JP2020066461A - 包装袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】内部で収容物を十分に混合した後に注出可能な包装袋を提供する。【解決手段】樹脂シート100を重ねて周縁を閉じた包装袋1は、内部に収容物Sを収容可能な収容部4を備える。収容部4は、第1収容室41と、第1収容室41と並んで配置された第2収容室42と、第1収容室41と第2収容室42とを連通させる連通部44とを備える。連通部44の幅は、第1収容室41および第2収容室42の幅よりも小さい。【選択図】図1

Description

本発明は、内部で収容物の混合が可能な包装袋に関する。
例えば、特開2005−112451号公報には、2以上の被包装物収容室を有する包装袋が開示されている。この包装袋は、積層フィルムを表裏重ねて外周縁部同士を融着接合している。そして、包装袋には中央縦シール部を挟んで2つの被包装物収容室が画成されている。
この包装袋では、仕切りシール部によって画成された被包装物収容室のそれぞれに異なる種類の被包装物が収容される。そして、中央縦シール部を折り曲げた状態で、2つの被包装物収容室に収容されている被収容物を手を汚すことなく同時にまたは個別に取り出すことが可能である。
特開2005−112451号公報
しかしながら、特開2005−112451号公報に記載の包装袋は、異なる種類の被収容物を収容することが可能であるが、取出し前に被収容物同士を混ぜることはできない。そのため、混ぜた状態で使用したい被収容物を収容している場合、一旦、別の容器に取り出したのち、混ぜて使用する必要があり、使用者の利便性が低い。
本発明は、内部で収容物を十分に混合した後に注出可能な包装袋を提供することを目的とする。
また、本発明は、注出前の収容物を包装袋の内部で十分に混合させることができる包装袋の使用方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の包装袋は、樹脂シートから成り、内部に収容物を収容可能な収容部を備える。前記収容部は、第1収容室と、前記第1収容室と並んで配置された第2収容室と、前記第1収容室と前記第2収容室とを連通させる連通部とを備える。そして、前記連通部の幅が、前記第1収容室および前記第2収容室の幅よりも狭いことを特徴とする。
この構成によると、収容物が第1収容室から第2収容室またはその逆に移動するときに、連通部を通過する。連通部の幅は、第1収容室および第2収容室よりも狭いため、連通部を通過する収容物の圧力は高くなる。そして、連通部の出口で圧力が急に低くなるため、収容物は、連通部の出口で撹拌されて混合される。これにより、例えば、収容物が気体と液体とを含む構成の場合、泡立てられる。また、収容物が、混ざりにくい2種以上の液体を含む構成の場合、混合あるいは乳化が可能である。さらに、収容物が、液体と粉粒体の場合には、液体の内部に粉粒体を拡散させ液体内に粉粒体を略均等に配置できる。
すなわち、本発明の包装袋によれば、収容物が収容部に収容されている状態で、収容物を混合することが可能であり、使用者の利便性を高めることが可能である。また、収容物を混合するための道具が不要であることから、例えば、外出先等でも収容物の混合が容易である。このことからも、使用者の利便性を高めることが可能である。
上記構成において、前記収容部は、重ねた前記樹脂シートを接着して形成されて前記第1収容室と前記第2収容室とを仕切る仕切部をさらに備え、前記連通部が前記仕切部の一部に含まれる構成でよい。第1収容室と第2収容室とを仕切部で仕切る構成であるため、外形を矩形状等の簡単な形状とすることが可能であり、取り扱いが容易になる。また、収容部が1つの収容袋に対して仕切部を備える構成であるため製造が容易である。
上記構成において、内部に前記第1収容室が配置された第1袋部と、内部に前記第2収容室が配置された第2袋部と、前記第1袋部と前記第2袋部とを連結するとともに内部に前記連通部が配置された連結部とを備え、前記連結部の幅は、前記第1袋部の幅および前記第2袋部の幅よりも狭い構成でもよい。このようにすることで、第1袋部および第2袋部の一方の操作を行うときに、他方が邪魔になりにくい。これにより、使用者の利便性を高めることが可能である。
上記構成において、内部に前記第1収容室が配置された第1袋部と、前記第1袋部と連結されるとともに内部に前記第2収容室が配置された第2袋部と、を備え、前記第2袋部の幅は、前記第1袋部の幅よりも狭い構成でもよい。このように構成することで、使用者は、第2袋部を片手で操作することが可能である。すなわち、使用者は包装袋を片手で使用可能であり、利便性が高い。
上記構成において、前記樹脂シートは、前記収容部に対して前方に配置される前面部と、背後に配置される後面部と、前記前面部の下部および前記後面部の下部と接着される底面部とを備え、前記第1収容室または前記第2収容室が前記底面部と隣接してもよい。このように構成することで、底面部と隣接する収容室の容量を大きくすることが可能である。そのため、第1収容室から第2収容室またはその逆に収容物を移動させるときに移動させやすい。また、収容可能な収容物の量を増やすことができる。さらには、包装袋を立てて配置することが可能であり、包装袋をキャビネット等の収納具内に片づけるときに立てて片づけることができ、収納具内の空間を有効利用可能である。
上記構成において、前記周縁に前記収容物の取り出しが可能であるとともに開閉可能な注出部を備え、前記第1収容室または前記第2収容室が前記注出部と連通してもよい。この構成によると、注出部が開閉可能であることで、包装袋を開封した後も、注出部を閉じることで、収容物を繰り返し混合できる。使用する度に、収容物の混合が可能であるため、使用者の利便性を高めることが可能である。
