JP2020081536A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】薄型であっても吸収能力及び拡散能力が高く着用感が良好な吸収性物品を提供する。【解決手段】長手方向Yに沿って前部域A、中央部域B、及び後部域Cからなり、吸収層60が、トップシート20側から第一吸収体40及び第二吸収体50を有し、第一吸収体40は、平面視で中央部域Bに位置し、第一のトウからなる繊維集合体と第一のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第一の高吸収性ポリマーとを有し、第二吸収体50は、平面視で前部域Aから後部域Cに至って位置し、第二のトウからなる繊維集合体と第二のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第二の高吸収性ポリマーとを有し、第二吸収体50の無荷重での密度が、第一吸収体40の無荷重での密度より高く、第一吸収体40と第二吸収体50との間に、第二吸収体50と略同じ大きさの液拡散性シート70が設けられている吸収性物品とする。【選択図】図3
Description
本発明は、吸収性物品に関する。
一般に、吸収性物品は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収体と、で構成されており、これにより、尿等の体液は、トップシートを通って吸収体に吸収される。これらの吸収性物品には、成人用又は幼児用であるかどうかを問わず、テープタイプの紙おむつ、パンツタイプの紙おむつ、尿取りパッド、軽失禁パッドなど、用途に応じて様々な種類が存在する。
これら吸収性物品を構成する吸収体については、フラッフパルプと高吸収性ポリマー(Super Absorbent Polymer、SAPとも称される)を併用する手法が広く用いられてきたが、吸収体にフラッフパルプを用いると吸収体が厚くなる傾向にあった。そのため、着用時の着用感、外観及び肌触り等の向上等を目的として、フラッフパルプを含まず、基体となる不織布と高吸収性ポリマーからなる、いわゆる高吸収性シート(SAPシートとも称される)を吸収体として用いることもあり、高吸収性シートについて様々な検討がなされている。
これまで検討されてきた高吸収性シートとして、例えば、特許文献1には、接着剤が塗布された第一シート及び第二シートと、第一シートと第二シートの間に配置される高吸収性ポリマーと、を備え、少なくとも第二シート上の複数の領域に対応する部位における接着剤の塗布が間欠的であるととともに、高吸収性ポリマーの幅方向の両側にて第一シートと対向する部位に接着剤が長手方向に連続的に塗布されており、高吸収性ポリマーが長手方向に沿うストライプ状に配置されていることを特徴とする高吸収性シートが開示されている。
また、特許文献2には、二つの高吸収性シートが長手方向に沿って折り曲げられ、それぞれの折り目が互いに対向するように二つの高吸収性シートが配された吸収体が開示されている。
ところで、従来のように、フラッフパルプと高吸収性ポリマーを併用する場合には、吸収体をフラッフパルプ短繊維及び高吸収性ポリマーを積繊ドラム上で積繊して作製することが多い。そして、フラッフパルプを用いない吸収体の態様として、上記の高吸収性シートのほかに、フラッフパルプ短繊維の積繊体の代わりにフィラメント状の長繊維ウェブで構成されたトウ(繊維束)を開繊したもの(以下、トウからなる繊維集合体と称する)を吸収体に用いることが提案されている。
フラッフパルプの代わりにトウからなる繊維集合体を用いることにより、柔軟性及び可撓性に優れる吸収体を得ることができる。また、柔軟性及び可撓性に優れる吸収体を用いることにより、衣服の下に吸収性物品を着用していることを目立たなくすることができ、フィット性も向上する。
フラッフパルプの代わりにトウからなる繊維集合体を用いることにより、柔軟性及び可撓性に優れる吸収体を得ることができる。また、柔軟性及び可撓性に優れる吸収体を用いることにより、衣服の下に吸収性物品を着用していることを目立たなくすることができ、フィット性も向上する。
トウからなる繊維集合体を含有する吸収体を用いた吸収性物品として、例えば、特許文献3には、トウを開繊したフィラメントの集合体及び高吸収性ポリマー粒子を有し、股間部の両側部以外の部分である主吸収部分に高吸収性ポリマー粒子を有するとともに、股間部の両側部における高吸収性ポリマー粒子の坪量が主吸収部分よりも少ないことを特徴とする吸収体を用いた吸収性物品が開示されている。
また、特許文献4には、トウを開繊したフィラメントの集合体及び高吸収性ポリマー粒子を有する吸収体を含み、当該吸収体に対して裏面側に、フィラメントから抜け出た高吸収性ポリマーを保持する保持シートが設けられた吸収性物品が開示されている。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載の高吸収性シート、並びにその他多くの高吸収性シートは、不織布と高吸収性ポリマーとをホットメルト接着剤を用いて固定するため、肌触りが硬くなることにより着用感が低下し、また、フィット性が得られないため違和感を生じ、十分な着用感を得られないという問題があった。また、フラッフパルプと高吸収性ポリマーで構成される従来の吸収体に比べると、高吸収性シートの多くは、不織布に高吸収性ポリマーが接着手段により固定されることにより、高吸収性ポリマーが高密度に存在するため、吸収時間が長くかかり、尿の拡散性に劣るため、吸収性という観点においても十分に満足できるものではなかった。
