JP2020068148A - 電極触媒層、膜電極接合体、及び固体高分子形燃料電池 - Google Patents

電極触媒層、膜電極接合体、及び固体高分子形燃料電池 Download PDF

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Abstract

【課題】活性・輸送性及び耐久性に優れた電極触媒層、つまり、固体高分子形燃料電池の膜電極接合体を構成した場合に、長期的に高い発電性能を発揮することが可能な電極触媒層を、コストの大幅な増加なく提供すること。【解決手段】触媒物質12と、触媒物質12を担持する導電性担体13と、高分子電解質14とを含む電極触媒層10が固体高分子電解質膜11上に形成される。電極触媒層10は、炭素原子濃度をXc、フッ素原子濃度をXf、白金原子濃度をXptとするとき、75at%<Xc<85at%、かつ、5at%<Xf<15at%、かつ、1at%<Xpt<5at%である。また、ナトリウム原子濃度をXnaとするとき、0.05at%<Xna<5at%であり、上記フッ素原子濃度に対するナトリウム原子濃度Xna/Xfが、0.01<Xna/Xf<0.4である。【選択図】図2

Description

本発明は、電極触媒層、膜電極接合体、及び固体高分子形燃料電池に関する。
燃料電池は、水素と酸素の化学反応から電気を生み出す発電システムである。燃料電池は、従来の発電方式と比較して高効率、低環境負荷、低騒音といった特徴を持ち、クリーンなエネルギー源として注目されている。特に、室温付近で使用可能な固体高分子形燃料電池は、車載用電源や家庭用定置電源などへの使用が有望視されており、近年、固体高分子形燃料電池に関する様々な研究開発が行われている。
固体高分子形燃料電池は、一般的に、多数の単セルが積層されて構成される。単セルは、高分子電解質膜の両面に、燃料ガスを供給する燃料極(アノード)と酸化剤を供給する酸素極(カソード)とがそれぞれ接合した膜電極接合体を、ガス流路及び冷却水流路を有するセパレーターで挟んだ構造をしている。燃料極(アノード)及び酸素極(カソード)は、触媒物質、導電性担体及び高分子電解質を少なくとも含む触媒層と、ガス通気性と導電性とを兼ね備えたガス拡散層とで主に構成されている。
固体高分子形燃料電池では、以下のような電気化学反応を経て、電気を取り出すことができる。
まず、燃料極側触媒層において、燃料ガスに含まれる水素が触媒物質により酸化され、プロトン及び電子となる。生成したプロトンは、触媒層内の高分子電解質及び触媒層に接している高分子電解質膜を通り、酸素極側触媒層に達する。また、同時に生成した電子は、触媒層内の導電性担体、触媒層の高分子電解質膜側とは反対側の面に接しているガス拡散層、セパレーター及び外部回路を通って酸素極側触媒層に達する。そして、酸素極側触媒層の三層界面において、プロトン及び電子が酸化剤ガスに含まれる酸素と反応し、水を生成する。高い電池性能を得るためには、酸化還元の反応場である三層界面にプロトン、電子、ガスが円滑に輸送され、生成した水が滞留しないことが重要である。
固体高分子形燃料電池の実用化に向けての課題には、発電特性や耐久性などの電池性能向上、インフラ整備、製造コストの低減などが挙げられる。一般的に固体高分子形燃料電池には、白金に代表される高価な貴金属触媒が用いられており高コストの要因となっている。しかし、単純に、用いる貴金属触媒の量を減らすと電池性能が低下してしまうため、電池性能を低下させずに貴金属触媒の使用量を低減するための研究が数多くなされている。
貴金属触媒の使用量を低減するために、例えば、特殊な形状の担体またはコアシェル構造を有する触媒粒子を含む触媒層が提案されている(特許文献1,2)。
特許第5998277号公報 特開2018−101460号公報
特許文献1では、担体が半径1〜10nmのメソ孔を有し、白金合金微粒子の少なくとも一部がメソ孔内に担持されることで、触媒の活性及び利用率を向上させ、電池性能を低下させずに貴金属触媒の使用量を低減している。しかし、特許文献1では、担体にメソ孔を設けるためには多段階の製造プロセスが必要となり、コストが増加することとなる。また、特許文献1では、活性を向上させるために白金合金微粒子を担持しているが、合金化することで更に製造コストが増加してしまう。
