JP2020063682A - アクチュエータおよびアクチュエータ駆動回路 - Google Patents

アクチュエータおよびアクチュエータ駆動回路 Download PDF

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権藤 雅彦
Masahiko Gondo
雅彦 権藤
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Abstract

【課題】他の機器を動作させる用途に使用できるアクチュエータ等を提供すること。【解決手段】アクチュエータ10は、一列に配置されており、それぞれが2つの第1屈曲形成部31を有する第1絶縁性熱伝導体212、214、216と、前記第1絶縁性熱伝導体212、214、216の間にそれぞれ配置された、第2屈曲形成部32を有する第2絶縁性熱伝導体213、215、217と、前記第1絶縁性熱伝導体212、214、216の列の第1端に配置された前記第1絶縁性熱伝導体に取り付けられた基部と、形状記憶合金ワイヤ22とを備え、前記形状記憶合金ワイヤ22は、前記基部から一方の前記第1屈曲形成部31および前記第2屈曲形成部32をジグザグに介して前記第1絶縁性熱伝導体の列の第2端で折り返し、他方の前記第1屈曲形成部31および前記第2屈曲形成部32を介してジグザグに前記基部に戻るように布設されている。【選択図】図4

Description

本発明は、アクチュエータおよびアクチュエータ駆動回路に関する。
山部と谷部とを一定間隔で交互に有する固定子と移動子とを、一方の山部と他方の谷部とが対向するように配置し、山部と谷部との配列方向に沿って両者の間に形状記憶合金ワイヤを配置したアクチュエータが開示されている(特許文献1)。
ワイヤにパルス電圧を印加して、ジュール熱により収縮させることにより、固定子と移動子との間隔が広がる。ワイヤで発生したジュール熱は、ワイヤが接触する山部を通じて速やかに拡散し、ワイヤの長さは元に戻る。これにより、固定子と移動子との間隔は速やかに元の位置に戻る。
特許文献1のアクチュエータをたとえばタッチパネルに取り付け、ユーザによるタッチパネルの操作に同期して動作させることにより、ユーザへの触覚フィードバックを行なうハプティック機器を実現できる。
国際公開第2012/023605号
しかしながら、特許文献1のアクチュエータは、たとえばスイッチのオン−オフ切り替え、または、バルブの開閉等の、他の機器を動かす用途には使用できない。
一つの側面では、他の機器を動作させる用途に使用できるアクチュエータ等を提供することを目的とする。
アクチュエータは、一列に配置されており、それぞれが2つの第1屈曲形成部を有する第1絶縁性熱伝導体と、前記第1絶縁性熱伝導体の間にそれぞれ配置された、第2屈曲形成部を有する第2絶縁性熱伝導体と、前記第1絶縁性熱伝導体の列の第1端に配置された前記第1絶縁性熱伝導体に取り付けられた基部と、形状記憶合金ワイヤとを備え、前記形状記憶合金ワイヤは、前記基部から一方の前記第1屈曲形成部および前記第2屈曲形成部をジグザグに介して前記第1絶縁性熱伝導体の列の第2端で折り返し、他方の前記第1屈曲形成部および前記第2屈曲形成部を介してジグザグに前記基部に戻り、前記第1絶縁性熱伝導体と前記第2絶縁性熱伝導体との間でハの字型と逆ハの字型を交互に繰り返すように布設されており、前記形状記憶合金ワイヤが収縮した場合に、前記第1端と前記第2端との間の距離が短縮する。
一つの側面では、他の機器を動作させる用途に使用できるアクチュエータ等を提供できる。
アクチュエータの構成を説明する説明図である。 収縮状態のアクチュエータの側面図である。 アクチュエータの部分斜視図である。 アクチュエータの部分断面図である。 形状記憶合金ワイヤの温度と収縮率との関係を説明するグラフである。 アクチュエータの動作を説明する説明図である。 アクチュエータ駆動回路の回路図である。 アクチュエータの駆動方法を説明する説明図である。 実施の形態2のアクチュエータの正面図である。 実施の形態2のアクチュエータの側面図である。 実施の形態2のアクチュエータの下面図である。 実施の形態2の保持体の斜視図である。 実施の形態2の保持体の斜視図である。 実施の形態2のアクチュエータの動作を説明する説明図である。 実施の形態3のアクチュエータの斜視図である。 実施の形態3のアクチュエータの半断面図である。 図16のXVII−XVII線による断面図である。 図16のXVIII−XVIII線による断面図である。 図16のXIX−XIX線による断面図である。 実施の形態4のアクチュエータの構成を説明する説明図である。 実施の形態4のアクチュエータの動作を説明する説明図である。 実施の形態5のアクチュエータの動作を説明する説明図である。
[実施の形態1]
図1は、アクチュエータの構成を説明する説明図である。アクチュエータ10は、固定物60に固定された固定端と、支持端40に固定された移動体211とを有する、収縮型のアクチュエータである。図1の左側は、初期状態のアクチュエータ10を示す。図1の右側は、収縮状態のアクチュエータ10を示す。初期状態で長さLの部分が、収縮状態ではΔL短縮する。
アクチュエータ10が伸び縮みすることにより移動体211が移動する。移動体211をアクチュエータ10が発生する力が作用する作用点として、スイッチまたはバルブの開閉等の制御を行なう。固定物60は、支持端40を備える機器が設置された場所の壁または床等であっても良い。
アクチュエータ10は、複数の保持体21と、複数の保持体21にわたってジグザグに張り渡された形状記憶合金ワイヤ22と、付勢部材23とを含む。複数の保持体21は、第1保持体である移動体211と、第2保持体212、第3保持体213、および第4保持体214等とを含む。
付勢部材23は、移動体211と支持端40との間に配置されている。図1においては、付勢部材23は、引張ばねである。保持体21の形状、および、形状記憶合金ワイヤ22の張り渡し方については後述する。
移動体211から最も離れた保持体21に、固定部材29が固定されている。固定部材29は、図示を省略するねじまたは接着剤等により、固定物60に取り付けられている。形状記憶合金ワイヤ22の両端は、カシメ部材24により固定部材29にカシメ固定されている。配線部材である接続線25がそれぞれのカシメ部材24により形状記憶合金ワイヤ22と共締めされている。2本の接続線25を介して、形状記憶合金ワイヤ22の両端に後述する駆動電圧が印加される。固定部材29は、形状記憶合金ワイヤ22を結線する基部の一例である。
