JP2020081331A - 天板付什器 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コスト化や組付工数の削減を図ることができる天板付什器を提供する。【解決手段】本発明に係る天板付什器1は、支持構造体と、支持構造体に支持された天板21と、天板21を上下方向に貫通する配線挿通孔23を開閉する配線カバーと、天板21に取り付けられる取付ベース61を有し、配線カバーを支持するカバー支持部51と、天板21に取り付けられるフランジ部89を有し、配線挿通孔23を下方から覆う配線トレー52と、を備えている。カバー支持部51及び配線トレー52は、フランジ部89と天板21との間で、取付ベース61を上下方向に挟み込んだ状態で天板21に固定されている。【選択図】図4

Description

本発明は、天板付什器に関する。
近年、オフィスや病院、公共施設等の施設に設置される天板付什器では、利用者が天板上で電子機器を使用することがある。そのため、天板付什器として、電子機器への電源供給やインターネットへの接続等を行うための配線接続システムを、天板に設ける構成が知られている。
下記特許文献1には、配線接続システムとして、テーブルタップ等の接続ユニット等を載置するための配線トレーを、天板の下方に設ける構成が開示されている。下記特許文献1に記載の構成において、利用者は、天板に形成された配線挿通孔を通じて電子機器の配線を天板の下方に引き回すことで、例えば配線トレー上に載置された接続ユニットに配線を接続できる。また、配線接続ユニットの未使用時には、配線カバーにより配線挿通孔を閉塞することで、接続ユニットの未使用時における天板付什器としての体裁を向上できると考えられる。
特開2017−79820号公報
上述した従来技術にあっては、配線カバーや配線トレーが天板にそれぞれ取り付けられている。そのため、天板に形成する取付座部(例えば、雌ねじ部等)の個数が増加したり、加工が複雑になったりすることで、製造コストの増加に繋がる可能性がある。また、配線カバーや配線トレーを天板に別々に取り付けることで、組付工数が多いという課題がある。一方で、配線カバーと配線トレーを仮に一体部品として形成した場合には、構成の複雑化に繋がり、製造コストの増加に繋がる。
本発明は、低コスト化や組付工数の削減を図ることができる天板付什器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る天板付什器は、支持構造体と、前記支持構造体に支持された天板と、前記天板を上下方向に貫通する配線挿通孔を開閉する配線カバーと、前記天板又は前記支持構造体のうち、被取付部に取り付けられる支持部取付片を有し、前記配線カバーを支持するカバー支持部と、前記被取付部に取り付けられるトレー取付片を有し、前記配線挿通孔を下方から覆う配線トレーと、を備え、前記カバー支持部及び前記配線トレーは、前記支持部取付片及び前記トレー取付片のうち、何れか一方の取付片である第1取付片と前記被取付部との間で、他方の取付片である第2取付片を第1方向に挟み込んだ状態で前記被取付部に固定されている。
本態様によれば、第1取付片と被取付部との間に第2取付片を挟むことで、カバー支持部及び配線トレーを別々に被取付部に固定する場合に比べ、被取付部に形成する取付座部や、カバー支持部及び配線トレーを固定するための固定部材(例えば、締結部材)を削減できる。これにより、製造コストや組付工数の削減を図ることができる。また、カバー支持部と配線トレーとを別部品とすることで、カバー支持部と配線トレーとを一体で形成する場合に比べ、各部品の構成の簡素化を図り、製造コストを削減できる。
上記態様の天板付什器において、前記第1取付片には、前記第1取付片を前記第1方向で貫通する第1貫通孔が形成され、前記第2取付片において、前記第1方向から見て前記第1貫通孔と重なり合う位置には、前記第2取付片を前記第1方向で貫通する第2貫通孔が形成され、前記カバー支持部及び前記配線トレーは、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を通じて前記被取付部に締結される締結部材により、前記被取付部に一体で固定されていてもよい。
本態様によれば、カバー支持部と配線トレーとを一体で固定する(共締めする)ことで、取付座部や固定部材をより確実に削減できる。これにより、製造コストや組付工数の更なる削減を図ることができる。
上記態様の天板付什器において、前記カバー支持部及び前記配線トレーのうち、一方の部材は、前記第1方向に対して交差する方向で、他方の部材に係合する係合部を有していてもよい。
本態様によれば、カバー支持部と配線トレーとが、第1方向に交差する方向で相対移動するのを抑制できる。これにより、被取付部に対するカバー支持部及び配線トレーの位置ずれを抑制できる。また、被取付部への組付前にカバー支持部及び配線トレーを係合させておくことで、カバー支持部及び配線トレーを一体で被取付部に組み付けることができる。これにより、組付効率の向上を図ることができる。
上記態様の天板付什器において、前記第1取付片には、前記第1取付片を前記第1方向で貫通する第1貫通孔が形成され、前記第2取付片において、前記第1方向から見て前記第1貫通孔と重なり合う位置には、前記第2取付片を前記第1方向で貫通する第2貫通孔が形成され、前記カバー支持部及び前記配線トレーは、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を通じて前記被取付部に締結される締結部材により、前記被取付部に一体で固定され、前記係合部は、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔のうち、一方の貫通孔の開口縁から他方の貫通孔内に進入する孔係合部を備えていてもよい。
本態様によれば、第1貫通孔及び第2貫通孔の位置ずれを確実に抑制できる。これにより、組付効率の向上を図ることができる。
上記態様の天板付什器において、前記係合部は、前記第1取付片及び前記第2取付片のうち、一方の取付片の外周縁から他方の取付片に向けて延び、前記他方の取付片の外周縁を取り囲む外周係合部を備えていてもよい。
本態様によれば、カバー支持部と配線トレーとの位置ずれを抑制して、組付効率の向上を図ることができる。また、カバー支持部と配線トレーとの重ね合わせ部分の少なくとも一部を外周係合部により覆うことができ、体裁を向上させることができる。
上記各態様によれば、低コスト化や組付工数の削減を図ることができる。
