JP2020080752A - 収穫機 - Google Patents

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Abstract

【課題】収穫ロスの増大を抑制できる収穫機を提供する。【解決手段】自動走行可能な収穫機1であって、機体左右方向に沿うリール軸芯周りに回転駆動しながら植立穀稈を掻き込むリール17と、植立穀稈を刈り取る刈取装置15と、自動走行中に刈取装置15に対するリール17の昇降を自動的に制御する自動リール制御部、及び、自動走行中に機体に対する刈取装置15の昇降を自動的に制御する自動刈取装置制御部を有する自動制御部と、を備え、自動制御部は、未刈領域CAから既刈領域SAへの進入時に、刈取装置15を上昇させると共にリール17を下降させる刈抜け時制御を実行する。【選択図】図5

Description

本発明は、植立穀稈を刈り取る刈取装置を備え、自動走行可能な収穫機に関する。
上記のような収穫機として、例えば、特許文献1に記載のものが既に知られている。この収穫機(特許文献1では「コンバイン」)を利用した収穫作業において、オペレータは、収穫作業の最初にコンバインを手動で操作し、圃場内の外周部分を一周するように刈取走行を行う。
この外周部分での走行において、収穫機の走行すべき方位が記録される。そして、記録された方位に基づく自動走行によって、圃場における未刈領域での刈取走行が行われる。
実開平2−107911号公報
特許文献1には、未刈領域から既刈領域への進入時における刈取装置の昇降制御については詳述されていない。ここで、特許文献1に記載の収穫機において、未刈領域から既刈領域への進入時に刈取装置が自動的に上昇するように構成することが考えられる。この構成であれば、収穫機が既刈領域で旋回する際、畦畔に刈取装置が干渉することを回避しやすい。
しかしながら、刈取装置が上昇した際、刈取穀稈が刈取装置からこぼれ落ちる事態が想定される。刈取穀稈が刈取装置からこぼれ落ちると、収穫ロスが増大してしまう。
本発明の目的は、収穫ロスの増大を抑制できる収穫機を提供することである。
本発明の特徴は、自動走行可能な収穫機であって、機体左右方向に沿うリール軸芯周りに回転駆動しながら植立穀稈を掻き込むリールと、植立穀稈を刈り取る刈取装置と、自動走行中に前記刈取装置に対する前記リールの昇降を自動的に制御する自動リール制御部、及び、自動走行中に機体に対する前記刈取装置の昇降を自動的に制御する自動刈取装置制御部を有する自動制御部と、を備え、前記自動制御部は、未刈領域から既刈領域への進入時に、前記刈取装置を上昇させると共に前記リールを下降させる刈抜け時制御を実行することにある。
本発明であれば、未刈領域から既刈領域への進入時に、刈取装置が上昇すると共にリールが下降する。これにより、刈取装置とリールとによって刈取穀稈が挟持される。その結果、刈取装置が上昇した際に刈取穀稈が刈取装置からこぼれ落ちにくくなる。
従って、本発明であれば、収穫ロスの増大を抑制できる。
さらに、本発明において、前記自動制御部は、前記刈抜け時制御において、前記リールを下降させ始めた後に前記刈取装置を上昇させ始めると好適である。
この構成によれば、刈取装置が上昇する前に、刈取装置とリールとによって刈取穀稈が挟持されやすくなる。これにより、刈取装置が上昇した後に刈取装置とリールとによって刈取穀稈が挟持される場合に比べて、刈取装置が上昇した際に刈取穀稈が刈取装置からこぼれ落ちにくくなる。
さらに、本発明において、前記自動制御部は、前記刈抜け時制御において、未刈領域から既刈領域へ進入する前に前記リールを下降させ始めると好適である。
一般に、刈取装置は、未刈領域から既刈領域へ進入した後に上昇される。そのため、上記の構成によれば、リールが下降し始めた後に、刈取装置が上昇し始めることとなる。
その結果、刈取装置が上昇する前に、刈取装置とリールとによって刈取穀稈が挟持されやすくなる。これにより、刈取装置が上昇した後に刈取装置とリールとによって刈取穀稈が挟持される場合に比べて、刈取装置が上昇した際に刈取穀稈が刈取装置からこぼれ落ちにくくなる。
さらに、本発明において、前記自動制御部は、既刈領域から未刈領域へ進入する前に、前記刈取装置を下降させると同時に前記リールを上昇させる制御である刈始め時制御を実行すると好適である。
この構成によれば、刈取装置の下降が完了した後にリールを上昇させ始める構成に比べて、刈取装置が下降し始めてから、刈取装置とリールとが刈取を行うための位置に達するまでに要する時間が短くなる。そのため、刈取装置とリールとが刈取を行うための位置に達する前に、収穫機が未刈領域へ進入してしまう事態を回避しやすい。
さらに、本発明において、前記自動制御部は、前記刈始め時制御の実行前に、前記リールを昇降させずに前記刈取装置を下降させる準備下降制御を実行すると共に、前記準備下降制御の後、前記刈始め時制御の実行時点まで、前記刈取装置の高さを維持すると好適である。
この構成によれば、刈始め時制御に先立って、準備下降制御により刈取装置が下降する。従って、準備下降制御が実行されない構成に比べて、刈始め時制御の実行時点での刈取装置の高さが低くなる。これにより、刈始め時制御において刈取装置を下降させる必要のある幅が小さくなる。従って、刈始め時制御を開始してから終了するまでに要する時間が短くなる。そのため、刈始め時制御が終了する前に収穫機が未刈領域へ進入してしまう事態を回避しやすい。
