JP2013172437A - シャッター装置集合体および周波数調整方法 - Google Patents

シャッター装置集合体および周波数調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】開状態から閉状態とするのにかかる時間をほぼ一定に保つことができるシャッター装置集合体を提供することにある。
【解決手段】シャッター装置集合体10は、形状記憶合金13の収縮により開閉状態を切り替えることのできる複数のシャッター装置1と、各形状記憶合金13に駆動用電圧を印加する駆動用電圧印加手段21と、各形状記憶合金13に駆動用電圧よりも小さい抵抗値検知用電圧を印加する抵抗値検知用電圧印加手段22と、各形状記憶合金13について、駆動用電圧印加手段21と接続される第1状態と、抵抗値検知用電圧印加手段22と接続される第2状態とを選択することのできるリレー23と、各形状記憶合金13の抵抗値から形状記憶合金13の温度を検知する温度検知手段24と、を有している。
【選択図】図4

Description

本発明は、シャッター装置集合体および周波数調整方法に関するものである。
例えば、振動子の共振周波数を調整(変更)する方法として、振動子の質量を変化(増加または減少)させる方法が知られている。このような方法は、例えば、振動子と、イオンビームを振動子に照射することにより振動子の一部を除去して振動子の質量を減少させるイオンガンと、振動子とイオンガンとの間に設けられたシャッターとを有する装置を用いて行われる(特許文献1参照)。
特許文献1に記載の装置では、複数のシャッター板が重ねられた状態にて鉄芯に軸支されており、各シャッター板は、鉄芯を中心として回動可動となっている。また、各シャッター板は、対応するソレノイドの駆動により回動するように構成されている。特許文献1に記載の装置では、このようなシャッター板の回動を利用して、シャッターを開状態または閉状態とすることができる。
このような装置では、イオンガンからイオンビームが発射されている状態にて、シャッターを開状態とする。これにより、イオンビームがシャッターを通過して振動子に照射され、振動子の一部が除去されることにより、振動子の共振周波数が変化(減少)する。そして、振動子の周波数が所定の周波数となった時点でシャッターを閉状態とすることにより、振動子へのイオンビームの照射を阻止する。このような方法により、振動子の共振周波数を調整する。
しかしながら、このようなシャッターでは、シャッター板の回動によって、シャッター板同士が互いに擦れ合い、当該擦れに起因する摩耗により、シャッター板の摺動性が悪化する。摺動性の悪化は、シャッター板の回動速度を低下させるため、シャッターを開状態から閉状態とするのにかかる時間が長くなる。このように、シャッターを閉じる時間が長くなると、その分、振動子へのイオンビームの照射時間が長くなり、振動子の共振周波数が所定の周波数よりも高くなってしまう。すなわち、特許文献1のシャッターでは、その開閉を精度よく制御することができず、振動子の共振周波数を所定の周波数に高精度に合わせ込むことが困難である。
特開2008−118156号公報
本発明の目的は、開状態から閉状態とするのにかかる時間をほぼ一定に保つことができるシャッター装置集合体、および、このシャッター装置集合体を用いた周波数調整方法を提供することにある。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明のシャッター装置集合体は、ベースと、前記ベースに対して変位可能なシャッター部と、前記ベースと前記シャッター部とを連結していて駆動用電圧により収縮する形状記憶合金とを有し、開状態と閉状態とを切り替えることのできる複数のシャッター装置と、
前記形状記憶合金に前記駆動用電圧を印加する駆動用電圧印加手段と、
前記形状記憶合金に前記駆動用電圧よりも小さい抵抗値検知用電圧を印加する抵抗値検知用電圧印加手段と、
前記形状記憶合金について、前記駆動用電圧印加手段と接続される状態と、前記抵抗値検知用電圧印加手段と接続される状態とを選択することのできる選択手段と、
前記形状記憶合金の抵抗値を検知し、検知された抵抗値から前記形状記憶合金の温度を検知する温度検知手段と、
を備えていることを特徴とする。
これにより、シャッター装置を開状態から閉状態とするのにかかる時間をほぼ一定に保つことができるシャッター装置集合体を提供することができる。
[適用例2]
本発明のシャッター装置集合体では、前記抵抗値検知用電圧印加手段は、前記開状態または前記閉状態を維持する電力を出力することが好ましい。
これにより、抵抗値検知用電圧を形状記憶合金に印加することによるシャッター部の不本意な変位を防止することができるため、信頼性に優れるシャッター装置集合体となる。
[適用例3]
本発明のシャッター装置集合体では、前記抵抗値検知用電圧印加手段は、さらに、前記電源から出力される前記駆動電圧を低下させて前記抵抗値検知用電圧とすることが好ましい。
これにより、駆動用電圧印加手段および抵抗値検知用電圧印加手段の構成が簡単となる。
[適用例4]
本発明のシャッター装置集合体では、前記駆動用電圧印加手段は、前記駆動用電圧を出力する電源を有し、
さらに前記抵抗値検知用電圧印加手段は、前記抵抗値検知用電圧を出力する電源を有していることが好ましい。
これにより、駆動用電圧印加手段および抵抗値検知用電圧印加手段の構成が簡単となる。
[適用例5]
本発明のシャッター装置集合体では、前記抵抗値検知用電圧は、パルス波であることが好ましい。
これにより、抵抗値検知用電圧を形状記憶合金に印加することによるシャッター部の不本意な変位をより効果的に防止することができる。
[適用例6]
本発明のシャッター装置集合体では、前記温度検知手段は、前記形状記憶合金を流れる電流の大きさに基づいて前記抵抗値を検知することが好ましい。
これにより、簡単かつ正確に形状記憶合金の温度を検知することができる。
[適用例7]
本発明のシャッター装置集合体では、前記温度検知手段は、前記形状記憶合金を収縮させているときは前記駆動用電圧を利用して前記抵抗値を検知し、前記形状記憶合金を伸長させているときは前記抵抗値検知用電圧を利用して前記抵抗値を検知することが好ましい。
これにより、形状記憶合金の状態(伸長状態/収縮状態)を問わずに、形状記憶合金の温度を検知することができる。
[適用例8]
本発明の圧電素子の周波数調整方法は、圧電素子の共振周波数を調整する周波数調整方法であって、
ベースと、前記ベースに対して変位可能なシャッター部と、前記ベースと前記シャッター部とを連結していて駆動用電圧により収縮する形状記憶合金とを有し、開状態と閉状態とを切り替えることのできる複数のシャッター装置と、
前記形状記憶合金に前記駆動用電圧を印加する駆動用電圧印加手段と、
前記形状記憶合金に前記駆動用電圧よりも小さい抵抗値検知用電圧を印加する抵抗値検知用電圧印加手段と、
