JP2020067189A - 貯蔵庫 - Google Patents

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JP2020067189A JP2018198395A JP2018198395A JP2020067189A JP 2020067189 A JP2020067189 A JP 2020067189A JP 2018198395 A JP2018198395 A JP 2018198395A JP 2018198395 A JP2018198395 A JP 2018198395A JP 2020067189 A JP2020067189 A JP 2020067189A
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Hiroshi Nagai
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Abstract

【課題】ソレノイド等の変位機構により扉を開扉する貯蔵庫において、変位機構の小型化を図る。【解決手段】開扉機構20は、貯蔵庫本体に回動可能に取付けられたてこ部材36であって、回動軸38を支点として回動可能な力点側取付部46、及び力点側取付部46の回動により、回動軸38を支点として力点側取付部46の変位方向と逆方向に変位する作用点側取付部48を有するてこ部材36と、力点側取付部46に取付けられ、力点側取付部46を変位させるソレノイド32と、作用点側取付部48に取付けられ、閉扉状態において扉16Aの後面に接触しており、作用点側取付部48の変位に併せて前方に変位し、扉16Aを前方に押出す扉押出部40であって、扉16Aを前方に押出すことによって、扉16Aを閉扉状態から開扉状態に移行させる扉押出部40と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、貯蔵庫に関する。
従来、貯蔵庫として、例えば特許文献1に記載のものが知られており、特許文献1には、扉開放用ユニットを備える貯蔵庫が開示されている。扉開放ユニットは、円柱状をなし、通電することで軸方向の一方に変位可能なプランジャを有するソレノイドと、プランジャと一体に移動する押出し棒と、を有している。貯蔵庫の扉は、マグネットを有するガスケットにより吸着されており、扉開放用ユニットの押出し棒が扉を押出すことで、扉が開放される。
特開2001−056176号公報
上記構成において、ソレノイドは、ガスケットによって吸着されている扉を、扉の吸着力を上回る力で押し出す必要があり、ソレノイドが大型化するという問題がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、扉の吸着力よりも低い力で扉を押し出すことが可能な扉開放用ユニットを有する貯蔵庫を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の貯蔵庫は、前方に開口部を有する箱状の貯蔵庫本体と、前記貯蔵庫本体の前記開口部に取付けられ、前後方向に開閉回動可能な扉と、前記扉が閉まった状態である閉扉状態の前記扉を、前記扉が開いた状態である開扉状態に移行させる開扉機構と、を備える貯蔵庫であって、前記開扉機構は、前記貯蔵庫本体に回動可能に取付けられたてこ部材であって、回動軸を支点として回動可能な力点側取付部、及び、前記力点側取付部の回動による変位により、前記回動軸を支点として前記力点側取付部の変位方向と逆方向に変位する作用点側取付部を有するてこ部材と、前記力点側取付部に取付けられ、前記力点側取付部を変位させる変位機構と、前記作用点側取付部に取付けられ、前記閉扉状態において前記扉の後面に接触しており、前記作用点側取付部の変位に併せて前方に変位し、前記扉を前方に押出す扉押出部であって、前記扉を前方に押出すことによって、前記扉を閉扉状態から開扉状態に移行させる扉押出部と、を備える。
変位機構が力点側取付部を変位させることによって、回動軸を支点として作用点側取付部が力点側取付部の変位方向と逆方向に変位し、作用点側取付部の変位に併せて扉押出部が前方に変位することで、扉を前方に押出すことができる。このとき、扉を押し出す力は、「変位機構が力点側取付部を回動させる力×力点側取付部と支点との間の距離÷支点と作用点(即ち、扉押出部と扉の後面との接点部)との間の距離」により求められ、てこの力により扉を押出すことができる。このため、従来のように、変位機構が前方に押出す力によって、扉を直接前方に押出す構成と比較して、弱い力で扉を押出すことができ、例えば、変位機構としてソレノイドを用いる場合、ソレノイドを小型化することができる。
