JP2020082703A - 液体吐出装置及び液体吐出方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】液体の循環経路における急激な圧力変動を抑制する。【解決手段】液体吐出装置は、液体が循環する循環経路と、前記循環経路に設けられた液体吐出ヘッドと、前記循環経路に設けられ、前記液体を貯蓄し、正圧状態の第1のタンクと、前記循環経路に設けられ、前記液体を貯蓄し、負圧状態の第2のタンクと、前記液体吐出ヘッドと前記第2のタンクとの間に設けられた流量制御バルブと、前記液体吐出ヘッドの吐出状態に基づいて、前記液体吐出ヘッドと前記第2のタンクとの間の流量を制御しながら前記流量制御バルブを制御する制御手段とを有する。【選択図】図5

Description

本発明は、液体吐出装置及び液体吐出方法に関する。
液体吐出ヘッドを有する液体吐出装置では、液体吐出ヘッドから液体を吐出させるために、供給経路の圧力を所定の範囲に制御しながら液体を循環経路内で循環させる。
特許文献1には、インクジェット記録装置において、ノズルに対してインクを循環させるに際し、供給側バルブと回収側バルブを閉止した状態で供給側圧力と回収側圧力との差圧を循環時差圧より小さくし、次いで供給側バルブと回収側バルブを開放し、次いで差圧を循環時差圧へと徐々に変化させるようにすることが記載されている。これにより、特許文献1によれば、インク循環時に供給側バルブと回収側バルブを開放してもインクがヘッドモジュールに流出入しないため、ノズルからのインク漏れやノズルからの気泡侵入が抑制されるとされている。
しかしながら、特許文献1には、徐々に圧力を制御する技術が記載されているに過ぎない。特許文献1に記載の技術では、高周波駆動での液体噴射を継続する動作(高密度印刷)、又は、高周波駆動での液体吐出を短いインターバルで繰り返す動作のように、液体の循環経路における急激な圧力変動を伴い得る動作に対応することが困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、液体の循環経路における急激な圧力変動を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの側面に係る液体吐出装置は、液体が循環する循環経路と、前記循環経路に設けられた液体吐出ヘッドと、前記循環経路に設けられ、前記液体を貯蓄し、正圧状態の第1のタンクと、前記循環経路に設けられ、前記液体を貯蓄し、負圧状態の第2のタンクと、前記液体吐出ヘッドと前記第2のタンクとの間に設けられた流量制御バルブと、前記液体吐出ヘッドの吐出状態に基づいて、前記液体吐出ヘッドと前記第2のタンクとの間の流量を制御しながら前記流量制御バルブを制御する制御手段とを有する。
本発明によれば、液体の循環経路における急激な圧力変動を抑制できるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる液体吐出装置の外観構成を示す側面図である。 図2は、実施形態におけるヘッドユニットの構成を示す平面図である。 図3は、実施形態における液体吐出ヘッドの構成を示す斜視図である。 図4は、実施形態における液体吐出ヘッドの構成を示す断面図である。 図5は、実施形態における循環経路の構成を示す配管図である。 図6は、実施形態における液体吐出装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図7は、実施形態におけるコントローラの機能構成を示すブロック図である。 図8は、実施形態の変形例にかかる液体吐出装置の構成を示す配管図である。 図9は、実施形態の他の変形例にかかる液体吐出装置の構成を示す配管図である。 図10は、液体の循環経路における圧力の時間的な変化を示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる液体吐出装置を詳細に説明する。なお、この実施形態により本発明が限定されるものではない。
(実施形態)
実施形態にかかる液体吐出装置は、液体を吐出する装置である。液体吐出装置は、液体を記録媒体に吐出して記録媒体上に画素を形成する画像形成装置に適用できる。例えば、液体吐出装置はインクジェット記録装置であり、液体はインクであり、記録媒体は紙である。液体吐出装置(インクジェット記録装置)は、供給される記録媒体(記録用紙)の表面に液体吐出ヘッド(インクジェットヘッド)における複数のノズルから液滴(インク液滴)を吐出させて複数の画素を形成する。この種の装置では、画像データによっては吐出頻度が少ないノズルが存在するが、それらのノズルでは、増粘化した液体が滞留することがある。
例えば、ノズルも含めインクヘッド内のインクを循環させて、局所的な増粘および乾燥を抑制する技術としてフロースルー制御がある。フロースルー制御により、液体の局所的な増粘および乾燥を抑制でき、ノズル詰まりを抑制できる。
また、インクジェット方式の液体吐出装置において、特に多数の液体噴射ヘッドへの液体供給システムでは、液体噴射ヘッドから液体を吐出させるために、液体の循環経路をある一定範囲の圧力に制御し、液体を安定して供給し循環する技術や、また印刷データに基づいて液体の循環経路の流量を調整する技術がある。
しかし、液体吐出装置では、高周波駆動での液体噴射を継続する場合(高密度印刷)や、高周波駆動での液体噴射を短いインターバルで繰り返すような場合に、図10に示すように、液体の噴射開始から液体の循環経路の液量が急激に減り圧力が低下し圧力波形がアンダーシュートし得る。図10は、液体の循環経路における圧力の時間的な変化を示す図である。さらに負圧で制御した液体の循環経路では、液体の逆流現象が発生することがあり、狙いのタイミング、時間、量で液を吐出できない可能性がある。さらにまた、液体の噴射が終了してから目標圧力に戻る際に、図10に示すように、圧力波形がオーバーシュートする可能性がある。
