JP2020059510A - 飲料供給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の故障を未然に抑制することができる飲料供給装置を提供することである。【解決手段】飲料供給装置1は、給水ノズルから出水する温水を貯留する温水タンク41と、温熱を生成し、温水タンク41に貯留される温水の温度を調節するヒーター40と、ヒーター40を加熱状態(動作状態)と停止状態とで切替制御する制御部81と、を有している。制御部81は、温水タンク41の空焚きが予測される状況を規定した空焚き予測条件を判定した場合には、ヒーター40を加熱状態へと切り替えることを規制するための遅延時間を設けている。【選択図】図2

Description

本発明は、飲料供給装置に関する。
飲料ボトルから供給された水を給水ノズルから供給(出水)するウォーターサーバーが、従来より提案されている。ウォーターサーバーが備える機能には、温水を出水する温水機能や、冷水を出水する冷水機能がある。
温水機能を備えたウォーターサーバーは、温水を貯留する温水タンクと、温水タンクの水を加熱するヒーターと、ヒーターを制御する制御部とを有している。制御部は、温水タンクの温水温度に基づいてヒーターを加熱状態と停止状態とで切替制御することで、温水タンクの温水を一定の温度状態に保っている。
ところで、温水タンクの温水が少ない状態で、ヒーターが加熱状態となった場合には空焚きが発生する。そのため、温水タンクに温水がない場合、或いは、温水タンクの温水が少ない場合には、ヒーターが加熱状態となることを規制する制御が必要となる。例えば特許文献1には、温度変化により温水タンクに水があるか否かを検知する手法が開示されている。
特開2010−6463号公報
しかしながら、従来のウォーターサーバーにあっては、故障に繋がる可能性のある動作を必ずしも制限することができず、装置の故障を未然に抑制することができない可能性があった。
例えば、温度変化により水の有無を判断する手法は、周囲の環境(設置に伴う搬送時の経路、設置場所、時期等)から温度影響を受け易いため、空焚きを検知できないこともある。そのため、温水タンクの加熱を制限すべき状況であったとしても、加熱要求が発生した場合には、加熱部が停止状態から加熱状態へと切り替わってしまう。その結果、空焚きが発生し、装置の故障に繋がるという不都合がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の故障を未然に抑制することができる飲料供給装置を提供することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、給水ノズルから飲料を出水する飲料供給装置を提供する。この飲料供給装置は、給水ノズルから出水する飲料を貯留する飲料タンクと、飲料タンクに貯留される飲料の温度を調節する温度調節部と、温度調節部を動作状態と停止状態とで切替制御する制御部と、を有している。この場合、制御部は、予め定められた禁止条件を判定した場合に、温度調節部を動作状態へと切り替えることを規制するための遅延時間を設ける。
ここで、本発明において、温度調節部は、加熱状態と停止状態とが切替可能に構成され、飲料タンクに貯留される飲料を加熱する加熱部を備えることが好ましい。この場合、禁止条件は、飲料タンクの空焚きが予測される状況を規定した空焚き予測条件である。そして、制御部は、空焚き予測条件を判定した場合に、加熱部を加熱状態へと切り替えることを規制するための遅延時間を設けることが望ましい。
また、本発明において、空焚き予測条件は、電源投入がなされたことであることが望ましい。
また、本発明において、制御部は、飲料タンクの空焚きを判定した場合には、空焚き動作を実行して装置の機能を制限することが好ましい。この場合、空焚き予測条件は、空焚き動作が解除されたことであることが望ましい。
また、本発明は、利用者の操作を受け付ける操作部を有することが好ましい。この場合、制御部は、操作部への操作内容を含む、空焚き動作を解除するためのガイドを報知し、このガイドを報知した後に、ガイドに従った操作内容を操作部が受け付けた場合に、空焚き動作が解除されたことを判定することが好ましい。
本発明の飲料供給装置によれば、装置の故障を未然に抑制することができる。