前記形状記憶合金について、前記駆動用電圧印加手段と接続される状態と、前記抵抗値検知用電圧印加手段と接続される状態とを選択することのできる選択手段と、
前記形状記憶合金の温度を制御するために、前記形状記憶合金の抵抗値を検知し、検知した抵抗値から前記形状記憶合金の温度を検知する温度検知手段と、
前記形状記憶合金を冷却するための冷却手段と、
を備えていることを特徴とするシャッター装置集合体を用意するとともに、前記シャッター装置集合体を、圧電素子と、前記圧電素子の質量を変化させる質量変化手段との間に配置する工程と、
前記シャッター装置を前記閉状態から前記開状態へ切り替える工程と、
前記開状態において前記質量変化手段により、前記振動子の質量を変化させて前記振動子の共振周波数を変化させる工程と、
前記シャッター装置を前記選択手段により前記開状態から前記閉状態へ切り替える工程と、を含み、
前記2つの切り替え工程のうち一方は、前記駆動用電圧印加手段による前記形状記憶合金への電圧印加によって前記形状記憶合金を収縮させ、前記シャッター部を変位させることにより行われ、
前記温度検知手段の検知結果に基づいて、前記開状態における前記形状記憶合金の温度が所定温度となるように前記冷却手段を用いて前記形状記憶合金の温度を制御するよう構成されていることを特徴とする。
これにより、振動子の共振周波数の調整を高精度に行うことができる。
図1は、本発明の第1実施形態にかかるシャッター装置集合体を適用した周波数調整装置の断面図である。 図1に示すシャッター装置集合体が有するシャッター装置の断面図である。 図1に示すシャッター装置集合体が有するシャッター装置の断面図である。 シャッター装置集合体が有するシャッター装置駆動手段を示す図である。 シャッター装置集合体が有するシャッター装置駆動手段を示す図である。 形状記憶合金の温度とせん断ひずみの関係を示すグラフである。 本発明の周波数調整方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の周波数調整方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の周波数調整方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2実施形態にかかるシャッター装置集合体が有するシャッター装置駆動手段を示す図である。 本発明の第3実施形態にかかるシャッター装置集合体が有するシャッター装置駆動手段を示す図である。
以下、本発明のシャッター装置集合体および周波数調整装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態にかかるシャッター装置集合体を適用した周波数調整装置の断面図、図2および図3は、図1に示すシャッター装置集合体が有するシャッター装置の断面図、図4および図5は、シャッター装置集合体が有するシャッター装置駆動手段を示す図、図6は、形状記憶合金の温度とせん断ひずみの関係を示すグラフ、図7〜図9は、本発明の周波数調整方法を説明するためのフローチャートである。なお、以下では、説明の都合上、図1〜5中の上側を「上」、下側を「下」、右側を「右」、左側を「左」として説明する。また、図1に示すように、互いに直交する3軸をx軸、y軸およびz軸とする。
以下では、本発明のシャッター装置集合体を、振動子(圧電素子)9の共振周波数を調整するための周波数調整装置100に適用した場合について説明する。ただし、本発明のシャッター装置集合体の用途は、これに限定されない。
1.周波数調整装置
図1に示す周波数調整装置100は、内部を所望の環境とすることのできるチャンバー110と、複数のシャッター装置1が並設してなるシャッター装置集合体(本発明のシャッター装置集合体)10と、イオンガン(イオンビーム発射部)120と、遮蔽板130とを有している。
イオンガン120は、例えば、Ar、Ne等の不活性ガスに電界を作用させて加速させることにより、イオンビームを発射するものであり、振動子9の質量を変化させる質量変化手段を構成するものである。
複数のシャッター装置1は、それぞれ、独立して駆動が制御されており、イオンビームIBの通過を許容する開状態と、イオンビームIBを遮断する閉状態とを選択できるようになっている。また、イオンガン120は、チャンバー110内にてシャッター装置集合体10よりも下側に位置しており、上方へ向けてイオンビームIBを照射する。また、遮蔽板130は、チャンバー110内にてシャッター装置集合体10よりも上側に位置しており、隣り合うシャッター装置1の間(隙間)から上方へ漏れるイオンビームIBを遮断する。
このような周波数調整装置100では、1つのシャッター装置1の上方に1つの振動子9を配置し、イオンガン120からイオンビームIBを発射するとともに、シャッター装置1を開状態とすることにより、振動子9にイオンビームIBを照射し、振動子9の一部(例えば、電極の一部)を除去する。これにより、振動子9の質量を減らし、その共振周波数を調整する。イオンビームIBの照射により、振動子9の共振周波数が所定値となったら、速やかにシャッター装置1を閉じ、それ以上、イオンビームIBが振動子9に照射されるのを阻止する。周波数調整装置100では、各シャッター装置1について独立して上述のような制御を行うことにより、各振動子9の共振周波数を調整する。なお、周波数調整装置100を用いた振動子9の周波数調整方法(本発明の周波数調整方法)については、後に詳しく説明する。
次に、シャッター装置集合体10について詳しく説明する。
シャッター装置集合体10は、複数のシャッター装置1と、各シャッター装置1を独立して駆動させるシャッター装置駆動手段2とを有している。複数のシャッター装置1は、それぞれ、x軸方向に延在するとともに、y軸方向に並設されている。このように、複数のシャッター装置1を備えることにより、一度に複数の振動子9の共振周波数を調整することができるため、周波数調整装置100の効率性が向上する。シャッター装置1の数は、図1の構成では4枚であるが、特に限定されず、例えば、10以上、30以下程度とすることができる。
[シャッター装置]
以下、シャッター装置1について説明するが、複数のシャッター装置1は、それぞれ同様の構成であるため、以下では、1つのシャッター装置1について代表して説明する。
図2に示すように、シャッター装置1は、ベース11と、ベース11に対して変位可能なシャッター部(シャッター板)12と、ベース11とシャッター部12とを連結する形状記憶合金13と、シャッター部12を付勢する付勢手段14とを有している。このようなシャッター装置1は、付勢手段14によりシャッター部12をベース11に対して一方側へ変位させるか、電圧印加によって形状記憶合金13を収縮させることによりシャッター部12をベース11に対して他方側へ変位させることにより、振動子9がイオンガン120側へ露出した開状態と、振動子9がイオンガン120側から遮蔽された閉状態とを切り替えることができる。