そこで、本実施形態では、液体吐出装置において、液体の循環経路における液体吐出ヘッドと負圧状態のタンクとの間に流量制御バルブを設け、液体吐出ヘッドの吐出状態に基づいて流量制御バルブを制御することで、循環経路における急激な圧力変動の抑制を図る。
具体的には、液体吐出装置において、液体の循環経路における負圧経路に流量制御バルブとして制御流量の異なる3種類の開閉弁(小流量用の電磁弁、中流量用の電磁弁、大流量用の電磁弁)を設ける。液体吐出装置は、液体吐出ヘッドから液体を安定して吐出している際は、流量の制御範囲における50%の流量で流すように制御する。液体吐出装置は、(例えば、印刷データに基づき)液体吐出ヘッドから大量吐出(但し、数秒レベルの短時間、またはインターバルが長い間欠吐出)を行う際は、流量の制御範囲における100%の流量で流すように制御する。これにより、液体の循環経路における供給経路の液不足を解消できる。また、液体吐出装置は、印刷データに基づき、流量制御バルブにおける3種類の開閉弁を選択し、ある一定時間閉じる。例えば、液体吐出装置は、印刷データに基づき、液体吐出ヘッドの吐出状態を通常吐出→大量吐出→通常吐出に順次に制御する。これに応じて、液体吐出装置は、通常吐出時、通常吐出から大量吐出にする際、大量吐出時のそれぞれに、小流量用の電磁弁を選択的に開状態にし、大量吐出から通常吐出に戻る際に、小流量用の電磁弁及び中流量用の電磁弁を選択的に開状態にし、通常吐出に戻った後に、小流量用の電磁弁を選択的に開状態にする。これにより、大量吐出から通常吐出に戻る際に発生し得る圧力波形のオーバーシュートを抑制できる。すなわち、液体の循環経路における負圧経路の逆流を解消できるとともに急激な圧力上昇を防止できる。この結果、高周波駆動での液体噴射を継続する場合(高密度印刷)や、高周波駆動での液体噴射を短いインターバルで繰り返すような場合においても、液体の循環経路における急激な圧力変動を抑制でき、かつ液体噴射ヘッドおよび液体の循環経路に安定して液体を供給できる。
より具体的には、液体吐出装置1000は、図1に示すように構成され得る。図1は、実施形態にかかる液体吐出装置1000の構成を示す側面図である。
液体吐出装置1000は、搬入部1001、案内搬送部1003、液体吐出部1005、乾燥部1007、及び排出部1009を有する。搬入部1001は、記録媒体10を搬入する。案内搬送部1003は、搬入部1001から搬入された記録媒体10を印刷部1005に案内搬送する。液体吐出部1005は、記録媒体10に対して液体を吐出して画像を形成する。乾燥部1007は、記録媒体10を乾燥する。排出部1009は、記録媒体10を排出する。
記録媒体10は、搬入部1001の元巻きローラ1011から送り出され、搬入部1001、案内搬送部1003、乾燥部1007、排出部1009の各ローラによって案内、搬送されて、排出部1009の巻取りローラ1091にて巻き取られる。
この記録媒体10は、印刷部1005において、搬送ガイド部材1059上をヘッドユニット1050及びヘッドユニット1055に対向して搬送され、ヘッドユニット1050から吐出される液体によって画像が形成され、ヘッドユニット1055から吐出される処理液で後処理が行われる。
ヘッドユニット1050には、例えば図2に示すように、媒体搬送方向上流側から、4色分のフルライン型ヘッドアレイ1051K、1051C、1051M、1051Y(以下、色の区別しないときは「ヘッドアレイ1051」という。)が配置されている。図2は、ヘッドユニット1050の構成を示す平面図である。
各ヘッドアレイ1051は、液体吐出部であり、それぞれ、搬送される記録媒体10に対してブラックK,シアンC、マゼンタM、イエローYの液体を吐出する。なお、色の種類及び数はこれに限るものではない。
ヘッドアレイ1051は、例えば、液体吐出ヘッド(これを、単に「ヘッド」ともいう。)100をベース部材1052上に千鳥状に並べて配置したものであるが、これに限らない。
各液体吐出ヘッド100は、図3及び図4に示すように、ノズル板101、流路板102、振動板部材103、圧電アクチュエータ111、共通液室部材120、及びカバー129を有している。図3は、液体吐出ヘッド100の構成を示す斜視図である。図4は、液体吐出ヘッド100の構成を示す断面図である。
液体吐出ヘッド100において、ノズル板101と流路板102と壁面部材としての振動板部材103とは、積層され接合されている。圧電アクチュエータ111は、振動板部材103の振動領域(振動板)130を変位させる。共通液室部材120は、ヘッドのフレーム部材を兼ねている。なお、流路板102と振動板部材103とで構成される部分を流路部材140という。
ノズル板101は、複数のノズル104を有している。複数のノズル104は、それぞれ、液体を吐出する。
流路板102は、個別液室106、供給側流体抵抗部107、液導入部108となる貫通穴や溝部を形成している。個別液室106は、ノズル104にノズル連通路105を介して通じる。供給側流体抵抗部107は、個別液室106に通じる。液導入部108は、供給側流体抵抗部107に通じる。ノズル連通路105は、ノズル104と個別液室106とにそれぞれ連なって通じる流路である。また、液導入部108は、振動板部材103の開口109を介して供給側共通液室110に通じている。
振動板部材103は、変形可能な振動領域130を有する。振動領域130は、流路板102の個別液室106の壁面を形成する。ここでは、振動板部材103は、薄肉部を形成する第1層と厚肉部を形成する第2層との2層構造(限定されない)とする。振動板部材103は、流路板102側から第1層と第2層とで形成され、第1層で個別液室106に対応する部分に変形可能な振動領域130を形成している。
