JP2020078811A - 抵抗スポット溶接用電極および抵抗スポット溶接継手の製造方法 - Google Patents
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例えば、特許文献1には、電極チップのチップ表面に開口する流水孔を設けて、少量の冷却水をチップ表面に供給し得るように構成されたスポット溶接装置が開示されている。この特許文献1に開示されたスポット溶接装置によれば、電極チップが効率よく冷却されて、被溶接物から融解熱を効率的に除去することができる上、被溶接物の溶接歪を生じにくくすることができるとされている。
このように、冷却水や冷却水から生じる水蒸気が孔部内に滞留したり、孔部内を逆流したりすると、冷却水が溶接中の金属板に接触しにくくなるため、溶接中の金属板を十分に冷却することができず、所期の効果が得られにくくなる。
電極先端面に冷却水を供給するための貫通孔と、前記冷却水または前記冷却水から生じる水蒸気を前記電極先端面から外部へ排出するための、溝部または穴部からなる排出手段と、を備えた、前記抵抗スポット溶接用電極である。
これにより、本態様1の抵抗スポット溶接用電極は、溶接中に冷却水や水蒸気が貫通孔内に滞留したり、貫通孔内を逆流したりするようなことが生じにくく、溶接中の金属板に対して常に新鮮な冷却水を供給し続けることができるため、溶接中の金属板を十分に冷却することができる。
なお、このようにして溶接中の金属板が十分に冷却されると、金属板表面にマルテンサイト組織が生じにくく、硬化しにくくなるため、溶接後に継手を加工する際に金属板が変形しやすく、また、金属板の表面割れも生じにくくなるという利点がある。
前記一対の電極のうちの少なくとも一方の電極として、上記態様1〜8のいずれかの抵抗スポット溶接用電極を用いる、前記製造方法である。
前記少なくとも一方の電極は、前記複数枚の金属板を通電する際に、前記めっき鋼板と接触するように配置される。
本発明の一実施形態に係る抵抗スポット溶接用電極1は、図1に示すように、スポット溶接において、重ね合わされた2枚の金属板3を挟持して通電する一対の電極のうち、下側の電極として用いられる。なお、この図1に示す本実施形態においては、上側の電極は、通常の抵抗スポット溶接用電極2が用いられる。
これにより、抵抗スポット溶接用電極1は、溶接中に冷却水CWや水蒸気が貫通孔11内に滞留したり、貫通孔11内を逆流したりするようなことが生じにくく、溶接中の金属板に対して常に新鮮な冷却水CWを供給し続けることができるため、溶接中の金属板を十分に冷却することができる。
また、本発明において、抵抗スポット溶接用電極の構造はこのような実施形態のものに限定されず、後述するような態様の貫通孔および排出手段を備えていてもよいし、また、窪み部ついては有していても、有していなくてもよい。
上述の実施形態において、貫通孔11は、図1および図4に示すように、抵抗スポット溶接用電極1の内部において電極の中心軸線CLに沿って直線状に延びるとともに、電極先端面S1側に開口するように形成されている。
貫通孔11は、任意の冷却水供給装置から供給された冷却水CWを、電極先端面S1側の開口から放出して電極先端面S1上に供給するための流路として機能するものであり、この貫通孔11を通って電極先端面S1上に供給された冷却水が、溶接中の金属板3(具体的には、下側の金属板31)の表面に接触することにより、当該金属板3を効率よく冷却することができる。
なお、本発明の抵抗スポット溶接用電極は、1本または複数本の貫通孔を有することができるため、電極が貫通孔を複数本有するような場合は、複数本の貫通孔の断面積の合計が0.2mm2以上であることが好ましい。また、貫通孔の断面積の合計の上限は、所望の冷却効率や生産性などを考慮した所定の値を採用することができ、例えば、電極先端面の面積の1/9の断面積である。
ここで、貫通孔の断面積の合計が0.2mm2以上であるとは、電極が延びる方向のすべての切断箇所(なお、この切断箇所の切断は、電極が延びる方向に対して直交する方向の切断を意味する。)において、貫通孔の断面積の合計が0.2mm2以上であることを意味する。
なお、本明細書において、貫通孔の直径は、貫通孔の延びる方向に対して直交する断面形状の直径を意味し、例えば、貫通孔の断面形状が円形状の場合は、その円の直径を意味し、貫通孔の断面形状が四角形状等の非円形状の場合は、その形状の断面積と等しい面積を有する円の直径を意味する。
上述の実施形態において、排出手段14は、図2〜図4に示すように、抵抗スポット溶接用電極1の電極先端面S1において貫通孔11を中心として対称となる位置にそれぞれ配置され、かつ、貫通孔11側から外方側へ向かって放射状に延びる、4個の溝部12によって形成されている。なお、4個の溝部12は、窪み部15を介して上記貫通孔11と連通するように配置されている。
