JP2020078197A - 給電システム、給電方法及びプログラム - Google Patents

給電システム、給電方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】定電圧変換部における損失を低減し、電力利用効率を高める。【解決手段】実施の形態に係る給電システム100は、ツェナーダイオードを用いて、入力された定電流を所定の変換電圧値の定電圧に変換して負荷に電力の供給を行う定電圧変換部101と、負荷の電力状態を監視する電力監視部102と、負荷の電力状態の監視結果に基づいて、変換電圧値を変更する制御部103とを備える。負荷の電力状態の変動に応じて、電圧変換部の変換電圧値を可変とすることで、電圧変換部における損失を低減し、電力利用効率を高めることが可能となる。【選択図】図1

Description

本発明は、定電流給電方式の給電システム、給電方法及びプログラムに関する。
海底ケーブルシステム等の長距離伝送を行うシステムは、中継器等の機器を、ケーブルを介して数珠繋ぎにした構成を有している。一般的に、海底ケーブルシステムでは、電力ケーブルを介して陸上の給電装置から海中の海底機器へ、電源として定電流を用いる定電流給電方式が採用されている。
特許文献1には、入力された定電流から定電圧を取出し、所望の大きさの駆動電流に変換して複数の駆動素子に出力する、定電流供給装置が開示されている。定電圧は、直列に接続された複数のツェナーダイオードにより取り出される。特許文献1では、複数の駆動素子にはそれぞれ並列に電流制御素子が接続されており、駆動素子の動作内容に応じて、対応する電流制御素子に流れる駆動電流の大きさを制御している。
国際公開第2017/033437号
一般的に、海底通信ケーブルシステムでは、中継器への電力は、定電流を入力とし、定電圧変換部のツェナーダイオードで定電圧に変換して供給される。使用可能な最大の電力Wは、定電流源からの電流Icとツェナーダイオードの電圧Vzの乗算で決定される。
W=Vz×Ic
ここで、電流Icと電圧Vzは一定値であることから、この使用可能な最大の電力Wは一定である。また、電力Wは、中継器の消費電力Woとツェナーダイオードの損失Wzの和である。
W=Wo+Wz=一定
従って、中継器の消費電力Woが減れば、ツェナーダイオードの損失Wzが増える。また、中継器の消費電力Woが増えれば、ツェナーダイオードの損失Wzが減る。中継器に流れる負荷電流以外の電流は全てツェナーダイオードに流れて損失となり、熱エネルギーとしてラジエター等で処理される。中継器の負荷が軽いほどツェナーダイオードでの損失が大きくなることから、ツェナーダイオードでの損失が増加し、省エネ化の妨げとなっていた。
本開示の目的は、上述した問題を鑑み、定電圧変換部における損失を低減し、電力利用効率を高めることが可能な給電システム、給電方法及びプログラムを提供することにある。
本発明の一態様に係る給電システムは、ツェナーダイオードを用いて、入力された定電流を所定の変換電圧値の定電圧に変換して負荷に電力の供給を行う定電圧変換部と、前記負荷の電力状態を監視する電力監視部と、前記負荷の電力状態の監視結果に基づいて、前記変換電圧値を変更する制御部と、を備える
本発明の一態様に係る給電方法は、ツェナーダイオードを用いて、入力された定電流を所定の変換電圧値の定電圧に変換して負荷に電力の供給を行い、電力の供給をうける前記負荷の電力状態を監視し、前記負荷の電力状態の監視結果に基づいて、前記変換電圧値を変更する。
本発明の一態様に係るプログラムは、ツェナーダイオードを用いて、入力された定電流を所定の変換電圧値の定電圧に変換して負荷に電力の供給を行う処理と、電力の供給をうける前記負荷の電力状態を監視する処理と、前記負荷の電力状態の監視結果に基づいて、前記変換電圧値を変更する処理とをコンピュータに実行させる。
本発明によれば、定電圧変換部における損失を低減し、電力利用効率を高めることが可能な給電システム、給電方法及びプログラムを提供することができる。
