JP2020081191A - 患者搬送装置 - Google Patents

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貴啓 小野田
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Abstract

【課題】 緊急の患者を、搬送車両や病院等まで容易にかつ迅速に搬送できる患者搬送装置を提供する。【解決手段】 患者搬送装置1であって、自転車2と、寝台部25を有するストレッチャー3と、ストレッチャー3を自転車2に脱着可能に接続する連結具4とを含む。ストレッチャー3は、連結具4を介して、自転車2の側方に固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、患者の緊急搬送に役立つ患者搬送装置に関する。
怪我人や病人などの患者を病院まで緊急搬送する場合、一般に、患者発生現場から搬送車両までの間、救護者がストレッチャーを押して患者を移送する。しかし、患者発生現場が搬送車両の進入が困難な場所である場合、患者発生場所から離れた場所に搬送車両を待機させなければならない。そのため、ストレッチャーによる移送距離や移送時間が長くなり、救護者に多くの労力が強いられるとともに、治療の遅れを招くという問題を生じる。
なおストレッチャーを牽引車両によって移送する装置が例えば下記の特許文献1に提案されている。しかしこのものは、老人養護施設や病院などの室内での移動を目的としたものであり、屋外での緊急搬送に適用することは困難である。
特開平09−84838号公報
本発明は、例えば患者発生現場から搬送車両までの間の距離が離れている場合にも、緊急の患者を容易にかつ迅速に搬送車両や病院などに搬送できる患者搬送装置を提供することを課題としている。
本発明は、患者搬送装置であって、
自転車と、患者を横にして寝かせるための寝台部を有するストレッチャーと、前記ストレッチャーを前記自転車に脱着可能に接続する連結具とを含み、
前記ストレッチャーが、前記連結具を介して、前記自転車の側方に固定されている。
本発明に係る患者搬送装置では、前記連結具は、レバーの傾動操作により、前記自転車と前記ストレッチャーとの脱着が可能であるのが好ましい。
本発明に係る患者搬送装置では、前記連結具は、前記自転車及び前記ストレッチャーの一方に設けられた第1連結部と、前記自転車及び前記ストレッチャーの他方に設けられた第2連結部とを含み、
前記第1連結部には、突部が形成されており、
前記第2連結部には、前記レバーと、前記レバーの傾動操作により、前記突部を保持又は開放可能な保持部とが設けられているのが好ましい。
本発明に係る患者搬送装置では、前記第1連結部は、前記自転車に設けられており、
前記第2連結部は、前記ストレッチャーに設けられているのが好ましい。
本発明に係る患者搬送装置では、前記第2連結部は、基部と、前記基部に対して、前記自転車の前後方向に沿った水平軸の回りで上側に跳ね上げ可能なアーム部とを有し、
前記保持部が、前記アーム部に設けられているのが好ましい。
本発明に係る患者搬送装置では、前記連結具は、前記自転車の運転席よりも前側に設けられた前側連結具と、前記運転席よりも後側に設けられた後側連結具とを含むのが好ましい。
本発明に係る患者搬送装置では、前記自転車は、前輪が2輪かつ後輪が1輪であり、
前記ストレッチャーは、前輪が1輪かつ後輪が2輪であるのが好ましい。
本発明に係る患者搬送装置では、前記ストレッチャーにおいて、前記前輪はキャスター輪であり、前記後輪は、固定輪であるのが好ましい。
本発明に係る患者搬送装置では、前記自転車の前記後輪と、前記ストレッチャーの前記後輪とが、平面視において、同一の回転軸線を有するのが好ましい。
本発明に係る患者搬送装置では、前記連結具は、前記自転車と前記ストレッチャーとの間の上下方向の振動を吸収するためのダンパ部を含むのが好ましい。
本発明に係る患者搬送装置では、前記ストレッチャーの前輪の直径は、前記自転車の前輪の直径の0.5倍以上であり、かつ前記ストレッチャーの後輪の直径は、前記自転車の後輪の直径の0.5倍以上であるのが好ましい。
