JP2020076338A - ベーンポンプ及びロータ組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】非対称な形状の先端部16を有するベーン14を備え組立の作業性に優れたベーンポンプ2を提供する。【解決手段】ポンプ室4を形成するポンプケーシング8と、ポンプ室4に配置され、外周面10に複数のスリット12が形成されたロータ6と、複数のスリット12にそれぞれ配置された複数のベーン14と、を備えるベーンポンプ2であって、ベーン14の先端部16は、ベーン14の厚み中心に対して非対称な形状を有しており、スリット12の内面20又はベーン14の外面22のうち一方は、凹部24を含み、スリット12の内面20又はベーン14の外面22のうち他方は、凹部24に収納可能な凸部26を含む。【選択図】 図3

Description

本開示は、ベーンポンプ及びロータ組立体に関する。
例えば特許文献1に記載されるように、ベーンポンプは、外周面にスリットが形成されたロータと該スリットに配置されたベーンとを備えており、ロータの回転によりベーンが遠心力でポンプ室のカム面に押し付けられながらカム面上を摺動するように構成されている。
特開2014−25413号公報
ベーンポンプにおけるポンプ性能及びポンプ効率の向上を図るために、カム面のプロファイルは多様化しており、カム面上をベーンがスムーズに摺動できるように、ベーンの先端部の形状をベーンの厚み中心に対して非対称な形状とする場合がある。
また、例えば図17Aに示すように、カム面のプロファイルに応じてベーンの先端部を厚み中心Cに対して非対称な形状とすることにより、17Bに示すようにベーンの先端部を厚み中心Cに対して対称な形状とする場合と比較して、ベーンの長さを長くすることができる。このため、許容できるベーン摩耗量を大きくすることができ、ベーンの長寿命化を図ることができる。
上記のように、ベーンの先端部の形状をベーンの厚み中心に対して非対称な形状とする場合、ロータとベーンとを含むロータ組立体の組立時において、作業者はベーンの向きを確認しながらベーンをロータに組み付ける必要がある。典型的なベーンポンプではベーンの板厚が薄いため、ベーンの向きを目視で確認することが困難となりやすく、組立の作業性が低下する恐れがある。特に、ベーンに方向性があることを知らない作業者が組み立てた場合、誤った向きでベーンをロータに組み付ける可能性がある。
この点、特許文献1に記載のベーンの先端部は厚み中心に対して対称な形状を有しており、特許文献1には、非対称な形状の先端部を有するベーンを備えるベーンポンプに関して、組立の作業性が低下するという課題やその改善策は開示されていない。
本発明の少なくとも一実施形態は、上述したような従来の課題に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、非対称な形状の先端部を有するベーンを備え組立の作業性に優れたベーンポンプ及びロータ組立体を提供することである。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係るベーンポンプは、
ポンプ室を形成するポンプケーシングと、
ポンプ室に配置され、外周面に複数のスリットが形成されたロータと、
複数のスリットにそれぞれ配置された複数のベーンと、
を備え、
ベーンの先端部は、ベーンの厚み中心に対して非対称な形状を有しており、
スリットの内面又はベーンの外面のうち一方は、凹部を含み、
スリットの内面又はベーンの外面のうち他方は、凹部に収納可能な凸部を含む。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載のベーンポンプにおいて、
凸部の突出量は、ロータの外周面とポンプ室のカム面との最小隙間よりも大きくてもよい。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載のベーンポンプにおいて、
スリットの内面は、凹部を含み、
ベーンの外面は、凸部を含み、
凹部は、ロータの軸方向におけるスリットの一端部に設けられてもよい。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載のベーンポンプにおいて、
凹部は、スリットの上端部に設けられてもよい。
(5)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載のベーンポンプにおいて、
前記ロータを回転させるためのモータを更に備え、