実施の形態に係る給電システムの構成を示す図である。 実施の形態1に係る給電システムの構成を示す図である。 実施の形態1に係る給電方法を説明するフロー図である。 実施の形態2に係る給電システムの構成を示す図である。 実施の形態2に係る給電方法を説明するフロー図である。 比較例の給電システムの構成を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他の回線で構成することができる。また、本発明は、任意の処理を、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータプログラムを実行させることにより実現することも可能である。従って、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-Transitory computer Readable Medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage Medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(Transitory computer Readable Medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
実施の形態は、入力された定電流を定電圧に変換する定電流給電方式の給電システムにおける、定電圧変換技術に関する。実施の形態について説明する前に、図6を参照して、比較例の給電システムの問題点について説明する。図6は、比較例の給電システムの構成を示す図である。図6に示す給電システムは、一定の電流Icを供給する定電流源1を有する。定電流源1から流れる電流Icは、数珠つなぎされた中継器等の機器2の各々に入力される。すなわち、定電流源1が機器2の電力供給源となる。
機器2は、定電圧変換回路3、負荷4を含む。定電圧変換回路3はツェナーダイオード5を有している。電流Icは、機器2に入力されると、ツェナーダイオード5に流れるツェナー電流Izと負荷4に流れる電流Ioとに分流する。電流Ic、Iz、Ioとの間には、以下の式(1)が成り立つ。
Ic=Iz+Io=(一定) ・・・(1)
定電圧変換回路3では、供給された電流がツェナーダイオード5のツェナー電圧Vzにより定電圧化され、一定値となる。このツェナー電圧Vzが、負荷4に印加される。従って、各機器2の消費電力Wは、ツェナー電圧Vzと電流Icとの積となる。式(1)から、ツェナーダイオード5に流れるツェナー電流Izと負荷4に流れる電流Ioとの和は一定(Ic)であるため、各機器2の消費電力Wは、負荷4の状態に左右されずに一定となる。
W=Vz×Ic=Vz×(Iz+Io)=(一定) ・・・(2)
一般的に、多くの機器2は、常に最大負荷では動作していない。例えば、機器2の起動時には最大負荷となるが、定常時は軽負荷となる。このように、機器2は、ある短時間の条件で最大負荷となるが、その他の状態では軽負荷となる場合が多い。すなわち、機器2は、ほとんどの稼働時間において軽負荷状態であることが多い。この場合、負荷4で消費される電流Io以外は、全てツェナーダイオード5に流れ込み、損失となる。そのため、ツェナーダイオード5が発熱し、ラジエター等の熱対策が必要なり、機器2の小型化の妨げとなっていた。また、このツェナーダイオード5の損失は、全て熱となり消費される無駄なエネルギーであり、システム全体の省エネルギー化の妨げの要因であった。
そこで、このような問題を解決するべく、本発明者は以下の構成を考案した。図1に、実施の形態に係る給電システム100の構成を示す。実施の形態に係る給電システム100は、ツェナーダイオードを用いて、入力された定電流を所定の変換電圧値の定電圧に変換して負荷に電力の供給を行う定電圧変換部101と、負荷の電力状態を監視する電力監視部102と、負荷の電力状態の監視結果に基づいて、変換電圧値を変更する制御部103とを備える。このように、負荷の電力状態の変動に応じて、電圧変換部の変換電圧値を可変とすることで、電圧変換部における損失を低減し、電力利用効率を高めることが可能となる。
