JP2020057953A - 画像読取装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】原稿を載置すべき位置を利用者に認識させること。【解決手段】原稿台と、前記原稿台の主走査方向における読み取り範囲に光源からの出力光を照射するキャリッジを主走査方向に垂直な副走査方向に移動させて前記原稿台に載置された原稿を読み取る読取部と、前記光源を制御し、前記原稿台に前記原稿を載置すべき載置位置を示す前記出力光を出力させる制御部と、を備える画像読取装置を構成する。【選択図】図4
Description
本発明は、画像読取装置に関する。
従来、原稿台に載置された原稿を読み取る技術が知られている。例えば、特許文献1においては、原稿台に載置されたカードを読み取る画像読取装置が開示されている。
上述した従来技術においては、原稿台の枠をガイドにすることなく、原稿台の枠から離れた位置にカードを載置して原稿を読み取る技術が開示されている(例えば、図1等)。しかし、原稿台の枠をガイドに利用することなく原稿台の載置位置に合うように原稿を載置する構成においては、原稿を載置位置に正確に載置することが困難である。
上記目的を達成するための画像読取装置は、原稿台と、原稿台の主走査方向における読み取り範囲に光源からの出力光を照射するキャリッジを主走査方向に垂直な副走査方向に移動させて原稿台に載置された原稿を読み取る読取部と、光源を制御し、原稿台に原稿を載置すべき載置位置を示す出力光を出力させる制御部と、を備える。
すなわち、画像読取装置は、載置位置を示す出力光をキャリッジから出力するため、利用者は、当該出力光を視認することによって載置位置を容易に把握することができる。このため、原稿台の枠等をガイドに利用しなくても載置位置に対して容易に原稿を載置することができる。
さらに、制御部は、載置位置を示す出力光の明るさが、原稿を読み取る場合の出力光の明るさよりも小さくなるように制御しても良い。この構成によれば、出力光に基づいて原稿の載置位置を視認する利用者が感じるまぶしさを抑制することができる。
さらに、制御部は、原稿台を通して目視可能な位置にキャリッジを移動させ、載置位置に原稿が載置された場合に原稿が存在すべき主走査方向の範囲を、範囲に出力光を出力させて範囲外に出力光を出力させない状態、または、範囲に出力光を出力させず範囲外に出力光を出力させた状態によって示す構成であっても良い。この構成によれば、利用者は、出力光が存在する部分、または出力光が存在しない部分に基づいて載置位置を容易に特定することができる。
さらに、画像読取装置が、原稿台と、原稿台の主走査方向における読み取り範囲に光源からの出力光を照射するキャリッジを主走査方向に垂直な副走査方向に移動させて原稿台に載置された原稿を読み取る読取部と、キャリッジを制御し、原稿台に原稿を載置すべき載置位置にキャリッジを移動させる制御部と、を備える構成であっても良い。
この構成によれば利用者は、当該キャリッジの位置を視認することによって載置位置を容易に把握することができる。このため、原稿台の枠等をガイドに利用しなくても載置位置に対して容易に原稿を載置することができる。
さらに、制御部は、載置位置に移動させる場合のキャリッジの移動速度を、原稿を読み取る場合のキャリッジの移動速度よりも速くする構成であっても良い。この構成によれば、移動速度を調整しない場合と比較して、載置位置を示すためにキャリッジを移動させる際に要する時間を短くすることができる。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施の形態について説明する。
(1)画像読取装置の構成:
(2)載置位置の表示:
(3)他の実施形態:
(1)画像読取装置の構成:
(2)載置位置の表示:
(3)他の実施形態:
(1)画像読取装置の構成:
図1は、本発明の実施形態にかかる画像処理装置として機能する画像読取装置1の構成を示すブロック図である。画像読取装置1は、制御部10と、メモリー20と、UI(User Interface)部30と、通信部40と、印刷部50と、読取部60とを備える。
図1は、本発明の実施形態にかかる画像処理装置として機能する画像読取装置1の構成を示すブロック図である。画像読取装置1は、制御部10と、メモリー20と、UI(User Interface)部30と、通信部40と、印刷部50と、読取部60とを備える。
