JP2020063797A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁 Download PDF

Info

Publication number
JP2020063797A
JP2020063797A JP2018196411A JP2018196411A JP2020063797A JP 2020063797 A JP2020063797 A JP 2020063797A JP 2018196411 A JP2018196411 A JP 2018196411A JP 2018196411 A JP2018196411 A JP 2018196411A JP 2020063797 A JP2020063797 A JP 2020063797A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poppet
valve body
spool
oil passage
land
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2018196411A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7212923B2 (ja
Inventor
隆行 秋山
Takayuki Akiyama
隆行 秋山
潤也 柳戸
Junya Yanagido
潤也 柳戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shindengen Mechatronics Co Ltd
Original Assignee
Shindengen Mechatronics Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shindengen Mechatronics Co Ltd filed Critical Shindengen Mechatronics Co Ltd
Priority to JP2018196411A priority Critical patent/JP7212923B2/ja
Publication of JP2020063797A publication Critical patent/JP2020063797A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7212923B2 publication Critical patent/JP7212923B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】 スプール弁としての構成とポペット弁としての構成を併せ持っている電磁弁において、スプール・ポペット一体型弁体が本来の方向から傾くことを防止可能な電磁弁を提供すること。【解決手段】 スプール・ポペット一体型弁体10は、ポペット弁体部40の近傍に設けた支持用ランド部20によってスプール・ポペット一体型弁体10が本来の方向に対して傾くことを防止でき、ひいては、ポペット弁体部40におけるシール性の低下を防止できる。また、支持用ランド部20は、正三角形を基本形状とした板状体に形成され、さらにランド片21を含む3つのランド片同士の間に間隙を設けたので、支持用ランド部20が油路構成部材の中空部にある作動油の流れを妨げず、支持用ランド部を設けていないスプール・ポペット一体型弁体と全く同様に作用する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁弁に関し、特に、スプール弁としての構成とポペット弁としての構成を併せ持っている電磁弁に関する。
スプール部とポペット弁体部との構成を併せ持っている電磁弁は、1つの弁に複合的機能を持たせることができるので、いわゆるカートリッジ弁を中心として様々な構成のものが発明されている。図10は、従来技術に係るスプール・ポペット一体型弁体の断面図である。図10において、100は増速弁、101はスプール・ポペット一体型弁体、102はポペット弁体部、103は円錐台状面、104はスプール部、105は油路構成部材、106及び107はポート、108及び109はスプリング、110は貫通孔である。
図10は、特開2015−183720号公報で開示されているものであり、スプール弁とポペット弁との構成を併せ持つスプール・ポペット一体型弁体が装着された増速弁100である。増速弁100は、図10に示すように、油路構成部材105の内部に油路として形成された貫通孔110、並びに、ポート106及び107と、貫通孔110と一体に形成されており、さらに貫通孔110の内部にスプール・ポペット一体型弁体101が配置されている。また、スプール・ポペット一体型弁体101は、ポペット弁体部102とスプール部104とを一直線上に配置しており、全体として棒状の外形を呈している。さらに、スプール・ポペット一体型弁体101は、スプリング108及び109の弾発力によって所定位置に保持されている。外部からの力によって、スプール・ポペット一体型弁体101が貫通孔110の内部を摺動すると、スプール部104を切り換え、ポペット弁体部102の円錐台状面103と貫通孔110に形成された弁座部とが接離することによって油路を開閉する構成となっている。
