JP2020070057A - シール部材および容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】摘まみ部を掴んで剥がすことが容易で操作性が良好な薄いシール部材を提供する。【解決手段】内容物を収容する容器本体2に剥離可能に取り付けられるシール部材1が、容器本体2の一端部に設けられた開口2bを直接または間接的に塞ぐ位置に剥離可能に貼り付けられる封止部1aと、封止部1aの外周の一部から延びている摘まみ部1bとを有する。摘まみ部1bは、封止部1aの外周の一部から、開口2bを塞ぐ位置への貼り付け面の反対側に折り返されて封止部1aに重なっている。摘まみ部1bは、貼り付け面の反対側に向かって突出する突出部1b1を有する。【選択図】図4

Description

本発明はシール部材および容器に関する。
流動性を有する内容物(例えばマヨネーズやケチャップなど)や粒状または粉状の内容物(例えば胡椒や塩や胡麻など)を収容し、必要に応じて内容物を吐出口から吐出できる容器では、保管時の内容物の劣化を抑えるために、吐出口をガスバリア性の高いシール部材で封止している。この容器内の内容物を初めて使用する際に、使用者がシール部材を剥がして吐出口を露出させ、吐出口からの内容物の吐出を可能にする。
より具体的には、特許文献1〜3に示されているように、一端開口のボトルまたはチューブ状の容器本体の開口端部に、直接、または吐出口が設けられた樹脂製シートを介して間接的に開口を塞ぐ薄いシール部材が貼り付けられ、キャップが取り付けられる。通常、容器本体の開口端部の外周に雄ねじ部が形成され、キャップの内周に雌ねじ部が形成されており、キャップが容器本体の開口端部にねじ込まれている。従って、使用者が容器内の内容物を初めて使用する前の段階では、容器本体の開口端部にシール部材が貼り付けられた状態で、このシール部材を包囲するようにキャップが取り付けられている。使用者は、キャップを外してからシール部材を剥がすことにより開口を露出させて、内容物を開口から吐出可能にする。吐出口を有する樹脂製シートが設けられている場合には、その樹脂製シートは剥がされることなく開口端部に固着したままである。
キャップは、開口端部の上方に位置する内板部と、内板部に対して開閉可能な本体部とを有する二重構造になっている場合がある。その場合には、内板部にノズル部が設けられており、ノズル部が開口に対向する。従って、キャップの本体部を開いた状態で、容器本体からノズル部を介して外部に内容物を吐出することができる。
特開2004−83086号公報 特開2004−99128号公報 特開2004−123191号公報
通常、シール部材は、容器本体の開口を塞ぐ位置に剥離可能に貼り付けられている封止部と、この封止部の一部から延びている摘まみ部とを有している。開口を露出させるためにシール部材を剥がす際には、使用者が摘まみ部を掴んで容器本体の開口端部から引き離す。この摘まみ部は、容器本体の開口端部の外周から下方、すなわち開口端部への貼り付け面側(内容物収容部側)に向かって折り曲げられ、容器本体の側面に沿って延びており、キャップの内側に収容されるのが一般的である。このような構成では、仮にキャップの内部において摘まみ部が開口端部の雄ねじ部とキャップの雌ねじ部との間に進入すると、それらの螺合の妨げになる可能性がある。これを防ぐために、雄ねじ部に寄せるように摘まみ部を折り曲げると、摘まみ部がねじ山とねじ谷に沿って変形し、使用者が摘まみ部を掴み難くなってしまう。また、高周波振動や熱を加えることによってシール部材を貼り付ける場合に、仮に摘まみ部が雄ねじ部や雌ねじ部に接触していると、摘まみ部が雄ねじ部または雌ねじ部に固着してしまう可能性がある。そうすると、摘まみ部を掴むことが難しくなったり、摘まみ部がキャップの取り外しの妨げになったりする。このような問題を回避するために、あまり大きな摘まみ部を設けることができない。一方、小さな摘まみ部を設けると、使用者が摘まみ部を掴みにくく、シール部材を剥がす際の操作性が悪い。また、シール部材の貼り付け時に高周波振動や熱を加えると、その振動や熱が突起部である摘まみ部およびその近傍に集中し、封止部の内部において、摘まみ部の近傍とそこから遠く離れた位置との間に温度のむらが生じる可能性がある。その結果、シール部材の接着強度が不均一となり封止の信頼性が低くなる。