本発明の患者搬送装置は、叙上の如く、自転車とストレッチャーとを連結具を介して固定している。従って、患者発生現場から搬送車両までの間の距離が離れている場合にも、患者を容易にかつ迅速に搬送車両まで移送でき、救護者への労力を軽減しうるとともに、より早く治療を開始することが可能になる。又交通渋滞や交通事故などにより、搬送車両の患者発生現場への到着が遅れる場合、或いは比較的病院等が近くに存在し、搬送車両よりも早く病院等に搬送しうる場合等においても上記効果を発揮しうる。
又連結具により、ストレッチャーが自転車の側方に固定される。そのため、自転車の運転者は、患者搬送中に、逐次、患者の状態を確認しつつ運転することが可能となる。
又連結具は、ストレッチャーを自転車に脱着可能に接続する。そのため、患者搬送不要時は、ストレッチャーを自転車から外すことができ、ストレッチャー及び自転車を、それぞれを単独で利用できる。
本発明の患者搬送装置の一実施形態を示す斜視図である。 (a)は自転車を単独で示す側面図、(b)はその前輪側を概念的に示す斜視図である。 ストレッチャーを単独で示す側面図である。 (a)、(b)は連結具を示す側面図である。 第2連結部を示す分解斜視図である。 (a)、(b)は、第1連結部と第2連結部との保持、開放状態を示す断面図である。 (a)、(b)は、ダンパ部の実施例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態の患者搬送装置1は、自転車2と、ストレッチャー3と、連結具4とを含む。ストレッチャー3は、連結具4を介して自転車2の側方に固定される。
自転車2は、フレーム5と、このフレーム5に取り付く前輪6及び後輪7とを具える。本例では、自転車2が、前輪6を2輪かつ後輪7を1輪とした三輪自転車である場合が示される。このような三輪自転車は、走行の安定性に優れるため、患者搬送用として好適である。又後輪7を1輪としたことで、後輪7を駆動輪とした従来の自転車の駆動構造を採用することができる。又自転車2として、電動モータを補助動力とした所謂アシスト式自転車が、運転者への労力を軽減しうる点で患者搬送用としてより好適である。
図1、2(a)に示すように、フレーム5は、本例では、前後にのびかつ前端側にヘッドパイプ8を有するフレーム本体9と、ヘッドパイプ8に回動自在に保持されるステアリング軸10とを含む。ステアリング軸10の下端部は、本例ではギヤなどの回転伝達手段11を介してフォーク12に連結されるとともに、フォーク12に前輪6が取り付く。
ステアリング軸10の上端部には、ハンドル13が取り付く。フレーム本体9には、運転席であるサドル14が取り付くとともに、フレーム本体9の後端部には後輪7が枢支される。又フレーム本体9は、サドル14よりも後方側かつ後輪7よりも上方側に配される後の取付け台16、及びハンドル13よりも前方側かつ前輪6よりも上方側に配される前の取付け台16を含む。本例では、前後の取付け台16は、例えば荷台等として、又補助の座席として使用することもできる。
図2(b)に、前輪6の取り付き状態が概念的に示される。前輪6は、左右に配される一対の車輪6A、6Bから構成される。なお図2(b)ではフレーム本体9は、省略して描かれる。
本例では、自転車2は、後端側が上下に傾動自在な第1、第2のスイングアーム18A、18Bと、第1、第2のスイングアーム18A、18Bの傾動動作を上下互い違いに連動させる連動手段19とを含む。具体的には、フレーム本体9に支持される水平な支軸20の両端部に、第1、第2のスイングアーム18A、18Bの前端部が枢支される。又第1、第2のスイングアーム18A、18Bの後端部に前記車輪6A、6Bが枢支される。
連動手段19は、支軸20と同心な円弧面部を有する第1、第2の傾動部材21A、21Bと、支軸20の軸心i1と直交する向き(本例では垂直方向)の軸心i2を有する例えば円盤状の回転体22と、紐状体23とを具える。第1、第2の傾動部材21A、21Bは、第1、第2のスイングアーム18A、18Bに固定され、第1、第2のスイングアーム18A、18Bと一体に傾動しうる。
回転体22は、フレーム本体9に前記軸心i2回りで回転可能に支持される。
