JP2020079039A - 車両の開閉構造及び開閉部材の製造方法 - Google Patents

車両の開閉構造及び開閉部材の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パネル部の剛性を確保することができると共に、パネル部を形成する樹脂材料にかかわらず、開閉部材の成形性を高くすることができる車両の開閉構造及び開閉部材の製造方法を提供する。【解決手段】車両の開閉構造は、車両1に設けられた開口2aを挟んで延在するように配置された1対の昇降ガイドレール24と、1対の昇降ガイドレール24に摺動可能にガイドされ、開口2aを開閉する樹脂製の開閉部材8とを備え、開閉部材8は、昇降ガイドレール24の延在方向に沿って配列された複数のパネル部10と、隣り合うパネル部10同士を接合する接合部11とを有し、パネル部10は、中空構造を有すると共に、複数の構成部品13を組み合わせて形成されており、接合部11は、複数の構成部品13の繋ぎ部分13aに接合されている。【選択図】図3

Description

本発明は、車両の開閉構造及び開閉部材の製造方法に関する。
従来における車両の開閉構造としては、例えば特許文献1に記載されている技術が知られている。特許文献1に記載の車両の開閉構造は、リヤゲートの周縁部をなすリヤゲートフレームと、リヤゲートフレームにスライド自在に案内された巻取式のシャッターと、シャッターを巻き取る巻取部とを備えている。シャッターは、パネル部を多数上下に重ねて連結した構造を有している。シャッターは、例えばプラスチックの透明樹脂で形成されている。
実開昭61−113122号公報
しかしながら、上記従来技術においては、以下の問題点が存在する。即ち、パネル部は単なる平板で形成されているため、パネル部の剛性を確保することが困難である。パネル部の剛性を確保するためには、パネル部を中空構造とすることが考えられる。この場合、開閉部材であるシャッターは車両用ドアとして使用されているため、パネル部の耐衝撃性を確保する必要がある。このため、パネル部は、ポリカーボネート等のように耐衝撃性に優れた樹脂材料で形成する必要がある。しかし、耐衝撃性に優れた樹脂材料は、粘度が高く、流動性が悪い。従って、中空構造を有するパネル部を押し出し成形により形成することは困難である。
本発明の目的は、パネル部の剛性を確保することができると共に、パネル部を形成する樹脂材料にかかわらず、開閉部材の成形性を高くすることができる車両の開閉構造及び開閉部材の製造方法を提供することである。
本発明の一態様に係る車両の開閉構造は、車両に設けられた開口を挟んで延在するように配置された1対のガイドレールと、1対のガイドレールに摺動可能にガイドされ、開口を開閉する樹脂製の開閉部材とを備え、開閉部材は、ガイドレールの延在方向に沿って配列された複数のパネル部と、隣り合うパネル部同士を接合する接合部とを有し、パネル部は、中空構造を有すると共に、複数の構成部品を組み合わせて形成されており、接合部は、複数の構成部品の繋ぎ部分に接合されている。
このような車両の開閉構造において、開閉部材を製造するときは、複数の構成部品を組み合わせて中空構造を有するパネル部を複数組み立てた後、射出成形によって隣り合うパネル部同士を接合する接合部を形成する。このとき、複数の構成部品の繋ぎ部分に接合部を接合する。従って、中空構造を有するパネル部を構成する複数の構成部品同士が接合部を介して接合されると共に、隣り合うパネル部同士が接合部により接合されることになる。これにより、パネル部を形成する樹脂材料にかかわらず、開閉部材の成形性を高くすることができる。また、パネル部は中空構造を有しているため、パネル部の剛性が確保される。
パネル部は、2つの構成部品を組み合わせて形成されていてもよい。この場合には、パネル部の部品点数及び開閉部材の製造工程を削減し、低コスト化を図ることができる。
2つの構成部品の一方には、凸状部が設けられ、2つの構成部品の他方には、凸状部と嵌合する凹状部が設けられていてもよい。この場合には、2つの構成部品が凸状部及び凹状部により機械的に嵌合されるため、パネル部の剛性が高くなる。また、2つの構成部品を組み合わせてパネル部を組み立てる際に、2つの構成部品がずれにくくなるため、2つの構成部品同士の位置決めが行いやすくなる。
2つの構成部品は、断面U字状を呈し、接合部は、隣り合うパネル部の間に配置されていてもよい。この場合には、パネル部を単純な構造で実現しつつ、開閉部材の厚み寸法を小さくすることができる。また、接合部が隣り合うパネル部の間に配置されているため、接合部が目立たなくなる。