ベース11は、シャッター部12を支持する機能を有している。このようなベース11は、x軸方向に延在する長尺状をなしている。ベース11の幅(y軸方向の長さ)は、振動子9の大きさにもよるが、例えば1〜5mm程度である。
また、ベース11の中央部には、上下を貫通する貫通孔111が形成されている。貫通孔111は、イオンビームIBをイオンガン120側から振動子9側へ通過させるための孔である。このような貫通孔111の形状、大きさとしては、振動子9の形状、大きさによっても異なるが、例えば、0.5mm×0.5mm〜2mm×2mmの矩形とすることができる。
また、ベース11の右側端部には、上面に開放し、形状記憶合金13に向けて後述する冷却ガスGを噴出するための噴出孔112が形成されている。このような噴出孔112は、形状記憶合金13の下側に設けられており、冷却ガスGを効率的に形状記憶合金13に吹き付けることができる。
このようなベース11は、例えば、耐エッチング性に優れる炭素、チタン等を構成材料として構成されている。また、ベース11は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、銅、マンガン、アルミニウム、マグネシウム等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金または金属間化合物、さらには、これらの金属の酸化物、窒化物、炭化物等で構成された本体の表面に、耐エッチング性に優れるDLC(ダイアモンドライクカーボン)膜を形成した構成とすることもできる。
ベース11をこのような構成とすることにより、イオンビームIBによるベース11の損傷を効果的に抑制することができる。なお、ベース11がイオンビームIBと接触せず、ベース11に耐エッチング性が要求されない場合には、ベース11は、例えば、前述した金属材料等により構成されていてもよい。
シャッター部12は、ベース11の上面上に配置されており、x軸方向に延在する長尺状をなしている。また、シャッター部12は、ベース11の上面上をx軸方向に摺動(変位)可能となっている。このようなシャッター部12は、ベース11に形成された貫通孔111の上部開口を開いたり、閉じたりするための部材である。
具体的には、シャッター部12には、z軸方向に貫通する貫通孔で構成された窓部121が形成されており、図3(a)に示すように、この窓部121とベース11の貫通孔111とが重なり合った状態にて、貫通孔111が開きイオンビームIBの通過を許容する状態、すなわち振動子9がイオンガン120側に露出した開状態となる。一方、図3(b)に示すように、窓部121が貫通孔111からずれた状態にて、貫通孔111が閉じイオンビームIBを遮断する状態、すなわち振動子9がイオンガン120側から遮蔽された閉状態となる。
このようなシャッター部12の幅(y軸方向の長さ)は、貫通孔111を開いたり塞いだりすることができれば、特に限定されないが、ベース11の幅以下であるのが好ましい。これにより、z軸方向から見た平面視にて、ベース11のy軸方向両側からシャッター部12がはみ出るのを防止することができる。そのため、シャッター装置1の全幅を短く抑えることができ、複数のシャッター装置1をy軸方向に比較的狭ピッチで並設することができる。
このようなシャッター部12は、例えば、耐エッチング性に優れる炭素、チタン等を構成材料として構成されている。これにより、イオンビームIBによるシャッター部12の損傷を効果的に抑制することができる。また、このような材料で構成することにより、さらに、シャッター部12の軽量化を図ることができ、シャッター部12の反応性や移動速度を向上させることができる。
なお、シャッター部12は、例えば、鉄、ニッケル、コバルト、銅、マンガン、アルミニウム、マグネシウム等の各種金属、またはこれらのうちの少なくとも1種を含む合金または金属間化合物、さらには、これらの金属の酸化物、窒化物、炭化物等で構成された本体の表面に、耐スパッタ性に優れるDLC(ダイアモンドライクカーボン)膜を形成した構成とすることもできる。
形状記憶合金13は、x軸方向に延在する長尺状をなしており、その両端部にて、ベース11とシャッター部12とを連結している。なお、形状記憶合金13の形状は、特に限定されず、例えば、紐状(細線状)、コイル状とすることもできる。
このような形状記憶合金13は、所定温度(変態点)以下で変形しても、変態点以上に加熱すると、元の形状(記憶形状)に回復する性質を持っている。本実施形態の形状記憶合金13は、通常は、柔らかくしなやかであるが、電圧(駆動用電圧)を印加して発熱させると強靭となりつつ収縮する。また、電圧の印加を停止し、形状記憶合金13の温度が低下すれば、再び柔らかくなりもとの長さに伸長する。なお、本実施形態では、形状記憶合金13の温度低下を冷却ガスGによって促進する構成となっている。
形状記憶合金13は、ベース11とシャッター部12とを連結しているため、形状記憶合金13が収縮すると、その収縮力によって、シャッター部12がベース11に対して第1方向(図2中右側)に変位する。本実施形態では、シャッター部12が第1方向へ移動することにより、シャッター装置1が開状態から閉状態となる。なお、以下では、説明の便宜上、形状記憶合金13が電圧印加によって収縮した状態を「収縮状態」と言い、電圧印加がされていない伸長した状態を「伸長状態」と言う。
形状記憶合金13の構成材料としては、上記のような性質を発揮することができれば、特に限定されないが、例えば、49〜52原子%NiのNi−Ti合金等のNi−Ti系合金、38.5〜41.5重量%ZnのCu−Zn合金、1〜10重量%XのCu−Zn−X合金(Xは、Be、Si、Sn、Al、Gaのうちの少なくとも1種)等のCu−Zn系合金、36〜38原子%AlのNi−Al合金等のNi−Al系合金等が挙げられる。
付勢手段14は、シャッター部12を、第1方向と反対の第2方向(図2中左側)へ付勢する。すなわち、付勢手段14は、シャッター部12を形状記憶合金13の収縮方向と反対方向に付勢する。このような付勢手段14は、x軸方向に延在する長尺状をなし、その両端部にて、ベース11とシャッター部12とを連結している。付勢手段14は、上記機能を発揮することができれば、特に限定されず、例えば、ゴムやコイルバネ等の弾性体で構成することができる。
また、付勢手段14の付勢力は、形状記憶合金13の収縮力よりも小さく設定されている。これにより、付勢手段14の付勢力に反して、形状記憶合金13の収縮に伴うシャッター部12の変位が可能となる。
なお、付勢手段14の付勢力は、形状記憶合金13の収縮力よりも小さく、かつ、形状記憶合金13が収縮状態から伸長状態となった時にシャッター部12を第2方向へ移動させることができれば、より小さいのが好ましい。これにより、形状記憶合金13の収縮力をより効率的にシャッター部12の第1方向への移動へ利用することができ、シャッター部12の第1方向への移動速度および反応性がより高くなる。