特許文献2,3には、シール部材の摘まみ部が、開口端部への貼り付け面側に向かって延びるのではなく、封止部の上に折り返された構成が示されている。特許文献2に記載の構成では、封止部とほぼ同じ面積の摘まみ部が設けられているため、多くの材料が必要でコストの上昇を招く。また、特許文献2,3の構成のいずれにおいても、封止部の上に折り返された摘まみ部がキャップの内面にほぼ押しつけられた状態で保持される。特許文献2,3の各図面によると、キャップを取り外した時点で、シール部材の剛性によって摘まみ部が封止部の上方に浮いた状態になって掴みやすくなると期待されていると思われる。しかし、実際にキャップを取り外した時点で摘まみ部が封止部の上方に浮いた状態になるためには、封止部の上方の位置へ向って曲げられた(折り返された)摘まみ部が、その曲げ(折り返し)を解消する方向に形状を回復させる力(復元力)を発揮する必要がある。そのような復元力を発揮するためには、シール部材は高い剛性を有することが必要であり、従来よりも厚く硬いことが望まれる。しかし、このように厚く硬いシール部材は、小型化、軽量化、低コスト化の妨げになる可能性がある。一方、従来と同様の薄いシール部材を用いると、キャップを取り外した時点で摘まみ部が封止部の上方に浮いた状態にはならず、封止部に密着した状態になる可能性がある。その場合、封止部に密着した摘まみ部を摘まみ上げて掴むことは容易ではなく、操作性が悪い。
そこで、本発明の目的は、摘まみ部を掴んで剥がすことが容易で操作性が良好な薄いシール部材と、それを含む容器を提供することにある。
本発明は、内容物を収容する容器本体に剥離可能に取り付けられるシール部材であって、容器本体の一端部に設けられた開口を直接または間接的に塞ぐ位置に、剥離可能に貼り付けられる封止部と、封止部の外周の一部から延びている摘まみ部と、を有し、摘まみ部は、封止部の外周の一部から、開口を塞ぐ位置への貼り付け面の反対側に折り返されて封止部に重なっており、摘まみ部は、貼り付け面の反対側に向かって突出する突出部を有することを特徴とする。
本発明によると、摘まみ部を掴んで剥がすことが容易で操作性が良好な薄いシール部材と、それを含む容器を実現できる。
本発明のシール部材を含む容器の全体を示す分解斜視図である。 図1に示すシール部材の拡大斜視図である。 図1に示すシール部材の拡大平面図である。 図1に示す容器の要部の断面図である。 図1に示す本発明のシール部材の変形例の拡大斜視図である。 図5に示す本発明のシール部材の変形例の拡大平面図である。 図5,6に示す本発明のシール部材の変形例を含む容器の要部の断面図である。 本発明の容器の第2の実施形態の要部の断面図である。 本発明の容器の第3の実施形態の要部の断面図である。 本発明の第4の実施形態のシール部材の拡大斜視図である。 図10に示すシール部材を含む容器の要部の断面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、本発明のシール部材1を含む容器の全体が示されている。容器本体2は、合成樹脂からなる一端開口のボトルまたはチューブ状であり、流動性を有する内容物(例えばマヨネーズやケチャップなど)や粒状または粉状の内容物(例えば胡椒や塩や胡麻など)を収容する内容物収容部2aを有している。容器本体2の一端部である開口端部には円形の開口2bが設けられるとともに、開口端部の外周には雄ねじ部2cが形成されている。容器本体2の開口2bには、吐出口3aを有する樹脂製シート3が貼り付けられている。樹脂製シート3は、容器本体2の開口2bの周囲の端面に剥離不能に固着されている。そして、この樹脂製シート3に重なって吐出口3aおよび開口2bを覆うように、シール部材1が貼り付けられている。樹脂製シート3とは異なり、シール部材1の固着強度は弱く、樹脂製シート3から容易に剥離可能である。このように樹脂製シート3とシール部材1が貼り付けられた容器本体2の開口端部に、キャップ4が取り付けられている。