UI部30は、タッチパネル式のディスプレイやキー入力部を含む。ディスプレイは、表示パネルと、表示パネルに重ねられたタッチ検出パネルとを備える。ディスプレイは、制御部10の制御に基づいて様々な情報を表示パネルに表示する。また、ディスプレイはタッチ検出パネルに対するタッチ入力を受け付ける。キー入力部は、電源ボタンやスタートボタン、キャンセルボタン、数字ボタン等のキーに対する入力を受け付ける。タッチパネルやキー入力部において入力が受け付けられると、受け付けられた入力内容を示す情報が制御部10に出力される。
通信部40は、リムーバブルメモリーや、外部の機器と各種の通信プロトコルに従って通信するための通信インターフェース回路を含む。印刷部50は、インクジェット方式や電子写真方式等の周知の印刷方式で種々の印刷媒体に印刷を実行するためのアクチュエーターやセンサー、駆動回路、機械部品等を備えている。本実施形態において、印刷部50は、複数のトレイのそれぞれに印刷媒体を蓄積することが可能である。印刷部50は、各トレイに蓄積された印刷媒体を一枚ずつ選び出し、搬送経路内を搬送し、搬送の過程で印刷された印刷媒体を排出する搬送機構を有している。なお、本実施形態においては、各トレイのそれぞれに同一サイズの印刷媒体を蓄積することで異なるサイズの印刷媒体に印刷を行うことができる。
読取部60は、原稿台、キャリッジ、キャリッジを一定方向に沿って往復移動させるための図示しない搬送機構等を備えている。図2は、読取部60の構成を模式的に示す図である。キャリッジCrには光源Lsおよび図示しないラインセンサーが搭載されている。キャリッジCrはキャリッジCrの移動方向と垂直な方向に長い部材であり、当該キャリッジが延びる方向を主走査方向(図2のD1)、主走査方向に垂直なキャリッジCrの移動方向を副走査方向(図2のD2)と呼ぶ。
原稿台Ptは板状のガラスを備え、当該板状の面に原稿を載置して読み取りを行うように構成されている。キャリッジCrの搬送機構は、原稿台Ptおよび画像読取装置1の筐体の内側に配置され、原稿台Ptの内側においてキャリッジCrを副走査方向に往復移動させる。
光源Lsは、原稿台Ptに向けて出力光を照射可能な光源であり、複数の光源が主走査方向に並べられている。原稿が原稿台Ptに載置され、原稿台Ptの下方にキャリッジCrが存在する状態で光源Lsが点灯されると、光源からの出力光が原稿台Ptを透過して原稿に照射され、原稿からの光がラインセンサーに入力する。読取部60は、当該ラインセンサーの検出結果を取得することによって主走査方向の読み取りを行うことができる。
さらに、キャリッジCrは、搬送機構によって副走査方向に移動可能である。読取部60は、キャリッジCrの移動やラインセンサーからの読み取りを制御して、副走査方向への移動と主走査方向の読み取りを繰り返すことで原稿を2次元的に走査する。任意のサイズの原稿の走査によってラインセンサーが出力したデータは読取画像データ20aとして読取部60に取得される。制御部10は、読取部60から読取画像データ20aを取得し、メモリー20に記録する。
読取部60が備える原稿台Ptの周囲には樹脂製の枠Frが設けられている。すなわち、原稿台Ptの露出部分の形状が長方形になるになるように、原稿台Ptに対して原稿を載置する面の縁に樹脂製の枠Frが設けられている。従って、枠Frの内側にキャリッジCrが配置されると、原稿台Ptを通してキャリッジCrを目視可能である。本実施形態において、既定のサイズ(A4等)の原稿は、当該枠Frの隅(図2において三角形で示された左上の隅)に原稿の頂点を合わせるように載置される。また、読取部60は、既定のサイズと異なる任意のサイズの原稿(例えば、IDカード等)を読み取ることが可能であり、特定の種類の原稿を読み取る際には、予め載置位置が決められている(詳細は後述)。
制御部10は、CPU,RAM等を備え、メモリー20に記録された種々のプログラムを実行することによって、画像読取装置1の各機能を実現する。例えば、制御部10は、UI部30から取得した上記の情報に基づいて利用者による入力内容を取得することができ、当該入力内容に対応する処理を実行することができる。例えば、制御部10は、原稿読み取りの指示に応じて読取部60を制御し、原稿を読み取らせる。また、制御部10は、原稿コピーの指示に応じて、読取部60を制御して原稿を読み取らせ、印刷部50を制御して読み取った画像の印刷媒体への印刷を実行させる。むろん、画像読取装置1は、通信部40を介して画像読取装置1に接続された外部の機器(例えば、他のコンピューターや携帯端末等)に制御されても良い。
(2)載置位置の表示:
本実施形態にかかる画像読取装置1は、読取部60における原稿の読み取りを行う前に、原稿の載置位置を表示する機能を有している。本実施形態においては、光源Lsによって主走査方向における載置位置が示され、キャリッジCrの位置によって副走査方向における載置位置が示される。
本実施形態にかかる画像読取装置1は、読取部60における原稿の読み取りを行う前に、原稿の載置位置を表示する機能を有している。本実施形態においては、光源Lsによって主走査方向における載置位置が示され、キャリッジCrの位置によって副走査方向における載置位置が示される。
具体的には、制御部10は、UI部30のディスプレイに読み取り対象を選択するためのユーザーインターフェースを表示させ、読み取り対象の原稿のサイズを選択させる。利用者が選択した原稿のサイズが、既定のサイズと異なる特殊サイズである場合、読取部60は、枠Frの隅に接していない載置位置に載置された原稿を読み取る。
図3は、特殊サイズであるIDカードを原稿台Ptに載置する際の載置位置Spを破線によって示している。IDカードは矩形であるが、載置位置Spの辺のいずれも枠Frに一致していない。すなわち、載置位置の主走査方向の範囲は主走査方向の位置P11〜位置P12であり、副走査方向の範囲は副走査方向の位置P21〜位置P22である。そして、位置P11,位置P12のいずれも枠と一致しておらず、位置P21,位置P22のいずれも枠と一致していない。従って、IDカードの読み取りを行う際に、枠Frをガイドにすることはできない。
そこで、本実施形態においては、キャリッジCrにおいて点灯させる光源の位置と、キャリッジCrの位置とを調整することによって載置位置を表示するように構成されている。図4は、キャリッジCrによって載置位置が表示された状態を例示している。この図4に示すように、本実施形態においては、キャリッジCrの一辺が載置位置Spにおける主走査方向に平行な一辺に一致するように移動される。なお、図4に示す例においては、キャリッジCrの一辺が位置P21に配置されている例が示されているが、むろん、キャリッジCrの一辺が位置P22に配置されていても良い。また、キャリッジCrの他の一辺が載置位置Spの一辺にあわせられてもよい。いずれにしても、キャリッジCrの辺によって載置位置が表示された状態となる。
一方、本実施形態においては、載置位置Spの主走査方向の範囲(位置P11〜位置P12)と同一範囲に出力光を照射する光源が点灯される。図4においては、出力光が出力されている様子をキャリッジCr上の太い実線Loで示している。このように、本実施形態においては、載置位置Spの主走査方向の範囲に出力光を照射する光源が点灯され、載置位置Spの主走査方向の範囲外に出力光を照射する光源が非点灯とされる。
制御部10は、以上のようなキャリッジCrによる表示を実行できるように構成されている。すなわち、本実施形態において原稿の読み取りやコピーを行う際に、利用者は、予め決められたサイズから読み取り対象の原稿のサイズを選択することができる。当該選択を実現するため、各サイズの原稿の読み取り条件を示す読取条件データ20bが予めメモリー20に記録されている。
すなわち、本実施形態においては、読取対象の原稿のサイズに対して、原稿を原稿台Ptに載置すべき載置位置と他の読取条件(解像度、色数等)を示す情報が対応づけられ、読取条件データ20bとして定義されている。制御部10は、読取条件データ20bを参照して指定可能な原稿のサイズを特定し、UI部30のディスプレイに選択肢として表示させる。
UI部30を利用して利用者が読み取り対象の原稿のサイズを選択すると、制御部10は、選択されたサイズの原稿を読み取る処理を行う。ただし、利用者が選択した原稿のサイズが、既定のサイズと異なる特殊サイズであり、載置位置の辺が枠Frに一致していない場合、載置位置の表示が行われる。
この際、制御部10は、読取条件データ20bを参照し、読み取り対象の原稿の載置位置を取得する。例えば、図3に示すIDカードが読み取り対象であれば、主走査方向の位置P11,位置P12を取得し、副走査方向の位置P21,位置P22を取得する。そして、制御部10は、読取部60に対して、主走査方向の位置P11〜位置P12に出力光を照射する光源を点灯させ、他の光源を消灯させる制御指示を出力する。この結果、読取部60は、キャリッジCrの光源を制御し、主走査方向の位置P11〜位置P12に出力光を照射する光源を点灯させ、他の光源を消灯させた状態とする。