また、前記変位機構は、後方に変位可能な棒状のプランジャを有するソレノイドとされ、
前記力点側取付部は、前記プランジャに取付けられ、前記プランジャの後方への変位により、前記力点側取付部は後方に変位し、前記力点側取付部の後方への変位により、前記作用点側取付部は前方に変位し、前記扉押出部は、前記扉を前方に押出す構成としても良い。
変位機構として、ソレノイドを用いることができる。
また、前記開扉状態における前記扉が前記閉扉状態から回動した角度である回動角度が、第1回動角度よりも小さい場合に、前記扉を前記開扉状態から前記閉扉状態に移行させる自閉機構を備えており、前記開扉機構により前記開扉状態となった前記扉の回動した角度である第2回動角度は、前記第1回動角度よりも小さい構成としても良い。
第2回動角度は、第1回動角度よりも小さいため、誤って開扉機構が作動し、扉が開扉状態になってしまった際に、扉を、自閉機構により自動的に閉扉状態に移行させることができ、扉が開扉状態で放置されることを抑制することができる。
また、前記扉押出部は、板状をなしており、前記扉押出部の前記閉扉状態における前記扉の後面と対向する側の面は湾曲する湾曲面とされ、前記扉の後面と前記湾曲面とは接点部を介して接触しており、前記閉扉状態から前記開扉状態への移行により、前記湾曲面上の前記接点部は、前記回動軸から離れる方向に変位する構成としても良い。
貯蔵庫の扉は、一般的に、マグネットガスケットにより貯蔵庫本体に吸着されており、閉扉状態から開扉状態に移行させる時(即ち、マグネットガスケットを貯蔵庫本体から引きはがす時)が、扉押出部の扉を押出す力が最も大きくなる。ここで、上記構成では、扉押出部の扉の後面と対向する面は、湾曲面とされるため、扉押出部が作用点側取付部の変位により前方に変位し、扉を押出すと、扉の後面と接触する湾曲面上の接点部(即ち、作用点)は、扉が開くに連れて、支点である回動軸から離れる方向に変位する。従って、閉扉状態における接点部の位置は、回動軸から最も近い距離となり、マグネットガスケットから扉を引きはがす時に、大きな力で扉を押出すことができる。一方、扉押出部が、開扉状態となった扉をさらに押出すのに要する力は、接点部が回動軸から離れる方向に変位するため、マグネットガスケットから扉を引きはがす時よりも弱い力となる。しかしながら、一般的に、マグネットガスケットから引きはがされた扉を回動させるのに大きな力を要しないことから、扉を押出すことができる。また、扉押出し部の扉の後面と対向する面は湾曲面となっていることから、扉の後面と対向する面が平面状をなす構成と比較して、扉が開くに連れて接点部の位置が、閉扉状態における接点部の位置よりも、湾曲面上の後方の位置に変位するため、第2回動角度が大きくなり、開扉距離(ストローク)を大きくすることができる。また、湾曲面の湾曲度合を調整することで、第2回動角度を調整することができる。
また、前記扉押出部の前記湾曲面の反対側の面である背面には、弾性変形可能とされ、後方に突出する突部が設けられており、前記貯蔵庫本体には、前記閉扉状態において、前記突部が前方から弾性的に接触する接触壁が設けられている構成としても良い。
扉を閉める際に、扉の後面が扉押出部に前方から接触し、扉押出部の背面が貯蔵庫本体の接触壁に向けて変位することとなるが、この際に、扉押出部の突部が接触壁に当たり弾性変形することで、扉押出部の背面が接触壁に当たることにより生じる異音を抑えることができる。
本発明によれば、ソレノイド等の変位機構により扉を開扉する貯蔵庫において、てこの力により扉を開扉することで、変位機構の小型化を図ることが可能な貯蔵庫を提供することができる。
冷却貯蔵庫の斜視図 閉扉状態における開扉機構付近の拡大図 平面視から視た、閉扉状態における開扉機構付近の拡大図 開扉状態における開扉機構付近の拡大図 平面視から視た、開扉状態における開扉機構付近の拡大図 自閉機構の構造を示す分解斜視図 てこ部材の斜視図 てこ部材の平面図 てこ部材の底面図 てこ部材の背面図
本発明の一実施形態を図1から図10によって説明する。以下の説明では、図1から図10に示すX方向を前方向、Y方向を右方向、Z方向を上方向とする。
