JP2020061298A - タッチ検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作体に対する所定操作及び特定部位に対する特定操作を検出する。【解決手段】タッチ検出装置26のセンサ電極28には、第1電極部34A及び第2電極部34Bが設けられており、第1電極部34A及び第2電極部34Bがステアリングホイール12の特定部位12A以外及び特定部位12Aにそれぞれ配置されている。ここで、第2電極部34Bが第1電極部34Aよりも導電部の面積比率を高くされている。このため、ステアリングホイール12の特定部位12A以外を摘み操作した場合より特定部位12Aを摘み操作した場合のセンサ電極28の静電容量を大きくでき、ステアリングホイール12の握り操作及び特定部位12Aの摘み操作を検出できる。【選択図】図1

Description

本発明は、タッチ検出装置に関する。
特許文献1の把持検出装置では、複数の電極部がリムの周方向(長手方向周り)に配置されると共に、各々ステアリングホイールの周方向に延びており、少なくとも2つの電極部による電極組と、電極組の2つの電極部との間に配置された他の電極部とが、人体の近接を検知することで、運転者がステアリングホイールを握ったと判定される。
特開2017−024603号公報
ところで、例えば、運転者がステアリングホイールを掌で握っているか否かに加えて、運転者がステアリングホイールの特定部位(特定領域)を指で摘むように触れたか否かを検出する要求がある。
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、操作体に対する所定操作及び特定部位に対する特定操作を容易に検出できるタッチ検出装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様のタッチ検出装置は、特定部位が設定され、操作者が所定操作及び特定操作する操作体と、前記操作体の前記特定部位以外の部位及び前記特定部位にそれぞれ配置される第1電極部及び第2電極部が設けられると共に、前記第1電極部よりも前記第2電極部が単位面積当たりの導電部の面積比率を高くされ、操作者が前記所定操作及び前記特定操作して近接されることで静電容量が変化されると共に、前記所定操作よりも前記特定操作が操作者の近接面積を狭くされるセンサ電極と、前記センサ電極の静電容量がしきい値以上である場合に前記所定操作及び前記特定部位に対する前記特定操作であるタッチ操作を検出する検出部と、を備える。
第2の態様のタッチ検出装置は、第1の態様のタッチ検出装置において、前記しきい値は、前記特定部位以外の部位において前記特定操作がなされた際の前記センサ電極の静電容量を超え、前記特定部位に対して前記特定操作がなされた際の前記センサ電極の静電容量が満たない値に設定されている。
第3の態様のタッチ検出装置は、第1又は第2の態様のタッチ検出装置において、外周部の所定範囲が前記特定部位とされ、操作者に操作されることで操舵対象が操舵される前記操作体としてのステアリング体に、帯状の前記センサ電極が、長手方向が前記ステアリング体の周方向とされて設けられ、前記検出部が、前記タッチ操作として前記所定操作としての前記ステアリング体に対する操舵のための把持、及び前記ステアリング体の特定部位に対する前記特定操作の何れかがなされているかを検出する。
第4の態様のタッチ検出装置は、第3の態様のタッチ検出装置において、前記特定部位が直進操舵位置における下側部分とされた前記ステアリング体において、前記センサ電極が、前記特定部位から前記ステアリング体の周方向の一側及び他側の各々に設けられ、前記検出部は、前記ステアリング体の周方向の一側及び他側の各々について、前記タッチ操作を検出する。
第5の態様のタッチ検出装置は、第3又は第4の態様のタッチ検出装置において、前記センサ電極は、前記ステアリング体の操作者側及び操作者とは反対側の各々に設けられ、前記検出部は、前記ステアリング体の操作者側及び操作者とは反対側の各々について、前記タッチ操作を検出する。
第6の態様のタッチ検出装置は、第1から第5の何れか1の態様のタッチ検出装置において、前記センサ電極を前記操作体に対して位置決めする基準線が、前記センサ電極の幅方向の所定位置に長手方向に沿って設けられると共に、前記センサ電極の長手方向の所定位置に幅方向に沿って設けられている。
第1の態様のタッチ検出装置では、操作者が操作体に対し所定操作及び特定操作する。また、操作体の特定部位以外の部位及び特定部位にセンサ電極の第1電極部及び第2電極部がそれぞれ配置されており、操作者が所定操作及び特定操作してセンサ電極に近接されることで、センサ電極の静電容量が変化される。さらに、所定操作よりも特定操作が操作者のセンサ電極への近接面積を狭くされる。
ここで、第1電極部よりも第2電極部が単位面積当たりの導電部の面積比率を高くされており、センサ電極の静電容量がしきい値以上である場合に、所定操作及び特定部位に対する特定操作であるタッチ操作を検出部が検出する。このため、所定操作及び特定部位に対する特定操作を容易に検出できる。
第2の態様のタッチ検出装置では、特定部位以外の部位において特定操作がなされた際のセンサ電極の静電容量を超え、特定部位に対して特定操作がなされた際のセンサ電極の静電容量が満たないようにしきい値が設定される。これにより、一つのしきい値によって、操作体に対する所定操作及び操作体の特定部位に対する特定操作であるタッチ操作を検出できる。
