下記の各実施形態においては、本開示のダクトシステム、ダクト、ダクト固定具、固定部材及び什器について、図面を用いて説明する。ただし、下記の各実施形態は、本開示の様々な実施形態の一部に過ぎない。下記の各実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の各実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。また、下記の各実施形態(変形例を含む)は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
また、下記の各実施形態では、ダクトからアダプタに供給される電力がDC(直流)電力である場合を例に説明するため、「ダクト」を「DCダクト」とも称し、「ダクトシステム」を「DCダクトシステム」とも称す。ただし、ダクトからアダプタに供給される電力は、DC電力に限らず、AC(交流)電力であってもよい。
(実施形態1)
(概要)
図1はDCダクトシステム100の斜視図である。図2はDCダクトシステム100の正面図である。なお、DCダクトシステム100の背面図は、正面図と左右対称であるから、図示を省略する。図3はDCダクトシステム100の右側面図である。なお、DCダクトシステム100の左側面図は、右側面図と一致するから、図示を省略する。図4はDCダクトシステム100の平面図である。図5はDCダクトシステム100の下面図である。
図1に示すように、本実施形態のDCダクトシステム100は、DCダクト3と、ダクト固定具F1と、を備える。DCダクト3は、ダクトレール31と、導電バー32(図8参照)と、を有する。導電バー32は、ダクトレール31に収納される。導電バー32は、電力が供給される。DCダクト3は、ダクトレール31の長さ方向に連続した取付領域のうち任意の位置においてアダプタ5(図13参照)を電気的に接続可能であり、アダプタ5を介して電気機器94に電力を供給する。アダプタ5は、導電バー32より電力を受電する。ダクト固定具F1は、DCダクト3が固定される第1固定部1と、什器(机7)に固定される第2固定部2と、を有する。
本実施形態によれば、ダクト固定具F1を介して、DCダクト3を什器に固定することができる。そして、電気機器94(又は、電気機器94に接続されるケーブル)をアダプタ5に接続することで、DCダクト3から電気機器94に電力を供給することができる。よって、電力を電源コンセントから又は電源コンセントの電力を分配する電源タップから電気機器94に供給する場合と比較して、什器の周りの配線の取り回しを改善させることができる。つまり、什器の周りの状態が、電気機器94の配線が入り混じる等、乱雑になる可能性を低減させ、什器の周りをすっきりとさせられる。
なお、アダプタ5には、DC電力を受電するコネクタ95(図15参照)が接続可能であってもよい。導電バー32は、アダプタ5を介してコネクタ95にDC(直流)電力を供給してもよい。
上記取付領域は、ダクトレール31の表面及び内部のうち少なくとも一方に設けられた領域である。本実施形態のDCダクト3は、ダクトレール31の長さ方向に沿って形成された凹部3110(図8、図13参照)を含む。つまり、凹部3110は、上記長さ方向に連続している。言い換えると、凹部3110は、上記長さ方向に連続した1つの凹部である。より詳細には、凹部3110は、ダクトレール31の長さ方向の両端に亘って形成されている。上記取付領域は、凹部3110が設けられた領域と一致する。
電気機器94の種類は、特に限定されない。電気機器94の一例としては、コンピュータ端末(パーソナルコンピュータ、スマートフォン及びタブレット端末等)、コンピュータ端末の付属機器(モニタ、スピーカ及びマイクロフォン等)、照明機器(デスクライト等)、ネットワークカメラ、センサ(温度センサ、湿度センサ及び照度センサ等)、ゲーム機及び空調機器(卓上扇風機等)が挙げられる。
DCダクトシステム100は、例えば、什器に固定されて使用される。什器とは、住宅又は非住宅で使用される家具及び備品等の器具の総称である。什器の一例は、物を載せる台として使用される机、テーブル及び作業台等である。什器の別の一例は、棚、箱、ドレッサー、ベッド、ホワイトボード、スクリーン、間仕切り及び長椅子等である。
本実施形態では、DCダクトシステム100が什器としての机7に固定されて使用される場合を例に説明する。図1に示すように、本実施形態の机7は、平面視長方形状の天板71と、2つの脚部72と、2つの支持台73と、を有する。以下の説明では、天板71の長辺に沿った方向を左右方向と規定し、天板71の短辺に沿った方向を前後方向と規定し、天板71の法線に沿った方向を上下方向と規定する。ただし、これらの規定は、DCダクトシステム100の使用方向を限定する趣旨ではない。また、図1等における前後、左右、上下を表す矢印はそれぞれ、説明のために表記しているに過ぎず、実体を伴わない。
また、DCダクトシステム100は、パーティション6を固定可能なパーティション固定構造S1を備える。“パーティション”は、間仕切り、又は、衝立とも称される。パーティション付きダクトシステム200は、DCダクトシステム100と、パーティション6と、を備える。本実施形態では、パーティション付きダクトシステム200が備えるパーティション6の個数は、3つである。
パーティション6は、天板71の上方に固定される。これにより、天板71の上方の空間は、前側の空間と、後側の空間とに仕切られる。何人かの人(以下、“第1の人”と称す)は、机7の前方に着席し、別の何人かの人(以下、“第2の人”と称す)は、机7の後方に着席する。第1の人と第2の人との間の空間がパーティション6により仕切られるので、第1の人と第2の人との間で飛沫感染が起きる可能性を低減させることができる。
(詳細)
(1)DCダクトシステム
以下、DCダクトシステム100及びDCダクトシステム100と共に用いられる構成について、より詳細に説明する。
図1に示すように、DCダクトシステム100は、ダクト固定具F1と、2つ(図1では1つのみ図示)のDCダクト3と、2つ(図1では1つのみ図示)のフィードイン4(フィードインキャップ)(図7参照)と、2つ(図7では1つのみ図示)のエンドキャップE1と、を備える。ダクト固定具F1は、2つの第1固定部1と、2つの第2固定部2と、を有する。2つの第1固定部1は、2つのDCダクト3と一対一で対応する。各第1固定部1は、対応するDCダクト3を保持する。つまり、各DCダクト3は、対応する第1固定部1に固定される。2つの第2固定部2は、什器(机7)に固定される。
また、DCダクトシステム100と共に用いられる構成としては、1以上のアダプタ5(図13参照)と、3つのパーティション6と、机7と、がある。
(2)机
図1に示すように、机7は、平面視長方形状の天板71と、2つの脚部72と、2つの支持台73と、を有する。2つの脚部72のうち一方は、天板71の右端付近から下に突出しており、他方は、天板71の左端付近から下に突出している。2つの支持台73は、2つの脚部72と一対一で対応する。各支持台73は、対応する脚部72の下端につながっており、脚部72を支持する。