本実施形態に係る飲料供給装置の外観を示す斜視図 本実施形態に係る飲料供給装置のシステム構成を示すブロック図 操作パネルの正面図 本実施形態に係る飲料供給装置の遅延制御を示すフローチャート 本実施形態に係る飲料供給装置の遅延制御を示すフローチャート 飲料ボトルをセットしてからの時間と温水タンクの水量との関係及び動作タイミングを示す説明図
以下、本実施形態に係る飲料供給装置1について説明する。ここで、図1は、本実施形態に係る飲料供給装置1の外観を示す斜視図である。また、図2は、本実施形態に係る飲料供給装置1のシステム構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る飲料供給装置1は、飲料ボトル5から取り入れた水を給水ノズル20から供給(出水)するウォーターサーバーである。飲料供給装置1は、装置本体である筐体10と、給水ノズル20と、操作パネル30とを備えている。
筐体10の内部には、温水が貯留される飲料タンクである温水タンク41、冷水が貯留される飲料タンクである冷水タンク46、及び各種の配管(図示せず)が設けられている。飲料ボトル5から筐体10の内部へと取り入れられた水は、配管を介して、冷水タンク46又は温水タンク41へと供給される。
冷水タンク46内の水(冷水)は、温度調節部である冷却機構45により冷却される。冷却機構45は、冷媒を循環させる冷媒配管、コンプレッサ及び膨張弁等を主体に構成されている。冷却機構45がオンされると、当該冷却機構45は冷却状態となり、冷却機構45がオフされると、当該冷却機構45は停止状態、すなわち、非冷却状態となる。一方、温水タンク41内の水(温水)は、温度調節部(加熱部)であるヒーター40により加熱される。ヒーター40がオンされると、当該ヒーター40は加熱状態となり、ヒーター40がオフされると、当該ヒーター40は停止状態、すなわち、非加熱状態となる。
各種の配管により、温水タンク41内の温水、冷水タンク46内の冷水又は飲料ボトル5から取り入れられた水(常温水)が給水ノズル20へと供給される。そして、給水ノズル20から、温水、冷水又は常温水が出水される。給水ノズル20から冷水の出水が行われると、消費(出水)に応じた水が飲料ボトル5から冷水タンク46へと供給される。また、給水ノズル20から温水の出水が行われると、消費(出水)に応じた冷水が冷水タンク46から温水タンク41へと供給される。同時に、温水タンク41へ供給された分の水が飲料ボトル5から冷水タンク46へと供給される。
筐体10の正面(前面)10aの中央部には、所要の大きさを備える筐体開口10a1が設けられている。筐体開口10a1には、化粧パネル11が配設されている。
化粧パネル11の上部には、膨出部12が設けられている。膨出部12は、上側から下側にかけて筐体10の手前側に向かって傾斜する面形状として構成されている。膨出部12の表面には、操作パネル30が配設されている。
また、膨出部12よりも下側には、上側から下側にかけて筐体10の奥側に向かって傾斜する傾斜壁部13と、当該傾斜壁部13の下側に連設されて、上下方向に延在する縦壁部14とが設けられている。傾斜壁部13と、縦壁部14と、筐体10をなす左右の側面10b,10cとにより、給水ノズル20から出水される水を受けるための給水空間Sが形成される。
給水空間Sの下端には、コップ等の容器を載置したり、容器から溢れた水を受け止めたりするためのドリップトレイ15が配置されている。飲料供給装置1の使用時には、ドリップトレイ15上の所定位置に容器を置き、操作パネル30に対して所定の出水操作を行う。出水操作に応じて給水ノズル20から水が出水されると、この水をドリップトレイ15上の容器で受けることができる。また、容器を手に持ったまま、給水スイッチ35を押し込む出水操作を行う。この出水操作に応じて給水ノズル20から水が出水されると、この水を手に持った容器で受けることができる。
筐体10の上部には、ボトル載置部16が設けられている。ボトル載置部16には、水が貯留された飲料ボトル5を載置することができる。ボトル載置部16に載置された飲料ボトル5内の水は、装置周囲の温度に応じた常温となる。
給水ノズル20は、冷水、温水又は常温水を出水するためのものである。傾斜壁部13には開口部が設けられており、この開口部には、先端部が下向きに突き出すように、給水ノズル20が配置されている。給水ノズル20の周囲は、保護カバー21により覆われている。給水ノズル20は、筐体10内に収容された配管の最下流に接続されている。もっとも、給水ノズル20は、配管の一部を流用することも可能である。
