JP2020076412A - 内燃機関のバランサ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スラスト受け部の摩耗の発生を抑制することができるバランサ装置などを提供する。【解決手段】内部に収容部10が設けられたアッパ、ロアハウジング3、4と、収容部内に設けられた4つのプレーンベアリング11〜14に回転可能に支持され、クランクシャフトから回転力が伝達される一対のドライブ、ドリブンシャフト5、6と、該各シャフトに設けられたドライブ、ドリブンギア8、9のそれぞれのスラストフランジ部がスラスト方向から当接可能な円弧帯状のスラスト受け部32a、33aと、を備え、スラスト受け部における両ギアの噛み合い部の重力方向下側に第1油溜溝34、35と、溝通路36,37及び縦溝通路38a〜39bが設けられている。【選択図】図6
Description
本発明は、内燃機関に用いられるバランサ装置に関する。
特許文献1に記載された一般的な内燃機関のバランサ装置は、クランクシャフトからの動力伝達手段として、アッパハウジングとロアハウジングの収容部に軸受された一対のバランサシャフトと、該各バランサシャフトに設けられた駆動側と従動側のヘリカルギアが用いられている。この両ヘリカルギアの回転に伴って、各バランサシャフトに回転軸方向のスラスト荷重が発生する。
このため、ロアハウジングの軸受部の近傍に、各ヘリカルギアの一側面が当接するスラスト受け部が形成されている。このスラスト受け部には、該スラスト受け部に潤滑油(以下、潤滑オイルという。)を供給する給油溝が形成されている。
しかしながら、スラスト受け部に設けられた給油溝は、ロアハウジングの底部に向けてバランサシャフトの径方向へ延びるように設けられている。このため、スラスト受け部における給油溝よりバランサシャフトの回転方向と反対方向側への潤滑オイルの供給量が不足して、スラスト受け部の一部に摩耗が発生するおそれがある。
本願発明は、スラスト受け部とヘリカルギアとの間に潤滑オイルを十分に供給して、スラスト受け部の摩耗の発生を抑制し得るバランサ装置を提供することを目的としている。
本発明の好ましい一態様としては、ハウジングの収容部に有する軸受部に回転可能に支持されて、内燃機関から回転力が伝達されるバランサシャフトと、前記バランサシャフトのスラストフランジ部が回転軸方向から当接可能な円弧状のスラスト受け部と、前記スラスト受け部における前記バランサシャフトの回転方向と逆側の端部に有する凹部と、を備えたことを特徴としている。
本発明によれば、スラスト受け部の摩耗の発生を抑制することができる。
以下、本発明に係る内燃機関のバランサ装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。
〔第1実施形態〕
図1は本実施形態に係るバランサ装置が内燃機関のシリンダブロックの下部に取り付けられた状態を示す正面図、図2は本実施形態のバランサ装置を前方からみた俯瞰図、図3は本実施形態のバランサ装置とオイルポンプの平面図、図4は図3のA−A線断面図、図5はバランサ装置のアッパハウジングを外したロアハウジングの平面図である。
〔第1実施形態〕
図1は本実施形態に係るバランサ装置が内燃機関のシリンダブロックの下部に取り付けられた状態を示す正面図、図2は本実施形態のバランサ装置を前方からみた俯瞰図、図3は本実施形態のバランサ装置とオイルポンプの平面図、図4は図3のA−A線断面図、図5はバランサ装置のアッパハウジングを外したロアハウジングの平面図である。
また、以下の説明では、図1及び図2にそれぞれの方向を示したように内燃機関のクランクシャフトの軸線方向を前後方向とし、これと直交する機関本体の軸線方向を上下方向とし、これら2本の軸線と直交する方向を左右方向と称する。
バランサ装置1は、図外の内燃機関(この実施形態では直列4気筒の内燃機関)のシリンダブロックの下部に取り付けられた図外のオイルパン内に収容されている。バランサ装置1は、図1に示すように、内燃機関のベアリングキャップに軸受されたクランクシャフト01に設けられたヘリカル型のクランクギア02から回転力が伝達されるようになっている。また、このバランサ装置1には、オイルポンプ2が一体的に設けられている。このオイルポンプ2は、バランサ装置1から回転力が伝達されて駆動されるようになっている。
内燃機関の内部には、機関内部の摺動部などに潤滑油(以下では潤滑オイルという。)を供給するメインオイルギャラリーが設けられている。このメインオイルギャラリーは、後述するように、オイルポンプ2によって図外のオイルパン内に貯留されたオイルが吸入、吐出されて吐出通路を介して供給されるようになっている。
バランサ装置1は、図2及び図3に示すように、内燃機関におけるシリンダブロックの下面に、複数(本実施形態では4本)の脚部1aが図外の取付手段である4本の取付ボルトを介して固定されている。4つの脚部1aは、後述するアッパハウジング3の上面に一体に設けられて、それぞれの上端に位置決め用の中空ピン1bが上方に突出している。
バランサ装置1は、シリンダブロックの重力方向下部に4つの脚部1aを介して取り付けられたアッパハウジング3と、該アッパハウジング3のオイルパン底部側に複数(本実施形態では4本)の固定手段である締結ボルト25によって結合されるロアハウジング4と、を有している。
アッパハウジング3及びロアハウジング4は、共に金属材としてのアルミニウム合金材によって成形されている。両ハウジング3,4の間に形成された収容部10内には、並行に配置された一対のバランサシャフトであるドライブシャフト5及びドリブンシャフト6が回転可能に支持されている。ドライブシャフト5の回転軸方向の一端部には、クランクギア02と噛み合って回転力が伝達されるヘリカル型の駆動ギア7が設けられている。
なお、アッパハウジング3とロアハウジング4は、図外の2本のピンによって互いに位置決めされている。
また、ドライブシャフト5の回転軸方向の他端側には、図5に示すように、駆動側反転ギアであるヘリカル型のドライブギア8が一体に回転できるように固定されている。さらに、ドリブンシャフト6には、ドライブギア8と噛み合って回転力が伝達される従動側反転ギアであるヘリカルギア型のドリブンギア9が固定されている。
これらのアッパハウジング3とロアハウジング4とによって、ハウジングであるバランサハウジングが構成されている。
ロアハウジング4は、アッパハウジング3とほぼ同形の矩形箱状に形成されている。また、ロアハウジング4の前方側の端面は、オイルポンプ2が取り付けられる平坦状の被取り付け面となっている。