上記構成において、前記第1収容室および前記第2収容室の配列方向と交差する方向において前記連通部の側方に開封補助部をさらに備えてもよい。このように構成することで、第1収容室と第2収容室とに収容された収容物は、連通部を通過して外部に注出される。そのため、注出する収容物の量の調整がやりやすい。また、開封補助部を用いて開口が形成された場合、第1収容室および第2収容室の内部には、仕切部等の収容物を取り出すときの抵抗になる部分が無く、収容物を取り出しやすい。なお、包装袋をこの構成とする場合には、収容部の容量は、1回の使用でなくなる量、すなわち、使い切りの量であることが好ましい。
上記構成において、前記収容物は流動性を有するとともに性質が異なる2種以上の物質を含み、前記樹脂シートは、前記各物質の透過を抑制する材料で形成されてもよい。
上述した包装袋では、前記第1収容室を押圧して前記収容物を前記第1収容室から前記第2収容室に前記連通部を介して移動させる工程と、前記第2収容室を押圧して前記収容物を前記第2収容室から前記第1収容室に前記連通部を介して移動させる工程とを、複数回繰り返すことで、収容物を混合することが可能である。なお、第1収容室から第2収容室への移動または第2収容室から第1収容室への移動の一方を、収容物の自重によって行うようにしてもよい。
本発明の包装袋によると、注出する前に内部で収容物を十分に混合することが可能である。
本発明にかかる包装袋の一例の正面図である。 樹脂シートの断面図である。 包装袋の第2収容室から第1収容室へ収容物を移動させる動作を示す斜視図である。 包装袋の第1収容室から第2収容室へ収容物を移動させる動作を示す斜視図である。 本実施形態にかかる包装袋の正面図である。 本実施形態にかかる包装袋の正面図である。 本実施形態にかかる包装袋の正面図である。 本実施形態にかかる包装袋の正面図である。 本実施形態にかかる包装袋の正面図である。
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は、本実施形態の包装袋1の正面図である。なお、「上」、「下」、「左」、「右」は、図1に示す状態を基準とする。また、「前」は図1において紙面手前とし、「後」は図1において紙面奥とする。また、図1に示す包装袋1では、熱接着部21をハッチングで示している。
包装袋1は所謂スタンディングパウチにより形成され、袋本体2および注出部3を備える。注出部3は樹脂により形成され、袋本体2の上部に取り付けられる。なお、注出部3の取り付けの詳細については、後述する。
袋本体2は透明な樹脂シート100から成り、前面部5、後面部6および底面部8を備える。袋本体2の周縁には樹脂シート100の内面に配した熱接着性樹脂層17(図2参照)同士を熱接着した熱接着部21が形成される。袋本体2の熱接着部21で囲まれた内部には収容物Sを収容する収容部4が形成される。なお、収容物Sは、収容部4の内部を流動可能であるとともに、注出部3から注出可能な流動性を有する物質である。詳細は後述するが、本実施形態において収容物Sは、液体せっけんと空気とを含む物質である。
前面部5と後面部6とは互いに対向して配置したとき、正面視において、左上部に上側に向かうにつれて右側に向かって傾斜した傾斜部51および傾斜部61を備える。前面部5および後面部6の左右側端の上部、傾斜部51、傾斜部61および上端部を熱接着して熱接着部21が形成される。
底面部8は、樹脂シート100を二つ折りして前面部5の下部と後面部6の下部との間に挟まれる。底面部8は、前面部5および後面部6の側端下部および下端部に熱接着部21で熱接着される。なお、袋本体2の上端部は開放され、収容物Sを収容後に熱接着部21により熱接着される。
また、底面部8の左右端部の熱接着部21内には複数の未接着の未接着部9が設けられる。未接着部9によって熱接着処理時の熱収縮による底面部8のカール等を防止することができる。
ここで、樹脂シート100について説明する。図2は、樹脂シート100の断面図である。図2に示すように、樹脂シート100は袋本体2の外側から内側に向かって順に基材層11、中間層15、熱接着性樹脂層17を積層して形成される。基材層11と中間層15とは接着層14を介して接着され、中間層15と熱接着性樹脂層17とは接着層16を介して接着される。
基材層11は、例えば、厚さ約9〜25μmの二軸延伸ポリプロピレン(OPP)フィルムにより形成される。なお、基材層11として例えば一軸または二軸に延伸したポリエステルフィルム、ポリオレフィンフィルム、ポリアミドフィルム等の熱可塑性樹脂を用いることができる。印刷層12は基材層11上の所定位置に配したインキにより厚さ約1〜5μmに形成される。印刷層12は、例えば、グラビア印刷により形成される。
中間層15は例えば厚さ約10〜25μmの透明樹脂フィルム15aの下面に透明蒸着膜15bを蒸着した蒸着フィルムにより形成される。これにより、中間層15は透明蒸着膜15bによって水蒸気や酸素等のガスに対してガスバリア性を有する。透明樹脂フィルム15aは例えばポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム等により形成される。透明蒸着膜15bはシリカやアルミナ等により形成される。
熱接着性樹脂層17は例えば厚さ約25〜150μmの直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)フィルムにより形成される。対向する熱接着性樹脂層17が互いに熱接着されることにより熱接着部21(図1参照)が形成される。また、熱接着性樹脂層17を低密度ポリエチレン(LDPE)フィルム、無延伸ポリプロピレン(CPP)フィルム等により形成してもよい。