図2は、収縮状態のアクチュエータ10の側面図である。図3は、アクチュエータ10の部分斜視図である。図4は、アクチュエータ10の部分断面図である。図1から図4を使用して、アクチュエータ10の構成を説明する。
移動体211は、長円環状である。第2保持体212以降の保持体21は、長方形板状である。第2保持体212以降の保持体21は、移動体211の長軸方向に沿って一列に配置されている。第2保持体212以降の保持体21の広面は、移動体211の長軸方向に対して略垂直である。
偶数番目の保持体21は、長手方向の両端付近に2個の第1貫通孔31を有する。第1貫通孔31は、形状記憶合金ワイヤ22が通過可能な直径を有する丸孔である。第3保持体213以降の奇数番目の保持体21は、長辺、短辺共に偶数番目の保持体21の長辺および短辺よりも短く、中央付近に1個の第2貫通孔32を有する。第2貫通孔32は、2本の形状記憶合金ワイヤ22が互いに接触せずに通過可能な直径を有する丸孔である。第1貫通孔31および第2貫通孔32は、長孔または楕円孔等の任意の形状の孔であっても良い。
図4に示すように、形状記憶合金ワイヤ22の中央部は、移動体211により山形に屈曲する第1屈曲部711を形成する。図4における第1屈曲部711の左側において、形状記憶合金ワイヤ22は第2保持体212の左側の第1貫通孔31を通過して、右向きに屈曲する第2屈曲部712を形成する。図4における第1屈曲部711の右側において、形状記憶合金ワイヤ22は第2保持体212の右側の第1貫通孔31を通過して、左向きに屈曲する第3屈曲部713を形成する。第2屈曲部712と第3屈曲部713との間は、第1距離A1離れている。
第2屈曲部712を挟んで第1屈曲部711の反対側において、形状記憶合金ワイヤ22は第3保持体213の第2貫通孔32を通過して、左向きに屈曲する第4屈曲部714を形成する。第3屈曲部713を挟んで第1屈曲部711の反対側において、形状記憶合金ワイヤ22は第3保持体213の第2貫通孔32を通過して、右向きに屈曲する第5屈曲部715を形成する。
第4屈曲部714および第5屈曲部715において、形状記憶合金ワイヤ22は第2貫通孔32の内面に接触した状態である。第2貫通孔32内において形状記憶合金ワイヤ22同士は接触しない。第4屈曲部714と第5屈曲部715とは第2距離A2離れている。第2距離は、第2貫通孔32の内径により定まる。
第4屈曲部714を挟んで第2屈曲部712の反対側において、形状記憶合金ワイヤ22は第4保持体214の左側の第1貫通孔31を通過して、右向きに屈曲する第6屈曲部716を形成する。第5屈曲部715を挟んで第3屈曲部713の反対側において、形状記憶合金ワイヤ22は第4保持体214の右側の第1貫通孔31を通過して、左向きに屈曲する第7屈曲部717を形成する。
以後、形状記憶合金ワイヤ22は、第5保持体215、第6保持体216、第7保持体217と、第1貫通孔31と第2貫通孔32とを交互に通過して、線対称なジグザグに張り渡されている。形状記憶合金ワイヤ22は、保持体21同士の間で、ハの字型と逆ハの字型を交互に繰り返す。
第1貫通孔31を通過する部分では、形状記憶合金ワイヤ22同士は第1距離A1離れており、第2貫通孔32を通過する部分では、形状記憶合金ワイヤ22同士は第2距離A2離れている。形状記憶合金ワイヤ22同士は、途中で接触しない。
移動体211の長孔は、形状記憶合金ワイヤ22の中央部を屈曲させて第1屈曲部711を形成する中央屈曲形成部の一例である。第1貫通孔31は、形状記憶合金ワイヤ22を屈曲させて第2屈曲部712、第3屈曲部713、第6屈曲部716、第7屈曲部717等を形成する第1屈曲形成部の一例である。第2貫通孔32は、形状記憶合金ワイヤ22を屈曲させて第4屈曲部714、第5屈曲部715、等を形成する第2屈曲形成部の一例である。
保持体21の、少なくとも形状記憶合金ワイヤ22と接触する部分は、絶縁性であり、かつ、熱伝導性が高い材料製である。保持体21は、たとえばアルミニウム合金またはチタン合金等の、絶縁性酸化皮膜を表面に形成する金属製である。保持体21は、銅合金等の導電性金属製の表面に、絶縁性の塗装、または、絶縁性コーティング等を施して形成されても良い。
保持体21は、酸化アルミニウムまたは窒化アルミニウム等の、絶縁性および熱伝導性が高いセラミックス製であっても良い。保持体21は、ダイヤモンド製であっても良い。保持体21は、カーボン等の熱伝導性の高いフィラーを絶縁性の樹脂中に分散させた複合材料等の樹脂製であっても良い。保持体21には、その他任意の絶縁性かつ高熱伝導性の材料を使用できる。
移動体211は、形状記憶合金ワイヤ22の中央部を保持する中央絶縁性熱伝導体の一例である。第2保持体212、第4保持体214等の偶数番目の保持体21は、第1絶縁性熱伝導体の一例である。第3保持体213およびそれ以降の奇数番目の保持体21は、第2絶縁性熱伝導体の一例である。
形状記憶合金ワイヤ22は、形状記憶合金製である。図5は、形状記憶合金ワイヤ22の温度と収縮率との関係を説明するグラフである。横軸は温度であり、縦軸は形状記憶合金ワイヤ22の収縮率である。横軸の左端は、20℃程度のいわゆる常温である。
形状記憶合金ワイヤ22の温度を常温から上昇させる場合について説明する。常温においては、形状記憶合金ワイヤ22の長さは自然長、すなわち収縮率0パーセントである。収縮開始温度T3を超えると、形状記憶合金ワイヤ22は収縮を始める。形状記憶合金ワイヤ22は、第1変態温度T1付近で急激に収縮し、収縮安定温度T4を超えると収縮率Sで安定した状態になる。収縮率Sは、約4パーセントから5パーセント程度である。
形状記憶合金ワイヤ22を収縮安定温度T4から冷却する場合について説明する。伸張開始温度T5を下回ると、形状記憶合金ワイヤ22は伸張を始める。形状記憶合金ワイヤ22は、第2変態温度T2付近で急激に自然長に向けて伸張する。形状記憶合金ワイヤ22は、伸張安定温度T6を下回ると自然長に戻り、安定した状態になる。
以上に説明した通り、形状記憶合金ワイヤ22は温度上昇中と、温度下降中とで温度と収縮率との関係が異なるヒステリシス特性を有する。本実施の形態で使用する形状記憶合金ワイヤ22の特性を表1に示す。
Figure 2020063682
図5および表1は、形状記憶合金ワイヤ22の温度と収縮率との関係の一例である。それぞれの温度は、表1に示す温度に限定しない。第2変態温度T2よりも、収縮開始温度T3の方が低くても良い。
