JP2020064214A - レンズ鏡筒及びガイドポールの調整機構 - Google Patents

レンズ鏡筒及びガイドポールの調整機構 Download PDF

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【課題】部品点数が少なく、スペースの制約を受けにくいガイドポールの調整機構を有するレンズ鏡筒を提供する。【解決手段】レンズ鏡筒1は、第1の後方ガイドポール18Aと、レンズを支持し、第1の後方ガイドポール18Aに沿って移動可能なレンズ支持枠22と、第1の後方ガイドポール18Aの一端部に設けられたガイドポール調整機構32と、を有し、ガイドポール調整機構32は、ガイドポール調整機構32の一端部を保持する回動部材16と、回動部材16が収容される収容空間6Gが形成され、回動部材16を回動可能に支持する回動部材支持部6Dと、を有し、回動部材16には、回動部材16を回転させるための操作ピン32を接続可能である。【選択図】図3

Description

本発明は、レンズ鏡筒及びガイドポールの調整機構に関する。
従来より、監視カメラやビデオカメラにおけるレンズ鏡筒では、ズーミングやフォーカシングを行うための機構として、レンズを保持するレンズ保持枠と、光軸方向に延びるレンズ保持枠をガイドするためのガイドポールと、を有するガイド機構が用いられている。このようなガイド機構によれば、モータ又は手動によりレンズ保持枠がガイドポールに沿って移動することにより、ズーミングやフォーカシングを行うことができる。
ここで、このようなガイド機構を有するレンズ鏡筒では、レンズや各部材の製造精度や、組立精度によりガイドポールがレンズの光軸に対してずれてしまい、所望の光学性能が得られない場合がある。そこで、例えば、特許文献1には、ガイドポールの端部に球形状の接触部を設けるとともに、接触部が嵌合する支持孔を有するガイドポール支持枠を設け、ガイドポール支持枠を光軸に対して交差する方向に移動させることにより、ガイドポールを調整することができるレンズ鏡筒が開示されている。
特開2012−173524号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明では、調整プレートによりガイドポールを調整する際に嵌合孔部がガイドポールにより変形させられる事を低減する構成であるものの、ガイドポールの少なくとも一端側にガイドポール支持枠を設けるとともに、このガイドポール支持枠が移動可能なスペースを設ける必要があり、調整用の部品点数が多くなるとともに、スペースの制約を受けてしまう。
本発明は、上記の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、部品点数が少なく、スペースの制約を受けにくいガイドポールの調整機構を有するレンズ鏡筒を提供することである。
本発明のレンズ鏡筒は、ガイドポールと、レンズを支持し、ガイドポールに沿って移動可能なレンズ保持枠と、ガイドポールの少なくとも一端部に設けられたガイドポール調整機構と、を有するレンズ鏡筒であって、ガイドポール調整機構は、ガイドポールの一端部を保持する回動部材と、回動部材が収容される収容空間が形成され、回動部材を回動可能に支持する回動部材支持部と、を有し、回動部材には、回動部材を回転させるための操作部材を接続可能である、ことを特徴とする。
また、本発明のレンズ鏡筒は、ガイドポールと、レンズを支持し、ガイドポールに沿って移動可能なレンズ保持枠と、ガイドポールの少なくとも一端部に設けられたガイドポール調整機構と、を有するレンズ鏡筒であって、ガイドポール調整機構は、ガイドポールの前記一端部を保持する回動部材と、回動部材が収容される収容空間が形成され、回動部材を回動可能に支持する回動部材支持部と、回動部材を回転させるための回動部材に接続された操作部材と、を有する、ことを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、操作部材により回動部材を回動させることにより、ガイドポールの一端部の位置を光軸方向と垂直な方向に移動させることができる。このように本発明によれば、少ない部材でガイドポールの位置を調整することができる。また、本発明によれば、回動部材を回転させることによりガイドポールの位置を調整しており、収容空間に収容された回動部材は移動しないため、調整用のスペースを設ける必要がない。
