JP7118917B2 - ロータリコンプレッサ - Google Patents

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Description

実施形態は、ロータリコンプレッサに関する。
従来、偏心したロータの外周面とケーシングの内周面との間の圧縮室の形状変化によって媒体を吸入し、圧縮して吐出するロータリコンプレッサが知られている。
特開平5-312172号公報
この種のロータリコンプレッサでは、より不都合の少ない新規な構成が得られれば、有益である。
実施形態のロータリコンプレッサは、例えば、ケーシングと、ロータと、介在部材と、ベーンと、を備える。ケーシングは、円筒面状の内周面を有した凹部と、内周面の軸方向を向く凹部の底面と、を有する。ロータは、底面から軸方向に離間し軸方向に略直交する第一面と、内周面と面した外周面と、を有し、第一面と直交する回転中心回りに回転し、内周面と外周面との間に圧縮室を形成する。介在部材は、底面と第一面との間に位置され、底面と当該底面および内周面の間の隅部とを覆い、第一面と面しロータの回転に応じて第一面に対して相対的にスライドする第二面を有する。ベーンは、外周面と接した状態で第二面に沿って回転中心に近い位置と遠い位置との間で往復する。隅部は隅肉部を有する。介在部材は、第一面に沿って延びた板状の形状を有し、隅肉部との干渉を避ける逃げ部を有する。ケーシングには、ベーンを往復可能に収容し内周面に開口した開口が設けられる。介在部材は、内周面よりも回転中心から離れるように突出し開口内に挿入された第一突出部を有する。
図1は、第1実施形態のロータリコンプレッサの模式的かつ例示的な断面図である。 図2は、第1実施形態のロータリコンプレッサをカバーが取り除かれた状態で軸方向に見た模式的かつ例示的な平面図である。 図3は、第1実施形態の介在部材を軸方向に見た模式的かつ例示的な平面図である。 図4は、第2実施形態のロータリコンプレッサの模式的かつ例示的な断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態が開示される。以下に示される実施形態の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および結果(効果)は、一例である。本発明は、以下の実施形態に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
また、各図には、便宜上、方向を示す矢印が記載されている。矢印Da1は、回転中心Axに沿う第一軸方向を示し、矢印Da2は、第一軸方向とは反対の第二軸方向を示す。
[第1実施形態]
ロータリコンプレッサ1Aは、例えば、冷凍サイクル装置の一例である空気調和装置に適用される。ロータリコンプレッサ1Aは、媒体を吸入し、圧縮して吐出する。空気調和装置に適用される場合、ロータリコンプレッサ1Aは、低温低圧の気相冷媒を吸入し、圧縮し、高温高圧の気相冷媒を吐出する。
図1は、第1実施形態のロータリコンプレッサ1Aの断面図、図2は、カバー12が取り除かれた状態でロータリコンプレッサ1Aを第二軸方向Da2に見た平面図である。
図1に示されるように、ロータリコンプレッサ1Aは、ハウジング10、ロータ20、および介在部材30Aを備えている。また、図2に示されるように、ロータリコンプレッサ1Aは、ベーン40を備えている。
図1に示されるように、ハウジング10は、ケーシング11、およびカバー12を、有している。ケーシング11は、回転中心Axと交差した底壁11aと、回転中心Ax回りに取り囲む周壁11bと、を有している。ケーシング11は、例えば鉄系材料やアルミニウム合金のような、金属材料によって作られている。
底壁11aは、軸方向と交差するとともに直交し、円板状の形状を有している。底壁11aの中央には、軸方向に延びる円筒状の貫通穴11a1が設けられている。貫通穴11a1の内周面は、ロータ20のシャフト21の外周面21aを摺動可能に支持している。よって、底壁11a、ひいてはケーシング11は、シャフト21のラジアル軸受として機能している。
周壁11bは、底壁11aの周縁部から第一軸方向Da1に延びており、円筒状の形状を有している。底壁11aおよび周壁11bは、有底円筒状のケーシング11を構成しており、ケーシング11の内側には、凹部11cが形成されている。