また、特許文献3や特許文献4に記載の吸収性物品のように、フラッフパルプの代わりにトウからなる繊維集合体を用いた場合には、高吸収性ポリマーの担持性が低下し、吸収体の下側に高吸収性ポリマーが脱落してしまい、着用時にざらざらとした違和感が生じ、柔軟性及び可撓性に優れるというトウからなる繊維集合体を用いる利点を活かせず、着用感を損ねる場合があった。また、高吸収性ポリマーが、トウからなる繊維集合体に均一に担持されないことにより、吸収性能にばらつきが生じる場合があった。
またさらに、トウからなる繊維集合体の親水性は低く、それ自体の吸収速度はフラッフパルプよりも劣ることから、一度に多量の尿が排泄された場合には、吸収しきれずに、逆戻り及び漏れが発生する場合があった。
上記のように、吸収体を薄型にするために、フラッフパルプを用いない場合には、吸収速度や拡散性等の吸収性能と良好な着用感とを十分に両立させることは難しかった。
またさらに、トウからなる繊維集合体の親水性は低く、それ自体の吸収速度はフラッフパルプよりも劣ることから、一度に多量の尿が排泄された場合には、吸収しきれずに、逆戻り及び漏れが発生する場合があった。
上記のように、吸収体を薄型にするために、フラッフパルプを用いない場合には、吸収速度や拡散性等の吸収性能と良好な着用感とを十分に両立させることは難しかった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、薄型であっても吸収能力及び拡散能力が高く、着用感が良好な吸収性物品を提供することを目的とする。
本発明の発明者は、鋭意検討を行った結果、吸収層を特定の構成及び密度にすることによって、薄くても吸収能力及び拡散能力に優れる吸収性物品が得られることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に吸収層とを有する吸収性物品であって、前記吸収性物品が、長手方向に沿って前部域、中央部域、及び後部域からなり、前記吸収層が、前記トップシート側から第一吸収体及び第二吸収体を有し、前記第一吸収体は、平面視で前記中央部域に位置し、第一のトウからなる繊維集合体と該第一のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第一の高吸収性ポリマーとを有し、前記第二吸収体は、平面視で前記前部域から前記後部域に至って位置し、第二のトウからなる繊維集合体と該第二のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第二の高吸収性ポリマーとを有し、前記第二吸収体の無荷重での密度が、前記第一吸収体の無荷重での密度より高く、前記第一吸収体と前記第二吸収体との間に、前記第二吸収体と略同じ大きさの液拡散性シートが設けられている吸収性物品である。
すなわち、本発明は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に吸収層とを有する吸収性物品であって、前記吸収性物品が、長手方向に沿って前部域、中央部域、及び後部域からなり、前記吸収層が、前記トップシート側から第一吸収体及び第二吸収体を有し、前記第一吸収体は、平面視で前記中央部域に位置し、第一のトウからなる繊維集合体と該第一のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第一の高吸収性ポリマーとを有し、前記第二吸収体は、平面視で前記前部域から前記後部域に至って位置し、第二のトウからなる繊維集合体と該第二のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第二の高吸収性ポリマーとを有し、前記第二吸収体の無荷重での密度が、前記第一吸収体の無荷重での密度より高く、前記第一吸収体と前記第二吸収体との間に、前記第二吸収体と略同じ大きさの液拡散性シートが設けられている吸収性物品である。
前記第一のトウからなる繊維集合体の坪量は、20g/m2以上100g/m2以下であり、前記第一の高吸収性ポリマーは、坪量が60g/m2以上500g/m2以下であり、かつ、前記第一のトウからなる繊維集合体の坪量に対して0.6倍以上5.0倍以下であることが好ましい。
前記第一の高吸収性ポリマーの前記第一のトウからなる繊維集合体への担持率は、70%以上であることが好ましい。
前記第一のトウからなる繊維集合体の構成繊維は、セルロースアセテートからなることが好ましい。
前記第一吸収体の無荷重での密度は、2kg/m3以上20kg/m3以下であることが好ましい。
前記第二のトウからなる繊維集合体の坪量は、20g/m2以上100g/m2以下であり、前記第二の高吸収性ポリマーは、坪量が60g/m2以上500g/m2以下であり、かつ、前記第二のトウからなる繊維集合体の坪量に対して0.6倍以上5.0倍以下であることが好ましい。
前記第二の高吸収性ポリマーの前記第二のトウからなる繊維集合体への担持率は、70%以上であることが好ましい。
前記第二吸収体の無荷重での密度は、20kg/m3以上200kg/m3以下であることが好ましい。
本発明によれば、薄型であっても吸収能力及び拡散能力が高く、着用感が良好な吸収性物品を提供することができる。
<吸収性物品>
本発明の実施形態に係る吸収性物品としては、軽失禁パッドが例示されるが、本発明の吸収性物品はこれに限定されるものではなく、軽失禁ライナー、生理用ナプキン、その他の吸収性物品であってもよい。