さらに、操作部材が回動部材に対して接続可能である場合には、ガイドポールの位置を調整した後、操作部材を取り除くことができる。
本発明において、好ましくは、回動部材は、少なくとも回動部材支持部の収容空間の壁面に当接する部分が球状に形成されている。
上記構成の本発明によれば、回動部材の可動範囲が限られないため、細かく精密な調整が可能になる。
本発明において、好ましくは、さらに、ケーシングを備え、ケーシングに回動部材支持部は形成されており、ケーシングには、外部と収容空間とを連通する開口が設けられ、操作部材は開口を通じて回動部材に接続される。
上記構成の本発明によれば、レンズ鏡筒の外側から操作部材により回動部材を回転させることができ、組立が完了したレンズ鏡筒であってもガイドポールの位置を調整できる。
本発明において、好ましくは、回動部材にはガイドポールの一端部を収容可能な凹部又は孔が形成され、凹部又は孔の内周には突部が形成され、回動部材は、突部によりガイドポールの一端部を支持している。
上記構成の本発明によれば、突部でガイドポールを支持しているため、回動部材の凹部又は孔とガイドポールとの接触面積が小さくなり、回動部材をスムーズに回動できる。
本発明において、好ましくは、収容空間は、回動部材の直径と略等しい直径を有する円柱状の本体部と、本体部のガイドポールの他端側に連続し、直径が小さくなる縮径部と、を有する。
上記構成の本発明によれば、回動部材が本体部及び縮壁部の側壁面に当接して支持されるため、スムーズに回動部材を回転させることができる。
本発明のガイドポールの調整機構は、ガイドポールと、レンズを支持し、ガイドポールに沿って移動可能なレンズ保持枠と、を有するレンズ鏡筒におけるガイドポールの姿勢を調整するための調整機構であって、ガイドポールの一端部を保持する回動部材と、回動部材が収容される収容空間が形成され、回動部材を回動可能に支持する回動部材支持部と、を有し、回動部材には、回動部材を回転させるための操作部材を接続可能である、ことを特徴とする。
上記構成の本発明によれば、操作部材により回動部材を回動させることにより、ガイドポールの一端部の位置を光軸方向と垂直な方向に移動させることができる。このように本発明によれば、少ない部材でガイドポールの位置を調整することができる。また、本発明によれば、回動部材を回転させることによりガイドポールの位置を調整しており、収容空間に収容された回動部材は移動しないため、調整用のスペースを設ける必要がない。また、ガイドポールの位置を調整した後、操作部材を取り除くことができる。
本発明によれば、スペースの制約を受けにくいガイドポールの調整機構を有するレンズ鏡筒を提供することができる。
第1実施形態のレンズ鏡筒を示す斜視図である。 第1実施形態のレンズ鏡筒を示す正面図である。 図2におけるA−A断面図である。 図2におけるB−B断面図である。 第1実施形態のレンズ鏡筒を示す分解斜視図である。 第1実施形態における第1の後方ガイドポールを調整するためのガイドポール調整機構を示す斜視断面図である。 第1実施形態におけるガイドポール調整機構の回動部材、回動部材保持部及び第1の後方ガイドポールを示す断面図である。 ガイドポール調整機構の回動部材に操作ピンを接続する様子を示し、回動部材の近傍を拡大して示す斜視図である。 ガイドポール調整機構の回動部材に操作ピンを接続する様子を示し図4に対応する断面図である。 ガイドポール調整機構により第1の後方ガイドポールの位置を調整する様子を示し図8に対応する斜視図である。 ガイドポール調整機構により第1の後方ガイドポールの位置を調整する様子を示すレンズ鏡筒の斜視図である。 図12は、ガイドポール調整機構により第1の後方ガイドポールの位置を変更した状態を示し図7に対応した図である。 第2実施形態のレンズ鏡筒の回動部材支持部を示す断面図である。 第3実施形態のレンズ鏡筒の回動部材支持部を示す断面図である。 第4実施形態のレンズ鏡筒の回動部材支持部を示す断面図である。
以下、本発明のレンズ鏡筒及びガイドレバーの調整機構の第1実施形態について図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1〜5は、第1実施形態のレンズ鏡筒を示し、図1は斜視図、図2は正面図、図3は図2におけるA−A断面図、図4は図2におけるB−B断面図、図5は分解斜視図である。本実施形態のレンズ鏡筒は、監視カメラに取り付けられるズーミング可能なレンズ鏡筒である。