ところで、上述のような構成の電磁弁においては、ポペット弁体部とスプール部とを一直線上に配置しているので、大型化したときなどに新たな課題が発生していた。例えば、ポペット弁体部とスプール部とを接続する連結部が長くなると、これらの弁体を配置した油路構成部材の中空部(貫通孔)との径のばらつきなどにより、その中空部に配置されたプール・ポペット一体型弁体が本来の方向、つまり設計された方向に対して僅かに傾きを持つ場合がある。この傾きが微少なものであっても、ポペット弁体部と空間との間に微妙な間隙を生じてポペット弁体部のシール性が低下することになる。
特開2015−183720号公報
本発明は、上記課題を解決するために、スプール弁としての構成とポペット弁としての構成を併せ持っている電磁弁において、スプール・ポペット一体型弁体が本来の方向から傾くことを防止可能な電磁弁を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、油路として形成された中空部を備えた油路構成部材と、前記油路構成部材の前記中空部に配置されると共に、スプール部と、ポペット弁体部と、該スプール部と該ポペット弁体部とを連結すると共に該スプール部よりも径が小さくなるように形成された連結部と、該連結部の前記ポペット弁体部の近傍となる所定部位に設けられると共に、前記油路構成部材の前記中空部の内周面に当接するように形成された支持用ランド部を備えたスプール・ポペット一体型弁体と、を有することを特徴とする電磁弁である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記スプール・ポペット一体型弁体は、前記支持用ランド部が頂部及びその近傍を前記油路構成部材の前記中空部の前記内周面に対応するように、かつ、作動油の流路となるように一部を切り欠いた略正多角形板状に形成されていることを特徴とする電磁弁である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記油路構成部材は、第1の油路構成部材と第2の油路構成部材とからなり、前記スプール・ポペット一体型弁体は、前記ポペット弁体部が前記第1の油路構成部材の内部に配置され、前記スプール部及び前記支持用ランド部が前記第2の油路構成部材の内部に配置されていることを特徴とする電磁弁である。
請求項1に記載の発明によれば、支持用ランド部によってスプール・ポペット一体型弁体が本来の方向に対して僅かに傾くことを防止する。ひいては、スプール・ポペット一体型弁体のポペット弁体部におけるシール性の低下を防止できる。
請求項2に記載の発明によれば、支持用ランド部が油路構成部材の中空部にある作動油の流れを妨げないので、支持用ランド部を設けていないスプール・ポペット一体型弁体と全く同様に作用し、かつ、副次的な課題を生じることがない。
できる。
請求項3に記載の発明によれば、第1の油路構成部材を第2の油路構成部材に対して組み込んでない状態においてポペット弁体部が当接するシート部が露出した状態となるので、シート部を高精度に加工することが可能になり、さらに電磁弁の組立作業も容易になる。
本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体のA−A線断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体を示し、(a)は平面面図、(b)は底面図、(c)はB−B線断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体を挿通した第1の油路構成部材を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁の通電状態を示す断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁の通電状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁の非通電状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体の断面図である。 支持用ランド部の変化例を示し、(a)及び(b)が3つのランド片を備えた変形例の断面図、(c)は6つのランド片を備えた変形例の断面図、(d)は4つのランド片を備えた変形例の断面図である。 従来技術に係るスプール・ポペット一体型弁体の断面図である。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体について説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体のA−A線断面図である。図1において、10はスプール・ポペット一体型弁体、21は第1のランド片、21aは外周面、40はポペット弁体部、41は円錐台状面、45はスプール部、45aは外周面、46はスプール部側端面、48は突出部、51は第1の間隙領域、52は第2の間隙領域、52aは外周面、50は連結部、55は径大油路、56は径小油路、57は溝状油路である。また、図2は、本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。図2において、20は支持用ランド部であり、その他の符号は図1と同じものを示す。さらに、図3は、本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体を示し、(a)は平面図、(b)は底面図、(c)はB−B線断面図である。図3において、22は第2のランド片、22aは外周面、23は第3のランド片、23aは外周面であり、その他の符号は図1及び図2と同じものを示す。