なお、本実施形態においては、載置位置の表示を行う際に制御部10が、読取部60に対して、載置位置の表示のための制御であることを示す信号を出力する。この場合、読取部60は、原稿を読み取る場合の出力光の明るさよりも小さい明るさで光源を点灯させる。この構成によれば、出力光に基づいて原稿の載置位置を視認する利用者が感じるまぶしさを抑制することができる。
さらに、制御部10は、読取部60に対して、副走査方向の位置P21,位置P22のいずれかとキャリッジCrの辺とを一致させるための制御信号を出力する。この結果、読取部60は、キャリッジCrの搬送機構を制御し、副走査方向の位置P21,位置P22のいずれかとキャリッジCrの辺とが一致するようにキャリッジCrを移動させる。
なお、本実施形態においては、読取部60が載置位置の表示のための制御であることを示す信号を取得している場合、読取部60は、搬送機構を制御し、載置位置に移動させる場合のキャリッジCrの移動速度を、原稿を読み取る場合のキャリッジCrの移動速度よりも速くする。この構成によれば、移動速度を調整しない場合と比較して、載置位置を示すためにキャリッジを移動させるために必要な時間を短くすることができる。
以上の制御が行われると、例えば、図4に示すように、光源からの出力光の照射範囲とキャリッジCrの位置とによって原稿の載置位置が示される。この場合、利用者は、原稿台Ptに原稿を載置して副走査方向に移動させるなどして、キャリッジCrの辺に対して原稿の短辺を合わせる。また、利用者は、原稿の短辺が光源からの出力光の照射範囲に一致するように主走査方向の位置を合わせる。
以上の構成において利用者は、キャリッジCrの位置を視認することによって載置位置を容易に把握することができ、当該出力光を視認することによって載置位置を容易に把握することができる。従って、利用者は、原稿台の枠等をガイドに利用しなくても載置位置に対して容易に原稿を載置することができる。
(3)他の実施形態:
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、本発明の一実施形態にかかる画像読取装置は、読み取り以外の目的にも使用される電子機器である複合機等に備えられていても良いし、読み取り機能以外の機能を備えない画像読取装置に適用されても良い。さらに、以上の実施形態のようにキャリッジの光源からの出力光またはキャリッジの位置の少なくとも一方によって載置位置を示す手法は、プログラムの発明、方法の発明やスキャンデータの生成方法の発明としても実現可能である。
以上の実施形態は本発明を実施するための一例であり、他にも種々の実施形態を採用可能である。例えば、本発明の一実施形態にかかる画像読取装置は、読み取り以外の目的にも使用される電子機器である複合機等に備えられていても良いし、読み取り機能以外の機能を備えない画像読取装置に適用されても良い。さらに、以上の実施形態のようにキャリッジの光源からの出力光またはキャリッジの位置の少なくとも一方によって載置位置を示す手法は、プログラムの発明、方法の発明やスキャンデータの生成方法の発明としても実現可能である。
さらに、制御部10の少なくとも1部における処理を、画像読取装置1に接続されたコンピューターのドライバプログラム又はアプリケーションプログラムに実施させてもよい。この場合、コンピューターを画像読取装置の一部とみなすことができる。
さらに、上述の実施形態は一例であり、一部の構成が省略されたり、他の構成が追加されたりする実施形態が採用され得る。例えば、載置位置は、主走査方向または副走査方向の一方のみについて表示される構成であっても良い。
図5〜図7は、他の実施形態を説明するための図である。本実施形態においては、原稿の頂点と枠Frの隅とが一致している既定のサイズ(例えば、A4サイズ)の原稿の載置位置を表示する構成が備えられている。図5は、原稿台Ptに既定のサイズの原稿を載置する載置位置を示す図である。すなわち、図5においては、既定のサイズの原稿を横向きに載置した場合の載置位置Sp1と、縦向きに載置した場合の載置位置Sp2を、破線,一点鎖線のそれぞれによって示している。なお、本実施形態においては、枠Frの長手辺と原稿の長手辺が平行である状態が横向き、垂直である状態が縦置きである。
同一のサイズの原稿であっても、原稿を原稿台Ptに載置する方向は異なり得る。すなわち、本実施形態においては、UI部30のディスプレイに原稿のサイズと原稿を原稿台Ptに載置する方向との組み合わせが選択肢として表示される。従って、同一のサイズの原稿であっても異なる載置位置となり得る。