第3の態様のタッチ検出装置では、操作体としてのステアリング体の外周部の所定範囲が特定部位とされており、ステアリング体は、操作者に操作されることで操舵対象が操舵される。センサ電極は、帯状とされ、長手方向がステアリング体の周方向とされてステアリング体に設けられている。このため、ステアリング体に対する操舵のための把持及び特定部位に対する特定操作を容易に検出できる。
第4の態様のタッチ検出装置では、ステアリング体において直進操舵位置における下側部分が特定部位とされており、センサ電極は、特定部位からステアリング体の周方向の一側及び他側の各々に設けられている。
これにより、例えば、直進操舵位置におけるステアリング体の下側が特定部位とされることで、直進操舵位置のステアリング体の右側及び左側の各々に対して、操作者がステアリング体を把持するなどのタッチ操作が行なわれているか否かを検出できる。
第5の態様のタッチ検出装置では、センサ電極がステアリング体の操作者側及び操作者とは反対側の各々に設けられており、検出部は、各々のセンサ電極について、タッチ操作を検出する。
ここで、操作者がステアリング体を握る際には、掌がステアリング体の操作者側及び操作者とは反対側の各々に触れる。このため、ステアリング体の操作者側及び操作者とは反対側のセンサ電極の各々でタッチ操作を検出することで、操作者がステアリング体を適正に握っているか否かを検出できる。
第6の態様のタッチ検出装置では、センサ電極を操作体に対して位置決めする基準線が、センサ電極の幅方向の所定位置に長手方向に沿って設けられると共に、センサ電極の長手方向の所定位置に幅方向に沿って設けられている。これにより、操作体に対してセンサ電極を正確に位置決めできて、特定部位に対する特定操作を含むタッチ操作を適正に検出できる。
第1実施形態に係るステアリングホイールの正面図である。 第1実施形態に係るステアリングホイールの径方向に沿う断面図である。 (A)は、第1実施形態に係るセンサ電極の平面図、(B)は、(A)の主要部を拡大した平面図である。 (A)は、タッチ判定処理の一例を示す流れ図、(B)は、第1実施形態において操作位置及び触れ方に応じた静電容量の概略を示す図表である。 第2実施形態に係るセンサ電極の平面図である。 第2実施形態に係るステアリングホイールの径方向に沿う断面図である。 (A)及び(B)は、各々第2実施形態において操作位置及び触れ方に応じた静電容量の概略を示す図表である。 第2実施形態の他の一例に係る操作位置及び触れ方に応じた静電容量の概略を示す図表である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1には、第1実施形態に係るステアリング装置10の主要部が正面図にて示され、図2には、ステアリング装置10に備えられる操作体及びステアリング体としてのステアリングホイール12の主要部が径方向に沿った断面図にて示されている。なお、図面では、車両前側が矢印FRにて示され、車幅右側が矢印HRにて示され、上方が矢印UPにて示されている。また、図面では、ステアリングホイール12の径方向外側が矢印Rにて示され、ステアリングホイール12周方向が矢印Lにて示されている。
第1実施形態において、ステアリングホイール12は、略円環状に形成されている。ステアリングホイール12は、車両(操舵対象)を運転する操作者としての運転者(乗員)が着座する座席(運転席)の車両前側に配置されている。
ステアリングホイール12には、把持部(外周部)としての円環状のリム部14、中心部に設けられたボス部16、及びステー部18によって構成されている。ステアリングホイール12には、金属製の芯金が設けられており、芯金は、ステアリングホイール12の骨格を形成する。芯金は、リム部14のリム芯金部20(図2参照)、ボス部16のボス芯金部(図示省略)及びステー部18のステー芯金部(図示省略)によって構成されており、リム芯金部20は、円環状(リング状)に形成されている。ステアリングホイール12では、リム芯金部20とボス芯金部とがステー芯金部によって連結され、リム部14、ボス部16及びステー部18が一体にされている。
ステアリング装置10は、ステアリングシャフト(図示省略)を備えており、ステアリングシャフトは、運転席の車両前側において軸線方向が略車両前後方向とされて、車体に回転可能に支持されている。ステアリングホイール12は、ボス部16のボス芯金部がステアリングシャフトの車両後側端部に固定されており、ステアリングホイール12は、ステアリグシャフトに支持されてステアリングシャフトと一体回転可能となっている。
このため、ステアリングホイール12が回転操作されることで、ステアリングシャフトが回転されて、車両が操舵される。なお、図1では、車両を直進させる状態における回転位置(直進操舵位置)のステアリングホイール12が示されている。
図2に示すように、ステアリングホイール12のリム部14は、ステアリングホイール12径方向断面が略円状(略楕円状でもよい)とされており、リム部14内には、基体22が配置されている。基体22には、絶縁材料としてのウレタンなどの樹脂材料が用いられており、基体22は、ステアリングホイール12径方向断面外周が略円状(略楕円状でもよい)に形成されている。
基体22内には、リム芯金部20がインサート成形により収容されており、リム芯金部20は、基体22によって被覆されている。また、基体22の外周には、接触部としての加飾部24が配置されており、加飾部24は、皮革製、樹脂製あるいは木製とされ、絶縁性を有している。基体22は、ステアリングホイール12径方向断面における全周、及びステアリングホイール12周方向の全周(全域)が加飾部24によって被覆されている。
