JP2020081716A - 膝装具、及び、アシストスーツ - Google Patents

膝装具、及び、アシストスーツ Download PDF

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史崇 森川
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由朗 小山
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Abstract

【課題】位置ずれを抑制することができる膝装具を提供する。【解決手段】膝装具50Lは、ユーザがアシスト装置による動作の支援を受けるための膝装具である。膝装具50Lは、ユーザの膝の上部に装着される、逆円錐台形の立体形状を有する膝上ベルト部51と、ユーザの膝の下部に装着される膝下ベルト部52と、膝上ベルト部51、及び、膝下ベルト部52を連結し、ユーザの膝裏に対応する部分に開口部53aが設けられた連結部53とを備える。【選択図】図8

Description

本開示は、人の動作を支援するアシストスーツ、及び、アシストスーツに用いられる膝装具に関する。
特許文献1には、従来構造のものと比べて装着し易く、より安定した歩行動作が可能な膝用サポータが開示されている。
特許第5814745号公報
ところで、ワイヤを用いて人の動作を支援するアシストスーツにおいては、ワイヤが取り付けられる膝装具の位置ずれを抑制することが課題である。
本開示は、位置ずれを抑制することができる膝装具、及び、このような膝装具を備えるアシストスーツを提供する。
本開示の一態様に係る膝装具は、ユーザがアシスト装置による動作の支援を受けるための膝装具であって、前記ユーザの膝の上部に装着される、逆円錐台形の立体形状を有する膝上ベルト部と、前記ユーザの膝の下部に装着される膝下ベルト部と、前記膝上ベルト部、及び、前記膝下ベルト部を連結し、前記ユーザの膝裏に対応する部分に開口部が設けられた連結部とを備える。
本開示の一態様に係るアシストスーツは、ユーザの動作を支援するアシストスーツであって、膝装具と、アシスト装置と、前記膝装具、及び、前記アシスト装置を接続するワイヤとを備え、前記アシスト装置は、前記ワイヤに加わる張力を制御するためのモータを有し、前記膝装具は、前記ユーザの膝の上部に装着される、逆円錐台形の立体形状を有する膝上ベルト部と、前記ユーザの膝の下部に装着される膝下ベルト部と、前記膝上ベルト部、及び、前記膝下ベルト部を連結し、前記ユーザの膝裏に対応する部分に開口部が設けられた連結部とを有する。
本開示の一態様によれば、位置ずれを抑制することができる膝装具、及び、このような膝装具を備えるアシストスーツが実現される。
図1は、実施の形態に係るアシストスーツを装着したユーザを前方から見た図である。 図2は、実施の形態に係るアシストスーツを装着したユーザを後方から見た図である。 図3は、実施の形態に係るアシストスーツの外観図である。 図4は、アシスト装置の機能構成を示すブロック図である。 図5は、圧力センサの出力信号の一例を示す図である。 図6は、加速度センサの出力信号の一例を示す図である。 図7は、屈曲及び伸展の方向の定義を示す図である。 図8は、左膝用の膝装具の拡大図である。 図9は、左膝用の膝装具の展開図である。 図10は、左膝用の膝装具の位置ずれを説明するための図である。 図11は、左膝用の膝装具の位置ずれが抑制される効果を説明するための図である。 図12は、開口部が連結部よりも剛性の小さい部材で塞がれた膝装具の外観図である。 図13は、クッション材の位置を示す第一の図である。 図14は、クッション材の位置を示す第二の図である。 図15は、クッション材の位置を示す第三の図である。 図16は、右膝用の膝装具が左膝用の膝装具と同一の構造を有している場合の取り付け構造の位置を示す図である。 図17は、右膝用の膝装具が左膝用の膝装具と左右対称の構造を有している場合の取り付け構造の位置を示す図である。 図18は、実施の形態の変形例1に係る膝装具の外観図である。 図19は、実施の形態の変形例3に係る膝装具の外観図である。 図20は、実施の形態の変形例4に係る膝装具の外観図である。
(本開示の基礎となった知見)
上述のように、ワイヤを用いて人の動作を支援するアシストスーツにおいては、ワイヤが接続される膝装具の位置ずれを抑制することが課題である。例えば、膝装具の位置がずれることによってユーザの大腿部が圧迫されると、快適性が損なわれる。また、膝装具の位置がずれることにより、ワイヤの実質的な長さが短くなるとアシストスーツの動作支援効果が減少する。
そこで、本開示の一態様に係る膝装具は、ユーザがアシスト装置による動作の支援を受けるための膝装具であって、前記ユーザの膝の上部に装着される、逆円錐台形の立体形状を有する膝上ベルト部と、前記ユーザの膝の下部に装着される膝下ベルト部と、前記膝上ベルト部、及び、前記膝下ベルト部を連結し、前記ユーザの膝裏に対応する部分に開口部が設けられた連結部とを備える。