圧電アクチュエータ111は、この振動板部材103の個別液室106とは反対側に配置され、振動板部材103の振動領域130を変形させる駆動部(アクチュエータ部、圧力発生部)としての電気機械変換素子を含む。
圧電アクチュエータ111では、ベース部材113上に接合した圧電部材がハーフカットダイシングによって溝加工されて所要数の柱状の圧電素子112が所定の間隔で櫛歯状に形成されている。
そして、圧電素子112は、振動板部材103の振動領域130に形成された島状の厚肉部である凸部130aに接合されている。また、圧電素子112にはフレキシブル配線部材115が接続されている。
共通液室部材120は、供給側共通液室110と排出側共通液室150を形成する。供給側共通液室110は供給ポート171に通じ、排出側共通液室150は排出側ポート181に通じている。
なお、ここでは、共通液室部材120は、第1共通液室部材121及び第2共通液室部材122によって構成され、第1共通液室部材121を流路部材140の振動板部材103側に接合し、第1共通液室部材121に第2共通液室部材122を積層して接合している。
第1共通液室部材121は、下流側共通液室110Aと排出側共通液室150とを形成している。下流側共通液室110Aは、液導入部108に通じる供給側共通液室110の一部である。排出側共通液室150は、排出流路151に通じる。また、第2共通液室部材122は、上流側共通液室110Bを形成している。上流側共通液室110Bは、供給側共通液室110の残部である。
また、流路板102には、排出流路151が形成されている。排出流路151は、各個別液室106にノズル連通路105を介して通じる流路板102の面方向に沿う。排出流路151は、排出側共通液室150に通じている。
液体吐出ヘッド100においては、例えば圧電素子112に与える電圧を基準電位(中間電位)から下げることによって圧電素子112が収縮し、振動板部材103の振動領域130が引かれて個別液室106の容積が膨張することで、個別液室106内に液体が流入する。
その後、圧電素子112に印加する電圧を上げて圧電素子112を積層方向に伸長させ、振動板部材103の振動領域130をノズル104に向かう方向に変形させて個別液室106の容積を収縮させることにより、個別液室106内の液体が加圧され、ノズル104から液体が吐出される。
また、ノズル104から吐出されない液体はノズル104を通過して排出流路151から排出側共通液室150に排出され、排出側共通液室150から外部の循環経路を通じて供給側共通液室110に再度供給される。
なお、ヘッドの駆動方法については上記の例(引き−押し打ち)に限るものではなく、駆動波形の与えた方によって引き打ちや押し打ちなどを行なうこともできる。
次に、本発明の実施形態における液体供給循環に係る部分について図5を参照して説明する。図5は、循環経路の構成を示す配管図である。
液体吐出装置1000は、メインタンク201、第1サブタンク220、第2サブタンク210、第3サブタンク290、第1送液ポンプ202、第2送液ポンプ203、第3送液ポンプ209、第1マニホールド230、第2マニホールド240、及び脱気装置260を有する。
メインタンク201は、ヘッド100から吐出する液体300を貯留する液体貯留部である。第1マニホールド230は、加圧側のマニホールドであり、液体経路281を複数の経路に分岐させて複数のヘッド100へ連通させる。第2マニホールド240は、減圧側のマニホールドであり、複数のヘッド100から複数の経路を集約させて液体経路282へ連通させる。脱気装置260は、液体中の溶存気体を除去する脱気部である。
ここで、第1サブタンク220と第2サブタンク210との間に第3サブタンク290が配置され、メインタンク201から液体経路289を介して第3送液ポンプ209によって第3サブタンク290に送液(供給)する。
メインタンク201と第3サブタンク290とは液体流路289を通じて接続し、液体流路289には第3送液ポンプ209、電磁弁321が設けられている。
第3サブタンク290には、液面検知部291と電磁弁292とが設けられている。液面検知部291は、第3サブタンク290の液面を検知する。電磁弁292は、内部を大気開放する大気開放機構を構成する。
第3サブタンク290と第2サブタンク210とは液体経路283を通じて接続し、液体経路283には第2送液ポンプ203、圧力センサ310,311、電磁弁326が設けられている。
第2サブタンク210は、気体室210aを有し、液体と気体が共存する構成である。第2サブタンク210には、液面検知部211、電磁弁212が設けられている。液面検知部211は、第2サブタンク210の液面を検知する。電磁弁212は、内部を大気開放する大気開放機構となる。
第3サブタンク290と第1サブタンク220とは液体経路284を通じて接続し、液体経路284には第1送液ポンプ202が設けられている。
第1サブタンク220は、気体室220aを有し、液体と気体が共存する構成である。第1サブタンク220には、液面検知部221、電磁弁222が設けられている。液面検知部221は、第1サブタンク220の液面を検知する。電磁弁222は、内部を大気開放する大気開放機構となる。
第1サブタンク220は、液体経路281を通じて第1マニホールド230に接続されている。液体経路281には、脱気装置260、フィルタ261、圧力センサ302,303、電磁弁322が設けられている。
第1マニホールド230は、ヘッド100の供給ポート171(供給口)側に供給経路231を介して通じている。すなわち、第1マニホールド230は、液体経路281を複数の供給経路231に分岐させ、複数の供給経路231を介して複数のヘッド100の供給ポート171に連通されている。各供給経路231は、ヘッド100の供給ポート171に接続されている。供給経路231には圧力センサ304が設けられている。また、第1マニホールド230には圧力センサ233が設けられている。