一方、図1に示すように、ステアリング装置10には、タッチ検出装置(タッチセンサ)26が設けられている。タッチ検出装置26は、自動運転モードで走行可能な車両などにおいて、運転者がステアリングホイール12を適正に握っているか等の検出に用いられる。
第1実施形態において、ステアリングホイール12に対する所定操作は、ステアリングホイール12を握るなど、掌でステアリングホイール12(リム部14)に触れる触れ方としている(図1に二点鎖線で示す手を参照)。また、第1実施形態において、ステアリングホイール12に対する特定操作は、ステアリングホイール12を指で摘む(図2に二点鎖線で示す手を参照)など、片手の指でステアリングホイール12に触れる触れ方を適用できる。特定操作では、ステアリングホイール12を掌で握るなど(掌で触れることを含む)の所定操作に比してステアリングホイール12への接触面積が狭くなって、下記センサ電極28への近接面積が狭くなっている。なお、第1実施形態では、特定操作として、主に2本の指先でステアリングホイール12を挟んで摘む操作を例に説明する。
第1実施形態のタッチ検出装置26は、運転者がステアリングホイール12を握る操作(特定部位を握る操作を含む)、及び運転者がステアリングホイール12の特定部位を摘む操作をタッチ操作として検出する。
タッチ検出装置26は、自己容量方式とされており、タッチ検出装置26は、一つ又は複数のセンサ電極28と、計測部及び検出部としての計測部30とを備えている。第1実施形態では、ステアリングホイール12に2本のセンサ電極28を配置している。図3(A)には、第1実施形態に係るセンサ電極28が平面図にて示され、図3(B)には、センサ電極28の主要部が拡大図にて示されている。
図3(A)に示すように、センサ電極28は、絶縁性シートとしての長尺帯状のシート体32を備えており、シート体32には、柔軟性及び伸縮性に優れた材料が適用されている。センサ電極28(シート体32)は、長さ(長さ寸法)がステアリングホイール12周方向の略半周分の長さとされ、長手方向と交差する幅方向の長さ(幅寸法)がリム部14内の基体22の外周と略同じ長さとされている。
図1及び図2に示すように、センサ電極28の各々は、幅方向がリム部14の基体22の周方向とされると共に、長手方向がステアリングホイール12の周方向とされて、基体22の外周面に設置されている。また、2本のセンサ電極28は、ステアリングホイール12の直進操舵位置において、一方が車幅右側とされ、他方が車幅左側とされている。ステアリングホイール12の直進操舵位置において、下方を0°とし、上方を180°とした場合に、センサ電極28の各々は、約0°位置から約180°位置の間に配置され、かつ互いが絶縁されている。
これにより、センサ電極28は、ステアリングホイール12径方向断面における基体22の略全周、及び基体22のステアリングホイール12周方向の略全周(略全域)を覆って、加飾部24により被覆されている。
ステアリングホイール12では、リム部14が握られるなどして運転者の掌や指が加飾部24に触れることにより、センサ電極28に運転者が近接する。センサ電極28では、運転者がステアリングホイール12に触れた面積が電極部分の面積(近接面積)に対応し、運転者の近接面積に応じて静電容量が変化する。計測部30は、センサ電極28の静電容量C(静電容量Cの変化でもよい)を計測する。また、計測部30は、計測した静電容量Cが予め設定されているしきい値th以上となった場合(C≧th)、運転者のステアリングホイール12へのタッチ操作がなされたと判定し(タッチ検出)、検出結果(判定結果)を出力する。
図3(A)に示すように、センサ電極28には、第1電極部34A及び第2電極部34Bが形成されており、第1電極部34A及び第2電極部34Bは、電極を構成する第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bによって形成されている。第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bは、一例として導電フィラーに銀が用いられ、バインダにシリコンが用いられた導電インク(導電ペースト)が用いられている。第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bは、スクリーン印刷などの印刷処理によって導電インクがシート体32上に塗布されて形成されている。
第1導電ライン36Aは、センサ電極28の長手方向又は幅方向に対して所定の角度で傾斜されて形成されており、第2導電ライン36Bは、第1導電ライン36Aに対して交差(傾斜)されて形成されている。また、複数の第1導電ライン36A及び複数の第2導電ライン36Bの各々は、互いに略平行にされており、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bは、同一の幅寸法とされている。
これにより、図3(A)及び図3(B)に示すように、センサ電極28には、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bにより網目状に電極(電極パターン)が形成されている。センサ電極28では、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bが導電部分とされ、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bによって囲まれた内部が非導電部分(非電極部)とされている(図3(B)参照)。
