以下、本発明の実施の形態について添付の図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することによって重複した説明を省く。
(実施の形態1)
<情報処理システム1000の構成>
実施の形態1に係る情報処理システム1000の構成を説明する。図1は、実施の形態1に係る情報処理システム1000の構成を示す図である。図1に示すように、情報処理システム1000は、コンピュータ端末1と、1つ以上の画像形成装置2a、2b、・・・とを含む。以下において、各画像形成装置を区別して表現する場合、「画像形成装置2a」、「画像形成装置2b」、・・・と表現し、各画像形成装置を区別せずに表現する場合、単に、「画像形成装置2」と表現する場合がある。
コンピュータ端末1と各画像形成装置2とは、互いに通信する。コンピュータ端末1と各画像形成装置2とは、通信網を介して間接的に接続されてもよく、有線通信又は無線通信を介して直接的に接続されてもよい。本実施の形態では、コンピュータ端末1と各画像形成装置2とは、通信網3を介して互いに接続される。例えば、通信網3は、インターネット、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、モバイル通信網、電話回線通信網、又は、その他の有線若しくは無線通信を用いる通信網であってもよい。本実施の形態では、通信網3は有線又は無線LANである。ここで、コンピュータ端末1は、情報処理装置の一例である。
情報処理システム1000は、コンピュータ端末1が、通信網3を介して接続された1つ以上の画像形成装置2それぞれを使用するシステムである。コンピュータ端末1は、各画像形成装置2の種々の機能を使用し、例えば、コンピュータ端末1から画像形成装置2に送信したデータを、媒体上で画像化させる。また、コンピュータ端末1は、画像形成装置2が取得した画像データ等のデータを、画像形成装置2から取得する。
また、画像が形成される媒体は、記録媒体であってもよく、画面を表示するディスプレイ画面又は投影面等の表示面であってもよい。記録媒体の例は、紙、布、フィルム又は板等のシート材であるが、これに限定されない。本実施の形態では、媒体は紙であるとする。よって、画像形成装置2は、記録媒体である紙上に印刷することによって、画像を形成する。また、情報処理システム1000は、1つ以上のコンピュータ端末1と、1つ以上の画像形成装置2とを含んでもよい。
コンピュータ端末1及び画像形成装置2はそれぞれ、1つ以上の装置で構成されてもよい。装置が2つ以上の装置で構成される場合、当該2つ以上の装置は、1つの機器内に配置されてもよく、分離した2つ以上の機器内に分かれて配置されてもよい。本明細書及び特許請求の範囲では、「装置」とは、1つの装置を意味し得るだけでなく、複数の装置からなるシステムも意味し得る。
コンピュータ端末1は通信機能を有する情報処理装置である。コンピュータ端末1の例は、ノートPC(Personal Computer)、携帯電話、スマートフォン及びタブレット端末などのスマートデバイス、ゲーム機、PDA(Personal Digital Assistant)、デジタルカメラ、ウェアラブルPC、デスクトップPC、テレビ会議端末、及びIWB(Interactive White Board:相互通信が可能な電子式の黒板機能を有する白板)等である。本実施の形態では、コンピュータ端末1は、ノートPCであるとして説明するが、これに限定されない。
画像形成装置2は画像処理機能及び通信機能を有する情報処理装置である。画像形成装置2の例は、MFP、ファクシミリ、スキャナ、プリンタ、PJ(Projector:プロジェクタ)、IWB及びデジタルサイネージなどの出力装置、HUD(Head Up Display)装置、並びに、ディスプレイ装置等である。本実施の形態では、画像形成装置2は、ファクシミリ、スキャナ及びプリンタ機能を有するMFPであるとして説明するが、これに限定されない。
コンピュータ端末1は、任意のアプリケーション又はドライバを用いて、種々の電子データを生成する。コンピュータ端末1は、電子データを含む印刷要求を画像形成装置2へ送信する。画像形成装置2は、コンピュータ端末1によって送信された電子データを受信して印刷処理を実行する。
<ハードウェア構成>
コンピュータ端末1のハードウェア構成を説明する。図2は、実施の形態1に係るコンピュータ端末1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、コンピュータ端末1は、CPU(Central Processing Unit)101と、ROM(Read Only Memory)102と、RAM(Random Access Memory)103と、メモリ104と、通信I/F(インタフェース:Interface)105と、入出力I/F106と、操作I/F107と、表示装置108とを構成要素として含む。なお、これら構成要素の全てが必須ではない。また、上記構成要素はそれぞれ、例えばバスを介して互いに接続されている。なお、上記構成要素は、有線通信及び無線通信のいずれを介して接続されてもよい。
CPU101はプロセッサ等で構成され、コンピュータ端末1全体の動作を制御する。ROM102は不揮発性半導体記憶装置等で構成され、コンピュータ端末1で動作するアプリケーションプログラム等の各種プログラムを記憶する。RAM103は揮発性半導体記憶装置等で構成され、CPU101のワークエリアとして使用される。メモリ104は、各種プログラムで利用されるデータ等の種々の情報を記憶する。メモリ104は、揮発性又は不揮発性の半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)又はSSD(Solid State Drive)等の記憶装置で構成される。なお、メモリ104が、ROM102及び/又はRAM103を含んでもよい。