なお、本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体10の説明において、「先端側」とは、突出部48が形成されている側、つまり、図1及び図2において下端側を示すものとし、「基端側」とは、溝状油路57を設けている側、つまり、図1及び図2において上端側を示すものとする。また、「中心軸」は、スプール・ポペット一体型弁体10の中心軸を示すものとする。なお、スプール・ポペット一体型弁体10の「中心軸」方向は、電磁弁を使用している状態において、スプール・ポペット一体型弁体10の設計上の(本来あるべき)摺動方向と一致している。
本発明の第1の実施の形態に係るスプール・ポペット一体型弁体10は、後述するように、いわゆるカートリッジ弁としての構成を有する電磁弁に装着される複合型の弁体である。スプール・ポペット一体型弁体10は、図2に示すように、ポペット弁の弁体として機能するポペット弁体部40とスプール弁の弁体として機能するスプール部45とを備えている。また、ポペット弁体部40とスプール部45とは、別体の部材を接続したものではなく、同じ母材から形成されている。すなわち、ポペット弁体部40とスプール部45とは、図1に示すように、連結部50によって互いに連結されているが、一体のものである。さらに、スプール・ポペット一体型弁体10は、図1に示すように、中心軸に沿うように径大油路55と径小油路56とから構成される貫通孔が形成されている。さらに、スプール・ポペット一体型弁体10の基端側の端面であるスプール部側端面46には、図3(a)に示すように、径小油路56に連続すると共に、スプール部側端面46を二分割するように溝状油路57が形成されている。
続けて、スプール・ポペット一体型弁体10の各部の構成について詳しく説明する。図1及び図2に示すように、連結部50のポペット弁体部40の近傍となる部位には、支持用ランド部20が設けられている。支持用ランド部20は、スプール・ポペット一体型弁体10が中心軸方向、つまり本来あるべき摺動方向に対して摺動するように連結部50を支持する役割を持つ。すなわち、支持用ランド部20は、連結部50のポペット弁体部40のすぐ近傍となる部位に設けられ、さらに、連結部50の当該部位から周辺に向かってフランジ状に張り出すように形成されている。また、支持用ランド部20は、ポペット弁体部40と弁座との接離を妨げることがなく、かつ、第2の油路構成部材60から離脱することがないように、ポペット弁体部40との間に第1の間隙領域51を設けている。なお、支持用ランド部20とスプール部45との間の第2の間隙領域52は、第1の間隙領域51よりも相当に大きいものとなるが、スプール・ポペット一体型弁体10のスプール部45側が中心軸に対して傾く可能性がほとんどないので、支持用ランド部20を敢えてポペット弁体部40のすぐ近傍となる部位に設けている。
また、支持用ランド部20は、図2及び図3(c)に示すように、正三角形板の頂部及びその近傍を後述する第1の油路構成部材の中空部の内周面に対応するように、かつ、作動油の流路となるように一部を切り欠いた略三角形板状に形成されている。すなわち、第1のランド片21の外周面21a、第2のランド片22の外周面22a、及び、第3のランド片23の外周面23aは、1つの仮想的な円筒形に含まれるように形成されている。したがって、第1のランド片21、第2のランド片22及び第3のランド片23の互いの間の間隙は作動油を通す油路の一部となる。その一方、外周面21a、外周面22a及びの外周面23aは第1の油路構成部材の中空部の内周面に非常に接近しており、スプール・ポペット一体型弁体10が中心軸に対して傾かないように保持する。なお、本発明は、油圧回路に装着する電磁弁に最も適しているが、水など作動油以外の流体を使用する電磁弁にも適用することが可能である。また、支持用ランド部20の外径、つまり、この仮想的な円筒形の径は、スプール・ポペット一体型弁体10が当該第1の油路構成部材の中空部を摺動することを妨げることなく、かつ、スプール・ポペット一体型弁体10が本来あるべき摺動方向に対して摺動する径になされている。
ポペット弁体部40は、全体が円錐台形状に近い形状に形成されており、円錐台状面41が後述する第1の油路構成部材と接離することによって、油路を開閉する。また、ポペット弁体部40の先端側には、突出部48が形成されている。突出部48は、後述するスプリングを保持するために形成されている。スプール部45は、略円筒形状に形成されており、外周面45aが後述するポートを開閉する。連結部50は、ポペット弁体部40とスプール部45とを連結するためのものであるので、ポペット弁体部40又はスプール部45よりも外径が相当に小さい。また、支持用ランド部20の基盤部としての機能も併せ持っている。
さらに、本発明の第1の実施の形態に係るスプール・ポペット一体型弁体10を装着した電磁弁について説明する。図5は、本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁の通電状態を示す断面図である。図5において、60は第2の油路構成部材、61はシート角部、62は中空部、63aは第1のポート、63bは第2のポート、63cは第3のポート、64は先端側端部である。また、図6は、本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁の通電状態を示す部分拡大断面図である。図6において、65は第1の油路構成部材、65aは基端側端部、66aは第4のポート、66bは第5のポート、67はスプリング、68は接続部材、69はプッシャ、70は電磁弁、71はバルブ構成部、72はソレノイド構成部、75はプランジャ、76はコイルであり、その他の符号は図1と同じものを示す。さらに、図7は、 本発明の第1の実施の形態に係る電磁弁の非通電状態を示す部分拡大断面図である。図7において用いた符号は、全て図6と同じものを示す。くわえて、図8は、本発明の第2の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体の断面図である。図8において用いた符号は、全て図6と同じものを示す。