このように膝上ベルト部が逆円錐台形の立体形状を有していれば、膝装具がワイヤによって引っ張られたときに、膝装具がユーザの膝から抜けにくい効果が得られる。つまり、膝装具の位置ずれを抑制することができる。また、膝裏の部分に開口部が設けられていれば、膝装具に膝装具を縮ませる力が加わりにくくなるため、膝装具の位置ずれが抑制される。また、開口部が設けられていれば、膝装具がユーザの膝の屈伸を妨げてしまうことが抑制される。
また、例えば、前記膝下ベルト部は、円錐台形の立体形状を有する。
これにより、膝下ベルト部をユーザの膝の下部にフィットさせることができる。つまり、膝装具のフィット感を向上することができる。
また、例えば、前記膝下ベルト部の剛性は、前記膝上ベルト部の剛性よりも大きく、前記膝上ベルト部の剛性は、前記連結部の剛性と同一、または、前記連結部の剛性よりも大きい。
これにより、膝下ベルト部をしっかり締め付け、膝上ベルト部を締め付け過ぎない構成が容易に実現できる。
また、例えば、前記膝装具は、さらに、前記連結部に設けられたクッション材を備え、前記クッション材は、前記ユーザの膝の真横よりも前方に位置する。
これにより、クッション材が膝蓋骨の横のくぼみを埋めるような場所に配置されれば、膝装具の水平方向の位置ずれが抑制される。
また、例えば、前記開口部は、前記連結部よりも剛性の小さい部材で塞がれる。
これにより、膝装具がユーザの膝の屈伸を妨げてしまうことが抑制される。また、膝装具の位置ずれが抑制される効果が得られる。
また、例えば、前記膝装具は、さらに、前記膝下ベルト部を締め付けるための補助ベルトを備える。
これにより、補助ベルトによって膝下ベルト部がさらにしっかりと固定されれば、膝装具の位置ずれがさらに抑制される。
また、例えば、前記膝上ベルト部には、前記膝上ベルト部と前記アシスト装置とを接続するワイヤを取り付けるための取り付け構造が設けられる。
これにより、膝上ベルト部が取り付け部に取り付けられたワイヤによって引っ張られれば、ユーザが膝を屈伸したときに膝上ベルト部が縮むことによって生じる位置ずれが抑制される。
本開示の一態様に係るアシストスーツは、ユーザの動作を支援するアシストスーツであって、膝装具と、アシスト装置と、前記膝装具、及び、前記アシスト装置を接続するワイヤとを備え、前記アシスト装置は、前記ワイヤに加わる張力を制御するためのモータを有し、前記膝装具は、前記ユーザの膝の上部に装着される、逆円錐台形の立体形状を有する膝上ベルト部と、前記ユーザの膝の下部に装着される膝下ベルト部と、前記膝上ベルト部、及び、前記膝下ベルト部を連結し、前記ユーザの膝裏に対応する部分に開口部が設けられた連結部とを有する。
このように膝上ベルト部が逆円錐台形の立体形状を有していれば、膝装具がワイヤによって引っ張られたときに、膝装具がユーザの膝から抜けにくい効果が得られる。つまり、膝装具の位置ずれを抑制することができる。また、膝裏の部分に開口部が設けられていれば、膝装具に膝装具を縮ませる力が加わりにくくなるため、膝装具の位置ずれが抑制される。また、開口部が設けられていれば、膝装具がユーザの膝の屈伸を妨げてしまうことが抑制される。
また、例えば、前記膝上ベルト部には、前記ワイヤを取り付けるための取り付け構造が設けられ、前記アシストスーツは、右膝用及び左膝用の2つの前記膝装具を備え、前記左膝用の前記膝装具が有する前記膝上ベルト部、及び、前記右膝用の前記膝装具が有する前記膝上ベルト部は左右対称の立体形状を有する。
これにより、取り付け構造の位置が偏りにくく、取り付け構造の位置のバランスがとりやすくなる。したがって、アシスト装置による歩行動作の支援を効果的に行うことができる。なお、本明細書における歩行動作は、走行動作も含む。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。また、各図において、実質的に同一の構成に対しては同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化される場合がある。
(実施の形態)
[アシストスーツの構成]
以下、実施の形態に係るアシストスーツの構成について説明する。図1は、実施の形態に係るアシストスーツを装着したユーザを前方から見た図である。図2は、実施の形態に係るアシストスーツを装着したユーザを後方から見た図である。図3は、実施の形態に係るアシストスーツの外観図である。
図1〜図3に示されるように、アシストスーツ10は、アシスト装置20と、複数のワイヤ(具体的には、ワイヤ30FR、ワイヤ30FL、ワイヤ30RR、及び、ワイヤ30RL)と、腰ベルト40と、右膝用の膝装具50Rと、左膝用の膝装具50Lとを備える。