また、特許文献2では、非白金元素からなるコア部と白金からなるシェル部から形成されるコアシェル構造を有する触媒粒子を用いることにより、白金の使用量を低減している。しかし、特許文献2では、このような構造においてシェル部は非常に薄いため、溶出しやすく耐久性に問題が生じやすい。
本発明は、活性・輸送性及び耐久性に優れた電極触媒層、つまり、固体高分子形燃料電池の膜電極接合体を構成した場合に、長期的に高い発電性能を発揮することが可能な電極触媒層を、コストの大幅な増加なく提供することを目的とする。
課題を解決するために、本発明の一態様に係る電極触媒層は、触媒物質と、上記触媒物質を担持する導電性担体と、高分子電解質と、を含む電極触媒層であって、上記電極触媒層は、炭素原子濃度をXc、フッ素原子濃度をXf、白金原子濃度をXptとするとき、75at%<Xc<85at%、かつ、5at%<Xf<15at%、かつ、1at%<Xpt<5at%であることを要旨とする。
各原子濃度は、例えばエネルギー分散型X線分光分析で実施すればよい。
本発明の一態様によれば、電極触媒層の活性及び輸送性を向上し、長期的に高い発電性能を発揮することが可能な電極触媒層、膜電極接合体及び固体高分子形燃料電池を提供することが可能となる。
膜電極接合体の説明図である。 電極触媒層の説明図である。 エネルギー分散型X線分光分析結果の一例を示す図である。 燃料電池セルの説明図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、本発明は、以下に記載する実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識を基に設計の変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施形態も、本発明の範囲に含まれるものである。また、各図面は、理解を容易にするため適宜誇張して表現している。
本発明の発明者は、固体高分子形燃料電池の初期発電性能と耐久発電性能について鋭意検討を行った結果、これらの性能には電極触媒層における活性及びガスや生成水の輸送性が大きく影響しており、これらの両立が重要であることを見出した。そして、触媒層の組成を最適な範囲とすることで、活性及びガスや生成水の輸送性を両立し、長期的に高い発電性能を発揮する固体高分子形燃料電池を得ることに成功した。
また、触媒層にナトリウム原子を含むことにより触媒層の保水性が向上して活性がより向上すること、さらに触媒層に繊維状物質を含むことにより触媒層に大きな空孔が形成されて輸送性が向上することを突き止めた。
[膜電極接合体の構成]
図1は、膜電極接合体の厚さ方向に沿う断面構造を示している。
図1が示すように、本実施形態の膜電極接合体1は、高分子電解質膜11と、カソード側触媒層10Cと、アノード側触媒層10Aとを備えている。
高分子電解質膜11は、固体状の高分子電解質膜である。高分子電解質膜11の一方の面にカソード側触媒層10Cが接合し、高分子電解質膜11の他方の面にアノード側触媒層10Aが接合している。カソード側触媒層10Cは酸素極(カソード)を構成する触媒層であり、アノード側触媒層10Aは燃料極(アノード)を構成する触媒層である。カソード側触媒層10Cは、高分子電解質膜11との接合面ではない表面10Caを有し、アノード側触媒層10Aは、高分子電解質膜11との接合面ではない表面10Aaを有している。
以下、一対の触媒層10C、10Aを、区別する必要がない場合には、「触媒層10」と略記する場合がある。また、一対の触媒層の表面10Ca、10Aaを、区別する必要がない場合には、「触媒層表面10a」と略記する場合がある。
触媒層10の外周部は、不図示のガスケットなどによって封止されてもよい。ガスケットは、高分子電解質膜11、カソード側触媒層10C、及び、アノード側触媒層10Aからなる積層体の外周を囲んでおり、触媒層10に供給されるガス等が燃料電池から漏れることを抑える機能を有する。なお、膜電極接合体1は、高分子電解質膜11、カソード側触媒層10C、及び、アノード側触媒層10Aを備えていればよく、これら以外の構成は特に限定されない。
[電極触媒層の構成]
図2を参照して、膜電極接合体1が備える触媒層10の構成をより詳しく説明する。なお、以下に説明する触媒層10は、カソード側触媒層10C及びアノード側触媒層10Aの両方に適用される構成であるが、カソード側触媒層10C及びアノード側触媒層10Aのいずれか一方のみに、以下の構成が適用されてもよい。