第1実施形態に係る天板付什器の斜視図である。 第1実施形態に係る配線接続システムの分解斜視図である。 第1実施形態に係るカバー受部材、保持部材及び接続ユニットの斜視図である。 図3のIV−IV線に相当する部分における天板付什器の断面図である。 第1実施形態に係るアダプタの斜視図である。 図3のVI−VI線に相当する天板付什器の断面図である。 図1のVII−VII線に沿う断面図である。 図1のVIII−VIII線に沿う断面図である。 第1実施形態の変形例に係る天板付什器の平面図である。 第1実施形態の変形例に係る天板付什器の平面図である。 第1実施形態の変形例に係る天板付什器の図4に対応する断面図である。 第2実施形態に係る配線接続システムの斜視図である。 第3実施形態に係る配線接続システムの斜視図である。 図13のXIV−XIV線に沿う断面図である。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、床面Fに直交する方向を上下方向(第1方向:矢印UPが上側)とし、上下方向に直交する2方向をそれぞれ前後方向(矢印FRが前側)及び左右方向(矢印LHが左側)として説明する。
(第1実施形態)
[天板付什器]
図1は、天板付什器1の斜視図である。
図1に示すように、本実施形態の天板付什器1は、例えばオフィスや公共施設の会議室等に設置されたテーブルである。天板付什器1は、天板ユニット11と、支持構造体12と、を備えている。
<天板ユニット>
天板ユニット11は、天板(被取付部)21と、配線接続システム22と、を備えている。
天板21は、例えば平面視正方形状に形成されている。但し、天板21の平面視外形は、正方形状に限らず、長方形状や円形状、三角形状等、適宜変更が可能である。なお、天板21は、例えば木材や金属等により形成されている。
天板21上には、各種電子機器D1,D2(例えば、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットコンピュータ等)が載置可能である。本実施形態において、電子機器D1,D2は、天板21上において、配線接続システム22を間に挟んで前後方向で対向する位置に載置されている。
天板21の中央部(前後方向及び左右方向の中央部)には、天板21を上下方向に貫通する配線挿通孔23が形成されている。配線挿通孔23は、平面視正方形状に形成されている。但し、配線挿通孔23の平面視外形は、正方形状に限らず、長方形状や円形状、三角形状等、適宜変更が可能である。なお、天板21における配線挿通孔23の位置は、中央部に限らず、天板21の中央部に対して前後方向及び左右方向にずれた位置に形成されていてもよい。また、配線挿通孔23は、少なくとも一部が天板21の外周縁で開放されていてもよい。
配線接続システム22は、例えば天板21上に載置される電子機器D1,D2から引き出される配線C1,C2を、外部電源やインターネット等に接続したり、天板21の下方に案内したりするためのものである。配線接続システム22の詳細については後述する。
<支持構造体>
支持構造体12は、複数本の脚部31を備えている。各脚部31は、床面Fから上方に立設されている。各脚部31は、例えば天板21の下面における各角部に対応する位置に、それぞれブラケット32を介して取り付けられている。これにより、天板ユニット11は、支持構造体12により下方から支持されている。なお、支持構造体12は、例えば天板21の下面に取り付けられた枠状のフレーム部材に、各脚部31の上端部が接続された構成であってもよい。
脚部31の下端部には、床面F上を走行可能なキャスタ33が取り付けられている。但し、脚部31は、キャスタ33を有さない構成でもよく、キャスタ33に代えてアジャスタ等を有する構成であってもよい。
<配線接続システム>
図2は、配線接続システム22の分解斜視図である。
配線接続システム22は、配線受けユニット41と、保持部材42と、接続ユニット43と、第1配線カバー44と、第2配線カバー45と、を備えている。
<配線受けユニット>
配線受けユニット41は、天板21における配線挿通孔23に対応する位置に、天板21の下方から取り付けられる。配線受けユニット41は、カバー支持部51と、配線トレー52と、を備えている。
カバー支持部51は、配線挿通孔23における左右の開口縁に沿って配置された左右一対のカバー受部材55を備えている。なお、各カバー受部材55は、左右対称の構成とされている。したがって、以下の説明では、一方(右側)のカバー受部材55について説明する。
図3は、カバー受部材55、保持部材42及び接続ユニット43の斜視図である。
図3に示すように、カバー受部材55は、天板21の下面のうち、配線挿通孔23の右側開口縁に沿って配置されている。カバー受部材55は、樹脂材料等により一体に形成されている。カバー受部材55は、取付ベース(支持部取付片、第2取付片)61と、回動軸部(第1回動軸部62及び第2回動軸部63)と、台座部(第1台座部64及び第2台座部65)と、を備えている。
取付ベース61は、配線挿通孔23の右側開口縁に沿って前後方向に延在する長尺の部材である。取付ベース61は、少なくとも前後方向の両端部が天板21により上方から覆われた状態で、天板21の下方に配置される。本実施形態では、取付ベース61における前後方向の中央部のうち、右側部分が天板21により上方から覆われ、左側部分が配線挿通孔23を通じて外部に露出している。取付ベース61における前後両端部には、取付ベース61を上下方向に貫通するベース挿通孔(第2貫通孔、第1貫通孔)60が形成されている。
取付ベース61において、前後方向の中心に対して両側に位置する部分には、一対の切欠き部(第1切欠き部66及び第2切欠き部67)が形成されている。各切欠き部66,67は、平面視において、左右方向を長手方向とする矩形状に形成されている。各切欠き部66,67は、取付ベース61を上下方向に貫通するとともに、取付ベース61の左側端縁上で開口している。切欠き部66,67は、少なくとも一部が平面視で配線挿通孔23の内側に配置されている。なお、取付ベース61には、取付ベース61から下方に延びるリブ69が複数形成されている。
第1回動軸部62は、取付ベース61のうち、第1切欠き部66に対して前後方向の内側(中心寄り)に形成されている。第2回動軸部63は、取付ベース61のうち、第2切欠き部67に対して前後方向の内側に形成されている。各回動軸部62,63は、取付ベース61における左側端縁から上方に立設されている。すなわち、各回動軸部62,63は、配線挿通孔23内に下方から進入している。なお、取付ベース61の中央部には、下方に窪む逃げ部71が形成されている。逃げ部71は、回動軸部62,63の周囲を取り囲んでいる。
