JP2020066858A - 空間構成用構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】機能性部品の設置自由度を向上する。【解決手段】空間から内部空間を形成するための空間構成用構造体10であって、空間と内部空間との境界に配置された支柱フレーム11〜14と、支柱フレームの上端部に連結された複数の梁フレーム15〜18と、を備え、複数の梁フレームの端部と支柱フレームの上端部とが連結され、梁フレームのうち対向する一対には、機能性部品210,220を結合する結合部200が、内部空間に面して向かい合う位置に設けられる。【選択図】図2

Description

本発明は、空間構成用構造体に係り、室内や室外に設置される空間構成用構造体に用いて好適な技術に関するものである。
オフィスや展示ホール等の屋内、あるいは屋外において、各種の展示や打ち合わせ、飲食等を行うための空間を形成するため、床面上に立設した複数の支柱と、これら支柱の上端部同士を連結するよう設けた梁材と、を備えた空間構成用構造体が用いられている。本出願人は、このような構造体を発明している(特許文献1)。
近年、オフィスのフリーアドレス化や、モバイルワークの進展等に鑑み、このような構造体を設置する機会が増えている。
このようなワークブースと称されるような打合せのための空間、あるいは、テレビ会議等の通信などをおこなうための空間は、天井がなく、上側が開放されている。
さらに、このような構造体においても、特許文献2に記載されるように、構造体の上部側に機能部品を設置する場合がある。
特開2017−119969号公報 特開2018−035568号公報
しかし、特許文献1に記載された従来の構造体では、ワークブース等として設置した後に、特許文献2に記載されるような機能性部品を上側に設けようとした場合、ガイドレール等を取り付ける必要があり、作業工程数が多く複雑な上、高コスト化するため、これを改善したいという要求があった。
また、このような後付けでの機能性部品の取り付けを、簡便に、かつ、予め可能とした構造体を提供したいという要求があった。
特に、ワークブース等として設置した後に、照明環境、音響環境などが変化した場合に、このような機能性部品を取り付ける、または、既設のものを変更することがあるため、このような状況に容易に対応可能とできることが望ましい。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、以下の目的を達成しようとするものである。
1.屋内で天井から離間して周囲から独立に視認可能な構造体において、上側への機能性部品の設置自由度を向上すること。
2.環境の変化への対応可能性を増大し、機能性部品の設置・交換自由度を向上すること。
3.部品点数を削減すること。
本発明の空間構成用構造体は、空間から内部空間を形成するための空間構成用構造体であって、
前記空間と前記内部空間との境界に配置された支柱フレームと、
前記支柱フレームの上端部に連結された複数の梁フレームと、を備え、
複数の前記梁フレームの端部と前記支柱フレームの上端部とが連結され
前記梁フレームのうち対向する一対には、機能性部品を結合する結合部が、前記内部空間に面して向かい合う位置に設けられることにより上記課題を解決した。
これにより、対向する結合部どうしに機能性部品を架設して、空間構成用構造体の上端部付近に機能性部品を容易に配置することができる。従って、オフィス等に設置された空間構成用構造体において、後付けで機能性部品を追加設置する際などに、容易にこれをおこなうことができる。このとき、結合部は当初の空間構成用構造体の設置時から設けられていることにより、空間構成用構造体における後の使用状況の変化、設置環境の変化等に関係なく、機能性部品を容易に追加配置することができる。
本発明の空間構成用構造体において、前記結合部が略水平方向に設けられた突条とされることがより好ましい。
これにより、突条に機能性部品を接合する位置を所定の場所に設定することで、空間構成用構造体の上端部付近に配置する機能性部品の位置を容易に設定する事が可能となる。
なお、突条とされた結合部は、水平方向に連続していてもよいし、水平方向に断続して得ることも可能である。
本発明の空間構成用構造体は、前記結合部が前記梁フレームの全長にわたって設けられることが可能である。
これにより、略水平方向に延在する梁フレームが、空間構成用構造体の内部空間に面している長さに対して、その全長に突条とされた結合部を形成することで、架設する機能性部品の架設位置の自由度を向上することができる。また、梁フレームを金属等の押し出し成形材とする場合に、梁フレームと突条とされた結合部とを一体として同時に形成することが容易となる。この場合、梁フレームと突条とされた結合部とは、その長手方向の全長で、略等しい断面形状として、製造コストを低減することが可能となる。
また、本発明の空間構成用構造体において、前記結合部が上側の開口した桟とされて、前記梁フレームと一体に形成される手段を採用することもできる。
これにより、結合部の上側に位置する開口に架設する機能性部品を載置する、あるいは、開口に差し込むことで、機能性部品の位置設定や固定、および組み立てを用意にすることができる。同時に、機能性部品の組み立てや架設におけるハンドリング性を向上して、作業時間を短縮することが可能となる。
さらに、略水平方向に延在する梁フレームが、空間構成用構造体の内部空間に面している長さに対して、その全長に突条とされた結合部を形成することで、架設する機能性部品の架設位置の自由度を向上することができる。また、梁フレームを金属等の押し出し成形材とする場合に、梁フレームと突条とされた結合部とを一体として同時に形成することが容易となる。この場合、梁フレームと突条とされた結合部とは、その長手方向の全長で、略等しい断面形状として、製造コストを低減することが可能となる。
