JP2020086528A - 警報器 - Google Patents
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Abstract
Description
図1に示す警報器100は、ガス漏れをユーザに対して報知するガス警報器である。警報器100は、たとえば屋内に設置され、設置環境に存在する検知対象ガスを検知する。警報器100は、たとえば、都市ガスまたはLPガスである燃料ガスのガス漏れを報知できる。警報器100は、たとえば、一酸化炭素ガス(COガス)のガス漏れを報知できる。警報器100は、たとえば家庭用ガス警報器であるが、業務用、または家庭用と業務用との兼用として構成されうる。図1に示す警報器100は、屋内の壁面に取り付けられる壁掛けタイプの警報器の例を示している。警報器100は、屋内の天井に取り付けられる天井取付タイプでもよい。
制御部4は、警報器100の動作および状態に関する情報を、報知部2から音声メッセージを出力させることによりユーザに報知させる制御を行うように構成されている。音声メッセージにより報知が行われる警報器100の動作および状態としては、警報器100の初期動作の報知、警報出力および警報の一時停止の報知、警報器100の点検結果の報知、設置環境における監視動作の開始の報知、過去の警報出力の履歴報知、警報器100の異常発生時の報知、警報器100の有効期限に関する報知、などを含む。
図3に示すように、制御部4は、警報器本体10の電源投入時に、警報器本体10に初期動作を実施させる制御を行うとともに、初期動作の実施に関連する初期動作メッセージ41を報知部2に出力させる制御を行うように構成されている。図3は、電源投入時からの時間経過に伴う警報器100の動作の流れを示しており、横軸が時間を示している。電源投入時は、たとえば、電源部6の電源プラグが外部電源に接続された時であるが、警報器本体10に電源スイッチが設けられている場合には、電源スイッチにより電源が入力されたときである。初期動作メッセージ41は、特許請求の範囲の「第1音声メッセージ」の一例である。
本実施形態では、制御部4は、初期動作の終了後、操作部3への入力(短押し操作)に応じて警報器本体10の点検動作を行うとともに、初期動作における点検動作と同じ音声メッセージの出力制御を行う。つまり、短押し操作に基づく点検動作においても、制御部4は、点検結果を示す点検結果メッセージ42(3パターンのいずれか)を出力させ、点検結果が正常である場合には、監視実行メッセージ43を追加出力させる制御を行う。
次に、検知部1の検知結果に基づく監視動作について説明する。制御部4は、警報器本体10に初期動作後に、検知部1の検知結果に基づく監視動作を実施する。監視動作中、制御部4は、検知部1の検知結果が所定の報知条件を満たしたか否かを判断し、検知結果が報知条件を満たした場合に、報知部2に報知(警報出力)させる制御を行う。報知部2による報知は、ランプ22の点灯または点滅と、報知音の出力とを含む。報知音は、所定のブザー音と、警報を示す音声メッセージとの少なくとも一方を含む。
次に、図5を参照して、報知条件の詳細について説明する。報知条件は、検知対象ガス毎に設定されうる。すなわち、燃料ガスとCOガスとの各々について、異なる報知条件が設定されている。また、報知条件は、検出対象ガスの濃度に応じて複数段階の条件を含みうる。本実施形態では、報知条件は、相対的に高濃度である警報レベルの第1条件C1と、第1条件C1よりも検出ガス濃度が低い注意レベルの第2条件C2とを含む。制御部4は、各検知対象ガスについて、第1条件C1に該当する場合と、第2条件に該当する場合とで、異なる報知動作を報知部2に実施させるように構成されている。なお、第1条件に該当するとは、検出ガス濃度が第2条件の上限濃度を越えて、かつ第1条件の上限濃度以下となる場合である。第2条件に該当するとは、検出ガス濃度が第2条件の下限濃度を越えて、かつ第2条件の上限濃度以下となる場合である。また、制御部4は、特定のガス種の特定の報知条件に該当する場合には、上記の報知音の一時停止および一時停止メッセージ51の出力の制御を無効とするように構成されている。
燃料ガス(都市ガス、LPガス)については、ガスセンサ11の検知結果に基づくガス濃度に応じて、警報レベルの第1条件C1aと、注意レベルの第2条件C2aとが記憶部5に設定されている。制御部4は、燃料ガスの検知結果(検出ガス濃度)が第1条件C1aに該当する場合には、赤色のランプ22の点灯(継続点灯)による報知、スピーカ21からの報知音の出力による報知をそれぞれ行う。そして、制御部4は、燃料ガス(都市ガスまたはLPガス)の検知結果が第1条件C1aに該当する場合には、操作部3に対する入力に応じて一時停止メッセージ51の出力および報知音の一時停止の制御を行う。
