JPH0847783A - 抵抗溶接方法及び装置 - Google Patents

抵抗溶接方法及び装置

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Publication number
JPH0847783A
JPH0847783A JP18616994A JP18616994A JPH0847783A JP H0847783 A JPH0847783 A JP H0847783A JP 18616994 A JP18616994 A JP 18616994A JP 18616994 A JP18616994 A JP 18616994A JP H0847783 A JPH0847783 A JP H0847783A
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JP
Japan
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welded
electrodes
electrode
resistance welding
air flow
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Application number
JP18616994A
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English (en)
Inventor
Junichi Ota
潤一 太田
Takahisa Ishigai
隆久 石貝
Sumitaka Noda
純孝 野田
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、従来の問題点を解決し、被溶接部
品における電極が直接接触する部分の欠陥発生を防止す
るとともに、溶接のために必要な消費電力を従来の溶接
方法及び装置より低下させることのできる抵抗溶接方法
及び装置を提供することを目的としている。 【構成】 本発明の抵抗溶接装置は、一対の電極(2,3)
と当該電極(2,3)に交流電流を供給する溶接電源(8)、定
電流電源回路(7)及びトランス(6)とを備え、前記一対の
電極(2,3)でこれらの間に配置された少なくとも2つの
被溶接品(4,5)を押圧し、被溶接品(4,5)に交流電流を流
すことにより被溶接品(4,5)の溶接部分(9)を溶接すると
共に、噴射装置(22)と前記噴射装置(22)に冷却液滴を含
有する空気流を供給する供給装置(20)とを設け、前記電
極(2,3)と被溶接品との接触部近傍に冷却液滴を含有す
る空気流を噴射して前記接触部分近傍を冷却するように
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷却システムを改良し
た抵抗溶接方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、2つの被溶接部品を互いに当
接させ、これらの被溶接部品を外側から接合方向に押圧
しながら被溶接部品の接合部に交流電流を流して、接合
部に内部発熱を発生させて2つの被溶接部品を溶接する
抵抗溶接方法及び抵抗溶接装置が存在する。上記した溶
接方法及び装置は被溶接部品に交流電流を流す際に、そ
の電極自体が発熱してしまい、電極自体の温度上昇によ
って電気抵抗が増大し、電極を通過する電流によってさ
らに電極が発熱し昇温してしまうという問題があった。
またこの電極の発熱に伴って電気抵抗の増加するので、
接合部に流す交流電流を一定に維持ために電流値を増加
させなければならず、この分消費電力量が増加するとい
う問題も生じていた。従来は、上記した問題解決するた
めに、電極内部に通路を設けてこの通路に冷却水を流し
て電極を冷却していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に電極内部に通路を設けて冷却水を循環させて電極を冷
却する方法では冷却能力が不足し、例え冷却液の種類を
変更しても電極を十分に冷却できないものもあった。電
極における発熱は、被接合部品の電極によって押圧され
ている部分そのものが熱で溶かされこの部分の肉厚が薄
くなったり、溶けて飛散した材料が被接合部品の表面を
荒らしたり、接合部の外側の電極に近い部分の材料の性
質が変わって強度低下を発生させたりする等の種々の問
題を発生させる。本発明は、上記した従来の問題点を解