本発明の他の態様は、中空構造を有する複数のパネル部と、隣り合うパネル部同士を接合する接合部とを有する樹脂製の開閉部材の製造方法であって、パネル部を構成する複数の構成部品を用意する工程と、パネル部が収容される複数のパネル収容部を有する第1金型と、第1金型に対して開閉可能な第2金型とを用意する工程と、第1金型のパネル収容部に、複数の構成部品を組み合わせて中空構造を有するパネル部を組み立てるように収容し、その状態で第1金型に対して第2金型を閉じる工程と、第1金型と第2金型とを閉じた状態で、隣り合うパネル部の間に形成されたキャビティに樹脂を充填して射出成形することにより、複数の構成部品の繋ぎ部分に接合された接合部を形成する工程とを含む。
このような開閉部材の製造方法においては、複数の構成部品を組み合わせて中空構造を有するパネル部を複数組み立てた後、射出成形によって隣り合うパネル部同士を接合する接合部を形成する。このとき、複数の構成部品の繋ぎ部分に接合部を接合する。従って、中空構造を有するパネル部を構成する複数の構成部品同士が接合部を介して接合されると共に、隣り合うパネル部同士が接合部により接合されることになる。これにより、パネル部を形成する樹脂材料にかかわらず、開閉部材の成形性を高くすることができる。また、パネル部は中空構造を有しているため、パネル部の剛性が確保される。
本発明によれば、パネル部の剛性を確保することができると共に、パネル部を形成する樹脂材料にかかわらず、開閉部材の成形性を高くすることができる。
本発明の一実施形態に係る車両の開閉構造を備えた車両の後側部分を示す斜視図である。 図1に示された車両の後側部分においてバックドアが開いた状態を示す斜視図である。 図1に示されたバックドアの開閉部材の斜視図である。 図3に示されたパネル部の分解斜視図である。 図3に示された開閉部材を製造する工程を示す断面図である。 図1に示されたバックドアを昇降ガイドレール及びシール部材と共に示す断面図である。 比較例としての開閉部材を示す断面図である。 図4に示されたパネル部の変形例を示す分解斜視図である。 図4に示されたパネル部の他の変形例を示す分解斜視図である。 図4に示されたパネル部の更に他の変形例を示す分解斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、図面において、同一または同等の要素には同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る車両の開閉構造を備えた車両の後側部分を示す斜視図である。図1において、車両1は、車体2を備えている。なお、図中の矢印FRは、車体2の前後方向における前側を示し、図中の矢印UPは、車体2の上下方向における上側を示し、図中の矢印OUTは、車体2の左右方向(車幅方向)における外側を示している。
車体2は、ルーフパネル3と、このルーフパネル3の左右両側に配置された1対のサイドパネル4とを有している。ルーフパネル3は、車体2の上部に設けられている。サイドパネル4は、車体2の側部に設けられている。車体2の後端下部には、バンパー5が設けられている。車体2の後端上部には、スポイラー6が設けられている。サイドパネル4の後端は、例えば湾曲している。
車体2の後端部には、図2に示されるように、開口2aが設けられている。開口2aは、各サイドパネル4の後端に設けられた1対の昇降ガイドレール24(後述)とスポイラー6とバンパー5とにより画成されている。
また、車両1は、開口2aを覆う開閉式のバックドア7を備えている。バックドア7は、開口2aを開閉する樹脂製の開閉部材8を有する開閉ユニットである。なお、図1は、開閉部材8が開口2aを全閉した状態を示し、図2は、開閉部材8が開口2aを開いた状態を示している。また、以下の説明において、バックドア7に関する上下方向は、バックドア7を閉めた状態(図1参照)での方向である。
開閉部材8は、車体2の上下方向に沿って配列された複数のパネル部10と、隣り合うパネル部10の間に配置され、隣り合うパネル部10同士を接合する接合部11とを有している。パネル部10及び接合部11は、車幅方向に延在している。最も下側に位置するパネル部10には、バックドア7の開閉操作を行うための取っ手12が設けられている。
パネル部10は、図3に示されるように、中空構造を有する角筒状体である。パネル部10は、耐衝撃性を有する透明樹脂で形成されている。そのような透明樹脂としては、例えばポリカーボネートまたはアクリル樹脂等が挙げられる。なお、パネル部10を形成する樹脂としては、耐衝撃性に優れていれば、透明樹脂以外の樹脂であってもよい。