プログラムは、ROM102又はメモリ104等に予め保持されている。プログラムは、CPU101によって、ROM102又はメモリ104等からRAM103に読み出されて展開される。CPU101は、RAM103に展開されたプログラム中のコード化された各命令を実行する。なお、プログラムは、ROM102及びメモリ104に限らず、例えば記録ディスク等の記録媒体に格納されていてもよい。また、プログラムは、有線ネットワーク、無線ネットワーク又は放送等を介して伝送され、RAM103に取り込まれてもよい。
なお、上述したCPU101によって実現される機能は、CPU101等のプログラム実行部によって実現されてもよく、回路によって実現されてもよく、プログラム実行部及び回路の組み合わせによって実現されてもよい。例えば、このような機能は、集積回路であるLSI(大規模集積回路:Large Scale Integration)によって実現されてもよい。このような機能は個別に1チップ化されてもよく、一部又は全てを含むように1チップ化されてもよい。LSIとして、LSI製造後にプログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)、LSI内部の回路セルの接続及び/又は設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサ、又は、特定用途向けに複数の機能の回路が1つにまとめられたASIC(Application Specific Integrated Circuit)等が利用されてもよい。
通信I/F105は、通信網3を介して画像形成装置2等の他の装置と通信するためのインタフェースである。通信I/F105は、接続端子及び通信回路等を含んでもよい。
入出力I/F106は、他の装置又はデバイスと接続され、情報を送受信するためのインタフェースである。例えば、入出力I/F106は、有線通信又は無線通信を介して画像形成装置2等の他の装置と接続されてもよい。また、入出力I/F106は、外部メモリ等の記録メディアと接続され、当該記録メディアに記憶されている情報を読み出す、及び、当該記録メディアに情報を書き込むことを可能にしてもよい。入出力I/F106は、接続端子等を含んでもよい。
操作I/F107は、ユーザによる操作入力を受け付けるインタフェースである。操作I/F107は、ボタン、ダイヤル、キー、マウス、タッチパネル及び音声入力のためのマイク等の入力装置を含んでもよい。
表示装置108は、CPU101の制御に従って種々の画面を表示する。表示装置108は、液晶パネル、有機EL(Electroluminescence)及び無機EL等のディスプレイであってもよい。また、表示装置108は、音声出力のためのスピーカを含んでもよい。表示装置108は、操作I/F107を兼ねたタッチパネルであってもよい。
図3は、実施の形態1に係る画像形成装置2のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。図3に示すように、画像形成装置2は、コントローラ200と、プロッタエンジン210と、トレイセンサ220とを構成要素として含む。コントローラ200は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、メモリ204と、通信I/F205と、エンジンI/F206と、トレイI/F207と、入出力I/F208とを構成要素として含む。
プロッタエンジン210は、記録媒体への画像の印刷処理において、画像形成装置2のプロッタの動作を制御する。プロッタは、任意の印刷装置であり、インクジェット方式の場合、例えば、インクジェットヘッドであり、レーザプリンタ方式の場合、例えば、感光体、レーザ照射装置又は転写装置である。
トレイセンサ220は、画像形成装置2において記録媒体である紙が蓄積される給紙トレイ内において、紙の蓄積量を検出するセンサである。画像形成装置2は、コンピュータ端末1等の要求に従って、複数の給紙トレイのうちから、要求される用紙サイズのトレイを選択し、選択されたトレイ内の紙に画像を印刷する。
CPU201、ROM202及びRAM203それぞれの構成は、CPU101、ROM102及びRAM103と同様である。CPU201は、画像形成装置2全体の動作を制御する。ROM202は、画像形成装置2上で動作する各種プログラムを記憶する。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。
メモリ204は、各種プログラムで利用されるデータ等の種々の情報を記憶する。メモリ204の構成は、メモリ104と同様である。
CPU201によって実現される機能は、CPU201等のプログラム実行部によって実現されてもよく、回路によって実現されてもよく、プログラム実行部及び回路の組み合わせによって実現されてもよい。
通信I/F205は、通信網3を介して、コンピュータ端末1等の他の装置と通信するためのインタフェースである。通信I/F205は、接続端子及び通信回路等を含んでもよい。
エンジンI/F206は、プロッタエンジン210と接続するためのインタフェースである。トレイI/F207は、トレイセンサ220と接続するためのインタフェースである。
入出力I/F208は、他の装置又はデバイスと接続され、情報を送受信するためのインタフェースである。例えば、入出力I/F208は、有線通信又は無線通信を介してコンピュータ端末1等の他の装置と接続されてもよい。入出力I/F208は、外部メモリ等の記録メディアと接続され、当該記録メディアに記憶されている情報を読み出す、及び、当該記録メディアに情報を書き込むことを可能にしてもよい。入出力I/F208は、接続端子等を含んでもよい。
<機能的構成>
コンピュータ端末1の機能的構成を説明する。図4は、実施の形態1に係るコンピュータ端末1の機能的構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、コンピュータ端末1は、診断部11と、印刷ドライバ(「プリンタドライバ」とも呼ばれる)12とを機能的な構成要素として含む。さらに、診断部11は、送受信部11aと、データ制御部11bと、装置情報取得部11cと、UI(ユーザインタフェース:User Interface)出力部11dと、エラー判定部11eとを機能的な構成要素として含む。ここで、送受信部11aは受信部の一例であり、UI出力部11dは出力部の一例であり、エラー判定部11eは判定部の一例である。
