JP2019121317A - 操作検出装置 - Google Patents

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和泰 田沼
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良平 杉本
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Abstract

【課題】なぞり操作を検出する。【解決手段】操作検出装置10の電極シート12には、複数の小孔18が網目状に形成されており、電極シート12における小孔18部分の面積比率が、X方向側端部からY方向に向かうに従って小さくされている。このため、電極シート12に対しなぞり操作されることで、電極シート12による静電容量Cが変化する。これにより、電極シート12による静電容量Cの変化から、なぞり操作を検出できる。【選択図】図1

Description

本発明は、操作検出装置に関する。
特許文献1の把持検出装置では、ステアリングホイールの環状部に静電容量センサが設けられている。静電容量センサは、第1検知電極と、第2検知電極と、を備えており、環状部に指等の人体が近接された場合には、第1検知電極による静電容量が検出されると共に、環状部が把持された場合には、第1検知電極に第2検知電極が接続されて第1検知電極及び第2検知電極による静電容量が検出される。
ところで、静電容量センサでは、人体の指等を移動させるなぞり操作を検出できることが望まれる場合がある。
特開2016−193668号公報
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、なぞり操作を検出できる操作検出装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の操作検出装置は、非電極部が網目状に設けられ、前記非電極部の面積比率が一側から他側に向かうに従って小さくされた電極と、前記電極に操作者が近接されることで該電極による静電容量を検出する検出部と、を備える。
第2の態様の操作検出装置は、第1の態様の操作検出装置において、前記検出部により検出された前記静電容量が増加した場合に、前記電極への操作者の近接位置が一側から他側に向けて移動されたと判定され、前記検出部により検出された前記静電容量が減少した場合に、前記電極への操作者の近接位置が他側から一側に向けて移動されたと判定される。
第3の態様の操作検出装置は、第1の態様又は第2の態様の操作検出装置において、前記電極は、一側から他側に向かう方向と交差する方向において、操作者の手によって囲み可能とされている。
第4の態様の操作検出装置は、第3の態様の操作検出装置において、前記電極の一側が操作者の手によって囲まれる場合における前記電極による静電容量が、前記電極の他側に操作者の指のみが近接される場合における前記電極による静電容量より大きくされている。
第5の態様の操作検出装置は、第4の態様の操作検出装置において、前記電極は、前記非電極部が設けられる部分に対し一側から他側に向かう方向と交差する方向に前記非電極部が設けられていない全面電極部を有する。
第6の態様の操作検出装置は、第4の態様又は第5の態様の操作検出装置において、前記電極の他側の端部に操作者の指のみが近接される場合における前記電極による静電容量よりも大きく、かつ前記電極の一側の端部が操作者の手によって囲まれる場合における前記電極による静電容量より小さく設定されたしきい値と、前記検出部によって検出された静電容量とが比較されて、前記電極に対する操作者の操作が検出される。
第7の態様の操作検出装置は、第1の態様から第6の態様の何れか1つの操作検出装置において、前記電極は、車両用操作部材に設けられている。
本発明の第1の態様の操作検出装置では、電極に操作者が近接されることで、検出部が電極による静電容量を検出する。
ここで、電極に非電極部が網目状に設けられており、電極における非電極部の面積比率が一側から他側に向かうに従って小さくされている。このため、電極への操作者の近接位置が一側と他側との間で移動されることで、電極による静電容量が変化する。これにより、なぞり操作を検出できる。
第2の態様の操作検出装置では、検出部により検出された静電容量が増加した場合に、電極への操作者の近接位置が一側から他側に向けて移動されたと判定され、検出部により検出された静電容量が減少した場合に、電極への操作者の近接位置が他側から一側に向けて移動されたと判定される。このため、なぞり操作の方向を判定できる。
