JP2020067718A - 文書生成システムおよびその制御方法、並びにプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】Webブラウザに表示したWeb帳票を電子文書として保存する際のユーザー操作の負荷を軽減する。【解決手段】文書生成システムであって、文書データから、第1のファイル形式の複数の帳票データを生成する生成手段と、前記第1のファイル形式の複数の帳票データを、第2のファイル形式の複数の帳票データに変換する変換手段と、前記変換手段にて変換された第2のファイル形式の複数の帳票データを、保存要求を受け付け可能に表示部に表示させる表示手段と、前記表示部にて表示させた第2のファイル形式の複数の帳票データに対する保存要求を受け付けたことに応じて、前記第2のファイル形式の複数の帳票データに対応する前記第1のファイル形式の複数の帳票データを1の第1のファイル形式のデータに結合して記憶部に保存させる保存手段とを有する。【選択図】 図8
Description
本発明は、文書生成システムおよびその制御方法、並びにプログラムに関する。
昨今、ペーパーレス化による業務の効率化や省資源化を目的として、紙媒体の情報を文書データに置き換える企業が増加している。例えば、社内で運用されている業務帳票もその対象であり、特に基幹系システムが出力する帳票は大量のページ数を出力することが多く、運用コストが莫大なものになることから、帳票の電子化が積極的に行われている。
また、業務データの管理や各種処理を行う形態として、クラウドサービスの利用が普及し始めている。ユーザーは、クライアント端末のWebブラウザからインターネットを介してクラウドサービスのWebページにアクセスし、そのWebページ上で電子化された帳票文書データを閲覧する。さらに、業務フローに応じて閲覧している帳票文書データを編集・印刷するような利用ケースの増加が予想される。Webページ上で帳票文書データを扱う場合、帳票システムで一般的に利用されるPDF(Portable Document Format)形式のデータではなく、よりWebとの親和性が高いSVG(Scalable Vector Graphics)等の形式を使用することが想定される。SVGを使用することで、画面の拡大縮小による画質劣化が発生せず、従来の帳票文書データでは実現が困難なダイナミックな表現を用いた描画が可能となり、付加価値が高いWeb帳票を実現可能である。
帳票文書全体の生成が完了してからWebブラウザに表示すると、特にページ数の多い業務帳票では、帳票生成を行ってからWebページ上で閲覧できるまでユーザーが待たされる可能性がある。そのため、文書全体が生成され送信されるのを待つのではなく、帳票文書を所定のページ単位毎に分割してPDFを生成し、各PDFを夫々SVG等に変換する。そして、変換完了したページから順に素早く受信してWebブラウザに表示する。このような帳票文書生成システムにおいて、クライアント端末のWebブラウザに表示したWeb帳票を電子文書として保存したいことが想定される。しかし、SVGは容易に書き換え可能なため保存の用途に適しておらず、保存用途にはPDFが適している。そのため、PDF形式の帳票文書を保存用として改めて生成することが考えられる。特許文献1には、複数の印刷データ文書を結合して1つの文書データを生成する手法が開示されている。
しかしながら、PDF形式の帳票文書を保存用として再生成するには以下の問題があった。ユーザーは元のWebページに再度アクセスし、閲覧していた帳票と同一のデータを再度選択し、Web帳票閲覧用途でなく保存用途を指定して帳票作成操作を行う必要があるため、ユーザー操作の手間がかかる。また、特許文献1の場合、ユーザーの操作により1つ以上の文書データを任意の順に並べて1つの印刷データ文書へ結合するため、ユーザーによる指示操作が必要となり手間がかかってしまう。
そこで、本発明は、Webブラウザに表示した帳票を電子文書として保存する際のユーザー操作の負荷を軽減することを目的とする。
上記課題を解決するために本発明は以下の構成を有する。すなわち、文書生成システムであって、文書データから、第1のファイル形式の複数の帳票データを生成する生成手段と、前記第1のファイル形式の複数の帳票データを、第2のファイル形式の複数の帳票データに変換する変換手段と、前記変換手段にて変換された第2のファイル形式の複数の帳票データを、保存要求を受け付け可能に表示部に表示させる表示手段と、前記表示部にて表示させた第2のファイル形式の複数の帳票データに対する保存要求を受け付けたことに応じて、前記第2のファイル形式の複数の帳票データに対応する前記第1のファイル形式の複数の帳票データを1の第1のファイル形式のデータに結合して記憶部に保存させる保存手段とを有する。
本発明により、Webブラウザに表示した帳票を電子文書として保存する際のユーザー操作の負荷を軽減できる。
以下、本発明を実施するための一実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下に示す形態等は一例であり、これに限定することを意図するものではない。
<第1の実施形態>
[システム構成]
図1は、本発明の実施形態に係るシステム構成の例を示す図である。図1において、クライアント端末102は、有線または無線LANを介してローカルネットワーク101に接続され、ローカルネットワーク101を介してインターネット100にアクセスする。インターネット100上またはローカルネットワーク101上には、各種サーバが設けられ、クライアント端末102はこれらのサーバにアクセス可能である。クライアント端末102は、例えばデスクトップパソコン、ノートパソコン、スマートフォンやタブレットPC等が該当する。クライアント端末102は、Webブラウザ等のプログラムを実行する環境を内蔵している。ここでば、クライアント端末102は、1台のみが示されているが、複数のクライアント端末がネットワーク上に存在してよい。
[システム構成]
図1は、本発明の実施形態に係るシステム構成の例を示す図である。図1において、クライアント端末102は、有線または無線LANを介してローカルネットワーク101に接続され、ローカルネットワーク101を介してインターネット100にアクセスする。インターネット100上またはローカルネットワーク101上には、各種サーバが設けられ、クライアント端末102はこれらのサーバにアクセス可能である。クライアント端末102は、例えばデスクトップパソコン、ノートパソコン、スマートフォンやタブレットPC等が該当する。クライアント端末102は、Webブラウザ等のプログラムを実行する環境を内蔵している。ここでば、クライアント端末102は、1台のみが示されているが、複数のクライアント端末がネットワーク上に存在してよい。
業務サーバ103は、ユーザー業務情報を管理するサーバである。本実施形態では業務サーバ103で業務情報を管理し、販売員が業務サーバ103の情報を用いて顧客に対して営業を行うユースケースを想定している。業務サーバ103はクライアント端末102からのリクエストに応じて業務情報の表示と、帳票データ生成指示を行うための画面を提供する。
帳票生成サーバ104は、業務サーバ103から業務情報を受け取り、オーバレイ出力処理、並びに帳票閲覧プログラムの生成処理を実行する。すなわち、帳票生成サーバ104は、テキストデータであるフィールドデータファイルと所定のフォーム情報を含むフォーム情報ファイルとを重ね合わせて印刷ページを生成する。そして、帳票生成サーバ104は、仮想プリンタ(不図示)に指示して上記生成された印刷ページをPDFファイルとして生成する。さらに、帳票生成サーバ104は、生成した帳票文書を閲覧できる帳票閲覧プログラムを生成する。
本実施形態において帳票閲覧プログラムとは、ネットワークを介して配信可能な、Webブラウザ上で動作するWebアプリケーションである。多くの場合、これらのWebアプリケーションは、Webページを表現するマッシュアップ言語(例えば、HTML(Hypertext Markup Language))及びWebブラウザ上で動作するプログラミング言語(例えば、JavaScript(登録商標))により動作するアプリケーションである。帳票閲覧プログラムは、Webブラウザ上で動作するWebアプリケーション以外にも、コンピュータシステム上で実行、動作するアプリケーションでもよい。本実施形態では、クライアント端末102が、各データを表示する表示部として機能するWebブラウザを備え、これを用いた形態について説明する。
帳票生成サーバ104は、フォーム情報ファイルに業務情報を重ね合わせて帳票文書を生成し管理する。また、帳票生成サーバ104は、変換サーバ105に対して、生成した帳票文書をWeb帳票文書に変換する変換リクエストを行う。また、帳票生成サーバ104は、クライアント端末102から帳票文書の保存リクエストを受け付けて、帳票文書をストレージサーバ106に保存する。
また、本実施形態において、扱うファイル形式(フォーマット)として、PDFファイルと、SVGファイルを例に挙げて説明する。しかし、これらのファイル形式に限定するものではなく、本発明を適用可能な特性を有するファイル形式であれば、他のファイル形式を用いてもよい。
変換サーバ105は、帳票生成サーバ104から帳票文書の変換リクエストを受け付けて、Web帳票文書を生成する。Web帳票文書とは、Webページ上で扱うSVG等の形式の帳票文書である。