さらに、本発明において、前記リール及び前記刈取装置への動力伝達を断続する刈取クラッチと、前記刈取クラッチを制御するクラッチ制御部と、を備え、前記クラッチ制御部は、前記自動制御部により前記刈始め時制御が実行される前に前記刈取クラッチを入状態に制御すると好適である。
刈取クラッチがクラッチ制御部により電子制御される構成では、クラッチ制御部が刈取クラッチを入状態に制御するための信号を送信した時点から、刈取クラッチが実際に入状態になるまでに、タイムラグが存在する。
そのため、クラッチ制御部が、自動制御部により刈始め時制御が実行された後に刈取クラッチを入状態に制御するように構成されている場合、刈取クラッチが実際に入状態になる前に収穫機が未刈領域へ進入してしまう事態が想定される。
ここで、上記の構成によれば、クラッチ制御部は、自動制御部により刈始め時制御が実行される前に刈取クラッチを入状態に制御する。これにより、刈取クラッチが実際に入状態になる前に収穫機が未刈領域へ進入してしまう事態を回避しやすい。
さらに、本発明において、前記クラッチ制御部は、前記自動刈取装置制御部の制御により前記刈取装置が上昇しているとき、前記刈取装置の高さが所定の高さに達した場合、前記刈取クラッチを切状態に制御すると好適である。
未刈領域から既刈領域への進入時に刈取装置が上昇した後、未刈領域へ再び進入するまでの期間においては、刈取が行われることはない。そのため、この期間において、リール及び刈取装置を駆動させる必要はない。
ここで、上記の構成によれば、刈取装置の上昇に伴って、刈取クラッチが自動的に切状態となる。これにより、リール及び刈取装置の駆動される時間が短くなる。その結果、収穫機の燃費が良好となる。
さらに、本発明において、前記自動制御部は、前記刈抜け時制御の実行後、前記刈取装置及び前記リールを何れも昇降させない状態で維持する高さ維持制御を実行すると共に、既刈領域から未刈領域へ進入する前に、前記高さ維持制御を終了して前記刈取装置を下降させると好適である。
この構成によれば、高さ維持制御の実行中に収穫機が旋回することにより、刈取装置が比較的高い位置に位置している状態で、旋回が行われることとなる。これにより、収穫機が旋回する際、畦畔に刈取装置が干渉することをより確実に回避できる。
さらに、本発明において、人為操作される第1操作部と、前記第1操作部の人為操作に応じて前記刈取装置に対する前記リールの昇降を制御する手動リール制御部と、を備え、前記第1操作部が人為操作された場合、前記手動リール制御部は、前記自動リール制御部に優先して、前記刈取装置に対する前記リールの昇降を制御すると好適である。
自動リール制御部が手動リール制御部に優先してリールの昇降を制御するように構成されている場合、リールの昇降が自動的に制御されている間、オペレータは、自らの意思でリールを操作することができない。そのため、自動的なリールの昇降がオペレータの意図に沿わない場合には、オペレータの想定通りに作業を進めることが困難となりがちである。
ここで、上記の構成によれば、自動的なリールの昇降がオペレータの意図に沿わない場合には、オペレータは、第1操作部を操作することにより、自らの意思でリールを操作することができる。これにより、オペレータの想定通りに作業を進めやすくなる。
さらに、本発明において、前記自動リール制御部が前記刈取装置に対する前記リールの昇降を制御しているときに前記第1操作部が人為操作された場合、前記自動リール制御部による前記刈取装置に対する前記リールの昇降の制御は中止されると好適である。
この構成によれば、自動リール制御部が刈取装置に対するリールの昇降を制御しているときに第1操作部が人為操作された場合、その人為操作を終了した後、自動リール制御部が再びリールの昇降を制御することはない。従って、第1操作部の人為操作が終了した後に自動リール制御部が再びリールの昇降を制御することによってオペレータの意図に沿わないリールの昇降が行われてしまう事態を回避できる。
さらに、本発明において、人為操作される第2操作部と、前記第2操作部の人為操作に応じて機体に対する前記刈取装置の昇降を制御する手動刈取装置制御部と、を備え、前記自動刈取装置制御部が機体に対する前記刈取装置の昇降を制御しているときに前記第2操作部が人為操作された場合、前記自動刈取装置制御部は、前記手動刈取装置制御部に優先して、機体に対する前記刈取装置の昇降を制御すると好適である。
この構成によれば、自動刈取装置制御部が機体に対する刈取装置の昇降を制御しているときに、オペレータの体の一部等が誤って第2操作部に触れ、第2操作部が誤操作された場合であっても、刈取装置が不適切に昇降してしまう事態を回避できる。
コンバインの左側面図である。 圃場における周回走行を示す図である。 刈取走行経路に沿った刈取走行を示す図である。 制御部に関する構成を示すブロック図である。 刈抜け時におけるリール及び刈取装置の昇降制御の例を示す図である。 刈始め時におけるリール及び刈取装置の昇降制御の例を示す図である。 刈始め時におけるリール及び刈取装置の昇降制御の例を示す図である。
本発明を実施するための形態について、図面に基づき説明する。尚、以下の説明においては、特に断りがない限り、図1に示す矢印Fの方向を「前」、矢印Bの方向を「後」とする。また、図1に示す矢印Uの方向を「上」、矢印Dの方向を「下」とする。
