JP2020084023A - 衣料用液体洗剤製品 - Google Patents

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Yuichiro Tase
雄一郎 多勢
弘彦 花田
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弘彦 花田
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親一郎 中谷
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Kohei Nishida
浩平 西田
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Abstract

【課題】使用者がどのタイミングで使用しても常に変わらない優れた使用感が得られ、同時に洗浄力にも優れる洗浄用液体洗剤製品を提供する。【解決手段】下記(a)成分を0.05質量%以上1質量%以下、(b)成分を10質量%以上60質量%以下及び水を含有する衣料用液体洗浄剤組成物を、開口面積が1.0mm2以上15mm2以下である吐出口を備えた容器に充填してなる、衣料用液体洗浄剤製品。(a)成分:ポリマー1g当たりの水和水量が6g以上であるポリマー(b)成分:一般式(b1)で表される非イオン界面活性剤R−O[(EO)a/(PO)b]−H (b1)〔式中、Rは炭素数12以上14以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基である。aはEOの平均付加モル数であり3以上30以下の数、bはPOの平均付加モル数であり0以上10以下の数を示す。〕【選択図】なし

Description

本発明は、衣料用液体洗剤製品に関する。
近年、消費者の簡便嗜好の高まりから、より使いやすい洗浄剤製品が求められている。洗浄剤の使用性を高める観点から、洗浄剤の容器の技術が開示されている。例えば、特許文献1には、特定粘度の液体となる界面活性剤とポンプディスペンサー容器との組み合わせることで、倒立使用時に液の吐出量を十分にする技術が開示されている。特許文献2には、容器からの泡だれ防止技術が開示されている。一方で、特許文献3には、ポリグリセリン脂肪酸エステル及び水溶液の粘度が特定範囲のポリマーを含有し、特定の吐出口を有する容器に使用する、液の飛び跳ねがない洗浄剤組成物が開示されているが、洗浄性が充分ではない。
特開2001−286797 号公報 特開平10−128189号公報 特開2002−201448号公報
洗浄剤組成物が充填された吐出口を備えた吐出容器は、例えば、数秒〜数十秒の間に複数回押すような連続使用時の使用感には優れるが、使用と使用の間に長時間経過すると、吐出口付近の洗浄剤が固化する事で吐出性が著しく低下してしまう課題が見出された。例えば、ポンプディスペンサーを連続して使用し液を吐出する場合には、ポンプの押し圧が変わらず内容物を吐出しやすい。しかし、使用の最後に内容物を吐出した後、次に内容物を吐出するまでにある程度の間隔が空くと、次に内容物を吐出する際の押し圧が増加する。また、液を吐出する為にポンプ部分を押した場合に、押した直後の押圧が高いにもかかわらず内容物が吐出しにくく、そして更に強く押すと吐出口に固まった粘度の高い組成物が飛び出すことで、急に押圧が低下することから、内容物の吐出量のコントロールがしにくくなる。そのため、使用者は大きなストレスを感じる課題が見出された。
本発明は、使用者がどのタイミングで使用しても常に変わらない優れた使用感が得られ、同時に洗浄力にも優れる洗浄用液体洗剤製品を提供する。
本発明は、下記(a)成分を0.05質量%以上1質量%以下、(b)成分を10質量%以上60質量%以下及び水を含有する衣料用液体洗浄剤組成物を、開口面積が1.0mm以上15mm以下である吐出口を備えた容器に充填してなる、衣料用液体洗浄剤製品に関する。
(a)成分:ポリマー1g当たりの水和水量が6g以上であるポリマー
(b)成分:一般式(b1)で表される非イオン界面活性剤
R−O[(EO)/(PO)]−H (b1)
〔式中、Rは炭素数12以上14以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基である。aはEOの平均付加モル数であり3以上30以下の数、bはPOの平均付加モル数であり0以上10以下の数を示す。〕
本発明によれば、使用者がどのタイミングで使用しても常に変わらない優れた使用感が得られ、同時に洗浄力にも優れる洗浄用液体洗剤製品が提供される。
尚、以後の明細書の記載において、「使用者がどのタイミングで使用しても常に変わらない優れた使用感と高い洗浄力を得られる。」事を、「本発明の課題を解決する」と称する場合がある。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、水和水量が多い特定のポリマーと特定の非イオン界面活性剤と水を配合してなる衣料用液体洗浄剤組成物を、特定範囲の吐出口面積を持つ容器に充填してなる洗浄用液体洗剤製品とすることで、上記目的を達成し、本発明をなすに至ったものである。前述の通り、容器の使用と使用の間に長時間経過すると、ディスペンサーの吐出口付近の洗浄剤中の水が蒸発し、固化する事で吐出性が著しく低下する傾向がある。しかし、本発明で用いる特定のポリマーは、水和水量が非常に多く、水分蒸発後も水を保持し続ける事が出来るため、特定の非イオン界面活性剤と組み合わせた際に洗浄剤の固化を防ぐ事が出来る。また、特定のポリマーが特定の非イオン界面活性剤と相互作用する事で活性剤の液晶化を防ぐ事によっても、同様の効果を発現している。一方、容器に関しては、洗浄剤中の水の蒸発の有無に関わらず、特定範囲の吐出口面積を持つ事が優れた使用感を得るために非常に重要である。吐出口が小さすぎる容器は、本発明の課題を解決しにくい容器である。本発明では特定のポリマーのこれら効果と特定の吐出口面積を持つディスペンサー容器を組み合わせる事で、本発明を完成させるに至った。なお、吐出口が大きすぎる容器は、本発明の課題が発生しない。
[衣料用液体洗浄剤組成物]
本発明に係る衣料用液体洗浄剤組成物は、(a)成分であるポリマー1g当たりの水和水量が6g以上であるポリマーを0.05質量%以上1質量%以下、(b)成分である前記一般式(b1)で表される非イオン界面活性剤を10質量%以上60質量%以下及び水を含有する衣料用液体洗浄剤組成物(以下、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物という場合もある)である。
<(a)ポリマー>
本発明の(a)成分は、ポリマー1g当たりの水和水量が6g以上であるポリマーである。(a)成分は、下記成分のポリマーの中で、ポリマー1g当たりの水和水量が6.0g以上であるポリマーである。
本発明の課題を解決する観点で、ポリマー1g当たりの水和水量は、6g以上、好ましくは6.5g以上、より好ましくは7.0g以上、更に好ましくは8.0g以上、そして、好ましくは50g以下、好ましくは40g以下、より好ましくは30g以下、更に好ましくは20g以下である。(a)成分のポリマーの水和水量は、実施例に記載の方法によって測定することができる。
