JP2020085139A - 空気ばね - Google Patents

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Kenta Nakanishi
謙太 中西
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Abstract

【課題】過剰なクッション時に緩衝作用を発揮するストッパを備える空気ばねのさらなる工夫により、ストッパがアッパープレートに当接して擦れながら圧縮されることに起因した異音や騒音が長期に亘って生じないように、より改善された空気ばねを提供する。【解決手段】板状基盤2とピストン3との間に筒状ゴム膜1が設けられ、筒状ゴム膜1の弾性変形に伴って他端部側が折り返されて成る裏返し筒部分1Cを転動案内可能な周面3cがピストン3に形成されている空気ばねにおいて、ピストン3と板状基盤2とのいずれか一方に弾性材製のストッパ14が設けられ、ピストン3と板状基盤2との軸心P方向の間隔が所定量縮まるに伴ってピストン3と板状基盤2とのいずれか他方とストッパ14とが当接する状態に構成され、ストッパ14における他方側の端部は、弾性材が部分的に透かされた変形容易部20に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、バス、トラック自動車や鉄道車両等に用いられる空気ばねに係り、詳しくは、筒状ゴム膜と、これの軸心方向の一端部に気密接合される板状基盤と、筒状ゴム膜の軸心方向の他端部に気密接合されるピストンとが備えられ、筒状ゴム膜の弾性変形に伴って他端部側が折り返されて成る裏返し筒部分を転動案内可能な周面がピストンに形成されている空気ばねに関するものである。
この種の空気ばねとしては、特許文献1(図1,6など)において開示されたものが知られている。即ち、空気ばねAは、気体室である第1内部空間S1の壁部を構成する縦形円筒状のダイヤフラム(筒状ゴム膜の一例)1と、その縦向きの軸心Pを有するダイヤフラム1の上端に形成される大径ビード部(一端部の一例)1Aにカシメ(加締)固定される円板状のアッパープレート(板状基盤の一例)2と、ダイヤフラム1の下端に形成される小径ビード部(他端部の一例)1Bに密嵌されるピストン3とを備えて構成されている。
また、特許文献2においても開示されるように、過剰な圧縮動によるピストン5と上面板(板状基盤の一例)4との当接を回避し、かつ、弾性支持させるために、ピストン5の頂部にストッパ(弾性体)17が設けられている。これにより、満員のバスのクッション時や走行路面の大きな段差通過などによる過大クッションにより空気ばねが底付きしても、ストッパの弾性作用によって過大なショックが緩和される利点が得られる。
ところが、特許文献2の図2右側に描かれるように、低床バスなどに採用される空気ばねは、ローリング軸心25から上方及び横側方の双方に離れた箇所に配置されるため、クッションに伴いピストン5と上面板4とは上下方向だけでなく、左右方向(横方向)にも明確に相対移動するようになる。従って、ストッパ17が上面板4に当接する際は、ストッパ17が上下に圧縮されながら左右にずれ移動する状況となる。
従って、ストッパが上面板に当接するときは、これら両者が擦れながらストッパが圧縮されることになるので、場合によっては異音や騒音が生じる。
そこで、特許文献3で開示されるように、板状基盤より摩擦係数の小さい滑りシートを板状基盤の内側に取付け、空気ばねが圧縮されると弾性体と滑りシートとが当接するように構成された改良品が開発された。つまり、ストッパが滑りシートに当接する際に横ずれ移動しても、小さい摩擦係数によって異音や騒音が生じない空気ばねである。
特開2011−190883号公報 特開2006−105253号公報 特開2016−125541号公報
しかしながら、ストッパと滑りシートとは相当な荷重で衝突するため、摩擦係数が十分に小さくないと上手く滑らず、依然として異音の生じることがあった。加えて、合成樹脂などでなる滑りシートは接着や貼着により板状基盤に固定されているが、強い衝突を伴う経年使用によって剥がれ落ちるおそれもある。