アシスト装置20は、ワイヤ30FR及びワイヤ30RRによって膝装具50Rと接続され、ワイヤ30FL及びワイヤ30RLによって膝装具50Lと接続される。アシスト装置20は、ユーザ80の歩行タイミングを検出し、歩行タイミングに合わせてワイヤ30FR、ワイヤ30RR、ワイヤ30FL、及び、ワイヤ30RLの張力を増加させることにより、ユーザ80の歩行動作を支援する。言い換えれば、アシスト装置20は、ワイヤ30FR、ワイヤ30RR、ワイヤ30FL、及び、ワイヤ30RLを引っ張ることにより、ユーザ80の歩行動作を支援する。図4は、アシスト装置20の機能構成を示すブロック図である。
図1〜図4に示されるように、アシスト装置20は、筐体21Fと、筐体21Rと、モータ22FRと、モータ22FLと、モータ22RLと、モータ22RLと、制御部23と、記憶部24とを備える。
筐体21Fは、モータ22FR、及び、モータ22FLを収容する。筐体21Fは、例えば、腰ベルト40の前方に取り付けられる。なお、図示されないが、モータ22FR、及び、モータ22FLは、筐体21Rに収容された制御部23と電気的に接続されている。制御部23は、筐体21Fに収容されていてもよい。
筐体21Rは、モータ22RR、モータ22RL、制御部23、及び、記憶部24を収容する。筐体21Rは、例えば、腰ベルト40の後方に取り付けられる。
モータ22FRは、ワイヤ30FRに加わる張力を制御するための駆動装置である。モータ22FRは、より具体的には、ワイヤ30FRが巻き付けられるプーリと、プーリを回転させるための駆動軸と、駆動軸を回転駆動する電動モータとを備える。
モータ22FLは、ワイヤ30FLに加わる張力を制御するための駆動装置である。モータ22FLは、より具体的には、ワイヤ30FLが巻き付けられるプーリと、プーリを回転させるための駆動軸と、駆動軸を回転駆動する電動モータとを備える。
モータ22RRは、ワイヤ30RRに加わる張力を制御するための駆動装置である。モータ22RRは、より具体的には、ワイヤ30RRが巻き付けられるプーリと、プーリを回転させるための駆動軸と、駆動軸を回転駆動する電動モータとを備える。
モータ22RLは、ワイヤ30RLに加わる張力を制御するための駆動装置である。モータ22RLは、より具体的には、ワイヤ30RLが巻き付けられるプーリと、プーリを回転させるための駆動軸と、駆動軸を回転駆動する電動モータとを備える。
制御部23は、アシストスーツ10のユーザ80の歩行周期を推定し、推定結果に基づきモータ22FR、モータ22RR、モータ22FL、及び、モータ22RLを駆動する。制御部23は、例えば、プロセッサによって実現される。制御部23は、マイクロコンピュータなどによって実現されてもよい。制御部23は、例えば、記憶部24に記憶された制御プログラムを実行することにより、歩行周期の推定結果に基づいてモータ22FR、モータ22FL、モータ22RR、及び、モータ22RLを駆動する。記憶部24は、半導体メモリなどによって実現される。
制御部23は、具体的には、ユーザ80の所持する携帯端末(図示せず)の加速度センサの出力値、当該携帯端末のジャイロセンサの出力値、慣性計測センサ(inertial measurement sensor)、及び、ユーザ80のかかと付近に設けられた圧力センサ(図示せず)の出力値の少なくとも1つを取得し、取得した出力値に基づいて、ユーザ80のかかとが接地するタイミングを検出することができる。つまり、制御部23は、ユーザ80の歩行周期を推定することができる。
例えば、慣性計測センサを利用した場合、制御部23は、大腿部角度が最大になった時(膝が最も前方に出た時)の出力値に基づいて、ユーザ80のかかとが接地するタイミングを検出する。なお、アシスト装置20が、加速度センサ、ジャイロセンサ、または、慣性計測センサを有していてもよい。例えば、腰ベルト40、右膝用の膝装具50R、または、左膝用の膝装具50Lに、加速度センサ、ジャイロセンサ、または慣性計測センサが位置してもよい。
以下、より具体的な、ユーザ80の歩行周期の推定方法について説明する。制御部23は、ユーザ80の両かかと付近のそれぞれに設けられた圧力センサの出力値に基づいてユーザ80の歩行周期を推定する場合、例えば、図5に示されるように、圧力センサの出力値(電圧値)が、所定値VB未満になるタイミングをかかとが接地しているタイミングとして推定する。図5は、圧力センサの出力信号の一例を示す図である。
また、制御部23は、慣性計測センサを用いてユーザ80の歩行周期を推定する場合、加速度センサの出力値に基づいてユーザ80の足が接地したタイミングを決定する。加速度センサの出力値に基づく足の接地タイミングの決定方法は、例えば、IEEE TRANSACTIONS ON BIOMEDICAL ENGINEERING,VOL.52,NO.3,2005年,p.488,Fig.1,p.489,Fig.2を参照されたい。なお、制御部23は、慣性計測センサの出力値に基づいてユーザ80の歩行周期を推定する場合、加速度センサ及びジャイロセンサの信号波形から、歩行周期を推定してもよい。図6は、加速度センサの出力信号の一例を示す図である。