(3)第1固定部
図6に示すように、2つの第1固定部1は、前後に並んで、互いに合わさっている。図7に示すように、2つの第1固定部1の各々は、ダクト収納部11と、2つの連結突起12と、を含む。ダクト収納部11と2つの連結突起12とは、一体に形成されている。
ダクト収納部11の形状は、直方体状である。ダクト収納部11は、左右方向に長さを有する。2つの連結突起12のうち一方は、ダクト収納部11の右端から突出しており、他方は、ダクト収納部11の左端から突出している。ダクト収納部11は、DCダクト3(及びDCダクト3のダクトレール31)を収納する。また、ダクト収納部11は、フィードイン4をも収納する。2つの連結突起12の各々は、第1固定部1を第2固定部2に連結するための構成である。
各第1固定部1は、収納溝130と、2つの通線溝140と、を有する。収納溝130は、DCダクト3と、フィードイン4と、を収納する。通線溝140には、DCダクト3に電気的に接続される配線W1(図9A、図9B参照)が通される。
収納溝130は、ダクト収納部11に設けられている。収納溝130は、ダクト収納部11の長さ方向(左右方向)に沿って形成されている。つまり、収納溝130は、上記長さ方向に連続している。2つの第1固定部1のうち前側の第1固定部1では、収納溝130は、ダクト収納部11の前面において開口しており、後側の第1固定部1では、収納溝130は、ダクト収納部11の後面において開口している。
2つの通線溝140は、2つの連結突起12と一対一で対応する。各通線溝140は、対応する連結突起12と、ダクト収納部11と、に亘って設けられている。つまり、第1固定部1の右端と左端とにそれぞれ通線溝140が設けられている。各通線溝140は、ダクト収納部11の長さ方向(左右方向)に沿って形成されている。つまり、各通線溝140は、上記長さ方向に連続している。2つの第1固定部1のうち前側の第1固定部1では、各通線溝140は、ダクト収納部11の後面において開口しており、後側の第1固定部1では、各通線溝140は、ダクト収納部11の前面において開口している。
2つの第1固定部1が合わさることで、2つの第1固定部1の各々の右端の通線溝140が合わさって、1つの空間を形成し(図9A参照)、かつ、2つの第1固定部1の各々の左端の通線溝140が合わさって、別の1つの空間を形成する。各通線溝140は、収納溝130とつながっている。通線溝140に通された配線W1は、収納溝130に収納されたフィードイン4の端子部432(図9A、図9B参照)に電気的に接続され、端子部432を介して、DCダクト3の導電バー32(図8、図9A参照)に電気的に接続される。
2つの第1固定部1の各々は、パーティション固定構造S1の一部を有する。すなわち、2つの第1固定部1の各々は、4つ(図7では2つのみ図示)の窪み150を有する。4つの窪み150は、ダクト収納部11に設けられている。2つの第1固定部1のうち前側の第1固定部1では、各窪み150は、ダクト収納部11の後面に設けられており、後側の第1固定部1では、各窪み150は、ダクト収納部11の前面に設けられている。各窪み150は、ダクト収納部11の上端から下端までに亘って設けられている。
2つの第1固定部1が合わさることで、2つの第1固定部1の各々の4つの窪み150がそれぞれ合わさって、2つの第1固定部1の間の4つの隙間を形成する。この4つの隙間がそれぞれ、パーティション固定構造S1に相当する。各パーティション固定構造S1は、より詳細には、2つの第1固定部1が合わさった構成を上下方向に貫通する貫通孔である。
4つのパーティション固定構造S1は、左右方向に並んでいる。4つのパーティション固定構造S1は、3つのパーティション6に属する4つの嵌合突起62(図6参照)と一対一で対応する。各パーティション固定構造S1にはそれぞれ、対応する嵌合突起62が挿入される。これにより、各パーティション6が2つの第1固定部1に固定される。
(4)第2固定部
図7に示すように、2つの第2固定部2の各々は、横架部21と、支柱部22と、クランプ機構23と、を含む。横架部21と支柱部22とは、一体に形成されている。2つの第2固定部2は、ダクトレール31を什器(机7)に固定するための構成(固定部材)である。より詳細には、2つの第2固定部2は、2つの第1固定部1と共に用いられることで、ダクトレール31を什器(机7)に固定する。
横架部21の形状は、角筒状である。横架部21の軸方向は、左右方向に沿っている。
2つの第2固定部2は、2つの第1固定部1の各々の2つの連結突起12と、一対一で対応する。各第2固定部2の横架部21には、2つの第1固定部1の各々の対応する連結突起12が挿入される。さらに、2つの第1固定部1がそれぞれ、2つの第2固定部2にねじ止めされる。これにより、2つの第1固定部1が2つの第2固定部2に連結される。つまり、2つの第1固定部1は、2つの第2固定部2の間を架け渡すように、2つの第2固定部2に連結される。また、2つの第1固定部1の各々は、2つの第2固定部2から分離可能である。すなわち、2つの第1固定部1と2つの第2固定部2とを連結するねじを取り外し、各連結突起12を横架部21から引き出すことで、2つの第1固定部1の各々を2つの第2固定部2から分離することができる。
支柱部22の形状は、円筒状である。支柱部22の軸方向は、上下方向に沿っている。横架部21は、支柱部22の上端から、左右方向に突出している。横架部21の内部空間は、支柱部22の内部空間とつながって、1つの内部空間SP1を形成している。内部空間SP1には、配線W1(図9A参照)が通される。すなわち、第2固定部2(固定部材)は、導電バー32(図8参照)に電気的に接続される配線W1が通される内部空間SP1を有する。
支柱部22は、通線孔220を有する。通線孔220は、支柱部22の側面に設けられている。配線W1は、内部空間SP1から通線孔220を通って外部へ引き出される。
クランプ機構23は、机7(什器)を挟むことで机7(什器)に固定される。より詳細には、2つの第2固定部2のうち一方の第2固定部2のクランプ機構23は、机7の天板71の左端を挟み、他方の第2固定部2のクランプ機構23は、天板71の右端を挟む。これにより、DCダクトシステム100が机7(什器)に固定される。クランプ機構23は、可動部231と、ベース232と、操作部233と、を有する。
ベース232は、支柱部22と一体に形成されている。ベース232は、支柱部22の下端から左右方向に突出している。
可動部231は、ベース232の上に配置されている。可動部231の一部は、支柱部22の通線孔220の内側に配置されている。
操作部233は、可動部231を上下に動かすための操作を受け付ける。操作部233は、レバーであって、作業者が操作部233を回すことで、可動部231が上下に動く。
