JP2020072610A - 電源装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】待機モードにおける電源効率の低下を抑制すること。【解決手段】コントロールユニット129は、間欠モードの場合に、電源制御IC117により間欠モードで電界効果トランジスタ106、107を制御している場合に、間欠モードの1周期中に二次巻線112に生成される交流電圧を1つのパルス信号に変換する間欠周波数検出回路20から出力されたパルス信号に基づいて第二の負荷132の大きさを検出し、検出した第二の負荷132に応じた電力供給を行うために、抵抗125に流れる電流を切り替える直流電圧切替回路40を制御して、第一の直流電圧Voutの電圧を切り替える。【選択図】図1

Description

本発明は、交流電圧から直流電圧を生成する電源装置及び電源装置を備える画像形成装置に関する。
駆動手段を備えた電子機器用の電源装置では、例えばモータやソレノイド等の動作に必要な電圧が高い駆動手段への第一の直流電圧と、CPUやASIC等の動作に必要な電圧が低い制御手段への第二の直流電圧との2系統の電圧を出力する構成が多い。このような電源装置では、商用交流電源からの交流電圧を整流、平滑して、駆動系への第一の直流電圧を生成するAC/DCコンバータと、第一の直流電圧を用いて制御系への第二の直流電圧を生成するDC/DCコンバータを備えた構成が採用されることが多い。
電子機器が省エネルギー状態である待機モードになっているときには、駆動系での消費電力を削減するため、ロードスイッチ等によって駆動系への電力供給を遮断する構成が採用される。また、DC/DCコンバータの負荷であるCPUやASICでは、消費電流が小さくなるように動作クロックを下げて負荷電流を可能な限り小さくする対策が取られている。
しかしながら、負荷電流が小さい場合には、上述したDC/DCコンバータの効率は低下することが一般的に知られている。そこで、例えば特許文献1では、待機モード時における効率を改善するために、次のような構成が提案されている。すなわち、CPU等の制御手段により、AC/DCコンバータが生成する第一の直流電圧を第二の直流電圧より低い第三の直流電圧に下げることで、DC/DCコンバータのスイッチング手段を連続導通状態で駆動する構成が提案されている。このような構成にすることにより、DC/DCコンバータのスイッチング損失がなくなり、待機モード時の電源効率を向上させることができる。
特許第5268615号公報
しかしながら、電源装置が上述した従来構成の場合には、待機モード時には消費電流の大きな負荷を動作させるための電流を出力することができないという課題がある。これは、負荷への電流供給は、制御手段によってAC/DCコンバータの出力を第一の直流電圧から第三の直流電圧に制御した後に、スイッチング手段を連続導通状態で駆動したDC/DCコンバータから行われることが原因である。このような構成で、DC/DCコンバータの負荷が大きくなると、DC/DCコンバータ内部及びDC/DCコンバータ出力部に接続されている電子部品の直列抵抗成分が、直流電圧を低下させる。直流電圧が低下すると、その先に接続された電子部品にかかる電圧が低くなるため、例えば制御系であるコントロールユニットの動作電圧を下回る等により、回路が正常に動作しないことが起こり得る。このため、待機モードにおいて電流を比較的多く消費する負荷を動作させる場合には、予め電源装置のAC/DCコンバータが生成する直流電圧を第三の直流電圧から第一の直流電圧に戻しておく必要がある。第一の直流電圧がDC/DCコンバータに入力されると、DC/DCコンバータは第二の直流電圧を生成するために、スイッチング手段によりスイッチング動作を行う。その結果、DC/DCコンバータの出力電流が増大しても、負荷に供給される直流電圧が低下することはない。しかしながら、第一の直流電圧は、電源装置の消費電力が低くなるように調整された電圧ではないため、調整された第三の直流電圧での動作時と比較して待機モードでの効率が低下してしまうという課題がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、待機モードにおける電源効率の低下を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明では、以下の構成を備える。
(1)一次巻線及び二次巻線を有するトランスと、交流電源からの入力電圧が印加される前記トランスの前記一次巻線に接続されたスイッチング手段と、分圧抵抗を有し、前記トランスの前記二次巻線に誘起され、負荷に供給される第一の直流電圧を前記分圧抵抗で分圧した電圧に応じたフィードバック電圧を出力するフィードバック手段と、前記スイッチング手段を所定周期で連続発振させる連続モード、又は前記スイッチング手段を前記所定周期よりも長い間欠周期で間欠発振させる間欠モードに切り替えが可能で、前記フィードバック電圧に応じて、前記スイッチング手段を制御する第一の制御手段と、前記第一の制御手段の連続モード又は間欠モードへの切替えを制御する第二の制御手段と、前記第一の制御手段により前記間欠モードで前記スイッチング手段を制御している場合に、前記間欠モードの1周期中に前記二次巻線に生成される交流電圧を1つのパルス信号に変換する信号変換手段と、前記フィードバック手段の前記分圧抵抗に流れる電流を制御して、前記第一の直流電圧を切り替える電圧切替手段と、を備え、前記第二の制御手段は、前記間欠モードの場合に、前記信号変換手段から出力された前記パルス信号に基づいて前記負荷の大きさを検出し、検出した前記負荷の大きさに応じた電力供給を行うために前記電圧切替手段を制御して前記第一の直流電圧を切り替えることを特徴とする電源装置。
(2)一次巻線及び二次巻線を有するトランスと、交流電源からの入力電圧が印加される前記トランスの前記一次巻線に接続されたスイッチング手段と、分圧抵抗を有し、前記トランスの前記二次巻線に誘起され、負荷に供給される第一の直流電圧を前記分圧抵抗で分圧した電圧に応じたフィードバック電圧を出力するフィードバック手段と、前記スイッチング手段を所定周期で連続発振させる連続モード、又は前記スイッチング手段を前記所定周期よりも長い間欠周期で間欠発振させる間欠モードに切り替えが可能で、前記フィードバック電圧に応じて、前記スイッチング手段を制御する第一の制御手段と、前記第一の制御手段の連続モード又は間欠モードへの切替えを制御する第二の制御手段と、前記第一の制御手段により前記間欠モードで前記スイッチング手段を制御している場合に、前記間欠モードの1周期中に前記二次巻線に生成される交流電圧を1つのパルス信号に変換する信号変換手段と、前記信号変換手段により変換された前記パルス信号の周期に応じて平滑化された電圧と基準電圧との電圧差に応じた信号を出力する直流電圧制御手段と、前記直流電圧制御手段から出力された前記信号に応じて、前記フィードバック手段の前記分圧抵抗に流れる電流を制御して、前記第一の直流電圧を切り替える電圧切替手段と、前記直流電圧制御手段から出力される前記信号を有効又は無効にするスイッチ手段と、を備え、前記第二の制御手段は、前記スイッチ手段を制御して、前記連続モードの場合には前記信号を無効にし、前記間欠モードの場合には前記信号を有効にすることを特徴とする電源装置。
(3)記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)又は前記(2)に記載の電源装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
(4)記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)又は前記(2)に記載の電源装置と、を備える画像形成装置であって、前記画像形成手段を制御するコントローラを備え、前記第二の制御手段は、前記コントローラであることを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、待機モードにおける電源効率の低下を抑制することができる。
実施例1、3の電源装置の回路構成を示す回路図 実施例1〜3の電流共振回路の動作を説明する図 実施例1〜3の電流共振回路のFETのドレイン電流波形を示す図 実施例1〜3の間欠モードにおけるスイッチング動作を説明するタイミングチャート 実施例1〜3の待機モードでの間欠周波数と負荷との特性関係を示すグラフ 実施例1〜3のDC/DCコンバータの回路構成を示す回路図 実施例1〜3の待機モードでの効率が最大となる直流電圧の負荷特性を示す図 実施例1〜3の間欠周波数検出回路の各部の電圧波形を示す図 実施例2、3の電源装置の回路構成を示す回路図 実施例3の画像形成装置の構成を示す概略断面図
