JP2020086055A - 回折光学素子およびその製造方法 - Google Patents

回折光学素子およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020086055A
JP2020086055A JP2018218194A JP2018218194A JP2020086055A JP 2020086055 A JP2020086055 A JP 2020086055A JP 2018218194 A JP2018218194 A JP 2018218194A JP 2018218194 A JP2018218194 A JP 2018218194A JP 2020086055 A JP2020086055 A JP 2020086055A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical element
diffractive optical
phase modulation
depth
fine structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018218194A
Other languages
English (en)
Inventor
悟司 横山
Satoshi Yokoyama
悟司 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2018218194A priority Critical patent/JP2020086055A/ja
Priority to US16/683,907 priority patent/US11385387B2/en
Publication of JP2020086055A publication Critical patent/JP2020086055A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/18Diffraction gratings
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/18Diffraction gratings
    • G02B5/1866Transmission gratings characterised by their structure, e.g. step profile, contours of substrate or grooves, pitch variations, materials
    • G02B5/1871Transmissive phase gratings
    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B5/00Optical elements other than lenses
    • G02B5/20Filters
    • G02B5/203Filters having holographic or diffractive elements

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
  • Diffracting Gratings Or Hologram Optical Elements (AREA)

Abstract

【課題】簡便に製作ができる位相変調型回折格子およびその製造方法を提供する。【解決手段】透過性基材の表面に、入射光に対して異なる位相変調を与える複数種類の領域を有する回折光学素子であって、前記領域は、入射光の波長よりも小さいサイズの凹凸部で形成された微細構造で形成されており、前記微細構造は、前記領域の種類ごとに、前記凹凸部の凸部と凹部の幅の比および前記凹部の深さが異なっている、ことを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、回折光学素子およびその製造方法に関する。
レーザー光の分岐やレーザープロファイルの変形を目的に使用される位相変調型回折光学素子は、素子内の領域ごとに設定された位相変調を入射光に与えるように形状を形成する必要がある。このような位相変調型回折光学素子は、位相変調が大きい箇所では基材の掘り込み量を大きく、位相変調が小さい箇所では基材の掘り込み量を小さくするというように、場所ごとに掘り込み量が異なる形状であることが一般的である。
位相変調型回折光学素子の位相変調量を連続的に変化させるためには、素子の掘り込み量が連続的に変化する曲面を形成しなければならない。連続的な曲面を形成するのは困難なため、曲面を不連続な階段状の形状で近似して製作されることが多い。このような階段状の形状であれば、一般的な半導体製造プロセス技術であるリソグラフィ技術を用いて比較的容易に形成することが可能である。しかし、回折効率の向上を図るためには、斜面への近似精度を高めるために階段形状の段数を増やす必要がある。段数が増えるとプロセスの回数も増大し、製作が困難になる。
特許文献1は、入射光の波長以下の凹凸構造を形成し、その構造のピッチまたはフィルファクタ(凸部と凹部の幅の比)によって決まる実効的な屈折率を場所ごとに変化させることで、階段型の回折格子と同等の位相変調機能をもった光学素子を提案する。しかしこの方法だと、屈折率を変調するために極端に大きなフィルファクタの構造や、極端に小さなフィルファクタの構造を形成する必要があり、安定して製造するのが困難になるという課題がある。