接着層14および接着層16は例えばアクリル系等の接着剤から成る。基材層11と中間層15とが接着層14を用いたドライラミネート法により接着され、中間層15と熱接着性樹脂層17とが接着層16を用いたドライラミネート法により接着される。なお、エクストルージョンコーター(不図示)等を用いた押出し法により接着層14を介して基材層11と中間層15とを接着し、接着層16を介して中間層15と熱接着性樹脂層17とを接着してもよい。このとき、接着層14および接着層16は、例えば、ポリエチレンフィルム等により形成される。
図1に戻り、注出部3について説明する。注出部3は、熱接着部21のうち、傾斜部51と傾斜部61とを接着した部分(以下、傾斜接着部211とする)に取り付けられる。注出部3は、注出部本体31と、蓋部32とを備える。注出部本体31は、傾斜接着部211に取り付けられて袋本体2に固定される。蓋部32は、注出部本体31に着脱可能に取り付けられる。
注出部本体31は、接着基部311と、注出口312とを備える。接着基部311は、傾斜接着部211を熱接着するときに、一緒に熱接着される。これにより、接着基部311は、傾斜接着部211に固定される。なお、接着基部311は、上部にリブを備えている。接着基部311において、リブは袋本体2の外部に露出して配置される。これにより、接着基部311は、傾斜接着部211に位置決めされるとともに、ずれが抑制される。
注出口312は、接着基部311と一体に成形される。注出口312は、接着基部311の外部に露出した部分、ここでは、リブと連結される。接着基部311および注出口312は、いずれも筒状である。そして、接着基部311の内部の空間と注出口312の内部の空間とは連通している。包装袋1において収容部4は、注出部本体31を介して外部と連通される。これにより、収容部4は注出部3を介して、収容物Sを外部に注出可能な状態となる。すなわち、注出部本体31は、包装袋1の収容部4に収容されている収容物Sを取り出す開口としての役割を果たす。
蓋部32は、一端が閉じられた有蓋円筒形状である。注出口312は、外面に不図示の雄ねじを備える。蓋部32の内面は雄ねじと螺合する不図示の雌ねじを備える。蓋部32は注出口312に着脱可能に取り付けられる。蓋部32の脱着によって、注出部3は開閉される。そして、注出部3の開閉により収容部4の開口が開閉される。
次に収容部4の詳細について説明する。図1に示すとおり、収容部4は、袋本体2の内部に形成され、収容物Sを収容可能な空間である。収容部4は、第1収容室41と、第2収容室42と、仕切部43と、連通部44とを備える。
第1収容室41と第2収容室42とは、それぞれ、上下に並んで配置されている。そして、仕切部43によって、上下に仕切られている。図1に示すとおり、第1収容室41は注出部3と隣接し、第2収容室42は底面部8と隣接する。
仕切部43は、熱接着部21と同様、前面部5と後面部6とを熱接着して形成される。仕切部43は、左右両端から一定の長さ接着されている。そして、仕切部43は中間部分(図1では、左右中央部)に接着しない未接着部分である連通部44を備える。つまり、連通部44は仕切部43の一部に設けられる。そして、連通部44は、未接着であるため収容物Sが通過可能である。このことから、連通部44は、第1収容室41と第2収容室42とを連通する。
また、図1に示すように、連通部44の幅は、第1収容室41の幅および第2収容室42の幅よりも狭い。ここで、幅は、第1収容室41と第2収容室42の配列方向と直交する方向(図1における左右方向)の長さである。幅は、第1収容室41、第2収容室42および連通部44それぞれの第1収容室41と第2収容室42の配列方向と直交する方向の断面積と対応する。すなわち、連通部44の第1収容室41と第2収容室42の配列方向と直交する方向の断面積は、第1収容室41および第2収容室42の第1収容室41と第2収容室42の配列方向と直交する方向の断面積よりも狭い。
本実施形態にかかる包装袋1は、以上のような構成を備える。次に、包装袋1の使用方法について図面を参照して説明する。図3は、包装袋1の第2収容室42から第1収容室41へ収容物Sを移動させる動作を示す斜視図である。図4は、包装袋1の第1収容室41から第2収容室42へ収容物Sを移動させる動作を示す斜視図である。
ここで、収容物Sについて説明する。収容物Sは、収容部4の内部を流動可能な流動性を有する異なる2種以上の物質を含む構成である。本実施形態において、収容物Sは、液体せっけんと空気とからなる混合物である。なお、空気は、液体せっけんを充填するときに一緒に入った空気であってよい。また、液体せっけんを泡立てるために適切な量の空気を充填してもよい。さらには、酸化等の劣化を抑制するために、窒素ガス、炭酸ガス等の不活性ガスを充填してもよい。
包装袋1に収容されている収容物Sである液体せっけんは、例えば、顔、手足、体等を洗うために用いられる。このとき、使用者は、液体せっけんを泡立てた後、泡立てられた液体せっけんを対象部分に付着させて洗う。本実施形態の包装袋1では、予め泡立てた液体せっけんを注出部3から注出できる。本実施形態の包装袋1の使用方法の一つである、液体せっけんの泡立て方法、すなわち、収容物の混合方法について説明する。
上述したとおり、包装袋1はスタンディングパウチである。例えば、包装袋1は、収納棚等に、起立した状態で収納される。そのため、本実施形態の包装袋1では、使用前の状態において液体せっけんは第2収容室42に収容される。また、空気は、第1収容室41および第2収容室42に溜まっている。
図3に示すように、包装袋1を外から押して第2収容室42を押圧する。これにより、第2収容室42の内部の収容物S、すなわち、液体せっけんおよび空気の圧力が上昇する。そして、第2収容室42の液体せっけんおよび空気は、圧力が低い連通部44に流入する。液体せっけんおよび空気が流入しているとき、連通部44の液体せっけんおよび空気の圧力は、第2収容室42内の液体せっけんおよび空気の圧力と略同じである。