以下、クランプ機構23を用いてDCダクトシステム100を机7に固定する手順について説明する。図2に示すように、机7の天板71の一部(左端又は右端)は、通線孔220に挿入される。これにより、天板71の一部(左端又は右端)は、支柱部22と可動部231との間に配置される。作業者は、操作部233を回し、可動部231を上に動かす。これにより、天板71の一部(左端又は右端)は、支柱部22と可動部231との間に挟まれる。2つの第2固定部2の各々のクランプ機構23を用いて天板71の左端及び右端を挟むことにより、DCダクトシステム100が机7に固定される。
また、支柱部22が存在することにより、DCダクトシステム100の2つの第1固定部1と机7の天板71との間に隙間G1(図2参照)が確保される。つまり、2つの第1固定部1に固定された2つのダクトレール31と天板71との間に隙間G1が確保される。言い換えると、第2固定部2(固定部材)は、2つのダクトレール31と机7(什器)との間に隙間G1をあけて2つのダクトレール31を支持する支柱部22を含む。
本開示において、ダクトレール31と机7(什器)との間に隙間があるとは、本実施形態のように、ダクトレール31と机7との間に所定部材(第1固定部1の一部分)があり、所定部材の下面から机7の上面までに亘る隙間G1があるような場合を含む。また、本開示において、ダクトレール31と机7(什器)との間に隙間があるとは、ダクトレール31の下面から机7の上面までに亘る隙間があるような場合をも含む。
隙間G1を通すことで、机7の前後で書類等の物を受け渡すことができる。また、机7の天板71のうち、第1固定部1の下の部位に、開口部を設けてもよい。開口部は、交流電力を供給する配線を天板71の下から引き出すための構成である。ユーザは、隙間G1に手を入れて、開口部を通して配線を引き出すことができる。
(5)DCダクト
図7、図8に示すように、2つのDCダクト3の各々は、ダクトレール31と、2つの導電バー32と、を有する。ダクトレール31は、第1レール311と、2つの第2レール312と、を含む。
2つのDCダクト3は、2つの第1固定部1と一対一で対応する。各DCダクト3は、対応する第1固定部1の収納溝130に収納されている。そのため、2つのDCダクト3のうち一方は、パーティション6に対して前側に配置され、他方は、パーティション6に対して後ろ側に配置されている。つまり、DCダクトシステム100は、DCダクト3を複数(2つ)備え、複数のDCダクト3は、パーティション6の厚さ方向の両側に配置された2つのDCダクト3を含む。
また、上記2つのDCダクト3は、第1固定部1に複数のDCダクト3が固定され、かつ、什器(机7)に第2固定部2が固定された状態で、水平面に沿った所定方向(前後方向)において互いに反対側に位置する。言い換えると、上記2つのDCダクト3は、前後に並んでいる。
第1レール311の形状は、角筒状である。第1レール311は、例えば金属製である。第1レール311の軸方向(長さ方向)は、左右方向に沿っている。第1レール311は、凹部3110を含む。凹部3110は、ダクトレール31の長さ方向(左右方向)に沿って形成されている。より詳細には、凹部3110は、ダクトレール31の長さ方向の両端に亘って形成されている。凹部3110には、2つの導電バー32が収納されている。
凹部3110によって、パーティション6の表面と直交する方向に沿って開口した開口部が、ダクトレール31に形成されている。言い換えると、ダクトレール31では、凹部3110によって、パーティション6の表面に沿った面において開口部が形成されている。より詳細には、2つのDCダクト3のうち、前側のDCダクト3では、凹部3110によって、図14に示すように、第1レール311の前面において開口部が形成されている。後ろ側のDCダクト3では、図8に示すように、凹部3110によって、第1レール311の後面において開口部が形成されている。各開口部は、左右方向に連続している。
つまり、第1固定部1にDCダクト3が固定され、かつ、什器(机7)に第2固定部2が固定された状態で、凹部3110によって、鉛直方向に沿った面(前面又は後面)においてダクトレール31に開口部が形成されている。一方のDCダクト3では、凹部3110によって、他方のDCダクト3の凹部3110に対して、反対側の面において開口部が形成されている。
図14に示すように、第1レール311は、2つの嵌合部3111と、2つの取付溝3112と、を更に含む。
2つの嵌合部3111はそれぞれ、溝である。2つの嵌合部3111は、凹部3110の内面に設けられている。2つの嵌合部3111は、ダクトレール31の長さ方向(左右方向)に沿って形成されている。つまり、各嵌合部3111は、上記長さ方向に連続している。より詳細には、2つの嵌合部3111は、ダクトレール31の長さ方向の両端に亘って形成されている。2つの嵌合部3111は、アダプタ5に嵌合する。これにより、アダプタ5がDCダクト3に取り付けられる。すなわち、ダクトレール31は、アダプタ5を取り付けるためのアダプタ取付部(2つの嵌合部3111)を含む。アダプタ5をDCダクト3に取り付ける手順については後述する。
2つの取付溝3112は、凹部3110の内面に設けられている。2つの嵌合部3111と2つの取付溝3112とのうち、2つの嵌合部3111の方が、凹部3110の開口部の近くに設けられている。2つの取付溝3112は、ダクトレール31の長さ方向(左右方向)に沿って形成されている。つまり、各取付溝3112は、上記長さ方向に連続している。より詳細には、2つの取付溝3112は、ダクトレール31の長さ方向の両端に亘って形成されている。
2つの取付溝3112は、2つの第2レール312と一対一で対応する。各取付溝3112には、対応する第2レール312が嵌め込まれている。これにより、第1レール311に2つの第2レール312が取り付けられている。第1レール311は、2つの第2レール312の脱落を抑制するための2つの突起3113を有する。
また、第1レール311は、規制突起3114を更に有する。規制突起3114は、第1レール311の下部に設けられている。規制突起3114は、アダプタ5の規制凹部55に挿入される。
2つの第2レール312の各々は、左右方向に長さを有する。左右方向と直交する断面における第2レール312の形状は、U字状である。第2レール312は、電気絶縁性を有する。第2レール312は、例えばPVC(polyvinyl chloride)等の合成樹脂材料により形成されている。第2レール312は、その内側に導電バー32を保持している。
2つの導電バー32の各々は、左右方向に長さを有する。2つの導電バー32の各々は、ダクトレール31の右端から左端までに亘って設けられている。2つの導電バー32は、フィードイン4を介して、対応する配線W1(図9A参照)に電気的に接続される。各DCダクト3の2つの導電バー32のうち一方は、正極側の配線W1に電気的に接続され、他方は、負極側の配線W1に電気的に接続される。これにより、2つの導電バー32には、直流電力が供給される。
(6)フィードイン及びエンドキャップ
