JP6486736B2 - スプール切換弁装置 - Google Patents

スプール切換弁装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6486736B2
JP6486736B2 JP2015054585A JP2015054585A JP6486736B2 JP 6486736 B2 JP6486736 B2 JP 6486736B2 JP 2015054585 A JP2015054585 A JP 2015054585A JP 2015054585 A JP2015054585 A JP 2015054585A JP 6486736 B2 JP6486736 B2 JP 6486736B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve seat
spool
valve
valve body
seat member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015054585A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016173175A (ja
Inventor
篤司 小林
篤司 小林
義典 八巻
義典 八巻
秀林 秦
秀林 秦
健治 大原
健治 大原
康明 小長谷
康明 小長谷
武 中野
武 中野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Tosok Corp
Original Assignee
Nidec Tosok Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Tosok Corp filed Critical Nidec Tosok Corp
Priority to JP2015054585A priority Critical patent/JP6486736B2/ja
Priority to CN201520972713.4U priority patent/CN205155253U/zh
Publication of JP2016173175A publication Critical patent/JP2016173175A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6486736B2 publication Critical patent/JP6486736B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

本発明は、スプール切換弁装置に関するものである。
例えば、特許文献1には、自動車の自動変速機等における油圧回路の切換構造が開示されている。特許文献1に記載された切換構造は、二つの入力ポートに対して一つの出力ポートを一組として、長手方向一方側が有底の円筒状の筺体に設けた構造である。筺体の内部には、一端側と他端側一対の弁体および夫々弁座を有する一端側と他端側一対のピストンと、弁体およびピストンを収容する収容部とが設けられている。一方の入力ポート側の油圧が他方の入力ポート側の油圧より高い場合には、ピストンが他方の入力ポート側に移動する。ピストンが移動すると、他方側の弁座が他方の入力ポート側に設けられた弁体に接触して他方の入力ポート側の流路が閉鎖され、一方の入力ポートから導入された油は、筺体内部の流路を通り、出力ポートに導かれる。
特開昭63−38775号公報
しかしながら、上述したような従来の構造は、切換弁を組み立てる際に、筺体の開口部から弁体、ピストン、バネ、およびバーなどの多数の部材を予め決められた順序で挿入して組み上げる必要があるため、組立作業に熟練を要し作業性に問題がある。切換弁を複数設ける場合には、さらに、作業性の問題が大きくなる。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、組立作業性を向上できるスプール切換弁装置を提供することを目的とする。
本発明のスプール切換弁装置の一つの態様は、軸方向両端から前記軸方向に沿って、中央に向けて開けられた空洞穴を備え、前記軸方向を長手とした柱状スプール筐体と、前記空洞穴内に配置された球状弁体とを含むスプール切換弁装置において、前記スプール筐体は、前記各空洞穴の最も奥に設けられ、前記スプール筐体の側面を貫通して外部とつながった第1入力ポート空洞部と、前記第1入力ポート空洞部の最も手前端部に設けられ、前記弁体によって各第1入力ポート空洞部が開閉される第1弁座部と、前記軸方向の端部に各々設けられ、第2弁座部を備えた弁座部材が径方向で重ねて装着される弁座装着部と、を各々装備し、前記各弁座部材は、中央に貫通穴を備えた筒状であり、前記貫通穴の前記中央とは反対側端部には外部との通路となる第2入力ポート部を備え、前記貫通穴の前記各中央側に前記弁体が嵌まり、前記弁体によって前記各第2入力ポート部を開閉する前記第2弁座部が配置され、前記スプール筐体と前記各弁座部材とのうち、前記径方向の内側に位置する側には、前記弁体が前記第1弁座部と前記第2弁座部との間を前記軸方向に移動可能に収容される弁体可動部が設けられ、前記各弁体可動部は、前記弁体の移動範囲の中央部分に前記スプール筐体側面および前記各弁座部材側面を貫き外部と連なる出力ポートを各々備えることを特徴とする。
本発明では、組立作業性が向上するスプール切換弁装置を提供可能である。
本発明の実施の形態を示す図であって、第1実施形態のスプール切換弁装置1の外観斜視図である。 スプール切換弁装置が装着される切換ユニットをZX平面で切断した断面図である。 スプール筺体10における−X側端部の部分拡大図である。 スプール切換弁装置1を−X側から視た図である。 スプール筺体における−X側端部近傍の部分拡大図である。 第2実施形態のスプール切換弁装置1Aの端部における部分拡大図である。 スプール切換弁装置の変形例を示す部分拡大図である。 スプール切換弁装置の変形例を示す部分拡大図である。 スプール切換弁装置の変形例を示す部分拡大図である。 スプール切換弁装置の変形例を示す部分拡大図である。
以下、本発明のスプール切換弁装置の実施の形態を、図1ないし図10を参照して説明する。図1は、スプール切換弁装置1の外観斜視図である。