また特許文献2においては、入射光の波長以下の周期で形成されるピラーまたはホール形状のファイルファクタを調整することで実効的な屈折率を変調し、これを一定の深さに加工することで位相変調機能を有する回折光学素子を形成している。しかしこの方法だと、実際に形成できる構造のフィルファクタには制限があるため、屈折率の変調量を大きくとることが難しい。屈折率の変調が小さい場合には、所望の位相変調量を達成するためには構造の深さを大きくしなければならず、構造を形成するのが困難になるという課題がある。
特開2012−173555号公報 特開2001−318217号公報
上記の課題を考慮して、本発明は、簡便に製作可能な位相変調型の回折光学格子およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第一態様は、回折光学素子であって、
透過性基材の表面に、入射光に対して異なる位相変調を与える複数種類の領域を有する回折光学素子であって、
前記領域は、入射光の波長以下のサイズの凹凸部で形成された微細構造で形成されており、
前記微細構造は、前記領域の種類ごとに、前記凹凸部の凸部と凹部の幅の比および前記凹部の深さが異なっている、
ことを特徴とする。
本発明の第二態様は、回折光学素子の製造方法であって、
透過性基材の表面に周期の異なるレジストパターンを形成する工程と、
前記レジストパターンをマスクにしたドライエッチングすることにより凹凸部で形成された微細構造を形成する工程と、
を含み、
前記微細構造を形成する工程では、前記レジストパターンの間隔に応じてエッチングレートを異ならせることによって、前記凹凸部における凸部と凹部の幅の比に応じた、凹部の深さを有する微細構造を形成する、
ことを特徴とする。
本発明によれば、回折光学素子を簡便に製作できる。
本実施形態および従来手法に係る回折光学素子の断面図。 フィルファクタと実効的屈折率、深さ、位相変調量の関係を示すグラフ。 第一の実施例における回折光学素子の工程図。 第一の実施例における回折光学素子の上面図。 第二の実施例における回折光学素子の上面図。 第二の実施例における回折光学素子の工程図。
本発明に係る回折光学素子は、入射光の波長以下の周期の構造を持ち、素子内それぞれの領域の位相変調量は、構造のフィルファクタと深さが異なることによって実現されるものである。以下、光学素子を実現する構造と、その形成方法について詳細を述べる。
(構造の決定)
図1Aは本手法に係る位相変調型回折光学素子1(以下単に、回折光学素子1あるいは光学素子1とも称する)の断面構造を示し、図1Bは従来の階段型光学素子2の断面構造を示す。以下、従来の階段型光学素子と比較して、本手法に係る位相変調型回折光学素子を説明する。
まず、図1Bを参照して従来の階段型光学素子2について述べる。基材200の屈折率をn、階段の1段あたりの深さをdとすると、階段1段目の位相変調量φ1は、
φ1=(n−1)×d
であらわされる。同様に2段分の位相変調量φ2は、
φ2=(n−1)×2d
となり、m段分(m=1,2,3,…)の位相変調量φmは、
φm=(n−1)×d×m
となる。
図1Aを参照して本手法に係る光学素子1について述べる。光学素子1は、入射光の波長λよりも小さい周期を持つ構造体102が基材100の表面に形成されている。構造体102は、波長λよりも小さいサイズの凹凸部で形成された微細構造であり、凸部110
と凹部120が繰り返された構造を有する。構造体102の凹凸部は、入射光の波長λ以下の一定の周期で形成される周期的構造であってもよいし、平均波長が波長λ以下となる不定期な周期で形成される非周期的構造であってもよい。
構造体102は、ピラー形状(柱形状)の凸部110が2次元的に繰り返された構造であってもよいし、ホール形状(縦穴形状)の凹部120が2次元的に繰り返された構造であってもよいし、これらの組み合わせであってもよい。また、構造体102は、凸条形状の凸部110が繰り返された構造であってもよい。以下では、構造体102が、ピラー形状の凸部110が2次元的に繰り返された構造であるとして説明する。
光学素子1は、入射光に対して与える位相変調量に応じて複数種類の領域を有する。そして、各領域における構造体102のフィルファクタおよび高さ(凸部110の高さ、凹部120の深さ)が、領域種類(位相変調量)ごとに異なっている。
構造体102の実効的屈折率n′は、構造体102のピッチやフィルファクタによって変化し、1<n′<nの値を取る。なお、フィルファクタは、構造体102における凹凸部の凸部110と凹部120の幅の比で定義されてもよいし、ピッチに対する凸部110または凹部120の幅の比で定義されてもよい。
構造体102の深さ(凹部120の深さ)をd′とすると位相変調量は(n−n′)×d′となるので、
(n−1)×d×m = (n−n′)×d′
を満たす構造にすれば、光学素子2のm段目の位相変調量と一致する。領域毎に、実効屈折率n′と深さd′を上記の条件に従って決定すれば、階段形状の光学素子2と同様の機能を持つ光学素子1が得られる。