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[電源装置の構成]
図1は、実施例1の電源装置の回路構成を示す回路図である。本実施例の電源装置は、一般的な電流共振方式でスイッチング動作を行う電源装置である。図1において、インレット101から入力された交流電圧は、ヒューズ102、コモンモードコイル103を経て、整流ダイオードブリッジ104により整流され、平滑コンデンサ105により平滑化される。トランス109のスイッチングを行う電界効果トランジスタ(以下、FETという)106、107は直列に接続されている。そして、平滑コンデンサ105の一端はFET106(第一のスイッチング素子)のドレイン端子に接続され、平滑コンデンサ105の他端はFET107(第二のスイッチング素子)のソース端子に接続されている。
トランス109は、漏洩インダクタンスがコントロールされて設計されたトランスであり、一次側には一次巻線110、補助巻線114を有し、二次側には二次巻線112、113を有する。一次巻線110の一端はFET107のドレイン端子とFET106のソース端子との接続点に接続され、一次巻線110の他端は電流共振コンデンサ(電流共振用のコンデンサ)108の一端に接続されている。更に、電流共振コンデンサ108の他端はFET107のソース端子に接続されている。補助巻線114には、補助巻線114に誘起された電圧を整流平滑するダイオード115、平滑コンデンサ116が接続され、平滑コンデンサ116に蓄えられた電圧は電源制御IC117のVCC端子に入力される。トランス109の二次巻線112、113には、それぞれ整流ダイオード120、121が接続され、整流ダイオード120、121は、二次巻線112、113に誘起された電圧を整流し、平滑コンデンサ122により平滑化される。電圧出力部127は、平滑コンデンサ122に蓄えられた電圧を、第一の直流電圧Voutとして、ロードスイッチ128を介して電圧出力部127に接続された第一の負荷131に出力する。また、ロードスイッチ128は、電圧出力部127から第一の負荷131への電流供給路に設けられ、電力供給路の接続又は切断を行う。
電圧出力部127の出力電圧である第一の直流電圧Voutの状態を一次側にフィードバックするフィードバック部は、フォトカプラ140、シャントレギュレータ124、抵抗125、126、135、FET123等から構成されている。シャントレギュレータ124のREF端子には、第一の直流電圧Voutを抵抗125、126等で分圧された電圧が入力される。シャントレギュレータ124は、フォトカプラ140のダイオードと接続されたカソード端子Kと、グランド(GND)と接続されたアノード端子Aを備えている。フィードバック部の動作については、後述する。
電源装置を制御する電源制御IC117は、FET106、107のゲート端子に電圧を印加し、FET106、107のオン・オフ動作を制御するG1、G2端子、及び補助巻線114で生成された電源電圧が供給されるVCC端子を備えている。また、第一の制御手段である電源制御IC117は、定電圧を出力するREG端子、通常モードと待機モードを切り替えるCL端子、そしてグランド(GND)レベルを取得するためのGND端子を備えている。なお、通常モード(連続モードともいう)では、FET106、107は所定周期で連続発振される。一方、待機モード(間欠モードともいう)では、FET106、107は所定周期よりも長い周期で間欠発振される。更に、電源制御IC117は、電圧出力部127の第一の直流電圧Voutをモニタして、FET106、107のスイッチング動作を制御するためのFB端子を有している。コンデンサ118は、FB端子から供給される電荷を蓄えるコンデンサであり、コンデンサ119は、SB端子から供給される電荷を蓄えるコンデンサである。また、電源制御IC117のFB端子は、電源制御IC117内部に定電流充電回路を備えており、SB端子は、電源制御IC117内部に、定電流充電回路及び放電回路を備えている。本実施例の電源制御IC117においては、待機モードにおけるスイッチング周波数は、SB端子電圧に応じて制御される。
第二の制御手段であるコントロールユニット129は、汎用出力機能を備えたGPO1端子、GPO2端子、及びGPO3端子に加え、電源電圧が入力されるVCC端子を有している。GPO1端子は、ロードスイッチ128に接続され、GPO3端子は、FET123のゲート端子と接続されている。また、GPO2端子は、フォトカプラ141のダイオードと接続され、フォトカプラのフォトトランジスタのコレクタ端子は、電源制御IC117のREG端子と接続され、エミッタ端子はCL端子と接続されている。GPO1端子、GPO2端子、及びGPO3端子から出力される信号については、後述する。また、コントロールユニット129は、デジタル信号をアナログ信号に変換して出力するD/A変換機能を備えたDA端子、入力信号の周波数をカウントする機能を備えたIC端子を有している。
間欠周波数検出回路20は二次巻線112に誘起された電圧を整流する整流ダイオード201、ローパスフィルタを構成する抵抗202、コンデンサ203、及びコントロールユニット129の入力端子を保護するツェナーダイオード204を有している。直流電圧切替回路40は、直流電圧を切り替えるためのスイッチ素子であるトランジスタ401、トランジスタ401のコレクタ電流を制御する抵抗402(第三の分圧抵抗)を有している。DC/DCコンバータ130は、IN端子から入力される電圧出力部127の出力電圧である第一の直流電圧Voutを、第二の直流電圧に変換して、OUT端子から出力する。第二の負荷132は、DC/DCコンバータ130のOUT端子に接続された負荷であり、DC/DCコンバータ130から第二の直流電圧が供給される。同様に、コントロールユニット129のVCC端子には、DC/DCコンバータ130のOUT端子から電源電圧が入力される。なお、本実施例では通常モードにおける第一の直流電圧Voutを24.0V、第二の直流電圧を3.3Vとしている。
[スイッチング動作の説明]
図1において、電源制御IC117のVCC端子に補助巻線114から電源電圧が供給されると、電源制御IC117が起動される。電源制御IC117は起動されると、FET106、107の各ゲート端子にG1、G2端子から制御信号を出力し、FET106、107の動作を制御する。次に、図2、図3を参照して、電源装置が搭載された画像形成装置が画像形成を行う通常モード(連続モードともいう)におけるトランス109の一次側の電流の流れについて、FET106、107のオン/オフ状態に応じた順序に沿って説明する。図2は、トランス109の一次側の電流の流れを説明するために、トランス109、FET106、107、電源制御IC117、平滑コンデンサ105から構成される電流共振回路の周辺回路部分を図1の回路図より抜き出した回路図である。図2では、説明の順に(a)から(f)の回路図に電流の流れを矢印で表示している。図3は、FET106、107のドレイン電流の電流波形を示した図であり、上図はFET106のドレイン電流の電流波形を示しており、下図はFET107のドレイン電流の電流波形を示している。図3では、縦軸は電流値、横軸は時間を示す。また、図3に示すFET106、107の波形図は、図2(a)〜(f)の電流の流れと対応しており、図中に記載した順序番号(順序1〜順序7)は、図2の(a)(順序1、7)〜(f)(順序6)に対応する。
1)順序1(図2(a)の状態)
図2(a)では、FET106がオン(ON)状態、FET107がオフ(OFF)状態であり、このときの電流の流れを図中、順序1の破線で示している。図2(a)では、電流は平滑コンデンサ105からFET106を介して、トランス109の一次巻線110へと流れ、一次巻線110を流れた電流は、電流共振コンデンサ108を経て、平滑コンデンサ105に戻る電流経路で流れる。
2)順序2(図2(b)の状態)
