JP2020059102A - 主軸装置 - Google Patents

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Masayuki Obata
真之 小幡
村井 史朗
Shiro Murai
史朗 村井
河津 知之
Tomoyuki Kawazu
知之 河津
喜隆 森本
Yoshitaka Morimoto
喜隆 森本
晃生 林
Akio Hayashi
晃生 林
政英 大島
Masahide Oshima
政英 大島
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    • H02P29/00Arrangements for regulating or controlling electric motors, appropriate for both AC and DC motors
    • H02P29/40Regulating or controlling the amount of current drawn or delivered by the motor for controlling the mechanical load

Abstract

【課題】機械構造を変更することなく加工品質の安定性を高めることができる主軸装置を提供する。【解決手段】主軸装置1は、先端である前側に工具Tを取り付け可能な主軸2と、主軸2の径方向外側に配置されたハウジング3と、主軸2を回転させるモータ5とを備える。モータ5は、主軸2の外周面に外嵌されたロータ51、および該ロータ51の周囲に配置されハウジング3に固定されたステータ52を有する。また、主軸装置1は、モータ5の前および後のいずれか一方の側に配置された軸受4と、モータ5の前および後のうちの他方の側に配置された半径方向力発生装置8と、半径方向力発生装置8を制御するコントローラとを備える。軸受4は、ころがり軸受または流体軸受であり、主軸2をハウジング3に対して回転自在に支持する。半径方向力発生装置8は、主軸2に対して半径方向力を可変にして発生し得る。【選択図】図2

Description

本発明は、主軸装置に関する。
工作機械の主軸装置は、先端に工具を取り付け可能な主軸と、主軸をハウジングに対して回転自在に支持する軸受と、主軸を回転させるモータとを備えている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−150563号公報
特許文献1に記載の主軸装置では、主軸を回転させるモータとして、主軸の外周面に外嵌されたロータと該ロータの周囲に配置されたステータとを有するモータが使用されている。そして、主軸は、モータの前側および後側において、それぞれ軸受で回転自在に支持されており、後側の軸受が、主軸の径方向の振動を減衰する振動減衰部を備えている。この主軸装置によれば、特に工具を装着する先端部側での主軸の振動を有効に抑制することが可能となる。
このように、主軸装置は、主軸のビビリ振動が発生すると加工面が乱れて加工品質が悪化してしまうため、主軸の支持部において適切な動剛性を持つ構造となるように設計する必要がある。動剛性とは、動的な変位・変形と力との関係で表される比をいい、例えば振動の特性を表す。
しかし、加工条件によって、必要とされる動剛性が異なる場合がある。したがって、特許文献1に記載の主軸装置では、ある加工条件において振動減衰部を備えた軸受によって主軸の振動を抑制することができたとしても、加工条件が変われば、主軸の振動を抑制できないおそれがある。このため、加工条件が変わる場合には、適切な動剛性が得られるまで軸受等の機械構造を変更した試作を繰り返すことで、加工品質の安定性を確保しなければならなかった。
本発明は、機械構造を変更することなく加工品質の安定性を高めることができる主軸装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明の主軸装置は、先端である前側に工具を取り付け可能な主軸と、前記主軸の径方向外側に配置されたハウジングと、前記主軸を回転させるモータとを備える。前記モータは、前記主軸の外周面に外嵌されたロータ、および該ロータの周囲に配置され前記ハウジングに固定されたステータを有する。また、前記主軸装置は、前記モータの前および後のいずれか一方の側に配置された軸受と、前記モータの前および後のうちの他方の側に配置された半径方向力発生装置と、前記半径方向力発生装置を制御するコントローラとを備える。前記軸受は、ころがり軸受または流体軸受であり、前記主軸を前記ハウジングに対して回転自在に支持する。前記半径方向力発生装置は、前記主軸に対して半径方向力を可変にして発生し得る。