第1台座部64は、取付ベース61のうち、第1切欠き部66に対して前方に位置する部分から上方に膨出している。第2台座部65は、取付ベース61のうち、第2切欠き部67に対して後方に位置する部分から上方に膨出している。本実施形態において、各台座部64,65は、配線挿通孔23内の前後方向で対向する角部にそれぞれ近接して配置される。なお、各台座部64,65は、前後対称な構成とされている。したがって、以下の説明では、第1台座部64について主に説明し、第2台座部65については、第1台座部64と同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
第1台座部64は、平面視で矩形状に形成されている。具体的に、第1台座部64は、下段部73、中段部74及び上段部75を備えている。
下段部73は、取付ベース61において、第1切欠き部66の前端縁と取付ベース61の左側端縁とがなす角部に形成されている。下段部73の上面は、取付ベース61の上面に対して上方に位置するとともに、上下方向に直交する平坦面とされている。下段部73には、下段部73を上下方向に貫通する保持孔73aが形成されている。
中段部74は、下段部73に対して前方及び右側に連なっている。中段部74の上面は、下段部73の上面に対して上方に位置するとともに、上下方向に直交する平坦面とされている。
上段部75は、第1台座部64のうち下段部73と対角の位置に配置されている。上段部75の上面は、中段部74の上面に対して上方に位置するとともに、上下方向に直交する平坦面とされている。なお、上段部75の上面は、天板21の上面よりも下方に配置されている。但し、上段部75の上面が天板21の上面と面一に配置されていてもよい。
図2に示すように、配線トレー52は、配線挿通孔23を下方から覆っている(図6等参照)。配線トレー52は、底壁部81と、前壁部82と、後壁部83と、右壁部84と、左壁部85と、を備えている。
底壁部81は、天板21の下方において、配線挿通孔23に対向配置されている。底壁部81の中央部には、上方に膨出する膨出部81aが形成されている。膨出部81aは、底壁部81の剛性を確保する機能を有している。なお、底壁部81には、テーブルタップ等を載置してもよい。
前壁部82は、底壁部81の前端縁から上方に延設されている。後壁部83は、底壁部81の後端縁から上方に延設されている。なお、前壁部82及び後壁部83は、前後対称の構成とされている。したがって、以下の説明では、前壁部82について主に説明し、後壁部83については、前壁部82と同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
前壁部82は、底壁部81における左右方向の全長に亘って形成されている。前壁部82には、前壁部82を前後方向に貫通する配線通過口87が形成されている。配線通過口87は、前壁部82の上端縁で開口している。但し、配線通過口87は、前壁部82の一部を前後方向で貫通していれば、位置や数、形状等は適宜変更が可能である。例えば、配線通過口87は、前壁部82によって全周が取り囲まれていてもよく、前壁部82の下端縁や左右方向を向く端縁で開口していてもよい。
前壁部82の上端縁において、左右両端部(配線通過口87に対して左右両側に位置する部分)には、フランジ部(トレー取付片、第1取付片)89が形成されている。フランジ部89は、前壁部82の上端縁から前方に延設されている。
図4は、図3のIV−IV線に相当する部分における天板付什器1の断面図である。
図2、図4に示すように、フランジ部89は、上述した各カバー支持部51のうち、取付ベース61の前端部に下方から重ね合わされている。図4に示すように、フランジ部89のうち、上述したベース挿通孔60と平面視で重なり合う位置には、フランジ部89を上下方向に貫通するトレー挿通孔(第1貫通孔、第2貫通孔)90が形成されている。トレー挿通孔90の内径は、ベース挿通孔60に比べて小径になっている。
トレー挿通孔90及びベース挿通孔60内には、取付ベース61とフランジ部89とが上下方向で重ね合わされた状態で、下方からビス91が挿通されている。ビス91は、トレー挿通孔90及びベース挿通孔60を通じて天板21の雌ねじ部(被取付部)21aに下方から締結されている。これにより、カバー支持部51及び配線トレー52は、取付ベース61が天板21とフランジ部89との間に上下方向で挟まれた状態で、ビス91によって共締めされている。
トレー挿通孔90の開口縁には、孔係合部93が形成されている。孔係合部93は、トレー挿通孔90の開口縁から上方に立設されている。孔係合部93は、ベース挿通孔60内に挿入されている。すなわち、孔係合部93の外周面は、ベース挿通孔60の内周面に、上下方向に直交する方向で近接又は当接(係合)している。本実施形態において、孔係合部93は、トレー挿通孔90の開口縁全周に亘って形成されている。但し、孔係合部93は、トレー挿通孔90の開口縁のうち、少なくとも一部に形成されていればよい。
フランジ部89の外周縁には、外周係合部94が形成されている。外周係合部94は、フランジ部89の外周縁のうち、前端縁及び左右両端縁から上方に立設されている。外周係合部94は、取付ベース61の前端部を前方及び左右両側から取り囲んでいる。すなわち、外周係合部94の内周面は、取付ベース61における前端部の外周面に、上下方向に直交する方向で近接又は当接(係合)している。なお、外周係合部94は、フランジ部89の外周縁において少なくとも一部に形成されていればよい。孔係合部93や外周係合部94の上端面は、取付ベース61の上面と面一に配置されていることが好ましい。
図2に示すように、右壁部84は、底壁部81における右側端縁から上方に立設されている。配線トレー52のうち、前壁部82、後壁部83及び右壁部84で囲まれた部分は、配線トレー52の内外を連通させる配線通過口97を画成している。
左壁部85は、底壁部81における左側端縁から上方に立設されている。配線トレー52のうち、前壁部82、後壁部83及び左壁部85で囲まれた部分は、配線トレー52の内外を連通させる配線通過口98を画成している。
<保持部材>
図3に示すように、保持部材42は、接続ユニット43を着脱可能に保持する。保持部材42は、一対のアダプタ100を備えている。一対のアダプタ100は、上述したカバー支持部51のうち、左右方向で対向する切欠き部(本実施形態では、第1切欠き部66)内に収容された状態で、カバー支持部51に着脱可能に取り付けられている。なお、各アダプタ100は、何れも同様の構成である。そのため、以下の説明では、一方(右側)のアダプタ100について主に説明し、他方のアダプタ100については一方のアダプタ100と同様の符号を付して説明を省略する場合がある。