図2(b)では、FET106がオフ(OFF)状態、FET107がオフ(OFF)状態であり、このときの電流の流れを図中、順序2の破線で示している。図2(b)では、FET106がオン状態からオフ状態になっても、トランス109の一次巻線110に流れる電流は図2(a)での電流の流れを維持しようと働く。そのため、トランス109の一次巻線110を流れる電流は、電流共振コンデンサ108を経て、FET107の寄生ダイオードを経由して一次巻線110に戻る電流経路で電流が流れる。
3)順序3(図2(c)の状態)
図2(c)では、FET106がオフ(OFF)状態、FET107がオン(ON)状態であり、このときの電流の流れを図中、順序3の破線で示している。図2(c)では、順序2の状態でFET107をオン状態にしても、引き続き、電流は、トランス109の一次巻線110から電流共振コンデンサ108を経て、FET107の寄生ダイオードを経由する電流経路で流れる。
4)順序4(図2(d)の状態)
図2(d)では、順序3に引き続き、FET106がオフ(OFF)状態、FET107がオン(ON)状態であり、このときの電流の流れを図中、順序4の破線で示している。図2(d)では、トランス109の漏洩インダクタンスと電流共振コンデンサ108との共振作用により、電流は、順序3の状態から次第に次のように流れる。すなわち、電流は、電流共振コンデンサ108からトランス109の一次巻線110へと流れ、FET107を経て、電流共振コンデンサ108に戻る電流経路で流れるように変化する。
5)順序5(図2(e)の状態)
図2(e)では、FET106がオフ(OFF)状態、FET107がオフ(OFF)状態であり、このときの電流の流れを図中、順序5の破線で示している。図2(e)では、順序4の状態のままでFET107をオン状態からオフ状態にしても、トランス109の一次巻線110に流れる電流は図2(d)での電流の流れを維持しようと働く。そのため、電流は、電流共振コンデンサ108からトランス109の一次巻線110へと流れ、トランス109の一次巻線110からFET106の寄生ダイオードを経由して、平滑コンデンサ105に向かう電流経路で流れる。
6)順序6(図2(f)の状態)
図2(f)では、FET106がオン(ON)状態、FET107がオフ(OFF)状態であり、このときの電流の流れを図中、順序6の破線で示している。図2(f)では、順序5の状態でFET106をオフ状態からオン状態にしても、引き続き、電流は、次のように流れる。すなわち、電流は、電流共振コンデンサ108からトランス109の一次巻線110へと流れ、トランス109の一次巻線110からFET106の寄生ダイオードを経由して、平滑コンデンサ105に向かう電流経路で流れる。
7)順序7(図2(a)の状態)
図2(f)に引き続き、FET106がオン(ON)状態、FET107がオフ(OFF)状態であり、このときの電流の流れを図中、順序7の破線で示している。トランス109の漏洩インダクタンスと電流共振コンデンサ108との共振作用により、電流は、順序6の状態から、次第に次のように流れる。すなわち、電流は、平滑コンデンサ105からFET106を経由してトランス109の一次巻線110へと流れ、一次巻線110から電流共振コンデンサ108を経由して平滑コンデンサ105に戻る電流経路で、電流が流れるように変化する。
このようにして、トランス109の一次巻線110には、正方向と逆方向の電流が交互に流れることになる。これにより、トランス109の二次巻線112、113に電圧が誘起され、誘起された電圧は2つの整流ダイオード120、121、及び平滑コンデンサ122から構成される整流平滑回路によって整流・平滑化されて、第一の直流電圧Voutが生成される。また、このとき、トランス109の補助巻線114にも電圧が誘起され、この誘起電圧は、ダイオード115、及び平滑コンデンサ116の整流平滑回路により整流、平滑化され、電源制御IC117のVCC端子に電源電圧として入力される。なお、FET106、107のスイッチング周波数が低い程、FET106、107のオン時間が長くなるため、FET106、107のドレイン電流が増加し、トランス109の一次巻線110の電圧振幅が大きくなる。これにより、トランス109の二次側には、より大きな電圧が誘起され、より大きな電圧の第一の直流電圧Voutを出力することができる。
[フィードバック制御の説明]
次に、通常モードにおけるフィードバック制御について説明する。なお、通常モードにおいては、直流電圧切替回路40のトランジスタ401がオフ状態となるように、コントロールユニット129のDA端子の出力は、ロー(Low)レベルが出力されているものとする。また、コントロールユニット129のGPO3端子は、FET123のゲート端子にハイ(High)レベル信号を出力し、FET123はオンしているものとする。
上述したように、電圧出力部127から第一の直流電圧Voutが出力されると、抵抗125(第一の分圧抵抗)、126(第二の分圧抵抗)、135によって分圧された電圧が、シャントレギュレータ124のREF端子に入力される。シャントレギュレータ124は、REF端子の入力電圧が、シャントレギュレータ124が内部に有する基準電圧より高い場合は、カソード端子Kをアノード端子Aと導通させることで、シャントレギュレータ124を導通状態に設定する。一方、シャントレギュレータ124は、REF端子の入力電圧が、シャントレギュレータ124が内部に有する基準電圧以下の場合には、カソード端子Kをハイインピーダンス状態にして、シャントレギュレータ124を非導通状態に設定する。
シャントレギュレータ124のカソード端子Kは、フォトカプラ140の発光ダイオードと接続され、シャントレギュレータ124が導通状態の場合には、フォトカプラ140の発光ダイオードに電流が流れる。これにより、フォトカプラ140のフォトトランジスタがオンする。一方、シャントレギュレータ124が非導通状態の場合には、フォトカプラ140の発光ダイオードには電流が流れず、フォトカプラ140のフォトトランジスタはオフする。また、フォトカプラ140のフォトトランジスタのコレクタ端子は、電源制御IC117のFB端子に接続されている。そのため、FB端子の電圧は、FB端子に接続された定電流源から供給される電流量、コンデンサ118の容量、フォトカプラ140のフォトトランジスタの動作、つまりはシャントレギュレータ124の動作に応じて変化する。なお、以下では、フィードバック電圧であるFB端子の電圧をFB端子電圧という。
第一の直流電圧Voutの電圧が高い場合には、REF端子の入力電圧が高くなり、シャントレギュレータ124が導通状態となる。これにより、フォトカプラ140の発光ダイオードが導通状態となり、フォトカプラ140のフォトトランジスタがオンし、その結果、コンデンサ118に充電された電荷が放電され、電源制御IC117のFB端子電圧が低下する。
一方、第一の直流電圧Voutの電圧が低下すると、フォトカプラ140の発光ダイオードに流れる電流が減少するため、発光ダイオードの発光量が減り、フォトトランジスタに流れる電流も低下する。そのため、電源制御IC117内部のFB端子に接続されている定電流充電回路により電流が供給され、コンデンサ118が充電されることにより、FB端子電圧は上昇する。そして、第一の直流電圧Voutの電圧が更に低下して、シャントレギュレータ124のREF端子の入力電圧が、シャントレギュレータ124が内部に有する基準電圧以下になると、カソード端子Kはハイインピーダンス状態となる。その結果、フォトカプラ140の発光ダイオードには電流が流れなくなり、フォトトランジスタはオフ状態となるため、定電流充電回路から供給される電流によりコンデンサ118が充電されるため、FB端子電圧は、更に上昇する。このように、電源制御IC117は、FB端子電圧に基づいて、第一の直流電圧Voutの電圧を検出することができ、FB端子電圧に基づいて、FET106、107のスイッチング制御を行う。これにより、電源装置は、安定した第一の直流電圧Voutを出力することが可能になる。
[待機モードの説明]
通常モードでは、常にFET106、107によるスイッチング動作が行われている。その結果、電源制御IC117の動作電流やFET106、107のスイッチング時の損失により、消費電力が増加することになる。そのため、近年の電源制御ICは、消費電力を低減するため、間欠的にスイッチング動作を行う待機モード(間欠モードともいう)を備えている。