本発明の(a)成分としては、ポリマー1g当たりの水和水量が6g以上であり、且つ炭素数1以上18以下の炭化水素基及びカチオン基から選ばれる1種以上の基を有する多糖ポリマーの1種又は2種以上(以下、(a1)成分という。)、及びポリマー1g当たりの水和水量が6g以上であるアニオン性多糖ポリマーから選ばれる1種以上のポリマー(以下、(a2)成分という。)が挙げられる。
〔(a1)成分:ポリマー1g当たりの水和水量が6g以上であり、且つ炭素数1以上18以下の炭化水素基及びカチオン基から選ばれる1種以上の基を有する多糖ポリマーの1種又は2種以上〕
(a1)成分は、ポリマー1g当たりの水和水量が6g以上であり、且つ炭素数1以上18以下の炭化水素基及びカチオン基から選ばれる1種以上の基を有する多糖ポリマーの1種又は2種以上である。
本発明の(a1)成分は、(a)成分の前駆化合物である多糖又はその誘導体の水酸基から水素原子を除いた基に、直接又は連結基を介してカチオン基及び炭素数1以上18以下の炭化水素基から選ばれる1種以上の基が結合した多糖ポリマーであることを特徴とする。尚、前記の「多糖又はその誘導体の水酸基から水素原子を除いた基に、直接又は連結基を介してカチオン基及び炭素数1以上18以下の炭化水素基から選ばれる1種以上の基が結合している」には、多糖又はその誘導体の水酸基から水素原子を除いた基、即ち酸素原子に、カチオン基のカチオン原子、例えば窒素カチオンが直接共有結合する結合様式は含まない。
多糖としては、例えばセルロース、グアーガム又はスターチから選ばれる1種以上の多糖が挙げられる。(a1)成分は多糖ポリマーであるが、これを得るための前駆化合物として多糖ポリマーを用いることができる。すなわち、(a1)成分は、多糖ポリマーの誘導体であってよい。(a1)成分の前駆化合物である多糖ポリマーとしては、前記多糖の水酸基の水素原子の一部又は全部が炭素数1以上4以下のヒドロキシアルキル基で置換された多糖ポリマー(以下、ヒドロキシアルキル置換体ともいう)が挙げられる。炭素数1以上4以下のヒドロキシアルキル基は、好ましくは炭素数2以上4以下のヒドロキシアルキル基が好ましい。炭素数2以上4以下のヒドロキシアルキル基としては、例えばヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基及びヒドロキシブチル基から選ばれる1種以上の基が挙げられ、ヒドロキシエチル基及びヒドロキシプロピル基から選ばれる1種以上の基が好ましい。(a1)成分は、セルロース、グアーガム又はスターチから選ばれる1種以上の多糖又はそれらのヒドロキシアルキル置換体から選ばれる多糖又は多糖ポリマーに、炭素数1以上18以下の炭化水素基及びカチオン基から選ばれる1種以上の基が導入された化合物であってよい。
(a1)成分の中で、炭素数1以上18以下の炭化水素基を有する多糖ポリマーは、(a1)成分の前駆化合物である多糖又はその誘導体に、直接又は連結基〔以下、連結基(1)成分という〕を介して、炭素数1以上18以下の炭化水素基が結合した多糖ポリマーが挙げられる。
前記の連結基(1)は、ヒドロキシ基を有していても良い炭素数1以上3以下のアルキレンオキシ基、アルキレン基が炭素数1以上3以下のアルキレン基であるポリオキシアルキレン基、カルボニル基、カルボニルオキシ基及びオキシカルボニル基から選ばれる1種以上の基が挙げられる。一つの連結基(1)は、前記の連結基の1種類であっても良く、複数種類組み合わされていても良い。また、多糖ポリマー中に含まれる連結基は1種類でも良く、複数種類でも良い。
本発明において、連結基(1)が有する酸素原子に前記炭化水素基が連結されている場合は、(a1)成分が有する炭化水素基の炭素数は、酸素原子に結合した前記炭化水素基の炭素数を表す。前記炭化水素基がカルボニル基を介して連結している場合には、アシル基が結合した構造となり、この場合は、(a1)成分が有する炭化水素基の炭素数は、アシル基の炭素数を表す。カルボニルオキシ基及びオキシカルボニル基を介して連結している場合も、同様に、それらの炭素数を含む。多糖又は多糖ポリマーに炭化水素基を導入する場合に、1,2−エポキシアルカンを使用した場合には、エポキシ基から生じたエーテル基に結合する脂肪族炭化水素基の炭素数を表す。エポキシ基部分は連結基(1)となる。例えば1,2−エポキシテトラデカンを用いて、多糖又は多糖ポリマーに炭化水素基を導入した場合の炭化水素基の炭素数は12とする。すなわち、多糖又は多糖ポリマーの水酸基に連結基(1)であるオキシエチレン基が結合し、該連結基を介して炭素数12のアルキル基(ドデシル基)が結合する。アルキルグリシジルエーテルを用いる場合も同様である。
(a1)成分の中で、炭素数1以上18以下の炭化水素基を有する多糖ポリマーは、更に前記ヒドロキシアルキル置換体の一部又は全ての水酸基から水素原子を除いた酸素原子に、直接又は連結基(1)を介して、好ましくは連結基(1)を介して、炭素数1以上18以下の炭化水素基が結合した多糖ポリマーが挙げられる。
炭素数1以上18以下の炭化水素基は、本発明の課題を解決できる観点で、炭素数1以上18以下の炭化水素基の炭素数は、好ましくは2以上であり、更に好ましくは4以上であり、更に好ましくは6以上であり、より更に好ましくは8以上であり、より更に好ましくは10以上であり、より更に好ましくは12以上であり、そして、好ましくは16以下であり、より好ましくは14以下である。炭化水素基は、本発明の課題を解決できる観点で、脂肪族炭化水素基が好ましい。
(a1)成分である、炭素数1以上18以下の炭化水素基を有する多糖ポリマーは、炭素数1以上18以下の炭化水素基の置換度は、本発明の課題を解決できる観点から、好ましくは0.0001以上、より好ましくは0.001以上、更に好ましくは0.005以上であり、そして、同じ観点から、好ましくは0.4以下、より好ましくは0.2以下、更に好ましくは0.1以下、より更に好ましくは0.08以下、より更に好ましくは0.06以下である。
(a1)成分の中で、カチオン基から選ばれる1種以上の基を有する多糖ポリマーは、(a1)成分の前駆化合物である多糖又はその誘導体、好ましくは前記ヒドロキシアルキル置換体が有する水酸基から水素原子を除いた基に、連結基である、水酸基を含んでいてもよい炭素数1以上4以下のアルキレン基〔以下、連結基(2)という〕を介して、カチオン基が結合している多糖ポリマーが挙げられる。
カチオン基は、窒素カチオンを含む基が好ましく、ポリマー1g当たりの水和水量を6g以上の範囲に制御することで、本発明の課題を解決できる観点で第4級アンモニウム基であることがより好ましい。
連結基(2)は、水酸基を含んでいてもよい炭素数1以上4以下のアルキレン基である。炭素数1以上4以下のアルキレン基としては、水酸基を含んでいても良い直鎖の炭素数1以上4以下のアルキレン基及び水酸基を含んでいても良い分岐鎖の炭素数1以上4以下のアルキレン基から選ばれる1種以上のアルキレン基が挙げられる。
カチオン基が第4級アンモニウム基である場合、該第4級アンモニウム基に結合した連結基(2)以外の3つの炭化水素基は、それぞれ独立に、炭素数1以上4以下の直鎖又は分岐鎖の炭化水素基が挙げられる。炭素数1以上4以下の直鎖の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基及びn−ブチル基が挙げられる。炭素数1以上4以下の分岐の炭化水素基としては、イソプロピル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソブチル基が挙げられる。炭素数1以上4以下の直鎖の炭化水素基としては、メチル基又はエチル基が好ましい。