前記凹部は、前記スリットのうち前記軸方向における前記モータと反対側の端部に設けられてもよい。
(6)幾つかの実施形態では、上記(3)乃至(5)の何れかに記載のベーンポンプにおいて、
ロータの軸方向におけるロータの寸法をa、軸方向における凹部の寸法をbとすると、凹部は、b≦a/2を満たすように形成されてもよい。
(7)本発明の少なくとも一実施形態に係るベーンポンプは、
ポンプ室を形成するポンプケーシングと、
前記ポンプ室に配置され、外周面に複数のスリットが形成されたロータと、
前記複数のスリットにそれぞれ配置された複数のベーンと、
を備え、
前記ベーンの先端部は、前記ベーンの厚み中心に対して非対称な形状を有しており、
前記スリットの奥側端面、又は前記ベーンにおける前記奥側端面と対向する後端面のうち一方は、前記スリットの奥行方向と直交する平面に対して傾斜した第1傾斜面を含み、
前記奥側端面又は前記後端面のうち他方は、前記第1傾斜面に沿った第2傾斜面、又は前記1傾斜面に向かって突出する凸部を含む。
(8)本発明の少なくとも一実施形態に係るロータ組立体は、
外周面に複数のスリットが形成されたロータと、
複数のスリットにそれぞれ配置された複数のベーンと、
を備え、
ベーンの先端部は、ベーンの厚み中心に対して非対称な形状を有しており、
スリットの内面又はベーンの外面のうち一方は、凹部を含み、
スリットの内面又はベーンの外面のうち他方は、凹部に収納可能な凸部を含む。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、非対称な形状の先端部を有するベーンを備え組立の作業性に優れたベーンポンプ及びロータ組立体が提供される。
一実施形態に係るベーンポンプ2の一部を示す概略斜視図である。 図1に示したベーンポンプ2におけるポンプ室4に配置されたロータ組立体5を示す概略断面図である。 図1におけるA−A線矢視断面の一部を示す概略図である。 ロータ6の上方からベーン14をスリット12に配置する様子を示す概略斜視図である。 ベーン14Aの向きを間違えてスリット12にベーン14Aを配置した状態を示す概略斜視図である。 スリット12に向きを間違えて配置したベーン14Aがカム面18に引っ掛かった状態を示す概略的な断面斜視図である。 他の実施形態に係るベーンポンプ2の断面の一部を示す概略断面図である。 他の実施形態に係るベーンポンプ2の断面の一部を示す概略断面図である。 他の実施形態に係るベーンポンプ2の断面の一部を示す概略断面図である。 他の実施形態に係るベーンポンプ2の断面の一部を示す概略断面図である。 他の実施形態に係るベーンポンプ2の断面の一部を示す概略断面図である。 他の実施形態に係るベーンポンプ2の断面の一部を示す概略断面図である。 他の実施形態に係るベーンポンプ2の断面の一部を示す概略断面図である。 他の実施形態に係るベーンポンプ2の断面の一部を示す概略断面図である。 他の実施形態に係るベーンポンプ2の断面の一部を示す概略断面図である。 他の実施形態に係るベーンポンプ2の断面の一部を示す概略断面図である。 ベーンの先端部が厚み中心に対して非対称な形状を有するベーンポンプの断面の一部を示す概略断面図である。 ベーンの先端部が厚み中心に対して対称な形状を有するベーンポンプの断面の一部を示す概略断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係るベーンポンプ2の一部を示す概略斜視図である。図2は、図1に示したベーンポンプ2におけるポンプ室4に配置されたロータ組立体5を示す概略断面図である。
図示する例示的なベーンポンプ2は、自動車等の車両におけるブレーキブースター(マスターバック)の負圧室内を負圧にするための電動バキュームポンプである。以下において「上」及び「下」とは、ベーンポンプ2が車両に設置された状態における「上」及び「下」を意味することとする。
図1に示すように、ベーンポンプ2は、ポンプ室4を形成するポンプケーシング8と、ポンプ室4に配置されたロータ組立体5と、ロータ組立体5のロータ6を回転させるためのモータ7とを備える。なお、図1では、ポンプケーシング8のうちロータ組立体5の上側を覆うカバー部分が取り外された状態を示している。