ストレージサーバ106は、ファイル管理を行うサーバであり、クライアント端末102、帳票生成サーバ104、もしくは変換サーバ105からのファイルアップロード/ダウンロードを受け付ける。ストレージサーバ106は、ファイルのライフサイクルを管理する機能を有し、保存後一定時間経過したファイルをストレージサーバ106が自動的に削除する。本実施形態では、所定のファイルパスに保存したファイルは、保存後一日以上経過すると自動的に削除されるものとする。以降、ライフサイクル管理機能により自動的に削除される領域を「ライフサイクル管理領域」と記載する。このような領域以外にも、ストレージサーバ106は、自動的にはファイルを削除せず、ユーザー等の削除指示に基づいてファイルを削除する保存領域を備えてよい。
なお、本実施形態では、予めユーザー管理者が各サーバに次の情報を保存しておくものとする。すなわち、業務サーバ103に業務情報データが保存され、帳票生成サーバ104に顧客データに対応するフォーム情報ファイルが保存される。
また、図1では、各サーバを個別に示したが、この構成に限定するものではなく、例えば、1台の装置が複数のサーバの機能を備えていてもよいし、複数の装置にて1つのサーバの機能を実現してもよい。例えば、各種サーバをまとめて、文書生成システムとして扱ってよい。
[ハードウェア構成]
図2は、本実施形態に係るクライアント端末102、業務サーバ103、帳票生成サーバ104、変換サーバ105、およびストレージサーバ106として動作可能な情報処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。ここでは各機器が同じ構成を備えるものとして説明するが、それぞれが異なる部位を備えていてもよい。
図2は、本実施形態に係るクライアント端末102、業務サーバ103、帳票生成サーバ104、変換サーバ105、およびストレージサーバ106として動作可能な情報処理装置のハードウェア構成の例を示す図である。ここでは各機器が同じ構成を備えるものとして説明するが、それぞれが異なる部位を備えていてもよい。
図2に示す情報処理装置200は、CPU201、ROM202、RAM203、HDD204、入力装置205、出力装置206、およびI/F(インターフェース)207を含んで構成され、各部位は、内部バス208を介して通信可能に接続される。CPU201は、内部バス208で接続される各部位を直接或いは間接的に制御し、本発明を実現するためのプログラムを実行する。ROM202は、不揮発性の記憶部であり、例えば、BIOS(Basic Input/Output System)などが格納される。RAM203は、揮発性の記憶部であり、CPU201のワーク領域として利用されたり、本発明を実現するためのソフトウェアモジュールをロードするための一時記憶として利用されたりする。HDD204は、不揮発性の記憶装置であり、基本ソフトウェアであるOS(Operating System)やソフトウェアモジュールなどが記憶されている。入力装置205は、例えば、ユーザーの操作によりユーザー入力を受け付ける際に用いられ、不図示のキーボードやポインティングデバイスなどが該当する。出力装置206は、情報処理装置200における処理結果を出力する際に用いられ、ディスプレイなどが該当する。I/F207は、ネットワークに接続するためのインターフェースであり、外部装置と通信する際に用いられる。
情報処理装置200が起動した後、CPU201によりBIOSが実行され、OSがHDD204からRAM203に実行可能にロードされる。CPU201は、OSの動作に従って後述する各種ソフトウェアモジュールをHDD204からRAM203に随時、実行可能にロードする。各種ソフトウェアモジュールは上記各デバイスの協調によりCPU201によって実行され動作する。また、I/F207はインターネット100、ローカルネットワーク101に接続されており、OSの動作に従ってCPU201により制御され、上述した通信手段による通信を実現する。
[ソフトウェア構成]
図3は、本実施形態に係るクライアント端末102、業務サーバ103、帳票生成サーバ104、変換サーバ105、およびストレージサーバ106のソフトウェア構成の例を示す図である。各ソフトウェア構成と、各装置が扱う管理情報について説明する。ここでは、本発明の動作、処理に関する構成のみを説明し、それ以外の構成については説明を省略する。
図3は、本実施形態に係るクライアント端末102、業務サーバ103、帳票生成サーバ104、変換サーバ105、およびストレージサーバ106のソフトウェア構成の例を示す図である。各ソフトウェア構成と、各装置が扱う管理情報について説明する。ここでは、本発明の動作、処理に関する構成のみを説明し、それ以外の構成については説明を省略する。
(業務サーバ)
業務サーバ103は、Web画面I/F331、業務情報管理部332、およびストレージ333を含んで構成される。各ソフトウェアモジュールは、業務サーバ103が備えるHDD204に記憶されており、CPU201によってRAM203にロードされ実行される。
業務サーバ103は、Web画面I/F331、業務情報管理部332、およびストレージ333を含んで構成される。各ソフトウェアモジュールは、業務サーバ103が備えるHDD204に記憶されており、CPU201によってRAM203にロードされ実行される。
Web画面I/F331は、業務サーバ103のユーザーインターフェースを提供し、クライアント端末102のWebブラウザ321からの要求に応じて、業務情報を表示する画面を生成して返す。業務情報管理部332は、業務情報をストレージ333に記憶して管理する。これらの情報は、業務サーバ103の外部メモリではなく、インターネット100やローカルネットワーク101を介して通信可能に構成された別のサーバに記憶するように構成してもよい。
顧客情報は、帳票を生成する際に使用するデータテーブルである。本実施形態において、顧客情報は、顧客を一意に識別するための顧客ID、氏名、住所、生年月日、および連絡先を含んで構成される。帳票を生成するために必要なデータは、本実施形態の顧客情報に限らず、製品の在庫や納品情報、入出金情報等、様々な物が想定される。ここで示す顧客情報の項目は一例であり、他の情報を含んでいてもよい。
帳票情報は、帳票を生成する際に使用する帳票テンプレート情報を保持するデータテーブルである。帳票情報は、帳票情報を一意に識別するための帳票ID、画面表示用の帳票名、帳票生成サーバ104で管理されているフォーム情報ファイルを特定する帳票テンプレートIDを含んで構成される。ここで示す帳票情報の項目は一例であり、他の情報を含んでいてもよい。
業務サーバ103のWeb画面I/F331は、クライアント端末102のWebブラウザ321から帳票プレビュー指示を受け付ける。業務情報管理部332は、該当の顧客情報と、帳票情報の帳票テンプレートIDを帳票生成サーバ104に送信し、帳票生成のリクエストを行う。
(帳票生成サーバ)
帳票生成サーバ104は、Webサーバ341、帳票情報管理部342、オーバレイ部343、保存文書生成部344、およびストレージ345を含んで構成される。各ソフトウェアモジュールは、帳票生成サーバ104が備えるHDD204に記憶されており、CPU201によってRAM203にロードされ実行される。
帳票生成サーバ104は、Webサーバ341、帳票情報管理部342、オーバレイ部343、保存文書生成部344、およびストレージ345を含んで構成される。各ソフトウェアモジュールは、帳票生成サーバ104が備えるHDD204に記憶されており、CPU201によってRAM203にロードされ実行される。
Webサーバ341は、帳票生成サーバ104の各種インターフェースを提供し、クライアント端末102のWebブラウザ321や、業務サーバ103からのリクエストを受付け、応答を返す。帳票情報管理部342は、帳票テンプレート情報、および、帳票データ情報をストレージ345に格納して管理する。保存文書生成部344は、保存に適した形式の帳票文書を生成する。
帳票テンプレート情報は、帳票生成サーバ104が管理するフォーム情報ファイルのデータテーブルである。本実施形態では、フォーム情報ファイルをストレージサーバ106にファイルとして保持している。帳票テンプレートIDはフォーム情報ファイルを一意に識別するためのID(識別情報)であり、業務サーバ103で管理される帳票情報の帳票テンプレートIDに対応する。
帳票生成サーバ104のWebサーバ341は、業務サーバ103からの帳票生成リクエストを受け付けると、リクエストに含まれる顧客情報と、帳票テンプレートIDを基にオーバレイ部343にオーバレイ出力を指示する。オーバレイ部343は、該当の帳票テンプレート情報の帳票テンプレートURLにアクセスしてフォーム情報ファイルをストレージサーバ106から取得してフォーム情報を取り出し、該当の顧客情報と重ね合わせてオーバレイ出力しPDFファイルを生成する。帳票テンプレートURLは、帳票テンプレートが格納された位置を示すURL(Uniform Resource Locator)である。
また、帳票生成サーバ104の帳票情報管理部342は、出力したPDFファイルを、ストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にPDFファイルの情報を記述したオーバレイインデックスファイルとともに管理する。オーバレイインデックスファイルについては後述する。さらに、帳票生成サーバ104の帳票情報管理部342は、出力したPDFの情報を変換サーバ105に送信し、Web帳票文書への変換リクエストを行う。