ドライブシャフト5は、図5に示すように、回転軸方向の両端側の一対のジャーナル部5a、5bがアッパハウジング3とロアハウジング4との間に設けられた軸受部である一対のプレーンベアリング11、12によって軸受されている。
また、ドライブシャフト5は、一端部の駆動ギア7によって回転すると、該ドライブシャフト5の他端に固定されたドライブギア8からドリブンシャフト6に固定されたドリブンギア9を介して互いに反対方向へクランクシャフトの2倍の速度で回転するようになっている。
さらに、ドライブシャフト5は、一対のジャーナル部5a、5bの軸方向の間にカウンターウエイト5cが一体に設けられている。
ドリブンシャフト6は、ドライブシャフト5と同じく回転軸方向の両端側に形成された一対のジャーナル部6a、6bがアッパハウジング3とロアハウジング4との間に設けられた軸受部である一対のプレーンベアリング13、14に軸受されている。また、この一対のジャーナル部6a、6bの軸方向間にカウンターウエイト6cが一体に設けられている。
各プレーンベアリング11〜14は、図4及び図5に示すように、両ハウジング3、4側でそれぞれが半割円弧状に形成されて、各対向端部を突き合わせて全体が円筒状に形成されている。また、各プレーンベアリング11〜14は、各半割部が両ハウジング3,4間に設けられた上下各一対の仕切壁15a、15b、16a、16bの対向面に形成された半円弧状の軸受け溝内に配置されている。
また、図5に示すように、各仕切壁15a,15b、16a、16bの対向面には、各プレーンベアリング11〜14に潤滑油を供給する通路溝17、18が形成されている。
この各通路溝17,18は、両ハウジング3,4の各仕切壁15,16を繋ぐ一方の壁部3a、4aの対向面に形成された一本の連通溝19によって互いに連通されている。なお、図5ではロアハウジング4側の通路溝17,18及び連通溝19のみを示している。
各通路溝17,18は、各一端部が各軸受け溝の外周面に形成された環状溝孔20a、20b、20c、20dに開口している。この各環状溝孔20a〜20dは、各軸受け溝の内周面の幅方向のほぼ中央に形成されている。一方、各他端部は連通溝19に接続されている。各通路溝17、18及び連通溝19は、両ハウジング3,4がボルト25によって上下方向から結合された状態では、アッパハウジング3の対向面との間に通路が形成されるようになっている。
各プレーンベアリング11〜14は、周壁の所定位置に、各環状溝孔20a〜20dに連通する連通孔11d、12d、13d、14dが貫通形成されている。この連通孔11d〜14dは、各プレーンベアリング11〜14の幅方向ほぼ中央位置に同一円周上にそれぞれ4つずつ形成されている。この各連通孔11d〜14dによって、各プレーンベアリング11〜14の内周面と各ジャーナル部5a〜6bの外周面との間の隙間内にオイルを導入するようになっている。
また、ドリブンシャフト6は、回転軸方向の一端部6dにドリブンギア9よりも小径な外部ギアとしての駆動用ヘリカルギア21が固定されている。この駆動用ヘリカルギア21は、オイルポンプ2を駆動する。
オイルポンプ2は、一般的な可変容量形のベーンポンプであるから図4に基づいて簡単に説明する。ポンプハウジングは、固定手段としての複数(本実施形態では4本)のボルト26によって、バランサ装置1のアッパ、ロアハウジング3、4の被取り付け面側に取り付けられている。ポンプハウジングは、金属材である例えばアルミニウム合金材からなるハウジング本体22と、同じくアルミニウム合金材からなるカバー部材23と、から構成されている。
ハウジング本体22は、一端側が開口しており、内部にポンプ収容室を有する断面コ字形状に形成されている。また、カバー部材23は、ハウジング本体22の開口を閉塞するように取り付けられている。
また、オイルポンプ2は、ポンプ収容室の内部にポンプ軸24a、ロータ24bと、ベーン24dと、を備えている。ポンプ軸24aは、ポンプ収容室のほぼ中心部に配置されて、回転軸方向の両端部がハウジング本体22及びカバー部材23を貫通して回転自在に支持されている。また、ポンプ軸24aは、回転軸方向の一端部に駆動用ヘリカルギア21に噛合する従動側ヘリカルギア27が固定されている。
ロータ24bは、ポンプ収容室内に回転可能に収容されて、中心部がスプラインの嵌め合いによってポンプ軸24aに結合されている。ベーン24cは、ロータ24bの外周部に放射状に切欠形成された複数(例えば7つ)のスロット内にそれぞれ出没可能に収容されている。
また、オイルポンプ2は、カムリング24dと、付勢部材としての図外のコイルばねと、一対のベーンリングとを備えている。カムリング24dは、内周に円形の穴が設けられたリング形状に形成されている。また、カムリング24dの穴は、各ベーン24cの外周側と接触するようになっている。
図6は図5のB−B線断面図、図7は図6のC部拡大図、図8は図6のD−D線断面図である。
ドライブギア8とドリブンギア9は、図4、図5及び図8に示すように、それぞれ外周にヘリカル歯8a、9aが一体に設けられている。また、両ギア8,9は、回転軸方向の両側面にそれぞれ第1、第2スラストフランジ部29a、30a、29b、30bが設けられている。
第1、第2スラストフランジ部29a〜30bは、一方の仕切壁15aの外側面(後述するスラスト受け部32a、33a)と対向する一側面とロアハウジング4の前端壁4bの内側面(後述するスラスト受け部32b、33b)に対向する他側面にそれぞれ平坦状に設けられている。
この各スラストフランジ部29a〜30bは、それぞれ円環状に形成されて、各ギア8,9を例えば金型成形する際に一緒に形成されるようになっている。
また、各スラストフランジ部29a〜30bの外周側に円環凹状の段差隙間31a、31bがそれぞれ形成されている。この各段差隙間31a、31bは、各スラストフランジ部29a〜30bから各ギア8,9の中心径方向の両ヘリカル歯8a、9aの各両側面側に形成されている。したがって、各ギア8,9は、各段差隙間31a、31bによって、対向する仕切壁15aの外側面と前端壁4bの内側面には接触しないようになっている。なお、段差隙間31a、31bは、スラスト受け部32a〜33bとスラストフランジ部29a〜30bとの間の隙間幅よりも大きく形成されている。
一方、ロアハウジング4側の仕切壁15aの外側面と前端壁4bの内側面には、図6及び図7に示すように、各ギア8,9の各スラストフランジ部29a〜30bに当接可能なスラスト受け部32a、32b、33a、33bが一体に形成されている。