図3(A)に示すように、センサ電極28では、長手方向の一側の所定範囲(所定の長さ範囲)の領域が第2電極部34Bとされ、残りの領域が第1電極部34Aとされており、センサ電極28には、第1電極部34Aが第2電極部34Bより長くされている。第1電極部34Aでは、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bの間隔が所定間隔とされ、第2電極部34Bでは、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bの各々の間隔が、第1電極部34Aにおける各々の間隔よりも狭くされている。これにより、センサ電極28では、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bによって形成される電極の網目が、第2電極部34Bより第1電極部34Aが粗くされている。
センサ電極28では、単位面積当たりの導電部(電極となる部分)の面積比率とする電極部面積率Ar(%)が、第1電極部34Aの電極部面積率Ar1より第2電極部34Bの電極部面積率Ar2が高く(大きく)されている(Ar1<Ar2)。なお、単位面積当たりの非導電部の面積比率を開口率Hr(%)とした場合、センサ電極28では、第1電極部34Aの開口率Hr1が第2電極部34Bの開口率Hr2よりも高く(大きく)される(Hr1>Hr2)。
センサ電極28の静電容量Cに対するしきい値thは、第1電極部34A部分において、ステアリングホイール12が摘み操作(2本の指先で触れられる操作)された際におけるセンサ電極28(第1電極部34A)の静電容量Cの達しない値(C<th)に設定されている。また、しきい値thは、第2電極部34B部分においてステアリングホイール12が摘み操作された際におけるセンサ電極28(第2電極部34B)の静電容量Cより小さい値(C>th)に設定されている。
センサ電極28には、基体22に対する位置決めに用いられる基準線としての導電ライン38A及び導電ライン38Bが形成されている。導電ライン38A、38Bは、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bと同様に導電インクが用いられて、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bと共に印刷処理されてシート体32上に形成されている。また、導電ライン38A、38Bは、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bと同一の幅寸法とされている。
導電ライン38Aは、センサ電極28の幅方向の中間位置においてセンサ電極28の長手方向に沿って延伸され、導電ライン38Bの各々は、センサ電極28の長手方向の所定位置において、センサ電極28の幅方向に沿って延伸されている。第1実施形態では、センサ電極28を長手方向に4分割して、各分割位置に導電ライン38Bが配置されている。また、センサ電極28では、複数のうちの1本の導電ライン38Bが、第1電極部34Aと第2電極部34Bとの境界部分に配置されている。
センサ電極28がステアリングホイール12(基体22)に取付けられる際には、導電ライン38Aが基体22の周方向に対するセンサ電極28の幅方向の基準位置とされている。また、センサ電極28がステアリングホイール12(基体22)に取付けられる際には、導電ライン38Bがステアリングホイール12周方向に対するセンサ電極28の長手方向の基準位置とされている。
一方、図1に示すように、第1実施形態では、直進操舵位置におけるステアリングホイール12の下側部分を特定部位12Aとしている。2つのセンサ電極28は、各々の第2電極部34B側の先端が、直進操舵位置におけるステアリングホイール12の下側かつ車幅方向の略中間位置となるように基体22に位置決めされている。
これにより、センサ電極28は、直進操舵位置におけるステアリングホイール12の下端部分に第2電極部34Aが配置され、第2電極部34Bが、ステアリングホイール12における特定部位12Aを形成している。
次に、第1実施形態の作用を説明する。
ステアリング装置10のステアリングホイール12には、タッチ検出装置26のセンサ電極28が配置されている。センサ電極28には、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bが複数形成されて、電極部面積率Ar1の第1電極部34Aと電極部面積率Ar1より高い電極部面積率Ar2の第2電極部34Bとが形成されている。
第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bは、導電インクを用いた印刷処理(スクリーン印刷)によりシート体32上に形成されている。このため、センサ電極28には、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bを精度よく形成できるので、電極部面積率Ar1の第1電極部34A及び電極部面積率Ar2の第2電極部34Bを精度よく形成できる。
センサ電極28は、ステアリングホイール12の基体22の外周及びステアリングホイール12周方向に設置されており、センサ電極28の第2電極部34Bがステアリングホイール12の特定部位12Aに配置されている。センサ電極28には、幅方向の中間位置において長手方向に延伸された導電ライン38A、及び長手方向の所定位置において幅方向に延伸された導電ライン38Bが形成されている。