本実施形態では、図1に示すように、貯蔵庫として4ドア式の冷却貯蔵庫10を例示する。冷却貯蔵庫10は、図1に示すように、前方に開口する開口部12が設けられた箱状の貯蔵庫本体14と、貯蔵庫本体14の開口部12に対して、開口方向に開閉回動可能に取り付けられた扉16と、を備える。
貯蔵庫本体14は、断熱箱体であり、貯蔵庫本体14の開口部12内は、貯蔵物が配される貯蔵室とされる。貯蔵庫本体14には、上下方向に2組配列された左右一対の扉16が取り付けられている。貯蔵庫本体14の天井壁18の上面側は、貯蔵庫本体14の貯蔵室内を冷却する冷却装置(図示せず)、及び、開扉機構20が収容される機械室21とされる。ここで、開扉機構20は、扉16が閉じた状態である閉扉状態(図2、図3に示す様態)の扉16を、扉16が開いた状態である開扉状態(図4、図5に示す状態)に移行させるための装置(即ち、扉16を開ける装置)である。本実施形態では、4枚の扉16のうち正面視において右上側に位置する扉16Aを開けるための開扉機構20を例示する。以下の説明では、開扉機構20によって開けられる右上側の扉16に符号16Aを付し、他の扉16と区別する。開扉機構20は、機械室21の前端部において扉16Aの上方となる箇所に配されている。
貯蔵庫本体14の開口縁12Aの左右両端部には、図1に示すように、扉16、16Aを支持するヒンジ部材24A、24B、24Cが上下方向に所定の間隔を開けて配されている。ヒンジ部材24Aは、開口縁12Aの上端側に位置し、ヒンジ部材24Cは、開口縁12Aの下端側に位置し、ヒンジ部材24Bは、ヒンジ部材24Aとヒンジ部材24Cとの間に位置している。
冷却貯蔵庫10には、開扉状態における扉16Aの回動角度が第1回動角度A1よりも小さい場合に、閉扉状態に移行させる自閉機構30が設けられている。自閉機構30は、扉16、16Aの回動軸が扉16、16Aが自閉する方向に傾くように、ヒンジ部材24A、24B、24Cによって扉16、16Aを支持する機構である。以下に、自閉機構30について、図1、図5、図6を用いて説明する。
ヒンジ部材24B(図6に示す)は、板状をなしており、上面から上方に突出する上向きヒンジピン26Aと、下面から下方に突出する下向きヒンジピン26Bと、を備えている。上向きヒンジピン26Aの軸Z1は、下向きヒンジピン26Bの軸Z2よりも、前方に位置しており、扉16、16Aには、それぞれの上向きヒンジピン26A及び下向きヒンジピン26Bと対応する位置に、上向きヒンジピン26A及び下向きヒンジピン26Bを挿通する挿通孔28がそれぞれ設けられている。
図示しないものの、ヒンジ部材24Aには、下方に突出する下向きヒンジピンが設けられており、扉16Aには、ヒンジ部材24Aの下向きヒンジピンを挿通する挿通孔が設けられている。ヒンジ部材24Aの下向きヒンジピンは、ヒンジ部材24Bの下向きヒンジピン26Bの軸Z2と同軸上に配されている。また、図示しないものの、ヒンジ部材24Cには、上方に突出する上向きヒンジピンが設けられており、扉16には、ヒンジ部材24Cの上向きヒンジピンを挿通する挿通孔が設けられている。ヒンジ部材24Cの上向きヒンジピンは、ヒンジ部材24Bの上向きヒンジピン26Aの軸Z1と同軸上に配されている。
扉16Aは、ヒンジ部材24Aの下向きヒンジピン及びヒンジ部材24Bの上向きヒンジピン26Aを軸として、回転回動可能に貯蔵庫本体14に取付けられている。このとき、ヒンジ部材24Bの上向きヒンジピン26Aの軸Z1は、ヒンジ部材24Aの下向きヒンジピンの軸(軸Z2と同軸)よりも前方にずれていることから、扉16Aの回動軸は前方に傾斜し、開扉状態の扉16Aは、閉まる方向に付勢されることとなる。このとき、扉16Aの回動角度が第1回動角度A1(図5に示す)よりも小さい場合は、扉16Aは自閉可能となっている。第1回動角度A1は、扉16Aの回動軸の傾斜角度が大きい程、大きくなる。下側の扉16についても同様に自閉可能となっている。
開扉機構20は、図2から図5に示すように、ソレノイド(変位機構)32と、棒状のプランジャ34(可動鉄芯)と、てこ部材36と、回動軸38と、板状をなし、軟質材により構成される扉押出部40と、を備える。