このスラスト受け部32a〜33bは、ロアハウジング4側の各スラストフランジ部29a〜30bの円弧形状に対応して平坦な円弧状に形成されている。つまり、各ギア8,9の各スラストフランジ部29a〜30bの全体形状とほぼ同じ円弧形状に形成されて、これらに当接可能になっている。
すなわち、クランクギア02から駆動ギア7を介してドライブシャフト5に回転力が伝達されて、ドライブギア8とドリブンギア9が噛み合いながら回転する。そうすると、ドライブシャフト5とドリブンシャフト6には、図4、図8の矢印方向で示すように、図4中、右方向へのスラスト荷重が作用する。これによって、両ギア8、9の各スラストフランジ部29a、30aが、各スラスト受け部32a、33aに各シャフト5,6の回転軸方向から当接しながら回転摺動する。
なお、各シャフト5,6に回転変動が生じた場合などには、図4、図8に示す矢印方向とは反対側のスラスト荷重が発生して、反対側の各スラストフランジ部29b、30bが、これに対向する各スラスト受け部32b、33bに当接しながら回転摺動する。
また、両スラスト受け部32a〜33bの横方向(ロアハウジング4の幅方向)の中間位置には、窪み部(凹部)である第1、第2油溜溝34、35がそれぞれ形成されている。また、第1、2油溜溝34、35の両側(ロアハウジング4の幅方向)には、両シャフト5,6側の両端部34a、34bから延びた一対の第1溝通路36、37と、図外の第2溝通路が形成されている。
以下では、主として図6、図7に基づいて仕切壁15aの外側面側に設けられた第1油溜溝34と一対の第1溝通路36,37の構造について説明する。
第1油溜溝34と第1溝通路36,37は、スラスト受け部32a、33aに形成された一対の突部40、41とスラスト受け部32a、33aとの段差を利用して形成されている。
両突部40、41は、ロアハウジング4のほぼ円弧状の内底面4c、4dに沿ってそれぞれ円弧帯状に形成されている。つまり、この各突部40、41は、下部周縁(図6,図7中、下側)がロアハウジング4の各内底面4c、4dに近接して沿った状態で位置に形成されている。一方、上部周縁(図6,図7中、上側)がドライブギア8とドリブンギア9の回転軸に対する径方向のそれぞれ下側半分近くに形成されている。したがって、各突部40、41は、円弧帯状に形成されていると共に、表面が平坦面状に形成されている。
また、両突部40,41が結合される中央部が、ほぼV字形状に折曲形成されている。各突部40、41は、各上部周縁が各スラスト受け部32a、33aとの段差部が細長い面取り状のテーパ面に形成されている。この円弧帯状の各突部40、41は、スラスト受け部32a〜33bの平坦面からの突出量が数mm程度に形成されている。その突出量は、任意に変更することが可能である。
なお、両突部40、41は、ロアハウジング4を例えば鋳造法によって成形する際に、一緒に成形されるようになっている。あるいは、第1、第2スラスト受け部32a〜33bを鋳造法によって成形した後に、該スラスト受け部32a〜33bの一部を機械加工によって成形されている。例えば切削加工などによって切削した残余部によって成形することも可能である。
そして、両突部40,41の上部周縁の結合箇所とスラスト受け部32a、33aとの段差部に第1油溜溝34が形成されている。
具体的には、第1油溜溝34は、各スラスト受け部32a、33aおける両ドライブ、ドリブンギア8,9の各ヘリカル歯8a、9aの噛み合い箇所の下側に形成されている。つまり、両ギア8,9の噛み合い箇所における回転方向(図6中、矢印方向)のと逆側であって、噛み合いが解除される下側に設けられている。
この第1油溜溝34は、左右に開いたV字形状に形成されて、鉛直方向の上側である両ギア8,9の噛み合い部に向かって開口している。また、第1油溜溝34は、両ギア8,9の噛み合い部中心を通る垂直線Pを挟んだ左右対称に形成されている。この第1油溜溝34は、両シャフト5,6側の両端部34a、34bから延びた一対の溝通路36、37に連通している。
両溝通路36,37は、各突部40,41の上部周縁とスラスト受け部32a、33aとの段差部に形成されている。
各溝通路36、37は、各シャフト5,6の重力方向下側の円周方向に沿って円弧状に長く形成されて、各シャフト5,6と両ギア8,9の各ヘリカル歯8a、9aの間のほぼ中間位置に配置されている。
各溝通路36、37は、それぞれの各内側端部が第1油溜溝34の両端部34a、34bに連通している。また、それぞれの各外側端部36a、37aが、ロアハウジング4の内部に開口している。
この各外側端部36a、37aは、図6に示すように、ほぼ逆V字形状に形成されて、ロアハウジング4の周壁内面と各ギア8,9の各ヘリカル歯8a、9aの歯先との間の空間部に連通している。
また、各溝通路36,37の途中には、スラスト受け部32a、33aの重力方向の上下方向へ直線状に延びた各一対(全体で4本)の縦溝通路38a、38b、39a、39bが形成されている。
図6及び図7中、右側の一方の両縦溝通路38a、38bは、その離間距離がドライブシャフト5の外径とほぼ同じ長さ位置になっている。図6及び図7中、左側の他方の両縦溝通路39a、39bもその離間距離が、ドリブンシャフト6の外径とほぼ同じ長さに設定されている。
各縦溝通路38a〜39aは、それぞれの上端縁が各溝通路36,37に開口形成され、それぞれの下端縁38c、38d、39c、39dが開口せずに閉じられた状態になっている。
そして、各スラスト受け部32a、33aとスラストフランジ部29a、30aとの間には、オイルポンプ2の吐出通路に吐出された潤滑オイルが供給されるようになっている。
すなわち、吐出通路に吐出された潤滑オイルは、連通溝19や各通路溝17,18、さらには環状溝孔20a〜b、20dを通って各軸受け溝に回り込む。ここから、各スラスト受け部32a、33aとスラストフランジ部29a、30aの間に強制的に供給される。特に、第1スラスト受け部32a、33aと第1スラストフランジ部29a、29bとの間には、各軸受け溝から直接的に供給される。また、オイルポンプ2から吐出されたオイルは、シリンダブロックに設けられたメインオイルギャラリーに送る油通路から分岐する分岐油通路や、メインオイルギャラリーを通過した後に、前記アッパハウジング3とロアハウジング4との間に形成される連通路を介して連通溝19に供給してもよい。
なお、以上の説明では、第1スラスト受け部32a、33a側の第1油溜溝34などを説明したが、図8に示す第2スラスト受け部32b、33b側の第2油溜溝35なども同じ構成である。すなわち、第2スラスト受け部32b、33bにも第2油溜溝35の他に、第2溝通路、縦溝通路など同じ構造のものが形成されている。