本発明の空間構成用構造体は、前記空間内に設けられ、前記空間から隔離して前記内部空間内で特定の作業を行うためのワークブースであることができる。
これにより、空間構成用構造体の外側である空間から、内部空間を隔離して、内部空間における作業環境を所望の状態に設定してこれを管理することができる。
また、本発明の空間構成用構造体は、前記機能性部品が、前記梁フレームのうち対向する一対に設けられた前記結合部の間に架設されることができる。
これにより、前記機能性部品が、照明、表示、音響、空調のうちすくなくとも一つの機能を有して、空間構成用構造体の上端内側付近に、機能性部品を架設する場合に、ハンドリング性を向上して、作業容易性の向上と、作業時間の短縮とを容易にすることが可能となる。
本発明によれば、上側への機能性部品の設置自由度を向上することができ、状況や環境の変化への対応可能性を増大し、機能性部品の設置・交換自由度を向上することができる空間構成用構造体を提供可能とするという効果を奏することが可能となる。
本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における結合部を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態におけるコーナー部を拡大した斜視図(a)、異なる方向から拡大した斜視図(b)である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における結合部および梁フレームを図1に示す矢視した断面図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における支柱フレームを示す平面視した断面図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における連結部材を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態における連結部材を連結した状態を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第1実施形態におけるカバー部材を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第2実施形態における梁フレームおよび機能性部品を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第2実施形態における梁フレームへの機能性部品の取付状態を示す斜視図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第2実施形態における梁フレームへの機能性部品の取付状態を示す断面図である。 本発明に係る空間構成用構造体の第2実施形態における梁フレームへの機能性部品の取付状態を示す斜視図である。
以下、本発明に係る空間構成用構造体、その組み立て方法の第1実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における空間構成用構造体を示す斜視図であり、図において、符号10は、空間構成用構造体である。
本実施形態に係る空間構成用構造体10は、図1に示すように、上側の開口した略四角柱状の外観を有し、平面視した輪郭が矩形とされ、その内側を外部の空間から分離された内部空間として形成するワークブースとされる。
なお、以下の説明においては、図には現れない構成にも符号を付して、説明をおこなうものとする。
本実施形態に係る空間構成用構造体10は、略四角柱状の角部に立設された4本の支柱フレーム11〜14と、隣接する2本の支柱フレーム11の上端部の間に架設された4本の梁フレーム15〜18と、これら支柱フレーム11〜14と梁フレーム15〜18とで形成された側面部分に設けられた面板状の側部19A〜19Dと、を備える。
支柱フレーム11〜14は、いずれも略等しい鉛直方向長さを有する。また、支柱フレーム11〜14は、側部19A〜19Dの厚さ寸法と略等しい水平方向における幅寸法を有する。
4本の支柱フレーム11〜14はいずれも略同一の断面形状とされ、空間構成用構造体10の四隅で同じ向きに配置されている。
空間構成用構造体10の正面となる両サイド位置には、支柱フレーム11と支柱フレーム12とが立設され、これらの上端部には、梁フレーム15が略水平方向に架設されている。
空間構成用構造体10の奥側となる両サイド位置には、支柱フレーム13と支柱フレーム14とが立設され、これらの上端部には、梁フレーム18が略水平方向に架設されている。
空間構成用構造体10を正面視して左側となる位置には、支柱フレーム11と支柱フレーム13とが立設されており、これらの上端部には、梁フレーム16が略水平方向に架設されている。
空間構成用構造体10を正面視して右側となる位置には、支柱フレーム12と支柱フレーム14とが立設されており、これらの上端部には、梁フレーム17が略水平方向に架設されている。
支柱フレーム11と支柱フレーム12と梁フレーム15とで形成される正面側には、入退室用の開閉自在なドア19Aaを有する正面部(側部)19Aが設けられる。正面部(側部)19Aにおいて、ドア19Aaは、例えばガラス製とされ、ドア19Aaを閉じた状態で、空間構成用構造体10の内部空間を外部から視認可能なものとされる。ドア19Aaは、支柱フレーム11と同じ上下方向寸法を有する。正面部(側部)19Aにおいて、ドア19Aa以外の部分には、壁部19Abが配置されている。
支柱フレーム13と支柱フレーム14と梁フレーム18とで形成される奥側には、奥面部(側部)19Bが設けられる。奥面部(側部)19Bは、支柱フレーム13と支柱フレーム14と梁フレーム18とに3辺を接続された面板とされ、外部から視認可能なガラス製、あるいは、支柱フレーム11〜14の水平方向の幅寸法とほぼ等しい厚み寸法を有する板体とされることができる。