形状記憶合金ワイヤ22は、表面に絶縁被覆を有しても良い。この場合、保持体21の表面は導電性であっても良い。
移動体211に、付勢部材23の一端に設けられたフックが引っ掛けられてある。付勢部材23の他端もフック状であり、たとえば支持端40に設けられた貫通孔に引っ掛けてある。なお、付勢部材23の両端は、ネジ固定、接着固定その他任意の手段により移動体211および支持端40にそれぞれ固定されていても良い。
付勢部材23により移動体211が図1の上側に向けて引っ張られて、形状記憶合金ワイヤ22に張力が加えられる。この張力により、保持体21および形状記憶合金ワイヤ22が、図4を使用して説明した状態に維持される。形状記憶合金ワイヤ22は、張力により第1貫通孔31および第2貫通孔32の内面に押し付けられる。
付勢部材23は、板ばね、ゴム、その他任意の弾性体であっても良い。移動体211と支持端40との間に付勢部材23が介在することにより、固定物60と支持端40との間の距離にバラツキがある場合であっても、容易に取付可能なアクチュエータ10を実現できる。
付勢部材23を省略し、移動体211が支持端40に直接取り付けられていても良い。このようにする場合、移動体211が弾性を有しても良い。移動体211が、長さ調整機能を有しても良い。支持端40と固定物60との間に、距離調整機構が設けられていても良い。
2本の接続線25の間にパルス電圧を印加することにより、形状記憶合金ワイヤ22はジュール熱により瞬時に発熱する。形状記憶合金ワイヤ22の温度が第1変態温度T1を急速に越えることにより、形状記憶合金ワイヤ22は、瞬時に短くなる。
図6は、アクチュエータ10の動作を説明する説明図である。図6においては、図4のA部の形状記憶合金ワイヤ22の長さの変化を模式的に示す。太い実線は、初期状態におけるA部の形状記憶合金ワイヤ22を示す。太い一点鎖線は、加熱により収縮した状態の形状記憶合金ワイヤ22を示す。
O点は、形状記憶合金ワイヤ22が第1貫通孔31の縁で屈曲する点を示す。P0点は、形状記憶合金ワイヤ22が移動体211に設けられた孔の縁で屈曲する点を示す。Q点は、P0点から第2保持体212に下ろした垂線の足を示す。
O点とP0点との間の距離をL1で示す。Q点とP0点との間の距離をH1で示す。形状記憶合金ワイヤ22が発熱した場合、前述の通りL1は約4パーセントから5パーセント程度短くなり、L2に変化する。形状記憶合金ワイヤ22は線対称に張り渡されているため、P0点は、P0点とQ点とを結ぶ線上にあるP1点に移動する。
P0点がP1点に移動することにより、移動体211の孔と第2保持体212との間の距離H1は、H2短くなる。発熱前の形状記憶合金ワイヤ22と第2保持体212とのなす角を、θで示す。幾何学的な関係により、(1)式が成立する。
H2≒(L1−L2)/sinθ ‥‥‥ (1)
(1)式より、形状記憶合金ワイヤ22の収縮量(L1−L2)に対して、移動体211と第2保持体212との間の距離の収縮量H2は、約(1/sinθ)倍になる。以下の説明においては、(1/sinθ)を拡大率と記載する。具体的な数値の例を表2に示す。
Figure 2020063682
θが大きい場合には、形状記憶合金ワイヤ22の収縮量と、保持体21間の距離の変化量とは、略一致する。θが小さい場合には、拡大率が大きくなるが、保持体21同士の間隔が狭いために、形状記憶合金ワイヤ22の引き回しが困難になる。以上により、θは15度から30度程度の範囲が好適である。
図1に例示するように、26個の保持体21に形状記憶合金ワイヤ22がジグザグに張り渡されている場合、図6に示す構成が左右に25箇所ずつ形成され、アクチュエータ10は、全体でΔL=(25×H2)収縮する。
このように、形状記憶合金ワイヤ22をジグザグに張り渡した状態に布設することにより、形状記憶合金ワイヤ22の収縮量を拡大して、スイッチまたはバルブ等の支持端40を動作させることができる。
パルス電圧の終了に伴い、ジュール熱の発生は停止する。形状記憶合金ワイヤ22に発生した熱は保持体21を介して外部に拡散して、形状記憶合金ワイヤ22の温度が第2変態温度T2以下に下がる。付勢部材23の作用によりアクチュエータ10の状態は初期状態に戻る。
形状記憶合金ワイヤ22の熱容量は、アクチュエータ10全体の熱容量に比べて非常に小さいため、パルス電圧を繰り返し印加して動作させた場合であってもアクチュエータ10全体の温度は殆ど上昇しない。なお、アクチュエータ10を頻繁に動作させる場合には、ペルチェ素子または放熱板等の冷却機構をアクチュエータ10に取り付けても良い。
以上に説明したように、パルス電圧を印加することにより形状記憶合金ワイヤ22を瞬間的に収縮させて、支持端40を動かすアクチュエータ10を実現できる。
図7は、アクチュエータ駆動回路50の回路図である。アクチュエータ駆動回路50は、形状記憶合金ワイヤ22の両端に駆動電圧を印加する回路である。図7において、形状記憶合金ワイヤ22の一方の端は、接地されている。
形状記憶合金ワイヤ22の他方の端は、第1スイッチ51、および、第1スイッチ51と並列に接続された、第2スイッチ52とDC/DCコンバータ54とを介して、入力電圧を供給する直流電源53に接続されている。第1スイッチ51および第2スイッチ52は、常開型のスイッチである。
第2スイッチ52とDC/DCコンバータ54との間に、コンデンサ55の一方の端子が接続されている。コンデンサ55の他方の端子は、接地されている。DC/DCコンバータ54は、直流電源53の出力電圧を昇圧する昇圧回路の一例である。DC/DCコンバータ54により昇圧された電圧が、コンデンサ55の一方の端子に印加される。
切換器57は、第1スイッチ51または第2スイッチ52を選択的に閉状態にする。すなわち、切換器57は、第1スイッチ51と第2スイッチ52とが同時に閉状態にならないように動作する。
切換器57には、アクチュエータ10の近傍に取り付けられたセンサ56が接続されている。本実施の形態においては、センサ56はアクチュエータ10の周囲の温度を測定する温度センサである。
図8は、アクチュエータ10の駆動方法を説明する説明図である。図8Aは、形状記憶合金ワイヤ22に印加される駆動電圧を示す。図8Aの横軸は時間であり、縦軸は印加電圧である。
図8Bは、アクチュエータ10の移動体211に加わる加速度の変化を示す。図8Bの横軸は時間であり、縦軸は加速度である。図8Aの横軸と、図8Bの横軸とは、同一の時刻を示す。