また、オイルポンプ2から吐出された潤滑オイルは、ポンプハウジングの内部及びバランサ装置1のアッパハウジング3の内部に形成された図外の油通路を介して連通溝19に供給されるようになっている。
〔本実施形態の作用効果〕
以下、バランサ装置1とオイルポンプ2(可変容量形ポンプ)の作動について簡単に説明する。
以下、バランサ装置1とオイルポンプ2(可変容量形ポンプ)の作動について簡単に説明する。
機関を始動して低回転の運転状態である場合は、クランクシャフトの回転力をドライブシャフト5が受けて、ドライブギア8とドリブンギア9を介してドリブンシャフト6が回転駆動する。これにより、オイルポンプ2は、ドリブンシャフト6の駆動用ヘリカルギア21からポンプ軸24aの従動側ヘリカルギア27に回転力が伝達される。
したがって、ポンプ軸24aが回転駆動してポンプ要素によるポンプ作用を行い、吐出ポートから吐出通路に潤滑オイルが吐出される。ここからメインオイルギャラリーに潤滑オイルが供給されると共に、オイルポンプ2とバランサ装置1の間に形成された連通路を介して連通溝19に供給される。さらにここから、潤滑オイルは、通路溝17,18を通って各環状溝孔20a、20b、20dに流入して各プレーンベアリング11〜14の内外周面の潤滑に供される。
また、各プレーンベアリング11〜14を潤滑した潤滑オイルは、第1、第2スラスト受け部32a、33aとドライブ、ドリブンギア8、9のスラストフランジ部29a、30aとの間に供給される。
これにより、第1、第2スラスト受け部32a、33aとスラストフランジ部29a、30aとの間の潤滑に供される。また、駆動側ヘリカルギア8と従動側ヘリカルギア9の各ヘリカル歯8a、9aとの間に供給されて、該両ヘリカル歯8a、9a間の潤滑に供される。
同時に、各ヘリカル歯8a、9aの間や段差隙間31a、31bを通った潤滑オイルは、第1、第2油溜溝34、35内に流入してここに一旦保持された状態になる。つまり、この各油溜溝34,35と平坦なスラストフランジ部29a〜30bとの間で、一旦溜められた状態になる。
ここに保持された潤滑オイルは、第1、第2油溜溝34,35のそれぞれの両端部34a、34bからそれぞれの各溝通路36、37に流入する。この各溝通路36,37に流入した潤滑オイルは、該各溝通路36、37の重力方向下向きの大きな円弧形状と各外側端部36a、37aの逆V字形状からしてスラストフランジ部29a〜30bとの間を流動しつつ一時的に保持された状態になる。
また、ここを流動した潤滑オイルは、それぞれ各縦溝通路38a〜39bに流入する。この各縦溝通路38a〜39bに流入した潤滑オイルは、各下流端が閉じられた形になっていることから、ここでも、一時的に保持された状態になる。
したがって、第1、第2油溜溝34,35と各溝通路36,37及び各縦溝通路38a〜39b内に保持された潤滑オイルは、これらから重力方向下側に徐々に流下する。つまり、ドライブ、ドリブンギア8,9の回転に伴って図6に示すように、重力方向下側に潤滑油膜形成範囲X、Y(細い斜線領域)が形成される。この潤滑油膜形成範囲X、Yは、図中、第1油溜溝34と各溝通路36、37から径方向下側の領域に形成される。
そして、ドライブ、ドリブンギア8,9の回転に伴ってドライブシャフト5とドリブンシャフト6には、図5の矢印で示すスラスト荷重が発生する。これによって、各スラストフランジ部29a、30aが、各スラスト受け部32a、33aに対して軸方向から圧接しつつ摺動するが、潤滑油膜形成範囲X,Yにおいて十分に潤滑される。
このため、各ギア8,9の噛み合わせ箇所の下部位置から回転方向におけるスラスト受け部32a、33aの摩耗の発生が抑制される。
両ギア8,9の噛み合わせ箇所付近から回転方向の領域では摩耗が発生し易い部位であるから、この部位の摩耗の低減効果が大きくなり、耐久性の向上が図れる。
特に、第1油溜溝34、35や溝通路36、37及び縦溝通路38a〜39bは、潤滑オイルを一時的に保持する機能を有している。このため、潤滑油膜形成範囲X,Yでのスラスト受け部32a、33aに対する潤滑状態が十分に維持されて潤滑性能がさらに良好になる。
しかも、各ギア8,9の噛み合い部に付着した潤滑オイルを、いわばギアポンプの作用によって第1油溜溝34、35に供給することができる。したがって、第1油溜溝34、35内に潤滑オイルを効果的に供給することが可能になる。
ロアハウジング4の収容部10の内底面4c、4d側には、潤滑オイルが貯留されていることから、各ギア8,9の回転に伴って潤滑オイルを掻き上げる。これにより、噛み合い部への潤滑オイルの供給、引いては第1油溜溝34、35に対して潤滑オイルを十分に供給することができる。
また、第1油溜溝34をV字形状に形成することによって、スラスト受け部32a、33aの面積を十分に確保できる。これによって、スラスト受け部32a、33aに掛かる各ギア8,9のスラストフランジ部29a、30aの面圧を極力小さくすることができる。
第2スラスト受け部32b、33bにも、同じ構造の第2油溜溝35や溝通路36,37及び縦溝通路38a〜39bが形成されている。したがって、同じような潤滑油膜形成範囲X,Yが形成される。これより、第2スラスト受け部32b、33bに対して反スラスト方向への大きな荷重が作用しても、第2スラスト受け部32b、33bの摩耗の発生を十分に抑制できる。
機関の始動後や低回転領域では、潤滑オイルの粘性が高いので、第1、第2油溜溝34,35や各溝通路36,37、縦溝通路38a〜39bに対して潤滑オイルを保持し易くなる。しかし、高回転領域の場合は、潤滑オイルの粘性が低くなるので、第1、第2油溜溝34,35などへ潤滑オイルを保持しにくくなる。しかし、この分、ドライブシャフト5とドリブンシャフト6の回転抵抗を低減できる。
但し、各スラスト受け部32a〜33bに対する潤滑性能は十分に確保されている。
各溝通路36,37には、第1、第2油溜溝34,35の他に、各ギア8,9の回転駆動中に各溝通路36,37の重力方向上側から各スラスト受け部32a〜33bを伝って流下した潤滑オイルも捕集することができる。このため、広い範囲に渡って潤滑性を確保することが可能になる。
