JP2020065511A - 作業車両のセンタマスコット取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】センタマスコットの揺動操作時に生ずる操作負荷を、取付け座部の緩衝作用によって逃がすことにより、ボンネット側の大きな撓み変形を抑制しセンタマスコットの姿勢切換作業をスムーズにする作業車両のセンタマスコット取付構造を提供する。【解決手段】ボンネット9の前面カバー部内面で、センタマスコット8の基部を横向きの支点軸25と姿勢保持機構26を介して取付支持する取付ベース20を設置する取付け座部15aに対し、取付ベース20の下方をボルト21によって締着固定する取付け突起22と、該取付け突起22に固設された取付ベース20の外周対向面側を、取付け突起22の外側で接当支持する複数の支持突起23とを突設する構成にした。【選択図】図5

Description

本発明は、走行作業時の照準具になるセンタマスコットを、ボンネットの前部内で前後揺動操作自在に備える作業車両のセンタマスコット取付構造に関する。
従来、この種作業車両としての移植機は、走行機体の左右中心を示すセンタマスコットをボンネット内に取付けており、センタマスコットの先端側をボンネットから突出させた状態で基部側をボンネットの前面カバー部の内側に設けられる横向きの軸心(支点軸)に前後揺動操作自在に設けられている。
そして、照準具として使用可能に起立させた作業姿勢と、作業後に後方のボンネット側に沿うように倒伏させる格納姿勢とに姿勢切換自在に支持すると共に、マスコットの起立又は倒伏を任意の角度姿勢でも保持可能な姿勢保持機構を有するセンタマスコット支持機構によって構成されることが既に公知である。(例えば、特許文献1)
特開2013−74808号公報
上記特許文献1に示される移植機は、センタマスコットを揺動回動自在に支持する姿勢保持機構を有する支点軸を、ボンネットの前面カバー部の内面に直に取付ける取り付けブラケット(取付ベース)に設けているため、ボンネット内で機体フレーム側からの支持部材を省略した簡潔な取付構造によって、作業姿勢と格納姿勢との姿勢切換を行うことができる利点がある。
然しながら、上記取付構造による取付ベースは、上部に横向き支点軸を設けたブラケット板の下部を脚部のみによって取付固定した状態で、姿勢保持機構の制動抵抗に抗してセンタマスコットの揺動操作を行うものであるため、特に、格納姿勢にある状態のセンタマスコットを前方上方に向けて起立姿勢に回動操作する際に、取付ベースから脚部を介して伝わる回動モーメントが前面カバー部を直に集中して撓ませる欠点がある。
つまり、センタマスコットを任意の角度姿勢に保持するセンタマスコット支持機構の姿勢保持機構は、センタマスコットの基部を皿バネ圧縮抵抗型又は摩擦板押圧抵抗型、又はネジ軸による回動部締付型等の摩擦制動機構にすることが一般的であるところ、センタマスコットが移植作業を開始する際の急ぐ心境等によって無造作急速に回動操作される場合には、大きな初期摩擦抵抗を伴ったまま軸支ブラケットを回動方向に強く追動(引動又は押動)させるため、ボンネットが撓みに伴う前面カバー部等の変形や損傷を受け易いことになる。
尚、この種センタマスコットは、作業終了時に作業姿勢から格納姿勢に切換操作する際には、作業者はセンタマスコットとボンネットとの衝突をさせないように注意を払った緩やかな押動回動操作になるため、前面カバー部への負荷は軽減されることになる。
従って、前記したように格納姿勢にあるセンタマスコットを作業姿勢にする際には、速やかに走行作業に入りたい意識が働くことと、ボンネットとの衝突懸念がないこともあり、結果作業者は、倒伏姿勢のセンタマスコットを急速度で引き上げ回動をすること、及び起立状態にしたセンタマスコットを、この部で姿勢保持機構の摩擦抵抗に抗して幾度となく前後回動位置調整を試みたのち好みの作業姿勢に位置決めすることになるため、前面カバー部は繰り返される強い回動モーメントを直接且つ集中的に受けて撓むため、前面カバー部又はボンネットの永久変形や損傷を生じ易いものであり、また揺動操作毎にボンネット撓み変形を感じながらセンタマスコット操作をしなければならない等の操作感覚に違和感を伴う等の課題もある。
上記課題を解決するため本発明は、第1に、走行機体5の左右中心を示す照準具としてのセンタマスコット8を、先端側をボンネット9から突出させた状態で、ボンネット9の前面カバー部の内側に設置される取付ベース20が有する横向きの支点軸25と回動姿勢保持用の姿勢保持機構26を介し、前後揺動回動自在に支持され任意の角度姿勢に保持するようにした作業車両のセンタマスコット取付構造において、