例えば、基体22の外周面上においてセンサ電極28の導電ライン38A、38Bを配置する位置にレーザポインタ等によってスポット光を照射しながら、スポット光が導電ライン38A、38Bに重なるようにセンサ電極28を基体22の外周上に配置する。これにより、導電ライン38Aによってセンサ電極28を基体22の外周方向(リム部14の外周方向)に対して位置決めでき、導電ライン38Bの各々によってセンサ電極28をステアリングホイール12周方向に対して位置決めできる。
したがって、センサ電極28は、ステアリングホイール12に正確に位置決めされて設置され、センサ電極28の第2電極部34Aをステアリングホイール12の特定部位12Aに適切に配置できる。しかも、導電ライン38A、38Bは、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bと共に印刷処理によってシート体32上の正確な位置に形成できるので、センサ電極28には、導電ライン38A、38Bを容易にかつ正確に形成できる。
一方、タッチ検出装置26の計測部30は、2つのセンサ電極28を用いてステアリングホイール12への運転者のタッチ操作の検出を行っている。なお、第1実施形態では、ステアリングホイール12を握るなどして掌が触れる操作、及びステアリングホイール12を摘むなどして複数本(2本)の指先で触れる操作をタッチ操作として検出する。
図4(A)には、タッチ検出装置26の計測部30において実行されるタッチ検出処理の概略が流れ図にて示され、図4(B)には、ステアリングホイール12の握り方(ステアリングホイール12への触れ方)に対する静電容量Cの関係が、図表にて示されている。なお、以下では、片側のセンサ電極28を例に説明する。
図4(A)のフローチャートは、例えば、車両の図示しないイグニッションスイッチがオンされて車両が走行可能となると所定の時間間隔で実行され、イグニッションスイッチがオフされて車両が走行停止(終了)されることで実行が終了される。
このフローチャートでは、最初のステップ100において、センサ電極28の静電容量Cを計測する。次のステップ102では、計測された静電容量Cが予め設定されているしきい値th以上か否かを確認し、静電容量Cがしきい値thに達していなければ(C<th)、否定判定(タッチ操作されていないと判定)する。
これに対して、静電容量Cがしきい値th以上となっていると(C≧th)、ステップ102において肯定判定して、ステップ104に移行する。このステップ104では、運転者によってステアリングホイール12が握られているかあるいはステアリングホイール12における特定部位12Aに対して摘み操作されているかのタッチ操作が検出されたとして、検出結果(タッチ操作の検出)を出力する。
ここで、センサ電極28では、第1電極部34Aの電極部面積率Ar1より、第2電極部34Bの電極部面積率Ar2が高い。このため、図4(B)に示すように、ステアリングホイール12においてセンサ電極28の第2電極部34B側が握られるなどして掌が触れられた場合、センサ電極28の第1電極部34A側に掌が触れられた場合に比して、静電容量Cは、大きな値(容量値)となる。しかし、何れも場合においても、静電容量Cは、しきい値th以上となる(C≧th)。
これにより、図4(A)のステップ102において肯定判定されてタッチ操作が検出される(ステップ104)ので、運転者がステアリングホイール12に対してタッチ操作を行っていることを適正に検出できる。
また、ステアリングホイール12の第2電極部34B側が摘まれるなどした場合においてもセンサ電極28の静電容量Cは、しきい値thよりも大きくなる。これに対して、ステアリングホイール12においてセンサ電極28の第1電極部34A側が摘まれるなどして2本の指先が触れた場合、第2電極部34B側が摘まれるなどした場合に比して静電容量Cが小さくなり、センサ電極28の静電容量Cは、しきい値thに満たなくなる。
このため、ステアリングホイール12において特定部位12Aに指先が触れた場合、センサ電極28の静電容量Cがしきい値th以上(C≧th)となって、ステアリングホイール12に対するタッチ操作が検出される。しかし、ステアリングホイール12の特定部位12A以外の部分が摘まれた場合には、センサ電極28の静電容量Cがしきい値thに満たない(C<th)ので、ステアリングホイール12に対するタッチ操作が検出されない(図4(A)のステップ102において否定判定)。
したがって、タッチ検出装置26では、一つのしきい値thに基づき、ステアリングホイール12が握られるなどして掌が触れた場合に加え、ステアリングホイール12の特定部位12Aが特定の触れ方をされた場合にも、運転者のステアリングホイール12へのタッチ操作を検出できる。
また、タッチ検出装置26では、ステアリングホイール12の略全周に渡ってセンサ電極28を設けているので、運転者によるステアリングホイール12の操舵操作を検出できる。
さらに、計測部30では、直進操舵位置のステアリングホイール12の車幅方向の両側にセンサ電極28を設けて、センサ電極28の各々を用いてタッチ操作を検出する。このため、運転者がステアリングホイール12に対する片手でのタッチ操作か、両手でのタッチ操作かを検出できる。
なお、第1実施形態では、2本のセンサ電極28の各々でタッチ操作を検出するようにしたが、2本のセンサ電極28の合計の静電容量Cを適用してもよい。
また、第1実施形態では、ステアリングホイール12の周方向に2本のセンサ電極28を配置した。しかしながら、センサ電極は、1本であってもよく、3本以上であってもよい。3本以上のセンサ電極を用いる場合、特定部位を外れて配置されるセンサ電極については、第2電極部を省略してもよい。
〔第2実施形態〕
次に第2実施形態を説明する。