支柱フレーム11と支柱フレーム13と梁フレーム16とで形成される左側には、左面部(側部)19Cが設けられる。左面部(側部)19Cは、支柱フレーム11と支柱フレーム13とが梁フレーム16とに3辺を接続された面板とされ、支柱フレーム11〜14の水平方向の幅寸法とほぼ等しい厚み寸法を有する板体とされる。
支柱フレーム12と支柱フレーム14と梁フレーム17とで形成される右側には、右面部(側部)19Dが設けられる。右面部(側部)19Dは、支柱フレーム12と支柱フレーム14とが梁フレーム17とに3辺を接続された面板とされ、支柱フレーム11〜14の水平方向の幅寸法とほぼ等しい厚み寸法を有する板体とされる。
支柱フレーム11〜14の外側面11a〜14aは、水平方向に曲率を有する曲面とされ、上下方向の全長で同じ形状として連続している。外側面11a〜14aは、水平断面が円弧状となる輪郭を有する。外側面11a〜14aは、四角柱状の空間構成用構造体10における角を丸めた形状に対応している。
梁フレーム15〜18は、その全長にわたってそれぞれカバー部材25〜28で覆われている。カバー部材25〜28は、その外側面25a〜28aが支柱フレーム11〜14の外側面11a〜14aと同様に、カバー部材25〜28の幅方向断面が円弧状となる輪郭を有する。カバー部材25〜28の外側面25a〜28aは、下端から上方向に向けて、空間構成用構造体10における水平断面輪郭が小さくなるように傾斜した曲面とされている。
空間構成用構造体10の上端部において、その四隅では、支柱フレーム11〜14と梁フレーム15〜18とが連結されている。
支柱フレーム11と梁フレーム15と梁フレーム16との連結された空間構成用構造体10の左側正面の隅(コーナー部)においては、支柱フレーム11の外側面11aと、梁フレーム15を覆うカバー部材25の外側面25aと、梁フレーム16を覆うカバー部材26の外側面26aとをそれぞれ接続するコーナー部材21が設けられる。
支柱フレーム12と梁フレーム15と梁フレーム17との連結された空間構成用構造体10の右側正面の隅(コーナー部)においては、支柱フレーム12の外側面12aと、梁フレーム15を覆うカバー部材25の外側面25aと、梁フレーム17を覆うカバー部材27の外側面27aとをそれぞれ接続するコーナー部材22が設けられる。
支柱フレーム13と梁フレーム18と梁フレーム16との連結された空間構成用構造体10の左側奥側の隅(コーナー部)においては、支柱フレーム13の外側面13aと、梁フレーム18を覆うカバー部材28の外側面28aと、梁フレーム16を覆うカバー部材26の外側面26aとをそれぞれ接続するコーナー部材23が設けられる。
支柱フレーム14と梁フレーム18と梁フレーム17との連結された空間構成用構造体10の右側奥側の隅(コーナー部)においては、支柱フレーム14の外側面14aと、梁フレーム18を覆うカバー部材28の外側面28aと、梁フレーム17を覆うカバー部材27の外側面27aとをそれぞれ接続するコーナー部材24が設けられる。
図2は、本実施形態における空間構成用構造体における結合部を示す斜視図である。
本実施形態における空間構成用構造体10には、図2に示すように、梁フレーム15〜18のうち対向する一対、梁フレーム15,18には、後述する機能性部品を結合する結合部200が、内部空間に面して向かい合う位置に設けられる。
図2においては、正面側となる梁フレーム15と、奥側となる梁フレーム18とに、突条としての結合部200が形成される。
なお、本実施形態では、梁フレーム16と梁フレーム17とには、結合部200は設けられていない。
図3(a)は、本実施形態における空間構成用構造体におけるコーナー部を拡大した斜視図である。
空間構成用構造体10における支柱フレーム11の上端となるコーナー部には、図3(a)に示すように、コーナー部材21が配置される。コーナー部材21の外側面21aは、それぞれ支柱フレーム11の外側面11aと、カバー部材25の外側面25aと、カバー部材26の外側面26aと面一になるように連続性を有する外側に向けて凸状となる曲面状に形成される。コーナー部材21の外側面21aは、例えば、球面に近しい形状とされることができる。
空間構成用構造体10の上端部における四隅は、略同一の構造であるので、ここでは、支柱フレーム11と梁フレーム15と梁フレーム16とが連結されてコーナー部材21が配置された左側正面において説明した。他の3つの隅においては、それぞれコーナー部材21をコーナー部材22〜24に対応させて、支柱フレーム11と梁フレーム15,16との符号を対応する符号に読みかえるものとする。
図3(b)は、本実施形態における空間構成用構造体におけるコーナー部を図3(a)とは異なる方向から拡大した斜視図である。
空間構成用構造体10における支柱フレーム11の上端となるコーナー部においては、図3(b)に示すように、内部空間側で、梁フレーム15と梁フレーム16とが露出するように端部どうしが突き合わされている。梁フレーム15と梁フレーム16とには、空間構成用構造体10の内部空間側に延在する溝15a,16aが形成されており、梁フレーム15と梁フレーム16との内部空間側が面一となるように、溝15a,16aにはキャップ部材35,36が嵌め込まれている。溝15a,16aは、それぞれ梁フレーム15、16の全長に形成される。
なお、図3(b)においては、キャップ部材35が溝15aから取り外された状態を図示している。梁フレーム15においては、溝15aの下側となる位置に、突条としての結合部200が形成される。結合部200は、内部空間に面した梁フレーム15において長手方向の全長に略水平方向に延在する。
次に、梁フレーム、カバー部材、および、キャップ部材について説明する。ここでは、空間構成用構造体10のコーナー部材24をコーナー部材23側から見た断面で説明する。