前記ボンネット9の前面カバー部内面側に対し、広幅な板面の上部位置にセンタマスコット8の基部を横向きの支点軸25と姿勢保持機構26を介して取付支持する取付ベース20を、縦向きに設置できる広幅な取付け座部15aとして形成すると共に、該取付け座部15aに取付ベース20の下方をボルト21によって締着固定する取付け突起22と、該取付け突起22に固設された取付ベース20の外周対向面側を、取付け突起22の外側で接当支持する複数の支持突起23とを突設することを特徴としている。
第2に、前記ボンネット9の前面カバー部を、ヘッドライト17又はホーン18を取付け可能な左右のウイング部15bと、該左右のウイング部15bの中央部内面側に取付ベース20を取付け可能な取付け座部15aを形成した形状にすると共に、ボンネット本体に形成されるカバー取付孔9bに着脱可能に取付けられる合成樹脂製の単一な前面カバー15となし、且つ該前面カバー15の取付け座部15aから突出させる支持突起23の端面の大きさをボルト21の外形より大きくして形成することを特徴としている。
第3に、前記前面カバー15は、所定数の取付け突起22と支持突起23を有して取付ベース20を取付ける大きさの取付け座部15aの前表面側に、合成樹脂成形時に凹凸部加工とシボ加工の付加により凹凸面模様を形成することを特徴としている。
請求項1に係る発明によれば、走行機体の左右中心を示す照準具としてのセンタマスコットを、先端側をボンネットから突出させた状態で、ボンネットの前面カバー部の内側に設置される取付ベースが有する横向きの支点軸と回動姿勢保持用の姿勢保持機構を介し、前後揺動回動自在に支持され任意の角度姿勢に保持するようにした作業車両のセンタマスコット取付構造において、前記ボンネットの前面カバー部内面側に、広幅な板面の上部位置にセンタマスコットの基部を横向きの支点軸と回動姿勢保持用の姿勢保持機構を介して取付支持する取付ベースを、縦向きに設置できる広幅な取付け座部として形成すると共に、該取付け座部に取付ベースの下方をボルトによって締着固定する取付け突起と、該取付け突起に固設された取付ベースの外周対向面側を、取付け突起の外側で接当支持する複数の支持突起とを突設することにより、
ボンネットの前面カバー部内面側に形成される取付け座部に対し、センタマスコットを備える取付ユニットを、広幅な取付ベースの左右中心の下方をボルトによって取付け突起に安定に締着固定すると共に、取付け座部から突出される複数の支持突起によって取付ベースの外周対向面側を接当支持距離を有して接当支持することができるため、ボンネットの限られたスペース内でセンタマスコットの揺動操作時に生ずる操作負荷を、上下左右の接当支持距離を有する各支持突起の端面による緩衝作用によって応力集中させることなく逃がすことができる取付構造になるため、ボンネット側の大きな撓み変形を抑制し、またセンタマスコットの姿勢切換作業をスムーズにすることができる。
請求項2に係る発明によれば、前記ボンネットの前面カバー部を、ヘッドライト又はホーンを取付け可能な左右のウイング部と、該左右のウイング部の中央部内面側に取付ベースを取付け可能な取付け座部を形成した形状にすると共に、ボンネット本体に形成されるカバー取付孔に着脱可能に取付けられる合成樹脂製の単一な前面カバーとなし、且つ該前面カバーの取付け座部から突出させる支持突起の端面の大きさをボルトの外形より大きくして形成することにより、
単一部品として製作される前面カバーは、所望意匠の形成を自由にしながら耐変形性を有してボンネットに取付けることができると共に、ボンネットを簡潔な構成にして合成樹脂成形コストを安価にすることができる。また取付け座部から突出させる複数の支持突起端面の大きさをボルトの外形より大きくして形成するので、支持突起の摩擦摺接による緩衝作用を高めると共に、前面カバーの耐変形力を簡単な構成によって向上させることができる。
請求項3に係る発明によれば、前記前面カバーは、所定数の取付け突起と支持突起を有して取付ベースを取付ける大きさの取付け座部の前表面側に、合成樹脂成形時に凹凸部加工とシボ加工の付加により凹凸面模様を形成することにより、