前述したように、シャッター部12の第1方向への移動は、シャッター装置1を開状態から閉状態とするための移動である。このような移動をより高速かつ反応性よく行うことにより、振動子9が所定の共振周波数となった際に、イオンビームIBをより素早く遮断することができる。すなわち、シャッター装置1を閉状態とする命令を出した時刻と、シャッター装置1が実際に閉状態となった時刻との時間差をより短くすることができる。そのため、振動子9の周波数をより精度よく所定値に合わせ込むことができる。
以上、シャッター装置1の構成について説明した。なお、本実施形態では、各シャッター装置1のベース11がそれぞれ別体として形成されているが、各シャッター装置1のベース11は、一体的に形成されていてもよい。各シャッター装置1のベース11を別体とした場合には、例えば、シャッター装置1の数の変更(追加、削除)や配置の変更を簡単に行うことができ、一体とした場合には、周波数調整装置100内への取り付けが容易となる。
[シャッター装置駆動手段]
シャッター装置駆動手段2は、各シャッター装置1を独立して駆動させる機能を有している。図4および図5に示すように、このようなシャッター装置駆動手段2は、駆動用電圧印加手段21と、抵抗値検知用電圧印加手段22と、複数のリレー(選択手段)23と、温度検知手段24と、冷却手段25と、制御手段26とを有している。
−駆動用電圧印加手段−
駆動用電圧印加手段21は、各シャッター装置1の形状記憶合金13に直流電圧を印加し、形状記憶合金13を収縮させる機能を有している。そのため、駆動用電圧印加手段21によって形状記憶合金13に印加される電圧の大きさは、形状記憶合金13を収縮させるのに十分な大きさに設定されている。
なお、以下では、説明の便宜上、駆動用電圧印加手段21から各形状記憶合金13に印加される電圧を「駆動用電圧」とも言う。
このような駆動用電圧印加手段21は、直流電圧を出力する電源(共通電源)211を有しており、この電源211は、配線29によって各形状記憶合金13と並列に接続されている。なお、電源211としては、特に限定されないが、例えば、出力電圧が一定である定電圧電源を用いることができる。
−リレー−
リレー23は、配線29の途中に、各形状記憶合金13に対応して複数設けられている。リレー23は、4つの接点(端子)A、B1、B2、B3を有しており、接点B1、B2、B3のいずれか1つの接点と接点Aとを接続することができる。また、接点Aは、形状記憶合金13の一端に接続されており、接点B1は、配線29に接続されており、接点B2は、後述する配線28に接続されており、接点B3は、接地されている。
このようなリレー23によれば、形状記憶合金13が駆動用電圧印加手段21と接続された第1状態と、抵抗値検知用電圧印加手段22に接続された第2状態と、接地された第3状態とを切り替えることができる。なお、リレー23としては、上述のような切り替えを行うことができれば、特に限定されず、メカニカルリレー、半導体リレー等を用いることができる。
−抵抗値検知用電圧印加手段−
抵抗値検知用電圧印加手段22は、各シャッター装置1が有する形状記憶合金13に電圧を印加する機能を有している。ただし、抵抗値検知用電圧印加手段22から印加される電圧は、形状記憶合金13の収縮には実質的に寄与せず、形状記憶合金13の温度を検知するために用いられる。なお、以下では、説明の便宜上、抵抗値検知用電圧印加手段22から各形状記憶合金13に印加される電圧を「抵抗値検知用電圧」とも言う。
そのため、抵抗値検知用電圧印加手段22から形状記憶合金13に印加される抵抗値検知用電圧の大きさは、形状記憶合金13が実質的に収縮しない大きさに設定される。言い換えれば、抵抗値検知用電圧印加手段22は、シャッター装置1がその状態(開状態または閉状態)を維持する電力を出力する。具体的には、抵抗値検知用電圧の大きさは、形状記憶合金13が収縮可能な最低電圧値の1/10以下程度とするのが好ましい。これにより、抵抗値検知用電圧印加手段22から形状記憶合金13へ抵抗値検知用電圧を印加した際の形状記憶合金13の収縮をより確実に防止することができ、シャッター部12の不本意な移動を防止することができる。
このような抵抗値検知用電圧印加手段22は、駆動用電圧印加手段21と共通の電源(共通電源)211を有しており、この電源211は、配線28を介して各リレー23の接点B2と並列に接続されている。抵抗値検知用電圧印加手段22は、さらに、配線28の途中に、各形状記憶合金13に対応して設けられた複数の抵抗器(抵抗)223を有している。
このように、電源211を駆動用電圧印加手段21と共通化することにより、シャッター装置集合体10の構成の単純化および構成部品点数の削減等の効果を発揮することができる。
各抵抗器223は、電源211から出力される電圧(駆動用電圧)を、形状記憶合金13が実質的に収縮しない大きさまで低下させる機能を有している。言い換えれば、電源211から出力される駆動用電圧を抵抗値検知用電圧に変換する機能を有している。これにより、駆動用電圧印加手段21からの電圧印加による形状記憶合金13の収縮を確実に防止することができる。
なお、抵抗器223としては、上述した機能を発揮することができれば、特に限定されず、例えば、電流制限抵抗などを用いることができる。これにより、簡単に、電源211からの出力電圧を低下させることができる。
−温度検知手段−
温度検知手段24は、各形状記憶合金13の温度を検知する機能を有している。このような温度検知手段24は、各形状記憶合金13とそれに対応するリレー23との間に設けられ、当該部分の電流値を検出する複数の電流センサー241と、各電流センサー241の検知結果に基づいて各形状記憶合金13の温度を検知する温度検知部242とを有している。
ここで、形状記憶合金13は、温度変化に伴って抵抗値が変化する。そのため、例えば、形状記憶合金13に駆動用電圧が印加されている場合には、電流センサー241で検知される電流値と駆動用電圧の大きさとに基づいて形状記憶合金13の抵抗値を求め、求めた抵抗値に基づいて形状記憶合金13の温度を検知することができる。なお、形状記憶合金13には、抵抗値検知用電圧が印加される場合もあるが、この場合には、電流センサー241で検知される電流値と抵抗値検知用電圧の大きさとに基づいて形状記憶合金13の抵抗値を求めればよい。また、駆動用電圧および抵抗値検知用電圧は、その大きさが一定値に設定されているため、上述のような方法により簡単に形状記憶合金13の温度を検知することができる。
−冷却手段−
冷却手段25は、各シャッター装置1が有する形状記憶合金13を冷却する機能を有している。冷却手段25を有することにより、電圧印加によって発熱した形状記憶合金13をより短時間で冷却することができる。そのため、形状記憶合金13をより短時間で収縮状態から伸長状態とすることができる。形状記憶合金13を冷却し収縮状態から伸長状態とすると、付勢手段14の付勢力によって、シャッター部12が形状記憶合金13の伸長分だけ第2方向へ移動する。