時刻t0から時刻t1までは、第1スイッチ51および第2スイッチ52の両方が開状態である。形状記憶合金ワイヤ22に電圧は印加されない。電荷が蓄積することにより、コンデンサ55が充電される。
時刻t1に、切換器57が第1スイッチ51を開状態から閉状態に切り換える。形状記憶合金ワイヤ22に、直流電源53の出力電圧である第1電圧V1が印加される。形状記憶合金ワイヤ22はジュール熱によりゆるやかに発熱する。第1スイッチ51および直流電源53は、形状記憶合金ワイヤ22に第1電圧を供給する第1印加部の機能を果たす。
時刻t2に、切換器57が第1スイッチ51を閉状態から開状態に切り換える。形状記憶合金ワイヤ22に、電圧は印加されない。以下の説明では時刻t1から時刻t2までの期間をプレヒート時間と記載する。
プレヒート時間は、形状記憶合金ワイヤ22が収縮を開始する直前の温度まで予熱される程度の時間であることが望ましい。以下の説明ではプレヒート時間の終了時の形状記憶合金ワイヤ22の温度をプレヒート温度と記載し、形状記憶合金ワイヤ22の温度をプレヒート温度まで上昇させることをプレヒートと記載する。
形状記憶合金ワイヤ22の温度と収縮率との関係を、図5を使用して例示した。プレヒート温度は、形状記憶合金ワイヤ22が縮み始める前の温度の上限である、伸張安定温度T6程度であることが望ましい。プレヒート時間の設定については、後述する。
時刻t2の直後である時刻t3に切換器57が第2スイッチ52を開状態から閉状態に切り換える。時刻t3から時刻t4に掛けて、コンデンサ55に蓄えられた電荷が放電されることによるパルス電圧が形状記憶合金ワイヤ22に印加される。パルス電圧の最大値は、第2電圧V2である。第2スイッチ52およびコンデンサ55は、形状記憶合金ワイヤ22に第2電圧V2を供給する第2印加部の機能を果たす。
形状記憶合金ワイヤ22に瞬時に大きな電流が流れ、ジュール熱により急激に発熱する。形状記憶合金ワイヤ22の温度は瞬時に第1変態温度T1を超えて、急激に収縮する。アクチュエータ10全体が収縮し、移動体211に大きな加速度が発生する。
時刻t4に、切換器57が第2スイッチ52を閉状態から開状態に切り換える。アクチュエータ駆動回路50は初期状態に戻る。形状記憶合金ワイヤ22に印加される電圧はゼロになり、ジュール熱の発生は停止する。
形状記憶合金ワイヤ22に発生した熱は保持体21を介して外部に拡散し、形状記憶合金ワイヤ22の温度が低下する。形状記憶合金ワイヤ22の温度は、第2変態温度T2以下に下がる。付勢部材23の作用により、移動体211の加速度は振動しながら減衰する。振動の終了に伴い、アクチュエータ10の状態は初期状態に戻る。
アクチュエータ駆動回路50の具体的な定数の例を説明する。直流電源53の電圧は、4V、DC/DCコンバータ54の出力電圧は20V、形状記憶合金ワイヤ22の抵抗値は約8オームである場合、プレヒートされた状態の形状記憶合金ワイヤ22を瞬時に収縮させるには、100μF程度のコンデンサ55が必要である。
仮に、プレヒートを行なわず、常温の形状記憶合金ワイヤ22を瞬時に収縮させる場合には、220μF程度のコンデンサ55が必要である。形状記憶合金ワイヤ22をプレヒートすることにより、コンデンサ55の容量を半分以下にできる。これにより、アクチュエータ駆動回路50を大幅に小型化できる。
プレヒートにより、形状記憶合金ワイヤ22の温度を所定の温度にすることにより、パルス電圧を印加した際のアクチュエータ10の挙動を安定させることができる。たとえば寒冷地等の、周囲温度が低い状態であっても、確実に動作するアクチュエータ10を実現できる。
プレヒート時間が長すぎる場合、形状記憶合金ワイヤ22の温度が上昇してゆるやかに収縮を始めてしまう可能性がある。プレヒート時間が短すぎる場合、形状記憶合金ワイヤ22の温度がプレヒート温度に到達せず、第2スイッチ52を閉状態にしても形状記憶合金ワイヤ22が十分に収縮しない可能性がある。このような状態を避けるために、切換器57はセンサ56により測定された周囲温度に応じてプレヒート時間を変化させる。表3に、周囲温度と適切なプレヒート時間との関係の例を示す。
Figure 2020063682
切換器57は、センサ56の出力に基づいて第1スイッチ51および第2スイッチ52を動作させるデジタル回路またはアナログ回路である。切換器57は、CPUを内蔵して、プログラムに基づいて第1スイッチ51および第2スイッチ52の開閉を制御しても良い。
センサ56は、アクチュエータ10自体に取り付けられていても良い。たとえば、センサ56に熱電対を使用して、保持体21のうちの1つに放熱グリス等を用いて取り付けることができる。このようにすることにより、プレヒート時間をさらに適切に定めるアクチュエータ駆動回路50を実現できる。
センサ56は、アクチュエータ10が取り付けられた機器に取り付けられた温度センサであっても良い。アクチュエータ10が取り付けられた機器に内蔵された温度センサが、本実施の形態のセンサ56を兼ねても良い。
温度センサの代わりに、たとえば形状記憶合金ワイヤ22の歪み量、1つの保持体21に設けられた2つの第1貫通孔31同士の間に生じる応力、または、形状記憶合金ワイヤ22の抵抗値等、温度以外の状態を検出する任意のセンサを、センサ56に使用しても良い。これらのセンサ56により、形状記憶合金ワイヤ22の収縮開始を早期に検出することにより、プレヒート時間を適切に定めることができる。
アクチュエータ駆動回路50を小型化する必要がない場合には、第1スイッチ51およびセンサ56を省略し、切換器57は第2スイッチ52の開閉操作のみを行なうようにすることができる。形状記憶合金ワイヤ22には、図8のt3からt4に示すパルス電圧のみが印加される。
本実施の形態によると、スイッチまたはバルブ等の支持端40を動作させる用途に使用できるアクチュエータ10を提供できる。
本実施の形態によると、形状記憶合金ワイヤ22をジグザグに張り渡すことにより、形状記憶合金ワイヤ22の収縮量を拡大し、大きい変位量を得るアクチュエータ10を実現できる。
本実施の形態によると、形状記憶合金ワイヤ22が複数の位置で保持体21に密着するため、ジュール熱を効率良く放熱するアクチュエータ10を実現できる。放熱により形状記憶合金ワイヤ22が速やかに常温に戻るため、短い間隔で繰り返し動作させられるアクチュエータ10を実現できる。
本実施の形態によると、使用する保持体21の数により、変位量が変化する。したがって、共通の部品を使用して、種々の変位量を有するアクチュエータ10を作成できる。