図6に示されるような加速度センサの信号波形から、歩行周期の推定が可能である。図6の例では、加速度センサの信号波形から、ユーザ80の足の接地タイミングを推定することができ、それにより、歩行周期の推定が可能である。
制御部23は、このようなユーザ80の歩行周期の推定結果に基づいて、例えば、ユーザ80が右脚を屈曲すると推定されるタイミングでモータ22FRを駆動することによりワイヤ30FRを巻き取る。そうすると、図3の(a)に示されるように、ワイヤ30FRの張力が増加し、膝装具50Rが前方側から引っ張られるため、ユーザ80が右脚を屈曲する動作が支援される。また、ユーザ80が左脚を屈曲すると推定されるタイミングでモータ22FLを駆動することによりワイヤ30FLを巻き取る。そうすると、図3の(b)に示されるように、ワイヤ30FLの張力が増加し、膝装具50Lが前方に引っ張られるため、ユーザ80が左脚を屈曲する動作が支援される。
同様に、制御部23は、ユーザ80が右脚を伸展すると推定されるタイミングでモータ22RRを駆動することにより、ワイヤ30RRを巻き取る。そうすると、図3の(c)に示されるように、ワイヤ30RRの張力が増加し、膝装具50Rが後方側から引っ張られるため、ユーザ80が右脚を伸展する動作が支援される。制御部23は、ユーザ80が左脚を伸展すると推定されるタイミングでモータ22RLを駆動することにより、ワイヤ30RLを巻き取る。そうすると、図3の(d)に示されるように、ワイヤ30RLの張力が増加し、膝装具50Lが後方側から引っ張られるため、ユーザ80が左脚を伸展する動作が支援される。このように、アシスト装置20は、ユーザ80の歩行動作を支援することができる。なお、屈曲及び伸展の方向は、図7に示される。図7は、屈曲及び伸展の方向の定義を示す図である。
なお、アシストスーツ10では、1つの膝装具に対して少なくとも1つのワイヤが接続され、当該ワイヤの張力が制御されればよい。例えば、ワイヤ30RR、及び、ワイヤ30RLは、アシスト装置20によって張力が制御され、かつ、ワイヤ30FR、及び、ワイヤ30FLは、アシスト装置20によって張力が制御されない構成であってもよい。この場合、アシスト装置20は、筐体21F、モータ22FR、及び、モータ22FLを備えなくてもよい。
ワイヤ30FRは、腰ベルト40と膝装具50Rの前側とを接続するワイヤであり、ワイヤ30RRは、アシスト装置20と膝装具50Rの後側とを接続するワイヤである。ワイヤ30FLは、腰ベルト40と膝装具50Lの前側とを接続するワイヤであり、ワイヤ30RLは、アシスト装置20と膝装具50Lの後側とを接続するワイヤである。
ワイヤ30FR、ワイヤ30FL、ワイヤ30RR、及び、ワイヤ30RLのそれぞれは、例えば、金属製のワイヤであるが、非金属ワイヤであってもよい。非金属ワイヤの例は、繊維ワイヤまたは繊維ベルトである。繊維ワイヤまたは繊維ベルトの材料の例は、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、パラ型アラミド繊維、超高分子量ポリエチレン繊維、PBO(ポリ−パラフェニレンベンゾビスオキサゾール)繊維、ポリアリレート繊維、または、炭素繊維等である。ワイヤの材料は、引っ張り方向に強く(強度200N以上)、摩擦に強い材料が望ましい。
腰ベルト40は、ユーザ80の腰に装着されるベルトである。腰ベルト40には、アシスト装置20が取り付けられる。具体的には、腰ベルト40の前側には筐体21Fが取り付けられ、腰ベルト40の後側には筐体21Rが取り付けられる。
[膝装具の構成]
次に、膝装具50R、及び、膝装具50Lについて説明する。膝装具50Rは、ユーザ80の右膝に装着される装具である。膝装具50Rは、具体的には、ユーザ80の右膝に巻きつけられる。膝装具50Lは、ユーザ80の左膝に装着される装具である。膝装具50Lは、具体的には、ユーザ80の左膝に巻きつけられる。膝装具50R及び膝装具50Lは、例えば、ポリエステルなどの生地によって形成される。生地の他の例は、ネオプレン(登録商標)、ダブルラッセルなどである。
以下、膝装具50Lの詳細な構成について図1〜図3に加えて、図8及び図9を用いて説明する。図8は、膝装具50Lの拡大図である。図9は、膝装具50Lの展開図である。なお、膝装具50Rは、膝装具50Lと左右対称の立体形状を有する点を除けば、膝装具50Rと同様の構成であるため詳細な説明が省略される。下記の説明における膝装具50Lは、適宜、膝装具50Rと読み替えられてよい。
膝装具50Lは、膝上ベルト部51と、膝下ベルト部52と、連結部53とを備える。まず、膝上ベルト部51について説明する。
膝上ベルト部51は、ユーザ80の膝の上部に装着される。膝上ベルト部51は、具体的には、ユーザ80の膝の上部に巻きつけられ、固定具51a(図9で破線で図示)によって固定される。固定具51aは、具体的には、ベルクロ(登録商標)などの面ファスナであるが、フック、バックルなどの留め具、または、テープ(hook and loop fastener、velcro(登録商標) tape)であってもよい。