本発明によれば、機械構造を変更することなく加工品質の安定性を高めることができる主軸装置を提供できる。
本発明の一実施形態に係る主軸装置が搭載された工作機械の概略構成を示す側面図である。 主軸装置の構成を示す断面図である。 半径方向力発生装置の構成を模式的に示す軸直角断面図である。 主軸装置における主軸の回転動作の制御に関する概略ブロック図である。 加工の安定限界線の一例を模式的に示す図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を適宜省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る主軸装置1が搭載された工作機械100の概略構成を示す側面図である。以下、説明の都合上、工具Tが取り付けられる側を「先端」側または「前」側、その反対側を「基端」側または「後」側と呼ぶ場合がある。
図1に示すように、本実施形態では、工作機械100は、主軸装置1の主軸2(図2参照)が水平方向に沿うように配置される横形の工作機械である。工作機械100は、ベース101と、コラム102と、主軸装置1と、ワーク支持装置103と、制御盤104とを備えている。
ベース101上には、コラム102がベース101に対してX軸方向(図1の紙面に直交する方向)に移動可能に設けられている。このコラム102は、ベース101に取り付けられたモータ(図示せず)によるねじ軸(図示せず)の正逆回転によってねじ送りされることで、X軸方向に沿って移動させられる。主軸装置1は、コラム102に対してY軸方向(上下方向)に移動可能に設けられている。この主軸装置1は、コラム102に取り付けられたモータ(図示せず)によるねじ軸(図示せず)の正逆回転によってねじ送りされることで、Y軸方向に沿って移動させられる。
ワーク支持装置103は、加工対象のワークWを支持する。ワーク支持装置103は、ベース101に対してZ軸方向(前後方向)に移動可能に設けられている。このワーク支持装置103は、ベース101に取り付けられたモータ(図示せず)によるねじ軸(図示せず)の正逆回転によってねじ送りされることで、Z軸方向に沿って移動させられる。また、ワーク支持装置103は、Z軸方向に移動可能なキャリッジ(図示せず)と、キャリッジに取り付けられてワークWを保持するX軸に平行な軸のまわりで回転可能な保持部(図示せず)とを備えている。
工作機械100は、主軸装置1の回転する主軸2の先端に取り付けた工具Tによって、ワークWに対して加工を行う。制御盤104は、工作機械100の各部の動作を統括的に制御する。
図2は、主軸装置1の構成を示す断面図である。
図2に示すように、主軸装置1は、先端に工具ホルダ11を介して工具Tを取り付け可能な主軸2を備えている。主軸2の先端部には工具Tを固定した工具ホルダ11が取り外し可能に装着されている。
また、主軸装置1は、主軸2の径方向外側に配置された円筒状を呈するハウジング3と、主軸2を回転させるモータ5とを備えている。モータ5は、主軸2の外周面に外嵌されたロータ51と、該ロータ51の周囲に配置されハウジング3の内周面に固定されたステータ52とを有している。モータ5は、主軸2に対してトルクを発生し得る。
また、主軸装置1は、モータ5の前側のみに配置された軸受4と、モータ5の後側のみに配置された半径方向力発生装置8とを備えている。ここで、前側とは、主軸2の工具Tが取り付けられる側である。軸受4は、主軸2をハウジング3に対して回転自在に支持する。半径方向力発生装置8は、主軸2に対して半径方向力を発生し得る。半径方向力発生装置8による半径方向力の大きさおよび作用方向(X−Y平面内)は、可変とされている。
軸受4は、複数個(ここでは4個)設置されるのが好ましい。軸受4としては、確実な静剛性が得られることから、玉軸受やころ軸受等のころがり軸受が使用されている。静剛性とは、静的な変位・変形との関係で表される剛性をいい、例えば静的な荷重や曲げ力に対する剛性をいう。ただし、流体軸受が使用されてもよく、この流体軸受でも確実な静剛性が得られる。流体軸受は、薄い流体の膜によって支持される軸受であり、例えば、静圧軸受、動圧軸受等が挙げられる。
主軸2の内部には、中心軸上に貫通した軸孔21が形成されている。この軸孔21の先端部(図2において左側)に、工具ホルダ11のテーパ形状のシャンク部12と相補形状を呈するテーパ孔22が形成されている。
主軸2は、その内部に挿入されたプルロッド6を有している。プルロッド6の先端部は、工具ホルダ11の基端部に設けられたプルスタッド13に対して、鋼球61を介して係止可能に構成されている。プルロッド6の基端部には金具62が固定されている。この金具62と、主軸2の軸孔21の内周面に形成された係止段部23との間には、リテーナ部材63等を介して、皿バネ64が装着されている。