図5に示すように、このような冷却手段25は、冷却ガスGを充填するガスボンベ(ガス供給源)251と、各シャッター装置1のベース11に形成された噴出孔112とガスボンベ251とを接続する冷却ガス供給流路252と、ガスボンベ251から供給される冷却ガスGの流量を調整するマスフローコントローラー(流量調整手段)253と、マスフローコントローラー253より下流側で、冷却ガス供給流路252内の流路を開閉するバルブ(電磁バルブ)254とを有している。
マスフローコントローラー253およびバルブ254は、各シャッター装置1に対応して複数(4つ)設けられている。これにより、シャッター装置1ごとに独立して、冷却ガス供給流路252の開閉や、冷却ガス供給流路252内を流れる冷却ガスGの流量を制御することができる。このようなマスフローコントローラー253、バルブ254は、それぞれ、制御手段26によりその作動が制御される。
例えば、1つのシャッター装置1について代表して説明すると、このような冷却手段25は、バルブ254を開状態とした状態にて、ガスボンベ251から冷却ガスGを送り出し、マスフローコントローラー253により冷却ガスGの流量を調節する。そして、流量が調整された冷却ガスGを、冷却ガス供給流路252を介して噴出孔112から形状記憶合金13に吹き付ける。また、冷却手段25は、バルブ254を閉状態とすることにより、形状記憶合金13への冷却ガスGの吹き付けを停止する。
前述したように、ベース11の噴出孔112は、形状記憶合金13の下側(直下)に形成されているため、噴出孔112から噴出した冷却ガスGは、速やかに、形状記憶合金13の冷却の用に供される。そのため、形状記憶合金13の冷却をより短時間かつ効率的に行うことができ、シャッター部12の第2方向への移動速度および反応性をより高めることができる。
また、冷却ガスGとしては、形状記憶合金13を冷却することができれば、特に限定されないが、例えば、He、Ne、Ar、Xeまたはこれらの混合ガス等の不活性ガス(希ガス)を主成分とするガスを用いることができる。これらの中でも、冷却ガスGとしては、イオンビームIBと同種のガスであるのが好ましい。これにより、チャンバー110内の環境を一定に維持することができ、振動子9の周波数調整を安定的に行うことができる。
以上、シャッター装置1の構成について、詳細に説明した。シャッター装置1をこのような構成とすることにより、駆動用電圧印加手段21、抵抗値検知用電圧印加手段22、各リレー23、温度検知手段24、冷却手段25および制御手段26をそれぞれチャンバー110の外側に配置することができる。そのため、チャンバー110の小型化を図ることができる。また、これらのチャンバー110内への配線の引き回し等が不要となるため、周波数調整装置100の構成の容易化を図ることができるとともに、チャンバー110内の気密性をより高いレベルで確保することができる。
次に、シャッター装置1の駆動について説明する。なお、各シャッター装置1は、互いに同様の駆動を行うため、以下では、説明の便宜上、1つのシャッター装置1を代表して説明する。
シャッター装置1は、形状記憶合金13が伸長状態であり、付勢手段14によってシャッター部12が第2方向へ移動した状態にて窓部121が貫通孔111と重なる開状態となり、形状記憶合金13が収縮状態であり、シャッター部12が第1方向へ移動した状態にて窓部121が貫通孔111からずれた閉状態となる。また、電源211は、常にONの状態となっている。
まず、開状態から閉状態とする動作について説明する。シャッター装置1が開状態のときに、リレー23を接点A、B1が接続された第1状態とし、駆動用電圧印加手段21によって形状記憶合金13に駆動用電圧を印加する。これにより、形状記憶合金13が収縮するとともにシャッター部12が第1方向に移動し、シャッター装置1が開状態から閉状態となる。
次に、閉状態から開状態とする動作について説明する。シャッター装置1が閉状態のときに、リレー23を接点A、B3が接続された第3状態とし、形状記憶合金13が接地された状態とする。これと同時に、冷却手段25によって形状記憶合金13を冷却すると、形状記憶合金13が収縮状態から伸長状態へ変形するとともに、付勢手段14の付勢力によってシャッター部12が第2方向に移動する。これにより、シャッター装置1が閉状態から開状態となる。
ここで、本実施形態のように、開状態から閉状態とするのに形状記憶合金13の収縮力を利用することにより、反応性よくかつ素早く開状態から閉状態とすることができる。これにより、振動子9が所定の共振周波数となった際に、イオンビームIBをより素早く遮断することができ、すなわち、シャッター装置1を閉状態とする命令を出した時刻と、シャッター装置1が実際に閉状態となった時刻との時間差をより短くすることができ、振動子9の周波数をより精度よく所定値に合わせ込むことができる。
具体的に説明すると、第1に、形状記憶合金13の収縮と伸長では、収縮の方が伸長よりも、反応性が高くかつ変形速度が速い。第2に、駆動用電圧印加手段21によって形状記憶合金13を収縮させるのと、冷却手段25によって形状記憶合金13を伸長させるのとでは、駆動用電圧印加手段21による方が素早く、制御手段26から命令が出されてからより短時間で形状記憶合金13を変形させることができる。第3に、形状記憶合金13の収縮によるシャッター部12の移動速度と、付勢手段14の付勢によるシャッター部12の移動速度とでは、形状記憶合金13の収縮によるシャッター部12の移動速度の方が早い。以上のような3つの理由から、開状態から閉状態とするのに形状記憶合金13の収縮力を利用することにより、反応性よくかつ素早く、シャッター装置1を開状態から閉状態とすることができる。
このようなシャッター装置集合体10において、制御手段26は、開状態における形状記憶合金13の温度を所定温度または前記所定温度を含む所定温度範囲内(例えば、所定温度±1℃程度)に維持するように、温度検知手段24の検知結果に基づいてリレー23および冷却手段25の駆動を制御する。
このように、開状態での形状記憶合金13の温度を制御することにより、開状態での形状記憶合金13の長さ(x軸方向の長さ)を所定長さに維持することができる。これにより、ベース11に対するシャッター部12、より具体的には貫通孔111に対する窓部121の位置を所定位置に維持することができる。そのため、第1に、開状態を確実に維持することができる。第2に、シャッター部12を第1方向に移動させる際、移動開始時刻から貫通孔111が閉じきるまでの時間をほぼ一定とすることができる。第3に、形状記憶合金13を所定温度(所定温度範囲内)に維持しておくことにより、形状記憶合金13を、収縮させるための待機状態とすることができ、より迅速に開状態から閉状態とすることができる。