帳票データ情報は、帳票生成サーバ104で管理される帳票文書データについてのデータテーブルである。オーバレイIDは、業務サーバ103から帳票生成リクエストを受け付けた際に帳票情報管理部342が発行するIDであり、オーバレイ処理を一意に識別可能なIDである。オーバレイインデックスファイルURLは、オーバレイ部343が生成するPDFファイルに関する情報が記載されたインデックスファイルにアクセスするためのURLである。オーバレイ処理を開始した時点でオーバレイ部343がオーバレイインデックスファイルを生成する。オーバレイインデックスファイルについては後述する。変換IDは、帳票生成サーバ104が変換サーバ105に対して変換リクエストを発行した際に、変換サーバ105が発行し応答として返すIDであり、変換処理を一意に識別可能なIDである。変換インデックスファイルURLは、変換インデックスファイルを取得するためのURLである。変換インデックスファイルについては後述する。
帳票生成サーバ104は、変換サーバ105に対して変換IDを指定して変換情報取得リクエストを行う。応答として変換インデックスファイルURLが返された場合、帳票データ情報に保持する。
Webサーバ341は、クライアント端末102から帳票文書保存リクエストを受け付けると、リクエストに含まれるオーバレイIDをもとに該当帳票データ情報からオーバレイインデックスファイルURLにアクセスする。そして、保存文書生成部344は、取得したオーバレイインデックスファイルに記述されているPDFファイルを取得して保存用帳票文書を生成する。
(変換サーバ)
変換サーバ105は、Webサーバ351、変換情報管理部352、データ変換部353、およびストレージ354を含んで構成される。各ソフトウェアモジュールは、変換サーバ105が備えるHDD204に記憶されており、CPU201によってRAM203にロードされ実行される。
変換サーバ105は、Webサーバ351、変換情報管理部352、データ変換部353、およびストレージ354を含んで構成される。各ソフトウェアモジュールは、変換サーバ105が備えるHDD204に記憶されており、CPU201によってRAM203にロードされ実行される。
Webサーバ351は、変換サーバ105の各種インターフェースを提供し、帳票生成サーバ104から帳票文書の変換リクエスト、および、変換情報取得リクエストを受け付け、応答を返す。変換情報管理部352は、変換データ情報をストレージ354に格納して管理する。
変換情報は、変換情報管理部352で管理される変換処理についてのデータテーブルである。変換IDは、帳票生成サーバ104から変換リクエストを受け付けた際に、変換情報管理部352が発行するIDであり、変換処理を一意に識別可能なIDである。オーバレイインデックスファイルURLは、変換対象のファイルに関する情報が記載されたインデックスファイルにアクセスするためのURLであり、帳票生成サーバ104から変換リクエストを受け付けた際に併せて受け取る。オーバレイインデックスファイルについては後述する。変換インデックスファイルURLは、変換インデックスファイルにアクセスするためのURLである。変換処理を開始した時点でデータ変換部353が変換インデックスファイルを生成する。変換インデックスファイルについては後述する。
データ変換部353は、オーバレイインデックスファイルを定期的に取得する。そして、データ変換部353は、オーバレイインデックスファイルに記述されている変換対象のデータを取得して変換を行い、その結果を変換インデックスファイルに記述する。また、変換サーバ105は、帳票生成サーバ104から変換IDを指定した変換情報取得リクエストを受け付けると、変換情報管理部352が該当の変換情報を抽出して返す。
(ストレージサーバ)
ストレージサーバ106は、Webサーバ361、ファイル情報管理部362、およびストレージ363を含んで構成される。各ソフトウェアモジュールは、ストレージサーバ106が備えるHDD204に記憶されており、CPU201によってRAM203にロードされ実行される。
ストレージサーバ106は、Webサーバ361、ファイル情報管理部362、およびストレージ363を含んで構成される。各ソフトウェアモジュールは、ストレージサーバ106が備えるHDD204に記憶されており、CPU201によってRAM203にロードされ実行される。
Webサーバ361は、ストレージサーバ106の各種インターフェースを提供する。ファイル情報管理部362は、ファイル情報を管理し、Webサーバ361で受け付けたリクエストに応じてファイルの入出力を行う。ストレージ363はファイル情報やストレージサーバ106が受信したファイルを格納する。
ファイル情報は、ファイル情報管理部362で管理されるストレージサーバ106に保存するファイルの情報である。データURLは、ストレージサーバ106に保存するファイルを一意に識別するURLである。ファイルパスは、ストレージ上のファイルパスであり、ファイルの格納場所を示す。データURLに対するリクエストをWebサーバ361で受け付け、ファイル情報管理部362が該当するファイル情報を更新し、ストレージ363のファイル操作を行う。例えば、ストレージサーバ106に対してファイル操作を要求するクライアントは、データURLに対してHTTP GETメソッドをリクエストすることで、対応するファイルをダウンロード可能である。また、クライアントは、データURLに対してHTTP PUTメソッドにファイル添付してリクエストすることで、ファイルをアップロードして保存可能である。さらに、クライアントは、データURLに対してHTTP DELETEメソッドをリクエストすることで、対応するファイルを削除可能である。
[インデックスファイル]
次に、帳票生成サーバ104のオーバレイ実行時、変換サーバ105の変換実行時にそれぞれ生成し、逐次更新を行うインデックスファイルについて説明する。
次に、帳票生成サーバ104のオーバレイ実行時、変換サーバ105の変換実行時にそれぞれ生成し、逐次更新を行うインデックスファイルについて説明する。
図6おいて、状態600〜630は、帳票生成サーバ104と、変換サーバ105が夫々、オーバレイ出力処理、データ変換処理を実行する際に生成、更新を行うインデックスファイルの例(状態)を時系列に示したものである。帳票生成サーバ104、及び、変換サーバ105はまず、処理が開始された時点で、ストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にインデックスファイルを生成する(状態600)。本実施形態では、インデックスファイルはJSONファイル形式を採用し、「dataList」をキーとする処理結果のデータURLのリストと、「end」をキーとする処理完了フラグを含んで構成される。帳票生成サーバ104、変換サーバ105が用いるインデックスファイルはそれぞれ同じ構成であるものとする。以下の説明において、帳票生成サーバ104がオーバレイ実行時に生成、更新するインデックスファイルを「オーバレイインデックスファイル」と称する。また、変換サーバ105が変換実行時に生成、更新するインデックスファイルを「変換インデックスファイル」と称する。以下の説明や図面において、オーバレイインデックスファイルを「pdf−index」とも示し、変換インデックスファイルを「svg−index」とも示す。
本実施形態では、オーバレイ出力結果をPDFファイルとし、ファイル出力単位は1ページ毎とする。例えば、3ページの帳票に対して3つのPDFファイルが出力される。ただし、ファイル出力単位は1ページ毎とする必要はなく、複数ページ固定、全体ページ数から計算した値等、帳票生成サーバ104のオーバレイ部343で制御可能であればこれに限らない。また、変換サーバ105による変換処理もオーバレイ出力結果のPDFファイル単位で変換を行う。
帳票生成サーバ104、および変換サーバ105は夫々の処理開始時に、初期状態のインデックスファイル(状態600)を生成する。この時、ファイルは生成されていないため、「dataList」は要素が空であり、処理結果を示す「end」の値は“false”である。この後、帳票生成サーバ104、および変換サーバ105は夫々、順次処理を実行し、処理結果のファイルをストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にアップロードし、そのデータURLを「dataList」に追加する。状態610は、1ファイル目がアップロードされたインデックスファイルの状態を示す。状態620は、2ファイル目がアップロードされたインデックスファイルの状態を示す。さらに、帳票生成サーバ104、および変換サーバ105は夫々、最後のページである3ファイル目の処理結果のファイルをアップロードした時点で、インデックスファイルを状態630に更新する。状態630では、「dataList」に3ファイル目に対応するデータURLが追加されているとともに、処理完了フラグ「end」が“true”に更新されている。
変換サーバ105は、オーバレイインデックスファイルをストレージサーバ106から取得して参照することで、帳票生成サーバ104のオーバレイ出力の進捗を把握し、オーバレイ出力が完了しているPDFファイルから変換処理を開始することができる。また、クライアント端末102は、変換インデックスファイルをストレージサーバ106から取得して参照することで、変換サーバ105の変換処理の進捗を把握し、変換が完了しているWeb帳票文書をダウンロードして表示することができる。