図3に示すように、第1収容室41は押圧されておらず、第1収容室41の圧力は、第2収容室42および連通部44に比べて低い。したがって、液体せっけんおよび空気の圧力は、連通部44の第1収容室41側の出口で急激に減少する。そのため、収容物Sは、連通部44から第1収容室41に拡がって流入(拡散)する(図3参照)。これにより、連通部44から第1収容室41に流入するときに、液体せっけんと空気とが混合される。液体せっけんは表面張力が低いため、液体せっけんと空気とが混合されることで気泡(泡)が発生する。
次に、図4に示すとおり、包装袋1を外から押して第1収容室41を押圧する。これにより、第1収容室41の内部の液体せっけんおよび空気の圧力が高くなる。そのため、第1収容室41の液体せっけんおよび空気は、連通部44を介して第2収容室42に流入する。
図4に示すように、第2収容室42は押圧されていないため、第2収容室42の内部の圧力は第1収容室41および連通部44に比べて低い。したがって、液体せっけんおよび空気の圧力は、連通部44の第2収容室42側の出口で急激に減少する。そのため、液体せっけんおよび空気は、連通部44から第2収容室42に拡がって流入(拡散)する(図3参照)。これにより、連通部44から第2収容室42に流入するときに、液体せっけんと空気とが混合される。第1収容室41にあるときに液体せっけんは、一部泡立てられており、第2収容室42に流入するときに泡が小さくなるとともに多くなる(細かくなる)。
上述のとおり、第2収容室42の押圧による液体せっけんおよび空気の第2収容室42から第1収容室41への移動(図3参照)および第1収容室41の押圧による液体せっけんおよび空気の第1収容室41から第2収容室42への移動(図4参照)を繰り返す混合操作を行うことで、泡がより細かくかつより多くなる。すなわち、液体せっけんを包装袋1の内部で泡立たせることが可能である。
包装袋1では、収容部4の内部で液体せっけんと空気とを混合した後、泡立った液体せっけんを注出部3から外部に注出する。これにより、液体せっけんを包装袋1から注出した後、泡立てる道具が不要であるとともに、泡立てる手間を省略できる。また、包装袋1の収容部4の内部に収容されている状態で液体せっけんと空気とを混合する。そのため、使用者は、例えば、子供や知人のために液体せっけんおよび空気(収容物)を混合する場合に、液体せっけん(収容物)に触れることなく泡立て可能である。これらのことから、本実施形態の包装袋を使用することで、使用者の利便性を高めることが可能である。
なお、本実施形態において、収容物Sとして、液体せっけんと空気との混合物を例に説明したが、これに限定されない。例えば、しょうゆ、ソース等の調味液のように、従来、液体として使用していた物質に発泡しやすい加工を施し、泡立てて注出するときに用いてもよい。このようにすることで、空気と絡むことで調味液の食感を変更する(例えば、やわらかくする)ことができる。また、泡立てることで表面積が大きくなるため、調味液の使用量を抑えることができる。すなわち、新しい食感を楽しむことができるとともに、健康維持に貢献できる。
また、調味液と油を用いるドレッシングのように2種の混ざりにくい液体であってもよい。このような、2種の液体の場合、液体同士を混ぜ合わせることができるとともに、種類によっては乳化させることも可能である。
さらに、液体と粉粒体とを含み、粉粒体が液体に均等に分散されるように混ぜて使用するような収容物Sであってもよい。例えば、液体の薬と粉粒体の薬とを混ぜて飲用する場合に、本発明の包装袋1のように予め混合しておくことで、粉粒体の薬が液体の薬の内部に分散され、粉粒体が包装袋1の内部に残りにくい。
以上示したとおり、収容物Sとしては、包装袋1の内部で十分に混合した後、注出して使用するような物質を広く採用できる。そして、包装袋1としては、複数の物質を混合させたり、液体を気体と混合して泡立てたりして注出される収容物を収容できるものを広く採用できる。
上述した包装袋1において、連通部44は仕切部43の左右方向における略中央に配置されている。しかしながら、これに限定されない。例えば、連通部44が、左または右の端部に配置されていてもよい。連通部44を仕切部43の略中央とすることで、収容物Sが連通部44から第1収容室41または第2収容室42に流入するときの拡散方向を広くすることができ、より効果的な混合が可能である。
本実施形態の包装袋1において、収容物Sは連通部44を通過するときに、混合される。そして、包装袋1は、前面部5または後面部6の少なくとも一方に、収容物Sの混合状態(上述の液体せっけんの場合、泡立ちの状態)を確認するための窓部を備えていることが好ましい。窓部は、透明な樹脂で形成されており、外部から収容部4の内部を視認できる。このように、窓部を備えることで、使用者は、収容物Sの混合状態を容易に確認でき、使用者の利便性を高めることができる。
そして、使用者は、窓部から混合状態を確認して、好みの混合状態(上述の液体せっけんの場合、泡立ちの状態)の収容物Sを注出部3から抽出することが可能である。また、、例えば、収容物Sの一部が混合した状態のとき、混合していない収容物Sは、収容部4内で下方に溜まる。このことを利用して、最初、十分に混合された収容物Sを注出部3から抽出し、その後、注出部3を下部になるように包装袋1を傾けて混合が不十分な収容物Sを抽出してもよい。このようにすることで、十分に混合された収容物Sと、混合されていない(あまりされていない)収容物Sとを同じ場所に注出することが可能である。
