜上に、Al2 3 からなる第2スルー膜を形成する第2スルー膜形成工程と、第2スルー膜上に、SiO2 からなる第1マスク層を形成する第1マスク層形成工程と、第1マスク層上に、Siを構成元素として含み、後工程のイオン注入時の温度に対して形状保持可能なフォトレジストからなる第2マスク層を所望のパターンに形成する第2マスク層形成工程と、第2マスク層をマスクとして第1マスク層をエッチングして第2スルー膜を露出させるエッチング工程と、500℃以上の温度で、第1マスク層および第2マスク層をマスクとして、第1スルー膜および第2マスク層を介して半導体層にp型不純物をイオン注入してイオン注入領域を形成するイオン注入工程と、熱処理によってMgを活性化させることによりイオン注入領域をp型化するp型化工程と、を有するp型III 族窒化物半導体の製造方法である。
第1スルー膜は、Alを含むIII 族窒化物半導体であれば任意であるが、高温耐性や結晶性、形成の容易さなどの点、半導体層への不純物拡散抑制の点からアンドープのAlNが好ましい。
イオン注入工程後、p型化工程前に、第2スルー膜、第1マスク層、および第2マスク層を除去し、第1スルー膜は残した状態でp型化工程を行うことが好ましい。第1スルー膜は、p型化の熱処理において窒素が離脱するのを抑制する保護膜として機能させることができるためである。
半導体層と第1スルー膜は、MOCVD法によって連続成長させることが好ましい。半導体層表面に不純物が付着するのを抑制することができるためである。
イオン注入工程は、500℃以上で行えばよいが、より好ましくは500〜1000℃の温度である。p型化工程においてp型不純物をより活性化させることができる。
第1スルー膜と第2スルー膜の厚さの合計は、5〜50nmとすることが好ましい。この範囲であれば、半導体層11へのイオン注入量の制御が容易であり、半導体層への不純物混入も十分に抑制できる。
第1マスク層と第2マスク層の厚さの合計は、1.5μm以上とすることが好ましい。イオン注入時のイオン不透過膜としての機能を十分とすることができる。
第2スルー膜および第1マスク層は、ALD法によって形成することが好ましい。厚さや膜質を均一とすることができ、それにより密着性をより向上させることができるためである。
本発明によれば、第1スルー膜と第2マスク層の密着性が、第2スルー膜と第1マスク層を介することで向上し、500℃以上の温度でIII 族窒化物半導体にp型不純物をイオン注入することができる。
実施例1のp型III 族窒化物半導体の製造工程を示した図。 実施例1のp型III 族窒化物半導体の製造工程を示した図。 実施例1のp型III 族窒化物半導体の製造工程を示した図。 実施例1のp型III 族窒化物半導体の製造工程を示した図。 実施例1のp型III 族窒化物半導体の製造工程を示した図。 実施例1のp型III 族窒化物半導体の製造工程を示した図。 実施例1のp型III 族窒化物半導体の製造工程を示した図。 実施例1のp型III 族窒化物半導体の製造工程を示した図。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
実施例1のp型III 族窒化物半導体の製造方法は、III 族窒化物半導体にp型不純物をイオン注入し、熱処理によりp型不純物を活性化することでp型III 族窒化物半導体を形成する方法である。図1〜8は、実施例1のp型III 族窒化物半導体の製造工程を示した図である。以下、図を参照に実施例1のp型III 族窒化物半導体の製造工程について順に説明する。
(半導体層11および第1スルー膜12形成工程)
まず、基板10上に、MOCVD法を用いて、n−GaNからなる半導体層11、AlNからなる第1スルー膜12を連続的に形成する(図1参照)。半導体層11と第1スルー膜12とを連続的に形成することで、半導体層11形成後から第1スルー膜12を形成する直前までの間に、半導体層11表面にOやSiなどの不純物が付着することを防止し、後工程のイオン注入によってその不純物が半導体層11中に注入されてしまうことを防止している。
半導体層11は、Siドープのn型であり、厚さ6μm、Si濃度は1×1016/cm3 である。ただし、半導体層11の伝導型、厚さ、Si濃度はこれらに限るものではなく、任意でよい。また、半導体層11はGaNであるが、AlGaN、InGaN、AlGaInNなど任意の組成のIII 族窒化物半導体であってよい。
第1スルー膜12は、アンドープであり、厚さ30nmである。第1スルー膜12は、後工程のイオン注入において、半導体層11へのイオン注入量を調整し、半導体層11へのOやSiなど不純物の注入を抑制するために設けるものである。
第1スルー膜12の厚さは30nmに限るものではないが、上記の第1スルー膜12の機能を十分に発揮させるために厚さ5〜50nmとすることが好ましい。