以下、実施の形態の具体的な例について、図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図2は、実施の形態1に係る給電システム100の構成を示す図である。給電システム100は、例えば、定電流源を含む給電装置(不図示)、中継器等の複数の機器2及びこれらを接続するケーブル(不図示)を備える、海底ケーブルシステムに適用される。海底ケーブルシステムでは、給電装置は陸地又は海上に設けられ、数珠つなぎされる複数の機器2は海底に設けられて、長距離伝送が行われる。給電システム100は、電源として定電流を用いる定電流給電方式を採用している。
図2に示すように、機器2は、定電圧変換回路3、負荷4、電圧/電流検出回路6、電力監視回路7、スイッチ制御回路8を含む。定電圧変換回路3は、直列接続された複数のツェナーダイオード5と、これら複数のツェナーダイオード5にそれぞれ並列に接続された複数のスイッチ9を含む。機器2には、一定の電流Icが入力される。定電圧変換回路3は、ツェナーダイオード5を用いて、入力された定電流を所定の変換電圧値の定電圧に変換して、負荷4に電力の供給を行う。負荷4は、海底に設置される海底機器であり、例えば、加速度計や水圧計等、目的や用途に応じて様々な計測を行う素子である。負荷4は、陸上又は海上に設けられた定電流を出力する給電装置と、ケーブルを介して接続されることとなる。
定電圧変換回路3の変換電圧値は、直列に接続されるツェナーダイオード5の個数で決定される。直列に接続されるツェナーダイオード5の個数は、各スイッチ9のオン/オフで制御することができる。例えば、オンするスイッチ9の個数を増やすことで、パスするツェナーダイオード5の個数を増加させ、変換電圧値を下げることができる。
電圧/電流検出回路6は、負荷4に印加される電圧Vo及び電流Ioを検出する。電力監視回路7は、負荷4の電力状態を監視する。具体的には、電力監視回路7は、電圧/電流検出回路6により検出された電圧Vo及び電流Ioに基づき、負荷4の消費電力を監視する。そして、電力監視回路7は、負荷4の電力状態に基づき、定電圧変換回路3の最適な変換電圧値を計算する。すなわち、電力監視回路7は、最適な変換電圧値が得られる、直列に接続されるべきツェナーダイオード5の個数を計算する。この定電圧変換回路3の変換電圧値の計算については、後に詳述する。
スイッチ制御回路8は、電力監視回路7での監視結果に基づいて、スイッチ9のオン/オフを制御し、直列に接続されるツェナーダイオード5の個数を決定する。これにより、スイッチ制御回路8は、定電圧変換回路3における変換電圧値を最適値に変更することができる。
なお、ここでは図示していないが、給電システム100は、スイッチ制御回路8による変換電圧値の制御状態をモニターするモニター部をさらに備えてもよい。このモニター部は、例えば、陸上又は海上に設けられた給電装置内に設けることができる。モニター部は、変換電圧値の制御状態に限らず、電圧/電流検出回路6における電圧Vo、電流Ioの監視や、電力監視回路7における負荷4の電力状態の監視における不具合等をモニターすることも可能である。
次に、図3を参照して、実施の形態1に係る給電方法について説明する。図3は、実施の形態1に係る給電方法を説明するフロー図である。機器2の起動時には、負荷4の状態は不明である。従って、最初に、すべてのスイッチ9をオフとし、最大の変換電圧値状態で機器2を起動する(ステップS11)。次に、電圧/電流検出回路6で、負荷4に印加される電圧Vo及び電流Ioを検出する(ステップS12)。
そして、電圧/電流検出回路6で検出された電圧Vo、電流Ioを用いて、電力監視回路7で負荷4の消費電力Woが計算される(ステップS13)。消費電力Woは、以下の式(3)で求められる。
Wo=Vo×Io ・・・(3)
これにより、負荷4の電力状態が把握される。
負荷4を安定して動作させ、定電圧変換回路3での損失Wzを低減するためには、消費電力Woを維持しつつ、ツェナーダイオード5に流れるツェナー電流Izを減少させる必要がある。式(3)から、定電圧変換回路3の変換電圧値を変更して、負荷に印加される電圧Voを下げることにより、電流Ioが増加する。これにより、ツェナーダイオード5に流れ込むツェナー電流Izを減少させることができ、定電圧変換回路3の損失が改善される。
負荷4に印加される電圧Voを下げる方法として、実施の形態1では、スイッチ9のオン/オフを制御し、直列接続されるツェナーダイオード5の個数Noを制御する。
ステップS14では、ステップS13で得られた消費電力Woと、定電圧変換回路3の最大消費電力Wとの比率αを計算する。