図2に示すように、ロータ組立体5は、外周面10に複数のスリット12が形成されたロータ6と、複数のスリット12にそれぞれ配置された板状の複数のベーン14とを備える。スリット12は、ロータ6の径方向における内側に向かうにつれてロータ6の回転方向Rにおける上流側に向かうように直線状に形成されている。以下において、ベーンポンプ2におけるロータ6の軸方向を単に「軸方向」といい、ロータ6の周方向を単に「周方向」といい、ロータ6の回転方向を単に「回転方向」といい、ロータ6の径方向を単に「径方向」ということとする。なお、図1に示すように、ベーンポンプ2では、軸方向において、ロータ6側(上記カバー部分側)が上側であり、モータ7側が下側である。
図2に示すように、ベーン14の先端部16は、ロータ6の回転に伴って遠心力でポンプ室4のカム面18に押し付けられながらカム面18上を摺動する。カム面18は、軸方向視において楕円形状を有しており、ベーン14の先端部16は、楕円形状のカム面18に対してスムーズに摺動できるように、ベーン14の厚み中心C(後述する一対の側面44の各々からの距離が等しい仮想平面)に対して非対称な形状を有している。図示する例示的形態では、厚み中心Cに対して回転方向における下流側でのベーン14の長さ(軸方向及びベーン14の厚み方向の各々に直交する方向におけるベーン14の寸法)が厚み中心Cに対して回転方向における上流側でのベーン14の長さより大きくなっている。また、ベーン14は、先端部16が厚み中心Cに対して回転方向における下流側でカム面18に当接するように構成されている。
図3は、図1におけるA−A線に沿った断面の一部を示す概略的な断面斜視図である。
図2及び図3の少なくとも一方に示すように、スリット12の内面20は、互いに平行な一対の側面40と、一対の側面40を接続するようにスリット12の奥側に形成された奥側端面23とを含む。
ベーン14の外面22は、互いに平行な一対の側面44と、一対の側面44を接続するとともにカム面18上を摺動するように形成された先端面17と、一対の側面44を接続するとともにスリット12の奥側端面23に対向するように形成された後端面25と、一対の側面44を接続するとともに先端面17と後端面25とを接続する上面48と、一対の側面44を接続するとともに先端面17と後端面25とを接続する底面50とを含む。
図3に示すように、スリット12の奥側端面23は、スリット12の奥側に向けて凹む凹部24を奥側端面23の上端部13(スリット12のうち軸方向におけるモータ7と反対側の端部)にに含む。ベーン14の後端面25は、スリット12の凹部24に向けて突出する凸部26を後端面25の上端部15に含む。凸部26は、凹部24に対応する位置に設けられ、凹部24に収納可能に構成される。
図3に示す形態では、軸方向における凹部24が設けられている範囲での外周面10からのスリット12の深さD1は、軸方向における凹部24が設けられていない範囲での外周面10からのスリット12の深さD2よりも大きい。また、軸方向における凸部26が設けられている範囲でのベーン14の長さL1は、軸方向における凸部26が設けられていない範囲でのベーン14の長さL2よりも大きい。また、L1<D1及びL2<D2を満たすように、スリット12及びベーン14が構成されている。また、軸方向におけるロータ6の寸法をa、軸方向における凹部24の寸法をbとすると、b≦a/2を満たす。また、軸方向におけるベーン14の寸法をc、軸方向における凸部26の寸法をdとすると、d≦c/2を満たす。また、b>d及びa−b<c−dを満たす。また、後端面25における凸部26の突出量J(=L1−L2)は、ロータ6の外周面10とポンプ室4のカム面18との最小隙間g1(図2参照)よりも大きい。
上記構成によれば、ベーン14の外面22に設けられた凸部26の位置をスリット12の内面20に設けられた凹部24の位置に一致させて凸部26を凹部24に収納することにより、ベーン14の長さ方向においてベーン14全体をスリット12の内側に収納することができる。すなわち、ベーン14の先端部16をロータ6の外周面10に対して径方向における内側の位置に収納することができる。したがって、ベーン14の先端部16をポンプ室4のカム面18に摺動させながらロータ6を安定的に回転させることができる。
また、非対称な形状を有する先端部16をベーン14が備える構成であっても、図4に示すように、ベーン14の凸部26側が上側となるようにベーン14の向きを組立作業者が目視で確認しながら、ベーン14の凸部26がスリット12の凹部24に収納されるようにベーン14を上方からスリット12に配置することで、スリット12に対してベーン14を正しい向きに容易に配置することができる。したがって、組立の作業性に優れたベーンポンプ2を実現することができる。