本実施例では、コントロールユニット129のGPO2端子からハイレベル信号が出力されると、フォトカプラ141の発光ダイオードが導通状態となって、フォトトランジスタがオンする。その結果、電源制御IC117のREG端子の電圧がCL端子に出力されることによって、CL端子の入力電圧が上昇する。これにより、電源制御IC117では、通常モードから待機モードへの切替えが行われる。また、消費電力低減のために、コントロールユニット129は、GPO1端子の出力を切り替えることにより、ロードスイッチ128をオフし、第一の負荷131への電力供給を遮断する。更に、コントロールユニット129は、待機モードではGPO3端子からローレベル信号は出力し、FET123をオフする。
電源制御IC117は、シャントレギュレータ124のREF端子の入力電圧が定電圧(例えば2.5V)となるように、FET106、107の制御を行う。そのため、電圧出力部127には、シャントレギュレータ124のREF端子に入力される電圧に抵抗125の両端に生じる電圧だけ高い電圧が発生する。上述したように、待機モードでは、コントロールユニット129によってFET123はオフされる。そのため、抵抗135には電流が流れなくなり、抵抗126、135が並列に接続されていた通常モードと比べて、抵抗125に流れる電流は小さくなり、抵抗125の両端に生じる電圧は小さくなる。その結果、待機モードではFET123をオフすることで、電圧出力部127の電圧である第一の電圧Voutを通常モードに比べて小さくすることができる。
なお、通常モードから待機モードへ切り替える場合には、コントロールユニット129は、次のような順序で切替制御動作を行う。まず、コントロールユニット129はGPO1端子の出力を切り替えてロードスイッチ128をオフした後、GPO2端子からハイレベル信号を出力して、電源制御IC117を通常モードから待機モードへと移行させる。次に、コントロールユニット129はGPO3端子からローレベル信号を出力して、電圧出力部127の電圧値を低下させる。このときは、コントロールユニット129は、DA端子からローレベル信号を出力しているため、トランジスタ401はオフ状態のままである。そのため、電圧出力部127の電圧は、抵抗125、126に流れる電流値と、シャントレギュレータ124のREF端子への入力電圧とで決定される電圧になる。そして、コントロールユニット129が間欠周波数検出回路20からIC端子に入力される信号に基づいて、間欠周波数を検出した後、後述する直流電圧を切り替える制御動作を行い、DA端子から所定の電圧を出力する。その結果、電圧出力部127の電圧値が適切な電圧値に切り替わる。
[待機モードにおけるスイッチング動作]
図4は、電源制御IC117のFB端子、SB端子の電圧、DC/DCコンバータ130の入力電圧である電圧出力部127の第一の直流電圧Voutの電圧波形を用いて、FET106、107のスイッチング動作を説明するタイミングチャートである。図4において、縦軸方向には、上から順に、第一の直流電圧Voutの電圧波形、FB端子電圧の電圧波形、SB端子電圧の電圧波形、FET106、107のゲート端子の電圧(ゲート電圧)、間欠モードの状態を示している。横軸は時間を示し、T1、T2、T3、T4、T5は、時間(タイミング)を示す。
待機モードにおけるスイッチング周波数とスイッチング動作時間は、電源制御IC117のFB端子電圧とSB端子電圧によって制御される。通常モードから待機モードに切り替わると、FET106、107のスイッチング動作は停止し、電圧出力部127の第一の直流電圧Voutが徐々に低下する。そのため、上述したフィードバック制御によってFB端子電圧が上昇する。時間T1において、FB端子電圧が閾値電圧FBonを上回ると、電源制御IC117のSB端子の内部に設けられた定電流充電回路から電流が供給され、コンデンサ119が充電され、SB端子電圧が上昇する。時間T2においてSB端子電圧が閾値電圧SBonを上回ると、電源制御IC117により停止していたFET106、107のスイッチング動作が再開される。待機モードにおいては、SB端子電圧が高くなる程、FET106、107のスイッチング周波数が低くなるため、第一の直流電圧Voutは徐々に上昇する。第一の直流電圧Voutが上昇するとFB端子電圧が低下し、時間T3でFB端子電圧が閾値電圧FBoffを下回ると、SB端子の内部回路が定電流充電回路から定電流放電回路に切り替わり、コンデンサ119が放電され、SB端子電圧が低下する。時間T4でSB端子電圧が閾値電圧SBoffを下回ると、電源制御IC117は、FET106、107によるスイッチング動作を停止して、休止期間へと移行する。
休止期間では、電源制御IC117は、FET106、107のスイッチング動作を行わないため、トランス109の二次側に電力が供給されない。そのため、DC/DCコンバータ130を介した第二の負荷132への電力供給は、平滑コンデンサ122に蓄積された電荷(充電電圧)からのみ行われる。電力供給が続くと、平滑コンデンサ122の電荷が徐々に減少していき、第一の直流電圧Voutも徐々に減少する。第一の直流電圧Voutが低下してFB端子電圧が上昇し、FB端子電圧が閾値電圧FBonを上回ると、再び上述した制御が行われ、時間T5にて、再度スイッチング動作期間に移行して同様の制御が繰り返される。
なお、図4において、時間T2から時間T4までのFET106、107のスイッチング動作を行っている期間(動作期間)の時間を時間Ton、時間T4から時間T5までのスイッチング動作を休止している期間(休止期間)の時間を時間Toffとする。すると、間欠周期Tは(時間Ton+時間Toff)で表わすことができる。
[間欠周波数と負荷との関係]
図5は、第二の負荷132と、待機モード時(間欠モード時)のFET106、107の間欠周波数の特性関係を示すグラフであり、縦軸は間欠周波数(Hz)、横軸は第二の負荷132に流れる電流値(図中、負荷(mA)と表示)を示す。ここで、間欠周波数は、間欠周期Tの逆数1/Tとする。休止時間Toffは、平滑コンデンサ122の容量、第一の直流電圧Voutの大きさ、第二の負荷132の大きさによって決まり、例えば負荷が2倍になると、休止期間Toffは1/2倍になる。一方、動作時間Tonは、休止時間Toffと比べて短いため、間欠周波数は、ほぼ休止時間Toffによって決まる。その結果、図5に示すように、間欠周波数は第二の負荷132に対してほぼ比例する関係を有していることがわかる。そのため、間欠周波数を検出することで、検出した間欠周波数に基づいて第二の負荷132の大きさを予測することができる。
[DC/DCコンバータの説明]
次に、DC/DCコンバータ130の動作について説明する。図6は、DC/DCコンバータ130の構成の一例を示した回路図である。DC/DCコンバータ130のIN端子には、電圧出力部127から第一の直流電圧Voutが入力され、OUT端子からは、接続された第二の負荷132に第二の直流電圧Vout2が出力される。DC/DCコンバータ130は、DC/DCコンバータ制御IC150、FET151、回生ダイオード152、インダクタ153、コンデンサ154、抵抗155、156を有している。
DC/DCコンバータ130に電圧出力部127から第一の直流電圧Voutが入力されると、DC/DCコンバータ制御IC150はFET151を断続的に駆動し、インダクタ153にパルス電圧を供給する。このパルス電圧は、インダクタ153、回生ダイオード152、コンデンサ154によって直流化され、第二の直流電圧Vout2を出力する。また、第二の直流電圧Vout2は、抵抗155、156により分圧され、DC/DCコンバータ制御IC150に入力される。DC/DCコンバータ制御IC150は、内部に基準電圧を有しており、基準電圧と分圧された第二の直流電圧Vout2が等しくなるように、FET151のオンデューティ(On Duty)を制御する。これにより、安定した第二の直流電圧Vout2が第二の負荷132に供給される。
[第二の負荷の大きさによる各部の消費電力の変化]
次に、待機モードにおける第二の負荷132の大きさによる各部の消費電力の変化について説明する。ここでは、条件として第一の直流電圧Vout及び第二の直流電圧Vout2は一定であるとする。待機モードにおいて消費電力が大きい素子としては、FET106、107、電源制御IC117、整流ダイオード120、121、DC/DCコンバータ130等が挙げられる。