α=Wo/W ・・・(4)
次に、式(4)を用いて、消費電力Woを得るのに最低必要なツェナーダイオード5の個数Noを計算する(ステップS15)。ステップS15では、以下の処理を行う。
最大消費電力Wは、ツェナーダイオードの全個数をN、ツェナー電圧Vzを得るために必要な最小のツェナー電流Iz(min)とすると、以下の式(5)より得られる。
W=(Vz×N)×(Ic−Iz(min)) ・・・(5)
ツェナーダイオード5の直列接続数Noのときの、負荷4に印加される電圧Vo、電流Ioは以下の式(6)、(7)でそれぞれ表される。
Vo=Vz×No ・・・(6)
Io=Ic−Iz(mini) ・・・(7)
式(4)に、式(3)、(5)、(6)、(7)を代入すると、以下のようになる。
α=Wo/W
=[(Vo×Io)]/[(Vz×N)×(Ic−Iz(min))]
=[(Vz×No)×(Ic−Iz(mini))]/[(Vz×N)×(Ic−Iz(min))]
=No/N
従って、消費電力Woを得るのに最低必要なツェナーダイオード5の個数Noは、以下の式(8)を満たす正の整数となる。
No>α×N (N、Noは正の整数)・・・(8)
ここで、負荷4には、動作電圧の下限値Vo(min)以上の電圧の確保が必須である。従って、ステップS16では、負荷の動作電圧下限値Vo(min)を確保するのに最低必要なツェナーダイオードの個数N(min)を、以下の式(9)により計算する。
N(min)>(Vo(min)/Vz) ・・・(9)
そして、NoがN(min)より小さい場合(ステップS17、YES)、直列接続されるべきツェナーダイオード5の個数はN(min)に固定され(ステップS18)、ステップS19に移行する。NoがN(min)以上である場合(ステップS17)、直列接続されるべきツェナーダイオード5の個数はNoとなり、ステップS19に移行する。
ステップS19では、ステップS17、ステップS18で決定されたように、直列接続されるツェナーダイオード5の個数がNo又はN(min)となるように、スイッチ制御回路8によりスイッチ9のオン/オフが制御され、負荷4の電力状態に最適な変換電圧値に変更される。
上述したように、定電圧変換回路3の変換電圧値が固定の場合、負荷の電流Io以外は、ツェナー電流Izとして定電圧変換回路3のツェナーダイオード5に流れ込む。従って、軽負荷になるほど変換効率が悪化することから省エネ化の妨げとなっていた。また、この損失は全て熱として消費されるため、ラジエター等の熱対策が必要となり、小型化の妨げとなっていた。
これに対し、実施の形態1では、負荷4の電力状態の変動に応じて、定電圧変換回路3の変換電圧値を変更することができる。つまり、負荷4が軽い場合は、オン状態とするスイッチ9の個数を増やすことで、ツェナーダイオード5の直列接続数を減らして、変換電圧値を下げる。これにより、現状と同じ消費電力Woを維持する場合、負荷4に印加される電圧Voを下げて、負荷電流Ioを増加させ、ツェナーダイオードに流れるIzを減少させることが可能となる。これにより、定電圧変換回路3の変換効率を向上させ、省エネ化を実現することが可能となる。また、定電圧変換回路3の損失を低減させることができ、ラジエター等の熱対策が容易となり、装置の小型化/低価格化を実現することができる。
また、陸上又は海上モニター部を設けることにより、スイッチ制御回路8による変換電圧値の制御状態や、電圧Vo、電流Ioの監視や、負荷4の電力状態の監視における不具合等を把握することができる。これにより、海底に配置された機器2に対して、不具合等を解消する対応を行うことが可能となる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る給電システム100の構成を示す図である。図4において、図2と同一の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。実施の形態2においても、実施の形態1と同様に、負荷4の電力状態に応じて、定電圧変換回路3の変換電圧値を変更する。実施の形態1では、負荷4に印加される電圧Voを下げる方法として、スイッチ9のオン/オフを制御し、直列接続されるツェナーダイオード5の個数Noを制御した。これに対し、実施の形態2では、スイッチ9のオン/オフをPWM制御して変換電圧値を変更する。