決し、被溶接部品における電極が直接接触する部分の欠
陥発生を防止するとともに、溶接のために必要な消費電
力を従来の溶接方法及び装置より低下させることのでき
る抵抗溶接方法及び装置を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために本発明の抵抗溶接方法は、少なくとも2つ以上の
被溶接品を2つの電極間に配置し、これら2つの電極で
前記被溶接品を押圧すると共に2つの電極を通して被溶
接品に交流電流を流して被溶接品を溶接する抵抗溶接方
法において、冷却液滴を含有する空気流を電極内部に供
給して電極内部を冷却するようにしたことを特徴とする
ものである。また、本発明の抵抗溶接方法は、少なくと
も2つ以上の被溶接品を2つの電極間に配置し、これら
2つの電極で前記被溶接品を押圧すると共に2つの電極
を通して被溶接品に交流電流を流して被溶接品を溶接す
る抵抗溶接方法において、冷却液滴を含有する空気流を
電極と被溶接品との接触部分近傍に吹き付けて接触部分
近傍部分を冷却するようにしてもよい。好ましくは、上
記した溶接方法は少なくとも電極への通電開始よりも前
から前記接触部分近傍に冷却液滴を含有する空気流を吹
き付けるようにされ得る。さらに、上記した目的を達成
するために本発明の抵抗溶接装置は、一対の電極と当該
電極に交流電流を供給する手段とから成り、前記一対の
電極でこれらの間に配置された少なくとも2つの被溶接
品を押圧し、被溶接品に交流電流を流すことにより被溶
接品を溶接する抵抗溶接装置において、前記電極の内部
に流路を形成し、前記流路に冷却液滴を含有する空気流
を供給する供給装置を設けたことを特徴とするものであ
る。好ましくは、上記抵抗溶接装置は、電極に、前記流
路と連通しかつ溶接部に指向する開口が設けられ得る。
さらにまた、本発明の抵抗溶接装置は、一対の電極と当
該電極に交流電流を供給する手段とから成り、前記一対
の電極でこれらの間に配置された少なくとも2つの被溶
接品を押圧し、被溶接品に交流電流を流すことにより被
溶接品を溶接する抵抗溶接装置において、噴射孔を備え
た噴射装置と前記噴射装置に冷却液滴を含有する空気流
を供給する供給装置とを設け、前記噴射装置の噴射孔を
電極と被溶接品との接触部近傍に指向させるように構成
してもよい。
【0005】
【作用】以上のように構成された本発明の請求項1にか
かる抵抗溶接方法によれば、電極内部に冷却液滴を含有
する空気流を供給し、前記液滴の気化熱で電極を冷却す
ると同時に空気流で気化によって生ずる蒸気を取り除
く。また、本発明の請求項2にかかる抵抗溶接方法によ
れば、冷却液滴を含有する空気流を電極と被溶接品との
間の接触部分近傍に吹き付けて、液滴の気化熱によって
前記接触部分近傍を冷却させ、上記したように空気流で
気化時に発生する蒸気を取り除く。さらに、本発明の請
求項3にかかる抵抗溶接方法によれば、少なくとも電極
への通電開始よりも前から前記接触部分近傍に冷却液滴
を含有する空気流を吹き付けて前記接触部分を予め冷却
しておく。本発明の請求項4にかかる抵抗溶接装置によ
れば、電極内部に形成された流路に、供給装置から冷却
液滴を含有する空気流を供給して前記液滴の気化熱を利
用して電極を冷却すると同時に空気流で気化によって生
ずる蒸気を取り除く。本発明の請求項5にかかる抵抗溶
接装置によれば、電極に設けられた流路と連通しかつ電
極と被溶接品との接触部に指向された開口を介して電極
と共に溶接部を冷却する。本発明の請求項6にかかる抵
抗溶接装置によれば、供給装置で、噴射装置に冷却液滴
を含有する空気流を供給し、前記噴射装置の噴射孔から
前記空気流を噴射して電極と被溶接品との接触部近傍を
冷却する。
【0006】
【実施例】以下、添付図面を参照して本発明にかかる抵
抗冷却方法及び装置の複数の実施例について順次説明す
る。図1は本発明にかかる抵抗溶接装置の一実施例を示
している。図中1は抵抗溶接装置本体を示しており、こ
の抵抗溶接装置1は一対の電極2,3を備え、これらの
電極2,3はその間に被溶接部品4,5を配置して、図
示していない加圧シリンダ等で被溶接部品4,5を上下
から押圧できるように構成されている。前記電極2,3
はトランス6の二次回路6bに接続されており、トラン
ス6の一次回路6aは定電流電源回路7に接続されてい
る。定電流電源回路7は溶接電源8に接続されており、
トランス6で電流値を増加させて電極2,3間に電流を
流す。電極2,3間に流された電流は被溶接部品4,5