図5は、アダプタ100の斜視図である。図6は、図3のVI−VI線に相当する天板付什器1の断面図である。
図5、図6に示すように、アダプタ100は、ユニット収容部101と、取付片102と、を備えている。
ユニット収容部101は、上方及び左側に開口する箱型に形成されている。図6に示すように、ユニット収容部101の右壁部105には、突条106が形成されている。突条106は、上下方向に延在している。本実施形態において、突条106は、右壁部105における前後方向の中心に対して両側に一対で形成されている。右壁部105の上端部には、右壁部105を左右方向に貫通する係止孔107が形成されている。
図5に示すように、取付片102は、収容部101における前壁部112、右壁部105及び後壁部113を取り囲んでいる。取付片102における前後両端縁には、差込溝(前側差込溝115及び後側差込溝116)が形成されている。
図2、図5に示すように、アダプタ100は、第1切欠き部66内に収容された状態で、カバー支持部51(取付ベース61)に取り付けられる。具体的に、ユニット収容部101の下壁部117を下方に向けた状態で配線挿通孔23内にアダプタ100を上方から進入させた後、アダプタ100を右側(左右方向の外側)に移動させることで、右側のカバー支持部51の第1切欠き部66内にアダプタ100を差し込む。すると、差込溝115,116内に、取付ベース61における切欠き部66の開口縁が差し込まれる。すなわち、前側差込溝115内には、第1切欠き部66の前端開口縁及び左端開口縁が差し込まれる。一方、後側差込溝116内には、第1切欠き部66の後端開口縁及び左端開口縁が差し込まれる。これにより、アダプタ100が、カバー支持部51に対して前後方向及び上下方向に移動不能に係合される。
<接続ユニット>
図2に示すように、接続ユニット43は、保持部材42を介して配線受けユニット41に着脱可能に取り付けられる。接続ユニット43は、配線ボックス120と、配線ボックス120から引き出されたケーブル121と、を有している。
配線ボックス120は、左右方向を長手方向とする箱型とされている。配線ボックス120の上面には、電子機器D1,D2から引き出された配線C1,C2を接続可能な電気的接続部122が開口している。電気的接続部122は、例えばコンセントプラグやUSB(Universal Serial Bus)コネクタ、LAN(Local Area Network)コネクタ等の受けである。
配線ボックス120のうち左右方向を向く両側壁125には、保持溝126が形成されている。保持溝126は、配線ボックス120の下面で開口するとともに、上下方向に延在している。保持溝126は、前後方向に間隔をあけて一対形成されている。
配線ボックス120の側壁125において、一対の保持溝126間に位置する部分には、舌片部128が設けられている。舌片部128は、下端部が側壁125に接続された状態で、左右方向に撓み変形可能に構成されている。舌片部128の上端部には、左右方向の外側(左右方向において配線ボックス120の中心から離間する方向)に突出する係止爪129が形成されている。
図7は、図1のVII−VII線に沿う断面図である。
図7に示すように、配線ボックス120は、左右方向の両端部が上述したアダプタ100のユニット収容部101内に収容されることで、一対のアダプタ100間に架け渡された状態で、保持部材42に保持される。具体的に、配線ボックス120は、アダプタ100内に上方から挿入される。すると、図2、図6に示すように、配線ボックス120の保持溝126内にアダプタ100の突条106が進入することで、配線ボックス120がユニット収容部101内に案内される。配線ボックス120をさらに下方に押し込むと、係止爪129がユニット収容部101の右壁部105の内面に摺動することで、舌片部128が左右方向の内側(左右方向において配線ボックス120の中心に向かう方向)に撓み変形する。その後、係止爪129が係止孔107に差し掛かると、舌片部128が復元変形することで、係止爪129が係止孔107内に係止される。これにより、配線ボックス120が保持部材42に保持される。なお、配線ボックス120が保持部材42に保持された状態において、配線ボックス120の上面は、天板21の上面と面一に配置されていることが好ましい。
図7に示すように、ケーブル121は、配線ボックス120から下方に引き出されている。ケーブル121は、各アダプタ100の間を通じて配線トレー52内に進入している。ケーブル121は、配線トレー52内において、何れかの配線通過口87,97,98を通じて天板21の下方に引き回された後、例えば外部電源やサーバー等に接続される。
図8は、図1のVIII−VIII線に沿う断面図である。
図7、図8に示すように、本実施形態の配線受けユニット41では、カバー支持部51の前部に、保持部材42(アダプタ100)を介して接続ユニット43が取り付けられている。一方、カバー支持部51の後部には保持部材42が取り付けられていない。すなわち、本実施形態の配線受けユニット41は、保持部材42の着脱により、接続ユニット43の取付の有無を変更できるようになっている。
<第1配線カバー>
図2に示すように、第1配線カバー44は、上述した各カバー受部材55の第1回動軸部62に回動可能に連結されている。第1配線カバー44は、カバー本体130と、弾性カバー131と、を備えている。
図6に示すように、カバー本体130は、蓋部134と、軸受部135と、挿入部137と、弾性カバー取付部138と、を備えている。
蓋部134は、配線挿通孔23の前部を上方から覆っている。第1配線カバー44の閉位置において、蓋部134のうち、上述した配線ボックス120と平面視で重なる位置には、蓋部134を上下方向に貫通する露出部140が形成されている。露出部140は、配線ボックス120の上面を外部に露出させている。これにより、第1配線カバー44が閉位置においても、電子機器D1,D2の配線C1,C2を電気的接続部122に接続することができる。
軸受部135は、蓋部134の後部から下方に突出している。軸受部135は、左右両端部において、各カバー支持部51の第1回動軸部62に係合している。これにより、第1配線カバー44は、左右方向に延びる軸線回りに回動可能に構成されている。すなわち、第1配線カバー44は、配線挿通孔23の前部を上方から閉塞する閉位置と、配線挿通孔23の前部を開放する開位置と、の間で回動する。
