JP2020084407A - 建物 - Google Patents

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【課題】地震時にスロープから建物躯体に引張力が入力され難い建物を提供する。【解決手段】建物は、建物躯体(梁14)と、長手方向の一部分が建物躯体に接合され、他の部分が建物躯体に滑り支承50を介して載置されたスロープ20と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、建物に関する。
下記特許文献1には、スロープの一端を床スラブに固定し、他端を踊り場に固定して昇降通路を形成した避難用建物が記載されている。
特開2014−202039号公報
上記特許文献1のようにスロープを備えた建物において、スロープと建物躯体とを強固に接合した場合、例えば地震時における建物躯体の変形にスロープが追随して変位すると、スロープから建物躯体に引張力が入力され、建物躯体が損傷する虞がある。
本発明は上記事実を考慮して、地震時にスロープから建物躯体に引張力が入力され難い建物を提供することを目的とする。
請求項1の建物は、建物躯体と、長手方向の一部分が前記建物躯体に接合され、他の部分が前記建物躯体に滑り支承を介して載置されたスロープと、を備えている。
請求項1に記載の建物によると、スロープの長手方向の一部分が建物躯体に接合されている。このため、例えば地震時に建物躯体が変形した際、スロープは建物躯体に追随して変位する。
一方、スロープの他の部分は建物躯体に滑り支承を介して載置されている。このため、スロープが変位しても建物躯体に対しては引張力が入力され難い。
請求項2の建物は、請求項1の建物において、前記スロープの長手方向に沿った複数箇所において、前記滑り支承が配置されている。
請求項2に記載の建物によると、スロープが長手方向の複数箇所で滑り支障によって支持されている。このため、支持箇所が1箇所の場合と比較してスロープが撓み難く、スロープの距離を長くできる。これにより、スロープの勾配を緩くできる。また、スロープが撓み難いため、例えば車両などの重量物が通行する昇降路とすることができる。
請求項3の建物は、請求項1又は請求項2の建物において、前記滑り支承は摩擦型滑り支承とされている。
請求項3に記載の建物によると、スロープを支持する滑り支承が摩擦型とされている。このため、地震時にスロープが変位して動く際、滑り支承には摩擦抵抗が発生する。この摩擦抵抗により振動を減衰できる。
本発明に係る建物によると、地震時にスロープから建物躯体に引張力が入力され難い。
本発明の実施形態に係る建物においてスロープが配置された部分を示す部分拡大平面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 本発明の実施形態に係る建物におけるスロープの走行部を示す部分拡大立断面図である。 本発明の実施形態に係る建物のスロープにおいて、走行部の下端部を建物躯体に接合した変形例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る建物のスロープにおいて、走行部の下端部及び上端部以外の部分を建物躯体に接合した変形例を示す断面図である。
(建物)
本発明の実施形態に係る建物10は、図1に示すように、柱12及び梁14を備えた鉄骨造による柱梁架構の建物とされ、外壁16で囲われた空間である屋内空間にスロープ20が配置されている。なお、外壁16は屋内空間を完全に囲っている必要はなく、部分的に開口部が形成されていてもよい。
スロープ20は、屋外から進入した車両が通行できる車両用昇降路であり、進入部30と、走行部40とを備えて形成されている。また、スロープ20は、建物10における1階のスラブ18Aと3階のスラブ18Bとを連結している。さらに、スロープ20は、幅方向の両端部が、建物10の躯体である柱12及び梁14と隙間を空けて配置されている。
進入部30は、図2に示すように、1階のスラブ18Aと一体的に形成され、水平面から連続する車路としての傾斜面を備えている。なお、スラブ18Aは鉄筋コンクリート製とされているが、例えば無筋の土間コンクリートやモルタル等によって形成してもよい。
走行部40は、進入部30と縁を切って配置され、かつ、進入部30と等しい角度以上で延設された斜めスラブである。また、走行部40は、3階のスラブ18Bと連続して形成されている。
なお、「進入部30」とは、車両が屋外から走行部40へ進入するための部分を意味する用語であるが、車両の走行方向はこれに限らず、車両は走行部40から進入部30を通って屋外へ進出してもよい。
図3に示すように、スロープ20における走行部40は、スラブ42と、桁材44と、梁材46と、を含んで構成されている。
スラブ42は、スラブコンクリート42Aと、スラブコンクリート42Aの上面を覆う押えコンクリート42Bと、を含んで形成され、これらのスラブコンクリート42A及び押えコンクリート42Bは、スラブ18Bを形成するスラブコンクリート及び押えコンクリートと連続的に打設されている。すなわち、走行部40のスラブ42は建物10のスラブ18Bと一体的に形成されている。
なお、図示は省略するが、スラブ42の下面にはデッキプレートが敷設され、スラブコンクリート42Aはデッキプレートを捨型枠として打設されている。
桁材44はH型鋼によって形成され、スラブ42の下面に接合されると共に、スロープ20の長手方向Lに沿って延設されている。また、図1に示すように、桁材44はスロープ20の幅方向Wにおける両端部にそれぞれ配置されている。図3に示すように、2本の桁材44間には、梁材46が架け渡されている。梁材46は、長手方向Lに沿って所定の間隔を空けて配置されている。
桁材44の一方の端部44A(上端部)は、梁14に接合された固定端とされている。梁14の上端面にはスタッドボルト14Aが溶接されており、このスタッドボルト14Aは、スラブコンクリート42Aに埋設されている。これにより、走行部40における長手方向の一端(上端部)が、建物10の躯体である梁14に接合されている。なお、スタッドボルト14Aは、スロープ20の幅方向W(図1参照)に亘って複数配置されている。