また、両ギア8、9の間に段差隙間31a、31bが形成されていることから、重力上方から各段差隙間31a、31bに流入した潤滑オイルは、一旦、第1、第2油溜溝34,35に流入する。しかし、この大部分の潤滑オイルとこの潤滑オイルに含まれる金属粉などのコンタミが各段差隙間31a、31bと第1、油溜溝34,35との間から流下してロアハウジング4の内底面4c、4dに流れ落ちる。このため、コンタミなどがスラスト受け部32a〜33bとスラストフランジ部29a〜30bとの間へ入り込むのを抑制できる。
さらに、ドライブギア8とドリブンギア9は、平歯車に比較して表面積の広いにヘリカル歯8a、9aを用いていることから、駆動音が十分に小さくなる。
〔第2実施形態〕
図9は本発明の第2実施形態を示し、第1、第2スラスト受け部32a〜33bに形成される第1,第2油溜溝34,35の形状が、各ドライブ、ドリブンシャフト5,6の回転軸方向からみて矩形状に形成されている。
〔第2実施形態〕
図9は本発明の第2実施形態を示し、第1、第2スラスト受け部32a〜33bに形成される第1,第2油溜溝34,35の形状が、各ドライブ、ドリブンシャフト5,6の回転軸方向からみて矩形状に形成されている。
すなわち、第1、第2油溜溝34,35は、ドライブギア8とドリブンギア9の噛み合い部の重力方向下側に位置している。また、両者8,9の中心を通る垂直線Pを中心に図中左右方向に延びた矩形状に形成されている。このため、各油溜溝34,35は、第1実施形態のものに比較して容積が大きくなっている。他の溝通路36,37や縦溝通路38a〜39bなどの構成は第1実施形態と同じである。
したがって、この実施形態によれば、各油溜溝34,35の容積が大きくなっていることから、多量の潤滑オイルを保持することが可能になる。したがって、各油溜溝34,35付近の潤滑性能が向上すると共に、各溝通路36,37や縦溝通路38a〜39bへの潤滑オイルの供給量も多くなるから、潤滑油膜形成範囲X、Yでの潤滑性能がさらに向上する。
〔第3実施形態〕
図10は第3実施形態を示し、基本構成は第1実施形態と同じであるが、第1、第2油溜溝34,35の形状をさらに変更したものである。
〔第3実施形態〕
図10は第3実施形態を示し、基本構成は第1実施形態と同じであるが、第1、第2油溜溝34,35の形状をさらに変更したものである。
すなわち、図面上で説明すると、第1油溜溝34は、両シャフト5,6側の両端部34a、34bに、一対の溜め部34c、34dが形成されている。この一対の溜め部34c、34dは、逆V字形の両端部34a、34bの先端部側を重力方向下方へU字形状に折り曲げて形成されている。また、各溜め部34c、34dは、第1油溜溝34と各溝通路36,37を結合して連通するように形成されている。
したがって、主として第1油溜溝34に流入した潤滑オイルは、該第1油溜溝34から各溝通路36,37に流入する際に、各溜め部34c、34dに流れ込み、ここで一旦保持される。このため、高い保持性が確保されて、各溜め部34c、34d周囲の潤滑性能がさらに向上する。
〔第4実施形態〕
図11は本発明の第4実施形態を示し、各油溜溝34,35などの基本構造は第1実施形態のものと同じである。異なるところは、ドライブギア8(ドライブシャフト5)とドリブンギア9(ドリブンシャフト6)の回転方向が反対になっている。また、各溝通路36,37の外側端部36a、37aの逆V字形状の折曲箇所に、一対の溜め部36b、37bがそれぞれ形成されている。
〔第4実施形態〕
図11は本発明の第4実施形態を示し、各油溜溝34,35などの基本構造は第1実施形態のものと同じである。異なるところは、ドライブギア8(ドライブシャフト5)とドリブンギア9(ドリブンシャフト6)の回転方向が反対になっている。また、各溝通路36,37の外側端部36a、37aの逆V字形状の折曲箇所に、一対の溜め部36b、37bがそれぞれ形成されている。
各溜め部36b、37bは、各外側端部36a、37aの逆V字形状の先端部側を重力方向下方へU字形状に折り曲げて形成されていると共に、各溝通路36,37に連続して形成されている。
なお、第2スラスト受け部32b、33b側も同じ構成になっている。
したがって、各ギア8,9の矢印方向の回転に伴って、該各ギア8,9の両側面(図面上では一側面)に付着した潤滑オイルが、まず各溜め部36b、37bに流入する。続いて、各溝通路36,37に流入すると共に、第1油溜溝34に流入する。これらに流入した潤滑オイルは、ここで一旦保持される。このため、たとえ、各ギア8,9の回転方向が異なっても、特に、各溜め部36b、37bにも潤滑オイルの高い保持性が得られることから、各潤滑油膜形成範囲X,Yでの潤滑性能が向上する。他は第1実施形態と同じ作用効果が得られる。
〔第5実施形態〕
図12は第5実施形態を示し、ドライブシャフト5とドリブンシャフト6の回転方向(矢印方向)が第1〜第4実施形態と同じになっている。また、アッパハウジング3の上壁に、該アッパハウジング3の外部と収容部10とを連通する貫通孔42が設けられている
図面上で説明すると、第1油溜溝34や溝通路36、37及び各縦溝通路38a〜39bなどが、各スラスト受け部32a〜33bの重力方向上側に形成されている。つまり、第3実施形態の図11で示す第1油溜溝34や各溝通路36,37、各縦溝通路38a〜39b及び一対の溜め部36b、37bが反転して重力方向上側形成されている。
〔第5実施形態〕
図12は第5実施形態を示し、ドライブシャフト5とドリブンシャフト6の回転方向(矢印方向)が第1〜第4実施形態と同じになっている。また、アッパハウジング3の上壁に、該アッパハウジング3の外部と収容部10とを連通する貫通孔42が設けられている
図面上で説明すると、第1油溜溝34や溝通路36、37及び各縦溝通路38a〜39bなどが、各スラスト受け部32a〜33bの重力方向上側に形成されている。つまり、第3実施形態の図11で示す第1油溜溝34や各溝通路36,37、各縦溝通路38a〜39b及び一対の溜め部36b、37bが反転して重力方向上側形成されている。
なお、各油溜溝34,35などは、各スラスト受け部32a〜33bに形成された円弧帯状の突部40,41によって形成されていることは、前記各実施形態と同じである。
貫通孔42は、アッパハウジング3の重力方向上側の上壁部3bの幅方向のほぼ中央部に鉛直方向に沿って貫形成されている。この貫通孔42は、一端開口42aがアッパハウジング3の上壁部3bの幅方向中央上面に形成された凹溝3cに開口形成されている。また、収容部10に臨む他端開口42bが、両スラスト受け部32a〜33bにおける両ギア8,9の回転方向に沿った位置に開口している。