図2に示すように、本実施形態の触媒層10は、高分子電解質膜11との接合面を有する。触媒層10は、層構成物質として、触媒物質12、導電性担体13、高分子電解質14、繊維状物質15を含む。また、触媒層10中、層形成物質が存在しない部分が細孔である。触媒層10は、物質輸送に有効な空孔を形成するために繊維状物質15を含んでいるのが好ましいが、繊維状物質15を含まなくてもよい。
触媒層10は、炭素原子濃度をXc、フッ素原子濃度をXf、白金原子濃度をXptとするとき、75at%<Xc<85at%、かつ、5at%<Xf<15at%、かつ、1at%<Xpt<5at%となっている。各原子濃度がこの範囲にあると、触媒層10は、活性とガス拡散性及び排水性が両立された状態となる。
また、触媒層10は、ナトリウム原子濃度をXnaとするとき、0.05at%<Xna<5at%であり、上記フッ素原子濃度に対するナトリウム原子濃度Xna/Xfが、0.01<Xna/Xf<0.4であるのがより好ましい。
上記範囲よりも炭素原子濃度Xcが高くフッ素原子濃度Xfが低い場合には、触媒層10のプロトン伝導性が不足して抵抗が高くなるため、燃料電池の出力が低下する。また、上記範囲よりも炭素原子濃度Xcが低くフッ素原子濃度Xfが高い場合には、カーボン担体に起因した導電性が低くなり燃料電池の出力が低下する。さらに、触媒層10の含む細孔の割合が少なくなるため、細孔に水が詰まって三層界面に供給されるガスの通り道を塞ぎやすくなり、その結果、燃料電池の出力が低下する。
また、ナトリウム原子の存在によって、触媒層10の保水性が向上して活性が向上する。ただし、上記範囲よりもナトリウム原子濃度Xnaが高い場合には、触媒層10の不均一性が著しくなり円滑な反応を阻害するため、好ましくない。
すなわち、触媒層10を構成する各々の原子濃度が上記範囲内であれば、触媒層10におけるプロトン伝導性及びカーボン担体に起因した導電性が高められ活性が向上するとともに、ガスや水の拡散性が高められる。
触媒層10を構成する各々の原子濃度は、例えば触媒層10の表面10aに対して走査型電子顕微鏡(SEM)に付帯しているエネルギー分散型X線分光分析(EDX)装置を使用して元素分析(エネルギー分散型X線分光分析)を行うことによって得られる。例えば、日立ハイテクノロジー社製の走査型電子顕微鏡(FE−SEM S−4800)及びEDAX社製のエネルギー分散型X線分光分析装置(Genesis2000)を用いて、各触媒層10の断面の定性分析及び定量分析を行えばよい。各原子濃度は、他の公知の方法で測定しても良い。
上記分析を行うときの走査型電子顕微鏡の倍率は、上記装置を用いる場合、10万倍以上30万倍以下が好ましい。触媒層10の表面10aにて元素分析の対象とされる領域である分析領域の大きさは、0.3μm×0.4μmから1.0μm×1.5μmの大きさであればよい。また、加速電圧は5kVから10kV程度であることが好ましい。この場合、触媒層表面10aから数μmの深さが分析領域となる。
図3は、上記装置を用いて触媒層10の表面からの定性分析を行うことにより得られたスペクトルの一例を示す。図3に示すスペクトルでは、0.3keV付近に炭素のピーク、0.5keV付近に酸素のピーク、0.7keV付近にフッ素のピーク、1.0keV付近にナトリウムのピーク、2.1keV付近に白金のピークが確認される。これらのピークの面積から存在比率を算出する定量分析を行うことによって、触媒層における炭素原子濃度Xc、フッ素原子濃度Xf、白金原子濃度Xpt、ナトリウム原子濃度Xnaが得られる。
触媒層10の厚さは、5μm以上30μm以下が好ましい。触媒層10の厚さが30μmよりも厚い場合には、クラックが生じやすいうえに、燃料電池に用いた際にガスや生成する水の拡散性及び導電性が低下して、出力が低下してしまう。また、触媒層10の厚さが5μmよりも薄い場合には、層厚にばらつきが生じ易くなり、内部の触媒物質や高分子電解質が不均一となりやすい。電極触媒層の表面のひび割れや、厚さの不均一性は、燃料電池として使用し、長期に渡り運転した際の耐久性に悪影響を及ぼす可能性が高いため、好ましくない。
触媒層10の厚さは、例えば、触媒層10の断面を上述したような走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて観察し、触媒層部分の長さを計測することで知ることができる。触媒層10の断面を露出させる方法としては、例えば、イオンミリング、ウルトラミクロトーム等の公知の方法を用いることができる。断面を露出させる加工を行う際には、高分子電解質膜11や触媒層10を構成する高分子電解質14へのダメージを軽減するため、触媒層10を冷却しながら加工を行うことが好ましい。