操作パネル30は、膨出部12の表面に配設されている。操作パネル30は、飲料供給装置1に対する利用者の操作を受け付けたり、飲料供給装置1に関する情報を表示したりする。利用者は、操作パネル30に対して操作を行うことで、飲料供給装置1が備える複数の機能の中から所望の機能を選択したり、選択した機能を実行したりすることができる。また、利用者は、操作パネル30上の情報を視認することで、飲料供給装置1が備える機能を認識したり、現在どの機能が選択されているかを認識したりすることができる。
図3は、操作パネル30の正面図である。操作パネル30は、パネル操作部31と、表示部32とを備えている。
パネル操作部31は、利用者からの操作を受け付ける操作部である。パネル操作部31は、ジョグダイヤル31aと、給水決定スイッチ31bと、ロック解除スイッチ31cとを備えている。
表示部32は、飲料供給装置1が備える複数の機能を表示するとともに、現在選択されている機能を表示するものである。本実施形態に係る飲料供給装置1は、ユーザーが選択することができる機能として、冷水機能、温水機能、常温水機能、省エネ機能、クリーニング機能、加熱機能及び警報機能を含む7つの機能を備えている。表示部32は、これらの7つの機能と対応して、冷水表示部32a、温水表示部32b、常温水表示部32c、省エネ表示部32d、クリーニング表示部32e、加熱表示部32f及び水分補給表示部(警報表示部)32gを備えている。個々の表示部32a〜32gは、操作パネル30上に描画されたアイコンと、操作パネル30の裏面に配置されて、当該操作パネル30を透過照明する光源(図示せず)とで構成されている。光源としては、例えばLEDを用いることができる。
ジョグダイヤル31aは、円筒形状の操作部材(ダイヤルスイッチ)であり、表示部32a〜32gによって示される各種の機能を選択するための操作部である。ジョグダイヤル31aは、その中心軸を中心に回転可能に操作パネル30上に配置され、回転操作を行うことができる。ジョグダイヤル31aの周囲には、各機能の表示部32a〜32gが周方向に沿って所定のピッチで配置されている。ジョグダイヤル31aを回転操作し、複数の表示部32a〜32gの中から1つの表示部32a〜32gを選択することで、その表示部32a〜32gに対応する機能を選択することができる。また、ジョグダイヤル31aにより選択された表示部32a〜32gは、光源が点灯し、他の表示部32a〜32gは、光源が消灯する。
給水決定スイッチ31bは、ジョグダイヤル31aにより選択されている機能を実行するための操作部である。給水決定スイッチ31bは、指で押している間だけオンになり、指を離すとオフとなるモーメンタリスイッチである。例えば冷水表示部32aが選択されているときに給水決定スイッチ31bが操作されると(出水操作)、冷水を供給する冷水機能が実行される。これにより、給水ノズル20から冷水が供給される。温水表示部32b又は常温水表示部32cが選択されているときも同様で、給水決定スイッチ31bが操作されると(出水操作)、温水を供給する温水機能又は常温水を供給する常温水機能が実行される。これにより、給水ノズル20から温水又は常温水が供給される。
また、省エネ表示部32dが選択されているときに給水決定スイッチ31bが操作されると、省エネ機能が実行される。省エネ機能は、飲料供給装置1を省エネモードで運転させる機能である。省エネ機能が実行されると、冷水タンク46内の冷水温度を標準温度よりも上げる処理及び温水タンク41内の温水温度を標準温度よりも下げる処理の少なくとも一方が実施され、電力消費の抑制が図られる。
クリーニング表示部32eが選択されているときに給水決定スイッチ31bが操作されると、クリーニング機能が実行される。クリーニング機能は、筐体10内の配管、冷水タンク46及び温水タンク41をクリーニングさせる機能である。クリーニング機能が実行されると、冷水タンク46内の冷水を殺菌するためのUV−LED(紫外線LED)ライトを点灯させる処理が実施され、これにより冷水タンク46の殺菌が行われる。なお、クリーニング機能は、この方法に限られるものではなく、配管、冷水タンク46及び温水タンク41内で温水を循環させるものであってもよいし、その他の方法であってもよい。
加熱表示部32fが選択されているときに給水決定スイッチ31bが操作されると、加熱機能が実行される。加熱機能は、温水タンク41内の温水の加熱を行う機能である。加熱機能が実行されると、例えば通常は80℃程度の温水タンク41内の温水を90℃以上に昇温させる処理が実施される。