本発明の目的は、上述した過剰なクッション時に当接して緩衝作用を発揮するストッパを設けた空気ばねにおいて、さらなる工夫により、ストッパが板状基盤に当接して擦れながら圧縮されることに起因した異音や騒音の防止作用を、より長期に亘って安定して発揮させることが可能となるように、より改善された空気ばねを提供する点にある。
本発明は、筒状ゴム膜1と、これの軸心P方向の一端部に気密接合される板状基盤2と、前記筒状ゴム膜1の軸心P方向の他端部に気密接合されるピストン3とが備えられ、前記筒状ゴム膜1の弾性変形に伴って前記他端部側が折り返されて成る裏返し筒部分1Cを転動案内可能な周面3cが前記ピストン3に形成されている空気ばねにおいて、
前記ピストン3と前記板状基盤2とのいずれか一方に弾性材製のストッパ14が設けられ、前記ピストン3と前記板状基盤2との前記軸心P方向の間隔が所定量縮まるに伴って前記ピストン3と前記板状基盤2とのいずれか他方と前記ストッパ14とが当接する状態に構成され、
前記ストッパ14における前記他方側の端部は、弾性材が部分的に透かされた変形容易部20に構成されていることを特徴とする。
例えば、前記変形容易部20は、前記他方側の端部に複数の溝21を設けることにより構成されている。複数の前記溝21が並列に配置されていたり、複数の前記溝21が前記他方側の端部の全域に亘って形成されていたりすれば好都合であり、前記溝21は、その開口幅wよりも深さhが大となる深溝に設定されているとなおよい。
また、前記ストッパ14は前記ピストン3に取り付けられていればよく、前記ストッパはゴム製であるとさらによい。
本発明によれば、ストッパの他方側の端部は、弾性材が部分的に透かされた変形容易部に構成されているから、ストッパの他方側の端部のばね定数を、ストッパにおける他方側の端部以外の部分のばね定数よりも小さくすることが容易である。
故に、空気ばねが大きくクッションして板状基盤又はピストンとストッパとが左右にずれ移動しながら上下に圧縮されても、弾性材が部分的に透かされた他方側の端部が横方向に容易に弾性変形することで左右のずれ動きを吸収するようになる。
従って、両者(板状基盤又はピストンとストッパ)のずれ動きによる擦れ或いは引き摺りが生じないようになり、異音や騒音が発生しないようになる。このように、両者のずれ動きが構造的に生じないようになるから、異音や騒音の発生防止作用は経年使用に拘らず維持される。また、滑りシートなどの別部材が剥がれ落ちる懸念が払拭されるとともに、専用部品である滑りシートが不要になってコストダウンも行える。
その結果、ストッパの他方側端部の弾性材を部分的に透かした変形容易部とする工夫により、ストッパが板状基盤に当接して擦れながら圧縮されることに起因した異音や騒音の防止作用を、より長期に亘って安定して発揮させることが可能となるように、より改善された空気ばねを提供することができる。
空気ばねの構造を示す断面図 (A)ストッパ及びその配置構造を示す要部の平面図、(B)ストッパの支持構造を示す要部の平面図 アッパープレートを示し、(A)は断面図、(B)は底面図 ローリングに伴う空気ばねの状態変化を示す作用図 ストッパの断面を示し、(A)は前後方向で切った断面図、(B)は左右方向で切った断面図 空気ばねが低床バスに採用された例を示す要部の模式図
以下に、本発明による空気ばねの実施の形態を、バスやトラック自動車に適したものとして、特に低床バスに好適なものについて図面を参照しながら説明する。
実施形態1による空気ばねAは、図1に示されるように、縦向きの軸心Pを有するダイヤフラム(筒状ゴム膜の一例)1と、これの上端(軸心P方向の一端部の一例)に気密接合される軸心Yを有する板金製のアッパープレート(板状基盤の一例)2と、ダイヤフラム1の下端(軸心P方向の他端部の一例)に気密接合されるピストン3とを有し、ダイヤフラム1の弾性変形に伴って下端部側が折り返されて成る裏返し筒部分1Cを転動案内可能な周面3cがピストン3に形成されている。ピストン3は、空気ばねAを構成する下部構造体aに含まれる部品である。
上記空気ばねAは、例えば図6に示されるように、低床バス(鉄道車両、トラック等でも良い)において用いられる。即ち、車体10におけるタイヤハウス部分11の下面11aにフレーム(ばね上側部材の一例)Fを介してアッパープレート2が取付けられている。一つ又は複数の固定ボルト4などを有するアッパープレート2には、ダイヤフラム1の上ビード部1A(図1参照)が支持されており、前記固定ボルト4によってフレームFに取付けられている。