第3の態様の操作検出装置では、電極が、一側から他側に向かう方向と交差する方向において、操作者の手によって囲み可能とされている。これにより、操作者の手による電極の囲みを検出できる。
第4の態様の操作検出装置では、電極の一側が操作者の手によって囲まれる場合における電極による静電容量が、電極の他側に操作者の指のみが近接される場合における電極による静電容量より大きくされている。これにより、操作者の手による電極の囲みを適正に検出できる。
第5の態様の操作検出装置では、電極が、非電極部が設けられる部分に対し一側から他側に向かう方向と交差する方向に、非電極部が設けられていない全面電極部を有する。これにより、操作者の手によって電極が囲まれる場合における電極による静電容量を簡単に大きくできて、操作者の手による電極の囲みをより適正に判定できる。
第6の態様の操作検出装置では、電極の他側の端部に操作者の指のみが近接される場合における電極による静電容量よりも大きく、かつ電極の一側の端部が操作者の手によって囲まれる場合における電極による静電容量より小さい値にされたしきい値が設定されている。このため、検出部によって検出された静電容量としきい値とを比較することで、電極に対する操作者の指のみが近接と操作者の手による囲みとを容易に検出できる。
第7の態様の操作検出装置では、電極が車両用操作部材に設けられている。このため、車両用操作部材を操作する操作者の手で、各種のスイッチ操作を行うことができる。
第1の実施の形態に係る操作検出装置を示す概略構成図である。 第1の実施の形態に係る電極シートの操作位置に対する静電容量を示す線図である。 (A)〜(C)は、電極シートに対する操作を示す概略図であり、(A)はタッチ操作を示し、(B)はY方向へのなぞり操作を示し、(C)はX方向へのなぞり操作を示している。 第1の実施の形態に係る操作判定処理の概略を示す流れ図である。 第2の実施の形態に係る操作検出装置を示す概略構成図である。 (A)〜(C)は、第2の実施の形態における電極シートに対する操作を示す概略図であり、(A)はタッチ操作を示し、(B)はY方向側端部に対する把持操作を示し、(C)はX方向側端部に対する把持操作を示している。 第2の実施の形態に係る電極シートの操作位置に対する静電容量を示す線図である。 ステアリングホイールへの電極シートの配置を示す正面図である。 第2の実施の形態に係る操作判定処理の概略を示す流れ図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1には、第1の実施の形態に係る操作検出装置10が概略構成図にて示されている。
図1に示すように、操作検出装置10は、電極としての薄肉略矩形状の電極シート12、検出部14及び判定部16を備えている。電極シート12は、操作者の手(人体の一部)が近接されることで、手との間に静電容量Cが生じる。操作検出装置10は、静電容量Cを検出して、操作者による電極シート12に対する操作(近接操作)を検出する。なお、図面では、電極シート12の長手方向の一方向が矢印Xにて示され、長手方向の他方向が矢印Yにて示されている。
電極シート12には、非電極部を構成する複数の小孔18が貫通形成されており、小孔18の各々は、略矩形状又は略三角形状(略円状又は略扇状でもよい)とされている。電極シート12では、長手方向及び幅方向に小孔18が網目状に配列されて設けられている。電極シート12は、小孔18以外の部分が導電材料を用いた電極部とされており、電極シート12は、電極部がメッシュ状に形成されている。
電極シート12において小孔18の大きさ(開口面積)は、X方向側端部からY方向に向かうに従って小さくされており、電極シート12は、長手方向において単位面積当たりの小孔18による開口面積の比率である開口率が、X方向側の端部からY方向に向かうに従って小さくされている。これにより、電極シート12は、電極部の面積比率(単位面積当たりの電極部の面積の比率)がX方向側の端部からY方向に向かうに従って大きくされている。
このような電極シート12は、繊維素材が用いられた基材(図示省略)の両面(表面のみでもよい)を、導電性金属材料によってコーティングして形成できる。即ち、電極シート12は、布、織物などの生地を用いた基材を導電性材料(金属材料)によってコーティングして形成できる。なお、電極シート12は、導電性金属によってコーティングされた糸(織り糸)を用い、該糸で織られた基材(布)が用いられてもよく、この場合、基材の織り目により小孔18を形成できる。