開状態のときの形状記憶合金13の温度検知は、次のようにして行うことができる。前述したように、開状態では、リレー23が第3状態であり、形状記憶合金13が接地された状態となっている。形状記憶合金13の温度を検知する場合には、リレー23を、接点A、B2が接続された第2状態とし、形状記憶合金13に抵抗値検知用電圧が印加される状態とする。これにより、電流センサー241にて電流が検知され、温度検知部242にて電流センサー241で検知された電流値に基づいて形状記憶合金13の温度を検知することができる。
ここで、前述したように、抵抗値検知用電圧は、形状記憶合金13が実質的に収縮しない程の微小な電圧であるため、上述のようにして形状記憶合金13の温度を検知する際のシャッター部12の不本意な移動を確実に防止することができる。
なお、特に限定されないが、上述のような形状記憶合金13の温度検知は、所定時間間隔(例えば0.1秒)ごとに間欠的に行うことが好ましい。すなわち、リレー23の第3状態と第2状態とを所定間隔で切り替えながら、形状記憶合金13の温度検知を行うことが好ましい。これにより、形状記憶合金13への連続的な抵抗値検知用電圧の印加が防止されるため、形状記憶合金13の収縮をより確実に防止することができる。
開状態における形状記憶合金13の温度制御と同様に、制御手段26は、閉状態における形状記憶合金13の温度を所定温度または前記所定温度を含む所定温度範囲内(例えば、所定温度±1℃程度)に維持するように、温度検知手段24の検知結果に基づいて駆動用電圧の印加/非印加を制御する。このような制御は、リレー23を第1状態と第3状態との間で切り替えることにより簡単に行うことができる。
このように、閉状態における形状記憶合金13の温度を所定温度または所定温度範囲内に維持することにより、閉状態における、貫通孔111に対する窓部121の位置を所定位置に維持することができる。そのため、第1に、閉状態を確実に維持することができる。第2に、シャッター部12を第2方向に移動させる際、移動開始時刻から貫通孔111が開ききるまでの時間をほぼ一定とすることができる。第3に、形状記憶合金13を所定温度または所定温度範囲内に維持しておくことにより、形状記憶合金13を、伸長させるための待機状態とすることができ、より迅速にシャッター装置1を閉状態から開状態とすることができる。
閉状態のときの形状記憶合金13の温度検知は、次のようにして行うことができる。駆動用電圧が印加されている状態では、電流センサー241にて駆動用電圧に応じた電流を検知し、温度検知部242にて電流センサー241で検知された電流値に基づいて形状記憶合金13の温度を検知することができる。
一方、駆動用電圧が印加されていないときは、代わりに抵抗値検知用電圧を利用して形状記憶合金13の温度を検知する。すなわち、形状記憶合金13の温度を検知するタイミングにて、リレー23を第3状態から第2状態に切り替え、形状記憶合金13に抵抗値検知用電圧が印加されている状態とし、この抵抗値検知用電圧を利用して形状記憶合金13の温度を検知すればよい。これにより、形状記憶合金13の発熱を抑えつつ形状記憶合金13の温度検知を続けることができるため、より効果的に形状記憶合金13の温度を所定温度または所定温度範囲内に維持することができる。
なお、このような温度検知は、所定時間間隔(例えば0.1秒)ごとに行うのが好ましい。
開状態において維持しようとする形状記憶合金13の設定温度To’と、閉状態において維持しようとする形状記憶合金13の設定温度Tc’とは、例えば、次のようにして設定される。図6は、形状記憶合金13の温度とせん断歪みの関係の一例を示すグラフである。同図に示すように、形状記憶合金13は、温度がToまでは伸長状態からほとんど変形しない。そして、温度がToを超えたあたりから急激に変形し、温度Tcにて収縮状態となり、それ以上の温度ではほとんど変形しない。
そのため、設定温度To’は、実質的に伸長状態を保つことのできる最も高い温度である温度Toと等しいのが理想的である。しかしながら、形状記憶合金13の作動誤差や個体差などを加味すると、設定温度To’は、温度Toよりも1〜2℃程度低い温度であるのが好ましい。同様に、設定温度Tc’は、実質的に収縮状態を保つことのできる最も低い温度である温度Tcであるのが理想的である。しかしながら、形状記憶合金13の作動誤差や個体差などを加味すると、温度Tcよりも1〜2℃程度高い温度であるのが好ましい。
設定温度To’、Tc’をこのような温度に設定することにより、シャッター装置1の誤作動(例えば、不本意に開状態や閉状態が解除されること)を効果的に防止することができるとともに、より素早く、すなわち制御信号発信時刻からタイミングラグ無く開状態から閉状態または閉状態から開状態とすることができる。
2.周波数調整方法
次に、周波数調整装置100を用いた振動子9の周波数調整方法について、図7〜9に示すフローチャートに基づいて説明する。
周波数調整装置100による振動子9の周波数調整は、1つのシャッター装置1の直上に1つの振動子9が位置するように、複数の振動子9をチャンバー110内に配置し、チャンバー110内を減圧状態(好ましくは真空状態)とした状態にて行われる。また、周波数調整装置100による振動子9の周波数調整は、常時または間欠的(所定時間間隔ごと)に温度検知手段24によって各形状記憶合金13の温度を検知しながら行われる。また、周波数調整装置100による振動子9の周波数調整は、各振動子9の共振周波数を連続的に検知しながら行われ、この検知結果は、リアルタイムに制御手段26に送信される。また、周波数調整中は、電源211は、ON状態が維持される。
なお、複数の振動子9は、それぞれ、板状またはシート状のキャリアに支持されている。そして、この状態にて、以下のようにして、振動子9の周波数を調整する。各振動子9の周波数調整の方法は、互いに同様であるため、以下では、1つの振動子9の周波数を調整する方法について説明し、他の振動子9の周波数を調整する方法については、その説明を省略する。
まず、図7に示すように、シャッター装置1を閉状態とする(S1)。このステップS1を詳細に説明すると、図8に示すように、まず、冷却手段25の駆動をOFFとするとともに、リレー23を第1状態とする(S11)。次に、温度検知手段24により検知される形状記憶合金13の温度が設定温度Tc’以上か否かを判断し(S12)、設定温度Tc’より低い場合にはリレー23をそのまま第1状態とし、反対に、設定温度Tc’以上である場合にはリレー23を第3状態とする(S13)。リレーを第3状態とした場合には、リレー23を第2状態とすることにより温度検知手段24で検知された形状記憶合金13の温度が設定温度Tc’より低いか否かを判断し(S14)、設定温度Tc’以上である場合には、リレーをそのまま第3状態とし、設定温度Tc’よりも低い場合にはリレー23を第1状態とする(S15)。このように、ステップS1では、形状記憶合金13の温度が設定温度Tc’付近に維持されるように、駆動用電圧の印加/非印加を制御(フィードバック制御)する。このような方法によれば、簡単に、形状記憶合金13の温度を制御することができる。