〔コンバインの全体構成〕
図1に示すように、普通型のコンバイン1(本発明に係る「収穫機」に相当)は、クローラ式の走行装置11、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14、収穫装置H、搬送装置16、穀粒排出装置18、衛星測位モジュール80、エンジンEを備えている。
走行装置11は、コンバイン1における下部に備えられている。また、走行装置11は、エンジンEからの動力によって駆動する。そして、コンバイン1は、走行装置11によって自走可能である。
また、運転部12、脱穀装置13、穀粒タンク14は、走行装置11の上側に備えられている。運転部12には、コンバイン1の作業を監視するオペレータが搭乗可能である。尚、オペレータは、コンバイン1の機外からコンバイン1の作業を監視していても良い。
穀粒排出装置18は、穀粒タンク14の上側に設けられている。また、衛星測位モジュール80は、運転部12の上面に取り付けられている。
収穫装置Hは、コンバイン1における前部に備えられている。そして、搬送装置16は、収穫装置Hの後側に設けられている。また、収穫装置Hは、刈取装置15及びリール17を有している。
刈取装置15は、圃場の植立穀稈を刈り取る。また、リール17は、機体左右方向に沿うリール軸芯17b周りに回転駆動しながら収穫対象の植立穀稈を掻き込む。この構成により、収穫装置Hは、圃場の穀物を収穫する。そして、コンバイン1は、刈取装置15によって圃場の植立穀稈を刈り取りながら走行装置11によって走行する刈取走行が可能である。
刈取装置15により刈り取られた刈取穀稈は、搬送装置16によって脱穀装置13へ搬送される。脱穀装置13において、刈取穀稈は脱穀処理される。脱穀処理により得られた穀粒は、穀粒タンク14に貯留される。穀粒タンク14に貯留された穀粒は、必要に応じて、穀粒排出装置18によって機外に排出される。
また、図1に示すように、運転部12には、通信端末4が配置されている。通信端末4は、種々の情報を表示可能に構成されている。本実施形態において、通信端末4は、運転部12に固定されている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、通信端末4は、運転部12に対して着脱可能に構成されていても良いし、通信端末4は、コンバイン1の機外に位置していても良い。
ここで、コンバイン1は、図2に示すように圃場における外周側の領域で穀物を収穫しながら周回走行を行った後、図3に示すように圃場における内側の領域で刈取走行を行うことにより、圃場の穀物を収穫するように構成されている。
本実施形態においては、図2に示す周回走行は手動走行により行われる。また、図3に示す内側の領域での刈取走行は、自動走行により行われる。即ち、コンバイン1は、自動走行が可能である。
尚、本発明はこれに限定されず、図2に示す周回走行は自動走行により行われても良い。
また、図1に示すように、運転部12には、主変速レバー19が設けられている。主変速レバー19は、人為操作される。コンバイン1が手動走行しているとき、オペレータが主変速レバー19を操作すると、コンバイン1の車速が変化する。即ち、コンバイン1が手動走行しているとき、オペレータは、主変速レバー19を操作することにより、コンバイン1の車速を変更することができる。
尚、オペレータは、通信端末4を操作することにより、エンジンEの回転速度を変更することができる。
作物の種類によって、脱粒しやすさや倒伏しやすさ等の生育特性は異なる。従って、作物の種類によって、適切な作業速度は異なる。オペレータが通信端末4を操作し、エンジンEの回転速度を適切な回転速度に設定すれば、作物の種類に適した作業速度で作業を行うことができる。
〔制御部に関する構成〕
図4に示すように、コンバイン1は、刈取クラッチC1及び制御部20を備えている。エンジンEから出力された動力は、刈取クラッチC1及び走行装置11に分配される。走行装置11は、エンジンEからの動力により駆動する。
また、刈取クラッチC1は、動力を伝達する入状態と、動力を伝達しない切状態と、の間で状態変更可能に構成されている。
刈取クラッチC1が切状態であるとき、エンジンEから出力された動力は刈取装置15及びリール17に伝達されない。このとき、刈取装置15及びリール17は非駆動状態である。
刈取クラッチC1が入状態であるとき、エンジンEから出力された動力は刈取装置15及びリール17に伝達される。このとき、刈取装置15及びリール17は、エンジンEからの動力により駆動する。
即ち、刈取クラッチC1は、リール17及び刈取装置15への動力伝達を断続する。
また、制御部20は、自車位置算出部21、領域算出部22、経路算出部23、走行制御部24を有している。
図1に示すように、衛星測位モジュール80は、GPS(グローバル・ポジショニング・システム)で用いられる人工衛星GSからのGPS信号を受信する。そして、図4に示すように、衛星測位モジュール80は、受信したGPS信号に基づいて、コンバイン1の自車位置を示す測位データを自車位置算出部21へ送る。
自車位置算出部21は、衛星測位モジュール80により出力された測位データに基づいて、コンバイン1の位置座標を経時的に算出する。算出されたコンバイン1の経時的な位置座標は、領域算出部22及び走行制御部24へ送られる。