挿入部137は、第1配線カバー44の閉位置において、蓋部134のうち、上述した下段部73の保持孔73aと重なり合う位置から下方に延設されている。挿入部137は、下方に向かうに従い左右方向の幅が段々と縮小する段付き形状とされている。具体的に、挿入部137は、下方に位置する幅狭部137aと、上方に位置する幅広部137bと、が段差部137cを介して連なっている。挿入部137の幅狭部137aは、第1配線カバー44の閉位置において、保持孔73a内に挿入される。この際、段差部137cが下段部73の上面に上方から近接又は当接することで、第1配線カバー44が閉位置で位置決めされる。なお、第1配線カバー44の閉位置での位置決めは、第1配線カバー44及びカバー受部材55の少なくとも何れかに、第1配線カバー44の閉位置で互いに当接する当接部を有する構成であればよい。
弾性カバー取付部138は、蓋部134の外周部分において、左右両端部及び前端部から下方に延設されている。
弾性カバー131は、弾性カバー取付部138に取り付けられた状態で、カバー本体130から外方に張り出している。弾性カバー131は、ゴム等の弾性変形可能な板状の部材である。弾性カバー131は、配線挿通孔23内において、カバー本体130の前端縁(前後方向における外側端縁)と、配線挿通孔23における前端開口縁と、の間の隙間S(図3参照)を上下方向で仕切っている。また、図7に示すように、弾性カバー131は、カバー本体130における左右の両端縁と、配線挿通孔23における左右の開口縁と、の間を上下方向で仕切ることで、カバー支持部51(カバー受部材55)を上方から覆っている。なお、弾性カバー131は、第1配線カバー44の閉位置において、中段部74に上方から近接又は当接している。
第2配線カバー45は、上述した各カバー受部材55の第2回動軸部63に回動可能に連結されている。なお、第2配線カバー45は、露出部140を有していない以外は、第1配線カバー44と同様の構成である。すなわち、第2配線カバー45は、カバー本体130と、弾性カバー131と、を備えている。
第2配線カバー45は、軸受部135が第2回動軸部63に係合することで、左右方向に延びる軸線回りに回動可能に構成されている。すなわち、第2配線カバー45は、配線挿通孔23の後部を上方から閉塞する閉位置と、配線挿通孔23の後部を開放する開位置と、の間で回動する。第2配線カバー45の閉位置において、弾性カバー131は、第2切欠き部67を上方から覆っている。
配線カバー44,45は、弾性カバー131を有しない構成であってもよい。また、弾性カバー131は、板状に限らず、ブラシ状等であってもよい。
[天板付什器の組立方法]
次に、上述した天板付什器1の組立方法について説明する。以下の説明では、天板21に対して配線接続システム22を組み付ける方法について主に説明する。以下で説明する組立方法は、あくまで一例であり、組付順等は適宜変更が可能である。
図1、図2に示すように、まず一対のカバー受部材55と、配線トレー52と、を組み合わせる。具体的には、配線トレー52において、前壁部82及び後壁部83の前後方向で対向するフランジ部89間を架け渡すように、カバー受部材55を載置する。この際、カバー受部材55のベース挿通孔60内に孔係合部93が進入するとともに、取付ベース61の前後両端部が外周係合部94の内側に配置される。
続いて、配線受けユニット41を天板21に取り付ける。具体的には、図4に示すように、ベース挿通孔60及びトレー挿通孔90を天板21の雌ねじ部21aに位置合わせした状態で、ベース挿通孔60及びトレー挿通孔90を通じて雌ねじ部21aにビス91を締結する。
次に、カバー支持部51に保持部材42(アダプタ100)を組み付ける。具体的には、ユニット収容部101の下壁部117を下方に向けた状態で配線挿通孔23内にアダプタ100を上方から進入させた後、アダプタ100を左右方向の外側に移動させる。すると、差込溝115,116内に、取付ベース61における切欠き部66の開口縁が差し込まれることで、アダプタ100がカバー支持部51に対して前後方向及び上下方向で係合する。
続いて、カバー支持部51に接続ユニット43を取り付ける。具体的には、配線ボックス120における左右方向の両端部を各アダプタ100のユニット収容部101内に上方から差し込む。これにより、配線ボックス120は、各アダプタ100間を架け渡した状態で、アダプタ100を介してカバー支持部51に組み付けられる。なお、接続ユニット43のケーブル121は、配線トレー52内において、何れかの配線通過口87,97,98を通じて天板21の下方に引き回された後、例えば外部電源やサーバー等に接続される。
次に、配線カバー44,45をカバー支持部51に取り付ける。具体的には、第1配線カバー44の軸受部135を第1回動軸部62に連結するとともに、第2配線カバー45の軸受部135を第2回動軸部63に連結する。これにより、配線カバー44,45が、カバー支持部51に対して左右方向に沿う軸線回りに回動可能に支持される。
以上により、天板付什器1が完成する。
[天板付什器の使用方法]
次に、上述した天板付什器1の使用方法について説明する。以下の説明では、天板21に載置される電子機器D1,D2の配線C1,C2の引き回しについて説明する。
図1に示すように、天板21上において、例えば配線接続システム22に対して前方に載置された電子機器D1の配線C1を接続ユニット43に接続するには、配線C1を電子機器D1から後方に引き出す。その後、配線C1を接続ユニット43の電気的接続部122に接続する。これにより、接続ユニット43を介して電子機器D1への電源供給や、電子機器D1のネットワークの接続が可能になる。
また、天板21上において、例えば配線接続システム22に対して後方に載置された電子機器D2については、配線C2を電子機器D2から後方に引き出す。次に、第2配線カバー45を開位置に移動させた状態で、配線C2を配線挿通孔23内に進入させる。これにより、配線C2が天板21の下方に導かれる。続いて、第2配線カバー45を閉位置とすると、弾性カバー131が配線C2の外形に倣って弾性変形する。これにより、第2配線カバー45の外周縁と、配線挿通孔23の開口縁と、の間は、配線C2の通過を許容した上で、弾性カバー131により閉塞される。なお、配線挿通孔23を通過した配線C2は、例えば配線トレー52上に載置されたテーブルタップに接続されたり、何れかの配線通過口87,97,98を通じて天板21の下方に導いたりされる。
このように、本実施形態では、配線トレー52と天板21との間にカバー支持部51を間に挟んだ状態で、カバー支持部51及び配線トレー52が一体で天板21に固定される構成とした。