図面においては、適宜3次元直交座標系としてXYZ座標系が示される。X軸方向は、図1に示す円柱状のスプール切換弁装置1の長手方向であり、後述する空洞穴20および空洞穴30が延びる方向に沿った軸AX方向と平行な方向である。Z軸方向は、軸AXを中心として後述する第1入力ポート41、141、第2入力ポート42、142、出力ポート43、143が延びる方向である。Y軸方向は、Z軸方向及びX軸方向に直交する方向である。以下の説明においては、軸AXと直交する方向について径方向と称する。
図2は、スプール切換弁装置1がボディBDに装着された切換ユニット100をZX平面で切断した断面図である。
[スプール切換弁装置1の第1実施形態]
スプール切換弁装置1は、スプール筺体10、弁座部材60、70、弁体B1、B2を備えている。弁体B1、B2は、球状である。
スプール筺体10は、円柱状である。スプール筺体10は、X軸方向の両端からX軸方向に沿って、X軸方向の中央に向けて同軸に開けられた空洞穴20、30を備えている。空洞穴20と空洞穴30とは、スプール筺体10におけるX軸方向の中央部に設けられた隔壁11によってX軸方向に隔てられている。図3は、スプール筺体10における−X側端部近傍の部分拡大図である。なお、スプール筺体10における+X側端部近傍に配置される空洞穴30および弁座部材70の構成は、空洞穴20および弁座部材60と同様の構成である。図3および図4においては、空洞穴30および弁座部材70に含まれる構成要素の符号を、空洞穴20および弁座部材60における同様の構成要素の符号に付け加えて図示する。
空洞穴20は、第1入力ポート空洞部21、第1弁座部23、弁座装着部22、係合受け部69を含む。空洞穴30は、第1入力ポート空洞部31、第1弁座部33、弁座装着部32、係合受け部79を含む。すなわち、スプール筺体10は、第1入力ポート空洞部21、31、第1弁座部23、33、弁座装着部22、32、係合受け部69、79を各々装備する。
第1入力ポート空洞部21は、空洞穴20の最も奥側に設けられている。第1入力ポート空洞部21は、スプール筐体10の側面を貫通して外部とつながっている。第1入力ポート空洞部21は、X軸方向に延びる空洞部21AおよびZ軸方向に延びる第1入力ポート41を含む。空洞部21Aは、断面形状が円形である。空洞部21Aの直径は、弁体B1の直径より小さい。第1入力ポート41は、スプール筐体10の外側と空洞部21Aとを接続する。
第1弁座部23は、弁座装着部22と第1入力ポート空洞部21との境界部分に設けられている。第1弁座部23は、−X側に向かうに従って拡がる傾斜面51を含む。傾斜面51は、軸AXに対して、例えば、45度で傾斜している。第1弁座部23は、弁体B1の接触の有無によって弁座装着部22と第1入力ポート空洞部21との間が開閉される。
弁座装着部22は、第1弁座部23の−X側に隣接して空洞穴20の最も手前端部に設けられている。弁座装着部22は、X軸方向に延びており、弁座部材60がスプール筐体10の径方向の内側に装着される。弁座装着部22は、断面形状が円形である。弁座装着部22は、最も奥側に弁座部材60が突き当たる段部22aを備えている。
係合受け部69は、スプール筺体10の側面を径方向に貫通する貫通部69aを有する。貫通部69aは、径方向に沿って視たときに円形の貫通孔である。弁座装着部22は、貫通部69aによって外部と連なっている。係合受け部69は、弁座部材60を弁座装着部22に装着した際に弁座部材60の弁座装着部22からの脱落を阻止する。
第1入力ポート空洞部31は、空洞穴30の最も奥側に設けられている。第1入力ポート空洞部31は、スプール筐体10の側面を貫通して外部とつながっている。第1入力ポート空洞部31は、X軸方向に延びる空洞部31AおよびZ軸方向に延びる第1入力ポート141を含む。空洞部31Aは、断面形状が円形である。空洞部31Aの直径は、弁体B2の直径より小さい。第1入力ポート141は、スプール筐体10の外側と空洞部31Aとを接続する。
第1弁座部33は、弁座装着部32と第1入力ポート空洞部31との境界部分に設けられている。第1弁座部33は、+X側に向かうに従って拡がる傾斜面52を含む。傾斜面52は、軸AXに対して、例えば、45度で傾斜している。第1弁座部33は、弁体B2の接触の有無によって弁座装着部32と第1入力ポート空洞部31との間が開閉される。
弁座装着部32は、第1弁座部33の+X側に隣接して空洞穴30の最も手前端部に設けられている。弁座装着部32は、X軸方向に延びており、弁座部材70がスプール筐体10の径方向の内側に装着される。弁座装着部32は、断面形状が円形である。弁座装着部32は、最も奥側に弁座部材70が突き当たる段部32aを備えている。
係合受け部79は、スプール筺体10の側面を径方向に貫通する貫通部79aを有する。貫通部79aは、径方向に沿って視たときに円形の貫通孔である。弁座装着部32は、貫通部79aによって外部と連なっている。係合受け部79は、弁座部材70を弁座装着部32に装着した際に弁座部材70の弁座装着部32からの脱落を阻止する。
弁座部材60は、中央に貫通穴161を備えた軸AX方向に延びる円筒状である。弁座部材60は、第1入力ポート空洞部21に近い側から順次配置された第1筒部12、フランジ部14を有している。
貫通穴161は、第1入力ポート空洞部21に近い側から順次配置された弁体可動部162、第2弁座部53、第2入力ポート部42を含む。弁体可動部162は、第1弁座部23と対向する位置に配置されている。弁体可動部162は、X軸方向に延び、弁体B1を軸AX方向に移動可能に収容する。弁体可動部162は、断面形状が円形である。弁体可動部162の直径は、弁体B1の直径より大きい。
第2入力ポート部42は、弁体可動部162とは反対側端部に配置されている。第2入力ポート部42は、貫通穴161における外部との通路となる。貫通穴161における第2入力ポート部42の直径は、弁体可動部162の直径および弁体B1の直径より小さい。第2入力ポート部42は、弁座部材60がスプール筺体10の弁座装着部22に装着され、弁体可動部162側の先端が段部22aに突き当たったときに、弁座部材60が弁座装着部22の−X側の端部から突出する箇所に設けられている。図4は、弁座部材60を−X側から視た側面図である。第2入力ポート部42は、軸AXと交差しZ軸方向に延びる溝部を含む。