第2実施形態では、特定操作として、2本の指の一方の指先でステアリングホイール12の運転者側(車両後側)に触れ、他の指先でステアリングホイール12の運転者とは反対側(車両前側)に触れる所謂摘み操作を適用する。
図5には、第2実施形態に係るタッチ検出装置50に適用されるセンサ電極52が平面図にて示され、図6には、第2実施形態におけるステアリングホイール12の主要部が径方向に沿う断面図にて示されている。
図5に示すように、タッチ検出装置50は、センサ電極52及び計測部54を備えている。第2実施形態では、第1実施形態におけるセンサ電極28に変えて、センサ電極52が用いられ、第1実施形態の計測部30に代えて計測部54が用いられている。センサ電極52は、直進操舵位置のステアリングホイール12において、車幅右側及び車幅左側の各々に2本ずつが設けられている。計測部54は、車幅左側及び右側の各々において、2本ずつのセンサ電極52の各々の静電容量を計測し、各々の静電容量をしきい値と比較して、タッチ検出を行なう。
センサ電極52は、長手方向の長さがセンサ電極28と同様とされ、幅寸法(幅方向の長さ)がセンサ電極28の半分(略1/2)とされており、センサ電極52は、2本を幅方向に並べることで、1本のセンサ電極28と同一のサイズ(縦横寸法)となる。
センサ電極52には、シート体32に代えてシート体32Aが用いられている。また、センサ電極52には、シート体32A上に、電極を構成する第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bが形成されて、電極部面積率Ar1の第1電極部56A及び電極部面積率Ar2の第2電極部56Bが形成されている。なお、センサ電極52は、1枚のシート体32上に2つ形成されてもよい。
また、センサ電極52には、位置決めのための基準線としての導電ライン38A及び導電ライン38Cが形成されている。導電ライン38Aは、センサ電極52の幅方向の中間位置において長手方向に延伸され、導電ライン38Cは、センサ電極52の長手方向において予め設定された一つ又は複数位置の各々に設けられて、センサ電極52の幅方向に延伸されている。
一方、センサ電極52の各々は、ステアリングホイール12の周方向についてセンサ電極28と同一位置に配置され、センサ電極52の第2電極部56Bは、ステアリングホイール12の特定部位に配置される。
また、図6に示すように、センサ電極52は、リム部14の基体22周面において、2つが幅方向に並べられて配置され、センサ電極52の各々は、互いに電気的に絶縁されている。これにより、4本のセンサ電極52は、リム部14の周方向、及びステアリングホイール12周方向の全域(全周)に並べられて配置され、加飾部24によって被覆されている。
ここで、第2実施形態では、2つのセンサ電極52の一方をセンサ電極52Aとし、他方をセンサ電極52Bとしている。センサ電極52Aは、ステアリングホイール12の乗員側(以下、正面側という)に配置され、センサ電極52Bは、ステアリングホイール12の乗員とは反対側(車両前側、以下、裏面側という)に配置されている。
これにより、ステアリングホイール12が包まれるように握られて掌が正面側と裏面側とに触れられた場合、及び正面側と裏面側とに指が触れるように摘まれた場合に、センサ電極52A、52Bの各々の静電容量が変化する。しかし、ステアリングホイール12の正面側及び裏面側の一方のみに指や掌が触れた場合には、センサ電極52A、52Bの一方のみの静電容量が変化する。
図5に示すように、センサ電極52A及びセンサ電極52Bは、計測部54に接続されている。計測部54は、センサ電極52A及びセンサ電極52Bの各々の静電容量を計測し、各々の静電容量をしきい値th0と比較して、タッチ検出を行う。
図7(A)及び図7(B)には、運転者のステアリングホイール12へのタッチ操作に対するセンサ電極52A、52Bの静電容量及び合成容量(合成静電容量)の関係が、図表にて示されている。なお、図7(A)には、ステアリングホイール12の正面側及び裏面側が触れられた場合が示され、図7(B)には、ステアリングホイール12の正面側及び裏面側の一方(一側)のみに触れられ、ステアリングホイール12の正面側及び裏面側の他方(他側)には触れられていない場合が示されている。
図7(A)及び図7(B)に示すように、計測部54に設定されたしきい値th0は、センサ電極52(52A、52B)の第1電極部56Aに対応する部位に2本の指先が触れた際の静電容量Cより大きい値(C<th0)にされている。また、しきい値th0は、第2電極部56Bに対応する部位に2本の指先が触れた際の静電容量Cより小さい値(C>th0)にされている。このため、しきい値th0は、第1実施形態におけるしきい値thよりも低い値にされている。
ところで、このように構成されたセンサ電極52(52A、52B)では、シート体32A上への印刷処理によって、1導電ライン36A、第2導電ライン36Bが形成される。このため、センサ電極52では、複雑な導電パターンが精度よく形成され、電極部面積率Ar1の第1電極部56A及び電極部面積率Ar2の第2電極部56Bが精度よく形成される。
また、センサ電極52A、52Bには、第1導電ライン36A、第2導電ライン36Bと共に、導電ライン38A、38Bが形成されているので、センサ電極52A、52Bは、ステアリングホイール12に対して正確に位置決めして配置できる。