合成樹脂成形時に取付け座部の前表面側に生じるヒケ等の残留痕跡を凹凸面模様によって目立たなくすると共に、遠目で通気口様に外観可能な意匠にでき、且つ表面凹凸形成に伴う強度を高めて撓み靭性を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る移植機の全体側面図である。 図1の移植機の平面図である。 本発明に係るセンタマスコット取付構造の全体正面斜視図である。 図3の要部構造を示す正面図である。 センタマスコット取付構造の取付け座部と取付ユニットの構成を分解して示す後方全体斜視図である。 図5の要部組付けの態様を示す背面図である。 図5の要部組付けの態様を一部断面をして示す側面図である。 取付ユニットの姿勢保持機構を示す背面図である。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。先ず、本発明を実施する移植機1の基本的構造について図1,図2を参照し説明する。この移植機1は水田作業機の一例である乗用型田植機を示し、左右一対の前輪2と後輪3を有する走行機体5を構成する機体フレームの後部に、昇降リンク機構6を介して苗載台7a及び植付部7bを備える植付装置7を昇降自在に装着している。
また機体フレームの前部には、センターマーカ8を本発明に係る取付構造によって備えるボンネット9を設置し、搭載されるエンジンや電装品他を覆うように構成され、その後方に各種操作レバーや計器類を備える操作パネル10を連設した運転操作部11が配設されている。
運転操作部11は、操作パネル10側にステアリングハンドル12が立設され、メインステップ11aを介してオペレータが着座する運転座席13が設置され、両者間の床面をメインステップ11aと左右のサイドステップ11bとによって形成している。
上記左右のサイドステップ11bは、ボンネット9の左右側方において前輪2,2の車軸の上方を通して延設されるフロントステップ11cと連接させ、該フロントステップ11cの前部外側には予備苗を載置する予備苗収納台14が立設されている。
上記構成による移植機1は、機体の走行に伴い苗載台7aが左右方向に一定ストロークで往復駆動されながら、ロータリ式の各植付部7bが苗載台7aの下端から苗を所定量ずつ取り出して圃場に植え付けることができる。
このような苗植付け作業においてオペレータは、起立姿勢に姿勢切換をした照準部8aを有するセンターマーカ8を走行照準として、前方を監視しながら直線走行をキープしながら適正走行操作による植付け作業を精度よくスムーズに行うようにしている。
そして、作業終了後に機体を格納する際等には、センタマスコット8を後方に揺動操作することにより、図1に2点鎖線で示すように後方のボンネット9の上方に向けて傾倒させた格納姿勢に切り換えることができる。
次に、図3〜図8を参照し本発明に係る上記センタマスコット8の取付構造と、関連するボンネット9の前部側構造について説明する。
先ず、ボンネット9は、ボンネット本体の前面の中央上方位置に、センターマーカ8を挿入する通し孔9aを上下向きの長孔として形成しており、その下方側に後述する前面カバー15を着脱可能に取付けるカバー取付孔9bをボンネット前面幅と略同幅の輪郭をなして開口形成している。
図示例の前面カバー15は、前記通し孔9aの下方スペースを、センターマーカ8の取付ユニット16を強度を有して装着する逆向き台形状に形成した取付け座部15aとなし、且つ該取付け座部15aの両側に左右対称のウイング部15bを連ならせることにより、両翼を広げたウイング形状に一体化した構成にしている。
これによる前面カバー15は、前下り状の流線形躯体をなして形成されるボンネット9の正面で、顔意匠になる大半部分を占める大きさの立体的なウイングデザインとして、且つ広幅な両ウイング部15bには左右で対をなす、ヘッドライト17又はホーン18又は通気孔19等を所望の配置によって設置し易くしている。
また前面カバー15は、合成樹脂成形によって正面美観を有する意匠性と取付け剛性を備える単一の大型カバー部品化することができる。
そして、躯体の大きいボンネット本体は、その前面に可及的に大きなカバー取付孔9bを意匠性を損なうことなく形成し、加工し易いシンプルな合成樹脂成形型によって、前面カバー15とは別の合成樹脂成形工程によって低コスト生産を可能にしている。
また正面の大半部分を占めて顔意匠になる前面カバー15は、基本成形型の外形と主要輪郭線をキープしながら、例えば、ヘッドランプ17の取付孔17a及びホーン18を取付け可能な通気口19並びに各種模様デザイン配置等の選択を自由に行い易くすることができる。