第2弁座部53は、第2入力ポート部42と弁体可動部162との境界部分に設けられている。第2弁座部53は、+X側に向かうに従って径が拡がる方向に傾斜している。第2弁座部53は、軸AXに対して、例えば、45度で傾斜している。第2弁座部53は、弁体B1が嵌まり、弁体B1によって弁体可動部162と第2入力ポート部42との間を開閉する。
第1筒部12は、スプール筐体10の径方向の内側に装着される。第1筒部12のX方向の長さは、スプール筐体10の−X側端部から段部22aまでの深さと同一である。すなわち、第1筒部12の先端が段部22aに接触したときに、フランジ部14がスプール筐体10の−X側端部に接触する。フランジ部14の外周面は、スプール筐体10の外周面と面一である。
第1筒部12は、弁座部材60が弁座装着部22に装着されたときに係合受け部69に入り込む係合部66を有している。係合部66は、第1筒部12の外周面から径方向に突出して係合受け部69に入り込む凸部66aを有している。凸部66aは、少なくとも奥側がテーパ状である。係合部66は、一例として、第1筒部12の一部を弁体可動部162側から塑性変形させることにより、奥側がテーパ状の凸部66aが設けられる。凸部66aには、径方向に第2貫通部67が貫通している。第2貫通部67は、径方向に貫通する貫通孔である。
弁体可動部162は、出力ポート43を備える。出力ポート43は、X軸方向における弁体B1の移動範囲の中央側に配置される。出力ポート43は、スプール筐体10の側面および弁座部材60の側面を径方向に貫き外部と連なっている。出力ポート43は、貫通部69aおよび第2貫通部67を含む。
弁座部材70は、中央に貫通穴171を備えた軸AX方向に延びる円筒状である。弁座部材70は、第1入力ポート空洞部31に近い側から順次配置された第1筒部13、フランジ部15を有している。
貫通穴171は、第1入力ポート空洞部31に近い側から順次配置された弁体可動部172、第2弁座部54、第2入力ポート142を含む。弁体可動部172は、第1弁座部33と対向する位置に配置されている。弁体可動部172は、X軸方向に延び、弁体B2を軸AX方向に移動可能に収容する。弁体可動部172は、断面形状が円形である。弁体可動部172の直径は、弁体B2の直径より大きい。
第2入力ポート部142は、弁体可動部172とは反対側端部に配置されている。第2入力ポート部142は、貫通穴171における外部との通路となる。貫通穴171における第2入力ポート部142の直径は、弁体可動部172の直径および弁体B2の直径より小さい。第2入力ポート部142は、弁座部材70がスプール筺体10の弁座装着部32に装着され、弁体可動部172側の先端が段部32aに突き当たったときに、弁座部材70が弁座装着部32の+X側の端部から突出する箇所に設けられている。図4に示すように、第2入力ポート部142は、軸AXと交差しZ軸方向に延びる溝部を含む。
第2弁座部54は、第2入力ポート部142と弁体可動部172との境界部分に設けられている。第2弁座部54は、−X側に向かうに従って径が拡がる方向に傾斜している。第2弁座部54は、軸AXに対して、例えば、45度で傾斜している。第2弁座部54は、弁体B2が嵌まり、弁体B2によって弁体可動部172と第2入力ポート部142との間を開閉する。
第1筒部13は、スプール筐体10の径方向の内側に装着される。第1筒部13のX方向の長さは、スプール筐体10の+X側端部から段部32aまでの深さと同一である。すなわち、第1筒部13の先端が段部32aに接触したときに、フランジ部15がスプール筐体10の+X側端部に接触する。フランジ部15の外周面は、スプール筐体10の外周面と面一である。
第1筒部13は、弁座部材70が弁座装着部32に装着されたときに係合受け部79に入り込む係合部76を有している。係合部76は、第1筒部13の外周面から径方向に突出して係合受け部79に入り込む凸部76aを有している。凸部76aは、少なくとも奥側がテーパ状である。係合部76は、一例として、第1筒部13の一部を弁体可動部172側から塑性変形させることにより、奥側がテーパ状の凸部76aが設けられる。凸部76aには、径方向に第2貫通部77が貫通している。第2貫通部77は、径方向に貫通する貫通孔である。
弁体可動部172は、出力ポート143を備える。出力ポート143は、X軸方向における弁体B2の移動範囲の中央側に配置される。出力ポート143は、スプール筐体10の側面および弁座部材70の側面を径方向に貫き外部と連なっている。出力ポート143は、貫通部79aおよび第2貫通部77を含む。
図1に示されるように、スプール筺体10は、外周面10aに、X軸方向に関して第1入力ポート41が設けられた位置に、周方向に環状に第1溝部91を備える。第1溝部91には、第1入力ポート41が開口している。スプール筺体10は、外周面10aに、X軸方向に関して出力ポート43が設けられた位置に、周方向に環状に第2溝部93を備える。第2溝部93には、出力ポート43が開口している。スプール筺体10は、外周面10aに、X軸方向に関して第1の入力ポート141が設けられた位置に、周方向に環状に第1溝部191を備える。第1溝部191には、第1入力ポート141が開口している。スプール筺体10は、外周面10aに、X軸方向に関して出力ポート143が設けられた位置に、周方向に環状に第2溝部193を備える。第2溝部193には、出力ポート143が開口している。
[ボディBD]
図2に示すように、ボディBDは、+X側の端部からX軸方向に延びる空洞部110を備えた筒状である。空洞部110の底部111は、ZY平面と平行な底面112を備えている。空洞部110には、+X側の端部からスプール切換弁装置1が挿入される。空洞部110のX軸方向の長さは、スプール切換弁装置1の全長よりも長い。空洞部110の内周面は、スプール筺体10の外周面と嵌め合わされる。空洞部110におけるスプール切換弁装置1よりも+X側には、プラグ115が挿入される。プラグ115の外周面は、空洞部110の内周面と嵌め合わされる。プラグ115の外周面と空洞部110の内周面との間には、適宜、図示しないシール材が設けられている。シール材は、例えば、Oリングである。