したがって、この実施形態では、ドライブギア8とドリブンギア9が、図中矢印方向へ回転する。そうすると、この回転に伴ってロアハウジング4の内底面4c、4dに滞留している潤滑オイルが、各ヘリカル歯8a、9aによって掻き上げられる。この掻き上げられた潤滑オイルは、一対の溜め部36b、37bや各溝通路36,37及び第1油溜溝34で受け止められる形になる。受け止められた潤滑オイルは、そのまま各溝通路36,37などに一旦保持された状態になると共に、各縦溝通路38a〜39bに流入して保持される。
その後、スラスト受け部32a〜33bとスラストフランジ部29a、30aの間の特に、重力方向上側全体に十分に供給されて、潤滑油膜形成範囲X,Yでの潤滑性能が向上する。したがって、各実施形態と同じように、スラスト受け部32a〜33bの摩耗の発生を抑制できる。
また、アッパハウジング3の上壁部3b上面には、内燃機関から排出されて落下した潤滑オイルが付着すると共に、凹溝3cに捕集されて溜まる。この溜まった潤滑オイルは、貫通孔42から両ギア8,9のヘリカル歯8a、9aの噛み合い部及び段差隙間31a、31bなどに直接的に滴下、供給される。したがって、各ギア8,9の回転方向に沿って油溜溝34、35などに供給されると共に、スラスト受け部32a〜33bとスラストフランジ部29a〜30bとの間に流入する。これにより、各潤滑油膜形成範囲X、Yに行き渡る。
よって、前述した潤滑オイルが、各ヘリカル歯8a、9aの掻き上げによる各油溜溝34,35などへの積極的な供給と保持と相俟って、各潤滑油膜形成範囲X,Yへの潤滑オイルの供給が促進される。つまり、この範囲の潤滑性能が十分に向上する。
また、この実施形態では、両シャフト5,6の回転速度が上昇するに連れて各油溜溝34,35に潤滑オイルを保持して潤滑性を高めることができる。一方、スラスト受け部32a〜33bを潤滑させる必要の少ない低回転時、特に潤滑オイルの粘度の高い始動時には、各油溜溝34,35には、潤滑オイルを保持しにくくなる。このため、この潤滑オイルの保持性の低下によって粘性に影響を受けなくなるから、各シャフト5,6の回転抵抗を低下させることができるといった効果も期待できる。
なお、本実施形態における両シャフト5,6の軸受部として、多くの潤滑オイルを必要としないニードルベアリングやボールベアリングなどの転がり軸受を用いた場合に効果的である。
本発明は、各実施形態の構成に限定されず、例えば、油溜溝34,35や溝通路36,37などを、ロアハウジング4のオイルポンプ2側の後端壁内面のスラスト受け部に形成することも可能である。また、アッパハウジング4に形成することも可能である。さらに、油溜溝などを他の仕切壁16aの外側面に形成することも可能である。
また、両シャフト5,6の軸受部としては、ニードルベアリングやボールベアリングであっても良い。
以上説明した実施形態に基づくバランサ装置としては、例えば、以下に述べる態様のものが考えられる。
その一つの態様において、内部に潤滑オイルが流入可能な収容部えを有するハウジングと、前記収容部に有する軸受部と、前記軸受部に回転可能に支持され、内燃機関から回転力が伝達されるバランサシャフトと、前記バランサシャフトの一部が回転軸方向から当接可能な円弧状のスラスト受け部と、前記スラスト受け部における前記バランサシャフトの回転方向と逆側の端部に有する凹部と、を備えている。
凹部に潤滑オイルを保持させることによってスラスト受け部を効果的に潤滑して摩耗の低減を図る。
さらに好ましくは、前記凹部は、鉛直方向の上方に向かって開口している。前記凹部によって効果的に潤滑オイルを保持できる。
さらに好ましくは、前記バランサシャフトには、回転を伝達するためのギアが設けられ、前記ギアは、前記スラスト受け部に対して前記バランサシャフトの一部を当接させる方向の力が作用するようになっている。
スラスト受け部に強いスラスト力が作用しても、凹部に保持された潤滑オイルによってスラスト受け部に対する潤滑性が向上する。
さらに好ましくは、前記ギアの側面が前記スラスト受け部に当接するようになっている。
側面に潤滑オイルが付着したギアの回転により前記潤滑オイルを凹部に供給すると共に、該凹部に保持された潤滑オイルをスラスト受け部に付着させて潤滑性を高めることができる。
さらに好ましくは、前記スラスト受け部には、前記凹部に連通する溝が形成されている。
凹部から溝に潤滑オイルが流入することによってさらに幅広く潤滑性を向上させることができる。
さらに好ましくは、前記溝は複数設けられている。これによって、より潤滑性能が向上する。
別の好ましい態様として、内燃機関に取り付けられた状態で鉛直方向の上側に配置されるアッパハウジングと、内燃機関に取り付けられた状態で鉛直方向の下側に配置されて、前記アッパハウジングに組み付けられたロアハウジングと、前記アッパハウジングとロアハウジングに跨って形成された軸受部と、前記軸受部に回転可能に支持され、内燃機関から回転動力が伝達される駆動側反転ギアを備えた駆動側バランサシャフトと、前記軸受部に回転可能に支持され、潤滑オイルが付着した状態で前記駆動側反転ギアと噛み合って、該噛み合い位置から前記ロアハウジングの底部方向へ回転する従動側反転ギアを備えた従動側バランサシャフトと、前記ロアハウジングに設けられ、前記駆動側反転ギアと従動側バ反転ギアのそれぞれが当接する一対の円弧状のスラスト受け部と、前記両スラスト受け部が互いに近接した位置の間に設けられた凹部と、を備えている。
さらに好ましくは、前記駆動側反転ギアと従動側反転ギアは、噛み合うことによって前記各バランサシャフトを介して各スラスト受け部に当接させる回転軸方向の力が作用するように構成されている。
スラスト受け部に強いスラスト力が作用したとしても、凹部に保持された潤滑オイルによって、該スラスト受け部に対する潤滑オイルの不足を解消できる。
さらに好ましくは、前記駆動側反転ギアと従動側反転ギアは、ヘリカルギアである。
ヘリカル歯の大きな面積によってギア同士の噛み合い音を小さくすることができる。
さらに好ましくは、前記駆動側反転ギアと従動側反転ギアの軸方向側面が前記スラスト受け部に当接している。
前記両ギアの噛み合い部に付着した潤滑オイルを、いわばギアポンプの作用によって凹部に保持することができる。
さらに好ましくは、前記ロアハウジングの内部に設けられた収容部内には、潤滑オイルが滞留されている。
収容部の滞留された潤滑オイルを、駆動側反転ギアと従動側反転ギアが掻き上げて凹部内に保持させることができる。
さらに好ましくは、前記凹部は、回転軸方向からみてV字形状に形成されている。
凹部をV字形状に形成することによって、スラスト受け部の面積を可及的に大きくすることができるので、スラスト受け部に掛かる各ギアの面圧を極力小さくすることができる。