また、第1スルー膜12はAlNに限らず、AlGaN、AlGaInNなどAlを含むIII 族窒化物半導体であれば任意である。また、第1スルー膜12は単結晶である必要はなく、多結晶やアモルファスであってもよい。ただし、高温耐性や結晶性、形成の容易さなどの点から実施例1のようにAlNとすることが好ましい。また、第1スルー膜12はアンドープである必要はないが、不純物をドープしているとイオン注入時に半導体層11へ不純物が拡散するためアンドープが好ましい。また、第1スルー膜12の成長温度、成長圧力は、形成の容易さの点から300〜1500℃、0.1〜1atmが好ましい。
なお、第1スルー膜12はMOCVD法以外の方法、たとえばCVD法などによって形成してもよいが、半導体層11表面にOやSiなどの不純物が付着することを防止するために、実施例1のようにMOCVD法を用いて半導体層11と第1スルー膜12を連続成長させることが好ましい。
(第2スルー膜13および第1マスク層14形成工程)
次に、第1スルー膜12表面をアセトン、イソプロピルアルコール(IPA)を用いて有機洗浄し、その後、第1スルー膜12上に、ALD法によってAl2 3 からなる第2スルー膜13、SiO2 からなる第1マスク層14を連続的に形成する(図2参照)。成長温度は350℃、第2スルー膜13の厚さおよび第1マスク層14の厚さは10nmである。
第2スルー膜13は、第1スルー膜12と同様の役割の他、第1スルー膜12と第1マスク層14の密着性を高めるために設けるものである。第2スルー膜13と第1スルー膜12とは構成元素Alが共通しており、第1マスク層14とは構成元素Oが共通しているので、第2スルー膜13は第1スルー膜12、第1マスク層14の両方に対して密着性がよい。そのため、第1スルー膜12と第1マスク層14の密着性を、第2スルー膜13を介することで高めることができる。
第1マスク層14は、後工程のイオン注入において所望しない領域へのイオン注入を防止するマスクとして機能させるため、および、後工程で形成する第2マスク層15と第2スルー膜13との密着性を高めるために設けるものである。第1マスク層14と第2スルー膜13とは構成元素Oが共通しており、第2マスク層15とは構成元素Siが共通しているので、第1マスク層14は第2スルー膜13と第2マスク層15の両方に対して密着性がよい。そのため、第2スルー膜13と第2マスク層15の密着性を、第1マスク層14を介することで高めることができる。
第2スルー膜13および第1マスク層14の厚さ、成長温度は、上記の値にかぎるものではなく、均一な厚さで均質な膜を得られるのであれば任意である。たとえば成長温度は150〜450℃とすることができ、厚さは1〜20nmとすることができる。ただし、第1スルー膜12と第2スルー膜13の厚さの合計は5〜50nmとすることが好ましい。この範囲であれば、半導体層11へのイオン注入量の制御が容易であり、半導体層11への不純物混入も十分に抑制できる。
なお、実施例1では第2スルー膜13、第1マスク層14の形成にALD法を用いているが、CVD法など他の形成方法を用いてもよい。厚さの均一性や均質さ、それに起因する密着性向上の点からALD法を用いて形成することが好ましい。
(洗浄工程)
次に、第1マスク層14表面をアセトンとIPAで有機洗浄し、窒素雰囲気で110℃、90秒間の熱処理を行って第1マスク層14表面の水分を除去する。そして、第1マスク層14表面をHMDS処理し、窒素雰囲気で120℃、180秒間の熱処理を行う。
(第2マスク層15形成工程)
その後、第1マスク層14上に、フォトレジストをスピンコートにより塗布し、フォトリソグラフィにより、イオン注入を行う領域が開口するようにフォトレジストをパターニングし、熱処理により硬化させて第2マスク層15を形成する(図3参照)。
フォトレジストは、Siを構成元素として含み、後工程のイオン注入時の温度に耐えられる感光性樹脂を用いる。イオン注入時の温度に耐えられるとは、イオン注入時と同一温度に晒された場合でもフォトレジストが除去されたり形状が変化したりせず、現像後の形状が保持されることを意味する。実施例1ではイオン注入時の温度が500℃以上であるため、フォトレジストは少なくとも500℃に耐えられるものを用いる。もちろん、500℃よりも高温に耐えられるものが好ましい。
フォトリソグラフィは、詳細には次のような工程である。フォトレジストを塗布後、プリベークしてフォトレジストの溶剤を除去する。その後、所望のパターンを有するマスクを介して光(たとえばi線)を照射して露光する。次に、現像処理を行うことでフォトレジストを所望のパターンとする。現像処理は、TMAH(水酸化テトラメチルアンモニウム)水溶液などの現像液を用いて、フォトレジストがポジ型の場合には露光部分を、ネガ型の場合には未露光部分を除去する処理である。次に、ポストベークを行う。以上がフォトリソグラフィの詳細である。
