JP2020076499A - 駆動装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
Description
まず、本実施形態に係るプリンタ100の基本的な構成について説明する。
図1は、プリンタ100を示す概略構成図であるプリンタ100は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー(以下、K、C、M、Yと記す)のトナー像を形成するための四つのプロセスユニット26(K,C,M,Y)を備えている。これらは、画像形成物質として、互いに異なる色のK,C,M,Yトナーを用いるが、それ以外は同様の構成になっており、寿命到達時に交換される。
図2に示すように、プロセスユニット26は、潜像担持体としてのドラム状の感光体24、感光体クリーニング装置83、除電装置及び帯電装置25を保持する感光体ユニット10と、現像ユニット23とを備えている。画像形成ユニットとしてのプロセスユニット26は、プリンタ100本体に脱着可能であり、一度に消耗部品を交換できるようになっている。
図3は、現像ローラ81を駆動する駆動装置110の概略断面図である。
図3に示すように、駆動装置110は、駆動モータ111と、減速ギヤ116とを備えている。減速ギヤ116は、内歯歯車部116aと外歯歯車部116bとを有しており、内歯歯車部116aの内歯に駆動モータ111のモータ軸に形成されたモータギヤ111aが噛み合っている。また、外歯歯車部116bの外歯には、現像ローラ81の軸に継ぎ手を介して接続される現像用駆動軸81aに取り付けられた出力ギヤ118が噛み合っている。
[変形例1]
図7は、変形例1の駆動装置110Aの概略断面図である。
この変形例1の駆動装置110Aは、モータギヤ111a、内歯歯車部116a、外歯歯車部116bおよび出力ギヤ118をはす歯としている。はす歯とすることにより、噛み合い率を高めることができ、噛み合い振動や騒音をより一層抑制することができる。また、この変形例1では、内歯歯車部116aのはす歯の捩れ方向を、回転駆動時に生じるスラスト力の向きが、図中矢印F1に示すように、モータ側となるようにするのが好ましい。具体的には、現像ローラ側からモータ軸を軸方向から見て、モータ軸の回転方向が反時計回りのときは、はす歯を右捩れとし、モータ軸の回転方向が時計回りのときは、はす歯を左捩れとするのである。すなわち、はす歯の現像ローラ側が、モータ側よりも回転方向下流側に位置するようにはす歯を捩るのである。これにより、回転駆動時にモータギヤ111aに、現像ローラ側に向うスラスト力が働き、駆動モータ111を、第1面板112に押し付けることができる。これにより、駆動モータ111の姿勢を維持することができ、噛み合い振動などの発生を良好に抑制することができる。
図8は、変形例2の駆動装置110Bの概略断面図である。
この変形例2の駆動装置110Bは、減速ギヤ126が、第1内歯歯車部126aと第2内歯歯車部126bとで構成されている。第1内歯歯車部126aは、モータギヤ111aと噛み合っており、第2内歯歯車部126bが出力ギヤ118と噛み合っている。
図9は、変形例3の駆動装置110Cの概略断面図である。
この変形例3の駆動装置110Cは、減速ギヤ136が、内歯歯車部136aとプーリ部136bとで構成されている。また、現像用駆動軸81aには、出力プーリ138が設けられており、プーリ部136bの歯と、出力プーリ138の歯とに噛み合うように、タイミングベルト137が架け渡されている。
図10は、変形例4の駆動装置110Cの概略断面図であり、下記表5は、変形例4の駆動装置における各歯車の歯数、モジュール、回転数、噛み合い周波数などを示したものである。
図11は、騒音対策の一例について示す概略断面図である。
図11は、吸音装置140を用いて、噛み合い周波数の振動による騒音を吸音して、駆動装置の騒音を抑制するようにしたものである。
図11に示すように、吸音装置140は、第1面板112のモータ側の面と対向するように複数の穴が形成された吸音用面板141と、複数のヘルムホルツ吸音器142とで構成されている。複数のヘルムホルツ吸音器142は、吸音用面板141の穴を設けた位置に設けられている。
図12に示すように、駆動モータ111や、第1面板112と第2面板113との間に配置された複数の歯車からなる駆動伝達機構150の周囲を、ヘルムホルツ吸音器で囲っている。具体的には、筒状の樹脂成型品からなるモータ用吸音部材242が、駆動モータ111の周囲を囲うように、第1面板112に取り付けられている。また、筒状の樹脂成型品からなる駆動伝達用吸音部材243が、駆動伝達機構150の周囲を囲うように第1面板112と第2面板113とに取り付けられている。