図4に示すように、機器2は、定電圧変換回路3、負荷4、電圧/電流検出回路6、電力監視回路7、PWM制御回路10を含む。定電圧変換回路3は、ツェナーダイオード5と、このツェナーダイオード5に並列に接続されたスイッチ9を含む。機器2には、一定の電流Icが入力される。電流Icは、ツェナーダイオード5に流れるツェナー電流Izと負荷4に流れる電流Ioとに分流する。
また、定電圧変換回路3は、整流ダイオード11、転流ダイオード12、チョークコイル13、コンデンサ14を含む。ツェナーダイオード5には、整流ダイオード11及び転流ダイオード12からなる出力整流回路が接続される。この出力整流回路の出力端に、チョークコイル13お及びコンデンサ14からなる出力平滑回路が接続される。これらは、降圧型のコンバータを構成する。コンデンサ14の両端間に、負荷4が接続される。スイッチ9のオン/オフを切り替えることで、ツェナーダイオード5のツェナー電圧Vzによる矩形波Vkが生成される。スイッチ9のオン/オフをPWM制御することで、負荷4の電力状態に応じて変換電圧値を変更することができる。
次に、図5を参照して、実施の形態2に係る給電方法について説明する。図5は、実施の形態2に係る給電方法を説明するフロー図である。図5において、ステップS21〜ステップS23は、図3のステップ11〜S13と同一である。機器2の起動時には、負荷4の状態は不明であるため、最初に、スイッチ9をオフとし、最大の変換電圧値状態で機器2を起動する(ステップS21)。次に、電圧/電流検出回路6で、負荷4に印加される電圧Vo及び電流Ioを検出する(ステップS22)。
そして、電圧/電流検出回路6で検出された電圧Vo、電流Ioを用いて、電力監視回路7で負荷4の消費電力Woが計算される(ステップS23)。消費電力Woは、上述の式(3)で求められる。これにより、負荷4の電力状態が把握される。
上述の通り、負荷4を安定して動作させ、定電圧変換回路3での損失Wzを低減するためには、消費電力Woを維持しつつ、ツェナーダイオード5に流れるツェナー電流Izを減少させる必要がある。実施の形態2では、負荷4に流れる電流Ioとして最大分流できる電流の値は、一定の電流Icから、ツェナー電圧Vzを得るために最低必要なツェナー電流Iz(min)を減算した値である。
従って、ステップS24では、この最大分流できる電流(Ic−Iz(min))を用い、定電圧変換回路3の損失Wzを最小にする、消費電力Woを得るのに最適な電圧Vo’を算出する。電圧Vo’は、以下の式(10)により計算される。
Vo’=Wo/(Ic−Iz(min)) ・・・(10)
ここで、負荷4には、動作電圧の下限値Vo(min)以上の電圧の確保が必須である。従って、ステップS25では、ステップS24で計算された電圧Vo’が、負荷4の動作電圧下限値Vo(min)より小さいかが判定される。電圧Vo’が動作電圧下限値Vo(min)以上である場合(ステップS25、NO)、ステップS24で計算した電圧Vo’となるように、スイッチ9のデューティDが計算される(ステップS26)。デューティDは、以下の式(11)により計算される。
D=Vo’/Vz ・・・(11)
一方、電圧Vo’が動作電圧下限値Vo(min)より小さい場合(ステップS25、YES)、これ以上電圧が下がらないように、スイッチ9のデューティは、以下の式(11)のデューティD’に固定される(ステップS27)。
D’=Vo(min)/Vz ・・・(12)
そして、ステップS28では、ステップS26又はステップS27で決定されたデューティD又はD’でスイッチ9のオン/オフがPWM制御され、負荷4の電力状態に最適な変換電圧値に変更される。