領域算出部22は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、図3に示すように、外周領域SA(本発明に係る「既刈領域」に相当)及び作業対象領域CA(本発明に係る「未刈領域」に相当)を算出する。
より具体的には、領域算出部22は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、圃場の外周側における周回走行でのコンバイン1の走行軌跡を算出する。そして、領域算出部22は、算出されたコンバイン1の走行軌跡に基づいて、コンバイン1が穀物を収穫しながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部22は、算出された外周領域SAよりも圃場内側の領域を、作業対象領域CAとして算出する。
例えば、図2においては、圃場の外周側における周回走行のためのコンバイン1の走行経路が矢印で示されている。図2に示す例では、コンバイン1は、3周の周回走行を行う。そして、この走行経路に沿った刈取走行が完了すると、圃場は、図3に示す状態となる。
図3に示すように、領域算出部22は、コンバイン1が穀物を収穫しながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部22は、算出された外周領域SAよりも圃場内側の領域を、作業対象領域CAとして算出する。
そして、図4に示すように、領域算出部22による算出結果は、経路算出部23へ送られる。
経路算出部23は、領域算出部22から受け取った算出結果に基づいて、図3に示すように、作業対象領域CAにおける刈取走行のための走行経路である刈取走行経路LIを算出する。尚、図3に示すように、本実施形態においては、刈取走行経路LIは、縦横方向に延びる複数のメッシュ線である。また、複数のメッシュ線は直線でなくても良く、湾曲していても良い。
図4に示すように、経路算出部23により算出された刈取走行経路LIは、走行制御部24へ送られる。
走行制御部24は、走行装置11を制御可能に構成されている。そして、走行制御部24は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、経路算出部23から受け取った刈取走行経路LIと、に基づいて、コンバイン1の自動走行を制御する。より具体的には、走行制御部24は、図3に示すように、刈取走行経路LIに沿った自動走行によって刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
〔コンバインによる収穫作業の流れ〕
以下では、コンバイン1による収穫作業の例として、コンバイン1が、図2に示す圃場で収穫作業を行う場合の流れについて説明する。
最初に、オペレータは、コンバイン1を手動で操作し、図2に示すように、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行う。図2に示す例では、コンバイン1は、3周の周回走行を行う。この周回走行が完了すると、圃場は、図3に示す状態となる。
領域算出部22は、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の経時的な位置座標に基づいて、図2に示す周回走行でのコンバイン1の走行軌跡を算出する。そして、図3に示すように、領域算出部22は、算出されたコンバイン1の走行軌跡に基づいて、コンバイン1が植立穀稈を刈り取りながら周回走行した圃場の外周側の領域を外周領域SAとして算出する。また、領域算出部22は、算出された外周領域SAよりも圃場内側の領域を、作業対象領域CAとして算出する。
次に、経路算出部23は、領域算出部22から受け取った算出結果に基づいて、図3に示すように、作業対象領域CAにおける刈取走行経路LIを設定する。
そして、オペレータが自動走行開始ボタン(図示せず)を押すことにより、図3に示すように、刈取走行経路LIに沿った自動走行が開始される。このとき、走行制御部24は、刈取走行経路LIに沿った自動走行によって刈取走行が行われるように、コンバイン1の走行を制御する。
作業対象領域CAにおける自動走行が開始されると、図3に示すように、コンバイン1は、作業対象領域CAにおける外周部分において、作業対象領域CAの外形に沿って周回するように刈取走行を行う。そして、コンバイン1は、刈取走行経路LIに沿った走行と、αターンによる方向転換と、を繰り返すことにより、作業対象領域CAの全体を網羅するように刈取走行を行う。
尚、本実施形態においては、図2及び図3に示すように、圃場外に運搬車CVが駐車している。そして、外周領域SAにおいて、運搬車CVの近傍位置には、停車位置PPが設定されている。
運搬車CVは、コンバイン1が穀粒排出装置18から排出した穀粒を収集し、運搬することができる。穀粒排出の際、コンバイン1は停車位置PPに停車し、穀粒排出装置18によって穀粒を運搬車CVへ排出する。
そして、作業対象領域CAにおける全ての刈取走行経路LIに沿った刈取走行が完了すると、圃場の全体が収穫済みとなる。
尚、本実施形態では、図5に示すように、作業対象領域CAにおいて、刈取走行が完了した部分は外周領域SAとなる。
〔リール及び刈取装置の昇降制御に関する構成〕