なお、本明細書において、吸収性物品の長手方向とは、吸収性物品が着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、本明細書の説明において、身体側表面とは、各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面を指し、衣類側表面とは、各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面を指す。
本発明の実施形態に係る吸収性物品としては、軽失禁パッドが例示されるが、本発明の吸収性物品はこれに限定されるものではなく、軽失禁ライナー、生理用ナプキン、その他の吸収性物品であってもよい。
なお、本明細書において、吸収性物品の長手方向とは、吸収性物品が着用されたときに着用者の前後に亘る方向であり、図中、符号Yで示す方向である。また、吸収性物品の幅方向とは、長手方向に対して横又は直交する方向であり、図中、符号Xで示す方向である。さらに、本明細書の説明において、身体側表面とは、各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側に配される面を指し、衣類側表面とは、各部材の表裏両面のうち、着用時に着用者の肌側とは反対側に向けられる面を指す。
図1は、本実施形態の吸収性物品10を示す平面図であり、図2は、図1におけるX−X断面図であり、図3は、図1におけるY−Y断面図である。
吸収性物品10は、図2に示すように、液透過性のトップシート20(以下、単にトップシート20と記載する)と、液不透過性のバックシート30(以下、単にバックシート30と記載する)と、トップシート20とバックシート30の間に吸収層60とを有し、吸収層60は、トップシート20側から第一吸収体40及び第二吸収体50を有する。
また、吸収性物品10は、図1に示すように、長手方向Yに沿って前部域A、中央部域B、及び後部域Cからなるものである。中央部域Bは、排尿領域に該当する。
吸収性物品10は、図2に示すように、液透過性のトップシート20(以下、単にトップシート20と記載する)と、液不透過性のバックシート30(以下、単にバックシート30と記載する)と、トップシート20とバックシート30の間に吸収層60とを有し、吸収層60は、トップシート20側から第一吸収体40及び第二吸収体50を有する。
また、吸収性物品10は、図1に示すように、長手方向Yに沿って前部域A、中央部域B、及び後部域Cからなるものである。中央部域Bは、排尿領域に該当する。
吸収性物品10の、長手方向Yの寸法は100mm以上600mm以下であり、幅方向Xの寸法(最大値を示す箇所の寸法)は30mm以上200mm以下であることが好ましい。吸収性物品10の寸法を上記の範囲に調整することにより、軽失禁パッド、軽失禁ライナー、生理用ナプキンや比較的小型の尿取りパッド等に適した吸収性物品10を得ることができる。
以下、吸収性物品10の構成の詳細について説明する。
以下、吸収性物品10の構成の詳細について説明する。
[トップシート]
トップシート20は、吸収層60に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収層60を挟んで、バックシート30に対向して配置される。トップシート20は、肌と当接するシートとなることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような性質を有する、親水性不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム又はこれらを積層した複合シートから形成される。なお、トップシート20は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
トップシート20は、吸収層60に向けて体液を速やかに通過させるものであり、吸収層60を挟んで、バックシート30に対向して配置される。トップシート20は、肌と当接するシートとなることから、柔らかな感触で、肌に刺激を与えないような性質を有する、親水性不織布、開口ポリエチレンフィルム等の開口性フィルム、ウレタンフォーム等の発泡フィルム又はこれらを積層した複合シートから形成される。なお、トップシート20は、単層であっても、複数層積層していてもよく、ドライタッチ性を付与するために多数の透孔が形成されていてもよい。
また、上記のような性質を有する親水性不織布としては、ポリプロピレンやポリエチレン等の合成繊維や、レーヨン等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いて、サーマルボンド法、エアスルー法、スパンレース法、スパンボンド法等の公知の加工法によって得られたものを用いることができる。
トップシート20の坪量は、加工性及び強度の点から、13g/m2以上40g/m2以下であることが好ましい。トップシート20には、肌への刺激を低減させるために、ローション、酸化防止剤、抗炎症成分、pH調整剤、抗菌剤、保湿剤等を塗布してもよい。
[バックシート]