印刷ドライバ12は、画像形成装置2に、印刷用のデータを送るモジュールである。印刷ドライバ12の機能は、CPU101等によって実現される。印刷ドライバ12は、コンピュータ端末1が各画像形成装置2を制御するためのソフトウェアである。印刷ドライバ12は、画像形成装置2それぞれに対して設定されている。各画像形成装置2の印刷ドライバ12が、コンピュータ端末1にインストールされることによって、コンピュータ端末1は各画像形成装置2の印刷動作を制御する。印刷ドライバ12は、印刷ポート(「プリンタポート」とも呼ばれる)を介して、データを出力する対象の画像形成装置2と紐付けられる。印刷ドライバは、装置を動作させるドライバの一例であり、ドライバは印刷ドライバに限定されない。
診断部11は、コンピュータ端末1と各画像形成装置2との関係を診断する。例えば、診断部11は、コンピュータ端末1から出力されたデータが画像形成装置2によって印刷されない場合に、異常の所在を診断する。
送受信部11aの機能は、通信I/F105及びCPU101等によって実現される。送受信部11aは、通信網3を介した画像形成装置2等の他の装置との通信を制御する。
データ制御部11bの機能は、CPU101等によって実現される。データ制御部11bは、必要なデータの取得を依頼及び制御する。例えば、データ制御部11bは、送受信部11aを介して画像形成装置2に必要なデータを要求する。データ制御部11bは、装置情報取得部11cに対して、コンピュータ端末1のコンピュータ環境の情報の取得を依頼する。データ制御部11bは、エラー判定部11eに判定結果を要求する。データ制御部11bは、各種データを表示装置108で表示可能なデータに変換して、UI出力部11dに出力する。
装置情報取得部11cの機能は、CPU101等によって実現される。装置情報取得部11cは、コンピュータ端末1から、コンピュータ環境の情報を取得する。コンピュータ環境の情報は、コンピュータ端末1に関する情報、動作環境の情報、及び通信環境の情報等を含んでもよい。
コンピュータ端末1に関する情報は、コンピュータ端末1の機種、ユーザ名及びIPアドレス等の情報を含んでもよい。動作環境の情報は、コンピュータ端末1が利用するソフトウェア及び画像形成装置2などの周辺機器等を稼働させるための条件等を含んでもよい。動作環境の情報の例は、CPU、OS(operating system)、メモリの搭載量、HDDの空き容量、インストールされている印刷ドライバ、インストールされているソフトウェア、接続されている周辺機器、及びネットワークの接続状況等の情報である。通信環境の情報は、接続されている通信回線の種類及び通信速度等の情報を含んでもよい。
UI出力部11dの機能は、CPU101等によって実現される。UI出力部11dは、データ制御部11b等からデータを取得し、取得されたデータを、表示装置108に表示するための画面データ等のデータに変換し、表示装置108に出力する。
エラー判定部11eの機能は、CPU101等によって実現される。エラー判定部11eは、データ制御部11bから、コンピュータ端末1及び画像形成装置2の各種データを取得し、異常の内容及び所在を検出する。エラー判定部11eは、検出結果をデータ制御部11bに出力する。
画像形成装置2の機能的構成を説明する。図5は、実施の形態1に係る画像形成装置2の機能的構成の一例を示すブロック図である。図5に示すように、画像形成装置2は、送受信部21と、データ制御部22と、エラー検出部23と、トレイ制御部24と、エンジン制御部25とを機能的な構成要素として含む。
送受信部21の機能は、通信I/F205及びCPU201等によって実現される。送受信部21は、通信網3を介したコンピュータ端末1等の他の装置との通信を制御する。
データ制御部22の機能は、CPU201等によって実現される。データ制御部22は、コンピュータ端末1と送受信するデータを生成及び制御する。例えば、データ制御部22は、コンピュータ端末1から要求されるデータを生成し、生成されたデータを必要なタイミングでコンピュータ端末1に送信する。データ制御部22は、エラー検出部23等から取得される情報を用いて、コンピュータ端末1に送信するためのデータを生成する。
エラー検出部23の機能は、CPU201等によって実現される。エラー検出部23は、トレイ制御部24及びエンジン制御部25等から各種情報を取得し、異常が存在するか否かを検出する。さらに、エラー検出部23は、異常の内容及び所在を特定する。エラー検出部23は、検出結果をデータ制御部22に出力する。
トレイ制御部24は、トレイセンサ220、トレイI/F207及びCPU201等によって実現される。トレイ制御部24は、給紙トレイに蓄積されている紙の状態を監視する。例えば、トレイ制御部24は、監視することによって、給紙トレイに蓄積されている紙の残量及び紙の有無等を検出してもよい。
エンジン制御部25は、プロッタエンジン210、エンジンI/F206及びCPU201等によって実現される。エンジン制御部25は、プロッタエンジン210の動作を制御する。さらに、エンジン制御部25は、プロッタエンジン210の動作から、プロッタエンジン210の異常を検出してもよい。
<情報処理システム1000の動作>
実施の形態1に係る情報処理システム1000の動作を説明する。具体的には、コンピュータ端末1と各画像形成装置2との間における異常の有無の診断動作を説明する。図6は、実施の形態1に係る情報処理システム1000の動作の一例を示すフローチャートである。図7A及び図7Bは、実施の形態1に係る情報処理システム1000の各構成要素の動作の一例を示すシーケンス図である。
図6に示すように、ステップS1において、ユーザにより、コンピュータ端末1上で診断のためのアプリケーションプログラムが起動されると、診断部11は、コンピュータ端末1の情報を取得する。コンピュータ端末1の情報は、コンピュータ端末1のネットワーク情報及びドライバ情報を含む。ネットワーク情報は、コンピュータ端末1の通信網3への接続状態と、接続されている通信網3とを含む情報であってもよい。ドライバ情報は、コンピュータ端末1にインストールされている印刷ドライバと、印刷ドライバへの接続が設定されている機器である画像形成装置2とを含む情報であってもよい。ステップS1の処理は、図7AのステップS101〜S105の処理で構成される。なお、以下において、1つの以上の印刷ドライバがインストールされているとして説明する。