皿バネ64の弾性力によりプルロッド6が図2の右方に移動されると、鋼球61によってプルスタッド13が引き込まれ、工具ホルダ11のシャンク部12が主軸2のテーパ孔22に圧接されて把持される。一方、金具62が皿バネ64の弾性力に抗して前方に押動されると、プルロッド6の先端部および鋼球61による工具ホルダ11のプルスタッド13の保持が解除される。そして、図示しない自動工具交換装置によって、工具Tおよび工具ホルダ11の交換動作が行われるようになっている。
主軸装置1は、主軸2の所定部位の半径方向位置を検出する変位センサ7を備えている。変位センサ7は、主軸2の外周面や主軸2に固定された部材等の被検出部に対向して径方向外側に設置されている。ここで、変位センサ7は、主軸2に対して、該主軸2の中心軸に垂直な互いに直交する2方向(例えば上方および右方)に計2個設置されている。これにより、主軸2に垂直な平面内(X−Y平面内)の任意の方向において、主軸2の所定部位の半径方向位置が把握され得る。ただし、変位センサ7は、例えば上下左右に計4個設置されてもよい。
また、変位センサ7は、加工位置に近い部位を検出するために、ここでは、半径方向力発生装置8の工具Tに近い側である前側に設置されている。ただし、変位センサ7は、半径方向力発生装置8の後側に設置されていてもよい。変位センサ7としては、非接触で被検出部の変位を測定可能な渦電流式のものを好適に使用することができる。ただし、変位センサ7は、これに限定されるものではなく、例えば、静電容量センサ、レーザ変位計、超音波式変位計等であってもよい。
図3は、半径方向力発生装置8の構成を模式的に示す軸直角断面図である。
図3に示すように、半径方向力発生装置8は、主軸2の周囲に複数(図3では4個)配置された電磁石81を備えている。電磁石81は、主軸2を電磁力で吸引可能である。電磁石81は、ハウジング3の内周面に固定されたコア82と、コア82に巻回されたコイル83とを有している。コア82の先端には、主軸2の外周面に対応した円弧面84が設けられている。円弧面84と主軸2の外周面との間には、所定の間隙が形成されている。
電磁石81は、主軸2の周方向において90度毎に4個配設されている。電磁石81のコイル83に流す電流が制御されることで、所定の大きさおよび作用方向の半径方向力が発生する。つまり、各電磁石81のコイル83への通電を制御することによって、各電磁石81の主軸2に対する吸引力の調整を行うことができる。例えば、半径方向力は、4個の電磁石81の各コイル83に流す電流をアンバランスにすることで、一定方向(例えばX方向)に生じ得る。また、電磁石81のコイル83に流す電流の大きさを制御することで、主軸2に対して作用する半径方向力の大きさが調整され得る。
なお、図3に示す半径方向力発生装置8の構成は、一例に過ぎない。例えば、電磁石81の設置個数や、コア82の形状等は、適宜変更可能である。
図4は、主軸装置1における主軸2の回転動作の制御に関する概略ブロック図である。
図4に示すように、主軸装置1は、モータ5および半径方向力発生装置8の各動作を制御するコントローラ9を備えている。具体的には、コントローラ9は、モータ5に流す電流をアンプ91を介して制御する。また、コントローラ9は、半径方向力発生装置8における各電磁石81のコイル83に流す電流をアンプ94を介して制御する。コントローラ9は、CPU(中央演算処理装置)およびメモリを備えている。コントローラ9は、制御盤104に設けられている。
コントローラ9は、モータ5に流す電流を制御することで、主軸2に対して必要なトルクを発生させる。そして、コントローラ9は、図示しないエンコーダによって検出されるロータ51(主軸2)の回転角に基づいて、ロータ51の回転速度および回転方向位置を制御する。
また、コントローラ9は、変位センサ7による検出値に基づいて、主軸2の支持に関する動特性を規定する半径方向力発生装置8による半径方向力を発生させる。主軸2の支持に関する動特性は、バネ定数および減衰係数を含む。減衰係数は、速度に比例する抵抗力の比例係数である。すなわち、主軸2の所定部位の半径方向位置に比例する適当な半径方向力を発生させることで、所定のバネ定数が設定可能となっている。また、主軸2の所定部位の半径方向位置の変化速度に比例する適当な半径方向力を発生させることで、所定の減衰係数が設定可能となっている。ここで、減衰係数は、速度に比例する抵抗力の比例係数である。ただし、バネ定数および減衰係数の一方が設定可能とされていてもよい。