COガスについては、COセンサ12の検知結果に基づくガス濃度に応じて、警報レベルの第1条件C1bと、注意レベルの第2条件C2bとが記憶部5に設定されている。制御部4は、COガスの検知結果が第1条件C1bに該当する場合には、黄色のランプ22の点灯(継続点灯)による報知、スピーカ21からの報知音の出力による報知をそれぞれ行う。そして、制御部4は、COガスの検知結果が第1条件C1bに該当する場合には、操作部3に対する入力を受け付けても報知音を停止させずに出力を継続させる制御を行うように構成されている。つまり、制御部4は、(ガス種:COガス、報知条件:第1条件C1b)に該当する場合、上記の報知音の一時停止および一時停止メッセージ51の出力を行う制御を無効とする。
次に、その他の音声メッセージ出力機能について説明する。警報器100は、検知部1の検知結果に基づく報知音の切り替え機能を有する。制御部4は、所定の操作を受け付けることにより、報知音設定モードに移行する。
日本語:「ウーウー、ピッピッピッピ、ガスが漏れていませんか」
ブザー音:「ウーウー、ピッピッピッピ」
英語:「ウーウー、ピッピッピッピ、(英語で「ガスが漏れていませんか」)」
中国語:「ウーウー、ピッピッピッピ、(中国語で「ガスが漏れていませんか」)」
なお、「ウーウー」、「ピッピッピッピ」などは、便宜上、ブザー音を擬音語で示したものである。
次に、図6を参照して、制御部4による、警報器100の初期動作時の制御処理について説明する。
なお、フローチャートによる説明を省略するが、点検結果が正常と判断されて初期動作が終了した場合、制御部4は、検知部1の検知結果に基づく監視動作を開始する。この状態で、制御部4は、操作部3に入力(短押し操作)がされたか否かを判断し、短押し操作がされれば点検動作を開始するとともに、点検結果の報知処理(図3参照)を行う。
次に、図7を参照して、制御部4による、監視動作中の報知動作および報知音の一時停止処理について説明する。以下では、便宜的にスピーカ21による報知音の出力について説明し、ランプ22による報知の制御については説明を省略する。
本実施形態では、以下のような効果を得ることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更(変形例)が含まれる。
2 報知部
3 操作部
4 制御部
10 警報器本体
21 スピーカ
22 ランプ
41 初期動作メッセージ(第1音声メッセージ)
42 点検結果メッセージ(第2音声メッセージ)
43 監視実行メッセージ(第3音声メッセージ)
44 残り期限メッセージ(第4音声メッセージ)
100 警報器
t1 第1時間
t2 第2時間
Claims (5)
- 異常検知を行う検知部と、報知音を出力するスピーカを有する報知部と、を含む警報器本体と、
前記警報器本体の電源投入時に、前記警報器本体に初期動作を実施させる制御を行うとともに、前記初期動作の実施に関連する第1音声メッセージを前記報知部に出力させる制御を行う制御部と、を備えた、警報器。 - 前記報知部は、点灯または点滅により報知を行うランプをさらに含み、
前記制御部は、電源投入後、第1時間の間、前記ランプによる報知を実施させ、かつ、電源投入後、前記第1時間よりも短い第2時間経過した後に、前記第1音声メッセージを出力させる制御を行う、請求項1に記載の警報器。 - 前記初期動作は、前記警報器本体の点検動作を含み、
前記制御部は、点検結果を示す第2音声メッセージを前記報知部に出力させるとともに、前記点検結果が正常である場合に、前記検知部による監視動作を行う旨の第3音声メッセージをさらに出力させる制御を行う、請求項1または2に記載の警報器。 - 前記警報器本体は、操作入力を受け付ける操作部をさらに含み、
前記制御部は、前記初期動作の終了後、前記操作部への入力に応じて前記警報器本体の点検動作を行うとともに、前記初期動作における点検動作と同じ音声メッセージの出力制御を行う、請求項3に記載の警報器。 - 前記制御部は、点検動作を行った場合に、前記警報器本体の有効期限の残り期間に関する第4音声メッセージを出力させる制御を行う、請求項3または4に記載の警報器。
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