第2サブタンク210は、液体経路282を介して第2マニホールド240に接続されている。液体経路282には、電磁弁323,324,325、圧力センサ308,309が設けられている。電磁弁323,324,325は、開状態で流通可能な液体の流量が互いに異なる。例えば、(電磁弁323が開状態で流通可能な液体の流量)<(電磁弁324が開状態で流通可能な液体の流量)<(電磁弁325が開状態で流通可能な液体の流量)である。電磁弁323,324,325を含む構成は、液体経路282の流量を制御するための流量制御バルブFCV1を構成する。
第2マニホールド240は、ヘッド100の排出ポート181(排出口)側に排出経路241を介して通じている。すなわち、第2マニホールド240は、複数の排出経路241を介して複数のヘッド100の排出ポート181に連通されており、複数の排出経路241を液体経路282に集約させる。排出経路241は、ヘッド100の排出ポート181に接続されている。排出経路241には圧力センサ307が設けられている。また、第2マニホールド240には圧力センサ243が設けられている。
ここで、第3サブタンク290から、液体経路284、第1サブタンク220、液体経路281、脱気装置260、第1マニホールド230、ヘッド100、第2マニホールド240、第2サブタンク210を経て第3サブタンク290に戻る経路で循環経路が構成される。
また、第1サブタンク220と第2サブタンク210、第1送液ポンプ202、第2送液ポンプ203によって、循環経路を液体が循環する圧力を生じさせる構成となっている。
ここで、第1サブタンク220の気体室220aと第2サブタンク210の気体室210aとの役割について説明する。
第1サブタンク220と第3サブタンク290、第2サブタンク210と第3サブタンク290に連通している第1送液ポンプ202、第2送液ポンプ203を駆動したときには、圧力変化(脈動)が発生する。この圧力変化は液体経路を伝達し、ノズルメニスカスに伝わると、液体の溢れや気泡の巻き込みにつながる。
そこで、これを抑制するためのコンプライアンス(弾性成分)が必要である。一般に、空気は圧縮性の性質を有しているのでコンプライアンス成分となる。気体室220a、210aを有することで、圧力変化(脈動)を抑制することができるようになる。
次に、実施形態の循環装置における液体循環方法について説明する。
(1)メインタンク201−第3サブタンク290への液体フロー
液面検知部291で第3サブタンク290の液体不足を検知すると、第3送液ポンプ209を駆動して、メインタンク201から液体経路289を介して、液面検知部291の検知結果で液面が満タンとなるまで第3サブタンク290に液体供給を行う。
(2)第3サブタンク290−第1サブタンク220への液体フロー
第1送液ポンプ202を駆動して、第3サブタンク290から液体経路284を介して第1サブタンク220に液体を送液することができる。
(3)第2サブタンク210−第3サブタンク290への液体フロー
第2送液ポンプ203を駆動して、第2サブタンク210から液体経路283を介して第3サブタンク290に液体を送液することができる。
(4)第1サブタンク220−循環可能なヘッド100−第2サブタンク210の液体フロー
圧力センサ233による検知圧力が目標圧力(例えば、加圧となる圧力)となるまで第1送液ポンプ202を駆動して第1サブタンク220に液体を供給する。また、圧力センサ243の検知圧力が目標圧力(例えば負圧となる圧力)となるまで第2送液ポンプ203を駆動して第3サブタンク290に液体を送液する。
これにより、第1サブタンク220と第2サブタンク210との間に差圧が発生する。この差圧に応じて、第1サブタンク220から、液体経路281を介し、フィルタ261、脱気装置260、第1マニホールド230、複数の供給経路231、複数のヘッド100、複数の排出経路241、第2マニホールド240、液体経路282を介して、第2サブタンク210まで液体が循環可能となる。
なお、液面検知部211,221,291には、フロート式による液体の検知、少なくとも2本以上の電極ピンを用いて検出した電圧の出力に応じて液体の有無を検知する方式、その他レーザーによる液面検知方式などを使用することができる。
また、電磁弁222,212,292を駆動することで第1サブタンク220、第2サブタンク210、第3サブタンク290の内部を大気と連通させることもできる。
次に、ノズルメニスカスの負圧形成について説明する。
ヘッドから吐出を行う場合、ノズルメニスカスにかかる圧力は負圧に制御する。これは、ノズルから液体が溢れることを防止するためである。また、高速で吐出を行う場合に、吐出開始と終了時には、流体の慣性が作用し、ノズルメニスカスに圧力の脈動が発生する場合がある。このとき、正圧側の圧力が一時的に発生するので、このような場合でも、ノズルから液体が溢れることを防止するためである。
循環型液体吐出ヘッドを使用する場合には、第1サブタンク220内に正圧を設定し、第2サブタンク210内に負圧を設定する方法がある。
より詳細には、予め、第1サブタンク220からヘッド100のノズル104(図4参照)までの流体抵抗Rinと、ノズル104から第2サブタンク210までの流体抵抗Routを、計算か測定により求めておく。そして、これらの流体抵抗Rin、Routに応じて、第1サブタンク220の圧力Pin、第2サブタンク210の圧力Poutを設定することで、直列抵抗の分圧と同様に、RinとRoutの比と、PinとPoutの値に応じて、メニスカスに目標とする圧力Pnを発生させることができる。