紐状体23は、一端部が第1の傾動部材21Aに固定され、かつ、第1の傾動部材21Aの円弧面部と、回転体22の外周面部と、第2の傾動部材21Bの円弧面部とを通って、他端部が第2の傾動部材21Bに固定される。本例では、紐状体23がローラチェーンであり、回転体22の外周面部、及び第1、第2の傾動部材21A、21Bの円弧面部には、それぞれ前記ローラチェーンと係合する歯溝部が形成される。
このような連動手段19により、一方の車輪6Aが路面から押し上げられた時、他方の車輪6Bを同じ力で路面に押し付けることができる。即ち、路面からの接地圧を左右均等に保つことができ、転倒を防ぎ、走行の安定性を高めうる。又積載荷重を2つに均等に負担しうるため、積載能力をより高めることができる。連動手段19として種々な構造が採用しうる。
図1に示すように、ストレッチャー3は、患者を横にして寝かせるための寝台部25を含む。具体的には、ストレッチャー3は、フレーム26と、フレーム26に支持される前記寝台部25と、フレーム26にそれぞれ支持される前輪27及び後輪28とを具える。
図3に示すように、フレーム26は、前後に長い環状の周囲枠30、周囲枠30の前部と後部との間を周囲枠30の下方を通って略U字状に継ぐ例えば2本の縦の補強枠部31、及び周囲枠30の一方の側部と他方の側部との間を周囲枠30の下方を通って略U字状に継ぐ例えば3本の横の補強枠部32とを含む。又フレーム26には、周囲枠30の下方を通りかつ周囲枠30よりも前方側に突出する略U字状の保護枠部33が配される。この保護枠部33は、寝台部25に寝かされた患者を保護する。又ストレッチャー3を単体で使用する場合の手押し用のハンドルとして使用しうる。なお周囲枠30、縦横の補強枠部31、32、及び保護枠部33は、例えば溶接などによって互いに強固に接合される。
寝台部25は、本例では担架状をなし、周囲枠30上に患者とともに乗せ下ろし可能な場合が示される。しかし、寝台部25をフレーム26と一体に形成することもできるなど、寝台部25として、従来的な種々な構造のものが採用できる。なお周囲枠30には、寝台部25を脱着可能に固定する固定手段(図示省略)が配される。
ストレッチャー3として、本例では、前輪27を1輪かつ後輪28を2輪とした三輪構造の場合が示される。このようにストレッチャー3を3輪構造とすることで、走行の安定性を高めうる。又自転車2では前輪6を2輪かつ後輪7を1輪とするのに対して、ストレッチャー3では、逆に、前輪27を1輪かつ後輪28を2輪としている。これにより自転車2とストレッチャー3との間で、車輪同士の接触を回避しながら、ストレッチャー3を自転車2により近づけて固定でき、走行の安定性、及び操縦性をより高めることができる。
この場合、ストレッチャー3の前輪27をキャスター輪34、後輪28を固定輪35とするのが好ましい。キャスター輪34では、車輪を枢支するブラケット36が、垂直な軸心j1回りで旋回可能であり、かつ軸心j1が車輪の軸心j2と前後にオフセットしている。これにより、自転車2の進行方向に追従して車輪の転動方向が自在に変化可能であり、自転車2と一体とした旋回走行を可能とする。又固定輪35では、車輪の転動方向は変化しない。
本例では、フレーム26の下端に前輪27のブラケット36が取り付く。又フレーム26の下端から一対の脚片37が垂下するとともに、脚片37の下端部間を延びる水平な車軸38に、前記後輪28が取り付く。
ストレッチャー3では、自転車2との並走を可能とするために、前輪27及び後輪28として空気入りタイヤを採用するのが好ましい。又走行の安定性の観点から、ストレッチャー3の前輪27の直径D27は、自転車2の前輪6の直径D6の0.5倍以上さらには0.7倍以上が好ましい。同様に、ストレッチャー3の後輪28の直径D28は、自転車2の後輪7の直径D7の0.5倍以上さらには0.7倍以上が好ましい。本例では、自転車2の前輪6とストレッチャー3の後輪28とが同じ車輪で構成される。