本発明に用いるバックシート30としては、液不透過性を有し、かつ、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシート、ポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。なお、バックシート30の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m2以上60g/m2以下であることが好ましい。
本発明に用いるバックシート30としては、液不透過性を有し、かつ、遮水性を有するシート材が用いられるが、ムレ防止のために透湿性を有していてもよい。このような特性を有するバックシート30の材料としては、例えば、ポリエチレンシート、ポリエチレンラミネート不織布等の厚みの薄いプラスチックシートを挙げることができる。なお、バックシート30の坪量は、加工性及び強度の点から、15g/m2以上60g/m2以下であることが好ましい。
なお、図示しないが、バックシート30の衣類側表面には、着用時に下着等に吸収性物品10を固着するための粘着剤層が設けられていてもよい。また、吸収性物品10が粘着剤層を有する場合、粘着剤層を保護するための剥離シートを有していてもよく、この剥離シートは、吸収性物品10の包装シートと部分的に接合されていてもよい。
[吸収層]
本発明の吸収性物品10における吸収層60は、図2及び図3に示すようにトップシート20側から順に、第一吸収体40及び第二吸収体50を有する。また、第一吸収体40は、平面視で中央部域Bに位置し、第一のトウからなる繊維集合体と第一のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第一の高吸収性ポリマーとを有し、第二吸収体50は、平面視で前部域Aから後部域Cに至って位置し、第二のトウからなる繊維集合体と第二のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第二の高吸収性ポリマーとを有する。
吸収層60を上記のような構成にすることにより、尿が第一吸収体40の排尿域である中央部域Bで吸収され、さらに下、層の液拡散性シート70及び第二吸収体50で拡散及び吸収されるので、吸収能力及び拡散能力が高く、尿の逆戻りを防止できる。また、逆戻りが無いため排尿後でも着用感に優れる。
以下、第一吸収体40及び第二吸収体50の詳細について説明する。
本発明の吸収性物品10における吸収層60は、図2及び図3に示すようにトップシート20側から順に、第一吸収体40及び第二吸収体50を有する。また、第一吸収体40は、平面視で中央部域Bに位置し、第一のトウからなる繊維集合体と第一のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第一の高吸収性ポリマーとを有し、第二吸収体50は、平面視で前部域Aから後部域Cに至って位置し、第二のトウからなる繊維集合体と第二のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第二の高吸収性ポリマーとを有する。
吸収層60を上記のような構成にすることにより、尿が第一吸収体40の排尿域である中央部域Bで吸収され、さらに下、層の液拡散性シート70及び第二吸収体50で拡散及び吸収されるので、吸収能力及び拡散能力が高く、尿の逆戻りを防止できる。また、逆戻りが無いため排尿後でも着用感に優れる。
以下、第一吸収体40及び第二吸収体50の詳細について説明する。
(第一吸収体)
第一吸収体40は、平面視で中央部域Bに位置し、第一のトウからなる繊維集合体と第一のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第一の高吸収性ポリマーとを有する。
第一吸収体40は、尿の拡散性や吸収速度という点では、従来のフラッフパルプを含有する吸収体よりも劣るが、トウからなる繊維集合体を含有するため、柔軟性及び可撓性に優れる。また、中央部域Bに設けることによって、薄型と軽量化を実現しつつ、逆戻り及び漏れを防止することができる。
第一吸収体40の厚みは、吸収速度を良好にしつつ、着用感を損なわず、薄型を実現できるように、1.5mm以上3.0mm以下であることが好ましい。また、第一吸収体40の長手方向の寸法は60mm以上350mm以下であることが好ましく、幅方向の寸法は25mm以上180mm以下であることが好ましい。
第一吸収体40の無荷重での密度は、2kg/m3以上20kg/m3以下であることが好ましく、5kg/m3以上15kg/m3以下であることがより好ましい。
第一吸収体40は、平面視で中央部域Bに位置し、第一のトウからなる繊維集合体と第一のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第一の高吸収性ポリマーとを有する。
第一吸収体40は、尿の拡散性や吸収速度という点では、従来のフラッフパルプを含有する吸収体よりも劣るが、トウからなる繊維集合体を含有するため、柔軟性及び可撓性に優れる。また、中央部域Bに設けることによって、薄型と軽量化を実現しつつ、逆戻り及び漏れを防止することができる。
第一吸収体40の厚みは、吸収速度を良好にしつつ、着用感を損なわず、薄型を実現できるように、1.5mm以上3.0mm以下であることが好ましい。また、第一吸収体40の長手方向の寸法は60mm以上350mm以下であることが好ましく、幅方向の寸法は25mm以上180mm以下であることが好ましい。
第一吸収体40の無荷重での密度は、2kg/m3以上20kg/m3以下であることが好ましく、5kg/m3以上15kg/m3以下であることがより好ましい。