を流れ、被溶接部品4,5の溶接部9を加熱し、これに
より被溶接部品4,5の溶接部9を溶かして被溶接部品
4及び5をスポット溶接する。前記定電流電源回路7は
被溶接部品4,5における溶接部9の抵抗に応じて電圧
波形を変化させて電流の実効値を変え、溶接部9を常に
一定のレベル以上の温度に加熱できるようにしている。
前記定電流電源回路7は制御装置10を備えている。制
御装置10は二次回路6bの途中の導体にコイルを巻き
付け、二次回路6bに流れる電流変化をコイルに発生す
る渦電流の変化としてとらえ、二次回路6bに流れる電
流値を所定の値にするように、定電流電源回路7におけ
る波形変調を制御し、溶接開始から終了までの間電極
2,3に印可される電流値を制御する。また、この抵抗
溶接装置1は冷却システム20を備えている。冷却シス
テム20は霧状の冷却水(以下、冷却液滴)を含有する
空気流(以下液滴含有空気流と称する。)を発生する液
滴含有空気流発生装置21と、この発生装置21で発生
した液滴含有空気流を、電極2,3と被溶接部品4,5
との接触部分近傍に高圧で噴射する噴射装置22とを有
している。前記発生装置21には、フィルタ100を通
過してコンプレッサ24で圧縮された空気が制御弁23
を介して供給されると同時に、制御弁25を介してポン
プ26からタンク27の水が供給され、ここで前記ポン
プ26から供給された水を霧化し液滴含有空気流を生成
する。制御弁23,25は各々制御装置28によって開
弁状態が制御されている。制御装置28は前記定電流電
源回路7を制御する制御装置10から電極2,3に印可
されている電流値のデータを入力し、電極2,3に流さ
れる電流値に基づいて制御弁23,25の開弁状態を変
える。例えば、電流値が大きい場合には電極2,3及び
被溶接品4,5での発熱量が大きくなっていると判断し
て両制御弁23,25を開いて流量を増加させ、逆の場
合には制御弁23,25を絞って流量を減少させる。
【0007】図2は液滴含有空気流発生装置21の具体
的構成を示す概略断面図である。この発生装置21には
内部にコンプレッサ24から供給される圧縮空気が流れ
る流路21aとポンプ26から供給される水が流れる流
路21bとが形成されている。前記流路21bは流路2
1aに比べて直径r1が小さく、例えば、流路21aの
直径r2が6φであれば直径3.5φ程度の大きさに形
成される。そして高圧の空気が流路21aを矢印A方向
に通過する際にポンプ26から矢印W方向に供給される
微量の水が流路21bから流路21aに霧化して流入
し、液滴含有空気流となって噴射装置22に向かって流
れるように構成されている。
【0008】図3は液滴含有空気流発生装置の別の実施
例を示す概略断面図を示しており、この液滴含有空気流
発生装置21’は内部にコンプレッサ24から供給され
る圧縮空気が流れる流路21a’とポンプ26から供給
される水が流れる流路21b’とが形成されている。圧
縮空気の流れる流路21a’は発生装置21’内で2つ
に分岐させられ、発生装置21’内に形成された霧化室
21c’に流路21b’の両側から連通し、前記流路2
1b’から供給される水と衝突するように指向されてい
る。これによれば、各流路21a’及び21b’から供
給された水及び圧縮空気は衝突室21c’で衝突し、水
はより微細に霧化されて圧縮空気と混ざり合い、液滴含
有空気流となって噴射装置22に供給される。なお、図
2あるいは図3の実施例において空気圧を例えば2.0
kg/cm2とすると同時に水圧を空気圧より高い例え
ば5.0kg/cm2 とし、水量を5cc/秒とするよ
うに設定すると、より冷却効果の高い液滴含有空気流を
発生させることができる。さらに例えば空気圧を3.0
kg/cm2 とし、水圧を7.0kg/m2 とし、かつ
水量を5〜10cc/秒にしても良好な冷却効果が得ら
れる液滴含有空気流を発生させることができる。
【0009】図4は、内部に直接空気流を供給できるよ
うに構成した電極を使用した抵抗溶接装置41の概略構
成図を示している。図中42は液滴含有空気流発生装置
を示しており、これは不図示のコンプレッサ及びポンプ
から圧縮空気と水が供給され、図2,3に示したように
内部で水等の冷却水を霧化して液滴含有空気流を生成す
る。電極43及び44には内部に空気流路43a,44
aが形成されており、前記発生装置42は各空気流路4
3a,44aの一端から空気流を供給する。空気流は流
路43a,44a内を流れる際に、その液滴が気化熱を
利用して電極43,44を冷却し、流路43a,44a