これにより、電極シート12は、車両用操作部材としてのステアリングホイールにおいて、軸心部のボス部の表面(乗員側の面)、外周部の環状のリム部の表面(乗員側の外周面)、及びボス部とリム部とを連結するスポーク部の表面などの内部側近傍に設けることができる。また、電極シート12は、ステアリングホイールに一つ又は複数を設けることができる。なお、電極シート12を複数設ける場合、電極シート12ごとに静電容量Cの検出が行われる。
電極シート12は、表面が絶縁体(誘電体、図示省略)によって被覆されて用いられ、小孔18が設けられた略矩形状の領域が操作される操作領域20となっている。操作者の手が電極シート12を被覆する絶縁体の表面に接触されることで、電極シート12に手が近接される。電極シート12に対する操作の範囲は、X方向側端部の位置(操作位置)PxからY方向側端部の位置(操作位置)Pyまでの範囲とされている。
図2には、操作者が電極シート12の操作位置Pxから操作位置Pyの間に対する操作における電極シート12による静電容量Cの概略が線図にて示されている。また、図3(A)〜図3(C)には、電極シート12に対する接触操作が概略図にて示されており、図3(A)には、電極シート12に対するタッチ操作が示され、図3(B)には、Y方向へのなぞり操作が示され、図3(C)には、X方向へのなぞり操作が示されている。
図2に示すように、電極シート12は、操作者の指が絶縁体に接触されるタッチ操作(絶縁体への接触位置が殆ど移動しない操作、図3(A)参照)によって手との間に静電容量Cが生じる。操作者の手が電極シート12に対しタッチ操作されることにより生じる静電容量Cは、X方向側端部の操作位置Px(図1参照)による静電容量Cxが、Y方向側端部の操作位置Py(図1参照)による静電容量Cyよりも小さくなっている(Cx<Cy)。
また、操作者の指が絶縁体に接触した状態で長手方向(X方向又はY方向)に移動されるなぞり操作(図3(B)及び図(図3(C)参照)が行われることで、静電容量Cが変化する。
図1に示すように、電極シート12は、検出部14に接続されており、検出部14は、電極シート12による静電容量C(静電容量Cに応じた電圧でもよい)を検出する。即ち、検出部14は、電極シート12により操作者の指との間に生じる静電容量Cを電極シート12により検出する。検出部14には、電極シート12に対する非操作状態における場合よりも僅かに大きい静電容量Cがしきい値Csに設定されており、検出部14は、静電容量Cがしきい値Cs以上(C≧Cs)となると、検出した静電容量Cを判定部16へ出力する。
判定部16は、検出部14によって検出された静電容量Cに変化が生じたか否かから電極シート12に対する操作者の操作(タッチ操作又はなぞり操作)を判定する。判定部16は、操作対象機器(図示省略)に接続されており、操作対象機器では、電極シート12に対する操作に対応するスイッチ操作が設定されている。操作対象機器は、判定部16の判定結果が入力されることで、判定結果に応じたスイッチ操作によって動作する。
次に、第1の実施の形態の作用を説明する。
図4には、判定部16における操作判定処理の概略が示されている。操作検出装置10の検出部14は、電極シート12に対し操作することで生じる静電容量Cを連続的(所定時間間隔でもよい)に検出し、操作者の指が電極シート12に触れることで静電容量Cがしきい値Cs以上となると、検出している静電容量Cを出力する。また、検出される静電容量Cが変化することで、検出部14は、変化した静電容量Cを出力する。
図4のフローチャートは、所定時間間隔で実行され、最初のステップ100において、静電容量Cが検出されたか否か、即ち、検出部14によって検出された静電容量Cが入力されたか否かを確認する。
操作者が電極シート12に対し操作して、検出部14により検出される静電容量Cがしきい値Cs以上(C≧Cs)となると、ステップ100において肯定判定する。ステップ100において肯定判定すると、検出部14によって検出される静電容量Cを順に読込み、ステップ102において、静電容量Cが増加したか否かを確認する。また、ステップ104では、静電容量Cが減少したか否かを確認する。
ここで、電極シート12に対して操作者が指を移動させないタッチ操作(図3(A)参照)を行うと、検出部14により検出される静電容量Cに変化が生じないので、ステップ102及びステップ104の各々において否定判定されて、ステップ106に移行する。ステップ106では、操作者の操作がタッチ操作であると判定する。