図13に示すように、モータ用吸音部材242は、筒形状の樹脂成型品であり、一方が開口した複数の空洞部241aが円周方向に並んで設けられている。この空洞部241aの内周面の開口側には、それぞれ、切り欠き241bが設けられている。また、モータ用吸音部材242の外周には、第1面板112にモータ用吸音部材242をネジ止めするための取り付け部241cが設けられている。
この図14では、駆動モータ111や駆動伝達機構150の周囲をラビリンス構造として、騒音を抑制するものである。
図14に示すように、駆動モータ111を覆うカバー部材151が設けられている。このカバー部材151の端部151bは、第1面板側に折り曲げられており、先端が、第1面板112に対して所定の間隔を開けて対向している。また、このカバー部材151には、第1面板側に伸びる第1モータ側リブ151aが設けられている。この第1モータ側リブ151aと、カバー部材の端部151bとの間には、第1面板112からカバー部材151に向けて延びる第2モータ側リブ112bが設けられている。少なくとも第2モータ側リブ112bの先端は、カバー部材の端部151bおよび第1モータ側リブ151aと対向している。これにより、カバー部材151の内部から外部へ連通する気体の経路が、複数回迂回するラビリンス経路となる。
(態様1)
駆動モータ111と、複数の歯車(本実施形態では、モータギヤ111a、内歯歯車部116a、外歯歯車部116bおよび出力ギヤ118)とを備え、前記複数の歯車のうちの少なくともひとつが、他の歯車と同軸上に配置(本実施形態では、内歯歯車部116aと外歯歯車部116bとを同軸上に配置)された駆動装置において、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の差を、100Hz以下にした。
本出願人は、実施形態で説明したように、特許文献1に記載の駆動装置において、互いに異なる周波数の騒音が生じる原因について調べたところ、同軸上に設けた各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数が互いに異なっており、それらが互いに異なる周波数の騒音の原因であることがわかった。これは、噛み合い周波数は、歯車の歯数と、回転数で決まり、噛み合い部を構成する一対の歯車の一方の歯車の歯数と回転数とで噛み合い周波数を算出しても、他方の歯車の歯数と回転数とで噛み合い周波数を算出しても、同じ値となる。よって、すべての歯車が同軸上にない、すなわち、モータのモータギヤから現像ローラなどの被駆動伝達部材に駆動力を出力する出力ギヤまでの間の歯車が、すべて遊び歯車の場合は、各噛み合い部の噛み合い周波数は、すべて同じとなる。しかしながら、同軸上に設けた複数の歯車においては、歯数が互いに異なると、噛み合い周波数が異なってくる。よって、同軸上に複数の歯車を設けた構成においては、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数が互いに異なる場合があるのである。
そこで(態様1)では、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の差を、100Hz以下とし、各歯車の噛み合い部で発生した振動や、その振動により発生する騒音の周波数の差を100Hz以下にした。
騒音の対策として用いる吸音手段は、100Hz程度の範囲の音を吸音することができる。例えば、吸音手段としてのヘルムホルツ吸音器は、先の図6に示したように、100Hzの範囲の音(狙いの共鳴周波数に対して±50Hz)を、吸音することができる。従って、吸音する狙いの周波数が、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数のうち最も低い周波数と最も高い周波数との間に設定されたヘルムホルツ吸音器を設けるだけで、各歯車の噛み合い部の振動により発生したすべての騒音を吸音することができる。
このように、所定の対策をひとつ行えば、すべての噛み合い部の噛み合い周波数の振動により発生する騒音を抑制することができ、各噛み合い部の噛み合い周波数ひとつひとつに対して、所定の騒音の対策を施す場合に比べて、簡単に騒音の対策を施すことができる。これにより、容易に低騒音化を実現することができる。
(態様1)において、複数の噛み合い部のうちのひとつを基準の噛み合い部(本実施形態では、モータギヤ111aと内歯歯車部116aとの噛み合い部を基準の噛み合い部とした。)とし、前記基準の噛み合い部の噛み合い周波数の整数倍、あるいは、(1/整数)倍の周波数の複数の音成分のうち、最も音レベルの大きい音成分の周波数に対するその他の噛み合い部の噛み合い周波数の差を100Hz以下とした。