プランジャ34の先端には、ピン42が取り付けられている。ピン42は、固定部材44によって前後方向について変位可能に固定されている。具体的には、ピン42は、固定部材44が有する貫通孔44Aに挿通されている。貫通孔44Aは前後方向に長い長手状をなし、ピン42は貫通孔44A内部において前後方向に変位することが可能となっている。ソレノイド32は、プランジャ34を後方に変位させることが可能な吸引式ソレノイドとされる。
てこ部材36は、図7から図10に示すように、上下に間隔を空けて対向配置された一対の板材によって構成されており、全体としては左右方向に長い長手状をなしている。てこ部材36は、上下方向に延びる回動軸38を中心として回動可能となっている。
図2、図4に示すように、てこ部材36の一端部はプランジャ34に、ピン42を介して取付けられる力点側取付部46とされる。力点側取付部46には、ピン42が挿通される貫通孔46Aが形成されている。貫通孔46Aは左右方向に長い長手状をなしている。また、てこ部材36の他端部には、下方に突出する板状の作用点側取付部48が設けられている。作用点側取付部48には、扉押出部40が取付けられている。
図3に示すように、扉押出部40の、扉16Aの後面16Bと対向する側の面は、湾曲する湾曲面40Aとされており、閉扉状態において、扉押出部40の湾曲面40Aは、扉16Aの後面16Bと接点部40Bを介して接触している。閉扉状態における、力点側取付部46と回動軸38との距離L1は、扉押出部40の接点部40Bと回動軸38との距離L2よりも大きい値で設定されている。
図8、図9に示すように、扉押出部40の湾曲面40Aの反対側の面である背面40Cには、弾性変形可能なリング状の突部40Dが突設されている。図3に示すように、閉扉状態において、突部40Dは、貯蔵庫本体14の開口部12の開口縁(接触壁)12Aに前方から弾性的に接触しており、背面40C及び開口部12の開口縁12Aに挟まれることで、弾性変形している。このような突部40Dを設けることで、扉16Aを閉める際に、扉押出部40の突部40Dが開口縁12Aに当たり弾性変形して衝撃を吸収することで、扉押出部40の背面40Cが開口縁12Aに当たることにより生じる異音を抑えることができる。
図3、図5に示すように、ソレノイド32が駆動することで、プランジャ34(ひいてはピン42)が後方に変位すると、てこ部材36が回動軸38を中心として回動する。これにより、力点側取付部46は後方に変位し、作用点側取付部48及び扉押出部40は、力点側取付部46の変位方向(即ち、後方)とは逆の前方に変位し、扉押出部40によって扉16Aが前方に押し出され、扉16Aは、閉扉状態から開扉状態に移行する。つまり、てこ部材36の力点側取付部46Aが力点、回動軸38が支点、扉押出部40(より詳しくは接点部40B)が作用点であり、扉押出部40が扉16Aを押し出す力F1は、ソレノイド32の吸引力(プランジャ34が後方に変位する力)をF2とすると、以下のように算出される。
F1=F2×L1÷L2…(式1)
図3に示すように、扉16Aは、マグネットガスケット52によって貯蔵庫本体14に対して吸着されている。このため、扉16Aを開くためには、マグネットガスケット52の吸着力よりも大きい力で扉16を前方に押圧し、貯蔵庫本体14からマグネットガスケット52を引きはがす必要がある。図3に示す閉扉状態においては、上述の通りL1>L2となっていることから、上記(式1)より、扉押出部40が扉16Aを押し出す力F1は、ソレノイド32のプランジャ34の吸引力F2よりも強くなる。このように、てこ部材36を備えることで、プランジャ34の吸引力を増幅して扉16Aに伝えることができるため、前方に変位するプランジャで直接的に扉16Aを押圧する構成と比べて、吸引力の低いソレノイド32を用いることができ、ソレノイド32の小型化を図ることができる。
扉16Aが、閉扉状態から開扉状態に移行する際に、扉押出部40の湾曲面40Aと扉16Aの後面16Bとの接点部40Bは、図3、図5に示すように、支点となる回動軸38から離れる方向に変位する。これにより、図5に示す開扉状態における回動軸38と接点部40Bとの間の距離L2Aは、閉扉状態における距離L2よりも長くなり、扉押出部40が扉16Aを押し出す力は、閉扉状態における扉押出部40が扉16Aを押し出す力よりも小さくなる。しかしながら、一般的に、扉16Aに取付けられているマグネットガスケット52を貯蔵庫本体14から引きはがすときの力よりも弱い力で、扉16Aを回動させることができるため、扉16Aを押し出すことができる。さらに、接点部40Bの位置は、扉16Aの回動により湾曲面40A上の後方の位置に変位するため、開扉機構20によって扉16Aが押し出された際の扉16Aの回動角度(以下、「第2回動角度A2」とする)を大きくすることができ、開扉距離(ストローク)を大きくすることができる。また、湾曲面40Aの湾曲度合を調整することで、第2回動角度A2を調整することができる。