これに対して、電極シート12に対して操作者が指をY方向に移動させるなぞり操作(Y方向へのなぞり操作、図3(B)参照)を行うと、検出部14によって検出される静電容量Cが増加する。これにより、ステップ102において肯定判定されてステップ108に移行する。ステップ108では、操作者の接触操作がY方向へのなぞり操作であると判定する。
また、電極シート12に対して操作者が指をX方向に移動させるなぞり操作(X方向へのなぞり操作、図3(C)参照)を行うと、検出部14によって検出される静電容量Cが減少する。これにより、ステップ102において否定判定されると共にステップ104において肯定判定されてステップ110に移行する。ステップ110では、操作者の操作がX方向へのなぞり操作であると判定する。
判定部16の判定結果が操作対象機器に出力されることで、電極シート12に対する操作が、操作対象機器に対するスイッチ操作として機能し、操作対象機器では、タッチ操作、Y方向へのなぞり操作、及びX方向へのなぞり操作に応じて動作が制御される。操作対象機器としては、車両に設けられるオーディオ装置を適用できる。オーディオ装置は、電極シート12に対するタッチ操作によってオン/オフ操作され、電極シート12に対するなぞり操作によって音量を増加(音量アップ)及び音量の減少(音量ダウン)などの音量調整操作が行われる。
このように小孔18が網目状に形成された電極シート12を用いる簡単な構成で、電極シート12に対するタッチ操作及びなぞり操作を検出できる。また、静電容量Cが減少したか又は増加したかによって、なぞり操作における操作方向を検出できる。
なぞり操作は、一つの電極シート12による静電容量Cの変化から検出できるので、複雑な処理を行うことなく、なぞり操作を検出できる。また、一つの電極シート12による静電容量Cを検出するので、電極シート12に配索する配線の数が少なくて済み、電極シート12に接続する配線の配索を容易にできて、ステアリングホイールへの電極シート12の組付けを容易にできる。しかも、部品数が少なくて済むので、なぞり操作を検出するためのコスト上昇及び配置スペース増大を抑制できる。
〔第2の実施の形態〕
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。
図5には、第2の実施の形態に係る操作検出装置30の概略構成が示されている。なお、図面では、X方向及びY方向と交差する方向が矢印Zにて示されている。
図5に示すように、操作検出装置30には、操作検出装置10の電極シート12に換えて、電極としての薄肉略矩形状の電極シート32が設けられている。
電極シート32は、メッシュ状電極部34及び全面電極部36によって構成されている。メッシュ状電極部34には、電極シート12と同様の構成が適用されており、メッシュ状電極部34には、X方向側端部からY方向側端部に向かうに従って開口率が減少するように複数の小孔18が配列されている。
全面電極部36は、メッシュ状電極部34の長手方向(X方向及びY方向の各々)と交差する方向(Z方向)に設けられている。全面電極部36は、メッシュ状電極部34に対してZ方向の片側に設けられてもよく、Z方向の両側に設けられてよく、電極シート32の全面電極部36は、Z方向の一側に設けられた電極部36A、及びZ方向の他側に設けられた電極部36Bによって構成されている。
図6(A)には、電極シート32のメッシュ状電極部34に対するタッチ操作が示されている。また、図6(B)及び図6(C)には、電極シート32に対する把持操作の際、親指から人差し指で把持して近接面積が最小となる状態が示され、図6(B)は、Y方向側の操作位置Pyに対する把持操作が示され、図6(C)には、X方向側の操作位置Pxに対する把持操作が示されている。また、図7には、電極シート32に対する操作における静電容量Cの変化の概略が示されている。
図6(A)〜図6(C)に示すように、電極シート32は、略筒状(略円弧状でもよい)にして用いることができ、これにより、電極シート32は、操作者によって把持操作可能(操作者の手によって囲み可能)にされている。
電極シート32に生じる静電容量Cは、操作者の指の太さなどが影響する。ここから、図7に示すように、操作検出装置30では、電極シート32のメッシュ状電極部34に対するタッチ操作において想定される静電容量Cの最小容量Ca及び最大容量Cbが設定されている(Ca<Cb)。操作位置Pxにおいて、最小容量Caの静電容量(最小容量Cax)及び最大容量Cbの静電容量(最大容量Cbx)は、Cax<Cbxとされている。また、操作位置Pyにおいて、最小容量Caの静電容量(最小容量Cay)及び最大容量Cbの静電容量(最大容量Cby)は、Cay<Cbyとされている。