具体的には、図7Aに示すように、ステップS101において、データ制御部11bは、装置情報取得部11cに対して、コンピュータ端末1の情報を要求する。
次いで、ステップS102において、装置情報取得部11cは、各印刷ドライバ12に対して問い合わせをし、ドライバ情報を構成するポート情報を要求する。ポート情報は、印刷ポートが設定されている印刷ドライバ12と、当該印刷ポートへの接続が設定されている機器とを含む情報であってもよい。
次いで、ステップS103において、装置情報取得部11cは、各印刷ドライバ12から、当該印刷ドライバを示す情報であるドライバ名と、当該印刷ドライバの印刷ポートへの接続が設定されている画像形成装置2のIPアドレス及びアイコン名とを、ポート情報として取得する。IPアドレスは、画像形成装置2に設定されているIPアドレスであり、アイコン名は、画像形成装置2に設定されている名前である。
例えば、図8に示すように、装置情報取得部11cは、各印刷ポートへの接続が設定されている各画像形成装置2について、画像形成装置のアイコン名と、印刷ポートのドライバ名と、画像形成装置のIPアドレスとを関連付けて取得する。図8は、実施の形態1に係るコンピュータ端末1のドライバ情報の一例を示す図である。
次いで、ステップS104において、装置情報取得部11cは、コンピュータ端末1のネットワーク情報を取得する。具体的には、装置情報取得部11cは、コンピュータ端末1に設定されているIPアドレスを取得する。なお、装置情報取得部11cは、コンピュータ端末1が通信網3に正常に接続されている場合、コンピュータ端末1のIPアドレスを取得でき、正常に接続されていない場合、当該IPアドレスを取得できない。このため、装置情報取得部11cは、IPアドレスを取得できる場合、診断処理を継続し、IPアドレスを取得できない場合、診断処理を中止し、通信網3への接続の異常をユーザに通知してもよい。例えば、図9に示すように、装置情報取得部11cは、コンピュータ端末1のネットワーク情報として、コンピュータ端末1のIPアドレスを取得する。図9は、実施の形態1に係るコンピュータ端末1のネットワーク情報の一例を示す図である。
次いで、ステップS105において、装置情報取得部11cは、各画像形成装置2のドライバ情報とコンピュータ端末1のネットワーク情報とを含むコンピュータ端末1の情報を、データ制御部11bに出力する。
図6に戻り、ステップS2において、コンピュータ端末1の診断部11は、通信網3を介してコンピュータ端末1と接続されている各画像形成装置2の情報を取得する。ステップS2の処理は、図7A及び図7BのステップS106〜S117の処理で構成される。
具体的には、図7A及び図7Bに示すように、ステップS106において、装置情報取得部11cは、各画像形成装置2の情報を要求する指令を、送受信部11aに出力する。このとき、装置情報取得部11cは、コンピュータ端末1のネットワークセグメントに属する機器と、機器のアイコンと紐付けられている機器とに対して、情報を要求する。
コンピュータ端末1のIPアドレスは、「10.20.30.1」であるため、ネットワークセグメントに属する機器は、IPアドレスが「10.20.30.2〜254」に含まれる機器である。具体的には、ネットワークセグメントに属する機器は、IPアドレスが「10.20.30.5」、「10.20.30.10」及び「10.20.30.84」である画像形成装置2a、2b及び2cである。
さらに、アイコンと紐付けられている機器は、アイコン「画像形成装置2d」に紐付けられているIPアドレス「80.20.20.50」の画像形成装置2dである。
次いで、ステップS107において、送受信部11aは、通信網3を介して接続されている各画像形成装置2に対して、当該画像形成装置2の情報を要求する指令を送信する。このとき、送受信部11aは、IPアドレス「10.20.30.2〜254」の機器に対して指令をブロードキャストすることによって、画像形成装置2a、2b及び2cに指令を送信し、IPアドレス「80.20.20.50」の画像形成装置2dに対して個別に指令を送信する。
なお、これに限定されないが、本実施の形態では、装置情報取得部11cは、通信網3を介して接続された機器の監視及び管理に、SNMP(Simple Network Management Protocol)のプロトコルを用いる。装置情報取得部11cは、SNMPを利用して各機器の管理情報ベース(MIB:Management Information Base)を取得することで、当該機器の状態等の情報を取得する。画像形成装置2から取得される情報の例は、通信網3を介した接続へのオンライン状態又はオフライン状態、給紙トレイにおける用紙切れ、及びトナー切れ等である。
次いで、ステップS108において、コンピュータ端末1から指令を受信した各画像形成装置2の送受信部21は、当該指令をデータ制御部22に出力する。
次いで、ステップS109において、データ制御部22は、エラー検出部23に対して、画像形成装置2内で異常が発生しているかを問い合わせる。つまり、データ制御部22は、エラー検出部23にエラー情報を要求する。
次いで、ステップS110において、エラー検出部23は、画像形成装置2の各制御部に対して、エラー情報を取得するために問い合わせを行う。本実施の形態では、問い合わせ先は、トレイ制御部24及びエンジン制御部25であるが、これに限定されない。例えば、画像形成装置2が、スキャナの動作を制御するスキャナ制御部、自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)の動作の制御するADF制御部、及び、ファクシミリの動作を制御するファクシミリ制御部等を備える場合、エラー検出部23は、これらの制御部に問い合わせを行う。