パネル部10は、図4に示されるように、2つの板状の構成部品13を組み合わせて形成されている。構成部品13は、パネル部10の長手方向(X方向)に垂直に切った断面でU字状(断面U字状)を呈している。具体的には、構成部品13は、矩形状の平板部14と、この平板部14の幅方向(Y方向)の両縁部から立設された1対の立設部15とを有している。パネル部10は、2つの構成部品13の立設部15の先端面15a同士を突き当てることで角筒状体をなしている。
接合部11は、図3に示されるように、断面U字状を呈している。接合部11は、2つの構成部品13の繋ぎ部分13aに接合されている。接合部11は、パネル部10を形成する透明樹脂よりも軟らかい軟質樹脂で形成されている。そのような軟質樹脂としては、例えばエラストマー等が挙げられる。
接合部11は、パネル部10に比べて弾性変形しやすい。接合部11が弾性変形することで、隣り合うパネル部10同士が相対的に屈曲する。このとき、接合部11は断面U字状を呈しているので、隣り合うパネル部10同士が相対的に屈曲しやすい。
パネル部10の外面10aは、接合部11の外面11aと面一である(図5(d)参照)。なお、パネル部10の外面10aは、パネル部10の車外側に配置される面である。接合部11の外面11aは、接合部11の車外側に配置される面である。パネル部10の厚み方向(Z方向)の寸法は、接合部11の厚み方向の寸法と等しい。
図5は、開閉部材8を製造する工程を示す断面図である。本製造工程では、射出成形を用いて開閉部材8が製造される。図5において、開閉部材8を製造するときは、まずパネル部10を構成する複数の構成部品13を用意する工程が実施される。また、第1金型16及び第2金型17を用意する工程が実施される。
第1金型16は、平板状の金型基部18と、この金型基部18上に設けられた複数の直方体形状の突起部19とを有している。第1金型16には、パネル部10が収容される複数のパネル収容部20が設けられている。パネル収容部20は、隣り合う突起部19間の空間である。第2金型17は、第1金型16に対して開閉可能である。第2金型17は、平板状を有している。
図5(a)に示されるように、第1金型16の各パネル収容部20に2つの構成部品13をそれぞれ収容する工程が実施される。具体的には、パネル収容部20に、2つの構成部品13を組み合わせて中空構造を有するパネル部10を組み立てるように収容する。このとき、2つの構成部品13と突起部19との間に所望の隙間が確保されるように、2つの構成部品13をパネル収容部20にセットする。構成部品13と突起部19との間の隙間は、後述するキャビティ21の一部を形成する。
そして、図5(b)に示されるように、第1金型16に対して第2金型17を閉じる工程が実施される。第1金型16と第2金型17とを閉じた状態では、隣り合うパネル部10の間に断面逆U字状のキャビティ21が形成される。キャビティ21は、第1金型16の金型基部18及び突起部19と第2金型17と隣り合うパネル部10とによって画成される。
そして、図5(c)に示されるように、キャビティ21に樹脂を充填して射出成形することにより、2つの構成部品13の繋ぎ部分13aに接合された接合部11を形成する工程が実施される。これにより、2つの構成部品13同士が接合部11を介して接合されると共に、隣り合うパネル部10同士が接合部11により接合される。
その後、図5(d)に示されるように、第1金型16と第2金型17とを開き、成形品としての開閉部材8を取り出す工程が実施される。これにより、複数のパネル部10及び複数の接合部11からなる開閉部材8が得られる。
このような開閉部材8のパネル部10には、図6に示されるように、車幅方向に延在するリーンフォースメント22が固定されている。リーンフォースメント22は、例えば炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、アルミニウムまたは鉄等の剛体により形成されている。リーンフォースメント22の両端部には、ガイドローラ23がそれぞれ回転可能に取り付けられている。
また、車両1は、図1及び図2に示されるように、車体2の後端部に設けられた開口2aを挟んで車体2の上下方向に延在するように配置され、開閉部材8を摺動可能にガイドする1対の昇降ガイドレール24と、開口2aの周囲に全周にわたって配置され、開閉部材8を封止するシール部材25(図6参照)とを備えている。
昇降ガイドレール24は、各サイドパネル4の後端部に取り付けられている。昇降ガイドレール24は、サイドパネル4の後端に対応して湾曲している。昇降ガイドレール24の延在方向は、車体2の上下方向に相当する。従って、開閉部材8の各パネル部10は、昇降ガイドレール24の延在方向に沿って配列されている。昇降ガイドレール24には、図6に示されるように、ガイドローラ23が摺動するローラ収容部26が設けられている。