つまり、循環する流量をIとすると、
Pn−Pin=I×Rin・・・数式1
Pout−Pn=I×Rout・・・数式2
数式1を用いて数式2の両辺からIが消えるように変形させると、次の数式3が得られる。
Pn=(Pout+Rout/Rin×Pin)/(1+Rout/Rin)・・・数式3
この数式3において、仮に、Rin=Routの場合は、次の数式4が成り立つ。
Pn=(Pout+Pin)/2・・・数式4
したがって、設定する圧力と流体抵抗比に応じて、メニスカスの圧力が決まることが分かる。
次に、実施形態における液体吐出動作(例えば、印刷動作)について説明する。
液体吐出(例えば、印刷)前は、第3サブタンク290から、液体経路284、第1サブタンク220、液体経路281、脱気装置260、第1マニホールド230、ヘッド100、第2マニホールド240、電磁弁323(小流量用)、第2サブタンク210を経て第3サブタンク290に戻る経路で50%の液体流量で循環が行われている。
次に、液体吐出装置1000の制御部に大量吐出となる印刷データの入力があると(但し、数秒レベルの短時間吐出、またはインターバルが長い間欠吐出の場合)、液体流量の制御目標が50%から100%に変更され、第3サブタンク290から、液体経路284、第1サブタンク220、液体経路281、脱気装置260、第1マニホールド230、ヘッド100、第2マニホールド240、電磁弁323(小流量用)、第2サブタンク210を経て第3サブタンク290に戻る経路で100%の液体流量で循環が行われる。そして、循環経路に設けた各圧力センサが所定の圧力になると、ヘッド100から液体吐出を開始する。
その後、ヘッド100からの液体吐出を終了の信号を液体吐出装置1000の制御部で受けると、電磁弁324(中流量用)も開き、つまりは、第3サブタンク290から、液体経路284、第1サブタンク220、液体経路281、脱気装置260、第1マニホールド230、ヘッド100、第2マニホールド240、電磁弁323(小流量用)、電磁弁324(中流量用)、第2サブタンク210を経て第3サブタンク290に戻る経路で100%の液体流量で循環が行われる。
そして、循環経路に設けた各圧力センサが所定の圧力になると、50%の液体流量で循環が行われ、電磁弁324(中流量用)は閉じ、つまりは第3サブタンク290から、液体経路284、第1サブタンク220、液体経路281、脱気装置260、第1マニホールド230、ヘッド100、第2マニホールド240、電磁弁323(小流量用)、第2サブタンク210を経て第3サブタンク290に戻る経路での循環となる。
次に、液体吐出装置1000のハードウェア構成について図6を用いて説明する。図6は、液体吐出装置1000のハードウェア構成を示す図である。
液体吐出装置1000は、コントローラ3と、ヘッド100と、(加圧側)第1送液ポンプ202と、(減圧側)第2送液ポンプ203と、(供給側)第3送液ポンプ209と、(供給側)電磁弁321と、(加圧側)電磁弁322と、(減圧側)電磁弁326,FCV1(323,324,325)と、(加圧側)圧力センサ302,303と、(減圧側)圧力センサ308,309,310,311と、温湿度センサ245とを有する。
コントローラ3は、液体吐出装置1000の各ユニットの動作を制御する装置である。コントローラ3は、図6に示すように、CPU(Central Processing Unit)31と、ROM(Read Only Memory)32と、メモリ33と、I/F(InterFace)34と、ヘッド制御回路35と、ポンプ制御回路36と、弁制御回路37と、を有する。
CPU31は、メモリ33をワークエリア(作業領域)としてROM32に格納されたプログラムを実行することにより、液体吐出装置1000全体の動作を制御する。具体的には、CPU31は、ヘッド制御回路35、ポンプ制御回路36および弁制御回路37それぞれを介して、ヘッド100、加圧送液ポンプ202、減圧送液ポンプ203、供給送液ポンプ209、加圧側電磁弁322および減圧側電磁弁326等を制御する。
メモリ33は、例えば、CPU31のワークエリア(作業領域)として機能する記憶装置である。また、メモリ33は、各種のデータを記憶する不揮発性の記憶装置を含むものとしてもよい。
I/F34は、液体吐出装置1000が外部のPC(Personal Computer)2とデータ通信を行うために接続するためのインターフェースである。なお、図6では、液体吐出装置1000のI/F34がPC2に直接接続されているが、これに限定されるものではなく、例えば、ネットワークを介してPC2に接続されてもよく、あるいは、無線通信によりPC2とデータ通信を行うものとしてもよい。
PC2は、液体吐出装置1000に対して印刷データ等を送信する情報処理装置である。また、PC2は、後述するようにインク流量に対するゲイン情報を送信する。
ヘッド制御回路35は、CPU31からの指令に従って、ヘッド100の吐出動作を制御する回路である。ポンプ制御回路36は、CPU31からの指令に従って、(加圧側)第1送液ポンプ202、(減圧側)第2送液ポンプ203および(供給側)第3送液ポンプ209の送液動作を制御する回路である。弁制御回路37は、CPU31からの指令に従って、加圧側電磁弁322および減圧側電磁弁326の開閉動作を制御する回路である。
ヘッド100は、ピエゾ素子(圧電素子)を備えており、ヘッド制御回路35からピエゾ素子に駆動振動が印加されることにより、収縮運動を起こし、当該収縮運動による圧力変化によってインク(以下、単に液体と称する場合がある)を印刷媒体等に吐出する。