[オーバレイ処理]
図4は、本実施形態に係るクライアント端末102のWebブラウザ321が業務サーバ103に帳票プレビューリクエストを発行し、帳票生成サーバ104がオーバレイ出力処理を開始し、変換サーバ105へ変換リクエストを行うまでのフローチャートである。本フローは、ユーザーがクライアント端末102のWebブラウザ321に表示した画面において帳票プレビュー要求操作を実行することによって開始される。
図4は、本実施形態に係るクライアント端末102のWebブラウザ321が業務サーバ103に帳票プレビューリクエストを発行し、帳票生成サーバ104がオーバレイ出力処理を開始し、変換サーバ105へ変換リクエストを行うまでのフローチャートである。本フローは、ユーザーがクライアント端末102のWebブラウザ321に表示した画面において帳票プレビュー要求操作を実行することによって開始される。
クライアント端末102は、ユーザーによりWebブラウザ321に表示された業務画面900の帳票プレビューボタン430の押下を受け付ける。これに伴って、S4.1.1にて、Webブラウザ321は、顧客IDと帳票情報920で選択されている帳票情報の帳票IDを含めて、帳票プレビューリクエストを業務サーバ103に送信する。
図9は、クライアント端末102のWebブラウザ321から、業務サーバ103にアクセスして業務データを表示した場合の業務画面900の例である。業務画面900には、業務サーバ103が保持する顧客情報910と帳票情報920が表示されている。また、帳票情報920は、帳票情報として登録されている帳票情報のうちのひとつを選択可能な帳票選択ドロップダウンリストである。帳票情報920にて指定された帳票情報(文書データ)が、プレビューの対象として扱われる。プレビューボタン930は、帳票プレビュー要求操作を行うためのボタンである。
S4.1.2にて、業務サーバ103の業務情報管理部332は、S4.1.1にて受信した帳票プレビューリクエストに含まれる顧客ID、帳票IDに該当する顧客情報、帳票テンプレートIDを指定し、帳票生成サーバ104に帳票生成リクエストを送信する。
S4.1.3にて、帳票生成サーバ104は、帳票生成リクエストを受信すると、帳票情報管理部342がオーバレイIDを発行して帳票データ情報に登録する。さらに、帳票生成サーバ104は、リクエストに対する応答として、業務サーバ103にオーバレイIDを返す。
S4.1.4にて、業務サーバ103は、クライアント端末102のWebブラウザ321に対し、帳票生成サーバ104から取得したオーバレイIDを返す。
また、帳票生成サーバ104の帳票情報管理部342は、S4.1.3と並行して、リクエストに含まれる帳票テンプレートIDを基に帳票テンプレート情報から帳票テンプレートURLを取得する。そして、帳票情報管理部342は、顧客情報とともに、オーバレイ部343にオーバレイ出力指示を行う。
S4.2.1にて、帳票生成サーバ104のオーバレイ部343は、オーバレイ出力指示を受けると、オーバレイインデックスファイル(状態600)を生成し、ストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にアップロードする。
S4.2.2にて、オーバレイ部343は、S4.2.1でアップロードしたオーバレイインデックスファイル(状態600)のデータURLを含む変換リクエストを変換サーバ105に送信する。
S4.2.3にて、オーバレイ部343は、ストレージサーバ106上の帳票テンプレートURLにアクセスしてフォーム情報ファイルを取得し、顧客情報と重ね合わせてオーバレイ処理を開始する。
S4.2.4.1にて、オーバレイ部343は、オーバレイ出力結果としてPDFファイル(PDF01)を出力する。
S4.2.4.2にて、オーバレイ部343は、S4.2.4.1にて生成したPDFファイル(PDF01)をストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にアップロードする。
S4.2.4.3にて、オーバレイ部343は、S4.2.4.2にてアップロードしたPDFファイル(PDF01)のデータURLをオーバレイインデックスファイルの「dataList」に追記する(状態610)。そして、オーバレイ部343は、このオーバレイインデックスファイルを、S4.2.1と同じデータURLにアップロードする。
同様に、オーバレイ部343は、次のオーバレイ処理を行い(S4.2.5.1)、その出力結果PDF(PDF02)をストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にアップロードする(S4.2.5.2)。さらに、オーバレイ部343は、アップロードしたPDFファイル(PDF02)のデータURLをオーバレイインデックスファイルの「dataList」に追記する(状態620)。そして、オーバレイ部343は、このオーバレイインデックスファイルをS4.2.1と同じデータURLにアップロードする(S4.2.5.3)。
S4.2.6.1〜S4.2.6.3は、最後のページ単位のオーバレイ処理である。S4.2.6.1にて、オーバレイ部343は、オーバレイ出力結果としてPDFファイル(PDF03)を出力する。
S4.2.6.2にて、オーバレイ部343は、S4.2.6.1にて生成したPDFファイル(PDF03)をストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にアップロードする。
S4.2.6.3にて、オーバレイ部343は、「dataList」にS4.2.6.2にてアップロードしたPDFファイル(PDF03)のデータURLを追加する。さらに、オーバレイ部343は、処理完了フラグ「end」を、完了を表す値である“true”に更新する。そして、オーバレイ部343は、そのオーバレイインデックスファイル(状態610)をストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にアップロードする。なお、オーバレイ出力単位が多い場合は、S4.2.5.1〜S4.2.5.3の処理が繰り返されることとなる。
一方、変換サーバ105は、S4.2.2にて変換リクエストを受け付けると、S4.3.1にて、変換情報管理部352で変換IDを発行し、これを変換リクエストの応答として帳票生成サーバ104に返す。また、変換サーバ105は、受け取ったオーバレイインデックスファイルURLと合わせて変換IDを変換情報として登録する。また、変換情報管理部352は、データ変換部353にオーバレイインデックスファイルURLを渡し、変換指示を行う。データ変換部353は、変換指示を受けると、初期状態の変換インデックスファイル(状態600)を生成してストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にアップロードする。さらに、データ変換部353は、そのデータURLを該当の変換情報に登録する。
S4.4.1にて、帳票生成サーバ104は、S4.2.2の変換リクエストの応答で返された変換IDをキーとして、変換サーバ105に定期的に変換情報の取得を行う。ここでの定期的な取得の間隔は特に限定するものではないが、予め規定されていてよい。S4.4.1の応答で得られる変換情報の変換インデックスファイルURLに値が存在した場合、帳票生成サーバ104は該当する帳票データ情報の変換インデックスファイルURLを更新し、S4.4.1の処理を終了する。
一方、クライアント端末102のWebブラウザ321は、S4.1.4でオーバレイIDを受け取った後、そのオーバレイIDを指定して定期的に帳票生成サーバ104へ帳票データ情報の取得を行う(S4.5.1)。ここでの定期的な取得の間隔は特に限定するものではないが、予め規定されていてよい。S4.5.1の応答に変換インデックスファイルURLが含まれる場合、Webブラウザ321はS4.5.1の処理を終了し、変換インデックスファイルの取得を開始する。この時、Webブラウザ321が取得する変換インデックスファイルの内容は、変換サーバ105で並列に行われている変換処理の進捗に応じて、図6の状態600〜630のいずれかの状態となる。
[データ変換処理]
図5は、本実施形態に係る変換サーバ105のデータ変換と、クライアント端末102がWeb帳票文書を取得して表示するまでのフローチャートである。本フローの変換サーバ105のデータ変換は、S4.2.2において帳票生成サーバ104から変換リクエストを受信することによって開始される。本フローのクライアント端末102のWeb帳票文書表示フローは、クライアント端末102のWebブラウザ321が、図4に示すS4.5.1を終了して変換インデックスファイルの取得を開始することによって始まる。
図5は、本実施形態に係る変換サーバ105のデータ変換と、クライアント端末102がWeb帳票文書を取得して表示するまでのフローチャートである。本フローの変換サーバ105のデータ変換は、S4.2.2において帳票生成サーバ104から変換リクエストを受信することによって開始される。本フローのクライアント端末102のWeb帳票文書表示フローは、クライアント端末102のWebブラウザ321が、図4に示すS4.5.1を終了して変換インデックスファイルの取得を開始することによって始まる。