従って、作業車両のシリーズ化や機種型式の変更を行いたい場合に、高価格なボンネット本体を共用しながら、デザインの異なる前面カバー15との組み合わせによる品揃えを、意匠的美観を損なうことなく容易且つ廉価に生産することができる。
そして、前面カバー15は図5〜図7に示すように、取付け座部15aの内面に前記取付ユニット16の取付ベース20を取付ける上で、カバー締着用のボルト21を螺装するボルト孔22aを形成した3本の取付け突起22と、3本のボルト21によって締着固定される前記取付ベース20の外周面側に対し、ボス状の端面を接当させて支持する4本の支持突起23とを、複数一体的に略同高さをなすように突出加工をしている。
即ち、図示例の取付け座部15aは、その内面側の左右中心部位から突出させる3本(3柱状)の取付け突起22を、逆2等辺三角形の頂点をなすボス状突起配置によって内向きに突設した締着部(固設部)にしている。
一方、上記締着部の周囲に突出させる4本(4柱状)の支持突起23は、各端面が3本のボルト21によって取付けられる広幅方形状板からなる取付ベース20の上下左右の4か所に接当可能なボス状突起配置によって形成している。
そして、逆2等辺三角形の下側頂点をなす1本の取付け突起22は、下側2本の支持突起23の略中央において同高さ位置に配置され、三角形の上側頂点をなす2本の取付け突起22は、上側2本の支持突起23の中心線の左右に等配置されて、上側2本の支持突起23から所定距離だけ離間させた下方の高さ位置に配設している。
これにより取付ベース20は、板面の略中心部位を2本の取付け突起22にボルト21を介して中心部接合し、且つ板面の中心下辺部位を1本のボルト21によって下端部接合状態で固設される。
つまり、下側の取付け突起22は下側の支持突起23と略同一位置であるのに対し、上側の取付け突起22は上側の支持突起23から所定距離だけ低い位置に設けることにより、限られたスペース内で取付ベース20を安定よく取付支持し、センタマスコット8の揺動操作時に生ずる操作負荷を、上下左右の各位置において各接当支持距離を有する各支持突起23の端面との接当によって分担支持し、且つ応力集中を大きくすることなく効率よく緩衝して回避することにより、姿勢切換作業を後述するように安定的且つスムーズに行うようにしている。
尚、取付け座部15aの左右中心の最上部には、取付ベース20の上部に穿設する位置決め孔20bに嵌挿自在な位置決めピン15dを突設している。
また各支持突起23は、取付け座部15aから突出させる支持突起23の端面の大きさをボルト21の外形より大きく広くすることが望ましく、この場合には揺動操作に伴い取付ベース20が前面カバー15に加える押動力を、広い接当端面とベース接当面との摩擦摺接による緩衝作用によって応力集中させることなく、前面カバー15を無理なく微小に撓ませながら、前記初期摩擦抵抗に伴う負荷を効率よく逃がすことができる取付構造にすることができる。
これによりセンタマスコット8が格納姿勢から作業姿勢に急速的に揺動操作される場合でも、前面カバー15及びボンネット9の大きな撓みを抑制することができるので、揺動操作時に感覚的な違和感を伴うことなく揺動操作をスムーズにすることができる。
尚、上記支持突起23は、円柱状断面に限ることなく方形状の突起体にしてもよい。
他方、合成樹脂成形時における前面カバー15は、取付け座部15aの表面側に前記ボス状突起配置によって複数形成される取付け突起22と支持突起23との基部側に対向する表面位置に、成形工程後の冷却に伴い必然的に生ずる素材のヒケ等による歪み跡が生じるため、円形状の残留痕跡が美観を損なうことになる。
そこで、上記痕跡を目立たなくする手段としての凹凸面加工或いはシボ加工を、合成樹脂成形加工時に合わせて付加成形することで、前面カバー15の意匠性を高めると共に取付け座部15aの強度を上げるようにしている。
即ち、実施形態の前面カバー15は、取付ベース20を取付ける大きさの取付け座部15aに、複数のボルト孔22aと支持突起23とを所定の配置によって後方向きに突出するため、複数突起の基部によるリブ作用が高められ取付け座部15aの全体強度を高めながら、合成樹脂成形時に付加される凹凸面加工によって、例えば取付け座部15aの前表面側の全体に細かい丸凹形状の模様を形成し、この丸凹表面にシボ加工を加えて残留痕跡をより目立たなくすることができる。そして、全面のてかりを抑制し遠目では通気口様に外観可能な意匠となし、且つ表面凹凸に伴う強度と撓み靭性を向上させ、揺動操作時の強い押動負荷に対する耐変形性を備えることができる。