FET106、107では、ターンオン・ターンオフする際に発生するスイッチング損失と、オン状態中にFETの内部抵抗によって生じるオン損失の2つの損失が発生する。これらの損失は、待機モードではスイッチング動作を行っている動作期間のみで発生し、休止期間においては発生しない。また、第二の負荷132が増加すると、トランス109の一次側からの電力供給を増加させる必要がある。そのため、FET106、107のドレイン電流が増加し、結果としてスイッチング損失及びオン損失が増加することになる。
電源制御IC117は、休止期間と動作期間で消費電力は異なる。休止期間では、REG端子内部のレギュレーション回路や、FB端子及びSB端子内部に設けられた定電流源回路による消費電力が発生し、動作期間では、これに加えて、FET106、107を駆動するための消費電力が発生する。また、第二の負荷132が増加すると、一次巻線110の漏洩インダクタによって巻線電圧が増加し、それに伴い補助巻線114の巻線電圧も増加し、結果として電源制御IC117のVCC端子電圧も増加する。そのため、電源制御IC117による消費電力は増加することになる。ただし、待機モードでは、第二の負荷132は小さいため、一次巻線110の巻線電圧の増加分も小さく、電源制御IC117の消費電力の増加は無視することができる。
整流ダイオード120、121は、平滑コンデンサ122へ電荷を蓄える際に流れる電流によって、導通損が発生する。この損失は、FET106、107と同様に、動作期間のみで発生する。また、第二の負荷132が増加すると、平滑コンデンサ122から供給される電荷量が増加する。そのため、動作期間において供給された分の電荷を蓄える必要があり、整流ダイオード120、121の導通損も増加することになる。
DC/DCコンバータ130は、上述したように内部にFET151を有し、FET151のスイッチング動作により、入力された第一の直流電圧Voutを第二の直流電圧Vout2に変換をしている。そのため、FET151のスイッチング損失及びオン損失、DC/DCコンバータ制御IC150の駆動電流による消費電力等が発生する。また、第二の負荷132が増加すると、FET151に流れる電流が増加するため、スイッチング損失及びオン損失が増加することになる。
[第一の直流電圧の大きさによる各部の消費電力の変化]
続いて、第一の直流電圧Voutの電圧値の変化による各部の消費電力の変化について説明する。なお、第二の負荷132及び第二の直流電圧Vout2は一定であるとする。
FET106、107は、第二の負荷132が一定の場合には、第一の直流電圧Voutが高い程、FET106、107に流れる電流が増加するため、スイッチング損失及びオン損失が増加する。逆に、第一の直流電圧Voutが低くなると、FET106、107のスイッチング損失及びオン損失は減少する。また、第一の直流電圧Voutが高い程、一次巻線110の巻線電圧が増加し、それに伴い、補助巻線114の巻線電圧も増加することで、電源制御IC117の消費電力は増加する。逆に、第一の直流電圧Voutが低いと、一次巻線110の巻線電圧は減少し、結果として電源制御IC117の消費電力は減少する。
整流ダイオード120、121は、第一の直流電圧Voutが高い場合には、平滑コンデンサ122へ供給する電流量が少なくなるため、消費電力は減少する。一方、第一の直流電圧Voutが低い場合には、整流ダイオード120、121は、平滑コンデンサ122へ供給する電流量が多くなるため、消費電力は増加する。DC/DCコンバータ130は、第一の直流電圧Voutが高いとFET151のスイッチング損失が大きくなり、消費電力が増加する。一方、第一の直流電圧Voutが低いと、FET151のスイッチング損失が小さくなり、DC/DCコンバータ130の消費電力は減少する。
以上より、第一の直流電圧Voutが高くなると、FET106、107、電源制御IC117、DC/DCコンバータ130の消費電力は増加し、整流ダイオード120、121の消費電力は減少する。一方、第一の直流電圧Voutが低くなると、FET106、107、電源制御IC117、DC/DCコンバータ130の消費電力は減少し、整流ダイオード120、121の消費電力は増加する。
このように、第一の直流電圧Voutの大きさと各素子の消費電力の大きさの相関は同一ではない。したがって、電源装置全体としての消費電力は、これら各素子の消費電力の総和となるため、各部の消費電力量のバランスを考慮した上で、第一の直流電圧Voutの大きさを選定する必要がある。また、上述したように、これらのバランスは第二の負荷132の大きさによっても変化するため、負荷が変化した際にも電源装置全体としての効率を高くするためには、使用する素子や負荷の大きさに応じて、第一の直流電圧Voutを最適化する必要がある。
[第一の直流電圧の負荷特性]
図7は、本実施例の電源装置の効率が最大となる第一の直流電圧Voutと第二の負荷との特性関係を示したグラフである。縦軸は、効率が最大となる第一の直流電圧Vout(V)を示し、横軸は、第二の負荷132の負荷(W)を示している。本実施例では、第二の負荷132が最も小さい場合(10mW)には、効率が最大となる第一の直流電圧Voutは7.0V程度である。図7に示すように、第二の負荷132を増加させると、効率が最大となる第一の直流電圧Voutも徐々に上昇し、第二の負荷132の負荷が2Wのときには、効率が最大となる第一の直流電圧Voutは、15.5V程度となる。このように、待機モードでは、第二の負荷132の大きさに応じて、間欠周期(間欠周波数)が変動し、かつ電源装置の効率が最大となる第一の直流電圧Voutが異なっている。
[間欠周波数検出回路の説明]
図1に示す、信号変換手段である間欠周波数検出回路20は、トランス109の二次巻線112に発生した電圧を検出することにより、待機モードにおける間欠周期を検出するための回路である。図8は、間欠周波数検出回路20の各部の電圧波形を示した図である。図8において、上から順に、間欠周波数検出回路20に入力される、トランス109の二次巻線112の電圧波形(二次巻線電圧)、間欠周波数検出回路20の整流ダイオード201のカソード端子の電圧波形(整流ダイオードカソード電圧)を示している。また、図8の上から3番目の図では、コントロールユニット129のIC端子の入力電圧波形(コントロールユニットIC端子電圧)を示している。なお、図8の横軸は時間を示す。
待機モードの動作期間では、二次巻線112に一次巻線110と二次巻線112の巻数比で決まる電圧をピーク値とする交流電圧が発生する。発生した交流電圧は、整流ダイオード201によって整流され、交流電圧の波形(図8の二次巻線電圧)が半波波形(図8の整流ダイオードカソード電圧)となる。半波波形となった交流電圧は、間欠周波数検出回路20の抵抗202及びコンデンサ203により構成され、半波波形の期間が平滑化されてオン期間となったパルス信号に変換するローパスフィルタを通過する。その結果、動作期間中のFET106、107による複数のスイッチング波形(半波波形)が平滑化されて、略1つのパルス波形(図8のコントロールユニットIC端子電圧)となり、コントロールユニット129のIC端子に入力される。間欠周波数検出回路20のツェナーダイオード204は、略パルス波形のピーク電圧がコントロールユニット129の入力電圧定格値以下となるように、コントロールユニット129の保護のために設けられている。そのため、コントロールユニット129のIC端子に入力される略パルス波形は、ツェナーダイオード204のツェナー電圧によりクランプされている。なお、ツェナーダイオード204のツェナー電圧は、コントロールユニット129のIC端子の定格電圧及び検出可能電圧に応じて選定される。
待機モードの休止期間では、FET106、107によるスイッチング動作は行われないため、二次巻線112には交流電圧は発生しない。その結果、コントロールユニット129のIC端子には、1回の間欠動作、すなわち間欠モードの1周期中に二次巻線112に生成される交流電圧の波形を1つのパルス信号に変換したパルス信号が入力されることになる。コントロールユニット129は、IC端子に入力されたパルス信号の立ち上がりを検出し、パルス信号間の時間をタイマで計測することにより、間欠周期を算出し、算出した間欠周期に基づいて待機モードでの間欠周波数を求める。なお、間欠周波数検出回路20の抵抗202やコンデンサ203の定数は、動作期間中のスイッチング回数や1回のスイッチング動作におけるオン時間、第一の直流電圧Voutの電圧値、コントロールユニット129の入力電圧仕様を考慮して決定される。