上述のとおり、本実施形態の抵抗スポット溶接用電極1は、このような排出手段14を備えていることによって、溶接中に冷却水CWや水蒸気が貫通孔11内に滞留したり、貫通孔11内を逆流したりするようなことが生じにくく、溶接中の金属板に対して常に新鮮な冷却水CWを供給し続けることができるため、当該金属板を十分に冷却することができる。
なお、打角などの条件によって、冷却水や水蒸気が電極先端面から外部へ排出しやすい場合には、排出手段は、必ずしも上記貫通孔と連通していなくてもよい。ここで、打角とは、電極が金属板に当接する際の、電極の中心軸線と金属板の板面とのなす角度を意味し、通常は90°の打角で溶接するが、90°以外の打角で溶接することもある。
ただし、電極先端面は、電極が金属板を加圧する際に金属板に入り込んでしまうため、このような電極先端面に形成される溝部は、当該溝部が塞がらないように0.5mm以上の深さを有していることが好ましい。溝部の深さの上限は、電極先端形状や通電条件などを考慮した所定の値を採用することができ、例えば、5mmの深さである。
なお、本明細書において、溝部の深さは、当該溝部における最深部の深さを意味する。
ここで、図5は、本発明の別の実施形態に係る抵抗スポット溶接用電極10の正面図である。
すなわち、抵抗スポット溶接用電極10における4個の穴部13は、上述の溝部12と同様に、電極先端面S1において貫通孔11を中心として対称となる位置にそれぞれ配置され、かつ、貫通孔11側から外方側へ向かって放射状に延びるように設けられている。
抵抗スポット溶接用電極10は、このような穴部13からなる排出手段を備えていることによって、上述の溝部12からなる排出手段14と同様の作用効果を奏することができる上、電極が金属板を加圧する際に電極先端面が金属板に入り込んだとしても、穴部13が塞がりにくく、排出手段としての機能をより確実に発揮することができるという利点がある。
なお、本明細書において、穴部の直径は、穴部の延びる方向に対して直交する断面形状の直径を意味し、例えば、穴部の断面形状が円形状の場合は、その円の直径を意味し、穴部の断面形状が四角形状等の非円形状の場合は、その形状の断面積と等しい面積を有する円の直径を意味する。
本発明における抵抗スポット溶接用電極は、上述の各実施形態のように、貫通孔の開口周縁部から外方側に延在するとともに排出手段と連通する窪み部を有していてもよい。
例えば、図1〜図4に示す実施形態においては、抵抗スポット溶接用電極1は、貫通孔11の電極先端側の開口周縁部から略V字形状に拡径しながら外方側に延在するとともに、排出手段14である4個の溝部12と連通する窪み部15を有している。
窪み部15は、電極先端面S1に供給された冷却水CWまたは当該冷却水CWから生じる水蒸気を、排出手段14によって外部へ排出しつつ、電極先端面S1において常に一定量以上の冷却水を確保する液溜まり部として機能するものである。なお、この窪み部15は、電極先端面S1における金属板との接触部分S2の形状を調整する機能も有している。
抵抗スポット溶接用電極がこのような窪み部を有していると、溶接中に電極先端面に供給された冷却水や水蒸気を、排出手段によって外部に排出しつつ、電極先端面において常に一定量以上の冷却水を確保することができるため、冷却水や水蒸気が貫通孔内に滞留したり、貫通孔内を逆流したりするようなことがより一層生じにくくなる上、冷却水と金属板表面との接触面積をより広く確保することができ、溶接箇所の金属板表面を更に効率よく冷却することができるという利点がある。
ここで、図6は、本発明の更に別の実施形態に係る抵抗スポット溶接用電極1’の正面図である。この図6に示す実施形態においては、抵抗スポット溶接用電極1’が窪み部を有していないため、貫通孔11が、電極先端面S1において開口し、かつ、電極先端面S1に形成された4個の溝部12からなる排出手段14と直接連通するように構成されている。
なお、このような窪み部を有していない電極においては、冷却効率の点から、上述の窪み部を有する電極よりも、貫通孔の直径を大きくすることが好ましい。
なお、窪み部において、貫通孔の開口周縁部から拡径する部分の構造は、電極の中心軸線とのなす角が90°以上180°未満となる構造を採用することができる。ここで、貫通孔の開口周縁部から拡径する部分と電極の中心軸線とのなす角は、これらによって形成される角度のうち、電極先端側とは反対側の角度を意味する。