膝上ベルト部51は、逆円錐台形の立体形状を有する。ここでの逆円錐台形とは、実質的に逆円錐台形であることを意味し、厳密な意味での逆円錐台形ではない。膝装具50Lの立体形状は、言い換えれば、膝から遠い側の径が、膝に近い側の径よりも大きい筒状である。
膝上ベルト部51が逆円錐台形の立体形状を有していれば、膝装具50Lがワイヤ30FLまたはワイヤ30RLによって引っ張られたときに、膝装具50Lがユーザ80の膝から抜けにくい効果が得られる。
また、膝上ベルト部51の逆円錐台形は、後述する膝下ベルト部52の円錐台形より、大きいことが望ましい。膝から脹脛までの形状における円周の増幅率に対して、膝から大腿部までの形状における円周の増幅率が大きいためである。
なお、図9に示されるように、膝上ベルト部51の長さをa、連結部の長さをc、膝上ベルト部51ののりしろ部(つまり、膝に装着されるときに膝上ベルト部51の他の部分と重なる部分)の長さをd、設計上の膝蓋骨の幅をfとすると、膝上ベルト部51の立体形状を逆円錐台形にするためには、a−d>c+fが満たされればよい。例えば、a=400mm、c=240mm、d=50mm、f=55mmであるが、a−d>c+fが満たされる範囲で、350mm≦a≦450mm、210≦c≦270、40≦d≦60、40≦f≦70であってもよい。
また、膝上ベルト部51には、膝上ベルト部51とアシスト装置20とを接続するワイヤ30RLを取り付けるための取り付け構造51b(図9で破線で図示)が設けられる。つまり、膝上ベルト部51は、ワイヤ30RLによって引っ張られる。取り付け構造51bは、具体的には、ナスカンまたはナスカンが取り付けられるリングなどの金具であるが、特に限定されない。なお、膝上ベルト部51には、ワイヤ30FLを取り付けるための取り付け構造51c(図8などに図示)も設けられる。
ところで、ユーザ80が膝を屈伸すると、膝上ベルト部51には、膝上ベルト部51を伸縮させるような力が加わる。そこで、膝上ベルト部51は、後述の膝下ベルト部52よりも高い伸縮性を有しているほうがよい。また、同様の理由で、膝上ベルト部51は、膝の上部を締め付ける必要はない。膝上ベルト部51がユーザ80の膝を締め付け過ぎない構成によれば、膝が圧迫されないため、ユーザ80が膝を伸縮したときに不快に感じてしまうことが抑制される。
なお、膝上ベルト部51が高い伸縮性を有している場合、及び、膝の上部に余裕をもって装着されている場合には、ユーザ80が膝を屈伸したときの膝上ベルト部51の位置ずれが懸念される。仮に、膝上ベルト部51がワイヤ30RLによって引っ張られないとした場合、ユーザ80が歩行などにより膝を屈伸すると、膝装具50Lの位置がずれてしまう。図10は、膝装具50Lの位置ずれを説明するための図である。
これに対し、図11に示されるように、膝上ベルト部51がワイヤ30RLによって引っ張られれば、膝上ベルト部51が高い伸縮性を有している場合、及び、膝の上部に余裕をもって装着されている場合であっても、膝上ベルト部51の位置ずれを抑制することができる。図11は、膝装具50Lの位置ずれが抑制される効果を説明するための図である。
膝上ベルト部51の上下方向の幅(言い換えれば、太さ)は、例えば、5cm以上10cm以下である。このように、比較的幅の広い膝上ベルト部51が採用されれば、膝上ベルト部51がワイヤ30RLによって引っ張られたときに膝上ベルト部51がユーザ80の膝の部分に食い込んでしまうことが抑制される。つまり、ユーザ80が痛みを感じてしまうことが抑制される。また、膝装具50Lにおいては、膝上ベルト部51の上下方向の幅は、膝下ベルト部52の上下方向の幅よりも広い。これにより、膝上ベルト部51が広い面積でユーザ80の膝の上部に接するため、摩擦力によって膝上ベルト部51の位置ずれを抑制することができる。
また、膝上ベルト部51が逆円錐台形の立体形状を有していれば、ワイヤ30RLによって引っ張られた場合に膝装具50Lがユーザ80の腿側へのずり上がることが低減される。つまり、膝上ベルト部51は逆円錐台形の立体形状を有することにより、膝上ベルト部51の上部は皺になりやすくなるが、ワイヤ30RLによって引っ張られることにより、膝上ベルト部51の皺は改善し、かつ、膝装具50Lがユーザ80の腿側へのずり上がることが低減される。
次に、膝下ベルト部52について説明する。膝下ベルト部52は、ユーザ80の膝の下部に装着される。膝下ベルト部52は、具体的には、ユーザ80の膝の下部に巻きつけられ、固定具52a(図9で破線で図示)によって固定される。固定具52aは、具体的には、ベルクロ(登録商標)などの面ファスナであるが、フック、バックルなどの留め具、または、テープ(hook and loop fastener、velcro(登録商標) tape)であってもよい。