図2,3に拡大して示すように、本発明の第1の実施形態のシール部材1は、樹脂製シート3に貼り付けられて吐出口3aおよび開口2bを覆う円形の封止部1aと、封止部1aの外周の一部から延びる細長い帯状の摘まみ部1bとからなる。摘まみ部1bは、封止部1aの外周の一部から延びて、上方に、すなわち開口2bおよび吐出口3aを塞ぐ位置に貼り付けられる面(図面中の下方の面である貼り付け面)の反対側に折り返された部分が、中間位置で再び上方に折り返されて重ね合わせられ、その重なり合った部分が互いに固着されて一体化した積層体である。ここでは、摘まみ部1bの、封止部1aの外周の一部において、開口2bおよび吐出口3aを塞ぐ位置への貼り付け面の反対側に折り返される部分(接続部分)から、封止部1a上で再び折り返される中間位置までの部分を第1層部L1と称する。そして、この中間位置から、第1層部L1に重なり合って封止部1aの外周側に延びて終端する位置までの部分を第2層部L2と称する。そして、この第1層部L1と第2層部L2とからなる積層体が封止部1aの上に配置され、その積層体の一部が、封止部1aから上方に向かって、すなわち貼り付け面の反対側に向かって突出するように折り曲げられて、突出部1b1が形成されている。本実施形態の突出部1b1は積層体を折り曲げることによって成形されており、上方へ突出する突出部1b1と、封止部1aの上に封止部1aに対して平行に位置している部分(載置部)1b2との間に、折り目部1b3が存在する。図示しないが、このシール部材1は、例えばアルミニウムからなる金属箔が、合成樹脂(例えばポリエチレンテレフタレート)の表面層と、接着層(シーラント)との間に挟まれた構成の、薄いラミネートフィルムからなる。便宜上、図面中ではシール部材1(特に第1層部L1および第2層部L2)の厚さを誇張して厚く描いている。
図1,4に示す本実施形態のキャップ4は、凹部である貫通孔を有するノズル部4a1が設けられた内板部4aと、内板部4aに対してヒンジ部4bを介して開閉可能に連結された本体部4cとを有する二重構造である。キャップ4の内周には、前述した容器本体2の開口端部の雄ねじ部2cに螺合する雌ねじ部4dが形成されている。雄ねじ部2cが雌ねじ部4dにねじ込まれることによって、キャップ4が容器本体2の開口端部に取り付けられる。この時、ノズル部4a1は、シール部材1から見て、貼り付け面(図面中の下面)の反対側であって、開口2bに対向する位置にある。前述したシート部材1の摘まみ部1bの突出部1b1が、キャップ4のノズル部4a1の凹部内に収容されている。従って、この突出部1b1は封止部1aに密着するように押しつけられることはなく、封止部1aの上方に向かって突出する折り癖が維持されて、矯正されることはない。ここでキャップ4は、本体部4cに内板部4aが螺合するスクリューキャップであってもよい。
この容器の使用前の段階では、前述したように、内容物を収容した容器本体2の開口端部に樹脂製シート3が貼り付けられ、樹脂製シート3の上にシール部材1の封止部1aが貼り付けられている。そして、シール部材1の摘まみ部1bが、封止部1aの外周の位置で折り返されて封止部1aの上に配置されている。封止部1aの上に位置する摘まみ部1bの一部、図示されている例では最も封止部1aの中央に近い部分が折り曲げられて突出部1b1が形成され、この突出部1b1が上方、すなわち貼り付け面の反対側に突出している。そして、この開口端部を覆うようにキャップ4が取り付けられている。キャップ4の内板部4aのノズル部4a1の凹部内に、突出部1b1が収容されている。
この容器を初めて使用する際には、雄ねじ部2cと雌ねじ部4dの螺合を解除してキャップ4を開口端部から取り外す。それによってシール部材1が露出する。そこで、使用者は摘まみ部1bの突出部1b1を掴んで引っ張ることにより、接着強度の弱い封止部1aを開口端部から引き剥がす。このとき、樹脂製シート3は開口端部に強固に接着しているため剥がされず、シール部材1のみが剥がれる。シール部材1を剥がすことによって吐出口3aおよび開口2bが露出する。このようにシール部材1を剥がした後に、再びキャップ4を開口端部に取り付ける。実際に使用する際には、キャップ4の本体部4cを開いて、内板部4aを露出させる。使用者が容器本体2の内容物収容部2aを押して、内容物を、吐出口3aおよびノズル部4a1を介して外部に吐出させる。