次いで、ステップS111において、トレイ制御部24は、トレイセンサ220の検出結果等に基づき、給紙トレイにおける異常の有無を検出し、検出結果をエラー情報としてエラー検出部23に出力する。例えば、複数の給紙トレイの1つにおいて用紙切れが発生した場合、トレイ制御部24は、当該給紙トレイの用紙切れを異常として検出し、用紙切れ状態の給紙トレイを、エラー検出部23に通知する。つまり、トレイ制御部24は、異常の内容及び所在を通知する。なお、異常の検出対象は、用紙切れ状態に限定されず、例えば、給紙トレイから用紙を搬送するローラ、及び、給紙トレイの破損状態等を含んでもよい。
また、ステップS112において、エンジン制御部25は、プロッタエンジン210等から取得される信号等に基づき、プロッタエンジンにおける異常の有無を検出し、検出結果をエラー情報としてエラー検出部23に出力する。例えば、トナー切れが発生した場合、エンジン制御部25は、トナー切れを異常として検出しエラー検出部23に通知する。つまり、エンジン制御部25は、異常の内容及び所在を通知する。なお、異常の検出対象は、トナー切れ状態に限定されず、例えば、プロッタを構成する装置の破損状態等を含んでもよい。
また、異常の検出対象は、コンピュータ端末1において設定され、送信される指令に含まれていてもよく、画像形成装置2において設定されていてもよい。
次いで、ステップS113において、エラー検出部23は、トレイ制御部24及びエンジン制御部25から取得されたエラー情報をデータ制御部22に出力する。
次いで、ステップS114において、データ制御部22は、エラー検出部23から取得されたエラー情報を含む画像形成装置2の情報と、当該情報をコンピュータ端末1に送信する指令とを送受信部21に出力する。このとき、データ制御部22は、画像形成装置2の情報に、画像形成装置2の名前及びIPアドレスを付加し、互いに関連付けて出力する。例えば、図10に示すように、データ制御部22は、画像形成装置2の名前と、IPアドレスと、画像形成装置2の状態とを関連付けて出力する。図10は、実施の形態1に係る画像形成装置2の情報の一例を示す図である。
次いで、ステップS115において、送受信部21は、データ制御部22から取得された画像形成装置2の情報を、コンピュータ端末1に送信する。
次いで、ステップS116において、コンピュータ端末1の送受信部11aは、画像形成装置2の送受信部21から受信した当該画像形成装置2の情報を、データ制御部11bに出力する。
次いで、ステップS117において、データ制御部11bは、コンピュータ端末1の情報と画像形成装置2の情報とを統合し、エラー判定部11eに出力する。具体的には、データ制御部11bは、ステップS101〜S105の処理で取得されたコンピュータ端末1の情報と、ステップS106〜S116の処理で取得された各画像形成装置2の情報とについて、同一の画像形成装置2に関する情報を対応付けて統合する。
例えば、データ制御部11bは、図8に示すようなコンピュータ端末1の情報におけるドライバ名と、図10に示すような画像形成装置2の情報における装置名とが一致する2つの情報を統合してもよい。例えば、図11は、コンピュータ端末1の情報と画像形成装置2の情報との統合結果の一例を示す。図11において、判定結果を除く情報が、統合結果を示す。図11に示すように、コンピュータ端末1の情報と画像形成装置2の情報とが統合できた場合、2つの情報の統合情報が形成され、統合できなかった場合、取得された一方の情報が統合情報とされる。
なお、ドライバ名と、当該ドライバの接続先の画像形成装置2の名前とは、異なっていてもよく、この場合、2つの名前が予め対応付けられていてもよい。データ制御部11bは、対応関係に基づき、統合を行ってもよい。
図6に戻り、ステップS3において、コンピュータ端末1の診断部11は、各印刷ドライバで設定されている印刷ポートの接続先を診断する。具体的には、診断部11のエラー判定部11eは、各印刷ドライバで設定されている印刷ポートの接続先が、当該印刷ドライバに適合した画像形成装置2であるかを診断する。このとき、エラー判定部11eは、図11に示すような統合結果に基づき診断する。
図11の統合結果において、コンピュータ端末1の情報におけるドライバ名に対応するIPアドレスと、画像形成装置2の情報における画像形成装置名に対応するIPアドレスとが一致する場合、印刷ドライバで設定されている印刷ポートの接続先は、当該印刷ドライバに適合した画像形成装置2である。図11では、アイコン名「画像形成装置2a」及び「画像形成装置2b」が適合した画像形成装置であり、アイコン名「画像形成装置2c」及び「画像形成装置2d」が適合しない画像形成装置である。
次いで、ステップS4において、診断部11は、導入されているドライバを診断する。具体的には、エラー判定部11eは、コンピュータ端末1から通信網3を介して到達可能である画像形成装置2に対して、当該画像形成装置2を利用できる印刷ドライバが導入されているかを診断する。このとき、エラー判定部11eは、図11に示すような統合結果に基づき診断する。
図11の統合結果において、コンピュータ端末1の情報におけるドライバ名と、画像形成装置2の情報における画像形成装置名とが対応付けることができない場合、画像形成装置2を利用できる印刷ドライバが導入されていない。図11では、画像形成装置名「AA1000」、「AA1002」及び「AA1003」に対して印刷ドライバが導入され、画像形成装置名「AA2000」に対して印刷ドライバが導入されていない。
エラー判定部11eは、ステップS3及びS4での診断結果を、統合結果の各情報に付加する。例えば、図11に示すように、コンピュータ端末1の情報のみを含む統合情報、画像形成装置2の情報のみを含む統合情報、及び、2つの情報を含む統合情報に対して、判定結果が付加される。
次いで、ステップS5において、エラー判定部11eは、統合結果の全ての統合情報について、ステップS3及びS4での診断結果が、印刷ドライバの印刷ポートの接続先のみに問題があることを示すか否かを判定する。そして、エラー判定部11eは、判定結果をデータ制御部11bに出力する。なお、上記問題は、コンピュータ端末1の情報におけるIPアドレスと、画像形成装置2の情報におけるIPアドレスとが一致しないケースであり、ステップS3で検出される問題である。例えば、図11では、アイコン名「画像形成装置2c」及び「画像形成装置2d」のケースが、印刷ドライバの印刷ポートの接続先の問題に該当する。