膝下ベルト部52は、円錐台形の立体形状を有する。ここでの円錐台形とは、実質的に円錐台形であることを意味し、厳密な意味での円錐台形ではない。膝装具50Lの立体形状は、言い換えれば、膝から遠い側の径が、膝に近い側の径よりも小さい筒状である。
膝下ベルト部52が円錐台形の立体形状を有していれば、膝下ベルト部52をユーザ80の膝の下部にフィットさせることができる。つまり、膝装具50Lのフィット感を向上することができる。
なお、図9に示されるように、膝下ベルト部52の長さをb、連結部の長さをc、膝下ベルト部52ののりしろ部(つまり、膝に装着されるときに膝下ベルト部52の他の部分と重なる部分)の長さをe、設計上の膝蓋骨の幅をfとすると、膝下ベルト部52の立体形状を逆円錐台形にするためには、b−e>c+fが満たされればよい。例えば、b=370mm、c=240mm、e=50mm、f=55mmであるが、a−d>c+fが満たされる範囲で、320mm≦b≦420mm、210≦c≦270、40≦e≦60、40≦f≦70であってもよい。
ところで、ユーザ80が膝を屈伸したとしても、膝下ベルト部52には力が加わりにくい。そこで、膝下ベルト部52は、膝上ベルト部51よりも低い伸縮性を有しているほうがよい。また、膝下ベルト部52は、膝の下部を締め付けるようにしっかりと固定される。これにより、ユーザ80が膝を屈伸したときに膝装具50Lの位置がずれてしまうことが抑制される。なお、膝上ベルト部51に比べて膝下ベルト部52をしっかりと固定するために、例えば、膝上ベルト部51の長さa、及び、膝下ベルト部52の長さbは、a>b、または、a−d>b−eの関係を満たせばよい。
膝下ベルト部52の上下方向の幅(言い換えれば、太さ)は、例えば、3cm以上6cm以下である。このように、比較的幅の広い膝下ベルト部52が採用されれば、膝上ベルト部51がワイヤ30RLによって引っ張られたときに膝下ベルト部52がユーザ80の膝の部分に食い込んでしまうことが抑制される。つまり、ユーザ80が痛みを感じてしまうことが抑制される。また、膝装具50Lにおいては、膝下ベルト部52の上下方向の幅は、膝上ベルト部51の上下方向の幅よりも狭い。これにより、膝下ベルト部52がユーザ80のふくらはぎにかかってしまうことが抑制される。つまり、ユーザ80が膝下ベルト部52を不快に感じてしまうことが抑制される。
また、膝下ベルト部52の後ろ側の台形の傾きは、膝下ベルト部52の前側の台形の傾きより、大きいことが望ましい。膝下ベルト部52の人間の後方側に接する部分には、脹脛の上部があり、膝下ベルト部52と人間の前方側と接する部分と比較して、人間の歩行動作時に、変化が大きいためである。すなわち、膝下ベルト部52の台形の傾きは、人間の歩行動作時の筋肉の動きに対応して形状が変化する度合いに応じて変更されてもよい。
なお、図9に示されるように、膝下ベルト部52は、展開図において左右対称な形状を有しているが、左右非対称な形状であってもよい。
以上説明したように、膝上ベルト部51及び膝下ベルト部52の各々が固定具を用いて湯膝に装着される構成によれば、膝上ベルト部51を緩めに締め付け、かつ、膝下ベルト部52をしっかりと締め付けることが可能である。つまり、このような構成によれば、ユーザ80の快適性を向上しつつ、膝装具50Lの位置ずれを抑制することができる。
次に、連結部53について説明する。連結部53は、膝上ベルト部51、及び、膝下ベルト部52を連結する。連結部53のユーザ80の膝裏に対応する部分には、開口部53aが設けられる。
ユーザ80が膝を屈伸すると、膝装具50Lの膝裏の部分には当該部分を縮ませる力が加わる。このような力は、膝装具50Lの位置ずれの原因となるが、膝裏の部分に開口部53aが設けられていれば、膝装具50Lにこのような力が加わりにくくなり、膝装具50Lの位置ずれが抑制される。また、開口部53aが設けられていれば、膝装具50Lがユーザ80の膝の屈伸を妨げてしまうことが抑制される。
また、開口部53aは、連結部53よりも剛性の小さい部材で塞がれていてもよい。言い換えれば、開口部53aは、連結部53よりもやわらかい部材、または、連結部53よりも伸縮性の高い部材で塞がれていてもよい。図12は、このような膝装具50Lの外観図である。図12に示されるように、開口部53aは、部材54で塞がれている。部材54は、例えば、ポリエステルなどの生地によって形成される。
このように、開口部53aが連結部53よりも剛性の小さい部材54で塞がれている場合も、膝装具50Lがユーザ80の膝の屈伸を妨げてしまうことが抑制される。また、膝装具50Lの位置ずれが抑制される効果も得られる。
なお、膝装具50Lでは、連結部53のユーザ80の膝蓋骨に対応する部分にも開口部53b(図8などに図示)が設けられている。このような開口部53bは必須ではなく、連結部53には、開口部53bが設けられなくてもよい。また、図12に示されるように、開口部53bは、部材54で塞がれていてもよい。