−トウからなる繊維集合体−
トウからなる繊維集合体は、トウを開繊した長繊維フィラメントの集合体であり、長繊維の配向方向が揃うように収束されている。本発明においては、長繊維の配向方向が、吸収性物品10の長手方向Yとなるように配置することが好ましい。例えば、連続フィラメントのトウを開繊し、適当な長さに切断することで、長繊維の束から構成された繊維集合体を製造することができる。
トウからなる繊維集合体は、トウを開繊した長繊維フィラメントの集合体であり、長繊維の配向方向が揃うように収束されている。本発明においては、長繊維の配向方向が、吸収性物品10の長手方向Yとなるように配置することが好ましい。例えば、連続フィラメントのトウを開繊し、適当な長さに切断することで、長繊維の束から構成された繊維集合体を製造することができる。
トウからなる繊維集合体の基材としては、綿等に由来する天然セルロース、レーヨン等の再生セルロース、セルロースアセテート、ポリエチレン、ポリプロピレン、PET等を用いることができ、これらの中でも、綿等に由来する天然セルロース、レーヨン等の再生セルロース、セルロースアセテートを用いることが好ましく、嵩高さを得やすく、第一吸収体40に柔軟性及び可撓性を付与できる、セルロースアセテートを用いることがより好ましい。
また、トウからなる繊維集合体の繊度は、特に限定されないが、第一吸収体40が所望の性能を発揮し、使用上十分な強度を有するようにする点から、例えば、0.1dtex以上10.0dtex以下であればよい。
また、トウからなる繊維集合体の繊度は、特に限定されないが、第一吸収体40が所望の性能を発揮し、使用上十分な強度を有するようにする点から、例えば、0.1dtex以上10.0dtex以下であればよい。
また、トウからなる繊維集合体において、繊維間の絡みが弱いため、絡みを融着して固定させる目的で、バインダーを用いることが好ましい。バインダーとしては、トリアセチン等を用いることができる。
トウからなる繊維集合体の坪量は、20g/m2以上100g/m2以下である。トウからなる繊維集合体の坪量が上記の範囲であることにより、吸収性を担保できる程度に第一の高吸収性ポリマーを担持でき、柔軟性及び可撓性に優れる第一吸収体40を得ることができる。トウからなる繊維集合体の坪量が100g/m2を超えると、第一吸収体40の厚みを薄くする際の圧縮の度合いが大きくなり、トウからなる繊維集合体の本来の柔軟性及び可撓性が損なわれるため好ましくない。
トウからなる繊維集合体の坪量は、30g/m2以上80g/m2以下であることがより好ましい。
トウからなる繊維集合体の坪量は、30g/m2以上80g/m2以下であることがより好ましい。
−第一の高吸収性ポリマー
第一吸収体40における第一の高吸収性ポリマーの材料としては、尿を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであればよく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。
第一吸収体40における第一の高吸収性ポリマーの材料としては、尿を吸収し、かつ、逆流を防止できるものであればよく、ポリアクリル酸ナトリウム系、ポリアスパラギン酸塩系、(デンプン−アクリル酸)グラフト共重合体、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物等の材料から形成されたものを使用することができる。これらの中でも、重量当たりの吸収量の観点から、ポリアクリル酸ナトリウム系が好ましい。
また、第一の高吸収性ポリマーの坪量は、60g/m2以上500g/m2以下であり、第一の高吸収性ポリマーの坪量は、第一のトウからなる繊維集合体の坪量に対して、0.6倍以上5.0倍以下であることが好ましい。これにより、必要な吸収量を確保できるとともに、第一のトウからなる繊維集合体が第一の高吸収性ポリマーを良好に担持することができ、着用時にざらざらとした違和感が生じることによる着用感の低下を避けることができる。第一のトウからなる繊維集合体の坪量に対する、第一の高吸収性ポリマーの坪量が、5.0倍を超えると、トウからなる繊維集合体が第一の高吸収性ポリマーを良好に担持することができなくなる。
第一の高吸収性ポリマーの坪量は、100g/m2以上300g/m2以下であり、かつ、第一のトウからなる繊維集合体の坪量に対して1.0倍以上3.0倍以下であることがより好ましい。
第一の高吸収性ポリマーの坪量は、100g/m2以上300g/m2以下であり、かつ、第一のトウからなる繊維集合体の坪量に対して1.0倍以上3.0倍以下であることがより好ましい。
本発明において、第一の高吸収性ポリマーの、第一のトウからなる繊維集合体への担持率は、70%以上であることが好ましい。これにより、着用時にざらざらとした違和感が生じることによる着用感の低下を避けることができる。
ここで、第一の高吸収性ポリマーの、第一のトウからなる繊維集合体への担持率の測定方法について、図4を用いて説明する。
ここで、第一の高吸収性ポリマーの、第一のトウからなる繊維集合体への担持率の測定方法について、図4を用いて説明する。
(1)まず、第一吸収体40を作製する前の、トウからなる繊維集合体に第一の高吸収性ポリマーを担持したシート110(縦370mm、横110mm)と試験後に脱落する第一の高吸収性ポリマーを回収する容器を用意する。