本実施形態に係る触媒物質12としては、例えば、白金族元素、金属及びこれらの合金、酸化物、複酸化物、炭化物等を用いることができる。白金族元素としては、白金、パラジウム、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、オスミウムがある。金属としては、鉄、鉛、銅、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、アルミニウム等が例示できる。
導電性担体13としては、導電性を有し、触媒物質12に侵されずに触媒物質12を担持可能なものであれば、どのようなものでも構わない。導電性担体13としては、一般的にカーボン粒子が使用される。カーボン粒子としては、例えば、カーボンブラック、グラファイト、黒鉛、活性炭、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、フラーレンを用いることができる。カーボン粒子の粒径は、小さすぎると電子伝導パスが形成され難くなり、また、大きすぎると触媒層10のガス拡散性が低下したり、触媒の利用率が低下したりするので、10nm以上1000nm以下が好ましい。更に好ましくは、10nm以上100nm以下がよい。
また、高分子電解質膜11や触媒層10に含まれる高分子電解質14としては、プロトン伝導性を有するものであれば、どのようなものでもよく、フッ素系高分子電解質、炭化水素系高分子電解質を用いることができる。フッ素系高分子電解質としては、テトラフルオロエチレン骨格を有する高分子電解質、例えば、デュポン社製の「Nafion(登録商標)」等を用いることができる。また、炭化水素系高分子電解質としては、例えば、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、スルホン化ポリフェニレン等を用いることができる。
高分子電解質膜11に含まれる高分子電解質と、触媒層10に含まれる高分子電解質14とは、互いに同じものを用いてもよいし、互いに異なるものを用いてもよい。ただし、高分子電解質膜11と触媒層10との界面抵抗や、湿度変化時の高分子電解質膜11と触媒層10とにおける寸法変化率を考慮すると、高分子電解質膜11に含まれる高分子電解質と、触媒層10に含まれる高分子電解質14とは、互いに同じものであるか類似の成分のものであることが好適である。
繊維状物質としては、例えば、電子伝導性繊維及びプロトン伝導性繊維が使用できる。繊維状物質は、以下に示す繊維のうち一種のみを単独で使用してもよいが、二種以上を併用してもよく、電子伝導性繊維とプロトン伝導性繊維を併せて用いても良い。
本実施形態に係る電子伝導性繊維としては、例えば、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ、カーボンナノホーン、導電性高分子ナノファイバー等が例示できる。特に、導電性や分散性の点でカーボンナノファイバーが好ましい。また、触媒能のある電子伝導性繊維を用いることで、貴金属からなる触媒の使用量を低減できるのでより好ましい。固体高分子形燃料電池の空気極として用いられる場合には、例えば、カーボンナノファイバーから作製したカーボンアロイ触媒が例示できる。また、酸素還元電極用の電極活物質を繊維状に加工したものであってもよく、例えば、Ta、Nb、Ti、Zrから選択される、少なくとも一つの遷移金属元素を含む物質を使用してもよい。これらの遷移金属元素の炭窒化物の部分酸化物、または、これらの遷移金属元素の導電性酸化物や導電性酸窒化物が例示できる。
本実施形態に係るプロトン伝導性繊維としては、プロトン伝導性を有する高分子電解質を繊維状に加工したものであればよく、例えば、フッ素系高分子電解質、炭化水素系高分子電解質を用いることができる。フッ素系高分子電解質としては、例えば、デュポン社製Nafion(登録商標)、旭硝子(株)製Flemion(登録商標)、旭化成(株)製Aciplex(登録商標)、ゴア社製Gore Select(登録商標)などを用いることができる。炭化水素系高分子電解質としては、例えば、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、スルホン化ポリフェニレンなどの電解質を用いることができる。中でも、高分子電解質としてデュポン社製Nafion(登録商標)系材料を好適に用いることができる。炭化水素系高分子電解質としては、例えば、スルホン化ポリエーテルケトン、スルホン化ポリエーテルスルホン、スルホン化ポリエーテルエーテルスルホン、スルホン化ポリスルフィド、スルホン化ポリフェニレンなどの電解質を用いることができる。