これによれば、変形例4で説明したように、基準の噛み合い部の噛み合い周波数の成分(一次成分、2次成分)のうち、最も音レベルの大きい成分に対するその他の噛み合い部の噛み合い周波数の差を100Hz以下とすることで、効果的に、装置の騒音を抑制することができる。
(態様2)において、基準の噛み合い部が、駆動モータ111のモータギヤ111aと、そのモータギヤに噛み合う歯車(本実施形態では、内歯歯車部116a)との噛み合い部である。
これによれば、変形例4で説明したように、モータギヤ111aと、そのモータギヤに噛み合う歯車(本実施形態では、内歯歯車部116a)との噛み合い部を、基準の噛み合い部とすることで、モータギヤ111aとモータギヤに噛み合う歯車とを、他の噛み合い部の噛み合い周波数に合わせるためではなく、高トルクが得られような構成にすることができる。すなわち、モータギヤの歯数をできるだけ少なくし、そのモータギヤに噛み合う歯車(本実施形態では、内歯歯車部116a)の歯数をできるだけ多くする構成である。そして、他の歯車について、噛み合い部の噛み合い周波数を、基準の噛み合い部の噛み合い周波数に合わせることで、高トルク、かつ、騒音対策を容易に施すことができる駆動装置を提供することが可能となる。
(態様1)乃至(態様3)いずれかににおいて、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の差が、100Hz以下となるよう、各歯車のモジュールを設定した。
各歯車のモジュールを調整することにより、噛み合い部の噛み合い周波数の差を、100Hz以下にすることができる。
(態様1)乃至(態様4)いずれかににおいて、複数の歯車を、はす歯歯車とした
これによれば、実施形態で説明したように、噛み合い率を高めることができ、噛み合い部での振動や騒音を抑制することができる。
(態様5)において、噛み合い部を構成する一対の歯車のモジュールと、軸間距離とに基づいて、はす歯のねじれ角を設定した。
これによれば、変形例1で説明したように、ねじれ角により歯車のピッチ円直径を微調整することができる。従って、噛み合い部を構成する一対の歯車のモジュールと、軸間距離とに基づいて、はす歯のねじれ角を設定することにより、良好に歯を噛み合せることができる。
(態様1)乃至(態様6)いずれかにおいて、噛み合い部を構成する一対の歯車のうち、少なくとも一方の歯数を素数にした。
これによれば、実施形態で説明したように、毎回、同じ歯同士が噛み合うのを抑制することができ、各歯を、平均的に摩耗させることができる。これにより、歯車の寿命を延ばすことができる。
(態様1)乃至(態様7)いずれかにおいて、駆動モータのモータギヤと、モータギヤに噛み合う歯車のモジュールを、他の歯車のモジュールより小さくした。
実施形態で説明したように、駆動モータを高速で回転させ、モータギヤと噛み合う歯車との噛み合いで大きく減速させる構成であるため、モータギヤとの噛み合い部が最も振動や騒音が生じやすい。
そのため、(態様8)では、モータギヤ111aと噛み合う歯車のモジュールを他の歯車よりも小さくすることにより、歯を小さくすることができ、モータギヤの噛み合い率を向上させることができる。これにより、モータギヤとの噛み合い部の騒音・振動の発生を抑制することができ、効果的に装置の騒音や振動を抑制することができる。
(態様1)乃至(態様8)いずれかにおいて、駆動モータ111のモータギヤ111aと噛み合う歯車を内歯歯車部116aなどの内歯歯車とした。
実施形態で説明したように、駆動モータを高速で回転させ、モータギヤと噛み合う歯車との噛み合いで大きく減速させる構成であるため、モータギヤとの噛み合い部が最も振動や騒音が生じやすい。
そのため、(態様8)では、モータギヤ111aと噛み合う歯車を内歯歯車部116aとすることにより、モータギヤとの噛み合い率を外歯歯車部を用いた場合に比べて、高めることができ、噛み合い部の騒音・振動の発生を抑制することができる。また、噛み合い部を内歯歯車により覆うことができ、噛み合い部で発生した騒音が外に漏れ出すのを抑制することができる。これにより、モータギヤとの噛み合い部の振動や騒音を抑制することができ、効果的に装置の騒音や振動を抑制することができる。
(態様9)において、前記内歯歯車に補強突起を設けた。
内歯歯車は、円筒の内周に歯を形成した形状のため、円柱の外周に歯を形成した外歯歯車部に比べて剛性が弱い。
そのため、(態様9)では、補強突起を設けて、内歯歯車を補強することにより、内歯歯車を補強することで、内歯歯車の剛性お高めることができる。これにより、モータギヤ111aから駆動力を伝達される際に、内歯歯車が変形するのを抑制することができる。これにより、歯の異常摩耗や噛み合い振動が発生するのを抑制することができる。