さらに好ましくは、前記凹部は、各バランサシャフトの回転軸方向からみて矩形状に形成されている。
凹部の容積をできるだけ大きくできるので潤滑オイルを多量の保持できる。
さらに好ましくは、前記凹部は、前記一対のスラスト受け部のそれぞれに設けられている。
両方に設けられていることから、各スラスト受け部の受け面と駆動側反転ギアと従動側反転ギアの各対向面との両方の間に潤滑オイルを供給できる。
さらに好ましくは、前記各凹部は、前記各スラスト受け部における鉛直方向の最上位の位置にそれぞれ設けられている。
重力を考慮した位置から潤滑オイルを各凹部に供給することができる。
別の好ましい態様として、内燃機関に取り付けられた状態で鉛直方向の上側に配置されるアッパハウジングと、内燃機関に取り付けられた状態で鉛直方向の下側に配置されて、前記アッパハウジングに組み付けられたロアハウジングと、前記アッパハウジングとロアハウジングに跨って形成された軸受部と、前記軸受部に回転可能に支持され、内燃機関から回転動力が伝達される駆動側反転ギアを備えた駆動側バランサシャフトと、前記軸受部に回転可能に支持され、潤滑オイルが付着した状態で前記駆動側反転ギアと噛み合って、該噛み合い位置から前記アッパハウジング方向に向けて回転する従動側反転ギアを備えた従動側バランサシャフトと、前記ロアハウジングに設けられ、前記駆動側反転ギアと従動側バ反転ギアのそれぞれが当接する一対の円弧状のスラスト受け部と、前記両スラスト受け部における前記各バランサシャフトの回転方向と逆側の端部に開口するように設けられた凹部と、を備えている。
それぞれのバランサシャフトが請求項7に記載したバランサシャフトの回転方向と逆に回転するものであっても、各ギアの回転に伴って凹部に潤滑オイルを保持することが可能になる。
別の好ましい態様として、内燃機関に取り付けられた状態で鉛直方向の上側に配置されるアッパハウジングと、内燃機関に取り付けられた状態で鉛直方向の下側に配置されて、前記アッパハウジングに組み付けられたロアハウジングと、前記アッパハウジングとロアハウジングに跨って形成された軸受部と、前記軸受部に回転可能に支持され、内燃機関から回転動力が伝達される駆動側反転ギアを有する駆動側バランサシャフトと、前記軸受部に回転可能に支持され、潤滑オイルが付着した状態で前記駆動側反転ギアと噛み合って回転する従動側反転ギアを有する従動側バランサシャフトと、前記アッパハウジングに設けられ、前記駆動側反転ギアと従動側バ反転ギアのそれぞれが当接する一対の円弧状のスラスト受け部と、前記両スラスト受け部における前記各バランサシャフトの回転方向と逆側の端部に開口するように設けられた凹部と、を備えている。
両バランサシャフトの回転速度が上昇するにつれて凹部に潤滑オイルを保持して潤滑性を高め、スラスト受け部を潤滑させる必要の少ない低回転時で特に潤滑オイルの粘度の高い始動時には、凹部に潤滑オイルを保持しにくくなるので、バランサシャフトの回転抵抗を低下させることができる。
さらに好ましくは、前記アッパハウジングは、該アッパハウジングの内部に形成された収容部とアッパハウジングの外部とを連通する貫通孔が設けられている。
アッパハウジングの上面に付着した潤滑オイルが、貫通孔から収容部に導入されて、この潤滑オイルが駆動側反転ギアと従動側反転ギアの噛み合い部から凹部に供給することができる。
さらに好ましくは、前記貫通孔は、アッパハウジングの鉛直方向に沿って形成されて、収容部側の端部が前記両スラスト受け部における前記両ギアの回転方向に沿った位置に開口している。
前記貫通孔から収容部内に滴下した潤滑オイルは、各ギアの回転方向に沿って凹部に供給することができる。
1…バランサ装置、2…オイルポンプ、3…アッパハウジング、4…ロアハウジング、5…ドライブシャフト(バランサシャフト)、6…ドリブンシャフト(バランサシャフト)、7…駆動ギア、8…ドライブギア(駆動側反転ギア)、8a…ヘリカル歯、9…ドリブンギア(従動側反転ギア)、9a…ヘリカル歯、10…収容部、11〜14…プレーンベアリング(軸受部)、15a、16a…仕切壁、22…ハウジング本体、23…カバー部材、27…従動側ヘリカルギア、29a〜30b…スラストフランジ部、32a〜33b…スラスト受け部、31a、31b…段差隙間、34,35…第1、第2油溜溝(凹部、窪み部)、36、37…溝通路、36a、37a…外端部、36b、37b…溜め部、38a〜39b…縦溝通路、40、41…突部、42…貫通孔
Claims (19)
- 内部に潤滑オイルが流入可能な収容部を有するハウジングと、
前記収容部に有する軸受部と、
前記軸受部に回転可能に支持され、内燃機関から回転力が伝達されるバランサシャフトと、
前記バランサシャフトの一部が該バランサシャフトの回転軸方向から当接可能な円弧状のスラスト受け部と、
前記スラスト受け部における前記バランサシャフトの回転方向と逆側の端部に有する凹部と、
を備えたことを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項1に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記凹部は、鉛直方向の上方に向かって開口することを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項1に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記バランサシャフトには、回転を伝達するギアが設けられ、
前記ギアは、前記スラスト受け部に対して前記バランサシャフトの一部を当接させる方向の力が作用することを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項3に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記ギアの側面が前記スラスト受け部に当接することを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項1に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記スラスト受け部には、前記凹部に連通する溝が形成されていることを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項5に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記溝は、複数の溝を有することを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 内燃機関に取り付けられる状態で鉛直方向の上側に配置されるアッパハウジングと、