コントローラ9には、操作部92が接続されている。操作部92は、ユーザの操作に基づいて、加工条件の設定、運転の開始および停止等の指示を行う。また、コントローラ9には、記憶部93が接続されている。記憶部93には、動作プログラム等の各種のプログラムや、バネ定数および減衰係数に関するデータ等の各種のデータが記憶されている。
コントローラ9は、操作部92を通して入力されて記憶部93に予め記憶されているバネ定数および減衰係数に関するデータに応じて、主軸2の支持に関する動特性を設定する。ただし、コントローラ9は、例えば、記憶部93に予め記憶されている所定のプログラムを実行することによって、主軸2の支持に関する動特性を自動的に変化させて必要な値に設定するように構成されてもよい。
次に、主軸装置1が搭載された工作機械100の動作について説明する。
まず、ワークWに対する加工条件が操作部92等を通して設定される。加工条件には、主軸2の回転速度、切込み量、送り速度、加工の種類(孔あけ、研削等)、工具Tの種類等が含まれ得る。
続いて、操作部92を通して運転開始が指示されると、コントローラ9は、アンプ91を介してモータ5を駆動させる。すなわち、モータ5は、主軸2を回転させる。ここで、工具Tに近い主軸2のモータ5よりも前側は、軸受4によって支持されており、静剛性が保たれている。一方、主軸2のモータ5よりも後側は、変位センサ7による検出値に基づいて、半径方向力発生装置8による半径方向力が加えられる。そして、ワークWと工具Tとが相対移動することによって、ワークWに対する加工が行われる。
前記したように本実施形態の主軸装置1は、先端である前側に工具Tを取り付け可能な主軸2と、主軸2の径方向外側に配置されたハウジング3と、主軸2を回転させるモータ5とを備える。モータ5は、主軸2の外周面に外嵌されたロータ51、および該ロータ51の周囲に配置されハウジング3に固定されたステータ52を有する。また、主軸装置1は、モータ5の前側のみに配置された軸受4と、モータ5の後側のみに配置された半径方向力発生装置8と、半径方向力発生装置8を制御するコントローラ9とを備える。軸受4は、ころがり軸受または流体軸受であり、主軸2をハウジング3に対して回転自在に支持する。半径方向力発生装置8は、主軸2に対して半径方向力を可変にして発生し得る。
このような構成では、コントローラ9は、半径方向力発生装置8の動作を制御することで、主軸2に対して半径方向力を発生させることができる。この場合、主軸2の前側を軸受4によって支持しつつ、主軸2の後側に対して半径方向力を付加することによって、動剛性を効果的に変化させることが可能となる。したがって、例えば加工条件が変わることによって主軸2のビビリ振動が生じる場合でも、軸受等の機械構造を変更した試作を行うことなく、動剛性を変化させることでビビリ振動を抑えることが可能となる。
また、軸受4は、ころがり軸受または流体軸受であるため、主軸2の工具Tに近い前側は、軸受4によって確実な静剛性を保持しつつ支持され得る。このため、より負荷がかかる重切削が可能となる。一方、主軸2の後側に作用する半径方向力発生装置8による半径方向力は、動剛性を変化させる力として効果的に用いられ、ビビリ振動の抑制に寄与し得る。
また、主軸2に対して半径方向力を発生させることで、工具Tの先端の変位をコントロールできる。この場合、前記した実施形態では前側から工具T、軸受4、モータ5、半径方向力発生装置8の順に配置されているが、前側から工具T、半径方向力発生装置8、モータ5、軸受4の順に配置してもよい。このように構成すれば、工具Tの先端を、より大きく変位させることができる。
すなわち、本実施形態によれば、機械構造を変更することなく加工品質の安定性を高めることができる主軸装置1を提供できる。
また、本実施形態では、半径方向力発生装置8は、主軸2の周囲に複数配置され主軸2を電磁力で吸引可能な電磁石81を備え、コントローラ9は、電磁石81のコイル83に流す電流を制御するように構成されている。このような構成によれば、主軸2に対して、非接触で、より正確に半径方向力を発生させることができる。
また、本実施形態では、コントローラ9は、変位センサ7による検出値に基づいて、主軸2の支持に関する動特性を規定する半径方向力発生装置8による半径方向力を発生させる。このような構成によれば、コントローラ9は、主軸2の支持に関する動特性を、適切な値に調整して設定することが可能となる。これにより、効果的にビビリ振動を抑えることが可能となる。
また、本実施形態では、主軸2の支持に関する動特性は、バネ定数および減衰係数を含む。このような構成によれば、主軸2の振動系の運動に大きな影響を与えるバネ定数および減衰係数を適切な値に調整して設定できるため、より効果的にビビリ振動を抑えることが可能となる。