また図示例のウイング部15bは、最外側にヘッドランプ17の取付孔17aを形成し、その内側寄りに本来的に必用とされる通気口19をデザイン化して形成し、2灯ランプ型でありながらデラックス性のある4灯ランプ型様を呈する意匠を創出し易くし、また通気口19にはホーン18を通気性を妨げることなく設置可能にする透かし孔デザインにしている。
そして、前面カバー15は、その周囲に複数形成される取付片15cを、ボンネット9のカバー取付孔9bの内周に形成されるボス状の取付部9cにボルト24によって取付剛性を有して固定するようにしている。
次に、図5〜図8を参照し前面カバー15の取付け座部15aに設置される取付ユニット16ついて説明する。この取付ユニット16は、取付け座部15aを後方から略覆う大きさで、各取付け突起22に締着固定する方形状をなす平板からなる取付ベース20と、該取付ベース20の両側に立設されて上部側にセンタマスコット8を前後揺動回動自在に支持する支点軸25と、回動姿勢保持用の姿勢保持機構26とを軸支する、固定軸支ブラケット27と制動軸支ブラケット28等から構成している。
上記構成による取付ユニット16の取付ベース20は、方形状平板の中央部下位で前記3本の取付け突起22のボルト孔22aに対向する位置に、ボルト挿入用の取付孔20aを逆2等辺三角形の各頂点をなすように穿設し、この上方センター位置に前記取付け座部15aの上部センター位置から突設される位置決めピン15dに嵌挿させる位置決め孔20bを穿設している。
そして、取付ベース20は左側辺の上下位置に、ボルト29を螺装する上下のネジ孔(図示せず)を形成しており、該ネジ孔は制動軸支ブラケット28のブラケット座28aの上下に穿設される横長状の調節孔28bに挿入されるボルト29によって、制動軸支ブラケット28を左右移動調節自在に締着することができる。
前記姿勢保持機構26は図7,図8に示すように、左右方向の軸支間隔を有し各上部に穿設される軸孔を対向して立設される固定軸支ブラケット27と制動軸支ブラケット28と、各上部の軸孔に挿入される支点軸(長ボルト)25と、該取付軸25に軸支間隔内で左右に振り分けて各別に挿入される制動手段31と、側面視でL字状をなす基部を取付片32aを介して一体的に固設した状態で軸支される軸支筒32と、取付軸25の挿入軸端のネジ部に螺装される位置決め手段としてのナット33等からなる。
図示する制動手段31は皿バネ圧縮抵抗型を示し、軸支筒32と制動軸支ブラケット28との間で取付軸25に挿入される所定枚数の皿状の板バネ31aを、ナット33の締め込みによりボルト29と調節孔28bを介し、制動軸支ブラケット28を矢印の制動方向に押動することで各板バネ31aを圧縮することができる。
これによる制動手段31は、その圧縮力により固定軸支ブラケット27との間に生ずる所定の摩擦抵抗を伴う位置で、止めボルト29の締着を介し制動軸支ブラケット28を調節固定すると、センタマスコット8の前後方向の回動位置保持を制動規制することができる。
尚、摩擦抵抗を小さくする場合には、上記制動操作と逆順の動作によって緩め操作をすることにより、センタマスコット8の回動操作態様を所望に行うことができる。
次に、以上のように構成されるセンタマスコット取付構造及び作用について説明する。
このセンタマスコット取付構造は、ボンネット9の前面カバー部内面側に対し、広幅な板面の上部位置にセンタマスコット8の基部を横向きの支点軸25と回動姿勢保持用の姿勢保持機構26とを介して取付支持する取付ベース20を、縦向きに設置する広幅な取付け座部15aを形成し、この取付け座部15aに取付ベース20の左右中心の下方をボルト21によって締着固定する上下の取付け突起22と、該取付け突起22に固設される取付ベース20の外周対向面側に接当する複数の支持突起23を突設した構成にしている。
これにより取付ユニット16は、取付け座部15aの各取付け突起22に取付ベース20をボルト孔22aに挿入したボルト21を介して締着固定すると、ボンネット9の前面カバー部への組付けセットを簡単にすることができる。
そして、この状態において取付ベース20は、取付け突起22による締着部外方に配設される支持突起23に対向する外周対向面側を、締着部から各接当支持距離を有して支持突起23の端面によって接当支持可能にできる。