(2)当該シートの縦方向の他方端部が下になるように、縦方向の一方端部の横方向両端部(図4における符号(a))を把持する。このとき、当該シートの縦方向の他方端部が、上記容器の底面から約30cmの位置となるように調整する。
(3)その後、下方向(図4における(b)の矢印の方向)に約5cm変位させ、元の位置に戻す、という振るい操作を連続的に往復20回行う。
(4)容器に脱落した第一の高吸収性ポリマーの重量を測定し、{(振るい前の上記シートに担持させた第一の高吸収性ポリマーの重量−脱落した第一の高吸収性ポリマーの重量)/振るい前の上記シートに担持させた第一の高吸収性ポリマーの重量}×100の式で算出される数値を、第一の高吸収性ポリマーの、トウからなる繊維集合体への担持率(%)とする。
(2)当該シートの縦方向の他方端部が下になるように、縦方向の一方端部の横方向両端部(図4における符号(a))を把持する。このとき、当該シートの縦方向の他方端部が、上記容器の底面から約30cmの位置となるように調整する。
(3)その後、下方向(図4における(b)の矢印の方向)に約5cm変位させ、元の位置に戻す、という振るい操作を連続的に往復20回行う。
(4)容器に脱落した第一の高吸収性ポリマーの重量を測定し、{(振るい前の上記シートに担持させた第一の高吸収性ポリマーの重量−脱落した第一の高吸収性ポリマーの重量)/振るい前の上記シートに担持させた第一の高吸収性ポリマーの重量}×100の式で算出される数値を、第一の高吸収性ポリマーの、トウからなる繊維集合体への担持率(%)とする。
(第二吸収体)
図2に示すように、第二吸収体50は、平面視で前部域Aから後部域Cに至って位置し、第二のトウからなる繊維集合体と第二のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第二の高吸収性ポリマーとを有する。
第二吸収体50の無荷重での密度は、第一吸収体40の無荷重での密度より高いものである。これにより、尿等の体液が、中央部域Bで局所的に吸収され、その後、下層である液拡散性シート70と高密度の第二吸収体50とで拡散及び吸収されるため、液戻りが抑制され、排尿後の着用感に優れる。
第二吸収体の無荷重での密度は、20kg/m3以上200kg/m3以下であることが好ましく、30kg/m3以上150kg/m3以下であることがより好ましい。
第一吸収体40及び第二吸収体50の密度は、トウの解繊度及びプレス条件により調整することができる。
図2に示すように、第二吸収体50は、平面視で前部域Aから後部域Cに至って位置し、第二のトウからなる繊維集合体と第二のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第二の高吸収性ポリマーとを有する。
第二吸収体50の無荷重での密度は、第一吸収体40の無荷重での密度より高いものである。これにより、尿等の体液が、中央部域Bで局所的に吸収され、その後、下層である液拡散性シート70と高密度の第二吸収体50とで拡散及び吸収されるため、液戻りが抑制され、排尿後の着用感に優れる。
第二吸収体の無荷重での密度は、20kg/m3以上200kg/m3以下であることが好ましく、30kg/m3以上150kg/m3以下であることがより好ましい。
第一吸収体40及び第二吸収体50の密度は、トウの解繊度及びプレス条件により調整することができる。
また、第二吸収体50が、前部域Aから後部域Cに亘って設けられていることにより、第一吸収体40で吸収しきれない尿を充分に拡散及び吸収することができる。
第二吸収体50の長手方向の寸法は95mm以上550mm以下であることが好ましく、幅方向の寸法は25mm以上180mm以下であることが好ましい。
第二の吸収体50の厚みは、吸収速度を良好にしつつ、着用感を損なわないように1.5mm以上3.0mm以下であることが好ましい。
また、第二の吸収体50の、長手方向の寸法は95mm以上395mm以下、幅方向の寸法は25mm以上105mm以下であることが好ましい。
第二吸収体50の長手方向の寸法は95mm以上550mm以下であることが好ましく、幅方向の寸法は25mm以上180mm以下であることが好ましい。
第二の吸収体50の厚みは、吸収速度を良好にしつつ、着用感を損なわないように1.5mm以上3.0mm以下であることが好ましい。
また、第二の吸収体50の、長手方向の寸法は95mm以上395mm以下、幅方向の寸法は25mm以上105mm以下であることが好ましい。
−第二のトウからなる繊維集合体−
第二のトウからなる繊維集合体は、上記第一のトウからなる繊維集合体と同様のものを用いることができる。
第二のトウからなる繊維集合体は、上記第一のトウからなる繊維集合体と同様のものを用いることができる。
−第二の高吸収性ポリマー
第二の高吸収性ポリマーとしては、上記第一の高吸収性ポリマーと同様のものを用いることができる。
第二の高吸収性ポリマーの坪量は、各種の吸収性物品に要求される吸収性能を確保するために、60g/m2以上500g/m2以下とすることが好ましい。また、吸収性能、吸収後の肌触り及び着用者の動きやすさをより向上させる観点から、第二の高吸収性ポリマーの坪量は、150g/m2以上400g/m2以下とすることがより好ましい。
第二の高吸収性ポリマーとしては、上記第一の高吸収性ポリマーと同様のものを用いることができる。
