JP2014198159A - 足首用装着具、足首用装着具の装着方法及び足首固定用の伸縮ベルト - Google Patents

足首用装着具、足首用装着具の装着方法及び足首固定用の伸縮ベルト Download PDF

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【課題】簡単な構成で、踵の内反と外反を抑制すると共に、スポーツのパフォーマンスを向上することができる足首用装着具、足首用装着具の装着方法及び足首固定用の伸縮ベルトを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る足首用装着具1は、外踝12と内踝13の上方において足首15を周回する足首周回部6c、外踝12と内踝13の後方において踵14を周回する踵周回部6b、及び足背10と足底11との間を周回する足背底周回部6aを有する伸縮性の装着具本体2と、装着具本体2の一端の表側に設けられた表側面ファスナー3と、装着具本体2の他端の裏側に設けられた裏側面ファスナー4とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図5

Description

本発明は、足首に装着する足首用装着具、足首用装着具の装着方法及び足首固定用の伸縮ベルトに関するものである。
踵の外反及び内反を抑制する装具として、踵を支持するサポーターが数多く提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。
上記特許文献1には、足関節に起こる内外反捻挫を効果的に防ぐことができる足関節用サポーターが提案されている。この足関節用サポーターは、内側に滑り止め機能を有し外側に面ファスナー雌機能を有する縦横に伸縮する生地で構成された本体及び補助ベルトからなり、本体の外側から補助ベルトによって足関節を圧迫し、該補助ベルトの複数の包み込みベルトを足底部から上方に引き上げることにより、外反及び内反を防止するものである。
また特許文献2には、背屈運動を促す足関節矯正保護バンドが提案されている。この足関節矯正保護バンドは、伸縮自在の足首保護帯に伸縮自在の足裏保護帯2をT字に連結したものであって、T字連結部及びその下端部に弾力性伸縮材が取り付けられている。この弾力性伸縮材により、足関節の背屈角が増加して歩行時の背屈運動を促すことにつながると記載されている。また、足首保護帯には衝撃吸収材料のパッドが設けられ、このパッドをアキレス腱に当てるようになっており、これにより歩行時荷重によるアキレス腱の圧縮を緩和できるとされる。
また特許文献3には、足首が内側に捻れるのを防止する内反捻挫防止具が提案されている。この内反捻挫防止具を装着する際には、くぼみ当てパッドが外くるぶしの下部のくぼみに当たるように位置合わせし、第1当接部を足の甲側に引っ張りながら巻き、ベルト部材を同じく引っ張りながら足裏から足の甲に向けて巻回し固定する。そして、第2、第3当接部を持ってベルト部材を上向きに引っ張りながら、第2当接部を内くるぶしの上側に向けて巻回し、第3当接部を足首の裏側から内くるぶしの上側に向け巻き回し固定する。この内反捻挫防止具によれば、ベルト部材の下端は足に固定され、上端は外くるぶしの上方に固定され、ベルト部材は伸縮性がないため、足が内側に回転して捻れようとしたとき、それを止める抗力が強く働くとされる。
また特許文献4にも足首の内反捻挫防止具が提案されている。この内反捻挫防止具によれば、足裏が内側に回転しようとすると、足の内側が縮むのを板状部材の剛性で防止すると共に、足の外側が伸びるのをテープ部材による引張抗力で防止する。これにより、板状部材による足の内側の縮み防止作用とテープ部材による足の外側の伸び防止作用とが協働して足の内側への回転を防止するので、内反捻挫の防止効果が向上すると記載されている。
さらに特許文献5には、底背屈の動きを妨げず、内外反を抑制する足関節テーピングサポータが提案されている。このサポータによれば、スターアップの一端がアンカーに固定され、内果と外果とを通るように足の内側から足底を回して外側に引き上げて巻き締めることから、足首を内反方向に付勢することがなく、外反方向に付勢して装着し得るとされる。これにより、足首の内反をより確実に防止するとされる。
特開2009−114577号公報 特開2005−087708号公報 特開2001−238992号公報 特開平11−009754号公報 特開平10−248865号公報