図4は、本実施形態における空間構成用構造体において梁フレームを図1におけるIV−IV矢視した断面図である。
梁フレーム18は、図4に示すように、その全長で同一の断面形状を有している。梁フレーム18は、略水平に組み付けられる下板部18hと、下板部18hの内側空間側となる端部18h1に立設された内壁部18bと、端部18h1の水平方向内部空間側に設けられた突条としての結合部200と、を有する。
下板部18hは、梁フレーム18の全長で同一の幅寸法とされる。下板部18hの幅寸法は、奥面部(側部)19Bの厚さ寸法よりも小さく設定され、空間構成用構造体10の外側となる部分は、カバー部材28の下端板部28bが奥面部(側部)19Bと直接接触するように配置されている。
下板部18hの上外側、つまり、内側空間側とは反対側となる端部18h2の上側位置には、上方の開口した溝を有する突条として接続部18cがその全長に設けられる。
接続部18cは、梁フレーム18の長さ方向に延在する溝が、梁フレーム18の端部位置において連結部材44と接続するための螺合穴とされる。接続部18cの溝には、連結部材44を貫通した締結ボルト、ビス、ねじ等の連結手段Bが螺合されて、梁フレーム18と連結部材44とを固定する(図7に対応する連結手段Bを図示)。
内壁部18bは、端部18h1から略鉛直に立ち上がる内壁基部18b1と、高さ方向中間位置に溝18aを介して内壁基部18b1と面一に形成された内壁上部18b2とを有する。
溝18aは、鉛直な梁フレーム18の幅方向断面が矩形とされており、内壁基部18b1の上端部に接続されて略水平な溝下部18a1と、溝下部18a1から立設されて内壁基部18b1および内壁上部18b2と平行な溝奥部18a2と、溝奥部18a2の上端部に接続されるとともに内壁上部18b2の下端に接続された略水平な溝上部18a3と、によって、内壁部18bから凹んだ溝状に形成されている。溝奥部18a2には、その外側、つまり、内側空間側とは反対側となる位置に、後述するように、カバー部材28が取り付けられる。
溝上部18a3には、その上外側、つまり、内側空間側とは反対側となる端部18h2の上側位置には、上方の開口した溝を有する突条として接続部18dがその全長に設けられる。
接続部18dは、接続部18cと同様に、梁フレーム18の長さ方向に延在する溝が、梁フレーム18の端部位置において連結部材44と接続するための螺合穴とされる。接続部18dの溝には、連結部材44を貫通した締結ボルト、ビス、ねじ等の連結手段Bが螺合されて、梁フレーム18と連結部材44とを固定する(図7に対応する連結手段Bを図示)。
下板部18hの端部18h1には、内壁基部18b1よりも内部空間側に、突条としての結合部200が設けられる。突条としての結合部200は、上側に開口した桟とされている。
結合部200は、図4に示すように、下板部18hの端部18h1から、内部空間側に略水平に突出した桟底部201と、桟底部201の内部空間側端部位置から上方向に立設された桟側部202と、桟側部202の上端位置から、内壁基部18b1側に向かって、結合部200の開口幅を狭めるように略水平方向に突出する桟上部203と、を有する。
桟底部201と桟側部202と桟上部203とは、いずれも、梁フレーム18と一体として形成される。
桟底部201は、下板部18hとほぼ面一とされる。桟側部202は、内壁上部18b2とほぼ平行に形成される。桟側部202の高さ方向寸法は、内壁基部18b1の高さ寸法とほぼ等しく設定される。桟上部203は、溝下部18a1ほぼ面一とされる。
桟底部201の水平方向幅寸法、つまり、結合部200における内壁部18bからの突出寸法は、視認性を考慮して設定される。例えば、数cm以下、1〜2cm程度より小さく設定されることができる。
溝18aは、内側空間側を覆うキャップ部材38によって内側空間に面した開口のほぼ全てが閉塞される。キャップ部材38は、溝18aの開口部分を覆うキャップ板38aと、キャップ板38aの上下で溝18aの内側に差し込んで、溝下部18a1と溝上部18a3とに対して接触し、キャップ部材38を嵌合固定するキャップ下部38bとキャップ上部38cとを有する。
キャップ下部38bとキャップ上部38cとは、その先端が、溝18aの上下方向寸法よりも小さくなるように傾斜しており、キャップ部材38を溝18aに挿入しやすくなっている。
キャップ下部38bとキャップ上部38cとは、その先端が、溝下部18a1と溝上部18a3とに設けられた凸部18a11と凸部18a31とに当接して、キャップ板38aが内壁部18bと面一となるように位置規制可能とされる。
キャップ下部38bには、溝下部18a1と接触する側に凸部38b3が設けられ、溝下部18a1側に設けられた凹部18a13と嵌合する。
キャップ上部38cには、溝上部18a3と接触する側に凸部38c3が設けられ、溝上部18a3側に設けられた凹部18a14と嵌合する。
凸部38b3と凹部18a13の嵌合、および、凸部38c3と凹部18a14の嵌合によって、キャップ部材38が溝18a内に嵌め込まれた状態を維持できる。
なお、キャップ下部38bと溝下部18a1、および、キャップ上部38cと溝上部18a3の間での取り付け位置設定は、キャップ部材38が溝18a内に嵌め込んでキャップ板38aと内壁部18bとが面一の状態を維持可能であれば、上記の構造に限定されるものではない。
カバー部材28は、図4に示すように、その全長で同一の断面形状を有している。カバー部材28は、外側面28aを形成する曲面部28kが断面円弧状に形成される。曲面部28kにおいては、外側面28aの下端が奥面部(側部)19Bの面方向と略等しく、外側面28aの上端が水平面と略等しくなるように湾曲している。曲面部28kは、その全体で厚み寸法が略均一とされる。