図2Aは構造体102の材料が屈折率n=1.5の場合における、構造体102のフィルファクタと実効的屈折率の関係を示すグラフである。ピラー形状パターンの場合、実効的屈折率はフィルファクタが大きくなるにしたがって単調に増加し、フィルファクタが0の時には空気の屈折率1に、フィルファクタが1のときには材料の屈折率n=1.5に一致する。
図2Bは、光学素子1におけるフィルファクタと構造深さの関係を示す。後述するように、構造体102をドライエッチングで加工する際、フィルファクタに応じて構造深さが変わるようにエッチング条件を設定することで、図2Bのようにフィルファクタの増加にしたがって深さは単調に減少する。
フィルファクタに応じて、実効的屈折率n′および深さdが決まり、上記の式にしたがって位相変調量が決まる。図2Cは、位相変調量とフィルファクタの関係を示す。このように、領域ごとに構造体102のフィルファクタを変えてドライエッチングするだけで、所望の位相変調量を持つ位相変調型回折光学素子を作製することが可能である。
なお、ここでは構造体102は、ピラー形状の凸部110が繰り返し形成された構造を持つものとして説明したが、ホール形状の凹部が繰り返し形成された構造であってもよい。構造体102がホール形状の凹部によって形成される場合、フィルファクタと実効屈折率の関係は図2Aと異なり、フィルファクタが小さいほど実効屈折率が小さくなるが、
上記と同様にして変調量に応じたフィルファクタを決定できる。なお、ホール形状の凹部を採用する場合のフィルファクタは、凹部のピッチに対する凹部の幅によって定義される。
また、構造体102は、ピラー形状の凸部とホール形状の凹部の両方を含んでもよい。たとえば、位相変調量に応じて、凸部と凹部のいずれかあるいは両方で構造体102を形成するようにしてもよい。
(製造方法)
図3A,図3Bは本発明の実施形態の一例である位相変調型回折光学素子1の形成方法について示したものである。ここでは、4つの位相変調領域101を有する光学素子1を例に挙げているが、光学素子1が有する位相変調領域101の数は特に限定されない。
[基材]
基材100は、対象とする波長の光(電磁波)に対して透過性を持つ透過性基材であれば、どのようなものでも使用可能である。例えば可視光用であれば、基材100は、石英やガラス、透明性のある樹脂などから選択可能である。赤外線用であれば、基材100は、Si、GaN、GaASなどから選択可能である。
また、ここでは基材100を用いて構造体102を形成する例を説明しているが、これに限られず、基材100上に成膜した透過性材料で構造体102を形成してもよい。
[レジストパターニング]
図3Aに示すように、基材100の表面にレジスト膜を塗布し、構造体102を形成する領域101にフォトリソグラフィや電子ビーム描画などの手法を用いてレジストパターン103を形成する。この際、レジストパターン103のフィルファクタは位相変調領域101ごとに異なる値をとり、図2Cにしたがって所望の位相変調量となるような値に設定される。
[ドライエッチング]
レジストパターン103をマスクにしたドライエッチングをすることにより、構造体102の凹凸部を形成する。ドライエッチングは一般的なエッチング装置が利用可能であり、リアクティブイオンエッチング装置やリアクティブイオンビームエッチング装置などが選択できる。
エッチングガスは基材100がエッチングできるものを選択する。基材100がガラスであればCF4、CHF3、C3F8、C4F8などのCF系ガスが選択可能である。基
材100が樹脂であれば、前記CF系ガスのほか、O2ガスなどが選択可能である。基材100がGaAs、GaNであれば、Cl2、BCL3、SiCl4などの塩素系ガスが選択可能である。基材100がSiであればSF6、CF系のガスの他、塩素系のガスも選択可能である。なおこれらガスは単体で使用しても、数種類を混合してもよい。さらにエッチングガスにAr、O2、N2を添加してもよい。
この際、フィルファクタによってエッチングされる深さが変化するマイクロローディング現象が顕著に発現するようなエッチング条件を設定することが望ましい。またエッチング時に構造体102の側壁がテーパー形状となる条件にし、フィルファクタが大きい構造から順次エッチングがストップするようにすることで深さを変化させることもできる。このようなエッチングを行えば、構造体102の深さ(凹部120の深さ、凸部110の高さ)をフィルファクタに応じた値にすることができる。
[表面処理]
更に位相変化量を大きくするために、形成した構造体102に対して酸化処理などの表面処理をおこなって、構造体102の表面を基材材料と異なる材料で構成されるようにしてもよい。例えば赤外光用に基材100にSiを用いて構造体102を形成したのちに熱
酸化処理をおこなうことで、構造体102の表面をSiより屈折率の小さいSiO2に変えることができ、実効的屈折率をさらに小さくすることができる。
(有利な効果)
本実施形態によれば、構造体102のフィルファクタに応じて、構造体102の深さを決定できる。フィルファクタと深さの関係(図2B)およびフィルファクタと実効的屈折率の関係(図2A)は予め把握可能であり、したがって、フィルファクタと位相変調量の関係(図2C)を予め求められる。領域種類ごとに設定される位相変調量に応じたフィルファクタの構造体102を単一のエッチングで生成するだけで、所望の位相変調量を有する回折光学素子1を製造することができる。
<実施例1>
波長514.5nmのレーザーのプロファイルを変換するための位相変調型回折光学素子として、8インチ石英基板100に対し構造体102を形成する例について説明する。