このように、実施の形態2では、実施の形態1と同様に、負荷4の電力状態の変動に応じて、定電圧変換回路3の変換電圧値を変更することができる。これにより、実施の形態1と同様の効果を得られる。また、実施の形態1では、複数のツェナーダイオード5の直列接続数を変化させるため、変換電圧値がステップで変化するのに対し、実施の形態2では、スイッチ9のPWM制御により変換電圧値をリニアに変化させることができる。これにより、定電圧変換回路3の変換電圧値をよりきめ細かく制御することが可能となる。また、実施の形態1と比較して、実施の形態2では、ツェナーダイオード5及びスイッチ9の数を大幅に削減でき、装置のさらなる簡素化、小型化、及び低価格化が実現できる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。定電圧変換回路3は、各実施の形態に示す回路構成に限定されない。また、実施の形態2に、実施の形態1で説明したモニター部を設けることも可能である。
1 定電流源
2 機器
3 定電圧変換回路
4 負荷
5 ツェナーダイオード
6 電圧/電流検出回路
7 電力監視回路
8 スイッチ制御回路
9 スイッチ
10 PWM制御回路
11 整流ダイオード
12 転流ダイオード
13 チョークコイル
14 コンデンサ
100 給電システム
101 定電圧変換部
102 電力監視部
103 制御部

Claims (10)

  1. ツェナーダイオードを用いて、入力された定電流を所定の変換電圧値の定電圧に変換して負荷に電力の供給を行う定電圧変換部と、
    前記負荷の電力状態を監視する電力監視部と、
    前記負荷の電力状態の監視結果に基づいて、前記変換電圧値を変更する制御部と、
    を備える、
    給電システム。
  2. 前記負荷に印加される電圧及び電流を検出する検出部をさらに備え、
    前記電力監視部は、前記負荷に印加される電圧及び電流に基づいて、前記負荷の消費電力を監視し、
    前記制御部は、前記消費電力を維持し、前記ツェナーダイオードに流れる電流を減少させるように、前記変換電圧値を変更する、
    請求項1に記載の給電システム。
  3. 前記定電圧変換部は、直列に接続された複数の前記ツェナーダイオードと、複数の前記ツェナーダイオードとそれぞれ並列に接続された複数のスイッチとを備え、
    前記制御部は、複数の前記スイッチを制御して前記変換電圧値を変更する、
    請求項1又は2に記載の給電システム。
  4. 前記電力監視部は、前記変換電圧値が前記負荷の動作電圧下限値より小さくならないように、前記制御部が制御する前記スイッチの個数を固定する、
    請求項3に記載の給電システム。
  5. 前記定電圧変換部は、前記ツェナーダイオードと並列に接続されたスイッチと、前記ツェナーダイオードによる電圧を電圧変換する降圧型コンバータとを備え、
    前記制御部は、前記スイッチをPWM制御して前記変換電圧値を変更する、
    請求項1又は2に記載の給電システム。
  6. 前記電力監視部は、前記変換電圧値が前記負荷の動作電圧下限値より小さくならないように、前記制御部が行うPWM制御のデューティを固定する、
    請求項5に記載の給電システム。
  7. 前記負荷は、陸上又は海上に設けられた前記定電流を出力する給電装置とケーブルを介して接続される海底機器であり、
    陸上又は海上に設けられ、前記制御部による前記変換電圧値の制御状態をモニターするモニター部をさらに備える、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の給電システム。
  8. ツェナーダイオードを用いて、入力された定電流を所定の変換電圧値の定電圧に変換して負荷に電力の供給を行い、
    電力の供給をうける前記負荷の電力状態を監視し、
    前記負荷の電力状態の監視結果に基づいて、前記変換電圧値を変更する、
    給電方法。
  9. 前記負荷を海底に配置し、陸上又は海上に設けられた前記定電流を出力する給電装置とケーブルを介して接続し、
    陸上又は海上から、前記変換電圧値の制御状態をモニターする、
    請求項8に記載の給電方法。
  10. ツェナーダイオードを用いて、入力された定電流を所定の変換電圧値の定電圧に変換して負荷に電力の供給を行う処理と、
    電力の供給をうける前記負荷の電力状態を監視する処理と、
    前記負荷の電力状態の監視結果に基づいて、前記変換電圧値を変更する処理と、
    をコンピュータに実行させる、
    プログラム。
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