アクスル12上の脚部材13に取付けられるピストン3は、図1に示されるように、比較的肉厚の薄い本体筒部3Aと、比較的肉厚の厚い台座部3Bとの二つの部材の一体化により構成されている。本体筒部3Aは、ダイヤフラム1の下ビード部1Bが載せ付けられるリング状の窪み上壁3aと、その外周から一端上に上がるように続く頂環部3b、頂環部3bから続く若干下拡がり状の周面(周壁)3c、周面3cから続いて大きく下拡がりしているテーパ周壁3dとを有する状態に形成されている。
台座部3Bは、大径のフランジ部3e、周側壁3f、底壁3gを有する深皿状の部材に形成されている。
本体筒部3Aと台座部3Bとは、窪み上壁3aに周側壁3fが内嵌される状態での溶接などにより一体化され、それによって下ビード部1Bが嵌り込んで嵌合する箇所(符記省略)を有するピストン3が構成されている。
底壁3gの下面側には、円筒状の下パイプ材5を介して軸心Pを中心とする抜き孔6a付きの底板6が溶接などにより一体化されている。底板6は、複数のボルト7が固定されており、それらボルト7により、例えば、図6に示されるように、脚部材13に螺着により固定される。
底壁3gの上面側には、下パイプ材5と同じ材料による上パイプ材8が立設状態で溶接などにより一体化されており、その上端には厚肉の支持板(支持部の一例)9が溶接などにより一体化されている。支持板9には、その上に載せ付けられる厚肉の偏芯板18を介してストッパ14が取付けられている。このように、ストッパ14は、底板6やピストン3や上パイプ材8などからなる下部構造体aに載置支持されている。
なお、下部構造体aは、図示は省略するが、底壁3gを中心の大孔を有する環状のものとし、上パイプ材8と下パイプ材5とに相当する1個のパイプ材を底壁3gの前記大孔を通して配置する構造のものとすることは可能である。この場合、図1に示される構造の下部構造体aのように、ピストン3の内外が密封されているのと同じにするには、大孔付き底壁と1個のパイプ材とを全周溶接などによって密閉すればよい。
図1及び図5に示されるように、ストッパ14は、弾性材製の弾性部17と、弾性部17の下面に取り付けられるベース板16とを有して構成されている。ストッパ14における他方側の端部、即ち弾性部17の上端部(板状基盤2側の端部)は、弾性材が部分的に透かされた(間引かれた)変形容易部20に構成されている。弾性部17は例えばゴム製であり、ベース板16は例えば板金製である。ストッパ14は、ベース板16を単一の取付ボルト15で偏芯板18を介して支持板9に螺着することによってピストン3に取り付けられている。
ストッパ14は、軸心Pに対して横方向に所定の間隔dだけ寄せられた軸心Xを持つ偏芯状態で下部構造体aに装備されている。
弾性部17は、軸心X(P)方向視で環状(ドーナツ状)であり、かつ、偏り方向である左右方向Rに関して軸心P側となる端面が直線とされたD形状を呈する形状に設定されている。弾性部17は、これと同様のD形状に形成されたベース板16に加硫接着などによって一体的に取り付けられている。
弾性部17の中央空所22に配置されて軸心P方向に向く取付ボルト15は、ベース板16の中心1箇所に形成されている孔16a、及び偏芯板18の孔(符記省略)を通して支持板9の雌ねじ部9aに螺着されている。つまり、軸心Pから左右方向に離れた軸心Xを中心とする1箇所のボルト止め構造により、ストッパ14はピストン3に(下部構造体aに)支持されている。
支持板9は、図2(A),(B)に示されるように、軸心P方向視で前記間隔dを有する長円(角丸長方形)に形成されており、軸心X方向視でベース板16と同じD形の偏芯板18が溶接などにより一体化されている。
アッパープレート2には、前述の固定ボルト4と、ダイヤフラム1の内部へのエア流通用の筒状部材19とが、軸心P(Y)に対して径方向に離れる状態に振り分けて配備されている。上方突出する固定ボルト4は、その頭部4aがアッパープレート2の下側に位置する状態で貫通配備され、同じく上方突出するとともに外周に雄ねじ19aを有する筒状部材19は、その下端大径部19bがアッパープレート2の下側に位置する状態で貫通配備されている。アッパープレート2は、これら2個のボルトとして機能する固定ボルト4及び筒状部材19を用いてフレームFに固定される(図6参照)。