旋回走行をより円滑に行うために、自転車2とストレッチャー3とが連結された状態の患者搬送装置1において、図3に示すように、自転車2の後輪7の軸心i7と直角方向の側面視において、後輪7の軸心i7を通りかつ接地面と直角な基準線X上に、ストレッチャー3の後輪28の軸心i28が位置するのが好ましい。言い換えると、自転車2の後輪7と、ストレッチャー3の後輪28とが、平面視において、同一の回転軸線を有する。これにより旋回時の回転半径が安定化する。又ストレッチャー3における前輪27と後輪28との間の軸心間距離は、自転車2における前輪6と後輪7との間の軸心間距離より小であるのが好ましい。
図1に示すように、連結具4は、ストレッチャー3を自転車2に脱着可能に接続する。本例では連結具4は、自転車2の運転席である前記サドル14よりも前側に設けられた前側連結具4Fと、サドル14よりも後側に設けられた後側連結具4Rとを含む。
図4(a)、(b)に示すように、連結具4は、自転車2及びストレッチャー3の一方に設けられた第1連結部40と、自転車2及びストレッチャー3の他方に設けられた第2連結部41とを含む。本例では、第1連結部40が自転車2に設けられ、第2連結部41がストレッチャー3に設けられる場合が示される。
第1連結部40には、突部42が形成されている。又第2連結部41には、レバー44と、レバー44の傾動操作により前記突部42を保持又は開放可能な保持部45とが設けられている。
本例の第2連結部41は、前記ストレッチャー3の例えばフレーム26に固定される基部46と、この基部46に対して、自転車2の前後方向Fxにのびる水平軸47の回りで上側に跳ね上げ可能なアーム部48とを有する。アーム部48の先端部に、前記保持部45が設けられている。
具体的には、第1連結部40は、本例では、突部42と、この突部42が固定される台板50とを含む。そして前側連結具4Fの場合、台板50が、前の取付け台16に取り付けられ、後側連結具4Rの場合、台板50が、後の取付け台16に取り付けられる。なお台板50を設けることなく、突部42を直接取付け台16に取り付けても良い。
前記突部42は、球体状の頭部42aと、この頭部42aの下部に、括れ状の首部42bを介して連なるフランジ部42cとを有する。本例のフランジ部42cには下方にのびるネジ軸42dが設けられ、このネジ軸42dを用いて台板50に固定される。
第2連結部41の前記基部46は、例えば角筒状をなし、フレーム26に固定される内端部から自転車2に向かって横方向Fyにのびる。又基部46には、この基部46を貫通する水平軸47が設けられる。お本明細書では、横方向Fyのうちストレッチャー3に向く側を内側、自転車2に向く側を外側と呼ぶ。
アーム部48は、水平軸47に枢支され、基部46と略一直線状となる基準状態Yb(図4(b))と、基部46に対して上側に跳ね上げられた跳ね上げ状態Ya(図4(a))との間を傾動しうる。具体的には、アーム部48は、前記基部46に外挿される重なり領域51を有し、この重なり領域51に水平軸47が枢支される。又重なり領域51には、基準状態Ybにおいて、アーム部48の跳ね上がりを防止する防止軸69を挿通させるための孔52が形成される。なお基部46にも同位置に孔53が形成される。本例では、防止軸69として、例えばボルト状のネジ軸が採用されるとともに、その抜け止めとして蝶ナット(図示省略)が用いられる。
図5、6に示すように、アーム部48の先端部(外端部)に、レバー44と保持部45とが設けられる。保持部45は、ハウジング55と、クランプ金具56と、ロック金具57と、作動軸58とを含む。
ハウジング55は、前記頭部42aを、下方から出し入れ自在に収容しうる凹部55aを有する。この凹部55aは、頭部42aの上部、及び側部の略半分を受ける半球面状の第1受け面55aSを具える。
又作動軸58は、ネジ軸部58aと、ネジ軸部58aの上端に連なる板状の偏平軸部58bとを具える。偏平軸部58bは、ハウジング55を下方から貫通してのびるとともに、偏平軸部58bの上端部には、前記レバー44を傾動可能に収支する水平な支持軸60が配される。
又作動軸58は、前記クランプ金具56及びロック金具57を上下に貫通する。この貫通孔は、作動軸58に対して充分な遊びを有し、これによりクランプ金具56及びロック金具57は、作動軸58に、上下に移動自在かつ傾き自在に保持される。