(態様9)または(態様10)において、内歯歯車の内歯を、駆動モータ側と反対側が、モータ側よりもモータギヤの回転方向下流側に位置するように捩れたはす歯とした。
これによれば、実施形態で説明したように、モータギヤに駆動モータ側と反対側に向うスラスト力が発生し、駆動モータ111をモータ保持面板114などの駆動モータを位置決めする部材に押し付けることができる。これにより、駆動モータ111の姿勢を維持することができ、噛み合い振動などの発生を良好に抑制することができる。
(態様9)乃至(態様11)いずれかにおいて、前記内歯歯車は、内周面に内歯が形成された筒状部を有し、該筒状部の外周面に駆動伝達部を形成した。
これによれば、変形例1で説明したように、内歯歯車部と外歯歯車部とを軸方向に並べて配置した場合に比べて、減速ギヤ116を軸方向に短くすることができ、装置の小型化を図ることができる。
(態様1)乃至(態様12)いずれかにおいて、前記同軸上に設けられた2つの歯車(本実施形態では、内歯歯車部116aと外歯歯車部116b)が、減速ギヤ116などの同一の部材から一体的に形成されており、同一の部材から一体的に形成された2つの歯車を、ねじれ方向が互いに異なるはす歯歯車とした。
これによれば、はす歯とすることにより、上述したように噛み合い率を高めることができ、同一の部材から一体的に形成された2つの歯車の噛み合い部の振動や騒音を抑制することできる。
また、変形例1で説明したように、同一の部材から一体的に形成された一方のはす歯歯車のスラスト力を、他方にはす歯歯車のスラスト力で打ち消すことができる。これにより、減速ギヤ116などの2つの歯車が一体成形された部材が駆動モータまたは現像ローラ側に移動して、いずれか一方の面板に当接しながら回転駆動するのを防止することができる。これにより、減速ギヤ116などの2つの歯車が一体成形された部材を良好に回転駆動することが、回転ムラなどが生じることなく、現像ローラなどの被駆動伝達部材を回転駆動させることができる。
(態様1)乃至(態様13)いずれかにおいて、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の騒音を吸音する吸音装置140を備えた。
これによれば、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の差を100Hz以下にしているので、吸音装置140が吸音する周波数を、各各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数のうち最も低い周波数以上、最も高い周波数以下に設定することにより、各噛み合い部の騒音を、吸音装置140で吸音することができる。
(態様14)において、吸音装置140は、所定の共振周波数で共鳴するための共鳴空間、及び前記共鳴空間の外から中に前記騒音を導くために前記共鳴空間に連通する共鳴通路を具備するヘルムホルツ吸音器などの共鳴器である。
これによれば、空洞状の共鳴空間と、共鳴空間に連通する穴とを形成するだけで、吸音装置140を構成することができ、簡単な構成で、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の騒音を吸音することができる。
また、100Hzの範囲で吸音することができ、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の差を100Hz以下とすることで、ヘルムホルツ吸音器などのひとつの共鳴器で各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の騒音を吸音することができる。
駆動モータ111の駆動力が伝達される被駆動伝達部材が、現像ローラ81である。
これによれば、騒音を抑制して現像ローラ81を駆動することができる。
駆動モータ111の駆動力が伝達される被駆動伝達部材が、感光体24である。
これによれば、騒音を抑制して感光体24を駆動することができる。
画像形成装置において、(態様1)乃至(態様17)いずれかに記載の駆動装置を備える。
これによれば、駆動装置の噛み合い部の振動や騒音を簡単に抑制でき、装置の静音化やバンディングなどの異常画像を簡単に抑制することができる。
21:二次転写ローラ
22:中間転写ベルト
23:現像ユニット
24:感光体
24a:感光体用駆動軸
81:現像ローラ
81a:現像用駆動軸
110:駆動装置
111:駆動モータ
111a:モータギヤ
112:第1面板
112a:第1伝達機構側リブ
112b:第2駆動側リブ
113:第2面板
113b:第2伝達機構側リブ
115:位置決めピン
116 減速ギヤ
116a:内歯歯車部