(構造)
図4はレーザープロファイル変換用の位相変調型回折光学素子11の構成を示した上面模式図である。光学素子11において、厚さ1.0mmの石英基材100に、それぞれ異なる位相変調量を持つ位相変調領域101がランダムに配置されている。本実施形態では、位相変調量がπ/8ずつ異なる8種類の位相変調領域を採用しているが、位相変調領域の種類数は特に限定されない。
それぞれの位相変調領域101は、ピッチ200nmの周期をもつ構造体102によって構成されている。構造体102はそれぞれ設定された位相変調量になるように、構造のフィルファクタと深さを決定する。具体的には、位相変調量から図2Cの関係にしたがってフィルファクタが決定され、フィルファクタから図2Bの関係にしたがって深さが決定される。
(パターン形成)
石英基材100の上にレジスト膜を塗布し、構造体102を形成する領域101にレジストパターン103を形成する(図3A)。レジストパターン103はピッチ200nmのピラー形状で、そのフィルファクタは位相変調領域101ごとに異なるようにパターニングをおこなう。レジストパターン103が形成された部分は凸部110となり、レジストパターンが形成されていない部分は凹部120となる。本実施例では、作成する構造体102のフィルファクタが大きいほど、レジストパターン103の幅は大きく間隔は小さい。
レジストパターン103に覆われていない箇所をドライエッチングし、石英基材100にピラー構造体102を形成する(図3B)。ドライエッチングには平行平板型RIEエッチング装置を用いる。RFパワー100W、プロセス圧力1Pa、CHF3ガス40sccmの条件でエッチングする。このときフィルファクタの大きい領域ではエッチング形状のアスペクト比が大きく、フィルファクタが小さくアスペクト比の小さい領域と比較しエッチングレートが遅くなるマイクロローディング現象が生じる。このためフィルタファクタの大小によって加工される深さが変化し、フィルファクタおよび深さの異なる構造体102を形成することができる。
本実施例で形成される構造体102は、凸部110の側壁が、基材100の表面に対して略垂直である。また本実施例の構造体102の深さは、フィルファクタが小さいほど、すなわち凹凸部の凹部120の幅が大きいほど、単調に増加する。
上記工程により、レーザーのプロファイルを変換する石英製の位相変調型回折光学素子を作製することができる。
<実施例2>
波長1.55μmの赤外レーザー用の回折レンズとして、8インチSi基板に対し構造を形成する例について説明する。
(構造)
図5は赤外レーザー用回折レンズの構成を示した上面模式図である。厚さ0.725mmの
Si基材100に、それぞれ異なる位相変調量を持つ位相変調領域101が同心円状に配置されており、位相変調領域101は、ピッチ400nmの周期を持つ構造体102によって
構成されている。さらにこの構造体102は、実効的屈折率の変化量を大きくするために構造の表面が熱酸化Siによって覆われている。
(パターン形成)
Si基材100の上にレジスト膜を塗布し、構造体102を形成する領域101にレジストパターン103を形成する(図6A)。レジストパターン103はピッチ400nmのピラー形状とホール形状の混載パターンで、そのフィルファクタは位相変調領域101ごとに異なるようにパターニングをおこなう。
レジストパターン103に覆われていない箇所をドライエッチングし、Si基材100に構造体102を形成する(図6B)。ドライエッチングには誘導結合型のプラズマ源を有するエッチング装置を使用する。プラズマソース側のRFパワー1500W、基板へ印加するRFパワー50W、プロセス圧力13Pa、ガスはSF6/C4F8/O2の混合ガスを使用し、その流量は100/15/5sccmである。
本実施例では、基材がテーパー形状にエッチングされるエッチング条件を採用する。基材はテーパー形状にエッチングされるので、エッチングが進むにつれてフィルファクタの大きい領域から順次、開口の底部の幅がおおよそゼロとなりエッチングがストップする。一方、開口幅の大きい領域においては依然底部の幅が大きいのでさらにエッチングが進み、底部の幅がおおよそゼロになった時点でエッチングがストップする。このためフィルタファクタの大小によって加工される深さが変化し、フィルファクタおよび深さの異なる構造体102を形成することができる。
構造体102が形成されたSi基材100を熱酸化処理することで、構造体102の表面50nmを熱酸化シリコンからなる酸化領域104に変化させる(図6C)。フィルファクタの大きい領域は構造体102に占める熱酸化シリコンに変化する割合が小さいが、フィルファクタの小さい領域ではそのほとんどが熱酸化シリコンに変化する。その結果、フィルファクタの大きさによって熱酸化シリコンの割合が異なり、それに伴って実効的屈折率の変調量も変化する。
本実施例で形成される構造体102はテーパー形状である。すなわち、構造体102は、基材100の表面に対して傾斜のある側壁を有する構造である。また本実施例の構造体102の深さは、フィルファクタが小さいほど、すなわち凹凸部の凹部120の幅が大きいほど、単調に増加する。
上記工程により、赤外レーザー用の回折レンズを作製することができる。
1,11 回折光学素子
100 基材
101 位相変調領域
102 構造体
110 凸部
120 凹部