水分補給表示部32gが選択されているときに給水決定スイッチ31bが操作されると、警報機能が実行される。警報機能は、飲料供給装置1を熱中症警告モードで運転させる機能である。警報機能が実行されると、飲料供給装置1が熱中症の可能性を判断して警告を行う処理が実施され、利用者に水分摂取を促すことができる。
ロック解除スイッチ31cは、いわゆるチャイルドロック状態を解除するための操作部である。ロック解除スイッチ31cは、指で押している間だけオンになり、指を離すとオフとなるモーメンタリスイッチである。チャイルドロック状態とは、温水表示部32bが選択されているときに給水決定スイッチ31bが操作されても温水機能の実行を禁止する状態である。このロック解除スイッチ31cが特定時間(例えば3秒)連続して長押しされることにより、チャイルドロック状態が解除される。
なお、チャイルドロック状態は、温水機能の実行禁止に限らず、冷水機能や常温水機能の実行禁止に適用してもよい。さらに、チャイルドロック状態は、他の機能の実行禁止に適用してもよい。
さらに、飲料供給装置1は、温水温度センサー42と、冷水温度センサー47と、電磁弁60と、音声出力部70と、制御装置80とを備えている。
温水温度センサー42は、温水タンク41の温水温度を検知する温度検知部である。温水温度センサー42は、例えばサーミスタ等を用いて温度を測定するセンサーである。
冷水温度センサー47は、冷水タンク46の冷水温度を検知する温度検知部である。冷水温度センサー47は、例えばサーミスタ等を用いて温度を測定するセンサーである。
電磁弁60は、給水ノズル20からの水の出水を制御する。電磁弁60は、開弁状態において給水ノズル20からの水の出水を許可し、閉弁状態において給水ノズル20からの水の出水を停止する。この電磁弁60は、冷水タンク46からの冷水の出水を制御する冷水電磁弁と、温水タンク41からの温水の出水を制御する温水電磁弁と、常温水の出水を制御する常温水電磁弁とを含んでいる。
音声出力部70は、筐体10の周囲に所定の音声を出力するものであり、スピーカー及び音声IC等を備えている。音声出力部70により、飲料供給装置1に関する各種の音声、警報音等が出力される。
制御装置80は、飲料供給装置1の制御を行う。制御装置80は、制御部81及び記憶部82を有している。
制御部81は、飲料供給装置1内の各種構成を統括的に制御するものであり、CPU等のプロセッサを備えている。制御部81は、パネル操作部31への操作内容、並びに、温水温度センサー42、冷水温度センサー47及び装置周辺の温度・湿度を検出する温湿度センサー(図示せず)を含む各種センサーからのセンサー信号等に基づいて、表示部32、ヒーター40、冷却機構45、電磁弁60及び音声出力部70を制御する。制御部81の制御により、(1)温水タンク41内の温水を所定の温度に調整したり、(2)冷水タンク46内の冷水を所定の温度に調整したり、(3)冷水、温水及び常温水のいずれかを給水ノズル20から出水したりすることができる。
記憶部82は、各種のデータ及びプログラムを記憶するものであり、ROM、フラッシュメモリ等を備えている。記憶部82(例えばフラッシュメモリ)には、動作履歴が記録される。動作履歴は、飲料供給装置1の動作に関する履歴を示すものである。動作履歴としては、飲料供給装置1の動作時間、冷水の供給回数、常温水の供給回数、温水の供給回数等が挙げられる。
本実施形態との関係において、制御部81は、ヒーター40を加熱状態へと切り替える加熱要求、すなわち、ヒーター40に対するオン要求を判定する。オン要求は、(1)温水温度センサー42によって検知される温水温度が、温水タンク41の温水温度を管理する下限温度を下回った場合、(2)加熱機能が実行された場合等に判定される。オン要求を判定した場合、制御部81は、ヒーター40をオンし、当該ヒーター40を加熱状態へと切り替える。
また、制御部81は、温水タンク41の空焚きを判定する。空焚きの判定は、ヒーター40を加熱状態(オン)へと切り替えるタイミングで行われる。制御部81は、ヒーター40をオンした時の温水温度と、ヒーター40をオンしてから所定の時間が経過した後の温水温度との差が、空焚きを判定するための判定温度差よりも大きくなる場合に、空焚きを判定する。