図1〜図4に示すように、本実施形態のレンズ鏡筒1は、光軸方向に延びる略直方体状のケーシング2に第1〜第4レンズ群を構成するレンズが収容されて構成されている。ケーシング2は、結像側から順に接続されたマウント4と、後部鏡筒6と、主鏡筒8と、先端部材10と、を有する。
図3及び図4に示すように、主鏡筒8は、光軸方向の中間に設けられた中間板8Aと、中間板8Aから結像側に延びる四角筒状の後方外周部8Bと、中間板8Aから被写体側に延びる四角筒状の前方外周部8Cとを有する。後方外周部8B及び前方外周部8Cはそれぞれ環状の断面を有し、後方外周部8Bの幅及び高さが前方外周部8Cの幅及び高さよりも大きくなっている。中間板8Aは、光軸と垂直方向に延びる板材からなり、中央に円形の開口8Dが形成されており、中間板8Aの結像側の面の開口8Dの外側には第3レンズ群保持枠12が設けられている。また、中間板8Aの結像側の面の開口8Dの外側には、第1の後方保持部8Eと、第2の後方保持部8F(図5)とが形成されており、被写体側の面には第1の前方保持部8Gと、第2の前方保持部8Hが形成されている。第1の後方保持部8E、第2の後方保持部8F、第1の前方保持部8G、及び、第2の前方保持部8Hは円筒状に形成されている。また、主鏡筒8の先端部には段部8Iが形成されている。
図4に示すように、先端部材10は略矩形状の板材であり、中心に円形の開口10Aが形成されている。先端部材10の結像側の面の開口10Aの外側には、円筒状の第1の保持部10Bと第2の保持部10Cが形成されている。先端部材10の第1の保持部10B及び第2の保持部10Cは、主鏡筒8の第1の前方保持部8G及び第2の前方保持部8Hと、それぞれ、光軸方向並ぶような位置に形成されている。図3及び図4に示すように、先端部材10は主鏡筒8の前方外周部8Cを被写体側から閉塞するように、主鏡筒8の段部8Iに取り付けられている。また、主鏡筒8の先端面には第1レンズ群保持枠14が取り付けられている。第1レンズ群保持枠14には第1レンズ群を構成するレンズ14Aが保持されている。
後部鏡筒6は、光軸と垂直方向に延びる板状の板部6Aと、板部6Aの外周を包囲する外周部6Bとを有する。外周部6Bは環状の断面を有し、その幅及び高さが主鏡筒8の後方外周部8Bの幅及び高さと略等しくなっている。板部6Aには光軸を中心とした円形の開口6Cが形成されている。また、板部6Aの被写体側の面には、回動部材支持部6Dが形成されている。回動部材支持部6Dは結像側から被写体側に向かって延びる収容空間6G(図6)が形成されており、収容空間6G内には回動部材16が支持されている。回動部材支持部6Dは、主鏡筒8の第1の後方保持部8Eと光軸方向に並ぶような位置に形成されている。また、板部6Aの被写体側の面には、円筒状の第1の保持部6Hが形成されている。
マウント4は、後部鏡筒6の外周部6Bを結像側から閉塞するように後部鏡筒6に取り付けられている。マウント4の中央には開口4Aが形成されている。また、マウント4の被写体側の面の回動部材支持部6Dと光軸方向に並ぶ位置には、保持部4Bが形成されている。
マウント4と主鏡筒8の中間板8Aとの間には、第1及び第2の後方ガイドポール18A、18Bが光軸方向に延びるように保持されており、主鏡筒8の中間板8Aと先端部材10との間には、第1及び第2の前方ガイドポール20A、20Bが光軸方向に延びるように保持されている。
第1及び第2の後方ガイドポール18A、18Bは、フォーカス用の第4レンズ群を構成する後方レンズ22Eを保持する後方レンズ保持枠22を光軸方向に移動可能に保持している。後方レンズ保持枠22は、板状の保持枠本体22Aと、保持枠本体22Aの縁に形成されたガイドポール保持部22Bと、保持枠本体22Aの縁に形成された切欠部22Cと、駆動部22Dと、を有する。
保持枠本体22Aの中央には開口が形成されており、この開口に後方レンズ22Eが保持されている。ガイドポール保持部22Bは光軸方向に延びる円筒状の部位であり、内側を第1の後方ガイドポール18Aが挿通しており、前後端部で第1の後方ガイドポール18Aを保持している。切欠部22Cには第2の後方ガイドポール18Bが位置している。このような構成により、後方レンズ保持枠22は光軸方向に移動可能に保持されている。また、後部鏡筒6の外周部には第1のモータ24が設けられており、第1のモータ24は結像側に延びるシャフト24Aを有している。後方レンズ保持枠22の駆動部22Dは、第1のモータ24のシャフト24Aと係合しており、第1のモータ24がシャフト24Aを回転させることにより、後方レンズ保持枠22が第1及び第2の後方ガイドポール18A、18Bにガイドされて光軸方向に移動する。