しかしながら、上記特許文献1〜4に記載の装具では、足首全体の動きが制限されてしまうため、捻挫等の怪我の予防にはなるが、パフォーマンス向上にはつながらない上、その構造も複雑である。また、特許文献5に記載の装具は、足首の前側にストラップが重なる構造になっているため、背屈した際の肌あたりが悪く且つ背屈動作が抑制されてしまう。
本発明は上記のような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構成で、踵の内反と外反を抑制すると共に、スポーツのパフォーマンスを向上することができる足首用装着具、足首用装着具の装着方法及び足首固定用の伸縮ベルトを提供することを目的とする。
本発明に係る足首用装着具は、足首に装着する足首用装着具であって、
踝の上方において足首を周回する足首周回部、踝の後方において踵を周回する踵周回部、及び足背と足底との間を周回する足背底周回部を備えた伸縮性の装着具本体を有することを要旨とする。
前記装着具本体を帯体で構成することができ、当該帯体が前記足首周回部、前記踵周回部、及び前記足背底周回部を有することが好ましい。
前記足首周回部、前記踵周回部、及び前記足背底周回部をそれぞれ輪で構成することができ、前記足首周回部と前記踵周回部とを連結し、前記踵周回部と前記足背底周回部とを連結することが好ましい。
或いは、前記足首周回部、前記踵周回部、及び前記足背底周回部のうちいずれかを輪で構成し、前記足首周回部、前記踵周回部、及び前記足背底周回部のうち前記輪で構成しないものを帯体で構成することができ、前記足首周回部と前記踵周回部とを連結し、前記踵周回部と前記足背底周回部とを連結することが好ましい。前記帯体の一端の表側に表側面ファスナーを設け、該帯体の他端の裏側に裏側面ファスナーを設けることが好ましい。
前記装着具本体の一端の表側に設けられた表側面ファスナーと、前記装着具本体の他端の裏側に設けられた裏側面ファスナーとを備えることが好ましい。前記装着具本体の肌側面に、糸の編み合わせによるナノファイバーが配向されていることが好ましい。
本発明に係る装着方法は、上記足首用装着具の装着方法であって、
前記装着具本体の一端を足背の一側部から足底にまわすと共にその他端を足背の他側部から足底にまわして前記一端側の前記装着具本体と前記他端側の前記装着具本体とを足底で交差させる工程と、
前記一端側の前記装着具本体を内踝又は外踝の下部に当てると共に前記他端側の前記装着具本体を外踝又は内踝の下部に当てた状態で、踵において前記一端側の前記装着具本体と前記他端側の前記装着具本体とを交差させる工程と、
前記表側面ファスナーと前記裏側面ファスナーとを足首の前側に当て接着させる工程と、を有することを要旨とする。
本発明に係る足首固定用の伸縮ベルトは、スポーツ競技者の足首固定用の等幅伸縮ベルトであって、幅が23mm〜27mmであり、長さが600mm〜680mmであることを要旨とする。
本発明に係る足首固定用の伸縮ベルトは、スポーツ競技者の足首固定用の等幅伸縮ベルトであって、幅が28mm〜32mmであり、長さが710mm〜810mmであることを要旨とする。
本発明によれば、踵周回部により踵がサポートされるので、踵の左右へのブレを抑制、すなわち踵の内反及び外反を抑制することができる。その結果、装着者は地面にバランスよく力を伝えることができるので、疲労負担が軽減される。特に、スポーツ競技者(アスリート)が装着すれば、足首が安定することで力のロスが軽減され、タイム及び跳躍記録などのパフォーマンスが向上する。
また、本発明に係る足首用装着具は、足首や踵を包み込むような形状で面積の大きい従来のサポーターとは異なり、比較的面積の小さい帯体等で構成することができるので、踵をピンポイントで良好にサポートすることができる。これにより、足の他の動作を妨げることなく、踵の内反と外反を抑制することができる。
また、踵周回部は踝の後方で周回するので、関節の動きを妨げることもない。さらに、本発明の足首用装着具は構造が至ってシンプルであり、持ち運びも苦にならない。
さらに、足背に足背底周回部の一部が配されるが、従来のように足背においてストラップが重なる構造ではないので、装着者の背屈動作や底屈動作を制限することがなく、装着負担も少ない。
(a)は本発明の一実施形態に係る足首用装着具を表側(肌側と逆側)から見た平面図であり、(b)は足首用装着具を裏側(肌側)から見た平面図である。 装着具本体の各部を説明するための図である。 足首用装着具の第1装着工程を説明するための斜視図である。 足首用装着具の第2装着工程を説明するための斜視図である。 足首用装着具の第3装着工程を説明するための斜視図である。 本発明の足首用装着具の変形例を示す斜視図である。
以下、図面に示した実施の形態に基づいて本発明を詳細に説明する。