Claims (8)

  1. 透過性基材の表面に、入射光に対して異なる位相変調を与える複数種類の領域を有する回折光学素子であって、
    前記領域は、入射光の波長よりも小さいサイズの凹凸部で形成された微細構造で形成されており、
    前記微細構造は、前記領域の種類ごとに、前記凹凸部の凸部と凹部の幅の比および前記凹部の深さが異なっている、
    ことを特徴とする回折光学素子。
  2. 前記凹部の深さは、前記凹部と凸部の幅の比に応じた値である、ことを特徴とする請求項1に記載の回折光学素子。
  3. 前記凹部の深さは、前記凹部の幅に応じて、単調に増加する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の回折光学素子。
  4. 前記微細構造が、前記入射光の波長以下の周期的な構造で形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  5. 前記凹凸部は、前記透過性基材の表面に対して略垂直な側壁を持つことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  6. 前記凹凸部は、前記透過性基材の表面に対して傾斜のある側壁を持つことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  7. 前記微細構造の表面が前記透過性基材の材料と異なる材料で構成されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の回折光学素子。
  8. 透過性基材の表面に周期の異なるレジストパターンを形成する工程と、
    前記レジストパターンをマスクにしたドライエッチングすることにより凹凸部で形成された微細構造を形成する工程と、
    を含み、
    前記微細構造を形成する工程では、前記レジストパターンの間隔に応じてエッチングレートを異ならせることによって、前記凹凸部における凸部と凹部の幅の比に応じた、凹部の深さを有する微細構造を形成する、
    ことを特徴とする回折光学素子の製造方法。
JP2018218194A 2018-11-21 2018-11-21 回折光学素子およびその製造方法 Pending JP2020086055A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018218194A JP2020086055A (ja) 2018-11-21 2018-11-21 回折光学素子およびその製造方法
US16/683,907 US11385387B2 (en) 2018-11-21 2019-11-14 Diffractive optical element and method of producing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018218194A JP2020086055A (ja) 2018-11-21 2018-11-21 回折光学素子およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020086055A true JP2020086055A (ja) 2020-06-04