また、凸部26の突出量J(図3参照)がロータ6の外周面10とポンプ室4のカム面18との最小隙間g1(図2参照)よりも大きいため、図5及び図6に示すように、スリット12に対してベーン14Aを上下逆向きに配置した場合、ベーン14Aの凸部26がスリット12の奥側端面23に干渉して、ベーン14A全体をスリット12の内側に収納することができなくなる。このため、ベーン14Aがカム面18に引っ掛かり、ロータ6を回転させることができなくなる。したがって、ベーン14Aの向きを間違えてスリット12にベーン14Aをセットしたことを組立作業者又は検査者が容易に発見することができる。
また、軸方向におけるスリット12の一端部である上端部13に凹部24が設けられているため、穿孔加工により容易に凹部24を形成することができ、ロータ6の製造が容易である。
また、ロータ6の回転に伴って、スリット12には、ベーン14を介してスリット12を押し広げるような力が加わるが、ベーンポンプ2では、b≦a/2を満たすように凹部24が形成されているため、凹部24を設けたことによるスリット12の強度低下を抑制し、スリット12に亀裂等の損傷が生じることを抑制することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、スリット12の凹部24の位置及びベーン14の凸部26の位置は、上述の位置に限定されない。例えば、図7に示すように、スリット12の凹部24は、奥側端面23の下端部28に設けられてもよい。この場合、ベーン14の凸部26は、後端面25の下端部30における凹部24に対応する位置に設けられ、凹部24に収納可能に構成される。また、ベーン14をスリット12に配置するために、ベーン14の凸部26の突出量Jは、図2に示すロータ6の外周面10とポンプ室4のカム面18との最大隙間g2よりも小さく設定されている。
また、例えば図8に示すように、スリット12の凹部24は、奥側端面23の上端と下端の間の中間部32に設けられていてもよい。この場合、ベーン14の凸部26は、後端面25の上端と下端の間の中間部34における凹部24に対応する位置に設けられ、凹部24に収納可能に構成される。また、この場合、スリット12内におけるベーン14の向きの間違いを組立作業者又は検査者が発見できるように、凹部24は、スリット12の上端と下端との中央位置Mからずれた位置に形成される。
また、例えば図9に示すように、スリット12の凹部24は、スリット12の厚み方向における奥側端面23の一端部36に設けられていてもよい。この場合、ベーン14の凸部26は、ベーン14の厚み方向における後端面25の一端部38にて凹部24に対応する位置に設けられ、凹部24に収納可能に構成される。
また、例えば図10に示すように、スリット12の凹部24は、スリット12の一対の側面40のうち一方の側面40に設けられていてもよく、この場合、凹部24は他方の側面40から離れる方向に向けて凹んでいる。また、この場合、ベーン14の凸部26は、ベーン14の一対の側面44のうち、凹部24が設けられた側面40に対向する側面44に設けられ、他方の側面44から離れる方向に向けて突出している。この場合、好ましくは、スリット12の凹部24は側面40の上端部42に設けられ、ベーン14の凸部26は側面44の上端部46における凹部24に対応する位置に設けられる。なお、他の実施形態では、スリット12の凹部24は、スリット12の一対の側面40のうち他方の側面40に設けられていてもよく、一方の側面40と他方の側面40の両方にそれぞれ設けられていてもよい。いずれの場合においても、ベーン14の凸部26の個数、位置及び寸法は、スリット12の凹部24の個数、位置及び寸法に対応する。
また、幾つかの実施形態では、例えば図11及び図12に示すように、凹部24がベーン14に設けられ、凸部26がスリット12に設けられていてもよい。
図11に示す形態では、ベーン14の凹部24は、後端面25の上端と下端の間の中間部34に設けられ、スリット12の奥側端面23から離れる方向に凹んでいる。また、スリット12の凸部26は、奥側端面23における上端と下端の間の中間部32にて凹部24に対応する位置に設けられ、凹部24に収納可能に構成される。また、この場合、スリット12内におけるベーン14の向きの間違いを組立作業者又は検査者が発見できるように、凹部24は、スリット12の上端と下端との中央位置Mからずれた位置に形成される。