図1(a)は本発明の一実施形態に係る足首用装着具1を表側(肌側と逆側)から見た平面図であり、(b)は足首用装着具1を裏側(肌側)から見た平面図である。
図1(a)に示すように、足首用装着具1は、伸縮性帯体である装着具本体2を有している。この装着具本体2の表側(肌側と逆側)の一端には表側面ファスナー3が設けられている。なお、装着具本体2の材質の例としては、ポリエステル、ナイロン、ポリウレタン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリエチレン等が挙げられる。
また図1(b)に示すように、装着具本体2の裏側(肌側)に、該装着具本体2とほぼ同じ長さのナノファイバー素材5を接合できる。ナノファイバー素材5は、例えばポリエステル糸とポリウレタン糸を編み合わせることにより装着具本体2の裏側面にナノファイバーが配向されているものである。このナノファイバー素材5により、装着時の装着具本体2の滑り止め(ズレ防止)を図ることができ、肌当たりも良くなる。その結果、装着者は長時間における装着においても不快感や違和感を持つことが少なくなる。なおナノファイバーの詳細については後述する。
上記ナノファイバー素材5に用いられるナノファイバー糸は、装着具本体2の長さ方向に沿って配向していることが好ましい。そうすれば、ナノファイバー糸が滑り方向に対して略垂直に配向することとなり、ナノファイバー糸による滑り止め効果をより高めることができる。
装着具本体2の裏側の一端(表側面ファスナー3が設けられた端部と逆側の端部)には裏側面ファスナー4が設けられている。この裏側面ファスナー4は装着時に上記の表側面ファスナー3と接着される。なお、接着手段として表側面ファスナー3と裏側面ファスナー4を用いたが、これに限定されるものではなく、バックルやベルト、フック等の他の接続手段を用いてもよい。
足首用装着具1のサイズの例としては、幅が23mm〜27mmで長さが600mm〜680mmの主に女性用のもの、及び、幅が28mm〜32mmで長さが710mm〜810mmの主に男性用のものが挙げられる。足首用装着具1の幅が細すぎると肌に食い込む傾向があり、逆に太すぎると装着者がごわごわした感触を感じる傾向があるため、上記の範囲が望ましい。
足首用装着具1の厚みは例えば1mm〜3mmとすることが好ましく、1.5mm〜2.5mmとすることがより好ましい。厚みが1mm未満になると締付け力が弱まり、厚みが3mmを超えると締付け力が過度になってしまうからである。
また、足首用装着具1の伸度は例えば130%〜160%とすることが好ましく、140%〜150%とすることがより好ましい。伸度が130%未満になると装具が足の動きに柔軟に対応できず、伸度が160%を超えると制限すべき足の動き(内外反)を制限し難くなるからである。
図2は装着具本体2の各部を説明するための図である。図2において、装着具本体2は、足背底周回部6a、踵周回部6b,6b、及び足首周回部6c,6cを有している。足背底周回部6aは装着具本体2の中央付近に配されており、この足背底周回部6aの両側に踵周回部6b,6bがそれぞれ配され、踵周回部6b,6bの片側に足首周回部6c,6cがそれぞれ配されている。
足背底周回部6aは、装着状態において足背と足底との間(中足骨の皮膚周り)を周回する。これにより、足背と足底との間が足背底周回部6aによりサポート(拘束)されるようになっている。踵周回部6b,6bは、装着状態で踝の後方において踵を周回する。これにより、踵が踵周回部6b,6bによりサポートされるようになっている。また、足首周回部6c,6cは、装着状態で踝の上方において足首を周回する。これにより、足首が足首周回部6c,6cによりサポートされるようになっている。
次いで、本発明の足首用装着具1の装着方法について図面を参照しつつ説明する。図3乃至図5は足首用装着具1の装着工程を説明するための斜視図である。なお、図3乃至図5では、足首用装着具1を一例として右足に装着する場合を説明する。
図3に示すように、最初に足首用装着具1の一端1aを足背10の一側部から足底11にまわすと共にその他端1bを足背10の他側部から足底11にまわして一端側の足首用装着具1と他端側の足首用装着具1とを足底11で交差させる。これにより、足背底周回部6aが足背10と足底11との間を周回することで、足背10と足底11との間が足背底周回部6aによりサポートされる。なお、足首用装着具1を足底11で交差させることで締め付けをしっかり行うことができる。