本実施形態では、摘まみ部1bに突出部1b1が設けられているため、使用者が掴んで引き上げることが容易で、シール部材1を剥がす際の作業性が非常に良い。仮に摘まみ部1bの突出部1b1以外の部分(載置部1b2)が封止部1aに密着していたとしても、突出部1b1が存在することにより、摘まみ部1bが掴み易く操作性が良い。さらに、この突出部1b1がキャップ4のノズル部4a1の凹部内に収容されている場合には、使用者が掴み易い突出部1b1の形状が押しつぶされることなく維持されるため、前述した効果を損なうおそれがない。また、摘まみ部1bが、容器本体2の側面に沿って下方(開口端部に貼り付けられる面側)に向かって延びるのではなく、封止部1aの上に配置されているため、摘まみ部1bを必要以上に小さくしなくても、容器本体2の開口端部へのキャップ4の取り付けや取り外しの障害になることは無い。従って、使用者が掴み易い大きさおよび形状に摘まみ部1bを形成することができる。
また、シール部材1の全体は薄いシートであるが、摘まみ部1bは2層の積層体になっているので、使用者が掴んで引っ張っても破損しないように強度を持たせることができる。この積層体は、第1層部L1と第2層部L2とが互いに固着しており、分離しないので、シート2枚分の強度を有する1つの摘まみ部1bとして取り扱い易い。この摘まみ部1bは、シート部材1の全体から見ると面積割合が小さいため、摘まみ部1bを積層体にすることによる材料の増加やコストの上昇は小さい。さらに、シール部材1が、金属箔の片面にシーラントが設けられたシートからなる場合には、第1層部L1のシーラントと第2層部L2のシーラントとが向かい合わせになるように折り返して積層体を構成すると、第1層部L1と第2層部L2とを互いに固着させることが容易であるとともに、シーラントが意図せずに他の部材(例えばキャップ4)に接触して貼り付くといった不具合が抑えられる。
さらに、このシール部材1および樹脂製シート3の貼り付け方法によっては、本実施形態のさらなる利点が発揮されることがある。すなわち、組み立て前にキャップ4の内部にシール部材1と樹脂製シート3を保持しておいて、キャップ4を容器本体2の開口端部に取り付けてから、高周波振動を加えることにより、いわゆるレクトラシール法によってシール部材1と樹脂製シート3を同時に開口2bに貼り付けることがある。このような貼り付け方法を採用する場合、取り付け前のキャップ4の内部に樹脂製シート3を保持させる。そのため、図示しないが、キャップ4の内部に樹脂製シート3の保持用の溝(アンダーカット部)が設けられ、このアンダーカット部に樹脂製シート3の一部が挿入されて、樹脂製シート3が保持される。しかし、樹脂製シート3とともにキャップ4の内部に保持されるシール部材1の摘まみ部1bが、アンダーカット部の一部に重なるように位置していると、樹脂製シート3の一部が摘まみ部1bに干渉されて十分にアンダーカット部に挿入できず、保持の信頼性が低下する。場合によっては、樹脂製シート3がキャップ4の内部から脱落する可能性がある。そして、このように摘まみ部1bがアンダーカット部の一部に重なるように配置されることは、摘まみ部1bが容器本体2の側面に沿って下方(貼り付け面側)に向かって延びる構成において生じ易い。しかし、本実施形態では、摘まみ部1bが容器本体2の側面に沿って下方に向かって延びるのではなく、上方(貼り付け面と反対側)に折り返されて封止部1aの上に配置されるので、摘まみ部1bがアンダーカット部の一部に重なることはない。従って、キャップ4内での樹脂製シート3の保持の信頼性は低下しない。
また、前述したレクトラシール法によって高周波振動を利用してシート部材1を貼り付ける場合、高周波振動によって生じる熱は非対称部分である摘まみ部に集中して、封止部1aの外周部で温度むらが生じ、シール部材1の固着不良が生じる可能性がある。しかし、本実施形態では、摘まみ部1bは封止部1aの上、特に封止部1aの中心付近に向かって延びているため、封止部1aの外周部での温度のむらが生じにくい。従って、封止部1aの貼り付けの信頼性が高い。ただし、本発明はレクトラシール法を用いる場合に限定されず、例えばヒートシール法など他の固着方法を用いる場合にも有効である。