また、連結部53のユーザ80側の面には、クッション材が設けられる。図13〜図15は、クッション材の位置を示す図である。図13は、膝装具50Lを前方から見た図であり、図14は、膝装具50Lを左側の前方から見た図であり、図15は、膝装具50Lを左側から見た図である。
図13〜図15に示されるように、クッション材55は、ユーザ80の膝の真横よりも前方に位置する。クッション材55は、ユーザ80の膝蓋骨の横のくぼみを埋めるような場所に位置する。一般に、このくぼみの大きさ及び形状は個人差が大きく、膝装具50Lの水平方向(言い換えれば、回動方向)の位置ずれの原因となる可能性がある。クッション材55がこのくぼみを埋めるような場所に配置されれば、膝装具50Lの水平方向の位置ずれが抑制される。
[左右対称の構造]
以上、膝装具50Lについて説明したが、膝装具50Rは、膝装具50Lと左右対称の構造を有している。仮に、膝装具50Rが膝装具50Lと同一の構成である場合、図16に示されるように、2つの取り付け構造51cの位置が左右のどちらか(図16では、右脚側)に偏ってしまい、2つの取り付け構造51cの位置のバランスが悪くなってしまう場合がある。図16は、膝装具50Rが膝装具50Lと同一の構造を有している場合の取り付け構造51cの位置を示す図である。図示されないが、取り付け構造51bについても同様に、左右のどちらかに偏ってしまう場合がある。そうすると、アシスト装置20による歩行動作の支援の効果が低下してしまう可能性がある。
これに対し、膝装具50Rが膝装具50Lと左右対称の構造を有していれば、図17に示されるように、取り付け構造51cの位置が偏りにくく、取り付け構造51cの位置のバランスがとりやすくなる。図17は、膝装具50Rが膝装具50Lと左右対称の構造を有している場合の取り付け構造51cの位置を示す図である。図示されないが、取り付け構造51bについても同様である。このため、膝装具50Rが膝装具50Lと左右対称の構造を有していれば、アシスト装置20による歩行動作の支援を効果的に行うことができる効果が得られる。
[変形例1]
膝装具50Lは、さらに、膝下ベルト部52を締め付けるための補助ベルトを備えてもよい。図18は、このような変形例1に係る膝装具の外観図である。
図18に示される膝装具150Lは、膝上ベルト部51と、膝下ベルト部52と、連結部53と、補助ベルト56とを備える。
補助ベルト56は、膝下ベルト部52を締め付けるためのもう一つのベルトである。図示されないが、補助ベルト56は、ワンタッチバックル、フランスカン、または、カムバックルなどの留め具を備え、ユーザ80は、このような留め具を利用して膝下ベルト部52を補助ベルト56で上から締め付けることができる。上述のように、膝下ベルト部52は膝の下部にしっかりと固定される必要があるが、補助ベルト56によって膝下ベルト部52がさらにしっかりと固定されれば、膝装具150Lの位置ずれがさらに抑制される。
[変形例2]
膝装具50Lでは、膝上ベルト部51、膝下ベルト部52、及び、連結部53は、同一の部材(言い換えれば、生地)によって一体的に形成された。しかしながら、膝上ベルト部51、膝下ベルト部52、及び、連結部53は、互いに異なる部材によって形成されてもよい。例えば、部材の選定により、膝下ベルト部52の剛性が膝上ベルト部51の剛性よりも大きければ、膝下ベルト部52をしっかり締め付け、膝上ベルト部51を締め付け過ぎない構成が容易に実現できる。なお、膝上ベルト部51の剛性は、例えば、連結部53の剛性と同一、または、連結部53の剛性よりも大きければよい。
[変形例3]
膝装具50Lは、ユーザ80の膝に巻きつけられる構成であったが、膝装具50Lは、ユーザ80が膝を通す構成であってもよい。言い換えれば、膝装具50Lは、ユーザ80が履く構成であってもよい。図19は、このような変形例3に係る膝装具の外観図である。
図19に示される膝装具250Lは、膝上ベルト部251と、膝下ベルト部252と、連結部253とを備える。膝上ベルト部251は、ユーザ80の膝の上部に装着され、逆円錐台形の立体形状を有する。膝下ベルト部252は、ユーザ80の膝の下部に装着される。膝上ベルト部251、及び、膝下ベルト部252を連結し、ユーザ80の膝裏に対応する部分に開口部253aが設けられている。
膝装具250Lは、ユーザ80が膝を通す構成である。このため、膝上ベルト部251に固定具51aは設けられていない。同様に、膝下ベルト部252に固定具52aは設けられていない。
[変形例4]
膝装具50Lにおいては、1つのワイヤ30FLが2か所で膝装具50Lに取り付けられていてもよい。図20は、このような変形例4に係る膝装具の外観図である。図20に示される膝装具350Lが備える膝上ベルト部51には、2か所に取り付け構造351cが設けられている。ワイヤ330FLは、例えば、2つに分岐して2か所の取り付け構造351cに取り付けられる。ワイヤ330FL自体は分岐せずに、ワイヤ330FLが2か所の取り付け構造に橋渡しされる紐状の部材に引っ掛けられてもよい。また、図示されないが、膝装具350Lの後側に取り付けられるワイヤ(つまり、ワイヤ30RLに相当するワイヤ)についても同様である。