繊維状物質15の繊維径としては、0.5nm以上500nm以下が好ましく、5nm以上200nm以下がより好ましい。繊維径をこの範囲にすることにより、触媒層10内の空隙を増加させることができ、高出力化が可能になる。
また、繊維状物質15の繊維長は1μm以上40μm以下が好ましく、1μm以上20μm以下がより好ましい。繊維長をこの範囲にすることにより、触媒層10の強度を高めることができ、触媒層10の形成時にクラックが生じることを抑制できる。また、このような繊維状物質15を使用することで、触媒層10内の空隙を増加させることができ、高出力化が可能になる。
[電極触媒層及び膜電極接合体の製造方法]
上述の触媒層10、及び膜電極接合体1の製造方法を説明する。
触媒層10は、触媒層10の構成材料を含む触媒インクを基材に塗布して塗膜を形成し、その後、塗膜を乾燥して触媒インクの溶媒を除去することによって形成される。
分散処理には、例えば、遊星型ボールミル、ビーズミル、超音波ホモジナイザー等の様々な手法を用いることが可能である。
触媒インクの分散媒として使用される溶媒は、触媒物質12や導電性担体13、高分子電解質14及び繊維状物質15を浸食することがなく、流動性の高い状態で高分子電解質14を溶解又は微細ゲルとして分散できるものあれば、どのようなものでもよい。例えば、水、単一の有機溶剤、複数の有機溶剤の混合物及びこれらの混合物等を用いることができる。触媒インク中には、揮発性の液体有機溶剤が少なくとも含まれることが望ましいが、溶媒として低級アルコールを用いたものは発火の危険性が高いため、このような溶媒を用いる際は、水との混合溶媒にするのが好ましい。水の添加量は、高分子電解質14が分離して白濁を生じたり、ゲル化したりしない程度であれば特に制限はない。
作製した触媒インクを基材に塗布・乾燥することで、触媒インクの塗膜から溶媒成分が除去されて、基材上に触媒層10が形成される。
高分子電解質膜11を基材とする場合には、例えば、高分子電解質膜11の表面に触媒インクを直接塗布した後、触媒インクの塗膜から溶媒成分を除去して触媒層10を形成する方法を用いることができる。
また、基材として転写用基材を使用する場合には、転写用基材の上に触媒インクを塗布・乾燥することで、触媒層付き転写基材を作製する。その後、触媒層付き転写基材の触媒層10の表面と高分子電解質膜11とを接触させて加熱・加圧することで両者の接合を行う方法を用いることができる。
触媒インクを基材に塗布する方法としては、例えば、ダイコート、ロールコート、カーテンコート、スプレーコート、スキージー等、様々な塗工方法を用いることができ、特に、ダイコートが好ましい。ダイコートは、塗布中間部分の膜厚が安定しており間欠塗工にも対応可能である。更に、塗布した触媒インクを乾燥させる方法としては、例えば、温風オーブン、IR(遠赤外線)乾燥、ホットプレート、減圧乾燥等を用いることができる。乾燥温度は、40〜200℃、好ましくは40〜120℃程度である。乾燥時間は、0.5分〜1時間、好ましくは1分〜30分程度である。
触媒層付き転写基材を用いて高分子電解質膜11と触媒層10を接触させて加熱・加圧することで接合を行う場合には、触媒層10に掛かる圧力や温度が膜電極接合体の発電性能に影響する。発電性能の高い膜電極接合体を得るには、積層体に掛かる圧力は、0.1MPa以上20MPa以下であることが望ましい。20MPaより大きい場合には触媒層10が過圧縮となり、0.1MPより小さい場合には触媒層10と高分子電解質膜11との接合性が低下して、発電性能が低下する。また、接合時の温度は、高分子電解質膜11と触媒層10の界面の接合性の向上や、界面抵抗の抑制を考慮すると、高分子電解質膜11又は触媒層10の高分子電解質14のガラス転移点付近とするのが好ましい。
また、触媒層付き転写基材に用いる基材としては、例えば、フッ素系樹脂からなるシート体や高分子フィルムを用いることができる。フッ素系樹脂は、転写性に優れ、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等が例示できる。高分子フィルムとしては、ポリイミド、ポリエチレンテレフタラート、ポリアミド(ナイロン(登録商標))、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート等が例示できる。また、転写後に除去しない基材としては、ガス拡散層を用いることもできる。