曲面部28kの下端位置には、梁フレーム18の下板部18hと面一となるように、下端板部28bが設けられる。下端板部28bの幅寸法は、奥面部(側部)19Bの厚さ寸法よりも小さく設定される。下端板部28bと同じ高さ平面において空間構成用構造体10の内側となる部分では、梁フレーム18の下板部18hが直接的に奥面部(側部)19Bと当接している。
カバー部材28の下端板部28bが梁フレーム18の端部18h2に当接することで、梁フレーム18に対するカバー部材28の位置設定が可能なように配置されている。カバー部材28の下端板部28bと梁フレーム18の下板部18hとの幅寸法は、合わせて奥面部(側部)19Bの厚さ寸法と略等しくなるように設定されている。
下端板部28bの内側空間方向の端部は、下板部18hの外側(内側空間と反対方向)の端部の切欠に当接して上下方向の位置が設定されている。
下端板部28bには、固定支持部28cが立設されている。固定支持部28cの上端側は、梁フレーム18の内壁部18bに近接するとともに、接続部18cと接触しないようにその形状が設定される。固定支持部28cの上端には、固定部28dが設けられている。
固定部28dは、溝奥部18a2の裏面、つまり、溝奥部18a2における溝18aと反対側となる裏面に当接するように設けられる。固定部28dは、溝奥部18a2と略平行な板体とされる。固定部28dと溝奥部18a2とにおいては、それぞれの対応する位置に、固定孔28d1および固定孔18a5が設けられている。
固定孔28d1および固定孔18a5を貫通するように、締結ボルト、ビス、ねじ等の固定部材B1によって内部空間に対する内側位置から固定することで、カバー部材28を梁フレーム18に固定することが可能となる。
また、図4に図示した固定孔18a5に対応して、図3(b)に梁フレーム15の固定孔15a5が示される。なお、図3(b)において、固定部材B1を省略している。
曲面部28kの上端位置は、梁フレーム18の内壁上部18b2の上端側に当接する上端当接部28eとされる。上端当接部28eの先端は、その内側空間側が内壁上部18b2と面一になるように形成される。上端当接部28eの下側位置には、内壁上部18b2の裏面、つまり、内側空間側とは反対側となる面に当接するように、位置規制部28fが下方に向けて形成される。位置規制部28fの下端には、内壁上部18b2の裏面と接触する側に凸部28f3が設けられ、内壁上部18b2の裏面側に設けられた凹部18b5と嵌合する。
次に、支柱フレーム、連結部材、コーナー部材について説明する。ここでは、支柱フレーム11に対応するコーナー部分について説明する。
図5は、本実施形態における空間構成用構造体における支柱フレームを示す平面視した断面図である。
支柱フレーム11は、図5に示すように、中空のパイプ状とされ、上下方向の全長で同じ断面形状として連続している。支柱フレーム11は、断面円弧状の外側面11aを形成する円弧状部11bと、左面部(側部)19C側の板面部11cと、正面部(側部)19A側の板面部11dと、を有する。
これら円弧状部11bと板面部11cと板面部11dとが連結された断面輪郭形状として、略四分円の扇形輪郭となるように形成される。
板面部11cと板面部11dとは、互いに略直交するように断面端部が接続され、円弧状部11bと板面部11c、円弧状部11bと板面部11dも、それぞれ互いに略直交するように断面端部が接続されている。
板面部11cの幅方向中央部には、左面部(側部)19Cの反対側となる支柱フレーム11の断面中心側に、肉厚部11c1が突条として形成される。
板面部11dの幅方向中央部には、正面部(側部)19Aの反対側となる支柱フレーム11の断面中心側に、肉厚部11d1が突条として形成される。
肉厚部11c1の板面部11d側と、肉厚部11d1の板面部11c側とは互いに架橋するように中板部11eによって連結される。
中板部11eの幅方向中央部には、内部空間に向かう方向の開口した溝を有する突条として接続部11fがその全長に設けられる。
接続部11fは、接続部18c,18dと同様に、支柱フレーム11の長さ方向に延在する溝が、支柱フレーム11の上端位置において連結部材41と接続するための螺合穴とされる。接続部11fの溝には、連結部材41を貫通した締結ボルト、ビス、ねじ等の連結手段Bが螺合されて、支柱フレーム11と連結部材41とを固定する(図7に対応する連結手段Bを図示)。
連結部材41〜44は、それぞれ、支柱フレーム11〜14の上端部位置に連結され、それぞれ対応する梁フレーム16〜18のうちの2本と連結される。
連結部材41〜44は、いずれも略同一な構成とされるため、ここでは連結部材41を例示して説明する。
図6は、本実施形態における空間構成用構造体における連結部材を示す斜視図である。図7は、本実施形態における空間構成用構造体における連結部材を連結した状態を示す斜視図である。
連結部材41は、支柱フレーム11と梁フレーム16と梁フレーム15とを連結する。
連結部材41は、図6,図7に示すように、支柱フレーム11に当接する略水平の底板部41aと、梁フレーム16に当接するように底板部41aから立設された縦板部41bと、梁フレーム15に当接するように底板部41aから立設された横板部41cと、を有する。底板部41aと縦板部41bと横板部41cとの厚さ寸法は、略同一とすることができる。
底板部41aは、平面視した輪郭形状として、略四分円の扇形輪郭となるように形成される。
底板部41aの平面視した外側端部41a1は、その輪郭形状、つまり、空間構成用構造体10の内部空間と反対側の輪郭形状が、支柱フレーム11の外側面11aに対応して、ほぼ同じ弧状輪郭とされている。なお、外側端部41a1の形状は、後述するように、支柱フレーム11における円弧状部11bの内側面との間に、平面視して隙間Vを形成するように円弧状部11bよりも小さい径寸法の弧状として形成される。
底板部41aと縦板部41bとの接合部41abは、扇形輪郭における半径部分によって構成されて略水平な直線状に形成され、底板部41aと縦板部41bとが直交するように接合されている。