図4に示すように、コンバイン1は、リール上昇ボタン41(本発明に係る「第1操作部」に相当)及びリール下降ボタン42(本発明に係る「第1操作部」に相当)を備えている。また、図1及び図4に示すように、コンバイン1は、操作レバー40(本発明に係る「第2操作部」に相当)、刈取シリンダ15A、リールシリンダ17Aを備えている。
リール上昇ボタン41及びリール下降ボタン42は、何れも、操作レバー40の上部に設けられている。そして、操作レバー40、リール上昇ボタン41、リール下降ボタン42は、何れも人為操作される。
また、図4に示すように、制御部20は、クラッチ制御部25、自動制御部26、手動リール制御部27、手動刈取装置制御部28を有している。また、自動制御部26は、自動リール制御部26a及び自動刈取装置制御部26bを有している。
コンバイン1が手動走行しているとき、オペレータがリール上昇ボタン41を押し操作すると、操作に応じた信号が手動リール制御部27へ送られる。手動リール制御部27は、この信号に応じて、リールシリンダ17Aを伸び方向に制御する。これにより、リール17は、刈取装置15に対して上昇する。
また、コンバイン1が手動走行しているとき、オペレータがリール下降ボタン42を押し操作すると、操作に応じた信号が手動リール制御部27へ送られる。手動リール制御部27は、この信号に応じて、リールシリンダ17Aを縮み方向に制御する。これにより、リール17は、刈取装置15に対して下降する。
このように、手動リール制御部27は、リール上昇ボタン41及びリール下降ボタン42の人為操作に応じて、刈取装置15に対するリール17の昇降を制御する。
また、コンバイン1が手動走行しているとき、オペレータが操作レバー40を後方に揺動操作すると、操作に応じた信号が手動刈取装置制御部28へ送られる。手動刈取装置制御部28は、この信号に応じて、刈取シリンダ15Aを伸び方向に制御する。これにより、刈取装置15は、機体に対して上昇する。
また、コンバイン1が手動走行しているとき、オペレータが操作レバー40を前方に揺動操作すると、操作に応じた信号が手動刈取装置制御部28へ送られる。手動刈取装置制御部28は、この信号に応じて、刈取シリンダ15Aを縮み方向に制御する。これにより、刈取装置15は、機体に対して下降する。
このように、手動刈取装置制御部28は、操作レバー40の人為操作に応じて、機体に対する刈取装置15の昇降を制御する。
図4に示すように、自車位置算出部21により算出されたコンバイン1の位置座標は、自動制御部26へ送られる。また、経路算出部23により算出された刈取走行経路LIは、自動制御部26へ送られる。
そして、自動リール制御部26aは、自動走行中に、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、経路算出部23から受け取った刈取走行経路LIと、に基づいて、リールシリンダ17Aを自動的に制御する。
これにより、自動リール制御部26aは、自動走行中に刈取装置15に対するリール17の昇降を自動的に制御する。
また、自動刈取装置制御部26bは、自動走行中に、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、経路算出部23から受け取った刈取走行経路LIと、に基づいて、刈取シリンダ15Aを自動的に制御する。
これにより、自動刈取装置制御部26bは、自動走行中に機体に対する刈取装置15の昇降を自動的に制御する。
そして、この構成により、自動制御部26は、自動走行中にリール17及び刈取装置15の昇降を自動的に制御する。
自動制御部26は、作業対象領域CAから外周領域SAへの進入時に、刈取装置15を上昇させると共にリール17を下降させる刈抜け時制御を実行する。そして、自動制御部26は、刈抜け時制御において、リール17を下降させ始めた後に刈取装置15を上昇させ始める。また、自動制御部26は、刈抜け時制御において、作業対象領域CAから外周領域SAへ進入する前にリール17を下降させ始める。
また、自動制御部26は、刈抜け時制御において、刈取シリンダ15Aの制御量を示す信号をクラッチ制御部25へ送る。クラッチ制御部25は、この信号に基づいて、刈取クラッチC1を制御する。
より具体的には、クラッチ制御部25は、この信号に基づいて、刈取装置15の高さが所定の高さH1に達したか否かを判定する。そして、刈取装置15の高さが所定の高さH1に達したと判定された場合、クラッチ制御部25は、刈取クラッチC1を切状態に制御する。
即ち、クラッチ制御部25は、自動刈取装置制御部26bの制御により刈取装置15が上昇しているとき、刈取装置15の高さが所定の高さH1に達した場合、刈取クラッチC1を切状態に制御する。
また、自動制御部26は、刈抜け時制御の実行後、刈取装置15及びリール17を何れも昇降させない状態で維持する高さ維持制御を実行する。そして、自動制御部26は、外周領域SAから作業対象領域CAへ進入する前に、高さ維持制御を終了して、準備下降制御を実行する。尚、準備下降制御とは、リール17を刈取装置15に対して昇降させずに、刈取装置15を機体に対して下降させる制御である。
即ち、自動制御部26は、刈抜け時制御の実行後、刈取装置15及びリール17を何れも昇降させない状態で維持する高さ維持制御を実行すると共に、外周領域SAから作業対象領域CAへ進入する前に、高さ維持制御を終了して刈取装置15を下降させる。