凹部11cの底面11c1は、底壁11aの第一軸方向Da1の端部に位置され、円環状かつ平面状の形状を有している。底面11c1は、第一軸方向Da1を向いている。
凹部11cの内周面11c2は、周壁11bの径方向内側の端部に位置され、円筒面状の形状を有している。内周面11c2は、軸方向に延びるとともに径方向内方を向いている。内周面11c2の中心は、回転中心Axである。
凹部11cの、底面11c1と内周面11c2との間の隅部11c3は、底面11c1と内周面11c2との境界において、周方向に延びている。本実施形態では、隅部11c3は、凹部11cの切削加工によって生じた隅肉部11d1を有している。隅肉部11d1は、底面11c1よりも第一軸方向Da1に突出し、内周面11c2よりも径方向内方に突出しているが、切削加工によって形成される隅肉部11d1は、典型的には、第二軸方向Da2および径方向外方の間の斜め方向に向けて凹む凹曲面である。隅肉部11d1は、隅Rや、フィレット部とも称されうる。
周壁11bの第一軸方向Da1の端面11b1は、軸方向と直交する平面であり第一軸方向Da1を向いている。また、周壁11bの第一軸方向Da1の端部には、径方向外方に突出したフランジ11b2が設けられている。フランジ11b2は、ボルトのような不図示の締結具によるカバー12との結合に利用される。
カバー12は、軸方向と交差するとともに直交し、円板状の形状を有している。カバー12の中央には、軸方向に延びる円筒状の貫通穴12aが設けられている。貫通穴12aの内周面は、シャフト21の外周面21aを摺動可能に支持している。よって、カバー12は、シャフト21のラジアル軸受として機能している。カバー12は、例えば鉄系材料やアルミニウム合金のような、金属材料によって作られている。
カバー12の第二軸方向Da2の端面12bは、円環状かつ平面状の形状を有している。端面12bは、第二軸方向Da2を向いている。端面12bの径方向外側の領域、言い換えると周縁部は、周壁11bの端面11b1と接しており、端面11b1とともにシール部を構成している。また、端面12bの径方向内側の領域は、凹部11cに面しており、凹部11cの第一軸方向Da1の端面である。
図1,2に示されるように、ロータ20は、シャフト21、偏心カム22、およびローラ23を、有している。
シャフト21は、軸方向に延びており、円柱状の形状を有している。また、偏心カム22は、軸方向に延びており、円柱状の形状を有し、シャフト21に固定されている。図1,2に示されるように、偏心カム22の中心軸Cは、回転中心Axと平行であるとともに、当該回転中心Axから径方向にオフセットしている。
ローラ23は、軸方向に延びており、円筒状の形状を有している。ローラ23は、偏心カム22の外周面に嵌合されている。
ローラ23の外周面23aは、ローラ23の径方向外側の端部に位置され、円筒面状の形状を有している。外周面23aは、軸方向に延びるとともに径方向外方を向いている。外周面23aの中心は、中心軸Cである。
図2に示されるように、外周面23aは、凹部11cの内周面11c2に内接しており、これら外周面23aと内周面11c2とが接する軸方向に延びた線状の領域が、接触面Fc1である。シャフト21の回転に伴って、接触面Fc1は、内周面11c2に沿って移動する。
ローラ23の第二軸方向Da2の端面23bは、軸方向と略直交しており、円環状かつ平面状の形状を有している。端面23bは、第二軸方向Da2を向いている。端面23bは、第一面の一例である。
ローラ23の第一軸方向Da1の端面23cは、軸方向と直交しており、円環状かつ平面状の形状を有している。端面23cは、第一軸方向Da1を向いている。端面23cは、カバー12の端面12bと接している。シャフト21の回転に伴って、端面23cは、端面12b上を摺動する。
図1に示されるように、ローラ23の端面23bと凹部11cの底面11c1との間には、介在部材30Aが介在している。介在部材30Aは、軸方向と直交しており、円環状かつ板状の形状を有している。介在部材30Aの中央には貫通穴30cが設けられている。シャフト21は、貫通穴30cを貫通している。