これにより取付ユニット16は、取付ベース20が左右中心の下方部位を3本程度の少数のボルト21によって締着固定できる利点があると共に、取付ベース20の外周側対称位置の対向面に位置する複数の支持突起23が、操作方向の押動力を各取付け突起22から各所定の接当支持距離を有して接当支持されることになる。
従って、センタマスコット8が、例えば図1に2点鎖線で示す格納姿勢から実線の作業姿勢に向けて、急速的な揺動操作によって大きな初期摩擦有したままで前方作業姿勢側に回動されるような場合でも、上側の取付け突起22の上方に長い接当支持距離を有して位置する左右の支持突起23が、取付ベース20の上側外周対向面に接当して、センタマスコット8による強い前方押動力を摺接接当作用により効率よく緩衝支持するので、簡潔で安価なセンタマスコット取付構造でありながら前面カバー部の大きな撓み変形を規制し、前面カバー部及びボンネット9の変形トラブルを防止することができる。
また上記構成において、ボンネット9の前面カバー部は、ヘッドライト17又はホーン18を取付け可能な左右のウイング部15bと、該左右のウイング部15bの中央部内面側に取付ベース20を取付け可能な取付け座部15aを形成した形状となし、ボンネット本体に形成されるカバー取付孔9bに着脱可能に取付けられる合成樹脂製の前面カバー15にすることが望ましく、この場合には、ボンネット9とは別の単一部品にして合成樹脂成形を低コスト化しながら、自由な意匠性を有し且つ耐変形性に優れた製作を行うことができる。またボンネット9も簡潔な構成にすることができるので、合成樹脂成形コストを安価にすることができる。
そして、単一部品として製作される前面カバー15は、取付け座部15aから突出させる支持突起23の端面の大きさをボルト21の外形より大きくして形成すること、及び上下又は左右の支持突起23を必要により所望形状にし易くすることができるので、前面カバー15による対変形力を廉価な構成によって向上させることができる等の特徴がある。
1 移植機
5 走行機体
8 センタマスコット
9 ボンネット
9a 通し孔
9b カバー取付孔
15 前面カバー
15a 取付け座部
15b ウイング部
17 ヘッドライト
18 ホーン
20 取付ベース
21 ボルト
22 取付け突起
22a ボルト孔
23 支持突起
25 支点軸
26 姿勢保持機構

Claims (3)

  1. 走行機体(5)の左右中心を示す照準具としてのセンタマスコット(8)を、先端側をボンネット(9)から突出させた状態で、ボンネット(9)の前面カバー部の内側に設置される取付ベース(20)が有する横向きの支点軸(25)と回動姿勢保持用の姿勢保持機構(26)を介し、前後揺動回動自在に支持され任意の角度姿勢に保持するようにした作業車両のセンタマスコット取付構造において、
    前記ボンネット(9)の前面カバー部内面側に対し、広幅な板面の上部位置にセンタマスコット(8)の基部を横向きの支点軸(25)と姿勢保持機構(26)を介して取付支持する取付ベース(20)を、縦向きに設置できる広幅な取付け座部(15a)として形成すると共に、該取付け座部(15a)に取付ベース(20)の下方をボルト(21)によって締着固定する取付け突起(22)と、該取付け突起(22)に固設された取付ベース(20)の外周対向面側を、取付け突起(22)の外側で接当支持する複数の支持突起(23)とを突設することを特徴とする作業車両のセンタマスコット取付構造。
  2. 前記ボンネット(9)の前面カバー部を、ヘッドライト(17)又はホーン(18)を取付け可能な左右のウイング部(15b)と、該左右のウイング部(15b)の中央部内面側に取付ベース(20)を取付け可能な取付け座部(15a)を形成した形状にすると共に、ボンネット本体に形成されるカバー取付孔(9b)に着脱可能に取付けられる合成樹脂製の単一な前面カバー(15)となし、且つ該前面カバー(15)の取付け座部(15a)から突出させる支持突起(23)の端面の大きさをボルト(21)の外形より大きくして形成する請求項1記載の作業車両のセンタマスコット取付構造。
  3. 前記前面カバー(15)は、所定数の取付け突起(22)と支持突起(23)を有して取付ベース(20)を取付ける大きさの取付け座部(15a)の前表面側に、合成樹脂成形時に凹凸部加工とシボ加工の付加により凹凸面模様を形成する請求項1又は2記載の作業車両のセンタマスコット取付構造。
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