さらに、窪み部は、電極先端から深さ5mm以内の範囲において、電極先端面の面積(mm2)×1(mm)の水量(mm3)を確保できる構造を有していることが好ましい。窪み部がこのような構造を有していると、電極先端面において、冷却水をより安定的に確保することができるため、上述の窪み部による作用効果をより確実に得ることができる。
本明細書において、抵抗スポット溶接用電極の電極先端面は、溶接時に溶接対象となる金属板の表面に接触する表面であって、当該金属板の表面に接触する部分の外縁によって区画される範囲内の表面を意味する。
したがって、図1〜図4に示す実施形態のように、電極先端面に溝部や窪み部などが形成されている場合には、電極先端面は、溶接時に金属板の表面に接触する部分と、金属板の表面に接触しない部分(すなわち、溝部や窪み部などが形成されている部分)とを有することになる。
本発明において、抵抗スポット溶接用電極の電極先端面における金属板との接触部分の形状は、上述の実施形態のような貫通孔を囲む環状の形状であることが好ましく、さらに、0.2mm〜2.5mmの幅を有する環状の形状であることが特に好ましい。接触部分の形状が環状の形状であると、溶接箇所の金属板表面に対して冷却水を効率よく接触させることができ、さらに、接触部分の形状が上記特定の幅を有する環状の形状であると、溶接箇所の金属板表面をより効率よく冷却することができる。
また、図1〜図4に示す実施形態においては、排出手段14が溝部12によって形成されているため、接触部分S2は、断続的な環状の形状を有しているが、本発明においてはこのような態様に限定されず、排出手段が上述の穴部によって形成されるような場合には、接触部分は、連続的な環状の形状を有していてもよい。
本発明において、抵抗スポット溶接用電極に用いられる冷却水は、通常の抵抗スポット溶接用電極に使用される冷却水と同様のものを用いることができる。
また、冷却水の温度や流量については、通常の抵抗スポット溶接用電極に使用される冷却水の条件と同程度の条件を採用することができるが、冷却水の流量については、3L/分以上の流量であることが好ましい。冷却水の流量がこのような流量であると、溶接箇所の金属板表面をより安定的に、かつ、より効率よく冷却することができる。
なお、冷却水の流量は、電極を外した状態で冷却水を流したときの流量を意味する。
次に、上記特定の抵抗スポット溶接用電極を用いた本発明の抵抗スポット溶接継手の製造方法について、図1〜図4に示す実施形態の抵抗スポット溶接用電極1を用いて詳説する。
かかる通電工程は、上側および下側に位置する一対の電極によって、2枚の金属板3に所定の加圧力および電流(通電電流)を付与して、2枚の金属板の重ね合わせ面およびその近傍領域を溶融し、ナゲットを形成させる工程である。このような工程を経ることにより、重ね合わされた2枚の金属板3が強固に接合された抵抗スポット溶接継手を得ることができる。
これにより、本製造方法は、溶接中に冷却水CWや水蒸気が貫通孔11内に滞留したり、貫通孔11内を逆流したりするようなことが生じにくく、溶接中の金属板に対して常に新鮮な冷却水CWを供給し続けることができるため、当該金属板を十分に冷却することができる。
すなわち、本発明の抵抗スポット溶接継手の製造方法は、溶接に用いる一対の電極の両方の電極が上記特定の抵抗スポット溶接用電極からなる態様、または、溶接に用いる一対の電極のうちの一方の電極のみが上記特定の抵抗スポット溶接用電極からなり、他方の電極が通常の抵抗スポット溶接用電極からなる態様を含む。
一方、溶接に用いる一対の電極の両方の電極に、上記特定の抵抗スポット溶接用電極を適用した場合は、複数枚の金属板をその両側からより確実かつより効率よく冷却することができる。
このようにして溶接中の金属板が冷却されると、金属板表面にマルテンサイト組織が生じにくく、すなわち硬化しにくくなるため、溶接後に継手を加工する際に金属板が変形しやすく、また、金属板の表面割れも生じにくくなるという利点がある。
本発明の抵抗スポット溶接継手の製造方法においては、溶接に用いる一対の電極のうちの、少なくとも一方の電極が上記特定の抵抗スポット溶接用電極であればよいため、他方の電極については、通常の抵抗スポット溶接用電極を用いてもよいし、上記一方の電極と同様の特定の抵抗スポット溶接用電極を用いてもよい。
なお、本明細書において、通常の抵抗スポット溶接用電極は、上記特定の抵抗スポット溶接用電極以外の抵抗スポット溶接に用い得る公知の電極であれば、特に限定されない。
本発明において、溶接対象となる金属板は、所望の継手強度等に応じた金属板を用いることができる。そのような金属板としては、例えば、引張強度が270MPa〜2500MPa級の鋼板などが挙げられ、かかる鋼板は、亜鉛等のめっき処理が施された鋼板(すなわち、めっき鋼板)であってもよい。