自動制御部26は、準備下降制御を実行した後、所定時間の間、刈取装置15の高さを維持する。そして、準備下降制御の後、所定時間が経過した時点で、自動制御部26は、刈始め時制御を実行する。
刈始め時制御とは、刈取装置15を下降させると同時にリール17を上昇させる制御である。自動制御部26は、外周領域SAから作業対象領域CAへ進入する前に、刈始め時制御を実行する。
即ち、自動制御部26は、刈始め時制御の実行前に、リール17を昇降させずに刈取装置15を下降させる準備下降制御を実行すると共に、準備下降制御の後、刈始め時制御の実行時点まで、刈取装置15の高さを維持する。
また、自車位置算出部21により算出されたコンバイン1の位置座標は、クラッチ制御部25へ送られる。また、経路算出部23により算出された刈取走行経路LIは、クラッチ制御部25へ送られる。
そして、クラッチ制御部25は、自動走行中に、自車位置算出部21から受け取ったコンバイン1の位置座標と、経路算出部23から受け取った刈取走行経路LIと、に基づいて、刈取クラッチC1を入状態に制御する。
より具体的には、クラッチ制御部25は、コンバイン1と刈取走行経路LIの始点との距離が所定距離以下となった時点で、刈取クラッチC1を入状態に制御する。尚、本実施形態において、この所定距離は、高さ維持制御の実行中に刈取クラッチC1が入状態に制御されるように設定されている。即ち、高さ維持制御の実行中に、刈取クラッチC1は入状態となる。
この構成により、クラッチ制御部25は、自動制御部26により刈始め時制御が実行される前に刈取クラッチC1を入状態に制御する。
また、図4に示すように、自動リール制御部26aが刈取装置15に対するリール17の昇降を制御しているときにオペレータがリール上昇ボタン41またはリール下降ボタン42を操作した場合、手動リール制御部27は、所定の信号を自動リール制御部26aへ送る。
この信号は、自動リール制御部26aによる刈取装置15に対するリール17の昇降の制御を中止させる信号である。即ち、自動リール制御部26aは、この信号を受け取ると、自動リール制御部26aによる刈取装置15に対するリール17の昇降の制御を中止する。
そして、これにより、手動リール制御部27は、自動リール制御部26aに優先して、刈取装置15に対するリール17の昇降を制御することとなる。
このように、リール上昇ボタン41またはリール下降ボタン42が人為操作された場合、手動リール制御部27は、自動リール制御部26aに優先して、刈取装置15に対するリール17の昇降を制御する。
また、自動リール制御部26aが刈取装置15に対するリール17の昇降を制御しているときにリール上昇ボタン41またはリール下降ボタン42が人為操作された場合、自動リール制御部26aによる刈取装置15に対するリール17の昇降の制御は中止される。
また、本実施形態において、自動刈取装置制御部26bが機体に対する刈取装置15の昇降を制御しているときには、操作レバー40の前後方向の揺動操作は無効化される。
即ち、自動刈取装置制御部26bが機体に対する刈取装置15の昇降を制御しているときに操作レバー40が人為操作された場合、自動刈取装置制御部26bは、手動刈取装置制御部28に優先して、機体に対する刈取装置15の昇降を制御する。
〔刈抜け時及び刈始め時におけるリール及び刈取装置の昇降制御〕
以下では、リール17及び刈取装置15の昇降制御の例として、コンバイン1が図5及び図6に示すように走行した場合について説明する。
尚、図5及び図6に示す例において、リール上昇ボタン41及びリール下降ボタン42は何れも人為操作されないものとする。また、図5及び図6において、刈取走行経路LIは省略されている。
図5に示す例では、自動制御部26は刈抜け時制御を実行している。この刈抜け時制御において、リール17は、コンバイン1が作業対象領域CAから外周領域SAへ進入する前に下降し始めている。そして、コンバイン1が作業対象領域CAから外周領域SAへ進入した時点で、自動制御部26は、刈取装置15を上昇させ始める。
即ち、刈取装置15が機体に対して上昇し始めてから、リール17が刈取装置15に対して最も下降した位置に達するまでの間、刈取装置15の機体に対する上昇と、リール17の刈取装置15に対する下降と、が同時に行われる。
その後、リール17が刈取装置15に対して最も下降した位置に達した後、刈取装置15に対するリール17の高さは維持される。そして、刈取装置15の高さが高さH1に達すると、クラッチ制御部25は、刈取クラッチC1を切状態に制御する。
その後、刈取装置15の高さが高さH2に達した時点から、高さ維持制御が実行される。尚、高さH2は高さH1よりも高い。
ここで、上述の通り、高さ維持制御の実行中に、刈取クラッチC1は入状態となる。そして、刈取クラッチC1が入状態となった後、図6に示すように、準備下降制御が実行される。この準備下降制御により、刈取装置15の高さは高さH3となる。尚、高さH3は高さH2よりも低い。
そして、準備下降制御の終了後、刈取装置15の高さがH3に維持された後に、刈始め時制御が実行される。この刈始め時制御により、刈取装置15の高さは高さH4となる。尚、高さH4は高さH3よりも低い。
ここで、図6に示すように、コンバイン1は、外周領域SAから作業対象領域CAへ進入する前に、コンバイン1の走行により形成された轍の上を通過することとなる。そして、高さH4は、刈取装置15が轍に干渉しない高さに設定されている。