電磁弁70は、カートリッジ弁としての構成を有する電磁弁であり、図5に示すように、バルブ構成部71とソレノイド構成部72とを備えている。バルブ構成部71は、第1の油路構成部材65と第2の油路構成部材60との2つの油路構成部材に分割されており、第2の油路構成部材60が接続部材68を介してソレノイド構成部72に連結されている。第2の油路構成部材60は、図4に示すように、略円筒形状に形成されており、中空部62にスプール・ポペット一体型弁体10が配置される。また、中空部62の内周面は、前述のように、第1のランド片21の外周面21a、第2のランド片22の外周面22a、及び、第3のランド片23の外周面23aが極めて近接した状態にある。さらに、第2の油路構成部材60は、スプール部45によって開閉される第1のポート63a、第2のポート63b及び第3のポート63cと、ポペット弁体部40が当接することによって開閉されるシート角部61を備えている。
第1の油路構成部材65は、図5に示すように、基端側端部65aをかしめで第2の油路構成部材60の先端側端部64に接続することによって、第2の油路構成部材60と一体的に設けられている。油路構成部材は、部品点数の削減という観点から1つの構成部材にすることが一般的である。本発明では、2つの油路構成部材に分割して、シート角部61が第2の油路構成部材60の端部に位置するように構成している。このように構成したことによって、ポペット弁体部40が当接するシート角部61が手前側に露出した状態となるので、シート角部61を高精度に加工することが可能になる。したがって、スプール・ポペット一体型弁体10の傾きを防止することに加えて、ポペット弁体部40とシート角部61とが隙間なく接するようにするので、シール性がさらに向上する。さらに、2つの油路構成部材に分割したことから、電磁弁70の組立作業やメンテナンス作業も容易になるという副次的な効果もある。なお、シート部は、必ずしも角部である必要はなく、テーパ面や曲面であってもよい。
また、第1の油路構成部材65は、第4のポート66a及び第5のポート66bが形成されると共に、内部にスプール・ポペット一体型弁体10のポペット弁体部40とスプリング67とが配置されている。スプリング67は、ソレノイド構成部72への通電を停止したときに、スプール・ポペット一体型弁体10を基端側に押し戻すために設けられたものである。また、スプリング67は、先端側の端部において第1の油路構成部材65をスプリング受けとし、基端側の端部ではポペット弁体部40をスプリング受けとしているので、独立したスプリング受けを設けていない。さらに、スプリング67は、スプール・ポペット一体型弁体10の突出部48によって、離脱しないように保持されている。ソレノイド構成部72は、接続部材68、プッシャ69、プランジャ75及びコイル76を備えている。接続部材68は、コイル76への通電時にプランジャ75を吸引する固定磁極と、バルブ構成部71とソレノイド構成部72とを接続する役割と、プッシャ69の摺動を支持する役割とを併せ持つ。
プランジャ75は、コイル76への通電時にプッシャ69を先端側に押圧して摺動させる。プッシャ69が摺動すると、スプール・ポペット一体型弁体10が先端側に押し出されて、図6に示すように、第2の油路構成部材60のシート角部61からポペット弁体部40の円錐台状面41が離隔する。コイル76への通電を停止すると、スプリング67の弾発力によってスプール・ポペット一体型弁体10が基端側に押し戻されて、図7に示すように、シート角部61に円錐台状面41が接した状態になる。このとき、スプール・ポペット一体型弁体10には、ポペット弁体部40の近傍に支持用ランド部20が設けられていることから、スプール・ポペット一体型弁体10が中心軸に対して傾くことなく円錐台状面41がシート角部61に正しく接する。
続けて、本発明の支持用ランド部の変形例、及び、本発明の第2の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体について説明する。図8は、本発明の第2の実施の形態に係る電磁弁のスプール・ポペット一体型弁体の断面図である。図8において、11はスプール・ポペット一体型弁体、24は第1のランド片、42はポペット弁体部、43は円錐台状面、47はスプール部、47aは外周面、49は突出部、58は支持用ランド、80は連結部、81は第1の間隙領域、82は第2の間隙領域、82aは外周面、83は径大油路、84は径小油路、85は側方油路である。また、図9は、支持用ランド部の変化例を示し、(a)及び(b)が3つのランド片を備えた変形例の断面図、(c)は6つのランド片を備えた変形例の断面図、(d)は4つのランド片を備えた変形例の断面図である。図9において、24は第1のランド片、25は第2のランド片、26は第3のランド片、27は第1のランド片、28は第2のランド片、29は第3のランド片、30は第1のランド片、31は第2のランド片、32は第3のランド片、33は第4のランド片、34は第5のランド片、35は第6のランド片、36は第1のランド片、37は第2のランド片、38は第3のランド片、39は第4のランド片であり、その他の符号は図1と同じものを示す。