変換サーバ105は、変換リクエストを受け付けると(図4に示すS4.2.2)、データ変換部353は、変換処理を開始する。
S5.1にて、データ変換部353は、変換リクエストに含まれるオーバレイインデックスファイルURLにアクセスしてオーバレイインデックスファイルをストレージサーバ106からダウンロードする。
S5.1.1.1にて、データ変換部353は、オーバレイインデックスファイルを参照し、「dataList」にオーバレイ済みのデータURLが存在した場合(状態610)、そのデータURLからPDFファイル(PDF01)を取得する。
S5.1.1.2にて、データ変換部353は、PDFファイル(PDF01)をWeb帳票文書(SVG01)へ変換する。
S5.1.1.3にて、データ変換部353は、S5.1.1.2にて生成したWeb帳票文書(SVG01)をストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にアップロードする。
S5.1.1.4にて、データ変換部353は、アップロードしたWeb帳票文書(SVG01)のデータURLを変換インデックスファイルの「dataList」に追記し(状態610)、図4のS4.3.1と同じデータURLにアップロードする。以降、データ変換部353は、定期的にオーバレイインデックスファイルURLにアクセスしてオーバレイインデックスファイルを確認する。そして、データ変換部353は、S5.1.2.1〜S5.1.2.4、S5.1.3.1〜S5.1.3.4の処理を順次実行する。S5.1にて、オーバレイインデックスファイルの処理完了フラグ「end」が“true”であった場合(状態630)、データ変換部353は、S5.1.3.4において、変換インデックスファイルの処理完了フラグ「end」を“true”に更新する。S5.1.3.4では、「dataList」に含まれるデータURLすべてに対しての変換処理が完了した時点である。これにより、変換インデックスファイルも状態630となる。
一方、Webブラウザ321は、図4のS4.5.1の応答で帳票データ情報の変換インデックスファイルURLを取得後、S5.2.1にて、変換インデックスファイルURLに定期的にアクセスし変換インデックスファイルをダウンロードする。ここでの定期的な取得の間隔は特に限定するものではないが、予め規定されていてよい。
S5.2.1にてダウンロードした変換インデックスファイルの「dataList」にURLが存在した場合(状態610〜630)、Webブラウザ321は、そのデータURLからWeb帳票文書をダウンロードする。そして、Webブラウザ321は、ダウンロードしたWeb帳票文書をWeb帳票画面1000に表示する(S5.2.1.1〜S5.2.1.3)。Webブラウザ321は、変換インデックスファイルの処理完了フラグ「end」が“true”となった時点(状態630)でS5.2.1の処理を終了する。
図10は、Webブラウザ321に表示されるWeb帳票画面1000の例である。Web帳票画面1000は、クライアント端末102のWebブラウザ321がS5.2.1、S5.2.1.1〜S5.2.1.3で取得し、表示した画面の例である。帳票画面1020は、Webブラウザ321が取得したWeb帳票文書を描画した例である。ページ情報1010は、取得したWeb帳票文書のページ数と現在表示中のページ数を示し、S5.2.1.1〜S5.2.1.3の処理進捗に従って変化する。保存ボタン1030は、帳票生成サーバ104に対して帳票文書の保存要求を実行するボタンである。
図4と図5に示すフローは、夫々のインデックスファイルの状態と内容を起点としており、帳票生成サーバ104のオーバレイ処理、変換サーバ105のデータ変換処理、クライアント端末102のWeb帳票文書の表示は並列して動作することができる。
帳票生成サーバ104は、オーバレイインデックスファイルをストレージサーバ106にアップロード(S4.2.1)した後、PDF01の処理が完了すると、S4.2.4.3でデータURLを追加(状態610に更新)する。続けて、帳票生成サーバ104は、PDF02の処理を開始する。このタイミングで、S5.1の処理にて定期的にオーバレイインデックスファイルを確認している変換サーバ105は、PDF01のデータURLが追加されたことを検知する。そして、変換サーバ105は、PDF01をSVG01へ変換する処理を開始する(S5.1.1.1〜S5.1.1.4)。また、変換サーバ105は、SVG01の処理が完了すると、S5.1.1.4で変換インデックスファイルにSVG01のデータURLを追加(状態610に更新)し、S5.1でPDF02のデータURLが追加されたことを検知するとPDF02の処理を行う。
さらに、クライアント端末102は、S4.5.1の応答として得られた変換インデックスファイルURLに定期的にアクセスし、変換インデックスファイルを確認する(S5.2.1)。S4.5.1で変換インデックスファイルURLが応答されるのは、S4.3.1で変換サーバ105が変換インデックスファイルを生成し、S4.4.1の応答として帳票生成サーバ104がそれを受け取ったタイミング以降となる。クライアント端末102は、変換インデックスファイルにSVG01のデータURLが追加されたことを検知すると、S5.2.1.1でSVG01を取得し、それをWeb帳票画面1000に表示する。
また、帳票生成サーバ104は、PDF01の処理の後、PDF02、PDF03を継続して処理し、オーバレイインデックスファイルを順次更新する(状態620、630)。
一方、変換サーバ105はS5.1の確認を継続し、オーバレイインデックスファイルの更新を検知すると、SVG02、SVG03の変換処理を行い、変換インデックスファイルを更新する。
さらに、クライアント端末102は、同様にS5.2.1の確認を継続し、変換インデックスファイルの更新を検知すると、内容に応じてSVG02、SVG03のデータを取得し、それらをWeb帳票画面1000に表示する。
[帳票保存要求処理]
図7は、本実施形態に係るクライアント端末102における帳票保存要求処理を示すフローチャートである。本フローは、クライアント端末102が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、Webブラウザ321にて表示しているWeb帳票画面1000に設けられた保存ボタン1030がユーザーにより押下されることにより開始される。
図7は、本実施形態に係るクライアント端末102における帳票保存要求処理を示すフローチャートである。本フローは、クライアント端末102が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、Webブラウザ321にて表示しているWeb帳票画面1000に設けられた保存ボタン1030がユーザーにより押下されることにより開始される。
S701にて、クライアント端末102のWebブラウザ321は、ユーザーにより保存ボタン1030が押下されると、帳票生成サーバ104に対して帳票保存リクエストを行う。このとき、Webブラウザ321は、図4のS4.1.4で受け取ったオーバレイIDを帳票保存リクエストに含めて送信する。そして、本処理フローを終了する。
[帳票保存処理]
図8は、本実施形態に係る帳票生成サーバ104における帳票保存処理を示すフローチャートである。本フローは、帳票生成サーバ104が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、帳票生成サーバ104が、クライアント端末102から送信された帳票保存リクエストを受信したことに応じて開始される。
図8は、本実施形態に係る帳票生成サーバ104における帳票保存処理を示すフローチャートである。本フローは、帳票生成サーバ104が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、帳票生成サーバ104が、クライアント端末102から送信された帳票保存リクエストを受信したことに応じて開始される。
S801にて、保存文書生成部344は、帳票保存リクエストを受信すると、リクエストに含まれるオーバレイIDを取得する。
S802にて、保存文書生成部344は、取得したオーバレイIDからオーバレイ処理を特定し、帳票データ情報(表4)からオーバレイインデックスファイルURLを取得する。
S803にて、保存文書生成部344は、取得したオーバレイインデックスファイルURLにアクセスし、オーバレイインデックスファイルをダウンロードする。
S804にて、保存文書生成部344は、ダウンロードしたオーバレイインデックスファイルを参照し、「dataList」に含まれる全てのデータURLにアクセスし、全てのPDFファイルを取得する。
S805にて、保存文書生成部344は、PDFファイルの取得が成功したかを判定する。取得が成功したと判定された場合(S805にてYES)S806へ進み、失敗したと判定された場合(S805にてNO)S808へ進む。