の他端に接続された排水通路45から外部に排水され
る。尚、図中46はトランスを示しており、このトラン
ス46は不図示の定電流電源回路を介して不図示の溶接
電源に接続され、電極43,44間に電流を印可する。
なお、図中101は電極冷却後の液滴含有空気流を収集
し、含有される液滴を空気と分離して水流として排水す
るためのものであり、これにより抵抗溶接装置の周囲に
液滴が飛散浮遊するのを防止できる。
【0010】図5は、内部に直接空気流を供給できるよ
うに構成した電極を使用した抵抗溶接装置の別の実施例
の概略構成図を示している。図中51は抵抗溶接装置を
示している。この抵抗溶接装置51はトランス52に連
結された電極53,54を備え、電極53,54の間に
被溶接部品58,59をはさんで上下から押圧しながら
トランス52によって供給される電流を流して、被溶接
部品58,59を溶接するように構成されている。図中
55は液滴含有空気流発生装置を示しており、これはコ
ンプレッサ56及びポンプ57から圧縮空気と水が供給
され内部で液滴含有空気流を形成する。前記電極53は
内部に空気流路53aが形成された本体53bと当該本
体53bにネジ止めされた筒状のガイド管53cとから
構成されている。本体53bは被溶接部品58側が若干
縮径した段付き構造になっており、内部に形成された空
気流路53aの途中からは本体53bの段付き部分53
dに向かって開口する補助流路53eが複数本形成され
ている。以上のように構成された電極53には前記発生
装置55から液滴含有空気流が供給され、空気流は空気
流路53aを通って電極53の本体53bを冷却し、途
中で枝分かれしている補助流路53eを通って電極本体
53bから外部に排出される。本体53bから排出され
た空気流は本体53bを囲むように設けられたガイド5
3cにガイドされて電極53と被溶接部品58との接触
部分に導かれこの接触部分を冷却する。図示実施例では
電極53側だけを空気流が通過できるように構成してい
るが、これは本実施例に限定されることなく電極54も
同じ構造にしてよいことはもちろんである。このように
電極本体53bの周囲にガイド管53cを設けて電極本
体53bとガイド管53cとの間を空気流が流れるよう
に構成すると電極の周囲360度から空気流を供給で
き、かつ電極53と被溶接部品58との接触部分に空気
流が供給できるので冷却効果が高くなる。
【0011】図6は液滴含有空気流を噴射装置で生成し
て噴射するようにした抵抗溶接装置の実施例を示す抵抗
溶接装置61の概略構成図を示している。図中62及び
63は各々電極を示しており、これらの電極は図示して
いないトランスに接続され、トランスに接続された不図
示の定電流電源回路を介して溶接電源から電流が印可さ
れ、被溶接部品64,65に電流を流してその溶接部分
66を加熱溶解して溶接部分66をスポット溶接する。
噴射装置67は電極62の左右に対称的に配置され、電
極62と被溶接部品64との接触部分に向かって噴射す
るように指向されている。噴射装置67は軸中心に軸方
向に貫通する流路67aが形成されており、かつ、流路
67aの周りに軸方向に伸びる複数の流路67bが形成
されている。前記複数の流路67bは噴射装置67の噴
射孔付近で前記流路67aと合流するように形成されて
いる。以上のように構成された噴射装置67の流路67
aにはコンプレッサ68を介して圧縮空気が供給され、
流路67bにはポンプ69を介してタンク69aの水が
供給される。そして噴射装置67に供給された水は流路
67aと流路67bとの合流部分で圧縮空気によって霧
化され、圧縮空気と混合して液滴含有空気流となって、
電極62と被溶接部品64との接触部分に向かって噴射
され当該接触部分及び電極62を冷却する。このように
噴射装置67で水を霧化して液体含有空気流を生成でき
るように構成すると、液体含有空気流発生装置を使う必
要がないので、部品点数が減り、コストの低減及び装置
のコンパクト化が図れる。図6の実施例では噴射装置6
7を電極62側に2つ設けているが、これは本実施例に
限定されることなく、例えば電極63側にも設けてもよ
いことはもちろんである。
【0012】図7は液体含有発生装置と噴射装置とを別
個に備えた抵抗溶接装置71の概略構成図を示してい
る。図中72及び73は電極を示している。本実施例で
は被溶接部品74,75は縦方向に配置されており、こ
の縦方向に配置された被溶接部品74,75を各々両側