(その他の実施の形態)
以上、実施の形態について説明したが、本開示は、上記実施の形態に限定されるものではない。
また、上記実施の形態において、制御部などの各構成要素は、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。
また、制御部などの各構成要素は、ハードウェアによって実現されてもよい。各構成要素は、回路(または集積回路)でもよい。これらの回路は、全体として1つの回路を構成してもよいし、それぞれ別々の回路でもよい。また、これらの回路は、それぞれ、汎用的な回路でもよいし、専用の回路でもよい。
その他、各実施の形態に対して当業者が思いつく各種変形を施して得られる形態、または、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で各実施の形態における構成要素及び機能を任意に組み合わせることで実現される形態も本開示に含まれる。
例えば、上記実施の形態において説明された複数種類の膝装具の技術的特徴は、任意に組み合わされてよい。
10 アシストスーツ
20 アシスト装置
21F、21R 筐体
22FL、22FR、22RL、22RR モータ
23 制御部
24 記憶部
30FL、30FR、30RL、30RR ワイヤ
40 腰ベルト
50L、50R、150L、250L、350L 膝装具
51、251 膝上ベルト部
51a、52a 固定具
51b、51c、351c 取り付け構造
52、252 膝下ベルト部
53、253 連結部
53a、53b、253a 開口部
54 部材
55 クッション材
56 補助ベルト
80 ユーザ

Claims (9)

  1. ユーザがアシスト装置による動作の支援を受けるための膝装具であって、
    前記ユーザの膝の上部に装着される、逆円錐台形の立体形状を有する膝上ベルト部と、
    前記ユーザの膝の下部に装着される膝下ベルト部と、
    前記膝上ベルト部、及び、前記膝下ベルト部を連結し、前記ユーザの膝裏に対応する部分に開口部が設けられた連結部とを備える
    膝装具。
  2. 前記膝下ベルト部は、円錐台形の立体形状を有する
    請求項1に記載の膝装具。
  3. 前記膝下ベルト部の剛性は、前記膝上ベルト部の剛性よりも大きく、
    前記膝上ベルト部の剛性は、前記連結部の剛性と同一、または、前記連結部の剛性よりも大きい
    請求項1または2に記載の膝装具。
  4. さらに、前記連結部に設けられたクッション材を備え、
    前記クッション材は、前記ユーザの膝の真横よりも前方に位置する
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の膝装具。
  5. 前記開口部は、前記連結部よりも剛性の小さい部材で塞がれる
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の膝装具。
  6. さらに、前記膝下ベルト部を締め付けるための補助ベルトを備える
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の膝装具。
  7. 前記膝上ベルト部には、前記膝上ベルト部と前記アシスト装置とを接続するワイヤを取り付けるための取り付け構造が設けられる
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の膝装具。
  8. ユーザの動作を支援するアシストスーツであって、
    膝装具と、
    アシスト装置と、
    前記膝装具、及び、前記アシスト装置を接続するワイヤとを備え、
    前記アシスト装置は、前記ワイヤに加わる張力を制御するためのモータを有し、
    前記膝装具は、
    前記ユーザの膝の上部に装着される、逆円錐台形の立体形状を有する膝上ベルト部と、
    前記ユーザの膝の下部に装着される膝下ベルト部と、
    前記膝上ベルト部、及び、前記膝下ベルト部を連結し、前記ユーザの膝裏に対応する部分に開口部が設けられた連結部とを有する
    アシストスーツ。
  9. 前記膝上ベルト部には、前記ワイヤを取り付けるための取り付け構造が設けられ、
    前記アシストスーツは、右膝用及び左膝用の2つの前記膝装具を備え、
    前記左膝用の前記膝装具が有する前記膝上ベルト部、及び、前記右膝用の前記膝装具が有する前記膝上ベルト部は左右対称の立体形状を有する
    請求項8に記載のアシストスーツ。
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