底板部41aと横板部41cとの接合部41acは、扇形輪郭における半径部分によって構成されて略水平な直線状に形成され、底板部41aと横板部41cとが直交するように接合されている。
縦板部41bと横板部41cとの接合部41bcは、扇形輪郭における半径部分によって構成されて略鉛直な直線状に形成され、縦板部41bと横板部41cとが直交するように接合されている。
これにより、底板部41a、縦板部41bおよび横板部41cそれぞれの扇形輪郭における円弧部分によって、コーナー部材21が当接する概略三角形状の外縁が形成されている。
連結部材41は、板状体を折り曲げて形成する場合には、上記の接合部41ab,41ac,41bcのうちいずれかが、端部が接触した状態とされてもよい。
縦板部41bの正面視した外側端部41b1は、その輪郭形状、つまり、空間構成用構造体10の内部空間から離間する側の輪郭形状が、カバー部材26の外側面26aに対応して、弧状輪郭とされている。なお、外側端部41b1の形状は、後述するように、カバー部材26の曲面部26kの内側面に、外側端部41b1の全長が当接可能なように曲面部26kの内側面よりも小さい径寸法の弧状として形成される。
横板部41cの側面視した外側端部41c1は、その輪郭形状、つまり、空間構成用構造体10の内部空間から離間する側の輪郭形状が、カバー部材25の外側面25aに対応して、弧状輪郭とされている。なお、外側端部41c1の形状は、後述するように、カバー部材25の曲面部25kの内側面に、外側端部41c1の全長が当接可能なように曲面部25kの内側面よりも小さい径寸法の弧状として形成される。
底板部41aと縦板部41bと横板部41cとは、互いに直交するように配置されており、接合部41abと接合部41bcと接合部41bcとが、空間構成用構造体10の内部空間側の同一箇所で交わるように構成される。
底板部41aには、支柱フレーム11と連結部材41とを連結する連結孔41dが接続部11fに対応した位置に設けられる。
縦板部41bには、梁フレーム16と連結部材41とを連結する連結孔41eが接続部16cに対応した位置に設けられ、梁フレーム16と連結部材41とを連結する連結孔41fが接続部16dに対応した位置に設けられる。
横板部41cには、梁フレーム15と連結部材41とを連結する連結孔41gが接続部15cに対応した位置に設けられ、梁フレーム15と連結部材41とを連結する連結孔41hが接続部15dに対応した位置に設けられる。
底板部41aには、連結孔41d、接合部41abおよび接合部41acから離間した位置に、貫通部41jが設けられる。
縦板部41bと横板部41cとには、連結孔41e〜41hから離間する位置で、接合部41bcを跨ぐように貫通部41kが設けられる。
貫通部41jおよび貫通部41kは、たとえば、必要な配線を通すために設けられる。また、連結部材41を軽量化するために設けられこともできる。貫通部41jおよび貫通部41kの輪郭形状および配置等は、連結部材41の強度に影響を及ぼさなければ任意に設定できる。
コーナー部材21は、支柱フレーム11の上端部に取り付けられる。
図8は、本実施形態の空間構成用構造体におけるコーナー部材を内側面側から見た斜視図である。
コーナー部材21は、図8に示すように、外側面21aを形成する曲面部21bと、曲面部21bの下端部21b1から突出する突出部21cと、カバー部材26側の縦端部21b2から突出する突出部21dと、カバー部材25側の横端部21b3から突出する突出部21eと、を有する。
曲面部21bは、連結部材41で連結された支柱フレーム11の上端部とカバー部材26,25との間で、これらをなめらかに繋ぐように形状設定可能である。
曲面部21bの下端部21b1は、支柱フレーム11の上端部に合わせて、水平方向視して直線に見えるように円弧状に形成される。
曲面部21bの縦端部21b2は、カバー部材26側の前側端部に合わせて、側面視して直線に見えるように円弧状に形成される。
曲面部21bの横端部21b3は、カバー部材25側の左側端部に合わせて、側面視して直線に見えるように円弧状に形成される。
曲面部21bは、下端部21b1と縦端部21b2と横端部21b3とによって、三角形を曲面にしたような輪郭形状とされる。曲面部21bは、略均一な厚さ寸法とされる。
曲面部21bと突出部21cと突出部21dと突出部21eとは、いずれも空間構成用構造体10の内側空間に向いた内面21gが、なめらかな曲面とされている。
突出部21cと突出部21dと突出部21eとは、いずれも曲面部21bよりも薄肉化され、突出部21cと下端部21b1、突出部21dと縦端部21b2、突出部21eと横端部21b3は、それぞれが段差を形成している。
また、突出部21cと突出部21dと突出部21eとは、いずれも、略均一な幅方向寸法とされる。ここで、突出部21cの幅方向は、曲面部21bの中心から支柱フレーム11に向かう方向、つまり、上下方向とされる。
突出部21dの幅方向は、曲面部21bの中心からカバー部材26に向かう方向、つまり、空間構成用構造体10の前後方向とされる。
突出部21eの幅方向は、曲面部21bの中心からカバー部材25に向かう方向、つまり、空間構成用構造体10の左右方向とされる。
支柱フレーム11〜14および梁フレーム15〜18は、いずれもアルミ合金等の金属製の押し出し材とされることができる。カバー部材25〜28、キャップ部材35〜38およびコーナー部材21〜24は、例えば樹脂製とすることができる。連結部材41〜44および連結手段Bは、例えば、スチール材とすることができる。
なお、充分な強度を有している場合、あるいは、外観デザイン性や製造容易性等からの要請がある場合、これらの材質を適宜変更することが可能である。