本実施形態では、介在部材30Aは、ケーシング11とは別の部材であり、底面11c1上に密着した状態で載置され、底面11c1を覆っている。例えば回転中心Axに対する外周側など、底面11c1のうちの一部を介在部材30Aで覆う構成としても構わない。介在部材30Aは、例えば鉄系材料やアルミニウム合金のような、金属材料で構成されている。介在部材30Aは、ケーシング11と同じ材料で作られてもよいし、介在部材30Aの硬度(硬さ)が、ケーシング11の硬度より高くてもよい。具体的には、例えば、介在部材30Aのヤング率が、ケーシング11のヤング率以上であってもよいし、介在部材30Aのビッカース硬度が、ケーシング11のビッカース硬度以上であってもよい。
また、介在部材30Aは、例えば、凹部11c内に、例えば中間ばめのような嵌合によって、装着されてもよい。また、介在部材30Aは、底面11c1上に媒体のシールが確保される方式により接着等され、ケーシング11と固定されてもよい。
介在部材30Aの第二軸方向Da2の端面30aは、軸方向と直交しており、円環状かつ平面状の形状を有している。端面30aは、底面11c1と接している。介在部材30Aは、底面11c1と、隅部11c3の少なくとも一部とを、覆っている。
介在部材30Aの第一軸方向Da1の端面30bは、軸方向と直交しており、円環状かつ平面状の形状を有している。端面30bは、底面11c1から第一軸方向Da1に離れており、底面11c1と略平行である。また、端面30bは、ローラ23の端面23bと接している。シャフト21の回転に伴って、端面23bは、端面30b上を摺動する。端面30bは、第二面の一例である。
介在部材30Aの外周面30dは、軸方向に延びるとともに径方向外方を向いている。外周面30dの中心は、回転中心Axである。外周面30dは、凹部11cの内周面11c2と、径方向に面している。介在部材30Aが、凹部11c内に嵌合される場合、外周面30dと内周面11c2とは互いに接している。
介在部材30Aの端面30aの周縁部には、隅肉部11d1との干渉を避ける逃げ部30eが設けられている。逃げ部30eは、例えば、端面30aの面取り加工によって形成されうる。この場合、逃げ部30eは、面取り部、チャンファ部、と称されうる。
逃げ部30eは、端面30aに対しては第一軸方向Da1かつ径方向外方に隣接するとともに、外周面30dに対しては第二軸方向Da2かつ径方向内方に隣接している。逃げ部30eは、第二軸方向Da2および径方向外方の間の斜め方向を向く平面であってもよいし、当該斜め方向に向けて凸の凸曲面であってもよい。平面である場合、逃げ部30eは、C面取り部とも称され、凸曲面である場合、逃げ部30eは、角Rや、チャンファ部とも称されうる。
また、図2に示されるように、周壁11bには、凹部11cの内周面11c2に開口するスロット11eが設けられている。スロット11eは、周方向(接線方向)における一定の幅で径方向および軸方向に延びている。スロット11eには、ベーン40が収容されている。スロット11eは、開口の一例である。
ベーン40は、四角形状かつ板状の形状を有している。ただし、ベーン40の径方向内方の端面40aは、径方向内方に凸の凸曲面であり、軸方向に延びている。また、ベーン40の径方向外方の端面40bは、コイルスプリングのような付勢部材41によって径方向内方に付勢されている。ベーン40の端面40aは、ローラ23の外周面23aと接しており、これらが接する軸方向に延びた線状の領域が、端面40aと外周面23aとの接触面Fc2である。ベーン40は、スロット11eに収容されているため、接触面Fc2の周方向の位置は変化しないが、シャフト21の回転に伴ってローラ23の外周面23aの径方向の位置は変化するため、接触面Fc2の径方向の位置が変化する。
図3は、介在部材30Aを軸方向に見た平面図である。介在部材30Aは、二つの端面30a,30bの間のベース30fと、当該ベース30fから径方向外方に突出した突出部30gと、を有している。ベース30fには、シャフト21を通す貫通穴30cの他、吐出ポート11gを開口する切欠状の開口30hが設けられている。突出部30gは、ベース30fの周縁から径方向外方に突出し、突出部30gの周方向(接線方向)の幅は一定である。突出部30gは、帯状の形状を有している。突出部30gは、底面11c1と並ぶ(面一の)スロット11eの端面を覆っている。ベーン40は、ベース30fおよび突出部30gにおいて端面30b上をスライドする。
また、図2に示されるように、ケーシング11には、ベーン40を挟むように、凹部11c(圧縮室R)内に開口する吸入ポート11fと吐出ポート11gとが設けられている。