図5及び図6に示すように、刈抜け時制御においてリール17が刈取装置15に対して最も下降した位置に達した後、刈取装置15に対するリール17の高さは、刈始め時制御の実行時点まで維持される。
そして、図6に示すように、リール17は、刈始め時制御において、刈取装置15に対して上昇する。
また、刈始め時制御の終了後、刈取装置15の高さがH4に維持された後に、刈取装置15は刈取を行うための高さまで下降する。尚、このとき、自動制御部26は、刈取装置15が轍の上方を通過した後に刈取装置15を下降させ始める。
また、図7では、高さ維持制御の実行中にオペレータがリール上昇ボタン41を押し操作した場合の例が示されている。尚、この例では、オペレータがリール上昇ボタン41を1度押し操作した後は、リール上昇ボタン41及びリール下降ボタン42は何れも人為操作されないものとする。
この場合、リール上昇ボタン41の押し操作に応じて、手動リール制御部27の制御によりリール17は上昇する。また、自動リール制御部26aによる刈取装置15に対するリール17の昇降の制御は中止される。
そのため、図7に示すように、手動リール制御部27の制御によってリール17が上昇した後は、コンバイン1が外周領域SAから作業対象領域CAへ進入するまで、刈取装置15に対するリール17の高さは維持される。
尚、この場合の刈取装置15の昇降制御は、図6に示した例と同様である。
以上で説明した構成であれば、作業対象領域CAから外周領域SAへの進入時に、刈取装置15が上昇すると共にリール17が下降する。これにより、刈取装置15とリール17とによって刈取穀稈が挟持される。その結果、刈取装置15が上昇した際に刈取穀稈が刈取装置15からこぼれ落ちにくくなる。
従って、以上で説明した構成であれば、収穫ロスの増大を抑制できる。
尚、以上に記載した実施形態は一例に過ぎないのであり、本発明はこれに限定されるものではなく、適宜変更が可能である。
〔その他の実施形態〕
(1)走行装置11は、ホイール式であっても良いし、セミクローラ式であっても良い。
(2)上記実施形態においては、経路算出部23により算出される刈取走行経路LIは、縦横方向に延びる複数のメッシュ線である。しかしながら、本発明はこれに限定されず、経路算出部23により算出される刈取走行経路LIは、縦横方向に延びる複数のメッシュ線でなくても良い。例えば、経路算出部23により算出される刈取走行経路LIは、渦巻き状の走行経路であっても良い。また、刈取走行経路LIは、別の刈取走行経路LIと直交していなくても良い。また、経路算出部23により算出される刈取走行経路LIは、互いに平行な複数の平行線であっても良い。
(3)上記実施形態においては、オペレータは、コンバイン1を手動で操作し、図2に示すように、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行う。しかしながら、本発明はこれに限定されず、コンバイン1が自動で走行し、圃場内の外周部分において、圃場の境界線に沿って周回するように刈取走行を行うように構成されていても良い。また、このときの周回数は、3周以外の数であっても良い。例えば、このときの周回数は2周であっても良い。
(4)自車位置算出部21、領域算出部22、経路算出部23、走行制御部24、クラッチ制御部25、自動制御部26、手動リール制御部27、手動刈取装置制御部28のうち、一部または全てがコンバイン1の外部に備えられていても良いのであって、例えば、コンバイン1の外部に設けられた管理サーバに備えられていても良い。
(5)刈抜け時制御の実行開始タイミング及び終了タイミングは、コンバイン1の位置に基づいて決定されても良いし、それ以外の情報に基づいて決定されても良い。
(6)刈始め時制御の実行開始タイミング及び終了タイミングは、コンバイン1の位置に基づいて決定されても良いし、それ以外の情報に基づいて決定されても良い。
(7)準備下降制御の実行開始タイミング及び終了タイミングは、コンバイン1の位置に基づいて決定されても良いし、それ以外の情報に基づいて決定されても良い。
(8)クラッチ制御部25が刈取クラッチC1を入状態に制御するタイミング及び切状態に制御するタイミングは、コンバイン1の位置に基づいて決定されても良いし、それ以外の情報に基づいて決定されても良い。
(9)高さ維持制御の実行開始タイミング及び終了タイミングは、コンバイン1の位置に基づいて決定されても良いし、それ以外の情報に基づいて決定されても良い。
(10)手動刈取装置制御部28は、自動刈取装置制御部26bが機体に対する刈取装置15の昇降を制御しているときに操作レバー40が人為操作された場合、自動刈取装置制御部26bに優先して、機体に対する刈取装置15の昇降を制御するように構成されていても良い。
(11)自動リール制御部26aが刈取装置15に対するリール17の昇降を制御しているときにリール上昇ボタン41またはリール下降ボタン42が人為操作された場合、自動リール制御部26aによる刈取装置15に対するリール17の昇降の制御は中止されなくても良い。
(12)自動リール制御部26aは、自動リール制御部26aが刈取装置15に対するリール17の昇降を制御しているときにリール上昇ボタン41またはリール下降ボタン42が人為操作された場合、手動リール制御部27に優先して、刈取装置15に対するリール17の昇降を制御するように構成されていても良い。