例えば、収容物Sがコーヒーに添加するミルクとすると、同じコーヒーに液体のミルクと泡立てたミルクの両方を添加することができ、異なる味覚を同時に楽しむことができる。これにより、使用者の利便性が高くなる。なお、収容物Sとしては、コーヒー用のミルクに限定されず、混合しているものおよび混合していないものの両方を使用するような物質を広く採用できる。
<第2実施形態>
本実施形態の包装袋の他の例について図面を参照して説明する。図5は、本実施形態にかかる包装袋1bの正面図である。図5に示す包装袋1bは、仕切部43bおよび連通部44bが仕切部43および連通部44と異なる以外、包装袋1と同じ構成を有する。そのため、包装袋1bにおいて、包装袋1と実質上同じ部分については、同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。
図5に示すとおり、包装袋1bは、仕切部43bに2個の連通部44bを備える。連通部44bは、仕切部43bにおいて左右方向に並んで配置されている。なお、連通部44bの個数は、2個に限定されず、複数個であればよい。収容物Sは、複数個の連通部44bを介して、第2収容室42と第1収容室41との間を移動する。収容物Sは、複数個の連通部44bで混合される。そのため、混合後の収容物Sのむらができにくい。そのため、十分に混合させるために必要な第1収容室41および第2収容室42の押圧の回数を減らすことができる。これにより、使用者の利便性を高めることができる。
これ以外の特徴は、第1実施形態と同じである。
<第3実施形態>
本実施形態の包装袋の他の例について図面を参照して説明する。図6は、本実施形態にかかる包装袋1cの正面図である。図6に示す包装袋1cは、仕切部43cおよび連通部441c、442cが仕切部43および連通部44と異なる以外、包装袋1と同じ構成を有する。そのため、包装袋1cにおいて、包装袋1と実質上同じ部分については、同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。
図6に示すとおり、包装袋1cの仕切部43cは、第1収容室41側から、第1仕切部431、第2仕切部432および第3仕切部433を備える。第1仕切部431、第2仕切部432および第3仕切部433は、間隙をあけて配置される。
第2仕切部432には、左右方向略中央に、連通部441cが配置される。また、第1仕切部431および第3仕切部433には、それぞれ、2個の連通部442cが備えられる。そして、第1仕切部431および第3仕切部433において、2個の連通部442cは左右に並んで配置される。
図6に示すように、連通部441cと連通部442cとは、左右方向にずれた位置に配置される。これにより、収容物Sは、連通部442cを通過した後、第1仕切部431と第2仕切部432との間隙または第3仕切部433と第2仕切部432との隙間を移動する。そして、第2仕切部432を通過する。さらに、第2仕切部432を挟んで反対側の仕切部との間隙を流れた後、連通部442cから第1収容室41または第2収容室42に流入する。
包装袋1cでは、仕切部が複数の仕切部431、432、433を含むとともに、各仕切部に設けられた連通部441c、442cが左右にずれている。第1収容室41から第2収容室42またはその逆に収容物Sが移動するときの抵抗が大きくなる。これにより、収容物Sの圧力が高くなる。そのため、例えば収容物Sを混合することで泡立てる場合、細かくむらの少ない泡立てが可能となる。つまり、連通部441c、442cを通過するときの収容物Sを混合する効果が高くなる。また、十分に混合するための押圧回数を減らすことができ、使用者の利便性が高くなる。
これ以外の特徴は、第1実施形態と同じである。
<第4実施形態>
本実施形態の包装袋の他の例について図面を参照して説明する。図7は、本実施形態にかかる包装袋1dの正面図である。図7に示す包装袋1dは、袋本体2dと、収容部4dとが異なる以外、包装袋1と同じ構成を有する。そのため、包装袋1dにおいて、包装袋1と実質上同じ部分については、同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。
図7に示すように、包装袋1dの袋本体2dは、第1袋部22dと、第2袋部23dと、連結部24dとを備える。第1袋部22dは、袋本体2dの上側に配置され、注出部3が隣接される。第2袋部23dは、袋本体2dの下側に配置され、底面部8が連結される。第2袋部23dは、それ自体、いわゆる、スタンディングパウチ構造となっている。
そして、第1袋部22dと第2袋部23dとは、連結部24dで連結される。第1袋部22dの内部には、第1収容室41dが配置されている。また、第2袋部23dの内部には、第2収容室42dが配置される。そして、連結部24dの内部には、連通部45が形成されている。
第1収容室41dと第2収容室42dとは、連通部45を介して連通される。図7に示すように、連結部24dの左右方向の幅は、第1袋部22dおよび第2袋部23dよりも狭い。そのため、連結部24dに形成される連通部45も第1収容室41dおよび第2収容室42dよりも幅が狭い。
第1収容室41dまたは第2収容室42dを交互に押圧することで、収容物Sは連通部45を通過する。このとき、収容物Sは、連通部45から第1収容室41dまたは第2収容室42dに流入するときに、収容物Sは混合される。
また、第1袋部22dおよび第2袋部23dが、狭い連結部24dで連結される構成であるため、第1袋部22dおよび第2袋部23dをそれぞれ独立して操作しやすい。そのため、第1収容室41dおよび第2収容室42dの押圧が容易である。また、第1収容室41dおよび第2収容室42dの内部の収容物Sをより確実に、他方に移動させることができ、収容物Sを効率よく混合することが可能である。
これ以外の特徴は、第1実施形態と同じである。