本実施形態における空間構成用構造体10は、オフィス内のワーキングブース、テレビ電話用のブース、あるいは、会議・打合せ用のブースなどとして、例えば、オフィスなどの壁あるいは天井から離間した状態に設置することができる。この際、空間構成用構造体10の内部空間は、側部19A〜19Dによって、外部から分離されるとともに、空間構成用構造体10の上部は開口した状態で外部と連通している。また、ドア19Aaを開閉することで入退室および外部からの閉塞状態が可能となる。
また、空間構成用構造体10の内部空間においては、一対の結合部200の間に機能性部品を容易に架設することが可能である。特に、空間構成用構造体10を設置した後に、追加で内部空間の上部に機能性部品を架設することは、結合部200がない場合には、まず取り付け用部材を空間構成用構造体10の内部空間の上部に設置する工程からはじめることが必要であるが、このような工程なしに、所望の機能を有する機能性部品を架設することが可能となる。
ここで、機能性部品の例としては、空間構成用構造体10の内部空間における照明状態を設定する照明部品、上部の開口している空間構成用構造体10の内部空間における遮音性などを設定する音響部品、テレビ会議用の通信に用いる音響部品や映像表示等の表示部品、空間構成用構造体10の内部空間における温度湿度調整用の空調部品などをあげることができる。なお、機能性部品の機能としてはこれらに限定されるものではない。
本実施形態における空間構成用構造体10は、連結部材41〜44により連結された支柱フレーム11〜14および梁フレーム15〜18によって、充分な強度を有することができる。また、上部が天井板などで閉塞されていないとともに、床板が設けられていないため、これらの上下位置における板体を有する構成に比べて、軽量化を図り、その組み立て作業時間を短縮することが可能となる。
また、支柱フレーム11〜14の外側面11a〜14a、カバー部材25〜28の外側面25a〜27a、およびコーナー部材21〜24の外側面21a〜24aがいずれも曲面から構成されていることにより、外側から視認した際に、角部がいずれも丸められた四角柱状として視認されるために、平面のみで構成されたものに比べて柔らかい視認性を有し、デザイン性を向上することが可能となる。空間構成用構造体10の上側が内側に向かう曲面となるため、柔らかな見た目とすることが可能となるなど、意匠形成の幅が広くなる。
さらに、梁フレーム15〜18における内部空間に露出する面が、キャップ部材35〜38によって、側部19A〜19Dと面一となることにより、空間構成用構造体10の内部空間側からの視認性を向上し、デザイン性を向上することが可能となる。
本実施形態においては、支柱フレーム11〜14、梁フレーム16、連結部材41〜44を連結しているが、この構成に限定されるものではなく、略四角柱状である内部空間の境界を形成していればよい。
コーナー部材21の突出部21c,21d,21eによって、外側面11a,25a,26aとコーナー部材21の外側面21aとの隙間が視認できないようにすることができるため、空間構成用構造体10のデザイン性を向上することができる。
特に、接続部分の隙間が目立ちやすかったカバー部材と支柱フレームとのコーナー部分では、縦横高さの3方向の曲面となるため、隙間を目立たなくすることが困難であったが、本実施形態の空間構成用構造体10では、コーナー部材21〜24を載置するだけで、この課題を解決することができる。
なお、外側面11a,25a,26aとコーナー部材21の外側面21aとの隙間が視認できないようにする突出部21c,21d,21eは、コーナー部材21側ではなく、支柱フレーム11およびカバー部材25,26側に設けることも可能である。また、少なくとも3方向に突出する突出部21c,21d,21eのうち、少なくとも1方向の突出部がコーナー部材21側と、カバー部材25,26側との異なる側に設けられることもできる。
本実施形態においては、側部19Aにドア19Aaを有する構成としたが、側部19A〜19Dは上記の構成に限定されない。例えば、19B〜19Dに、外部から内部空間を視認可能なガラス等を配置することもできる。また、扉部や窓部などの開閉可能な構成、あるいは、部分的もしくは一面全面の開口部等を設けることもできる。あるいは、空間構成用構造体10の上部開口付近に他の構成部品を設けることも可能である。
さらに、空間構成用構造体10の外形として、略四角柱状としたが、他の多角形状とすることもできる。この場合、複数の支柱フレームと複数の梁フレームとを連結する際に、連結部品における底板部と縦板部と横板部との接合角度を変更することで対応可能である。
以下、本発明に係る空間構成用構造体の第2実施形態を、図面に基づいて説明する。
図9は、本実施形態における空間構成用構造体における機能性部品および梁フレームを示す斜視図である。
本実施形態において、上述した第1実施形態と異なるのは、機能性部品に関する点であり、これ以外の上述した第1実施形態と対応する構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態においては、図9に示すように、梁フレーム18,15の結合部200には、機能性部品(ルーバー)210、および、機能性部品(照明部品)220が架設される。
なお、図9には、梁フレーム18と梁フレーム15のうち、梁フレーム18のみを示し、架設された機能性部品(ルーバー)210、および、機能性部品(照明部品)220を主に示す。
機能性部品(ルーバー)210は、突条である結合部200に載置された棒状の載置部211と、載置部211と直交する水平方向に互いに離間して配置された複数の消音部212とを有する。
載置部211は、上側の開口した結合部200に差し込まれて載置されており、結合部200の開口幅と略等しい厚み寸法を有し、梁フレーム18,15とほぼ等しい長さ寸法を揺する厚めの板材とされている。