ステアリングホイール12には、正面側(乗員側)にセンサ電極52Aが配置され、裏面側(乗員とは反対側)とセンサ電極52Bが配置されている。このため、図7(A)に示すように、ステアリングホイール12が握られて、正面側及び裏面側に掌が触れられた場合、センサ電極52A、52Bの各々の静電容量は、しきい値th0以上となる。また、ステアリングホイール12の特定部位12Aへの摘み操作がなされて正面側及び裏面側に指先が触れられた場合、センサ電極52A、52Bの各々の静電容量は、しきい値th0以上となる。
ここで、計測部54では、センサ電極52A、52Bの各々において、静電容量Cがしきい値th0以上(C≧th0)となった場合に、運転者によるステアリングホイール12へのタッチ操作を検出する。
すなわち、ステアリングホイール12が握られることで、正面側のセンサ電極52A及び裏面側のセンサ電極52Bの各々の静電容量Cがしきい値th0以上(C≧th0)となった場合、計測部54では、運転者によるステアリングホイール12へのタッチ操作を検出する。また、ステアリングホイール12の特定部位12Aが指で摘まれることで、正面側のセンサ電極52A及び裏面側のセンサ電極52Bの各々の静電容量Cがしきい値th0以上(C≧th0)となる。この場合、計測部54は、運転者によるステアリングホイール12へのタッチ操作を検出する。また、計測部54では、検出したタッチ操作において運転者がステアリングホイール12の正面側及び裏面側の各々に触れていると検出できる。
これに対して、ステアリングホイール12の特定部位12A以外の部位(第1電極部56Aに対向する部位)が摘み操作された場合、正面側のセンサ電極52A及び裏面側のセンサ電極52Bの各々の静電容量Cは、しきい値th0に満たなくなる(C<th0)。このため、計測部54では、運転者のステアリングホイール12へのタッチ操作が検出されない。
また、図7(B)に示すように、ステアリングホイール12の特定部位12A以外の部位において正面側又は裏面側の一方を運転者が指先で触れた場合、正面側のセンサ電極52A及び裏面側のセンサ電極52Bの静電容量Cがしきい値th0に達しない。このため、計測部54では、運転者のステアリングホイール12へのタッチ操作が検出されない。
一方、ステアリングホイール12の特定部位12Aの正面側及び裏面側の一方に運転者の指先が触れると、センサ電極52A、52Bの一方の静電容量Cがしきい値th0を超える(C≧th0)。また、ステアリングホイール12の特定部位12A又は特定部位12A以外の部位において、正面側及び裏面側の一方に運転者の掌が触れると、センサ電極52A、52Bの一方の静電容量Cがしきい値th0を超える(C≧th0)。
これらの場合、計測部54では、運転者のステアリングホイール12へのタッチ操作を検出してもよい。また、センサ電極52A、52Bの一方の静電容量Cがしきい値th0より低いことで、計測部54では、運転者のステアリングホイール12へのタッチ操作が、ステアリングホイール12の正面側又は裏面側のみであると検出できる。
このようにタッチ検出装置50では、センサ電極52A、52の各々の静電容量C及びしきい値th0からステアリングホイール12への運転者のタッチ操作を検出できる。また、タッチ検出装置50では、運転者のタッチ操作を検出した際、運転者がステアリングホイール12の正面側のみ、裏面側のみ又は正面側と裏面側との両面の何れに触れているかを検出できて、運転者によるステアリングホイール12へのタッチ操作の状態を検出できる。
なお、第2実施形態では、センサ電極52A、52Bの各々の静電容量としきい値th0とを用いてタッチ検出を行なった。しかしながら、タッチ検出は、センサ電極52A、52の静電容量Cの合成容量(合成静電容量)Csをしきい値thと比較してもよい。また、タッチ検出は、センサ電極52A、52の静電容量C、及びセンサ電極52A、52の静電容量Cの合成容量(合成静電容量)Csをしきい値thと比較してもよい。
図8には、運転者のステアリングホイール12へのタッチ操作に対するセンサ電極52A、52Bの静電容量及び合成容量(合成静電容量)の関係が、図表にて示されている。
図8に示すように、ステアリングホイール12の特定部位12A以外の部位に対して摘み操作が行われた場合、センサ電極52A、52Bの各々の静電容量Cは、しきい値thより低く(C<th)、合成容量Csは、しきい値thより低い(Cs<th)。このため、ステアリングホイール12に対するタッチ操作が検出されない。
また、ステアリングホイール12の特定部位12Aに対して摘み操作が行われた場合、センサ電極52A、52Bの各々の静電容量Cは、しきい値thより低くなるが(C<th)、合成容量Csは、しきい値thより高くなる(Cs≧th)。このため、ステアリングホイール12に対するタッチ操作を検出できる。
さらに、ステアリングホイール12の特定部位12A以外の部位に対して握り操作が行われた場合、センサ電極52A、52Bの各々の静電容量Cは、しきい値thより大きくなり(C≧th)、合成容量Csは、しきい値thより大きくなる(Cs≧th)。このため、ステアリングホイール12に対するタッチ操作を検出できる。
また、ステアリングホイール12の特定部位12Aに対して握り操作が行われた場合、センサ電極52A、52Bの各々の静電容量Cは、しきい値thより小さいが(C<th)、合成容量Csは、しきい値thより大きくなる(Cs≧th)。このため、ステアリングホイール12に対するタッチ操作を検出できる。
これに対して、ステアリングホイール12の特定部位12A以外の部位において、正面側及び裏面側の一方に運転者の掌が触れた場合、センサ電極52A、52Bの各々の静電容量Cは、しきい値thより小さくなり、合成容量Csは、しきい値thより小さくなる(Cs<th)。このため、ステアリングホイール12に対するタッチ操作が検出されない。