これらの載置位置を表示するための構成は図1と同様であり、読取条件データ20bには、既定のサイズの原稿の載置位置を示す情報も含まれている。また、制御部10における処理が上述の実施形態と異なり、制御部10は、既定のサイズの原稿が選択された場合であっても載置位置を表示するための処理を行う。すなわち、UI部30のディスプレイに表示されたユーザーインターフェースによって利用者が既定のサイズの原稿および原稿を原稿台Ptに載置する方向を選択すると、制御部10は、読取条件データ20bを参照し、当該選択されたサイズの原稿を選択された方向に載置する際の載置位置を特定する。
そして、制御部10は、載置位置に基づいて、キャリッジCrの位置と点灯すべきキャリッジCrの光源の位置とを特定し、読取部60に対して指示する。この結果、読取部60は、指示された位置にキャリッジCrを移動させ、指示された光源を点灯させる。
図6は、既定のサイズの原稿を縦置きする場合の載置位置Sp2を表示する例である。本例においては、原稿の角が枠Frの隅に合わせて載置されるため、枠Frに一致しない辺の位置を示すためにキャリッジCrの位置が決められる。すなわち、読取部60は、図6に示す副走査方向D2の位置Pp2にキャリッジCrの辺が一致するようにキャリッジCrを移動させる。縦置きの原稿においては、枠Frの長手片の一方から垂直な方向に原稿の長手辺が存在するため、読取部60は、枠Frの長手片の一方から既定の原稿の長手片の長さに相当する範囲に出力光を照射する光源を点灯させ、他の光源を消灯させる。この結果、図6において太い実線Loで示す範囲が点灯する。この状態において、利用者は、キャリッジCrから出力された出力光の範囲に基づいて原稿の載置方向が縦方向であることを認識することができる。また、キャリッジCrの位置と枠Frに基づいて原稿を載置する載置位置を把握することができる。
図7は、既定のサイズの原稿を横置きする場合の載置位置Sp1を表示する例である。本例においては、原稿の角が枠Frの隅に合わせて載置されるため、枠Frに一致しない辺の位置を示すためにキャリッジCrの位置が決められる。すなわち、読取部60は、図7に示す副走査方向D2の位置Pp1にキャリッジCrの辺が一致するようにキャリッジCrを移動させる。横置きの原稿においては、枠Frの長手片の一方から垂直な方向に原稿の短手辺が存在するため、読取部60は、枠Frの長手片の一方から既定の原稿の短手辺の長さに相当する範囲に出力光を照射する光源を点灯させ、他の光源を消灯させる。この結果、図7において太い実線Loで示す範囲が点灯する。この状態において、利用者は、キャリッジCrから出力された出力光の範囲に基づいて原稿の載置方向が横方向であることを認識することができる。また、キャリッジCrの位置と枠Frに基づいて原稿を載置する載置位置を把握することができる。
さらに、キャリッジCrの光源やキャリッジCrの位置によって原稿の載置位置を表示する構成は、キャリッジCrの取付位置や移動方向が理想的な状態からずれている場合に、ずれの影響を抑制するための載置位置を表示するために利用可能である。図8〜図10は、キャリッジCrの取付位置や移動方向が理想的な状態からずれている場合において載置位置が表示される構成例を示す図である。
図8は、キャリッジCrの搬送機構を説明するための図である。キャリッジCrは、副走査方向D2に延びるガイドレールRに取り付けられ、ガイドレールRに沿って移動するように構成されている。ガイドレールRが設計通りに取り付けられ、キャリッジCrの位置や移動方向に誤差がない場合、キャリッジCrは副走査方向D2に正確に往復移動することができる。従って、この場合、原稿台Ptの枠Frに沿った範囲を読み取り範囲とすることができ、例えば、枠Frの3辺と辺を共有する読み取り範囲Rsを設定することができる。
一方、図9は、ガイドレールRの方向が理想状態からずれ、傾いている例を示している(ずれの角度は強調して示している)。このようなずれが発生している場合、キャリッジCrの移動方向は理想状態と異なり、副走査方向D2に対して傾く。この場合、図8に示す理想状態と同一の読み取り範囲Rsで読み取りを行うと、読み取りが行われない領域が発生し得る。例えば、図9に示す枠Frの左上隅には読み取り範囲Rsに含まれない領域が存在し、この領域に原稿が載置されると読み取りが行われない。
そこで、この実施形態においては、設計からの最大のずれを予め(例えば、統計等によって)特定し、最大のずれが発生した場合であっても読み取ることが可能な範囲Rs1が載置位置となるように予め決められている。このような場合に、この載置位置をキャリッジCrの位置や光源からの出力光によって示すように構成されていても良い。