また、本実施例では、二次巻線112に発生した電圧を間欠周波数検出回路20において整流、平滑した上でコントロールユニット129に入力しているが、これらの動作をコントロールユニット129で行ってもよい。例えば、二次巻線112に発生した交流電圧をコントロールユニット129のA/D変換機能を有したポートに入力し、コントロールユニット129内でデジタル値に変換する。そして、コントロールユニット129は、デジタル値に変換された交流電圧が閾値を上回る度にフラグをセット後にリセットし、フラグがセットされてから次にフラグがセットされるまでの時間をタイマで測定する。これにより、コントロールユニット129は、間欠周期及び間欠周波数を取得することができる。更に、本実施例では、二次巻線112に生じる交流電圧を用いて間欠周波数の検出を行ったが、もう一方の二次巻線113に生じる交流電圧を用いて間欠周波数の検出を行ってもよい。
[直流電圧切替回路の説明]
次に、コントロールユニット129が間欠周波数を検出した後の制御動作について説明する。コントロールユニット129は、以下の表1に示すような制御テーブルを有しており、表1に基づいて、検出した間欠周波数に応じた電圧をDA端子から出力する。
表1は、間欠周波数、予測負荷、目標直流電圧、DA端子電圧の各項目を対応付けた制御テーブルである。間欠周波数は、IC端子に入力されたパルス信号に基づいて、コントロールユニット129が算出した間欠周波数を示し、予測負荷は、算出された間欠周波数と図5のグラフに基づいて予測される第二の負荷132の予測負荷を示している。目標直流電圧は、予測負荷で示される第二の負荷に必要な電力をDC/DCコンバータ130から供給するための、電圧出力部127の第一の直流電圧Voutの目標電圧値を示している。また、DA端子電圧は、電圧出力部127の第一の直流電圧Voutを目標直流電圧値に制御するために、コントロールユニット129のDA端子から直流電圧切替回路40のトランジスタ401のベース端子に出力する電圧(制御信号)を示している。例えば、検出された間欠周波数が20Hzの場合には、第二の負荷132の予測される負荷は100mAである。そして、DC/DCコンバータ130から第二の負荷132に必要な電力を供給するためには、電圧出力部127の第一の直流電圧Voutの目標電圧値は13Vとなる。そこで、電圧出力部127の第一の直流電圧Voutが目標直流電圧値になるように制御するためには、コントロールユニット129のDA端子から2.8Vの電圧を出力すればよい。
Figure 2020072610
コントロールユニット129のDA端子から検出した間欠周波数に応じた電圧が出力されると、直流電圧切替回路40のトランジスタ401がオンし、ベース−エミッタ間電圧を差し引いた電圧が抵抗402に生じる。抵抗402の両端に生じる電圧を抵抗402の抵抗値で除して求められる電流値の電流が、電圧出力部127から抵抗125を介して、トランジスタ401のコレクタ電流として流れる。上述したように、電圧出力部127の第一の直流電圧Voutは、抵抗125に流れる電流によって制御することができる。待機モードでは、GP03端子からはローレベル信号が出力されるため、FET123はオフ状態である。そのため、抵抗125に流れる電流の大きさは、抵抗126に流れる電流と、トランジスタ401のコレクタ電流とで決定される。抵抗126の抵抗値は一定であり、抵抗126に流れる電流は一定であるため、トランジスタ401のコレクタ電流によって、抵抗125の電流値を可変することができる。
コントロールユニット129のDA端子からの出力電圧が高い場合には、トランジスタ401に大きなコレクタ電流が流れ、抵抗125の両端には大きな電圧が発生することにより、電圧出力部127の第一の直流電圧Voutの電圧値は高くなる。一方、コントロールユニット129のDA端子からの出力電圧が低い場合は、トランジスタ401のコレクタ電流が小さいため、抵抗125の両端には小さな電圧しか発生せず、電圧出力部127の電圧値は低くなる。このように、コントロールユニット129がDA端子の出力電圧を変化させることで、電圧出力部127の電圧値を可変することができる。なお、本実施例では、コントロールユニット129が有する制御テーブルのデータに基づいて、DA端子からの出力電圧の設定を行っているが、コントロールユニット129で検出した間欠周波数に基づいた演算結果でDA端子から出力電圧の設定を行ってもよい。
[Duty検出回路の説明]
本実施例では、第二の負荷132によって間欠周期Tが変化することを説明したが、使用する電源制御ICの仕様によっては、間欠周期Tを一定(所定の周期)とし、動作時間Tonと休止時間ToffのDuty(デューティ)を変化させる構成も考えられる。間欠周期Tを一定にしてDutyを変化させる場合でも、間欠周波数検出回路20を使用して、Dutyを検出することが可能である。二次巻線112に生じた交流電圧を整流ダイオード201に入力して交流電圧を整流し、整流した交流電圧を抵抗202とコンデンサ203によって平滑化させることで、略パルス波形が作成される。Dutyによる制御の場合には、第二の負荷132が大きくなる程、電源制御ICによるスイッチング回数が増加するため、動作時間Tonは長くなり、略パルス波形のオンDuty(オンデューティ時間)も長くなる。一方、第二の負荷132が小さくなると、動作時間Tonは短くなり、略パルス波形のオンDutyも短くなる。そこで、コントロールユニット129は、IC端子に入力された略パルス波形の立ち上がり及び立ち下がりを検出し、その間の時間をタイマで測定することにより、略パルス波形のDutyを検出することができる。そして、コントロールユニット129には、前述した表1のように、Duty、予測負荷、目標直流電圧、DA端子電圧の項目から構成された制御テーブルを予め設けておき、検出されたDutyに応じて直流電圧切替回路40の制御を行うようにすればよい。
以上説明したように、本実施例では、コントロールユニット129で待機モードのときの間欠周波数の検出、及び検出した間欠周波数に応じた直流電圧切替を行う。これにより、電子部品の増加を抑制した上で、負荷が増大した場合においても電源効率の低下を抑えることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、待機モードにおける電源効率の低下を抑制することができる。
実施例1では、コントロールユニット129が間欠周波数の検出機能(IC機能)及び直流電圧の切替機能(DA機能)を有しているため、これら機能を実現するための電子部品を削減することができた。ところが、コントロールユニット129がこれらの機能を備えていない場合には、実施例1に示す回路構成では対応できない場合がある。そこで、実施例2では、コントロールユニット129のIC機能やDA機能を使用しない実施例について説明する。なお、本実施例では、電源装置の効率が最大となる第一の直流電圧Voutの電圧値が、第二の負荷132に対して線形の特性を有しているものとする。
[電源装置の構成]
図9は、実施例2の電源装置の回路構成を示す回路図である。図9は、実施例1の図1と比べて、間欠周波数検出回路20の出力は、コントロールユニット129のIC端子ではなく、新たに設けられた直流電圧制御回路30に入力されている点が異なる。更に、図9では、図1と比べて、コントロールユニット129からIC端子及びDA端子が削除され、直流電圧制御回路30の出力が待機モードの場合に有効となるように制御するために、汎用出力機能を有するGP04端子が追加されている点が異なる。
図9において、抵抗211及びコンデンサ212を有するローパスフィルタ回路は、間欠周波数検出回路20から出力された略パルス波形の信号を周波数に応じた電圧に平滑化して、直流電圧制御回路30に出力する。直流電圧制御回路30は、入力された信号の電圧と基準電圧の電圧差に基づいて直流電圧切替回路40に出力する電圧(制御信号)を決定し、決定した電圧に応じて直流電圧切替回路40を制御する。直流電圧制御回路30は、誤差増幅器301、基準電圧302、抵抗303、304、305、306から構成されている。間欠周波数検出回路20から出力されたパルス信号は、抵抗303を介して誤差増幅器301の非反転端子(+)に入力される。なお、誤差増幅器301の非反転端子(+)は、抵抗304を介して、グランド(GND)に接続されている。また、誤差増幅器301の反転端子(−)は、抵抗305を介して基準電圧302と接続されている。基準電圧は、第二の負荷のうちの最も小さい第二の負荷に対応する電圧である。更に、誤差増幅器301の反転端子(−)は、抵抗306を介して、誤差増幅器301の出力端子と接続されている。なお、抵抗303と抵抗305、抵抗304と抵抗306は、それぞれ同一の抵抗値とする。誤差増幅器301の出力端子は、直流電圧切替回路40のトランジスタ401のベース端子に接続されている。以上の回路構成により、本実施例では、第一の直流電圧Voutを、第二の負荷132の大きさに応じた第三の直流電圧に切り替えることができる。