ボディBDは、ボディBDの外側と空洞部110とを接続する接続穴121、122、123、124、125、126を備えている。各接続穴121、122、123、124、125、126は、軸AXと直交する方向に延びている。接続穴121は、X軸方向および軸AX周り方向について、第1入力ポート41と同一の位置に配置される。接続穴122は、X軸方向および軸AX周り方向について、第2入力ポート42と同一の位置に配置される。接続穴123は、X軸方向および軸AX周り方向について、出力ポート43と同一の位置に配置される。接続穴124は、X軸方向および軸AX周り方向について、第1入力ポート141と同一の位置に配置される。接続穴125は、X軸方向および軸AX周り方向について、第2入力ポート142と同一の位置に配置される。接続穴126は、X軸方向および軸AX周り方向について、出力ポート143と同一の位置に配置される。
接続穴121には、第1の導入部131からオイルや、オートマチックトランスミッションフルードなどの液体(以下、油と称する)が導入される。接続穴122には、第2の導入部132から油が導入される。接続穴123からは、弁体可動部22の油が第1の排出部133に排出される。接続穴124には、第3の導入部134から油が導入される。接続穴125には、第4の導入部135から油が導入される。接続穴126からは、弁体可動部22の油が第2の排出部136に排出される。
スプール切換弁装置1の組み立てについて説明する。
例えば、弁座部材60の弁体可動部162に弁体B1を収容する。弁体B1が収容された弁座部材60をスプール筺体10の−X側の端部に装着する。次に、弁座部材70の弁体可動部172に弁体B2を収容する。弁体B2が収容された弁座部材70をスプール筺体10の+X側の端部に装着する。
弁体B1の弁体可動部162への収容作業および弁座部材60のスプール筺体10への装着作業は、弁体可動部162の開口部が上方に向くようにスプール筺体10を鉛直方向に沿った状態で行うことが好ましい。弁体可動部162に投入された弁体B1は自重により第2弁座部53に保持されるため、弁座部材60のスプール筺体10への装着作業を円滑に行うことができる。弁体B2の弁体可動部172への収容作業および弁座部材70のスプール筺体10への装着作業は、弁体可動部172の開口部が上方に向くようにスプール筺体10を鉛直方向に沿った状態で行うことが好ましい。弁体可動部172に投入された弁体B2は自重により第2弁座部54に保持されるため、弁座部材70のスプール筺体10への装着作業を円滑に行うことができる。
スプール筺体10の弁座装着部22に弁座部材60を装着する際には、弁座部材60における第1筒部12の+X側の先端部を弁座装着部22に挿入する。弁座装着部22への第1筒部12の挿入が進むと、弁座部材60における係合部66の凸部66aがスプール筺体10の−X側の端部を、図5に示す矢印ARのように、径方向の外側に押し広げる。凸部66aの奥側はテーパ状であるため、スプール筺体10の端部は、徐々に径方向外側に押し広げられて弾性変形する。
弁座装着部22への第1筒部12の挿入がさらに進み、凸部66aの手前側が係合受け部69の貫通部69aに到達すると、凸部66aが貫通部69aに入り込む。すなわち、弁座部材60の係合部66がスプール筺体10の係合受け部69に入り込む。係合部66が係合受け部69に入り込むと、スプール筺体10の−X側端部の直径は復元する。弁座部材60は、第1筒部12の先端部が段部22aに突き当たり、スプール筺体10に装着される。係合部66は、係合受け部69に入り込んでいるため、係合部66の−X側への移動は阻止される。従って、弁座部材60は、スプール筺体10からの脱落が阻止される。
スプール筺体10の弁座装着部32に弁座部材70を装着する際には、弁座部材70における第1筒部13の−X側の先端部を弁座装着部32に挿入する。弁座装着部32への第1筒部13の挿入が進むと、弁座部材70における係合部76の凸部76aがスプール筺体10の+X側の端部を径方向の外側に押し広げる。凸部76aの奥側はテーパ状であるため、スプール筺体10の端部は、徐々に径方向外側に押し広げられて弾性変形する。
弁座装着部32への第1筒部13の挿入がさらに進み、凸部76aの手前側が係合受け部79の貫通部79aに到達すると、凸部76aが貫通部79aに入り込む。すなわち、弁座部材70の係合部76がスプール筺体10の係合受け部79に入り込む。係合部76が係合受け部79に入り込むと、スプール筺体10の+X側端部の直径は復元する。弁座部材70は、第1筒部13の先端部が段部32aに突き当たり、スプール筺体10に装着される。係合部76は、係合受け部79に入り込んでいるため、係合部76の+X側への移動は阻止される。従って、弁座部材70は、スプール筺体10からの脱落が阻止される。
スプール切換弁装置1が組み立てられると、図2に示したように、スプール切換弁装置1をボディBDの空洞部110に挿入する。ボディBDの空洞部110にスプール切換弁装置1を挿入すると、空洞部110にプラグ115を挿入して、空洞部110をシールする。ボディBDの空洞部110にスプール切換弁装置1およびプラグ115を挿入することにより切換ユニット100が組み立てられる。
上記の切換ユニット100において、第1の導入部131から第1の油圧で導入された油は、接続穴121、第1溝部91、第1入力ポート41、空洞部21Aを順次通って弁体可動部162に導入される。第2の導入部132から第2の油圧で導入された油は、接続穴122、第2入力ポート部42、貫通穴161を順次通って弁体可動部162に導入される。上記の切換ユニット100において、第3の導入部134から第3の油圧で導入された油は、接続穴124、第1溝部191、第1入力ポート141、空洞部31Aを順次通って弁体可動部172に導入される。第4の導入部135から第4の油圧で導入された油は、接続穴125、第2入力ポート部142、貫通穴171を順次通って弁体可動部172に導入される。
例えば、第1入力ポート41から導入される第1の油圧が第2入力ポート部42から導入される第2の油圧よりも高い場合には、弁体B1は、第1の油圧と第2の油圧との圧力差によって−X側に移動して第2弁座部53に嵌る。弁体B1が第2弁座部53に嵌ると、第2入力ポート部42と弁体可動部162との間が閉じられる。従って、第1の導入部131から弁体可動部162に導入された油が出力ポート43、第2溝部93、接続穴123を順次通って第1の排出部133に排出される油路を選択できる。第2の油圧が第1の油圧よりも高い場合には、弁体B1は、第1の油圧と第2の油圧との圧力差によって+X側に移動して第1弁座部23に嵌る。弁体B1が第1弁座部23に嵌ると、第1入力ポート空洞部21と弁体可動部162との間が閉じられる。従って、第2の導入部132から弁体可動部162に導入された油が出力ポート43、第2溝部93、接続穴123を順次通って第1の排出部133に排出される油路を選択できる。