ここで、第2マスク層15は、第1マスク層14と構成元素Siが共通しているため、第1マスク層14に対する密着性がよい。また、第1マスク層14表面がHMDS処理されているため、より密着性が向上されている。そのため、現像処理時に、現像液によってフォトレジストが剥離してしまうことはなく、所望のパターン通りにフォトレジストを形成することができる。
第2マスク層15の厚さは、イオン注入時にイオンを透過させない厚さであれば任意である。好ましくは、第1マスク層14と第2マスク層15の合計の厚さが1.5μm以上となるようにすればよい。イオン注入時のイオン不透過膜として十分に機能させることができる。ただし、パターニング精度確保のために第2マスク層15の厚さは2μm以下が好ましい。たとえば、第2マスク層15の厚さは1.8〜2.0μmである。
(エッチング工程)
次に、第2マスク層15をマスクとして、第1マスク層14を第2スルー膜13が露出するまでドライエッチングする(図4)。エッチングガスは、たとえばフッ素系ガスであり、COF2 (フッ化カルボニル)などである。第2スルー膜13のエッチングレートは、第1マスク層14のエッチングレートに比べて非常に遅い。そのため、第2スルー膜13はエッチングストッパ層として機能し、第2スルー膜13の表面が露出した段階で精度よくドライエッチングを終了させることができる。
(イオン注入工程)
次に、第1マスク層14および第2マスク層15をマスクとして、半導体層11に、第1スルー膜12、第2スルー膜13を通してMgをイオン注入する。これにより、半導体層11中にMgイオンが注入されたイオン注入領域16を形成する(図5参照)。イオン注入領域16の平面パターンは、第1マスク層14および第2マスク層15の開口パターンと同一となる。
イオン注入は、500℃、加速電圧230keV、ドーズ量2.3×1014/cm2 で行う。第2マスク層15としてイオン注入時の温度に耐えられるフォトレジストを用いているため、イオン注入を500℃で行っても第2マスク層15の形状は変わらず、第2マスク層15の開口パターン通りにイオン注入領域16を形成することができる。また、イオン注入を500℃で行うことで、半導体層11への注入ダメージを低減することができ、後工程の熱処理によるMg活性化率を向上させることができる。
なお、イオン注入の温度は500℃に限らず、500℃以上であれば任意の温度でよいが、後工程の熱処理によるMg活性化率を十分に向上させるために500〜1000℃とすることが好ましい。より好ましくは500〜800℃、さらに好ましくは500〜600℃である。
また、イオン注入する原子はMg以外のp型不純物でもよく、たとえばBeをイオン注入してもよい。また、イオン注入の加速電圧やドーズ量は上記値に限るものではなく、イオン注入領域16の深さやMg濃度が所望の値となるように設定すればよい。また、イオン注入を異なる加速電圧で複数回行うことで、イオン注入領域16の深さ方向の幅をより広げることも可能である。
(マスク除去工程)
次に、第2マスク層15を有機溶剤を用いて除去する。その後、アッシングを行って第2マスク層15の残渣を除去し、さらにTMAH水溶液で表面処理することで、第1スルー膜12、第2スルー膜13、および第1マスク層14を除去する(図6参照)。なお、第1スルー膜12を残して保護膜として活用してもよい(図7参照)。
(p型化工程)
次に、熱処理を行ってイオン注入領域16のMgの活性化を行う。これにより、イオン注入領域16をp型半導体領域17とする(図8参照)。熱処理は、たとえば窒素雰囲気で800〜1500℃、1〜60分間行う。また、熱処理は加圧環境下、つまり圧力が1atmより大きい雰囲気で行うことが好ましい。熱処理中に半導体層11から窒素が離脱するのを抑制することができる。同様の目的で、熱処理前に半導体層11上にAlNなどの保護膜を形成してもよい。
ここで、実施例1では、イオン注入を500℃以上の温度で行っている。そのため、この熱処理においてイオン注入によるダメージが十分に回復し、Mgの活性化率が高くなり、高いホール濃度のp型半導体領域17を形成することができる。
たとえば、p型半導体領域17のMg活性化率を1%以上とすることができ、Mg濃度が5×1018〜1×1019/cm3 で、ホール濃度が5×1016〜1×1017/cm3 のp型半導体領域17を形成することができる。
以上、実施例1によれば、第1スルー膜12と第2マスク層15の密着性を、第2スルー膜13と第1マスク層14を介することで高めることができ、半導体層11に対して500℃以上の高温でp型不純物をイオン注入することが可能となる。
次に、実施例1に関する実験例を説明する。