図5は、加工の安定限界線の一例を模式的に示す図である。
図5に示す例において、主軸2の回転速度、および切込み量によって決まる運転点Pが、加工の安定領域Aにあるか、または、ビビリ振動等を伴う不安定領域Bにあるかがわかる。図5に示す破線は、半径方向力発生装置8によって例えば或るバネ定数K1が設定された場合の、安定領域Aと不安定領域Bとの境界である安定限界線L1である。この場合、運転点Pは、不安定領域Bにある。一方、図5に示す実線は、半径方向力発生装置8によってバネ定数K1とは異なるバネ定数K2が設定された場合の安定限界線L2である。この場合、運転点Pは、安定領域Aにある。つまり、半径方向力発生装置8によってバネ定数を適切な値に調整することにより、安定限界線L1が矢印C方向にスライドさせられて安定限界線L2となる結果、運転点Pを安定領域Aに移すことが可能となる。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に記載した構成に限定されるものではない。本発明は、前記実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、前記実施形態の構成の一部について、追加、削除、置換をすることができる。
例えば、前記した実施形態では、半径方向力発生装置8は、主軸2を電磁力で吸引可能な電磁石81を備える構成とされているが、これに限定されるものではない。例えば、半径方向力発生装置8は、主軸2の周囲に配置された流体圧付与手段であってもよい。この場合、流体圧付与手段は、主軸2の外周面に対して、周方向で異なる流体圧を付加し得るように構成される。
また、前記した実施形態では、軸受4はモータ5の前側のみに配置されていて、半径方向力発生装置8はモータ5の後側のみに配置されているが、これに限定されない。軸受4はモータ5の後側のみに配置されていて、半径方向力発生装置8はモータ5の前側のみに配置されていてもよい。すなわち、主軸装置1は、モータ5の前および後のいずれか一方の側に配置された軸受4と、モータ5の前および後のうちの他方の側に配置された半径方向力発生装置8とを備えている。
モータ5の前側に半径方向力発生装置8がある場合には、モータ5の前側の範囲で半径方向力発生装置8の位置を、加工の条件によって移動可能とすることができる。また、モータ5の後側に半径方向力発生装置8がある場合には、モータ5の後側の範囲で半径方向力発生装置8の位置を、加工の条件によって移動可能とすることができる。これにより、半径方向力発生装置8は、よりダンパとしての機能を果たせる。
また、前記した実施形態では、主軸装置1が横形の工作機械100に搭載される場合について説明したが、これに限定されない。主軸装置1は、縦形の工作機械等の各種の工作機械に搭載可能である。
1 主軸装置
2 主軸
3 ハウジング
4 軸受
5 モータ
51 ロータ
52 ステータ
7 変位センサ
8 半径方向力発生装置
81 電磁石
83 コイル
9 コントローラ
T 工具

Claims (4)

  1. 先端である前側に工具を取り付け可能な主軸と、
    前記主軸の径方向外側に配置されたハウジングと、
    前記主軸の外周面に外嵌されたロータ、および該ロータの周囲に配置され前記ハウジングに固定されたステータを有し、前記主軸を回転させるモータと、
    前記モータの前および後のいずれか一方の側に配置され、前記主軸を前記ハウジングに対して回転自在に支持するころがり軸受または流体軸受である軸受と、
    前記モータの前および後のうちの他方の側に配置され、前記主軸に対して半径方向力を可変にして発生し得る半径方向力発生装置と、
    前記半径方向力発生装置を制御するコントローラと、
    を備えることを特徴とする主軸装置。
  2. 前記半径方向力発生装置は、前記主軸の周囲に複数配置され該主軸を電磁力で吸引可能な電磁石を備え、
    前記コントローラは、前記電磁石のコイルに流す電流を制御することを特徴とする請求項1に記載の主軸装置。
  3. 前記主軸の所定部位の半径方向位置を検出するセンサを備え、
    前記コントローラは、前記センサによる検出値に基づいて、前記主軸の支持に関する動特性を規定する前記半径方向力発生装置による半径方向力を発生させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の主軸装置。
  4. 前記動特性は、バネ定数および減衰係数を含むことを特徴とする請求項3に記載の主軸装置。
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