空焚きが判定されると、制御部81は、空焚き動作へと移行する。空焚き動作では、飲料供給装置1が備える機能の一部(温水機能、加熱機能等)又は全部が制限される。併せて、制御部81は、(1)空焚きであること、(2)パネル操作部31への操作内容を含む、空焚き動作を解除するためのガイドを、音声出力部70を用いて報知する。例えば、「空焚きです。ボトルをセットしてください。ボトルをセットした後、ロック解除スイッチを長押ししてください。」といった如くである。そして、制御部81は、ガイドを報知した後に、このガイドに従った操作内容をパネル操作部31(ロック解除スイッチ31c)が受け付けた場合に、空焚き動作を解除する。
さらに、制御部81は、空焚き予測条件(禁止条件の一例)を判定した場合には、ヒーター40を加熱状態へと切り替えることを規制するための遅延時間を設ける。この遅延時間が設けられると、制御部81は、その遅延時間を経過するまでは、ヒーター40に対するオン要求を判定しても、オン要求を無視し、ヒーター40をオフ(停止状態)のまま継続させる(遅延制御)。
ここで、空焚き予測条件とは、温水タンク41の空焚きが予測される状況を規定したものである。例えば、飲料供給装置1を利用場所に設置した際に電源投入がなされた場合、あるいは、空焚き動作が解除された場合には、温水タンク41が空である可能性が高いことから、空焚きが予測される。そこで、本実施形態では、空焚き予測条件として、(1)電源投入がなされたこと、(2)空焚き動作が解除されたこと、を含む2つの条件が設定されている。この空焚き予測条件は、記憶部82に記録されている。
ところで、上述した(1)及び(2)の条件は、飲料供給装置1に対して飲料ボトル5がセットされる状況でもある。したがって、遅延時間は、長期間に亘って設ける必要はなく、飲料ボトル5がセットされて温水タンク41に必要な量の水が貯留される時間を目安に設けることができる。
次に、本実施形態に係る飲料供給装置1の遅延制御について説明する。この遅延制御には、電源投入時に実行されるものと、空焚き判定時に実行されるものとがある。まず、図4を参照し、電源投入時に実行される遅延制御の流れについて説明する。このフローチャートに示す処理は、制御部81により実行される。
まず、ステップS1において、制御部81は、電源投入がなされたか否かを判断する。具体的には、制御部81は、電源投入がなされた場合には、ステップS1において肯定判定され、ステップS2に進む。一方、電源投入がなされていない場合には、ステップS1において否定判定され、本ルーチンを終了する。
ステップS2において、制御部81は、遅延時間を計時するためのタイマーのカウントを開始して、遅延時間の計測を開始する。この遅延時間は、飲料ボトル5が筐体10にセットされて、温水タンク41に温水がある程度だけ貯留されるのに要する時間であり、例えば5分といったように予め設定されている。電源投入後、遅延時間が経過するまでは、加熱要求、すなわち、ヒーター40に対するオン要求を判定しても、制御部81は、ヒーター40がオン(加熱状態)に切り替わることを禁止する。
ステップS3において、制御部81は、タイマーを参照し、遅延時間を経過したか否かを判断する。遅延時間を経過した場合には、ステップS3において肯定判定され、本ルーチンを終了する。遅延時間を経過すると、それ以降は、ヒーター40に対するオン要求に従ってヒーター40の切替制御を行うことができる。一方、遅延時間を経過していない場合には、ステップS3において否定判定され、ステップS3に戻る。
つぎに、図5を参照し、空焚き判定時に実行される遅延制御について説明する。このフローチャートに示す処理は、空焚きが判定されたことをトリガーとして、制御部81により実行される。
まず、ステップS10において、制御部81は、空焚き動作を開始する。これにより、飲料供給装置1が備える機能の一部(例えば温水機能、加熱機能等)又は全部が制限される。また、制御部81は、音声出力部70を用いて、「空焚きです。ボトルをセットしてください。ボトルをセットした後、ロック解除スイッチを長押ししてください。」とのガイドを報知する。
ステップS11において、制御部81は、ガイドに従った操作内容(ロック解除スイッチ31cの長押し)をパネル操作部31が受け付けたか否か、すなわち、空焚き動作が解除されたか否かを判断する。空焚き動作が解除された場合には、ステップS11において肯定判定され、ステップS12に進む。一方、空焚き動作が解除されなかった場合には、ステップS11において否定判定され、ステップS11に戻る。