第1及び第2の前方ガイドポール20A、20Bは、ズーム用の第2レンズ群を構成する前方レンズ(図示せず)を保持する前方レンズ保持枠26を光軸方向に移動可能に保持している。前方レンズ保持枠26は、板状の保持枠本体26Aと、保持枠本体26Aの縁に形成されたガイドポール保持部26Bと、保持枠本体22Aの縁に形成された切欠部(図示せず)と、駆動部(図示せず)と、を有する。
保持枠本体26Aの中央には開口が形成されており、この開口にレンズ26Eが保持されている。ガイドポール保持部26Bは光軸方向に延びる円筒状の部位であり、内側を第1の前方ガイドポール20Aが挿通しており、前後端部で第1の前方ガイドポール20Aを保持している。切欠部には第2の前方ガイドポール20Bが位置している。このような構成により、前方レンズ保持枠26は光軸方向に移動可能に保持されている。また、後部鏡筒6の外周部には第2のモータ28が設けられており、第2のモータ28は被写体側に延びるシャフト(図示せず)を有している。前方レンズ保持枠26の駆動部は、第2のモータ28のシャフトと係合しており、第2のモータ28がシャフトを回転させることにより、前方レンズ保持枠26が第1及び第2の前方ガイドポール20A、20にガイドされて光軸方向に移動する。
本実施形態では、第1の後方ガイドポール18Aの結像側の端部に、ガイドポール調整機構30が設けられており、このガイドポール調整機構30により第1の後方ガイドポール18Aの位置を調整可能である。図6は、第1実施形態における第1の後方ガイドポールを調整するためのガイドポール調整機構を示す斜視断面図であり、図7は第1実施形態におけるガイドポール調整機構の回動部材、回動部材保持部及び第1の後方ガイドポールを示す断面図である。
図6及び図7に示すように、ガイドポール調整機構30は、回動部材16と、後部鏡筒6に形成された回動部材支持部6Dと、後述する回動部材16を回転させるための操作ピン(操作部材)32(図1)と、により構成される。なお、回動部材16を回転させるための操作部材の形状は、ピン形状には限定されない。
回動部材支持部6Dは、光軸方向に延びる収容空間6Gを有する。収容空間6Gは、結像側の本体部6G1と、被写体側の小径部6G2と、本体部6G1と小径部6G2との間の縮径部6G3とを有する。本体部6G1は円柱状の空間であり、本体部6G1の直径は、回動部材16の直径と略等しくなっている。なお、ここでいう略等しいとは、本体部6G1内に回動部材16を収容可能であるとともに、本体部6G1の内面と回動部材16の外面と間には隙間が存在しないか、存在するとしても非常に微小な幅の隙間しか存在しない状態をいう。小径部6G2の直径は、本体部6G1の直径よりも小さく、第1の後方ガイドポール18Aの直径よりも大きい。縮径部6G3は、光軸方向に被写体側に向かって直径が連続的に変わるような截頭円錐台状(光軸方向の断面形状が台形である形状)である。回動部材16は、外周面が本体部6G1の側壁に当接し、かつ、前端部が縮径部6G3に当接するように収容空間6G内に収容され、前端部が結像側からマウント4の保持部4Bにより当接することにより、回動可能に支持されている。収容空間6Gは、開口6Fを通じて外部と連通している。
回動部材16には中心を通って貫通する第1の後方ガイドポール18Aの一端部を収容可能な貫通孔16Aが形成されている。貫通孔16Aの直径は、第1の後方ガイドポール18Aの直径よりも大きくなっており、貫通孔16Aの内面と第1の後方ガイドポール18Aとの間には隙間が設けられている。貫通孔16Aの内面には中心に向かって突出する突部16Bが全周にわたって設けられている。突部16Bの内径は、第1の後方ガイドポール18Aの直径と略等しくなっている。第1の後方ガイドポール18Aは、結像側の一端部が小径部6G2を挿通するように配置されており、第1の後方ガイドポール18Aの一端部に回動部材16の突部16Bが全周にわたって当接している。これにより、第1の後方ガイドポール18Aの一端部は、回動部材16に保持されている。回動部材16の、回動部材支持部6Dの開口6F側の側部には、矩形断面の凹部16C(図5)が形成されている。この凹部16Cには、回動部材支持部6Dの開口6Fを通じて外部から操作ピン(図1)の先端部を挿入することができる。なお、本実施形態では、回動部材16に貫通孔16Aを形成しているが、これに限らず、一方のみが開口する凹部を形成してもよい。