図2に示されるように、ストッパ14は、軸心P(Y)に対して、固定ボルト4及び筒状部材19の振り分け方向である前後方向Qと直交する左右方向(振り分け方向に交差する方向)Rに偏らせて配置されている。従って、図2(A)に示されるように、軸心P(y)方向視において、ストッパ14はアッパープレート2に対して左右方向Rに偏って配置される構成の空気ばねAとされている。これは次に述べる理由による。
ストッパ14は、主として、ダイヤフラム1がデフレート状態(空気抜き時やパンクなど)になったときに、ダイヤフラム1の空気による懸架作用(エアサス)が補償されるようにアッパープレート2を弾性支持するものである。また、沈み方向に過剰にクッションされたときに、下部構造体aがアッパープレート2をダイレクトに突き上げて、空気ばねAを損壊するおそれが起きないようにする保護部材としても機能する。
図1に示される空気ばねAは、裏返し筒部分1Cが周面3cに位置している状態を示しており、アッパープレート2の軸心Yとピストン3の軸心(下部構造体aの軸心)Pとが一直線上にあって一致している状態を示している。
さて、図6に示される低床バスへの装着例において、床壁10Aの直下にあるローリング軸心Kを中心に、車体10がローリングした場合についての変化挙動の要部が図4に示されている。
図4は、図1に示される空気ばねAの要部を描いて検討されたものであり、車体10のセンターラインZ上に設定されるローリング軸心Kに関するローリングに伴う空気ばねAの変化を、位置固定されたアッパープレート2に対するピストン3の動きとして描いてある。ダイヤフラム1及びピストン3として仮想線で描かれているのが標準状態(自由状態)であり、その上側の実線で描かれているのがクッション状態(車体が沈み込む状態)をそれぞれ示している。
空気ばねAは、標準状態においてはアッパープレート2の軸心Yとピストン3の軸心Pとが同一線上にある(図1参照)が、ピストン3がアッパープレート2に対して上がるクッション状態では、互いの軸心どうしY,Pが左右方向(横方向)に離れ、かつ、捩れた関係になる。クッション状態においては、図4に示されるように、ストッパ14の上端の変形容易部20がアッパープレート2の下面2aに当接して若干圧縮された状態になり、アッパープレート2とストッパ14とは側面視で平行ではなく、相対角度差が付くとともに水平方向に位置ずれすることとなる。
つまり、大きくクッションしてストッパ14がアッパープレート2に当接する状態では、図4において、弾性部17上端の変形容易部20の上端右側部分からアッパープレート2に当接し、かつ、弾性部17は上ビード部1Aに近接するように左右方向に移動する。従って、この場合には、図1,図4に示されるように、左右移動による上ビード部1Aとの当接おそれを回避しながら、上下方向の弾性作用を得るべく、弾性部17の左側部分をカットした形状、即ち平面視でD形状を為すストッパ14が有効である。
図1、図2、及び図5に示されるように、変形容易部20は、弾性部17の上端部(他方側の端部の一例)に複数の溝21を並列に設けることにより構成されている。複数の溝21は、前後方向Qに直線状に延びる条溝であって、左右方向Rに均等間隔に並べられて弾性部17としての上面の全域に亘って形成されている。
溝21は、下に行くに従って溝幅が若干狭くなるV字形の断面形状〔図5(B)参照〕を持ち、その上端の開口幅(溝開口幅)wよりも深さ(溝深さ)hが十分大きい(例:2.5×w=h)深溝に設定されている。また、溝21の深さhと弾性部17の高さ(厚み)Hとは、例として0.2H≦h≦0.3Hに設定されている。
隣り合う溝21,21どうしの間は、前後方向Qに直線状に延びる突条(凸条)23に形成されている。突条23は、左右方向Rで切った断面形状が上下に長い台形を為す高畦に形成されている。突条23の上端幅と溝21の開口幅wとは略同値に設定されているが、これには限らない。溝21(突条23)の延び方向(長手方向)は、ストッパ14のD形状をなすための直線部(符記省略)と同じ方向である。