図5に示すように、第2回動角度A2は、自閉機構30が働く角度である第1回動角度A1よりも小さくなるように設定されている。これにより、誤って開扉機構20が作動し、扉16Aが開扉状態になってしまった際に、扉16Aを、自閉機構30により自動的に閉扉状態に移行させることができ、扉16Aが開扉状態で放置されることを抑制することができる。
図2に示すように、回動軸38にはつる巻きばね50が取り付けられている。つる巻きばね50の一端部は固定部材44に係止され、他端部はてこ部材36に係止されている。つる巻きばね50は、プランジャ34が後方に変位することで回動したてこ部材36を初期位置(図3参照)まで復帰させる機能を担っている。
扉16Aの取手54には、図示しないものの、開扉機構20を動作させるためのスイッチが設けられている。スイッチは、例えば、静電センサとされ、ユーザが取手54に触れることで、スイッチがオンされると、ソレノイド32が駆動することで、扉16Aを開けることができる。なお、スイッチは、静電センサに限定されず、例えば押しボタン式のスイッチ等を用いてもよい。
次に本実施形態の効果について説明する。本実施形態において、ソレノイド(変位機構)32が力点側取付部46を変位させることによって、回動軸38を支点として作用点側取付部48が力点側取付部46の変位方向(後方)と逆方向(前方)に変位し、作用点側取付部48の変位に併せて扉押出部40が前方に変位することで、扉16Aを前方に押出すことができる。このとき、扉16Aを押し出す力F1は、「ソレノイド(変位機構)32が力点側取付部46を回動させる力F2×力点側取付部46と支点との間の距離L1÷支点と作用点(即ち、扉押出部40と扉16Aの後面16Bとの接点部40B)との間の距離L2」により求められ、てこの力により扉16Aを押出すことができる。このため、従来のように、ソレノイドが前方に押出す力によって、扉16Aを直接前方に押出す構成と比較して、弱い力で扉16Aを押出すことができ、ソレノイド(変位機構)32を小型化することができる。
また、変位機構として、ソレノイド32を用いることができる。
また、第2回動角度A2は、第1回動角度A1よりも小さいため、誤って開扉機構20が作動し、扉16Aが開扉状態になってしまった際に、扉16Aを、自閉機構30により自動的に閉扉状態に移行させることができ、扉16Aが開扉状態で放置されることを抑制することができる。
また、冷却貯蔵庫10の扉16Aは、一般的に、マグネットガスケット52により貯蔵庫本体14に吸着されており、閉扉状態から開扉状態に移行させる時(即ち、マグネットガスケット52を貯蔵庫本体14から引きはがす時)が、扉押出部40の扉16Aを押出す力F1が最も大きくなる。ここで、本実施形態では、扉押出部40の扉16Aの後面16Bと対向する面は、湾曲面40Aとされるため、扉押出部40が作用点側取付部48の変位により前方に変位し、扉16Aを押出すと、扉16Aの後面16Bと接触する湾曲面40A上の接点部40B(即ち、作用点)は、扉16Aが開くに連れて、支点である回動軸38から離れる方向に変位する。従って、閉扉状態における接点部40Bの位置は、回動軸38から最も近い距離L2となり、マグネットガスケット52から扉16Aを引きはがす時に、大きな力で扉16Aを押出すことができる。一方、扉押出部40が、開扉状態となった扉16Aをさらに押出すのに要する力は、接点部40Bが回動軸38から離れる方向に変位するため、マグネットガスケット52から扉16Aを引きはがす時よりも弱い力となる。しかしながら、一般的に、マグネットガスケット52から引きはがされた扉16Aを回動させるのに大きな力を要しないことから、扉16Aを押出すことができる。また、扉押出部40の扉16Aの後面16Bと対向する面は湾曲面40Aとなっていることから、扉16Aの後面16Bと対向する面が平面状をなす構成と比較して、扉16Aが開くに連れて接点部40Bの位置が、閉扉状態における接点部40Bの位置よりも、湾曲面40A上の後方の位置に変位するため、第2回動角度A2が大きくなり、開扉距離(ストローク)を大きくすることができる。また、湾曲面40Aの湾曲度合を調整することで、第2回動角度A2を調整することができる。