回動部材16は略球状に形成されている。本実施形態では、回動部材16の貫通孔16Aに当たる部分、及び、凹部16Cが形成されている部分以外の外周面の全域が球状になっている。本実施形態のように、第1の後方ガイドポール18Aを保持するための貫通孔16A(又は凹部)及び操作ピンを接続するための凹部16C(接続部)が形成された部分以外の外周面が球状であることが好ましいが、これに限らず、収容空間6Gの内面に当接する部分が球状であればよい。
次に、本実施形態のレンズ鏡筒において、第1の後方ガイドポール18Aの位置を調整する方法を説明する。
図8及び図9は、ガイドポール調整機構の回動部材に操作ピンを接続する様子を示し、図8は、回動部材の近傍を拡大して示す斜視図であり、図9は、図4に対応する断面図である。
図8及び図9に示すように、操作ピン32は、円柱状の本体部32Bと、本体部32Bの先端面に立設された接続部32Aを有する。接続部32Aは回動部材16の凹部16Cと略同じ矩形状の断面を有する。操作ピン32は、後部鏡筒6の回動部材支持部6Dの側部に形成された開口6Fを通じて挿入し、接続部32Aを回動部材16の凹部16Cに挿入することにより回動部材16に接続することができる。
第1の後方ガイドポール18Aを支持する際には、マウント4側にカメラ本体(図示せず)を取り付けた状態で、第4レンズ群の光軸のずれを特定する。そして、特定した光軸のずれに合わせて、ガイドポール調整機構30により第1の後方ガイドポール18Aの位置を調整する。
図10及び図11は、ガイドポール調整機構により第1の後方ガイドポールの位置を調整する様子を示し、図10は図8に対応する斜視図であり、図11はレンズ鏡筒の斜視図である。また、図12は、ガイドポール調整機構により第1の後方ガイドポールの位置を変更した状態を示し、図7に対応した図である。
図10及び図11に矢印Aで示すように、操作ピン32を、回動部材16を中心として水平方向平面内で回転させる。これにより、図12に示すように、回動部材16が水平方向平面内で回転し、回動部材16により保持された第1の後方ガイドポール18Aが水平方向に移動する。また、これと同様に、図10及び図11に矢印Bで示すように、操作ピン32を、回動部材16を中心として鉛直方向平面内で回転させる。これにより、回動部材16が鉛直方向平面内で回転し、回動部材16により保持された第1の後方ガイドポール18Aが鉛直方向に移動する。以上のようにして、第1の後方ガイドポール18Aの一端部の位置を光軸に垂直な平面内で調整することができる。このようにして第1の後方ガイドポール18Aの一端部の位置を調整したら、操作ピン32を回動部材16から引き抜き、回動部材16を接着剤等により固定する。
本実施形態によれば、以下の効果が奏される。
本実施形態によれば、操作ピン32により回動部材16を回動させることにより、第1の後方ガイドポール18Aの一端部の位置を光軸方向と垂直な方向に移動させることができる。このように本実施形態によれば、少ない部材で第1の後方ガイドポール18Aの位置を調整することができる。また、本実施形態によれば、回動部材16を回転させることにより第1の後方ガイドポール18Aの位置を調整しており、回動部材16は移動しないため、調整用のスペースを設ける必要がない。
本実施形態によれば、回動部材16の貫通孔16Aに当たる部分、及び、凹部16Cが形成されている部分以外の外周面の全域が球状になっているため、回動部材16の可動範囲が限られないため、細かく精密な調整が可能になる。
本実施形態によれば、後部鏡筒6には、外部と収容空間6Gとを連通する開口6Fが設けられ、操作ピン32は開口6Fを通じて回動部材16に接続可能である。これにより、レンズ鏡筒1の外側から操作ピン32により回動部材16を回転させることができ、組立が完了したレンズ鏡筒1であっても第1の後方ガイドポール18Aの位置を調整できる。