第4級アンモニウム基の対イオンは、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸イオン、硫酸イオン、リン酸イオン、炭素数1以上3以下の脂肪酸イオン、及びハロゲン化物イオンから選ばれる1種以上の対イオンが挙げられる。これらの中でも、製造の容易性及び原料入手容易性の観点から、好ましくは炭素数1以上3以下のアルキル硫酸イオン、硫酸イオン、及びハロゲン化物イオンから選択される1種以上、より好ましくはハロゲン化物イオンである。ハロゲン化物イオンとしては、フッ化物イオン、塩化物イオン、臭化物イオン、及びヨウ化物イオンが挙げられる。(b1)成分の多糖ポリマーの水溶性及び化学的安定性の観点から、好ましくは塩化物イオン及び臭化物イオンから選択される1種以上、より好ましくは塩化物イオンである。なお、対イオンは1種単独であってもよく、2種以上であってもよい。
(a1)成分の、カチオン基を有する多糖ポリマーのカチオン基の置換度が高いと、ポリマー1gあたりの水和水量を高くすることができる。本発明の課題を解決できる観点から、カチオン基を含む(a1)成分のカチオン基の置換度の値は高い方が好ましい。ポリマー1gあたりの水和水量を制御することで、本発明の課題を解決できる観点を考慮して、本発明では、カチオン基の置換度の値を選定することが好ましい。(a1)成分である、カチオン基を有する多糖ポリマーのカチオン基の置換度は、前記の観点から、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.01以上であり、そして、好ましくは1以下、より好ましくは0.7以下、更に好ましくは0.4以下、より更に好ましくは0.35以下、より更に好ましくは0.3以下、より更に好ましくは0.25以下、より更に好ましくは0.2以下である。
本発明において、(a1)成分の、炭素数1以上18以下の炭化水素基及びカチオン基から選ばれる1種以上の基の置換度は、それぞれ、構成単糖単位あたりの当該基の置換数、すなわち、モル平均の置換度(MS)を意味する。例えば、多糖がセルロースの場合には、「基の置換度」は、アンヒドログルコース単位1モルに対して導入された当該基の平均モル数を意味する。多糖ポリマーのカチオン基の置換度、及び炭素数1以上18以下の炭化水素基の置換度は、それぞれ、実施例に記載の方法で求められる。
(a1)成分は、炭素数1以上18以下の炭化水素基及びカチオン基の両方を有する多糖ポリマーであってもよい。この場合のそれぞれの基の置換度は、前記の通りである。
(a1)成分は、アニオン基を有することもできるが、(a1)成分におけるアニオン基の置換度と、カチオン基の置換度及び炭素数1以上18以下の炭化水素基の置換度の合計との比は、アニオン基の置換度/(カチオン基の置換度+炭素数1以上18以下の炭化水素基の置換度)で、本発明の課題を解決できる観点から、好ましくは3以下であり、より好ましくは1.7以下、更に好ましくは1.5以下、より更に好ましくは1以下、より更に好ましくは0.5以下、より更に好ましくは0.1以下であり、そして、0以上であってもよく、0であることが好ましい。
本発明の(a1)成分の前駆化合物である多糖又はその誘導体の重量平均分子量は、本発明の課題を解決できる観点から、好ましくは1,000以上、より好ましくは1万以上、更に好ましくは3万以上、より更に好ましくは5万以上、より更に好ましくは7万以上、より更に好ましくは10万以上、より更に好ましくは30万以上、より更に好ましくは50万以上であり、そして、同じ観点から、好ましくは300万以下、より好ましくは250万以下である。この前駆化合物の重量平均分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)によるポリエチレングリコール換算により算出することができる
<(a2)成分:ポリマー1g当たりの水和水量が6g以上であるアニオン性多糖ポリマーから選ばれる1種以上のポリマー>
(a2)成分は、ポリマー1g当たりの水和水量が6g以上であるアニオン性多糖ポリマーから選ばれる1種以上のポリマーである。アニオン性多糖ポリマーとしては、カルボキシル基又はその塩を置換基として有するアニオン性多糖ポリマー、スルホン酸基又はその塩を置換基として有するアニオン性多糖ポリマーが挙げられる。
カルボキシル基又はその塩を置換基として有するアニオン性多糖ポリマーとしては、下記一般式(I)で表される構成単位を有する多糖化合物の水酸基の水素原子の一部が、基−(CHCOO−(mは1〜5の整数)で置換されており、該基による構成単位当たりの平均置換度が0.5以上2.0以下であり、残りの水酸基の水素原子の一部が炭素数1〜40の直鎖又は分岐鎖のアルキル基及び/又はアルキレン基で置換されていてもよく、2質量%水溶液の25℃における粘度が0.5mPa・s以上800mPa・s以下であるアニオン性多糖ポリマー〔以下、アニオン性多糖ポリマー(I)という〕が挙げられる。
Figure 2020084023
〔式中、R’は、同じであっても異なっていてもよく、水酸基で置換されていてもよい炭素数2〜4の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示し、nは構成単位当たりのR’Oの平均付加モル数が0〜10となる数を示す。〕
前記一般式(I)で表される構成単位を有する多糖化合物としては、セルロース、グアーガム、スターチ、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルグアーガム、ヒドロキシエチルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグアーガム、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルグアーガム、ヒドロキシエチルメチルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルグアーガム及びヒドロキシプロピルメチルスターチからなる群より選択される少なくとも1種を好適に用いることができる。これらの中でも、セルロース及びヒドロキシエチルセルロースからなる群より選択される少なくとも1種をより好適に用いることができる。
〔平均置換度〕
アニオン性多糖ポリマー(I)において、アニオン基、好ましくはカルボキシル基又はスルホン酸基の構成単位当たりの平均置換度は、ポリマー1gあたりの水和水量を6g以上に制御することで、本発明の課題を解決できる観点から、好ましくは0.6以上、より好ましくは0.65以上、そして、同じ観点から、好ましくは1.5以下、より好ましくは1.2以下、更に好ましくは0.9以下である。
・平均置換度の測定方法
導入された置換基が−(CHCOONaである場合を例として説明する。
絶乾したアニオン性多糖ポリマー(I)を、マイクロウェーブ湿式灰化装置(PROLABO社製、商品名:「A−300」)を用いて硫酸−過酸化水素で湿式分解した後、原子吸光装置(株式会社日立製作所製、商品名:「Z−6100型」)を用いて原子吸光法によりNa含量(%)を測定し、下記計算式により置換度を算出する。