また、操作検出装置30では、電極シート32に対する把持操作(メッシュ状電極部34及び全面電極部36に跨った操作状態)に対して想定される静電容量Cの最小容量Cc及び最大容量Cdが設定されている(Ca<Cb)。操作位置Pxにおいて、最小容量Ccの静電容量(最小容量Ccx)及び最大容量Cdの静電容量(最大容量Cdx)は、Ccx<Cdxとされている。また、操作位置Pyにおいて、最小容量Ccの静電容量(最小容量Ccy)及び最大容量Cdの静電容量(最大容量Cdy)は、Ccy<Cdyとされている。
ここで、電極シート32は、タッチ操作において静電容量Cの最大値となる操作位置Pyの最大容量Cbyと、把持操作において静電容量Cの最小値となる操作位置Pxの最小容量Ccxとの間で、最大容量Cbyよりも最小容量Ccxが大きくなるようにメッシュ状電極部34及び全面電極部36が設けられている。また、操作検出装置30では、電極シート32に対する操作がタッチ操作であるか把持操作であるかの判定基準とするしきい値Ctとして、最大容量Cbyと最小容量Ccxとの間の静電容量が設定されている(Cby<Ct<Ccx)。
図8には、車両用操作部材としてのステアリングホイール38の主要部が乗員側から見た正面図にて示されている。
図8に示すように、ステアリングホイール38は、円環状のリム部40を備えており、リム部40は、断面略円形とされている。ステアリングホイール38には、リム部40の軸心部分にボス部(図示省略)が配置されており、一つ又は複数のスポーク部42を介してリム部40がボス部(図示省略)に連結されている。ステアリングホイール38は、リム部40が回転操作されることで、ボス部に連結されたステアリングシャフト(図示省略)が回転されて車両が操舵される。なお、図面では、ステアリングホイール38の周方向(ステアリングシャフトの回転方向)が矢印Laにて示され、リム部40の周方向(リム部40の断面における周方向)が矢印Lbにて示されている。
リム部40には、車両直進状態の回転位置における車幅方向両側に電極シート32(図8では、一方を図示)が配置されている。電極シート32は、X方向及びY方向がステアリングホイール38の周方向とされ、Z方向がリム部40の周方向とされると共に、メッシュ状電極部34が乗員側(正面側)とされて、リム部40の外周面近傍に取付けられている。また、リム部40の外周面には、絶縁体によって形成された加飾部材(皮革、木、又は樹脂製の加飾シート)が設けられており、電極シート32は、メッシュ状電極部34が乗員側(正面側)とされて加飾部材によって被覆されている。
このように構成された操作検出装置30では、乗員(操作者)がステアリングホイール38のリム部40を把持することで、電極シート32が把持操作される。また、操作者は、指をリム部40部の外周面に接触させることで、電極シート32に対する操作をできる。
図9には、第2の実施の形態の判定部16における判定処理の概略が示されている。
図9のフローチャートでは、静電容量Cが検出されるとステップ100において肯定判定されて、ステップ120に移行する。このステップ120では、静電容量Cとしきい値Ctとを比較して、静電容量Cがしきい値Ct以上か否かを確認する。
ここで、電極シート32のメッシュ状電極部34に対してタッチ操作又はなぞり操作を行った場合、静電容量Cがしきい値Ctに満たないため(C<Ct)にステップ120で否定判定される。これにより、ステップ102〜ステップ110が実行され、タッチ操作、Y方向へのなぞり操作又はX方向へのなぞり操作の何れが行われたかを判定する。
これに対して、操作者が車両の操舵を行うためにステアリングホイール38のリム部40を把持すると、電極シート32が把持操作された状態となる。このため、検出部14によって検出される静電容量Cがしきい値Ct以上となる。これにより、ステップ120において肯定判定されてステップ122へ移行する。ステップ122では、乗員がステアリングホイール38のリム部40を把持していると判定する。
このように、電極シート32では、電極シート12と同様の構成のメッシュ状電極部34が設けられていることで、電極シート12と同様の効果を奏する。