しかし、ステアリングホイール12の特定部位12Aにおいて、正面側及び裏面側の一方に運転者の掌が触れた場合、センサ電極52A、52Bの一方の静電容量Cは、しきい値thより大きくなり、センサ電極52A、52Bの合成容量Csは、しきい値thより大きくなる(Cs≧th)。このため、ステアリングホイール12に対するタッチ操作を検出できる。したがって、センサ電極52A、52Bの合成容量Csを用いることで、ステアリングホイール12の特定部位12Aについては、センサ電極52A、52Bの静電容量Cを用いることで、正面側及び裏面側の何れか一方のみに掌が触れるタッチ操作であることを検出できる。
なお、第1及び第2実施形態では、各々がセンサ電極28、52(52A、52B)の長手方向及び幅方向に対して交差する第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bを形成した。しかしながら、第1導電ライン及び第2導電ラインは、一方がセンサ電極の長手方向に沿い、他方がセンサ電極の幅方向に沿うように形成されてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bの間隔を変えることで、網目の大きさを異ならせて第1電極部34A、56Aと第2電極部34B、56Bとの電極部面積率Arを異ならせた。しかしながら、第1電極部及び第2電極部は、シート状の電極に複数の円孔や楕円孔などの小孔によって形成される開口部が縦横又は斜めに配列されて形成されてもよい。この場合、小孔の大きさや配列間隔などを異ならせることで、電極部面積率が異なるようにしてもよい。
また、第1及び第2実施形態では、基準線としての導電ライン38A、38B、38Cの幅寸法を、第1導電ライン36A及び第2導電ライン36Bの幅寸法と同一にした。しかしながら、基準線の幅寸法は、第1及び第2導電ラインの幅寸法に対して大きく(太く)するなどして異ならせてもよい。これにより、例えば、第1及び第2導電ラインをセンサ電極の長手方向及び長手方向と交差する方向(幅方向)に形成した場合にも、基準線と第1及び第2導電ラインとの識別を容易にできて、センサ電極の位置合わせを容易にできる。
さらに、第1及び第2実施形態では、操作体及びステアリング体としてステアリング装置10のステアリングホイール12を適用した。しかしながら、ステアリング体は、円環状に限らずステック状(棒状のレバーなど)などであってもよく、操作体には、操舵対象の操舵を行なうステアリング体に限らず、シフトレバーなどの操作者によって操作される各種の操作体を適用できる。
10・・・ステアリング装置、12・・・ステアリングホイール(操作体、ステアリング体)、26、50・・・タッチ検出装置、30、54・・・計測部(計測部、検出部)、32、52(52A、52B)・・・センサ電極、34A、56A・・・第1電極部、34B、56B・・・第2電極部、36A・・・第1導電ライン(電極)、36B・・・第2導電ライン(電極)、38A、38B、38C・・・導電ライン(基準線)。

Claims (6)

  1. 特定部位が設定され、操作者が所定操作及び特定操作する操作体と、
    前記操作体の前記特定部位以外の部位及び前記特定部位にそれぞれ配置される第1電極部及び第2電極部が設けられると共に、前記第1電極部よりも前記第2電極部が単位面積当たりの導電部の面積比率を高くされ、操作者が前記所定操作及び前記特定操作して近接されることで静電容量が変化されると共に、前記所定操作よりも前記特定操作が操作者の近接面積を狭くされるセンサ電極と、
    前記センサ電極の静電容量がしきい値以上である場合に前記所定操作及び前記特定部位に対する前記特定操作であるタッチ操作を検出する検出部と、
    を備えたタッチ検出装置。
  2. 前記しきい値は、前記特定部位以外の部位において前記特定操作がなされた際の前記センサ電極の静電容量を超え、前記特定部位に対して前記特定操作がなされた際の前記センサ電極の静電容量が満たない値に設定されている請求項1に記載のタッチ検出装置。
  3. 外周部の所定範囲が前記特定部位とされ、操作者に操作されることで操舵対象が操舵される前記操作体としてのステアリング体に、帯状の前記センサ電極が、長手方向が前記ステアリング体の周方向とされて設けられ、
    前記検出部が、前記タッチ操作として前記所定操作としての前記ステアリング体に対する操舵のための把持、及び前記ステアリング体の特定部位に対する前記特定操作の何れかがなされているかを検出する請求項1又は請求項2に記載のタッチ検出装置。
  4. 前記特定部位が直進操舵位置における下側部分とされた前記ステアリング体において、前記センサ電極が、前記特定部位から前記ステアリング体の周方向の一側及び他側の各々に設けられ、
    前記検出部は、前記ステアリング体の周方向の一側及び他側の各々について、前記タッチ操作を検出する請求項3に記載のタッチ検出装置。
  5. 前記センサ電極は、前記ステアリング体の操作者側及び操作者とは反対側の各々に設けられ、
    前記検出部は、前記ステアリング体の操作者側及び操作者とは反対側の各々について、前記タッチ操作を検出する請求項3及び請求項4に記載のタッチ検出装置。
  6. 前記センサ電極を前記操作体に対して位置決めする基準線が、前記センサ電極の幅方向の所定位置に長手方向に沿って設けられると共に、前記センサ電極の長手方向の所定位置に幅方向に沿って設けられている請求項1から請求項5の何れか1項に記載のタッチ検出装置。
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