JP2020063652A - 防火建具 - Google Patents
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Abstract
Description
しかし、火災時には、枠や框が熱等によって変形することがあり、枠が大きく変形した部位においては、加熱発泡材が発泡しても框体に到達しない可能性があった。また、框体に必ず到達させようとすると、加熱発泡材を余分に配置する必要があり、経済的にも好ましくなかった。
(全体の構成)
本発明の実施形態の外倒し窓は、図1に示すように、建物の躯体開口部に配置される枠体1と、枠体1に対して下辺を軸にして上辺が外側へ開放するように支持される障子2とを備える外倒し窓として構成されている。
一方、障子2は、上框21、下框22及び左、右の竪框23,23を四周組みし、内周にガラス等のパネル体を配置して形成されており、下框22がヒンジ52により枠体1の下枠12に支持されることで外倒し自在に取り付けられている。
左、右の竪枠13,13と左、右の竪框23,23との間には、ダンパー8,8が配置されており、障子2の開閉時の動きを緩衝している。
(上枠及び上框)
本実施形態の枠体1を構成する上枠11は、アルミニウム合金等の金属材料からなり、図2に示すように、躯体開口部に対して取付金具を介して取り付けられる上枠本体部111と、上枠本体部111の室内側内周面より内周方向(下方)に延設される戸当り部(室内側壁部)112を有している。
上枠本体部111の室外側内周面(下面)に加熱により発泡する加熱発泡材f11がホルダーによって保持されており、加熱発泡材f11の室外側に障子2の上框の室外側上端に向かって気密材が配置されている。
なお、加熱発泡材f11は、無くてもよい。
上枠11の上枠本体部111の内周面と上框21の上框本体部211の外周面との間に、障子2の開閉動作を行う開閉機構51が配置されており、リモコン等によって障子2の開閉動作を行うようことができる。なお、開閉機構51は、なくてもよい。
上框21のガラス間口211a内には、加熱発泡材fが配置されている。
本実施形態の枠体1を構成する下枠12は、アルミニウム合金等の金属材料からなり、図2に示すように、躯体開口部に固定される下枠本体部121と、下枠本体部121の室内側から内周方向に延設される中空の室内側立設部122を有している。
室内側立設部122の室外側面に加熱発泡材f2がホルダーによって保持されており、加熱発泡材f2の内周側(上側)に障子2の下框22の室内側面に向かって気密材が配置されている。
なお、室内側立設部122の中空部の内部に加熱発泡材fが配置されていてもよい。
下枠12の下枠本体部121の内周面と下框22の下框本体部221の外周面はヒンジ52によって連結されており、ヒンジ52部分を軸に障子2を外倒しで開閉することができる。
なお、ガラス間口221a内には、加熱発泡材fが配置されている。
本実施形態の枠体1を構成する竪枠(枠材)13(なお、竪枠及び竪框の構成は、左右でほぼ同じであるので、以下、竪枠及び竪框について左の竪枠13及び左の竪框23を用いて説明する。)は、アルミニウム合金等の金属材料からなり、図3に示すように、躯体開口部の内周に取付部材を介して固定される竪枠本体部131と、竪枠本体部131の室内側内周面から内周方向に延設される戸当り部(室内側壁部)132を有している。
そして、竪枠13の竪枠本体部131の内周面から戸当り部132の室外側面にかけて、断面略L字状の遮へい板6が配置されており、戸当り部132に保持された加熱発泡材f3の室外側面を覆っている。
室外側壁部232の外周端近傍部分には、竪枠13の内周面に向かって気密材が配置されている。
同様に、下枠12と下框22の間の空間に対して下枠12の室内側立設部122の室外側面に加熱発泡材f2を配置しており、竪枠13と竪框23との間の空間に対して竪枠13の戸当り部132の室外側面に加熱発泡材f3を配置しているので、火災時には加熱発泡材f2,f3がそれぞれ発泡して下枠12と下框22の間及び竪枠13と竪框23の間を塞いで室内外の連通を防止することができる。
そのように大きく変形した部分に加熱発泡材が配置されている場合には、加熱発泡材が発泡しても枠体と障子との間を十分に塞ぐことができない危険性があった。
以下、本実施形態の防火建具の遮へい板6による閉鎖のための構成について、竪枠13に配置された遮へい板6を参考にして説明する。
遮へい板6の固定部62は、長手方向の複数位置に竪枠13に固定するため部位であり、ビス孔62aが形成されている。