図7に示すように、2つのフィードイン4は、2つのDCダクト3と一対一で対応する。2つのエンドキャップE1は、2つのDCダクト3と一対一で対応する。各DCダクト3の長さ方向の第1端及び第2端のうち一方には、対応するフィードイン4が取り付けられ、他方には、対応するエンドキャップE1が取り付けられる。
フィードイン4は、DCダクト3の2つの導電バー32をそれぞれ対応する配線W1(図8参照)に電気的に接続するための構成である。すなわち、2つの導電バー32は、フィードイン4を介して、対応する配線W1に電気的に接続される。以下、図8を参照して、フィードイン4の構成を説明する。
フィードイン4は、外箱41と、端子ボックス42と、2つの端子ユニット43と、を含む。
外箱41の形状は、直方体状である。外箱41は、端子ボックス42を収納している。
端子ボックス42は、第1ブロック421と、第2ブロック422と、を有する。第1ブロック421と第2ブロック422とが結合することで、1つの箱状の部材(端子ボックス42)が構成される。端子ボックス42は、2つの端子ユニット43を収納している。また、端子ボックス42は、2つの配線W1が挿入される2つの入線孔423を有する。2つの入線孔423は、第1ブロック421に設けられている。
2つの端子ユニット43の各々は、ばね431と、端子部432と、を有する。ばね431と端子部432との組は、速結端子を構成する。すなわち、端子ユニット43は、速結端子を有する。
ばね431は、金属板に曲げ加工等を施すことで形成されている。端子部432は、金属板からなり、板状に形成されている。端子部432は、ばね431に対向している。2つの端子ユニット43は、2つの導電バー32と一対一で対応する。各端子ユニット43の端子部432は、対応する導電バー32に電気的に接続されている。
図9A、図9Bに示すように、入線孔423を通して端子ボックス42の内部に挿入された配線W1は、ばね431と端子部432との間に挟まれる。これにより、配線W1は、端子部432に電気的に接続され、かつ、ばね431と端子部432との間に保持される。
(7)パーティション
以下、図6を参照して、パーティション6について説明する。以下では、3つのパーティション6を区別して、それぞれパーティション6A、6B、6Cと称することがある。3つのパーティション6に共通する構成については、同一の符号を付し、重複する説明は適宜省略する。3つのパーティション6のうち、パーティション6Aは最も右に位置し、パーティション6Cは最も左に位置し、パーティション6Bはパーティション6Aとパーティション6Cとの間に位置する。
パーティション6A、6Cは、パーティション本体61と、1つの嵌合突起62と、を有する。パーティション6Bは、パーティション本体61と、2つの嵌合突起62と、を有する。
パーティション6は、透光性を有する。パーティション6の材質は、例えば、アクリル樹脂である。パーティション6の形状は、板状である。パーティション6の厚さ方向は、前後方向に沿っている。パーティション本体61及び嵌合突起62の平面視形状は、長方形状である。嵌合突起62の寸法は、上下方向及び左右方向においてパーティション本体61よりも短い。嵌合突起62は、パーティション本体61から下方に突出している。
図10に示すように、3つのパーティション6の計4つの嵌合突起62は、それぞれ対応するパーティション固定構造S1(貫通孔)に挿入される。これにより、各パーティション6がDCダクトシステム100に固定される。すなわち、パーティション固定構造S1は、パーティション6の自重によりパーティション6と嵌合する構造である。また、嵌合突起62をパーティション固定構造S1から抜き取ることで、各パーティション6は、DCダクトシステム100から取外し可能である。すなわち、パーティション固定構造S1は、パーティション6を着脱可能に固定する。
パーティション本体61の下端は、第1固定部1に接触している。各嵌合突起62は、その先端(下端)が第1固定部1の下面から下に突出しない寸法に形成されている。より詳細には、上下方向において、各嵌合突起62の長さは、第1固定部1の長さと等しい。各嵌合突起62の下面は、第1固定部1の下面と面一である。
(8)アダプタ
図11に示すように、パーティション6の前後にそれぞれ第1固定部1が配置され、各第1固定部1には、DCダクト3(図1参照)が収納されている。これら2つのDCダクト3にそれぞれ、アダプタ5が取付可能である。
図13、図14に示すように、アダプタ5は、筐体51と、解除操作部52と、取付突起53と、2つの受電端子54と、筐体51に収納されたばねと、を有する。
筐体51の形状は、直方体状である。筐体51は、第1差込口511と、第2差込口512と、を有する。第1差込口511は、コネクタ95(図15参照)としてのUSB Type-Aプラグの差込口である。第2差込口512は、コネクタ95としてのUSB Type-Cプラグの差込口である。すなわち、第1差込口511は、第2差込口512とは規格が異なる。第1差込口511は、第2差込口512とは大きさが異なる。
第1差込口511及び第2差込口512は、アダプタ5がDCダクト3に取り付けられているとき、DCダクト3と反対側を向く面(コネクタ装着面501)に設けられている。第1差込口511及び第2差込口512は、アダプタ5がDCダクト3に取り付けられているとき、上下に並ぶ。
解除操作部52は、筐体51に保持されている。解除操作部52は、力が加えられることで、所定方向に移動可能である。解除操作部52には、筐体51に収納されたばねの復帰力が作用する。そのため、解除操作部52に対して力が加えられていないとき、解除操作部52の先端部(爪部520)は、筐体51からコネクタ装着面501側とは反対側へ突出した状態となる。コネクタ装着面501側とは、アダプタ5が前側のDCダクト3に取り付けられている場合には前であり、アダプタ5が後ろ側のDCダクト3に取り付けられている場合には後ろである。
取付突起53は、軸部531と、2つのリブ532と、を含む。軸部531は、筐体51からコネクタ装着面501側とは反対側に突出している。2つのリブ532は、軸部531の側面から突出している。2つのリブ532は、互いに反対向きに突出している。
2つの受電端子54は、筐体51からコネクタ装着面501側とは反対側に突出している。2つの受電端子54の各々の先端部は、屈曲している。
アダプタ5は、規制凹部55を有する。規制凹部55は、アダプタ5の表面に形成された凹部である。アダプタ5がダクトレール31に取り付けられる際に、規制凹部55には、ダクトレール31の規制突起3114が挿入される。アダプタ5の向きが誤った向きであると(すなわち、図14とは上下逆向きであると)、規制突起3114がアダプタ5と干渉するので、アダプタ5をダクトレール31に取り付けることができない。すなわち、規制凹部55及び規制突起3114は、アダプタ5がダクトレール31に取り付けられる際のアダプタ5の向きを規制する規制構造として機能する。