ところで、本発明の支持用ランド部は、図3(c)に示したものに限られるものではない。例えば、図9(a)に示す第1のランド片24、第2のランド片25及び第3のランド片26のように、3つのランド片を扇形板状に形成してもよい。また、図9(b)に示す第1のランド片27、第2のランド片28及び第3のランド片29のように、3つのランド片同士の間隙を円弧状の切り欠き部にしてもよい。さらに、図3(c)の第1のランド片21、第2のランド片22及び第3のランド片23が正三角形を基礎形状としているのに対して、図9(c)に示す第1のランド片30、第2のランド片31、第3のランド片32、第4のランド片33、第5のランド片34及び第6のランド片35のように、正六角形を基礎形状とする6つのランド片を形成してもよい。また、図9(d)に示す第1のランド片36、第2のランド片37、第3のランド片38及び第4のランド片39のように、正四角形を基本形状としてもよい。すなわち、本発明の支持用ランド部は1つの形状に限られるものではないが、スプール・ポペット一体型弁体の傾きを防止するという観点から、油路構成部材の中空部の内周面に当接する部分が等間隔で配置されていることが望ましい。また、支持用ランド部が作動油の流れを妨げないようにするという観点からは、ランド片同士の間隙、つまり開口している領域が広いことが望ましいと言える。
さらに、本発明の第2の実施の形態に係るスプール・ポペット一体型弁体11は、図9(a)に示す第1のランド片24、第2のランド片25及び第3のランド片26を58は支持用ランド58としたものである。スプール・ポペット一体型弁体11は、図8に示すように、ポペット弁体部42とスプール部47とを備え、さらにこれらを互いに連結する連結部80を備えている。第2の間隙領域82の外周面82aは、スプール部47の外周面47aよりもかなり径が小さい。さらに、連結部80には、スプール・ポペット一体型弁体10の第1の間隙領域51及び支持用ランド部20と同様に、第1の間隙領域81をおいて支持用ランド58が設けられている。また、スプール・ポペット一体型弁体11は、中心軸に沿って径大油路83及び径小油路84が形成され、径小油路84から側方油路85が分岐している。ポペット弁体部42の突出部49は、スプール・ポペット一体型弁体10の突出部48と同様にスプリングを保持する役割を持つ。
以上のように、本発明の第1及び第2の実施の形態に係るスプール・ポペット一体型弁体は、ポペット弁体部の近傍に設けた支持用ランド部によってスプール・ポペット一体型弁体が本来の方向に対して僅かに傾くことを防止でき、ひいては、スプール・ポペット一体型弁体のポペット弁体部におけるシール性の低下を防止できる。また、支持用ランド部は、正多角形を基本形状とした板状体に形成され、さらにランド片同士の間に間隙を設けたので、支持用ランド部が油路構成部材の中空部にある作動油の流れを妨げず、支持用ランド部を設けていないスプール・ポペット一体型弁体と全く同様に作用し、かつ、副次的な課題を報じることがない。さらに、油路構成部材が第1の油路構成部材と第2の油路構成部材とから構成されるようにしたので、第1の油路構成部材を第2の油路構成部材に対して組み込んでない状態においてポペット弁体部が当接するシート部が露出した状態となるので、シート部を高精度に加工することが可能になり、さらに電磁弁の組立作業も容易になる。
本発明は以上に説明した内容に限定されるものではなく、例えば、ポペット弁体部又はスプール部が複数個設けられている、あるいは、プランジャにシャフトが設けられているなど、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限りにおいて種々の構成にすることが可能である。
10 スプール・ポペット一体型弁体
11 スプール・ポペット一体型弁体
20 支持用ランド部
21 第1のランド片
21a 外周面
22 第2のランド片
22a 外周面
23 第3のランド片
23a 外周面
24 第1のランド片
25 第2のランド片
26 第3のランド片
27 第1のランド片
28 第2のランド片
29 第3のランド片
30 第1のランド片
31 第2のランド片
32 第3のランド片
33 第4のランド片
34 第5のランド片
35 第6のランド片
36 第1のランド片
37 第2のランド片
38 第3のランド片
39 第4のランド片
40 ポペット弁体部
41 円錐台状面
42 ポペット弁体部
43 円錐台状面
45 スプール部
45a 外周面
46 スプール部側端面
47 スプール部
47a 外周面
48 突出部
49 突出部
50 連結部
51 第1の間隙領域
52 第2の間隙領域
52a 外周面
55 径大油路
56 径小油路
57 溝状油路
58 支持用ランド
60 第2の油路構成部材
61 シート角部
62 中空部
63a 第1のポート
63b 第2のポート
63c 第3のポート
64 先端側端部
65 第1の油路構成部材
65a 基端側端部
66a 第4のポート
66b 第5のポート
67 スプリング
68 接続部材
69 プッシャ
70 電磁弁
71 バルブ構成部
72 ソレノイド構成部
75 プランジャ
76 コイル
80 連結部
81 第1の間隙領域
82 第2の間隙領域
82a 外周面
83 径大油路
84 径小油路
85 側方油路
100 増速弁
101 カートリッジ弁体
102 ポペット弁体部
103 円錐台状面
104 スプール部
105 油路構成部材
106 ポート
107 ポート
108 スプリング
109 スプリング
110 貫通孔