次に、イオンガン120をONとし、イオンビームIBを上方に向けて発射する(S2)。そして、イオンビームIBが安定するまで、シャッター装置1を閉状態としたまま放置する。
次に、シャッター装置1を開状態(露出状態)とする(第1の切り替え工程。S3)。このステップS3を詳細に説明すると、図9に示すように、まず、リレー23を第3状態とするとともに、冷却手段25の駆動をONにする(S31)。次に、リレー23を第2状態とすることにより温度検知手段24で検知された形状記憶合金13の温度が設定温度To’以下であるか否かを判断し(S32)、設定温度To’より高い場合には冷却手段25をそのまま駆動させ、設定温度To’以下である場合には冷却手段25の駆動をOFFとする(S33)。冷却手段25の駆動をOFFとした場合には、リレー23を第2状態とすることにより温度検知手段24で検知された形状記憶合金13の温度が設定温度To’よりも高いか否かを判断し(S34)、設定温度To’以下の場合には冷却手段25をそのままOFFとし、設定温度To’より高い場合には冷却手段25の駆動をONとする(S35)。このように、ステップS3では、形状記憶合金13の温度が設定温度Tc’付近に維持されるように、冷却手段25の駆動を制御(フィードバック制御)する。このような方法によれば、簡単に、形状記憶合金13の温度を制御することができる。
なお、上記では、冷却手段25のON/OFF(バルブ254の開閉)によって形状記憶合金13の温度制御を行っているが、これに限定されず、例えば、マスフローコントローラー253によって噴出孔112から噴出される冷却ガスGの単位時間当たりの噴出量を変更することにより、形状記憶合金13の温度制御を行ってもよい。
このようにして、シャッター装置1を開状態とすると、シャッター装置1の貫通孔111を通過してイオンビームIBが振動子9に照射され、振動子9の一部、より具体的には電極の一部が除去され、これに伴う振動子9の質量の減少によって、振動子9の共振周波数が徐々に上昇する。
次に、振動子9の共振周波数が所定の周波数となったか否かを判断する(S4)。なお、振動子9は、所定の周波数よりも高い周波数を持つようにあらかじめ設計されている。振動子9の共振周波数が所定の周波数よりも高い場合には、そのままシャッター装置1を開状態とし、所定の周波数と等しい場合には、シャッター装置1を閉状態とする(第2の切り替え工程。S5)。なお、シャッター装置1を閉状態とする方法は、前述したステップS1と同様である。
以上のステップS1〜S5によって、振動子9の共振周波数の調整が終了する。
振動子9の共振周波数の調整が終わった後は、例えば、チャンバー110内を大気圧に戻し、周波数調整済みの振動子9を取り除き、新たな振動子9をチャンバー110内に配置すればよい。なお、新たな振動子9の周波数調整を行う場合は、チャンバー110を真空引きした後は、前述したステップS3から始めればよい。
<第2実施形態>
次に、本発明のシャッター装置集合体の第2実施形態について説明する。
図10は、本発明の第2実施形態にかかるシャッター装置集合体が有するシャッター装置駆動手段を示す図である。
以下、第2実施形態のシャッター装置集合体について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第2実施形態にかかるシャッター装置集合体は、シャッター装置駆動手段の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図10に示すように、本実施形態のシャッター装置駆動手段2Aは、駆動用電圧印加手段21Aと、抵抗値検知用電圧印加手段22Aと、複数のリレー23と、温度検知手段24と、冷却手段25と、制御手段26とを有している。これらのうち、リレー23、温度検知手段24、冷却手段25および制御手段26は、前述した第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
駆動用電圧印加手段21Aは、駆動用電圧を出力する電源(第1電源)211Aを有しており、この電源211Aは、配線29によって各形状記憶合金13と並列に接続されている。
一方、抵抗値検知用電圧印加手段22Aは、抵抗値検知用電圧を出力する電源(第2電源)221Aを有しており、この電源221Aは、配線29によって各形状記憶合金13と並列に接続されている。このような構成によれば、第1実施形態のような抵抗器を用いなくても、微小な抵抗値検知用電圧を形状記憶合金13に印加することができる。
なお、このような構成のシャッター装置集合体10の駆動方法は、前述した第1実施形態と同様である。
このような第2実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明のシャッター装置集合体の第3実施形態について説明する。
図11は、本発明の第3実施形態にかかるシャッター装置集合体が有するシャッター装置駆動手段を示す図である。
以下、第3実施形態のシャッター装置集合体について、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本発明の第3実施形態にかかるシャッター装置集合体は、シャッター装置駆動手段の構成が異なる以外は、前述した第1実施形態と同様である。なお、前述した第1実施形態と同様の構成には、同一符号を付してある。
図11に示すように、本実施形態のシャッター装置駆動手段2Bは、駆動用電圧印加手段21Bと、抵抗値検知用電圧印加手段22Bと、複数のリレー23Bと、温度検知手段24と、冷却手段25と、制御手段26とを有している。これらのうち、温度検知手段24、冷却手段25および制御手段26は、前述した第1実施形態と同様であるため、その説明を省略する。
駆動用電圧印加手段21Bは、駆動用電圧を出力する電源(第1電源)211Bを有しており、この電源211Bは、配線29によって各形状記憶合金13と並列に接続されている。
一方、抵抗値検知用電圧印加手段22Bは、抵抗値検知用電圧を出力する電源(第2電源)221Bを有しており、この電源221Bは、配線29によって各形状記憶合金13と並列に接続されている。
リレー23Bは、3つの接点A、B1、B2を有しており、接点B1、B2のいずれか1つの接点と接点Aとを接続することができる。また、接点Aは、形状記憶合金13の一端に接続されており、接点B1は、電源211Bに接続されており、接点B2は、電源221Bに接続されている。