エラー判定部11eは、印刷ドライバの印刷ポートの接続先のみに問題がある場合(ステップS5でYes)、ステップS6に進み、そうでない場合(ステップS5でNo)、ステップS7に進む。
ステップS7において、エラー判定部11eは、統合結果の全ての統合情報について、ステップS3及びS4での診断結果が、印刷ドライバの未インストールのみに問題があることを示すか否かを判定する。エラー判定部11eは、判定結果をデータ制御部11bに出力する。なお、上記問題は、画像形成装置2に利用可能な印刷ドライバが、コンピュータ端末1にインストールされていないケースであり、ステップS4で検出される問題である。例えば、図11では、画像形成装置名「AA2000」のケースが、印刷ドライバの未インストールの問題に該当する。
エラー判定部11eは、印刷ドライバの未インストールのみに問題がある場合(ステップS6でYes)、ステップS8に進み、そうでない場合(ステップS6でNo)、ステップS9に進む。
ステップS9において、エラー判定部11eは、統合結果の全ての統合情報について、ステップS3及びS4での診断結果が示す問題のうち、印刷ドライバの印刷ポートの接続先の問題の方が、印刷ドライバの未インストールの問題よりも多いか否かを判定する。そして、エラー判定部11eは、判定結果をデータ制御部11bに出力する。
エラー判定部11eは、印刷ドライバの印刷ポートの接続先の問題の方が多い場合(ステップS9でYes)、ステップS10に進み、そうでない場合(ステップS9でNo)、ステップS11に進む。例えば、図11では、印刷ドライバの印刷ポートの接続先の問題の方が、印刷ドライバの未インストールの問題よりも多い。
ステップS6及びS10において、データ制御部11bは、エラー判定部11eの判定結果に基づき、コンピュータ端末1の表示装置108に最初に表示する診断結果の表示画面を、「画像形成装置アイコン」を基準とする画面に決定する。つまり、データ制御部11bは、問題表示のデフォルト画面を、「画像形成装置アイコン」を基準とする画面に決定する。データ制御部11bは、決定結果と、エラー判定部11eの判定結果と、統合結果とを、UI出力部11dに出力し、ステップS12に進む。なお、「画像形成装置アイコン」を基準とする画面は、コンピュータ端末1側の視点から確認される問題を示し、画像形成装置2側に存在する問題を示す。
図12は、実施の形態1に係る画像形成装置アイコンを基準とする画面の一例を示す図である。図12に示すように、画面UIaは、視点の基準を絞り込むための「画像形成装置アイコン」ボタンIa及び「画像形成装置」ボタンIbを含む。図12では、「画像形成装置アイコン」ボタンIaが選択されている。さらに、画面UIaは、診断結果の表Icと、再診断の実行を決定することができる「再診断」ボタンIdと、診断結果の表示内容を選択することができる「表示選択」ボタンIeとを含む。ここで、ボタンIa及びIbは、切替部の一例である。
ユーザの操作により「再診断」ボタンIdが押されると、コンピュータ端末1は再診断を実行する。
「表示選択」ボタンIeが押されると、「全ての診断結果を表示」及び「ポートの診断結果を表示」のうちから選択することできる。「全ての診断結果を表示」が選択されると、「画像形成装置アイコン」を基準とする全ての診断結果が表Icに表示される。「ポートの診断結果を表示」が選択されると、「画像形成装置アイコン」を基準とする、印刷ポートの接続先に問題がある診断結果が表Icに表示される。
また、ステップS8及びS11において、データ制御部11bは、エラー判定部11eの判定結果に基づき、コンピュータ端末1の表示装置108に最初に表示する診断結果の表示画面を、「画像形成装置」を基準とする画面に決定する。つまり、データ制御部11bは、問題表示のデフォルト画面を、「画像形成装置」を基準とする画面に決定する。データ制御部11bは、決定結果と、エラー判定部11eの判定結果と、統合結果とを、UI出力部11dに出力し、ステップS12に進む。なお、「画像形成装置」を基準とする画面は、画像形成装置2側の視点から確認される問題を示し、コンピュータ端末1側に存在する問題を示す。
図13は、実施の形態1に係る画像形成装置を基準とする画面の一例を示す図である。図13に示すように、画面UIbは、「画像形成装置アイコン」ボタンIa及び「画像形成装置」ボタンIbを含み、「画像形成装置」ボタンIbが選択されている。さらに、画面UIbは、診断結果の表Icと、「再診断」ボタンIdと、「表示選択」ボタンIeとを含む。
「表示選択」ボタンIeが押されると、「全ての診断結果を表示」及び「ドライバの診断結果を表示」のうちから選択することできる。「全ての診断結果を表示」が選択されると、「画像形成装置」を基準とする全ての診断結果が表Icに表示される。「ドライバの診断結果を表示」が選択されると、「画像形成装置」を基準とする、印刷ドライバの未インストールに問題がある診断結果が表Icに表示される。
ステップS12において、UI出力部11dは、データ制御部11bから取得される決定結果、判定結果及び統合結果を用いて、決定結果に従った画面UIa又はUIbを表示するためのデータを生成し、表示装置108に出力する。そして、表示装置108は、画面UIa又はUIbをユーザによる操作を可能に表示する。例えば、UI出力部11dは、表示装置108に表示されている画面UIaにおいて「画像形成装置」ボタンIbが押されると、画面UIbを表示させ、画面UIbにおいて「画像形成装置アイコン」ボタンIaが押されると、画面UIaを表示させる。
また、図7AにおけるステップS118のエラー情報を特定する処理は、図6のステップS3及びS4の処理に対応する。図7AにおけるステップS119の表示情報を出力する処理は、図6のステップS5〜S11の処理に対応する。図7AにおけるステップS120の診断結果を表示する処理は、図6のステップS12の処理に対応する。
<効果等>