シール部材25は、図6に示されるように、昇降ガイドレール24の内側(開口2a側)の端部の内壁面に取り付けられた1対のサイドシール25aを有している。サイドシール25aは、開閉部材8と昇降ガイドレール24との間を封止する。
また、車両1は、特に図示はしないが、ルーフパネル3と内装部材(図示せず)との間に配置され、車体2の前後方向に延在する1対の内部ガイドレールを備えている。内部ガイドレールには、ガイドローラ23が摺動するローラ収容部が設けられている。
以上のような車両1の開閉構造において、図1に示されるように、バックドア7の開閉部材8が開口2aを全閉した状態では、ロック機構(図示せず)によりバックドア7がバンパー5内のフレーム(図示せず)にロックされていると共に、シール部材25により開閉部材8がシールされている。その状態から、ロック解除レバー(図示せず)によってバックドア7のロックを解除し、取っ手12を持ってバックドア7を上昇させると、ガイドローラ23が昇降ガイドレール24に沿って車体2の上側に摺動すると共に、ガイドローラ23が内部ガイドレール(図示せず)に沿って車体2の前側に摺動し、図2に示されるようにバックドア7が開くようになる。
このとき、開閉部材8において接合部11が弾性変形して隣り合うパネル部10同士が屈曲することで、昇降ガイドレール24が湾曲した形状を呈していても、バックドア7が昇降ガイドレール24に沿って曲がるようになる。なお、バックドア7が開いたときは、ガイドローラ23と昇降ガイドレール24との摺動抵抗によってバックドア7が開いた状態に保持される。
バックドア7が開いた状態から、取っ手12を持ってバックドア7を下降させると、ガイドローラ23が昇降ガイドレール24に沿って車体2の下側に摺動すると共に、ガイドローラ23が内部ガイドレール(図示せず)に沿って車体2の後側に摺動し、バックドア7が閉じるようになる。そして、開閉部材8が開口2aを全閉した状態になると、上述したようにバックドア7がロックされると共に、シール部材25により開閉部材8がシールされる。
図7(a)は、比較例としての開閉部材を示す断面図である。図7(a)において、本比較例の開閉部材50は、複数のパネル部51と、隣り合うパネル部51同士を接合する複数の接合部52とを有している。パネル部51は、平板53と、この平板53の幅方向の両縁部に設けられた1対のリブ54とを有している。接合部52は、隣り合うパネル部51の外面51a(車外側の面)同士を接合する。このような開閉部材50では、パネル部51は平板53をリブ54で補強しただけの構造であるため、パネル部51の剛性を確保するには、パネル部51の板厚を厚くする必要があり、パネル部51の重量が増加する。
図7(b)は、他の比較例としての開閉部材を示す断面図である。図7(b)において、本比較例の開閉部材60は、複数のパネル部61と、隣り合うパネル部61同士を接合する複数の接合部62とを有している。パネル部61は、中空構造を有している。接合部62は、隣り合うパネル部61の外面61a(車外側の面)同士を接合する。このようにパネル部61を中空構造とすることにより、パネル部61の剛性を確保することができる。
しかし、ポリカーボネート等のような耐衝撃性を有する樹脂は、例えばABS樹脂(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂)に比べて、粘度が高く、流動性が悪い。従って、中空構造を有するパネル部61を押し出し成形により形成することは困難である。
そのような課題に対し、本実施形態においては、開閉部材8を製造するときは、2つの構成部品13を組み合わせて中空構造を有するパネル部10を複数組み立てた後、射出成形によって隣り合うパネル部10同士を接合する接合部11を形成する。このとき、2つの構成部品13の繋ぎ部分13aに接合部11を接合する。従って、中空構造を有するパネル部10を構成する2つの構成部品13同士が接合部11を介して接合されると共に、隣り合うパネル部10同士が接合部11により接合されることになる。これにより、パネル部10を形成する樹脂材料にかかわらず、開閉部材8の成形性を高くすることができる。また、パネル部10は中空構造を有しているため、パネル部10の剛性が確保される。
また、本実施形態では、パネル部10は2つの構成部品13を組み合わせて形成されているので、パネル部10の部品点数及び開閉部材8の製造工程を削減し、低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態では、パネル部10を構成する2つの構成部品13は断面U字状を呈し、接合部11は隣り合うパネル部10の間に配置されているので、パネル部10を単純な構造で実現しつつ、開閉部材8の厚み寸法(厚み方向の寸法)を小さくすることができる。また、接合部11が目立たなくなる。