図示しないが、本実施形態の変形例として、1つの貫通孔が設けられたノズル部4a1ではなく、内板部4aの開口端部側の面に形成された1つの大きめの凹部に、開口端部と反対側の面に開口する複数(例えば3つ)の開口が連通している構成の幅広のノズル部が設けられていてもよい。この構成によると、例えばマヨネーズのような流動性を有する内容物を、複数の細い筋状(例えば3本の筋状)に吐出することができる。この構成では、複数の開口が連通している大きめの凹部の中に摘まみ部1bの突出部1b1を収容する。そうすると、前述した種々の効果を発揮するとともに、ノズル部および凹部が幅広であるため、摘まみ部1bを掴み易い形状および大きさに維持することが容易である。さらに、より大きな突出部1b1を形成することが可能になる。その結果、操作性のさらなる向上が図れる。また、突出部1b1は、封止部1aの中央に近い部分以外に設けられていてもよい。
また、突出部1b1を成形するための、第1層部L1と第2層部L2とからなる積層体の折り方は特に限定されない。前述した例では、封止部1aの中心付近(折り目部1b3)で積層体を上方に立ち上げた後に、幅方向の両側方に開くように折り曲げた形状である。しかし、図5〜7に示すように、積層体を幅方向の両側部から中央部に向かって折り曲げて重ね合わせてから、その重なった部分を上方に向かうようにさらに折り曲げた構成にすることもできる。このような折り曲げ方であれば、後述する摘まみ部1bが単層構造であって、シーラントが表面に露出した形態であっても、意図せずに突出部1b1が他の部材に接触して貼り付くという不具合を抑えることが可能である。このように、突出部1b1の強度や成形し易さ等に応じて、任意の折り方によって突出部を形成することができるし、もちろん突出部1b1が上方に向かって保持できれば、折り目部1b3で一度折り返すのみでもよい。また、場合によっては、積層体を折ることによって突出部を形成するのではなく、もともと突出部1b1を有する形状の摘まみ部1bを成形することもできる。さらに、封止部1aと摘まみ部1bを別部材にして、それぞれ別個に形成された封止部1aと摘まみ部1bとを接着等によって接合することも可能である。
図8には、本発明の第2の実施形態の要部が示されている。この実施形態では、樹脂製シート3が省略されている。その他の構成は第1の実施形態と同様である。このように樹脂製シート3が存在しない構成であっても本発明は有効である。この場合、容器本体2の開口2bが吐出口として機能する。シール部材1は容器本体2の開口端部に直接貼り付けられ、開口2bを直接塞ぐ。
また、図9には、本発明の第3の実施形態の要部が示されている。この実施形態では、キャップ4が二重構造ではない。内板部4a、ノズル部4a1、ヒンジ部4bが存在せず、本体部4cと雌ねじ部4dが一体化している。その他の構成は第1の実施形態と同様である。このようにキャップ4が二重構造ではない構成であっても本発明は有効である。キャップ4の内部には、摘まみ部1bの突出部1b1を変形させることなく収容可能な空間が設けられることが好ましい。
図10、11に、本発明の第4の実施形態を示している。第1〜3の実施形態のシール部材の摘まみ部1bは、第1層部L1と第2層部L2からなる2層の積層体であった。これに対し、第4の実施形態の摘まみ部1bは単層構造である。すなわち、摘まみ部1bは、封止部1aの外周の一部から延びて、上方に、すなわち図面中の下方の面である貼り付け面の反対側に折り返され、封止部1aの中央付近の上方で終端している。そしてこの単層構造の摘まみ部1bの終端部が、封止部1aから上方に向かって、すなわち貼り付け面の反対側に向かって突出するように折り曲げられて、突出部1b1が形成されている。第1〜3の実施形態と同様に、突出部1b1は摘まみ部1bを折り曲げることによって成形されており、上方へ突出する突出部1b1と載置部1b2との間に、折り目部1b3が存在する。その他の構成は第1〜3の実施形態と同様であるので、同じ符号を付与し説明は省略する。本実施形態は、特にシール部材1の摘まみ部1bに接着層(シーラント)が設けられていない構成において有用であり、摘まみ部1bの構成が簡単で形成が容易であり、材料の使用量およびコストが低減できるという効果がある。なお、突出部1b1は、摘まみ部1bの終端部以外の位置に設けられていてもよい。