<第5実施形態>
本実施形態の包装袋の他の例について図面を参照して説明する。図8は、本実施形態にかかる包装袋1eの正面図である。図8に示す包装袋1eは、袋本体2eと、収容部4eとが異なるとともに注出部3が省略されている。それ以外、第4実施形態の包装袋1dと同じ構成を有する。そのため、包装袋1eにおいて、包装袋1dと実質上同じ部分については、同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。
図8に示すように、袋本体2eは、第1袋部22eと、第2袋部23eと、連結部24eとを備える。包装袋1eでは、第1袋部22eは、略五角形状である。そして、第1袋部22eでは、注出部3が省略されている。また、第1袋部22eの内部には第1収容室41eが設けられており、第2袋部23eの内部には第2収容室42eが設けられている。また、連結部24eの内部には、連通部45が配置される。第1収容室41eと第2収容室42eは連通部45を介して連通される。
そして、連結部24eの左右両端には、連結部24eの切断を補助する開封用の一対のノッチ部25eが設けられている。ノッチ部25eは連結部24eの上下方向中央部分に配されている。なお、ノッチ部25eは、開封補助部の一例である。ノッチ部25eは、五角形状(ホームベース形状)である。包装袋1eでは、ノッチ部25eから引裂くことで、連結部24eに開口が形成される。
また、開封補助部としては三角形状のVノッチ、U字状のUノッチ等の切欠き形状等を使用可能である。また、開封補助部として、微小な孔(傷)を横方向に線状に多数設けた構成である傷痕群を用いてもよい。また、これらに限定されるものではなく、使用者がはさみ、刃物等の道具を用いずに、すなわち、素手で連結部24eを開封することが可能な形状または構成を広く採用することが可能である。
例えば、包装袋1eの収容部4e内で収容物Sが十分に混合され、収容物Sが十分に泡立った後、開封する。連結部24eで開封するため、包装袋1eを開封するときの引裂き長さが短くなり、開封が容易である。なお、本実施形態の包装袋1eではノッチ部25eで開封する構成である。そのため、包装袋1eの収容部4eの収容量としては、例えば、1回の使用で使い切れる量を挙げることができるが、これに限定されない。
これ以外の特徴は、第4実施形態と同じである。
<第6実施形態>
本実施形態の包装袋の他の例について図面を参照して説明する。図9は、本実施形態にかかる包装袋1fの正面図である。図9に示す包装袋1fは、袋本体2fと、収容部4fとが異なる。それ以外、第1実施形態の包装袋1と同じ構成を有する。そのため、包装袋1fにおいて、包装袋1と実質上同じ部分については、同じ符号を付すとともに同じ部分の詳細な説明は省略する。
図9に示すように、袋本体2fは、第1袋部22fと、第2袋部23fとを備える。第1袋部22fの下部に第2袋部23fが直接連結される。第1袋部22fの内部には第1収容室41fが設けられており、第2袋部23fの内部には第2収容室42fが設けられている。第1収容室41fと第2収容室42fとは、仕切部47で仕切られている。そして、仕切部47の一部に、連通部48が設けられている。第1収容室41fと第2収容室42fとは、連通部48を介して連通されている。
図9に示すように、袋本体2fでは、第2袋部23fは、第1袋部22fよりも左右方向の幅が狭い。そのため、使用者は、第2袋部23fを手のひらでつかむことができる。第2袋部23fを掴むことで、第2収容室42fは押圧される。これにより、第2収容室42fの収容物Sは、第1収容室41fに連通部48を介して移動する。そして、第2収容室42fの押圧を抑制することで、第2収容室42の圧力が減少し、収容物Sは重力で、連通部44fを介して第1収容室41fから第2収容室42fに移動する。
包装袋1fでは、収容物Sが第1収容室41fから第2収容室42fに移動するときは自重である。一方で、包装袋1fでは、片手で第2袋部23fを操作(つかむ)ことで、収容物Sを混合できる。そのため、使用者の利便性が高い。
なお、本実施形態以外の構成の包装袋を片手で操作することは可能である。本実施形態の包装袋1fは、第2袋部23fを小さく形成しており、他の包装袋に比べてより操作しやすく、使用者の利便性を高めることが可能である。なお、第2袋部23fとして、例えば、湾曲した形状等のように使用者が握りやすい形状で形成されていてもよい。
なお、これ以外の特徴については、第1実施形態と同じである。
なお、第1実施形態から第6実施形態の包装袋1、1b、1c、1d、1e、1fはいずれもスタンディングパウチであるが、これに限定されない。例えば、所謂、四方シール袋、三方シール袋、ピロー袋等により形成されてもよい。
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。また、本明細書中に示される複数の実施形態および変形例は可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
上述の構成の包装袋1(1b、1c、1d、1e、1f)は、樹脂シート100から成り、内部に収容物Sを収容可能な収容部4(4d、4e、4f)を備える。収容部4(4d、4e、4f)は、第1収容室41(41d、41e、41f)と、第1収容室41(41d、41e、41f)と並んで配置された第2収容室42(42d、42e、42f)と、前記第1収容室41(41d、41e、41f)と第2収容室42(42d、42e、42f)とを連通させる連通部44(44b、441c、442c、44f、45、48)とを備える。そして、連通部44(44b、441c、442c、44f、45、48)の幅が、第1収容室41(41d、41e、41f)および第2収容室42(42d、42e、42f)の幅よりも狭いことを特徴とする。