ここで、触媒層10の各原子濃度を好適な範囲とすることは、触媒インクを調整する際に、触媒物質、導電性担体、高分子電解質、含Na化合物、繊維状物質の配合率などを調整すれば可能である。
例えば、触媒層10中の高分子電解質14の配合率は、導電性担体13の質量に対して同程度から半分程度が好ましい。また、繊維状物質15の配合率は、導電性担体13の質量に対して同程度から半分程度が好ましい。触媒インクの固形分比率は、薄膜に塗工できる範囲で、高いほうが好ましい。
[固体高分子形燃料電池の構成]
図4に示すように、本実施形態の固体高分子形燃料電池3は、上述のような膜電極接合体1と、ガス拡散層17Cと、ガス拡散層17Aとを備えている。ガス拡散層17Cは、膜電極接合体1のカソード側触媒層表面10Caと対向して配置されている。また、ガス拡散層17Aは、膜電極接合体1のアノード側触媒層表面10Aaと対向して配置されている。そして、カソード側触媒層10C及びガス拡散層17Cにより酸素極2Cが構成され、アノード側触媒層10A及びガス拡散層17Aにより燃料極2Aが構成されている。また、高分子電解質膜11の触媒層が接合されていない外周部分からのガスリークを防ぐため、酸素極側のガスケット16C及び燃料極側のガスケット16Aが配置されている。
更に、固体高分子形燃料電池3は、酸素極2Cに対向して配置されたセパレーター18Cと、燃料極2Aに対向して配置されたセパレーター18Aとを備えている。セパレーター18Cは、ガス拡散層17Cに対向する面に形成された反応ガス流通用のガス流路19Cと、ガス流路19Cが形成された面と反対側の面に形成された冷却水流通用の冷却水流路20Cとを備えている。また、セパレーター18Aは、セパレーター18Cと同様の構成を有しており、ガス拡散層17Aに対向する面に形成されたガス流路19Aと、ガス流路19Aが形成された面と反対側の面に形成された冷却水流路20Aとを備えている。セパレーター18C、18Aは、導電性でかつガス不透過性の材料からなる。
そして、固体高分子形燃料電池3は、セパレーター18Cのガス流路19Cを通って空気や酸素等の酸化剤が酸素極2Cに供給され、セパレーター18Aのガス流路19Aを通って水素を含む燃料ガス若しくは有機物燃料が燃料極2Aに供給されて、発電を行う。
上述の触媒層10を備えた膜電極接合体1を採用することで、十分な排水性及びガス拡散性を有し、長期的に高い発電性能を発揮することが可能となる。
すなわち、本実施形態によれば、活性及びガスや生成水の輸送性を両立し、長期的に高い発電性能を発揮することが可能な触媒層、膜電極接合体が提供できる。そして、長期的に高い発電性能を発揮することが可能な固体高分子形燃料電池が提供できる。
なお、図4に示す固体高分子形燃料電池3は、膜電極接合体を一つ含む単セル構造の固体高分子形燃料電池である。本実施形態の触媒層10を用いて、複数の単セルが積層された構造の固体高分子形燃料電池を構成することもできる。
以下、実施例及び比較例について説明する。
[膜電極接合体の作製]
以下の方法で実施例1〜6及び比較例1〜6の膜電極接合体を作製した。
<実施例1>
実施例1では、白金担持カーボン触媒(TEC10E50E,田中貴金属工業社製)と水と1−プロパノールと高分子電解質(ナフィオン(登録商標)分散液,和光純薬工業社製)とカーボンナノファイバー(VGCF−H(登録商標),昭和電工社製)と炭酸水素ナトリウムとを混合し、遊星型ボールミルで60分間分散処理を行い、触媒インクを調製した。このとき、カーボン担体に対して高分子電解質およびカーボンナノファイバーが100質量%となるようにした。また、全固形分に対して炭酸水素ナトリウムが10質量%となるように調整した。
また、高分子電解質膜としてナフィオン211(登録商標;Dupont社製)を使用した。
そして、上記調整した触媒インクを、高分子電解質膜の一方の面にスリットダイコーターを用いて触媒層厚みが約20μmとなるように塗布し、100℃の吸着ステージ上でタックがなくなるまで乾燥させた。これにより、高分子電解質膜の一面にカソード側触媒層を形成した。