クランプ金具56は、前記凹部55aと対向する位置に配される。クランプ金具56の外端部には、前記第1受け面55aSとの間で頭部42aを挟むための第2受け面56Sが配される。クランプ金具56の内端部には、このクランプ金具56を上下に傾動可能とするフック部56aが設けられる。フック部56aは、ハウジング55内を通る水平ピン62に係止される。
ロック金具57は、クランプ金具56内に下方側から取り付く。又ロック金具57は、前記作動軸58の下端に螺合するナット63によって抜け止めされる。
又保持部45は、ハウジング55とクランプ金具56との間に配される第1のバネ手段64、及びクランプ金具56とロック金具57との間に配される第2のバネ手段65をさらに具える。第2のバネ手段65は、第1のバネ手段64よりバネ弾性率が大である。
レバー44は、前記支持軸60により、レバー44が横向きとなる第1状態Y1(図6(a))と縦向きとなる第2状態Y2(図6(b))との間を、傾動可能に支持される。レバー44は、第1状態Y1において、ハウジング55の上面と本例では補助板66を介して当接しうる第1面S1と、第2状態Y2において、ハウジング55の上面と本例では補助板66を介して当接しうる第2面S2とを含む。補助板66は無くても良い。支持軸60から第1面S1までの距離は、支持軸60から第2面S2までの距離よりも大である。
従って、レバー44は、第1状態Y1において、第1、第2のバネ手段64、65に抗して、作動軸58を上方に引き上げしうる。これにより、ロック金具57を介してクランプ金具56を引き上げでき、図6(a)に示すように、第1受け面55aSと第2受け面56Sとの間で頭部42aを挟んで保持しうる。
又図6(b)に示すように、レバー44を第2状態Y2とすることで、第1、第2のバネ手段64、65によって、ロック金具57及びクランプ金具56が作動軸58とともに下方に押される。またクランプ金具56への拘束が弛み、作動軸58及びクランプ金具56のグラ付きが大きくなる。これにより、頭部42aを開放でき、ストレッチャー3を自転車2から取り外すことが可能となる。
図中の符号67は、レバー44を第1状態Y1にてロックするためのストッパーであり、レバー44に、支軸68の回りで傾動可能に支持される。ストッパー67の一端には、前記傾動により、前記補助板66と係脱可能なフック部67aが配される。
このように、本例の連結具4は、アーム部48が、基部46に対して上側に跳ね上げ可能である。そのため、アーム部48の跳ね上げ状態Yaにおいて、ストレッチャー3を、自転車2に接触させることなく容易に横付けすることができる。またアーム部48を基準状態Ybまで下し、かつレバー44を傾動操作することにより、自転車2とストレッチャー3とをワンタッチで連結でき、連結作業を簡便にかつ迅速に行うことができる。本例では、連結後、図5に示すように孔52、53に防止軸69を挿入することで、連結具4の水平軸47回りでの屈曲変形を防止できる。これにより、走行の安定性をより高めうる。
ここで、自転車2が二輪自転車である場合、スタンドの影響により、傾いて或いは後輪側が持ち上がった状態で停車することとなる。そのため、ストレッチャー3との連結に際して、自転車2或いはストレッチャー3の一方を持ち上げて位置合わせすることが要求され、連結作業性の低下を招く。これに対し、本例では、自転車2が三輪自転車であるため、スタンドを用いることなく直立状態で停止できる。そのためストレッチャー3との連結作業を効率よく行うことが可能になる。
次に、連結具4は、自転車2とストレッチャー3との間の上下方向の振動を吸収するためのダンパ部70(図7に示す)を含むことが好ましい。
図7(a)、(b)に、ダンパ部70の実施例が示される。図7(a)において、突部42は、フランジ部42cが台板50にボルトによって固定される。台板50は、下方にのびる一対の軸71を具えるとともに、取付け台16には、軸71を上下にスライド可能に案内するガイド孔72が配される。そして台板50と取付け台16との間に、ゴム状弾性体73からなる衝撃吸収用の防振部材74が配される。ゴム状弾性体として、80℃、歪2%における正接損失が0.1以下のもの好適である。