この構成によれば、配線トレー52と天板21との間にカバー支持部51を挟むことで、カバー支持部51及び配線トレー52を別々に天板21に固定する場合に比べ、天板21に形成する取付座部(雌ねじ部21a)や、カバー支持部51及び配線トレー52を固定するための固定部材(ビス91)を削減できる。これにより、製造コストや組付工数の削減を図ることができる。また、カバー支持部51と配線トレー52とを別部品とすることで、カバー支持部と配線トレーとを一体で形成する場合に比べ、各部品の構成の簡素化を図り、製造コストを削減できる。
本実施形態では、ベース挿通孔60及びトレー挿通孔90を通じて天板21にビス91が締結される構成とした。
この構成によれば、カバー支持部51と配線トレー52とを共締めすることで、雌ねじ部21aやビス91をより確実に削減できる。これにより、製造コストや組付工数の更なる削減を図ることができる。
本実施形態では、配線トレー52がカバー支持部51に対して上下方向に交差する方向で係合する係合部93,94を備える構成とした。
この構成によれば、カバー支持部51と配線トレー52とが、カバー支持部51と配線トレー52との取付方向に交差する方向で相対移動するのを抑制できる。これにより、天板21に対するカバー支持部51及び配線トレー52の位置ずれを抑制できる。また、天板21への組付前にカバー支持部51及び配線トレー52を係合させておくことで、カバー支持部51及び配線トレー52を一体で天板21に組み付けることができる。これにより、組付効率の向上を図ることができる。
本実施形態では、トレー挿通孔90の開口縁から立設してベース挿通孔60内に進入する孔係合部93を備える構成とした。
この構成によれば、トレー挿通孔90及びベース挿通孔60の位置ずれを確実に抑制できる。これにより、組付効率の向上を図ることができる。
本実施形態では、フランジ部89の外周縁から立設して、取付ベース61の外周縁を取り囲む外周係合部94を備える構成とした。
この構成によれば、カバー支持部51と配線トレー52との位置ずれを抑制して、組付効率の向上を図ることができる。また、カバー支持部51と配線トレー52との重ね合わせ部分の少なくとも一部を外周係合部94により覆うことができ、体裁を向上させることができる。
(変形例)
上述した第1実施形態では、カバー支持部51の前部のみに接続ユニット43が取り付けられている構成について説明したが、この構成に限られない。接続ユニット43は、カバー支持部51の前部及び後部の少なくとも一方に接続ユニット43が取り付けられていてもよく、接続ユニット43が取り付けられていない構成であってもよい。
上述した実施形態では、保持部材42として一対のアダプタ100を有する構成としたが、この構成に限られない。すなわち、保持部材42は一体に形成されていてもよい。
上述した実施形態では、切欠き部66,67内にアダプタ100が収容される構成について説明したが、この構成に限られない。カバー支持部51へのアダプタ100の取付方法は適宜変更が可能である。例えば、アダプタ100は、取付ベース61における左右方向の内側端縁に取り付けてもよい。
上述した実施形態では、第1配線カバー44に露出部140が形成された構成について説明したが、この構成に限らず、露出部140を有さない構成であってもよい。また、露出部140は、例えば図9に示すようにカバー本体130(蓋部134)の外周縁の一部が開放されていてもよい。また、図10に示すように、接続ユニット43は、平面視でカバー本体130(蓋部134)と重ならない位置に配置されていてもよい。
上述した実施形態では、配線受けユニット41がカバー支持部51と配線トレー52とを有する構成について説明したが、この構成に限られない。配線受けユニット41は、配線トレー52を有さない構成でもよく、カバー支持部51を有さない構成であってもよい。カバー支持部51を有さない場合には、上述した孔係合部93や外周係合部94の上端面が、フランジ部89と天板21の下面との間のスペーサとして機能する。
本実施形態のように、カバー支持部51や配線カバー44,45と、配線トレー52と、を別々に形成することで、各部品の構成の簡素化を図り、製造コストを削減できる。また、カバー支持部51や配線カバー44,45と、配線トレー52と、を単独で使用でき、顧客のニーズに柔軟、かつ低コストで対応できる。
上述した実施形態では、配線トレー52に係合部93,94が形成された構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、図11に示すように、カバー受部材55に孔係合部160及び外周係合部161を形成してもよい。図示の例において、孔係合部160は、ベース挿通孔60の開口縁から下方に延設されている。孔係合部160は、トレー挿通孔90内に進入している。
外周係合部161は、取付ベース61の外周縁から下方に延設されている。外周係合部161は、フランジ部89を外方から取り囲んでいる。また、上述した実施形態では、孔係合部及び外周係合部の双方を有する構成について説明したが、この構成のみに限らず、孔係合部及び外周係合部の何れかを有する構成であればよい。
上述した実施形態では、天板21と配線トレー52との間にカバー支持部51が挟まれる構成について説明したが、これとは逆に、天板21とカバー支持部51の取付ベース(支持部取付片、第1取付片)との間に配線トレー52のフランジ部(トレー取付片、第2取付片)が挟まれた構成であってもよい。
上述した実施形態では、カバー支持部51と配線トレー52とをビス91によって共締めする構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、カバー支持部及び配線トレーは、少なくとも一部が天板21又は支持構造体12との間で挟まれる構成であれば、カバー支持部及び配線トレーの天板21への固定箇所は別々であってもよい。
上述した実施形態では、取付ベース61とフランジ部89とが平面視で重なり合う部分に係合部93,94を形成した場合について説明したが、この構成に限られない。係合部は、取付ベース61とフランジ部89とは異なる部分に形成してもよい。これにより、設計の自由度を向上させることができる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明する。図12は、第2実施形態に係る配線接続システム200の斜視図である。本実施形態では、配線カバー201が一枚である点や、カバー支持部202が一体に形成されている点等で上述した第1実施形態と相違している。なお、以下の説明では、上述した実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図12に示す配線接続システム200において、カバー支持部202は、配線挿通孔23の開口縁に沿って延びる平面視で枠状に形成されている。具体的に、カバー支持部202は、一対の取付ベース210と、一対の取付ベース210間を架け渡すブリッジ部(第1ブリッジ部211及び第2ブリッジ部212)と、を備えている。