電極シート32は、略筒状とされることで、タッチ操作(タッチ操作及びなぞり操作)のみでなく把持操作可能となり、ステアリングホイール38のリム部40部に設けることができて、リム部40が把持されているか否かを検出できる。この際、電極シート32は、メッシュ状電極部34のY方向側の端部(操作位置Py)に対しタッチ操作された際の静電容量(最大容量Cby)より、X方向側の端部(操作位置Px)に対し把持操作された際の静電容量(最小容量Ccx)が大きくされている。このため、電極シート32に対するタッチ操作と把持操作とを適正に判別できて、誤判定が生じるのを抑制できる。
また、電極シート32では、メッシュ状電極部34と小孔18が設けられていない全面電極部36とが設けられている。このため、メッシュ状電極部34のY方向側の端部(操作位置Py)に対しタッチ操作された際の静電容量(最大容量Cby)より、X方向側の端部(操作位置Px)に対し把持操作された際の静電容量(最小容量Ccx)を大きくするのが容易となっている。これにより、電極シート32に対するタッチ操作と把持操作との判別をより精度よく行うことができ、誤判定が生じるのをより抑制できる。
なお、以上説明した第2の実施の形態では、メッシュ状電極部34及び全面電極部36(36A、36B)が設けられた電極シート32を略筒状にして用いた。しかしながら、筒状として用いる電極は、他側の端部がタッチ操作された際の静電容量よりも一側の端部が把持操作された際の静電容量が大きくなればよく、筒状とする電極は、全面に非電極部が網目状に配置されてもよい。
また、以上説明した第1及び第2の実施の形態では、小孔18によって網目状に開口された電極シート12、32を用いた。しかしながら、非電極部は、非導電性の非電極部が網目状に形成されていればよく、電極は、絶縁部材の表面に導電性材料のスクリーン印刷によって導電性の部分をメッシュ状に形成してもよい。
また、第1の実施の形態及び第2の実施の形態では、車両用操作部材としてステアリングホイールを適用した。しかしながら、電極を設ける車両用操作部材としては、シフトレバー装置において乗員が把持するノブ、ノブが設けられたレバーシャフトであってもよく、サイドブレーキ装置のレバーやグリップなどであってもよい。これにより、シフトレバーやサイドブレーキを操作する手で、操作検出装置の電極に対する接触操作を行うことができる。
10、30 操作検出装置
12、32 電極シート
14 検出部
16 判定部
18 小孔
34 メッシュ状電極部
36 全面電極部
40 リム部

Claims (7)

  1. 非電極部が網目状に設けられ、前記非電極部の面積比率が一側から他側に向かうに従って小さくされた電極と、
    前記電極に操作者が近接されることで該電極による静電容量を検出する検出部と、
    を備えた操作検出装置。
  2. 前記検出部により検出された前記静電容量が増加した場合に、前記電極への操作者の近接位置が一側から他側に向けて移動されたと判定され、前記検出部により検出された前記静電容量が減少した場合に、前記電極への操作者の近接位置が他側から一側に向けて移動されたと判定される請求項1に記載の操作検出装置。
  3. 前記電極は、一側から他側に向かう方向と交差する方向において、操作者の手によって囲み可能とされている請求項1又は請求項2に記載の操作検出装置。
  4. 前記電極の一側が操作者の手によって囲まれる場合における前記電極による静電容量が、前記電極の他側に操作者の指のみが近接される場合における前記電極による静電容量より大きくされている請求項3に記載の操作検出装置。
  5. 前記電極は、前記非電極部が設けられる部分に対し一側から他側に向かう方向と交差する方向に前記非電極部が設けられていない全面電極部を有する請求項4に記載の操作検出装置。
  6. 前記電極の他側の端部に操作者の指のみが近接される場合における前記電極による静電容量よりも大きく、かつ前記電極の一側の端部が操作者の手によって囲まれる場合における前記電極による静電容量より小さく設定されたしきい値と、前記検出部によって検出された静電容量とが比較されて、前記電極に対する操作者の操作が検出される請求項4又は請求項5に記載の操作検出装置。
  7. 前記電極は、車両用操作部材に設けられた請求項1から請求項6の何れか1項に記載の操作検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021140951A (ja) * 2020-03-05 2021-09-16 株式会社東海理化電機製作所 検出機構

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