上述のような実施の形態1に係る情報処理装置としてのコンピュータ端末1は、画像形成装置2と接続されている。コンピュータ端末1は、画像形成装置2から画像形成装置2の情報を受け取る受信部としての送受信部11aと、コンピュータ端末1に設定され且つ画像形成装置2を動作させるドライバの情報を取得する装置情報取得部11cと、画像形成装置2の情報と、当該画像形成装置2に関連するドライバの情報とから、画像形成装置2の情報及びドライバの情報のいずれに異常があるかを判定する判定部としてのエラー判定部11eと、エラー判定部11eの判定結果を示す画面の画面データを出力する出力部としてのUI出力部11dとを備える。UI出力部11dは、画像形成装置2の情報及びドライバの情報のうちの異常がある情報に応じて、表示方法が異なる第一画面UIa及び第二画面UIbの画面データを出力する。
上記構成によると、ドライバの情報における異常の内容は、コンピュータ端末1に起因する異常の内容を示し、画像形成装置2の情報における異常の内容は、画像形成装置2に起因する異常の内容を示し得る。これにより、コンピュータ端末1及び画像形成装置2のいずれに異常があるのかを判定することが可能なる。さらに、異常の所在に応じて、第一画面UIa又は第二画面UIbが表示される。よって、コンピュータ端末1のユーザは、第一画面UIa又は第二画面UIbを確認することで、異常の所在及び内容を認識することができる。
また、実施の形態1に係るコンピュータ端末1において、第一画面UIaは、コンピュータ端末1を基準に確認される内容を示し、第二画面UIbは、画像形成装置2を基準に確認される内容を示してもよい。上記構成によると、コンピュータ端末1のユーザは、第一画面UIaを確認することで、画像形成装置2に起因する異常を認識し、第二画面UIbを確認することで、コンピュータ端末1に起因する異常を認識することができる。
また、実施の形態1に係るコンピュータ端末1において、UI出力部11dは、ドライバの情報に異常がある場合、第二画面UIbの画面データを出力し、画像形成装置2の情報に異常がある場合、第一画面UIaの画面データを出力してもよい。上記構成によると、コンピュータ端末1のユーザは、第二画面UIbが表示されている場合、異常の所在がコンピュータ端末1にあることを認識し、第一画面UIaが表示されている場合、異常の所在が画像形成装置2にあることを認識することができる。
また、実施の形態1に係るコンピュータ端末1において、第一画面UIa及び第二画面UIbは、第一画面UIa及び第二画面UIbの間で表示を切り替える切替部としてのボタンIa及びIbを含んでもよい。上記構成によると、ボタンIa及びIbでの切り替えによって、コンピュータ端末1のユーザが希望する画面の表示が可能になる。
また、実施の形態1に係るコンピュータ端末1において、UI出力部11dは、ドライバの情報及び画像形成装置2の情報それぞれに異常がある場合、第一画面UIaの内容及び第二画面UIbの内容のうち、異常の量が多い方の情報に応じた画面の内容を優先的に示す画面データを出力してもよい。上記構成によると、異常の状態がより深刻であると予測される装置の情報を優先的にユーザに提示することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る情報処理システムでは、コンピュータ端末1が表示装置108に表示する診断結果の画面が、実施の形態1と異なる。以下、実施の形態2について、実施の形態1と異なる点を中心に説明し、実施の形態1と同様の点の説明を適宜省略する。
実施の形態2に係る情報処理システム、コンピュータ端末及び画像形成装置のハードウェア構成及び機能的構成は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。さらに、実施の形態2において、各構成要素の符号は、実施の形態1と同じとする。
実施の形態2に係る情報処理システム1000の動作について、コンピュータ端末1と各画像形成装置2との間における異常の有無の診断動作を説明する。図14は、実施の形態2に係る情報処理システム1000の動作の一例を示すフローチャートである。図14に示すように、ステップS1〜S4、S5、S7及びS9の処理は、実施の形態1と同様である。
そして、コンピュータ端末1は、ステップS5でYesの場合、ステップS21に進み、ステップS5でNoの場合、ステップS7に進む。また、コンピュータ端末1は、ステップS7でYesの場合、ステップS22に進み、ステップS7でNoの場合、ステップS9に進む。さらに、コンピュータ端末1は、ステップS9でYesの場合、ステップS23に進み、ステップS9でNoの場合、ステップS24に進む。
ステップS21及びステップS23において、コンピュータ端末1のデータ制御部11bは、エラー判定部11eの判定結果に基づき、コンピュータ端末1の表示装置108に最初に表示する診断結果の表示画面を、「画像形成装置アイコン」−「画像形成装置」の画面に決定する。つまり、データ制御部11bは、1つの表示画面において、「画像形成装置アイコン」を基準とする診断結果と「画像形成装置」を基準とする診断結果とを、この順序で配列して同時に表示する画面に決定する。データ制御部11bは、決定結果と、エラー判定部11eの判定結果と、統合結果とを、UI出力部11dに出力し、ステップS12に進む。
また、ステップS22及びステップS24において、データ制御部11bは、エラー判定部11eの判定結果に基づき、コンピュータ端末1の表示装置108に最初に表示する診断結果の表示画面を、「画像形成装置」−「画像形成装置アイコン」の画面に決定する。つまり、データ制御部11bは、1つの表示画面において、「画像形成装置」を基準とする診断結果と「画像形成装置アイコン」を基準とする診断結果とを、この順序で配列して同時に表示する画面に決定する。データ制御部11bは、決定結果と、エラー判定部11eの判定結果と、統合結果とを、UI出力部11dに出力し、ステップS12に進む。
図15は、実施の形態2に係る「画像形成装置アイコン」−「画像形成装置」の画面の一例を示す図である。図15に示すように、画面UIcは、「画像形成装置アイコン」ボタンIa及び「画像形成装置」ボタンIbの代わりに、「順序A」ボタンIaa及び「順序B」ボタンIbaを含む。さらに、画面UIcは、診断結果の表Icと、「再診断」ボタンIdと「表示選択」ボタンIeとを含む。ここで、ボタンIaa及びIbaは、順序切替部の一例である。