さらに、複数枚の金属板がめっき鋼板を含む場合、上記特定の抵抗スポット溶接用電極は、複数枚の金属板を通電する際に、めっき鋼板と接触するように配置されること(すなわち、複数枚の金属板において、めっき鋼板が上記特定の抵抗スポット溶接用電極と接触し得るように重ね合わされること)が好ましい。
一般に、めっき鋼板を含む複数枚の金属板の抵抗スポット溶接においては、溶接時に、溶融しためっき金属が電極の加圧力や母材の熱膨張ないし収縮による引張応力の影響により母材の結晶粒界に侵入して粒界強度を低下させること(いわゆる、液体金属脆性(LME))で、表面割れが生じやすくなるが、本発明は、このような表面割れの生じやすい金属板(めっき鋼板)を用いた抵抗スポット溶接においても、金属板を十分に冷却することができるため、特に有利な効果を発揮することができる。
なお、本実施例で用いた抵抗スポット溶接用電極1’’は、寸法以外は、図1〜4に示す実施形態の抵抗スポット溶接用電極1と同様の構造を有している。
なお、溶接条件は、以下のとおりである。
電極の加圧力:1.96kN
スクイズ時間:1秒
通電時間:0.36秒
通電後の加圧保持時間:0.2秒
通電電流:9.5kA
なお、図8(a)に示す抵抗スポット溶接継手の硬さ分布の具体的な測定位置は、以下のとおりである。
(1)水平方向の硬さ測定位置
下側の鋼板の上側表面から0.1mmの深さとなる水平方向において、ナゲット中心を基点として水平方向の+方向に7mmおよび−方向に7mmの各範囲を、0.5mmピッチで測定した。
ただし、ナゲットと母材の境界近傍からナゲット側に1mmおよび母材側に2mmの各範囲は、0.25mmピッチで測定した。
(2)板厚方向の硬さ測定位置
ナゲット中心を通る板厚方向において、下側の鋼板の下側表面から0.1mmの深さとなる位置を基点として、上側に向かって0.2mmピッチで測定した。
したがって、本発明の抵抗スポット溶接用電極および抵抗スポット溶接継手の製造方法は、産業上の利用可能性が高いものである。
11 貫通孔
12 溝部
13 穴部
14 排出手段
15 窪み部
2 通常の抵抗スポット溶接用電極
3 複数枚の金属板
31 下側の金属板
32 上側の金属板
CW 冷却水
S1 電極先端面
S2 接触部分
Claims (11)
- 重ね合わされた複数枚の金属板の溶接に用いる抵抗スポット溶接用電極であって、
電極先端面に冷却水を供給するための貫通孔と、前記冷却水または前記冷却水から生じる水蒸気を前記電極先端面から外部へ排出するための、溝部または穴部からなる排出手段と、を備えた、前記抵抗スポット溶接用電極。 - 前記抵抗スポット溶接用電極は、前記貫通孔を1本または複数本有し、前記貫通孔の断面積の合計が0.2mm2以上である、請求項1に記載の抵抗スポット溶接用電極。
- 前記電極先端面は、前記金属板との接触部分の形状が前記貫通孔を囲み、かつ0.2mm〜2.5mmの幅を有する環状の形状である、請求項1または2に記載の抵抗スポット溶接用電極。
- 前記排出手段が、0.5mm以上の深さを有する前記溝部または0.5mm以上の直径を有する前記穴部からなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の抵抗スポット溶接用電極。
- 前記排出手段が、2個以上の前記溝部または2個以上の前記穴部からなる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の抵抗スポット溶接用電極。
- 前記2個以上の前記溝部または前記2個以上の前記穴部が、前記貫通孔を中心として対称となる位置にそれぞれ配置されている、請求項5に記載の抵抗スポット溶接用電極。
- 前記抵抗スポット溶接用電極は、前記貫通孔の開口周縁部から外方側に延在するとともに前記排出手段と連通する窪み部を有する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の抵抗スポット溶接用電極。
- 前記窪み部は、電極先端側の開口面積が前記電極先端面の面積の50%以上である、請求項7に記載の抵抗スポット溶接用電極。
- 重ね合わされた複数枚の金属板を一対の電極で挟持して通電する工程を含む、抵抗スポット溶接継手の製造方法であって、
前記一対の電極のうちの少なくとも一方の電極として、請求項1〜8のいずれか一項に記載の抵抗スポット溶接用電極を用いる、前記製造方法。 - 前記複数枚の金属板は、少なくとも一枚のめっき鋼板を含み、
前記少なくとも一方の電極は、前記複数枚の金属板を通電する際に、前記めっき鋼板と接触するように配置される、請求項9に記載の製造方法。 - 前記冷却水の流量が3L/分以上である、請求項9または10に記載の製造方法。
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