なお、通常モードでは、上述した直流電圧切替回路40が動作しないようにする必要がある。そのため、通常モードでは、コントロールユニット129は、GPO4端子からハイレベル信号をスイッチ手段であるFET160のゲート端子に出力することにより、FET160をオン状態に設定し、直流電圧切替回路40のトランジスタ401をオフする。これにより、直流電圧制御回路30の誤差増幅器301の出力が無効となり、電圧出力部127の第一の直流電圧Voutの切替えは行われない。一方、待機モードでは、コントロールユニット129は、GPO4端子からローレベル信号を出力することにより、FET160をオフ状態に設定し、直流電圧切替回路40のトランジスタ401のオフを解除する。これにより、直流電圧制御回路30の誤差増幅器301の出力が有効となり、電圧出力部127の第一の直流電圧Voutの切替えが可能になる。
[待機モードにおけるスイッチング動作]
次に、待機モードでの各部の動作について説明する。待機モードにおいて、間欠動作の動作期間中の間欠周波数検出回路20のツェナーダイオード204には、ツェナー電圧に等しい定電圧がかかる。一方、休止期間中にはスイッチング動作は行われないため、ツェナーダイオード204には電圧がかからない。このため、間欠周波数検出回路20には、ツェナーダイオード204のツェナー電圧をピーク値として、動作期間中はオン、休止期間中はオフの略パルス波形が発生する。抵抗211とコンデンサ212で構成されたローパスフィルタ回路によりに、略パルス波形は、その波形の周波数に応じた電圧に平滑化され、直流電圧制御回路30に入力される。直流電圧制御回路30は、誤差増幅器301を用いた差動増幅回路であり、平滑後の略パルス波形の入力電圧をVin、抵抗303及び抵抗305の抵抗値をRa、抵抗304及び抵抗306の抵抗値をRb、基準電圧302の電圧値をVrefとする。誤差増幅器301の出力電圧Vout2は、Vout2=(Rb/Ra)×(Vin−Vref)で表すことができる。ここで、抵抗値Ra、Rb、基準電圧Vrefは一定であるため、出力電圧Vout2は、入力電圧Vinに対して線形の関係を有することがわかる。
第二の負荷132が大きくなると、間欠周期が短くなって間欠周波数が高くなり、平滑後の入力電圧Vinも高いため、出力電圧Vout2は高くなる。そして、出力電圧Voutが高くなると、トランジスタ401のコレクタ電流が大きくなるため、電圧出力部127の第一の直流電圧の電圧値を大きくすることができる。一方、第二の負荷132が小さくなると、間欠周期が長くなって間欠周波数が低くなり、平滑後の入力電圧Vinが低いため、出力電圧Vout2は低くなる。そして、出力電圧Vout2が低くなると、トランジスタ401のコレクタ電流が小さくなるため、電圧出力部127の第一の直流電圧の電圧値を小さくすることができる。このように、電源装置の効率が最大となる第一の直流電圧Voutの電圧値が負荷に対して線形の特性を有する回路では、同様の線形の特性を有する差動増幅回路を用いることで、電圧出力部127の直流電圧を適切に切り替えることができる。
以上説明したように、本実施例によれば、待機モードにおける電源効率の低下を抑制することができる。本実施例は、コントロールユニットがIC機能やDA機能を有していない構成においても適用することができるため、負荷が増大した場合でも電源効率の低下を抑えることができる。
実施例1、2で説明した電源装置は、例えば画像形成装置の低圧電源、すなわちコントローラ(制御部)やモータ等の駆動部へ電力を供給する電源として適用可能である。以下に、実施例1、2の電源装置が適用される画像形成装置の構成を説明する。
[画像形成装置の構成]
画像形成装置の一例として、レーザビームプリンタを例にあげて説明する。図10に電子写真方式のプリンタの一例であるレーザビームプリンタの概略構成を示す。レーザビームプリンタ300は、静電潜像が形成される像担持体としての感光ドラム311、感光ドラム311を一様に帯電する帯電部317(帯電手段)、感光ドラム311に形成された静電潜像をトナーで現像する現像部312(現像手段)を備えている。そして、感光ドラム311に現像されたトナー像をカセット316から供給された記録材としてのシート(不図示)に転写部318(転写手段)によって転写して、シートに転写したトナー像を定着器314で定着してトレイ315に排出する。この感光ドラム311、帯電部317、現像部312、転写部318が画像形成部(画像形成手段)である。また、レーザビームプリンタ300は、実施例1、2で説明した電源装置500を備えている。なお、実施例1、2の電源装置500を適用可能な画像形成装置は、図10に例示したものに限定されず、例えば複数の画像形成部を備える画像形成装置であってもよい。更に、感光ドラム311上のトナー像を中間転写ベルトに転写する一次転写部と、中間転写ベルト上のトナー像をシートに転写する二次転写部を備える画像形成装置であってもよい。
レーザビームプリンタ300は、画像形成部による画像形成動作や、シートの搬送動作を制御するコントローラ320を備えており、実施例1、2に記載の電源装置500は、例えば第二の負荷であるコントローラ320に電力を供給する。また、実施例1、2に記載の電源装置500は、感光ドラム311を回転するため、又はシートを搬送する各種ローラ等を駆動するための第一の負荷131であるモータ等の駆動部に電力を供給する。なお、コントローラ320は、実施例1の図1、及び実施例2の図9のコントロールユニット129に相当する。本実施例の電源装置500が実施例1、2の電源装置である場合、電源制御IC117は、コントローラ320からの指示に応じて、通常モード又は待機モードの切り換えを行う。通常モードでは、モータ等の駆動部に第一の直流電圧Voutが出力され、コントローラ320等の制御系には、DC/DCコンバータ130より、第二の直流電圧が出力される。一方、待機モードでは、ロードスイッチ128により電力供給が遮断される。そして、間欠周波数検出回路20は、二次巻線112に生じた交流電圧波形に応じた略パルス波形を出力する。電源装置500が実施例1の電源装置の場合には、略パルス波形はコントローラ320に入力され、入力された略パルス波形に基づいて間欠周期が検出され、コントローラ320は、検出された間欠周期に応じて直流電圧切替回路40の制御を行う。一方、電源装置500が実施例2の電源装置の場合には、略パルス波形は直流電圧制御回路30に入力され、入力された略パルス波形の電圧に応じて、直流電圧切替回路40の制御が行われる。これにより、第2の負荷132の大きさに応じて、電圧出力部127の第一の直流電圧の電圧値が制御され、DC/DCコンバータ130を介して、第二の負荷132へ適切な電力供給が行われる。
以上説明したように、本実施例によれば、待機モードにおける電源効率の低下を抑制することができる。
20 間欠周波数検出回路
40 直流電圧切替回路
106、107 電界効果トランジスタ
112 二次巻線
117 電源制御IC
125 抵抗
129 コントロールユニット
132 第二の負荷

Claims (19)

  1. 一次巻線及び二次巻線を有するトランスと、
    交流電源からの入力電圧が印加される前記トランスの前記一次巻線に接続されたスイッチング手段と、
    分圧抵抗を有し、前記トランスの前記二次巻線に誘起され、負荷に供給される第一の直流電圧を前記分圧抵抗で分圧した電圧に応じたフィードバック電圧を出力するフィードバック手段と、
    前記スイッチング手段を所定周期で連続発振させる連続モード、又は前記スイッチング手段を前記所定周期よりも長い間欠周期で間欠発振させる間欠モードに切り替えが可能で、前記フィードバック電圧に応じて、前記スイッチング手段を制御する第一の制御手段と、
    前記第一の制御手段の連続モード又は間欠モードへの切替えを制御する第二の制御手段と、
    前記第一の制御手段により前記間欠モードで前記スイッチング手段を制御している場合に、前記間欠モードの1周期中に前記二次巻線に生成される交流電圧を1つのパルス信号に変換する信号変換手段と、