取付ベース210は、配線挿通孔23の左右開口縁に沿って前後方向に延在している。取付ベース210における前後両端部には、取付ベース210を上下方向に貫通するベース挿通孔60が形成されている。
取付ベース210の後部には、左右方向の内側に向けて開口する切欠き部214が形成されている。切欠き部214内にはアダプタ100が収容されている。アダプタ100は、上述した第1実施形態と同様に、切欠き部214の内周縁に係合している。アダプタ100は、接続ユニット43の配線ボックス120を保持している。
第1ブリッジ部211は、各取付ベース210の前端部同士の間を架け渡している。
第2ブリッジ部212は、各取付ベース210の後端部同士の間を架け渡している。第2ブリッジ部212における左右方向の両端部には、回動軸部215が上方に立設されている。回動軸部215には、配線カバー201が回動可能に連結されている。配線カバー201は、配線挿通孔23(カバー支持部202の内側)を開閉する。
カバー支持部202の内側であって、取付ベース210と第1ブリッジ部211とがなす角部には、台座部220が配設されている。台座部220は、上述した第1実施形態と同様に、下段部73、中段部74及び上段部75を有している。
配線トレー230は、上方に開口する箱型とされている。配線トレー230の周壁部231において、左右方向を向く側壁232には、側壁232を左右方向に貫通する配線通過口233が形成されている。
周壁部231の上端縁には、周壁部231から外方に張り出すフランジ部235が形成されている。フランジ部235はカバー支持部202における主に取付ベース210に下方から重なり合っている。
フランジ部235において、平面視でベース挿通孔60と重なり合う位置には、トレー挿通孔90が形成されている。トレー挿通孔90及びベース挿通孔60内には、取付ベース210とフランジ部235とが上下方向で重ね合わされた状態で、下方からビス(締結部材)91(図4参照)が挿通されている。ビス91は、トレー挿通孔90及びベース挿通孔60を通じて天板21の雌ねじ部21aに下方から締結される。これにより、カバー支持部202及び配線トレー230は、取付ベース210が天板21とフランジ部235との間に上下方向で挟まれた状態で、ビス91によって共締めされている。
フランジ部235において、トレー挿通孔90の開口縁には、上述した第1実施形態と同様に、孔係合部93が形成されている。
フランジ部235の外周縁には、上述した第1実施形態と同様に、外周係合部94が形成されている。
本実施形態では、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、以下の作用効果を奏する。
本実施形態では、カバー支持部202を一体形成したため、配線受けユニット41の部品点数の削減を図ることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について説明する。図13は、第3実施形態に係る配線接続システム300の斜視図である。本実施形態では、保持部材42が一体に形成されている点で上述した実施形態と相違している。
図13に示す配線接続システム300において、カバー支持部302は、配線挿通孔23における左右の開口縁に沿って延びる一対のカバー受部材305を備えている。カバー受部材305において、取付ベース306の前後方向における両端部には、取付ベース306を上下方向に貫通するベース挿通孔60が形成されている。取付ベース306における前後方向の中央部には、第1回動軸部62及び第2回動軸部63が形成されている。
取付ベース306において、第1回動軸部62及び第2回動軸部63に対して前後方向の外側に位置する部分には、第1台座部310及び第2台座部311が形成されている。各台座部310,311には、台座部310,311を上下方向に貫通する保持孔310a,311aが形成されている。
配線トレー320において、前壁部321の上端縁には、前方(前後方向の外側)に張り出すフランジ部322が形成されている。配線トレー320において、後壁部323の上端縁には、後方(前後方向の外側)に張り出すフランジ部324が形成されている。各フランジ部322,324には、各カバー受部材305が前後方向で架け渡されている。
図14は、図13のXIV−XIV線に沿う断面図である。
図13、図14に示すように、各フランジ部322,324のうち、カバー受部材305(取付ベース306)と平面視で重なり合う部分には、ベース収容部330が形成されている。ベース収容部330は、各フランジ部322,324の上面から下方に窪んでいる。取付ベース306における前後方向の両端部は、対応するベース収容部330内に収容されている。取付ベース306がベース収容部330内に収容された状態において、取付ベース306の上面とフランジ部322,324の上面とは面一に配置されていることが好ましい。
ベース収容部330の内周面は、取付ベース306の前後方向の両端部を前後方向の外側及び左右両側から取り囲んでいる。すなわち、ベース収容部330の内周面は、取付ベース306の前後方向の両端部の外周面に、上下方向に直交する方向で近接又は当接(係合)する外周係合部330aを構成している。
図13に示すように、ベース収容部330の底壁において、上述したベース挿通孔60と平面視で重なり合う部分には、ベース収容部330を上下方向に貫通する第1トレー挿通孔333が形成されている。第1トレー挿通孔333の開口縁には、孔係合部334が形成されている。孔係合部334は、ベース挿通孔60内に挿入されている。すなわち、孔係合部334の外周面は、ベース挿通孔60の内周面に、上下方向に直交する方向で近接又は当接(係合)している。
フランジ部322,324において、ベース収容部330以外の部分には、フランジ部322,324を上下方向に貫通する第2トレー挿通孔335が形成されている。第2トレー挿通孔335は、左右方向に間隔をあけて複数形成されている。
本実施形態の配線受けユニット41を天板21に取り付けるには、まずカバー受部材305(取付ベース306)の前後両端部を対応するベース収容部330内に収容する。その後、ベース挿通孔60及び第1トレー挿通孔333を天板21の雌ねじ部21aに位置合わせした状態で、ベース挿通孔60及び第1トレー挿通孔333を通じて雌ねじ部21aにビス91を締結する。