第1送液ポンプ202は、第1サブタンク220に対して液体を送液する加圧側の送液ポンプである。第2送液ポンプ203は、第2サブタンク210から液体を回収する方向に液体を送液する減圧側のポンプである。第3送液ポンプ209は、メインタンク201から第3サブタンク290へ送液する供給側のポンプである。
電磁弁321は、液体経路289を開閉する供給側の電磁弁である。電磁弁322は、液体経路281を開閉する加圧側の電磁弁である。電磁弁326は、液体経路283を開閉する減圧側の電磁弁である。電磁弁323,324,325は、液体経路282に設けられた流量制御バルブFCV1を構成する電磁弁である。
圧力センサ302,303は、第1マニホールド230の加圧側の液体の圧力を検知する圧力センサである。圧力センサ308,309,310,311は、第2マニホールド240の減圧側の液体の圧力を検知する圧力センサである。温湿度センサ245は、循環経路近傍の温湿度(温度および湿度)を検知するセンサである。
なお、コントローラ3において、ROM32に上記の流量制御を含むプログラム32aが格納されていてもよい。この場合、CPU31は、プログラム32aをROM32から読み出して、図7に示すような機能構成をコンパイル時に一括して又は処理の進行に応じて順次にメモリ33上に展開してもよい。すなわち、コントローラ3は、機能的に、図7に示すように構成され得る。図7は、コントローラ3の機能構成を示す図である。
コントローラ3は、液体吐出制御部3a、吐出状態取得部3b、流量制御部3c、及びバルブ制御部3dを有する。
液体吐出制御部3aは、印刷データを受け、印刷データに基づき、液体吐出ヘッド100の吐出状態を制御する。例えば、大量吐出を含む印刷データを受けた場合、液体吐出制御部3aは、液体吐出ヘッド100の吐出状態を通常吐出→大量吐出→通常吐出とすることを含む制御データを生成して循環経路における各部へ供給する。
吐出状態取得部3bは、制御データを液体吐出制御部3aから取得し、液体吐出ヘッド100の吐出状態を示す吐出状態情報を制御データから抽出する。例えば、上記の場合、吐出状態取得部3bは、液体吐出ヘッド100の吐出状態を通常吐出→大量吐出→通常吐出とすることを示す吐出状態情報を抽出する。吐出状態取得部3bは、吐出状態情報を流量制御部3c及びバルブ制御部3dへそれぞれ供給する。
流量制御部3cは、吐出状態情報を受け、液体吐出ヘッド100と第2サブタンク210との間の液体の流量を制御する。例えば、上記の場合、流量制御部3cは、液体の流量を流量制御範囲の50%→100%→50%とする制御を行う。
バルブ制御部3dは、吐出状態情報を受け、液体吐出ヘッドの吐出状態が通常吐出→大量吐出→通常吐出となることを把握する。これに応じて、バルブ制御部3dは、通常吐出時、通常吐出から大量吐出にする際、大量吐出時のそれぞれに、小流量用の電磁弁323を選択的に開状態にし、大量吐出から通常吐出に戻る際に、小流量用の電磁弁323及び中流量用の電磁弁324を選択的に開状態にし、通常吐出に戻った後に、小流量用の電磁弁323を選択的に開状態にする。これにより、大量吐出から通常吐出に戻る際に発生し得る圧力波形のオーバーシュートを抑制できる。
以上のように、実施形態では、液体吐出装置において、液体の循環経路における液体吐出ヘッドと負圧状態のタンクとの間に流量制御バルブを設け、液体吐出ヘッドの吐出状態に基づいて流量制御バルブを制御する。これにより、高周波駆動での液体噴射を継続する場合(高密度印刷)や、高周波駆動での液体噴射を短いインターバルで繰り返すような場合においても、液体の循環経路における急激な圧力変動を抑制でき、液体吐出ヘッドおよび液体の循環経路に安定して液体を供給することができる。
なお、図8に示すように、図5に示す配管構成において、加圧側の第1マニホールド230に液体を供給するためのサブタンク401iをさらに追加し、第1マニホールド230及びサブタンク401iを接続する液体経路285iに電磁弁(開閉弁)327i及び第4送液ポンプ402iを設けてもよい。液体吐出装置1000iは、印刷データに基づき、大量の液体吐出の際には(但し、高周波駆動で長い時間、あるいは高周波駆動で短いインターバルで繰り返し吐出する場合)、吐出直前に、新たに追加したサブタンク401iから液を加圧側の第1マニホールド230に追加供給してもよい。図8は、実施形態の変形例における循環経路の構成を示す配管図である。
例えば、液体吐出(例えば、印刷)前は、第3サブタンク290から、液体経路284、第1サブタンク220、液体経路281、脱気装置260、第1マニホールド230、ヘッド100、第2マニホールド240、電磁弁323(小流量用)、第2サブタンク210を経て第3サブタンク290に戻る経路で循環が行われている。
次に、液体吐出装置1000iの制御部に大量吐出となる印刷データの入力があると(但し、高周波駆動で長い時間、あるいは高周波駆動で短いインターバルで繰り返し吐出の場合)、電磁弁327iを開けポンプ402iを駆動してサブタンク401iから第1マニホールド230へ液体を追加供給し、さらに電磁弁324(中流量用)、325(大流量用)を開け、循環が行われる。そして、循環経路に設けた各圧力センサが所定の圧力になると、ヘッド100から液体吐出を開始し、電磁弁323(小流量用)は閉じる。
その後、ヘッド100からの液体吐出を終了の信号を液体吐出装置1000の制御部で受けると、電磁弁327、324(中流量用)、325(大流量用)を閉じ、323(小流量用)は開け循環が行われる。