平均置換度(DS)=(x×Na含量(%))/(2300−y×Na含量(%))
x:アニオン性置換基導入前の多糖ポリマーを構成する糖モノマー1unit当たりの平均分子量
y:置換基1個の導入による分子量の増分
スルホン酸基又はその塩を置換基として有するアニオン性多糖ポリマーとしては、多糖におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全部が、次の置換基(X1)で置換されてなる水溶性アルキル置換多糖〔以下、アニオン性多糖ポリマー(II)という〕が好ましいものとして挙げられる。なお、ここでいう水溶性とは、25℃で水に0.001質量%以上溶解することをいう。
置換基(X1):ヒドロキシ基が置換してもよい炭素数1〜5のスルホアルキル基又はその塩
置換基(X1)の具体例としては、2−スルホエチル基、3−スルホプロピル基、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基、2−スルホ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基等が挙げられ、その一部又は全部が、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等のアルカリ土類金属、アミン類等の有機カチオン基、アンモニウムイオンなどとの塩となっていてもよい。これらの中でも、3−スルホ−2−ヒドロキシプロピル基のナトリウム塩が好ましい。
アニオン性多糖ポリマー(II)は、多糖におけるヒドロキシ基の水素原子の一部又は全部が、前記置換基(X1)に加え、更に次の置換基(X2)で置換されていることが好ましい。
置換基(X2):炭素数10〜40の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアルキルグリセリルエーテル基及び/又は炭素数10〜40の直鎖又は分岐のアルケニル基を有するアルケニルグリセリルエーテル基
置換基(X2)の具体例としては、2−ヒドロキシ−3−アルコキシプロピル基、2−アルコキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基、2−ヒドロキシ−3−アルケニルオキシプロピル基、2−アルケニルオキシ−1−(ヒドロキシメチル)エチル基が挙げられ、これらの基は多糖分子に結合しているヒドロキシエチル基やヒドロキシプロピル基のヒドロキシ基の水素原子と置換していてもよい。これらのグリセリルエーテル基に置換している炭素数10〜40のアルキル基又はアルケニル基としては、炭素数12〜36、更には16〜24の直鎖又は分岐鎖のアルキル基及びアルケニル基が好ましく、本発明の課題を解決できる観点から、アルキル基、更には直鎖アルキル基が好ましく、中でも炭素数18の直鎖アルキル基が好ましい。
なお、置換基(X1)又は(X2)がヒドロキシ基を有する場合には、当該ヒドロキシ基の水素原子は、更に他の置換基(X1)又は(X2)で置換されていてもよい。
構成単糖残基当たりの置換基(X1)による置換度は、好ましくは0.01以上、より好ましくは0.02以上、更に好ましくは0.1以上、そして、好ましくは2.5以下、より好ましくは2以下、更に好ましくは1.5以下である。また、構成単糖残基当たりの置換基(X2)による置換度は、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.002以上、更に好ましくは0.003以上、そして、好ましくは1以下、より好ましくは0.5以下、更に好ましくは0.1以下である。更に、置換基(X1)と置換基(X2)の数の比率(X1)/(X2)は、好ましくは1000以下、より好ましくは500以下、更に好ましくは300以下、そして、好ましくは1/100以上、より好ましくは1/10以上である。なお、(a)成分は、多糖の各繰り返し単位中に必ず置換基(X1)が存在している必要はなく、一分子全体として見たときに、置換基(X1)が導入されていればよく、置換基(X1)及び(X2)による置換度が平均して前記範囲内にあることが好ましい。
また、アニオン性多糖ポリマー(II)の基本骨格となる多糖としては、セルロース、グアーガム、スターチ、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシエチルグアーガム、ヒドロキシエチルスターチ、メチルセルロース、メチルグアーガム、メチルスターチ、エチルセルロース、エチルグアーガム、エチルスターチ、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルグアーガム、ヒドロキシプロピルスターチ、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルグアーガム、ヒドロキシエチルメチルスターチ、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルグアーガム、ヒドロキシプロピルメチルスターチ等が挙げられ、なかでもセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース、及びヒドロキシプロピルセルロースから選ばれるものが好ましい。これら多糖の誘導体におけるメチル基、エチル基、ヒドロキシエチル基、ヒドロキシプロピル基等による置換は、単一の置換基による置換でも複数の置換基による置換でもよく、その構成単糖残基当たりの置換度は、好ましくは0.1以上、より好ましくは0.5以上、そして、好ましくは10以下、より好ましくは5以下である。また、これら多糖の重量平均分子量は、好ましくは1万以上、より好ましくは10万以上、更に好ましくは30万以上、そして、好ましくは1000万以下、より好ましくは500万以下、更に好ましくは200万以下である。
アニオン性多糖ポリマー(II)は、多糖の水酸基の水素原子の一部若しくは全部をスルホン化(スルホン酸基を有する置換基(X1)の導入)することにより、又は多糖の水酸基の水素原子の一部をスルホン化した後、残りの水酸基の水素原子の一部若しくは全部を疎水化(置換基(X2)の導入)することにより、又は多糖の水酸基の水素原子の一部を疎水化した後、残りの水酸基の水素原子の一部若しくは全部をスルホン化することにより、又は同時に疎水化及びスルホン化を行うことにより、製造することができる。
アニオン性多糖ポリマー(II)における置換基(X1)及び(X2)は、原料として用いた多糖のヒドロキシ基のみならず、他の置換基(X1)や置換基(X2)が有するヒドロキシ基に置換する場合もあり、更に、かかる置換は重畳的に起こる場合もある。すなわち、多糖のヒドロキシ基の水素原子のみが置換基(X1)及び(X2)で置換された化合物のほか、疎水化(X2)後にスルホン化(X1)した場合には、置換基(X2)に更に置換基(X2)又は(X1)が置換し、また置換基(X1)に更に置換基(X1)が置換したものが含まれることがある。また、スルホン化(X1)後に疎水化(X2)した場合には、置換基(X2)に更に置換基(X2)が置換し、また置換基(X1)に更に置換基(X1)又は(X2)が置換したものが含まれることがある。さらに、疎水化とスルホン化を同時に行った場合には、置換基(X2)に更に置換基(X2)又は(X1)が置換し、置換基(X1)に更に置換基(X2)又は(X1)が置換したものが含まれることがあり、更に、かかる他の置換基への置換が重畳的に起こったものが含まれることもある。本発明においては、このような多糖のいずれをも使用することができる。