Claims (3)

  1. 油路として形成された中空部を備えた油路構成部材と、
    前記油路構成部材の前記中空部に配置されると共に、スプール部と、ポペット弁体部と、該スプール部と該ポペット弁体部とを連結すると共に該スプール部よりも径が小さくなるように形成された連結部と、該連結部の前記ポペット弁体部の近傍となる所定部位に設けられると共に、前記油路構成部材の前記中空部の内周面に当接するように形成された支持用ランド部を備えたスプール・ポペット一体型弁体を有することを特徴とする電磁弁。
  2. 前記スプール・ポペット一体型弁体は、前記支持用ランド部が頂部及びその近傍を前記油路構成部材の前記中空部の前記内周面に対応するように、かつ、流体の流路となるように一部を切り欠いた略正多角形板状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記油路構成部材は、第1の油路構成部材と第2の油路構成部材とからなり、
    前記スプール・ポペット一体型弁体は、前記ポペット弁体部が前記第1の油路構成部材の内部に配置され、前記スプール部及び前記支持用ランド部が前記第2の油路構成部材の内部に配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電磁弁。
JP2018196411A 2018-10-18 2018-10-18 電磁弁 Active JP7212923B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018196411A JP7212923B2 (ja) 2018-10-18 2018-10-18 電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018196411A JP7212923B2 (ja) 2018-10-18 2018-10-18 電磁弁