S806にて、保存文書生成部344は、取得したPDFファイルをページ順に全て結合し、保存用PDFファイルを生成する。本実施形態では、PDFファイルを1ページ目から順に生成(S4.2.4.1、S4.2.5.1、S4.2.6.1)し、生成した各PDFファイルのファイル名にPDF01、PDF02のようにシーケンシャルな番号を付与している。PDFファイルを結合する際は、PDFファイル名のシーケンシャルな番号をもとに1ページ目から順にファイルを結合する。なお、ページ順に結合する手段はこの方法に限定されるものではなく、例えば、オーバレイインデックスファイルにページ番号情報を記述する方法であってもよい。PDFファイルを結合する処理は公知であるため、ここでの詳細な説明は省略する。その後、S807へ進む。
S807にて、保存文書生成部344は、生成した保存用PDFファイルをストレージサーバ106のライフサイクル管理領域に保存する。そして、本処理フローを終了する。
S808にて、保存文書生成部344は、帳票保存処理にてエラーが発生したものとしてエラー処理を行う。そして、本処理フローを終了する。ここでのエラー処理の内容は特に限定するものでは無いが、例えば、クライアント端末102に対し、保存が失敗した旨の通知を行うような処理であってもよい。
本実施形態では、分割生成したPDFファイル、SVGファイル、および保存用PDFファイルを、ストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にアップロードするため、これらファイルは、例えば一日経過すると削除される。しかしながら、各ファイルのライフサイクルはこれに限定されるものではない。例えば、保存用PDFファイルをストレージサーバ106により自動的に削除されないようにしてもよい。この場合、例えば、保存文書削除画面(不図示)にてユーザーが削除指示操作を行い、クライアント端末102のWebブラウザ321が帳票生成サーバ104に保存文書削除リクエストを行う。これにより、帳票生成サーバ104がストレージサーバ106から該保存用PDFファイルを削除する。
以上、本実施形態により、Web帳票文書の画面に表示した保存ボタンを押下することにより保存に適したファイル形式で保存文書を生成することができる。その結果、Web帳票文書を保存する際のユーザー操作の負荷を軽減できる。
<第2の実施形態>
第1の実施形態では、Web帳票の全ページを保存文書に含める構成について説明した。本実施形態では、ユーザーが保存要求の実行時に保存するページを指定する方法について説明する。なお、本実施形態では、オーバレイ出力結果のPDFファイルの出力単位を複数ページとする。7ページの帳票に対して3つのPDFファイルを出力し、最初に生成するPDFは1ページ、2つ目と3つ目のPDFは3ページでそれぞれ構成されているものとして説明する。本実施形態について図面を用いて説明する。なお、第1の実施形態と共通の部分については説明を省略し、以下では差異部分のみ説明する。
第1の実施形態では、Web帳票の全ページを保存文書に含める構成について説明した。本実施形態では、ユーザーが保存要求の実行時に保存するページを指定する方法について説明する。なお、本実施形態では、オーバレイ出力結果のPDFファイルの出力単位を複数ページとする。7ページの帳票に対して3つのPDFファイルを出力し、最初に生成するPDFは1ページ、2つ目と3つ目のPDFは3ページでそれぞれ構成されているものとして説明する。本実施形態について図面を用いて説明する。なお、第1の実施形態と共通の部分については説明を省略し、以下では差異部分のみ説明する。
[データ変換処理]
図11は、本実施形態に係る変換サーバ105のデータ変換と、クライアント端末102がWeb帳票文書を取得して表示するまでのフローチャートである。本フローの変換サーバ105のデータ変換は、図4のS4.2.2において帳票生成サーバ104から変換リクエストを受信することによって開始される。図11に示すクライアント端末102のWeb帳票文書表示フローは、クライアント端末102のWebブラウザ321が図4のS4.5.1を終了して変換インデックスファイルの取得の開始に応じて開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図5と同様のフローにおいては、同じ符号を付与し、以下、差異部分のみ説明する。
図11は、本実施形態に係る変換サーバ105のデータ変換と、クライアント端末102がWeb帳票文書を取得して表示するまでのフローチャートである。本フローの変換サーバ105のデータ変換は、図4のS4.2.2において帳票生成サーバ104から変換リクエストを受信することによって開始される。図11に示すクライアント端末102のWeb帳票文書表示フローは、クライアント端末102のWebブラウザ321が図4のS4.5.1を終了して変換インデックスファイルの取得の開始に応じて開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図5と同様のフローにおいては、同じ符号を付与し、以下、差異部分のみ説明する。
S11.1.2.2にて、変換サーバ105のデータ変換部353は、PDFファイル(PDF02)をWeb帳票文書へ変換する。このとき、上述したようにPDF02は3ページで構成されている。SVGは1ファイルあたり1ページで構成されるため、PDF02をSVGに変換するとSVGが3ファイル分だけ生成される(SVG02〜04)。
S11.1.2.3にて、データ変換部353は、S11.1.2.2にて生成したWeb帳票文書(SVG02〜04)をストレージサーバ106のライフサイクル管理領域にアップロードする。さらに、データ変換部353は、アップロードしたWeb帳票文書(SVG02〜04)のデータURLを変換インデックスファイルの「dataList」に追記し(状態620)、S4.3.1と同じデータURLにアップロードする(S5.1.2.4)。
一方、クライアント端末102のWebブラウザ321は、変換インデックスファイルの「dataList」に存在するデータURLを参照してWeb帳票文書をダウンロードする。そして、Webブラウザ321は、ダウンロードしたWeb帳票文書をWeb帳票画面1000に表示する(S5.2.1.1、S11.2.1.2〜S11.2.1.7)。
[帳票保存要求処理]
図12は、本実施形態に係るクライアント端末102のWebブラウザ321の帳票保存要求処理を示すフローチャートである。本フローは、クライアント端末102が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、Webブラウザ321にて表示しているWeb帳票画面1000に設けられた保存ボタン1030がユーザーにより押下されることにより開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図7と同様の処理は、同じ符号を付与しており、以下、差異部分のみ説明する。
図12は、本実施形態に係るクライアント端末102のWebブラウザ321の帳票保存要求処理を示すフローチャートである。本フローは、クライアント端末102が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、Webブラウザ321にて表示しているWeb帳票画面1000に設けられた保存ボタン1030がユーザーにより押下されることにより開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図7と同様の処理は、同じ符号を付与しており、以下、差異部分のみ説明する。
S1201にて、クライアント端末102のWebブラウザ321は、ユーザーにより保存ボタン1030が押下されると、保存ページ指定画面1401を表示する。
図14は、保存ページ指定画面1401の例である。保存ページ指定画面1401には、全てのページを保存することを指定するラジオボタン1402、特定のページを保存することを指定するラジオボタン1403、保存するページ番号を入力するテキストボックス1404が表示されている。保存ボタン1405は、帳票生成サーバ104に対して帳票文書の保存要求の実行を指示するボタンである。図14の例では、1〜5ページを保存するよう指定されている。
S1202にて、Webブラウザ321は、保存ページ指定画面1401を介して保存ページの指定および、保存ボタン1405の押下をユーザーから受け付ける。
S701にて、Webブラウザ321は、帳票生成サーバ104に対して帳票保存リクエストを行う。このとき、Webブラウザ321は、S4.1.4で受け取ったオーバレイID、および保存ページ指定画面1401で指定された保存ページ番号を帳票保存リクエストに含める。ラジオボタン1402が選択されている場合、Webブラウザ321は、保存ページ番号に「全ページ」を意味する値を設定して帳票保存リクエストを送信する。ラジオボタン1403が選択され、テキストボックス1404にページ番号が入力されている場合、Webブラウザ321は保存ページ番号にテキストボックス1404に入力された値を設定して帳票保存リクエストを送信する。そして、本処理フローを終了する。
[帳票保存処理]
図13は、本実施形態に係る帳票生成サーバ104における帳票保存処理を示すフローチャートである。本フローは、帳票生成サーバ104が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、帳票生成サーバ104が、クライアント端末102から送信された帳票保存リクエストを受信したことに応じて開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図8と同様の処理については、同じ符号を付与し、以下、差異部分のみ説明する。