から電極72,73で溶接部分76に向かって押圧して
いる。電極72,73は図示していないトランスに接続
され、トランスに接続された不図示の定電流電源回路を
介して溶接電源から電流が印可され、被溶接部品74,
75に電流を流してその溶接部分76を加熱溶解して被
溶接部品74,75を溶接部分76でスポット溶接す
る。図中77は噴射装置を示しており、噴射装置77は
電極と被溶接部品との接触部分を冷却するように電極7
2,73の上方に前記接触部分に指向して配置されてい
る。各噴射装置77には液滴含有空気流発生装置78か
ら液滴含有空気流が供給される。前記発生装置78には
図示していないが圧縮空気及び水が供給されていること
はもちろんである。さらに被溶接部品74,75の下側
には液滴受け79が配置されており、この液滴受け79
で冷却時に蒸発しきらなかった液滴の回収及び排水を行
う。
【0013】図8はローラ型電極を備えたシーム溶接式
の抵抗溶接装置81の一実施例を示している。図中8
2,83は各々電極を示しており、これらの電極82,
83は回転自在に設けられている。電極82,83はト
ランス84の一次回路84aに接続しており、トランス
の二次回路84bに接続された不図示の定電流電源回路
を介して不図示の溶接電源から電流が印可される。電極
82,83の間には溶接されるべき2つの被溶接部品8
5,86が溶接面が当接するように配置されている。電
極82,83は、この被溶接部品85,86を上下から
押圧しながら溶接部品85,86を矢印L方向に移動さ
せ、その間電極82,83に電流を流し続けて被溶接部
品85,86の溶接面87を次々と溶接していく。電極
82,83の図面上左側には各々噴射装置88が設けら
れている。噴射装置88は各々電極82と被溶接部品8
5との接触面及び電極83と被溶接部品86との接触面
に向けて空気流を噴射するように指向されている。ま
た、図中89は液滴含有空気流発生装置を示しており、
この発生装置89はコンプレッサ90を介して供給され
る圧縮空気と、ポンプ91を介して供給される水とから
液体含有空気流を生成し、各噴射装置88に空気流を供
給する。
【0014】以上図1〜図8を参照して説明した各実施
例においては冷却水として水を用いているが、これは本
実施例に限定されることなく、アルコール含有水や水に
防錆剤を含有させた液体でもよい。本実施例で使用して
いる液滴含有空気流発生装置は図2及び図3に示した構
成に限定されることなく液体を霧化して空気中に混合さ
せることのできる構造であれば任意の構造でよく、従来
公知の種々の霧化装置を使用してもよいことはもちろん
である。また、噴射装置の数及び配置位置は図6〜図8
の実施例に限定されることなく電極と被溶接部品との接
触部分を十分に冷却できる数及び配置であれば任意の数
及び配置でよいことはいうまでもない。
【0015】
【発明の効果】上記したように構成された本発明にかか
る抵抗溶接方法及び装置によれば、電極に冷却液滴を含
有した空気流を流し、冷却液滴の気化熱を利用して電極
を冷却しているので、冷却水を循環させて冷却するより
も効率的に電極を冷却することができる。また、本発明
にかかる抵抗溶接方法及び装置によれば、冷却液滴を空
気に混合して空気流として電極に供給しているので、液
滴が気化して生ずる蒸気が空気流によって排除され、蒸
気が溜まって冷却効率を下げることはないという効果を
奏する。さらに本発明の抵抗溶接装置によれば、電極
に、前記流路と連通しかつ電極と被溶接品との接触部近
傍に指向する開口を設けているので、空気流が電極と共
に被溶接品と電極との接触部分を冷却することができ、
被溶接部品における電極との接触部分が溶ける等の問題
はなくなり、かつ発熱による接触部分の接触抵抗の増加
を防止することができるという効果を奏する。さらにま
た、本発明の抵抗溶接方法及び装置によれば、被溶接品
と電極との接触部分に冷却液滴を含有する空気流を供給
するようにしているので、空気流が電極と共に被溶接品
と電極との接触部分を冷却することができ、被溶接部品
における電極との接触部分が溶ける等の問題はなくな
り、かつ発熱による接触部分の接触抵抗の増加を防止す
ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる抵抗溶接装置の一実施例の概
略構成図を示している。
【図2】 液滴含有空気流発生装置の概略断面図であ
る。
【図3】 液滴含有空気流発生装置の別の構成を示す液
滴含有空気流発生装置の概略断面図である。