アダプタ5は、電力変換器を更に有する。電力変換器は、2つの受電端子54で受電された電力を、所望の電圧の電力に変換する。第1差込口511及び第2差込口512からは、電力変換器で変換された電力が出力される。電気機器94(図15参照)は、第1差込口511又は第2差込口512に接続されたコネクタ95(図15参照)を含むケーブルを介して、電力を受電することができる。
以下、アダプタ5をDCダクト3に取り付ける手順について説明する。
図13、図14では、2つのリブ532は、上下方向に並んでいる。
作業者は、まず、図12に示すように、2つのリブ532の並んでいる方向がダクトレール31の長さ方向(左右方向)に沿うように、アダプタ5を持つ。この状態では、2つのリブ532がダクトレール31に干渉することなく、取付突起53をダクトレール31の凹部3110に挿入できる。解除操作部52は、第1固定部1との接圧により、コネクタ装着面501側に向かって動く。
図12に示すように取付突起53を凹部3110に挿入した後、作業者は、図13、図14に示すように、アダプタ5を90度回転させる。すると、図14に示すように、2つのリブ532が2つの嵌合部3111に挿入される。これにより、アダプタ5の前後方向の移動が規制される。また、図13に示すように、解除操作部52の爪部520がダクトレール31の凹部3110に挿入されることにより、筐体51の回転が規制される。また、2つの受電端子54は、それぞれ対応する導電バー32に接触し、これにより、対応する導電バー32に電気的に接続される。
以上の手順により、アダプタ5がDCダクト3に取り付けられる。アダプタ5は、凹部3110が設けられた領域(取付領域)のうち任意の位置において、DCダクト3に取付可能であり、かつ、導電バー32に電気的に接続可能である。
なお、本実施形態では、DCダクト3に取り付けられたアダプタ5の左右方向の移動を規制する構成は設けていない。そのため、アダプタ5は、DCダクト3に取り付けられた状態のまま左右方向に移動可能である。ただし、アダプタ5が左右方向に移動することによる2つの受電端子54の摩耗を抑制するために、DCダクトシステム100は、DCダクト3に取り付けられたアダプタ5の左右方向の移動を規制する構成を備えていてもよい。
次に、アダプタ5をDCダクト3から取り外す手順について説明する。作業者が解除操作部52に対して、コネクタ装着面501側に向かう力を加えると、解除操作部52が動き、爪部520が凹部3110から出る。これにより、筐体51の回転の規制が解除される。作業者が筐体51を回転させることで、2つのリブ532が2つの嵌合部3111から出る。以上の手順により、アダプタ5がDCダクト3から取り外される。
(9)電力供給システム
次に、図15を参照して、電気機器94に電力を供給するシステム(DCダクトシステム100を含む)の構成の一例について、説明する。
電気機器94の使用場所の施設には、スイッチングハブ92と、スプリッタ93と、が設けられている。スイッチングハブ92は、電源91に電気的に接続されている。電源91は、スイッチングハブ92に交流電力を供給する。電源91は、例えば、商用電源又は分散型電源である。
スイッチングハブ92は、PoE(Power over Ethernet)に対応したPoEスイッチングハブである。スイッチングハブ92は、LAN(Local Area Network)ケーブルを介して、スプリッタ93に電気的に接続される。また、スイッチングハブ92は、PoEに対応した機器にも電気的に接続され得る。PoEに対応した機器は、例えば、コンピュータ端末、ネットワークカメラ、IP(Internet Protocol)電話及び、無線アクセスポイント等である。スイッチングハブ92は、スイッチングハブ92に電気的に接続された機器との間で、データと電力(直流電力)とを備えたPoE信号の授受を行うことができる。
スプリッタ93は、PoEに対応したPoEスプリッタである。スプリッタ93は、スイッチングハブ92から受け取ったPoE信号を、データと電力(直流電力)とに分離する。スプリッタ93は、PoE信号から分離された電力を、PoEに非対応の機器へ供給する。一例として、スプリッタ93は、PoE信号から分離された電力を、DCダクトシステム100を介して、PoEに非対応の1又は複数の電気機器94へ供給する。
また、スプリッタ93は、PoE信号から分離されたデータを含むデータ信号を、PoEに非対応の機器へ送信する。
スプリッタ93の直流電力の出力端子は、4つの配線W1の各々の第1端に電気的に接続される。2つのDCダクト3のうち一方のDCダクト3は、4つの配線W1のうち2つの配線W1と対応し、他方のDCダクト3は、残りの2つの配線W1と対応する。以下では、一方のDCダクト3と、このDCダクト3に対応する2つの配線W1及び1つのフィードイン4に着目して説明する。
2つの配線W1は、正極側の配線と負極側の配線とである。2つの配線W1は、フィードイン4に設けられた2つの入線孔423(図8参照)と一対一で対応する。また、2つの配線W1は、DCダクト3の2つの導電バー32と一対一で対応する。2つの配線W1の各々の第2端は、対応する入線孔423に挿入され、対応する導電バー32に電気的に接続される。1又は複数のアダプタ5は、DCダクト3に接続可能であり、各導電バー32には、アダプタ5を介して1又は複数の電気機器94が電気的に接続可能である。
以上より、各電気機器94は、配線W1から供給される電力を、導電バー32及びアダプタ5を介して受電することができる。ユーザは、机7(図1参照)の上、又は、机7の周囲で電気機器94を使用することができる。
アダプタ5が2つの導電バー32から受電する直流電圧(2つの導電バー32間の電圧)は、60V以下であることが好ましい。この場合、アダプタ5を設置する際に、電気工事士等の資格が不要であるという利点がある。よって、AC100Vのコンセントを移設又は新設する場合と比較して、手軽に電源を確保することができる。
アダプタ5が2つの導電バー32から受電する直流電圧は、24V以下であることがより好ましい。また、アダプタ5が2つの導電バー32から受電する直流電圧は、48V以下であることも好ましい。
一例として、スイッチングハブ92から出力されるPoE信号の直流電圧は、48Vである。スプリッタ93は、スイッチングハブ92から受電したPoE信号の直流電圧を降圧する機能を有し、スプリッタ93から出力される直流電圧は、一例として、24Vである。アダプタ5は、スプリッタ93から出力される直流電圧を受電し、24V以下の直流電圧を電気機器94へ出力する。
DCダクト3の2つの導電バー32間の電圧を、60V以下(例えば、24V)とすることにより、ユーザが導電バー32に接触したとき感電する可能性を低減させることができる。よって、DCダクト3にカバーを設けなくてもよく、アダプタ5をDCダクト3に取り付ける作業においてカバーを着脱する作業の手間がかからないという利点がある。
以上、電気機器94に電力を供給するシステムの構成例を説明したが、このシステムに代えて、より簡素に、例えば、各配線W1をACアダプタを介して商用電源のコンセントに接続するようにしてもよい。