アニオン性多糖ポリマー(II)の具体例としては、ステアロキシPGヒドロキシエチルセルローススルホン酸Na、ヒドロキシエチルセルローススルホン酸又はその塩が挙げられる。
<(b)成分>
(b)成分は、下記一般式(b1)で表される非イオン界面活性剤である。(b)成分は衣料に付着した汚れに対して高い洗浄効果を有する。また、(b)成分を(a)成分とともに含む衣料用液体洗浄剤組成物を所定面積の吐出口を備えた容器と組み合わせて用いることで、保存前後など、使用されるタイミングに関わらず吐出性を維持できる効果を得る事が出来る。ここで、非イオン界面活性剤の親水基部分がエチレンオキシ基あるいはエチレンオキシ基とプロピレンオキシ基である事は、高い洗浄力と保存後の高い液吐出性を得るために非常に重要であり、例えば親水基部分がポリグリセリンであると、水和力が非常に強いために、(a)成分であるポリマーの水和力が充分に発揮しにくくなる事で保存後の吐出性が低下してしまうのに加えて、充分な洗浄力も発現しない。
R−O[(EO)/(PO)]−H (b1)
〔式中、Rは炭素数12以上14以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基である。aはEOの平均付加モル数であり3以上30以下の数、bはPOの平均付加モル数であり0以上10以下の数を示す。〕
式(b1)中、Rは、洗浄力が高く、水和力が高く洗浄剤の固化を防ぐ事が出来るという観点から、炭素数12以上14以下のアルキル基又はアルケニル基である。EOはエチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基である。aはEOの平均付加モル数であり、3以上30以下の数、bはPOの平均付加モル数であり0以上10以下の数を示す。aは本発明の課題を解決する観点から、好ましくは5以上、より好ましくは6以上、そして、同じ観点から、好ましくは25以下、より好ましくは22以下、更に好ましくは20以下、より更に好ましくは18以下の数である。bは、0以上、そして、本発明の課題を解決する観点から、好ましくは5以下、より好ましくは3以下の数である。
なお、一般式(b1)においては、EOとPOとはランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよい。
(b)成分としては、グリフィン法で求めたHLBが11以上17以下の非イオン界面活性剤が好ましい。
また、一般式(b1)で表される非イオン界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤、並びにオキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤が挙げられ、これらは、2種両方を併用することもできる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤としては、具体的には、下記一般式で表される化合物が挙げられるが、これらに限定されない。
C12H25-O(C2H4O)m1-H (m1=6以上20以下、HLB=11.7以上16.9以下)
C14H29-O(C2H4O)m2-H (m2=6以上24以上、HLB=11.0以上17.0以下)
更に具体的には、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(オキシエチレン平均付加モル数10、HLB14)が挙げられる。
また、オキシエチレン基及びオキシプロピレン基を有するポリオキシアルキレンアルキルエーテル型非イオン界面活性剤としては、オキシエチレン基及びオキシプロピレン基がランダム共重合体又はブロック共重合体のいずれの形態で配列されていてもよく、その中でもブロック共重合体が好ましい。ブロック共重合体の形態としては、下記一般式(b1−1)で表される化合物、更に、下記一般式(b1−1)で表される化合物であってグリフィン法で求めたHLBが13以上17以下である化合物が好ましい。
R’−O(EO)(PO)(EO)−H (b1−1)
〔式中、R’は炭素数12以上14以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基である。pはEOの平均付加モル数であり1以上20以下の数、qはPOの平均付加モル数であり1以上10以下の数、rはEOの平均付加モル数であり1以上20以下の数を示す。ただし、p+rは3以上30以下の数である。〕
式(b1−1)中、pは、好ましくは6以上、より好ましくは7以上、そして、好ましくは15以下、より好ましくは12以下の数である。
式(b1−1)中、qは、1以上、そして、10以下、好ましくは5以下、より好ましくは3以下の数である。
式(b1−1)中、rは、好ましく6以上、より好ましくは7以上、そして、好ましくは15以下、より好ましくは12以下の数である。
式(b1−1)中、p+rは、好ましくは5以上、より好ましくは6以上、そして、好ましくは25以下、より好ましくは22以下の数である。
一般式(b1−1)の具体的な化合物として以下のものが挙げられる。
C12H25-O(C2H4O)p1(C3H6O)q1(C2H4O)r1-H (p1+q1+r1=5〜20であり、p1、q1、r1はそれぞれ0ではない平均付加モル数であり、HLB=13.4〜17.0)
更に、具体的には、C12H25-O(C2H4O)7(C3H6O)2(C2H4O)4-H(HLB15.8)などが挙げられる。
(b)成分は、2種以上の混合物として配合し得る。
<水>
水としては、イオン交換水、次亜塩素酸塩を0.1mg/kg以上10mg/kg以下含むイオン交換水、蒸留水を挙げることができる。
<衣料用液体洗浄剤組成物>
本発明の衣料液体用洗浄剤組成物は、(a)成分を、本発明の課題を解決できる観点から、0.05質量%以上、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.2質量%以上、そして、1質量%以下、より好ましくは0.8質量%以下、更に好ましくは0.5質量%以下含有する。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、(b)成分を、衣料に付着した洗浄性を高める観点から、好ましくは5質量%以上、より好ましくは7質量%以上、更に好ましくは10質量%以上、そして、本発明の課題を解決できる観点から、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下、より更に好ましくは35質量%以下含有する。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、本発明の課題を解決できる観点から、(a)成分と(b)成分の質量比(a)成分/(b)成分が、好ましくは0.001以上、より好ましくは0.005以上、更に好ましくは0.01以上、そして、好ましくは0.5以下、より好ましくは0.4以下、更に好ましくは0.2以下である。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物は、更に、下記(c)成分を含有することができる。
(c)成分:陰イオン界面活性剤