116b:外歯歯車部
116c:補強突起
116e:連結部
117:支持軸
118:出力ギヤ
126:減速ギヤ
126a:第1内歯歯車部
126b:第2内歯歯車部
136:減速ギヤ
136a:内歯歯車部
136b:プーリ部
137:タイミングベルト
138:出力プーリ
140:吸音装置
142,241,244:ヘルムホルツ吸音器
142a:共鳴通路
142b:共鳴空間
150:駆動伝達機構
151:カバー部材
151a:第1モータ側リブ
151b:カバー部材の端部
242:モータ用吸音部材
241a,244a:空洞部
241b,244b:切り欠き部
243:駆動伝達用吸音部材
(態様1)
上記特許文献1に記載の駆動装置の場合、周波数が互いに異なる複数の騒音が発生した。その結果、互いに異なる周波数の振動や騒音に対して、それぞれ対策を施す必要が生じ、騒音の対策が複雑化し、容易に低静音化を実現できないという課題があった。
そこで、態様1は、駆動モータ111と、複数の歯車(本実施形態では、モータギヤ111a、内歯歯車部116a、外歯歯車部116bおよび出力ギヤ118)とを備え、前記複数の歯車のうちの少なくともひとつが、他の歯車と同軸上に配置(本実施形態では、内歯歯車部116aと外歯歯車部116bとを同軸上に配置)された駆動装置において、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の差を、100Hz以下にした。
本出願人は、実施形態で説明したように、特許文献1に記載の駆動装置において、互いに異なる周波数の騒音が生じる原因について調べたところ、同軸上に設けた各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数が互いに異なっており、それらが互いに異なる周波数の騒音の原因であることがわかった。これは、噛み合い周波数は、歯車の歯数と、回転数で決まり、噛み合い部を構成する一対の歯車の一方の歯車の歯数と回転数とで噛み合い周波数を算出しても、他方の歯車の歯数と回転数とで噛み合い周波数を算出しても、同じ値となる。よって、すべての歯車が同軸上にない、すなわち、モータのモータギヤから現像ローラなどの被駆動伝達部材に駆動力を出力する出力ギヤまでの間の歯車が、すべて遊び歯車の場合は、各噛み合い部の噛み合い周波数は、すべて同じとなる。しかしながら、同軸上に設けた複数の歯車においては、歯数が互いに異なると、噛み合い周波数が異なってくる。よって、同軸上に複数の歯車を設けた構成においては、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数が互いに異なる場合があるのである。
そこで(態様1)では、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の差を、100Hz以下とし、各歯車の噛み合い部で発生した振動や、その振動により発生する騒音の周波数の差を100Hz以下にした。
騒音の対策として用いる吸音手段は、100Hz程度の範囲の音を吸音することができる。例えば、吸音手段としてのヘルムホルツ吸音器は、先の図6に示したように、100Hzの範囲の音(狙いの共鳴周波数に対して±50Hz)を、吸音することができる。従って、吸音する狙いの周波数が、各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数のうち最も低い周波数と最も高い周波数との間に設定されたヘルムホルツ吸音器を設けるだけで、各歯車の噛み合い部の振動により発生したすべての騒音を吸音することができる。
このように、所定の対策をひとつ行えば、すべての噛み合い部の噛み合い周波数の振動により発生する騒音を抑制することができ、各噛み合い部の噛み合い周波数ひとつひとつに対して、所定の騒音の対策を施す場合に比べて、簡単に騒音の対策を施すことができる。これにより、容易に低騒音化を実現することができる。
Claims (18)
- 駆動モータと、複数の歯車とを備え、
前記複数の歯車のうちの少なくともひとつが、前記複数の歯車のうちの他の歯車と同軸上に配置された駆動装置において、
各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の差を、100Hz以下にしたことを特徴とする駆動装置。 - 請求項1に記載の駆動装置において、
複数の噛み合い部のうちのひとつを基準の噛み合い部とし、
前記基準の噛み合い部の噛み合い周波数の整数倍、あるいは、(1/整数)倍の周波数の音成分のうち、最も音レベルの大きい音成分の周波数に対するその他の噛み合い部の噛み合い周波数の差を100Hz以下としたことを特徴とする駆動装置。 - 請求項2に記載の駆動装置において、