続いて図4に示すように、上記の一端1a側の足首用装着具1を外踝12の下部に当てると共に上記の他端1b側の足首用装着具1を内踝13の下部に当てた状態で、踵14において一端1a側の足首用装着具1と他端1b側の足首用装着具1とを交差させる。これにより、踵周回部6b,6bが外踝12、内踝13の後方において踵14を周回することで、踵14が踵周回部6b,6bによりサポートされる。なお、足首用装着具1を踵14で交差させることで締め付けをしっかり行うことができる。
次に図5に示すように、表側面ファスナー3と裏側面ファスナー4とを足首15の前側に当て接着させる。これにより、足首周回部6c,6cが外踝12、内踝13の上方において足首15を周回することで、足首15が足首周回部6c,6cによりサポートされる。
このように、足背10と足底11との間に足背底周回部6aを巻き付け、足首15に足首周回部6cを巻き付けることによって、踵周回部6bによる踵14のサポート効果を最大限引き出せるようになっている。
以上の通り、本発明の足首用装着具1によれば、踵周回部6bにより踵がサポートされるので、踵の左右へのブレを抑制、すなわち踵の内反及び外反を抑制することができる。その結果、装着者は地面にバランスよく力を伝えることができるので、疲労負担が軽減される。特に、スポーツ競技者(アスリート)が装着すれば、足首が安定することで力のロスが軽減され、タイム及び跳躍記録などのパフォーマンスが向上する。足首用装着具1の幅、厚み、及び伸度の範囲を上述のように最適化することでパフォーマンスがより向上する。
また、本発明の足首用装着具1は、足首や踵を包み込むような形状で面積の大きい従来のサポーターとは異なり、比較的面積の小さい帯体から構成されるので、踵をピンポイントで良好にサポートすることができる。
また、踵周回部6bは踝の後方で周回するので、関節の動きを妨げることもない。さらに、本発明の足首用装着具1は帯体であるので構造が至ってシンプルであり、持ち運びも苦にならない。
また、足背に足背底周回部6aが配されるが、従来のようにストラップが重なる構造ではないので、装着者の背屈動作や底屈動作を制限することがなく、装着負担も少ない。
さらに、一本の帯体からなる足首用装着具1を巻き付けて装着する構成であるので、装着者は簡易に着脱を行うことができる。
なお、足首用装着具1の変形例として次のように構成してもよい。図6は本発明の足首用装着具の変形例を示す斜視図である。
図6に示すように、足首用装着具20は、それぞれ輪で構成された足背底周回部6a、踵周回部6b、及び足首周回部6cを有する。足首周回部6cと踵周回部6bとが連結され、踵周回部6bと足背底周回部6aとが連結される。なお、上記の連結部分を単層として足背底周回部6a、踵周回部6b、及び足首周回部6cを一体的に構成することもできるし、該連結部分を複層として各輪を繋ぎ合わせて構成することもできる。このように、足首用装着具20は、帯体である上述の足首用装着具1と異なり、伸縮性の複数の輪で構成することが可能なものである。なお、足背底周回部6a、踵周回部6b、及び足首周回部6cのうちいずれかを帯体で構成し、面ファスナーを設けて着脱式とすることもできる。
ここで、上述のナノファイバー素材について説明する。
本発明において、ナノファイバーとは繊維径が1μm以下の繊維を意味する。繊維径とは、単繊維の直径を意味する。単繊維の断面形状が円形でない異形断面の場合には、単繊維の異形断面の外接円と内接円の直径の平均値を繊維径とする。繊維径は、好ましくは900nm以下であり、より好ましくは800nm以下である。繊維径の下限は特に限定されないが、ナノファイバーの製造容易性の点から、繊維径は100nm以上が好ましく、200nm以上がより好ましい。
ナノファイバーの種類は特に限定されず、レーヨン等の再生繊維、アセテート等の半合成繊維、あるいは合成繊維等を用いることができる。ナノファイバーが合成繊維である場合、その材質として、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル類;ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド類等が挙げられる。ナノファイバーの断面形状は特に限定されず、円形、楕円形、多角形、星形等が挙げられる。
本発明では、ナノファイバーが複数束ねられて、編布を構成するための糸が形成されている。すなわち、ナノファイバーはマルチフィラメント糸として編布中に配されている。ナノファイバーを含むマルチフィラメント糸は、糸条断面のナノファイバー数が500本〜20000本であることが好ましく、1000本〜15000本であることがより好ましい。ナノファイバーを含むマルチフィラメント糸は、ナノファイバーより繊維径の大きい繊維を含んでいてもよい。ナノファイバーを含むマルチフィラメントは、例えば、特開2005−325494号公報や特開2007−9339号公報に記載される方法に従い製造することができる。