この構成によると、収容物Sが第1収容室41(41d、41e、41f)から第2収容室42(42d、42e、42f)またはその逆に移動するときに、連通部44(44b、441c、442c、44f、45、48)を通過する。連通部44(44b、441c、442c、44f、45、48)の幅は、第1収容室41(41d、41e、41f)および第2収容室42(42d、42e、42f)よりも狭いため、連通部44(44b、441c、442c、44f、45、48)を通過する収容物の圧力は高くなる。そして、連通部44(44b、441c、442c、44f、45、48)の出口で圧力が急に低くなるため、収容物Sは、連通部44(44b、441c、442c、44f、45、48)の出口で効果的に撹拌されて混合される。これにより、例えば、収容物Sが気体と液体とを含む構成の場合、泡立てられる。また、収容物Sが、混ざり合いにくい2種以上の液体を含む構成の場合、混合あるいは乳化が可能である。さらに、収容物が、液体と粉粒体の場合には、液体の内部に粉粒体を拡散させ液体内に粉粒体を略均等に配置できる。
すなわち、本発明の包装袋1(1b、1c、1d,1e、1f)によれば、収容部4(4d、4e、4f)に収容されている状態で、収容物Sを混合することが可能であり、使用者の利便性を高めることが可能である。また、収容物Sを混合するための道具が不要であることから、例えば、外出先等でも収容物Sの混合が容易である。このことからも、使用者の利便性を高めることが可能である。
上記構成において、収容部4(4f)は、重ねた樹脂シート100を接着して形成されて第1収容室41(41f)と第2収容室42(42f)とを仕切る仕切部43(47)をさらに備え、連通部44(48)が仕切部43(47)の一部に含まれる構成でよい。第1収容室41(41f)と第2収容室42(42f)とを仕切部43(47)で仕切る構成であるため、外形を矩形状等の簡単な形状とすることが可能であり、取り扱いが容易になる。また、収容部4(4f)に仕切部43(47)を形成した構成であるため製造が容易である。
上記構成において、内部に第1収容室41d(41e)が配置された第1袋部22d(22e)と、内部に第2収容室42d(42e)が配置された第2袋部23d(23e)と、第1袋部22d(22e)と第2袋部23d(23e)とを連結するとともに内部に連通部45が配置された連結部24d(24e)とを備え、連結部24d(24e)の幅は、第1袋部22d(22e)の幅および第2袋部23d(23e)の幅よりも狭い。このようにすることで、第1袋部22d(22e)および第2袋部23d(23e)を例えば、幅が狭い連結部24d(24e)でねじれさせることが可能である。すなわち、第1袋部22d(22e)および第2袋部23d(23e)の一方の操作を行うときに、他方が邪魔になりにくい。これにより、使用者の利便性を高めることが可能である。
上記構成において、内部に第1収容室41fが配置された第1袋部22fと、第1袋部22fと連結されるとともに内部に第2収容室42fが配置された第2袋部23fと、を備え、第2袋部23fの幅は、第1袋部22fの幅よりも狭い。このように構成することで、使用者は、第2袋部23fを片手で操作することが可能である。すなわち、使用者は包装袋1fを片手で使用可能であり、利便性が高い。
上記構成において、樹脂シート100は、収容部4(4d、4e、4f)に対して前方に配置される前面部5と、背後に配置される後面部6と、前面部5の下部および後面部6の下部と接着される底面部8とを備え、第1収容室41(41d、41e、41f)または第2収容室42(42d、42e、42f)が底面部8と隣接してもよい。このように構成することで、底面部8と隣接する収容室の容量を大きくすることが可能である。そのため、第1収容室41(41d、41e、41f)から第2収容室42(42d、42e、42f)またはその逆に収容物を移動させるときに移動させやすい。また、収容可能な収容物の量を増やすことができる。さらには、包装袋を立てて配置することが可能であり、包装袋を効率よく片づけることが可能である。
上記構成において、周縁に収容物Sの取り出しが可能であるとともに開閉可能な注出部3を備え、第1収容室41(41d、41f)または第2収容室42(42d、42f)が前記注出部と連通してもよい。この構成によると、注出部3が開閉可能であることで、包装袋を開封した後も、注出部3を閉じることで、収容物Sを繰り返し混合できる。使用する度に、収容物の混合が可能であるため、使用者の利便性を高めることが可能である。
上記構成において、第1収容室41eおよび第2収容室42eの配列方向と交差する方向において連通部45の側方に開封補助部25eをさらに備えてもよい。このように構成することで、第1収容室41eと第2収容室42eとに収容された収容物Sは、連通部45を通過して外部に注出される。そのため、注出する収容物Sの量の調整がやりやすい。また、開封補助部25eを用いて開口が形成された場合、第1収容室41eおよび第2収容室42eの内部には、仕切部等の収容物Sを取り出すときの抵抗になる部分が無く、収容物Sを取り出しやすい。なお、包装袋1eをこの構成とする場合には、収容部4eの容量は、1回の使用でなくなる量、すなわち、使い切りの量であることが好ましい。
上記構成において、収容物4(4d、4e、4f)は流動性を有するとともに性質が異なる2種以上の物質を含み、樹脂シート100は、各物質の透過を抑制する材料で形成されてもよい。