また、第2トレー挿通孔335を通じて天板21の雌ねじ部21bにビス338を締結する。これにより、カバー受部材305が配線トレー320と天板21との間に挟まれた状態で、配線受けユニット41が天板21の下面に取り付けられる。
図13に示すように、保持部材340は、カバー支持部302の内側に配置されている。保持部材340は、平面視で枠状に形成されたフレーム部341と、フレーム部341に一体で形成されたユニット支持部342と、を備えている。
フレーム部341は、左右方向に延びる一対の左右延在部350と、前後方向に延在して一対の左右延在部350間を架け渡す一対の前後延在部351と、を備えている。
左右延在部350において、左右方向の両端部には、左右延在部350を上下方向に貫通する取付孔352が形成されている。保持部材340は、左右延在部350を天板21の下面に突き合せた状態で、取付孔352を通じてビス(不図示)を天板21に螺着することで、天板21に固定される。但し、保持部材340は、カバー支持部302に着脱可能に取り付けられる構成であってもよい。
前後延在部351は、各左右延在部350の左側端部同士、及び右側端部同士の間をそれぞれ架け渡している。前後延在部351は、左右延在部350から下方に延在した後、前後方向に延在している。
ユニット支持部342は、前後方向に間隔をあけて二組設けられている。ユニット支持部342は、各前後延在部351において、左右方向で対向する位置に設けられた一対のアダプタ353を有している。各アダプタ353は、左右方向の内側に向けて開口する平面視C字状に形成されている。配線ボックス120は、左右方向の両端部がアダプタ353内に収容されるように、上方からアダプタ100内に挿入される。
本実施形態では、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、保持部材340を一体で形成することで、接続ユニット43を取り付ける態様を採用した場合に、部品点数の削減を図ることができる。
(その他の変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれら実施形態に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本発明は上述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
例えば、上述した実施形態では、カバー支持部が天板21に設けられた構成について説明したが、この構成に限られない。カバー支持部は、支持構造体(被取付部)12に設けてもよい。
上述した実施形態では、カバー支持部及び配線トレーが上下方向で天板21に取り付けられた構成について説明したが、この構成のみに限られない。カバー支持部及び配線トレーは、前後方向や左右方向(第1方向)で取り付けられていてもよい。
上述した実施形態では、天板付什器1としてテーブルを例にした場合について説明したが、この構成のみに限られない。天板付什器は、例えば棚等、少なくとも天板を有する構成であればよい。
上述した実施形態では、配線カバーがカバー支持部に回動可能に支持された構成について説明したが、この構成に限られない。配線カバーは、配線挿通孔を開閉する構成であれば、カバー支持部に対してスライドや着脱する構成であってもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…天板付什器
12…支持構造体(被取付部)
21…天板(被取付部)
23…配線挿通孔
44…第1配線カバー(配線カバー)
45…第2配線カバー(配線カバー)
51…カバー支持部
60…ベース挿通孔(第2貫通孔、第1貫通孔)
61…取付ベース(支持部取付片、第2取付片、第1取付片)
89…フランジ部(トレー取付片、第1取付片、第2取付片)
90…トレー挿通孔(第1貫通孔、第2貫通孔)
91…ビス(締結部材)
93…孔係合部(係合部)
94…外周係合部(係合部)

Claims (5)

  1. 支持構造体と、
    前記支持構造体に支持された天板と、
    前記天板を上下方向に貫通する配線挿通孔を開閉する配線カバーと、
    前記天板又は前記支持構造体のうち、被取付部に取り付けられる支持部取付片を有し、前記配線カバーを支持するカバー支持部と、
    前記被取付部に取り付けられるトレー取付片を有し、前記配線挿通孔を下方から覆う配線トレーと、を備え、
    前記カバー支持部及び前記配線トレーは、前記支持部取付片及び前記トレー取付片のうち、何れか一方の取付片である第1取付片と前記被取付部との間で、他方の取付片である第2取付片を第1方向に挟み込んだ状態で前記被取付部に固定されている天板付什器。
  2. 前記第1取付片には、前記第1取付片を前記第1方向で貫通する第1貫通孔が形成され、
    前記第2取付片において、前記第1方向から見て前記第1貫通孔と重なり合う位置には、前記第2取付片を前記第1方向で貫通する第2貫通孔が形成され、
    前記カバー支持部及び前記配線トレーは、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を通じて前記被取付部に締結される締結部材により、前記被取付部に一体で固定されている請求項1に記載の天板付什器。
  3. 前記カバー支持部及び前記配線トレーのうち、一方の部材は、前記第1方向に対して交差する方向で、他方の部材に係合する係合部を有している請求項1又は請求項2に記載の天板付什器。
  4. 前記第1取付片には、前記第1取付片を前記第1方向で貫通する第1貫通孔が形成され、
    前記第2取付片において、前記第1方向から見て前記第1貫通孔と重なり合う位置には、前記第2取付片を前記第1方向で貫通する第2貫通孔が形成され、
    前記カバー支持部及び前記配線トレーは、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔を通じて前記被取付部に締結される締結部材により、前記被取付部に一体で固定され、
    前記係合部は、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔のうち、一方の貫通孔の開口縁から他方の貫通孔内に進入する孔係合部を備えている請求項3に記載の天板付什器。
  5. 前記係合部は、前記第1取付片及び前記第2取付片のうち、一方の取付片の外周縁から他方の取付片に向けて延び、前記他方の取付片の外周縁を取り囲む外周係合部を備えている請求項3又は請求項4に記載の天板付什器。
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