本実施の形態によると、プレヒートを行なうことにより、小容量のコンデンサ55を用いるアクチュエータ駆動回路50を提供できる。コンデンサ55が小容量であることにより、アクチュエータ駆動回路50自体を小型化できる。
本実施の形態によると、プレヒートを行なうことにより、様々な環境において安定して動作するアクチュエータ10およびアクチュエータ駆動回路50を提供できる。
第2貫通孔32は、近接する2個の貫通孔により構成されていても良い。形状記憶合金ワイヤ22が弛んだ場合であっても、第2貫通孔32の内部で形状記憶合金ワイヤ22同士が接触して、ショートすることを防止できる。
第1貫通孔31および第2貫通孔32と、保持体21の縁との間は、スリットにより接続されていても良い。形状記憶合金ワイヤ22を第1貫通孔31および第2貫通孔32に挿通する作業が容易なアクチュエータ10を提供できる。
[実施の形態2]
本実施の形態は、屈曲型のアクチュエータ10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図9は、実施の形態2のアクチュエータ10の正面図である。図10は、実施の形態2のアクチュエータ10の側面図である。図11は、実施の形態2のアクチュエータ10の下面図である。図12および図13は、実施の形態2の保持体21の斜視図である。図9および図10は、アクチュエータ10の初期状態を示す。
図9および図10に示すように、アクチュエータ10はジグザグに張り渡された第1形状記憶合金ワイヤ221と、第1形状記憶合金ワイヤ221と略平行に張り渡された第2形状記憶合金ワイヤ222との、2本の形状記憶合金ワイヤ22を有する。2本の形状記憶合金ワイヤ22は、接続線25を介してそれぞれ別々のアクチュエータ駆動回路50に接続されている。
図12に示すように、保持体21は第1主面721と第2主面722とを有する円板状である。第1主面721には、半円柱形状の第1突起41が、第1主面721の直径に沿って畝状に設けられている。
第1突起41の軸線を挟んで対称に、2個の第2貫通孔32が設けられている。第2貫通孔32は、2本の形状記憶合金ワイヤ22が互いに接触せずに通過可能な太さである。それぞれの第2貫通孔32を挟んで、2個の第1貫通孔31が設けられている。2個の第1貫通孔31およびその間の第2貫通孔32は、第1突起41の軸線と略平行な直線上に配置されている。
図13に示すように、第2主面722には略台形柱状の第2突起42が、第1突起41の裏側にあたる位置に畝状に設けられている。第2突起42の頂部には、第1突起41と摺動可能な円筒面状の溝状の凹部422が設けられている。
図10に示すように、保持体21は第1突起41が凹部422に係合した状態で、複数積層されている。なお、図9および図10において一番上側に配置された移動体211は、第1突起41を備えなくても良い。
移動体211の第1主面721側に、指先形状の先端部材28が固定されている。形状記憶合金ワイヤ22の中央部は、先端部材28または移動体211に固定され、形状記憶合金ワイヤ22の両端を引っ張っても外れない状態になっている。
先端部材28または移動体211に張力線26の一端が固定されている。張力線26は、たとえばピアノ線等の引張強度の高い線材が望ましい。ここで引張強度は、張力線26の弾性限界における張力の強さを意味する。張力線26はたとえばアラミド繊維等の、樹脂製の線材であっても良い。張力線26は、それぞれの保持体21の第3貫通孔33に挿通されている。
移動体211から最も離れた第n保持体21nは、第2突起42を備えない。第n保持体21nの第2主面722側に、2本の形状記憶合金ワイヤ22の両端がそれぞれカシメ部材24によりカシメ固定されている。図11に示すように、第n保持体21nの第2主面722に、4個のカシメ部材24がそれぞれ離れて配置されている。配線部材である接続線25がそれぞれのカシメ部材24により形状記憶合金ワイヤ22と共締めされている。
第n保持体21nは、ねじまたは接着等により、図示を省略する台座等に固定されている。
張力線26の第n保持体21n側の端部は、張力線固定部材27に固定されている。張力線固定部材27と、第n保持体21nとの間に、付勢部材23が介在している。
図9においては、付勢部材23は圧縮コイルばねであり、付勢部材23の中央に張力線26が通っている。
付勢部材23により、張力線26に張力が加えられ、保持体21同士が密着した状態に保持される。
第1形状記憶合金ワイヤ221、および第2形状記憶合金ワイヤ222は、それぞれ第1貫通孔31と第2貫通孔32とを交互に通過して、線対称なジグザグに張り渡されている。第1形状記憶合金ワイヤ221同士、および、第2形状記憶合金ワイヤ222同士は、途中で接触しない。第1形状記憶合金ワイヤ221と第2形状記憶合金ワイヤ222も、途中で接触しない。
図10に示すように、第1形状記憶合金ワイヤ221および第2形状記憶合金ワイヤ222は、初期状態においてはわずかに弛んだ状態になっている。
図14は、実施の形態2のアクチュエータ10の動作を説明する説明図である。第2形状記憶合金ワイヤ222に、図8を使用して説明した駆動電圧を印加することにより、第2形状記憶合金ワイヤ222は瞬時に収縮する。その結果、図14に示すようにアクチュエータ10は図14における右向きに屈曲する。なお、第1形状記憶合金ワイヤ221は、図1に示す状態で張力が加わらない程度の長さに調整されている。
駆動電圧の終了後、第2形状記憶合金ワイヤ222で発生したジュール熱は、保持体21を介して速やかに拡散し、第2形状記憶合金ワイヤ222は自然長に戻る。しかし、第1突起41と、凹部422との間の摩擦力により、アクチュエータ10は図14に示す形状に維持される。
第1形状記憶合金ワイヤ221に、図8を使用して説明した駆動電圧を印加することにより、アクチュエータ10は図14における左向きに屈曲する。なお、第1形状記憶合金ワイヤ221および第2形状記憶合金ワイヤ222の長さを適切に選択することにより、強く屈曲するか、弱く屈曲するか等、屈曲時の状態を調整できる。間歇的に形状記憶合金ワイヤ22に駆動電圧を印加して、屈曲した状態を確実に維持するようにしても良い。
本実施の形態のアクチュエータ10は、たとえばロボットハンドの指に好適である。たとえば、先端部材28をシリコーンゴム等の柔らかい素材で作成することにより、ワークをソフトに保持するロボットハンドを実現できる。