図7(b)では、防振部材74として、ゴム状弾性体73に変えて油圧ダンパ、エアーダンパなどの流体ダンパ75が使用される。台板50は、取付け台16とは間隔Dを隔てて配されるとともに、流体ダンパ75のロッド上端75Eが台板50に接続される。流体ダンパ75は、取付け台16に固定支持される。流体ダンパ75は、シリンダ内がピストン76により第1、第2の室75a、75bに区分されるとともに、各室75a、75bにはそれぞれ流体が収容される。そして、流体の圧縮抵抗(気体の場合)、或いはオリフィスによる流体抵抗(液体の場合)等により、上下方向の振動が吸収される。
なおダンパ部70としては、これ以外にも種々の構造が採用できる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
1 患者搬送装置
2 自転車
3 ストレッチャー
4 連結具
4F 前側連結具
4R 後側連結具
25 寝台部
34 キャスター輪
35 固定輪
40 第1連結部
41 第2連結部
42 突部
44 レバー
45 保持部
46 基部
47 水平軸
48 アーム部
70 ダンパ部

Claims (11)

  1. 患者搬送装置であって、
    自転車と、患者を横にして寝かせるための寝台部を有するストレッチャーと、前記ストレッチャーを前記自転車に脱着可能に接続する連結具とを含み、
    前記ストレッチャーが、前記連結具を介して、前記自転車の側方に固定されている、患者搬送装置。
  2. 前記連結具は、レバーの傾動操作により、前記自転車と前記ストレッチャーとの脱着が可能である、請求項1記載の患者搬送装置。
  3. 前記連結具は、前記自転車及び前記ストレッチャーの一方に設けられた第1連結部と、前記自転車及び前記ストレッチャーの他方に設けられた第2連結部とを含み、
    前記第1連結部には、突部が形成されており、
    前記第2連結部には、前記レバーと、前記レバーの傾動操作により、前記突部を保持又は開放可能な保持部とが設けられている、請求項2記載の患者搬送装置。
  4. 前記第1連結部は、前記自転車に設けられており、
    前記第2連結部は、前記ストレッチャーに設けられている、請求項3記載の患者搬送装置。
  5. 前記第2連結部は、基部と、前記基部に対して、前記自転車の前後方向に沿った水平軸の回りで上側に跳ね上げ可能なアーム部とを有し、
    前記保持部が、前記アーム部に設けられている、請求項3又は4に記載の患者搬送装置。
  6. 前記連結具は、前記自転車の運転席よりも前側に設けられた前側連結具と、前記運転席よりも後側に設けられた後側連結具とを含む、請求項1ないし5のいずれかに記載の患者搬送装置。
  7. 前記自転車は、前輪が2輪かつ後輪が1輪であり、
    前記ストレッチャーは、前輪が1輪かつ後輪が2輪である、請求項1ないし6のいずれかに記載の患者搬送装置。
  8. 前記ストレッチャーにおいて、前記前輪はキャスター輪であり、前記後輪は、固定輪である、請求項7記載の患者搬送装置。
  9. 前記自転車の前記後輪と、前記ストレッチャーの前記後輪とが、平面視において、同一の回転軸線を有する、請求項8に記載の患者搬送装置。
  10. 前記連結具は、前記自転車と前記ストレッチャーとの間の上下方向の振動を吸収するためのダンパ部を含む、請求項1ないし9のいずれかに記載の患者搬送装置。
  11. 前記ストレッチャーの前輪の直径は、前記自転車の前輪の直径の0.5倍以上であり、かつ前記ストレッチャーの後輪の直径は、前記自転車の後輪の直径の0.5倍以上である、請求項1ないし10のいずれかに記載の患者搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113274199A (zh) * 2021-06-23 2021-08-20 温州市中心医院 一种用于急诊科的患者辅助移动装置
GR20210100125A (el) * 2021-03-03 2022-10-10 Ευαγγελος Βασιλειου Κανακης Ιατριικο διασωστικο ηλεκτρικο οχημα-ποδηλατο

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