図12に示す形態では、ベーン14の凹部24は、ベーン14の一対の側面44のうち一方の側面44に設けられ、他方の側面44に向けて凹んでいる。また、スリット12の凸部26は、スリット12の一対の側面40のうち、凹部24が設けられた側面44に対向する側面40に設けられ、他方の側面40に向けて突出している。この場合、好ましくは、ベーン14の凹部24は側面44の下端部52に設けられ、スリット12の凸部26は側面40の下端部54における凹部24に対応する位置に設けられる。また、他の実施形態では、ベーン14の凹部24は、ベーン14の一対の側面44のうち他方の側面44に設けられていてもよく、一方の側面44と他方の側面44の両方にそれぞれ設けられていてもよい。いずれの場合においても、スリット12の凸部26の個数、位置及び寸法は、ベーン14の凹部24の個数、位置及び寸法に対応する。
以上に示したように、図3及び図7〜図12に示した幾つかの実施形態では、ベーン14の先端部16は、ベーン14の厚み中心に対して非対称な形状を有しており、スリット12の内面20又はベーン14の外面22のうち一方は、凹部24を含み、スリット12の内面20又はベーン14の外面22のうち他方は、凹部24に収納可能な凸部26を含む。
図3及び図7〜図12に示した何れの実施形態においても、ベーン14の先端部16がベーン14の厚み中心に対して非対称な形状を有している場合において、凸部26及び凹部24を組立作業者が目視で確認しながら、凸部26が凹部24に収納されるようにベーン14を上方からスリット12に配置することで、スリット12に対してベーン14を正しい向きに容易に配置することができる。したがって、組立の作業性に優れたベーンポンプ2を実現することができる。
また、図3及び図7〜図12に示した何れの形態においても、ベーン14の向きを間違えてスリット12にベーン14をセットした場合に、ベーン14がカム面18に引っ掛かってロータ6を回転させることができなくなる。したがって、ベーン14の向きを間違えてスリット12にベーン14をセットしたことを組立作業者又は検査者が容易に発見することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図13に示すように、ベーン14の後端面25は、スリット12の深さ方向Kと直交する平面Sに対して傾斜した傾斜面56を含み、スリット12の奥側端面23は、傾斜面56に沿って形成された傾斜面58を含んでもよい。図示する例示的形態では、傾斜面56及び傾斜面58の各々は、軸方向と直交する断面において平面Sに対して傾斜しており、傾斜面56及び傾斜面58は互いに平行に形成されている。ベーン14の一対の側面44は、傾斜面58に対して鈍角をなす側面44Aと、傾斜面58に対して鋭角をなす側面44Bとを含む。なお、上述の実施形態及び以下の実施形態において、スリット12の深さ方向Kは、ベーン14の長さ方向(軸方向及びベーン14の厚み方向の各々に直交する方向)に一致する。
幾つかの実施形態では、例えば図14に示すように、スリット12の奥側端面23は、スリット12の深さ方向Kと直交する平面Sに対して傾斜した傾斜面58を含み、ベーン14の後端面25は、傾斜面58に向かって突出する凸部26を含んでもよい。図示する例示的形態では、傾斜面58は、軸方向と直交する断面において平面Sに対して傾斜している。ベーン14の一対の側面44は、傾斜面58に対して鈍角をなす側面44Aと、傾斜面58に対して鋭角をなす側面44Bとを含む。ベーン14の凸部26は、ベーン14の後端面25のうち側面44B側の端部38に設けられ、傾斜面58と側面44Bとの間に収納される。
幾つかの実施形態では、例えば図15に示すように、ベーン14の後端面25は、スリット12の深さ方向Kと直交する平面Sに対して傾斜した傾斜面56を含み、スリット12の奥側端面23は、傾斜面56に沿って形成された傾斜面58を含んでもよい。図示する例示的形態では、傾斜面56及び傾斜面58の各々は、ベーン14の厚み方向と直交する断面において平面Sに対して傾斜しており、傾斜面56及び傾斜面58は互いに平行に形成されている。傾斜面56及び傾斜面58の各々は、上側に向かうにつれてカム面18から離れるように傾斜している。
幾つかの実施形態では、例えば図16に示すように、ベーン14の後端面25は、スリット12の深さ方向Kと直交する平面Sに対して傾斜した傾斜面56を含み、スリット12の奥側端面23は、傾斜面56に向かって突出する凸部26を含んでもよい。図示する例示的形態では、傾斜面56は、ベーン14の厚み方向と直交する断面において平面Sに対して傾斜している。傾斜面56は、上側に向かうにつれてカム面18から離れるように傾斜している。スリット12の凸部26は、スリット12の下端部38に設けられ、傾斜面56とポンプ室4の底面58との間に収納される。