また、本実施形態では、回動部材16の貫通孔16Aの内周には突部16Bが形成され、回動部材16は、突部16Bにより第1の後方ガイドポール18Aの一端部を支持している。これにより、回動部材16の貫通孔16Aと第1の後方ガイドポール18Aとの接触面積が小さくなり、回動部材16をスムーズに回動できるとともに、回動部材16を回動させた際に第1の後方ガイドポール18Aに作用する力を低減できる。
また、本実施形態では、回動部材支持部6Dの収容空間6Gは、回動部材16の直径と略等しい直径を有する円柱状の本体部6G1と、本体部6G1に連続し、直径が小さくなる縮径部6G3と、を有する。これにより、回動部材16が本体部6G1及び縮径部6G3の側壁面に当接して支持されるため、スムーズに回動部材16を回転させることができる。
また、本実施形態では、操作ピン32は回動部材16に対して接続可能である。これにより、第1の後方ガイドポール18Aの位置を調整した後、操作ピン32を取り除くことができる。
なお、上記実施形態では、監視カメラに取り付けられるレンズ鏡筒について説明したが、これに限らず、コンパクトデジタルカメラや、ビデオカメラに取り付けられるレンズ鏡筒にも本発明を適用することができる。
また、上記実施形態では、第1の後方ガイドポール18Aの結像側の端部にガイドポール調整機構30を設けたが、第1の後方ガイドポール18Aの被写体側の端部に設けてもよいし、両端部に設けてもよい。また、上記実施形態では、第1の後方ガイドポール18Aのみにガイドポール調整機構30を設けたが、これに限らず、第2の後方ガイドポール18Bや、第1及び第2の前方ガイドポール20A、20Bの一端部又は両端部に設けてもよい。
また、上記実施形態では、操作ピン32が回動部材に対して接続可能な構成としたが、本発明はこれに限られない。すなわち、回動部材を回転させるための操作ピン等の操作部材を回動部材に一体的に接続してもよい。このような構成では、回動部材と、回動部材支持部と、操作部材とによりガイドポール操作機構が構成される。
なお、上記実施形態では、回動部材支持部6Dの収容空間6Gを、大径の円柱状の本体部6G1と、截頭円錐台状の縮径部6G3と、小径の円柱状の小径部6G2とにより構成したが、収容空間の形状はこれに限られない。図13〜図15は、第2〜第4実施形態のレンズ鏡筒の回動部材支持部を示す断面図である。なお、第1実施形態と同様の構成の部材については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図13に示すように、第2実施形態では、回動部材支持部106Dの収容空間106Gは、大径の円柱状の本体部106G1と、小径の円柱状の小径部106G2と、本体部106G1と小径部106G2との間の縮径部106G3と、により構成されている。第2実施形態では、縮径部106G3を形成する壁面は光軸方向の断面において回動部材16と同径の円弧状に形成されている。
また、図14に示すように、第3実施形態では、回動部材支持部206Dの収容空間206Gは、大径の円柱状の本体部206G1と、本体部206G1に連続する小径の円柱状の小径部106G2と、により構成されている。
また、図15示すように、第4実施形態では、回動部材支持部306Dの収容空間306Gは、大径の円柱状の本体部306G1と、小径の円柱状の小径部306G2と、本体部306G1と小径部306G2との間の縮径部306G3と、により構成されている。第4実施形態では、縮径部306G3を構成する壁面は光軸方向の断面において、内側に凸となるような円弧状に形成されている。
上記の実施形態では、フォーカス用のレンズ群を保持するレンズ保持枠を支持するガイドポールを調整する構成を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ズーミング時に光軸方向に沿って移動するレンズ(又はレンズ群)や、調芯のために光軸方向に沿って移動させるレンズ(又はレンズ群)を保持するレンズ保持枠を支持するためのガイドポールを調整する構成を採用することもできる。
1 レンズ鏡筒
2 ケーシング
4 マウント
4A 開口
4B 保持部
6 後部鏡筒
6A 板部
6B 外周部
6C 開口
6D 回動部材支持部
6F 開口
6G 収容空間
6G1 本体部
6G2 小径部
6G3 縮径部
6H 第1の保持部
8 主鏡筒
8A 中間板
8B 後方外周部
8C 前方外周部
8D 開口
8E 第1の後方保持部
8F 第2の後方保持部
8G 第1の前方保持部
8H 第2の前方保持部
8I 段部
10 先端部材
10A 開口
10B 第1の保持部