例えば、第1入力ポート141から導入される第3の油圧が第2入力ポート部142から導入される第4の油圧よりも高い場合には、弁体B2は、第3の油圧と第4の油圧との圧力差によって+X側に移動して第2弁座部54に嵌る。弁体B2が第2弁座部54に嵌ると、第2入力ポート部142と弁体可動部172との間が閉じられる。従って、第3の導入部134から弁体可動部172に導入された油が出力ポート143、第2溝部193、接続穴126を順次通って第2の排出部136に排出される油路を選択できる。第4の油圧が第3の油圧よりも高い場合には、弁体B2は、第1の油圧と第2の油圧との圧力差によって−X側に移動して第1弁座部33に嵌る。弁体B2が第1弁座部33に嵌ると、第1入力ポート空洞部31と弁体可動部172との間が閉じられる。従って、第4の導入部135から弁体可動部172に導入された油が出力ポート143、第2溝部193、接続穴126を順次通って第2の排出部136に排出される油路を選択できる。
以上説明したように、本実施形態のスプール切換弁装置1は、弁座部材60の弁体可動部162に弁体B1を収容し、弁座部材70の弁体可動部172に弁体B2を収容し、スプール筺体10に弁座部材60、70を装着することにより組み立てが完了するため、組立作業性を向上させることができる。本実施形態のスプール切換弁装置1は、弁座部材60の係合部66がスプール筺体10の係合受け部69に入り込み、弁座部材70の係合部76がスプール筺体10の係合受け部79に入り込むことで容易に弁座部材60、70の脱落を阻止することが可能になる。
本実施形態のスプール切換弁装置1は、弁座部材60の凸部66aの奥側がテーパ状であるため、係合部66を係合受け部69に入り込ませる際に、スプール筺体10の−X側端部を容易に押し広げることが可能になる。従って、本実施形態のスプール切換弁装置1は、スプール筺体10に弁座部材60を装着する際の作業性を向上させることができる。本実施形態のスプール切換弁装置1は、弁座部材70の凸部76aの奥側がテーパ状であるため、係合部76を係合受け部79に入り込ませる際に、スプール筺体10の+X側端部を容易に押し広げることが可能になる。従って、本実施形態のスプール切換弁装置1は、スプール筺体10に弁座部材70を装着する際の作業性を向上させることができる。
本実施形態のスプール切換弁装置1は、油路の切り換えに伴う移動が弁体B1、B2のみであるため、油路の切り換えを迅速に行うことが可能であるとともに、スプール切換弁装置1の小型軽量化を図ることができる。本実施形態のスプール切換弁装置1は、スプール筺体10の外周面に環状に第1溝部91、93、191、193を設け、第1溝部91、93、191、193に各々第1入力ポート41、出力ポート43、第1入力ポート141、出力ポート143が開口するため、ボディBDの接続穴121、123、124、126の軸AX周り方向の位置を、各々第1入力ポート41、出力ポート43、第1入力ポート141、出力ポート143の位置と併せる必要がなくなる。従って、本実施形態のスプール切換弁装置1は、軸AX周り方向について、ボディBDの接続穴121、123、124、126の位置に制約を与えることがなく、ボディBDの設計の自由度を高めることができる。
[スプール切換弁装置の第2実施形態]
スプール切換弁装置の第2実施形態について、図6を参照して説明する。
図6において、図1乃至図5に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
上記スプール切換弁装置1の第1実施形態においては、弁座部材60および弁座部材70がスプール筺体10の径方向内側に装着される構成を例示したが、第2実施形態のスプール切換弁装置1Aでは弁座部材60Aおよび弁座部材70Aがスプール筺体10Aの径方向外側に重ねて装着される構成について説明する。
図6は、スプール切換弁装置1Aの端部における部分拡大図である。なお、図6においては、空洞穴30および弁座部材70Aに含まれる構成要素の符号を、空洞穴20および弁座部材60Aにおける同様の構成要素の符号に付け加えて図示する。
スプール筺体10Aの−X側端部には、円筒状の筒部16が設けられている。筒部16の径方向外側は、弁座部材60Aが重ねて装着される弁座装着部22Aである。筒部16の内部には、第1弁座部23の手前側にX軸方向に延びる弁体可動部162Aが設けられている。筒部16は、外周面に係合部66Aを有している。係合部66Aは、凸部66Aaを有している。凸部66Aaは、少なくとも手前側がテーパ状である。凸部66Aaには、径方向に第2貫通部67Aが貫通している。第2貫通部67Aは、径方向に貫通する貫通孔である。
弁座部材60Aは、第1筒部12の内側にスプール装着部18を有している。スプール装着部18は、第2弁座部53より+X側に配置されている。スプール装着部18には、スプール筺体10Aの筒部16が装着される。第1筒部12には、スプール筺体10Aの筒部16がスプール装着部18に装着されたときに、径方向に係合部66Aと対向する位置に係合受け部69Aが設けられている。係合受け部69Aは、弁座部材60Aの側面を径方向に貫通する貫通部69Aaを有する。貫通部69Aaは、径方向に沿って視たときに円形の貫通孔である。
弁体可動部162Aは、出力ポート43Aを備える。出力ポート43Aは、X軸方向における弁体B1の移動範囲の中央側に配置される。出力ポート43Aは、スプール筐体10Aの側面および弁座部材60Aの側面を径方向に貫き外部と連なっている。出力ポート43Aは、貫通部69Aaおよび第2貫通部67Aを含む。
スプール筺体10Aの+X側端部には、円筒状の筒部17が設けられている。筒部17の径方向外側は、弁座部材70Aが重ねて装着される弁座装着部32Aである。筒部17の内部には、第1弁座部33の手前側にX軸方向に延びる弁体可動部172Aが設けられている。筒部17は、外周面に係合部76Aを有している。係合部76Aは、凸部76Aaを有している。凸部76Aaは、少なくとも手前側がテーパ状である。凸部76Aaには、径方向に第2貫通部77Aが貫通している。第2貫通部77Aは、径方向に貫通する貫通孔である。