(c)成分の陰イオン界面活性剤として、下記(c1)成分、(c2)成分、(c3)成分及び(c4)成分から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤が挙げられる。(c)成分の陰イオン界面活性剤を(b)成分と併用することで、(b)成分及び(c)成分の合計含有割合が高くても、本発明の課題を解決できる点で好ましい。
(c1)成分:アルキル又はアルケニル硫酸エステル塩
(c2)成分:アルキレンオキシ基を有するポリオキシアルキレンアルキル又はアルケニルエーテル硫酸エステル塩
(c3)成分:スルホン酸塩基を有する陰イオン界面活性剤
(c4)成分:脂肪酸又はその塩
(c1)成分として、より具体的には、アルキル基の炭素数が10以上18以下のアルキル硫酸エステル塩、及びアルケニル基の炭素数が10以上18以下のアルケニル硫酸エステル塩から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤が挙げられる。洗浄剤組成物の洗浄性と吐出性を高める観点から、(c1)成分は、アルキル基の炭素数が12以上18以下のアルキル硫酸塩から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤が好ましく、アルキル基の炭素数が12以上18以下のアルキル硫酸ナトリウムから選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤がより好ましい。
(c2)成分として、より具体的には、アルキル基の炭素数が10以上18以下、アルキレンオキシド平均付加モル数が1以上3以下のポリオキシアルキレンアルキル硫酸エステル塩、及びアルケニル基の炭素数が10以上18以下、及びアルキレンオキシド平均付加モル数が1以上3以下のポリオキシアルキレンアルケニルエーテル硫酸エステル塩から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤が挙げられる。(a)成分の水への分散性がより高まる観点から、(c2)成分は、平均エチレンオキシド付加モル数が1以上2.2以下であるポリオキシエチレンアルキル硫酸塩が好ましく、アルキル基の炭素数が12以上14以下でかつ、平均エチレンオキシド付加モル数が1以上2.2以下であるポリオキシエチレンアルキル硫酸塩がより好ましく、さらに、これらのナトリウム塩が更に好ましい。
(c3)成分であるスルホン酸塩基を有する陰イオン界面活性剤とは、親水基としてスルホン酸塩を有する陰イオン界面活性剤を表す。
(c3)成分として、より具体的には、アルキル基の炭素数が10以上18以下のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルケニル基の炭素数が10以上18以下のアルケニルベンゼンスルホン酸塩、アルキル基の炭素数が10以上18以下のアルカンスルホン酸塩、α−オレフィン部分の炭素数が10以上18以下のα−オレフィンスルホン酸塩、脂肪酸部分の炭素数が10以上18以下のα−スルホ脂肪酸塩、及び脂肪酸部分の炭素数が10以上18以下であり、エステル部分の炭素数が1以上5以下であるα−スルホ脂肪酸低級アルキルエステル塩、炭素数が12以上16以下の内部オレフィンスルホン酸塩から選ばれる1種以上の陰イオン界面活性剤が挙げられる。洗浄剤組成物の洗浄性と吐出性を高める観点から、(c3)成分は、アルキル基の炭素数が11以上16以下のアルキルベンゼンスルホン酸塩が好ましく、アルキル基の炭素数が11以上16以下のアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムがより好ましい。
(c4)成分である脂肪酸又はその塩としては、炭素数10以上20以下の脂肪酸又はその塩が挙げられる。(c4)成分の炭素数は、10以上であり、12以上が好ましく、14以上がより好ましく、そして、20以下であり、18以下が好ましい。
(c1)成分〜(c4)成分である陰イオン界面活性剤の塩としては、アルカリ金属塩が好ましく、ナトリウム塩又はカリウム塩がより好ましい。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物が(c)成分を含有する場合、その含有量は、組成物中、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%以上、そして、好ましくは40質量%以下、より好ましくは35質量%以下である。また、本発明の衣料用液体洗浄剤組成物中の(b)成分の含有量100質量部に対する(c)成分の含有割合は、本発明の課題を解決できる観点から、好ましくは、10質量部以上、より好ましくは30質量部以上、更に好ましくは50質量部以上、そして、同じ観点から、好ましくは500質量部以下、より好ましくは300質量部以下である。
本発明の衣料用液体洗浄剤組成物には、下記(d1)〜(d7)成分を配合しても良い。
(d1)ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、カルボキシメチルセルロースなどの再汚染防止剤及び分散剤を組成物中0.01質量%以上10質量%以下
(d2)過酸化水素、過炭酸ナトリウム又は過硼酸ナトリウム等の漂白剤を組成物中0.01質量%以上10質量%以下
(d3)テトラアセチルエチレンジアミン、特開平6−316700号の一般式(I−2)〜(I−7)で表される漂白活性化剤等の漂白活性化剤を組成物中0.01質量%以上10質量%以下、
(d4)セルラーゼ、アミラーゼ、ペクチナーゼ、プロテアーゼ及びリパーゼから選ばれる1種以上の酵素、好ましくはアミラーゼ及びプロテアーゼから選ばれる1種以上の酵素を組成物中0.001質量%以上、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上、更に好ましくは0.3質量%以上、そして、2質量%以下、好ましくは1質量%以下
(d5)蛍光染料、例えばチノパールCBS(商品名、チバスペシャリティケミカルズ製)やホワイテックスSA(商品名、住友化学社製)として市販されている蛍光染料を組成物中0.001質量%以上1質量%以下
(d6)ブチルヒドロキシトルエン、ジスチレン化クレゾール、亜硫酸ナトリウム及び亜硫酸水素ナトリウム等の酸化防止剤を組成物中0.01質量%以上2質量%以下
(d7)色素、香料、抗菌防腐剤、シリコーン等の消泡剤を適量。
[容器]
本発明に係る容器は、開口面積が1.0mm以上15mm以下である吐出口を備えた容器である。本発明において、吐出口の開口面積とは、例えば、容器に充填された内容物が、容器から外部に吐出される際に最後に通過する吐出口の開口面積であってよい。容器としては、例えば特開2002−201488号公報に開示の口径を有する吐出口を備えた容器を使用することができる。また、容器は、前記開口面積を有する吐出器が装着された容器を用いることもできる。吐出器としては、例えば特開2009−120234号公報記載の吐出器を使用することができる。また、特表2012−505951の〔0066〕〜〔0073〕に記載のポンプ容器において、吐出口の開口面積が1.0mm以上15mm以下のものを用いる事が出来る。本発明の課題を解決できる観点から、吐出口の開口面積は、1.0mm以上であり、好ましくは2.0mm以上であり、より好ましくは3.0mm以上であり、そして、15mm以下であり、好ましくは13mm以下であり、より好ましくは12mm以下である。本発明に係る容器としては、例えばポンプ容器、プッシュプル容器、スクイズ容器等が挙げられる。ポンプ容器が使い勝手から好ましい。