このような構成では、介在部材30Aの端面30b、カバー12の端面12b、ローラ23の外周面23a、および凹部11cの内周面11c2で囲まれた圧縮室Rが、ベーン40(接触面Fc2)、および外周面23aと内周面11c2との接触面Fc1で仕切られることにより、媒体の吸入領域R1および圧縮領域R2が設けられる。ローラ23および接触面Fc1の位置の反時計回り方向の回転に伴い、吸入領域R1は、1回転目で拡張した後、2回転目で圧縮領域R2となって収縮する。よって、吸入ポート11fから吸入領域R1へ吸入された媒体は、圧縮領域R2で圧縮され、吐出ポート11gから吐出される。
以上説明したように、本実施形態では、凹部11cの底面11c1とローラ23(ロータ)の端面23b(第一面)との間に介在する介在部材30Aは、隅肉部11d1(隅部11c3)との干渉を避ける逃げ部30eを有している。隅部11c3に隅肉部11d1が存在すると、当該隅肉部11d1が存在する部分においては接触面Fc1が形成できないため、所要の圧縮効率が得られ難くなる。隅肉部11d1は、凹部(有底穴)の切削加工において隅部11c3に生じるものである。したがって、ケーシング11を、底壁11aを有する部材と、有底穴ではなく貫通穴が設けられた周壁11bを有する部材と、に分けてそれらを組みあわせれば、隅肉部11d1はできない。しかしながら、その場合には、部品点数が増大し、製造の手間やコストが増大する虞がある。また、複数の部品に分けた場合、寸法のばらつきによる効率低下が生じ無いよう、製造された部品の寸法検査によって部品の組み合わせを選択したり、位置決め構造や工程が必要となったりするなど、より一層大きな手間が生じる虞もある。さらに、複数の部品に分けた場合、合わせ面が媒体の漏れ経路となり、圧縮効率が低下する虞もある。この点、本実施形態では、逃げ部30eを有した介在部材30Aは、底面11c1とは反対側において、少なくとも隅部11c3を軸方向に覆う位置まで第一軸方向Da1(厚さ方向)に延びており、端面23bと相対的に摺動する端面30b(第二面)を有している。よって、本実施形態のロータリコンプレッサ1Aによれば、例えば、所要の圧縮効率が得られなかったり、製造の手間やコストが嵩んだり、効率が低下したり、といった不都合が回避されやすい。
また、本実施形態では、介在部材30Aの硬さは、ケーシング11の硬さ以上とすることができる。このような構成によれば、例えば、ローラ23(ロータ)の端面23bとの摺動による介在部材30Aの端面30bの摩耗を、抑制することができる。
また、本実施形態では、介在部材30Aは、ベーン40を収容するスロット11e内に突出する突出部30gを有している。このような構成によれば、例えば、突出部30gによって、介在部材30Aの回り止めを構成できる。また、例えば、ケーシング11とは別の部材である介在部材30Aは、ベーン40との摺動面がケーシング11に直接加工される場合に比べて、耐摩耗性やベーン40との摺動性を高めることができたり、ベーン40との摺動面におけるシール性を高めることができたりといった、利点が得られやすい。
[第2実施形態]
図4は、第2実施形態のロータリコンプレッサ1Bの断面図である。本実施形態では、介在部材30Bの硬度(硬さ)が、ケーシング11の硬度未満である。具体的には、例えば、介在部材30Bのヤング率(弾性率、弾性係数)が、ケーシング11のヤング率未満であってもよいし、介在部材30Bのビッカース硬度が、ケーシング11のビッカース硬度未満であってもよい。
介在部材30Bは、例えば、合成樹脂材料や、メッキ層である。この場合、介在部材30Bは、凹部11cの底面11c1上に仮設置され、その後、仮設置された介在部材30Bの第一軸方向Da1の端面に、例えば、切削、プレス、研磨のような後加工(仕上げ加工)が施されることにより、端面23cが形成されてもよい。ここで、上述したように、介在部材30Bの硬度は、ケーシング11の硬度未満であるため、ケーシング11よりも加工しやすい。よって、このような構成によれば、例えば、ローラ23の端面23bとの間の摺動性やシール性の高い端面23cが得られやすい。
また、本実施形態では、底面11c1と内周面11c2との間の隅部11c3に、凹溝11d2が設けられている。凹溝11d2は、隅部11c3において、底面11c1から第二軸方向Da2に凹んでいる。言い換えると、凹溝11d2は、アセンブリされた状態において、底面11c1においてローラ23の端面23bから離れる方向に凹んでいる。また、凹溝11d2は、隅部11c3沿って環状に延びている。