第二の高吸収性ポリマーの坪量は、各種の吸収性物品に要求される吸収性能を確保するために、60g/m2以上500g/m2以下とすることが好ましい。また、吸収性能、吸収後の肌触り及び着用者の動きやすさをより向上させる観点から、第二の高吸収性ポリマーの坪量は、150g/m2以上400g/m2以下とすることがより好ましい。
また、粉体としての流動性が悪い微粉末を避けることにより、吸収に関する基本性能を高め、かつ、第二吸収体50が硬くなることにより発生するごつごつとした触感を低減する観点から、第二の高吸収性ポリマーの中位粒子径は、50μm以上600μm以下であることが好ましく、100μm以上500μm以下であることがより好ましい。
このように、本発明の吸収性物品10は、柔軟性及び可撓性に優れる第一吸収体40とフラッフパルプを有さなくても十分な吸収性と拡散性とを有する第二吸収体50と、を有することによって、薄型であっても吸収能力及び拡散能力が高く、良好な着用感を得ることができる。
[液拡散性シート]
本発明の吸収性物品10では、図2に示すように、第二吸収体50の上面への体液の拡散を促進するため、第一吸収体40と第二吸収体50との間に、第二吸収体50と同じ大きさの液拡散性シート70が設けられている。液拡散性シート70としては、例えば、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等の親水性不織布や、スパンボンド不織布/メルトブローン不織布、スパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布を積層した複合不織布を挙げることができる。
液拡散性シート70の厚さは0.1mm以上2mm以下であることが好ましく、その坪量は15g/m2以上100g/m2以下であることが好ましい。
本発明の吸収性物品10では、図2に示すように、第二吸収体50の上面への体液の拡散を促進するため、第一吸収体40と第二吸収体50との間に、第二吸収体50と同じ大きさの液拡散性シート70が設けられている。液拡散性シート70としては、例えば、エアスルー不織布、ポイントボンド不織布、スパンボンド不織布、メルトブロー不織布等の親水性不織布や、スパンボンド不織布/メルトブローン不織布、スパンボンド不織布/メルトブローン不織布/スパンボンド不織布を積層した複合不織布を挙げることができる。
液拡散性シート70の厚さは0.1mm以上2mm以下であることが好ましく、その坪量は15g/m2以上100g/m2以下であることが好ましい。
[キャリアシート]
本発明の吸収性物品10は、キャリアシート80を有していてもよい。キャリアシート
80は、第一吸収体40、液拡散性シート70、及び第二吸収体50を、一体的に全体を包むように覆っていてもよいし、第一吸収体40の身体側からと、第二吸収体50の衣類側からとで一体的に挟持するように覆っていてもよい。
このような態様でキャリアシート80を設けることにより、第一吸収体40及び第二吸収体50の形状を維持することができる。さらに、第一の高吸収性ポリマー及び第二の高吸収性ポリマーが各吸収体(40,50)の外へ漏れることを防止することができる。
キャリアシート90としては、ティシュ、吸収紙、スパンボンド不織布やエアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができ、液拡散性、保水性、コストの観点からティシュを用いることが好ましく、キャリアシート80の坪量は、強度と装着感の観点から、10g/m2以上40g/m2以下とすることが好ましく、15g/m2以上20g/m2以下とすることがより好ましい。
本発明の吸収性物品10は、キャリアシート80を有していてもよい。キャリアシート
80は、第一吸収体40、液拡散性シート70、及び第二吸収体50を、一体的に全体を包むように覆っていてもよいし、第一吸収体40の身体側からと、第二吸収体50の衣類側からとで一体的に挟持するように覆っていてもよい。
このような態様でキャリアシート80を設けることにより、第一吸収体40及び第二吸収体50の形状を維持することができる。さらに、第一の高吸収性ポリマー及び第二の高吸収性ポリマーが各吸収体(40,50)の外へ漏れることを防止することができる。
キャリアシート90としては、ティシュ、吸収紙、スパンボンド不織布やエアレイド不織布等の親水性不織布を挙げることができ、液拡散性、保水性、コストの観点からティシュを用いることが好ましく、キャリアシート80の坪量は、強度と装着感の観点から、10g/m2以上40g/m2以下とすることが好ましく、15g/m2以上20g/m2以下とすることがより好ましい。
[立体ギャザー]
吸収性物品10の身体側表面には、立体ギャザー100が設けられていることが好ましい。この立体ギャザー100は、トップシート20とともに体液の閉じ込め空間を形成し、体液の漏れを防止できるようになっている。立体ギャザー100は、立体ギャザーシートと、立体ギャザーシートの自由端部に沿って配された伸縮性弾性部材と、を備えていることが好ましい。伸縮性弾性部材としては、天然ゴム、合成ゴム、及びポリウレタン等からなる、糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができる。
吸収性物品10の身体側表面には、立体ギャザー100が設けられていることが好ましい。この立体ギャザー100は、トップシート20とともに体液の閉じ込め空間を形成し、体液の漏れを防止できるようになっている。立体ギャザー100は、立体ギャザーシートと、立体ギャザーシートの自由端部に沿って配された伸縮性弾性部材と、を備えていることが好ましい。伸縮性弾性部材としては、天然ゴム、合成ゴム、及びポリウレタン等からなる、糸状、紐状、平型形状のものを適宜使用することができる。