Family

ID=70727221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018218194A Pending JP2020086055A (ja) 2018-11-21 2018-11-21 回折光学素子およびその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US11385387B2 (ja)
JP (1) JP2020086055A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114217370A (zh) * 2021-12-16 2022-03-22 西安工业大学 宽带消色差聚焦与偏振调控的微结构波带片及设计方法
CN114545620B (zh) * 2022-02-10 2023-09-12 中国科学院上海技术物理研究所 一种对非理想刻蚀工艺制备介质超表面的补偿设计方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001318217A (ja) * 2000-05-08 2001-11-16 Japan Science & Technology Corp 有効屈折率法を用いたブレーズド位相型回折光学素子及びその製造方法
JP2008112036A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Osaka Prefecture 微細構造体の製造方法
JP2010519588A (ja) * 2007-02-23 2010-06-03 ナノコンプ リミテッド 回折格子構造及び該回折格子構造の設計方法
JP2012173555A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Citizen Holdings Co Ltd 波長依存型平面光学素子と、それを用いた焦電型赤外線センサ及び波長依存型平面光学素子の製造方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008014993A (ja) 2006-07-03 2008-01-24 Nikon Corp 光学素子、光学素子の製造方法、レクティファイア、及び偏光顕微鏡
JP6356557B2 (ja) * 2013-09-30 2018-07-11 株式会社豊田中央研究所 レンズおよびその製造方法
US10267956B2 (en) * 2015-04-14 2019-04-23 California Institute Of Technology Multi-wavelength optical dielectric metasurfaces

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001318217A (ja) * 2000-05-08 2001-11-16 Japan Science & Technology Corp 有効屈折率法を用いたブレーズド位相型回折光学素子及びその製造方法
JP2008112036A (ja) * 2006-10-31 2008-05-15 Osaka Prefecture 微細構造体の製造方法
JP2010519588A (ja) * 2007-02-23 2010-06-03 ナノコンプ リミテッド 回折格子構造及び該回折格子構造の設計方法
JP2012173555A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Citizen Holdings Co Ltd 波長依存型平面光学素子と、それを用いた焦電型赤外線センサ及び波長依存型平面光学素子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
US11385387B2 (en) 2022-07-12
US20200158927A1 (en) 2020-05-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6930053B2 (en) Method of forming grating microstructures by anodic oxidation
JP2020086055A (ja) 回折光学素子およびその製造方法
JP2008112036A (ja) 微細構造体の製造方法
JP2020522027A (ja) 可変効率回折格子を製造する方法及び回折格子
JP7379775B2 (ja) 高さ変調式回折マスタプレート及びその製造方法
JP7431250B2 (ja) マルチ深度光学デバイスのパターニング
CN102738698B (zh) 一种基于紫外光刻工艺的深亚微米刻蚀槽制作方法
JPH06201909A (ja) 回折格子の製造方法
US5567552A (en) Method for fabricating a phase shift mask
JP4997811B2 (ja) モールド及びモールドの作製方法
NL1024366C2 (nl) Werkwijze voor de vervaardiging van een halftoonfasemasker.
JP2999450B2 (ja) 位相シフトマスクの製造方法
TW202303194A (zh) 閃耀光柵之製造方法
US20230083043A1 (en) Waveguide platform
JP3338150B2 (ja) 回折格子の製造方法
JP2019090956A (ja) 光学素子の製造方法
JPH05297209A (ja) 不等間隔回折格子の製造方法
JPH0882704A (ja) 位相シフト回折格子の作製方法
KR100604814B1 (ko) 위상 에지 위상 반전 마스크 및 그 제조방법
KR20080018422A (ko) 반도체 장치 형성 방법
Ting et al. RIE lag in diffractive optical element etching
JPH11163457A (ja) 半導体レーザの回折格子形成方法
JP4373193B2 (ja) 回折光学素子の製造方法
CN114188820A (zh) 垂直腔面发射激光器的形成方法
Karlsson et al. Fabrication of refractive and diffractive micro-optical structures in diamond

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20211119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230530

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231121