ステップS12において、制御部81は、空焚き動作を解除し、通常動作へと復帰する。
ステップS13において、制御部81は、遅延時間を計時するためのタイマーのカウントを開始して、遅延時間の計測を開始する。空焚き動作の解除後、遅延時間が経過するまでは、加熱要求、すなわち、ヒーター40に対するオン要求を判定しても、制御部81は、ヒーター40がオン(加熱状態)に切り替わることを禁止する。
ステップS14において、制御部81は、タイマーを参照し、遅延時間を経過したか否かを判断する。タイマーが遅延時間を経過した場合には、ステップS14において肯定判定され、本ルーチンを終了する。遅延時間を経過すると、それ以降は、ヒーター40に対するオン要求に従ってヒーター40の切替制御を行うことができる。一方、タイマーが遅延時間を経過していない場合には、ステップS14において否定判定され、ステップS14に戻る。
このように本実施形態に係る飲料供給装置1は、給水ノズル20から出水する温水を貯留する温水タンク41と、温熱を生成し、温水タンク41に貯留される温水の温度を調節するヒーター40と、ヒーター40を加熱状態(動作状態)と停止状態とで切替制御する制御部81と、を有している。制御部81は、温水タンク41の空焚きが予測される状況を規定した空焚き予測条件を判定した場合には、ヒーター40を加熱状態へと切り替えることを規制するための遅延時間を設けている。
ここで、図6は、飲料ボトル5をセットしてからの時間と温水タンク41の水量との関係及び動作タイミングを示す説明図である。また、同図において、(a)は、遅延時間を設けない場合でのヒーター40のオンオフ状態を示すタイミングチャートであり、(b)遅延時間を設けた場合でのヒーター40のオンオフ状態を示すタイミングチャートである。また、(c)は、ヒーター40に対するオン要求の有無を示すタイミングチャートである。
この構成によれば、飲料供給装置1には、空焚き予測条件が設定されているので、温水タンク41の空焚きが予測される状況を判定することができる。これにより、温水タンク41の空焚きが予測される状況において遅延時間を設けることができる。この遅延時間にあっては、ヒーター40に対してオン要求があっても、ヒーター40が加熱状態へと切り替わることを規制することができる。その結果、温水タンク41の空焚きを適切に規制することができるので、飲料供給装置1の故障を未然に抑制することができる。
また、本実施形態において、空焚き予測条件は、飲料供給装置1を利用場所に設置した際に電源投入がなされたことである。
飲料供給装置1を設置する状況では、当然に、温水タンク41が空であることが予測される。したがって、温水タンク41の空焚きが予測される状況に併せて、遅延時間を設けることができる。これにより、ヒーター40が加熱状態へと切り替わることを規制することができる。その結果、温水タンク41の空焚きを適切に規制することができるので、飲料供給装置1の故障を未然に抑制することができる。
また、本実施形態において、空焚き予測条件は、空焚き動作が解除されたことである。
空焚き動作の解除前、すなわち、空焚き動作が実行されている期間においては、温水タンク41が空であることが予測される。したがって、温水タンク41の空焚きが予測される状況に併せて、遅延時間を設けることができる。これにより、ヒーター40が加熱状態へと切り替わることを規制することができる。その結果、温水タンク41の空焚きを適切に規制することができるので、飲料供給装置1の故障を未然に抑制することができる。
また、本実施形態において、制御部81は、パネル操作部31への操作内容を含む、空焚き動作を解除するためのガイドを報知する。そして、制御部81は、ガイドを報知した後に、ガイドに従った操作内容をパネル操作部31が受け付けた場合に、空焚き動作が解除されたことを判定する。
この構成によれば、空焚き動作を解除するための方法を、利用者に報知することができる。これにより、ガイドに従うことで、利用者自身で空焚き動作を解除することができる。また、ガイドに従った操作をパネル操作部31が受け付けることで、制御部81において、空焚き予測条件を判定することができる。これにより、遅延時間を適切に設けることができる。その結果、温水タンク41の空焚きを適切に規制することができるので、飲料供給装置1の故障を未然に抑制することができる。