電源221Bから出力される抵抗値検知用電圧は、電圧が0と所定値との間で周期的に変化する矩形パルス波とされる。このような矩形パルス波とすることにより、例えば、リレー23を第2状態の状態に比較的長い間固定しても、形状記憶合金13には、間欠的に所定値の電圧が印加されるため、抵抗値検知用電圧の印加による形状記憶合金13の不本意な発熱(収縮)を効果的に防止することができる。また、所定値の電圧が周期的に印加されるため、形状記憶合金13の温度検知を周期的に行うことができる。
このような構成によれば、前述した第1実施形態のリレー23のような接点B3が不要となり、前述した第1実施形態にて第3状態とする場合を、本実施形態では第2状態とすればよい。そのため、リレー23Bの構成およびその制御が、例えば、第1実施形態と比較して簡単となる。
このような第3実施形態によっても、前述した第1実施形態と同様の効果を発揮することができる。
以上、本発明のシャッター装置集合体および周波数調整方法について、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に、他の任意の構成物が付加されていてもよい。また、各実施形態を適宜組み合わせてもよい。
また、前述した実施形態では、イオンビームによって振動子の質量を減少させることにより振動子の共振周波数を変更する方法について説明したが、これに限定されず、例えば蒸着によって金属粒子を振動子に付着させ、振動子の質量を増加させることにより、振動子の共振周波数を変更してもよい。
また、前述した実施形態では、シャッター装置は、開状態から閉状態とするのに形状記憶合金の収縮を利用し、閉状態から開状態とするのに付勢手段の付勢力を利用した構成であるが、これとは反対に、開状態から閉状態とするのに付勢手段の付勢力を利用し、閉状態から開状態とするのに形状記憶合金の収縮を利用してもよい。
1…シャッター装置 11…ベース 111…貫通孔 112…噴出孔 12…シャッター部 121…窓部 13…形状記憶合金 14…付勢手段 10…シャッター装置集合体 100…周波数調整装置 110…チャンバー 120…イオンガン 130…遮蔽板 2、2A、2B…シャッター装置駆動手段 21、21A、21B…駆動用電圧印加手段 211、211A、211B…電源 22、22A、22B…抵抗値検知用電圧印加手段 221A、221B…電源 223…抵抗器 23、23B…リレー 24…温度検知手段 241…電流センサー 242…温度検知部 25…冷却手段 251…ガスボンベ 252…冷却ガス供給流路 253…マスフローコントローラー 254…バルブ 26…制御手段 28、29…配線 9…振動子 A、B1、B2、B3…接点

Claims (8)

  1. ベースと、前記ベースに対して変位可能なシャッター部と、前記ベースと前記シャッター部とを連結していて駆動用電圧により収縮する形状記憶合金とを有し、開状態と閉状態とを切り替えることのできる複数のシャッター装置と、
    前記形状記憶合金に前記駆動用電圧を印加する駆動用電圧印加手段と、
    前記形状記憶合金に前記駆動用電圧よりも小さい抵抗値検知用電圧を印加する抵抗値検知用電圧印加手段と、
    前記形状記憶合金について、前記駆動用電圧印加手段と接続される状態と、前記抵抗値検知用電圧印加手段と接続される状態とを選択することのできる選択手段と、
    前記形状記憶合金の抵抗値を検知し、検知された抵抗値から前記形状記憶合金の温度を検知する温度検知手段と、
    を備えていることを特徴とするシャッター装置集合体。
  2. 前記抵抗値検知用電圧印加手段は、前記開状態または前記閉状態を維持する電力を出力する請求項1に記載のシャッター装置集合体。
  3. 前記抵抗値検知用電圧印加手段は、さらに、前記電源から出力される前記駆動電圧を低下させて前記抵抗値検知用電圧とする請求項1または2に記載のシャッター装置集合体。
  4. 前記駆動用電圧印加手段は、前記駆動用電圧を出力する電源を有し、
    さらに前記抵抗値検知用電圧印加手段は、前記抵抗値検知用電圧を出力する電源を有している請求項1または2に記載のシャッター装置集合体。
  5. 前記抵抗値検知用電圧は、パルス波である請求項4に記載のシャッター装置集合体。
  6. 前記温度検知手段は、前記形状記憶合金を流れる電流の大きさに基づいて前記抵抗値を検知する請求項1ないし5のいずれか一項に記載のシャッター装置集合体。
  7. 前記温度検知手段は、前記形状記憶合金を収縮させているときは前記駆動用電圧を利用して前記抵抗値を検知し、前記形状記憶合金を伸長させているときは前記抵抗値検知用電圧を利用して前記抵抗値を検知する請求項6に記載のシャッター装置集合体。
  8. 圧電素子の共振周波数を調整する周波数調整方法であって、
    ベースと、前記ベースに対して変位可能なシャッター部と、前記ベースと前記シャッター部とを連結していて駆動用電圧により収縮する形状記憶合金とを有し、開状態と閉状態とを切り替えることのできる複数のシャッター装置と、
    前記形状記憶合金に前記駆動用電圧を印加する駆動用電圧印加手段と、
    前記形状記憶合金に前記駆動用電圧よりも小さい抵抗値検知用電圧を印加する抵抗値検知用電圧印加手段と、
    前記形状記憶合金について、前記駆動用電圧印加手段と接続される状態と、前記抵抗値検知用電圧印加手段と接続される状態とを選択することのできる選択手段と、
    前記形状記憶合金の温度を制御するために、前記形状記憶合金の抵抗値を検知し、検知した抵抗値から前記形状記憶合金の温度を検知する温度検知手段と、
    前記形状記憶合金を冷却するための冷却手段と、
    を備えていることを特徴とするシャッター装置集合体を用意するとともに、前記シャッター装置集合体を、圧電素子と、前記圧電素子の質量を変化させる質量変化手段との間に配置する工程と、
    前記シャッター装置を前記閉状態から前記開状態へ切り替える工程と、
    前記開状態において前記質量変化手段により、前記振動子の質量を変化させて前記振動子の共振周波数を変化させる工程と、
    前記シャッター装置を前記選択手段により前記開状態から前記閉状態へ切り替える工程と、を含み、
    前記2つの切り替え工程のうち一方は、前記駆動用電圧印加手段による前記形状記憶合金への電圧印加によって前記形状記憶合金を収縮させ、前記シャッター部を変位させることにより行われ、
    前記温度検知手段の検知結果に基づいて、前記開状態における前記形状記憶合金の温度が所定温度となるように前記冷却手段を用いて前記形状記憶合金の温度を制御するよう構成されていることを特徴とする圧電素子の周波数調整方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2020063682A (ja) * 2018-10-15 2020-04-23 株式会社青電舎 アクチュエータおよびアクチュエータ駆動回路

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