前記基準の噛み合い部が、前記駆動モータのモータギヤと、そのモータギヤに噛み合う歯車との噛み合い部であることを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至3いずれかに記載の駆動装置において、
各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の差が100Hz以下となるよう、各歯車のモジュールを設定したことを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至4いずれかに記載の駆動装置において、
複数の歯車を、はす歯歯車としたことを特徴とする駆動装置。 - 請求項5に記載の駆動装置において、
噛み合い部を構成する一対の歯車のモジュールと、軸間距離とに基づいて、はす歯のねじれ角を設定したことを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至6いずれかに記載の駆動装置において、
噛み合い部を構成する一対の歯車のうち、少なくとも一方の歯数を素数にしたことを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至7いずれかに記載の駆動装置において、
前記駆動モータのモータギヤと、前記モータギヤに噛み合う歯車のモジュールとを、他の歯車のモジュールより小さくしたことを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至8いずれかに記載の駆動装置において、
前記駆動モータのモータギヤと噛み合う歯車を内歯歯車としたことを特徴とする駆動装置。 - 請求項9に記載の駆動装置において、
前記内歯歯車に補強突起を設けたことを特徴とする駆動装置。 - 請求項9または10いずれかに記載の駆動装置において、
前記内歯歯車の内歯を、前記駆動モータ側と反対側が、モータ側よりも前記モータギヤの回転方向下流側に位置するように捩れたはす歯としたことを特徴とする駆動装置。 - 請求項9乃至11いずれかに記載の駆動装置において、
前記内歯歯車は、内周面に内歯が形成された筒状部を有し、該筒状部の外周面に駆動伝達部を形成したことを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至12いずれかに記載の駆動装置において、
前記同軸上に設けられた2つの歯車が、同一の部材から一体的に形成されており、
同一の部材から一体的に形成された2つの歯車を、ねじれ方向が互いに異なるはす歯歯車としたことを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至13いずれかに記載の駆動装置において、
各歯車の噛み合い部の噛み合い周波数の騒音を吸音する吸音装置を備えたことを特徴とする駆動装置。 - 請求項14に記載の駆動装置において、
前記吸音装置は、所定の共振周波数で共鳴するための共鳴空間、及び前記共鳴空間の外から中に前記騒音を導くために前記共鳴空間に連通する共鳴通路を具備する共鳴器であることを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至15いずれかに記載の駆動装置において、
前記駆動モータの駆動力が伝達される被駆動伝達部材が、現像ローラであることを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至15いずれかに記載の駆動装置において、
前記駆動モータの駆動力が伝達される被駆動伝達部材が、感光体であることを特徴とする駆動装置。 - 請求項1乃至17いずれかに記載の駆動装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019191678A JP6814417B2 (ja) | 2019-10-21 | 2019-10-21 | 駆動装置および画像形成装置 |
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Citations (2)
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US11874623B2 (en) | 2021-03-30 | 2024-01-16 | Kyocera Document Solutions Inc. | Image forming apparatus capable of minimizing number of revolutions of motor |
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