また、載置部211は、カバー部材28の上端当接部28eに当接しない程度に、カバー部材28の上端とほぼ等しい高さ寸法を有する。載置部211の高さ寸法としては、空間構成用構造体10の外側から、載置部211が視認できない程度に設定することが好ましい。
消音部212は、その表面が粗い凹凸を有する布材等からなり、消音機能を有する棒状材とされる。
消音部212は、突条とされた結合部200の延在する方向において、略均等な間隔を有して、互いに平行状態として複数本が設けられる。
消音部212は、載置部211に対してそれぞれの端部が固定される。
図10は、本実施形態における空間構成用構造体における梁フレームへの機能性部品の取付状態を示す斜視図である。図10には、手前側に位置する一本の消音部212を図示していない。
載置部211には、消音部212の断面に対応する凹部211aが形成され、図10に示すように、消音部212の端部が凹部211aに嵌め込まれている。これにより、消音部212が、結合部200の延在する方向や、それ以外にも移動しない。
機能性部品(照明部品)220は、略四角柱状の照明部221とされ、突条である結合部200に取付部材222によって両端が取り付けられている。
図11は、本実施形態における空間構成用構造体における梁フレームへの機能性部品の取付状態を示す断面図である。図12は、本実施形態における空間構成用構造体における梁フレームへの機能性部品の取付状態を示す斜視図である。
取付部材222は、図11,図12に示すように、略平行な二箇所で折り曲げられた板体とされており、結合部200の開口に挿入される抜け防止部222aと、抜け防止部222aから折り曲げられて鉛直方向に延在する縦板部222bと、縦板部222bの上端に位置し水平方向に延在するように折り曲げられた上板部222cとを有する。
抜け防止部222aは、縦板部222bの下端を上向きかつ桟側部202側に折り返されている。
取付部材222は、図12に矢印ss1で示すように、抜け防止部222aを結合部200の開口に差し込んだ後、桟側部202側に移動する。その後、図12に矢印ss2で示すように、照明部221の端部を桟上部203に載置して縦板部222bに当接させる。そして、図12に矢印ss3で示すように、上板部222cを照明部221の上面に当接させて、上板部222cを貫通した締結ボルト、ビス、ねじ等の連結手段223により固定される。
なお、図11,図12には示していないが、照明部221には給電用のコードが接続されており、このコードは載置部211に設けられた貫通孔を介して、溝18a内をとおり、電源側まで接続される。
本実施形態においては、対向する結合部200どうしに機能性部品(ルーバー)210、および、機能性部品(照明部品)220を架設して、空間構成用構造体10の上端部付近に位置する梁フレーム18,15に機能性部品(ルーバー)210、および、機能性部品(照明部品)220を容易に配置することができる。したがって、オフィス等に設置された空間構成用構造体10において、外部から見えないように、機能性部品(ルーバー)210、および、機能性部品(照明部品)220を設置する際などに、容易にこれをおこなうことができる。さらに、結合部200は当初の空間構成用構造体10の設置時から設けられていることにより、空間構成用構造体10における使用状況の変化、設置環境の変化等に対応して、後付けでも機能性部品(ルーバー)210、および、機能性部品(照明部品)220を容易に配置することができる。
本発明の活用例として、オフィスに設置されるワークブース、打合せ用ブース、テレビ会議用のブース、電話応答を行うフォンブースや、図書館等の公共施設での閲覧ブースを挙げることができる。
10…空間構成用構造体
11〜14…支柱フレーム
11a〜14a…外側面
15〜18…梁フレーム
19A…正面部(側部)
19B…奥面部(側部)
19C…左面部(側部)
19D…右面部(側部)
21〜24…コーナー部材
25〜28…カバー部材
35〜38…キャップ部材
41〜44…連結部材
V…隙間
B…連結手段
B1…固定部材
200…結合部
201…桟底部
202…桟側部
203…桟上部
210…機能性部品(ルーバー)
211…載置部
211a…凹部
212…消音部
220…機能性部品(照明部品)
221…照明部
222…取付部材
222a…抜け防止部
222b…縦板部
222c…上板部
223…連結手段

Claims (6)

  1. 空間に設けられ、該空間内に内部空間を形成するための空間構成用構造体であって、
    前記空間内における前記内部空間の境界に配置された支柱フレームと、
    前記支柱フレームの上端部に連結された複数の梁フレームと、を備え、
    複数の前記梁フレームの端部と前記支柱フレームの上端部とが連結され、
    前記梁フレームのうち対向する一対には、機能性部品を結合する結合部が、前記内部空間に面して向かい合う位置に設けられることを特徴とする空間構成用構造体。
  2. 前記結合部が略水平方向に設けられた突条とされることを特徴とする請求項1に記載の空間構成用構造体。
  3. 前記結合部が前記梁フレームの全長にわたって設けられることを特徴とする請求項2に記載の空間構成用構造体。
  4. 前記結合部が上側の開口した桟とされて、前記梁フレームと一体に形成されることを特徴とする請求項3に記載の空間構成用構造体。
  5. 前記機能性部品が、前記梁フレームのうち対向する一対に設けられた前記結合部の間に架設されることを特徴とする請求項3に記載の空間構成用構造体。
  6. 前記空間内に設けられ、前記空間から隔離して前記内部空間内で特定の作業を行うためのワークブースであることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の空間構成用構造体。
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