一方、桁材44の他方の端部44B(下端部)は自由端とされている。また、端部44Bに対応する位置において、スラブ42は、進入部30と隙間を空けて配置されている。また、スラブ42と進入部30との間にはエキスパンションジョイント48が配置されている。これにより、走行部40における長手方向の他端が、建物10の躯体に対して非固定とされている。
図1に示すように、走行部40は、長手方向Lに沿って複数箇所で梁14に支持されている。図3に示すように、桁材44において梁14と対向する位置には、受け部材44Cが形成されている。受け部材44Cは、梁14から下向きに突出して形成され、梁14の上フランジと略平行な鋼板が配置されている。また、受け部材44Cの上方において、桁材44の上下フランジ間には、補剛材としてのスチフナ44Dが配置されている。
梁14と受け部材44Cとの間には、滑り支承50が配置されている。滑り支承50は、受け部材44Cに固定された支承部52と、支承部52の下面に設置された滑り材54と、梁14に固定された滑り板56と、を備えている。これにより走行部40は、長手方向Lの一端が建物10の躯体である梁14に対して接合される一方、長手方向Lの他の部分は、梁14に対して載置され非固定とされる。
(作用・効果)
本発明の実施形態に係る建物10によると、スロープ20における走行部40の長手方向の一端が梁14に接合されている。このため、例えば地震時に柱12及び梁14によって形成された柱梁架構が変形した際、走行部40は梁14に追随して変位する。
一方、走行部40の他の部分は梁14に滑り支承50を介して載置されている。このため、走行部40が変位しても、梁14に対して引張力が入力され難い。これにより、建物10の損傷が抑制される。
また、平常時において、スロープ20を形成する桁材44が熱伸び又は熱収縮しても、梁14には引張力が入力され難い。このため、寒暖差等によって桁材44が繰り返し変形しても建物10の劣化が生じ難い。
また、建物10においては、スロープ20の長手方向Lに沿った複数箇所において、滑り支承50が配置されている。このため、支持箇所が1箇所の場合と比較してスロープ20における走行部40が撓み難く、スロープ20の距離を長くできる。これにより、スラブ18Aとスラブ18Bとの間の勾配を緩くできる。また、走行部40が撓み難いため、重量の大きい車両を通行させることができる。
なお、本実施形態においてスロープ20は、車両通行用の昇降路とされているが本発明の実施形態はこれに限らず、歩行者用の昇降路又は車両及び歩行者兼用の昇降路としてもよい。スロープ20に加えられる重量に応じて、支持スパンは適宜変更できる。
また、本実施形態においてスロープ20は、走行部40の一端(上端部)が梁14に接合され、他の部分が梁14に滑り支承50を介して載置されているが、本発明の実施形態はこれに限らない。
一例として、図4に示すように、走行部40の他端(下端部)を梁14に接合し、上端部を含む他の部分を滑り支承50を介して梁14に載置してもよい。このような構成によっても、走行部40の変位による梁14への引張力の入力を抑制できる。なお、走行部40の下端部を梁14に接合する場合、図3に示す桁材44の端部44Bを梁14に接合する。また、この際、スラブ42を進入部30に固定してもよい。
別の一例として、図5に示すように、走行部40の上端部及び下端部以外の部分(例えば中央部)を梁14に接合し、上端部及び下端部を含む他の部分を滑り支承50を介して梁14に載置してもよい。このような構成によっても、走行部40の変位による梁14への引張力の入力を抑制できる。
また、本実施形態においては、図3に示すように、滑り支承50が梁14と桁材44との間に配置され、滑り支承50は滑り材54と滑り板56とを備えている。この滑り材54と滑り板56との間の摩擦係数を小さくすると(低摩擦型にすると)、梁14への引張力の入力抑制効果を高くできる。
但し本発明の実施形態はこれに限らず、滑り材54と滑り板56との間の摩擦係数は適宜調整することができる。例えば滑り材54と滑り板56との間の静止摩擦係数を高くすることで、小規模な地震動による走行部40の揺れを低減することができる。また例えば滑り材54と滑り板56との間の動摩擦係数を高くすることで(高摩擦型にすることで)、地震時の変位に伴って摩擦抵抗を発揮して、地震動を減衰することができる。
なお、「高摩擦型」とは、15N/mmの面圧時の摩擦係数が概ね0.1程度以上のものを指す。これに対して、同様の面圧時の摩擦係数が0.08程度のものを「中摩擦型」、0.01程度以下のものを「低摩擦型」とする。本発明における「摩擦型」とは、中摩擦型又は高摩擦型の事を指し、減衰性能を確保する観点からは、高摩擦型であるほうが好ましい。
また、本実施形態において、スロープ20は建物10の屋内空間に設けられているが本発明の実施形態はこれに限らない。例えばスロープ20は、建物10の屋外空間に設けてもよい。この場合、走行部40を支持する梁14は建物10の外側へ突出した片持ち梁としてもよいし、あるいは屋外空間に立設した支持柱に支持された梁としてもよい。
また、本実施形態において建物10は鉄骨造とされているが、本発明の実施形態はこれに限らない。例えば柱12及び梁14を鉄筋コンクリート又は鉄筋鉄骨コンクリートで形成し、建物10を鉄筋コンクリート造又は鉄筋鉄骨コンクリート造としてもよい。このように、本発明は様々な態様で実施できる。
14 梁(建物躯体)
20 スロープ
50 滑り支承

Claims (3)

  1. 建物躯体と、
    長手方向の一部分が前記建物躯体に接合され、他の部分が前記建物躯体に滑り支承を介して載置されたスロープと、
    を備えた建物。
  2. 前記スロープの長手方向に沿った複数箇所において、前記滑り支承が配置されている、請求項1に記載の建物。
  3. 前記滑り支承は摩擦型滑り支承とされている、請求項1又は請求項2に記載の建物。
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