次に、白金担持カーボン触媒(TEC10E50E,田中貴金属工業社製)と水と1−プロパノールと高分子電解質(ナフィオン(登録商標)分散液,和光純薬工業社製)とカーボンナノファイバー(VGCF−H(登録商標),昭和電工社製)とを混合し、遊星型ボールミルで60分間分散処理を行い、触媒インクを調製した。
調整した触媒インクを、高分子電解質膜の他方の面であるカソード側触媒層が形成されていない面に、カソード側触媒層と対向するようにスリットダイコーターを用いて塗布し、100℃の吸着ステージ上でタックがなくなるまで乾燥させた。これにより、高分子電解質膜の一面にアノード側触媒層を形成した。
このようにして、高分子電解質膜と、高分子電解質膜の両面にそれぞれ接合されたカソード側触媒層とアノード側触媒層と、を有する実施例1の膜電極接合体を得た。
<実施例2>
実施例2では、カソード側触媒層の炭酸水素ナトリウム量が全固形分に対して1質量%となるように調整した以外は、実施例1と同様の手順で実施例2の膜電極接合体を得た。
<実施例3>
実施例3では、カソード側触媒層の炭酸水素ナトリウム量が全固形分に対して5質量%となるように調整した以外は、実施例1と同様の手順で実施例3の膜電極接合体を得た。
<実施例4>
実施例4では、カソード側触媒層の高分子電解質量がカーボン担体に対して60質量%となるように調整した以外は、実施例1と同様の手順で実施例4の膜電極接合体を得た。
<実施例5>
実施例5では、カソード側触媒層にカーボンナノファイバーを入れずに調整した以外は、実施例1と同様の手順で実施例5の膜電極接合体を得た。
<実施例6>
実施例6では、カソード側触媒層の白金担持カーボン触媒として、TEC10E50E(田中貴金属工業社製)ではなくTEC10V50E(田中貴金属工業社製)を使用した以外は、実施例1と同様の手順で実施例6の膜電極接合体を得た。
<比較例1>
比較例1では、カソード側触媒層の高分子電解質量がカーボン担体に対して30質量%となるように調整した以外は、実施例1と同様の手順で比較例1の膜電極接合体を得た。
<比較例2>
比較例2では、カソード側触媒層の高分子電解質量がカーボン担体に対して150質量%となるように調整した以外は、実施例1と同様の手順で比較例2の膜電極接合体を得た。
<比較例3>
比較例3では、カソード側触媒層の炭酸水素ナトリウム量が全固形分に対して20質量%となるように調整した以外は、実施例1と同様の手順で比較例3の膜電極接合体を得た。
<比較例4>
比較例4では、カソード側触媒層に炭酸水素ナトリウムを入れずに調整した以外は、実施例1と同様の手順で比較例4の膜電極接合体を得た。
<比較例5>
比較例5では、カソード側触媒層に炭酸水素ナトリウムを入れずに調整した以外は、実施例5と同様の手順で比較例5の膜電極接合体を得た。
<比較例6>
比較例6では、カソード側触媒層の白金担持カーボン触媒として、TEC10V50E(田中貴金属工業社製)ではなくTEC10V30E(田中貴金属工業社製)を使用した以外は、実施例6と同様の手順で比較例6の膜電極接合体を得た。
(評価)
以下、実施例1〜6の膜電極接合体及び比較例1〜6の膜電極接合体を備えた固体高分子形燃料電池のそれぞれの、カソード側触媒層の表面に対するエネルギー分散型X線分光による各原子濃度の分析と、発電性能評価とを実施した結果を説明する。
[各原子濃度の分析]
カソード側触媒層の炭素原子濃度Xc、フッ素原子濃度Xf、白金原子濃度Xpt、ナトリウム原子濃度Xnaは、エネルギー分散型X線分光分析によって得た。
具体的には、カソード側触媒層の表面に対して、日立ハイテクノロジー社製の走査型電子顕微鏡(FE−SEM S−4800)に付帯のEDAX社製エネルギー分散型X線分光分析装置(Genesis2000)を使用した定性分析及び定量分析を行うことにより、炭素原子濃度Xc、フッ素原子濃度Xf、白金原子濃度Xpt、ナトリウム原子濃度Xnaを求めた。分析を行う際の走査型電子顕微鏡の観察倍率は20万倍とした。このときの分析領域の大きさは、0.6μm×0.8μmであった。加速電圧は10kV、積算時間は200秒とした。実施例1〜5の膜電極接合体及び比較例1〜5の膜電極接合体各々につき20ヶ所の数値を取得し、平均することで各膜電極接合体の代表値とした。
[発電性能評価]