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020063797A true JP2020063797A (ja) 2020-04-23
JP7212923B2 JP7212923B2 (ja) 2023-01-26

Family

ID=70387564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018196411A Active JP7212923B2 (ja) 2018-10-18 2018-10-18 電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7212923B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS548017U (ja) * 1977-06-20 1979-01-19
JPS58120872U (ja) * 1982-09-24 1983-08-17 株式会社豊田中央研究所 還流式渦巻噴射弁
JPS5947573A (ja) * 1982-09-13 1984-03-17 Fuji Eng Kk 方向切換弁
JPH04300479A (ja) * 1991-03-27 1992-10-23 Kayaba Ind Co Ltd 制御バルブ
JPH04136378U (ja) * 1991-06-12 1992-12-18 エヌオーケー株式会社 スプール弁
JP2009058019A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Denso Corp ブリード式バルブ装置
JP2012067664A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Keihin Corp ガス燃料用噴射弁

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS548017U (ja) * 1977-06-20 1979-01-19
JPS5947573A (ja) * 1982-09-13 1984-03-17 Fuji Eng Kk 方向切換弁
JPS58120872U (ja) * 1982-09-24 1983-08-17 株式会社豊田中央研究所 還流式渦巻噴射弁
JPH04300479A (ja) * 1991-03-27 1992-10-23 Kayaba Ind Co Ltd 制御バルブ
JPH04136378U (ja) * 1991-06-12 1992-12-18 エヌオーケー株式会社 スプール弁
JP2009058019A (ja) * 2007-08-30 2009-03-19 Denso Corp ブリード式バルブ装置
JP2012067664A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Keihin Corp ガス燃料用噴射弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP7212923B2 (ja) 2023-01-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5006973B2 (ja) 電磁弁用の弁カートリッジ
JPWO2011052371A1 (ja) ソレノイドバルブ
JP5686201B2 (ja) 電磁式リニア弁
US20100001223A1 (en) Valve with a springy diaphragm
KR100492375B1 (ko) 로터리식 유로전환밸브
KR20170135922A (ko) 유체 흐름 제어용 밸브
JP2020529570A (ja) ガス状媒体を制御するための比例弁
MX2008011598A (es) Valvula con diafragma elastico.
JP2018159294A (ja) 燃料噴射弁
JP2020063797A (ja) 電磁弁
US6810912B2 (en) Spool valve with decreased fluid force acting on spool
JP2003517141A (ja) 燃料噴射弁
CZ20021734A3 (cs) Vstřikovací ventil paliva
JPH09269084A (ja) 方向流量制御弁
JP7022222B2 (ja) 電磁弁
EP3805618B1 (en) Servo valve assembly
KR102569601B1 (ko) 유로 전환밸브
JPH08114202A (ja) ホールディングチェックコントロールバルブ
CN110735928A (zh) 一种先导式电磁阀
JP6486736B2 (ja) スプール切換弁装置
JPH03172691A (ja) 電気弁
JP2019019963A (ja) 電磁弁
JP2007271069A (ja) 弁装置およびそれを備える整圧器
JP4629801B2 (ja) スプール弁のスプール回転防止構造
JP6887837B2 (ja) スプール弁

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210928

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220914

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220927

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20221125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20221215

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7212923

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150