<吸収性物品の製造方法>
吸収性物品10の製造方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を採用することができ、例えば、衣類側から、バックシート30、第二吸収体50、液拡散性シート70、第一吸収体40、トップシート20の順に積層し、トップシート20とバックシート30とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定することで製造することができる。そして、これを包装シートに個別包装した後、長手方向に3つ折りにして折り畳めばよい。
吸収性物品10の製造方法としては、特に限定はなく、従来公知の方法を採用することができ、例えば、衣類側から、バックシート30、第二吸収体50、液拡散性シート70、第一吸収体40、トップシート20の順に積層し、トップシート20とバックシート30とを一部又は全周に亘ってホットメルト接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等を用いて固定することで製造することができる。そして、これを包装シートに個別包装した後、長手方向に3つ折りにして折り畳めばよい。
以上、本発明を、実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記の実施形態の範囲には限定されないことは言うまでもなく、上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10 吸収性物品
20 トップシート
30 バックシート
40 第一吸収体
50 第二吸収体
60 吸収層
70 液拡散性シート
80 キャリアシート
100 立体ギャザー
110 第一の高吸収性ポリマーを担持したシート
A 前部域
B 中央部域
C 後部域
20 トップシート
30 バックシート
40 第一吸収体
50 第二吸収体
60 吸収層
70 液拡散性シート
80 キャリアシート
100 立体ギャザー
110 第一の高吸収性ポリマーを担持したシート
A 前部域
B 中央部域
C 後部域
Claims (8)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、前記トップシートと前記バックシートの間に吸収層とを有する吸収性物品であって、
前記吸収性物品が、長手方向に沿って前部域、中央部域、及び後部域からなり、
前記吸収層が、前記トップシート側から第一吸収体及び第二吸収体を有し、
前記第一吸収体は、平面視で前記中央部域に位置し、第一のトウからなる繊維集合体と該第一のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第一の高吸収性ポリマーとを有し、
前記第二吸収体は、平面視で前記前部域から前記後部域に至って位置し、第二のトウからなる繊維集合体と該第二のトウからなる繊維集合体の繊維に固着担持された第二の高吸収性ポリマーとを有し、
前記第二吸収体の無荷重での密度が、前記第一吸収体の無荷重での密度より高く、
前記第一吸収体と前記第二吸収体との間に、前記第二吸収体と略同じ大きさの液拡散性シートが設けられている吸収性物品。 - 前記第一のトウからなる繊維集合体の坪量が、20g/m2以上100g/m2以下であり、
前記第一の高吸収性ポリマーは、坪量が60g/m2以上500g/m2以下であり、かつ、前記第一のトウからなる繊維集合体の坪量に対して0.6倍以上5.0倍以下である請求項1記載の吸収性物品。 - 前記第一の高吸収性ポリマーの前記第一のトウからなる繊維集合体への担持率が、70%以上である請求項1又は2記載の吸収性物品。
- 前記第一のトウからなる繊維集合体の構成繊維が、セルロースアセテートからなる請求項1から3いずれか1項記載の吸収性物品。
- 前記第一吸収体の無荷重での密度が、2kg/m3以上20kg/m3以下である請求項1から4いずれか1項記載の吸収性物品。
- 前記第二のトウからなる繊維集合体の坪量が20g/m2以上100g/m2以下であり、
前記第二の高吸収性ポリマーは、坪量が60g/m2以上500g/m2以下であり、かつ、前記第二のトウからなる繊維集合体の坪量に対して0.6倍以上5.0倍以下である請求項1から5いずれか1項記載の吸収性物品。 - 前記第二の高吸収性ポリマーの前記第二のトウからなる繊維集合体への担持率が、70%以上である請求項1から6いずれか1項記載の吸収性物品。
- 前記第二吸収体の無荷重での密度が、20kg/m3以上200kg/m3以下である請求項1から7いずれか1項記載の吸収性物品。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018222553A JP2020081536A (ja) | 2018-11-28 | 2018-11-28 | 吸収性物品 |
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- 2018-11-28 JP JP2018222553A patent/JP2020081536A/ja active Pending
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