以上説明した各実施形態から明らかなように、本発明は、使用開始前に容器本体2の開口2bを、直接または樹脂製シート3を介して間接的に塞ぎ、使用開始時に剥がされるシール部材1全般に適用可能である。このようなシール部材1の摘まみ部1bに突出部1b1が成形されていることによって、シール部材1を剥がす際の操作性が良好であるという効果を奏することができる。突出部1b1の突出寸法(高さ)は2mm〜10mm程度であると、使用者が掴み易いという効果が大きい。
第1〜4の実施形態では、突出部1b1は、封止部1aの中央に対向する位置に設けられている。しかし、突出部1b1は、封止部1aの中央に対向する位置以外の位置に設けられていてもよい。キャップ4にノズル部4a1が設けられている場合には、ノズル部4a1の凹部内に収容されるように突出部1b1が配置されることが好ましい。そのため、ノズル部4a1の位置に合わせて突出部1b1の位置が決められることが好ましい。
1 シール部材
1a 封止部
1b 摘まみ部
1b1 突出部
1b2 載置部
1b3 折り目部
2 容器本体
2a 内容物収容部
2b 開口
2c 雄ねじ部
3 樹脂製シート
3a 吐出口
4 キャップ
4a 内板部
4a1 ノズル部
4b ヒンジ部
4c 本体部
4d 雌ねじ部
L1 第1層部
L2 第2層部

Claims (10)

  1. 内容物を収容する容器本体に剥離可能に取り付けられるシール部材であって、
    前記容器本体の一端部に設けられた開口を直接または間接的に塞ぐ位置に、剥離可能に貼り付けられる封止部と、前記封止部の外周の一部から延びている摘まみ部と、を有し、
    前記摘まみ部は、前記封止部の外周の一部から、前記開口を塞ぐ位置への貼り付け面の反対側に折り返されて前記封止部に重なっており、
    前記摘まみ部は、前記貼り付け面の反対側に向かって突出する突出部を有することを特徴とする、シール部材。
  2. 前記突出部が、封止部の中央に対向する位置にあることを特徴とする、請求項1に記載のシール部材。
  3. 前記摘まみ部は、前記封止部の外周の一部から、前記開口を塞ぐ位置への貼り付け面の反対側に折り返されて前記封止部に重なっている第1層部と、前記封止部と重なる位置において再度折り返されて前記第1層部と重なり合う第2層部と、を有し、前記第1層部と前記第2層部とが互いに重なり合った状態で互いに固着して一体化した積層体であり、前記積層体の一部に前記突出部が設けられていることを特徴とする、請求項1または2に記載のシール部材。
  4. 前記摘まみ部の前記突出部と、前記封止部の上にあって前記封止部に対して平行に位置している部分との間に、折り目部が存在することを特徴とする、請求項1から3のいずれか1項に記載のシール部材。
  5. 前記突出部は、前記シール部材から見て前記貼り付け面の反対側であって前記開口に対向する位置に配置されるノズル部の凹部内に収容されることを特徴とする、請求項1から4のいずれか1項に記載のシール部材。
  6. 請求項1から4のいずれか1項に記載のシール部材と、前記容器本体と、前記容器本体の前記一端部を覆うように取り付けられるキャップと、を有することを特徴とする、容器。
  7. 前記キャップは、前記シール部材から見て前記貼り付け面の反対側であって前記開口に対向する位置にノズル部を有し、前記突出部は、前記ノズル部の凹部内に収容されていることを特徴とする、請求項6に記載の容器。
  8. 前記ノズル部が、前記キャップの中央に位置することを特徴とする、請求項7に記載の容器。
  9. 前記キャップは、前記ノズル部を有する内板部と、前記一端部を覆う本体部と、前記本体部を前記内板部に対して開閉可能に連結するヒンジ部とを有することを特徴とする、請求項7または8に記載の容器。
  10. 前記容器本体の前記一端部に貼り付けられ、前記開口と対向する吐出口を有する樹脂製シートをさらに有し、前記シール部材は、前記吐出口および前記開口を塞ぐように前記樹脂製シートに剥離可能に貼り付けられていることを特徴とする、請求項6から9のいずれか1項に記載の容器。
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