第1スルー膜12と第2マスク層15の密着性を評価するため、以下の4種類の試料を作製した。GaN基板上に、実施例1の製造方法によって厚さ6μmのGaN、厚さ30nmのAlN、厚さ10nmのAl2 3 、厚さ10nmのSiO2 、厚さ2μmのフォトレジストをこの順に積層させた試料を作製した(以下、実施例1の試料)。実施例1の試料におけるAlN、Al2 3 およびSiO2 を省いた試料(以下、比較例1の試料)、実施例1の試料におけるAl2 3 とSiO2 を省いた試料(以下、比較例2の試料)、実施例1の試料におけるSiO2 を省いた試料(以下、比較例3の試料)、も作製した。
フォトレジスト現像後の各試料表面を観察したところ、比較例1では、フォトレジストのパターンが一部消失していた。また、比較例2では、フォトレジストのパターンが一部消失し、また開口部からフォトレジストとAlNとの間に現像液が浸み込むことが確認された。また、比較例3では、フォトレジストのパターンが完全に消失していた。これら比較例1〜3の結果から、フォトレジストの密着性が弱く、現像時にフォトレジストが流れてしまったものと考えられる。
一方、実施例1の試料では、フォトレジストがパターン通りに形成されていた。AlNとフォトレジストの間に、Al2 3 、SiO2 を介在させることで、フォトレジストの密着性が高まり、現像時においてもフォトレジストがしっかりと定着していて流されなかったためと考えられる。
本発明は、FET、pnダイオード、HFET、IGBTなど各種半導体素子の製造に適用することができる。
10:基板
11:半導体層
12:第1スルー膜
13:第2スルー膜
14:第1マスク層
15:第2マスク層
16:イオン注入領域
17:p型半導体領域

Claims (8)

  1. III 族窒化物半導体にp型不純物をイオン注入してp型のIII 族窒化物半導体を形成するp型III 族窒化物半導体の製造方法において、
    III 族窒化物半導体からなる半導体層上に、Alを含むIII 族窒化物半導体からなる第1スルー膜を形成する第1スルー膜形成工程と、
    前記第1スルー膜上に、Al2 3 からなる第2スルー膜を形成する第2スルー膜形成工程と、
    前記第2スルー膜上に、SiO2 からなる第1マスク層を形成する第1マスク層形成工程と、
    前記第1マスク層上に、Siを構成元素として含み、後工程のイオン注入時の温度に対して形状保持可能なフォトレジストからなる第2マスク層を所望のパターンに形成する第2マスク層形成工程と、
    前記第2マスク層をマスクとして前記第1マスク層をエッチングして前記第2スルー膜を露出させるエッチング工程と、
    500℃以上の温度で、前記第1マスク層および前記第2マスク層をマスクとして、前記第1スルー膜および前記第2マスク層を介して前記半導体層にp型不純物をイオン注入してイオン注入領域を形成するイオン注入工程と、
    熱処理によってMgを活性化させることによりイオン注入領域をp型化するp型化工程と、
    を有するp型III 族窒化物半導体の製造方法。
  2. 前記第1スルー膜は、アンドープのAlNであることを特徴とする請求項1に記載のp型III 族窒化物半導体の製造方法。
  3. 前記イオン注入工程後、前記p型化工程前に、前記第2スルー膜、前記第1マスク層、および前記第2マスク層を除去し、前記第1スルー膜は残した状態で前記p型化工程を行う、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のp型III 族窒化物半導体の製造方法。
  4. 前記半導体層と前記第1スルー膜は、MOCVD法によって連続成長させる、ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載のp型III 族窒化物半導体の製造方法。
  5. 前記イオン注入工程は、500〜1000℃の温度で行う、ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載のp型III 族窒化物半導体の製造方法。
  6. 前記第1スルー膜と前記第2スルー膜の厚さの合計は、5〜50nmであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のp型III 族窒化物半導体の製造方法。
  7. 前記第1マスク層と前記第2マスク層の厚さの合計は、1.5μm以上であることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載のp型III 族窒化物半導体の製造方法。
  8. 前記第2スルー膜および前記第1マスク層は、ALD法によって形成する、ことを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のp型III 族窒化物半導体の製造方法。
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