このように、液体吐出装置1000iは、大量吐出の際は(但し、高周波駆動で長い時間、あるいは高周波駆動で短いインターバルで繰り返し吐出)、印刷データに基づき、吐出直前に、新たに追加したサブタンクから液を加圧マニホールドに追加供給する。これにより、循環経路における供給経路の液不足を解消できる。また、液体吐出装置1000iは、印刷データに基づき、負圧経路に新たに追加したそれぞれ流量制御の異なる電磁弁323,324,325を選択し、ある一定時間閉じる。これにより、循環経路における負圧経路の逆流を解消できるとともに急激な圧力上昇を防止できる。この結果、高周波駆動での液体噴射を継続する場合(高密度印刷)や、高周波駆動での液体噴射を短いインターバルで繰り返すような場合においても、液体の循環経路が急激な圧力変動を抑制でき、液体噴射ヘッドおよび液体の循環経路に安定して液体を供給することができる。
あるいは、図9に示すように、図8に示す配管構成において、制御流量の異なる3種類の電磁弁323〜325が開度の連続的に調整可能(開度0〜100%任意に調整可能)な調整弁328jで置き換えられてもよい。調整弁328jは、液体吐出ヘッド100と負圧状態の第2サブタンク210との間に配される流量制御バルブFCV2を構成する(図6参照)。また、液体吐出装置1000jは、印刷データに基づき、大量の液体吐出の際には(但し、高周波駆動で長い時間、あるいは高周波駆動で短いインターバルで繰り返し吐出する場合)、吐出直前に、新たに追加したサブタンクから液を加圧マニホールドに追加供給してもよい。
例えば、液体吐出(例えば、印刷)前は、第3サブタンク290から、液体経路284、第1サブタンク220、液体経路281、脱気装置260、第1マニホールド230、ヘッド100、第2マニホールド240、調整弁328j(開度小)、第2サブタンク210を経て第3サブタンク290に戻る経路で循環が行われている。
次に、液体吐出装置1000の制御部に大量吐出となる印刷データの入力があると(但し、高周波駆動で長い時間、あるいは高周波駆動で短いインターバルで繰り返し吐出の場合)、電磁弁327iを開けサブタンク401iから液体を追加供給し、さらに調整弁328jの開度を(例えば、開度小→開度大に)増加させ、循環が行われる。そして、循環経路に設けた各圧力センサが所定の圧力になると、ヘッド100から液体吐出を開始し、電磁弁328jの開度を(例えば、開度大→開度中に)絞る。
その後、ヘッド100からの液体吐出を終了の信号を液体吐出装置1000jの制御部で受けると、電磁弁327iを閉じ、電磁弁328jの開度をさらに(例えば、開度中→開度小に)絞り、循環が行われる。
このように、液体吐出装置1000jは、液体吐出ヘッド100の吐出状態に基づき、負圧経路に新たに追加した開度の連続的に調整可能(開度0〜100%任意に調整可能)な調整弁328jの開度を調整する。これにより、循環経路における負圧経路の逆流を解消でき急激な圧力上昇を防止できる。また、部品数(例えば、流量制御バルブを構成する弁の数)を減少でき、流路の配管構成を簡略化できる。
なお、「液体吐出ヘッド」とは、ノズルから液体を吐出・噴射する機能部品であれば、インクジェット記録装置用の記録ヘッド以外のヘッドであってもよい。吐出される液体は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。液体を吐出するエネルギー発生源として、圧電アクチュエータ(積層型圧電素子及び薄膜型圧電素子)、発熱抵抗体などの電気熱変換素子を用いるサーマルアクチュエータ、振動板と対向電極からなる静電アクチュエータなどを使用するものが含まれる。
また、本明細書における、画像形成、記録、印字、印写、印刷、造形等はいずれも同義語とする。
また、「液体吐出ユニット」とは、液体吐出ヘッドに他の機能部品、機構が一体化したものであり、液体を吐出する機能に関連する部品の集合体である。例えば、「液体吐出ユニット」は、ヘッドタンク、キャリッジ、供給機構、維持回復機構、主走査移動機構の構成の少なくとも一つを液体吐出ヘッドと組み合わせたものなどが含まれる。
ここで、一体化とは、例えば、液体吐出ヘッドと機能部品、機構が、締結、接着、係合などで互いに固定されているもの、一方が他方に対して移動可能に保持されているものを含む。また、液体吐出ヘッドと、機能部品、機構が互いに着脱可能に構成されていても良い。
例えば、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。また、チューブなどで互いに接続されて、液体吐出ヘッドとヘッドタンクが一体化されているものがある。ここで、これらの液体吐出ユニットのヘッドタンクと液体吐出ヘッドとの間にフィルタを含むユニットを追加することもできる。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドとキャリッジが一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドを走査移動機構の一部を構成するガイド部材に移動可能に保持させて、液体吐出ヘッドと走査移動機構が一体化されているものがある。また、液体吐出ヘッドとキャリッジと主走査移動機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、液体吐出ヘッドが取り付けられたキャリッジに、維持回復機構の一部であるキャップ部材を固定させて、液体吐出ヘッドとキャリッジと維持回復機構が一体化されているものがある。
また、液体吐出ユニットとして、ヘッドタンク若しくは流路部品が取付けられた液体吐出ヘッドにチューブが接続されて、液体吐出ヘッドと供給機構が一体化されているものがある。このチューブを介して、液体貯留源の液体が液体吐出ヘッドに供給される。
主走査移動機構は、ガイド部材単体も含むものとする。また、供給機構は、チューブ単体、装填部単体も含むものする。
「液体吐出装置」は、液体吐出ヘッド又は液体吐出ユニットを備え、液体吐出ヘッドを駆動させて液体を吐出させる装置である。液体を吐出する装置には、液体が付着可能なものに対して液体を吐出することが可能な装置だけでなく、液体を気中や液中に向けて吐出する装置も含まれる。