(10)利点
本実施形態のDCダクトシステム100は、ダクト固定具F1を備え、ダクト固定具F1は、DCダクト3が固定される第1固定部1と、什器(机7)に固定される第2固定部2と、を有する。よって、ダクト固定具F1を介して、DCダクト3を什器に固定することができる。そして、電気機器94の(又は、電気機器94に接続されるケーブルの)コネクタ95を、DCダクト3に取り付けられたアダプタ5に接続することで、DCダクト3から電気機器94に電力を供給することができる。よって、電力を電源コンセントから又は電源コンセントの電力を分配する電源タップから電気機器94に供給する場合と比較して、什器の周りの配線の取り回しを改善させることができる。つまり、什器の周りの状態が、電気機器94の配線が入り混じる等、乱雑になる可能性を低減させ、什器の周りをすっきりとさせられる。DCダクト3に取り付けられるアダプタ5の位置を任意に変更可能なので、電源コンセントのように給電口が固定されている場合と比較して、配線長を短くできる。
また、ダクト固定具F1を用いることで、様々な什器にDCダクト3を固定することが可能である。ある什器においてDCダクト3が不要となれば、別の什器にDCダクト3を固定することも可能である。
また、アダプタ5を、コネクタ95への出力電圧が異なる別のアダプタへ交換することで、電気機器94への供給電圧を容易に変更可能である。
また、コネクタ95は、プラグに限定されず、ジャック(差込口)であってもよい。DCダクト3は、コネクタ95としてのプラグが接続可能な第1のアダプタと、コネクタ95としてのジャックが接続可能な第2のアダプタと、の両方を接続可能であってもよい。これにより、プラグとジャックとのいずれを備える電気機器94又はケーブルにも対応できる。第1のアダプタと第2のアダプタとにおいて、コネクタ95との接続部分以外の構成が共通であってもよい。
また、本実施形態のDCダクトシステム100は、パーティション6を固定可能なパーティション固定構造S1を備える。そのため、パーティション6により空間が仕切られていて、配線の取り回しが制限されていても、DCダクト3からアダプタ5を介して電気機器94に電力を供給することができる。よって、パーティション6の設置と電力供給とを両立できる。
また、2つのDCダクト3は、パーティション6の両側(前後)に配置されている。そのため、机7の前に配置された電気機器94と、後ろに配置された電気機器94との両方に電力を供給することができる。
(実施形態1の変形例)
以下、実施形態1の変形例を列挙する。以下の変形例は、適宜組み合わせて実現されてもよい。
DCダクトシステム100の一部の構成が、他の構成とは独立して提供されてもよい。例えば、DCダクト3、ダクト固定具F1、第1固定部1又は第2固定部2(固定部材)が、他の構成とは独立して提供されてもよい。
実施形態1で示した個々の構成の個数は、一例であって、実施形態1で示した個数に限定されない。例えば、DCダクトシステム100は、2つのDCダクト3を備えることに限定されず、1つ又は3つ以上のDCダクト3を備えていてもよい。また、DCダクトシステム100は、2つの第1固定部1を備えることに限定されず、1つ又は3つ以上の第1固定部1を備えていてもよい。また、DCダクトシステム100は、2つの第2固定部2を備えることに限定されず、1つ又は3つ以上の第2固定部2を備えていてもよい。また、パーティション付きダクトシステム200は、3つのパーティション6を備えることに限定されず、1つ、2つ又は4つ以上のパーティション6を備えていてもよい。
複数のDCダクト3は、上下方向に並んだ2つ以上のDCダクト3を含んでいてもよい。また、上記2つ以上のDCダクト3ごとに、導電バー32の電圧が異なっていてもよい。また、上記2つ以上のDCダクト3ごとに、取付可能なアダプタ5の規格が異なっていてもよい。例えば、上記2つ以上のDCダクト3を、凹部3110の幅又は深さにおいてそれぞれ異ならせることで、上記2つ以上のDCダクト3ごとに、取付可能なアダプタ5の形状が限定されていてもよい。
2つ以上のDCダクト3が1つの第1固定部1に固定されてもよい。あるいは、1つのDCダクト3が2つ以上の第1固定部1に固定されてもよい。
2つ以上のDCダクト3が、各々の長さ方向(左右方向)に連結可能であってもよい。
第2固定部2として、横架部21の長さがそれぞれ異なる複数の規格の第2固定部2を用意してもよい。第2固定部2を、規格の異なる別の第2固定部2へ交換することで、什器(机7)の長さに応じて、第1固定部1の両側の2つの第2固定部2の各々の支柱部22間の距離を調整することができる。
第2固定部2の構成は、クランプ機構23により什器に固定される構成に限定されない。第2固定部2は、例えば、ねじ止めにより什器に固定される構成であってもよい。また、第1固定部1に、ねじ止めにより什器に固定される部位を設けることで、第1固定部1を第2固定部2と兼用させてもよい。
パーティション固定構造S1は、貫通孔に限定されず、溝部であってもよい。
パーティション固定構造S1は、2つの第1固定部1が合わさることで形成される構成に限定されない。パーティション固定構造S1は、例えば、単一の第1固定部1に形成された溝部又は貫通孔であってもよい。
実施形態1では、パーティション6が嵌合突起62を有し、パーティション固定構造S1が、嵌合突起62を挿入可能な貫通孔である。これとは逆に、パーティション固定構造S1が嵌合突起であり、パーティション6が、嵌合突起を挿入可能な貫通孔(又は溝)を有していてもよい。
DCダクトシステム100は、ダクト固定具F1(第1固定部1又は第2固定部2)から上に突出した2つの柱状部を備えていてもよい。パーティション固定構造S1は、2つの柱状部にそれぞれ上下方向に沿って形成された溝であってもよい。パーティション6は、パーティション6の一部が上記溝に挿入された状態で、2つの柱状部の間に固定されてもよい。
実施形態1のダクトレール31は、アダプタ5をDCダクトシステム100に取り付けるためのアダプタ取付部(2つの嵌合部3111)を含む。これに対して、ダクト固定具F1がアダプタ取付部を含んでいてもよい。
第1固定部1の構成は、DCダクト3を収納する構成に限定されない。第1固定部1は、例えば、DCダクト3を1箇所又は複数箇所で支持する構成であってもよい。第1固定部1は、DCダクト3を片持ち梁構造又は両持ち梁構造により支持する構成であってもよい。また、第2固定部2を、DCダクト3を1箇所又は複数箇所で支持する構成とすることで、第2固定部2を第1固定部1と兼用させてもよい。
DCダクト3は、机7の天板71の上に固定されることに限定されない。DCダクト3は、例えば、天板71の側面又は裏面に固定されてもよい。
DCダクト3は、DCダクト3の長さ方向が水平面に沿うように什器に取り付けられなくてもよく、例えば、DCダクト3の長さ方向が鉛直方向に沿うように什器に取り付けられてもよい。また、例えば、DCダクト3がパーティション6のうち上下方向に沿った側面に組み込まれていてもよい。