図13は、本実施形態に係る帳票生成サーバ104における帳票保存処理を示すフローチャートである。本フローは、帳票生成サーバ104が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、帳票生成サーバ104が、クライアント端末102から送信された帳票保存リクエストを受信したことに応じて開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図8と同様の処理については、同じ符号を付与し、以下、差異部分のみ説明する。
S806にて、帳票生成サーバ104の保存文書生成部344は、S804にて取得したPDFファイルをページ順に全て結合する。
S1301にて、保存文書生成部344は、クライアント端末102から受信した帳票保存リクエストにて指定された保存ページ番号を取得する。
S1302にて、保存文書生成部344は、保存ページ番号が「全ページ」を意味する値であるか否かを判定する。「全ページ」を意味する値でないと判定された場合(S1302にてNO)S1303へ進み、「全ページ」を意味する値であると判定された場合(S1302にてNO)S807へ進む。
S1303にて、保存文書生成部344は、保存ページ番号をもとに、保存しないページを算出する。本例では、S806にて結合したPDFファイルは7ページで構成されている。従って、例えば、図14の例に表示されている状態で保存ボタン1405が押下された場合、保存しないページは「6〜7ページ」となる。
S1304にて、保存文書生成部344は、S806にて結合したPDFから保存しないページを削除する。そして、S807へ進む。
以上、本実施形態により、第1の実施形態の効果に加え、Web帳票文書を保存する際にユーザーが保存するページを指定することができる。
<第3の実施形態>
本発明に係る第3の実施形態について図面を用いて説明する。なお第1および第2の実施形態と共通の部分については説明を省略し、以下では差異部分のみ説明する。
本発明に係る第3の実施形態について図面を用いて説明する。なお第1および第2の実施形態と共通の部分については説明を省略し、以下では差異部分のみ説明する。
[帳票表示要求処理]
図15は、本実施形態に係る業務サーバ103における帳票表示要求処理を示すフローチャートである。本フローは、業務サーバ103が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、S4.1.1にてクライアント端末102のWebブラウザ321が業務サーバ103に帳票プレビューリクエストを送信することによって開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図4のフローに該当する処理については、同じ符号を付与している。
図15は、本実施形態に係る業務サーバ103における帳票表示要求処理を示すフローチャートである。本フローは、業務サーバ103が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、S4.1.1にてクライアント端末102のWebブラウザ321が業務サーバ103に帳票プレビューリクエストを送信することによって開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図4のフローに該当する処理については、同じ符号を付与している。
S1501にて、業務サーバ103は、クライアント端末102から帳票プレビューリクエストを受信する。
S4.1.2にて、業務情報管理部332は、帳票生成サーバ104に帳票生成リクエストを送信する。
S4.1.3にて、業務情報管理部332は、帳票生成サーバ104から帳票生成リクエストに対するレスポンスを受信する。
S1502にて、業務情報管理部332は、S4.1.1にて受信した帳票プレビューリクエストに含まれる帳票IDをもとに、保存が必要な帳票であるか否かを判定する。なお、本実施形態では、保存が必要な帳票であるか(保存の可否)は帳票の種類毎に決められており、保存が必要な種類の帳票に対して、その指定を管理者が予め帳票情報のデータテーブルに設定しておくものとする。このデータテーブルは、例えば、業務サーバ103の記憶部にて保持される。保存が必要な帳票であると判定された場合(S1502にてYES)S1503へ進み、保存が必要でないと判定された場合(S1502にてNO)S4.1.4へ進む。
S1503にて、業務情報管理部332は、文書アップロードURLを生成する。文書アップロードURLとは、帳票生成サーバ104が生成した保存用PDFファイルをアップロードするためのURLである。
S1504にて、業務情報管理部332は、S1503にて生成した文書アップロードURLをクライアント端末102に対するレスポンスに含める。
S4.1.4にて、業務情報管理部332は、クライアント端末102からの帳票プレビューリクエストに対するレスポンスを返す。そして、本処理フローを終了する。なお、保存が必要でないと判定された場合(S1502にてNO)、文書アップロードURLはレスポンスに含まれない。
[帳票データ情報取得要求処理]
図16は、本実施形態に係るクライアント端末102における帳票データ情報取得要求処理を示すフローチャートである。本フローは、クライアント端末102が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、S4.1.4で業務サーバ103から帳票プレビューリクエストに対するレスポンスを受信することによって開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図4のフローに該当する処理おいては、同じ符号を付与している。
図16は、本実施形態に係るクライアント端末102における帳票データ情報取得要求処理を示すフローチャートである。本フローは、クライアント端末102が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、S4.1.4で業務サーバ103から帳票プレビューリクエストに対するレスポンスを受信することによって開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図4のフローに該当する処理おいては、同じ符号を付与している。
S1601にて、クライアント端末102のWebブラウザ321は、帳票プレビューリクエストに対するレスポンスに文書アップロードURLが含まれているかを判定する。文書アップロードURLが含まれていると判定された場合(S1601にてYES)S1602へ進み、含まれていないと判定された場合(S1601にてNO)S4.5.1へ進む。
S1602にて、Webブラウザ321は、クエリパラメータにレスポンスに含まれていた文書アップロードURLを含める。そして、S4.5.1へ進む。
S4.5.1にて、Webブラウザ321は、帳票生成サーバ104へアクセスを行い、帳票データ情報の取得を行う。そして、本処理フローを終了する。
[帳票表示処理]
図17は、本実施形態に係るクライアント端末102におけるWeb帳票表示処理を示すフローチャートである。本フローは、クライアント端末102が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、クライアント端末102がS4.5.1の応答で帳票データ情報の変換インデックスファイルURLを取得することによって開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図5のフローに該当する処理おいては、同じ符号を付与しており、以下、差異部分のみ説明する。
図17は、本実施形態に係るクライアント端末102におけるWeb帳票表示処理を示すフローチャートである。本フローは、クライアント端末102が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、クライアント端末102がS4.5.1の応答で帳票データ情報の変換インデックスファイルURLを取得することによって開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図5のフローに該当する処理おいては、同じ符号を付与しており、以下、差異部分のみ説明する。
S5.2.1.1〜S5.2.1.3にてSVGファイルをダウンロードして表示した後、S1701にて、Webブラウザ321は、クエリパラメータに文書アップロードURLが含まれるかを判定する。クエリパラメータに文書アップロードURLが含まれると判定された場合(S1701にてYES)S1702へ進み、含まれないと判定された場合(S1701にてNO)本処理フローを終了する。つまり、クエリパラメータに文書アップロードURLが含まれないと判定された場合には、Web帳票画面1000上に保存ボタン1030は表示されず、ユーザーは保存処理を要求することができないこととなる。なお、保存ボタン1030は表示しつつ、押下ができないような状態に制御するような構成であってもよい。
S1702にて、Webブラウザ321は、Web帳票画面1000に保存ボタン1030を表示する。そして、本処理フローを終了する。
[帳票保存要求処理]