弁座部材70Aは、第1筒部13の内側にスプール装着部19を有している。スプール装着部19は、第2弁座部54より−X側に配置されている。スプール装着部19には、スプール筺体10Aの筒部17が装着される。第1筒部13には、スプール筺体10Aの筒部17がスプール装着部19に装着されたときに、径方向に係合部76Aと対向する位置に係合受け部79Aが設けられている。係合受け部79Aは、弁座部材70Aの側面を径方向に貫通する貫通部79Aaを有する。貫通部79Aaは、径方向に沿って視たときに円形の貫通孔である。
弁体可動部172Aは、出力ポート143Aを備える。出力ポート143Aは、X軸方向における弁体B2の移動範囲の中央側に配置される。出力ポート143Aは、スプール筐体10Aの側面および弁座部材70Aの側面を径方向に貫き外部と連なっている。出力ポート143Aは、貫通部79Aaおよび第2貫通部77Aを含む。
スプール切換弁装置1Aの組み立てについて説明する。
なお、弁座部材60Aのスプール筺体10Aへの装着作業と、弁座部材70Aのスプール筺体10Aへの装着作業とは同一であるため、以下では弁座部材60Aのスプール筺体10Aへの装着作業についてのみ説明し、弁座部材70Aのスプール筺体10Aへの装着作業については省略する。
上記構成のスプール筺体10Aに弁座部材60Aを装着する際には、スプール筺体10Aの弁体可動部162Aに弁体B1を収容した後に、弁座部材60Aのスプール装着部18にスプール筺体10Aの筒部16を挿入する。弁体B1の弁体可動部162Aへの収容作業および弁座部材60Aのスプール筺体10Aへの装着作業は、弁体可動部162Aの開口部が上方に向くようにスプール筺体10を鉛直方向に沿った状態で行うことが好ましい。
スプール装着部18への筒部16の挿入が進むと、スプール筺体10Aにおける係合部66Aの凸部66Aaが弁座部材60Aの第1筒部12の先端部を径方向の外側に押し広げる。凸部66Aaの手前側はテーパ状であるため、第1筒部12の先端部は、徐々に径方向外側に押し広げられて弾性変形する。スプール装着部18への筒部16の挿入がさらに進み、凸部66Aaの奥側が係合受け部69Aの貫通部69Aaに到達すると、凸部66Aaが貫通部69Aaに入り込む。すなわち、スプール筺体10Aの係合部66Aが弁座部材60Aの係合受け部69Aに入り込む。係合部66Aが係合受け部69Aに入り込むと、弁座部材60Aの第1筒部12の先端部の直径は復元し弁座部材60Aはスプール筺体10Aに装着される。
本実施形態のスプール切換弁装置1Aでは、上記第1実施形態のスプール切換弁装置1と同様の作用・効果が得られる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
以下に、上記第1、第2実施形態に対して、係合部と係合受け部との配置が異なる変形例1および変形例2について説明する。
(変形例1)
図7は、第1実施形態で説明したスプール切換弁装置1の変形例を示す図である。図7は、スプール切換弁装置1の端部における部分拡大図である。なお、弁座部材60と弁座部材70とは同一の構成であるため、以下の説明では、弁座部材60についてのみ説明する。
スプール筺体10の−X側端部における弁座装着部22には、係合部66Bが設けられている。係合部66Bは、径方向の内側に突出する凸部66Baを有している。凸部66Baには、径方向に貫通する第2貫通部67Bが設けられている。
弁座部材60の第1筒部12には、弁座部材60が弁座装着部22に装着されたときに、弁座部材60の係合部66Bが入り込む係合受け部69Bが設けられている。係合受け部69Bは、径方向に貫通する貫通部69Baを有している。出力ポート43は、貫通部69Baおよび第2貫通部67Bを含む。
上記構成のスプール切換弁装置1では、弁座部材60をスプール筺体10の弁座装着部22に装着したときに、係合部66Bの凸部66Baが係合受け部69Bの貫通部69Baに入り込む。従って、変形例1のスプール切換弁装置1では、スプール筺体10からの弁座部材60の脱落が阻止される。
変形例1のスプール切換弁装置1では、上記第1実施形態のスプール切換弁装置1と同様の作用・効果が得られることに加えて、凸部66Baを上述した塑性変形を外側からの加工にて可能になり作業性が向上する。
(変形例2)
図8は、第2実施形態で説明したスプール切換弁装置1Aの変形例を示す図である。図8は、スプール切換弁装置1Aの端部における部分拡大図である。なお、弁座部材60Aと弁座部材70Aとは同一の構成であるため、以下の説明では、弁座部材60Aについてのみ説明する。
弁座部材60Aの第1筒部12には、係合部66Cが設けられている。係合部66Cは、径方向の内側に突出する凸部66Caを有している。凸部66Caには、径方向に貫通する第2貫通部67Cが設けられている。スプール筺体10Aの筒部16には、弁座部材60Aが弁座装着部22Aに装着されたときに、弁座部材60Aの係合部66Cが入り込む係合受け部69Cが設けられている。係合受け部69Cは、径方向に貫通する貫通部69Caを有している。出力ポート43Aは、貫通部69Caおよび第2貫通部67Cを含む。
上記構成のスプール切換弁装置1Aでは、弁座部材60Aをスプール筺体10Aの弁座装着部22に装着したときに、係合部66Cの凸部66Caが係合受け部69Cの貫通部69Caに入り込む。従って、変形例2のスプール切換弁装置1Aでは、スプール筺体10Aからの弁座部材60Aの脱落が阻止される。
変形例2のスプール切換弁装置1Aでは、上記第2実施形態のスプール切換弁装置1Aと同様の作用・効果が得られることに加えて、凸部66Caを上述した塑性変形を外側からの加工にて可能になり作業性が向上する。
以下に、上記第1、第2実施形態に対して、第2貫通部の配置が異なる変形例3および変形例4について説明する。
(変形例3)
図9は、第1実施形態で説明したスプール切換弁装置1の変形例を示す図である。図9は、スプール切換弁装置1の端部における部分拡大図である。なお、弁座部材60と弁座部材70とは同一の構成であるため、以下の説明では、弁座部材60についてのみ説明する。