上述した包装袋1(1b、1c、1d、1e、1f)では、第1収容室41(41d、41e、41f)を押圧して収容物Sを第1収容室から第2収容室42(42d、42e、42f)に連通部44(44b、441c、442c、44f、45、48)を介して移動させる工程と、第2収容室42(42d、42e、42f)を押圧して収容物Sを第2収容室42(42d、42e、42f)から第1収容室41(41d、41e、41f)に連通部44(44b、441c、442c、44f、45、48)を介して移動させる工程とを、複数回繰り返すことで、収容物Sを混合することが可能である。
上述した包装袋1(1b、1c、1d、1e、1f)において、第1収容室41(41d、41e、41f)と第2収容室42(42d、42e、42f)とを上下に配置し、下側の収容室42(42d、42e、42f)を押圧することで収容物Sを上側の収容室41(41d、41e、41f)に移動させ、上側の収容室41(41d、41e、41f)から下側の収容室42(42d、42e、42f)への収容物Sの移動は収容物Sの自重によって行ってもよい。
本発明によると、液体と気体の混合物、異なる2種以上の液体の混合物、液体と粉粒体との混合物等、異なる性質を有する複数種の流動体を含む収容物を収容する包装袋に利用することができる。
1 包装袋
1b 包装袋
1c 包装袋
1d 包装袋
1e 包装袋
1f 包装袋
2 袋本体
2d 袋本体
2e 袋本体
2f 袋本体
3 注出部
4 収容部
4d 収容部
4e 収容部
4f 収容部
5 前面部
6 後面部
8 底面部
9 未接着部
11 基材層
12 印刷層
14 接着層
15 中間層
15a 透明樹脂フィルム
15b 透明蒸着膜
16 接着層
17 熱接着性樹脂層
21 熱接着部
211 接着基部
22d 第1袋部
22e 第1袋部
22f 第1袋部
23d 第2袋部
23e 第2袋部
23f 第2袋部
24d 連結部
24e 連結部
25e ノッチ部
31 注出部本体
311 接着基部
312 注出口
32 蓋部
41 第1収容室
41d 第1収容室
41e 第1収容室
41f 第1収容室
42 第2収容室
42d 第2収容室
42e 第2収容室
42f 第2収容室
43 仕切部
43b 仕切部
43c 仕切部
431 第1仕切部
432 第2仕切部
433 第3仕切部
44 連通部
44b 連通部
441c 連通部
442c 連通部
44f 連通部
45 連通部
47 仕切部
48 連通部
51 傾斜部
61 傾斜部
100 樹脂シート
S 収容物

Claims (10)

  1. 樹脂シートから成る包装袋であって、
    内部に収容物を収容可能な収容部を備え、
    前記収容部は、第1収容室と、前記第1収容室と並んで配置された第2収容室と、前記第1収容室と前記第2収容室とを連通させる連通部とを備え、
    前記連通部の幅は、前記第1収容室および前記第2収容室の幅よりも狭いことを特徴とする包装袋。
  2. 前記収容部は、重ねた前記樹脂シートを接着して形成されて前記第1収容室と前記第2収容室とを仕切る仕切部をさらに備え、
    前記連通部が前記仕切部の一部に含まれる請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記樹脂シートは、前記収容部に対して前方に配置される前面部と、背後に配置される後面部と、前記前面部の下部および前記後面部の下部と接着される底面部とを備え、
    前記第1収容室または前記第2収容室が前記底面部と隣接する請求項1または請求項2に記載の包装袋。
  4. 内部に第1収容室が配置された第1袋部と、内部に第2収容室が配置された第2袋部と、前記第1袋部および前記第2袋部を連結するとともに内部に前記連通部が配置された連結部とを備え、
    前記連結部の幅は、前記第1袋部および前記第2袋部の幅よりも狭い請求項1から請求項3のいずれかに記載の包装袋。
  5. 内部に第1収容室が配置された第1袋部と、前記第1袋部と連結されるとともに内部に第2収容室が配置された第2袋部と、を備え、
    前記第2袋部の幅は、前記第1袋部の幅よりも狭い請求項1から請求項3のいずれかに記載の包装袋。
  6. 前記樹脂シートを重ねて周縁を閉じて形成され、
    前記周縁に前記収容物の取り出しが可能であるとともに開閉可能な注出部をさらに備え、
    前記第1収容室または前記第2収容室が前記注出部と隣接する請求項1から請求項5のいずれかに記載の包装袋。
  7. 前記連通部の前記第1収容室と前記第2収容室との配列方向と交差する方向における側方に開封補助部をさらに備える請求項1から請求項5のいずれかに記載の包装袋。
  8. 前記収容物は流動性を有するとともに性質が異なる2種以上の物質を含み、
    前記樹脂シートは、前記各物質の透過を抑制する材料で形成される請求項1から請求項7のいずれかに記載の包装袋。
  9. 請求項8に記載の包装袋の使用方法において、前記第1収容室を押圧して前記収容物を前記第1収容室から前記第2収容室に前記連通部を介して移動させる工程と、前記第2収容室を押圧して前記収容物を前記第2収容室から前記第1収容室に前記連通部を介して移動させる工程とを、複数回繰り返して前記収容物を混合する包装袋の使用方法。
  10. 請求項8に記載の包装袋の使用方法において、前記収容物の前記第1収容室から前記第2収容室に前記連通部を介して移動させる工程と、前記第2収容室から前記第1収容室に前記連通部を介して移動させる工程とを、複数回繰り返して前記収容物を混合する包装袋の使用方法において、
    前記第1収容室と前記第2収容室とを上下に配置し、下側の収容室を押圧することで前記収容物を上側の収容室に移動させ、前記上側の収容室から前記下側の収容室への前記収容物の移動は前記収容物の自重によって行われる包装袋の使用方法。
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