(13)自動制御部26は、刈抜け時制御の実行後、高さ維持制御を実行しないように構成されていても良い。
(14)クラッチ制御部25は、刈取装置15の高さ以外の情報に基づいて、刈取クラッチC1を切状態に制御するように構成されていても良い。
(15)クラッチ制御部25は、自動制御部26により刈始め時制御が実行された後に刈取クラッチC1を入状態に制御するように構成されていても良い。
(16)自動制御部26は、準備下降制御を実行しないように構成されていても良い。
(17)自動制御部26は、刈始め時制御を実行しないように構成されていても良い。
(18)自動制御部26は、刈抜け時制御において、作業対象領域CAから外周領域SAへ進入すると同時にリール17を下降させ始めても良いし、作業対象領域CAから外周領域SAへ進入した後にリール17を下降させ始めても良い。
(19)自動制御部26は、刈抜け時制御において、リール17を下降させ始めると同時に刈取装置15を上昇させ始めても良いし、リール17を下降させ始める前に刈取装置15を上昇させ始めても良い。
本発明は、植立穀稈を刈り取る刈取装置を備え、自動走行可能な収穫機に利用可能である。
1 コンバイン(収穫機)
15 刈取装置
17 リール
17b リール軸芯
25 クラッチ制御部
26 自動制御部
26a 自動リール制御部
26b 自動刈取装置制御部
27 手動リール制御部
28 手動刈取装置制御部
40 操作レバー(第2操作部)
41 リール上昇ボタン(第1操作部)
42 リール下降ボタン(第1操作部)
C1 刈取クラッチ
CA 作業対象領域(未刈領域)
H1 所定の高さ
SA 外周領域(既刈領域)

Claims (11)

  1. 自動走行可能な収穫機であって、
    機体左右方向に沿うリール軸芯周りに回転駆動しながら植立穀稈を掻き込むリールと、
    植立穀稈を刈り取る刈取装置と、
    自動走行中に前記刈取装置に対する前記リールの昇降を自動的に制御する自動リール制御部、及び、自動走行中に機体に対する前記刈取装置の昇降を自動的に制御する自動刈取装置制御部を有する自動制御部と、を備え、
    前記自動制御部は、未刈領域から既刈領域への進入時に、前記刈取装置を上昇させると共に前記リールを下降させる刈抜け時制御を実行する収穫機。
  2. 前記自動制御部は、前記刈抜け時制御において、前記リールを下降させ始めた後に前記刈取装置を上昇させ始める請求項1に記載の収穫機。
  3. 前記自動制御部は、前記刈抜け時制御において、未刈領域から既刈領域へ進入する前に前記リールを下降させ始める請求項1または2に記載の収穫機。
  4. 前記自動制御部は、既刈領域から未刈領域へ進入する前に、前記刈取装置を下降させると同時に前記リールを上昇させる制御である刈始め時制御を実行する請求項1から3の何れか一項に記載の収穫機。
  5. 前記自動制御部は、前記刈始め時制御の実行前に、前記リールを昇降させずに前記刈取装置を下降させる準備下降制御を実行すると共に、前記準備下降制御の後、前記刈始め時制御の実行時点まで、前記刈取装置の高さを維持する請求項4に記載の収穫機。
  6. 前記リール及び前記刈取装置への動力伝達を断続する刈取クラッチと、
    前記刈取クラッチを制御するクラッチ制御部と、を備え、
    前記クラッチ制御部は、前記自動制御部により前記刈始め時制御が実行される前に前記刈取クラッチを入状態に制御する請求項4または5に記載の収穫機。
  7. 前記クラッチ制御部は、前記自動刈取装置制御部の制御により前記刈取装置が上昇しているとき、前記刈取装置の高さが所定の高さに達した場合、前記刈取クラッチを切状態に制御する請求項6に記載の収穫機。
  8. 前記自動制御部は、前記刈抜け時制御の実行後、前記刈取装置及び前記リールを何れも昇降させない状態で維持する高さ維持制御を実行すると共に、既刈領域から未刈領域へ進入する前に、前記高さ維持制御を終了して前記刈取装置を下降させる請求項1から7の何れか一項に記載の収穫機。
  9. 人為操作される第1操作部と、
    前記第1操作部の人為操作に応じて前記刈取装置に対する前記リールの昇降を制御する手動リール制御部と、を備え、
    前記第1操作部が人為操作された場合、前記手動リール制御部は、前記自動リール制御部に優先して、前記刈取装置に対する前記リールの昇降を制御する請求項1から8の何れか一項に記載の収穫機。
  10. 前記自動リール制御部が前記刈取装置に対する前記リールの昇降を制御しているときに前記第1操作部が人為操作された場合、前記自動リール制御部による前記刈取装置に対する前記リールの昇降の制御は中止される請求項9に記載の収穫機。
  11. 人為操作される第2操作部と、
    前記第2操作部の人為操作に応じて機体に対する前記刈取装置の昇降を制御する手動刈取装置制御部と、を備え、
    前記自動刈取装置制御部が機体に対する前記刈取装置の昇降を制御しているときに前記第2操作部が人為操作された場合、前記自動刈取装置制御部は、前記手動刈取装置制御部に優先して、機体に対する前記刈取装置の昇降を制御する請求項1から10の何れか一項に記載の収穫機。
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