弾性部17の高さで上部20〜30%は複数の条溝21を有する多数の突条23に形成されているから、それら多数(複数)の突条23による変形容易部20は、上下及び横方向のばね定数が変形容易部20以外の部分よりも小さい。変形容易部20では、上下方向や前後方向Qのばね定数に比べて、溝21の配列方向であって突条23が倒れ変形し易い方向(左右方向R)のばね定数は明確に小さくなる。
図4に示されるように、ストッパ14がアッパープレート2に当接してなおも圧縮される場合の横ずれ移動は、変形容易部20が、つまりは複数の突条23が右方向に横倒れ弾性変形することで吸収され、弾性部17とアッパープレート2とに相対滑りは生じないようになる。なお、図4では、複数の突条23の倒れ変形をやや誇張して描いてある。このように、ストッパ14とアッパープレート2とが圧接状態で相対的に滑り移動しないようになるので、その滑り移動に起因した異音や騒音が根本的に生じない。構造的に異音などが生じないから、異音や騒音の発生防止効果は長期に亘って発揮されるものとなる。
弾性部17のゴム硬度を適宜に設定すれば、例えば、特許文献3によるストッパ(弾性体14)と上下方向のばね定数を等しく(又はほぼ等しく)しながら、変形容易部20の左右方向のばね定数を明確に小さく(低く)する、という設定が可能である。つまり、弾性部17としての必要な上下方向の大きいばね定数と、左右方向の十分小さいばね定数とを備えたストッパ14が得られる。また、滑りシートなどの別部材が不要であり、コスト的にも有利である。
図2及び図5に示されるように、ベース板16に貫通固定される頭付のピン16Aと偏芯板18の孔(穴や凹部でも良い)18Aとの嵌合によって回り止め機構rが構成されている。回り止め機構rにより、取付ボルト15の締め込みなどに起因する支持板9とベース板16との(ピストン3とストッパ14との)軸心Xに関する相対回動移動が生じないようになっている。
空気ばねAにおいては、図1,2に示されるように、ストッパ14は、そのピストン3に対する軸心P周り(軸心X周り)の向きを定めて支持板9に取付ボルト15で取付ける必要がある。回り止め機構rが設けられているので、前述の回動移動の不都合が生じない作用効果が得られるだけでなく、位置決め機能も発揮できる利点も備えている。
〔別実施形態〕
溝21や突条23の形状や大きさ、或いは数などは適宜に変更設定が可能である。また、変形容易部20を構成するための「弾性材が部分的に透かされた」形態としては、縦横などに交差する溝を設けて多数の独立した凸部を設ける構成や、弾性部17の上面から下向きに延びる多数の穴を設ける構成など、種々の変更設定が可能である。
1 筒状ゴム膜
1C 裏返し筒部分
2 板状基盤
3 ピストン
3c 周面
14 ストッパ
20 変形容易部
21 溝
P 軸心
h 開口幅
w 深さ

Claims (7)

  1. 筒状ゴム膜と、これの軸心方向の一端部に気密接合される板状基盤と、前記筒状ゴム膜の軸心方向の他端部に気密接合されるピストンとが備えられ、前記筒状ゴム膜の弾性変形に伴って前記他端部側が折り返されて成る裏返し筒部分を転動案内可能な周面が前記ピストンに形成されている空気ばねであって、
    前記ピストンと前記板状基盤とのいずれか一方に弾性材製のストッパが設けられ、前記ピストンと前記板状基盤との前記軸心方向の間隔が所定量縮まるに伴って前記ピストンと前記板状基盤とのいずれか他方と前記ストッパとが当接する状態に構成され、
    前記ストッパにおける前記他方側の端部は、弾性材が部分的に透かされた変形容易部に構成されている空気ばね。
  2. 前記変形容易部は、前記他方側の端部に複数の溝を設けることにより構成されている請求項1に記載の空気ばね。
  3. 複数の前記溝が並列に配置されている請求項2に記載の空気ばね。
  4. 複数の前記溝が前記他方側の端部の全域に亘って形成されている請求項2又は3に記載の空気ばね。
  5. 前記溝は、その開口幅よりも深さが大となる深溝に設定されている請求項2〜4の何れか一項に記載の空気ばね。
  6. 前記ストッパは前記ピストンに取り付けられている請求項1〜4の何れか一項に記載の空気ばね。
  7. 前記ストッパはゴム製である請求項1〜6の何れか一項に記載の空気ばね。
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