DCダクト3は、パーティション6の下端部に組み込まれていてもよい。
DCダクト3において、取付領域(凹部3110)は、複数設けられて、DCダクト3の長さ方向に並んでいてもよい。
アダプタ5は、電気機器94に組み込まれていてもよい。言い換えると、アダプタ5は、電気機器94と一体であってもよい。この場合、アダプタ5から電気機器94への電力供給は、コネクタ95を介さなくてもよい。
(実施形態2)
以下、実施形態2に係るDCダクト3Aについて、図16を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図16ではダクト固定具F1の図示を省略しているが、本実施形態のDCダクト3Aは、実施形態1のDCダクト3と同様に、ダクト固定具F1と共に使用され、DCダクトシステムを構成する。
DCダクト3Aは、パーティション固定構造S1の少なくとも一部を有することが好ましい。本実施形態のDCダクト3Aは、パーティション固定構造S1としての溝部300を複数有する。各溝部300は、ダクトレール31の第1レール311の上面に設けられている。各溝部300には、パーティション6の嵌合突起62が挿入される。これにより、パーティション6がDCダクト3Aに固定される。
DCダクト3Aは、配線W1を通すための通線孔301を有する。配線W1の第1端は、通線孔301から引き出され、第2端は、フィードイン4の端子部432(図9A、図9B参照)に電気的に接続される。
本実施形態の一変形例として、DCダクト3Aは、パーティション固定構造S1の一部のみを有していて、他の構成と合わさってパーティション固定構造S1を構成してもよい。例えば、実施形態1の第1固定部1は、パーティション固定構造S1の一部である窪み150を有するが、窪み150と同様の構成が、DCダクト3Aに設けられていてもよい。そして、2つのDCダクト3Aが合わさることで、2つのDCダクト3Aの窪みが合わさって、パーティション固定構造S1としての溝部又は貫通孔を構成してもよい。
(実施形態3)
以下、実施形態3に係るDCダクトシステム100Bについて、図17を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第2固定部2B(固定部材)が伸縮部24を更に含む点で、実施形態1と相違する。伸縮部24は、ダクトレール31の長さ方向(左右方向)に伸縮可能である。
伸縮部24の形状は、筒状である。伸縮部24の第1端は、横架部21に固定されている。伸縮部24の第2端は、第1固定部1の連結突起12に固定される。配線W1(図9A参照)は、第1固定部1の内部空間から引き出され、伸縮部24の内部空間へ通される。
伸縮部24は、複数(図17では4つ)の節部241、242、241、242を有する。複数の節部241、242、241、242の各々は、筒状に形成されている。複数の節部241、242、241、242の各々の軸方向は、左右方向に沿っている。
複数の節部241、242、241、242は、左右方向に並んでおり、互いに隣り合う節部241、242は連結している。各節部242の一部は、隣り合う節部241に収納されている。
各節部241は、その内面に複数(図17では2つ)の溝2410を有する。各節部242は、複数の溝2410に挿入されている複数の突起を有する。各突起が溝2410の内面に沿って摺動しながら、互いに隣り合う節部241、242は、一方が他方に対して左右方向に移動可能である。これにより、伸縮部24の左右方向の寸法が増減する。つまり、伸縮部24が左右方向に伸縮する。
本実施形態によれば、什器(机7)の長さに応じて、第1固定部1の両側の2つの第2固定部2Bの各々の支柱部22間の距離を調整することができる。
なお、2つの第2固定部2Bのうち、一方のみが伸縮部24を含んでいてもよい。
(実施形態4)
以下、実施形態4に係る什器(机7C)について、図18~図23を用いて説明する。実施形態1と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
図18は机7Cの斜視図である。図19は机7Cの正面図である。図20は机7Cの背面図である。図21は机7Cの右側面図である。なお、机7Cの左側面図は、右側面図と左右対称であるから、図示を省略する。図22は机7Cの平面図である。図23は机7Cの下面図である。
本実施形態4において、什器としての机7Cは、ユーザが机7Cの前方にのみ着席することが想定された机であり、例えば、カウンターデスクと称される。什器(机7C)は、DCダクト3を固定するダクト固定具F2を備える。つまり、机7Cとダクト固定具F2とが一体に形成されている。
机7Cは、机本体70と、ダクト固定具F2と、バックパネル74と、を備える。ダクト固定具F2は、第1固定部1Cと、2つの第2固定部2Cと、を有する。机本体70は、天板701と、突台702と、支持体703と、を含む。机7Cには、DCダクト3が取り付けられる。DCダクト3には、フィードイン4と、アダプタ5(図13参照)と、が取り付けられる。
天板701は、平面視長方形状に形成されている。天板701の厚さ方向は、上下方向に沿っている。天板701の左右方向の長さは、天板701の前後方向の長さよりも長い。
突台702の形状は、直方体状である。突台702は、天板701の後端から上に突出している。突台702は、天板701の左右両端間に亘って設けられている。
支持体703の形状は、直方体状である。支持体703は、物を収納するキャビネットである。支持体703は、天板701から下に突出している。支持体703は、天板701を支持している。天板701の一部は、支持体703の上端から前に突出している。
2つの第2固定部2Cは、突台702の上面に固定されている。2つの第2固定部2Cのうち一方は、突台702の右端に固定されており、他方は、突台702の左端に固定されている。各第2固定部2Cの形状は、一端に開口部を有する直方体状である。好ましくは、2つの第2固定部2Cは、突台702に着脱可能である。
第1固定部1Cの形状は、直方体状である。第1固定部1Cは、左右方向に長さを有する。第1固定部1Cは、2つの第2固定部2Cの間に配置される。第1固定部1Cの長さ方向(左右方向)の一端は、2つの第2固定部2Cのうち一方の第2固定部2Cの開口部に挿入されており、他端は、2つの第2固定部2Cのうち他方の第2固定部2Cの開口部に挿入されている。これにより、第1固定部1Cが2つの第2固定部2Cに連結されている。第1固定部1Cは、その前面に、DCダクト3及びフィードイン4を収納する収納溝130を有する。
バックパネル74は、平面視長方形状に形成されている。バックパネル74の厚さ方向は、前後方向に沿っている。バックパネル74は、第1固定部1Cの後面に取り付けられている。
本実施形態の机7C(什器)によれば、DCダクト3からアダプタ5(図15参照)を介して電気機器94(図15参照)に電力を供給することができる。よって、電力を電源コンセントから又は電源コンセントの電力を分配する電源タップから電気機器94に供給する場合と比較して、机7Cの周りの配線の取り回しを改善させることができる。