発電性能評価には、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の刊行している小冊子である「セル評価解析プロトコル」に準拠し、膜電極接合体の両面にガス拡散層及びガスケット、セパレーターを配置し、所定の面圧となるように締め付けたJARI標準セルを評価用単セルとして用いた。そして、「セル評価解析プロトコル」に記載のI−V測定(「標準」条件とする。)及びアノードの相対湿度とカソードの相対湿度を共にRH100%としてI−V測定(「高湿」条件とする。)を実施した。
[比較結果]
実施例1〜6の膜電極接合体及び比較例1〜6の膜電極接合体を備えた燃料電池のそれぞれのカソード側触媒層の各原子濃度と発電性能とを表1に示す。
発電性能については、「標準」条件においては、電圧が0.6Vのときの電流が25A以上である場合を「○」、25A未満である場合を「×」とした。
また、「高湿」条件においては、電圧が0.6Vのときの電流が30A以上である場合を「○」、30A未満である場合を「×」とした。
Figure 2020068148
表1に示すように、実施例1〜6のいずれも、各原子の濃度が、本発明の範囲内であった。そして、発電性能については、「標準」と「高湿」の両方もしくは少なくとも一方が「○」となった。すなわち、本発明に基づく実施例1〜6においては、発電性能に優れた燃料電池を構成可能な膜電極接合体が得られた。
一方、比較例においては、比較例1〜6のいずれも、各原子の濃度が、本発明の範囲から外れていた。そして、発電性能については、「標準」と「高湿」の両方が「×」となった。すなわち、電極触媒層における繊維状物質の傾きが所定の範囲外となった場合に、発電性能が低下した。
本発明は、固体高分子形燃料電池を利用した、定置型コジェネレーションシステムや燃料電池自動車等に好適に用いることができ、産業上の利用価値が大きい。
1…膜電極接合体
2C…酸素極
2A…燃料極
3…固体高分子形燃料電池
10,10C,10A…電極触媒層
11…高分子電解質膜
12…触媒物質
13…導電性担体
14…高分子電解質
15…繊維状物質
16C,16A…ガスケット
17C,17A…ガス拡散層
18C,18A…セパレーター
19C,19A…ガス流路
20C,20A…冷却水流路

Claims (9)

  1. 触媒物質と、上記触媒物質を担持する導電性担体と、高分子電解質と、を含む電極触媒層であって、
    上記電極触媒層は、炭素原子濃度をXc、フッ素原子濃度をXf、白金原子濃度をXptとするとき、75at%<Xc<85at%、かつ、5at%<Xf<15at%、かつ、1at%<Xpt<5at%であることを特徴とする電極触媒層。
  2. 上記電極触媒層は、ナトリウム原子濃度をXnaとするとき、0.05at%<Xna<5at%であることを特徴とする請求項1に記載の電極触媒層。
  3. 上記フッ素原子濃度に対するナトリウム原子濃度(Xna/Xf)が、0.01<Xna/Xf<0.4であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電極触媒層。
  4. 上記の各原子濃度は、上記電極触媒層をエネルギー分散型X線分光分析で測定した値であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電極触媒層。
  5. 上記電極触媒層は、繊維状物質をさらに含む請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の電極触媒層。
  6. 上記繊維状物質は、電子伝導性繊維、及び、プロトン伝導性繊維から選択される一種または二種以上の繊維状物質を含み、
    上記電子伝導性繊維は、カーボンナノファイバー、カーボンナノチューブ、及び、遷移金属含有繊維から構成される群から選択される少なくとも一種を含む請求項5に記載の電極触媒層。
  7. 電極触媒層の厚さが5μm以上30μm以下である請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の電極触媒層。
  8. 高分子電解質膜を挟んでアノード側触媒層及びカソード側触媒層を有する膜電極接合体であって、
    上記アノード側触媒層及び上記カソード側触媒層の少なくとも一方の触媒層が、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の電極触媒層である膜電極接合体。
  9. 請求項8に記載の膜電極接合体を備えた固体高分子形燃料電池。
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