図10は、範囲Rs1と同一サイズの原稿を原稿台Ptに載置する場合、すなわち、範囲Rs1が載置位置である場合の例を示している。この例において、光源から出力される出力光Loを太い実線で示しており、出力光Loが、範囲Rs1の主走査方向D1の端から端まで存在するように光源が点灯される。また、この例においては、光源からの出力光Loの端が範囲Rs1の一頂点Vに一致するようにキャリッジCrの位置が決められる。
このように載置位置を表示するための構成は図1と同様であり、読取条件データ20bには、原稿のサイズに対して載置位置が対応づけられた情報が含まれている。UI部30のディスプレイに表示されたユーザーインターフェースによって利用者が原稿のサイズを選択すると、制御部10は、読取条件データ20bを参照し、当該選択されたサイズの原稿を原稿台Ptに載置する際の載置位置を特定する。
そして、制御部10は、載置位置に基づいて、キャリッジCrの位置と点灯すべきキャリッジCrの光源の位置とを特定し、読取部60に対して指示する。この結果、読取部60は、指示された位置にキャリッジCrを移動させ、指示された光源を点灯させ、例えば、図10のような状態を実現する。この状態において、利用者は、キャリッジCrから出力された出力光の範囲に基づいて原稿の主走査方向および副走査方向の載置位置を認識することができる。従って、枠Frの辺と矩形の原稿の辺とを平行に合わせながら、原稿を滑らせるなどして出力光が存在する範囲と主走査方向の原稿の範囲を一致させ、原稿の頂点を出力光の上方の端部に合わせることにより、原稿を載置位置に載置することができる。
原稿台は、読み取り対象の原稿を載置することができればよく、例えば、フラットベッド形式の読取装置における原稿台が想定される。なお、原稿台は、光源からの出力光やキャリッジの位置を視認可能であるように構成されていることが好ましく、この意味で光を透過する素材(例えば、ガラス等)によって構成されていることが好ましい。
読取部は、原稿台の主走査方向における読み取り範囲に光源からの出力光を照射するキャリッジを主走査方向に垂直な副走査方向に移動させて原稿台に載置された原稿を読み取ることができればよい。すなわち、読取部は、キャリッジによって2方向の走査を行うことにより、原稿台に載置された原稿を読み取ることができればよい。読取部は、このような走査を行うことで原稿を読み取るため、読み取り可能な原稿の大きさや読み取りが行われる領域に任意性がある。そこで、光源からの出力光やキャリッジの位置によって載置位置を示すことにより、利用者に載置位置を示すことが可能になる。
キャリッジは、原稿台の主走査方向における読み取り範囲に光源からの出力光を照射することができればよい。すなわち、キャリッジは、主走査方向に渡る読み取り範囲に光源からの出力光を照射することにより、主走査方向における原稿の読み取りを可能にすることができればよい。
主走査方向は、当該方向においてはキャリッジが移動しなくても原稿が読み取られる方向であり、キャリッジの移動方向と垂直の方向(多くの場合、画像読取装置が備えるラインセンサーが延びる方向)である。光源は、原稿を読み取るための出力光を出力可能であるとともに、出力光によって原稿の載置位置である部分と載置位置でない部分を示すことができればよい。この構成としては、例えば、主走査方向において出力光が出力される部分と、出力光が出力されない部分とを設ける構成が挙げられる。出力光が出力される部分と、出力光が出力されない部分とを設けるための構成としては、種々の構成を採用可能であり、複数の光源を点灯させ、または非点灯とさせることによって、出力光が出力される部分と、出力光が出力されない部分とを設ける構成が挙げられる。
さらに、上述の実施形態においては、載置位置に原稿が載置された場合に原稿が存在すべき主走査方向の範囲を照射する光源を点灯させ、他の光源を非点灯としていたが、点灯と非点灯は逆であっても良い。すなわち、載置位置に原稿が載置された場合に原稿が存在すべき主走査方向の範囲を照射する光源を非点灯とし、他の光源を点灯させてもよい。この構成においても、利用者は、光源の出力光や出力光で照射されていない部分を視認しながら載置位置に原稿を配置することができる。
制御部は、光源を制御し、原稿台に原稿を載置すべき載置位置を示す出力光を出力させることができればよい。すなわち、主走査方向の載置位置を示す場合、制御部は、光源を制御して載置位置を示す出力光を出力させれば良い。また、制御部はキャリッジを制御し、原稿台に原稿を載置すべき載置位置にキャリッジを移動させることができればよい。すなわち、副走査方向の載置位置を示す場合、制御部は、キャリッジを制御して載置位置に移動させれば良い。