本実施形態の一変形例として、DCダクト3が固定される位置が適宜変更されてもよい。例えば、DCダクト3は、突台702の側面、天板701の下面若しくは側面、又は、支持体703の側面に固定されてもよい。
本実施形態の別の一変形例として、机7Cは、パーティション固定構造S1を備えていてもよい。パーティション固定構造S1は、例えば、第1固定部1Cの上面に形成された溝又は突起からなり、パーティション6と嵌合する。
(まとめ)
以上説明した実施形態等から、以下の態様が開示されている。
第1の態様に係るダクトシステム(100、100B)は、ダクト(3、3A)と、ダクト固定具(F1)と、を備える。ダクト(3、3A)は、ダクトレール(31)と、導電バー(32)と、を有する。導電バー(32)は、ダクトレール(31)に収納される。導電バー(32)は、電力が供給される。ダクト(3、3A)は、ダクトレール(31)の長さ方向に連続した取付領域のうち任意の位置においてアダプタ(5)を電気的に接続可能であり、アダプタ(5)を介して電気機器(94)に電力を供給する。アダプタ(5)は、導電バー(32)より電力を受電する。
上記の構成によれば、ダクト固定具(F1)を介して、ダクト(3、3A)を什器に固定することができる。そして、アダプタ(5)を介することで、ダクト(3、3A)から電気機器(94)に電力を供給することができる。よって、電力を電源コンセントから又は電源コンセントの電力を分配する電源タップから電気機器(94)に供給する場合と比較して、什器の周りの配線の取り回しを改善させることができる。つまり、什器の周りの状態が、電気機器(94)の配線が入り混じる等、乱雑になる可能性を低減させ、什器の周りをすっきりとさせられる。
また、第2の態様に係るダクトシステム(100、100B)は、第1の態様において、ダクト(3)を複数備える。複数のダクト(3)は、第1固定部(1)に複数のダクト(3)が固定され、かつ、什器(机7)に第2固定部(2、2B)が固定された状態で、水平面に沿った所定方向において互いに反対側に位置する2つのダクト(3)を含む。
上記の構成によれば、所定方向の両側に配置された電気機器(94)にそれぞれ電力を供給することができる。
また、第3の態様に係るダクトシステム(100、100B)では、第1又は2の態様において、ダクトレール(31)は、凹部(3110)を含む。凹部(3110)は、ダクトレール(31)の長さ方向に沿って形成されている。凹部(3110)には、導電バー(32)が収納されている。第1固定部(1)にダクト(3、3A)が固定され、かつ、什器(机7)に第2固定部(2、2B)が固定された状態で、凹部(3110)によって、鉛直方向に沿った面においてダクトレール(31)に開口が形成されている。
上記の構成によれば、作業者がアダプタ(5)を導電バー(32)に電気的に接続しやすい。
また、第4の態様に係るダクトシステム(100、100B)では、第1~3の態様のいずれか1つにおいて、第1固定部(1)は、第2固定部(2、2B)から分離可能である。
上記の構成によれば、什器(机7)の寸法に応じて、第1固定部(1)又は第2固定部(2、2B)を交換できる。
また、第5の態様に係るダクトシステム(100、100B)では、第1~4の態様のいずれか1つにおいて、第1固定部(1)は、ダクト(3、3A)を収納するダクト収納部(11)を含む。
上記の構成によれば、ダクト(3、3A)を目立ちにくくすることができる。
また、第6の態様に係るダクトシステム(100、100B)では、第1~5の態様のいずれか1つにおいて、第2固定部(2、2B)は、支柱部(22)を含む。支柱部(22)は、ダクトレール(31)と什器(机7)との間に隙間(G1)をあけてダクトレール(31)を支持する。
上記の構成によれば、隙間(G1)を通して、書類等の物を受け渡すことができる。
また、第7の態様に係るダクトシステム(100B)では、第1~6の態様のいずれか1つにおいて、第2固定部(2B)は、伸縮部(24)を含む。伸縮部(24)は、ダクトレール(31)の長さ方向に伸縮可能である。
上記の構成によれば、什器(机7)の長さに応じて第2固定部(2B)の長さを調整することができる。
また、第8の態様に係るダクトシステム(100、100B)では、第1~7の態様のいずれか1つにおいて、第2固定部(2、2B)は、クランプ機構(23)を含む。クランプ機構(23)は、什器(机7)を挟むことで什器に固定される。
上記の構成によれば、ダクトレール(31)のぐらつきを抑制できる。
また、第9の態様に係るダクトシステム(100、100B)では、第1~8の態様のいずれか1つにおいて、第2固定部(2、2B)は、導電バー(32)に電気的に接続される配線が通される内部空間(SP1)を有する。
上記の構成によれば、固定部材の内部空間(SP1)に配線を通すことができるので、人又は物が配線に引っ掛かる可能性を低減できる。
また、第10の態様に係るダクトシステム(100、100B)では、第1~9の態様のいずれか1つにおいて、ダクトレール(31)は、嵌合部(3111)を含む。嵌合部(3111)は、ダクトレール(31)の長さ方向に沿って形成されている。嵌合部(3111)は、アダプタ(5)に嵌合する。
上記の構成によれば、ダクトレール(31)にアダプタ(5)を取り付けられる。
第1の態様以外の構成については、ダクトシステム(100、100B)に必須の構成ではなく、適宜省略可能である。
また、第11の態様に係るダクト(3、3A)は、第1~10の態様のいずれか1つに係るダクトシステム(100、100B)に用いられる。
上記の構成によれば、什器(机7)の周りの状態が乱雑になる可能性を低減させ、什器の周りをすっきりとさせられる。
また、第12の態様に係るダクト固定具(F1)は、第1~10の態様のいずれか1つに係るダクトシステム(100、100B)に用いられる。
上記の構成によれば、什器(机7)の周りの状態が乱雑になる可能性を低減させ、什器の周りをすっきりとさせられる。
また、第13の態様に係る固定部材は、第1~10の態様のいずれか1つに係るダクトシステム(100、100B)に第2固定部(2、2B)として用いられる。
上記の構成によれば、什器(机7)の周りの状態が乱雑になる可能性を低減させ、什器の周りをすっきりとさせられる。
また、第14の態様に係る什器(机7C)は、ダクト(3)を固定するダクト固定具(F2)を備える。ダクト(3)は、ダクトレール(31)と、導電バー(32)と、を有する。導電バー(32)は、ダクトレール(31)に収納される。導電バー(32)は、電力が供給される。ダクト(3)は、ダクトレール(31)の長さ方向に連続した取付領域のうち任意の位置においてアダプタ(5)を電気的に接続可能であり、アダプタ(5)を介して電気機器(94)に電力を供給する。アダプタ(5)は、導電バー(32)より電力を受電する。
上記の構成によれば、什器(机7C)の周りの状態が乱雑になる可能性を低減させ、什器の周りをすっきりとさせられる。