図8は、図4に示されたパネル部10の変形例を示す分解斜視図である。図8において、本変形例のパネル部10は、2つの板状の構成部品30,31を組み合わせて形成されている。構成部品30,31は、断面U字状を呈している。具体的には、構成部品30は、矩形状の平板部32と、この平板部32の幅方向(Y方向)の両縁部から立設された1対の立設部33とを有している。構成部品31は、矩形状の平板部34と、この平板部34の幅方向の両縁部から立設された1対の立設部35とを有している。
構成部品30の各立設部33には、パネル部10の厚み方向(Z方向)に突出した複数の突出部36(凸状部)が設けられている。突出部36は、構成部品30の長手方向(X方向)に並んで配置されている。突出部36は、例えば台形状を呈している。構成部品31の各立設部35には、各突出部36とそれぞれ嵌合する複数の切欠部37(凹状部)が設けられている。切欠部37は、構成部品31の長手方向に並んで配置されている。切欠部37は、突出部36に対応する形状を呈している。
本変形例においては、パネル部10を構成する構成部品30,31が突出部36及び切欠部37により機械的に嵌合されるため、パネル部10の剛性が高くなる。また、構成部品30,31を組み合わせてパネル部10を形成する際に、構成部品30,31が長手方向にずれることが防止されるため、構成部品30,31同士の位置決めが行いやすくなる。
図9は、図4に示されたパネル部10の他の変形例を示す分解斜視図である。図9において、本変形例のパネル部10は、上記変形例と同様に構成部品30,31を組み合わせて形成されている。
構成部品30の各立設部33の先端面には、突起部40(凸状部)が設けられている。突起部40は、構成部品30の長手方向に延在している。突起部40は、例えば直方体形状を呈している。構成部品31の各立設部35の先端面には、突起部40と嵌合する溝部41(凹状部)が設けられている。溝部41は、構成部品31の長手方向に延在している。溝部41は、突起部40に対応する形状を呈している。
本変形例においては、パネル部10を構成する構成部品30,31が突起部40及び溝部41により機械的に嵌合されるため、パネル部10の剛性が高くなる。また、構成部品30,31を組み合わせてパネル部10を形成する際に、構成部品30,31が幅方向(Y方向)にずれることが防止されるため、構成部品30,31同士の位置決めが行いやすくなる。
図10は、図4に示されたパネル部10の更に他の変形例を示す分解斜視図である。図10において、本変形例のパネル部10は、上記変形例と同様に構成部品30,31を組み合わせて形成されている。
構成部品30の各立設部33の先端面には、複数のピン45(凸状部)が設けられている。ピン45は、構成部品30の長手方向に配列されている。構成部品31の各立設部35の先端面には、ピン45と嵌合する複数のピン穴46(凹状部)が設けられている。ピン穴46は、構成部品31の長手方向に配列されている。
本変形例においては、パネル部10を構成する構成部品30,31がピン45及びピン穴46により機械的に嵌合されるため、パネル部10の剛性が高くなる。また、構成部品30,31を組み合わせてパネル部10を形成する際に、構成部品30,31が長手方向及び幅方向にずれることが防止されるため、構成部品30,31同士の位置決めを容易に行うことができる。
なお、パネル部10の変形例としては、特に上記の構造には限られず、例えば図8に示された構造と図9に示された構造とを組み合わせてもよい。つまり、構成部品30の各立設部33に、複数の突出部及び突起部を設けると共に、構成部品31の各立設部35に、突出部と嵌合する複数の切欠部及び突起部と嵌合する溝部を設けてもよい。この場合にも、構成部品30,31を組み合わせてパネル部10を形成する際に、構成部品30,31が長手方向及び幅方向にずれることが防止されるため、構成部品30,31同士の位置決めを容易に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明は上記実施形態には限定されない。例えば上記実施形態では、隣り合うパネル部10の間に配置される接合部11は、特に断面U字状を呈しているが、接合部11の形状としては、特にそれには限られず、直方体形状等であってもよい。
また、上記実施形態では、中空構造を有するパネル部10を構成する2つの構成部品は、断面U字状を呈しているが、特にその形態には限られず、2つの構成部品の一方は平板状を呈し、2つの構成部品の他方は断面U字状を呈していてもよい。この場合、2つの構成部品の繋ぎ部分がパネル部10の外面10aに面していれば、接合部11の形状としては、平板状等としてもよい。