なお、本実施形態では、温水タンク41の空焚きを予測して遅延時間を設けた。しかしながら、この手法は、温水タンク41のみならず、冷水タンク46に適用してもよい。冷水タンク46を冷却する冷却機構45(特にコンプレッサ)は、その耐久性を考慮すると、停止状態へと切り替えた後に、一定時間だけ停止状態を継続したいという要求がある。そこで、冷却機構45の停止状態への切替を禁止条件として、この禁止条件を判定した場合に、冷却機構45を動作状態へと切り替えることを規制するための遅延時間を設けてもよい。
なお、空焚きの状況は、電源投入時のなかでも、飲料供給装置1を利用場所に設置して、初めて電源投入を行う際に発生し易い。そこで、初回の電源投入に限定して遅延時間を設けてもよい。これにより、停電などの短時間での電源オフ、電源投入といったシーンでは、遅延時間が設けられないので、加熱要求に対して応答性よくヒーター40を動作させることができる。
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態に係る飲料供給装置は、飲料ボトルからの水を供給するウォーターサーバーである。しかしながら、本発明は、ウォーターサーバーに限らず、水以外の清涼飲料水、コーヒー、お茶等の他の種類の飲料を供給するものであってもよいし、複数種の飲料を供給するものであってもよい。
また、本実施形態に係る飲料供給装置は、筐体の上部に飲料ボトルが載置されるものであるが、これに限らず、筐体の内部の下部等に飲料ボトルを収容するタイプのものであってもよい。
また、本実施形態では、冷水、温水及び常温水の3種類を出水する装置について説明した。しかしながら、飲料供給装置は、少なくとも温水及び冷水の一方を出水するものであればよい。
1 飲料供給装置
5 飲料ボトル
10 筐体
10a 筐体正面
10a1 筐体開口
10b 側面
10c 側面
11 化粧パネル
12 膨出部
13 傾斜壁部
14 縦壁部
15 ドリップトレイ
16 ボトル載置部
20 給水ノズル
21 保護カバー
30 操作パネル
31 パネル操作部
31a ジョグダイヤル
31b 給水決定スイッチ
31c ロック解除スイッチ
32 表示部
32a 冷水表示部
32b 温水表示部
32c 常温水表示部
32d 省エネ表示部
32e クリーニング表示部
32f 加熱表示部
32g 水分補給表示部
35 給水スイッチ
40 ヒーター
41 温水タンク
42 温水温度センサー
45 冷却機構
46 冷水タンク
47 冷水温度センサー
60 電磁弁
70 音声出力部
80 制御装置
81 制御部
82 記憶部
S 給水空間

Claims (5)

  1. 給水ノズルから飲料を出水する飲料供給装置において、
    前記給水ノズルから出水する飲料を貯留する飲料タンクと、
    前記飲料タンクに貯留される飲料の温度を調節する温度調節部と、
    前記温度調節部を動作状態と停止状態とで切替制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、
    予め定められた禁止条件を判定した場合に、前記温度調節部を動作状態へと切り替えることを規制するための遅延時間を設ける
    飲料供給装置。
  2. 前記温度調節部は、加熱状態と停止状態とが切替可能に構成され、前記飲料タンクに貯留される飲料を加熱する加熱部を備え、
    前記禁止条件は、前記飲料タンクの空焚きが予測される状況を規定した空焚き予測条件であり、
    前記制御部は、前記空焚き予測条件を判定した場合に、前記加熱部を加熱状態へと切り替えることを規制するための遅延時間を設ける
    請求項1記載の飲料供給装置。
  3. 前記空焚き予測条件は、電源投入がなされたことである
    請求項2記載の飲料供給装置。
  4. 前記制御部は、前記飲料タンクの空焚きを判定した場合には、空焚き動作を実行して装置の機能を制限し、
    前記空焚き予測条件は、前記空焚き動作が解除されたことである
    請求項2又は3記載の飲料供給装置。
  5. 利用者の操作を受け付ける操作部を有し、
    前記制御部は、
    前記操作部への操作内容を含む、前記空焚き動作を解除するためのガイドを報知し、
    当該ガイドを報知した後に、前記ガイドに従った操作内容を前記操作部が受け付けた場合に、前記空焚き動作が解除されたことを判定する
    請求項4記載の飲料供給装置。
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