この「液体吐出装置」は、液体が付着可能なものの給送、搬送、排紙に係わる手段、その他、前処理装置、後処理装置なども含むことができる。
例えば、「液体吐出装置」として、インクを吐出させて用紙に画像を形成する装置である画像形成装置、立体造形物(三次元造形物)を造形するために、粉体を層状に形成した粉体層に造形液を吐出させる立体造形装置(三次元造形装置)がある。
また、「液体吐出装置」は、吐出された液体によって文字、図形等の有意な画像が可視化されるものに限定されるものではない。例えば、それ自体意味を持たないパターン等を形成するもの、三次元像を造形するものも含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」とは、液体が少なくとも一時的に付着可能なものであって、付着して固着するもの、付着して浸透するものなどを意味する。具体例としては、用紙、記録紙、記録用紙、フィルム、布などの被記録媒体、電子基板、圧電素子などの電子部品、粉体層(粉末層)、臓器モデル、検査用セルなどの媒体であり、特に限定しない限り、液体が付着するすべてのものが含まれる。
上記「液体が付着可能なもの」の材質は、紙、糸、繊維、布帛、皮革、金属、プラスチック、ガラス、木材、セラミックスなど液体が一時的でも付着可能であればよい。
また、「液体」は、ヘッドから吐出可能な粘度や表面張力を有するものであればよく、特に限定されないが、常温、常圧下において、または加熱、冷却により粘度が30mPa・s以下となるものであることが好ましい。より具体的には、水や有機溶媒等の溶媒、染料や顔料等の着色剤、重合性化合物、樹脂、界面活性剤等の機能性付与材料、DNA、アミノ酸やたんぱく質、カルシウム等の生体適合材料、天然色素等の可食材料、などを含む溶液、懸濁液、エマルジョンなどであり、これらは例えば、インクジェット用インク、表面処理液、電子素子や発光素子の構成要素や電子回路レジストパターンの形成用液、3次元造形用材料液等の用途で用いることができる。
また、「液体吐出装置」は、液体吐出ヘッドと液体が付着可能なものとが相対的に移動する装置があるが、これに限定するものではない。具体例としては、液体吐出ヘッドを移動させるシリアル型装置、液体吐出ヘッドを移動させないライン型装置などが含まれる。
また、「液体吐出装置」としては他にも、用紙の表面を改質するなどの目的で用紙の表面に処理液を塗布するために処理液を用紙に吐出する処理液塗布装置、原材料を溶液中に分散した組成液をノズルを介して噴射させて原材料の微粒子を造粒する噴射造粒装置などがある。
3 コントローラ
3a 流量制御部
3b バルブ制御部
100 液体吐出ヘッド
210 第2サブタンク
220 第1サブタンク
1000,1000i,1000j 液体吐出装置
特許第5215376号公報

Claims (6)

  1. 液体が循環する循環経路と、
    前記循環経路に設けられた液体吐出ヘッドと、
    前記循環経路に設けられ、前記液体を貯蓄し、正圧状態の第1のタンクと、
    前記循環経路に設けられ、前記液体を貯蓄し、負圧状態の第2のタンクと、
    前記液体吐出ヘッドと前記第2のタンクとの間に設けられた流量制御バルブと、
    前記液体吐出ヘッドの吐出状態に基づいて、前記液体吐出ヘッドと前記第2のタンクとの間の流量を制御しながら前記流量制御バルブを制御する制御手段と、
    を備えた液体吐出装置。
  2. 前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドが第1の吐出状態である場合に前記液体吐出ヘッドと前記第2のタンクとの間の流量を第1の流量に制御し、前記液体吐出ヘッドが前記第1の吐出状態より多くの吐出量で液体を吐出させる第2の吐出状態である場合に前記液体吐出ヘッドと前記第2のタンクとの間の流量を前記第1の流量より多い第2の流量に制御する
    請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記液体吐出ヘッドの上流に設けられた第1のマニホールドと、
    前記液体吐出ヘッドの下流に設けられた第2のマニホールドと、
    をさらに備え、
    前記流量制御バルブは、前記第2のマニホールドと前記第2のタンクとの間に配されている
    請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記第1のマニホールドの上流に設けられ、前記液体を貯蓄し、正圧状態の第3のタンクと、
    前記第1のマニホールドと前記第3のタンクとの間に設けられた開閉弁と、
    をさらに備えた
    請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記制御手段は、前記液体吐出ヘッドが液体を吐出する直前に前記開閉弁を開き、前記液体吐出ヘッドが液体の吐出を終了する直前に前記開閉弁を閉じる
    請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 液体が循環する循環経路と、前記循環経路に設けられた液体吐出ヘッドと、前記循環経路に設けられ、前記液体を貯蓄し、正圧状態の第1のタンクと、前記循環経路に設けられ、前記液体を貯蓄し、負圧状態の第2のタンクと、前記液体吐出ヘッドと前記第2のタンクとの間に設けられた流量制御バルブとを有する液体吐出装置における前記液体吐出ヘッドの吐出状態を取得する取得ステップと、
    前記液体吐出ヘッドの吐出状態に基づいて、前記液体吐出ヘッドと前記第2のタンクとの間の流量を制御しながら前記流量制御バルブを制御する制御ステップ
    を備えた液体吐出方法。
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