以下に本発明の効果を実施例により例示するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
〔(a)成分の水和水量の算出方法〕
(a)成分の水和水量は、(b)成分の1.0質量%水溶液をイオン交換水で調製し、示差走査熱量計(DSC、Q2000、TA instuments社製)を用いて、水の融解熱ΔH〔J/g〕(−5℃から5℃の領域)を測定することにより算出した。測定条件は、40℃から2℃/minの速度で−20℃まで降温し、−20℃で10分静置後、2℃/minの速度で25℃まで昇温した。同条件で測定した純水の融解熱ΔHwを用い、水和水量(g/ポリマー1g当たり)は、(100−1)×(ΔHw−ΔH)/ΔHwの式より算出した。(a’)成分についても同様に算出した。
〔(a)成分のカチオン基の置換度の測定(ケルダール法)〕
(a)成分であるポリマー1gを100gの水に溶かした後、水溶液を透析膜(スペクトラポア、分画分子量1000)に入れ、2日間透析を行った。得られた水溶液を、凍結乾燥機(eyela,FDU1100)を用いて凍結乾燥することで、前処理済の多糖ポリマーを得た。前記の方法で前処理した多糖ポリマーの200mgを精秤し、濃硫酸10mLとケルダール錠(Merck)1錠を加え、ケルダール分解装置(BUCHI社製、K−432)にて加熱分解を行った。分解終了後、サンプルにイオン交換水30mLを加え、自動ケルダール蒸留装置(BUCHI社製、K−370)を用いてサンプルの窒素含量(質量%)を求めることで、カチオン基の質量を算出した。窒素含量(質量%)および全サンプル質量から多糖ポリマーの骨格の質量を計算し、それぞれ物質量(mol)に変換することでカチオン基の置換度をモル平均で算出した。
〔(a)成分の炭化水素基(アルキル基)の置換度の算出(Zeisel法)〕
前記の方法で前処理した多糖ポリマー200mg、アジピン酸220mgを10mLバイアル(マイティーバイアルNo.3)に精秤し、内標溶液(テトラデカン/o−キシレン=1/25(v/v))3mLおよびヨウ化水素酸3mLを加えて密栓した。また、多糖ポリマーの代わりに1−ヨードドデカンを2.4mgまたは9mg加えた検量線用の試料を調製した。各試料をスターラーチップにより攪拌しながら、ブロックヒーター(PIERCE社製、Reacti−Therm III Heating/Stirring module)を用いて160℃、2時間の条件で加熱した。試料を放冷した後、上層(o−キシレン層)を回収し、下記条件のガスクロマトグラフィー(GC)(島津製作所社、QD2010plus)にて分析した。
・GC分析条件
カラム:Agilent HP−1(長さ:30m、液相膜厚:0.25μL、内径:32mm)
スプリット比:20
カラム温度:100℃(2min)→10℃/min→300℃(15min)
インジェクター温度:300℃
検出器:HID
検出器温度:330℃
打ち込み量:2μL
GCにより得られた1−ヨードドデカンの検出量から、サンプル中のアルキル基の質量を求めた。アルキル基の質量および全サンプル質量から多糖ポリマーの骨格の質量を計算し、それぞれ物質量(mol)に変換することでアルキル基の置換度をモル平均で算出した。
・ヒドロキシアルキル基質量の測定
ヒドロキシアルキル基由来のヨウ化アルキルを定量することで、前述のアルキル基質量の測定と同様にして行った。
・重量平均分子量の測定
ヒドロキシエチルセルロース(HEC)の重量平均分子量は、GPC(ゲル浸透クロマトグラフィー)によるポリエチレングリコール換算により算出した。
測定条件は、以下の通りである。
・カラム:TSKgel α−M
・溶離液:50mmol/L LiBr、1%CHCOOH、エタノール/水=3/7
・温度:40℃
・流速:0.6mL/min
〔(a)成分〕
・(a−1):下記の合成例で得られた多糖ポリマー(水和水量15.4g/ポリマー1gあたり)
・(a−2):下記の合成例で得られた多糖ポリマー(水和水量15.9g/ポリマー1gあたり)
・(a−3):カチオン化セルロース(ポイズC−60H(花王(株)製)、水和水量14.1g/ポリマー1gあたり)
・(a−4):カチオン化セルロース(サンローズ F150LC(日本製紙(株)製)、水和水量6.8g/ポリマー1gあたり)
・(a−1)の合成例
ヒドロキシエチルセルロース(Ashland社、Natrosol 250 GR、重量平均分子量:30万、ヒドロキシエチル基の置換度(MS):2.5)90gを1Lセパラフラスコに入れ、窒素フローを行った。イオン交換水77.2g、イソプロピルアルコール(以下IPAという)414.5gを加え、直径5cmの半月形撹拌羽根(テフロン(登録商標)製)を用いて200r.p.m.で5分間撹拌した後、48%水酸化ナトリウム水溶液10.9gを加え、更に15分間撹拌した。次に、ラウリルグリシジルエーテル(四日市合成(株)、LA−EP)5.6gを加え、80℃で13時間アルキル化反応を行った。更にグリシジルトリメチルアンモニウムクロライド(阪本薬品工業(株)、SY−GTA80)12.9gを加え、50℃で1.5時間カチオン化反応を行った。その後、90%酢酸水溶液10.9gを加え、30分撹拌することで中和反応を行った。
得られた懸濁液を500mLの遠沈管2本に均等に移し替え、高速冷却遠心機(日立工機(株)、CR21G III)を用いて遠心分離を行った。上澄みをデカンテーションにより取り除き、取り除いた上澄みと同量の85%IPA水溶液を加え、再分散を行った。再度、遠心分離と再分散の操作を繰り返し、3回目の遠心分離を行った後に沈殿物を取り出した。得られた沈殿物を、真空乾燥機(アドバンテック社、VR−420)を用いて80℃で一晩減圧乾燥し、エクストリームミル(ワーリング社、MX−1200XTM)により解砕することで、粉末状のセルロース誘導体組成物として(a−1)を得た。得られた(a−1)のラウリル基の置換度は0.030であり、カチオン基の置換度は0.023であった。前記のポリマーの水和水量の算出方法に従って求められた(a−1)の水和水量は15.4g/ポリマー1gあたりであった。
・(a−2)の合成例
前記の(a−1)の合成例において、原料となるヒドロキシエチルセルロースとして、重量平均分子量が15万であり、ヒドロキシエチル基の置換度(MS)が2.5であるヒドロキシエチルセルロースを用いた。前記の(a−1)の合成例において、ラウリルグリシジルエーテルの仕込み量、グリシジルトリメチルアンモニウムクロライド、反応条件等を適宜変えることで(a−2)を得た。(a−2)のラウリル基の置換度は0.019であり、カチオン基の置換度は0.10であった。前記のポリマーの水和水量の算出方法に従って求められた(a−2)の水和水量は15.9g/ポリマー1gあたりであった。
・(a’−1):ジアリルジメチルアンモニウムクロリド/アクリルアミドコポリマー(Merquat2200(Lubrizol 製))、水和水量4.2g/ポリマー1gあたり
〔(b)成分〕
(b−1):ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(ラウリルアルコール1モルに対し、エチレンオキシ基を平均で10モル付加した化合物、HLB=14)