本実施の形態によると、2本の形状記憶合金ワイヤ22がそれぞれ複数の位置で保持体21に密着するため、ジュール熱を効率良く放熱するアクチュエータ10を実現できる。放熱により形状記憶合金ワイヤ22が速やかに常温に戻るため、短い間隔で繰り返し駆動電圧を印加できるアクチュエータ10を実現できる。
[実施の形態3]
本実施の形態は、円筒型の固定子および移動子を有するアクチュエータ10に関する。実施の形態1と共通する部分については、説明を省略する。
図15は、実施の形態3のアクチュエータ10の斜視図である。図16は、実施の形態3のアクチュエータ10の半断面図である。図17は、図16のXVII−XVII線による断面図である。図18は、図16のXVIII−XVIII線による断面図である。図19は、図16のXIX−XIX線による断面図である。なお、図15から図19においては、初期状態のアクチュエータ10を示す。
アクチュエータ10は、円筒状の第2保持体212と、第2保持体212に挿通された第1保持体である円筒状の移動体211と、移動体211と第2保持体212との間に張り渡された2本の形状記憶合金ワイヤ22とを備える。第2保持体212は、両端からそれぞれ内向きに周状に突出して、移動体211の表面と摺動可能な5を有する。
移動体211は、第2保持体212の第1端面2121側および第2端面2122側の双方から突出する。移動体211は、第1端面2121から突出する側に、フランジ状のストッパ46を有する。ストッパ46と第1端面2121との間に、移動体211と第2保持体212とを離隔する向きに付勢する付勢部材23が挿入されている。付勢部材23は、圧縮コイルばねである。
図16および図17に示すように、第2保持体212は、第2端面2122近傍の側面に2個の第1貫通孔31を有する。第1貫通孔31同士は、対向する位置に設けられている。それぞれの第1貫通孔31の近傍に、カシメ部材24を固定するカシメ孔が設けられている。なお、第1貫通孔31とカシメ孔とが連続して1個の孔になっていても良い。
図17に示すように、第1端面2121側の摺動部45には、スリット状の第2通路452が4箇所に設けられている。
図19に示すように、移動体211は、ストッパ46を挟んで第2保持体212の反対側に、4個の第4貫通孔34を有する。第4貫通孔34は2個1組で近接して配置されており、2つの組同士は対向する位置に設けられている。
図18に示すように、移動体211は、ストッパ46を移動体211の長手方向に貫通する2個の第1通路461を有する。第1通路461は、移動体211の長手方向に沿って、第4貫通孔34に対応する位置に設けられている。
図16および図19に示すように、2本の形状記憶合金ワイヤ22の中央部は、1組の第4貫通孔34により移動体211の内面に引き回されて、第1屈曲部711を形成する。形状記憶合金ワイヤ22は、第1通路461、第2通路452および第1貫通孔31を介して、第2保持体212の表面に引き出されている。
それぞれの形状記憶合金ワイヤ22は、第1貫通孔31を通過する部分で外向きに屈曲する第2屈曲部712および第3屈曲部713を形成する。第2屈曲部712と第3屈曲部713との間は、第1距離A1離れている。
第1貫通孔31から引き出された2本の形状記憶合金ワイヤ22の両端は、それぞれカシメ部材24により第2保持体212の表面にカシメ固定されている。配線部材である接続線25がそれぞれのカシメ部材24により2本の形状記憶合金ワイヤ22と共締めされている。
図7を使用して説明したアクチュエータ駆動回路50に、接続線25を介して2本の形状記憶合金ワイヤ22が並列に接続されている。
アクチュエータ10の動作について説明する。アクチュエータ駆動回路50から、2本の接続線25の間に図8を使用して説明した駆動電圧が印加される。2本の形状記憶合金ワイヤ22は、ジュール熱により発熱して瞬時に収縮する。移動体211が、図16の左側に向けて突出する。
パルス電圧の終了に伴い、ジュール熱の発生は停止する。形状記憶合金ワイヤ22に発生した熱は移動体211および第2保持体212を介して外部に拡散して、形状記憶合金ワイヤ22の長さが元に戻る。付勢部材23の作用によりアクチュエータ10の状態は初期状態に戻る。
移動体211の外面が円筒面であるので、形状記憶合金ワイヤ22は、長さ方向のほとんどの部分で移動体211の外面に接触する。そのため、ジュール熱を効率良く放熱するアクチュエータ10を実現できる。放熱により形状記憶合金ワイヤ22が速やかに常温に戻るため、短い間隔で繰り返し動作させられるアクチュエータ10を実現できる。
図16および図17においては、移動体211の外面と第2保持体212の内面との間の隙間を広く強調して記載したが、この隙間は、形状記憶合金ワイヤ22の直径よりもわずかに広い程度であることが望ましい。形状記憶合金ワイヤ22が移動体211および第2保持体212の一方または双方に接触するため、効率良くジュール熱を拡散させられる。
移動体211の外面および第2保持体212の内面は、円筒面に限定しない。たとえば楕円筒面等、形状記憶合金ワイヤ22が配置される隙間がゆるやかな曲面になる任意の形状であっても良い。
本実施の形態によると、瞬間的に強い押圧力を発生するアクチュエータ10を提供できる。
2本の形状記憶合金ワイヤ22を1つのアクチュエータ駆動回路50に並列に接続することにより、駆動電圧が2本の形状記憶合金ワイヤ22に同時に印加され、同時に収縮する。そのため、移動体211と第2保持体212との間に抉りが発生せず、スムーズに動作するアクチュエータ10を提供できる。
移動体211に、2組の第4貫通孔34の代わりに側面に突出する2本のピン等の突起を設け、形状記憶合金ワイヤ22を引っ掛けて第1屈曲部711を形成しても良い。組立が容易なアクチュエータ10を提供できる。
形状記憶合金ワイヤ22は、第2保持体212の内面でカシメ部材24に固定されても良い。このようにする場合には、第1貫通孔31は不要である。
[実施の形態4]
本実施の形態は、進退の両方向に動作する、いわゆるプッシュプル型のアクチュエータ10に関する。実施の形態3と共通する部分については、説明を省略する。
図20は、実施の形態4のアクチュエータ10の構成を説明する説明図である。なお、図20においては、本実施の形態4のアクチュエータ10の主要な構成を模式的に示す。
アクチュエータ10は、円筒状の第2保持体212と、第2保持体212に挿通された円筒状の移動体211と、移動体211と第2保持体212との間に張り渡された4本の形状記憶合金ワイヤ22とを備える。形状記憶合金ワイヤ22は、図20の左側に配置された2本の左形状記憶合金ワイヤ228と、図20の右側に配置された2本の右形状記憶合金ワイヤ229とを含む。なお、図20においては、左形状記憶合金ワイヤ228、右形状記憶合金ワイヤ229とも1本を省略し、1本を模式的に示す。