10C 第2の保持部
12 レンズ群保持枠
14 第1レンズ群保持枠
14A レンズ
16 回動部材
16A 貫通孔
16B 突部
16C 凹部
18A 第1の後方ガイドポール
18B 第2の後方ガイドポール
20A 第1の前方ガイドポール
20B 第2の前方ガイドポール
22 後方レンズ保持枠(レンズ保持枠)
22A 保持枠本体
22B ガイドポール保持部
22C 切欠部
22D 駆動部
22E 後方レンズ
24 第1のモータ
24A シャフト
26 前方レンズ保持枠
26A 保持枠本体
26B ガイドポール保持部
26E レンズ
28 第2のモータ
30 ガイドポール調整機構
32 操作ピン
32A 接続部
32B 本体部
106D 回動部材支持部
106G 収容空間
106G1 本体部
106G2 小径部
106G3 縮径部
206D 回動部材支持部
206G 収容空間
206G1 本体部
306D 回動部材支持部
306G 収容空間
306G1 本体部
306G2 小径部
306G3 縮径部

Claims (7)

  1. ガイドポールと、
    レンズを支持し、前記ガイドポールに沿って移動可能なレンズ保持枠と、
    前記ガイドポールの少なくとも一端部に設けられたガイドポール調整機構と、を有するレンズ鏡筒であって、
    前記ガイドポール調整機構は、
    前記ガイドポールの前記一端部を保持する回動部材と、
    前記回動部材が収容される収容空間が形成され、前記回動部材を回動可能に支持する回動部材支持部と、を有し、
    前記回動部材には、前記回動部材を回転させるための操作部材を接続可能である、ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. ガイドポールと、
    レンズを支持し、前記ガイドポールに沿って移動可能なレンズ保持枠と、
    前記ガイドポールの少なくとも一端部に設けられたガイドポール調整機構と、を有するレンズ鏡筒であって、
    前記ガイドポール調整機構は、
    前記ガイドポールの前記一端部を保持する回動部材と、
    前記回動部材が収容される収容空間が形成され、前記回動部材を回動可能に支持する回動部材支持部と、
    前記回動部材を回転させるための前記回動部材に接続された操作部材と、を有する、ことを特徴とするレンズ鏡筒。
  3. 前記回動部材は、少なくとも前記回動部材支持部の収容空間の壁面に当接する部分が球状に形成されている、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ鏡筒。
  4. さらに、ケーシングを備え、前記ケーシングに前記回動部材支持部は形成されており、
    前記ケーシングには、外部と前記収容空間とを連通する開口が設けられ、
    前記操作部材は前記開口を通じて前記回動部材に接続される、請求項1〜3の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記回動部材には前記ガイドポールの前記一端部を収容可能な凹部又は孔が形成され、
    前記凹部又は孔の内周には突部が形成され、前記回動部材は、前記突部により前記ガイドポールの前記一端部を支持している、
    請求項1〜4の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記収容空間は、前記回動部材の直径と略等しい直径を有する円柱状の本体部と、
    前記本体部のガイドポールの他端側に連続し、直径が小さくなる縮径部と、を有する、
    請求項1〜5の何れか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. ガイドポールと、レンズを支持し、前記ガイドポールに沿って移動可能なレンズ保持枠と、を有するレンズ鏡筒における前記ガイドポールの姿勢を調整するための調整機構であって、
    前記ガイドポールの一端部を保持する回動部材と、
    前記回動部材が収容される収容空間が形成され、前記回動部材を回動可能に支持する回動部材支持部と、を有し、
    前記回動部材には、前記回動部材を回転させるための操作部材を接続可能である、ことを特徴とするガイドポールの調整機構。
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