【図4】 内部に直接空気流を供給できるように構成し
た電極を使用した抵抗溶接装置の概略構成図を示してい
る。
【図5】 内部に直接空気流を供給できるように構成し
た電極を使用した抵抗溶接装置の別の実施例の概略構成
図を示している。
【図6】 液滴含有空気流を噴射装置で生成して噴射す
るようにした抵抗溶接装置の実施例を示す抵抗溶接装置
の概略構成図を示している。
【図7】 液体含有発生装置と噴射装置とを別個に備え
た抵抗溶接装置の概略構成図を示している。
【図8】 ローラ型電極を備えたシーム溶接式の抵抗溶
接装置の一実施例を示している。
【符号の説明】
1 抵抗溶接装置本体 2 電極 3 電極 4 被溶接部品 5 被溶接部品 6 トランス 6a 一次回路 6b 二次回路 7 定電流電源回路 8 溶接電源 9 溶接部 10 制御装置 20 冷却システム 21:21’ 液滴含有空気流発生装置 21a:21a’ 流路(空気用) 21b;21b’ 流路(水用) 21c 霧化室 22 噴射装置 23 制御弁 24 コンプレッサ 25 制御弁 26 ポンプ 27 タンク 28 制御装置 41 抵抗溶接装置 42 液滴含有空気流発生装置 43 電極 43a 流路 44 電極 44a 流路 45 排水通路 46 トランス 51 抵抗溶接装置 52 トランス 53 電極 53a 空気流路 53b 本体 53c ガイド管 53d 段付き部分 53e 補助流路 54 電極 55 液滴含有空気流発生装置 56 コンプレッサ 57 ポンプ 58 被溶接部品 59 被溶接部品 61 抵抗溶接装置 62 電極 63 電極 64 被溶接部品 65 被溶接部品 66 溶接部分 67 噴射装置 68 コンプレッサ 69 ポンプ 71 抵抗溶接装置 72 電極 73 電極 74 被溶接部品 75 被溶接部品 76 溶接部分 77 噴射装置 78 液滴含有空気流発生装置 79 液滴受け

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2つ以上の被溶接品を2つの
    電極間に配置し、これら2つの電極で前記被溶接品を押
    圧すると共に2つの電極を通して被溶接品に交流電流を
    流して被溶接品を溶接する抵抗溶接方法において、 冷却液滴を含有する空気流を電極内部に供給して電極内
    部を冷却するようにしたことを特徴とする抵抗溶接方
    法。
  2. 【請求項2】 少なくとも2つ以上の被溶接品を2つの
    電極間に配置し、これら2つの電極で前記被溶接品を押
    圧すると共に2つの電極を通して被溶接品に交流電流を
    流して被溶接品を溶接する抵抗溶接方法において、 冷却液滴を含有する空気流を電極と被溶接品との接触部
    分近傍に吹き付けて接触部分近傍部分を冷却するように
    したことを特徴とする抵抗溶接方法。
  3. 【請求項3】 少なくとも電極への通電開始よりも前か
    ら前記接触部分近傍に冷却液滴を含有する空気流を吹き
    付けるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の抵
    抗溶接方法。
  4. 【請求項4】 一対の電極と当該電極に交流電流を供給
    する手段とから成り、前記一対の電極でこれらの間に配
    置された少なくとも2つの被溶接品を押圧し、被溶接品
    に交流電流を流すことにより被溶接品を溶接する抵抗溶
    接装置において、 前記電極の内部に流路を形成し、前記流路に冷却液滴を
    含有する空気流を供給する供給装置を設けたことを特徴
    とする抵抗溶接装置。
  5. 【請求項5】 電極に、前記流路と連通しかつ電極と被
    溶接品との接触部に指向する開口を設けたことを特徴と
    する請求項4に記載の抵抗溶接装置。
  6. 【請求項6】 一対の電極と当該電極に交流電流を供給
    する手段とから成り、前記一対の電極でこれらの間に配
    置された少なくとも2つの被溶接品を押圧し、被溶接品
    に交流電流を流すことにより被溶接品を溶接する抵抗溶
    接装置において、 噴射孔を備えた噴射装置と前記噴射装置に冷却液滴を含
    有する空気流を供給する供給装置とを設け、前記噴射装
    置の噴射孔を電極と被溶接品との接触部近傍に指向させ
    たことを特徴とする抵抗溶接装置。
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