図15では、「順序A」ボタンIaaが選択されている。そして、診断結果の表Icでは、「画像形成装置アイコン」を基準とする診断結果と、「画像形成装置」を基準とする診断結果とが、この順序の配列で同時に表示されている。つまり、画面UIaの内容の診断結果と画面UIbの内容の診断結果とが、この順序の配列で同時に表示されている。具体的には、「画像形成装置アイコン」を基準とする診断結果は、診断コード「Error1−1」、「Error1−2」及び「Error1−3」の診断結果であり、「画像形成装置」を基準とする診断結果は、診断コード「Error2−2」の診断結果である。
また、「順序B」ボタンIbaが押され選択されると、表Icにおける診断結果の表示順序が変わる。具体的には、「画像形成装置」を基準とする診断結果と、「画像形成装置アイコン」を基準とする診断結果とが、この順序の配列で同時に表示される。
「表示選択」ボタンIeが押されると、「全ての診断結果を表示」、「ポートの診断結果を表示」及び「ドライバの診断結果を表示」のうちから選択することできる。3つの選択肢のうちの選択された診断結果が表Icに表示される。
また、ステップS12におけるUI出力部11dの処理は実施の形態1と同様である。
また、実施の形態2に係る情報処理システムのその他の構成及び動作は、実施の形態1と同様であるため、その説明を省略する。そして、上述のような実施の形態2に係る情報処理システムによると、実施の形態1と同様の効果が得られる。
さらに、実施の形態2に係るコンピュータ端末1において、UI出力部11dは、第一画面UIaの内容及び第二画面UIbの内容を含む第三画面UIcの画面データを出力し、ドライバの情報に異常がある場合、第二画面UIbの内容及び第一画面UIaの内容の順序での配列で第三画面UIcを表示させ、画像形成装置2の情報に異常がある場合、第一画面UIaの内容及び第二画面UIbの内容の順序での配列で第三画面UIcを表示させてもよい。
上記構成によると、コンピュータ端末1のユーザに対して、コンピュータ端末1の状態と画像形成装置2の状態とを同時に提示することができる。さらに、2つの情報の配列順序により、異常を含む情報がユーザによって特定されることができる。さらにまた、異常を含む情報を、異常を含まない情報よりも前に配置することで、異常を含む情報がユーザに認識されやすくすることができる。
また、実施の形態2に係る情報処理装置において、第三画面UIcは、第一画面UIaの内容及び第二画面UIbの内容の配列順序を切り替える順序切替部としてのボタンIaa及びIbaを含んでもよい。上記構成によると、上記構成によると、ボタンIaa及びIbaでの配列順序の切り替えによって、コンピュータ端末1のユーザが希望する画面の表示が可能になる。
(その他の実施の形態)
以上、本発明の実施の形態の例について説明したが、本発明は、上記実施の形態に限定されない。すなわち、本発明の範囲内で種々の変形及び改良が可能である。例えば、各種変形を実施の形態に施したもの、及び、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
また、本発明は、情報処理方法であってもよい。例えば、本発明の一実施形態に係る情報処理方法は、画像形成装置と接続された情報処理装置における情報処理方法であって、前記画像形成装置から前記画像形成装置の情報を受け取るステップと、前記情報処理装置に設定され且つ前記画像形成装置を動作させるドライバの情報を取得するステップと、前記画像形成装置の情報と、前記画像形成装置に関連する前記ドライバの情報とから、前記画像形成装置の情報及び前記ドライバの情報のいずれに異常があるかを判定するステップと、判定結果を示す画面の画面データを出力するステップとを含み、前記画面データを出力するステップでは、前記画像形成装置の情報及び前記ドライバの情報のうちの異常がある情報に応じて、表示方法が異なる第一画面及び第二画面の前記画面データを出力する。この情報処理方法によれば、情報処理装置としての上記コンピュータ端末1と同様の効果が得られる。このような情報処理方法は、CPU、LSIなどの回路、ICカード又は単体のモジュール等によって、実現されてもよい。
また、本発明は、プログラムであってもよく、上記プログラムが記録された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記録媒体であってもよい。また、上記プログラムは、インターネット等の伝送媒体を介して流通させることができるのは言うまでもない。例えば、本発明の一実施形態に係るプログラムは、画像形成装置と接続された情報処理装置のコンピュータに実行させるプログラムであって、前記画像形成装置に前記画像形成装置の情報を要求し受け取る処理と、前記情報処理装置に設定され且つ前記画像形成装置を動作させるドライバの情報を取得する処理と、前記画像形成装置の情報と、前記画像形成装置に関連する前記ドライバの情報とから、前記画像形成装置の情報及び前記ドライバの情報のいずれに異常があるかを判定する処理と、判定結果を示す画面の画面データを出力する処理とを含み、前記画面データを出力する処理では、前記画像形成装置の情報及び前記ドライバの情報のうちの異常がある情報に応じて、表示方法が異なる第一画面及び第二画面の前記画面データを出力する。このプログラムによれば、情報処理装置としての上記コンピュータ端末1と同様の効果が得られる。
また、上記で用いた序数、数量等の数字は、全て本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。また、構成要素間の接続関係は、本発明の技術を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。
また、機能ブロック図におけるブロックの分割は一例であり、複数のブロックを一つのブロックとして実現する、一つのブロックを複数に分割する、及び/又は、一部の機能を他のブロックに移してもよい。また、類似する機能を有する複数のブロックの機能を単一のハードウェア又はソフトウェアが並列又は時分割に処理してもよい。