上記編布の編組織は特に限定されず、公知の編組織を採用すればよい。編布の編組織としては、平編、ゴム編、両面編、ハーフ編等が挙げられる。なお、編布はナノ繊維糸のみから構成されていてもよく、ナノ繊維糸とナノ繊維を含まない糸とから構成されていてもよい。
ナノファイバーを含む上記マルチフィラメント糸の繊度は特に限定されないが、繊度は10dtex以上が好ましく、20dtex以上がより好ましく、500dtex以下が好ましく、300dtex以下がより好ましい。ナノファイバーを含むマルチフィラメント糸がこのような繊度を有していれば、マルチフィラメント糸が適度な強度を有するようになるとともに、マルチフィラメント糸から編布を容易に形成できるようになる。
このようなナノファイバー糸から構成されたナノファイバー素材は、繊維の比表面積が大きくなるとともに、多数の繊維間隙が存在するようになる。そのため、ナノファイバー素材は肌等に対し高い吸着性を有し、高い滑り止め効果を奏する。なお、上記ナノファイバー素材として編布を採用したが、これに限定されるものではなく、該編布と同様の伸度を確保できるのであれば織布を採用することもできる。
以上が本発明を実施するための形態であるが、本発明はもとより上記実施形態によって制限を受けるものではなく、本発明の趣旨に適合し得る範囲で適当に変更を加えて実施することも勿論可能であり、それらはいずれも本発明の技術的範囲に包含される。
1,20 足首用装着具
2 装着具本体
3 表側面ファスナー
4 裏側面ファスナー
5 ナノファイバー素材
6a 足背底周回部
6b 踵周回部
6c 足首周回部
10 足背
11 足底
12 外踝
13 内踝
14 踵
15 足首

Claims (9)

  1. 足首に装着する足首用装着具であって、
    踝の上方において足首を周回する足首周回部、踝の後方において踵を周回する踵周回部、及び足背と足底との間を周回する足背底周回部を備えた伸縮性の装着具本体を有することを特徴とする足首用装着具。
  2. 前記装着具本体が帯体で構成され、当該帯体が前記足首周回部、前記踵周回部、及び前記足背底周回部を有する請求項1に記載の足首用装着具。
  3. 前記足首周回部、前記踵周回部、及び前記足背底周回部がそれぞれ輪で構成され、前記足首周回部と前記踵周回部とが連結され、前記踵周回部と前記足背底周回部とが連結された請求項1に記載の足首用装着具。
  4. 前記足首周回部、前記踵周回部、及び前記足背底周回部のうちいずれかが輪で構成され、前記足首周回部、前記踵周回部、及び前記足背底周回部のうち前記輪で構成しないものが帯体で構成され、前記足首周回部と前記踵周回部とが連結され、前記踵周回部と前記足背底周回部とが連結され、前記帯体の一端の表側に表側面ファスナーが設けられ、該帯体の他端の裏側に裏側面ファスナーが設けられている請求項1に記載の足首用装着具。
  5. 前記装着具本体の一端の表側に設けられた表側面ファスナーと、前記装着具本体の他端の裏側に設けられた裏側面ファスナーとを備えた請求項1又は2に記載の足首用装着具。
  6. 前記装着具本体の肌側面に、糸の編み合わせによるナノファイバーが配向されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の足首用装着具。
  7. 請求項1、2又は5に記載の足首用装着具の装着方法であって、
    前記装着具本体の一端を足背の一側部から足底にまわすと共にその他端を足背の他側部から足底にまわして前記一端側の前記装着具本体と前記他端側の前記装着具本体とを足底で交差させる工程と、
    前記一端側の前記装着具本体を内踝又は外踝の下部に当てると共に前記他端側の前記装着具本体を外踝又は内踝の下部に当てた状態で、踵において前記一端側の前記装着具本体と前記他端側の前記装着具本体とを交差させる工程と、
    前記表側面ファスナーと前記裏側面ファスナーとを足首の前側に当て接着させる工程と、を有することを特徴とする足首用装着具の装着方法。
  8. スポーツ競技者の足首固定用の等幅伸縮ベルトであって、幅が23mm〜27mmであり、長さが600mm〜680mmであることを特徴とする足首固定用の伸縮ベルト。
  9. スポーツ競技者の足首固定用の等幅伸縮ベルトであって、幅が28mm〜32mmであり、長さが710mm〜810mmであることを特徴とする足首固定用の伸縮ベルト。
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