介在部材30Bは、凹溝11d2を埋める充填部30iを有している。充填部30iは、介在部材30Bの当初の仮設置、あるいは後加工において、形成される。環状の凹溝11d2が存在したままであると、当該凹溝11d2を介して媒体が漏れるため、所要の圧縮効率が得られ難くなる。この点、本実施形態によれば、そのような不都合が生じ無い。充填部30iは、第二突出部の一例である。
また、仮に、本実施形態の介在部材30Bを適用するにあたり、隅部11c3に凹溝11d2が設けられず、隅肉部11d1が存在する場合にあっては、内周面11c2と接する位置まで端面30bを平坦に形成するために、介在部材30Bの厚さを隅肉部11d1の高さよりも大きく(厚く)する必要が生じる。この点、本実施形態によれば、凹溝11d2が設けられたことにより隅肉部11d1が存在しないため、介在部材30Bをより薄くすることができる。
以上、本発明の実施形態を例示したが、上記実施形態は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。これら実施形態は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。また、各実施形態の構成や形状は、部分的に入れ替えて実施することも可能である。また、各構成や形状等のスペック(構造や、種類、方向、形状、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
例えば、上記実施形態では、ロータリコンプレッサは、1段のタイプであったが、多段のタイプであってもよい。また、多段型の場合、ロータリコンプレッサは、シャフトが上下方向に沿う所謂縦置き型であってもよいし、シャフトが横方向に沿う所謂横置き型であってもよい。また、本発明は、ベーン式以外のロータリコンプレッサにも適用可能である。すなわち、内周面は、円筒面には限定されない。
1A,1B…ロータリコンプレッサ、11…ケーシング、11c…凹部、11c1…底面、11c2…内周面、11c3…隅部、11d1…隅肉部、11d2…凹溝、11e…スロット(開口)、23…ローラ(ロータ)、23a…外周面、23b…端面(第一面)、30A,30B…介在部材、30b…端面(第二面)、30e…逃げ部、30g…突出部(第一突出部)、30i…充填部(第二突出部)、40…ベーン、Ax…回転中心、R…圧縮室。

Claims (5)

  1. 円筒面状の内周面を有した凹部と、前記内周面の軸方向を向く前記凹部の底面と、を有したケーシングと、
    前記底面から前記軸方向に離間し前記軸方向に略直交する第一面と、前記内周面と面した外周面と、を有し、前記第一面と直交する回転中心回りに回転し、前記内周面と前記外周面との間に圧縮室を形成するロータと、
    前記底面と前記第一面との間に位置され、前記底面と当該底面および前記内周面の間の隅部とを覆い、前記第一面と面し前記ロータの回転に応じて前記第一面に対して相対的にスライドする第二面を有した、介在部材と、
    前記外周面と接した状態で前記第二面に沿って前記回転中心に近い位置と遠い位置との間で往復するベーンと、を備え
    前記隅部は隅肉部を有し、
    前記介在部材は、前記第一面に沿って延びた板状の形状を有し、前記隅肉部との干渉を避ける逃げ部を有し、
    前記ケーシングには、前記ベーンを往復可能に収容し前記内周面に開口した開口が設けられ、
    前記介在部材は、前記内周面よりも前記回転中心から離れるように突出し前記開口内に挿入された第一突出部を有した、
    ロータリコンプレッサ。
  2. 前記介在部材の硬さは、前記ケーシングの硬さ以上である、請求項に記載のロータリコンプレッサ。
  3. 前記介在部材の硬さは、前記ケーシングの硬さ未満である、請求項1または2に記載のロータリコンプレッサ。
  4. 前記隅部には、前記内周面と前記底面との間において前記第一面から離れるように凹んだ凹溝が設けられ、
    前記介在部材は、前記凹溝を埋める第二突出部を有した、請求項に記載のロータリコンプレッサ。
  5. 前記介在部材は、合成樹脂材料で作られた、請求項3または4に記載のロータリコンプレッサ。
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