移動体211は、第2保持体212の両側から突出する。第2保持体212の両端近傍に、それぞれ2個のカシメ部材24が固定されている。両端それぞれのカシメ部材24同士は、対向する位置に設けられている。
移動体211の中央部において、2本の左形状記憶合金ワイヤ228は、実施の形態3と同様に対向する位置に固定されて、それぞれが第1屈曲部711を形成する。2本の左形状記憶合金ワイヤ228の両端は、実施の形態3と同様に、接続線25と共にカシメ部材24により、第2保持体212の端部に固定されている。
同様に、2本の右形状記憶合金ワイヤ229も、移動体211に固定されて、それぞれが第1屈曲部711を形成する。2本の右形状記憶合金ワイヤ229の両端は、実施の形態3と同様に、接続線25と共にカシメ部材24により、第2保持体212の端部に固定されている。
2本の左形状記憶合金ワイヤ228は、1台のアクチュエータ駆動回路50に並列に接続されている。2本の右形状記憶合金ワイヤ229は、別のアクチュエータ駆動回路50に並列に接続されている。
図21は、実施の形態4のアクチュエータ10の動作を説明する説明図である。図21Aは、初期状態を示す。左形状記憶合金ワイヤ228および右形状記憶合金ワイヤ229は、いずれもわずかに弛んだ状態になっている。
図21Bは、左形状記憶合金ワイヤ228に駆動電圧を印加した状態を示す。左形状記憶合金ワイヤ228がジュール熱により収縮し、移動体211が図21の左向きに突出している。右形状記憶合金ワイヤ229の第1屈曲部711が移動体211に引っ張られて、弛みのない状態になっている。
図21Cは、ジュール熱が拡散して、左形状記憶合金ワイヤ228が常温に戻った状態を示す。左形状記憶合金ワイヤ228が自然長に戻って、弛んだ状態になっている。右形状記憶合金ワイヤ229および移動体211は、図21Bと同じ状態である。
図21Dは、右形状記憶合金ワイヤ229に駆動電圧を印加してジュール熱により収縮した後に、常温に戻った状態を示す。右形状記憶合金ワイヤ229の収縮に伴い、移動体211が図21の右向きに突出し、左形状記憶合金ワイヤ228は弛みのない状態になっている。右形状記憶合金ワイヤ229は、収縮した後に自然長に戻って、弛んだ状態になっている。
本実施の形態によると、進退双方の動作が可能な、いわゆるプッシュプル型のアクチュエータ10を提供できる。
[実施の形態5]
本実施の形態は、第1状態と第2状態との2つの状態に切替可能なアクチュエータ10に関する。実施の形態4と共通する部分については、説明を省略する。図22は、実施の形態5のアクチュエータ10の動作を説明する説明図である。
本実施の形態のアクチュエータ10は、実施の形態4で説明したアクチュエータ10の移動体211が、長手方向の中央部で第1移動体2111と第2移動体2112とに分離した構造を有する。なお、図22においては、第1移動体2111と第2移動体2112については表面を図示する。
第1移動体2111と固定物60との間に配置された第1付勢部材、および、第2移動体2112と固定物60との間に配置された第2付勢部材232により、第1移動体2111と第2移動体2112とは互いに近付く向きに付勢されている。なお、第1移動体2111と第2移動体2112とは、両者の間に配置された引張ばね等により、互いに近付く向きに付勢されていても良い。
なお、第1移動体2111と第2保持体212との間に張り渡された左形状記憶合金ワイヤ228は、本実施の形態の第1形状記憶合金ワイヤの一例である。第2移動体2112と第2保持体212との間に張り渡された、右形状記憶合金ワイヤ229は本実施の形態の第2形状記憶合金ワイヤの一例である。
さらにアクチュエータ10は、長板状の第3板633と、第3板633の両端から同一の向きに突出する第1板631および第2板632とを有する出力機構部63を備える。第1板631と第2板632との間に、第1移動体2111、第2移動体2112および第2保持体212が保持されている。
本実施の形態のアクチュエータ10は、出力機構部63をアクチュエータ10が発生する力が作用する作用点に用いて、スイッチまたはバルブの開閉等の制御を行なう。なお、第3板633は、たとえば第2保持体212と略同軸に配置された半円筒形状の板であっても良い。
第3板633の長手方向の中央部付近に、第1固定部61および第2固定部62が長手方向に並んで設けられている。第1固定部61および第2固定部62は、半球状、円錐状、U字溝状、またはV字溝状等、任意の形状の窪みである。
第1固定部61または第2固定部62に先端が嵌まりこむように配置されたプランジャ64が、固定物60に固定されている。プランジャ64は、バネおよびバネの先端に固定された球体を有する、機構部品である。
固定物60は、アクチュエータ10が取り付けられた機器の筐体または、機器が設置された場所の壁もしくは床等である。図22に示す3箇所の固定物60は、同一の構造物のそれぞれ異なる場所であっても、それぞれ異なる構造物であっても良い。
図22Aは、プランジャ64の先端が第1固定部61に嵌まりこんだ第1状態を示す。第1状態においては、左形状記憶合金ワイヤ228および右形状記憶合金ワイヤ229のいずれにも駆動電圧は印加されておらず、自然長になっている。出力機構部63の第1板631が第1移動体2111に接触している。
図22Bは、左形状記憶合金ワイヤ228に駆動電圧を印加した状態を示す。左形状記憶合金ワイヤ228がジュール熱により収縮し、第1付勢部材231の付勢力に抗して第1移動体2111が図22の左向きに突出している。第1移動体2111の突出に伴い、出力機構部63も左向きに移動し、プランジャ64の先端が第2固定部62に嵌まりこんだ第2状態になっている。
図22Cは、ジュール熱が拡散して、左形状記憶合金ワイヤ228が常温に戻った状態を示す。左形状記憶合金ワイヤ228が自然長に戻り、第1付勢部材231により付勢されて第2移動体2112に近付いている。第1移動体2111と第2移動体2112との間の距離は、図22Aと図22Cとで同一である。すなわち、図22Aと図22Cとでは、出力機構部63の位置のみが異なる。