図18は、本実施形態に係るクライアント端末102における帳票保存要求処理を示すフローチャートである。本フローは、クライアント端末102が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、Webブラウザ321にて表示しているWeb帳票画面1000に設けられた保存ボタン1030がユーザーにより押下されることにより開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図7と同様の処理は、同じ符号を付与し、以下、差異部分のみ説明する。
図18は、本実施形態に係るクライアント端末102における帳票保存要求処理を示すフローチャートである。本フローは、クライアント端末102が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、Webブラウザ321にて表示しているWeb帳票画面1000に設けられた保存ボタン1030がユーザーにより押下されることにより開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図7と同様の処理は、同じ符号を付与し、以下、差異部分のみ説明する。
S1801にて、クライアント端末102のWebブラウザ321は、ユーザーにより保存ボタン1030が押下されると、クエリパラメータに文書アップロードURLが含まれるか否かを判定する。クエリパラメータに文書アップロードURLが含まれると判定された場合(S1801にてYES)S1802へ進み、含まれないと判定された場合(S1801にてNO)S701へ進む。
S1802にて、Webブラウザ321は、帳票保存リクエストに文書アップロードURLを含める。そして、S701へ進む。
S701にて、Webブラウザ321は、帳票保存リクエストを帳票生成サーバ104に送信する。そして、本処理フローを終了する。なお、文書アップロードURLが含まれないと判定された場合、帳票保存リクエストに文書アップロードURLは含まれない。
[帳票保存処理]
図19は、本実施形態に係る帳票生成サーバ104における帳票保存処理を示すフローチャートである。本フローは、帳票生成サーバ104が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、帳票生成サーバ104が、クライアント端末102から送信された帳票保存リクエストを受信したことに応じて開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図8と同様の処理については、同じ符号を付与し、以下、差異部分のみ説明する。
図19は、本実施形態に係る帳票生成サーバ104における帳票保存処理を示すフローチャートである。本フローは、帳票生成サーバ104が備えるCPU201が対応するプログラムをHDD204等から読み出して実行することにより実現される。本実施形態では、帳票生成サーバ104が、クライアント端末102から送信された帳票保存リクエストを受信したことに応じて開始される。なお、第1の実施形態にて述べた図8と同様の処理については、同じ符号を付与し、以下、差異部分のみ説明する。
S806にて、帳票生成サーバ104の保存文書生成部344は、S804にて取得したPDFファイルをページ順に全て結合する。
S1901にて、保存文書生成部344は、クライアント端末102から受信した帳票保存リクエストが文書アップロードURLを含むか否かを判定する。帳票保存リクエストに文書アップロードURLを含むと判定された場合(S1901にてYES)S1902へ進み、含まないと判定された場合(S1901にてNO)S807へ進む。
S1902にて、保存文書生成部344は、S806にて結合したPDFファイルを該文書アップロードURLが示す場所に対して送信する。そして、本処理フローを終了する。
S807にて、保存文書生成部344は、S806にて結合したPDFファイルをストレージサーバ106のライフサイクル管理領域に保存する。そして、本処理フローを終了する。
以上、本実施形態により、第1の実施形態の効果に加え、保存が必要な帳票文書である場合のみWeb帳票画面に保存ボタンを表示し、保存が不要な帳票文書である場合は保存操作を無効とすることにより、意図せずに文書が保存されることを抑止できる。
<その他の実施形態>
本発明は上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
102…クライアント端末、103…業務サーバ、104…帳票生成サーバ、105…変換サーバ、106…ストレージサーバ
Claims (10)
- 文書生成システムであって、
文書データから、第1のファイル形式の複数の帳票データを生成する生成手段と、
前記第1のファイル形式の複数の帳票データを、第2のファイル形式の複数の帳票データに変換する変換手段と、
前記変換手段にて変換された第2のファイル形式の複数の帳票データを、保存要求を受け付け可能に表示部に表示させる表示手段と、
前記表示部にて表示させた第2のファイル形式の複数の帳票データに対する保存要求を受け付けたことに応じて、前記第2のファイル形式の複数の帳票データに対応する前記第1のファイル形式の複数の帳票データを1の第1のファイル形式のデータに結合して記憶部に保存させる保存手段と
を有することを特徴とする文書生成システム。 - 前記表示部は、クライアント端末のWebブラウザであり、
前記保存要求は、前記Webブラウザに表示された保存ボタンが押下されることによりなされることを特徴とする請求項1に記載の文書生成システム。 - 文書データの指定を受け付ける指定手段を更に有し、
前記生成手段は、前記指定手段にて指定を受け付けた文書データから前記第1のファイル形式の複数の帳票データを生成することを特徴とする請求項1または2に記載の文書生成システム。 - 前記表示部にて表示させた前記第2のファイル形式の複数の帳票データのうち、保存させる帳票データの指定を受け付ける受け付け手段を更に有し、
前記保存手段は、前記受け付け手段にて受け付けた帳票データに対応する前記第1のファイル形式の帳票データを1の前記第1のファイル形式のデータに結合して前記記憶部に保存させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の文書生成システム。 - 文書データの種類に基づいて、当該文書データの保存の可否を判定する判定手段を更に有し、
前記表示手段は、前記判定手段にて保存ができないと判定された文書データに対応する第2のファイル形式の帳票データを前記表示部に表示させる際には、前記保存要求の受け付けができないように制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の文書生成システム。 - 前記生成手段にて生成された第1のファイル形式の複数の帳票データと、前記変換手段にて変換された第2のファイル形式の複数の帳票データはそれぞれ、所定の時間が経過した後に削除される保存領域に保存され、
前記保存手段にて保存された第1のファイル形式のデータは、ユーザーによる削除指示がなされるまで保存されることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の文書生成システム。 - 前記第1のファイル形式は、PDF(Portable Document Format)形式であり、
前記第2のファイル形式は、SVG(Scalable Vector Graphics)形式である、ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の文書生成システム。 - 前記生成手段、前記変換手段、前記表示部、および前記記憶部はそれぞれ異なる装置に設けられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の文書生成システム。
- 文書生成システムの制御方法であって、
文書データから、第1のファイル形式の複数の帳票データを生成する生成工程と、
前記第1のファイル形式の複数の帳票データを、第2のファイル形式の複数の帳票データに変換する変換工程と、
前記変換工程にて変換された第2のファイル形式の複数の帳票データを、保存要求を受け付け可能に表示部に表示させる表示工程と、
前記表示部にて表示させた第2のファイル形式の複数の帳票データに対する保存要求を受け付けたことに応じて、前記第2のファイル形式の複数の帳票データに対応する前記第1のファイル形式の複数の帳票データを1の第1のファイル形式のデータに結合して記憶部に保存させる保存工程と
を有することを特徴とする制御方法。 - 1または複数のコンピュータを動作させることにより、
文書データから、第1のファイル形式の複数の帳票データを生成する生成手段と、
前記第1のファイル形式の複数の帳票データを、第2のファイル形式の複数の帳票データに変換する変換手段と、
前記変換手段にて変換された第2のファイル形式の複数の帳票データを、保存要求を受け付け可能に表示部に表示させる表示手段と、
前記表示部にて表示させた第2のファイル形式の複数の帳票データに対する保存要求を受け付けたことに応じて、前記第2のファイル形式の複数の帳票データに対応する前記第1のファイル形式の複数の帳票データを1の第1のファイル形式のデータに結合して記憶部に保存させる保存手段と
を備える文書生成システムとして機能させるためのプログラム。
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