変形例3における第2貫通部67は、凸部66aから離れた位置にて径方向に貫通している。係合受け部69の貫通部69aは、X軸方向に関して凸部66aおよび第2貫通部67を含む範囲に設けられている。出力ポート43は、貫通部69aおよび第2貫通部67を含む。
変形例3のスプール切換弁装置1では、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、弁座部材60をスプール筺体10に装着する際に凸部66aが変形した場合でも、第2貫通部67に悪影響がおよぶことを抑制できる。従って、変形例3のスプール切換弁装置1では、弁体可動部162から出力ポート43を介しての油の排出を安定させることが可能になる。
(変形例4)
図10は、第2実施形態で説明したスプール切換弁装置1Aの変形例を示す図である。図10は、スプール切換弁装置1Aの端部における部分拡大図である。なお、弁座部材60Aと弁座部材70Aとは同一の構成であるため、以下の説明では、弁座部材60Aについてのみ説明する。
変形例4における第2貫通部67Aは、凸部66Aaから離れた位置にて径方向に貫通している。係合受け部69Aの貫通部69Aaは、X軸方向に関して凸部66Aaおよび第2貫通部67Aを含む範囲に設けられている。出力ポート43Aは、貫通部69Aaおよび第2貫通部67Aを含む。
変形例4のスプール切換弁装置1Aでは、上記第2実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、弁座部材60Aをスプール筺体10Aに装着する際に凸部66Aaが変形した場合でも、第2貫通部67Aに悪影響がおよぶことを抑制できる。従って、変形例4のスプール切換弁装置1Aでは、弁体可動部162Aから出力ポート43Aを介しての油の排出を安定させることが可能になる。
なお、上記第1、第2実施形態および第1〜第4変形例における第2貫通部67、67A、67B、67C、77、77A、、77B、77Cについては、径方向に貫通する貫通孔として説明したが、例えば、奥側の端部から各貫通部69a、69Aa、69Ba、69Ca、79a、79Aa、79Ba、79Caと対向する位置までX軸方向に延びるスリット状であってもよい。
この構成を採ることにより、油の流動量を増加させることができ、油路切換の応答速度を向上させることができる。
1…スプール切換弁装置、 10、10A…スプール筺体、 20、30…空洞穴、 21、31…第1入力ポート空洞部、 22、22A、32、32A…弁座装着部、 23、33…第1弁座部、 42、142…第2入力ポート部、 43、143…出力ポート、 53、54…第2弁座部、 60、60A、70、70A…弁座部材、 66、66A、76、76A…係合部、 66a、66Aa、76a、76Aa…凸部、 67、67A、77、77A…第2貫通部、 69、69A、79、79A…係合受け部、 69a、69Aa、69Ba、69Ca、79a、79Aa、79Ba、79Ca…貫通部、 91、191…第1溝部、 93、193…第2溝部、 161、171…貫通穴、 162、162A、172、172A…弁体可動部、 B1、B2…弁体、

Claims (12)

  1. 軸方向両端から前記軸方向に沿って、中央に向けて開けられた空洞穴を備え、前記軸方向を長手とした柱状スプール筐体と、
    前記空洞穴内に配置された球状弁体とを含むスプール切換弁装置において、
    前記スプール筐体は、
    前記各空洞穴の最も奥に設けられ、前記スプール筐体の側面を貫通して外部とつながった第1入力ポート空洞部と、
    前記第1入力ポート空洞部の最も手前端部に設けられ、前記弁体によって各第1入力ポート空洞部が開閉される第1弁座部と、
    前記軸方向の端部に各々設けられ、第2弁座部を備えた弁座部材が径方向で重ねて装着される弁座装着部と、を各々装備し、
    前記各弁座部材は、中央に貫通穴を備えた筒状であり、前記貫通穴の前記中央とは反対側端部には外部との通路となる第2入力ポート部を備え、前記貫通穴の前記各中央側に前記弁体が嵌まり、前記弁体によって前記各第2入力ポート部を開閉する前記第2弁座部が配置され、
    前記スプール筐体と前記各弁座部材とのうち、前記径方向の内側に位置する側には、前記弁体が前記第1弁座部と前記第2弁座部との間を前記軸方向に移動可能に収容される弁体可動部が設けられ、
    前記各弁体可動部は、前記弁体の移動範囲の中央部分に前記スプール筐体側面および前記各弁座部材側面を貫き外部と連なる出力ポートを各々備えることを特徴としたスプール切換弁装置。
  2. 前記各弁座部材は、前記スプール筐体の前記径方向の内側に装着され、
    前記各弁体可動部は、前記各弁座部材における前記貫通穴の前記中央側端部に配置され、
    前記各第2弁座部は、前記各貫通穴と前記各弁体可動部との境界部分に設けられる請求項1記載のスプール切換弁装置。
  3. 前記各弁座部材は、前記スプール筐体の前記径方向の外側に装着され、
    前記各弁体可動部は、前記スプール筐体における前記各空洞穴の前記第1入力ポート空洞部に隣接して設けられる請求項1記載のスプール切換弁装置。
  4. 前記各弁座部材と前記スプール筐体との一方は、前記各弁座部材装着時に前記各弁座部材の脱落を阻止する係合受け部を有し、
    前記各弁座部材と前記スプール筐体との他方は、前記各弁座装着部への装着時に前記係合受け部に入り込む係合部が設けられている
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスプール切換弁装置。
  5. 前記係合受け部は、前記径方向に貫通する貫通部を有し、
    前記係合部は、前記貫通部内に入り込む凸部を有する請求項4記載のスプール切換弁装置。
  6. 前記係合部は、前記径方向に延びる第2貫通部を有し、
    前記出力ポートは、前記貫通部および前記第2貫通部を含む請求項5に記載のスプール切換弁装置。
  7. 前記第2貫通部は、前記径方向に貫通する貫通孔である請求項6に記載のスプール切換弁装置。
  8. 前記第2貫通部は、前記凸部を貫通する請求項7に記載のスプール切換弁装置。
  9. 前記第2貫通部は、前記奥側の端部から、前記貫通部と前記径方向で対向する位置まで前記軸方向に延びる請求項6に記載のスプール切換弁装置。