図22Dは、右形状記憶合金ワイヤ229に駆動電圧を印加した状態を示す。右形状記憶合金ワイヤ229がジュール熱により収縮し、第2付勢部材232の付勢力に抗して第2移動体2112が図22右向きに突出している。第2移動体2112の突出に伴い、出力機構部63も右向きに移動し、プランジャ64の先端が第1固定部61に嵌まりこんだ第1状態になっている。
図22Dに示す状態からジュール熱が拡散して、右形状記憶合金ワイヤ229が常温に戻ると、図22Aに示す状態になる。
本実施の形態によると、駆動電圧を印加していなくても出力機構部63がプランジャ64により第1状態または第2状態のいずれか一方に安定して保持されるアクチュエータ10を提供できる。そのため、電力消費量の少ないアクチュエータ10を提供できる。
本実施の形態によると、プランジャ64の作用により、出力機構部63は、第1状態または第2状態のいずれかの位置で停止する。したがって、たとえば高速に繰り返し動作をさせる場合等、形状記憶合金ワイヤ22の放熱が不十分であっても、安定した動作を行なえるアクチュエータ10を提供できる。
なお、形状記憶合金ワイヤ22の放熱が不十分な状態で繰り返し使用する可能性がある場合には、図22Dに示す状態で第1移動体2111の端面と第1板631との間に隙間が残るように、第3板633の長さを定めることが望ましい。このようにすることにより、左形状記憶合金ワイヤ228が自然長に戻っていない場合に、第1移動体2111が出力機構部63に押されることを防止できる。そのため、左形状記憶合金ワイヤ228に過大な負荷が加わることを防止できる。
各実施例で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 アクチュエータ
21 保持体
211 移動体(中央絶縁性熱伝導体)
2111 第1移動体
2112 第2移動体
212 第2保持体(第1絶縁性熱伝導体)
2121 第1端面
2122 第2端面
213 第3保持体(第2絶縁性熱伝導体)
214 第4保持体(第1絶縁性熱伝導体)
215 第5保持体(第2絶縁性熱伝導体)
216 第6保持体(第1絶縁性熱伝導体)
217 第7保持体(第2絶縁性熱伝導体)
21n 第n保持体(絶縁性熱伝導体)
22 形状記憶合金ワイヤ
221 第1形状記憶合金ワイヤ
222 第2形状記憶合金ワイヤ
228 左形状記憶合金ワイヤ
229 右形状記憶合金ワイヤ
23 付勢部材
231 第1付勢部材
232 第2付勢部材
24 カシメ部材
25 接続線
26 張力線
27 張力線固定部材
28 先端部材
29 固定部材(基部)
31 第1貫通孔(第1屈曲形成部)
32 第2貫通孔(第2屈曲形成部)
33 第3貫通孔
34 第4貫通孔
40 支持端
41 第1突起
42 第2突起
422 凹部
45 摺動部
452 第2通路
46 ストッパ
461 第1通路
50 アクチュエータ駆動回路
51 第1スイッチ
52 第2スイッチ
53 直流電源
54 DC/DCコンバータ
55 コンデンサ
56 センサ
57 切換器
60 固定物
61 第1固定部
62 第2固定部
63 出力機構部
631 第1板
632 第2板
633 第3板
64 プランジャ
711 第1屈曲部
712 第2屈曲部
713 第3屈曲部
714 第4屈曲部
715 第5屈曲部
716 第6屈曲部
717 第7屈曲部
721 第1主面
722 第2主面

Claims (4)

  1. 一列に配置されており、それぞれが2つの第1屈曲形成部を有する第1絶縁性熱伝導体と、前記第1絶縁性熱伝導体の間にそれぞれ配置された、第2屈曲形成部を有する第2絶縁性熱伝導体と、
    前記第1絶縁性熱伝導体の列の第1端に配置された前記第1絶縁性熱伝導体に取り付けられた基部と、
    形状記憶合金ワイヤとを備え、
    前記形状記憶合金ワイヤは、前記基部から一方の前記第1屈曲形成部および前記第2屈曲形成部をジグザグに介して前記第1絶縁性熱伝導体の列の第2端で折り返し、他方の前記第1屈曲形成部および前記第2屈曲形成部を介してジグザグに前記基部に戻り、前記第1絶縁性熱伝導体と前記第2絶縁性熱伝導体との間でハの字型と逆ハの字型を交互に繰り返すように布設されており、
    前記形状記憶合金ワイヤが収縮した場合に、前記第1端と前記第2端との間の距離が短縮する
    アクチュエータ。
  2. 第1形状記憶合金ワイヤと、
    第2形状記憶合金ワイヤと、
    前記第1形状記憶合金ワイヤおよび前記第2形状記憶合金ワイヤが接する、絶縁性熱伝導体により構成された移動体と、
    前記第1形状記憶合金ワイヤおよび前記第2形状記憶合金ワイヤが固定された基部と
    前記第1形状記憶合金ワイヤおよび前記第2形状記憶合金ワイヤにパルス電圧を印加するアクチュエータ駆動回路とを備え、
    前記アクチュエータ駆動回路から前記第1形状記憶合金ワイヤと前記第2形状記憶合金ワイヤとに印加された駆動電圧が、前記第1形状記憶合金ワイヤと前記第2形状記憶合金ワイヤとを連携して収縮させることにより、前記基部に対して前記移動体が動作する
    アクチュエータ。
  3. 第1形状記憶合金ワイヤと、
    第2形状記憶合金ワイヤと、
    前記第1形状記憶合金ワイヤが接する、絶縁性熱伝導体により構成された第1移動体と、
    前記第2形状記憶合金ワイヤが接する、絶縁性熱伝導体により構成された第2移動体と、
    第1移動体および第2移動体により変位される出力機構部と、
    前記第1形状記憶合金ワイヤおよび前記第2形状記憶合金ワイヤにパルス電圧を印加するアクチュエータ駆動回路とを備え、
    前記アクチュエータ駆動回路から前記第1形状記憶合金ワイヤと前記第2形状記憶合金ワイヤとに駆動電圧を交互に印加することで、前記第1形状記憶合金ワイヤと前記第2形状記憶合金ワイヤとを連携して収縮させることにより、前記出力機構部を固定物に対して2つの安定位置で交互に変位させる
    アクチュエータ。
  4. 入力電圧を昇圧する昇圧回路と、
    昇圧回路により昇圧された電圧により充電されるコンデンサと、
    閉状態である場合に前記入力電圧を形状記憶合金ワイヤに印加する第1スイッチと、
    閉状態である場合に前記コンデンサから放電される電圧を前記形状記憶合金ワイヤに印加する第2スイッチと、
    前記形状記憶合金ワイヤが収縮しはじめる前の温度になるまで前記第1スイッチを閉状態にし、前記第1スイッチを開状態にした後に、前記第2スイッチを閉状態にする切換器と
    を備えるアクチュエータ駆動回路。
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