(b−2):ポリオキシアルキレンラウリルエーテル(ラウリルアルコール1モルに対し、エチレンオキシ基を平均で21モル付加した化合物、HLB=17)
(b’−1):ヘキサグリセリンカプリン酸エステル(サンソフトQ−8N(太陽化学(株)製、HLB=12.0)
〔(c)成分〕
(c−1):内部オレフィンスルホン酸塩、特開2017−214570号公報の表4記載の(a−4)成分
(c−2):ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(オキシエチレン基の平均付加モル数は2モル)
〔水〕
イオン交換水
<衣料用液体洗浄剤組成物の調製>
上記の配合成分を用いて、表1に示す衣料用液体洗浄剤組成物を調製した。表1に示す衣料用液体洗浄剤組成物は、具体的には次の通り調製した。200mL容量のガラス製ビーカーに長さ5cmのテフロン(登録商標)製スターラーピースを投入し質量を測定した。次に20℃のイオン交換水80g、(a)成分又は(a’)成分、(b)成分又は(b’)成分、必要に応じて(c)成分を投入し、ビーカーの上面をサランラップ(登録商標)で封をした。
内容物が入ったビーカーをマグネチックスターラーに設置した60℃のウォーターバスに入れ、ウォーターバス内の水の温度が60±2℃の温度範囲内で、100r/minで30分間撹拌した。次に、ウォーターバス内の水を5℃の水道水に替え、ビーカー内の該組成物の温度が20℃になるまで冷却した。次に、サランラップ(登録商標)を外し、内容物の質量が100gになるように、イオン交換水を入れ、再度、100r/minで30秒間撹拌し、表1に示す衣料用液体洗浄剤組成物を得た。
得られた衣料用液体洗浄剤組成物を、下記の容器1〜3の何れかに充填し、衣料用液体洗浄剤製品を得た。
容器1:ポンプ付容器(吐出口面積=7mm)(大澤ワックス(株)製)
容器2:マルチ洗瓶(吐出口面積=0.8mm)((株)サンプラテック製)
容器3:手洗い用藍月亮液体洗剤容器(吐出口面積=20mm)(広州藍月亮製)
得られた衣料用液体洗浄剤製品を用いて以下の項目について評価を行った。結果を表1に示す。
<洗浄性評価>
〔モデル皮脂人工汚染布の調製〕
下記組成のモデル皮脂人工汚染液を布(木綿2003(谷頭商店製))に付着させてモデル皮脂人工汚染布を調製した。モデル皮脂人工汚染液の布への付着は、グラビアロールコーターを用いて人工汚染液を布に印刷することで行った。モデル皮脂人工汚染液を布に付着させモデル皮脂人工汚染液を作製する工程は、グラビアロールのセル容量58cm/m、塗布速度1.0m/min、乾燥温度100℃、乾燥時間1minで行った。布は木綿2003(谷頭商店製)を使用した。
*モデル皮脂人工汚染液の組成:ラウリン酸0.4質量%、ミリスチン酸3.1質量%、ペンタデカン酸2.3質量%、パルミチン酸6.2質量%、ヘプタデカン酸0.4質量%、ステアリン酸1.6質量%、オレイン酸7.8質量%、トリオレイン13.0質量%、パルミチン酸n−ヘキサデシル2.2質量%、スクアレン6.5質量%、卵白レシチン液晶物1.9質量%、鹿沼赤土8.1質量%、カーボンブラック0.01質量%、水残部(合計100質量%)
〔洗浄試験〕
ターゴトメーター(上島製作所製)を用いて洗浄操作を行った。洗浄に使用する水はイオン交換水に塩化カルシウムと塩化マグネシウムを質量比で8:2の割合で投入し、硬度を4°dHに調整した洗浄用の水を用いた。表1に記載の衣料用液体洗浄剤製品から、衣料用液体洗浄剤組成物を0.1重量%となるように吐出させて、洗浄用の水と混合し、洗浄液を得た。洗浄試験用の1リットルのステンレスビーカーに、洗浄液0.6Lと前記のモデル皮脂人工汚染布5枚を投入した。浴比は15であり、洗浄液の温度は20℃であった。ターゴトメーターで85rpm、10分間、評価用のモデル皮脂人工汚染布を洗浄した。洗浄後脱水し、アイロンプレス機で乾燥させた。
〔洗浄率の評価方法〕
洗浄率を下記の方法にて測定し、5枚の平均値を求めた。洗浄時間10分の各洗浄率(平均値)により、次式によって洗浄相対値を求めた。結果を表1に示した。
汚染前の原布、及び洗浄前後の550nmにおける反射率を測色色差計(日本電色株式会社製 Z−300A)にて測定し、次式によって洗浄率(%)を求めた。なお表1中の値は5枚の洗浄率の平均値である。
洗浄率(%)=100×[(洗浄後の反射率−洗浄前の反射率)/(原布の反射率−洗浄前の反射率)]
<保存前の吐出性の評価>
調製直後の表1に示す衣料用液体洗浄剤製品を用いて液の吐出しやすさを、評価の熟練者6名で下記の基準で点数づけし、平均点を算出した。表1には四捨五入した有効数字2桁の値を記載した。吐出性の評価項目として、狙った部分への吐出液のコントロールのしやすさ、押し圧の大きさが挙げられ、評価者はそれぞれの項目について評価を行い総合的に液の吐出しやすさの評価を行った。平均値が2を超える場合が合格であり、数値がより高い方がより好ましい。
0…実施例1の製品と比較して非常に吐出しにくかった。
1…実施例1の製品と比較して吐出しにくかった。
2…実施例1の製品と比較してやや吐出しにくかった。
3…実施例1の製品と比較して同等の吐出しやすさであった。
4…実施例1の製品と比較して吐出しやすかった。
<保存後の吐出性の評価>
表1に示す衣料用液体洗浄剤製品を25℃、60%RHで3日保存した後の液の吐出しやすさを、評価の熟練者6名で下記の基準で点数づけし、平均点を算出した。表1には四捨五入した有効数字2桁の値を記載した。平均値が2を超える場合が合格であり、数値がより高い方がより好ましい。
0…保存前の製品と比較して非常に吐出しにくかった。
1…保存前の製品と比較して吐出しにくかった。
2…保存前の製品と比較してやや吐出しにくかった。
3…保存前の製品と比較して同等の吐出しやすさであった。
Figure 2020084023
表中、(a)成分、(a’)成分の水和水量は、ポリマー1gあたりの水和水量である。

Claims (4)

  1. 下記(a)成分を0.05質量%以上1質量%以下、(b)成分を10質量%以上60質量%以下及び水を含有する衣料用液体洗浄剤組成物を、開口面積が1.0mm以上15mm以下である吐出口を備えた容器に充填してなる、衣料用液体洗浄剤製品。
    (a)成分:ポリマー1g当たりの水和水量が6g以上であるポリマー
    (b)成分:一般式(b1)で表される非イオン界面活性剤
    R−O[(EO)/(PO)]−H (b1)
    〔式中、Rは炭素数12以上14以下のアルキル基又はアルケニル基を示す。EOはエチレンオキシ基であり、POはプロピレンオキシ基である。aはEOの平均付加モル数であり3以上30以下の数、bはPOの平均付加モル数であり0以上10以下の数を示す。〕
  2. (a)成分が、多糖及び多糖ポリマーから選ばれる1種以上のポリマーである、請求項1に記載の衣料用液体洗浄剤製品。
  3. (a)成分が、イオン性のポリマーである、請求項1又は2に記載の衣料用液体洗浄剤製品。
  4. 前記衣料用液体洗浄剤組成物が、更に、下記(c)成分を含有する、請求項1〜3の何れかに記載の衣料用液体洗浄剤製品。
    (c)成分:陰イオン界面活性剤
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