加熱発泡材f3を室外側から覆った遮へい板6の遮へい部61の反戸先側端部は、障子2の竪框23の室内側面に対向する位置まで達する幅寸法を有している。
そのような場合であっても、火災時の熱により加熱発泡材f3が発泡することによって、図6(b)に示すように、遮へい板6の遮へい部61が戸当り部132側から押圧され、押圧された遮へい板6の遮へい部61が障子2の方向に変形して竪框23の室内側面に押し付けられて、竪枠13と竪框23との間を閉塞することができる。
(上枠及び上框)
本実施形態の枠体1を構成する上枠11は、アルミニウム合金等の金属材料からなり、図7に示すように、躯体開口部に取り付けられる上枠本体部111と、上枠本体部111の室内側内周面より内周方向(下方)に延設される戸当り部(室内側壁部)112を有している。
上枠本体部111の室外側内周面(下面)には、障子2の上框の室外側上端に向かって気密材が配置されている。なお、上枠本体部111の室外側内周面(下面)に、加熱発泡材を設けても良い。
上枠11の戸当り部112の室内側面と上框21の上框本体部211の室内側面には、障子2の開閉動作を行う開閉機構51が配置されており、リモコン等によって障子2の開閉動作を行うようことができる。なお、開閉機構51は、なくてもよい。
上框21のガラス間口211a内には、加熱発泡材fが配置されている。
本実施形態の枠体1を構成する下枠12及び下框22の構成は、第1の実施形態と同様であるので、ここでは説明を省略する。
本実施形態の枠体1を構成する竪枠(枠材)13及び竪框23の構成は、図8に示すように、第1の実施形態の竪枠(枠材)13及び竪框23に対して、竪枠13の室外側内周面に加熱発泡材f32がホルダーによって保持されている点で異なっている。
そのため、火災時に加熱発泡材f32が発泡してもダンパー8の下方位置の領域に加熱発泡材f32が充満することを防ぎ、ダンパー8から漏れ出すオイル等の可燃物を速やかに排出してオイル等に引火することを抑制することができる。
例えば、各実施形態においては、枠体もしくは框体に取り付けられる加熱発泡材は、枠体もしくは框体に形成されたホルダーによって保持されているが、加熱発泡材の配置は、ホルダーによるものに限らず、例えば両面テープや接着によって固定されていてもよいし、ネジ等によって固定してもよい。
例えば、図10に示す遮へい板6は、下枠本体部121の内周面に固定される固定部62と、固定部62の室内側端から立ち上がる遮へい部61を有する断面略L字状の長尺部材からなり、固定部62が下枠本体部121の内周面に固定されることで、遮へい部61は下枠の室内側立設部122の室外側面に配置された加熱発泡材f2を覆うとともに、下框22の室内側面に対向している。
本例においては、火災時に加熱発泡材f2が発泡することで、遮へい板6が変形して障子2の下框22に室内側に当接し、室内外の連通を防止することができる。
さらに、遮へい板の断面形状は、略L字形に限らない。例えば、遮へい板は、平板でもよく、その一側が枠体もしくは框材に固定され、固定されている以外の部位と枠材もしくは框材との間に加熱発泡材が配置されていてもよい。
さらに、遮へい板の長さについても特に限定されるものではない。即ち、枠材しくは框材の長手方向全長に亘る長さ寸法を有していても良いし、本実施形態の遮へい板のように、枠体もしくは框材の一部分の長さ寸法を有するものであってもよい。
また、遮へい板の固定は、ネジ等の固定手段によるものに限定されない。
また、窓種についても、外倒し窓に限定されるものではなく、遮へい板が設けられる場所も、枠体の竪枠及び横枠、障子の竪框及び横框のいずれでもよい。
2 :障子
6 :遮へい板
61 :遮へい部(非固定部、対向部)
62 :固定部(固定部)
13 :竪枠(枠材)
23 :竪框(框材)
f3 :加熱発泡材
Claims (1)
- 対向する枠材と框材のいずれか一方に、長手方向に金属製の遮へい板が配置されており、
金属製の遮へい板は、一方に対して長手方向に固定されているとともに、一方に対する固定部以外の非固定部において、枠材もしくは框材の他方に対して対向するように配置されており、遮へい板の他方に対する対向部において、遮へい板が固定される一方と遮へい板の間に加熱発泡材が配置されている防火建具。
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---|---|---|---|
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