内燃機関に取り付けられる状態で鉛直方向の下側に配置されて、前記アッパハウジングに組み付けられるロアハウジングと、
前記アッパハウジングとロアハウジングに跨って形成される軸受部と、
前記軸受部に回転可能に支持され、内燃機関から回転動力が伝達される駆動側反転ギアを備えた駆動側バランサシャフトと、
前記軸受部に回転可能に支持され、潤滑オイルが付着した状態で前記駆動側反転ギアと噛み合って、該噛み合い位置から前記ロアハウジングの底部方向へ回転する従動側反転ギアを備えた従動側バランサシャフトと、
前記ロアハウジングに有し、前記駆動側反転ギアと従動側バ反転ギアのそれぞれが当接する一対の円弧状のスラスト受け部と、
前記両スラスト受け部が互いに近接する位置の間に有する凹部と、
を備えたことを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項7に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記駆動側反転ギアと従動側反転ギアは、噛み合うことによって前記各バランサシャフトを介して各スラスト受け部に当接させる回転軸方向の力が作用することを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項8に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記駆動側反転ギアと従動側反転ギアは、ヘリカルギアであることを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項7に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記駆動側反転ギアと従動側反転ギアの軸方向側面が前記スラスト受け部に当接することを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項10に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記ロアハウジングの内部に有する収容部内には、潤滑オイルが滞留されていることを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項7に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記凹部は、回転軸方向からみてV字形状に形成されていることを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項7に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記凹部は、各バランサシャフトの回転軸方向からみて矩形状に形成されていることを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項7に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記凹部は、前記一対のスラスト受け部のそれぞれに有していることを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項14に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記各凹部は、前記各スラスト受け部における鉛直方向の最上位の位置にそれぞれ有していることを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 内燃機関に取り付けられる状態で鉛直方向の上側に配置されるアッパハウジングと、
内燃機関に取り付けられる状態で鉛直方向の下側に配置されて、前記アッパハウジングに組み付けられるロアハウジングと、
前記アッパハウジングとロアハウジングに跨って形成された軸受部と、
前記軸受部に回転可能に支持され、内燃機関から回転動力が伝達される駆動側反転ギアを備えた駆動側バランサシャフトと、
前記軸受部に回転可能に支持され、潤滑オイルが付着した状態で前記駆動側反転ギアと噛み合って、該噛み合い位置から前記アッパハウジング方向に向けて回転する従動側反転ギアを備えた従動側バランサシャフトと、
前記ロアハウジングに有し、前記駆動側反転ギアと従動側バ反転ギアのそれぞれが当接する一対の円弧状のスラスト受け部と、
前記両スラスト受け部における前記各バランサシャフトの回転方向と逆側の端部に有する凹部と、
を備えたことを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 内燃機関に取り付けられる状態で鉛直方向の上側に配置されるアッパハウジングと、
内燃機関に取り付けられる状態で鉛直方向の下側に配置されて、前記アッパハウジングに組み付けられるロアハウジングと、
前記アッパハウジングとロアハウジングに跨って形成された軸受部と、
前記軸受部に回転可能に支持され、内燃機関から回転動力が伝達される駆動側反転ギアを有する駆動側バランサシャフトと、
前記軸受部に回転可能に支持され、潤滑オイルが付着した状態で前記駆動側反転ギアと噛み合って回転する従動側反転ギアを有する従動側バランサシャフトと、
前記アッパハウジングに設けられ、前記駆動側反転ギアと従動側バ反転ギアのそれぞれが当接する一対の円弧状のスラスト受け部と、
前記両スラスト受け部における前記各バランサシャフトの回転方向と逆側の端部に有する凹部と、
を備えたことを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項17に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記アッパハウジングは、該アッパハウジングの内部に形成された収容部とアッパハウジングの外部とを連通する貫通孔を備えたことを特徴とする内燃機関のバランサ装置。 - 請求項18に記載の内燃機関のバランサ装置において、
前記貫通孔は、アッパハウジングの鉛直方向に沿って形成されて、収容部側の端部が前記両スラスト受け部における前記両ギアの回転方向に沿った位置に開口部を有していることを特徴とする内燃機関のバランサ装置。
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