以上に示したように、図13〜図16に示した幾つかの実施形態では、ベーン14の先端部16は、ベーン14の厚み中心に対して非対称な形状を有しており、奥側端面23又は後端面25のうち一方は、スリット12の深さ方向と直交する平面Sに対して傾斜した第1傾斜面(傾斜面56又は傾斜面58)を含み、奥側端面23又は後端面25のうち他方は、第1傾斜面に沿った第2傾斜面(傾斜面58又は傾斜面56)、又は第1傾斜面に向かって突出する凸部26を含む。
図13〜図16に示した何れの実施形態においても、ベーン14の先端部16がベーン14の厚み中心に対して非対称な形状を有している場合において、ベーン14の向きを間違えてスリット12にベーン14をセットした場合に、ベーン14がカム面18に引っ掛かってロータ6を回転させることができなくなる。したがって、ベーン14の向きを間違えてスリット12にベーン14をセットしたことを組立作業者又は検査者が容易に発見することができる。
また、上述した実施形態では、ベーンポンプの一例としてバキュームポンプについて説明したが、ベーンポンプは、例えばオイルポンプであってもよく、ポンプによって移送する流体は特に限定されない。また、ベーンポンプは、平衡型ベーンポンプであってもよいし、非平衡型ベーンポンプであってもよい。
2 ベーンポンプ
4 ポンプ室
5 ロータ組立体
6 ロータ
8 ポンプケーシング
10 外周面
12 スリット
13,42 上端部(一端部)
14 ベーン
16 先端部
18 カム面
20 内面
22 外面
24 凹部
26 凸部

Claims (8)

  1. ポンプ室を形成するポンプケーシングと、
    前記ポンプ室に配置され、外周面に複数のスリットが形成されたロータと、
    前記複数のスリットにそれぞれ配置された複数のベーンと、
    を備え、
    前記ベーンの先端部は、前記ベーンの厚み中心に対して非対称な形状を有しており、
    前記スリットの内面又は前記ベーンの外面のうち一方は、凹部を含み、
    前記スリットの内面又は前記ベーンの外面のうち他方は、前記凹部に収納可能な凸部を含む、ベーンポンプ。
  2. 前記凸部の突出量は、前記ロータの前記外周面と前記ポンプ室のカム面との最小隙間よりも大きい、請求項1に記載のベーンポンプ。
  3. 前記スリットの内面は、前記凹部を含み、
    前記ベーンの外面は、前記凸部を含み、
    前記凹部は、前記ロータの軸方向における前記スリットの一端部に設けられた、請求項1又は2に記載のベーンポンプ。
  4. 前記凹部は、前記スリットの上端部に設けられた、請求項3に記載のベーンポンプ。
  5. 前記ロータを回転させるためのモータを更に備え、
    前記凹部は、前記スリットのうち前記軸方向における前記モータと反対側の端部に設けられた、請求項3に記載のベーンポンプ。
  6. 前記ロータの軸方向における前記ロータの寸法をa、前記軸方向における前記凹部の寸法をbとすると、前記凹部は、b≦a/2を満たすように形成された、請求項3乃至5の何れか1項に記載のベーンポンプ。
  7. ポンプ室を形成するポンプケーシングと、
    前記ポンプ室に配置され、外周面に複数のスリットが形成されたロータと、
    前記複数のスリットにそれぞれ配置された複数のベーンと、
    を備え、
    前記ベーンの先端部は、前記ベーンの厚み中心に対して非対称な形状を有しており、
    前記スリットの奥側端面、又は前記ベーンにおける前記奥側端面と対向する後端面のうち一方は、前記スリットの奥行方向と直交する平面に対して傾斜した第1傾斜面を含み、
    前記奥側端面又は前記後端面のうち他方は、前記第1傾斜面に沿った第2傾斜面、又は前記第1傾斜面に向かって突出する凸部を含む、ベーンポンプ。
  8. 外周面に複数のスリットが形成されたロータと、
    前記複数のスリットにそれぞれ配置された複数のベーンと、
    を備え、
    前記ベーンの先端部は、前記ベーンの厚み中心に対して非対称な形状を有しており、
    前記スリットの内面又は前記ベーンの外面のうち一方は、凹部を含み、
    前記スリットの内面又は前記ベーンの外面のうち他方は、前記凹部に収納可能な凸部を含む、ロータ組立体。
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