また、上記実施形態では、中空構造を有するパネル部10は2つの構成部品により形成されているが、構成部品の数としては、特に2つには限られず、3つ以上であってもよい。例えば、2つの断面U字状の構成部品の間に平板状の構成部品を配置することにより、中空構造を有するパネル部10を形成してもよい。
また、上記実施形態では、パネル部10は角筒状体をなしており、パネル部10の長手方向の両端部は開放されているが、特にその形態には限られず、パネル部10の長手方向の両端部に蓋部が設けられていてもよい。この場合、開閉部材8の射出成形時に蓋部を一緒に形成してもよいし、或いは射出成形により開閉部材8を作った後に、蓋部を別途形成してもよい。
また、上記実施形態では、昇降ガイドレール24は、サイドパネル4の後端に対応して湾曲した形状を呈しているが、特にその形態には限られず、昇降ガイドレール24は車体2の上下方向に直線状に延びていてもよい。
また、上記実施形態では、開閉部材8の最も下側に位置するパネル部10に開閉操作を行うための取っ手12を設けることで、バックドア7を手動で開閉させているが、特にその形態には限られず、バックドア7を電動で開閉させてもよい。
また、上記実施形態では、バックドア7が車体2の後端部に設けられた開口2aを開閉しているが、本発明に係る開閉構造は、特にバックドアには限られず、車体の側部に設けられた開口を開閉するサイドドア等にも適用可能である。また、本発明に係る開閉構造は、車両に搭載されていれば、ドア以外にも適用可能である。さらに、本発明に係る開閉構造は、特に車体の上下方向に摺動するタイプには限られず、車体に設けられた開口を挟むように1対のガイドレールを配置することが可能であれば、車体の前後方向または左右方向に摺動するタイプにも適用可能である。そのような開閉構造としては、例えばサンルーフ等が挙げられる。
また、上記実施形態では、開閉部材8は車両1のバックドア7の一部であるが、本発明に係る開閉部材の製造方法は、車両の構成要素以外にも適用可能である。
1…車両、2a…開口、8…開閉部材、10…パネル部、11…接合部、13…構成部品、13a…繋ぎ部分、16…第1金型、17…第2金型、20…パネル収容部、24…昇降ガイドレール(ガイドレール)、30,31…構成部品、36…突出部(凸状部)、37…切欠部(凹状部)、40…突起部(凸状部)、41…溝部(凹状部)、45…ピン(凸状部)、46…ピン穴(凹状部)。

Claims (5)

  1. 車両に設けられた開口を挟んで延在するように配置された1対のガイドレールと、
    前記1対のガイドレールに摺動可能にガイドされ、前記開口を開閉する樹脂製の開閉部材とを備え、
    前記開閉部材は、前記ガイドレールの延在方向に沿って配列された複数のパネル部と、隣り合う前記パネル部同士を接合する接合部とを有し、
    前記パネル部は、中空構造を有すると共に、複数の構成部品を組み合わせて形成されており、
    前記接合部は、前記複数の構成部品の繋ぎ部分に接合されている車両の開閉構造。
  2. 前記パネル部は、2つの構成部品を組み合わせて形成されている請求項1記載の車両の開閉構造。
  3. 前記2つの構成部品の一方には、凸状部が設けられ、
    前記2つの構成部品の他方には、前記凸状部と嵌合する凹状部が設けられている請求項2記載の車両の開閉構造。
  4. 前記2つの構成部品は、断面U字状を呈し、
    前記接合部は、前記隣り合うパネル部の間に配置されている請求項2または3記載の車両の開閉構造。
  5. 中空構造を有する複数のパネル部と、隣り合う前記パネル部同士を接合する接合部とを有する樹脂製の開閉部材の製造方法であって、
    前記パネル部を構成する複数の構成部品を用意する工程と、
    前記パネル部が収容される複数のパネル収容部を有する第1金型と、前記第1金型に対して開閉可能な第2金型とを用意する工程と、
    前記第1金型の前記パネル収容部に、前記複数の構成部品を組み合わせて前記中空構造を有するパネル部を組み立てるように収容し、その状態で前記第1金型に対して前記第2金型を閉じる工程と、
    前記第1金型と前記第2金型とを閉じた状態で、隣り合う前記パネル部の間に形成されたキャビティに樹脂を充填して射出成形することにより、前記複数の構成部品の繋ぎ部分に接合された前記接合部を形成する工程とを含む開閉部材の製造方法。
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