    前記フィードバック手段の前記分圧抵抗に流れる電流を制御して、前記第一の直流電圧を切り替える電圧切替手段と、
    を備え、
    前記第二の制御手段は、前記間欠モードの場合に、前記信号変換手段から出力された前記パルス信号に基づいて前記負荷の大きさを検出し、検出した前記負荷の大きさに応じた電力供給を行うために前記電圧切替手段を制御して前記第一の直流電圧を切り替えることを特徴とする電源装置。
  2. 前記パルス信号の周期は、前記負荷の大きさに応じて可変することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  3. 前記第二の制御手段は、前記パルス信号の周波数と、前記パルス信号の周波数に対応する前記負荷の大きさと、前記負荷の大きさに応じた電力を供給するための前記第一の直流電圧の目標電圧値とを対応付けたテーブルを有し、
    前記パルス信号に基づいて前記パルス信号の周波数を算出し、算出した前記パルス信号の周波数と前記テーブルとに基づいて、前記パルス信号に応じた前記第一の直流電圧の目標電圧値を取得することを特徴とする請求項2に記載の電源装置。
  4. 前記パルス信号の周期は、所定の周期であり、前記パルス信号のオンデューティは、前記負荷に応じて可変することを特徴とする請求項1に記載の電源装置。
  5. 前記第二の制御手段は、前記パルス信号のオンデューティと、前記パルス信号のオンデューティに対応する前記負荷の大きさと、前記負荷の大きさに応じた電力を供給するための前記第一の直流電圧の目標電圧値とを対応付けたテーブルを有し、
    前記パルス信号に基づいて前記オンデューティを検出し、検出した前記パルス信号のオンデューティと前記テーブルとに基づいて、前記パルス信号に応じた前記第一の直流電圧の目標電圧値を取得することを特徴とする請求項4に記載の電源装置。
  6. 前記第二の制御手段は、前記第一の直流電圧を切り替えるための制御信号を前記電圧切替手段に出力し、前記第一の直流電圧を取得した前記パルス信号に応じた前記第一の直流電圧の目標電圧値に切り替えることを特徴とする請求項3又は請求項5に記載の電源装置。
  7. 一次巻線及び二次巻線を有するトランスと、
    交流電源からの入力電圧が印加される前記トランスの前記一次巻線に接続されたスイッチング手段と、
    分圧抵抗を有し、前記トランスの前記二次巻線に誘起され、負荷に供給される第一の直流電圧を前記分圧抵抗で分圧した電圧に応じたフィードバック電圧を出力するフィードバック手段と、
    前記スイッチング手段を所定周期で連続発振させる連続モード、又は前記スイッチング手段を前記所定周期よりも長い間欠周期で間欠発振させる間欠モードに切り替えが可能で、前記フィードバック電圧に応じて、前記スイッチング手段を制御する第一の制御手段と、
    前記第一の制御手段の連続モード又は間欠モードへの切替えを制御する第二の制御手段と、
    前記第一の制御手段により前記間欠モードで前記スイッチング手段を制御している場合に、前記間欠モードの1周期中に前記二次巻線に生成される交流電圧を1つのパルス信号に変換する信号変換手段と、
    前記信号変換手段により変換された前記パルス信号の周期に応じて平滑化された電圧と基準電圧との電圧差に応じた信号を出力する直流電圧制御手段と、
    前記直流電圧制御手段から出力された前記信号に応じて、前記フィードバック手段の前記分圧抵抗に流れる電流を制御して、前記第一の直流電圧を切り替える電圧切替手段と、
    前記直流電圧制御手段から出力される前記信号を有効又は無効にするスイッチ手段と、
    を備え、
    前記第二の制御手段は、前記スイッチ手段を制御して、前記連続モードの場合には前記信号を無効にし、前記間欠モードの場合には前記信号を有効にすることを特徴とする電源装置。
  8. 前記直流電圧制御手段は、前記パルス信号を平滑化するフィルタ回路を有し、
    前記パルス信号は、前記フィルタ回路により前記パルス信号の周期に応じた電圧に変換されることを特徴とする請求項7に記載の電源装置。
  9. 前記直流電圧制御手段は、2つの電圧の電圧差に応じた信号を出力する誤差増幅器を有し、
    前記基準電圧は、前記負荷のうちの最も小さい大きさの負荷に対応する電圧であり、
    前記誤差増幅器は、前記パルス信号の周期に応じた前記電圧と前記基準電圧との電圧差に基づいて、前記第一の直流電圧を切り替えるための制御信号を出力することを特徴とする請求項8に記載の電源装置。
  10. 前記二次巻線に誘起された電圧を整流及び平滑化する整流平滑手段を有し、
    前記第一の直流電圧は、前記整流平滑手段により生成されることを特徴とする請求項6又は請求項9に記載の電源装置。
  11. 前記負荷は、第一の負荷と第二の負荷とを有し、
    前記連続モードでは、前記第一の負荷及び前記第二の負荷に電力供給が行われ、
    前記間欠モードでは、前記第二の負荷に電力供給が行われることを特徴とする請求項10に記載の電源装置。
  12. 前記第一の負荷への電力供給路に設けられ、前記電力供給路の接続又は切断を行うロードスイッチを備え、
    前記第二の制御手段は、前記連続モードの場合には前記ロードスイッチをオンして前記第一の負荷への電力供給を行い、前記間欠モードの場合には前記ロードスイッチをオフして前記第一の負荷への電力供給を遮断することを特徴とする請求項11に記載の電源装置。
  13. 前記第一の直流電圧を前記第一の直流電圧より低い第二の直流電圧に変換し、前記第二の負荷に供給するコンバータを備えることを特徴とする請求項12に記載の電源装置。
  14. 前記信号変換手段は、前記間欠モードの1周期の間に前記二次巻線に生成される交流電圧を整流するダイオードと、前記ダイオードにより整流された交流電圧を平滑化して前記パルス信号がオン状態のオン期間を生成するフィルタ回路と、前記オン期間の電圧をクランプするツェナーダイオードと、を有することを特徴とする請求項13に記載の電源装置。
  15. 前記フィードバック手段の前記分圧抵抗は、第一の分圧抵抗及び第二の分圧抵抗を有し、
    前記間欠モードの場合には、前記第二の分圧抵抗に第三の分圧抵抗が並列に接続されることを特徴とする請求項14に記載の電源装置。
  16. 前記電圧切替手段は、前記第三の分圧抵抗と、前記第三の分圧抵抗と直列に接続され、前記制御信号により駆動されるスイッチ素子とを有し、
    前記スイッチ素子は、前記制御信号に応じて前記スイッチ素子を流れる電流を切り替えることにより、前記第一の分圧抵抗を介して前記第一の直流電圧を切り替えることを特徴とする請求項15に記載の電源装置。
  17. 交流電源からの入力電圧を整流及び平滑化する整流平滑手段を備え、
    前記スイッチング手段は、第一のスイッチング素子と、第二のスイッチング素子と、電流共振用のコンデンサと、を有し、
    前記第一のスイッチング素子は、一端が前記整流平滑手段の一端に接続され、他端が前記第二のスイッチング素子に接続され、
    前記第二のスイッチング素子は、一端が前記第一のスイッチング素子の前記他端に接続され、他端が前記整流平滑手段の他端に接続され、
    前記一次巻線は、一端が前記第一のスイッチング素子の前記他端と前記第二のスイッチング素子の前記一端とに接続され、他端が前記コンデンサの一端と接続され、
    前記コンデンサの他端は、前記第二のスイッチング素子の前記他端と接続されていることを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の電源装置。
  18. 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の電源装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  19. 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項1から請求項17のいずれか1項に記載の電源装置と、
    を備える画像形成装置であって、
    前記画像形成手段を制御するコントローラを備え、
    前記第二の制御手段は、前記コントローラであることを特徴とする画像形成装置。
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