  10. 前記凸部は、前記弁座部材に設けられ、
    前記凸部の前記奥側はテーパー状である請求項5から請求項9のいずれか一項に記載のスプール切換弁装置。
  11. 前記凸部は、前記スプール筐体に設けられ、
    前記凸部の前記手前側はテーパー状である請求項5から請求項9のいずれか一項に記載のスプール切換弁装置。
  12. 前記スプール筺体の外周面には、前記第1入力ポート空洞部と連なった第1溝部と、前記出力ポートとつながった第2溝部と、がそれぞれ周方向に設けられる
    請求項1から11のいずれか一項に記載のスプール切換弁装置。
JP2015054585A 2015-03-18 2015-03-18 スプール切換弁装置 Active JP6486736B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015054585A JP6486736B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 スプール切換弁装置
CN201520972713.4U CN205155253U (zh) 2015-03-18 2015-11-30 滑阀切换阀装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015054585A JP6486736B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 スプール切換弁装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016173175A JP2016173175A (ja) 2016-09-29
JP6486736B2 true JP6486736B2 (ja) 2019-03-20

Family

ID=55690946

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015054585A Active JP6486736B2 (ja) 2015-03-18 2015-03-18 スプール切換弁装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6486736B2 (ja)
CN (1) CN205155253U (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109372818B (zh) * 2018-12-27 2019-11-15 日本电产东测(浙江)有限公司 液压控制阀装置用滑阀

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS471661Y1 (ja) * 1967-07-06 1972-01-20
US3900230A (en) * 1974-05-13 1975-08-19 Midland Ross Corp Pneumatic brake system incorporating a double check valve
JPS5723463U (ja) * 1980-07-09 1982-02-06
JPH10110838A (ja) * 1996-10-07 1998-04-28 Zexel Corp シャトル弁装置
JP5645437B2 (ja) * 2010-03-24 2014-12-24 株式会社不二工機 流路切換弁、流路切換弁に用いる切換弁本体及びそれを用いたヒートポンプ装置
JP2013072507A (ja) * 2011-09-28 2013-04-22 Noritz Corp 弁装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN205155253U (zh) 2016-04-13
JP2016173175A (ja) 2016-09-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI606186B (zh) 流體壓缸
JP6760954B2 (ja) アキュムレータ
JPS5927459B2 (ja) 長手方向に調節可能な気体バネ
WO2015159444A1 (ja) 流体圧シリンダ
JP2008164163A (ja) 流体圧シリンダ
JP2017003023A (ja) 流体圧シリンダ
JP6486736B2 (ja) スプール切換弁装置
EP3214337B1 (en) Shock absorber
EP3187764B1 (en) Support block for interchangable couplings
JP6456155B2 (ja) スプール切換弁装置
JP6672598B2 (ja) スプール切換弁装置
JP6403071B2 (ja) 流体圧シリンダ
TWI692587B (zh) 流體壓力機器及其製造方法
JP5746281B2 (ja) 流体圧シリンダ
JP2019039541A (ja) 油圧制御装置
US20180195627A1 (en) Combination valve and bidirectional flow control valve using the same
US11434970B2 (en) Damping valve for a vibration damper
US10451093B2 (en) Fluid pressure cylinder
JP4464259B2 (ja) 減圧弁
JP6403073B2 (ja) 流体圧シリンダ
CN109372818B (zh) 液压控制阀装置用滑阀
JPWO2012120751A1 (ja) 継手
CN110067781B (zh) 用于阀组块的内置阀
WO2018025712A1 (ja) リリーフバルブ
JP6613667B2 (ja) スプール切換弁装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190220

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6486736

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250