載置位置は、原稿を載置すべき位置であり、載置位置を示すための手法は種々の手法が挙げられる。例えば、原稿台に原稿が載置された場合に原稿が占める領域が出力光で示されても良いし、原稿の端が出力光で示されてもよい。また、原稿台に原稿が載置された場合における原稿の端の位置がキャリッジの特定の部位で示されてもよい。
さらに本発明は、コンピューターが実行するプログラムや、方法としても適用可能である。また、以上のようなプログラム、方法は、単独の装置として実現される場合もあれば、複数の装置が備える部品を利用して実現される場合もあり、各種の態様を含むものである。また、一部がソフトウェアであり一部がハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能である。さらに、プログラムの記録媒体としても発明は成立する。むろん、そのプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。
1…画像読取装置、10…制御部、20…メモリー、20a…読取画像データ、20b…読取条件データ、30…UI部、40…通信部、50…印刷部、60…読取部、Cr…キャリッジ、D1…主走査方向、D2…副走査方向、Fr…枠、Lo…出力光、Ls…光源、Pt…原稿台、R…ガイドレール、Rs…読み取り範囲、Sp…載置位置、Sp1…載置位置、Sp2…載置位置
Claims (5)
- 原稿台と、
前記原稿台の主走査方向における読み取り範囲に光源からの出力光を照射するキャリッジを主走査方向に垂直な副走査方向に移動させて前記原稿台に載置された原稿を読み取る読取部と、
前記光源を制御し、前記原稿台に前記原稿を載置すべき載置位置を示す前記出力光を出力させる制御部と、
を備える画像読取装置。 - 前記制御部は、
前記載置位置を示す前記出力光の明るさを、前記原稿を読み取る場合の前記出力光の明るさよりも小さくする、
請求項1に記載の画像読取装置。 - 前記制御部は、
前記原稿台を通して目視可能な位置に前記キャリッジを移動させ、
前記載置位置に前記原稿が載置された場合に前記原稿が存在すべき前記主走査方向の範囲を、前記範囲に前記出力光を出力させて前記範囲外に前記出力光を出力させない状態、または、前記範囲に前記出力光を出力させず前記範囲外に前記出力光を出力させた状態によって示す、
請求項1または請求項2に記載の画像読取装置。 - 原稿台と、
前記原稿台の主走査方向における読み取り範囲に光源からの出力光を照射するキャリッジを主走査方向に垂直な副走査方向に移動させて前記原稿台に載置された原稿を読み取る読取部と、
前記キャリッジを制御し、前記原稿台に前記原稿を載置すべき載置位置に前記キャリッジを移動させる制御部と、
を備える画像読取装置。 - 前記制御部は、
前記載置位置に移動させる場合の前記キャリッジの移動速度を、前記原稿を読み取る場合の前記キャリッジの移動速度よりも速くする、
請求項4に記載の画像読取装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018188000A JP2020057953A (ja) | 2018-10-03 | 2018-10-03 | 画像読取装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018188000A JP2020057953A (ja) | 2018-10-03 | 2018-10-03 | 画像読取装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020057953A true JP2020057953A (ja) | 2020-04-09 |
Family
ID=70107747
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018188000A Pending JP2020057953A (ja) | 2018-10-03 | 2018-10-03 | 画像読取装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2020057953A (ja) |
-
2018
- 2018-10-03 JP JP2018188000A patent/JP2020057953A/ja active Pending
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