また、扉16Aを閉める際に、扉16Aの後面16Bが扉押出部40に前方から接触し、扉押出部40の背面40Cが貯蔵庫本体14の開口縁(接触壁)12Aに向けて変位することとなるが、この際に、扉押出部40の突部40Dが開口縁(接触壁)12Aに当たり弾性変形することで、扉押出部40の背面40Cが開口縁(接触壁)12Aに当たることにより生じる異音を抑えることができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、貯蔵庫として冷却貯蔵庫10を例示したが、これに限定されない。貯蔵庫として、ショーケース等を例示することができる。
(2)上記実施形態では、開扉機構20が機械室21に配されている構成を例示したが、これに限定されない。開扉機構20の配置箇所は、回動させる扉16に応じて適宜変更可能である。
(3)上記実施形態では、変位機構として吸引式のソレノイド32を例示したが、これに限定されない。例えば、アクチュエータにより力点側取付部を後方に変位させる構成を例示することができる。
10:冷却貯蔵庫(貯蔵庫)
12:開口部
12A:開口縁(接触壁)
14:貯蔵庫本体
16,16A:扉
16B:後面
20:開扉機構
30:自閉機構
32:ソレノイド(変位機構)
34:プランジャ
36:てこ部材
38:回動軸
40:扉押出部
40A:湾曲面
40B:接点部
40C:背面
40D:突部
46:力点側取付部
48:作用点側取付部
A1:第1回動角度
A2:第2回動角度

Claims (5)

  1. 前方に開口部を有する箱状の貯蔵庫本体と、
    前記貯蔵庫本体の前記開口部に取付けられ、前後方向に開閉回動可能な扉と、
    前記扉が閉まった状態である閉扉状態の前記扉を、前記扉が開いた状態である開扉状態に移行させる開扉機構と、を備える貯蔵庫であって、
    前記開扉機構は、
    前記貯蔵庫本体に回動可能に取付けられたてこ部材であって、回動軸を支点として回動可能な力点側取付部、及び、前記力点側取付部の回動による変位により、前記回動軸を支点として前記力点側取付部の変位方向と逆方向に変位する作用点側取付部を有するてこ部材と、
    前記力点側取付部に取付けられ、前記力点側取付部を変位させる変位機構と、
    前記作用点側取付部に取付けられ、前記閉扉状態において前記扉の後面に接触しており、前記作用点側取付部の変位に併せて前方に変位し、前記扉を前方に押出す扉押出部であって、前記扉を前方に押出すことによって、前記扉を閉扉状態から開扉状態に移行させる扉押出部と、を備える貯蔵庫。
  2. 前記変位機構は、後方に変位可能な棒状のプランジャを有するソレノイドとされ、
    前記力点側取付部は、前記プランジャに取付けられ、
    前記プランジャの後方への変位により、前記力点側取付部は後方に変位し、前記力点側取付部の後方への変位により、前記作用点側取付部は前方に変位し、前記扉押出部は、前記扉を前方に押出す請求項1に記載の貯蔵庫。
  3. 前記開扉状態における前記扉が前記閉扉状態から回動した角度である回動角度が、第1回動角度よりも小さい場合に、前記扉を前記開扉状態から前記閉扉状態に移行させる自閉機構を備えており、
    前記開扉機構により前記開扉状態となった前記扉の回動した角度である第2回動角度は、前記第1回動角度よりも小さい請求項1又は請求項2に記載の貯蔵庫。
  4. 前記扉押出部は、板状をなしており、
    前記扉押出部の前記閉扉状態における前記扉の後面と対向する側の面は湾曲する湾曲面とされ、前記扉の後面と前記湾曲面とは接点部を介して接触しており、
    前記閉扉状態から前記開扉状態への移行により、前記湾曲面上の前記接点部は、前記回動軸から離れる方向に変位する請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の貯蔵庫。
  5. 前記扉押出部の前記湾曲面の反対側の面である背面には、弾性変形可能とされ、後方に突出する突部が設けられており、
    前記貯蔵庫本体には、前記閉扉状態において、前記突部が前方から弾性的に接触する接触壁が設けられている請求項4に記載の貯蔵庫。
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